説明

プラズマディスプレイパネル

【課題】本発明は、放電面及び放電空間を極大化して、発光効率向上させ、陽光柱領域の高効率放電モードを活用できるプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】本発明によるプラズマディスプレイパネルは、互いに対向配置される背面基板101及び前面基板102、前記背面基板と前記前面基板の間に配置されて、多数の放電セルを画する隔壁105、前記背面基板に、第1方向(y方向)に沿って長く形成される第1部分103aと、この第1部分から前記背面基板に垂直な方向に突き出される第2部分103bを有するアドレス電極103、前記背面基板と前記前面基板との間で前記第1方向と交差する第2方向(x方向)に延長形成される表示電極106、107を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマディスプレイパネルに関し、より詳しくは放電面積を増大させながら、陽光柱の高効率放電モードを活用できるプラズマディスプレイパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、プラズマディスプレイパネル(PDP)は、放電セル内の気体放電で生成された紫外線により蛍光体を励起させて、画像を形成する表示装置である。このようなPDPは、印加される駆動電圧波形の形態と放電セルの構造により直流型と交流型に区分され、通常は3電極面放電構造の交流型PDPが広く使用されている。
【0003】
このような交流型PDPは、互いに対向配置される前面基板と背面基板を含む。この前面基板と背面基板の間に隔壁が形成され、この隔壁によって、複数の放電セルが区画される。各放電セルに対応して、背面基板にはアドレス電極が、前面基板には表示電極が形成される。この表示電極はその機能により走査電極、維持電極と呼ばれる2電極で構成される。そして、アドレス電極及び表示電極はそれぞれ誘電層で覆われ、各放電セル内部には蛍光体層が形成される。一方、一つの放電セル内に位置する走査電極と維持電極の間には、約60μm〜120μmの短い放電ギャップ(以下、'ショート放電ギャップ')が形成される。
【0004】
しかし、このような構造の交流型PDPは、パネル効率(消耗電力に対する輝度の比)を増加させるには限界がある。また、前面基板上に表示電極、誘電体、及び保護層などが順次形成されるため、可視光の透過率が制限される。また、放電空間の上部、つまり、可視光が通過する前面基板の周辺領域で放電が起きて、この放電は下部の放電空間に拡散されるため、発光効率が低いという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するために、多くの研究が進められているが、前述したショートギャップ放電で発光させる放電セル構造では発光効率の向上にも限界がある。従って、最近は新たな放電セル構造と、それによる新たな駆動方法に対する研究が活発に進められ、そのうちの一つの方法として発光効率が高いことが知られている陽光柱の放電特性を利用する技術が使われ始めている。
【0006】
この技術によると、一つの放電セルの内に位置する走査電極と維持電極の間に、ほぼ400μmより大きい放電ギャップ(以下、ロング放電ギャップ)が必要になる。そして、このロング放電ギャップで発生する陽光柱放電がPDP発光駆動に利用される。しかし、このような陽光柱放電特性を利用した交流型PDPにおいては、ショートギャップ放電に比べて放電開始電圧と放電維持電圧を高くしなければならないという問題がある。この問題を解決するには、放電過程を、ショートギャップでの種火放電と、種火を気体拡散させてロングギャップに微弱な放電経路を形成し、電界を使わない放電開始動作を行う駆動方法、つまり、高効率放電モードに適した放電セルの開発が必要であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、放電面及び放電空間を極大化して、発光効率を向上させ、陽光柱領域の高効率放電モードを活用できるプラズマディスプレイパネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るプラズマディスプレイパネルは、互いに対向配置される第1基板及び第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されて、複数の放電セルを区画する隔壁と、前記第1基板に、第1方向に沿って長く形成される第1部分と前記第1部分から前記第1基板に垂直な方向に前記第2基板に向かって突き出される第2部分とを有するアドレス電極と、前記第1基板と第2基板との間で前記第1方向と交差する第2方向に延長形成される表示電極とを含む。
【0009】
前記表示電極は、前記第2部分と離隔された状態で前記第2部分を囲むように形成され、前記第2部分を中心に置いて、これを囲む閉ループ状に形成してもよい。この時、前記閉ループは円形または多角形に形成してもよい。
【0010】
前記表示電極は、前記第1基板に垂直な方向に互いに離隔された第1電極と第2電極とを含み、前記第1電極と第2電極との間のギャップは、前記第2部分と第1電極との間のギャップまたは前記第2部分と第2電極との間のギャップよりも大きく形成される。
【0011】
前記第2部分は、棒形状に形成してもよく、前記第2部分の横断面は円形または多角形に形成してもよい。
【0012】
前記第2部分は、各放電セルに対応するように形成してもよく、前記第2部分の高さは、互いに対向配置される第1基板と第2基板との間の距離と同じに形成してもよい。
【0013】
前記表示電極は、アドレス電極と実質的に同一材料で構成してもよく、導電性金属材料で構成されることが望ましい。
【0014】
前記第2部分の外面には誘電層が形成され、誘電層の外面に保護膜をさらに形成してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明のプラズマディスプレイパネルは、可視光が通過する前面基板に基板以外の他の構成要素が備わらない。これによって、開口率を向上できる。また、透過率を高めることができる。
【0016】
また、主面放電が放電空間を形成する全ての側面から発生できるため、放電面が従来に比べて約4倍以上に拡大される。
【0017】
また、放電が放電空間を形成する側面から発生して、放電空間の中央部に拡散するため、放電空間全体を効率的に利用することができる。そして、放電によるプラズマの体積が大幅に増加することによって、従来よりも多くの紫外線を放出できる。
【0018】
また、アドレス電極を利用することによって、低い放電開始電圧及び放電維持電圧でも表示電極間にロングギャップ放電が容易に発生する。そして、このようなロングギャップ放電によって、陽光柱領域が形成されるため、プラズマディスプレイパネルの駆動時に高効率放電モードを活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図を参照して、本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0020】
図1及び図2を参照すると、本実施形態によるプラズマディスプレイパネル100は、所定の間隔をおいて互いに対向配置される第1基板101(以下、‘背面基板’)と第2基板102(以下、‘前面基板’)を含む。前記前面基板102と背面基板101の間には、複数の放電セル120を区画する隔壁105が所定のパターンで配置される。この隔壁105によって、複数の放電セル120は独立した放電空間として形成されることができる。本実施形態では、放電セル120の平面形状が四角形に構成される。このような放電セル120の平面形状は、本実施形態の四角形以外の多角形に形成されることができ、円形、楕円形などに形成されることもできる。
【0021】
一方、表示電極(第1電極・第2電極)は、各放電セル120内の放電空間を囲うように閉ループ状に形成できて、陽光柱閉じ込め確率を高める。この閉ループは、アドレス電極103が延長される第1方向(列方向:図面のY軸方向)と交差する第2方向(行方向:図面のX軸方向)に沿って延長しながら、1行分の表示電極を形成する。このような表示電極は、第1電極106及び第2電極107として構成される。この第1電極106及び第2電極107は、前記背面基板101に垂直な方向(図面のz軸方向)に互いに離隔配置される。前記一対の第1電極106及び第2電極107の外面には誘電層108が形成される。この誘電層108は、前記放電セル120を区画する隔壁105と同一パターンで形成してもよい。また、前記一対の第1電極106と第2電極107は、前記誘電層108内で互いに絶縁状態を維持するように形成される。そして、放電セル120内の放電空間に対向する誘電層108の外面には、MgO保護膜109がさらに形成される。
【0022】
本実施形態において、前記表示電極を構成する第1電極106と第2電極107は、閉ループ状に形成される。また、図1に示されているように、閉ループの平面形状は放電セル120の平面形状に対応する四角形に形成される。しかし、表示電極の閉ループ形状は、これに限定されないで、四角形以外の多角形または円形、楕円形などに形成されることもできる。特に円形セルでは、セル内の放電均一性が高く、斑(むら)がないので閉じ込められた陽光柱の発光状況を上限まで高めやすく、効率も向上させやすい。
【0023】
したがって、放電空間を囲う第1電極106及び第2電極107の構造を適切に選ぶことによって、図1に示す実施形態の構造を用いるよりも、開口率及び透過率を更に向上させ得ると考えられる。これを具体的に説明すると、従来のプラズマディスプレイパネルでは放電セルの上側(前方)に電極及び誘電層などが形成されている。つまり、プラズマディスプレイパネルの前面基板に、ITO(インジウム錫酸化物)電極とバス電極、そしてこれらITO電極及びバス電極を覆うように形成される誘電層が形成されている。しかし、本実施形態によるプラズマディスプレイパネルの前面基板102には、これらITO電極、バス電極、及びこれらを覆う誘電層が形成されていないので、前面基板の開口率を大幅に向上させることができる。また、可視光の透過率が向上して、発光効率が増加する。
【0024】
一方、図1の実施形態で、アドレス電極103は、第1部分103a及び第2部分103bを含む。第1部分103aは、背面基板101の面上で第1方向に沿って(図1のY軸方向)長く形成される。第2部分103bは、第1部分103aから前記背面基板101に垂直な方向に前面基板102に向かって突出形成される。この第1部分103aは、発光する放電セルを選択するための電圧を印加させる役割を果たす。そして、第2部分103bは、前記表示電極106、107との間でアドレス放電を起こす役割を果たす。
【0025】
放電空間内部に突出形成されるアドレス電極103の第2部分103bは、前記表示電極106、107の閉ループによって囲まれる。つまり、表示電極106、107は、第2部分103bと離隔した状態で、第2部分103bを中心に、これを囲む閉ループ状に形成される。この時、表示電極を構成する第1電極106と第2電極107の間のギャップ(D1)は、第2部分103bと第1電極106の間のギャップ、または第2部分103bと第2電極107の間のギャップ(D2)より大きく形成される。つまり、アドレス放電に関わる電極の間の距離より、維持放電に関わる電極の間の距離がより大きく形成される。これによって、アドレス放電の開始電圧が相対的に低くなり、第1・第2電極間の維持放電を、陽光柱を発生できるロングギャップ放電にすることができる。
このような構成のアドレス電極103の第2部分103bは、円形の横断面を有する棒形状に図示されているが、四角形のような多角形や楕円形の横断面を有するように形成されることができる。
【0026】
また、前記アドレス電極103の第2部分103bは、各放電セルに対応するように配置される。また、第2部分103bは、第1部分103aと同様に銀(Ag)のような導電性が良い金属電極を利用して形成することができる。
【0027】
このような第2部分103bの外面には、表示電極の外面に形成された誘電層108と実質的に同一材料の誘電層118が形成される。そして、この誘電層118の上にMgOの保護膜119がさらに形成されることができる。これにより、直接電極の間でプラズマ放電によって電極の劣化を防止できる。
【0028】
アドレス電極103の第1部分103aを覆う誘電層104の上部と隔壁105の側面に沿って蛍光体層110が形成される。この蛍光体層110は放電ガスから発生した紫外線によって励起されて、可視光線を放出する役割を果たす。前記蛍光体層110は、放電セル120内のどの位置でも形成されることができる。例えば、図2に示されているように、本実施形態では背面基板101側の放電セル120の底面と隔壁105の側面に形成される。しかし、これに限定されず、蛍光体層110は前面基板102の側に形成されたり、前面基板102と背面基板101の両方に形成されたりすることもありうる。
【0029】
前記放電セル120の内部にはNe−Xe混合気体のような放電ガスが満たされる。一般にXeガスの分圧を高めるほど発光効率は向上する。しかし、Xeガスの分圧が増加するほど、放電開始電圧も共に増加して問題となる。しかし、本実施形態の場合には、放電面が増加して放電領域が拡大でき、生成されるプラズマの量が増加する。従って、Xeガスの分圧を増加させても、プラズマディスプレイパネルの低電圧駆動が可能になり、これによって発光効率が向上する。
【0030】
以下、第1実施形態により構成されたアドレス電極103と第1電極106及び第2電極107の間の放電維持期間での放電形成過程を説明する。
【0031】
まず、図2を参照すると、アドレス電極103と第1電極106及び第2電極107の間の放電は、ショートギャップである第1電極106とこれに対向する第2部分103bの間、または第2電極107とこれに対向する第2部分103bの間で放電が開始される。そして、このように開始された放電は、アドレス電極103の第2部分103bに沿って拡散して、最終的に第1電極106と第2電極107の間で陽光柱による主放電が起こる。
【0032】
これを具体的に説明するため、陽光柱放電形成過程を示す図3及び図4を参照する。
【0033】
図3でVxは第1電極106に印加される電圧を示し、Vyは第2電極107に印加される電圧を示し、Vzはアドレス電極の第2部分103bに印加される電圧を示す。図4で黒矢印は放電進行方向を示し、白矢印は電圧差による電界形成方向を示す。図4で示す電圧は放電開始に使用される電圧であり、実際維持放電時維持電圧はほぼ160V、アドレス補助パルス電圧はほぼ80Vが適用される。
【0034】
図3を参照すると、表示電極の第1電極と第2電極の間には放電維持のための交流電圧として、維持波形が周波数50KHzでデューティー比40%になるように印加される。また、アドレス電極に印加されるパルス波形の幅(T)と大きさ(A)は多様に変化させることが可能である。本実施形態では、第1電極と第2電極の維持電圧パルスに同期してアドレス電極に電圧パルスが印加される。この時、第1電極及び第2電極に印加される電圧パルスがアドレス電極に印加される電圧パルスと同期化されることによって、第1電極及び第2電極に負の電位が順次印加され、これによって放電開始電圧及び放電維持電圧が低くなる。
【0035】
これを具体的に説明すると、図4で、第1電極106と第2電極107の電極間距離が大きいため、第1電極106と第2電極107の間に印加されたネガティブ維持電圧によって、第1電極106とアドレス電極の第2部分103bの間、または第2電極107とアドレス電極の第2部分103bの間に初期放電が始まって(I:トリガ放電)、第2部分103bの高さの方向に沿って初期放電が放電セルの上方または下方へ拡散しながら(II:放電拡散)、ロング放電ギャップを有する第1電極106と第2電極107の間に主放電が発生する(III:主放電)。具体的には、VxyとVyzによって、誘導された電界によって、第2電極107とアドレス電極の第2部分103bの間で放電が始まって(i:トリガ)、誘電層と蛍光体層に提供される電子によって、アドレス電極の第2部分103bに沿って放電が拡散しながら(ii:拡散)、この放電が第1電極106と連結して、主放電が起こる(iii:主放電)。
【0036】
本実施形態の場合、第1電極106及び第2電極107が放電空間の側面に沿って環形状(閉ループ)に形成される。従って、表示電極が放電セルの上面にだけ形成されている従来技術に比べて、放電が発生する可能性が大幅に増加する。また、第1電極106と第2電極107の間の電圧差が一定時間維持されることによって、表示電極周辺の放電ガスが放電空間全体に拡散され、同時に放電電流経路も広がる。本実施形態での放電は、放電空間の側面に沿って環形状に発生して中央部に拡散される。従って、本実施形態での放電は従来技術での放電に比べて、その拡散範囲及び放電が起る領域の体積が大幅に増加する。これによって、可視光線の量が増大し、プラズマが放電空間の中央部に集中することによって空間電荷を活用できるようになり、低電圧駆動が可能になって発光効率が向上する効果を得ることができ、このような方法は、一般に高効率放電モードとして知られている。
【0037】
以下、本発明の多様な実施形態について説明する。各実施形態によるプラズマディスプレイパネルは、第1実施形態とその構成及び作用が互いに同一または類似しているので、これに対する詳細な説明は省略する。
【0038】
図5は、本発明の第2実施形態によるプラズマディスプレイパネルの単一放電セルの平面図である。第2実施形態によるプラズマディスプレイパネルは、第1実施形態とその構成及び作用が互いに同一または類似しているので、これに対する詳細な説明も省略する。
【0039】
第2実施形態によるプラズマディスプレイパネルでは、表示電極126の閉ループ形状が円形に形成される。この時、放電セル130の平面形状もほぼ円形で形成され、従って放電空間はほぼ円筒形で構成される。
【0040】
符号128は、前記表示電極126を覆っている誘電層であり、符号129は、前記誘電層128の外面を覆っているMgO保護膜129である。
【0041】
以上より、本発明のプラズマディスプレイパネルの効用について、発明者は、(1)可視光が通過する前面基板に基板以外の他の構成要素が備わらないので開口率が向上すると共に、ITO膜による可視光減衰が無くなって透過率を従来の60%以下から約90%以上(ガラス基板のみ)まで高めることができ、(2)主面放電が放電空間を形成する全ての側面から発生できるため、放電空間の表面を従来に比べて約4倍以上に拡大でき、(3)初期放電が放電空間の側面から発生して、放電空間の中央部に拡散するため、放電空間全体を効率的に利用でき、放電によるプラズマの体積が大幅に増加するので、従来よりも多くの紫外線が放出され、(4)アドレス電極を利用することによって、 放電開始電圧及び放電維持電圧を低くしても表示用第1・第2電極間のロングギャップ放電が容易に生じ、(5)ロングギャップ放電によって陽光柱領域が形成されるため、プラズマディスプレイパネルの駆動時に高効率放電モードを活用できる、などの効果があると考える。
【0042】
以上を通して、本発明の望ましい実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明及び添付図の範囲内で多様に変形または変更して、実施することが可能であり、これも本発明の範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明によれば、発光効率を向上させることができるので、プラズマディスプレイパネルの分野で利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態によるプラズマディスプレイパネルの部分分解斜視図である。
【図2】図1のプラズマディスプレイパネルを結合した状態で一つの放電空間を示した部分断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるプラズマディスプレイパネルの駆動過程を説明するための一般的な維持波形図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるプラズマディスプレイパネルにおける放電セル内の放電形成過程を示した概略図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるプラズマディスプレイパネルにおける単一放電セルを示した部分平面図である。
【符号の説明】
【0045】
100 プラズマディスプレイパネル、
101 背面基板、
102 前面基板、
103 アドレス電極、
103a 第1部分、
103b 第2部分、
104、108 誘電層、
118、128 誘電層、
105 隔壁、
106、107、126 表示電極、
109、129 MgO保護膜、
110 蛍光体層、
120、130 放電セル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向配置される第1基板及び第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置されて、複数の放電セルを区画する隔壁と、
前記第1基板に、第1方向に沿って長く形成される第1部分と前記第1部分から前記第1基板に垂直な方向に前記第2基板に向かって突き出される第2の部分とを有するアドレス電極と、
前記第1基板と第2基板との間で前記第1方向と交差する第2方向に延長形成される表示電極と、
を含むことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
【請求項2】
前記表示電極は、前記第2部分と離隔された状態で前記第2部分を囲むように形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項3】
前記表示電極は、前記第2部分を中心に置いて、これを囲む閉ループ状に形成されることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項4】
前記閉ループは、円形に形成されることを特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項5】
前記閉ループは、多角形に形成されることを特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項6】
前記表示電極は、前記第1基板に垂直な方向に互いに離隔した第1電極と第2電極とを含み、
前記第1電極と第2電極との間のギャップは、前記第2部分と第1電極との間のギャップ、または前記第2部分と第2電極との間のギャップよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項7】
前記第2部分は、棒形状であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項8】
前記第2部分の横断面は、円形に形成されることを特徴とする請求項7に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項9】
前記第2部分の横断面は、多角形に形成されることを特徴とする請求項7に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項10】
前記第2部分は、各放電セルに対応することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項11】
前記第2部分の高さは、互いに対向配置される第1基板と第2基板との間の距離と同じであることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項12】
前記表示電極は、アドレス電極と実質的に同一材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項13】
前記表示電極は、導電性金属材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項14】
前記第2部分の外面に形成される誘電層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項15】
前記誘電層の外面に形成される保護膜をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のプラズマディスプレイパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−332043(P2006−332043A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−135226(P2006−135226)
【出願日】平成18年5月15日(2006.5.15)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】