説明

プラズマ溶接ロボットシステム

【課題】タングステン電極の損傷を軽減することができるプラズマ溶接ロボットシステムを提供する。
【解決手段】プラズマ溶接トーチ12と、プラズマ溶接トーチを手首部先端に取り付けたマニピュレータ10と、マニピュレータへ動作指令信号を出力するロボット制御装置と、マニピュレータの近傍に設けられてプラズマ溶接トーチのアークを遮光する遮光板20とを備えたプラズマ溶接ロボットシステムにおいて、プラズマ溶接トーチの先端部が挿入されて、点弧しているパイロットアークをほぼ覆うように形成されて、遮光性及び不燃性を有する退避ボックス21を備え、ロボット制御装置がプラズマ溶接開始前又はプラズマ溶接終了後を判別して、かつ、パイロットアークが点弧中にプラズマ溶接トーチの先端部を退避ボックスへ挿入する退避指令信号を、マニピュレータへ出力するプラズマ溶接ロボットシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットを用いてプラズマ溶接を行うための改良されたプラズマ溶接ロボットシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラズマ溶接は、タングステン電極を一般的に陰極として放電し、このときに発生する主プラズマアークを、水冷されたプラズマノズルとプラズマガスのガス流とによって拘束する。これによって、集中性の良い高温プラズマ流を発生させ、その保有エネルギを利用して溶接するものである。一般的なプラズマ溶接トーチを図4を参照して説明する。
【0003】
図4は、一般的なプラズマ溶接トーチを示す図である。同図において、プラズマノズル1をトーチ本体2に取り付けて、タングステン電極の先端部3aを取り囲んでいる。このプラズマノズル1は、タングステン電極3と被加工物との間で発生する主プラズマアークを拘束する。タングステン電極3に絶縁ガイド4を設けている。この絶縁ガイド4に、プラズマガス5を噴出させるプラズマガス流路6を形成している。
【0004】
また、トーチ本体2及びプラズマノズル1の中に水冷用の冷媒用流路7を設けて、直接、プラズマノズル1を水冷している。そして、プラズマノズルの先端部1aを取り囲むようにシールドガスカップ8を設けて、シールドガス9を供給して、主プラズマアーク発生部と被加工物の溶融部とを空気から遮蔽している。上記のプラズマガス5及びシールドガス9として、アルゴンガスが一般的に使用される。
【0005】
今日、プラズマ溶接の作業能率を向上させるために、ロボットを用いてプラズマ溶接を自動化することが広く行われている。図5は、多関節ロボットを使用したときのプラズマ溶接ロボットシステムの一般的な構成を示す図である。同図において、マニピュレータ10の手首部11の先端に、プラズマ溶接トーチ12を取り付けている。プラズマ溶接電源装置13がプラズマ溶接トーチ12に電力を供給し、プラズマガスボンベ14及びシールドガスボンベ15からプラズマガス5(図4参照)及びシールドガス9(図4参照)が、プラズマ溶接電源装置13を介して、プラズマ溶接トーチ12にそれぞれ供給される。チラー内蔵冷却水循環装置16が、冷却水をプラズマ溶接電源装置13を介して、プラズマ溶接トーチ12に供給する。ティーチペンダント17からロボット制御装置18に指令信号が入力され、ロボット制御装置18が、マニピュレータ10の第1軸乃至第6軸から成る6つの軸を回転させる動作指令信号を、マニピュレータ10に入力する。
【0006】
以下、図4及び図5を参照して動作を説明する。プラズマガスボンベ14から噴出されたプラズマガス5が、プラズマガス流路6に供給されて、タングステン電極3とプラズマノズル1との間にパイロットアーク電流を通電する。そして、タングステン電極3とプラズマノズル1との間に高周波電圧を印加して、火花放電からパイロットアークを点弧する。
【0007】
次に、タングステン電極3と被加工物との間に、主プラズマアーク電圧を印加して、シールドガスボンベ15から噴出されたシールドガス9をシールドガスカップ8から噴出して、パイロットアークによるプラズマの導電性を利用して、電極3と被加工物との間で主プラズマアークを発生する。この主プラズマアークを、水冷されたプラズマノズル1とプラズマガス5のガス流とによって拘束する。これによって、集中性の良い高温プラズマ流を発生させ、その保有エネルギを利用して溶接を行う。また、ロボット制御装置18からの動作指令信号によって、マニピュレータ10の第1軸乃至第6軸から成る6つの軸を回転させて、プラズマ溶接トーチ12の先端位置が制御されて、プラズマ溶接が行われる。そして、溶接が終了すると、パイロットアーク電流の通電を停止する。
【特許文献1】実開昭56−126980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、プラズマ溶接においては、パイロットアークを点孤する場合に高周波電圧を印加して、火花放電からパイロットアークを点孤する。そして、高電圧をタングステン電極3と被加工物との間に印加して、パイロットアークから主プラズマアークへ移行させている。この高周波によってパイロットアークを点孤するときに、タングステン電極3に最も負荷を与え、損傷することになる。そのために、パイロットアークの点孤及び消孤を繰り返すと、タングステン電極3の消耗によってパイロットアークの点孤性が低下し、最終的に高周波を印加しても、パイロットアークが点孤しないようになる。その場合、再度、パイロットアークを点孤させるには、プラズマ溶接トーチ12からタングステン電極3を取り出し、この先端3aを研磨する必要がある。
【0009】
このタングステン電極3を研磨する作業を行うには、プラズマ溶接トーチ12からタングステン電極3を取り出す必要があるが、そのとき、プラズマノズル1を外す必要がある。このプラズマノズル1を水冷する方法としては、上述したように、プラズマノズル1の中に冷媒用流路を設けて、直接、水冷するものが一般的である。従って、プラズマノズル1を外すときに、水漏れを起こし易いので、この作業は、煩雑な作業であり、生産効率を低下させる。
【0010】
本発明は、タングステン電極3の損傷を軽減することができ、タングステン電極3を長寿命化することができるプラズマ溶接ロボットシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、第1の発明は、
プラズマ溶接トーチと、
前記プラズマ溶接トーチを手首部先端に取り付けたマニピュレータと、
前記マニピュレータへ動作指令信号を出力するロボット制御装置と、
前記マニピュレータの近傍に設けられて前記プラズマ溶接トーチのアークを遮光する遮光板とを備えたプラズマ溶接ロボットシステムにおいて、
前記プラズマ溶接トーチの先端部が挿入されて点弧しているパイロットアークをほぼ覆うように形成されて遮光性及び不燃性を有する退避ボックスを備え、
前記ロボット制御装置がプラズマ溶接開始前又はプラズマ溶接終了後を判別してかつパイロットアークが点弧中にプラズマ溶接トーチの先端部を前記退避ボックスへ挿入する退避指令信号を前記マニピュレータへ出力することを特徴とするプラズマ溶接ロボットシステムである。
【0012】
第2の発明は、
前記ロボット制御装置がプラズマ溶接開始前又はプラズマ溶接終了後を判別する代わりに、
前記遮光板の入り口が開いたこと又は前記遮光板に人が接近したことを検知して検知信号を出力するセンサを備え、
前記ロボット制御装置が前記検知信号を入力してかつパイロットアークが点弧中に前記退避指令信号を前記マニピュレータへ出力することを特徴とする第1の発明に記載のプラズマ溶接ロボットシステムである。
【発明の効果】
【0013】
第1の発明及び第2の発明のプラズマ溶接ロボットシステムは、プラズマ溶接を終了したとき、パイロットアークを消弧しないで、プラズマ溶接トーチの先端部12aを、遮光性を有する退避ボックス21の中に退避させて、パイロットアークを点孤した状態を維持している。そのために、パイロットアークの点孤及び消孤を繰り返すことが軽減されるので、タングステン電極3の損傷を軽減することができ、タングステン電極3を長寿命化することができる。また、タングステン電極3を交換する頻度が低下するので、稼働率を向上させることができる。
【0014】
また、パイロットアークを点孤すると、微量ではあるがプラズマがプラズマノズル1の先端から噴出されるが、退避ボックス21へ退避させて、パイロットアークを覆っている。このために、作業者が被加工物の交換や治具のメンテナンス作業等でロボット作動エリア内に入る必要があるとき、作業者をパイロットアークから保護することができる。
【0015】
さらに、パイロットアークを点弧するために高周波電圧を印加しているが、この高周波は、周辺機器に電波障害を起こす場合がある。本発明の実施の形態1のプラズマ溶接ロボットシステムは、パイロットアークの点孤及び消孤を繰り返すことが軽減されるので、この電波障害を軽減することができる。また、パイロットアークの消弧回数を減少することができるので、パイロットアークの点弧不良を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[実施の形態1]
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。上述したように、タングステン電極3を最も損傷させるのは、パイロットアークを点孤するための高周波を、印加した瞬間である。従って、タングステン電極3の消耗を防ぐためには、パイロットアークの点孤及び消孤の繰り返し回数を、極力減らす必要がある。そのためには、プラズマ溶接を一時的に中断したときに、パイロットアークを消孤せず、その点孤状態を維持すればよい。そのためのプラズマ溶接ロボットシステムを、以下に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態1のプラズマ溶接ロボットシステムの構造を示す図である。同図において、マニピュレータ10の手首部11の先端に、プラズマ溶接トーチ12を取り付けている。このマニピュレータ10へロボット制御装置18(図5参照)が動作指令信号を入力する。このロボット制御装置18は、プラズマ溶接開始前又はプラズマ溶接終了後を判別して、かつ、パイロットアークが点弧中に、プラズマ溶接トーチの先端部12aを退避ボックス21へ挿入させる退避指令信号を、マニピュレータ10へ出力する。人26に対してプラズマ溶接トーチ12から発生するアークを遮光する遮光板20を、マニピュレータ10の近傍に設けている。
【0018】
また、図2に示すように、パイロットアーク22を点孤すると、微量ではあるがプラズマがプラズマノズル1の先端から噴出される。人26を、このパイロットアークから保護するために、退避ボックス21をマニピュレータ10の近傍に設けている。この退避ボックス21は、図2に示すように、プラズマ溶接トーチ12のパイロットアーク22をほぼ覆うように形成されていて、遮光性及び不燃性を有している。プラズマ溶接を行わないとき、かつ、パイロットアークを点弧し続けているとき、マニピュレータ10は、プラズマ溶接トーチの先端部12aを、この退避ボックス21に挿入する。
【0019】
図2は、本発明のプラズマ溶接ロボットシステムの退避ボックス21の形状及び使用状態を説明する図であって、同図(A)は、退避ボックス21を示す図であり、同図(B)は、退避ボックス21の使用状態を説明する図である。同図に示す退避ボックス21は、4面を遮光性及び不燃性を有する壁面で囲まれた直方体状に形成されている。しかし、退避ボックス21は、この形状に限定されるものではなく、側面及び低面が連続した曲面で形成されていてもよい。アーク光を人26の視線からさえぎるように、ロボット動作エリア内で、人26から離れた位置に退避ボックス21を設置する。
【0020】
以下、動作を説明する。図1において、プラズマ溶接を開始する前は、プラズマ溶接トーチ12を退避ボックス21の中に退避させている。そして、プラズマ溶接トーチ12にプラズマガス5を供給して、タングステン電極3とプラズマノズル1との間にパイロットアーク電流を通電する。そして、タングステン電極3とプラズマノズル1との間に高周波電圧を印加して、火花放電からパイロットアークを点弧する。そして、ロボット制御装置18からの動作指令信号によって、マニピュレータ10の第1軸乃至第6軸から成る6つの軸を回転させて、プラズマ溶接トーチ12の先端位置が制御されて、プラズマ溶接トーチの先端部12aが、退避ボックス21から離れて、被加工物へ移動する。
【0021】
次に、タングステン電極3と被加工物との間に、主プラズマアーク電圧を印加して、シールドガス9を供給して、パイロットアークによるプラズマの導電性を利用して、電極3と被加工物との間で主プラズマアークが発生する。そして、水冷されたプラズマノズル1とプラズマガス5のガス流とによって拘束する。これによって、集中性の良い高温プラズマ流を発生させ、その保有エネルギを利用して溶接を行う。そして、溶接が終了すると、主プラズマアーク電流の通電を停止するが、パイロットアーク電流の通電は停止しない。同時に、ロボット制御装置18からの動作指令信号によって、マニピュレータ10がプラズマ溶接トーチの先端部12aを退避ボックス21の中に退避させる。
【0022】
この結果、プラズマ溶接を終了したとき、パイロットアークを消弧しないで、プラズマ溶接トーチの先端部12aを、遮光性を有する退避ボックス21の中に退避させて、パイロットアークを点孤した状態を維持している。そのために、パイロットアークの点孤及び消孤を繰り返すことが軽減されるので、タングステン電極3の損傷を軽減することができ、タングステン電極3を長寿命化することができる。また、タングステン電極3を交換する頻度が低下するので、稼働率を向上させることができる。
【0023】
また、パイロットアークを点孤すると、微量ではあるがプラズマがプラズマノズル1の先端から噴出されるが、退避ボックス21へ退避させて、パイロットアークを覆っている。このために、作業者が被加工物の交換や治具のメンテナンス作業等でロボット作動エリア内に入る必要があるとき、作業者をパイロットアークから保護することができる。
【0024】
さらに、パイロットアークを点弧するために高周波電圧を印加しているが、この高周波は、周辺機器に電波障害を起こす場合がある。本発明の実施の形態1のプラズマ溶接ロボットシステムは、パイロットアークの点孤及び消孤を繰り返すことが軽減されるので、この電波障害を軽減することができる。また、パイロットアークの消弧回数を減少することができるので、パイロットアークの点弧不良を軽減することができる。
【0025】
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2のプラズマ溶接ロボットシステムの構造を示す図である。同図において、遮光板20に、シャッタ23又は開き戸(図示を省略)を設けていて、このシャッタ23又は開き戸に、開閉センサ24を取り付けている。この開閉センサ24は、遮光板20のシャッタ23又は開き戸が開いたことを検知して、検知信号をロボット制御装置18へ入力する。又は、この開閉センサ24を取り付ける代わりに、遮光板20の周囲に光電センサ25を設けて、遮光板20に人26が接近して、人体の一部が光電センサ25の光を遮ったことを検知して、検知信号を出力するようにしてもよい。
【0026】
ロボット制御装置18は、実施の形態1のプラズマ溶接ロボットシステムの動作であるプラズマ溶接開始前又はプラズマ溶接終了後を判別する代わりに、上記の検知信号を入力して、かつ、パイロットアークが点弧中に、プラズマ溶接トーチの先端部12aを退避ボックス21へ挿入する退避指令信号を、マニピュレータ10へ出力する。その他の機能は、図1に示した実施の形態1の同機能に同符号を付して、説明を省略する。
【0027】
以下、動作を説明する。実施の形態2のプラズマ溶接ロボットシステムの動作のうち、図1に示した実施の形態1のプラズマ溶接ロボットシステムのプラズマ溶接を開始する前からプラズマ溶接を行うまでの動作は、同じであるので、説明を省略する。そして、溶接が終了すると、主プラズマアーク電流の通電を停止するが、パイロットアーク電流の通電は停止しない。また、プラズマ溶接トーチの先端部12aを退避ボックス21の中に退避させない。
【0028】
そして、人26がワークの交換や治具のメンテナンス等で遮光板20に近づいて、遮光板20のシャッタ23又は開き戸が開いたことを開閉センサ24が検知するか、又は、遮光板20に人26が接近して、人体の一部が光電センサ25の光を遮ったことを検知する。このとき、ロボット制御装置18が検知信号を入力して、かつ、パイロットアークが点弧中であるので、プラズマ溶接トーチの先端部12aを退避ボックス21の中に退避させる退避指令信号を、マニピュレータ10へ出力し、プラズマ溶接トーチの先端部12aを退避ボックス21の中に退避させる。
【0029】
この結果、図1に示した実施の形態1のプラズマ溶接ロボットシステムが奏する効果と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態1のプラズマ溶接ロボットシステムの構造を示す図である。
【図2】本発明のプラズマ溶接ロボットシステムの退避ボックス21の形状及び使用状態を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態2のプラズマ溶接ロボットシステムの構造を示す図である。
【図4】一般的なプラズマ溶接トーチを示す図である。
【図5】多関節ロボットを使用したときのプラズマ溶接ロボットシステムの一般的な構成を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1 プラズマノズル
1a プラズマノズルの先端部
2 トーチ本体
3 タングステン電極
3a タングステン電極の先端部
4 絶縁ガイド
5 プラズマガス
6 プラズマガス流路
7 冷媒用流路
8 シールドガスカップ
9 シールドガス
10 マニピュレータ
11 手首部
12 プラズマ溶接トーチ
12a プラズマ溶接トーチの先端部
13 プラズマ溶接電源装置
14 プラズマガスボンベ
15 シールドガスボンベ
16 チラー内蔵冷却水循環装置
17 ティーチペンダント
18 ロボット制御装置
20 遮光板
21 退避ボックス
22 パイロットアーク
23 シャッタ
24 開閉センサ
25 光電センサ
26 人

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマ溶接トーチと、
前記プラズマ溶接トーチを手首部先端に取り付けたマニピュレータと、
前記マニピュレータへ動作指令信号を出力するロボット制御装置と、
前記マニピュレータの近傍に設けられて前記プラズマ溶接トーチのアークを遮光する遮光板とを備えたプラズマ溶接ロボットシステムにおいて、
前記プラズマ溶接トーチの先端部が挿入されて点弧しているパイロットアークをほぼ覆うように形成されて遮光性及び不燃性を有する退避ボックスを備え、
前記ロボット制御装置がプラズマ溶接開始前又はプラズマ溶接終了後を判別してかつパイロットアークが点弧中にプラズマ溶接トーチの先端部を前記退避ボックスへ挿入する退避指令信号を前記マニピュレータへ出力することを特徴とするプラズマ溶接ロボットシステム。
【請求項2】
前記ロボット制御装置がプラズマ溶接開始前又はプラズマ溶接終了後を判別する代わりに、
前記遮光板の入り口が開いたこと又は前記遮光板に人が接近したことを検知して検知信号を出力するセンサを備え、
前記ロボット制御装置が前記検知信号を入力してかつパイロットアークが点弧中に前記退避指令信号を前記マニピュレータへ出力することを特徴とする請求項1記載のプラズマ溶接ロボットシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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