説明

プラズマ発生装置

【課題】生体内においてプラズマを発生させるプラズマ発生装置を提供する。
【解決手段】絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、前記第1の電極を格納し、生体100内に挿入されて前記第1の電極と生体100との間に介在し絶縁体からなる容器110と生体100に電気的に接続する第2の電極120と、前記第1の電極と第2の電極120との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源40とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマ発生方法およびプラズマ発生装置に関し、特に液体に隣接した空間において、あるいは生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生方法およびプラズマ発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より洗浄やエッチング、成膜等を行うのにプラズマを利用して行う方法が知られている。
【0003】
特許文献1には、ヘリウムガスを使用することなく大気中で安定した放電を行うべく、反応ガスを供給する反応管と、反応管を挟んで対向配置され反応ガスに作用する第1,第2の電極とを備え、第1,第2の電極に高周波電力を供給して反応ガスを励起し、発生させたプラズマで被処理基板を処理するプラズマ処理装置が開示されている。
【0004】
特許文献2には、処理の際のガス雰囲気を問わず、大気圧近傍の圧力下で均一な放電プラズマを発生させるため、対向電極の少なくとも一方の対向面に固体誘電体を設置し、対向電極間にパルス化された電界を印加する技術が開示されている。
【0005】
特許文献1に開示されている技術は反応管中を流れる反応ガスをプラズマにして、そのプラズマを反応管から被処理物に噴射させるものであり、特許文献2に開示されている技術は、第2電極板上に載せられた被処理物の表面処理を行うものであり、いずれも比較的大きな装置を前提としている表面処理の技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−184759号公報
【特許文献2】特開平10−154598号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】大森豊明編著:電磁気と生体(1987)日刊工業新聞社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のプラズマ発生装置は大気下あるいは減圧下においてプラズマを発生させることを前提としており、液体が存在する場所の近辺でプラズマを発生させる装置はこれまでにはなかった。また、同様に液体が主要な構成物質である生体内においてプラズマを発生させる装置もこれまでにはなかった。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、液体に隣接する空間あるいは生体内においてプラズマを発生させる方法および装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の第1のプラズマ発生方法は、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えた第1の電極が格納されている容器の外面を液体に接触させる工程と、第2の電極を前記液体に電気的に接続させる工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加して、前記第1の電極の周囲である前記容器の内部空間にプラズマを発生させるプラズマ発生工程とを含む構成を有している。このような構成を有していることにより、液体と第1の電極との間に電界が形成され、容器の中にプラズマが簡単に発生する。ここで容器内に格納されている第1の電極と液体とは接触していない。第2の電極を液体に電気的に接続させるとは、第2の電極を液体に直接接触させたり、第2の電極と液体の双方を接地したりするなど、第2の電極から液体に電気が流れるようにすることをいう。
【0011】
本発明の第2のプラズマ発生方法は、生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生方法であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えた第1の電極が格納されている容器を前記生体内に挿入する工程と、第2の電極を前記生体に電気的に接続させる接続工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加して、前記第1の電極の周囲である前記容器の内部空間にプラズマを発生させるプラズマ発生工程とを含む構成を有している。このような構成を有していることにより、生体と第1の電極との間に電界が形成され、容器の中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と生体とは接触していない。
【0012】
ある好適な実施形態において、前記接続工程では、前記第2の電極を前記生体表面に接触させる。
【0013】
ある好適な実施形態において、前記接続工程では、前記第2の電極を前記生体内に挿入する。
【0014】
ある好適な実施形態において、前記第2の電極は接地電極であって、前記接続工程では前記生体表面を接地させる。
【0015】
本発明の第3のプラズマ発生方法は、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えた第1の電極が格納されている容器の外面を液体に接触させる工程と、第2の電極を絶縁体または誘電体よりなる介在部材を介して前記液体に接触させる工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加して、前記第1の電極の周囲である前記容器の内部空間にプラズマを発生させるプラズマ発生工程とを含む構成を有している。このような構成を有していることにより、誘電分極によって液体と第1の電極との間に電界が形成され、容器の中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と液体とは接触していない。
【0016】
本発明の第4のプラズマ発生方法は、接地されている液体に隣接した空間においてプラズマを発生させるプラズマ発生方法であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えた第1の電極が格納されている容器の外面を液体に接触させる工程と、第2の電極を絶縁体または誘電体よりなる介在部材を介して接地させる工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加して、前記第1の電極の周囲である前記容器の内部空間にプラズマを発生させるプラズマ発生工程とを含む構成を有している。このような構成を有していることにより、誘電分極によって液体と第1の電極との間に電界が形成され、容器の中にプラズマが簡単に発生する。第2の電極が絶縁体または誘電体からなる介在部材を介して接地されるとは、介在部材が導電性を有すると想定したときに第2の電極が接地される状態となることである。容器内に格納されている第1の電極と液体とは接触していない。
【0017】
本発明の第5のプラズマ発生方法は、生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生方法であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えた第1の電極が格納されている容器を前記生体内に挿入する工程と、第2の電極を絶縁体または誘電体よりなる介在部材を介して前記生体に接触させる工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加して、前記第1の電極の周囲である前記容器の内部空間にプラズマを発生させるプラズマ発生工程とを含む構成を有している。このような構成を有していることにより、誘電分極によって生体と第1の電極との間に電界が形成され、容器の中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と生体とは接触していない。
【0018】
本発明の第6のプラズマ発生方法は、生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生方法であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えた第1の電極が格納されている容器を前記生体内に挿入する工程と、前記生体を接地する工程と、第2の電極を絶縁体または誘電体よりなる介在部材を介して接地させる工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加して、前記第1の電極の周囲である前記容器の内部空間にプラズマを発生させるプラズマ発生工程とを含む構成を有している。このような構成を有していることにより、誘電分極によって生体と第1の電極との間に電界が形成され、容器の中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と生体とは接触していない。
【0019】
ある好適な実施形態において、前記導電性部材は線状の部材であって、前記容器は細管である。
【0020】
ある好適な実施形態において、前記容器は透光性を有している。
【0021】
ある好適な実施形態において、前記プラズマ発生工程において、前記容器内に所定のガスを流入させる、あるいは封入しておく。
【0022】
ある好適な実施形態において、前記プラズマの発生により化学変化した前記所定のガスを前記容器の外に放出する工程をさらに備えている。
【0023】
ある好適な実施形態において、前記液体は電気伝導率が0.055μS/cm以上または比誘電率が60以上である。なお、超純水の電気伝導率は、0.055μS/cmである。
【0024】
本発明の第1のプラズマ発生装置は、液体に隣接した空間においてプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、前記第1の電極を格納し、外面が前記液体に接触する容器と、前記液体に電気的に接続する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源とを備えている。このような構成を有しているので、液体と第1の電極との間に電界が形成され、液体に隣接した空間である容器中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と液体とは接触していない。第2の電極を液体に電気的に接続させるとは、第2の電極を液体に直接接触させたり、第2の電極と液体の双方を接地したりするなど、第2の電極から液体に電気が流れるようにすることをいう。
【0025】
本発明の第2のプラズマ発生装置は、生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、前記第1の電極を格納し、前記生体内に挿入される容器と前記生体に電気的に接続する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源とを備えている。このような構成を有しているので、生体と第1の電極との間に電界が形成され、容器中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と生体とは接触していない。
【0026】
本発明の第3のプラズマ発生装置は、液体に隣接した空間においてプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、前記第1の電極を格納し、外面が前記液体に接触する容器と、前記液体に絶縁体または誘電体からなる介在部材を介して接触する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源とを備えている。このような構成を有しているので、誘電分極によって液体と第1の電極との間に電界が形成され、液体に隣接した空間である容器中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と液体とは接触していない。
【0027】
本発明の第4のプラズマ発生装置は、接地されている液体に隣接した空間においてプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、前記第1の電極を格納し、外面が前記液体に接触する容器と、絶縁体または誘電体からなる介在部材を介して接地される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源とを備えている。このような構成を有しているので、誘電分極によって液体と第1の電極との間に電界が形成され、液体に隣接した空間である容器中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と液体とは接触していない。
【0028】
本発明の第5のプラズマ発生装置は、生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、前記第1の電極を格納し、前記生体内に挿入される容器と、前記生体に絶縁体または誘電体からなる介在部材を介して接触する第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源とを備えている。このような構成を有しているので、誘電分極によって生体と第1の電極との間に電界が形成され、容器中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と生体とは接触していない。
【0029】
本発明の第6のプラズマ発生装置は、接地されている生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、前記第1の電極を格納し、前記生体内に挿入される容器と、絶縁体または誘電体からなる介在部材を介して接地される第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源とを備えている。このような構成を有しているので、誘電分極によって生体と第1の電極との間に電界が形成され、容器中にプラズマが簡単に発生する。容器内に格納されている第1の電極と生体とは接触していない。
【0030】
ある好適な実施形態において、前記導電性部材は線状の部材であって、前記容器は細管である。
【0031】
ある好適な実施形態において、前記容器は透光性を有している。
【0032】
ある好適な実施形態において、前記容器内に所定のガスを流入させるガス流入部材をさらに備えている。
【0033】
ある好適な実施形態において、前記容器内には所定のガスが封入されている。
【0034】
ある好適な実施形態において、少なくとも前記容器の一部は、前記所定のガスが前記プラズマによって化学変化した物質を選択的に通過させる透過膜からなっている。
【発明の効果】
【0035】
容器中に第1の電極を入れて、容器の外壁を液体に接触させており液体中をなんらかの形で電流が流れるようにしているので、液体隣接空間に容易にプラズマを発生させることができる。また同じようにして、生体中において容易にプラズマを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施形態1に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図2】第1の電極の断面図である。
【図3】パルス電圧を示す図である。
【図4】実施形態2に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図5】実施形態3に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図6】実施形態4に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図7】実施形態5に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図8】実施形態6に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図9】実施形態7に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図10】容器の一部破断図である。
【図11】実施形態8に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図12】実施形態9に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図13】実施形態10に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図14】実施形態11に係るプラズマ発生装置の模式的な図である。
【図15】感知電流と周波数の関係図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
【0038】
(実施形態1)
実施形態1のプラズマ発生装置を図1に示す。このプラズマ発生装置は、液体60中に外壁の一部が浸された容器(細管)10の中、すなわち液体60に隣接する空間にプラズマを発生させる装置である。この装置は、第1の電極30と、第1の電極30を内部に格納する容器10と、液体60に浸される第2の電極20と、第1の電極30と第2の電極20との間に交流電圧あるいはパルス電圧を印加する電源40とを備えている。
【0039】
第1の電極30は、図2に示すように導電性部材31の表面に絶縁体または誘電体からなる被覆32が施されている構成を有している。導電性部材31は金属やカーボン、有機導電性材料など導電性を有していればどのようなものであっても構わない。本実施形態では銅線としている。
【0040】
被覆32を構成する絶縁体は、PFAやPTFE、FEPなどのフッ素樹脂、ポリイミド樹脂などの電気絶縁性のポリマー、あるいはダイヤモンドライクカーボン(DLC)のような電気絶縁性の無機物などを挙げることができる。また、被覆32を構成する誘電体としては、チタン酸バリウムなどの誘電率が高い物質を挙げることができる。本実施形態ではフッ素樹脂であるテフロン(登録商標)により被覆32を形成した。
【0041】
ここで仮定として被覆32がない場合を考えると、導電性部材31の特定部位に放電が集中してしまい、プラズマ発生箇所が当該特定部位の周辺のみとなって容器10の空孔内全体にプラズマが生じなかったり、容器10が放電により破壊されてしまう可能性が非常に高い。
【0042】
また、第1の電極30と第2の電極20との間に交流電圧あるいはパルス電圧を印加して第1の電極30の周囲にプラズマを発生させると第1の電極30の温度が上がるため、導電性部材31および被覆32は耐熱性が高いもの、具体的には50℃で1時間保持したときに劣化しないものが好ましい。耐熱性の点からは、導電性部材31は金属やカーボン等が好ましく、被覆32はフッ素樹脂やポリイミド樹脂、DLC、チタン酸バリウムなどが好ましい。
【0043】
容器10の形状はどのようなものでも構わない。例えば、箱状、袋状、少なくとも一端が塞がれた管状などの形状を挙げることができる。容器10の材質はどのようなものでも構わない。ただ、容器10の絶縁性が高いほど第1の電極30と第2の電極20との間に高い電界を印加することができ、結果としてプラズマが容易に発生するようになる。また、第1の電極30は容器10中に密閉されていることが好ましい。容器10中に液体60が入り込んでしまって第1の電極30と液体60とが接触してしまうと、電流が第2の電極20から液体60を介してそのまま第1の電極30に流れてしまってプラズマが発生しなくなるので好ましくない。本実施形態では、容器10はPVC製の細管(外形5mm、内径3mm)とした。
【0044】
第2の電極20は、電源40に接続されているとともに接地線70により接地されている。第2の電極20の形状や材質は特に限定されない。例えば、第2の電極20の形状は、平板状、円筒状、メッシュ状あるいはワイヤ状など、どのようなものであってもよい。第2の電極20の材質は、金属、カーボンあるいは有機導電材料など導電性であればどのようなものでもよい。さらに第2の電極20の表面は絶縁体で覆われていても構わない。本実施形態では金属板を第2の電極20とした。
【0045】
液体60はどのような液体であってもよい。第2の電極20と容器10との距離や電圧値、電源周波数、容器10材質などによって電流の流れやすさ、第1の電極30周りの電界強度が変わるためである。なお、プラズマの発生のさせやすさを考慮すると、液体60は電気伝導率が0.055μS/cm以上または比誘電率が60以上であることが好ましい。本実施形態では、電気伝導率が0.055μS/cm、比誘電率が約80である超純水とした。なお、液体60を入れる槽50は、形状および素材は特に限定されない。また、川や湖、海など槽50が地盤であっても構わない。
【0046】
電源40は交流電圧あるいはパルス電圧を印加するものであるが、第1の電極30の形状や材質、長さなど、容器10の材質や厚みなど、第1の電極30と第2の電極20との距離、液体60の種類や溶質の種類、温度等々でプラズマが発生するかしないかということ及びプラズマの強度が大きく影響されるため、また、プラズマの発生にとって重要なのは印加電圧ではなく第1の電極30の周囲の電界強度であるため、交流電圧あるいはパルス電圧の周波数や電圧の大きさは特に限定されない。パルス電圧は図3に示すように、極性の変わる(+から−、または−から+)パルス、あるいは0Vから立ち上がるパルスが好ましく、パルス電圧が時間的に連続して供給されるとプラズマが連続して発生するので、好ましい。このように連続して供給されるパルス電圧は、方形波の交流電圧とも言える。
【0047】
なお、電源40の周波数や電圧は特に限定されないと上で述べたが、周波数は0.1Hz〜100MHzが電源装置として実用上好ましく、プラズマの発生しやすさを考慮すると50Hz〜1MHzが好ましい。電圧は、1V〜500kVがプラズマが発生し易くで好ましく、装置の扱いやすさの点で1V〜100kVが好ましい。もしくは、電源40により交流電圧またはパルス電圧が第1の電極30に印加された際の第1の電極30近辺の電界強度は、10V/m以上1010V/m以下が好ましい。
【0048】
次に本実施形態のプラズマ発生装置を用いたプラズマを発生させる方法を説明する。
【0049】
液体60を満たした槽50を用意する。それから内部に第1の電極30を格納した容器10を液体60内に入れて容器10外面を液体60に接触させる。なお、第1の電極30は電源40と接続させる。
【0050】
それから第2の電極20を液体60の中に入れ、電源40と接続させる。そして第1の電極30と第2の電極20との間に交流電圧またはパルス電圧を印加すると、液体60を介して電流が流れ、容器10の中にプラズマが発生する。この場合、容器10の壁厚みは一定であるので、第1の電極30の周囲の電界強度は、第1の電極30と容器10内壁との距離によって変わるものであるが、本実施形態では第1の電極30の長手方向において、第1の電極30のいずれの位置でも容器10の内壁との距離はほぼ一定であり、第1の電極30の長手方向ではほぼ一定の強度のプラズマが発生する。
【0051】
これまで説明したように、本実施形態では絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材31を備えた第1の電極30を容器10の内部に格納させて、容器10の外壁を液体60に接触させ、さらに第2の電極20を液体60と電気的に接続させて、第1の電極30と第2の電極20との間に交流電圧またはパルス電圧を印加してプラズマを発生させるので、従来の装置ではできなかった液体に隣接する空間、すなわち容器10の内部にプラズマを発生させることができる。また、本実施形態のプラズマ発生装置は非常に簡単な構造であり、製造コストを低くできる。そして、プラズマ発生も容易にかつ被熟練者でも行える。本実施形態では、容器10を端部を塞いだ細管とし第1の電極30を線状としたので、第1の電極30の長さ方向に沿って連続的に、強度がほぼ一定のプラズマが発生する。なお、プラズマの発生の具合は、発光の強さや第1の電極30の長さ方向における単位長さあたりの放電電流によって判断することができる。また、線状の電極先端には電界が集中するので、第1の電極30の先端の被覆32厚みを厚くしたり、先端のみより絶縁性・誘電性の高い素材の被覆を施すと、第1の電極30の長さ方向でほぼ均一のプラズマを得やすくなる。なお、液体60が超純水以外のもので電気導電性がより低くても、電源の条件や第1電極30と第2電極20との距離を調節することにより、プラズマを発生させることは可能である。
【0052】
(実施形態2)
実施形態2に係るプラズマ発生装置は、図4に示すように、実施形態1に係るプラズマ発生装置の第2の電極20を異なる形態としたものである。本実施形態に係るプラズマ発生装置およびプラズマ発生方法は実施形態1と大部分が同じであるので、異なっている点を主に説明する。
【0053】
本実施形態では、第2の電極22を金属線に絶縁被覆を施したものとしている。第2の電極22の構造は、第1の電極30と同じである。ここでは第2の電極22は第1の電極30と同じテフロン(登録商標)被覆の銅線を用いており、液体60中に浸っている部分は全て被覆されている。また、実施形態1とは異なり、第2の電極22は接地されていない。
【0054】
第2の電極22が絶縁体に被覆されていても、第1の電極30と第2の電極22との間に電源40から交流電圧またはパルス電圧を印加すると、誘電分極によって第1の電極30の周囲に電界が生じて、プラズマが発生する。従って、実施形態1と同様の効果を奏する。
【0055】
(実施形態3)
実施形態3に係るプラズマ発生装置は、図5に示すように、実施形態1に係るプラズマ発生装置の第2の電極20を異なる形態としたものである。本実施形態に係るプラズマ発生装置およびプラズマ発生方法は実施形態1と大部分が同じであるので、異なっている点を主に説明する。
【0056】
本実施形態では、第2の電極24を金属板として、槽50の外壁面に接触させている。槽50が導電性を有していれば実施形態1と同様にしてプラズマが発生し、槽50が絶縁体あるいは誘電体であれば実施形態2と同様にしてプラズマが発生する。従って本実施形態は実施形態1と同様の効果を奏する。
【0057】
(実施形態4)
実施形態4に係るプラズマ発生装置は、図6に示すように、液体60、槽50、第1の電極30、電源40は実施形態1と同じであるが、その他の部分が実施形態1と異なっているので、異なっている部分を説明する。
【0058】
本実施形態では、容器12は透光性を有している。従って、容器12内でプラズマが発生し、それによって可視光や紫外光が発生すると、これらの光は容器12を透過して液体60に照射される。これにより、液体60の滅菌や、液体60内での化学反応などを促進させることができる。なお、容器12の透光性としては、プラズマにより生じた光の中で、所望する波長の光の10%以上を透過させることが好ましく、50%以上を透過させることがより好ましい。
【0059】
さらに、本実施形態では容器12の液体60に浸されていない開口部にアダプタ85が取り付けられ、さらにそのアダプタ85にはガス導入部80が連結されている。ガス導入部80からは容器12内に所定のガス、例えばArやHeのようなプラズマが発生しやすいガスが導入され、それによってより多くの光を発生させたり、所望の波長の光を発生させたりさせる。アダプタ85上部には所定のガスによって押し出された容器12内の気体を排出する排出口が設けられている。
【0060】
また、本実施形態では電源40は接続線71を介して接地されている。そして、液体60は接地線72によって接地されている。
【0061】
本実施形態では、実施形態1と同様の効果を奏するとともに、容器12の周囲の液体60や槽50内壁に光を簡単に照射することができる。
【0062】
(実施形態5)
実施形態5に係るプラズマ発生装置は、図7に示すように、容器14が実施形態4と異なっているが、その他の部分は実施形態4と同じであるので、異なっている部分を説明する。
【0063】
本実施形態の容器14は先端部分15をメンブレンフィルタとしている。このメンブレンフィルタは、液体60の分子は通さないが、プラズマによって容器14内に発生するラジカルやイオンなどの活性種は通す。従って、液体60の中にプラズマによって発生する活性種が溶け込む。
【0064】
本実施形態では、ガス導入部80から所定のガスが容器14内に送られ、このガスがプラズマによって活性種に変化する。所定のガスとしては、酸素や窒素、有機分子など、液体60に溶け込ませて行おうとする反応などの目的によって適宜選択することができる。
【0065】
本実施形態では、実施形態1と同様の効果を奏するとともに、ガス種を適宜選択することにより所望の活性種を液体60に容易に溶け込ませることができ、例えば常温常圧といった通常条件では生じない反応を常温常圧で行うことができる。
【0066】
(実施形態6)
実施形態6に係るプラズマ発生装置は、図8に示すように、液体60、槽50、第1の電極30、電源40は実施形態1と同じであるが、その他の部分が実施形態1と異なっているので、異なっている部分を説明する。
【0067】
本実施形態の電源40は、第1の電極30に電気的に接続されているのとともに、被覆接地線である第2の電極22に接続されている。第2の電極22は金属線の外面に樹脂などの絶縁体が被覆されたものである。第2の電極22はグランド1に差し込まれている。また、液体60は接地線72により接地されている。電源40が第2の電極22によってグランド1に差し込まれていても、誘電分極により液体60と通電し、第1の電極30の周囲にプラズマが発生する。
【0068】
本実施形態では、実施形態4と同様に容器12は透光性を有しており、容器12中には光の発生に有利な所定のガスが封入されている。従って、容器12内でプラズマが発生し、それによって可視光や紫外光が発生すると、これらの光は容器12を透過して液体60に照射される。
【0069】
本実施形態では、実施形態4と同様の効果を奏する。
【0070】
(実施形態7)
実施形態7は、生体中に容器を挿入して生体中でプラズマを発生させるプラズマ発生装置およびプラズマ発生方法に係るものである。
【0071】
本実施形態では、図9に示すように生体100中に容器110と金属線である第2の電極120を挿入している。容器110中には、図10に一部破断の図によって示すように第1の電極30が格納されている。この第1の電極30は、実施形態1のものと同じである。第1の電極30と第2の電極120とは電源40に接続されており、電源40よりこれらの間に交流電圧あるいはパルス電圧が印加される。また、第2の電極120は接地線70によって接地されている。
【0072】
交流電圧あるいはパルス電圧については実施形態1で説明しているが、本実施形態では生体100に電圧を印加するので、この点についてさらに説明を加える。図15は、非特許文献1に記載されている感知電流に及ぼす周波数の影響を表す図である。この図は横軸に周波数[Hz]、縦軸に感知電流[mA]をとり、人体にある周波数の交流電流を流した場合に、何mAから電流を感じるようになるかを示したグラフである。(a)は被験者の99.5%が感知する値であり、(b)は被験者の50%が感知する値、(c)は被験者の0.5%が感知する値である。この図からわかるように、(c)の曲線よりも下の領域でプラズマを発生させれば、電流が流れていることを感知させないで生体中でプラズマ発生を行うことができる。
【0073】
容器110は、フッ素樹脂やシリコーンなど、生体になじみやすい素材からなっていることが好ましいが、短時間の挿入であればどのような素材であってもよい。また、容器110の挿入は、口や鼻孔、肛門等の生体表面の穴から行ってもよいし、生体100を切って挿入してもよい。また、カテーテルのように血管中に挿入してもよい。生体100は、ウマやウシ、イヌ、ヒトなどのほ乳類や、は虫類、魚類などどのような生体であっても構わない。
【0074】
本実施形態は、生体中で簡単にプラズマを発生させることができるという効果を奏する。
【0075】
(実施形態8)
実施形態8は、図11に示すように実施形態7と比べると第2の電極122が異なっており、他の構成は同じであるので、実施形態7と異なっているところを説明する。なお、図11においては生体100のうち表面の一部のみを示し、他の部分は省略している。図11において、符号100で示された生体表面の上側が生体100である。なお、図12〜14についてもこの点は同じである。
【0076】
本実施形態の第2の電極122は被覆金属線である。金属線に絶縁性の樹脂を被覆したものである。絶縁性の被覆があっても誘電分極によって生体100中に通電したのと同じ状態となり容器110中にプラズマが発生する。
【0077】
本実施形態は、実施形態7と同じ効果を奏する。
【0078】
(実施形態9)
実施形態9に係るプラズマ発生装置は、電源40が実施形態7と同じであるが、その他の部分は実施形態7と異なっているので、異なっている部分を説明する。
【0079】
本実施形態においては、容器112は透光性を有している。従って、容器112内でプラズマが発生し、それによって可視光や紫外光が発生すると、これらの光は容器112を透過して生体100の中に照射される。これにより、生体100内の滅菌や、患部の治療などを行うことができる。なお、容器12の透光性としては、プラズマにより生じた光の中で、所望する波長の光の10%以上を透過させることが好ましく、50%以上を透過させることがより好ましい。
【0080】
さらに、本実施形態では容器112の生体100の外側に出ている開口部にアダプタ85が取り付けられ、さらにそのアダプタ85にはガス導入部80が連結されている。ガス導入部80からは容器112内に所定のガス、例えばArやHeのようなプラズマが発生しやすいガスが導入され、それによってより多くの光を発生させたり、所望の波長の光を発生させたりさせる。アダプタ85上部には所定のガスによって押し出された容器112内の気体を排出する排出口が設けられている。
【0081】
また、電源40は接地線72により接地されており、生体100表面には金属板である第2の電極24が接触していて、この第2の電極24は接地線24により接地している。第2の電極24を生体100表面に接触させるときには、生体100表面に水分を含んだクリームやゼリー等を塗布して両者の間の電気導通を確実にすることが好ましい。なお、生体100を接地させるには、第2の電極24を接地させなくても、生体100そのものの一部をグランドに触れさせること等を行ってもよい。
【0082】
本実施形態は、実施形態7と同じ効果を奏するとともに、生体100内に容易に光(特に紫外光)を照射することができるという効果を奏する。
【0083】
(実施形態10)
実施形態10に係るプラズマ発生装置は、図13に示すように容器114が実施形態9と異なっているが、その他の部分は実施形態9と同じであるので、異なっている部分を説明する。
【0084】
本実施形態の容器114は先端部分115をメンブレンフィルタとしている。このメンブレンフィルタは、生体100中の液体の分子は通さないが、プラズマによって容器114内に発生するラジカルやイオンなどの活性種は通す。従って、生体100の中にプラズマによって発生する活性種が溶け込む。
【0085】
本実施形態では、ガス導入部80から所定のガスが容器114内に送られ、このガスがプラズマによって活性種に変化する。所定のガスとしては、酸素や窒素、有機分子など、生体100の中に溶け込ませて行おうとする反応、治療などの目的によって適宜選択することができる。
【0086】
本実施形態では、実施形態7と同様の効果を奏するとともに、ガス種を適宜選択することにより所望の活性種を生体100に容易に溶け込ませることができ、生体100内での化学反応や治療を行うことができる。
【0087】
(実施形態11)
実施形態11に係るプラズマ発生装置は、図14に示すように、生体100、第1の電極30、電源40は実施形態7と同じであるが、その他の部分が実施形態7と異なっているので、異なっている部分を説明する。
【0088】
本実施形態の電源40は、第1の電極30に電気的に接続されているのとともに、接地線72により接地されている。また、第2の電極24は実施形態10と同様に生体100の表面に接触している金属板であるが、接地線71を介して被覆接地線26に接続されている。被覆接地線26は金属線の外面に樹脂などの絶縁体が被覆されたものである。被覆接地線26はグランド1に差し込まれている。第2の電極24が被覆接地線26によってグランド1に差し込まれていても、誘電分極により第1の電極30の周囲にプラズマが発生する。
【0089】
本実施形態では、実施形態9と同様に容器112は透光性を有しており、容器112中には光の発生に有利な所定のガスが封入されている。従って、容器112内でプラズマが発生し、それによって可視光や紫外光が発生すると、これらの光は容器112を透過して生体100内に照射される。
【0090】
本実施形態では、実施形態9と同様の効果を奏する。
【0091】
(その他の実施形態)
上記の実施形態は本発明の例であり、本発明はこれらの例に限定されない。例えば、第1の電極の導電性部材の形状は線状に限定されず、板状、箔状等どのような形状でもよい。
【0092】
第1の電極に発生する放電は、誘電体バリア放電やグロー放電、コロナ放電など特に限定されない。プラズマが発生すればどのような放電形態であっても構わない。
【0093】
実施形態1〜3,7、8の装置において、実施形態4、5,9,10のようにガス導入部を取り付けて、所定のガスを導入してプラズマを発生させても構わない。
【0094】
実施形態1〜3,5において、容器の少なくとも一部を透光性の素材から作成してプラズマにより光を液体に照射させても構わない。また、実施形態1〜4、6において、容器の少なくとも一部を透過膜にして、プラズマにより発生した活性種を液体中に放出してもよい。
【0095】
実施形態7、8,10において、容器の少なくとも一部を透光性の素材から作成してプラズマにより光を生体中に照射させても構わない。また、実施形態7〜9、11において、容器の少なくとも一部を透過膜にして、プラズマにより発生した活性種を生体中に放出してもよい。
【0096】
第1の電極は容器の中に全て収まっていてもよいが、一部が容器の外側にはみ出していても構わない。その場合、第1の電極のうち容器の外側にはみ出している部分は、液体や生体に触れないようにする。ただし、当該はみ出している部分の被覆を十分に厚くして液体や生体に接触しても電流が流れないようにした場合は、この部分はもはや第1の電極とは言えず、そのような部分は液体や生体に接触していても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0097】
以上説明したように、本発明に係るプラズマ発生装置およびプラズマ発生方法は、液体隣接空間や生体中でプラズマを発生させることができ、液体の滅菌、化学反応促進、治療装置等として有用である。
【符号の説明】
【0098】
10、12,14 容器
15 メンブレンフィルタ(透過膜)
20、22、24 第2の電極
30 第1の電極
31 導電性部材
32 被覆
40 電源
60 液体
80 ガス導入部(ガス流入部材)
100 生体
110 容器
112 容器
114 容器
115 メンブレンフィルタ(透過膜)
120 第2の電極
122 第2の電極
124 第2の電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、
絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、
前記第1の電極を格納し、前記生体内に挿入されて前記第1の電極と前記生体との間に介在し絶縁体からなる容器と
前記生体に電気的に接続する第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源と
を備えている、プラズマ発生装置。
【請求項2】
前記導電性部材は線状の部材であって、前記容器は細管である、請求項1に記載のプラズマ発生装置。
【請求項3】
前記容器は透光性を有している、請求項1または2に記載のプラズマ発生装置。
【請求項4】
前記容器内に所定のガスを流入させるガス流入部材をさらに備えている、請求項1から3のいずれか一つに記載のプラズマ発生装置。
【請求項5】
前記容器内には所定のガスが封入されている、請求項1から3のいずれか一つに記載のプラズマ発生装置。
【請求項6】
少なくとも前記容器の一部は、前記所定のガスが前記プラズマによって化学変化した物質を選択的に通過させる透過膜からなっている、請求項4または5に記載のプラズマ発生装置。
【請求項7】
液体に隣接した空間においてプラズマを発生させるプラズマ発生装置であって、
絶縁体または誘電体により被覆された導電性部材を備えており、プラズマを発生させる第1の電極と、
前記第1の電極を格納し、外面が前記液体に接触し絶縁体からなる容器と、
前記液体に電気的に接続する第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧またはパルス電圧を印加する電源と
を備え、
前記容器内には所定のガスが封入されている、プラズマ発生装置。
【請求項8】
少なくとも前記容器の一部は、前記所定のガスが前記プラズマによって化学変化した物質を選択的に通過させる透過膜からなっている、請求項7に記載のプラズマ発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−94523(P2012−94523A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253519(P2011−253519)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【分割の表示】特願2005−269994(P2005−269994)の分割
【原出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(504157024)国立大学法人東北大学 (2,297)
【出願人】(391003668)トーヨーエイテック株式会社 (145)
【Fターム(参考)】