説明

プリペイド式携帯端末の料金支払システム

【課題】 プリペイド式携帯端末による通信が行える場所であれば、いつ、いかなる場所であっても通話料金の支払を簡易に行うことができる料金支払システムを提供する。
【解決手段】
プリペイド携帯電話11のIC部16にチャージされた電子マネーと通信網とを用いて、センターサーバ21に対して電子マネーを送信する(S6)。これにより、センターサーバ21において管理されているプリペイド携帯電話11毎の使用可能度数が更新され(S7)、プリペイド携帯電話11による通話が可能となる。このように、プリペイド携帯電話11とセンターサーバ21とが直接電子マネーのやり取りを行なうため、料金支払のためのプリペイドカードやPOSレジ等が不要となり、システムの簡素化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリペイド式携帯端末の料金支払システムに関するものであり、特にプリペイド式携帯端末内の非接触型ICに補充された電子マネーを用いた料金支払システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通話料金の支払をプリペイド(前払い)カードによって行うプリペイド式携帯端末(プリペイド携帯電話)が広く普及している。ユーザーがプリペイド携帯電話を使用する場合、事前にプリペイドカードを購入し、カードに記載されているID番号等をプリペイド携帯電話に入力する。これにより、プリペイドカードの購入金額に応じた金額が通話料金として前払いされたこととなり、プリペイド携帯電話の使用可能度数(通話可能時間を数値により表したもの)がチャージ(補充)される。使用可能度数は通話が行われる度に減少し、使用可能度数が無くなると通話不能となる。この場合、新しいプリペイドカードを購入してID番号等を入力することにより、再度使用可能度数がチャージされて通話が可能となる。
【0003】
しかし上記ようなプリペイドカードを使用した料金支払システムでは、一度ID番号等の入力に使用したプリペイドカードは無用なものとなってしまう。このためゴミとして廃棄する必要があり、資源の無駄につながっていた。また逆に、未使用のプリペイドカードは、ID番号自体にお金と等価の価値があるため、ID番号を隠す加工(例えばスクラッチ加工等)が必要であり、コストがかかる要因となっていた。このように従来のシステムは、プリペイドカードの保管、管理、販売に対して経費や労力を必要とするという問題があった。
【0004】
上記の問題を解決するための発明として、特許文献1においては、プリペイド携帯電話にプリインストールされた2次元バーコードを使用することでプリペイドカードを不要とした、プリペイド携帯電話の料金支払システムが開示されている。
【0005】
特許文献1の料金支払システムは、データベースを備えたセンターサーバを有しており、このセンターサーバは、店舗に設置されたPOSレジとネットワークを介して接続されている。データベースには、各プリペイド携帯電話の管理情報(電話番号、機体番号、使用可能度数など)が記憶、管理されている。POSレジは、プリペイド携帯電話にプリインストールされたプリペイド用の2次元バーコードを読み取る機能を備えている。
【0006】
POSレジによって読み取られた2次元バーコードは、ユーザーが支払ったプリペイド料金等の付加情報と共に、ネットワークを介してセンターサーバに送信される。POSレジよりデータを受信したセンターサーバは、送られてきた2次元バーコードをもとにプリペイド携帯電話を一意に識別する。そして該当するプリペイド携帯電話の管理情報をデータベースから検索し、データの更新(使用可能度数のチャージなど)を行うと共に、該当するプリペイド携帯電話に対して利用確認通知を送信する。利用確認通知を受けたプリペイド携帯電話は、通知された使用可能度数の分だけ、通話が可能となる。
【0007】
以上のように、特許文献1の料金支払システムでは、従来のプリペイドカードの代わりにプリペイド携帯電話にプリインストールされた2次元バーコードを使用して、使用可能度数のチャージ(センターサーバへの支払情報の送信)を行なう。このため、プリペイドカードが不要であり、プリペイドカードの作成、保管、管理等に要する経費や労力を削減できる。また、ユーザにとっても、プリペイドカードを販売している店を探す必要がなく、コンビニやスーパー等のような店舗で料金の支払を行うことができる。
【0008】
しかしながら上記の特許文献1に開示されている料金支払システムでは、通話料金の支払を行うためには、POSレジを備えたコンビニ等がユーザーの近くに存在しなければならない。また支払を行う都度、店舗まで出向かなければならないという問題もある。もしPOSレジを備えた店舗が近くに無い場合、プリペイド携帯電話による通話が全く行えない状況が発生する可能性がある。また従来の料金支払システムのように、プリペイドカードの買い置きなどにより、上記の問題を回避することができない。以上のように、プリペイド携帯電話を使用する状況によっては、ユーザーの利便性が損なわれる可能性があった。
【特許文献1】特開2003−250013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、
プリペイド式携帯端末(プリペイド携帯電話)における料金支払の利便性を向上させるために、
プリペイド式携帯端末による通信が行える場所であれば、いつ、いかなる場所であってもプリペイドの実施(使用可能度数のチャージ)を簡易に行うことができることと、
通話中に使用可能度数がなくなった場合に、自動的に使用可能度数のチャージを行い、通話を延長することが可能であることと、
通話終了時に、プリペイド式携帯端末に関する情報(残り使用可能度数やこれまでの通話料金、非接触型ICにチャージされている金額等)の通知を行うことが可能であることと、
複数のSIM(Subscriber Identity Module)カードで、一つのプリペイド式携帯端末を共有する際に、非接触型ICにチャージされている電子マネーを共有できることと、
を特徴とするプリペイド式携帯端末の料金支払システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明のプリペイド式携帯端末の料金支払システムは、
プリペイド式携帯端末と、前記プリペイド式携帯端末の使用状況および通話料金の支払状況を管理するセンターサーバと、前記プリペイド式携帯端末と前記センターサーバとを接続する通信網とを含み、
前記プリペイド式携帯端末が、前記プリペイド式携帯端末の各部を制御する制御部と、電子マネーを補充可能な非接触型ICを備えたIC部と、前記通信網を介して前記センターサーバと接続するための通信部と、前記プリペイド式携帯端末の各種情報を表示するための表示部と、を備えていることと、
前記センターサーバが、前記プリペイド式携帯端末の通話料金支払状況を管理するための制御部と、前記管理情報を記憶するためのデータベースと、前記通信網を介して前記プリペイド式携帯端末と接続するための通信部と、を備えていることと、
を特徴とするプリペイド式携帯端末の料金支払システムにおいて、
ユーザーが、前記IC部に補充されている前記電子マネーを、前記通信網を用いて前記センターサーバに送信することにより通話料金の支払が行われること
を特徴としている。
【0011】
この構成によると、電子マネーをチャージ(補充)した非接触型IC(IC部)を備えたプリペイド携帯電話から、通信回線(通信網)を通じて、通話料金の支払状況を管理しているセンターサーバに対して通話料金の支払い(プリペイド)を行なうことが可能である。
【0012】
また本発明のプリペイド式携帯端末の料金支払システムは、
前記センターサーバが、前記プリペイド式携帯端末から前記電子マネーを受信した際に、受信した前記電子マネーの金額に応じて、前記プリペイド式携帯端末における通話可能時間を示す数値である使用可能度数を更新することと、
前記センターサーバが、更新された前記使用可能度数を前記プリペイド式携帯端末に対して通知することと、
を特徴としている。
【0013】
この構成によると、
プリペイド携帯電話の非接触型ICに補充された電子マネーを用いた通話料金の支払い(電子マネーの送信)が行なわれた際に、支払われた金額に応じて、センターサーバにおいて管理されているプリペイド携帯電話毎の使用可能度数の更新(補充)が行なわれる。センターサーバは、更新された使用可能度数をもとに利用確認通知(該当するプリペイド携帯電話の残り使用可能度数等を含む通知)を作成し、プリペイド携帯電話に対して送信する。
【0014】
また本発明のプリペイド式携帯端末の料金支払システムは、
前記プリペイド式携帯端末を用いた通話中に前記使用可能度数の不足を検知した前記プリペイド式携帯端末の制御部が、前記IC部に補充されている前記電子マネーと前記通信網とを用いて、前記電子マネーを前記センターサーバに対して送信することにより通話料金の支払を行うこと
を特徴としている。
【0015】
この構成によると、
プリペイド携帯電話を用いた通話の最中に使用可能度数が無くなった場合に、プリペイド携帯電話の制御部は非接触型ICにチャージされている電子マネーの残高を確認し、残高がある場合は自動的に一定の金額(例えば一分間の通話に必要な金額)を通話料金としてセンターサーバに対し送信することにより通話料金の支払を行い、現在行われている通話を自動的に継続(通話時間を延長)する。
【0016】
また本発明のプリペイド式携帯端末の料金支払システムは、
前記プリペイド式携帯端末が前記電子マネーの送信を行う際に、前記プリペイド式携帯端末の電話番号或いは機体番号を付加情報として送信すること
を特徴としている。
【0017】
この構成によると、
プリペイド携帯電話からセンターサーバに対して通話料金の支払いが行なわれる際に、プリペイド携帯電話の電話番号或いは機体番号が付加情報として併せて送信される。付加情報を受けたセンターサーバは、それをもとに支払いを行なったプリペイド携帯電話を一意に識別し、該当するプリペイド携帯電話の管理データの更新を行なう。
【0018】
また本発明のプリペイド式携帯端末の料金支払システムは、
前記プリペイド式携帯電話による通話の終了後、前記表示部を用いて、前記通話にかかった時間と、前記通話にかかった通話料金と、残り使用可能度数と、前記IC部に補充されている電子マネーの残額と、の一部或いは全部をユーザーに対して表示すること
を特徴としている。
【0019】
この構成によると、
プリペイド携帯電話による通話が終了した際に、今回の通話にかかった時間、通話にかかった料金、通話後に残っている使用可能度数、または非接触型ICにチャージされている電子マネーの残高等の各種情報の一部もしくは全部を表示部(例えば液晶パネル)に表示することにより、前記の各種情報をユーザーに対して通知する。
【0020】
また本発明のプリペイド式携帯端末の料金支払システムは、
ユーザー識別情報が記憶されているSIMカードを前記プリペイド式携帯電話に対して装着することにより、前記プリペイド式携帯電話を用いた通話が可能となることと、
前記プリペイド式携帯電話が前記センターサーバと通信を行う際に、前記SIMカードに記憶されている前記ユーザー識別情報を前記センターサーバに送信することと、
前記センターサーバが、前記ユーザー識別情報により識別されるユーザー単位で前記使用可能度数を管理していることと、
前記センターサーバが、前記プリペイド式携帯電話により送信された電子マネーの受信を検知した際に、前記ユーザー識別情報をもとに前記電子マネーの送信を行ったユーザーを特定し、特定された前記ユーザーの前記使用可能度数の更新を行うことと、
を特徴としている。
【0021】
この構成によると、
プリペイド携帯電話に対してSIMカード(ユーザーの識別情報を記録したICカードであり、携帯電話に装着することにより例えば通話を行おうとしているユーザーを一意に識別することができる)を装着しなければ通話を行うことができず、SIMカードの装着を行って始めて通話可能となる。センターサーバは、ユーザー識別情報(SIMカードを所有するユーザーの名前等)によりユーザーを特定し、ユーザー単位で使用可能度数を管理している。プリペイド携帯電話から電子マネーによる料金の支払が行われた際、SIMカードに記憶されているユーザー識別情報からユーザーを特定し、特定されたユーザーの使用可能度数がチャージされる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の第一の構成によると、
プリペイド携帯電話の非接触型ICにチャージされた電子マネーを用いて、通話料金の支払いを行なうことが可能である。このため、プリペイドカードを用いた従来の料金支払システムと比較して、プリペイドカードの作成、保管、管理等に要する経費や労力が不要である。またユーザーから見た場合、プリペイドカードが販売されている店舗や、特許文献1の発明に開示されているような2次元バーコード対応のPOSレジを備えた店舗を探す必要がなく、支払における利便性が向上する。また、プリペイド携帯電話とセンターサーバとが直接電子マネーのやり取りを行なうため、POSレジのような料金支払用の中継装置が不要となり、システムの簡素化を図ることができる。
【0023】
また本発明の第二の構成によると、
プリペイド携帯電話の非接触型ICから支払われた電子マネーの金額に応じて、センターサーバで管理されている使用可能度数の更新が行なわれる。センターサーバは、更新された使用可能度数をもとに利用確認通知を作成し、プリペイド携帯電話に対して送信する。利用可能通知を受信したプリペイド携帯電話は、通知の内容をユーザーに対して表示する。このため、通話に必要な分だけ電子マネーを支払い、センターサーバの使用可能度数を適宜補充することができる。また、従来のプリペイドカードを使用した料金支払システムのように、プリペイドカードの額面単位で料金を支払わなければならないという制限が無く、柔軟な支払いを行うことができる。
【0024】
また本発明の第三の構成によると、
プリペイド携帯電話を用いた通話の最中に使用可能度数がなくなった場合に、非接触型ICにチャージされている電子マネーを用いて自動的に通話料金の支払を行い、現在実行されている通話の通話可能時間を延長する。このため、使用可能度数の不足により通話が中断される恐れがない。例えば従来のプリペイドカードを用いたシステムように、通話が中断された後に再度料金の支払いを行い、改めて電話をかけ直すといった作業が不要となるため、ユーザーにとっての利便性が向上する。
【0025】
また本発明の第四の構成によると、
通話料金の支払いの際に、プリペイド携帯電話の電話番号或いは機体番号が付加情報として送信され、それにより支払を行ったプリペイド携帯電話が一意に識別される。このため、例えばプリペイドカードを使用した料金支払いシステムのように、ID番号の入力ミスなどによるシステムの誤動作等が発生することがない。
【0026】
また本発明の第五の構成によると、
通話が終了した際に、通話にかかった時間、料金、残り使用可能度数、残り電子マネー等の各種情報の一部もしくは全部をユーザーに対して通知する。これにより、ユーザーは通話を行う毎に、前記の各種情報について確認を行うことができる。このため、例えば残り使用可能度数の確認のためだけにセンターサーバに接続する等の必要がなくなり、通信にかかるコストを削減することができる。
【0027】
また本発明の第六の構成によると、
プリペイド携帯電話に対してSIMカードを装着することによって始めて通話可能となる。センターサーバは、SIMカードに記憶されているユーザー識別情報をもとにユーザー単位で使用可能度数を管理している。電子マネーによる料金の支払が行われた場合に、センターサーバはSIMカードのユーザー識別情報をもとにユーザーを特定し、使用可能度数のチャージを行う。このため、一つのプリペイド携帯電話を複数のユーザーで使用する場合に、非接触型ICにチャージされた電子マネーを共有することができる。例えば通信を行うユーザーの通信可能度数がセンターサーバに無い場合でも、プリペイド携帯電話の非接触ICに電子マネーがチャージされていれば、通話を行うことが可能である。このように、利用状況に応じた柔軟な支払を行うことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、本発明の第一の実施形態におけるプリペイド携帯電話の料金支払システムについて、図面を参照しつつ説明する。
【0029】
[実施の形態1]
〈1−1.料金支払システムの構成要素について〉
ここで、本発明の料金支払システムの構成要素について、図3のブロック図を用いながら説明する。
【0030】
図3のブロック図に示すように、本発明の料金支払システムは少なくとも、携帯電話通信網1、管理業者LAN(Local Area Network)2、広域通信網3、プリペイド携帯電話11、センターサーバ21、移動通信交換機61、基地局62、およびネットワークサーバ63を含むように構成されている。
【0031】
携帯電話通信網1は、プリペイド携帯電話11が他の携帯電話と通信を行うための通信網であり、少なくともプリペイド携帯電話11、移動通信交換機61、基地局62を含むように構成されている。なお、携帯電話通信網1はネットワークサーバ63を経由して後述する広域通信網3と接続することが可能である。
【0032】
プリペイド携帯電話11は、携帯電話通信網1を使用した無線通信端末であり、端末間での相互通信が可能となっている。また、広域通信網3を経由した通信を行うことも可能である。なお、プリペイド携帯電話11の装置構成の詳細については後述する。
【0033】
移動通信交換機61は、プリペイド携帯電話11の通信を制御する回線交換機である。移動通信交換機61は、後述する基地局62を経由して受信したプリペイド携帯電話11からの通信要求をもとに、通信相手先を携帯電話通信網1内から検索し、通信相手先に最も近い基地局62を確定する。そして最も近い基地局62を経由して、プリペイド携帯電話11と通信要求相手先との通信回線を確立する役割を持つ。
【0034】
基地局62は、プリペイド携帯電話11と移動通信交換機61との通信を中継するための中継機である。プリペイド携帯電話11と基地局62との間の通信は、例えばW−CDMAなどの無線通信方式によって行われる。基地局62は、携帯電話通信網1内に複数存在する。プリペイド携帯電話11が移動通信交換機61と通信を行う場合、プリペイド携帯電話11に最も近い基地局62が選択的に使用される。
【0035】
ネットワークサーバ63は、ある特定のネットワーク(例えば携帯電話通信網1)と広域通信網3とを接続し、相互間での通信を可能とする装置である。ネットワークサーバ63は通常、ネットワーク業者が保持および管理を行っている。
【0036】
管理業者LAN2は、プリペイド携帯電話の管理業者が保持するローカルネットワークであり、後述するセンターサーバ21などが接続されている。管理業者LAN2はルータ(不図示)等により外部ネットワークと接続されている。なお、管理業者LAN2を構成する装置間を接続する物理的な手段としては、例えばLANケーブルや無線LANなどがあげられる。
【0037】
センターサーバ21は、各ユーザーが保持しているプリペイド携帯電話11の管理情報を記憶および管理するための装置である。管理情報としては、例えばプリペイド携帯電話の電話番号、機体番号、通話状況、通話履歴、課金情報、残り使用可能度数等があげられる。プリペイド携帯電話11の管理情報は、管理用データベースへ登録されることにより管理されている。なお、センターサーバ21は、管理業者LAN2に接続されることにより、外部装置との相互通信が可能となっている。
【0038】
広域通信網3は、公衆回線あるいは専用線等を使用したネットワークであり、ネットワークサーバ63などを経由して、他ネットワークと相互に接続することが可能である。広域通信網3を介して、携帯電話通信網1内のプリペイド携帯電話11と、管理業者LAN2内のセンターサーバ21とが、相互に通信を行うことが可能である。
【0039】
〈1−2.プリペイド携帯電話の電気回路方法の要部構成について〉
ここで、本実施形態におけるプリペイド携帯電話11の電気回路の要部構成について、図4のブロック図を用いながら説明する。
【0040】
図4のブロック図に示すように、本発明のプリペイド携帯電話11は、少なくとも、制御部12、データ記憶部13、操作ボタン群14、表示パネル15、IC部16、および無線通信I/F(インタフェース)17を含むように構成されている。
【0041】
制御部12は、プリペイド携帯電話11の各部材の駆動を有機的に制御して、無線通信処理を統括制御するものである。また制御部12は、各装置(例えばデータ記憶部13)の制御や、データの計算、加工処理等を行なう中枢部分となっている。
【0042】
データ記憶部13は、プリペイド携帯電話11の各種データを記録するための媒体である。データ記憶部13には、例えば、プリペイド携帯電話11に関する管理情報(電話番号、機体番号など)や、ブラウザやメーラ等のアプリケーションが記憶されている。
【0043】
操作ボタン群14は、ユーザーが音声通信もしくはデータ通信等を行う際に、各種指示をプリペイド携帯電話11に対して行なうための入力インタフェースである。表示パネル15は、ユーザーに対してプリペイド携帯電話11が記憶している各種情報を表示するための出力インタフェースである。
【0044】
IC部16は、電子マネーをチャージ(入金)することが可能なICである。電子マネーがチャージされたIC部16は、例えば商品を購入する際の支払等に用いることができる。IC部16に電子マネーをチャージする方法としては、例えばリーダー/ライターを備えた店舗などにおいて料金を支払う方法や、またはユーザーが所有するクレジットカードのクレジット番号を操作ボタン群14により入力する方法などにより行われる。
【0045】
無線通信I/F17は、プリペイド携帯電話11と基地局62とが、無線通信規格(例えばW−CDMA)にのっとって無線通信を行うための入出力インタフェースである。無線通信I/F17は、制御部11からの指示により基地局62に対して通信リクエストを送信する役割を持つ。また、基地局62からの通信電波を受信した場合に、制御部11に対して通知する役割を持つ。
【0046】
〈1−3.プリペイド携帯電話からの料金支払方法について〉
ここで、本発明の料金支払システムにおけるプリペイド携帯電話11を用いた料金支払方法の一実施形態として、ユーザー操作による料金支払方法について、図1のフローチャートと、図3および図4のブロック図とを用いて説明する。
【0047】
図1に示すように、プリペイド携帯電話11の制御部12が、ユーザーからのプリペイド用アプリケーション起動命令を検知することにより、本処理が開始される(S1)。
【0048】
前記起動命令を検知した制御部12は、記憶部13に記憶されているプリペイド用アプリケーションを読み出して実行し、その情報を表示パネル15に表示する(S2)。プリペイド用アプリケーション起動後、制御部12は一定時間、ユーザーからの指示を待ち受ける待機状態に入る。
【0049】
上記待機状態において、一定時間内に制御部12が通話料金の支払指示を検知しなかった場合、自動的にプリペイド用アプリケーションを停止させて本処理を終了する。一定時間内に料金支払命令の入力を検知した場合、次のステップに進む(S3)。
【0050】
ユーザーからの料金支払命令を検知した制御部12は、IC部16にチャージされている電子マネーの残高を確認する(S4)。確認の結果、料金支払命令において指定された支払金額以上の残高がある場合、次のS6の処理に移行する。残高が不足している場合、後述するS10の処理に移行する(S5)。
【0051】
電子マネーの残高がある場合、制御部12は、ユーザーから指定された金額の電子マネーを、通信網(携帯電話通信網1、管理業者LAN2および広域通信網3)を使用して、センターサーバ21に対して送信する(S6)。なおこの際、プリペイド携帯電話11を一意に識別するための識別情報(電話番号または機体番号などを含む情報)が併せて送信される。
【0052】
電子マネーの残高がない場合、制御部12は電子マネーの残高不足を、例えば表示パネル15等を用いてユーザーに通知する(S10)。この場合、プリペイド携帯電話11からセンターサーバ21に対する通信は行われない。
【0053】
前記S6において、プリペイド携帯電話11より電子マネーおよび識別情報を受信したセンターサーバ21は、識別情報をプリペイド携帯電話11を一意に識別し、データベースより該当するプリペイド携帯電話11のデータを検索する。そして該当するプリペイド携帯電話11の残り使用可能度数を、支払われた電子マネーの金額に応じて更新(補充)する(S7)。
【0054】
センターサーバ21は更新した使用可能度数を、通信網を用いて、プリペイド携帯電話11に対して通知する。通知を受けたプリペイド携帯電話11(S8)は、通知された使用可能度数を、例えば表示パネル15に表示する等によりユーザーに対して通知する(S9)。
【0055】
〈1−4.本発明の種々ある特徴について〉
本実施形態によると、
プリペイド携帯電話11のIC部16にチャージされた電子マネーと、通信網とを用いて、通話料金の支払いを行なう。これにより、センターサーバ21において管理されているプリペイド携帯電話11の使用可能度数が更新され、プリペイド携帯電話11による通話が可能となる。
【0056】
従って、プリペイドカードを用いた従来の料金支払いシステムのように、プリペイドカードの作成、保管、管理等に要する経費や労力が不要である。またユーザーから見た場合、プリペイドカードが販売されている店舗や、特許文献1の発明に開示されているような2次元バーコード対応のPOSレジを備えた店舗を探す必要がなく、支払における利便性が向上する。また、プリペイド携帯電話とセンターサーバとが直接電子マネーのやり取りを行なうため、POSレジのような中継装置が不要となり、システムの簡素化を図ることができる。
【0057】
また本実施形態によると、
プリペイド携帯電話11のIC部16から支払われた電子マネーの金額に応じて、センターサーバ21で管理されている使用可能度数の更新が行なわれる。センターサーバ21は、更新された使用可能度数をもとに利用確認通知を作成し、プリペイド携帯電話11に対して送信する。利用可能通知を受信したプリペイド携帯電話11は、通知の内容をユーザーに対して表示する。
【0058】
従って、例えばユーザーは通話に必要な最低限の電子マネーを支払い、センターサーバ21で管理されている使用可能度数を適宜補充することができる。また、従来のプリペイドカードを使用した料金支払システムのように、プリペイドカードの額面単位で料金を支払うという制限が無く、柔軟な支払いを行うことが可能となっている。
【0059】
また本実施形態によると、
電子マネー送信の際に、プリペイド携帯電話11の電話番号或いは機体番号が識別情報として送信され、これによりプリペイド携帯電話11が一意に識別される。
【0060】
従って、例えばプリペイドカードを使用した料金支払いシステムのように、ID番号の入力ミスなどによるシステムの誤動作動が発生することがなく、支払を行ったプリペイド携帯電話11の使用可能度数を確実に更新(補充)することが可能である。
【0061】
次に、本発明の第二の実施形態におけるプリペイド携帯電話の料金支払システムについて、図面を参照しつつ説明する。
【0062】
[実施の形態2]
〈2−1.料金支払システムの構成要素について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0063】
〈2−2.プリペイド携帯電話の電気回路方法の要部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0064】
〈2−3.プリペイド携帯電話からの料金支払方法について〉
ここで、本発明の料金支払システムにおけるプリペイド携帯電話11を用いた料金支払方法の一実施形態として、通話時に自動的に料金支払が行われる料金支払方法について、図2のフローチャートと、図3および図4のブロック図とを用いて説明する。
【0065】
図2に示すように、プリペイド携帯電話11の制御部12が、ユーザーからの通話開始命令を検知することにより本処理が開始される(S1)。
【0066】
通話開始命令を受けた制御部12は、通信網を使用してセンターサーバ21に接続し、センターサーバ21のデータベースより、該当するプリペイド携帯電話11の残り使用可能度数を確認する(S2)。残り使用可能度数が存在しない場合、通話料金の支払を行う必要があるため、次のS4に移行する。残り使用可能度数が存在する場合、通話料金の支払を行う必要がないため、後述するS8に移行する。(S3)。
【0067】
前記S3においてプリペイド携帯電話11の残り使用可能度数がセンターサーバ21に存在しなかった場合、制御部12はIC部16にチャージされている電子マネーの金額を確認する(S4)。
【0068】
チャージされている金額が一定額(例えば、一分間の通話を行うために必要な金額)以上存在する場合、チャージされている電子マネーから前記一定金額の電子マネーをセンターサーバ21に対して送信する(S5、S6)。チャージされている金額が一定額以上存在しない場合は、料金不足により通話が不可能であるため、本処理を終了する。なおこの際、料金不足等を示すメッセージを表示パネル15等を用いてユーザーに通知してもよい。
【0069】
前記S6において送信された電子マネーを受信したセンターサーバ21は、データベースより該当するプリペイド携帯電話11のデータを検索する。そして該当するプリペイド携帯電話11の残り使用可能度数を、支払われた電子マネーの金額に応じて更新(補充)する(S7)。
【0070】
センターサーバ21は該当するプリペイド携帯電話11の使用可能度数等の情報を含んだ利用確認通知を、通信網を用いて、プリペイド携帯電話11に対して送信する。前記利用確認通知を受信したプリペイド携帯電話11(S8)は、利用確認通知によって伝えられた使用可能度数の分だけ、通話が可能となる(S9)。
【0071】
プリペイド携帯電話11による通話中、制御部12は使用可能度数の残数を監視している。使用可能度数が無くなる前に通話が終了した場合、次のS11に移行する。通話中に使用可能度数が無くなった場合、通話料金の支払を行う必要があるため、前記S4に移行する(S10)。
【0072】
前記S10において通話が完了した場合、今回の通話に関する情報(通話時間、課金額等)と、センターサーバ21のデータベースにおいてプリペイド携帯電話11ごとに管理されている情報(残り使用可能度数等)とが、センターサーバ21からプリペイド携帯電話11に対して送信される(S11)。
【0073】
プリペイド携帯電話11は、前記S11において送信された情報、およびIC部16にチャージされている電子マネーの残額を、表示パネル15等を用いてユーザーに通知する(S12)。なお、各種情報の内、どの情報を表示するかどうかはユーザーがあらかじめ選択的に設定できることがより好ましい。
【0074】
〈2−4.本発明の種々ある特徴について〉
本実施形態によると、
プリペイド携帯電話11を用いた通話の最中に使用可能度数がなくなった場合に、IC部16にチャージされている電子マネーを用いて自動的に通話料金の支払を行い、現在実施されている通話の通話可能時間を延長する。
【0075】
従って、使用可能度数の不足により通話が中断される恐れがない。また例えば、従来のプリペイドカードを用いた料金支払システムように、料金不足により通話が中断された後に再度料金の支払を行い、改めて電話をかけ直すといった作業が不要となる。このため、ユーザーにとっての利便性が向上する。なお、過度の料金支払を防止するために、上記自動支払のを許可するかどうか、あるいは料金支払に使用できる上限金額等を、ユーザーがあらかじめ選択的に設定できることがより好ましい。
【0076】
また 本実施形態によると、
通話が終了した際に、通話にかかった時間、料金、残り使用可能度数、残り電子マネー等の各種情報の一部もしくは全部を表示パネル15等を用いてユーザーに通知する。
【0077】
従って、ユーザーは通話を行う毎に、前記の各種情報について確認を行うことができる。このため、例えば残り使用可能度数の確認のためだけにセンターサーバに接続するといった必要がなく、通信にかかるコストを削減することができる。
【0078】
次に、本発明の第三の実施形態におけるプリペイド携帯電話の料金支払システムについて、図面を参照しつつ説明する。
【0079】
[実施の形態3]
〈3−1.料金支払システムの構成要素について〉
【0080】
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈3−2.プリペイド携帯電話の電気回路方法の要部構成について〉
本実施形態のプリペイド携帯電話11は、[実施の形態1]の要部構成に加え、SIMカードスロット18を有する。
【0081】
SIMカードスロット18は、SIMカード90を装着するための装着部である。SIMカード90には、プリペイド携帯電話11を使用するユーザーの識別情報が記憶されている。プリペイド携帯電話11を用いて通話、あるいは通話料金の支払を行う場合、SIMカード90によりユーザーを一意に識別し、ユーザー単位で課金や通話可能度数の更新等を行う。なお通常、SIMカード90を装着していないプリペイド携帯電話11では通話を行うことはできない。
【0082】
〈3−3.プリペイド携帯電話からの料金支払方法について〉
ここで、本発明の料金支払システムにおけるプリペイド携帯電話11を用いた料金支払方法の一実施形態として、SIMカードによってユーザー識別を行う料金支払方法について、図5のフローチャートと、図3および図6のブロック図とを用いて説明する。なお、[実施の形態1]と重複する処理については、同一の処理番号を付加することにより説明を省略するものとする。
【0083】
図5において、S1からS5、およびS10の処理については[実施の形態1]と同内容であるため説明を省略する。前記S5において、電子マネーの残高があると確認された場合、制御部12は、ユーザーから指定された金額の電子マネーを、通信網を使用してセンターサーバ21に対して送信する(S6a)。この際、プリペイド携帯電話11を用いて通話を行うユーザーの情報を、センターサーバ21に対して通知するために、SIMカード90に記憶されたユーザー識別情報(ユーザー名前、契約者番号等)が併せて送信される。
【0084】
前記S6aによりプリペイド携帯電話11より電子マネーおよびユーザー識別情報を受信したセンターサーバ21は、データベースより該当するユーザーの管理情報を検索する。検索された管理情報の中から、該当するユーザーの残り使用可能度数を、支払われた金額に応じて更新(補充)する(S7a)。
【0085】
センターサーバ21は更新した使用可能度数を、通信網を用いて、プリペイド携帯電話11に対して通知する。通知を受けたプリペイド携帯電話11(S8a)は、通知された使用可能度数を、例えば表示パネル15に表示する等によりユーザーに通知する(S9a)。
【0086】
〈3−4.本発明の種々ある特徴について〉
本実施形態によると、
プリペイド携帯電話11に対してSIMカード90を装着して始めて、プリペイド携帯電話11による通話可能となる。センターサーバ21は、ユーザー単位で使用可能度数を管理しており、電子マネーによる料金の支払が行われた場合も、ユーザー識別情報をもとにユーザーを特定し、ユーザー単位で使用可能度数のチャージを行う。
【0087】
従って、一つのプリペイド携帯電話11を複数のユーザーで使用する(複数のSIMカードを用いて通話を行う)場合に、IC部16にチャージされた電子マネーを、複数のユーザーで共有することができる。例えば通信を行うユーザー(SIMカード90により特定されるユーザー)の通信可能度数がセンターサーバに無い場合でも、プリペイド携帯電話11のIC部16に電子マネーがチャージされていれば、それを用いて通話を行うことが可能である。このため、ユーザーの利用状況に応じた柔軟な支払を行うことが可能である。
【0088】
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0089】
例えば、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、通信機能を備えたプリペイド携帯電話以外の通信端末に実装し、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0090】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が、前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体および記憶媒体を実装した通信端末は本発明を構成することになる。
【0091】
なお、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
【0092】
また、通信機能を備えた通信端末としては、例えばPHS、PDA、ノートPC、ハンドヘルドPCなどを用いることができる。
【0093】
また、携帯端末により送受信されるデータおよび携帯端末を管理するためのデータの一部或いは全部が、センターサーバ以外のネットワークに接続された記憶装置において記憶および管理されたとしても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、ネットワークに接続された前記記憶装置は本発明を構成することになる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の第一の実施形態におけるプリペイド式携帯端末を用いた料金支払方法の処理フロー図である。
【図2】本発明の第二の実施形態におけるプリペイド式携帯端末を用いた料金支払方法の処理フロー図である。
【図3】本発明の第一から第三の実施形態における本システムの構成要素を示したブロック図である。
【図4】本発明の第一および第二の実施形態におけるプリペイド式携帯端末の電気回路の要部構成を示したブロック図である。
【図5】本発明の第三の実施形態におけるプリペイド式携帯端末を用いた料金支払方法の処理フロー図である。
【図6】本発明の第三の実施形態におけるプリペイド式携帯端末の電気回路の要部構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0095】
1 携帯電話通信網(通信網)
2 管理業者LAN(通信網)
3 広域通信網(通信網)
11 プリペイド携帯電話(プリペイド式携帯端末)
12 制御部
13 データ記憶部(記憶部)
14 操作ボタン群
15 表示パネル(表示部)
16 非接触型IC(IC部)
17 無線通信I/F(通信部)
18 SIMカードスロット
21 センターサーバ
90 SIMカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリペイド式携帯端末と、前記プリペイド式携帯端末の使用状況および通話料金の支払状況を管理するセンターサーバと、前記プリペイド式携帯端末と前記センターサーバとを接続する通信網とを含み、
前記プリペイド式携帯端末が、前記プリペイド式携帯端末の各部を制御する制御部と、電子マネーを補充可能な非接触型ICを備えたIC部と、前記通信網を介して前記センターサーバと接続するための通信部と、前記プリペイド式携帯端末の各種情報を表示するための表示部と、を備えていることと、
前記センターサーバが、前記プリペイド式携帯端末の通話料金支払状況を管理するための制御部と、前記管理情報を記憶するためのデータベースと、前記通信網を介して前記プリペイド式携帯端末と接続するための通信部と、を備えていることと、
を特徴とするプリペイド式携帯端末の料金支払システムにおいて、
ユーザーが、前記IC部に補充されている前記電子マネーを、前記通信網を用いて前記センターサーバに送信することにより通話料金の支払が行われること
を特徴とするプリペイド式携帯端末の料金支払システム。
【請求項2】
前記センターサーバが、前記プリペイド式携帯端末から前記電子マネーを受信した際に、受信した前記電子マネーの金額に応じて、前記プリペイド式携帯端末における通話可能時間を示す数値である使用可能度数を更新することと、
前記センターサーバが、更新された前記使用可能度数を前記プリペイド式携帯端末に対して通知することと、
を特徴とする請求項1に記載のプリペイド式携帯端末の料金支払システム。
【請求項3】
前記プリペイド式携帯端末を用いた通話中に前記使用可能度数の不足を検知した前記プリペイド式携帯端末の制御部が、前記IC部に補充されている前記電子マネーと前記通信網とを用いて、前記電子マネーを前記センターサーバに対して送信することにより通話料金の支払を行うこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリペイド式携帯端末の料金支払システム。
【請求項4】
前記プリペイド式携帯端末が前記電子マネーの送信を行う際に、前記プリペイド式携帯端末の電話番号或いは機体番号を付加情報として送信すること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプリペイド式携帯端末の料金支払システム。
【請求項5】
前記プリペイド式携帯電話による通話の終了後、前記表示部を用いて、前記通話にかかった時間と、前記通話にかかった通話料金と、残り使用可能度数と、前記IC部に補充されている電子マネーの残額と、の一部或いは全部をユーザーに対して表示すること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のプリペイド式携帯端末の料金支払システム。
【請求項6】
ユーザー識別情報が記憶されているSIMカードを前記プリペイド式携帯電話に対して装着することにより、前記プリペイド式携帯電話を用いた通話が可能となることと、
前記プリペイド式携帯電話が前記センターサーバと通信を行う際に、前記SIMカードに記憶されている前記ユーザー識別情報を前記センターサーバに送信することと、
前記センターサーバが、前記ユーザー識別情報により識別されるユーザー単位で前記使用可能度数を管理していることと、
前記センターサーバが、前記プリペイド式携帯電話により送信された電子マネーの受信を検知した際に、前記ユーザー識別情報をもとに前記電子マネーの送信を行ったユーザーを特定し、特定された前記ユーザーの前記使用可能度数の更新を行うことと、
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプリペイド式携帯端末の料金支払システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−332898(P2006−332898A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−151398(P2005−151398)
【出願日】平成17年5月24日(2005.5.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】