説明

プリンタードライバー

【課題】プリンタードライバーにおける各種設定のコンフリクトの解消をする際のユーザービリティーを、より向上する。
【解決手段】プリンタードライバーは、印刷設定を行うためのUI画面において印刷設定が変更され、他の印刷設定とコンフリクトが生じた場合、コンフリクトの警告および印刷設定を変更するためのUI画面600を表示する。UI画面600は、設定が変更された対象機能の印刷設定を設定するための欄を含む対象機能欄610と、対象機能とコンフリクトするコンフリクト対象機能の印刷設定を設定するための欄を含むコンフリクト対象機能欄620とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンターなどの印刷装置を制御するためのプリンタードライバーに関し、特に、複数の機能(印刷設定)間の競合(コンフリクト)を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタードライバーは、複数の印刷設定(例えば、印刷品質、カラー、用紙サイズ、印刷方向、用紙トレイ、用紙種類、両面印刷、印刷部数など)の設定を、例えば、ユーザーインターフェイス(以下、「UI」)画面を介して受け付ける。そして、受け付けた印刷設定に従って印刷データを生成し、プリンターに送って印刷を実行させる。
【0003】
ここで、プリンタードライバーでは複数の印刷設定を設定可能であるために、各印刷設定の間ではコンフリクトが発生する場合がある。例えば、用紙種類「OHPシート」と両面印刷とはコンフリクトする。このようなコンフリクトを回避するための技術として、所定のコンフリクト処理ルールを用いて、設定の変更を行う方法がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−202868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、コンフリクトが発生した場合のUI制御に関して、従来のプリンタードライバーは、例えば、(1)コンフリクトが生じる度に警告ダイアログを表示したり、(2)UI画面上のコンフリクトが生じた印刷設定の設定欄の近傍に、コンフリクトが生じていることを示すインジケーター画像を表示したりする。そして、ユーザーの操作により、印刷設定が変更され、コンフリクトが解消される。
【0006】
しかしながら、上記の(1)のプリンタードライバーでは、例えば、ユーザーがコンフリクトが発生している印刷設定を設定変更した後、未だコンフリクトが解消されていない場合には、再び警告ダイアログが表示される。すなわち、警告ダイアログが繰り返し表示される事態に陥る場合があり、ユーザービリティーが低下する。
【0007】
また、上記の(2)のプリンタードライバーでは、例えば、UI画面がタブにより切り替え可能な複数の画面を含んでいる場合などに、コンフリクトが生じている印刷設定がどれなのか、また、いくつあるのか等を把握するのはユーザーにとって困難である。
【0008】
このように、上記のような技術では、コンフリクトが発生している状態から、ユーザーが望む印刷設定により全てのコンフリクトを解消した状態に辿り着くまでの、ユーザービリティーが低い。
【0009】
なお、ユーザーの負担を減らすために、コンフリクトが発生した際に、プリンタードライバーが自動的にコンフリクトが生じない状態に印刷設定を変更する方法も考えられる。しかし、この方法では、ユーザーが望まない印刷設定で印刷が実行されてしまう場合があり、却ってユーザーに不都合である。
【0010】
そこで、本発明は、プリンタードライバーにおける各種設定のコンフリクトの解消をする際のユーザービリティーを、より向上するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、コンピューターにより実行されるプリンタードライバーであって、前記コンピューターを、第1のユーザーインターフェイスを表示して、複数の印刷設定の設定を受け付ける設定受付手段と、設定が変更された第1の印刷設定とコンフリクトする他の印刷設定を抽出するコンフリクト抽出手段と、設定された複数の印刷設定に従って印刷データを生成する印刷データ生成手段として機能させ、前記設定受付手段は、前記コンフリクト抽出手段が前記他の印刷設定を抽出した場合、前記第1の印刷設定、および前記他の印刷設定の一覧を含む第2のユーザーインターフェイスを表示する、ことを特徴とする。
【0012】
ここで、上記のプリンタードライバーであって、前記設定受付手段は、前記第2のユーザーインターフェイスにより、前記第1の印刷設定、および前記他の印刷設定の変更を受け付ける、ことを特徴としていてもよい。
【0013】
また、上記のプリンタードライバーであって、前記設定受付手段は、前記第2のユーザーインターフェイスにより、前記他の印刷設定の前記第1の印刷設定に対するコンフリクトを解消するためのユーザーの指示を受け付け、前記コンフリクト抽出手段は、前記ユーザーの指示があった場合、前記他の印刷設定について、前記第1の印刷設定とコンフリクトが解消する設定を抽出し、前記設定受付手段は、前記第2のユーザーインターフェイスに、前記他の印刷設定について、コンフリクトが解消する設定を表示する、ことを特徴としていてもよい。
【0014】
また、上記のプリンタードライバーであって、前記コンフリクト抽出手段は、前記ユーザーの指示があった場合、前記他の印刷設定について、前記第1の印刷設定とコンフリクトが解消する設定を複数抽出し、前記設定受付手段は、前記第2のユーザーインターフェイスに、前記他の印刷設定について、コンフリクトが解消する設定を複数候補として表示し、当該候補の中から設定の変更を受け付ける、ことを特徴としていてもよい。
【0015】
また、上記のいずれかのプリンタードライバーであって、前記設定受付手段は、前記第2のユーザーインターフェイスにおいて、前記第1の印刷設定および前記他の印刷設定を確定するためのユーザーの指示を受け付け、前記印刷データ生成手段は、前記ユーザーの指示があった場合、確定した前記第1の印刷設定および前記他の印刷設定に従って印刷データを生成する、ことを特徴としていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態の一例であるホストコンピューターのハードウェアの概略構成を示す図。
【図2】ホストコンピューターの機能構成の一例を示すブロック図。
【図3】印刷設定を設定するためのUI画面例を示す図。
【図4】コンフリクト判定テーブルの一例を示す図。
【図5】コンフリクトの警告および印刷設定を変更するためのUI画面例を示す図。
【図6】コンフリクトの警告および印刷設定を変更するためのUI画面例を示す図。
【図7】コンフリクト対象機能抽出処理の一例を示すフロー図。
【図8】対象機能優先処理の一例を示すフロー図。
【図9】従来のコンフリクトの警告ダイアログのUI画面例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の一実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態の一例であるホストコンピューターのハードウェアの概略構成を示す図である。
【0019】
本図に示すように、ホストコンピューター1は、例えば、各種演算を行うCPU10と、CPU10が実行するプログラムやデータを格納するRAM11と、起動に必要なプログラムやデータを予め格納するROM12と、ハードディスク等の補助記憶装置13と、UI画面などを表示するLCDなどの表示装置14と、キーボードやマウス等の入力装置15と、CD−ROM等の可搬性を有する可搬型記憶媒体の情報を読み出すメディア読取装置16と、LANなどのネットワークを介して外部装置と通信を行う通信インターフェイス(I/F)17とを備える、一般的なコンピューターである。
【0020】
本実施形態では、ホストコンピューター1は、LANなどのネットワークを介して、プリンター2と接続される。そして、ホストコンピューター1は、プリンター2に印刷を実行させる。そのため、ホストコンピューター1には、プリンター2を制御するプリンタードライバープログラム(不図示)がインストールされる。なお、ホストコンピューター1は、USBなどにより直接プリンター2と接続されてもよい。
【0021】
プリンター2は、ホストコンピューター1から送信された印刷データに従って印刷を実行する。プリンター2は、例えば、インクジェット方式のカラープリンターである。レーザー方式のページプリンターであってもよい。
【0022】
以上のホストコンピューター1およびプリンター2構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的なホストコンピューター1およびプリンター2が備える構成を排除するものではない。
【0023】
図2は、ホストコンピューター1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
本図に示すように、ホストコンピューター1は、プリンタードライバー部100を有する。また、ホストコンピューター1は、OS部(不図示)やアプリケーション部(不図示)を有する。
【0025】
プリンタードライバー部100は、例えば、CPU10が補助記憶装置13からRAM11にロードした所定のプリンタードライバープログラムを実行することにより実現される。OS部やアプリケーション部は、例えば、CPU10が補助記憶装置13からRAM11にロードした所定のOSプログラムやアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。
【0026】
プリンタードライバープログラムは、例えば、インターネットなどのネットワーク上の外部のサーバーからダウンロードされてインストールもしくは更新される。もちろん、メディア読取装置16によりCD−ROM等の記憶媒体から読み出されてインストールもしくは更新されてもよい。
【0027】
プリンタードライバー部100は、例えば、プリンタードライバーの各種UI画面の表示制御処理、UI画面を介したユーザーの操作の入力制御処理、アプリケーション部から受け付けた印刷対象のデータを含む印刷データを生成する印刷データ生成処理、印刷データをプリンター2に送信する送信処理などを行う。そのため、プリンタードライバー部100は、設定受付部110、コンフリクト判定部120、および印刷データ生成部130を有する。
【0028】
設定受付部110は、プリンタードライバー部100が起動された場合に、例えば、図3に示すような、印刷設定を設定するためのUI画面500を表示装置14に表示する。そして、入力装置15を介して各種印刷設定の設定を受け付ける。
【0029】
本実施形態では、UI画面500は、タブにより切り替え可能な、基本設定画面501、拡張レイアウト画面502、およびオプション画面503を含んでいる。また、UI画面500は、UI画面500上の各種印刷設定を印刷データの生成に使用する印刷設定として適用するためのOKボタン504、および印刷設定の適用を中止するキャンセルボタン505を含んでいる。
【0030】
基本設定画面501は、印刷品質を設定するための印刷品質欄510、印刷のカラーを設定するためカラー欄520、用紙サイズを設定するための用紙サイズ欄530、印刷方向を設定するための印刷方向欄540、用紙トレイを設定するための用紙トレイ欄550、用紙種類を設定するための用紙種類欄560、両面印刷に関する設定を設定するための両面印刷欄570、および部数印刷に関する設定を設定するための印刷部数欄580を含んでいる。拡張レイアウト画面502、およびオプション画面503についての詳細な説明は省略する。
【0031】
もちろん、印刷設定を設定するためのUI画面500の構成は一例であり、上記に限られない。
【0032】
図2に戻って、設定受付部110は、上記のようなUI画面500上で印刷設定の設定変更を受け付けると、印刷設定間のコンフリクトを抽出するように、コンフリクト判定部120に要求する。また、後述するように、コンフリクトが発生した場合には、コンフリクトの警告および印刷設定の変更を行うためのUI画面600(図5、6)を表示する。そして、UI画面500上で印刷設定の設定変更などを受け付ける。
【0033】
コンフリクト判定部120は、各種印刷設定の間のコンフリクトを抽出する。具体的には、コンフリクト判定部120は、設定受付部110から設定が変更された印刷設定(以下、「対象機能」と呼ぶ場合がある。)を取得する。そして、当該対象機能と競合する印刷設定(以下、「コンフリクト対象機能」と呼ぶ場合がある。)を抽出する。そのため、コンフリクト判定部120は、図4に示すような、コンフリクト判定テーブル1200を有する。
【0034】
コンフリクト判定テーブル1200は、対象機能1210の各パラメーター(選択肢)1220に対する、機能(判定対象機能)1230の各パラメーター1240のコンフリクトの有無を示す情報を含む、マトリックスである。
【0035】
ここで、対象機能1210および機能1230は、例えば、UI画面500(図3)の、印刷品質、カラー、用紙サイズ、印刷方向、用紙トレイ、用紙種類、両面印刷、印刷部数等に対応する。また、パラメーター1220およびパラメーター1240は、各機能について選択可能な選択肢、例えば、カラーの選択肢であるカラーおよびブラック、用紙サイズの選択肢であるA4およびB5などに対応する。
【0036】
本図では、「0」は、コンフリクトが無いことを示し、「1」は、コンフリクトが有ることを示している。また、「−」は、パラメーターが無いことを示す。なお、説明を分かり易くするため、以下では、「−」もパラメーターとして扱う。すなわち、パラメーターが一つあるものとして扱う。
【0037】
なお、コンフリクトの例としては、例えば、用紙種類「OHP」とはがき用の用紙トレイ、用紙サイズ「はがき」と両面印刷、透かし印刷と割付印刷、用紙種類「はがき」とはがきをセットできない用紙トレイ、などの組み合わせが挙げられる。もちろん、上記に限られない。
【0038】
もちろん、コンフリクト判定テーブル1200の構成は、一例であり、上記に限られない。また、コンフリクトを抽出するための方法は、テーブルを用いた方法に限られない。
【0039】
コンフリクト判定部120は、設定受付部110から設定が変更されたパラメーターおよび当該パラメーターを有する対象機能を特定する情報を取得する。そして、コンフリクト判定テーブル1200を参照し、判定対象機能1230のうち、取得したパラメーター(パラメーター1220)とコンフリクトするパラメーター1240および当該パラメーター1240を有する機能1230を全て抽出し、コンフリクト対象機能として特定する。
【0040】
上記のようにして、コンフリクト対象機能を抽出した場合、コンフリクト判定部120は、例えば、図5に示すような、コンフリクトの警告および印刷設定を変更するためのUI画面600を表示装置14に表示するように、設定受付部110に要求する。
【0041】
本実施形態では、UI画面600は、UI画面600上の印刷設定を印刷データの生成に使用する印刷設定として適用する(図3のUI画面500の印刷設定に適用する)ためのOKボタン601、および印刷設定の適用を中止するキャンセルボタン602を含んでいる。なお、OKボタン601もしくはキャンセルボタン602が選択された場合は、設定受付部110は、UI画面600の表示を消去し、UI画面500(図3)に制御を戻す。
【0042】
また、UI画面600は、対象機能が表示される対象機能欄610、およびコンフリクト対象機能が表示されるコンフリクト対象機能欄620を含んでいる。
【0043】
対象機能欄610は、対象機能の印刷設定を設定するための欄を含んでいる。例えば、図5(A)では、用紙種類を設定するための用紙種類欄が表示されている。また、対象機能欄610は、対象機能の設定を変更しないまま、コンフリクトが解消されるようにコンフリクト対象機能の設定を自動的に変更する設定を行うための対象機能優先欄611を含んでいる。
【0044】
コンフリクト対象機能欄620は、コンフリクト対象機能の印刷設定を設定するための欄を含んでいる。例えば、図5(A)では、用紙トレイを設定するための用紙トレイ欄、および両面印刷に関する設定を設定するための両面印刷欄が表示されている。また、コンフリクト対象機能欄620には、コンフリクト対象機能の数を示すコンフリクト対象機能数621が表示される。図5(A)では、「2」が表示されている。また、コンフリクト対象機能が対象機能とコンフリクト状態にあることを示すインジケーター622が表示される。
【0045】
もちろん、コンフリクトの警告および印刷設定を変更するためのUI画面600の構成は一例であり、上記に限られない。
【0046】
コンフリクト判定部120は、上記のようなUI画面600を設定受付部110に表示させる。また、UI画面600上における、コンフリクト対象機能の設定変更、対象機能の設定変更、および対象機能優先欄611の選択を、設定受付部110を介して受け付ける。
【0047】
コンフリクト対象機能の設定が変更された場合、コンフリクト判定部120は、設定受付部110から、設定が変更されたパラメーターおよび当該パラメーターを有するコンフリクト対象機能を特定する情報を取得する。なお、コンフリクト対象機能自体の設定が無効に変更された場合も、当該コンフリクト対象機能を特定する情報を取得する。
【0048】
そして、コンフリクト判定部120は、コンフリクト判定テーブル1200を参照し、対象機能(対象機能1210)のパラメーター(パラメーター1220)と、設定が変更されたコンフリクト対象機能(機能1230)のパラメーター(パラメーター1240)がコンフリクトするか否かを判定する。
【0049】
コンフリクトしていない(コンフリクトが解消した)場合には、コンフリクト判定部120は、コンフリクトが解消したコンフリクト対象機能に対応するUI画面600のインジケーター622の表示を消去するように、設定受付部110に要求する。なお、コンフリクト対象機能自体の設定が無効に設定された場合も、当該コンフリクト対象機能に対応するインジケーター622の表示を消去するように、設定受付部110に要求する。一方、コンフリクトしている(コンフリクトが解消していない)場合には、インジケーター622を引き続き表示するように、設定受付部110に要求する。
【0050】
例えば、図5(A)から(B)への遷移例では、用紙トレイ欄の選択肢が「自動選択」から「MPトレイ」に変更されたことにより、用紙種類欄の選択肢である「OHP」とのコンフリクトが解消し、インジケーター622の表示が消去されている。一方、両面印刷欄の設定には変更がないため、インジケーター622が引き続き表示されている。
【0051】
対象機能の設定が変更された場合、コンフリクト判定部120は、設定受付部110から、設定が変更されたパラメーターおよび当該パラメーターを有する対象機能を特定する情報を取得する。なお、対象機能自体の設定が無効に設定された場合も、当該対象機能を特定する情報を取得する。
【0052】
そして、コンフリクト判定部120は、コンフリクト判定テーブル1200を参照し、判定対象機能1230のうち、取得したパラメーター(パラメーター1220)とコンフリクトするパラメーター1240および当該パラメーター1240を有する機能1230を全て抽出し、コンフリクト対象機能として特定する。そして、UI画面600のコンフリクト対象機能欄620の表示をリフレッシュするように、設定受付部110に要求する。なお、対象機能自体の設定が無効に設定された場合も、コンフリクト対象機能欄620の表示をリフレッシュするように、設定受付部110に要求する。
【0053】
対象機能優先欄611が選択された場合、コンフリクト判定部120は、コンフリクト判定テーブル1200を参照し、コンフリクト対象機能(機能1230)のパラメーター(パラメーター1240)のうち、対象機能(機能1210)のパラメーター(パラメーター1220)と、コンフリクトしないパラメーター1240を特定する。
【0054】
コンフリクトしないパラメーター1240を少なくとも1つ以上特定した場合、コンフリクト判定部120は、現在設定されているコンフリクト対象機能のパラメーターを特定したパラメーターに変更するように、設定受付部110に要求する。
【0055】
一方、コンフリクトしないパラメーター1240を特定できなかった場合、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能自体の設定を無効にするように、設定受付部110に要求する。
【0056】
例えば、図5(A)から図6(C)への遷移例では、用紙トレイ欄の選択肢が「自動選択」から「MPトレイ」に変更され、インジケーター622の表示が消去されている。また、両面印刷欄の表示が無効に設定され、設定変更できないようにグレーアウトされている。これに伴い、コンフリクト対象機能数621が「1」に変更されている。
【0057】
図2に戻って、印刷データ生成部130は、設定受付部110から印刷設定を取得し、当該印刷設定に従って印刷データを生成する。すなわち、印刷データ生成部130は、UI画面500のOKボタン504が押下されたときに設定されている各種印刷設定を、設定受付部110から取得する。そして、例えば、アプリケーション部などから指定された印刷対象のデータを取得し、当該データから印刷設定に応じた印刷データを生成する。そして、プリンター2に送信し、当該印刷データに基づく印刷を実行させる。
【0058】
以上の各構成要素は、ホストコンピューター1およびプリンタードライバー部100の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。ホストコンピューター1およびプリンタードライバー部100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0059】
次に、上記のホストコンピューター1およびプリンタードライバー部100により実現される特徴的な処理について説明する。
【0060】
図7は、コンフリクト対象機能抽出処理の一例を示すフロー図である。本フローは、プリンタードライバー部100の起動後、設定受付部110が、UI画面500において、対象機能Xの印刷設定の変更を受け付けた場合に開始される。なお、プリンタードライバー部100は、例えば、アプリケーション部の印刷設定画面などから起動される。
【0061】
S110では、コンフリクト判定部120は、コンフリクトカウンターIを0に初期化する。コンフリクトカウンターとは、コンフリクトの数を記録するためのカウンターである。また、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能を記録するための、例えば、リスト、の内容を初期化する。そして、コンフリクト判定部120は、処理をS120に進める。
【0062】
S120では、コンフリクト判定部120は、対象機能Xと機能Yとのコンフリクトを判定する。具体的には、コンフリクト判定部120は、設定受付部110から、設定が変更されたパラメーターおよび当該パラメーターを有する対象機能能Xを特定する情報を取得する。また、所定の順序(例えば、コンフリクト判定テーブル1200に設定されている機能1230の順)に従って判定対象の機能Yを1つ特定する。そして、設定受付部110から、特定した機能Yについて現在設定されているパラメーターを特定する情報を取得する。
【0063】
それから、コンフリクト判定部120は、コンフリクト判定テーブル1200を参照し、取得した対象機能X(対象機能1210)のパラメーター(パラメーター1220)と、取得した判定対象機能Y(機能1230)について現在設定されているパラメーター(パラメーター1240)と、がコンフリクトするか否かを判定する。
【0064】
コンフリクトがある場合(S120:コンフリクト有り)、コンフリクト判定部120は、処理をS130に進める。コンフリクトが無い場合(S120:コンフリクトなし)、コンフリクト判定部120は、処理をS170に進める。
【0065】
S130では、コンフリクト判定部120は、コンフリクトカウンターIを1インクリメントする。また、コンフリクト判定部120は、コンフリクトがあった機能Yをコンフリクト対象機能として、例えば、リストなどに記録する。そして、処理をS140に進める。
【0066】
S140では、コンフリクト判定部120は、警告ダイアログ(図5のUI画面600)を表示済みか否かを判定する。具体的には、UI画面600が設定受付部110により表示されているか否かを判定する。表示済みでない場合(S140:NO)、処理をS150に進める。表示済みの場合(S140:YES)、処理をS160に進める。
【0067】
S150では、コンフリクト判定部120は、警告ダイアログを表示する。具体的には、UI画面600を表示するように、設定受付部110に要求する。設定受付部110は、UI画面600を表示装置14に表示する。設定受付部110は、対象機能欄610に、対象機能Xの印刷設定を設定するための欄(パラメーターがある場合は、変更されたパラメーターも)を表示する。その後、コンフリクト判定部120は、処理をS160に進める。
【0068】
S160では、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能の表示を更新する。具体的には、UI画面600のコンフリクト対象機能欄620の表示を更新するように、設定受付部110に要求する。設定受付部110は、コンフリクト対象機能欄620に、S130で記録されたコンフリクト対象機能Yの印刷設定を設定するための欄(パラメーターがある場合は、現在設定されているパラメーターも)を表示(2つ目以降は、追加表示)する。また、コンフリクト対象機能数621としてコンフリクトカウンターの値を表示する。また、表示したコンフリクト対象機能に対応させてインジケーター622を表示する。そして、処理をS170に進める。
【0069】
S170では、コンフリクト判定部120は、全ての機能についてコンフリクトの判定が終了したか否かを判定する。具体的には、コンフリクト判定部120は、所定の順序(例えば、コンフリクト判定テーブル1200に設定されている機能1230の順)で全ての判定対象機能Yについての判定を終了したか否かを判定する。判定が終了した場合(S170:YES)、処理をS180に進める。判定が終了していない場合(S170:NO)、次の判定対象機能Yについての判定を行うため、処理をS120に戻す。
【0070】
S180では、コンフリクト判定部120は、警告ダイアログ(図5のUI画面600)を表示済みか否かを判定する。具体的には、UI画面600が設定受付部110により表示されているか否かを判定する。表示済みの場合(S180:YES)、処理をS190に進める。表示済みでない場合(S180:NO)、本フローを終了する。
【0071】
S190では、設定受付部110は、ユーザー操作を受け付ける。具体的には、設定受付部110は、UI画面600上の、対象機能の印刷設定の変更(対象機能欄610)、コンフリクト対象機能の印刷設定の変更(コンフリクト対象機能欄620)、対象機能優先欄611の選択、OKボタン601の選択、もしくはキャンセルボタン602の選択を受け付ける。
【0072】
そして、対象機能の印刷設定の変更(対象機能欄610)、コンフリクト対象機能の印刷設定の変更(コンフリクト対象機能欄620)、もしくは対象機能優先欄611の選択を受け付けた場合(S190:機能設定変更、対象機能優先)、設定受付部110は、処理をS200に進める。一方、OKボタン601の選択、もしくはキャンセルボタン602の選択を受け付けた場合(S190:OK、キャンセル)、本フローを終了する。
【0073】
S200では、コンフリクト判定部120は、機能の設定変更があったか否かを判定する。具体的には、S190で設定受付部110により、対象機能の印刷設定の変更(対象機能欄610)、もしくはコンフリクト対象機能の印刷設定の変更(コンフリクト対象機能欄620)が受け付けられた場合(S200:YES)、処理をS210に進める。一方、S190で設定受付部110により、対象機能優先欄611の選択が受け付けられた場合(S200:NO)、処理をS500(図8を参照して後述する。)に進める。
【0074】
S210では、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能の設定変更があったか否かを判定する。具体的には、S190で設定受付部110により、対象機能の印刷設定の変更(対象機能欄610)が受け付けられた場合(S210:NO)、処理をS240に進める。一方、S190で設定受付部110により、コンフリクト対象機能の印刷設定の変更(コンフリクト対象機能欄620)が受け付けられた場合(S210:YES)、処理をS220に進める。
【0075】
S220では、コンフリクト判定部120は、対象機能Xとコンフリクト対象機能とのコンフリクトを判定する。具体的には、コンフリクト判定部120は、S130でリストに記録したコンフリクト対象機能のうち、S190で設定変更されたパラメーターおよび当該パラメーターを有するコンフリクト対象機能を特定する情報を設定受付部110から取得する。なお、コンフリクト対象機能自体の設定が無効に設定された場合も、当該コンフリクト対象機能を特定する情報を取得する。
【0076】
そして、コンフリクト判定部120は、コンフリクト判定テーブル1200を参照し、対象機能X(対象機能1210)のパラメーター(パラメーター1220)と、取得したコンフリクト対象機能(機能1230)の設定変更後のパラメーター(パラメーター1240)と、がコンフリクトするか否かを判定する。
【0077】
コンフリクトがある(解消していない)場合(S220:コンフリクト有り)、コンフリクト判定部120は、処理をS190に進める。なお、コンフリクトが新たに発生した場合は、コンフリクト判定部120は、UI画面600のコンフリクト対象機能欄620の表示を更新するように、設定受付部110に要求する。設定受付部110は、対象機能Xとのコンフリクトが発生したコンフリクト対象機能に対応するインジケーター622をコンフリクト対象機能欄620に表示する。
【0078】
一方、コンフリクトが無い(解消した)場合(S220:コンフリクト解消)、コンフリクト判定部120は、処理をS230に進める。なお、コンフリクト対象機能自体の設定が無効に設定された場合も、処理をS230に進める。
【0079】
S230では、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能の表示を更新する。具体的には、UI画面600のコンフリクト対象機能欄620の表示を更新するように、設定受付部110に要求する。設定受付部110は、S220で対象機能Xとのコンフリクトが解消したコンフリクト対象機能に対応する、コンフリクト対象機能欄620のインジケーター622の表示を消去する(例えば、図5(A)から(B)への遷移を参照)。そして、処理をS190に進める。
【0080】
一方、S240では、コンフリクト判定部120は、警告ダイアログの表示を更新する。具体的には、UI画面600のコンフリクト対象機能欄620の表示を更新するように、設定受付部110に要求する。設定受付部110は、コンフリクト対象機能欄620の中の、コンフリクト対象機能の印刷設定を設定するための欄、インジケーター622、およびコンフリクト対象機能数621の表示を消去する。そして、処理をS110に進める。
【0081】
以上が、コンフリクト対象機能抽出処理の一例を示すフロー図である。
【0082】
図8は、対象機能優先処理の一例を示すフロー図である。本フローは、図7のS500に対応する。すなわち、S190で設定受付部110により、対象機能優先欄611の選択が受け付けられた場合(S200:NO)に開始される。
【0083】
S510では、コンフリクト判定部120は、対象機能Xとコンフリクト対象機能とのコンフリクトを判定する。具体的には、コンフリクト判定部120は、設定受付部110から対象機能Xおよび現在設定されているパラメーターを特定する情報を取得する。また、所定の順序(例えば、S130(図7)でリストに記録した順)に従って判定対象のコンフリクト対象機能を1つ特定する。
【0084】
そして、コンフリクト判定部120は、コンフリクト判定テーブル1200を参照し、特定したコンフリクト対象機能(機能1230)のパラメーター(パラメーター1240)のうち、現在設定されている対象機能X(対象機能1210)のパラメーター(パラメーター1220)とコンフリクトしないパラメーター1240を特定する。
【0085】
コンフリクトしないパラメーターがある場合(S510:コンフリクト解消可能)、コンフリクト判定部120は、処理をS520に進める。一方、コンフリクトしないパラメーターがない場合(S510:コンフリクト解消不可能)、コンフリクト判定部120は、処理をS540に進める。
【0086】
S520では、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能の設定を変更する。具体的には、コンフリクト判定部120は、S510で特定したコンフリクト対象機能の現在設定されているパラメーターを、S510で特定した対象機能Xとコンフリクトしないパラメーターのうちのいずれかに変更するように、設定受付部110に要求する。対象機能Xとコンフリクトしないパラメーターが複数ある場合は、所定の順序(例えば、予め定められたパラメーターの優先順)に従ってパラメーターを1つ選択する。そして、処理をS530に進める。
【0087】
S530では、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能の表示を更新する。具体的には、UI画面600のコンフリクト対象機能欄620の表示を更新するように、設定受付部110に要求する。設定受付部110は、S520で対象機能Xとのコンフリクトが解消したコンフリクト対象機能に対応する、コンフリクト対象機能欄620のインジケーター622の表示を消去する。また、コンフリクト対象機能の印刷設定を設定するための欄のパラメーターを、S520で特定した対象機能Xとコンフリクトしないパラメーターに変更する。
【0088】
例えば、図5(A)から図6(C)への遷移例では、用紙トレイ欄の選択肢が「自動選択」から「MPトレイ」に変更され、インジケーター622の表示が消去されている。すなわち、用紙トレイ欄の選択肢「自動選択」が、用紙種類欄の選択肢である「OHP」とのコンフリクトがない「MPトレイ」に変更されている。
【0089】
また、設定受付部110は、コンフリクト対象機能の印刷設定を設定するための欄のパラメーターの選択範囲(ユーザーが指定できる選択しの選択範囲)を、S520で特定した対象機能Xとコンフリクトしないパラメーターの選択範囲に設定する。
【0090】
例えば、対象機能である用紙種類欄の選択肢が「OHP」であり、コンフリクト対象機能である用紙トレイ欄の選択肢の選択範囲が、「自動選択」、「トレイ1」、「トレイ2」および「MPトレイ」であり、「OHP」にコンフリクトしない選択肢が、「トレイ1」および「MPトレイ」である場合を考える。この場合、S520では、「トレイ1」および「MPトレイ」が特定される。そのため、設定受付部110は、用紙トレイ欄の選択肢を「MPトレイ」に設定すると共に、選択範囲を「トレイ1」および「MPトレイ」に設定する。すなわち、ユーザーは、「トレイ1」および「MPトレイ」を選択可能である。
【0091】
その後、設定受付部110は、処理をS570に進める。
【0092】
一方、S540では、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能の設定を無効にする。具体的には、コンフリクト判定部120は、S510で特定したコンフリクト対象機能の設定を無効にするように、設定受付部110に要求する。そして、処理をS550に進める。
【0093】
S550では、コンフリクト判定部120は、コンフリクトカウンターIを1デクリメントする。そして、処理をS560に進める。
【0094】
S560では、コンフリクト判定部120は、コンフリクト対象機能の表示を更新する。具体的には、UI画面600のコンフリクト対象機能欄620の表示を更新するように、設定受付部110に要求する。設定受付部110は、S540でコンフリクト判定部120により指定されたコンフリクト対象機能の印刷設定を設定するための欄を、ユーザーが操作できないように無効にする。
【0095】
例えば、図5(A)から図6(C)への遷移例では、両面印刷欄の選択が解除され、かつ、無効(グレーアウト)にされている。グレーアウトではなく、両面印刷欄の表示を消去するようにしてもよい。すなわち、用紙種類欄の選択肢である「OHP」に対するコンフリクトは、両面印刷が選択されていると解消されないため、両面印刷欄の選択が解除され、かつ、無効にされている。
【0096】
その後、設定受付部110は、処理をS570に進める。
【0097】
S570では、コンフリクト判定部120は、全てのコンフリクト対象機能についてコンフリクト解消の判定が終了したか否かを判定する。具体的には、コンフリクト判定部120は、所定の順序(例えば、S130(図7)でリストに記録した順)で全てのコンフリクト対象機能についての判定を終了したか否かを判定する。判定が終了した場合(S570:YES)、本フローを終了する。判定が終了していない場合(S570:NO)、次の判定対象のコンフリクト対象機能についての判定を行うため、処理をS510に戻す。
【0098】
以上が、対象機能優先処理の一例を示すフロー図である。
【0099】
以上の図7および図8のフローの各処理単位は、ホストコンピューター1およびプリンタードライバー部100の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。ホストコンピューター1およびプリンタードライバー部100の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
【0100】
以上、本発明の一実施形態について説明した。本実施形態によれば、プリンタードライバーにおける各種設定のコンフリクトの解消をする際のユーザービリティーをより向上することができる。
【0101】
すなわち、一つの警告ダイアログに、コンフリクト対象機能が一覧表示される。また、当該警告ダイアログにおいて、各コンフリクト対象機能の設定が変更可能である。このような構成により、ユーザーは、コンフリクト対象機能を容易にまとめて把握することができると共に、コンフリクトの解消を容易にまとめて行うことができる。
【0102】
また、上記の警告ダイアログに、対象機能の設定を変更しないまま、コンフリクトが解消されるようにコンフリクト対象機能の設定を自動的に変更する設定を行うための、対象機能優先欄が設けられている。また、対象機能優先欄が選択された場合には、コンフリクト対象機能のパラメーターの選択範囲がコンフリクトが発生しないものに限定される。このような構成により、ユーザーは、コンフリクトの解消を一括して行うことができるとともに、コンフリクトが発生しないパラメーターの候補の中から容易に希望のパラメーターを選択することができる。
【0103】
ここで、比較のために、本願の特徴を有さない警告ダイアログの表示例について、図3および図9を参照して説明する。例えば、図3のUI画面500において、印刷設定が変更されてコンフリクトが発生した場合、まず、図9(A)に示すようなUI画面900が表示される。ユーザーは、UI画面900のメッセージに従って、UI画面500上でコンフリクトが解消されるように設定変更を行い、その後、UI画面900のボタン901を選択する。すると、図9(A)のUI画面900は非表示となる。しかしながら、他にもコンフリクトがある場合、図9(B)に示すようなUI画面900が更に表示される。
【0104】
このように、本願の特徴を有さないプリンタードライバーでは、ユーザーは、コンフリクト対象機能をまとめて把握することができない。また、コンフリクトの解消をまとめて行うことができない。また、ユーザーは、コンフリクトを解消する際に、コンフリクトが発生しないパラメーターを容易に知ることができない。
【0105】
なお、上記の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。
【0106】
例えば、本発明は、プリンター機能を備えたコピー機、および複合機等のドライバープログラムにも適用することができる。また、スキャナー、スキャナー機能を備えたコピー機、および複合機等のドライバープログラムにも適用することができる。
【符号の説明】
【0107】
1:ホストコンピューター、2:プリンター、10:CPU、11:RAM、12:ROM、13:補助記憶装置、14:表示装置、15:入力装置、16:メディア読取装置、17:通信I/F、100:プリンタードライバー部、110:設定受付部、120:コンフリクト判定部、130:印刷データ生成部、500:UI画面、501:基本設定画面、502:拡張レイアウト画面、503:オプション画面、504:OKボタン、505:キャンセルボタン、510:印刷品質欄、520:カラー欄、530:用紙サイズ欄、540:印刷方向欄、550:用紙トレイ欄、560:用紙種類欄、570:両面印刷欄、580:印刷部数欄、600:UI画面、601:OKボタン、602:キャンセルボタン、610:対象機能欄、611:対象機能優先欄、620:コンフリクト対象機能欄、621:コンフリクト対象機能数、622:インジケーター、900:UI画面、901:ボタン、1200:コンフリクト判定テーブル、1210:対象機能、1220:パラメーター(選択肢)、1230:機能(判定対象機能)、1240:パラメーター(選択肢)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューターにより実行されるプリンタードライバーであって、
前記コンピューターを、
第1のユーザーインターフェイスを表示して、複数の印刷設定の設定を受け付ける設定受付手段と、
設定が変更された第1の印刷設定とコンフリクトする他の印刷設定を抽出するコンフリクト抽出手段と、
設定された複数の印刷設定に従って印刷データを生成する印刷データ生成手段として機能させ、
前記設定受付手段は、
前記コンフリクト抽出手段が前記他の印刷設定を抽出した場合、前記第1の印刷設定、および前記他の印刷設定の一覧を含む第2のユーザーインターフェイスを表示する、
ことを特徴とするプリンタードライバー。
【請求項2】
請求項1に記載のプリンタードライバーであって、
前記設定受付手段は、
前記第2のユーザーインターフェイスにより、前記第1の印刷設定、および前記他の印刷設定の変更を受け付ける、
ことを特徴とするプリンタードライバー。
【請求項3】
請求項2に記載のプリンタードライバーであって、
前記設定受付手段は、
前記第2のユーザーインターフェイスにより、前記他の印刷設定の前記第1の印刷設定に対するコンフリクトを解消するためのユーザーの指示を受け付け、
前記コンフリクト抽出手段は、
前記ユーザーの指示があった場合、前記他の印刷設定について、前記第1の印刷設定とコンフリクトが解消する設定を抽出し、
前記設定受付手段は、
前記第2のユーザーインターフェイスに、前記他の印刷設定について、コンフリクトが解消する設定を表示する、
ことを特徴とするプリンタードライバー。
【請求項4】
請求項3に記載のプリンタードライバーであって、
前記コンフリクト抽出手段は、
前記ユーザーの指示があった場合、前記他の印刷設定について、前記第1の印刷設定とコンフリクトが解消する設定を複数抽出し、
前記設定受付手段は、
前記第2のユーザーインターフェイスに、前記他の印刷設定について、コンフリクトが解消する設定を複数候補として表示し、当該候補の中から設定の変更を受け付ける、
ことを特徴とするプリンタードライバー。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか一項に記載のプリンタードライバーであって、
前記設定受付手段は、
前記第2のユーザーインターフェイスにおいて、前記第1の印刷設定および前記他の印刷設定を確定するためのユーザーの指示を受け付け、
前記印刷データ生成手段は、
前記ユーザーの指示があった場合、確定した前記第1の印刷設定および前記他の印刷設定に従って印刷データを生成する、
ことを特徴とするプリンタードライバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−244317(P2010−244317A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92700(P2009−92700)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】