説明

プリンタ

【課題】 所定の印刷品質を確保できない等の不都合を生ずることなく、印刷ヘッドのノズル面への印刷媒体の接触を防止することができるプリンタを提供する。
【解決手段】 本発明のプリンタは、本体部とカバー112と保護部材113とを有する印刷ヘッド装置11を有する。保護部材113は、プラテンローラ22に対向する側の少なくとも一部がプラテンローラ22の外周部と対応する凹部を含むように形成されている。凹部の中心部は、凹部の周縁部より薄肉に形成されている。凹部の曲率は、プラテンローラ22の外周部の曲率に等しいかまたはこれより大きい。印刷ヘッド装置11が配置された状態で、保護部材113は、印刷媒体50の搬送方向に沿って印刷媒体50との間に少なくとも印刷媒体50の接触を防止する間隔を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、特にインクジェットプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェットプリンタでは、複数のノズル孔が形成された印刷ヘッドのノズル面を露出する開口部を含むカバーを有する印刷ヘッド装置が用いられていた。
【0003】
しかし、印刷時に、印刷媒体が印刷ヘッドのノズル面に接触して印刷媒体が汚れることがあった。
【0004】
そこで、特許文献1では、図9に示すように、ノズルプレート212の外縁部を覆うノズルカバー214を設け、その開口部214aに桟220を配置する。この桟220は、ノズル群213の間のノズル面212aに配置される。ノズルカバー214と桟220は、角折れやジャム等により印刷媒体がノズル面212aに接触しないように保護する。
【特許文献1】特開2004−284255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような保護部材を用いるプリンタでは、保護部材を配置する空間を確保するため、保護部材を使用しない場合に比較して印刷ヘッドのノズル面と印刷媒体との間隔が大きくなる。そのため、印刷品質が大幅に低下し、所定の印刷品質を確保できないという問題があった。
【0006】
一方、印刷ヘッドのノズル面と印刷媒体との間隔を小さくするためには、保護部材と印刷媒体との間隔を小さくする必要があり、印刷後の印刷媒体が保護部材に接触して印刷媒体にインクの擦れによる汚れが発生することがあった。
【0007】
また、印刷ヘッドのノズル面と印刷媒体との間隔を小さくするためには、保護部材を薄くする必要がある。しかし、この場合には、ジャム等のトラブル時に保護部材が破損し易くなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、所定の印刷品質を確保できない等の不都合を生ずることなく、印刷ヘッドのノズル面への印刷媒体の接触を防止することができるプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るプリンタは、
印刷媒体を支持するプラテンローラと、
前記プラテンローラに対向して配置され、インクを吐出する複数のノズル孔が形成されたノズル面を有し、前記複数のノズル孔からインクを吐出して前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
前記プラテンローラと前記ノズル面との間に配置されて前記ノズル面への前記印刷媒体の接触を防止する保護部材と、
を備え、
前記保護部材には、前記プラテンローラに対向する面に前記プラテンローラの外周形状に対応した凹部が形成されているとともに、前記凹部の底面に前記複数のノズル孔から前記印刷媒体へのインクの吐出を許容する開口部が形成されている、
ことを特徴とする。
【0010】
凹部には、プラテンローラの一部が収容されていることが望ましい。
【0011】
凹部の底面は、プラテンローラの外周面に対応して湾曲されていることが望ましい。
【0012】
この場合、凹部の底面の曲率は、プラテンローラの外周面の曲率に等しいか又はプラテンローラの外周面の曲率よりも大きいことが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、保護部材には、プラテンローラに対向する面にプラテンローラの外周形状に対応した凹部が形成されているとともに、凹部の底面に複数のノズル孔から印刷媒体へのインクの吐出を許容する開口部が形成されている。このため、印刷ヘッドのノズル面と印刷媒体との間隔を可及的に小さくすることができ、これによって印刷品質の低下を抑制して所定の印刷品質を確保することができる。また、凹部によって、保護部材と印刷媒体との間隔を大きく確保することができ、これによって印刷後の印刷媒体と保護部材の接触を防止して、擦れによる印刷媒体の汚れを抑制することができる。また、凹部によって保護部材全体を薄くすることなく、印刷ヘッドのノズル面と印刷媒体の間隔を小さくすることができ、これによってジャム等のトラブル時に保護部材が破損しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態にかかるプリンタについて、以下図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係るプリンタ1の部分的な斜視図であり、図2は、プリンタ1の断面方向の概略図である。
【0016】
図1及び図2を参照して、プリンタ1は、印刷部10と、搬送装置20と、加熱部30とから構成される。
【0017】
印刷部10は、印刷ヘッド装置11と、キャリア12と、キャリアガイド13とを有する。
【0018】
印刷ヘッド装置11は、本体部111と、カバー112と、保護部材113とを有する。
【0019】
本体部111は、略直方体形状の印刷ヘッド111aを有する。印刷ヘッド111aの下面(ノズル面)111bには、不図示のインクカートリッジから供給されたインクを吐出するノズル孔(不図示)が、ノズル面111bの長手方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。
【0020】
カバー112は、ノズル孔を露出する開口部112aを有し、印刷ヘッド111aの外縁部を覆うように構成されている。
【0021】
図3及び図4を参照して、保護部材113は、カバー112の底面に開口部112aを塞ぐように固定されてプラテンローラ22と印刷ヘッド111aのノズル面111bとの間に位置し、印刷ヘッド111aのノズル面111bへの印刷媒体50の接触を防止するようになっている。この保護部材113は、平板状に形成され、プラテンローラ22に対向する面にプラテンローラ22の外周形状に対応した凹部113aが形成されているとともに、凹部113aの底面に印刷ヘッド111aの複数のノズル孔から印刷媒体50へのインクの吐出を許容する開口部113eが形成されている。
【0022】
凹部113aには、プラテンローラ22の一部が収容されている。凹部113aの底面は、プラテンローラ22の外周面に対応して湾曲され、その曲率はプラテンローラ22の外周面の曲率よりも大きく設定されている。これにより、凹部113aの中心部113bは、凹部113aの周縁部113cよりも薄肉に形成されている。また、凹部113aの底面とプラテンローラ22の外周面との間隔は凹部113aの中心部113bから凹部113aの周縁部113cに向って次第に大きくなっている。そのため、印刷ヘッド装置11が配置された状態で、保護部材113は、印刷媒体50の搬送方向に沿って印刷媒体50との間に少なくとも印刷媒体50の接触を防止する間隔を有する。
【0023】
再度図1を参照して、印刷ヘッド装置11は、キャリア12にノズル面111bを下方に向けて取り付けられる。
【0024】
キャリア12は、印刷ヘッド装置11を脱着可能に保持する。
【0025】
キャリアガイド13は、X方向に延びた略直方体形状の部材である。キャリアガイド13は、地板24の窓部24aを貫通して、両端が地板23及び支持板25に固定されている。
【0026】
搬送装置20は、送りローラ21と、プラテンローラ22とを有する。
【0027】
送りローラ21は、軸21aと、円筒状の回転部21bとを有する。軸21aは、印刷ヘッド装置11の移動方向(X方向)と略平行に配置され、両端が、それぞれ地板23、24に固定されている。回転部21bは、固定された軸21aの周りに回転可能に配置される。
【0028】
プラテンローラ22は、軸22aと、円筒状の回転部22bとを有する。軸22aは、印刷ヘッド装置11の移動方向(X方向)と略平行に配置され、両端が、それぞれ地板23、24に回転可能に支持される。軸22aの一端は、モータ26に接続される。プラテンローラ22は、印刷ヘッド装置11の下方に印刷ヘッド装置11と対向するように配置される。
【0029】
プラテンローラ22と図示しない引き取り機構とにより、印刷媒体50の送出側の搬送経路P1が形成される。この搬送経路P1の搬送面は、印刷ヘッド装置11の印刷ヘッド111aのノズル面111bと角度αをなすように傾斜されて形成されている。
【0030】
地板23,24は、軸21a,22aに直交するように、互いに平行に配置されている。
【0031】
図5及び図6を参照して、加熱部30は、ケース31と、前面パネル32と、加熱器33と、ファン34とを有する。
【0032】
ケース31は、前面パネル32と組み合わされて、加熱器33とファン34を収容する。ケース31のファン34が配置されている側には、空気を吸い込むための開口部31aが形成されている。
【0033】
前面パネル32には、加熱器33により加熱された加熱空気を吹き出すための孔32aが複数形成されている。
【0034】
加熱器33は、絶縁被覆された電気ヒータから構成される。加熱器33の外周には、放熱面積を増加させて熱伝達効率を上げるために、フィン33aが配置されている。加熱器33は、ファン34により供給された空気を加熱する。
【0035】
ファン34は、加熱器33の前面パネル32から離間された側に配置される。ファン34は、ケース31の開口部31aから空気を吸引して、加熱器33に供給する。
【0036】
再度図2を参照して、加熱部30は、印刷ヘッド装置11の印刷ヘッド111aのノズル面111bと角度αをなすように傾斜された送出側の搬送経路P1に沿って配置される。このとき、前面パネル32は、離間した印刷媒体50と対向するように配置される。したがって、ファン34により吸引された空気は、加熱器33により加熱されて、前面パネル32の孔32aから、印刷媒体50の印刷面50aに略垂直に供給される。
【0037】
制御部40は、MPU(Micro Processor Unit)、各種メモリなどから構成される。制御部40は、印刷時には、不図示のモータを駆動して、印刷ヘッド装置11をX方向に移動させて所定の印刷位置で停止させた後、モータ26を駆動してプラテンローラ22を回転させつつ印刷ヘッド装置11を駆動して、インクをノズルから吐出させる。制御部40は、印刷が完了すると、印刷ヘッド装置11をホームポジション(図1の左端)に復帰させる。
【0038】
印刷媒体50は、基材と、定着層とから構成される。
【0039】
基材は、紙やPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムやPP(ポリプロピレン)から構成される。
【0040】
定着層は、ウレタン樹脂等の、吐出されたインクを吸収し、定着可能な材料から構成される。定着層は、基材の表側に積層して配置される。定着層は、加熱されると、吸収したインクを乾燥し昇華させてその色素を定着させる。
【0041】
次に、プリンタ1の印刷動作について説明する。
【0042】
プリンタ1の印刷動作に先立ち、印刷媒体50が図2に示されるように印刷媒体50の搬送経路に沿ってセットされる。
そして、図示しないボタンにより印刷が指示されると、制御部40は、加熱部30を制御して、前面パネル32に形成された孔32aから加熱空気を送出側の搬送経路P1に位置する印刷媒体50の印刷面50aに略垂直に供給し、送出側の搬送経路P1に位置する印刷媒体50の印刷面50aを加熱する。
【0043】
次に、制御部40は、不図示のモータを駆動して、印刷ヘッド装置11をX方向に移動させて所定の印刷位置で停止させる。
【0044】
その後、制御部40は、モータ26を駆動してプラテンローラ22を回転して印刷媒体60を搬送しつつ印刷ヘッド111aを駆動してインクをノズルから吐出させる。これにより、印刷媒体50の印刷面50aに所望の文字等が所定のピッチで印刷される。
【0045】
そして、インクが吐出された印刷面50aが加熱部30と対向する位置に至ると、インクが吐出された印刷面50aが加熱部30で加熱される。加熱部30は、前面パネル32に形成された孔32aから加熱空気を送出側の搬送経路P1に位置する印刷媒体50の印刷面50aに略垂直に供給し、インクが吐出された印刷面50aを所定の温度に加熱する。これにより、印刷媒体50の印刷面50aに吐出したインクを乾燥して定着させることができる。
【0046】
印刷が完了すると、制御部40は、不図示のモータを駆動して、印刷ヘッド装置11をホームポジションに復帰させるとともに、モータ26の駆動を停止してプラテンローラ22の回転を停止する。
【0047】
ここで、印刷媒体50の印刷面50aへの文字等の印刷時には、保護部材113によって印刷ヘッド111aのノズル面111bへの印刷媒体50の接触が防止されて印刷媒体50が汚れることがない。また、保護部材113には、プラテンローラ22に対向する面にプラテンローラ22の外周形状に対応した凹部113aが形成されているとともに、凹部113aの底面に印刷ヘッド111aの複数のノズル孔から印刷媒体50へのインクの吐出を許容する開口部113eが形成されているので、印刷ヘッド111aのノズル面111bと印刷媒体50との間隔を小さくすることができ、これによって印刷品質の低下を抑制して所定の印刷品質を確保できる。特に、凹部113aには、プラテンローラ22の一部が収容されているので、印刷ヘッド111aのノズル面111bと印刷媒体50との間隔を可及的に小さくすることができ、所定の印刷品質をより確実に確保できる。
【0048】
また、凹部113aによって、保護部材113と印刷媒体50との間隔が大きく確保され、これによって印刷後の印刷媒体50と保護部材113との接触が防止されて擦れによる印刷媒体50の汚れを抑制することができる。特に、凹部113aの底面がプラテンローラ22の外周面に対応して湾曲されてその曲率がプラテンローラ22の外周面の曲率よりも大きく設定されているので、凹部113aの底面とプラテンローラ22の外周面との間隔が凹部113aの中心部113bから凹部113aの周縁部113cに向って次第に大きくなっている。このため、印刷後の印刷媒体50と保護部材113との間隔が大きく確保され、これによって印刷後の印刷媒体50と保護部材113との接触が防止されて擦れによる印刷媒体50の汚れをより確実に抑制することができる。
【0049】
また、凹部113aによって、保護部材113の全体を薄くすることなく、印刷ヘッド111aのノズル面111bと印刷媒体50との間隔を小さくすることができ、これによって保護部材113の強度が確保されてジャム等のトラブル時に保護部材113が破損することがない。
【0050】
以上説明したように、保護部材113には、プラテンローラ22に対向する面にプラテンローラ22の外周形状に対応した凹部113aを形成するとともに、凹部113aの底面に印刷ヘッド111aの複数のノズル孔から印刷媒体50へのインクの吐出を許容する開口部113eを形成したので、所定の印刷品質を確保できない等の不都合を生ずることなく、印刷ヘッド111aのノズル面111bへの印刷媒体50の接触を防止することができる。
【0051】
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、その応用及び変形等は任意である。
【0052】
上記の実施の形態では、保護部材113の凹部113aにプラテンローラ22の一部を収容する構成としたが、これに限らず、保護部材113の凹部113aの外側にプラテンローラ22が位置する構成としてもよい。例えば、保護部材113のプラテンローラ22と対向する側の平坦面(凹部113aを境として両側に位置する平坦面)とプラテンローラ22の上端面とが面一となるように保護部材113とプラテンローラ22とを配設するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、保護部材113の凹部113aの底面をプラテンローラ22の外周面に対応して湾曲させ、その曲率をプラテンローラ22の外周面の曲率よりも大きく設定したが、凹部113aの底面の曲率をプラテンローラ22の外周面の曲率と等しく設定するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、保護部材113の凹部113aの底面をプラテンローラ22の外周面に対応して湾曲させたが、保護部材113にプラテンローラ22の外周形状に対応した凹部を形成する構成であればよく、例えば、保護部材113プラテンローラ22の外周形状に対応して断面三角形状の凹部を形成するようにしてもよい。
上記の実施の形態では、キャリアガイド13は、略直方体の部材である。しかし、キャリアガイド13の形状は、直方体に限定されず、例えば円筒状であってもよい。この場合、図7に示すように、外周に沿った溝14aを形成する。印刷ヘッド装置11は、図示しない駆動機構により、外周に沿ってプラテンローラ22から離間する方向に回動される。これにより、印刷時以外は、印刷ヘッド装置11は、加熱部30から離間された位置に待避することが可能となり、加熱によるインクの詰まり等が確実に防止される。
【0053】
上記の実施の形態では、保護部材113は、カバー112に固定される。しかし、図8に示すように、保護部材113に、カバー112の開口部112aに嵌合する突出部113dを突設することにより、保護部材113をカバー112に着脱可能に構成してもよい。また、保護部材113は、印刷ヘッド111aのノズル面111bとプラテンローラ22との間に配置される構成であればよく、プリンタのフレームに架設するようにしてもよい。
【0054】
上記の実施の形態では、印刷ヘッド装置11を所定の印刷位置で停止させるとともに、プラテンローラ22を連続的に回転させ、印刷媒体50を搬送しつつ印刷ヘッド111aを駆動して印刷媒体50の印刷面50aに所望の文字等を印刷するプリンタに適用したが、これに限らず、印刷ヘッド装置11を印刷媒体50の搬送方向と直交する方向に移動しつつ印刷ヘッド111aを駆動して印刷媒体50に印刷するシリアルプリンタであっても適用可能である。
【0055】
上記の実施の形態では、印刷媒体50は、基材と定着層から構成される。しかし、印刷媒体50の構成は、これに限定されるものではない。例えば、基材がインクを定着可能な材料から構成される場合には、定着層を省略することができる。また、印刷媒体50は、基材と、定着層と、定着層の上に積層された樹脂層とから構成されてもよい。この場合、樹脂層は、インクが樹脂層を通過して定着層に保持されるように、熱可塑性の高分子微粒子または多孔質の高分子から構成される。樹脂層は、加熱されると溶融して樹脂膜を形成し、定着層に保持されたインクの色素をコーティングにより保護する。
【0056】
印刷媒体50は、基材と、定着層と、定着層の上に積層された表面層とから構成されてもよい。この場合、表面層は、熱可塑性に限定されない多孔質の高分子から構成される。表面層は、印刷時には、インクを浸透させて定着層に保持させ、加熱されてインクが定着層に定着された後、定着層から剥離される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリンタの部分的な斜視図である。
【図2】図1のプリンタの概略断面図である。
【図3】図2のノズル面近傍の拡大断面図である。
【図4】印刷ヘッド装置の外観斜視図である。
【図5】加熱部の概略の外観図である。(a)は、斜視図である。(b)は、上面図である。(c)は、下面図である。
【図6】加熱部の概略外観図及び断面図である。(a)は、側面図である。(b)は、A−A方向の断面図である。(c)は、B−B方向の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態の他の変形例を示す断面図である。
【図9】従来のプリンタの断面方向の概略斜視図である。
【符号の説明】
【0058】
1 プリンタ
10 印刷部
11 印刷ヘッド装置
12 キャリア
13 キャリアガイド
20 搬送装置
21 送りローラ
22 プラテンローラ
23 地板
24 地板
25 支持板
26 モータ
30 加熱部
31 ケース
32 前面パネル
33 加熱器
34 ファン
40 制御部
50 印刷媒体
111 本体部
112 カバー
113 保護部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体を支持するプラテンローラと、
前記プラテンローラに対向して配置され、インクを吐出する複数のノズル孔が形成されたノズル面を有し、前記複数のノズル孔からインクを吐出して前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
前記プラテンローラと前記ノズル面との間に配置されて前記ノズル面への前記印刷媒体の接触を防止する保護部材と、
を備え、
前記保護部材には、前記プラテンローラに対向する面に前記プラテンローラの外周形状に対応した凹部が形成されているとともに、前記凹部の底面に前記複数のノズル孔から前記印刷媒体へのインクの吐出を許容する開口部が形成されている、
ことを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記凹部には、前記プラテンローラの一部が収容されている、ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記凹部の底面は、前記プラテンローラの外周面に対応して湾曲されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記凹部の底面の曲率は、前記プラテンローラの外周面の曲率に等しいか又は前記プラテンローラの外周面の曲率よりも大きい、ことを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−55167(P2007−55167A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−245456(P2005−245456)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(396004981)セイコープレシジョン株式会社 (481)
【Fターム(参考)】