説明

プリンタ

【課題】排出口から排出された記録媒体の有無にかかわらず、プリンタの状態を確実に案内すること。
【解決手段】筐体101の正面側に設けられ、印字機構部を経由した記録媒体Sを筐体101の外部に排出する排出口105と、筐体101の正面側に設けられ、一部が、排出口105を介して筐体101から排出される記録媒体Sの有無にかかわらず視認可能な位置に位置づけられた表示部106と、表示部106を制御して、当該表示部106にプリンタ100の状態に関する状態情報を表示させる制御部と、を備え、制御部が、印字動作中、表示部106における視認可能な位置に位置づけられた一部としての状態情報表示領域に状態情報を表示するプリンタ100を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロール状に回巻された記録媒体を保持し、当該記録媒体に対して印字をおこなうプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録媒体に対する印字動作をおこなう印字機構部を筐体内に備え、印字がおこなわれた記録媒体を筐体に設けられた排出口から排出するようにしたプリンタがあった。排出口は、当該排出口から排出された記録媒体に対するプリンタの操作者の取り扱いの容易性を確保するために、筐体における正面側に設けられていることが多い。
【0003】
このようなプリンタにおいては、たとえば印字動作など、プリンタが実行可能な各種の動作の実行を指示するための操作パネルを備えたものがあった。操作パネルは、たとえばプリンタの操作者の視認性を確保するために、排出口と同様に、筐体における正面側に設けられていることが多い。
【0004】
また、従来、たとえばPOS用の小型プリンタにおいては、LEDなどのランプが設けられた操作パネルを備えたものがあった。このようなプリンタにおいては、ランプの点灯時間や点滅の仕方などを変えることによってプリンタの状態を案内するようにしたものがあった。
【0005】
プリンタの状態としては、たとえば、プリンタが接続された外部装置に対して当該プリンタがオンライン状態にあるのかどうか、当該プリンタにおいて用紙ジャムが発生しているかどうか、当該プリンタにセットされている用紙の残量が所定量以下になった(ニアエンド)かどうか、当該プリンタにおけるプリントヘッドが過熱状態であるかどうか、などが挙げられる。
【0006】
近年では、たとえばPOS用の小型プリンタにおいても大型MFP(マルチファンクションプリンタ・複合機)と同様に、液晶表示装置が設けられた操作パネルを備えたものがある。このようなプリンタにおいては、プリンタの状態やエラーの内容を示す文字や記号を液晶表示装置に表示することが可能であり、プリンタの操作者に対して、プリンタの状態や当該プリンタにおいて発生したエラーの内容などを直接的に認識させることができる。
【0007】
このように、液晶表示装置が設けられた操作パネルを備えたプリンタにおいては、当該プリンタの状態やエラーの内容を示す文字や記号を液晶表示装置に表示することが可能であるため、ランプの点灯時間や点滅の仕方などを変えることによってプリンタの状態を示す従来のプリンタと比較して、プリンタの操作者に対して、プリンタの状態や当該プリンタにおいて発生したエラーの内容などを容易に認識させることができる。
【0008】
特に、操作パネルにおける表示部は、たとえばプリンタの操作者の視認性を確保するために、表示面が上方を向くように配置されていることが多い。表示部における表示内容は、具体的には、たとえば用紙ジャムや用紙のニアエンドを示す情報や、プリントヘッドが過熱状態であることを示す情報や、接続された外部装置に対してオンライン状態にあるのかどうかを示す情報などがある。
【0009】
近年、プリンタの小型化にともなって、当該プリンタの筐体における正面側に確保できる面積(大きさ)が縮小される傾向にある。このため、排出口と表示部とが筐体における正面側に設けられているプリンタにおいては、筐体を設置した状態において排出口と表示部とが上下に並んだ位置関係となるように構成されたものがあった。
【0010】
具体的には、従来、たとえば原稿挿入口を後面に原稿排出口(排出口)を前面に有するスキャナ部の原稿挿入口の後部に開閉自在に表示部を取り付け、表示部を開いたときには表示部を原稿テーブルとして使用するとともに操作パネル部を原稿排紙部として利用し、開閉角度感知センサーで表示部が最大角まで開き原稿挿入口に位置したことを検知したときには原稿をセットするための情報を表示部に表示するようにし、操作パネル部の下部の底の部分に取外し可能な記録紙カセット部を有する構成とすることによって、記録紙ジャムなどの場合の処理を容易にするようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0011】
また、従来、たとえば表示部をシートの排出領域外に設け、排出されたシートによって表示部が覆われることをなくすことによって表示部の視認性を確保するとともに、操作部の一部をシートの排出領域内に設けるとともに操作部の面積を広くして、小型の画像形成装置であるにもかかわらず操作部の面積を広く取って操作キー同士の間隔を広くすることにより、肢体障害者が操作部を操作する場合でも複数の操作キーを同時に押すなどの誤操作をなくし、画像形成装置の小型化および操作キーの操作性の向上が同時に実現可能となるようにした技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【0012】
また、従来、たとえば機体の前面板の一部に設けられる操作パネルにおいて、前面板と連続した構成であって、操作部が配置された配置領域を外囲する外装部と、外装部の最外方部位より機体内方側に配置され、配置領域内であって操作部が設けられた操作パネル本体とを含むようにした技術があった(たとえば、下記特許文献3を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平6−217050号公報
【特許文献2】特開2004−334035号公報
【特許文献3】実開平1−176860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上述した特許文献1〜3を含む従来の技術では、たとえば筐体の正面側など、筐体の一面側に排出口と表示部とが設けられた構成であるため、排出口から排出された記録媒体によって表示部が覆われ、表示部に表示した表示内容をプリンタの操作者に伝えることができない場合があった。
【0015】
このため、たとえばプリンタと当該プリンタに印字指示を出力する外部装置とが離れた位置に設置してある状況下において、印字指示を出力したにもかかわらずプリンタにおける印字動作が開始されない場合、プリンタの操作者は、プリンタの設置場所まで行って表示部における表示内容を確認しなくてはならない。
【0016】
また、表示部における表示内容が、たとえば用紙ジャムを示す情報である場合は早急に対処する必要があるが、プリントヘッドが過熱状態であることを示す情報である場合はプリントヘッドが放冷するまで放置するしかなく、プリンタの操作者がプリンタの設置場所まで行く必要はない。
【0017】
このように、従来の技術では、表示部に表示した表示内容が排出口から排出された記録媒体によって覆われている場合は、用紙ジャムのように早急に対処すべきエラー状態であるのか、プリントヘッドが放冷するまで放置しておけばいい状態であるのか、が分からないためにプリンタの状態を確認するためにプリンタの設置場所まで行かなくてはならず煩雑であった。
【0018】
また、従来の技術では、記録媒体の排出中には表示部における表示内容が見えないため、たとえば用紙のニアエンド報知のように、プリンタにおける印字動作の実行ができなくなる前から或る程度の余裕を持って報知されているプリンタの状態を把握することができない。このような場合、プリンタの操作者は、記録媒体がなくなって印字動作ができなくなってから初めてプリンタの状態を確認することとなる。
【0019】
そして、このような場合、記録媒体がなくなる前に対応できたにもかかわらず、実際に印字の必要が生じたときになって記録媒体の補充をおこなうため、印字作業の完了が遅れ、印字物を利用する以降の業務が遅延し、作業性が低下してしまう。
【0020】
また、上述した特許文献1〜3を含む従来の技術では、表示面が上方を向くように配置されていることが多いため、プリンタの上面に落ちた水滴が筐体を伝って落下する際に表示部に触れ、表示部に触れた水滴が表示部の内部に入り込むことによって表示部が故障してしまうことがあるという問題があった。
【0021】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、排出口から排出された記録媒体の有無にかかわらず、プリンタの状態を確実に案内することができるプリンタを提供することを目的とする。
【0022】
さらに、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、表示部に水滴が触れることによる表示部の故障を防止することができるプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるプリンタは、記録媒体に対する印字動作をおこなう印字機構部を筐体内に収容したプリンタにおいて、前記筐体の正面側に設けられ、前記印字機構部を経由した記録媒体を前記筐体の外部に排出する排出口と、前記筐体の正面側に設けられ、一部が、前記排出口を介して前記筐体から排出される記録媒体の有無にかかわらず視認可能な位置に位置づけられた表示部と、前記表示部を制御して、当該表示部に前記プリンタの状態に関する状態情報を表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段が、前記印字動作中、前記表示部における前記視認可能な位置に位置づけられた一部に前記状態情報を表示させることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、排出口を介して筐体の外部に排出された記録媒体によって覆われることがない部分に、プリンタの状態に関する状態情報を表示することにより、排出口における記録媒体の有無にかかわらず、プリンタの状態を報知することができる。
【0025】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記表示部が、前記筐体の正面側において、前記排出口よりも前記筐体の内側に凹んだ凹部に設けられていることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、表示部の視認性を向上させることができるとともに、プリンタの上面に落ちた水滴が筐体を伝って落下する際に、表示部に触れることを防止することができる。
【0027】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記表示部が、前記凹部において、前記排出口側ほど前記筐体の内側に位置するように、前記筐体の正面に対して傾斜した状態で設けられていることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、プリンタの上面に落ちた水滴が筐体を伝って落下する際に、表示部に触れた場合にも、当該水滴が表示部の表面を伝って流れ落ちやすくすることができる。
【0029】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記状態情報が、正常な前記印字動作の実行が不可能であることを示すエラー情報であることを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、排出口を介して筐体の外部に排出された記録媒体によって覆われることがない部分において、正常な印字動作の実行が不可能であることを示すことにより、排出口における記録媒体の有無にかかわらず、正常な印字動作の実行が不可能であるエラーが発生していることを報知することができる。
【0031】
また、この発明にかかるプリンタは、上記の発明において、前記状態情報が、正常な前記印字動作の継続が不可能であることを示すアラーム情報であることを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、排出口を介して筐体の外部に排出された記録媒体によって覆われることがない部分において、正常な印字動作の継続が不可能であることを示すことにより、排出口における記録媒体の有無にかかわらず、正常な印字動作の実行が不可能になる時期が近づいていることを報知することができる。
【発明の効果】
【0033】
この発明にかかるプリンタによれば、排出口から排出された記録媒体の有無にかかわらず、プリンタの状態を確実に案内することができるという効果を奏する。
【0034】
また、この発明にかかるプリンタによれば、プリンタの上面に落ちた水滴が表示部の内部に入り込むことによる表示部の故障を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明にかかる実施の形態のプリンタを示す説明図(その1)である。
【図2】この発明にかかる実施の形態のプリンタを示す説明図(その2)である。
【図3】この発明にかかる実施の形態のプリンタの正面図(その1)である。
【図4】この発明にかかる実施の形態のプリンタの正面図(その2)である。
【図5】従来のプリンタの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるプリンタの好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態においては、この発明にかかるプリンタを備えたプリンタ装置への適用例を示す。
【0037】
(実施の形態)
まず、この発明にかかる実施の形態のプリンタについて説明する。図1および図2は、この発明にかかる実施の形態のプリンタを示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態のプリンタの外観全体を示している。図2においては、この発明にかかる実施の形態のプリンタの一部を示している。図1および図2において、この発明にかかる実施の形態のプリンタ100は、略直方体状の筐体101を備えている。
【0038】
筐体101の内側には、記録媒体に対する印字動作をおこない、印字動作がおこなわれた結果印刷がなされた記録媒体Sを筐体101の外部に排出(搬送)する印字機構部が収容されている。印字機構部は、記録媒体Sに対する印字動作をおこなう印字部や、印字がなされた記録媒体Sを筐体101の外部に排出(搬送)する搬送部などによって構成されている(いずれも図示を省略する)。
【0039】
また、筐体101の内側には、印字がなされる前の記録媒体Sを保持する記録媒体保持部(図示を省略する)が設けられている。この実施の形態において、記録媒体Sは、長尺状をなし、巻芯の周囲において長手方向の一端側から回巻された状態で記録媒体保持部に保持されている。記録媒体保持部に保持された記録媒体Sは、外周側の端部から引き出されて印字部に案内される。
【0040】
プリンタ100は、記録媒体保持部に収納された、ロール状に回巻された状態の記録媒体Sの残量を検知(検出)する残量検知機構(図示を省略する)を備えている。残量検知機構は、たとえば記録媒体Sの消費にともなって回巻された状態の記録媒体Sの巻き数が減り、これにともなって記録媒体Sの直径が小さくなることを利用して、記録媒体Sの残量を検知(検出)する。
【0041】
具体的には、残量検知機構は、たとえば記録媒体Sの直径が小さくなるために巻芯部分が移動することを利用して、巻芯部分の位置を検知することによって記録媒体Sの残量が所定量以下になったか否かを検知する構成とすることができる。また、具体的には、残量検知機構は、たとえば記録媒体Sの直径が小さくなることを利用して、所定の位置における記録媒体Sの有無を検知することによって記録媒体Sの残量が所定量以下になったか否かを検知する構成とすることができる。残量検知機構は、たとえば記録媒体Sの残量に応じて出力が変化するマイクロスイッチや光電センサーなどによって実現することができる。
【0042】
印字部は、印字動作に際して、記録媒体Sに対して文字などの印字をおこなう。印字部は、文字を印字するものに限らず、記号や所定のロゴマークやその他の画像など、文字以外を印字することができる。印字部は、具体的には、たとえばサーマル方式の印字をおこなうプリントヘッドとプラテンとによって構成することができる。
【0043】
サーマル方式の印字をおこなうプリントヘッドは、たとえば記録媒体Sの幅方向にライン状に配列された複数の発熱素子を備え、各発熱素子に対して選択的に通電し、各発熱素子を選択的に発熱させることによって文字などの印字をおこなう。プリントヘッドおよびプラテンは、筐体101内に設けられた記録媒体搬送経路を間にして対向するように配置されている。
【0044】
このように、サーマル方式の印字をおこなう印字部を備えたプリンタ100においては、感熱発色性を備えた記録媒体Sを用いる。サーマル方式のプリントヘッドおよび当該プリントヘッドの制御方法については、公知の各種技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0045】
搬送部は、記録媒体搬送経路に案内された記録媒体Sを記録媒体保持部から下流側へ向けて搬送する。搬送部は、具体的には、たとえば記録媒体搬送経路を間にして対向配置されたローラ対によって実現することができる。ローラ対によって実現される搬送部は、たとえば印字部よりも記録媒体Sの搬送方向における上流側や下流側の任意の箇所に、任意の個数設けることができる。また、たとえば印字部を構成するプラテンをローラ形状の部材によって実現し、当該プラテンによって搬送部を実現してもよい。
【0046】
筐体101の内側であって、記録媒体搬送経路における印字部よりも記録媒体Sの搬送方向における下流側には、図示を省略するカッター機構が設けられている。カッター機構は、筐体101に対する位置が固定された固定刃と、記録媒体搬送経路を間にして固定刃に対峙する位置に設けられた可動刃と、を備えている(いずれも図示を省略する)。
【0047】
可動刃は、固定刃と対峙するとともに、当該固定刃に対して接離する方向に沿って往復動自在に設けられている。可動刃は、往動する際に、自身の刃の部分を固定刃の刃の部分に擦りつけながら、固定刃と重複する位置まで移動する。また、可動刃は、復動する際には、往動時と逆方向に移動して元の位置に復帰する。
【0048】
カッター機構においては、このようにして可動刃が固定刃に対して摺動するように往復動することによって、固定刃と可動刃との間に挿入された記録媒体Sを、固定刃と可動刃とが共働して切断する。これにより、印字部において印字がなされた記録媒体Sを、カッター機構によって任意の長さでカットすることができる。
【0049】
筐体101は、一面側が開放された略箱形形状をなすケーシング本体103と、当該ケーシング本体103における開口部分を開放可能に閉塞するプリンタカバー104と、によって構成されている。上述した記録媒体保持部は、ケーシング本体103の内側に設けられており、ケーシング本体103の開口部分をプリンタカバー104によって開放した状態において、外部に対して開放される。プリンタ100は、ケーシング本体103とプリンタカバー104とによって筐体101を構成した状態で、ケーシング本体103よりもプリンタカバー104が鉛直方向上側となるような向きで配置される。
【0050】
記録媒体保持部を開放した状態においては、回巻された状態の記録媒体Sを記録媒体保持部に収納したり、記録媒体保持部に収納された記録媒体Sを記録媒体保持部から取り出したりすることができる。上述した記録媒体搬送経路は、プリンタカバー104によってケーシング本体103における開口部分を閉塞し、筐体101を構成した状態において、ケーシング本体103とプリンタカバー104との間に形成される。
【0051】
この実施の形態のプリンタ100においては、記録媒体Sのセットに際して、まず、ケーシング本体103における開口部分を開放し、回巻された状態の記録媒体Sを記録媒体保持部にセットする。つぎに、セットされた状態の記録媒体Sにおける外周側の端部(先端)をケーシングの外側に引き出した状態で、プリンタカバー104によってケーシング本体103における開口部分を閉塞する。
【0052】
このように、この実施の形態のプリンタ100によれば、いわゆる投げ込み方式による記録媒体Sのセット方法を実現することができる。これにより、容易かつ確実に、筐体101内に記録媒体搬送経路を形成するとともに、記録媒体搬送経路中に記録媒体Sを案内することができる。
【0053】
筐体101は、印字がなされた記録媒体Sを、筐体101の外部に排出する排出口105を備えている。排出口105は、プリンタカバー104によってケーシング本体103における開口部分を閉塞することによって筐体101を構成した状態において形成される。また、排出口105は、筐体101を構成した状態において正面側となる部分に形成される。記録媒体搬送経路は、記録媒体保持部から印字部を介して、記録媒体保持部と排出口105とを連通する。
【0054】
プリンタカバー104は、ケーシング本体103において、当該ケーシング本体103とともに筐体101を形成した状態において背面側に設けられた支点を介して、ケーシング本体103に対して回動可能に連結されている。この実施の形態のプリンタ100においては、上記のカッター機構における可動刃がケーシング本体103に設けられ、固定刃がプリンタカバー104に設けられている。
【0055】
これにより、プリンタカバー104によってケーシング本体103における開口部分を閉塞し、筐体101を構成することによってカッター機構を構成するとともに、当該カッター機構における固定刃と可動刃との間に記録媒体Sを案内することができる。なお、カッター機構における可動刃がプリンタカバー104に設けられ、固定刃がケーシング本体103に設けられた構成であってもよい。
【0056】
プリンタカバー104は、ケーシング本体103に設けられたカバーオープンレバー(図示を省略する)が操作された場合に、ケーシング本体103の内部を開放するように開く。カバーオープンレバーは、プリンタカバー104が不用意に回動することがないように、プリンタカバー104の回動を適宜ロックするロック機能を備えていてもよい。
【0057】
これにより、カバーオープンレバーが動作した場合に限ってプリンタカバー104が開放方向に回動するように規制することができる。カバーオープンレバーが備えるロック機構については、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0058】
また、プリンタ100は、プリンタカバー104の開放の有無を報知するカバーオープンスイッチ(図示を省略する)を備えている。カバーオープンスイッチは、プリンタカバー104の開放の有無に応じて出力が変化する。カバーオープンスイッチは、たとえばマイクロスイッチや光電センサーなど公知の各種のセンサー類を用いて容易に実現することが可能であるため説明を省略する。
【0059】
プリンタ100は、プリンタ100が備える各部を駆動制御する制御部(図示を省略する)を備えている。制御部は、筐体101内に設けられ、たとえばROMやRAMなどの各種のメモリとCPUとによって構成されるマイクロコンピュータによって実現することができる。
【0060】
制御部は、たとえば印字部を制御して印字動作をおこなわせたり、カバーオープンスイッチからの出力に基づいてプリンタカバー104の開放の有無を検出したりする。また、制御部は、たとえばプリンタカバー104が閉じられていないことが検出された場合、プリンタカバー104が開放状態であることを示す情報を、プリンタ100が備える表示部106に表示する。
【0061】
表示部106は、プリンタ100の状態を示す文字または記号を表示する。プリンタの状態を示す文字や記号を表示部106に表示することにより、プリンタの操作者に対して、プリンタの状態を直接的に認識させることができる。また、プリンタの状態を示す文字や記号を表示部106に表示することにより、プリンタの状態を容易かつ正確に認識させることができる。
【0062】
表示部106は、たとえば液晶ディスプレイによって実現することができる。液晶ディスプレイについては、公知の技術であり、当該公知の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。表示部106は、液晶ディスプレイに代えて、有機ELディスプレイなどによって実現してもよい。
【0063】
表示部106は、筐体101に設けられた凹部107の内側に設けられている。凹部107は、筐体101の正面側において、排出口105よりも筐体101の内側に凹んだ凹形状をなしている。表示部106を凹部107内に設けることにより、プリンタ100周囲の光(外光)が表示部106の表面において反射されることによって表示部106における表示内容が見づらくなることを防止し、表示部106の視認性の向上を図ることができる。
【0064】
また、表示部106を凹部107内に設けることにより、プリンタ100の上面に落ちた水滴が筐体101を伝って落下する際に、当該水滴を表示部106に触れさせることなく表示部106よりも下側に落下させやすくすることができる。これにより、プリンタ100の上面に落ちた水滴が筐体101を伝って落下する際に、表示部106に触れることを防止することができる。
【0065】
表示部106は、凹部107の内側において、排出口105側ほど筐体101の内側に位置するように、筐体101の正面に対して傾斜した状態で設けられている。プリンタ100は、ケーシング本体103よりもプリンタカバー104が鉛直方向上側となるような向きで配置されるため、表示部106は、凹部107内において、表示面を上側に向け、鉛直方向に対して傾斜した状態とされている。
【0066】
表示部106が鉛直方向に対して傾斜した状態で設けられているため、たとえば水滴などが表示部106に付着した場合に、表示部106を伝って落下しやすくなる。これによって、水滴が、表示部106に付着した状態のまま止まることを防止し、この水滴が表示部106の内部に入り込むことによる表示部106の故障を防止することができる。
【0067】
また、表示部106が鉛直方向に対して傾斜した状態であって、かつ、表示面を上側に向けた状態で配置されているため、プリンタ100周囲の光(外光)が表示部106に直接入射することを防止しつつ、プリンタ100周囲の光(外光)によって表示面の明度を向上させることができる。これによって、表示内容の視認性の向上を図ることができる。
【0068】
また、表示部106が表示面を上側に向けた状態であって、かつ、上面が鉛直方向に対して傾斜した状態で設けられているため、表示内容の視認性の向上を図りつつ、表示部106に付着した水滴などが表示部106を伝って落下しやすくなる。これによって、水滴が、表示部106に付着した状態のまま止まることを防止し、この水滴が表示部106の内部に入り込むことによる表示部106の故障を防止することができる。
【0069】
上記の制御部は、表示部106を制御して、当該表示部106にプリンタ100の状態に関する状態情報を表示させる。この実施の形態のプリンタ100においては、制御部によって表示制御手段を実現することができる。液晶ディスプレイによって実現される表示部106の表示制御方法については、公知の技術であるため説明を省略する。
【0070】
状態情報は、たとえばプリンタ100に当該プリンタ100に印字指示を出力する外部装置が接続されている状況下で、プリンタ100と外部装置とがオンライン状態にあるのかどうか、いわゆるオンライン状態を示す。また、状態情報は、たとえば正常な印字動作の実行が不可能であることを示すエラー情報や、正常な印字動作の継続が不可能であることを示すアラーム情報などとすることができる。
【0071】
エラー情報は、具体的には、たとえばカッター機構における固定刃と可動刃の間などのような記録媒体搬送経路中で記録媒体Sが詰まってしまう、いわゆる用紙ジャムを示す。用紙ジャムの発生の有無は、記録媒体搬送経路中の各所において記録媒体Sの通過の有無を検出するセンサー類からの出力に基づき、制御部において判断することができる。
【0072】
また、エラー情報は、具体的には、たとえばプリントヘッドが過熱状態であるために印字動作ができない、いわゆるヘッドホット(図3を参照)を示す。ヘッドホットの発生の有無は、プリントヘッドに設けられたサーミスタなどからの出力に基づき、制御部において判断することができる。
【0073】
アラーム情報は、具体的には、たとえば記録媒体保持部における記録媒体Sの残量が所定量以下になる、いわゆるニアエンドを示す(図4を参照)。ニアエンドであるかどうかは、残量検知機構を構成するマイクロスイッチや光電センサーからの出力に基づき、制御部において判断することができる。
【0074】
プリントヘッドが、たとえばインクを用いて印字動作をおこなうインクジェットヘッドである場合、インクの残量が所定量以下になったことを示す情報を、アラーム情報としてもよい。また、プリントヘッドが、たとえばインクリボンを介して印字動作をおこなうドットプリントヘッドである場合、インクリボンの残量や、当該インクリボンに供給するインクの残量などが所定量以下になったことを示す情報を、アラーム情報としてもよい。
【0075】
表示部106は、少なくとも一部が、筐体101の正面側において、排出口105を介して筐体101の外部に排出された記録媒体Sによって覆われることがないように、排出口105からの記録媒体Sの排出経路に対して向かって左側にずれた状態で設けられている。表示部106は、排出口105からの記録媒体Sの排出経路に対して向かって右側にずれた状態で設けられていてもよい。
【0076】
このような配置により、表示部106の一部は、排出口105を介して筐体101から排出される記録媒体Sの有無にかかわらず視認可能な位置に位置づけられている。この実施の形態のプリンタ100は、上記の状態情報を、表示部106において、排出口105を介して筐体101の外部に排出された記録媒体Sによって覆われることがない部分に表示する。以下、表示部106において、排出口105を介して筐体101の外部に排出された記録媒体Sによって覆われることがない部分を、状態情報表示領域として説明する。
【0077】
制御部は、少なくとも、プリンタ100が印字動作をおこなっている間、状態情報表示領域に状態情報を表示する。これにより、排出口105における記録媒体Sの有無にかかわらず、プリンタ100の状態を報知することができる。また、制御部は、プリンタ100における印字動作が終了してから所定時間の間、状態情報表示領域に状態情報を表示するようにしてもよい。さらに、制御部は、プリンタ100における印字動作の有無にかかわらず、状態情報は常に状態情報表示領域に表示するようにしてもよい。
【0078】
また、排出口105の近傍に記録媒体Sの有無に応じて出力が変化する排紙口センサー(図示を省略する)を設け、この排紙口センサーの出力に基づいて排出口105から排出した記録媒体Sの有無を検出し、制御部はこの検出結果に基づいて、筐体101の外側であって排出口105の近傍に記録媒体Sが存在する場合に、状態情報表示領域に状態情報を表示するようにしてもよい。これにより、排出口105から排出された記録媒体Sが排出口105から取り除かれない間は、状態情報表示領域に状態情報が表示されるため、プリンタ100の状態を確実に報知することができる。
【0079】
(表示例)
つぎに、表示部106における表示内容について説明する。図3および図4は、この発明にかかる実施の形態のプリンタの正面図である。図3および図4において、符号300で示す点線枠は、状態情報表示領域の範囲を示している。
【0080】
図3において、プリンタ100がオンライン状態にあり、かつ、ヘッドホットのエラーが発生している状態における表示部には、オンライン状態であることを示す状態情報である「OnLine」の文字(図3における符号301、図4における符号401を参照)と、ヘッドホットのエラーが発生していることを示す状態情報(エラー情報)である「HEAD」および「HOT」の文字(図3における符号302を参照)と、が表示されている。
【0081】
図4において、プリンタ100がオンライン状態にあり、かつ、記憶媒体Sの残量が所定量以下のニアエンドとなっている状態における表示部には、オンライン状態であることを示す状態情報である「OnLine」の文字(図4における符号301を参照)と、ニアエンドとなっていることを示す状態情報(アラーム情報)である「PAPER」および「LOW」の文字(図4における符号402を参照)と、が表示されている。
【0082】
図3および図4において、オンライン状態であることを示す状態情報である「OnLine」の文字は、状態情報表示領域とは異なる領域に表示されている。このように、印字動作の開始時、すなわち排出口105の近傍に、表示部106の視認性を損なうような記録媒体Sが存在しないと見なせる状況において必要とされる状態情報については、印字動作の開始前において、記録媒体Sによって覆われていない部分に表示するようにしてもよい。
【0083】
図3および図4においては、オンライン状態であることを示す状態情報である「OnLine」の文字を、状態情報表示領域とは異なる領域に表示した例を示したが、これに限るものではない。オンライン状態であることを示す状態情報である「OnLine」の文字は、「HEAD」および「HOT」の文字や「PAPER」および「LOW」の文字と同じく状態情報表示領域に表示するようにしてもよい。
【0084】
上述した実施の形態においては、排出口105すなわち排出された記録媒体Sが案内される位置を筐体101の正面側における中心とし、表示部106を筐体101の正面側における中心からずらした位置に配置することで状態情報表示領域を確保するようにしたが、これに限るものではない。たとえば表示部106の位置を筐体101の正面側における中心とし、排出口105を筐体101の正面側における中心からずらした位置に配置することで状態情報表示領域を確保するようにしてもよい。
【0085】
あるいは、筐体101の正面側における中心に対して、排出口105および表示部106をそれぞれ異なる方向にずらした位置に配置することで状態情報表示領域を確保するようにしてもよい。
【0086】
図5は、従来のプリンタの一例を示す説明図である。図5においては、従来のプリンタの外観全体を示している。図5において、従来のプリンタ500は、筐体501の正面側において、排出口502および表示部503が、ともに筐体501の中央部分に配置されている。具体的には、表示部503の配置範囲(図5における符号503Aを参照)と、排出口502の配置範囲(図5における符号502Aを参照)、が重複している。また、従来のプリンタ500は、筐体501の正面側において、表示部503が、筐体501と同一面を構成している。
【0087】
このような構成からなる従来のプリンタ500においては、排出口502から排出された記録媒体によって表示部503が覆われ、表示部503に表示した表示内容をプリンタ500の操作者に伝えることができない場合があった。そして、これにより、プリンタ500の操作者は、プリンタ500の設置場所まで行き、表示部503における表示内容を確認するなどして、プリンタ500の状態をいちいち確認しなくてはならず、煩雑であった。
【0088】
以上説明したように、この実施の形態のプリンタ100は、記録媒体Sに対する印字動作をおこなう印字機構部を筐体101内に収容したプリンタ100において、筐体101の正面側に設けられ、印字機構部を経由した記録媒体Sを筐体101の外部に排出する排出口105と、筐体101の正面側に設けられ、一部が、排出口105を介して筐体101から排出される記録媒体Sの有無にかかわらず視認可能な位置に位置づけられた表示部106と、表示部106を制御して、当該表示部106にプリンタ100の状態に関する状態情報を表示させる表示制御手段の一例としての制御部と、を備え、制御部が、印字動作中、表示部106における視認可能な位置に位置づけられた一部としての状態情報表示領域に状態情報を表示させることを特徴としている。
【0089】
この実施の形態のプリンタ100によれば、状態情報表示領域に状態情報を表示することにより、排出口105を介して筐体101の外部に排出された記録媒体Sの有無にかかわらず、プリンタ100の状態を報知することができる。これによって、排出口105から排出された記録媒体Sの有無にかかわらず、プリンタ100の操作者に対して、プリンタ100の使用状況に左右されることなく、プリンタ100の状態を確実に案内することができる。
【0090】
また、この実施の形態のプリンタ100は、表示部106が、筐体101の正面側において、排出口105よりも筐体101の内側に凹んだ凹部107に設けられていることを特徴としている。この実施の形態のプリンタ100によれば、表示部106の視認性を向上させることができるとともに、プリンタ100の上面に落ちた水滴が筐体101を伝って落下する際に、表示部106に触れることを防止することができる。これによって、表示部106に触れた水滴が表示部106の内部に入り込むことによる表示部106の故障を防止することができる。
【0091】
また、この実施の形態のプリンタ100は、表示部106が、凹部107において、排出口105側ほど筐体101の内側に位置するように、筐体101の正面に対して傾斜した状態で設けられていることを特徴としている。この実施の形態のプリンタ100によれば、プリンタ100の上面に落ちた水滴が筐体101を伝って落下する際に、表示部106に触れた場合にも、当該水滴が表示部106の表面を伝って流れ落ちやすくすることができる。これによって、表示部106に触れた水滴が表示部106の表面に止まる時間を短くし、表示部106の内部に入り込むことによる表示部106の故障をより確実に防止することができる。
【0092】
また、この実施の形態のプリンタ100は、状態情報が、正常な印字動作の実行が不可能であることを示すエラー情報であることを特徴としている。この実施の形態のプリンタ100によれば、排出口105を介して筐体101の外部に排出された記録媒体Sによって覆われることがない部分において、正常な印字動作の実行が不可能であることを示すことにより、排出口105における記録媒体Sの有無にかかわらず、正常な印字動作の実行が不可能であるエラーが発生していることを報知することができる。これによって、エラーに対する対応を確実かつ迅速におこなわせることができる。
【0093】
また、この実施の形態のプリンタ100は、状態情報が、正常な印字動作の継続が不可能であることを示すアラーム情報であることを特徴としている。この実施の形態のプリンタ100によれば、排出口105を介して筐体101の外部に排出された記録媒体Sによって覆われることがない部分において、正常な印字動作の継続が不可能であることを示すことにより、排出口105における記録媒体Sの有無にかかわらず、正常な印字動作の実行が不可能になる時期が近づいていることを報知することができる。これによって、正常な印字動作の実行が不可能となるエラーが発生する前に、当該エラーを未然に防ぐ対応を確実かつ迅速におこなわせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上のように、この発明にかかるプリンタは、筐体において表示部よりも排出口が鉛直方向上側に設けられているプリンタに有用であり、特に、回巻された状態の記録媒体を保持し、当該記録媒体に対して印字をおこなうプリンタに適している。
【符号の説明】
【0095】
100 プリンタ
101 筐体
105 排出口
106 表示部
S 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に対する印字動作をおこなう印字機構部を筐体内に収容したプリンタにおいて、
前記筐体の正面側に設けられ、前記印字機構部を経由した記録媒体を前記筐体の外部に排出する排出口と、
前記筐体の正面側に設けられ、一部が、前記排出口を介して前記筐体から排出される記録媒体の有無にかかわらず視認可能な位置に位置づけられた表示部と、
前記表示部を制御して、当該表示部に前記プリンタの状態に関する状態情報を表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記印字動作中、前記表示部における前記視認可能な位置に位置づけられた一部に前記状態情報を表示させることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記表示部は、前記筐体の正面側において、前記排出口よりも前記筐体の内側に凹んだ凹部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記表示部は、前記凹部において、前記排出口側ほど前記筐体の内側に位置するように、前記筐体の正面に対して傾斜した状態で設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記状態情報は、正常な前記印字動作の実行が不可能であることを示すエラー情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプリンタ。
【請求項5】
前記状態情報は、正常な前記印字動作の継続が不可能であることを示すアラーム情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−51260(P2011−51260A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−203077(P2009−203077)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【出願人】(507351883)シチズン・システムズ株式会社 (82)
【Fターム(参考)】