説明

プリンタ

【課題】印刷可能状態においては、印刷用紙の送りに必ず緩衝作用があるようにすることである。
【解決手段】本体ケース21内に形成された用紙経路31中に用紙センサ35を備えたセンサホルダ34を前記印刷用紙25を検出可能な正規位置と前記用紙経路31を開放する開放位置とにセット可能に設け、前記センサホルダ34に前記用紙経路31にセットされた前記印刷用紙25の一部を屈曲させるとともに前記印刷用紙25に加えられる張力に応じて前記印刷用紙25の屈曲度合いを軽減するダンパー機構37を取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ロール状に巻回された印刷用紙を引き出して印字するプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のプリンタにおいて、印刷用紙はロール状に巻回されたものが使用され、印字のための印刷用紙の送りは、送り状態と停止状態とを繰り返す断続的なものである。そのため、印字を終了して停止した状態を見れば、前回の印字で印刷用紙の巻回部分の回転慣性により、印刷用紙が搬送ローラと供給軸上の巻回部分との間で弛んだ状態となっている。この状態で印字を再開すると、弛んだ部分では印刷用紙の搬送のための負荷は小さくて正常に印字することができるが、弛みがなくなった瞬間に、ロール状に巻回された印刷用紙を回転させるための負荷がかかることになり、これが正常な搬送を妨げる力として作用し、印字部における印刷用紙の送り速度に変化が生じて正常な印字ができなくなる。特に、バーコードプリンタにおいて、印刷用紙の送り方向と直交する方向にバーを印刷する構造のものにおいては、バーコードを形成するためのバーの幅寸法や間隔に変化が生じ、正常なバーコードを印刷することができない。このようなことから、従来、特許文献1に見られるように、印刷用紙の用紙経路中にダンパー機構を設け、印刷用紙の送り動作中において印刷用紙に弛みがなくなった瞬間の衝撃を柔らげ、印字部における印刷用紙の送り速度を一定に維持するようにしている。
【0003】
特許文献1に記載されたダンパー機構付きのプリンタの構成を図8及び図9に基づいて説明する。まず、図8に示す搬送ローラ1とプラテン2とは、供給軸3に保持された印刷用紙4を引き出す搬送部として機能する。また、また、図8において、印字部5を通過した印刷用紙4の経路を、実線、一点鎖線及び鎖線で示すが、実線及び一点鎖線で示す経路は、ラベル付きの印刷用紙4においてラベルを剥がさずに印字するときの経路である。その内、一点鎖線で示す経路は、印刷用紙4を台紙及びラベルごとリワインダ6によって巻き取る場合の経路である。鎖線で示す経路は、台紙をラベル剥離体7により鋭角に折曲し、ラベルを剥離した台紙のみをリワインダ6によって巻き取る場合の経路である。
【0004】
そして、サイドカバー8には、前記供給軸3上の印刷用紙4の最表層の部分の内面に当接する圧接部材であるダンパーローラ9を有するダンパー機構10が設けられている。ダンパーローラ9は、前記供給軸3の軸心を通る仮想平面よりも前記印字部5とは反対側の空間に配置され、且つ、前記供給軸に対して接近及び離反自在に保持されている。また、このダンパーローラ9は、印刷用紙4の全幅に等しい長さに形成されている。
【0005】
すなわち、図9に示すように、ダンパー機構10は、支持板11に支軸12を介して回動自在に保持されたダンパーアーム13と、このダンパーアーム13の上端に一端が片持状態で保持されたシャフト14と、このシャフト14に嵌合されると共に前記印刷用紙4の最表層部分の内面を支えるダンパーローラ9と、ダンパーアーム13の下端に立設されたピン15と支持板11に立設されたピン16との間に張設されたスプリング17と、ダンパーアーム13が当接する一対のストッパ18,19とよりなる。このスプリング17は、ダンパーアーム13を時計方向に付勢することでダンパーローラ8を前記供給軸3から離反する方向に付勢する付勢手段である。また、一方のストッパ18は、印刷用紙4の張力によるダンパーアーム13の反時計方向への回動範囲を規制し、他方のストッパ19は、印刷用紙4の搬送を停止したときにスプリング17の付勢力により回動するダンパーアーム13をホームポジションで停止させるものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の特許文献1に記載されたように、スプリング17の付勢力によってダンパーローラ9を印刷用紙4に圧接させることにより、印字部に対する印刷用紙4の搬送経路をダンパーローラ9により折曲させた状態で印刷用紙4に適正な張力を付与し、間欠的に印刷用紙4を引き出すときのショックを、スプリング17の付勢力に抗してダンパーローラ9を変位させることによって吸収することができ、これにより、印字部の部分で安定する印刷用紙4に鮮明に印字をすることができるという格別な作用効果を奏している。しかしながら、印刷用紙4を取り付ける際に、ロール状に巻回された部分から印刷用紙4を引き出して図8の実線で示すようにダンパーローラ9の外側位置に掛けまわさないとダンパー機構10の機能を発揮させることができない。例えば、印刷用紙4のセット時においては、ロール状に巻回された部分を側方から供給軸3の軸方向に沿って移動させてその供給軸3に装着する。その際に、ロール状部分から引き出された印刷用紙4を図8の鎖線で示すように上方に位置するダンパーローラ9の上にまで引き回さないでセットしてしまうと、ダンパー機構10が全く働かない状態で印刷用紙4をセットしてしまうことになる。また、このように印刷用紙4を誤ってセットしてしまったとしても、印刷動作は正常に行われるので、印刷用紙4のセットが誤っていることを知ることができない。このようなセットミスを検出するためには、ダンパー機構10の部分に印刷用紙4の取り付け状態が正常であるか否かを検出するセンサを設けることも考えられるが、このような手段は部品点数が増加すると共に構造の複雑化を招くものであり、好ましいものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のプリンタは、印刷用紙を保持する用紙保持部から印字部を経て前記印刷用紙を排出する用紙排出口に向う用紙経路を本体ケース内に形成し、前記用紙経路中に当該用紙経路を挟んで対面して設けられ前記印字部による印刷動作中に前記印刷用紙の先端を検出する用紙センサを備えたセンサホルダを設け、前記センサホルダに前記用紙経路にセットされた前記印刷用紙の一部を屈曲させるとともに前記印刷用紙に加えられる張力に応じて前記印刷用紙の屈曲度合いを軽減するダンパー機構を取り付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の実施の態様を示すもので、プリンタ本体の斜視図である。
【図2】図2は、上ケースを開いた状態のプリンタ本体の斜視図である。
【図3】図3は、センサホルダを開いた状態の縦断側面図である。
【図4】図4は、内巻状態の縦断側面図である。
【図5】図5は、印刷用紙に張力が作用していない状態の縦断側面図である。
【図6】図6は、印刷用紙に張力が作用した状態の縦断側面図である。
【図7】図7は、外巻状態の縦断側面図である。
【図8】図8は、従来の一例を示す縦断側面図である。
【図9】図9は、そのダンパー機構を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図1乃至図7を参照して、この発明にかかるプリンタの最良な実施の形態を詳細に説明する。まず、プリンタ本体20は、その全体形状が直方体であり、上方開放の本体ケースとなる下ケース21と下方開放の上ケース22とよりなり、これらの下ケース21と上ケース22とはそれらの一端で回動自在に連結されており、前記上ケース22を起伏させることにより前記下ケース21の上面を開放できるように設けられている。そして、前記上ケース22の回動支点付近には、前記上ケース22を開放状態に維持するとともに折れ曲がることにより前記上ケース22を閉止方向に移動可能とする二つ折り可能な支持具23が設けられており、また、前記上ケース22の自由端側には、前記下ケース21に設けられた図示しない係止部に係合して閉止状態を維持する係合爪24が設けられている。
【0010】
ついで、前記下ケース21には、ロール状に巻回された長尺状の印刷用紙25を保持する用紙ホルダ26を収納可能な収納空間が形成されて用紙保持部27が構成されている。前記印刷用紙25は、必要に応じて種々のものが使用されるが、例えば、ラベルプリンタとして機能させるためには、長尺状の台紙に多数のラベル用紙を剥離可能に接着したものが利用される。前記用紙ホルダ26には、前記印刷用紙25の中心を回転自在に保持する供給軸28が設けられている。
【0011】
前記下ケース21には、前記印刷用紙25を保持する用紙保持部27から印字部29を経て前記印刷用紙25を排出する用紙排出口30に向う用紙経路31が形成されている。ここで、前記印刷用紙25を図4に示すように下側から引き出して前記用紙経路31に通す用紙内巻の使用状態と、前記印刷用紙25を図7に示すように上側から引き出して前記用紙経路31に通す用紙外巻の使用状態との二通りがある。そして、前記用紙経路31には、図4に示す用紙内巻の使用状態において、前記印刷用紙25のロール状部分の直径が所定値より大きい場合に引き出された前記印刷用紙25に必ず接触する半円形状の突出部32が設けられている。この突出部32の下流側には、所定深さの凹部33が形成されている。そして、この凹部33の下流側には、前記用紙経路31を通る前記印刷用紙25の進行方向と直交する方向に起伏自在に取り付けられたセンサホルダ34が設けられている。このセンサホルダ34は、前記用紙経路31を横切るに十分な長さを有しており、その一端がヒンジ結合されて前記印刷用紙25を検出可能な正規位置と前記用紙経路31を開放する開放位置とにセット可能に設けられている。すなわち、図4又は図7に示す状態が前記印刷用紙25を検出可能な正規位置であり、図2及び図3に示す状態が前記用紙経路31を開放する開放位置である。そのため、開放位置では、前記印刷用紙25を用紙経路31にセットする場合に大きな空間ができてそのセット作業が容易である。また、前記センサホルダ34と前記下ケース21とには、前記用紙経路31を挟んで互いに対面する用紙センサ35、36が設けられている。そのため、センサホルダ34を正規位置にセットすることにより、前記用紙センサ35と前記用紙センサ36との間に印刷用紙31が存在するか否かの検出がなされ、印刷用紙31を検出しない限り、全ての印刷動作が始動しないようになっている。なお、前記センサホルダ34には、特に図示しないが、前記印刷用紙25を検出可能な正規位置を保つように、その自由端側に前記下ケース21に設けられた係止部と係合する係止爪が設けられている。さらに、前記用紙センサ35は、通常の印刷動作中に、印刷用紙31の先端を検出し、この検出信号に基づいて印刷開始位置、すなわち、印刷の頭出しをするために利用されているものである。
【0012】
前記センサホルダ34の前記突出部32側には、ダンパー機構37が一体的に設けられている。このダンパー機構37は、前記センサホルダ34に設けられた支軸38に嵌合する水平方向に長く形成された軸穴39を備えたテンションホルダ40とこのテンションホルダ40に回動自在に取り付けられたテンションローラ41と前記テンションホルダ40を下向きに付勢するテンションバネ42とよりなる。このテンションバネ42は、半円形上に湾曲した薄板により形成されているものであり、その一端が前記センサホルダ34に固定され、他端が前記テンションホルダ40に固定されているものであり、前記テンションホルダ40を前記突出部32方向に押し出していると共に支軸38を中心に下向き、すなわち、図示の状態では時計回転方向に付勢している。そのため、印刷用紙25を内巻状態でセットしているときには、その印刷用紙25に張力が作用していない状態においては凹部33に落ち込んで前記印刷用紙25を屈曲させた状態になっている。
【0013】
前記センサホルダ34の下流には、用紙ガイド43が設けられ、この用紙ガイド43の下流には、前記印字部29が設けられている。この印字部29は、プラテン44と印字ヘッド45とよりなるものであり、インクリボンを介在させて前記印刷用紙25のラベル等にバーコード等を印字するものである。そして、この印刷に使用されるインクリボンは、前記上ケース22に設けられたインクリボン収納部46から引き出されているものである。
【0014】
このような構成において、印刷用紙25をセットする場合には、まず、上ケース22を開いて下ケース21の上面を開放する。そして、センサホルダ34を開いて用紙経路31の上方を開放する。この状態で、用紙ホルダ26の供給軸28にロール状に巻回された印刷用紙25を取り付け、その印刷用紙25を保持する用紙ホルダ26をしたケース21の用紙保持部27に上方からセットする。印刷に際して、内巻とするか外巻とするかの選択がなされるが、内巻か外巻かにより印刷用紙25が解け出す方向が相違するため、印刷用紙25のセット時には注意を要する。すなわち、内巻の場合には、図4に示す方向になり、外巻の場合には、図7に示す方向になる。内巻の場合には、使用前のロール径の大きい印刷用紙25であれば、その印刷用紙25は突出部32に接触した状態となり、外巻の場合には、印刷用紙25は突出部32には接触しない。いずれにせよ、印刷用紙25の先端が用紙排出口30に達するまで伸ばして用紙経路31に通す。この状態でセンサホルダ34を倒して正規位置にセットし、上ケース22を閉じる。このとき、センサホルダ34を正規位置にセットしない限り上ケース22を閉じることができないので、センサホルダ34のセットを忘れることはない。このようにして上ケース22を閉じた状態においては、内巻の場合には、ダンパー機構37のテンションローラ41が印刷用紙25をテンションバネ42の力で押して凹部33に落とし込んで屈曲させた状態になり、外巻の場合には、印刷用紙25がテンションローラ41に巻回された状態でこの部分で大きく屈曲しているとともに、テンションバネ42によりテンションローラ41は、上流側に移動している。したがって、上ケース22を閉じて印刷状態にした場合には、センサホルダ34も正規位置にセットされていることになり、また、ダンパー機構37もセンサホルダ34と一体であるため、印刷可能状態においては、必ずダンパー機構37が動作する状態になっているものである。
【0015】
しかして、このように印刷用紙25が取り付けられて印刷動作が開始されるが、印刷時における印刷用紙25の動きは間欠的である。すなわち、連続的には用紙送りがなされないので、印刷用紙25のロール状に巻回された部分の回転も間欠的に回動と停止とを繰り返す。例えば、印刷のための送りが停止したときには、印刷用紙25のロール状に巻回された部分は、慣性によってある程度の回動をしてから停止するため、用紙経路31中の印刷用紙25は緩みを持った状態になっている。そのため、次の印刷のために印刷用紙25が送られると、その緩み分の送り量に関しては、抵抗が少ないため正確な送り速度を持って送られるが、緩みがなくなった途端に印刷用紙25のロール状に巻回された部分を回動させなければならないため、抵抗が増加する。この場合には、印刷用紙25に張力が発生し、ダンパー機構37のテンションローラ41がテンションバネ42の力に抗して移動し、急激な張力が発生しないように緩衝する。そして、緩やかに張力が増加して印刷用紙25のロール状に巻回された部分を回動させるため、印字部29における印刷用紙25の送り速度の変化は生じない。すなわち、前記センサホルダ34に取り付けられたダンパー機構37は、前記用紙経路31にセットされた前記印刷用紙25の一部を屈曲させるとともに前記印刷用紙25に加えられる張力に応じて前記印刷用紙25の屈曲度合いを軽減する。このときの緩衝作用を、内巻と外巻とのそれぞれの場合について説明する。内巻の場合には、凹部33の部分で屈曲していた長さ分が緩衝作用に寄与する。すなわち、テンションバネ42の力に抗してテンションローラ41が上方へ移動し、屈曲長さ分の緩衝作用を行わせる。このとき、印刷用紙25のロール状に巻回された部分の直径が大きくてその部分の重量が大きい場合には、必ず突出部32に接触しているため凹部33における屈曲長さが確保されていることになり、緩衝作用が十分に保証されている。そして、印刷用紙25のロール状に巻回された部分の直径が小さくなると、印刷用紙25が突出部32に接触する状態はなくなるが、この場合には、印刷用紙25のロール状に巻回された部分の重量が小さくなるため、送り時の緩衝作用が少なくても差し支えはない。つぎに、外巻の場合には、印刷用紙25に作用する張力の増加は、テンションバネ42の張力に抗してテンションローラ41が前方に移動するため、緩衝作用が生じて大きな張力変化が発生しない。なお、印字動作が長く連続する場合には、内巻の場合も外巻の場合もその印刷動作中にテンションローラ41はテンションバネ42の力で元の位置に復帰する。
【0016】
このようにダンパー機構37により、印刷用紙25の送り速度を一定に保つことができ、バーコード印刷のように、線幅や線間隔が厳密である印刷であっても十分に精度の高い印刷を行うことができるものである。
【0017】
ここで、重要なのは、ダンパー機構37がセンサホルダ34に取り付けられていることである。すなわち、センサホルダ34に設けられた用紙センサ35により印刷用紙25を検出しない場合には、印刷動作が行われないように制御されているため、印刷用紙25がない状態で印字動作が開始されることがない。逆の表現をすれば、印刷動作が行われるときには必ずダンパー機構37が作用している状態であり、この点が、本願発明の最も特徴のあるところである。
【0018】
また、前述のように、印刷用紙25はロール状に巻回されており、ダンパー機構37は印刷用紙25が内巻き経路でセットされる場合も外巻き経路でセットされる場合も同一位置で印刷用紙25に接合するため、内巻、外巻の用紙送りの選択が容易である。
【0019】
しかも、センサホルダ34は、印刷用紙25の進行方向と直交する方向に起伏自在に設けられているため、印刷用紙25のセットが容易である。
【0020】
さらに、用紙保持部27で保持されている印刷用紙25の巻径が大きい状態でもダンパー機構37による印刷用紙25の屈曲状態を維持する突出部32を用紙経路31に設けたため、印刷用紙25のロール状に巻回された部分の大小により緩衝作用に差異が生じない。
【0021】
本実施の形態にかかるプリンタによれば、センサホルダが、印刷用紙を検出可能な正規位置と用紙経路を開放する開放位置とにセット可能であり、正規位置にセットされていないとプリンタ自体が動作せず、しかも、ダンパー機構はセンサホルダに取り付けられていることから、プリンタが動作する状態にあることはダンパー機構が正常にセットされていることになり、印刷動作が可能であればダンパー機構によるダンパー作用も必ず行われ、これにより、印刷用紙の送り速度が常に一定の状態で印刷動作を行わせることができる、という効果を奏する。
【符号の説明】
【0022】
21 下ケース(本体ケース)
25 印刷用紙
31 用紙経路
34 センサホルダ
37 ダンパー機構
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】特開平8−258827号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷用紙を保持する用紙保持部から印字部を経て前記印刷用紙を排出する用紙排出口に向う用紙経路を本体ケース内に形成し、前記用紙経路中に当該用紙経路を挟んで対面して設けられ前記印字部による印刷動作中に前記印刷用紙の先端を検出する用紙センサを備えたセンサホルダを設け、前記センサホルダに前記用紙経路にセットされた前記印刷用紙の一部を屈曲させるとともに前記印刷用紙に加えられる張力に応じて前記印刷用紙の屈曲度合いを軽減するダンパー機構を取り付けたプリンタ。
【請求項2】
前記印刷用紙はロール状に巻回されており、前記ダンパー機構は前記印刷用紙が内巻き経路でセットされる場合も外巻き経路でセットされる場合も同一位置で前記印刷用紙に接合する請求項1記載のプリンタ。
【請求項3】
前記用紙保持部は、前記印刷用紙を回転自在に保持する供給軸を有する請求項1又は2記載のプリンタ。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−81766(P2012−81766A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−280455(P2011−280455)
【出願日】平成23年12月21日(2011.12.21)
【分割の表示】特願2009−296308(P2009−296308)の分割
【原出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】