説明

プロジェクタの制御方法およびプロジェクタ

【課題】プロジェクタの内部温度の過度な上昇を防止するよう開閉装置を制御する開閉装置制御方法を提供する。
【解決手段】プロジェクタ1における開閉装置の制御方法は、電源の投入操作後、開放されたルーバー7a,8a,9aを介して冷却空気の吸排気を行い、プロジェクタ1を冷却する。ここで、電源の切断操作によらずにプロジェクタ1への電力の供給が異常遮断された場合、キャパシタ17から代替電力を供給し(ステップS20)、ルーバー7a,8a,9aを再度開けて(ステップS21)、冷却空気によりプロジェクタ1を冷却する。そして、プロジェクタ1が所定時間冷却された(ステップS24)後、ルーバー7a,8a,9aを閉じる(ステップS25)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口の開閉を制御するためのプロジェクタの制御方法およびこの制御方法を用いたプロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクタの非稼働時に、塵埃等が、冷却用の空気を排気するための排気口等の開口からプロジェクタ内部へ浸入しないようにするため、開口へ開閉自在なシャッター等の開閉装置を取り付けたプロジェクタが知られている。このプロジェクタは、開閉装置を開けなければ、ランプの点灯ができず、また、開閉装置が閉じられると、ランプが消灯する構成を有している。従って、開閉装置が閉じられた状態において、ランプが点灯したまま発熱しつづけるような事態を回避することが可能である。このような開閉装置の制御方法は、ランプの過熱防止に加え塵埃等の浸入防止にも有効である(例えば特許文献1および2)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−305175号公報
【特許文献2】特開2003−315910号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術において、プロジェクタの稼働終了後における開閉装置の閉止は、冷却が終了してファンが停止したことを確認してからユーザーが手動操作しなくてはならず、煩わしかった。特に、プロジェクタを天吊り設置した場合、操作がより困難であった。また、従来の技術では、プロジェクタの稼動中に開閉装置が閉じられた場合や、電源が異常に切断された場合等において、ランプは消灯して発熱しなくなるが、開閉装置の閉止やファン停止により冷却用の空気が吸排気されず、一時的にプロジェクタの内部温度が上昇し、プロジェクタによっては支障を生じる恐れがある、という課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例にかかる発明は、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するプロジェクタの制御方法であって、電源の投入操作を検出すると開口部を開放する工程と、前記光源部を点灯させる工程と、冷却装置により前記プロジェクタを冷却する工程と、を有することを特徴とする。
【0007】
このプロジェクタの制御方法によれば、電源の投入操作により、開口部が開かれて、光源部の点灯およびプロジェクタの冷却が行えるようになる。
【0008】
[適用例2]上記適用例にかかるプロジェクタの制御方法は、電源の切断操作を検出すると前記光源部を消灯する工程と、前記光源部の消灯から所定の時間が経過したら前記冷却装置を停止する工程と、前記開口部を閉止する工程と、をさらに有することが好ましい。
【0009】
この方法によれば、電源の切断操作により、プロジェクタの稼働を終了する場合、発熱の多い光源部の消灯および冷却装置の停止がなされると、それらに連動して開口部が閉止される。冷却装置の停止に連動して開口部が閉止されるため、電源の切断操作をするだけで、開口閉止を含めたプロジェクタのすべての稼働を終了させることが可能であると共に、稼働終了後のプロジェクタの収納形態に関わらず、開口から塵埃等の異物の侵入を防止することが可能である。
【0010】
[適用例3]上記適用例にかかるプロジェクタの制御方法は、前記プロジェクタに供給される商用電力の状態を監視する工程と、前記商用電力の遮断を検出したら、予備電源部から前記冷却装置に電力を供給する工程と、前記電力の遮断を検出してから所定の時間が経過したら前記冷却装置への電力供給を停止する工程と、前記開口部を閉止する工程と、を有することを特徴とする。
【0011】
この方法によれば、プロジェクタの稼動中に、予期せず商用電力の供給が遮断されても、外部からの電力の供給停止に即応して、予備電源部から冷却装置に電力が供給されるので、冷却装置はプロジェクタの冷却を続行することができる。さらに商用電力の供給が絶たれてから所定の時間が経過すると冷却装置への電力供給を停止し、これと連動して開口部を閉止するので、ランプの余熱によってプロジェクタの内部温度が異常に上昇するおそれがなく、さらに、冷却を完了すると開口部を閉止するので、塵埃等の異物の進入を防止することが可能である。
【0012】
[適用例4]本適用例にかかるプロジェクタは、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するものであって、制御部と、電源の投入操作または切断操作をするための電源操作部と、開口部を有する外装筐体と、前記開口部を開閉可能な開閉装置と、冷却装置と、を備え、前記制御部は、前記電源の投入操作を検出すると前記開口開閉装置を開放し、前記光源部を点灯させて、前記冷却装置による冷却を行い、前記電源の切断操作を検出すると前記光源部を消灯し、前記光源部の消灯から所定の時間が経過したら前記冷却装置を停止して、前記開口部を閉止することを特徴とする。
【0013】
このプロジェクタによれば、電源操作部において電源の投入操作が行われると、制御部の制御により、外装筐体の開口部を閉じていた開閉装置を開き、プロジェクタを冷却するための冷却装置を作動させることができるので、プロジェクタを確実に冷却することが可能である。また、電源操作部において電源の切断操作を行うと、光源部の消灯後、所定の時間が経過してから光源部等を冷却する冷却装置の停止がなされ、それらに連動して開閉装置により開口部が閉止される。このように、電源の切断操作をするだけで、光源の消灯・冷却から開口部の閉止までの一連の処理が実行されるので、保管中のプロジェクタの内部に開口部から塵埃等の異物の侵入を防止することが可能である。
【0014】
[適用例5]本適用例にかかるプロジェクタは、電源監視部と、予備電源部を備え、前記制御部は、前記電源監視部において前記プロジェクタへの商用電力の供給が遮断されたことを検出すると、前記予備電源部からの電力を前記冷却装置に供給し、前記商用電力の供給遮断を検出してから所定の時間が経過したら前記冷却装置への電力供給を停止して、前記開閉装置を閉止することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、プロジェクタの稼動中に、例えば停電や、プロジェクタへ外部から電力を供給しているプラグの抜け等により、予期せず商用電力の供給が遮断されると、光源部の消灯や画像処理部など一部機能が停止するが、この外部からの商用電力の供給停止に即応して、プロジェクタが備える予備電源部から冷却装置に対する電力の供給を開始して光源部の冷却を行い、所定の時間が経過すると冷却装置に対する電力供給を停止して開口部を閉止する。このように、商用電力の供給が絶たれても、光源の消灯・冷却から開口部の閉止までの一連の処理が実行されるので、光源部の余熱によるプロジェクタの内部温度の異常な上昇と、開口部から塵埃等の異物が侵入することを防止でき、プロジェクタを安全に停止することが可能である。
【0016】
[適用例6]上記適用例にかかるプロジェクタにおいて、前記開閉装置は冷却空気を排出する排気口を開閉する第1の開閉機構を有し、前記第1の開閉機構は、前記冷却空気の排出方向を変更可能であることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、開閉装置は、冷却空気を排気口から自在な方向へ向けて排出するように調整でき、排気される冷却空気がユーザーに当たって、ユーザーに不快感を与えることを回避することが可能である。従って、ユーザーは、冷却空気の排気方向を気にすることなく、プロジェクタを設置することが可能である。
【0018】
[適用例7]上記適用例にかかるプロジェクタにおいて、前記プロジェクタの投射レンズの前面を開閉する第2の開閉機構を有し、前記開閉装置は、前記光源部の点灯と連動して前記投射レンズの前面を開放するように前記第2の開閉機構を制御し、前記光源部の消灯と連動して前記投射レンズの前面を閉止するように前記第2の開閉機構を制御することが好ましい。
【0019】
この構成によれば、開閉機構は、冷却空気の流路に位置する開口に加え、プロジェクタからスクリーン等へ投射される光束が通過する投射口にも設けられていて、光源部の点灯および消灯に対応して投射口を開閉する。投射口に開閉機構を設けることにより、稼働終了後において、投射レンズにのみ保護カバーを取り付ける場合に比べて、投射レンズを含む投射部全体を保護することが可能となり、投射レンズへの塵埃等の付着や、筐体内部への異物浸入を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、開閉装置を備えたプロジェクタの具体的な実施形態について図面に従って説明する。本実施形態のプロジェクタは、開閉装置として、冷却空気が流動する開口にルーバーを備え、光束が通過する開口にスライドカバーを備えている。
【0021】
図1は、本実施形態にかかる開閉装置を備えたプロジェクタを平置きして前面側から見た斜視図であり、図2は、天吊り状態のプロジェクタを背面側から見た斜視図である。図2では、天吊り用の取り付け具を省略して描いてある。まず、図1に示すように、プロジェクタ1は、上面、側面、および背面を構成する上部外装2aと、底面、側面、および背面を構成する下部外装2bと、前面を構成する前部外装2cと、で形成された略直方体状の外観をしており、これら外装筐体2はプロジェクタ1の機構部を収容する筐体である。
【0022】
また、上部外装2a上面の前部外装2c側には、電源ボタン3aを含めプロジェクタ1を操作するための操作パネル3が設けられている。また、前部外装2cの操作パネル3の近傍に、光束を投射するための投射部45が配置されていて、前部外装2cには、投射部45からの光束が通過するための投射口5と、投射口5を開閉するための開閉装置であるスライドカバー(第2の開閉機構)6と、が設けられている。スライドカバー6は、ユーザーがスライド操作するためのノッチ6aを有している。図1は、スライドカバー6により、投射口5が閉じられた状態を示している。
【0023】
そして、前部外装2cの投射口5と反対側の位置には、機構部が発する熱を排出するための開口である排気口7が設けられている。また、下部外装2bの投射口5側の側面には、冷却用の空気を導入するための開口の一つである側面吸気口8が設けられている。さらに、図2に示すように、下部外装2bの底面には、冷却用の空気を導入するためのもう一つの開口である底面吸気口9が設けられている。これにより、冷却空気が側面吸気口8および底面吸気口9からプロジェクタ1の内部を流動して排気口7より排出され、機構部の温度が所定温度以上に上昇しないように配慮されている。
【0024】
図1または図2に示すように、側面吸気口8には、側面吸気口8へプロジェクタ1の上下方向に沿って回転自在に軸支された複数の板状のルーバー8aと、ルーバー8aを回転させて側面吸気口8を開放または閉止するためのルーバー駆動部8bと、が設けられている。ルーバー駆動部8bは、ソレノイドが用いられている。同様に、底面吸気口9には、底面吸気口9へプロジェクタ1の前後方向に沿って回転自在に軸支された複数の板状のルーバー9aと、ルーバー9aを回転させて底面吸気口9を開放または閉止するためのルーバー駆動部9bと、が設けられている。これら吸気口8,9には、導入する冷却空気に含まれる塵埃を除去するために、内側の全域に図示していない除塵フィルターが設けられている。また、排気口7の内面側には、図3で後述する排気部18へプロジェクタ1の上下方向に沿って回転自在に軸支された複数のルーバー(第1の開閉機構)7aと、ルーバー7aを回転させて排気口7を開放または閉止すると共に、操作パネル3の操作により冷却空気の排気方向を変更することができるルーバー駆動部7bと、が設けられている。
【0025】
さらに、プロジェクタ1は、下部外装2bの底面に、プロジェクタ1を3点で支持する3つの脚部13と、上部外装2aの背面に、プロジェクタ1と外部装置とを接続するための端子部11と、下部外装2bの背面に、スピーカー28と、を備えている。
【0026】
次に、プロジェクタ1の内部に収容されている機構部の構成および機能について説明する。図3は、プロジェクタの内部構成を示す斜視図である。図3に示すように、下部外装2bの前面側には、既述した投射部45と、排気用のルーバー7aに連続して位置する排気部18と、投射部45および排気部18の間に位置する電源部15と、が配置され、排気部18および電源部15の後部には、平面視略L字状の光学ユニット4(41,42,43,44)が配置されている。この光学ユニット4は、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するための主要な機構部である。そして、電源部15、光学ユニット4および投射部45の上部外装2a(図1)の側に、プロジェクタ1を制御するための制御部20を有する制御基板12が配置されており、図3では、制御基板12が取り外された状態が示されている。
【0027】
また、プロジェクタ1は、側面吸気口8および底面吸気口9の近傍に設けられ、冷却空気を取り入れるための吸気ファン(冷却装置)10を備えていて、吸気ファン10は、側面吸気口8に対応する側面シロッコファン10aと、底面吸気口9に対応する底面シロッコファン10bとからなっている。排気部18は、冷却空気を強制排気する排気ファン18aと、冷却空気をルーバー7aおよび排気口7(図1)へ導くための排気ダクト18bと、を有している。また、排気ファン18aの近傍には、プロジェクタ1の内部温度を測定するために、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタ14が設けられていて、プロジェクタ1の機構部を冷却した冷却空気の温度を内部温度として測定している。
【0028】
電源部15は、商用電力の状態を監視する電源監視部151(図4)と、電源ブロック152(図4)と光源駆動ブロック153(図4)とを含んで構成されており、電源ブロック152は、外部から供給された商用電力を変圧して光源駆動ブロック153に供給すると共に、制御基板12および各機構部に供給している。電源監視部151は、停電やプラグの抜け等により、予期せず商用電力の供給が遮断されたことを検出すると、商用電力の供給遮断を示す電源異常通知を機構制御部26(図4)に送信する。機構部のうち、光源部を構成する光源ランプへは、光源駆動ブロック153から電力が供給されている。これら電源ブロック152および光源駆動ブロック153は、略平行に上下に並んで配置され、それぞれ筒状部材(不図示)によって覆われている。筒状部材は、外装筐体2の側面へ向いた側が開口しており、電源ブロック152および光源駆動ブロック153間での電磁ノイズの漏れを防止すると共に、底面シロッコファン10bからの冷却空気を誘導するダクトとしての機能も有している。そして、これらの電源部15から外部へ電磁ノイズが漏れることを防止するために、さらに、シールド板16が電源部15を覆って設けられている。
【0029】
また、下部外装2bの背面の側には、停電または外部からプロジェクタ1へ電力を供給するためのプラグの抜け等により、予期せず商用電力の供給が遮断された場合に、代替の電力を供給するための予備電源としてキャパシタ17が設けられている。このキャパシタ17には、電気二層キャパシタが用いられている。電気二層キャパシタは、大容量の急速充放電が繰り返して可能であり、電気化学的な反応によらず物理的に充放電を繰り返す構成のため、性能劣化が極めて少なく、長期の信頼性に優れている。また、急激な容量減少がなく、放電に伴って電圧がほぼ直線的に降下する等の特性を有している。電気二層キャパシタは、プロジェクタ1の稼働時に充電され、異常切断時に、即、代替の電力供給が可能な状態に維持されている。
【0030】
次に、光学ユニット4について説明する。光学ユニット4は、排気部18の近傍にあり光源部を有するインテグレータ照明部41と、色分離部42と、リレー光学部43と、3枚の液晶パネル(不図示)を光学変調素子として有する光学変調部44と、を有している。そして、光学変調部44は、投射部45と接続されている。
【0031】
インテグレータ照明部41は、光源部の光源ランプから光束を射出し、光学変調部44において、光束が、赤、緑、青の色光にそれぞれ対応して設けられている3枚の液晶パネルの画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。また、色分離部42は、インテグレータ照明部41から射出された光束を赤、緑、青の3色の色光に分離するための光学系である。次のリレー光学部43は、色分離部42で分離された色光の内、液晶パネルまでの経路の長い色光を導く機能を有する光学系であり、この場合赤色光がリレー光学部43へ導かれている。そして、光学変調部44は、3枚の液晶パネルによって、それぞれの色光を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、さらに、クロスダイクロイックプリズムによって、色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するための光学系である。このようにして形成されたカラー画像は、投射部45の投射レンズによって拡大して投射され、スクリーン等に映像として映し出される。
【0032】
さらに、図3には図示していないが、インテグレータ照明部41には、光源部からの光束量を調整する調光部と、シネマコンテンツの投射に適した光束を得るために必要に応じてシネマフィルターを挿入するフィルター挿抜部が設けられている。また、投射部45には、投射レンズのズーム操作およびフォーカス操作を行うためのレンズ駆動部が設けられている。これら調光部、フィルター挿抜部およびレンズ駆動部は、それぞれモーター等により駆動され、光学ユニット4の光学調整部として機能する。
【0033】
次に、以上説明したプロジェクタ1の各機構部を制御する制御系について説明する。図4は、制御系の構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御系の中枢をなす制御部20は、制御部20の全体を制御する主制御部21と、商用電力が予期せず遮断した時に、キャパシタ17から代替の電力を供給する制御を行うキャパシタ制御部22と、サーミスタ14の抵抗値を換算して冷却空気の温度を特定し、プロジェクタ1の内部温度を監視するための温度監視部23と、プロジェクタ1の主要な機構部である光学ユニット4を制御するための光学ユニット制御部24と、プロジェクタ1の冷却に関わる吸気ファン10、排気ファン18a、ルーバー7a,8a,9a、ルーバー駆動部7b,8b,9bおよびタイマー19を制御するための冷却制御部25と、光学ユニット4を除く、電源部15や光学調整部や操作パネル3等を制御するための機構制御部26と、を有している。
【0034】
この制御部20によるプロジェクタ1の内部温度に対応した制御について、以下に説明する。ここでは、商用電力の遮断に対応してキャパシタ17が作動する場合を例にして説明する。図5は、電源の異常切断時のプロジェクタの内部温度と対応手順とを示すタイムチャートである。図5に示すグラフは、縦軸にプロジェクタ1の内部温度Cを示し、横軸に経過した時間tを示している。グラフに示す温度曲線Pは、時間t1において電源ボタン3aが押下(電源投入操作)されてプロジェクタ1が稼働開始し、時間t2において内部温度Cが温度C1に達して、冷却ファンである吸気ファン10と排気ファン18aとが稼働開始し、ほぼ一定の内部温度Cを維持している状態を示している。
【0035】
さらに、時間t3は、停電等で商用電力が遮断された状態であって、時間t3以降、キャパシタ17からの代替の電力供給によりプロジェクタ1が所定時間だけ冷却され、時間t4において、プロジェクタ1が稼働を停止する状態を示している。ここで、時間t3において商用電力が遮断されなければ、キャパシタ17は作動しない。なお、キャパシタ17としての電気二層キャパシタは、既述したように、放電時に電圧がほぼ直線的に降下する特性を有しており、キャパシタ17による冷却ファンの稼働可能時間をほぼ正確に且つ容易に求められる。そのため、冷却ファンを所定時間だけ稼働させるキャパシタ17の選択が容易であり、また、長期信頼性に優れているため、いつ発生するか分からない異常切断時におけるプロジェクタ1の予備電源として好適である。
【0036】
一方、プロジェクタ1がキャパシタ17を備えていない場合、時間t3において商用電力が遮断されると、内部温度Cは、温度曲線Qに示すように、温度C2以上に上昇してしまい、プロジェクタ1に支障が生じることがある。この温度C2は、何らかの理由で内部温度Cが異常上昇したため、プロジェクタ1の投射を即停止して冷却のみ行い、プロジェクタ1を熱影響から回避させなくてはならない所定温度である。キャパシタ17を備えていなければ、プロジェクタ1は、より高耐熱性の部品等を使用して温度C2より高温に耐える構成にする必要がある。
【0037】
図5は、さらに、時間t1,t2,t3,t4における商用電力、操作パネル3の電源ボタン3a、光源ランプ、ルーバー7a,8a,9a、冷却ファン(吸気ファン10および排気ファン18a)、およびキャパシタ17のそれぞれの「入(〇印)」または「切(×印)」の状態を示している。まず、時間t1以前においては、プロジェクタ1が使用される部屋のコンセントにプラグが差し込まれ、電力が供給されている状態であって、外部電源のみ「入」である。時間t1と時間t2との間は、商用電力、電源ボタン3aおよび光源ランプが「入」であり、他は「切」である。時間t2と時間t3との間は、商用電力、電源ボタン3a、光源ランプ、ルーバー7a,8a,9a、および冷却ファンが「入」であり、キャパシタ17が「切」である。プロジェクタ1による投射は、時間t1と時間t3との間において行われる。
【0038】
そして、時間t3と時間t4との間は、商用電力が予期せず遮断された場合であって、電源ボタン3aは実質「切」状態で、光源ランプも「切」である。一方、キャパシタ17は「入」であって、キャパシタ17からの電力供給によりルーバー7a,8a,9aおよび冷却ファンが「入」である。また、キャパシタ17からの電力供給により、所定時間、冷却ファンが稼働して、内部温度Cが温度C1の近傍に下がった時間t4において、冷却ファンおよびルーバー7a,8a,9aが順に「切」になり、プロジェクタ1は、熱影響を受けない安全な状態で稼働停止となる。
【0039】
以上のように内部温度Cに対応した制御を行うプロジェクタ1を稼働させる手順としての開閉装置制御方法を、次に説明する。図6(a)は、プロジェクタの稼働開始手順を示すフローチャート、図6(b)は、プロジェクタの稼働終了手順を示すフローチャートである。すなわち、図6は、キャパシタ17が作動しない場合における制御部20の実行するフローを表している。また、図7は、商用電力の遮断時におけるプロジェクタの対応手順を示すフローチャートである。最初に、図6(a)を参照して、プロジェクタ1の稼働を開始するために制御部20が実行するフローについて説明する。この場合、商用電力は正常に供給されている(「入」になっている)。
【0040】
ステップS1において、操作パネル3の電源ボタン3aが「入」であることを主制御部21が確認する。つまり、図5における時間t1の状態である。確認後、ステップS2へ進む。
【0041】
ステップS2において、光学ユニット制御部24が光源ランプを「入」にして点灯させ、これにより、光学ユニット4による投射が開始される。このステップS2は、点灯工程に該当する。この時、プロジェクタ1からの光束の投射のために、ノッチ6aを操作して、前部外装2cの投射口5を閉止しているスライドカバー6を開放しておく。光学ランプの点灯後、ステップS3へ進む。
【0042】
ステップS3において、プロジェクタ1の内部温度Cが温度C1に達したか否かを判断する。判断は、主制御部21により、温度監視部23からの内部温度情報に基づいて行われる。内部温度Cが温度C1に達していなければ、ステップS3において温度上昇を待ち、一方、内部温度Cが温度C1に達していれば、ステップS4へ進む。
【0043】
ステップS4において、ルーバー7a,8a,9aを「入」にして開放する。ルーバー7a,8a,9aの開放は、冷却制御部25に指示されたルーバー駆動部7b,8b,9bによってそれぞれ実行される。このステップS4は、開口開放工程に該当する。ルーバー7a,8a,9aの開放後、ステップS5へ進む。
【0044】
ステップS5において、冷却ファンを「入」にして稼働させる。冷却ファンの稼働は、冷却制御部25が側面シロッコファン10a、底面シロッコファン10bおよび排気ファン18aへ指示することによって実行される。これにより、プロジェクタ1は、時間t2と時間t3との間の状態にあって、温度曲線Pに示すように、ほぼ一定の内部温度Cを保って投射を行うことができる。以上で、プロジェクタ1の稼働を開始するためのフローが終了する。
【0045】
続いて、図6(b)を参照して、プロジェクタ1の稼働を終了するために制御部20が実行するフローについて説明する。
【0046】
ステップS10において、操作パネル3の電源ボタン3aが「切」であることを主制御部21が確認する。確認後、ステップS11へ進む。
【0047】
ステップS11において、光学ユニット制御部24が光源ランプを「切」にして消灯させ、これにより光学ユニット4による投射が停止される。このステップS11は、消灯工程に該当する。なお、光源ランプを消灯しても、冷却ファンによるプロジェクタ1の冷却は、継続されている。光学ランプの消灯後、ステップS12へ進む。
【0048】
ステップS12において、プロジェクタ1の内部温度Cが温度C1未満に下がったか否かを判断する。判断は、主制御部21により、温度監視部23からの内部温度情報に基づいて行われる。内部温度Cが温度C1未満に下がっていなければ、ステップS12において、内部温度Cの下降を待ち、一方、内部温度Cが温度C1未満に下がっていれば、ステップS13へ進む。
【0049】
ステップS13において、冷却ファンを「切」にして停止させる。冷却ファンの停止は、冷却制御部25が側面シロッコファン10a、底面シロッコファン10bおよび排気ファン18aへ指示することによって実行される。この場合、内部温度Cは、図5に示す温度曲線Pと近似して下がるが、電源の異常切断時と異なり、時間t4における内部温度Cが温度C1と一致している。冷却ファンの停止後、ステップS14へ進む。
【0050】
ステップS14において、ルーバー7a,8a,9aを「切」にして閉止する。ルーバー7a,8a,9aの閉止は、冷却制御部25に指示されたルーバー駆動部7b,8b,9bによってそれぞれ実行される。このステップS14は、開口閉止工程に該当する。同時に、前部外装2cの投射口5を開放しているスライドカバー6を、ノッチ6aを操作して閉止する。これにより、プロジェクタ1は、熱影響を受けない安全な状態で稼働停止となる。
【0051】
また、稼働停止中は、ルーバー7a,8a,9aおよびスライドカバー6が閉止しているため、排気口7、側面吸気口8、底面吸気口9および投射口5から塵埃等の異物の浸入を防止でき、排気口7、側面吸気口8および底面吸気口9の除塵フィルターの目詰まりも軽減できる。特に、図2に示す天吊り状態のプロジェクタ1の底面吸気口9においては、効果が大である。以上の各ステップがプロジェクタ1の稼働を終了するためのフローである。
【0052】
次に、図7を参照して、商用電力の供給が遮断され、キャパシタ17が作動する時間t3以降における制御部20の実行するフローについて説明する。
【0053】
ステップS20において、商用電力の供給が遮断されたか否かを判断する。この判断は、主制御部21により、機構制御部26を介して取得した電源異常通知に基づいて行われる。商用電力の供給が遮断されていなければ、フローを終了し、一方、商用電力の供給が遮断されていれば、ステップS21へ進む。
【0054】
商用電力の異常切断を検出した際に、塵埃の進入を防止するために閉止されたルーバー7a,8a,9aは、ステップS21において再度開放される。ルーバー7a,8a,9aの開放は、冷却制御部25に指示されたルーバー駆動部7b,8b,9bによってそれぞれ実行される。ルーバー7a,8a,9aの開放後、ステップS22へ進む。
【0055】
ステップS22において、冷却ファンを「入」にして再稼働させる。冷却ファンの稼働は、冷却制御部25が側面シロッコファン10a、底面シロッコファン10bおよび排気ファン18aへ指示することによって実行される。ステップS22は、キャパシタ17から冷却ファンに電力を供給する工程に該当する。冷却ファンの稼働後、ステップS23へ進む。
【0056】
ステップS23において、所定時間、冷却ファンを稼働させたか否かを判断する。この判断は、主制御部21により、冷却制御部25からのタイマー19の計時情報に基づいて行われる。キャパシタ17の容量等に基づいて所定時間を設定することにより、冷却ファンは、確実に稼働してプロジェクタ1を冷却することができる。所定時間が経過していなければ、ステップS23で所定時間の経過を待ち、一方、所定時間が経過していれば、ステップS24へ進む。
【0057】
ステップS24において、冷却ファンを「切」にして停止させる。冷却ファンの停止は、冷却制御部25が側面シロッコファン10a、底面シロッコファン10bおよび排気ファン18aへ指示することによって実行される。この場合、内部温度Cは、図5に示す温度曲線Pのように下がり、所定時間、冷却ファンが稼働して、内部温度Cが温度C1の近傍に下がった時間t4において、冷却ファンが停止する。冷却ファンの停止後、ステップS25へ進む。
【0058】
ステップS25において、ルーバー7a,8a,9aを「切」にして閉止する。ルーバー7a,8a,9aの閉止は、冷却制御部25に指示されたルーバー駆動部7b,8b,9bによってそれぞれ実行される。このステップS25は、異常時閉止工程に該当する。同時に、前部外装2cの投射口5を開放しているスライドカバー6も閉止する。
【0059】
以上で、外部電源が異常に切断された場合において、プロジェクタ1を安全に稼働停止にするためのフローが終了する。これらの各ステップにより、プロジェクタ1は、通常の手順で稼動を終了したときと同じ状態で稼働を終了することができる。
【0060】
以下、実施形態におけるプロジェクタ1の主な効果をまとめて記載する。
【0061】
(1)プロジェクタ1は、電源ボタン3aの投入操作により、ルーバー7a,8a,9aが開放されて、冷却ファンによる冷却が行えるようになる。また、電源ボタン3aの切断操作により、光源部の消灯および冷却ファンの停止がなされ、それらに連動してルーバー7a,8a,9aが閉止される。このように、プロジェクタ1は、冷却ファンの稼働または停止に連動して開放または閉止されるため、電源ボタン3aの操作をするだけで、ルーバー7a,8a,9aの開閉を含めたプロジェクタ1の稼働の開始または終了のすべてを行うことができると共に、稼働終了後のプロジェクタ1の収納形態に関わらず、ルーバー7a,8a,9aの閉止により、塵埃等の異物の侵入を防止することができる。
【0062】
(2)プロジェクタ1は、予備電源部としてキャパシタ17を備えているため、異常に電源が切断されても、キャパシタ17からの電力によって継続して冷却ファンの稼働ができ、過熱による支障を回避して、安全に稼働を終了することができる。
【0063】
(3)予備電源部としてのキャパシタ17は、電気二層キャパシタであって、長期の信頼性に優れているため、プロジェクタ1の稼働時に充電しておくことにより、異常切断時には、即、代替の電力を確実に供給することができる。
【0064】
また、プロジェクタ1は上記の実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
【0065】
(変形例1)開閉装置は、板状で回転式のルーバー8aおよびルーバー9aのような形態に限定されるものではなく、板状片が相対的にスライドするスライド式、片開きドア式、観音開き式、蛇腹式等の形態であっても良い。いずれの形態であっても、側面吸気口8および底面吸気口9の開放または閉止が確実に行える。
【0066】
(変形例2)ステップS4の開口開放工程は、ステップS2の光源ランプを点灯させる点灯工程と同時に実行して、ルーバー7a,8a,9aを開放しても良い。この場合ステップS3の工程が不要となる。
【0067】
(変形例3)ステップS5において、冷却ファンである側面シロッコファン10a、底面シロッコファン10bおよび排気ファン18aをすべて稼働させているが、これに限定されることなく、これら冷却ファンのいずれか1つまたは2つを稼働させる形態であっても良い。内部温度Cの降下は遅くなるが、容量の小さなキャパシタ17を用いることができる。
【0068】
(変形例4)ステップS12において、内部温度がC1未満に下がったかを判定しているが、この工程を、一定時間冷却ファンを回す動作で代替しても良い。この場合、温度監視部23への電力供給が不要となり、消費電力を低減することができる。
【0069】
(変形例5)ステップS21において、電源の異常切断により閉止したルーバー7a,8a,9aを、再度開放しているが、電源の異常切断によっても閉止しない構成のルーバー7a,8a,9aを用いても良い。この場合、ステップS21の工程が不要となる。
【0070】
(変形例6)ステップS23において、冷却ファンを所定時間だけ稼働させているが、この所定時間による稼働に限定されず、内部温度Cが所定温度に下がるまで冷却ファンを稼働させる形態であっても良い。このような構成によれば、プロジェクタ1を安全な内部温度Cまで確実に冷却することができる。
【0071】
(変形例7)スライドカバー6は、ノッチ6aによる手動開閉に限定されず、光源ランプの点灯または消灯に連動して自動開閉する方式であっても良い。スライドカバー6を開放しなければ、投射がなされず、閉止状態であると容易に気がつくが、ユーザーに開閉の手間を負担させない効果がある。
【0072】
(変形例8)予備電源部は、電気二層キャパシタなどのキャパシタ17に限定されるものではなく、リチウムイオン電池等の他の二次電池や、乾電池等であっても良い。
【0073】
(変形例9)プロジェクタ1は、光学変調部44の光学変調素子として液晶パネルを用いているが、液晶パネル以外のマイクロミラー等のデバイスを光学変調素子として用いるタイプのものでも良い。これにより、液晶パネル以外の種々の光学変調素子を用いたプロジェクタに開閉装置制御方法を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本実施形態にかかる開閉装置を備えたプロジェクタを平置きして前面側から見た斜視図。
【図2】天吊り状態のプロジェクタを背面側から見た斜視図。
【図3】プロジェクタの内部構成を示す斜視図。
【図4】制御系の構成を示すブロック図。
【図5】電源の異常切断時のプロジェクタの内部温度と対応手順とを示すタイムチャート。
【図6】(a)プロジェクタの稼働開始手順を示すフローチャート、(b)プロジェクタの稼働終了手順を示すフローチャート。
【図7】商用電力の遮断時におけるプロジェクタの対応手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0075】
1…プロジェクタ、2…外装筐体、3…操作パネル、3a…電源操作部としての電源ボタン、4…光学ユニット、5…投射口、6…開閉装置(第2の開閉機構)としてのスライドカバー、7…開口としての排気口、8…開口としての側面吸気口、9…開口としての底面吸気口、7a…開閉装置(第1の開閉機構)としてのルーバー、8a,9a…開閉装置としてのルーバー、7b,8b,9b…ルーバー駆動部、10…冷却装置としての吸気ファン、14…サーミスタ、17…予備電源部としてのキャパシタ、18…排気部、18a…冷却装置としての排気ファン、19…タイマー、20…制御部、21…主制御部、22…キャパシタ制御部、23…温度監視部、25…冷却制御部、C…内部温度。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するプロジェクタの制御方法であって、
電源の投入操作を検出すると開口部を開放する工程と、
前記光源部を点灯させる工程と、
冷却装置により前記プロジェクタを冷却する工程と、
を有することを特徴とするプロジェクタの制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載のプロジェクタの制御方法において、
電源の切断操作を検出すると前記光源部を消灯する工程と、
前記光源部の消灯から所定の時間が経過したら前記冷却装置を停止する工程と、
前記開口部を閉止する工程と、
を有することを特徴とするプロジェクタの制御方法。
【請求項3】
請求項2に記載のプロジェクタの制御方法において、
前記プロジェクタに供給される商用電力の状態を監視する工程と、
前記商用電力の遮断を検出したら、予備電源部から前記冷却装置に電力を供給する工程と、
前記商用電力の遮断を検出してから所定の時間が経過したら前記冷却装置への電力供給を停止する工程と、
前記開口部を閉止する工程と、を有することを特徴とするプロジェクタの制御方法。
【請求項4】
光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するプロジェクタにおいて、
制御部と、
電源の投入操作または切断操作をするための電源操作部と、
開口部を有する外装筐体と、
前記開口部を開閉可能な開閉装置と、
冷却装置と、を備え、
前記制御部は、
前記電源の投入操作を検出すると前記開閉装置を開放し、前記光源部を点灯させて、前記冷却装置による冷却を行い、前記電源の切断操作を検出すると前記光源部を消灯し、前記光源部の消灯から所定の時間が経過したら前記冷却装置を停止して、前記開閉装置を閉止することを特徴とするプロジェクタ。
【請求項5】
請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
電源監視部と、
予備電源部を備え、
前記制御部は、
前記電源監視部において前記プロジェクタへの商用電力の供給が遮断されたことを検出すると、前記予備電源部からの電力を前記冷却装置に供給し、前記商用電力の供給遮断を検出してから所定の時間が経過したら前記冷却装置への電力供給を停止して、前記開閉装置を閉止することを特徴とするプロジェクタ。
【請求項6】
請求項4または5に記載のプロジェクタにおいて、
前記開閉装置は冷却空気を排出する排気口を開閉する第1の開閉機構を有し、
前記第1の開閉機構は、前記冷却空気の排出方向を変更可能であることを特徴とするプロジェクタ。
【請求項7】
請求項4ないし6の何れか一項に記載のプロジェクタにおいて、
前記開閉装置は、前記プロジェクタの投射レンズの前面を開閉する第2の開閉機構を有し、
前記開閉装置は、前記光源部の点灯と連動して前記投射レンズの前面を開放するように前記第2の開閉機構を制御し、前記光源部の消灯と連動して前記投射レンズの前面を閉止するように前記第2の開閉機構を制御することを特徴とする請求項4または5に記載のプロジェクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−98481(P2009−98481A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−270987(P2007−270987)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】