説明

プロジェクタ

【課題】光源の全光量を活かせ、かつ反射面での光量の低下を防ぐ。
【解決手段】プロジェクタに用いられる照明光学系は、光源、反射板、ロッドインテグレータ24、及びリレーレンズ32等から構成されており、ロッドインテグレータ24の出射口29の面の像をリレーレンズ32によりDMDの反射面17に結像して、反射面17の有効反射領域34を照明する。ロッドインテグレータ24とリレーレンズ32とには、移動手段38が連係している。移動手段38は、ロッドインテグレータ24とリレーレンズ32との両方を、互いの間隔が異なるように照明光の光軸37の方向に連係して移動させる。これにより、反射面17において結像状態を保ったまま照明範囲33が可変される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示素子の表示面を照明する照明光学系を備えたプロジェクタに関し、さらに詳しくは、ロッドインテグレータとリレーレンズとを有する照明光学系を備えたプロジェクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
DMD(Digital Micromirror Device)チップを利用したプロジェクタが知られている。DMDチップは、一方の面(反射面)に複数個の偏向可能な極小なミラーを設け、前記一方の面に背向する他方の面には各ミラーを駆動させるためのスイッチング素子が設けられ、これらをワンチップに集積してなっている。各ミラーは、投影画像の各画素に対応しており、マトリックス状に一定のピッチに配列されており、各々独立にオン−オフ位置に駆動されて反射する角度が偏向され、オン位置になったときに照明光学系からの入射光をスクリーンに向けて投影する。DMDチップとしては、SVGA、XGA等の解像度に応じてパネルサイズ、つまり反射面の有効反射領域を変えたものが複数用意されている。
【0003】
照明光学系は、例えば光源、集光手段、ロッドインテグレータ、及びリレーレンズ等から構成されており、ロッドインテグレータの出射面の像をリレーレンズによりDMDの反射面に結像して、反射面の有効反射領域を照明する。この照明光学系としては、DMDチップのサイズ、すなわち有効反射領域に応じて照明範囲が決められたものが使用されている。
【0004】
DMDチップのサイズに係わらず、照明光学系を兼用することが望まれている。兼用する場合には、照明光学系の照明範囲をDMDチップのサイズに応じて変える必要がある。この装置としては、リレーレンズを構成する正の屈折力を有する第1aレンズ群19と、負の屈折力を有する第2aレンズ群20との間隔を変えることで照明範囲を変える照明光学系(特許文献1)や、ロットインテグレータの入出射面に、大きさの異なる開口部材を選択的に設けることで照明範囲を変える投写型表示装置(特許文献2)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−296538号公報(段落[0036]、図4)
【特許文献2】特開2005−70271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の発明では、第1aレンズ群19を光軸方向に動かして照明範囲を変えているため、照明範囲の大きさを調整する分の僅かな移動量では問題はないが、DMDチップのサイズに応じた大きさに照明範囲を変える分の大きな移動量では像面位置が大きくずれる。これにより、照明範囲の輪郭がぼやけて周辺部が暗くなる。周辺部を損失光として扱うように照明範囲を広げて使う場合には、反射面での光量が低下する。また、特許文献2に記載の発明では、サイズの異なる開口部材毎で、ロッドインテグレータに装着したときの光量が変わるため、光源の全光量を活用できない場合がある。
【0007】
本発明は、前述した問題点を解決するためになされたものであり、光源の光量をフルに使え、かつ反射面での光量の低下を抑えることができるプロジェクタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明のプロジェクタでは、光源と、光源から放たれる光束が入射口から出射口に向けて導光されるロッドインテグレータと、投影画像を表示する画像表示素子と、前記ロッドインテグレータの出射口から出射される光束を前記画像表示素子の表示面に結像して照明を行うリレーレンズと、前記ロッドインテグレータとリレーレンズとの両方を互いの間隔が異なるように光軸方向にそれぞれ連係して移動させる移動手段と、を備えたものである。
【0009】
画像表示素子としては、DMDや液晶表示パネル等を用いることができる。
【0010】
移動手段としては、リレーレンズを保持する第1保持枠、及び前記ロッドインテグレータを保持する第2保持枠にそれぞれ設けられた第1、及び第2カムピンと;前記第1カムピンが係合し前記光軸方向に変位をもつ第1カムと、前記第2カムピンが係合し前記光軸方向に変位をもつ第2カムとを有する移動板と;前記第1、及び第2カムピンが係合し前記光軸方向に沿って形成されている第1、及び第2直進ガイド開口を有するベースと;で構成し、前記移動板を前記ベースに対して移動させることで、前記ロッドインテグレータと前記リレーレンズとの両方を連係して移動させるように構成するのが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の照明光学系では、ロッドインテグレータとリレーレンズとの両方を、互いの間隔が異なるように光軸方向にそれぞれ連係して移動させる移動手段を設けたから、結像状態を保ったまま照明範囲を変更することができる。これにより、従来技術と比較して、光源の全光量を活用することができ、また、照明範囲の光量が低下することを極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明のプロジェクタの概略を示す説明図である。
【図2】リレーレンズとインテグレータとの間隔を変えることで、DMDの反射面を照明する照明光学系の照明範囲が変わる様子を概略的に示した説明図である。
【図3】移動手段を示す斜視図である。
【図4】移動手段を示す分解斜視図である。
【図5】移動手段を示す断面図である。
【図6】移動板の調整作業、及び調整完了後の固定作業を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施例であるプロジェクタ10は、図1に示すように、照明光学系11、全反射プリズム12、DMD13、投映レンズ14を保持するレンズ鏡筒15、及び、絞り機構16等で構成されており、照明光学系11でDMD(画像表示素子)13の反射面(表示面)17を照明し、DMD13から出射する画像光を、投映レンズ14によりスクリーン18上に投映する。
【0014】
照明光学系11は、光源20、リフレクタ21、カットフィルタ22、カラーホイール23、ロッドインテグレータ24、リレーレンズ32、及び反射ミラー27からなる。光源20としては、例えば、キセノン管や水銀灯などの白色光源が使用される。カットフィルタ22は、光源から発せられる紫外線と赤外線とをカットし、可視光線のみを通過させる。リフレクタ21は、光源20からの光束をロッドインテグレータ24の入射口28に集光する。
【0015】
カラーホイール23は、光源20からの照明光を、B、G、R(赤、緑、青)の各フィルタを透過させ、各色の光を生成する。各色の光像は、ロッドインテグレータ24の入射口28に形成される。
【0016】
ロッドインテグレータ24は、カラーホイール23で分離された各色の光束の密度を均一化するものである。ロッドインテグレータ24に入射した光束は、その内部で全反射を繰り返して重畳される。これにより、ロッドインテグレータ24を射出した光は、その照度が均一化された照明光となり、DMD13の反射面17の光強度分布を、その中心から周辺部まで均一にする。
【0017】
リレーレンズ32は、2つのレンズ群25,26で構成されており、ロッドインテグレータ24の出射口29を出射した照明光を、反射ミラー27を介して全反射プリズム12に中継する。全反射プリズム12は、例えば、同じ屈折率の2つの三角プリズムを、エアギャップを挟んで対向配置し、それら2つの三角プリズムの対向配置した面に反射面30が形成される。
【0018】
DMD13は、複数個の偏向可能な極小なミラーを反射面17に設け、反射面17に背向する裏面31に各ミラーを駆動させるためのスイッチング素子を設けたワンチップの集積回路となっている。各ミラーは、投影画像の各画素に対応しており、マトリックス状に一定のピッチに配列されており、各々独立にオン−オフ位置に駆動されて反射する角度が偏向され、オン位置になったときに照明光学系からの入射光をスクリーン18に向けて投影する。このDMD13は、SVGA、XGA等の解像度に応じて反射面17の有効反射領域を変えたものが複数用意されている。
【0019】
DMD13は、入射光を画素単位で2方向(オン/オフ)に反射し、全反射プリズム12はこのうちのオン位置のときの反射光(オン光)を反射面30で反射して絞り機構16を介して投映レンズ14に入射させ、投映レンズ14がスクリーン18に、反射面17で作った投影画像を投影する。
【0020】
リレーレンズ32は、ロッドインテグレータ24の出射口29における光像をDMD13の反射面17に結像する。照明光学系11の照明範囲33は、図2に示すように、DMD13の有効反射領域34と同じにするのが望ましいが、一般的に、各色の位置ズレ等を考慮して有効反射領域34と相似で、かつ有効反射領域34よりも僅かに大きくしてある。この図2では、図1で説明した反射ミラー27、及び全反射プリズム12を省略して、DMD13の反射面17を仮想的に記載している。
【0021】
ロッドインテグレータ24は、両端に入射口28と出射口29とを有する断面矩形をしたガラス製の角柱状のプリズムになっている。光源からの照明光は、入射口28に入射する。入射口28と出射口29とは同じサイズになっており、入射口28と出射口29との中心35がリレーレンズ32の光軸36に一致するようにロッドインテグレータ24が配されている。勿論、リレーレンズ32は、光軸36が照明光の光軸37に一致するように配されている。なお、ロッドインテグレータ24としては、反射コーティングが施されたガラス板を、その反射面が内側となるように矩形状に組み合わせた中空ロッドのタイプを用いても良い。
【0022】
ロッドインテグレータ24とリレーレンズ32とには、移動手段38が連係している。移動手段38は、ロッドインテグレータ24とリレーレンズ32とを照明光の光軸37の方向に互いの間隔が変わるように同時に移動する。ロッドインテグレータ24とリレーレンズ32との間隔を変えることで、結像状態を保ったまま照明範囲33が拡縮する。これにより、例えばチップサイズが大きいDMD13を用いる場合には、面積が大きい有効反射領域34aに応じた照明範囲33aに変更することができる。
【0023】
移動手段38は、図3に示すように、ベース40、移動板41、ロッドインテグレータ保持部42、及びリレーレンズ保持部43とで構成されている。移動板41は、ベース40に対して照明光の光軸37に直交する方向(以下、「直交方向」と称す」)に移動自在に支持されている。この移動板41には、リレーレンズ保持部43を光軸37の方向に移動させるための第1カム45と、ロッドインテグレータ保持部42を光軸37の方向に移動させるための第2カム46とがそれぞれ設けられている。
【0024】
第1カム45は、図4及び図5に示すように、光軸37の方向で対峙する一対のカム面47,48を持っている。これらのカム面47,48の形状は、直交方向への変位に対して光軸37の方向に変位する滑らかな連続曲線、あるいは直線と曲線との組合せ曲線の形状になっている。第2カム46も、光軸37の方向で対峙するカム面49,50を持っている。これらのカム面49,50も直交方向への変位に対して光軸37の方向に変位する滑らかな連続曲線、あるいは直線と曲線との組合せ曲線の形状になっており、間隔が異なるように移動させるために、第1カム45のカム面47,48の変位とは異なっている。つまり、第1,及び第2カム45,46には、照明範囲33を可変する成分、すなわち、リレーレンズ32の変倍と、その変倍に伴う像面位置の補正とを行う成分が含まれており、これにより、リレーレンズ32とロッドインテグレータ24とは、照明範囲33を可変しながら反射面17に結像する像面位置を一定に保つ位置に連続的に移動される。
【0025】
リレーレンズ保持部43は、第1保持枠51、第1カムピン52、及び一対の上・下板53,54を有している。第1保持枠51は、円筒状をしており、内部でリレーレンズ32を保持する。第1カムピン52は、第1保持枠51と上板53との間に設けられている。一対の上・下板53,54は、ベース40の厚み分の間隔離して第1カムピン52にそれぞれ固定されている。
【0026】
第1カムピン52は、第1カム45に挿通されて周面がカム面47,48に係合する。下板54は、ベース40の底62に摺動して、第1保持枠51がベース40から抜けることを防止する。
【0027】
ベース40には、光軸37の方向に直線的に延びた第1直進ガイド溝59と第1直進ガイド開口63とが設けられている。第1カムピン52のうちの上板53と下板54との間にある部位(ガイドピン部)55は、第1直進ガイド開口63の内壁のうちの直交方向で対峙する左・右内壁面64,65に係合する。上板53は、矩形状になっており、直交方向で対峙する左・右端面57,58が第1直進ガイド溝59の左・右内壁面60,61に係合して第1保持枠51の回転止めの作用をする。
【0028】
ロッドインテグレータ保持部42は、リレーレンズ保持部43と略同じ構成になっており、第2保持枠70、第2カムピン71、及び一対の上・下板72,73を有している。第2保持枠70は、断面矩形をしており、内部でロッドインテグレータ24を保持する。第2カムピン71は、第2保持枠70と上板72との間に設けられている。第2カムピン71には、上・下板72,73がベース40の厚み分の間隔離して固定されている。下板73は、ベース40の底66に摺動して、第2保持枠70がベース40から抜け出ることを防止する。第2カムピン71は、第2カム46に挿通されて周面がカム面49,50に係合する。
【0029】
ベース40には、光軸37の方向に直線的に延びた第2直進ガイド溝75と、第2直進ガイド開口76とが設けられている。第2直進ガイド溝75には、直交方向で対峙する左・右端面79,83に、上板72の左右端面77,78が係合している。また、第2直進ガイド開口76のうちの直交方向で対峙する左・右内壁面67,68には、第2カムピン71のうちの上板72の下板73との間にある部位(ガイドピン部)74が係合している。
【0030】
移動板41は、ベース40に上面に一段凹ました設けた凹面40aに挿入されており、光軸37の方向の両端41a,41bが、凹面40aのうちの光軸37の方向で対峙する両端内壁40b,40cに当接して両端内壁40b,40cにより直交方向への移動がガイドされている。なお、移動板41の両端41a,41bのうちの何れか一方の端を当接させてガイドしてもよい。
【0031】
移動板41を直交方向に移動させると、第1カムピン52が第1カム45と第1直進ガイド開口63との交点に誘導されて光軸37の方向に移動し、またこれと同時に、第2カムピン71が第2カム46と第2直進ガイド開口76との交点に誘導されて光軸37の方向に移動する。これにより、リレーレンズ32とロッドインテグレータ24との両方が互いの間隔が変わるように光軸37の方向に連係して移動して、DMD13の反射面17を照明する照明範囲33が結像状態を保ったまま可変される。
【0032】
プロジェクタ10の組立作業では、照明光学系11の照明範囲33を、DMD13の有効反射領域34に合わせる作業を行う。この作業は、図6に示すように、偏心ドライバ80を使用する。偏心ドライバ80は、先端に突起81と偏心胴部82とをもっている。突起81は、偏心ドライバ80の柄と同軸上に設けられ、偏心胴部82は、円柱状になっており、その軸上から偏心した位置に設けられている。移動板41には、偏心胴部82が挿入される被挿入穴84が、また、ベース40には、被挿入穴84を介して突起81が挿入される治具挿入孔85がそれぞれ設けられている。突起81を治具挿入孔85に挿入し、偏心ドライバ80を回転することで、偏心胴部82が偏心して被挿入穴84の内壁を押すため、移動板41が直交方向に移動する。その後、固定ビス87を、移動板41に設けた長穴開口88に挿入してベース40に設けたネジ穴89に締め付けることで、移動板41をベース40に対して固定することができる。
【0033】
また、プロジェクタ10の組立最終での検査結果に応じて照明範囲を再調整する必要がある。この場合、固定ビス87を緩めて偏心ドライバ80を用いて移動板41を移動するだけで照明範囲を微調整することが可能となる。これにより、従来、ロッドインテグレータを保持する保持枠を分解して再度調整するような面倒な作業が必要なく、よって生産効率をあげることができる。なお、偏心ドライバ80を用いた手作業での調整ではなく、移動板を自動的に予め決めた移動してこの位置で自動的に固定する自動調整機を用いて行うようにしてもよい。
【0034】
なお、上記実施形態のプロジェクタは、1つのDMDチップとカラーホイール(3色円盤)の併用で色彩を表現する1チップ式として説明しているが、本発明ではこれに限らず、カラーホイールを省略し、赤色光(R)/緑色光(G)/青色光(B)用の3つのDMDチップを利用する3チップ式を用いても良い。
【0035】
さらに、画像表示素子として、投影画像を表示する反射面(表示面)をもつDMDチップを用いているが、代わりに、投影画像を表示する表示面をもつ反射型あるいは透過型の液晶表示パネルを用いても良い。
【0036】
また、上記各実施形態では、移動板41を直交方向に移動させているが、この方向に限らず、照明光の光軸37に交差する交差方向(斜め方向を含む)に移動させるようにしてもよい。また、移動板41を光軸37の方向に移動させるように構成してもよい。
【0037】
さらに、リレーレンズ32を2つのレンズ群25,26で構成しているが、代わりに、3つ以上のレンズ群で構成してもよく、また、1つのレンズ群、又は単体のレンズで構成してもよい。
【0038】
さらに、断面円形のロッドインテグレータを用いても良い。この場合、ロッドインテグレータの入射口と出射口とに矩形枠を設ければよい。円形のロッドインテグレータを用いると、ロッドインテグレータ保持部材とリレーレンズ保持部材とを断面円形の筒で作れるため、コンパクト化を図ることができる。この場合、移動手段としては、カム筒、及びカム筒の回転を内面、又は外面で支持する直進ガイド筒とから構成することができる。カム筒には、周方向の三分割位置に、ロッドインテグレータ用のカム面と、リレーレンズ用とのカム面をそれぞれ形成する。また、直進ガイド筒には周方向の三分割位置に、光軸方向に平行な直進ガイド開口を設ける。
【0039】
ロッドインテグレータ保持部材、及びリレーレンズ保持部材に、周方向の三分割位置にそれぞれカムフォロワを設ける。ロッドインテグレータ保持部材のカムフォロワを直進ガイド開口とロッドインテグレータ用カム面とに係合させ、また、リレーレンズ保持部材のカムフォロワを直進ガイド開口とリレーレンズ用カム面に係合させる。このように構成すれば、カム筒を直進ガイド筒に対して光軸中心に回転させることで、リレーレンズとロッドインテグレータとが互いの間隔が異なるようにそれぞれ光軸方向に移動して照明範囲を変更することができる。
【符号の説明】
【0040】
10 プロジェクタ
40 ベース
41 移動板
45 第1カム
46 第2カム
52 第1カムピン
51 第1保持枠
63 第1直進ガイド開口
70 第2保持枠
71 第2カムピン
76 第2直進ガイド開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、光源から放たれる照明光の光束が入射口から出射口に向けて導光されるロッドインテグレータと、投影画像を表示する画像表示素子と、前記出射口から出射される光束を前記画像表示素子の表示面に結像して照明を行うリレーレンズと、前記ロッドインテグレータと前記リレーレンズとの両方を互いの間隔が異なるように前記照明光の光軸方向に連係して移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
【請求項2】
前記移動手段は、
前記リレーレンズを保持する第1保持枠、及び前記ロッドインテグレータを保持する第2保持枠にそれぞれ設けられた第1、及び第2カムピンと、
前記第1カムピンが係合し前記光軸方向に変位をもつ第1カムと、前記第2カムピンが係合し前記光軸方向に変位をもつ第2カムとを有する移動板と、
前記光軸方向に沿って形成され、かつ前記第1、及び第2カムピンがそれぞれ係合する第1、及び第2直進ガイド開口を有するベースと、で構成されており、
前記移動板を前記ベースに対して移動させることで、前記ロッドインテグレータと前記リレーレンズとの両方を連係して移動させることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−2700(P2011−2700A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146400(P2009−146400)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】