説明

ヘッドライトの取付部構造

【課題】上下方向における薄型化、水等の異物の侵入抑制、及び低コスト化を図った上で、エンジンルーム内の意匠性を向上させることができるヘッドライトの取付部構造を提供する。
【解決手段】ヘッドライト9には、後方に向けて延在するとともに、後端部がバルクヘッドサイドフレームの上面に固定されるステー本体35を備えた第2取付ステー32が設けられ、第2取付ステー32は、ステー本体35に一体的に形成され、バルクヘッドサイドフレームを上方から覆うカバー体51を備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドライトの取付部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両において、車体前部における車幅方向の両側には、車幅方向に沿って延在する車体骨格部材の前方に一対のヘッドライトが取り付けられている。具体的に、ヘッドライトの上部には、後方に向けて取付ステーが延在しており、この取付ステーの先端部(後端部)が車体骨格部材の上面に固定されることで、ヘッドライトが取り付けられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−90916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1の構成では、ヘッドライトの取付ステーや、取付ステーが固定される車体骨格部材等がエンジンルーム内の前側で露出することになり、意匠性が低い。
そこで、近時では、図6に示すように、エンジンルーム100内の意匠性を向上させるために、ヘッドライト101の取付ステー102や、車体骨格部材(不図示)等を上方から覆うようにカバー体103を設ける構成が検討されている。具体的に、カバー体103は、車体骨格部材のうち、車幅方向の中央部分を上方から覆う第1カバー体104や、車幅方向の外側部分を上方から覆う第2カバー体105等を備えている。この場合、第1カバー体104は、ヘッドライト101の取付ステー102を上方から覆うとともに、車幅方向の外側において第2カバー体105との合わせ面が整合するように形成されている。
【0005】
しかしながら、上述した図6の構成では、第1カバー体104が取付ステー102を上方から覆っている構成のため、上下方向の厚みが大きくなるという問題がある。また、ヘッドライト101と第1カバー体104との間には、上下方向における隙間Sが存在することになり、この隙間Sからエンジンルーム100内に水や塵埃等の異物が浸入して、ヘッドライト101の裏面まで回り込んでしまう等の虞がある。
さらに、第1カバー体104における車幅方向の長さが比較的長くなり、製造コストが増加するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上下方向における薄型化、水等の異物の侵入抑制、及び低コスト化を図った上で、エンジンルーム内の意匠性を向上させることができるヘッドライトの取付部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、車幅方向に沿って延在する車体骨格部材の前方に取り付けられたヘッドライトの取付部構造であって、前記ヘッドライトには、後方に向けて延在するとともに、後端部が前記車体骨格部材の上面に固定されるステー本体を備えた取付ステーが設けられ、前記取付ステーは、前記ステー本体に一体的に形成され、前記車体骨格部材を上方から覆う第1カバー体を備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載した発明では、前記車体骨格部材における車幅方向の中央部を上方から覆う第2カバー体と、前記第2カバー体との間に車幅方向で間隔を空けて配置され、前記車体骨格部材における車幅方向の外側を上方から覆う第3カバー体と、を備え、前記取付ステーは、前記第2カバー体と第3カバー体との間を架け渡すように車幅方向に沿って延在し、前記取付ステーと、前記第2カバー体、及び前記第3カバー体と、のそれぞれの合わせ面が連続的に形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載した発明では、前記取付ステーの前端部は、後端部に比べて幅広に形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載した発明では、前記取付ステーは、前記ヘッドライトの上端部から上方に向けて立設された立ち上がり壁部と、前記立ち上がり壁部の上端部から後方に向けて延在する延在部と、を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載した発明によれば、車体骨格部材を上方から覆うカバー体を、ステー本体と一体的に形成することで、ステー本体と別体のカバー体(例えば、図6中第1カバー体104)をステー本体の上方に配置する場合に比べて上下方向の厚みを縮小できる。
また、ヘッドライトとカバー体との間に上下方向の隙間が形成されないので、エンジンルーム内に侵入する水等の異物が、ヘッドライトの裏面(例えば、カプラ等)まで回り込んでしまうのを抑制できる。
また、ヘッドライトの幅内でカバー体を形成できるため、別体のカバー体(例えば、図6中第1カバー体104)を車幅方向に延長する場合に比べて、型の大型化を抑制し、製造コストの増加を抑制できる。
したがって、上下方向における薄型化、異物の侵入抑制、及び低コスト化を図った上で、エンジンルーム内の意匠性を向上させることができる。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、取付ステーと第2カバー体、及び第3カバー体と、のそれぞれの合わせ面が連続的に形成されているため、エンジンルーム内の意匠性をより一層向上させることができる。
【0013】
請求項3に記載した発明によれば、取付ステーにおける前端部を、後端部に比べて幅広に形成することで、取付ステーの剛性を向上させ、ヘッドライトの強度を確保できる。
【0014】
請求項4に記載した発明によれば、取付ステーの前端部に上方に向けて立ち上がる立ち上がり壁部を形成することで、ヘッドライトとボンネットとの間からエンジンルーム内に侵入する異物が、ヘッドライトの裏面へ回り込むのを確実に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態における車両の斜視図である。
【図2】車体前部の分解斜視図である。
【図3】車体前部を前方から見た斜視図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のヘッドライト上部の拡大斜視図である。
【図6】従来の車体前部を前方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は車両の斜視図である。以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。
図1に示すように、本実施形態の車両は、車体1の前部がフロントバンパ2や、左右のフェンダパネル3,4、ボンネット5等により覆われている。フロントバンパ2は、その左右両端がホイールアーチ6まで回り込むように形成されるとともに、前面下部にエンジンルーム16(図3参照)内に走行風を導入するためのグリル7を備えている。フロントバンパ2の上方には、車幅方向の中央部においてボンネット5との間にフロントガーニッシュ8が設置され、車幅方向の両側においてフェンダパネル3,4及びボンネット5との間に左右のヘッドライト9,10が設置されている。
【0017】
図2は車体前部の分解斜視図である。なお、図2では、後述するグリルカバー、及びフェンダーガーターカバーの記載を省略する。
図2に示すように、車体1の前部には車体骨格部材として、フロントバルクヘッド11やホイールハウスメンバ12、バルクヘッドサイドフレーム13等が設けられており、フロントバンパ2や左右のヘッドライト9,10はこれら車体骨格部材に固定されている。また、フロントバルクヘッド11及びホイールハウスメンバ12にはバンパアッパビーム(以下、アッパビームという)14が固定され、このアッパビーム14によってフロントバンパ2の上端が保持されている。なお、図2中に符号15は、アッパビーム14の端部をホイールハウスメンバ12に連結するサポートブラケットである。
【0018】
図3は車体前部を前方から見た斜視図である。
図2,3に示すように、車幅方向の中央部において、フロントバルクヘッド11(図2参照)の外側には、フロントバルクヘッド11を前方から上方にかけて覆うグリルカバー(第2カバー)21が設けられている。グリルカバー21は、車幅方向から見て断面L字状に形成されるとともに、車幅方向における幅がフロントガーニッシュ8、及びフロントバルクヘッド11と略同等の長さに形成されており、車幅方向の外側端部がヘッドライト9,10の車幅方向内側端部に位置している。具体的に、グリルカバー21は、フロントバルクヘッド11の上部前側を覆う前方被覆部22と、前方被覆部22の上端部から後方に向けて延在してフロントバルクヘッド11の上方を覆う上方被覆部23と、を備えている。
【0019】
前方被覆部22は、フロントガーニッシュ8よりも後方(車室内側)に窪んだ位置に配置され、フロントガーニッシュ8の上端部から上方に向けて立設されている。すなわち、前方被覆部22は、ボンネット5とフロントガーニッシュ8との間において、エンジンルーム16の内側と外側とを遮るように配置されている。
上方被覆部23は、後端部がフロントバルクヘッド11の後端部よりも後方まで延在しており、フロントバルクヘッド11、及びフロントバルクヘッド11の内側に配置された図示しないラジエータ等を上方から覆っている。
【0020】
フェンダパネル3,4の内側には、上述したホイールハウスメンバ12(図2参照)を上方から覆うフェンダーガーターカバー(第3カバー)24が設けられている。具体的に、フェンダーガーターカバー24は、フェンダパネル3,4の前端部と、ヘッドライト9,10の車幅方向の外側端部と、のコーナ部分から後方にかけてホイールハウスメンバ12に沿って配置されている。また、フェンダーガーターカバー24は、上面位置がフェンダパネル3,4の上端位置より下方に向けて窪んだ位置に配置され、その上方にボンネット5が配置されるようになっている。
【0021】
図4は図3のA−A線に沿う断面図である。なお、図4においては、ヘッドライトの内部の部材を省略して記載している。また、ヘッドライト9,10は、その形状や取付形態が左右対称であるため、以下の説明では、左側のヘッドライト9についてのみ説明する。
図3,4に示すように、ヘッドライト9は、樹脂射出成形品のライトベース28と、このライトベース28を前方から覆う透明樹脂(ポリカーボネイト等)からなる射出成形品のレンズ27と、で外観構成されている。ヘッドライト9にはバルブ(例えば、図3中符号26)や光軸調整機構、リフレクタ等が収納され、内部に水や塵埃等の異物が入り込むことを防ぐために、レンズ27とライトベース28との嵌合部位29(図4参照)はシールされている。なお、図4中における符号25は、ヘッドライト9に内装されたバルブ(例えば、図3中符号26)と、バルブに給電を行うための図示しないヘッドライトケーブルと、を接続するためのカプラである。
【0022】
図5は図3のヘッドライト上部の拡大斜視図である。
ここで、図5に示すように、ヘッドライト9(ライトベース28)の上部には、ヘッドライト9を上述した車両骨格部材(ホイールハウスメンバ12及びバルクヘッドサイドフレーム13)に取り付けるための第1取付ステー31、及び第2取付ステー32がそれぞれライトベース28に一体的に形成されている。
【0023】
各取付ステー31,32のうち、第1取付ステー31は、第2取付ステー32に対して車幅方向の外側に形成され、上下方向におけるホイールハウスメンバ12とフェンダーガーターカバー24との間を、後方に向けて延在している。すなわち、第1取付ステー31は、基端部(前端部)から先端部(後端部)にかけて全域が上述したフェンダーガーターカバー24により覆われている。第1取付ステー31は、車幅方向から見て断面L字状のものであり、ライトベース28の上端部から上方に向けて立設された立ち上がり壁部33と、立ち上がり壁部33の上端部から後方に向かうに従い車幅方向の外側に向かって斜め方向に延在する連結部34と、を備えている。
連結部34は、ヘッドライト9のライトベース28と上述したホイールハウスメンバ12(図2参照)との間を架け渡すように形成され、後端部がホイールハウスメンバ12の上面と重なる位置まで延在している。そして、連結部34は、後端部において、ホイールハウスメンバ12の上面に締結固定されている。
【0024】
図3〜5に示すように、第2取付ステー32は、第1取付ステー31に対して車幅方向の内側に形成され、車幅方向におけるフェンダーガーターカバー24とグリルカバー21との間を、後方に向けて延在している。
【0025】
第2取付ステー32は、第1取付ステー31と同様に車幅方向から見て断面L字状のものであり、バルクヘッドサイドフレーム13(図2参照)に固定されるステー本体35と、ステー本体35に一体的に形成されてバルクヘッドサイドフレーム13を上方から覆うカバー体(第1カバー体)51と、を有している。第2取付ステー32は、先端部(後端部)に比べて基端部(先端部)が幅広に形成されている。
【0026】
ステー本体35は、ライトベース28の上端部から上方に向けて立設された立ち上がり壁部41と、立ち上がり壁部41の上端部から後方に向かうに従い車幅方向の内側に向かって斜め方向に延在する連結部(延在部)42と、を備えている。
【0027】
立ち上がり壁部41は、後方に向かうに従い段々と上方に向けて延在する階段状に形成されている。また、立ち上がり壁部41には、厚さ方向に向けて突出する複数のリブ44が車幅方向に沿って間隔を空けて形成されている。これらリブ44は、立ち上がり壁部41の延在方向に沿って延在しており、前端側がライトベース28の上端部に位置し、後端側が連結部42と立ち上がり壁部41との境界部分に位置している。
連結部42は、前端部が立ち上がり壁部41の上端部から後方に向けて延在し、後端部が上方から見てバルクヘッドサイドフレーム13と重なる位置まで延在している。そして、連結部42は、後端部において、バルクヘッドサイドフレーム13の上面に締結固定されている。また、ステー本体35の外周縁には、ステー本体35を取り囲むように周壁部45が上方に向けて立設されている。
【0028】
そして、ステー本体35における車幅方向の外側端部は、上述したフェンダーガーターカバー24における車幅方向の内側端部と整合するように形成され、両者間の合わせ面が連続的に形成されている(図3参照)。
【0029】
ここで、カバー体51は、ステー本体35における車幅方向の内側端部から車幅方向の内側に向けて連設され、ステー本体35とグリルカバー21との間を架け渡すように形成されている。
カバー体51は、ステー本体35と同様に車幅方向から見て断面L字状に形成されており、ライトベース28の上端部から上方に向けて立設された立ち上がり壁部52と、立ち上がり壁部52の上端部から後方に向かうに従い車幅方向の内側に向かって斜め方向に延在する延在部53と、を備えている。
立ち上がり壁部52は、上方に向かうに従い後方に向けて傾斜しており、その前面がグリルカバー21の前方被覆部22の前面と面一に形成されている(図3参照)。
【0030】
延在部53は、グリルカバー21の上面と面一に形成されている(図3参照)。さらに、延在部53は、その先端がグリルカバー21、及びフェンダーガーターカバー24のそれぞれの先端と整合するように形成されている。
また、延在部53における車幅方向の内側端部には下方に向けて窪んだ段差部55が形成されており、その内側にグリルカバー21における車幅方向の外側端部が収容されている。すなわち、カバー体51における車幅方向の内側端部と、グリルカバー21における車幅方向の外側端部と、は上方からみて重合している。これにより、カバー体51とグリルカバー21との間の合わせ面が連続的に形成されている。
【0031】
このように、グリルカバー21、第2取付ステー32(ステー本体35及びカバー体51)、及びフェンダーガーターカバー24は、エンジンルーム16内の前側に配置された車両骨格部材(フロントバルクヘッド11、バルクヘッドサイドフレーム13、及びホイールハウスメンバ12)を上方から覆うエンジンルームカバー57を構成している。この場合、エンジンルームカバー57の上面、及び先後端は、滑らかな連続面を構成している。これにより、エンジンルーム16内の意匠性を向上させることができる。
【0032】
したがって、本実施形態では、バルクヘッドサイドフレーム13を上方から覆うカバー体51を、ステー本体35と一体的に形成する構成とした。
この構成によれば、カバー体51がステー本体35の車幅方向の内側端部から車幅方向に沿って延在するため、ステー本体35とは別体のカバー体(例えば、図6中第1カバー体104)を、ステー本体35の上方に配置する場合に比べて上下方向の厚みを縮小できる。
また、ヘッドライト9とカバー体51との間に上下方向の隙間(図6中隙間S)が形成されないので、エンジンルーム16内に侵入する水等の異物が、ヘッドライト9の裏面(例えば、カプラ25等)まで回り込んでしまうのを抑制できる。
また、ヘッドライト9の幅内でカバー体51を形成できるため、別体のカバー体(例えば、図6中第1カバー体104)を車幅方向に延長する場合に比べて、型の大型化を抑制し、製造コストの増加を抑制できる。
したがって、上下方向における薄型化、異物の侵入抑制、及び低コスト化を図った上で、エンジンルーム16内の意匠性を向上させることができる。
【0033】
しかも、本実施形態では、カバー体51とグリルカバー21、およびステー本体35とフェンダーガーターカバー24との合わせ面がそれぞれ連続的に形成されているため、エンジンルーム16内の意匠性をより一層向上させることができる。
また、第2取付ステー32における前端部が、後端部に比べて幅広に形成されているため、第2取付ステー32の剛性を向上させ、ヘッドライト9の強度を確保できる。
【0034】
さらに、カバー体51及びステー本体35の前端部に上方に向けて立ち上がり壁部41,52を形成することで、ヘッドライト9とボンネット5との間からエンジンルーム16内に侵入する異物が、ヘッドライト9の裏面へ回り込むのを確実に抑制できる。
【0035】
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ステー本体35とグリルカバー21との間を架け渡すようにカバー体51を形成したが、これに限らず、ステー本体35と第1取付ステー31との間や、第1取付ステー31とフェンダーガーターカバー24との間を架け渡すようにカバー体を形成してもよい。これにより、フェンダーガーターカバー24の長さを短縮できる。
また、上述した実施形態では、カバー体51が車幅方向に沿って延在する構成について説明したが、これに限らず、前後方向に延在させても構わない。
【符号の説明】
【0036】
9,10…ヘッドライト 11…フロントバルクヘッド(車体骨格部材) 12…ホイールハウスメンバ(車体骨格部材) 13…バルクヘッドサイドフレーム(車体骨格部材) 21…グリルカバー(第2カバー体) 24…フェンダーガーターカバー(第3カバー体) 32…第2取付ステー(取付ステー) 35…ステー本体 41…立ち上がり壁部 42…連結部(延在部) 51…カバー体(第1カバー体) 52…立ち上がり壁部 53…延在部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車幅方向に沿って延在する車体骨格部材の前方に取り付けられたヘッドライトの取付部構造であって、
前記ヘッドライトには、後方に向けて延在するとともに、後端部が前記車体骨格部材の上面に固定されるステー本体を備えた取付ステーが設けられ、
前記取付ステーは、前記ステー本体に一体的に形成され、前記車体骨格部材を上方から覆う第1カバー体を備えていることを特徴とするヘッドライトの取付部構造。
【請求項2】
前記車体骨格部材における車幅方向の中央部を上方から覆う第2カバー体と、
前記第2カバー体との間に車幅方向で間隔を空けて配置され、前記車体骨格部材における車幅方向の外側を上方から覆う第3カバー体と、を備え、
前記取付ステーは、前記第2カバー体と第3カバー体との間を架け渡すように車幅方向に沿って延在し、
前記取付ステーと、前記第2カバー体、及び前記第3カバー体と、のそれぞれの合わせ面が連続的に形成されていることを特徴とする請求項1記載のヘッドライトの取付部構造。
【請求項3】
前記取付ステーの前端部は、後端部に比べて幅広に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘッドライトの取付部構造。
【請求項4】
前記取付ステーは、前記ヘッドライトの上端部から上方に向けて立設された立ち上がり壁部と、
前記立ち上がり壁部の上端部から後方に向けて延在する延在部と、を有していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のヘッドライトの取付部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−218491(P2012−218491A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−83709(P2011−83709)
【出願日】平成23年4月5日(2011.4.5)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】