ヘルメット
本発明は、ヘルメットシェルの外側に配備される少なくとも1個の光源と、頭上のヘルメットの装着を検出するセンサと、電気光源とセンサに電気的に接続された電気制御装置を備えたヘルメットに関し、当該電気制御装置は、センサが頭部上のヘルメットの装着が検出された場合、電気光源のスイッチを入れるか、または、単に電気光源のスイッチをオン状態に切替を可能にするよう構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自転車に乗る人および/またはスキーヤのために構成されたヘルメットに関する。しかしながら、ヘルメットは、スケータ、スケートボーダ、スノーボーダまたは他のスポーツマンのためにも構成することもできる。
【背景技術】
【0002】
照明装置を有するヘルメットは、夜または視界の悪い場合に自転車に乗る人を精度よく見つけるのに役立ち、可能な限り道を必要以上に照らさない。
【0003】
夜間の検出感度を改善するために、LED装置を開示するUS5,544,027は、そのLED装置を従来または新しい自転車ヘルメットに取り付けることができる。LEDは、ヘルメット内に配置されたバッテリのような電源、または、自転車に配置されたダイナモのような外部電源を電線路を介して接続されている。一実施形態において、ストリップ上で直列配置された複数個のLEDは、接着ストリップによって従来のヘルメットに固定可能にされている。バッテリは、ストリップの端部で拡大された矩形の切り口に収納されている。この配置は、ヘルメットのクラウン領域上の外側であり、ヘルメットの後頭部領域のバッテリボックスは、非常に取り扱いにくくなっている。複数個のLEDにも関わらず、装着者の頭頂部上に配置されるストリップの視界は、とりわけ良好でない。
【0004】
CA2、227、042A1は、一連の発光体のオン/オフ切り替用装置を備えた自転車ヘルメットを開示し、当該発光体は、透明で可撓性があるとともに、透過性および耐水性のある材料内に間隔をおいて電球を備えている。ストリップは、ヘルメットの外周に取り付けられる。点滅スイッチのように、ボックス状バッテリは、後頭部上のヘルメットの外側に配置される。
【特許文献1】米国特許第5,544,027号
【特許文献2】カナダ国特許第2、227、042A1号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このヘルメットは、装着者の後頭部およびヘルメット後側領域の安全のために重要な照明を備えている。しかしながら、当該装置はかさばるので、特にスポーツ中に使用するのに小さくて軽いことが必要とされる場合、ヘルメットの収容設備が問題となる。
【0006】
周知の照明装置は、オン/オフに切替えられなければならないので、低い視認条件下で必ずしもスイッチを入れられないし、または、十分な視認条件下でスイッチを入れた状態を維持して不必要に電力を使用するといった不都合がある。
【0007】
さらにまた、周知のヘルメットは、寒い天候の間に頻繁に汗をかく装着者の頭上のヘルメットシェルに通風孔を介して冷風を入り込むので、装着者が風邪をひく恐れがあるといった不都合がある。その結果、ヘルメットの代わりに、温かい帽子が頻繁に装着される。
【0008】
このことから、本発明の目的は、装着者をより精度よく保護するヘルメットを作成することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0010】
本発明のヘルメットは、ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの電気光源を有する照明装置と、
頭部上のヘルメットの装着を検出するセンサと、
電気光源およびセンサと結線される電気制御装置および電源を備え、
前記電気制御装置は、頭部にヘルメットが装着されたことをセンサが検出したときに、電源のスイッチを入れるか、または、電気光源のスイッチを入れるのを許可するよう構成されている。
【0011】
本発明のヘルメットは、装着者の頭部にヘルメットが装着された場合にのみ電気光源のスイッチを入れる。これは、センサによって検出される。センサは、対応する信号を送信する。前記制御装置は、頭上のヘルメットの装着をセンサが検出した場合の信号に同調し、この場合に限り当該制御装置は電気光源のスイッチをオンにする。したがって、装着者の頭上にヘルメットがある場合に限り照明装置のスイッチを確実にオンにする。ヘルメットが着脱されるとき、照明装置はスイッチをオフにされる。これによって、不必要な電力消費が回避されるので、照明装置は、視認条件が要求される場合、より頻繁に使用することができる。したがって、当該ヘルメットは、従来のヘルメットよりも安全である。本発明は、装着者の頭上にヘルメットがある場合、照明装置のスイッチが常にオンになる実施態様を含む。しかしながら、頭部にヘルメットが装着される場合、電気制御装置が、電気光源のスイッチをオンにすることを可能にするだけでの実施態様を含む。その次に、追加スイッチが、光源のスイッチをオンにすることを必要とする。特に、これは、手動またはディマスイッチによって作動可能なスイッチである。この実施態様において、ヘルメットが着脱がれる場合、光源のスイッチがオンにされ、これに関連づけられた電力消費が回避される。
【0012】
センサは、異なる方法で構成することができる。一実施態様において、センサは、顎紐のファスナの2つの接続可能な閉止素子に電気接点を有し、接点によって接続される電線路は、顎紐に沿って伸び、電気制御装置と接続されている。ファスナの閉止素子が継合される時だけ光源のスイッチをオンにするか、または、別々にスイッチをオンにすることができる。頭部にヘルメットが着座するときに閉止素子が適宜に継合されるので、このセンサは、装着者の頭部にヘルメットが装着されたことを検出する。したがって、この実施態様は、光源がスイッチをオンにされるか、または、装着者の頭上にヘルメットが装着され、光源のスイッチがオフのままである場合に、オンにすることを可能にする。
【0013】
一実施態様において、センサは、光源および受光器を備え光電子センサであり、当該光電子センサの光路は、装着者の頭部用ヘルメットシェル内の空間へと伸びている。ヘルメットが頭上にあるとき、光電子センサの光路は遮断される。ヘルメットが頭上にないとき、センサは光源によって照射される。その結果、センサは、ヘルメットが頭上にあるか否かを決定する。
【0014】
一実施態様において、前記センサは、装着者がヘルメットを装着したとき、装着者の頭部によって作動する。前記接触子は、例えば、機械的スイッチ(電気的なスイッチ接点によって)または電子スイッチ(例えばホールスイッチまたは光電子センサ)と連結される。当該センサのスイッチは、電気制御装置と順番に電気的に接続されている。
【0015】
一実施態様において、前記センサは、熱センサであり、当該熱センサはヘルメットシェルの空間に割り当てられるので、ヘルメットの空間内の頭部による放射熱を当該熱センサが検出する。頭部がその中にあるとき、電気制御装置が、ヘルメットシェル内部で頭部を検出するセンサによって送信される信号を評価することによって決定することができるよう、センサは対応する信号を発する。
【0016】
ヘルメットは、上述したセンサの一つ、または、上述のセンサを組み合わせることもできる。
【0017】
他の実施態様によれば、光源および/またはセンサおよび/または制御装置は、前記照明装置の少なくとも一つのハウジングに配置される。
【0018】
さらにまた、本発明の目的は、請求項7の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0019】
本発明のヘルメットは、ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの電気光源を有する照明装置と、
ヘルメットシェルの外側に配置される輝度センサと、
電気光源および輝度センサと電気的に接続される電気制御装置および電源とを備え、
前記電気制御装置は、輝度センサによって送信される測定信号に基づいて電気光源を制御するように構成されている。
【0020】
本発明のヘルメットの場合、電気制御装置は、輝度センサによって検出される視認条件に応じて電気光源を制御する。本発明は、制御装置が、電気光源が低い視認条件でスイッチをオンにし、良好な視認条件でスイッチをオフにするよう構成された制御装置の実施態様を含む。電気光源が、より低い視認条件でより明るくなるように前記制御装置を構成する実施態様も含む。しかしながら、電気光源は、ただでさえ周囲からかなり目立つので、完全な暗闇において、より弱く輝くように構成することもできる。電気輝度センサによって送信される信号と電気光源に供給される電力の間の関数は、有用性を考慮して選ぶことができる。さらにまた、本発明は、実施態様において、電気光源が弱い視認条件でスイッチをオンにされ、良好な視認条件でスイッチをオフにし、かつ、視認条件に応じてスイッチをオンにされた電気光源の輝度を制御するようにも制御装置を構成する。さらに、実施態様は、可能であるならば、輝度センサによって送信される信号に基づいて電気光源のスイッチのみをオン、または、個々にオフにするよう電気制御装置を構成する。電気光源のスイッチをオンにするために、その時に追加スイッチは接続されなければならなし、それが開くときに、電気光源はスイッチをオフにされる。
【0021】
すべての実施態様において、電気光源の制御が電力消費を減少させ、これによって照明の有効性を増加させるので、装着者はヘルメットによってよりよく保護される。この実施態様の場合において、ヘルメットは、低い視認条件下でスイッチが自動でオンにされ、低い視認条件下で照明が確保される。
【0022】
一実施態様において、装着者の頭上にヘルメットがある場合、その時に光源のスイッチがオンにされ、または、スイッチをオンにすることができるように、請求項1の特徴および適用可能な場合に請求項1の実施態様の少なくとも1つを有するヘルメット。
【0023】
他の実施態様において、電気制御装置は、輝度センサによって出力される信号が、規定時間のある閾値より下回る場合、光源のスイッチをオンにし、および/または、輝度センサによって出力される信号が他の規定時間に他の閾値を超えた場合、光源のスイッチをオフにするよう構成される。周囲輝度の短期的な変動に対する照明装置の望ましくない反応は、これによって回避される。
【0024】
一実施態様において、規定期間および/または他の規定期間は、少なくとも5秒および/または多くても30秒である。
【0025】
さらにまた、本発明の目的は、請求項11のヘルメットによって解決される。
【0026】
少なくとも1つの電気光源を有する照明装置を備えた本発明のヘルメットは、長手方向に対して斜めに伸びるストリップ状の構造、および/または、下向光軸伝導材を有するヘルメットシェルの外側に配置される光導体と、前記光導体の少なくとも一つの端上のLEDと、電源を備える。
【0027】
当該照明装置の場合、LEDは、光導体の一端内で光を発する。光導体は、その長手方向に対して斜めに伸びるストリップ状の構造、および/または、下向光軸伝導材によって光を発する。これは、ストリップ状の構造、および/または、光導体の材料に埋め込まれる小さな光拡散粒子、および、光導体の長手方向に対して斜め方向への調光によって光が偏光されることに基づく。光は、光導体の側に発せられる。特に、ストリップ状の構造の反対側に存在している光導体の縦側面に光を発することができる。したがって、全面にストリップ状の光源が構成されるように、照明装置は縦側面に沿って光を発する。より多くのLEDを備え、時間通りに光りを発する従来の照明装置より良好な光照射は、それによって達成される。ヘルメットは、容易に視認可能な面に照明装置を有することもできる。さらにまた、二次元に光を放つ一つの照明装置を当該照明装置に組み合わせることもできる。
【0028】
照明装置は、より目立つので、ヘルメットは装着者をより確実に保護する。
【0029】
一実施態様において、請求項1および/または請求項7のヘルメットの少なくとも一つの実施態様から適用できる場合、ヘルメットは、請求項1および/または請求項7のヘルメットの特徴を有する。
【0030】
一実施態様において、二次元に拡散する光導体は、ヘルメットシェルの外側に装着される。さらに、それは、ヘルメットシェルの外側に配置されることが好ましい。他の実施態様において、電気接点を有する光源または個別のLEDは、ヘルメットシェルに取り外せないように形成される。他の実施態様において、電気接点を有するLEDは、ヘルメットシェルの発泡体に埋込まれる。他の実施態様において、光源の電源は、電子ユニットによって実現される。他の実施態様において、ばね接点を介して既設された光源の電源は、ヘルメットシェルに組み込まれたケーブルに接続される。ケーブルは、ヘルメットシェルの発泡体に埋込まれるのことが好ましい。ばね接点は、ヘルメットシェルの少なくとも部分的に埋込むか、または、発泡体内に埋め込むこともできる。
【0031】
光源または個別のLEDを制御して、更に電源を含む電子ユニットは、ヘルメットシェル内に埋込まれることが好ましい。さらに、それは、着脱可能および面一となるようにヘルメットシェルに埋込まれることが好ましい。さらに、電気ユニットは、内部から、または、ヘルメットシェルの外側から取り出せることが好ましい。
【0032】
ストリップ状の構造は、異なった設計にできる。一実施態様において、ストリップ状の構造は、光導体の内側および/または外側に配置される溝および/または突起である。
【0033】
LEDは、光導体の端に対して、異なる方法で位置決めすることができる。一実施態様において、光導体は一端上にスリーブを有し、そこにLEDは挿入される。
【0034】
他の実施態様において、ヘルメットは、光導体とLEDをそれぞれに有する数個の電気光源を備える。電気光源は、ヘルメットの異なる側面に配置することができる。例えば、ヘルメットの前側と後側および/または左側または右側に配置する。他の実施態様において、ヘルメットは、光導体を平行に配置した電気光源を備えている。平行配置された光導体は、ほぼ二次元方向に光を放つことができる。他の実施態様において、隣接する平行配置の光源は、対向する端部にLEDを有する。より均一な発光は、いくつかの平行光源の配置によって達成される。
【0035】
他の実施態様において、コモンキャリアに配置される平行の光源は、ヘルメットシェル外側の他のレシーバに挿入される。照明モジュールを構成するコモンキャリア上の光源の平行配置は、ヘルメット内の全体ユニットとして取り付けが可能であり、照明装置を有するヘルメットの装備または再装備を容易にする。
【0036】
一実施態様において、少なくとも一つの電気光源は、後頭部領域を通じておよび/または頭蓋冠の前頭領域を通じておよび/または側頭領域域を通じて配置される。
【0037】
さらにまた、本発明の目的は、請求項20の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0038】
少なくとも一つの電気光源を備えた照明装置を有する本発明のヘルメットは、少なくとも一つのLED上の一端、および、ヘルメットシェルの異なる光出口開口の他端配置される数個の可撓性を有する光導体および少なくとも一つのLEDと、電源を備える。
【0039】
一実施態様によれば、可撓性を有する光導体の給電は、ヘルメットから着脱可能な電子ユニットが起こすことが可能な光によって実現可能である。それは、LEDを有することができる。電子ユニットは、LED制御用の制御装置を含むことができる。さらに、それは、電源を含むことができる。電源および/またはLEDの切替のためのスイッチは、電子ユニットの一実施形態によって利用できる。これに対して、光導体は、ヘルメットシェルに取り外せない発泡体であることが好ましい。さらに、それらは、ヘルメットシェルの発泡体内に埋め込むことが好ましい。
【0040】
電子ユニットは、ヘルメットシェル内に二次元状に嵌め込むことが好ましい。それは、発泡体で構成されたヘルメットシェル内に二次元状に嵌め込まれることが好ましい。電子ユニットは、ヘルメットシェル内に嵌め込まれて面一であることが好ましい。それは、ヘルメットシェルの内側または外側で面一であることが好ましい。それは、ヘルメットシェルの内側または外側、あるいはそれぞれから取り外し可能であることが好ましい。
【0041】
当該照明装置の場合、複数個のLEDは、数個の可撓性を有する光導体の端部に光を導いて光らせる。可撓性を有する光導体は、例えばガラス繊維、ナイロン糸などである。光導体は、ヘルメットシェルの異なる光出口開口の他端に配置される。その結果、複数個のLEDの光は、ヘルメットシェルの異なる光出口開口から発せられる。ヘルメットシェルの異なる側からの光の照射が達成されるように、光出口開口は、ヘルメットシェルの異なる側を通って分配されている。光出口開口は、ヘルメットシェル全体を通じて均一または不規則、或いは、同様に一部を通じて均一または不規則に分配されることができる。ヘルメットシェルのサブエリア内に複数個の光出口開口を互いに近接して配備することも可能である。このサブエリアのいくつかは、互いに大きく距離をおいて配置することができる。
本発明は、実際に一つのLEDを使用しているヘルメットシェル上の異なる箇所から、光を照射可能にする。数個のLEDを使用した場合、多数の光出口開口から光を照射可能にし、その光はLEDの数をしのぐ。ヘルメットは、向上した光照射を通じて装着者の安全に寄与する。
【0042】
数個のLEDは、同じ或いは異なる色にすることができる。数個の異なる色のLEDを使用した場合、異なる色は光出力開口が配置されるヘルメットの異なる側に割り当てることができる。それは光導体を介して特定色のそれぞれのLEDに接続される。例えば、ヘルメットの前側から白色光を照射するように、ヘルメットの前側の光出口開口に通じている光導体は、複数個の白色LEDに導くことができる。さらにまた、ヘルメットの後側から赤色光を照射するように、ヘルメットの後側の光出口開口に導かれる光導体は、複数個の赤色LEDに導くことができる。
【0043】
本発明のヘルメットは、本発明および実施可能な少なくとも一つの付加的なヘルメットの特徴を有することができる。
【0044】
光導体は、一般にヘルメットシェルの外側に沿って案内させることができる。好ましい実施例において、光導体は、ヘルメットシェルの中でそれらの端部に配置される。光導体は、ヘルメットシェル内に埋込まれることができ、および/または、ヘルメットシェルの内側に沿って導くことができる。ヘルメットシェルの内側で、それらは、ヘルメットシェルの内部ライニングによって覆うことができる。
【0045】
さらに、LEDが外側に直接に光を発するように、LEDはヘルメットシェルの光出口開口に沿ってヘルメットシェルの外側に配置することができる。他の実施態様において、LEDは、ヘルメットシェル内に配置される。その場合、光は、光導体を介して外に導かれるだけである。これによって、均一な光照射は、全ての光出口開口を介して達成することができる。
【0046】
光導体は、光出口開口端に異なる方法で取り付けることができる。例えば、それらは、光出口開口に押圧および/または接着することができる。一実施態様において、光導体は、ヘルメットシェルの光出口開口外側に配置されて広がりを有する。この広がりを通じて、光導体は、光出口開口のそれらの位置に固定される。光出口開口からの光照射で、光導体は、ヘルメットシェル内に適切に埋設またはそれぞれを固定することにより安全にすることができる。例えば、ヘルメットシェルに接着、および/または、その溝に挟み込む。さらに、この広がりは、光照射面を拡大および/またはより大きな照射角度で外へ光を照射するのに役立てることができる。このために、広幅化は、他の実施態様によって頭を起こしたようになる。
【0047】
LEDの広幅化は、例えば、可撓物の光導体の端部、または、加熱用具によって他の熱可鍛性の材料を押し広げることによって生じさせることができる。
【0048】
すべての例示的実施形態で、電源が、電気光源と接続されるか、または、接続可能であることが分かる。電気的スイッチおよび/または電気制御装置は、電気光源を有する電源を接続するのに役立つ。
【0049】
他の実施態様において、電源は、少なくとも一つのバッテリおよび/または蓄電池を含む。この実施態様は、すべての発明および適用可能な実施態様に利用することができる。
【0050】
さらに、本発明の目的は、請求項27の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0051】
照明装置を備えた本発明のヘルメットは、ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの電気光源と、ヘルメットシェルの外側に配置される蓄電池と結線される少なくとも一つの蓄電池および少なくとも一つの太陽光発電源を備えている。
【0052】
本発明のヘルメットの場合、蓄電池は、ヘルメットが照射されるときに太陽光発電源によって再充電される。これは、晴天時にヘルメットを使用する一般的な場合である。ヘルメットは、蓄電池を再充電するために、日当りがよい位置、例えば窓台上に設置することができる。低い視認条件の間にヘルメットを使用する場合、蓄電池は電気光源に給電する。ヘルメットの電源が再び再充電されるという点で、電気光源の操作上の即用性が増加する。これによって、ヘルメット装着者の安全性が増す。
【0053】
本発明のヘルメットは、他の複数の発明および可能な実施態様の特徴を好適に有することができる。
【0054】
さらに、本発明の目的は、請求項29の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0055】
本発明のヘルメットは、平行な換気孔を有するヘルメットシェル、および、当該ヘルメットシェルの換気孔とほぼ合致する他の換気孔を有する2つのベゼルを備えたヘルメットであって、当該各ベゼルは、当該換気孔に対して長手方向および対角方向にヘルメットシェル内で移動可能に案内されるガイドスロットを有し、2つのベゼルのガイドスロットは、換気孔に対向して傾斜させられるとともに、各ベゼルは他のガイドスロット(33)を有し、当該ガイドスロットは、換気孔に平行して伸び、かつ、全てのガイドスロットに係入するガイドピンは、ヘルメットシェルの他のガイドスロット内で移動可能であり、当該換気孔に平行して伸びている。
【0056】
本発明のヘルメットにおいて、ベゼルの他の通風孔が、ヘルメットシェルの通風孔に多少重なるよう、2つのベゼルは他のガイドスロットのガイドピンの変位によって置き換えられる。したがって、ヘルメットの通風孔の横断面は、通風孔を介して空気の量が調整可能である。低い外気温度の場合、通風孔は、完全に、または、ほぼ完全に閉じることができ、高い外気温度の場合、完全に、または、ほぼ完全に開くことができる。中温の場合、通風孔および他の通風孔は、ほぼ半分まで重ねることができる。その結果、ヘルメットは、それぞれの環境条件に対して調整を可能である。したがって、ヘルメットの装着は、通風孔の変更できない従来のヘルメットより快適である。その結果、ユーザはヘルメットを頻繁に使用し、ヘルメットは装着者の安全性を増大させる。
【0057】
本発明のヘルメットは、発明に基づく少なくとも一つの付加的な特徴および適用可能な実施態様の特徴を有する。
【0058】
本発明は、実施形態の添付の図面を使用し、更に詳細に後述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
以下の異なる実施形態の説明において、対応する部分は、同じ参照番号を付している。 語句「上部」、「底部」、「正面」および「後部」は「水平方向」および「垂直」は、水平方向の前方を見つめる起立姿勢の人が、装着した当該ヘルメットに適用される。
【0060】
図1の記載において、ヘルメット11は、ヘルメットシェル2を有する。額より上に配置されヘルメットシェル2の前端上に前灯3.1を備える照明装置3は、ヘルメットシェル2に挿入さている。
【0061】
さらに、照明装置3は後灯3.2備え、それは装着者の後頭部より上のヘルメットシェル2の裏に配置される。前灯3.1および後灯3.2の各々は、円筒状または先端を切った円錐状のハウジング4.1、4.2を有し、それは外側の正面に光源5.1、5.2を含む。ハウジング4.1、4.2は、ヘルメットシェル2に挿入され、光源5.1、5.2を有する外側の正面は、ヘルメットシェル2の外側と面一になるよう配置される。
【0062】
ハウジング4.1は、さらに光源5.2、電気制御装置および少なくともコイン電池またはバッテリの形の電源を含んでいる。
【0063】
前灯3.1および後灯3.2は、二心電気的接続線6によって相互接続される。
【0064】
ハウジング4.2は内側正面に鳩目を有し、それによって顎紐7が後方ループ7.1を通過させられる。
【0065】
顎紐7の前方ループ7.2は、ヘルメットシェル2の正面の頭蓋冠上に固定される。
【0066】
後方ループ7.1は、接続および分離可能な閉止素子8.1、8.2を有するファスナ8の底部にある。閉止素子8.1、8.2の各々は、電気接触子9.1、9.2を有し、それはファスナが連結されるとき、互いに接触する。電気接触子9.1、9.2は電線路10.1、10.2によって接続され、それは顎紐7の後方ループ7.1に組み込まれる。電線路10.1、10.2は、後灯3.2の電気制御装置と接続される。
【0067】
ファスナ8が閉じられ、接触子9.1、9.2が互いに接続した場合に限り、電気制御装置は、光源5.1、5.2のスイッチを入れることを可能にしている。光源5.1、5.2は、図示しない付加的な電気的スイッチによってオン/オフに切替えされる。この付加的なスイッチは、例えばディマスイッチまたは機械的スイッチである。しかしながら、ファスナが閉じたとき、照明装置が常にスイッチをオンにされることも一般的に可能である。
【0068】
したがって、ヘルメット1.1は、ヘルメットが装着されていない場合、不必要に照明のスイッチを入れることを回避する。
【0069】
図2のヘルメット1.2は、装着検出を目的とする点で異なる。装着検出のため、ヘルメット1.2は、光電感知器11を有し、それはハウジング4.1の内側正面上に光送信器11.1およびハウジング4.2の内側正面に受光器11.2を有し、その逆の配置も可能である。光送信器11.1は、後灯3.2の電気制御装置と接続された接続線6にも接続されている。受光器11.2は、電気制御装置にも接続される。
【0070】
光感知器11の光路12は、装着者の頭部14用のヘルメットシェル2の空間13まで伸びている。
【0071】
ヘルメット1.2が頭部14にある場合、光路12は遮断される。そのとき、電気制御装置は、ヘルメット1.2の装着状態を検出し、光源源5.1、5.2を作動させる。光路が遮断された場合、光源5.1、5.2のスイッチを常にオンにすることができる。しかしながら、電気光源5.1、5.2のスイッチを入れることは、例えばディマスイッチまたは機械的スイッチの付加的な作動に応じても可能である。この装着検出も、ヘルメット1.2が装着されていない場合にスイッチがオンにされるのを回避する。
【0072】
図3に記載のヘルメット1.3は、後灯3.2のハウジング4.2の内側正面に、装着者の後頭部14用の空間13に無負荷の状態で伸びる接触子が配備されている点で、ヘルメット1.1と異なる。接触子15は、空間13から間隔をおいた対向面側にピン16を有し、それは後部ハウジング4.2の電気的スイッチ17に向けて配置されている。
【0073】
ヘルメット1.3が頭部14にある場合、頭部14の接触子15は、ハウジング4.2に向けて近づくよう枢動し、ピン16がスイッチ17を作動させる。その結果、制御装置は、ヘルメット1.3が装着されたことを検出するスイッチ17によって電気的に接続され、光源5.1、5.2を作動させる。光源5.1、5.2は、すでに記載されている方法でスイッチを入れられる。
【0074】
図4に記載のヘルメット1.4は、後部ハウジング4.2の内側正面に熱線センサが配備されるという点で、ヘルメット1.1と異なる。熱センサ18は、電気制御装置に電気的に接続されている。
【0075】
ヘルメット1.4が頭部14にある場合、装着者の体温が熱センサ18に作用する。したがって、熱センサ18によって送信される信号は、特徴的なパターンで変化する。制御装置はこれを検出し、光源5.1、5.2を作動させる。その結果、光源5.1、5.2は、すでに記載されている方法でスイッチを入れられる。
【0076】
上記の実施形態において、個々または数個のLEDは、ハウジング4.1、4.2の外側正面の光源5.1、5.2として配置される。
【0077】
図5および6は、本発明の他のヘルメットの電気光源19を示し、それは光導体20およびLED21を含む。光導体20は、ほぼ半円横断面を有する。光導体20の平坦側に、複数本の並列溝22で形成されたストリップ状の構造が、その長手方向対して対角に配列されている。スリーブ23を有する光導体20の一端にLED21が、透過的な埋設によって圧入されている。LED21の2つの電気接触子24.1、24.2は、スリーブ23から突出している。LEDのねじ山のように突出しているベース25は、スリーブ23の正面に位置する。
【0078】
LED21から発される光は、光導体19の長手方向のスリーブ23の端部から向けられる。ストリップ状の構造22に衝突する光の部分は、斜材で反射して幅方向に広がり、光導体20の側から出力される。この光導体は、ストリップ状の構造22を有する側の反対側に位置する。その結果、LED21によって発される光の均一な照射は、光導体20の全長を通じて達成される。
【0079】
図7および8の記載において、数個の光源19は、ヘルメット1.5に配置される。光源19は、ヘルメットシェル2に各々組み込まれ、その光照射外側は、ヘルメットシェル2の外側と面一である。光源19は、頭蓋冠領域より上、こめかみ領域より上および後頭部上で斜め、同様に後頭部上で垂直に配置される。全光源19は、電気的接続ケーブル6を介して中央ハウジング4.3のコイン電池またはバッテリの形の電源に接続される。さらにまた、電気照明装置は、光源19オン/オフに切替えるための装置(図示しない)を含む。加えて、装着検出は、図1〜4の実施形態に基づいて存在させることができる。
【0080】
図9および10の記載において、ヘルメット1.6はモジュール26を有し、それはハウジング27を含み、2個の光導体19が大概平行に配置されている。光導体19は、対向する端部にLED21を有する。モジュール26は、ヘルメットシェル2内に単純に相対的に挿入またはそれぞれを嵌め込むことが可能であり、ハウジング27およびヘルメットシェル2は、適切な嵌め込み手段を備えることができる。さらにまた、モジュール26は、発光面の大部分を光導体19の発光面で構成されているので、略二次元の光照射となる。発光面は、光を拡散させるハウジング27のカバー28によって構成することができる(図11を参照)。
【0081】
図12および13は、一転鎖線で示されるヘルメット1.7上の換気装置29を示す。ヘルメット1.7は一群の平行な通風孔30を有し、それは、頂部側で正面から後部まで伸びている。細長い中間の通風孔30.1は、頭頂上に配置される。横方向の通風孔30.2および30.3は、中間の通風孔30.1の両側に配置される。上述した通風孔30.1から30.3までは、後頭部上でのヘルメット1.7の中央からおおよそ延びる。
【0082】
換気孔30.2、30.3の前に付加的な換気孔30.4、30.5が存在し、それはヘルメットシェルの正面の領域を通じてさらに伸びる。換気装置29は、付加的な換気孔31.1、31.2を有するベゼル29.1、29.2をそれぞれ備え、それらは前から後ろに伸びている。さらにまた、各ベゼル29.1、29.2は、ガイドスロット32.1、32.2を有し、それらは換気孔30.1から30.5まで、および、他の換気孔31.1から32.1に対角に傾けられている。正面において、ガイドスロット32.1、32.2は、ベゼル29.1、29.2の他のガイドスロット33.1、33.2によって各々接続されており、それらは、換気孔30.1から30.5まで、または、31.1から31.2までそれぞれ平行に伸びている。
【0083】
他のガイドスロット33.1、33.2に重なる他のガイドスロット34は、ヘルメットシェル2に存在する。
【0084】
ガイドピン35は、34と同様にガイドスロット32.1、32.2および他のガイドスロット33.1、33.2に挿入される。それは、ヘルメットシェル2の外側のボタン36に備えられている。
【0085】
さらに、ベゼル29.1、29.2は、他のガイドスロット33.1、33.2および34に対角方向のヘルメットシェル2へ導かれる。
【0086】
ベゼル29.1、29.2は、ヘルメットシェル2とヘルメットシェル2の内部ライニングの間に配置されるのが好ましく、それは孔30.1から30.5までに適合する孔を有する。
【0087】
ボタン36が図12の位置に配置されるとき、ガイドピン35は、付加的なガイドスロット33.1、33.2および36、並びに、ガイドスロット32.1、32.2のそれぞれの前端に配置される。その結果、ベゼル29.1、29.2は、最大限に引き離され、換気孔30.1から30.5までに重なる。ヘルメット1.7の内部空間の換気は、これによって抑制される。この位置は、冷たい空気が装着者の頭部に向かってはならない寒い冬の日に、特に意味をなす。
【0088】
図13の記載において、ガイドピン35が、他のガイドスロット33.1、33.2および34並びにガイドスロット32.1、32.2の後端に配置されるので、ボタン36は後方に押される。その結果、ベゼル29.1、29.2は一緒に押され、大概重なる。開口30.1から30.5までは、これによって分離される。それによって、他の換気口31.1、31.2は、換気口30.1に重なり、ベゼル29.1、29.2は、換気口30.2から30.5まで引き離される。換気口30.1から30.5までが最大に開かれる当該位置は、特に熱い夏日に有利である。
【0089】
ベゼル29.1、29.2は、換気口30.1から30.5までを介してヘルメットシェル2内への空気の流れを調整するために、図12および13に示される位置の間で、任意の中間位置に持ってくることができる。
【0090】
図14の記載において、ヘルメット1.8は、ヘルメットシェル2を有し、当該ヘルメットシェル2に小さいハウジング37は埋込まれ、ハウジング37にLED38の形で電気光源を含む。一端にLED38を割り当てられる複数個の柔軟な光導体39.1、39.2などのそれぞれは、ハウジング37に挿入される。光導体39.1、39.2などは、ヘルメットシェル2に埋込まれ、ヘルメットシェル2の光放出口40.1、40.2などを介してそれらの端部に達する。ヘルメットシェル2の外側で高くなった頭部状の広がり41.1、41.2などを有し、それは、図14に示されるよりかなり目立つ。光導体39.1、39.2などの場合、広がり41.1、41.2などは、加熱ツールの処理により熱鍛造可能なプラスチックで製造される。ヘルメットシェル2は外側に、例えば光放出口40.1から40.2などのかけてポリカーボネートまたはポリ塩化ビニルでできたコーティングを有することができる。
【0091】
光放出口40.1、40.2は、数個のグループで結合され、1つのグループは装着者14の額上方の前側に、他のグループは後頭部上のヘルメットシェル2の後側に、2つの他のグループはこめかみ上の両側に配置される。
【0092】
ハウジング37も、LED 38を制御するための電子ユニット41を含む。ハウジング37は、電源を含むこともできる。電源は、ヘルメットシェル2に面一に挿入され、ヘルメットシェル2の外側から、着脱可能になっている。電子ユニット41は、ケーブル42を介して他のLED38.1を介しても接続されており、それは光導体19と連結されており、ヘルメットシェル2の外側に配置される。ケーブル42およびLED 38.1は、ヘルメットシェル2に埋込まれる。さらに、LED 38.1および光導体19を有する一本以上のケーブル42は、可撓性を有する光導体39.1、39.2など、または、それに代わるものに存在させることもできる。
【0093】
LED38、38.1は、電気制御ユニット(図示せず)を介して電源(図示せず)に接続される。
【0094】
LED38がスイッチを入れられる場合、光導体39.1、39.2などは、異なる光放出口40.1、40.2などを介して外に向けて光を発する。高くなった頭部状の広がり41.1、41.2などのために、光導体39.1、39.2などは、1つの単一光源38から出力されるにも関わらず、光は大きい出口角で発されるので、容易に視認可能である。
【0095】
LED38.1は、光導体19を介して光りを放つ。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】照明装置を有するヘルメットおよび電気的接触による装着認識を示す縦断面図である。
【図2】照明装置を有するヘルメットおよび光電センサによる装着認識を示す縦断面図である。
【図3】照明装置を有するヘルメットおよび接触子による装着認識を示す縦断面図である。
【図4】照明装置を有するヘルメットおよび熱センサによる装着認識を示すの縦断面図である。
【図5】ヘルメットの光導体を有する光源および照明装置のLEDの上部側方からの部分的な斜視図である。
【図6】減少させられた同一光源の部分的な平面図である。
【図7】図5および6に記載の数個の光源を備えた照明装置を有するヘルメットの縦断面図である。
【図8】同じヘルメットの斜め後方側面からの斜視図である。
【図9】1つのモジュールにまとめられる平行配備した数個の光源を有する照明装置を備えたヘルメットの縦断面図である。
【図10】同じヘルメットの斜め後方側面からの斜視図である。
【図11】図9および10に記載のヘルメットのモジュールの正面図である。
【図12】閉位置にある調節可能な通風孔を有するヘルメットの換気装置の平面図である。
【図13】開位置にある同じ排気装置の平面図である。
【図14】数個の可撓性光導体を有する照明装置を備えたヘルメットの縦断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に自転車に乗る人および/またはスキーヤのために構成されたヘルメットに関する。しかしながら、ヘルメットは、スケータ、スケートボーダ、スノーボーダまたは他のスポーツマンのためにも構成することもできる。
【背景技術】
【0002】
照明装置を有するヘルメットは、夜または視界の悪い場合に自転車に乗る人を精度よく見つけるのに役立ち、可能な限り道を必要以上に照らさない。
【0003】
夜間の検出感度を改善するために、LED装置を開示するUS5,544,027は、そのLED装置を従来または新しい自転車ヘルメットに取り付けることができる。LEDは、ヘルメット内に配置されたバッテリのような電源、または、自転車に配置されたダイナモのような外部電源を電線路を介して接続されている。一実施形態において、ストリップ上で直列配置された複数個のLEDは、接着ストリップによって従来のヘルメットに固定可能にされている。バッテリは、ストリップの端部で拡大された矩形の切り口に収納されている。この配置は、ヘルメットのクラウン領域上の外側であり、ヘルメットの後頭部領域のバッテリボックスは、非常に取り扱いにくくなっている。複数個のLEDにも関わらず、装着者の頭頂部上に配置されるストリップの視界は、とりわけ良好でない。
【0004】
CA2、227、042A1は、一連の発光体のオン/オフ切り替用装置を備えた自転車ヘルメットを開示し、当該発光体は、透明で可撓性があるとともに、透過性および耐水性のある材料内に間隔をおいて電球を備えている。ストリップは、ヘルメットの外周に取り付けられる。点滅スイッチのように、ボックス状バッテリは、後頭部上のヘルメットの外側に配置される。
【特許文献1】米国特許第5,544,027号
【特許文献2】カナダ国特許第2、227、042A1号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このヘルメットは、装着者の後頭部およびヘルメット後側領域の安全のために重要な照明を備えている。しかしながら、当該装置はかさばるので、特にスポーツ中に使用するのに小さくて軽いことが必要とされる場合、ヘルメットの収容設備が問題となる。
【0006】
周知の照明装置は、オン/オフに切替えられなければならないので、低い視認条件下で必ずしもスイッチを入れられないし、または、十分な視認条件下でスイッチを入れた状態を維持して不必要に電力を使用するといった不都合がある。
【0007】
さらにまた、周知のヘルメットは、寒い天候の間に頻繁に汗をかく装着者の頭上のヘルメットシェルに通風孔を介して冷風を入り込むので、装着者が風邪をひく恐れがあるといった不都合がある。その結果、ヘルメットの代わりに、温かい帽子が頻繁に装着される。
【0008】
このことから、本発明の目的は、装着者をより精度よく保護するヘルメットを作成することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0010】
本発明のヘルメットは、ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの電気光源を有する照明装置と、
頭部上のヘルメットの装着を検出するセンサと、
電気光源およびセンサと結線される電気制御装置および電源を備え、
前記電気制御装置は、頭部にヘルメットが装着されたことをセンサが検出したときに、電源のスイッチを入れるか、または、電気光源のスイッチを入れるのを許可するよう構成されている。
【0011】
本発明のヘルメットは、装着者の頭部にヘルメットが装着された場合にのみ電気光源のスイッチを入れる。これは、センサによって検出される。センサは、対応する信号を送信する。前記制御装置は、頭上のヘルメットの装着をセンサが検出した場合の信号に同調し、この場合に限り当該制御装置は電気光源のスイッチをオンにする。したがって、装着者の頭上にヘルメットがある場合に限り照明装置のスイッチを確実にオンにする。ヘルメットが着脱されるとき、照明装置はスイッチをオフにされる。これによって、不必要な電力消費が回避されるので、照明装置は、視認条件が要求される場合、より頻繁に使用することができる。したがって、当該ヘルメットは、従来のヘルメットよりも安全である。本発明は、装着者の頭上にヘルメットがある場合、照明装置のスイッチが常にオンになる実施態様を含む。しかしながら、頭部にヘルメットが装着される場合、電気制御装置が、電気光源のスイッチをオンにすることを可能にするだけでの実施態様を含む。その次に、追加スイッチが、光源のスイッチをオンにすることを必要とする。特に、これは、手動またはディマスイッチによって作動可能なスイッチである。この実施態様において、ヘルメットが着脱がれる場合、光源のスイッチがオンにされ、これに関連づけられた電力消費が回避される。
【0012】
センサは、異なる方法で構成することができる。一実施態様において、センサは、顎紐のファスナの2つの接続可能な閉止素子に電気接点を有し、接点によって接続される電線路は、顎紐に沿って伸び、電気制御装置と接続されている。ファスナの閉止素子が継合される時だけ光源のスイッチをオンにするか、または、別々にスイッチをオンにすることができる。頭部にヘルメットが着座するときに閉止素子が適宜に継合されるので、このセンサは、装着者の頭部にヘルメットが装着されたことを検出する。したがって、この実施態様は、光源がスイッチをオンにされるか、または、装着者の頭上にヘルメットが装着され、光源のスイッチがオフのままである場合に、オンにすることを可能にする。
【0013】
一実施態様において、センサは、光源および受光器を備え光電子センサであり、当該光電子センサの光路は、装着者の頭部用ヘルメットシェル内の空間へと伸びている。ヘルメットが頭上にあるとき、光電子センサの光路は遮断される。ヘルメットが頭上にないとき、センサは光源によって照射される。その結果、センサは、ヘルメットが頭上にあるか否かを決定する。
【0014】
一実施態様において、前記センサは、装着者がヘルメットを装着したとき、装着者の頭部によって作動する。前記接触子は、例えば、機械的スイッチ(電気的なスイッチ接点によって)または電子スイッチ(例えばホールスイッチまたは光電子センサ)と連結される。当該センサのスイッチは、電気制御装置と順番に電気的に接続されている。
【0015】
一実施態様において、前記センサは、熱センサであり、当該熱センサはヘルメットシェルの空間に割り当てられるので、ヘルメットの空間内の頭部による放射熱を当該熱センサが検出する。頭部がその中にあるとき、電気制御装置が、ヘルメットシェル内部で頭部を検出するセンサによって送信される信号を評価することによって決定することができるよう、センサは対応する信号を発する。
【0016】
ヘルメットは、上述したセンサの一つ、または、上述のセンサを組み合わせることもできる。
【0017】
他の実施態様によれば、光源および/またはセンサおよび/または制御装置は、前記照明装置の少なくとも一つのハウジングに配置される。
【0018】
さらにまた、本発明の目的は、請求項7の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0019】
本発明のヘルメットは、ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの電気光源を有する照明装置と、
ヘルメットシェルの外側に配置される輝度センサと、
電気光源および輝度センサと電気的に接続される電気制御装置および電源とを備え、
前記電気制御装置は、輝度センサによって送信される測定信号に基づいて電気光源を制御するように構成されている。
【0020】
本発明のヘルメットの場合、電気制御装置は、輝度センサによって検出される視認条件に応じて電気光源を制御する。本発明は、制御装置が、電気光源が低い視認条件でスイッチをオンにし、良好な視認条件でスイッチをオフにするよう構成された制御装置の実施態様を含む。電気光源が、より低い視認条件でより明るくなるように前記制御装置を構成する実施態様も含む。しかしながら、電気光源は、ただでさえ周囲からかなり目立つので、完全な暗闇において、より弱く輝くように構成することもできる。電気輝度センサによって送信される信号と電気光源に供給される電力の間の関数は、有用性を考慮して選ぶことができる。さらにまた、本発明は、実施態様において、電気光源が弱い視認条件でスイッチをオンにされ、良好な視認条件でスイッチをオフにし、かつ、視認条件に応じてスイッチをオンにされた電気光源の輝度を制御するようにも制御装置を構成する。さらに、実施態様は、可能であるならば、輝度センサによって送信される信号に基づいて電気光源のスイッチのみをオン、または、個々にオフにするよう電気制御装置を構成する。電気光源のスイッチをオンにするために、その時に追加スイッチは接続されなければならなし、それが開くときに、電気光源はスイッチをオフにされる。
【0021】
すべての実施態様において、電気光源の制御が電力消費を減少させ、これによって照明の有効性を増加させるので、装着者はヘルメットによってよりよく保護される。この実施態様の場合において、ヘルメットは、低い視認条件下でスイッチが自動でオンにされ、低い視認条件下で照明が確保される。
【0022】
一実施態様において、装着者の頭上にヘルメットがある場合、その時に光源のスイッチがオンにされ、または、スイッチをオンにすることができるように、請求項1の特徴および適用可能な場合に請求項1の実施態様の少なくとも1つを有するヘルメット。
【0023】
他の実施態様において、電気制御装置は、輝度センサによって出力される信号が、規定時間のある閾値より下回る場合、光源のスイッチをオンにし、および/または、輝度センサによって出力される信号が他の規定時間に他の閾値を超えた場合、光源のスイッチをオフにするよう構成される。周囲輝度の短期的な変動に対する照明装置の望ましくない反応は、これによって回避される。
【0024】
一実施態様において、規定期間および/または他の規定期間は、少なくとも5秒および/または多くても30秒である。
【0025】
さらにまた、本発明の目的は、請求項11のヘルメットによって解決される。
【0026】
少なくとも1つの電気光源を有する照明装置を備えた本発明のヘルメットは、長手方向に対して斜めに伸びるストリップ状の構造、および/または、下向光軸伝導材を有するヘルメットシェルの外側に配置される光導体と、前記光導体の少なくとも一つの端上のLEDと、電源を備える。
【0027】
当該照明装置の場合、LEDは、光導体の一端内で光を発する。光導体は、その長手方向に対して斜めに伸びるストリップ状の構造、および/または、下向光軸伝導材によって光を発する。これは、ストリップ状の構造、および/または、光導体の材料に埋め込まれる小さな光拡散粒子、および、光導体の長手方向に対して斜め方向への調光によって光が偏光されることに基づく。光は、光導体の側に発せられる。特に、ストリップ状の構造の反対側に存在している光導体の縦側面に光を発することができる。したがって、全面にストリップ状の光源が構成されるように、照明装置は縦側面に沿って光を発する。より多くのLEDを備え、時間通りに光りを発する従来の照明装置より良好な光照射は、それによって達成される。ヘルメットは、容易に視認可能な面に照明装置を有することもできる。さらにまた、二次元に光を放つ一つの照明装置を当該照明装置に組み合わせることもできる。
【0028】
照明装置は、より目立つので、ヘルメットは装着者をより確実に保護する。
【0029】
一実施態様において、請求項1および/または請求項7のヘルメットの少なくとも一つの実施態様から適用できる場合、ヘルメットは、請求項1および/または請求項7のヘルメットの特徴を有する。
【0030】
一実施態様において、二次元に拡散する光導体は、ヘルメットシェルの外側に装着される。さらに、それは、ヘルメットシェルの外側に配置されることが好ましい。他の実施態様において、電気接点を有する光源または個別のLEDは、ヘルメットシェルに取り外せないように形成される。他の実施態様において、電気接点を有するLEDは、ヘルメットシェルの発泡体に埋込まれる。他の実施態様において、光源の電源は、電子ユニットによって実現される。他の実施態様において、ばね接点を介して既設された光源の電源は、ヘルメットシェルに組み込まれたケーブルに接続される。ケーブルは、ヘルメットシェルの発泡体に埋込まれるのことが好ましい。ばね接点は、ヘルメットシェルの少なくとも部分的に埋込むか、または、発泡体内に埋め込むこともできる。
【0031】
光源または個別のLEDを制御して、更に電源を含む電子ユニットは、ヘルメットシェル内に埋込まれることが好ましい。さらに、それは、着脱可能および面一となるようにヘルメットシェルに埋込まれることが好ましい。さらに、電気ユニットは、内部から、または、ヘルメットシェルの外側から取り出せることが好ましい。
【0032】
ストリップ状の構造は、異なった設計にできる。一実施態様において、ストリップ状の構造は、光導体の内側および/または外側に配置される溝および/または突起である。
【0033】
LEDは、光導体の端に対して、異なる方法で位置決めすることができる。一実施態様において、光導体は一端上にスリーブを有し、そこにLEDは挿入される。
【0034】
他の実施態様において、ヘルメットは、光導体とLEDをそれぞれに有する数個の電気光源を備える。電気光源は、ヘルメットの異なる側面に配置することができる。例えば、ヘルメットの前側と後側および/または左側または右側に配置する。他の実施態様において、ヘルメットは、光導体を平行に配置した電気光源を備えている。平行配置された光導体は、ほぼ二次元方向に光を放つことができる。他の実施態様において、隣接する平行配置の光源は、対向する端部にLEDを有する。より均一な発光は、いくつかの平行光源の配置によって達成される。
【0035】
他の実施態様において、コモンキャリアに配置される平行の光源は、ヘルメットシェル外側の他のレシーバに挿入される。照明モジュールを構成するコモンキャリア上の光源の平行配置は、ヘルメット内の全体ユニットとして取り付けが可能であり、照明装置を有するヘルメットの装備または再装備を容易にする。
【0036】
一実施態様において、少なくとも一つの電気光源は、後頭部領域を通じておよび/または頭蓋冠の前頭領域を通じておよび/または側頭領域域を通じて配置される。
【0037】
さらにまた、本発明の目的は、請求項20の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0038】
少なくとも一つの電気光源を備えた照明装置を有する本発明のヘルメットは、少なくとも一つのLED上の一端、および、ヘルメットシェルの異なる光出口開口の他端配置される数個の可撓性を有する光導体および少なくとも一つのLEDと、電源を備える。
【0039】
一実施態様によれば、可撓性を有する光導体の給電は、ヘルメットから着脱可能な電子ユニットが起こすことが可能な光によって実現可能である。それは、LEDを有することができる。電子ユニットは、LED制御用の制御装置を含むことができる。さらに、それは、電源を含むことができる。電源および/またはLEDの切替のためのスイッチは、電子ユニットの一実施形態によって利用できる。これに対して、光導体は、ヘルメットシェルに取り外せない発泡体であることが好ましい。さらに、それらは、ヘルメットシェルの発泡体内に埋め込むことが好ましい。
【0040】
電子ユニットは、ヘルメットシェル内に二次元状に嵌め込むことが好ましい。それは、発泡体で構成されたヘルメットシェル内に二次元状に嵌め込まれることが好ましい。電子ユニットは、ヘルメットシェル内に嵌め込まれて面一であることが好ましい。それは、ヘルメットシェルの内側または外側で面一であることが好ましい。それは、ヘルメットシェルの内側または外側、あるいはそれぞれから取り外し可能であることが好ましい。
【0041】
当該照明装置の場合、複数個のLEDは、数個の可撓性を有する光導体の端部に光を導いて光らせる。可撓性を有する光導体は、例えばガラス繊維、ナイロン糸などである。光導体は、ヘルメットシェルの異なる光出口開口の他端に配置される。その結果、複数個のLEDの光は、ヘルメットシェルの異なる光出口開口から発せられる。ヘルメットシェルの異なる側からの光の照射が達成されるように、光出口開口は、ヘルメットシェルの異なる側を通って分配されている。光出口開口は、ヘルメットシェル全体を通じて均一または不規則、或いは、同様に一部を通じて均一または不規則に分配されることができる。ヘルメットシェルのサブエリア内に複数個の光出口開口を互いに近接して配備することも可能である。このサブエリアのいくつかは、互いに大きく距離をおいて配置することができる。
本発明は、実際に一つのLEDを使用しているヘルメットシェル上の異なる箇所から、光を照射可能にする。数個のLEDを使用した場合、多数の光出口開口から光を照射可能にし、その光はLEDの数をしのぐ。ヘルメットは、向上した光照射を通じて装着者の安全に寄与する。
【0042】
数個のLEDは、同じ或いは異なる色にすることができる。数個の異なる色のLEDを使用した場合、異なる色は光出力開口が配置されるヘルメットの異なる側に割り当てることができる。それは光導体を介して特定色のそれぞれのLEDに接続される。例えば、ヘルメットの前側から白色光を照射するように、ヘルメットの前側の光出口開口に通じている光導体は、複数個の白色LEDに導くことができる。さらにまた、ヘルメットの後側から赤色光を照射するように、ヘルメットの後側の光出口開口に導かれる光導体は、複数個の赤色LEDに導くことができる。
【0043】
本発明のヘルメットは、本発明および実施可能な少なくとも一つの付加的なヘルメットの特徴を有することができる。
【0044】
光導体は、一般にヘルメットシェルの外側に沿って案内させることができる。好ましい実施例において、光導体は、ヘルメットシェルの中でそれらの端部に配置される。光導体は、ヘルメットシェル内に埋込まれることができ、および/または、ヘルメットシェルの内側に沿って導くことができる。ヘルメットシェルの内側で、それらは、ヘルメットシェルの内部ライニングによって覆うことができる。
【0045】
さらに、LEDが外側に直接に光を発するように、LEDはヘルメットシェルの光出口開口に沿ってヘルメットシェルの外側に配置することができる。他の実施態様において、LEDは、ヘルメットシェル内に配置される。その場合、光は、光導体を介して外に導かれるだけである。これによって、均一な光照射は、全ての光出口開口を介して達成することができる。
【0046】
光導体は、光出口開口端に異なる方法で取り付けることができる。例えば、それらは、光出口開口に押圧および/または接着することができる。一実施態様において、光導体は、ヘルメットシェルの光出口開口外側に配置されて広がりを有する。この広がりを通じて、光導体は、光出口開口のそれらの位置に固定される。光出口開口からの光照射で、光導体は、ヘルメットシェル内に適切に埋設またはそれぞれを固定することにより安全にすることができる。例えば、ヘルメットシェルに接着、および/または、その溝に挟み込む。さらに、この広がりは、光照射面を拡大および/またはより大きな照射角度で外へ光を照射するのに役立てることができる。このために、広幅化は、他の実施態様によって頭を起こしたようになる。
【0047】
LEDの広幅化は、例えば、可撓物の光導体の端部、または、加熱用具によって他の熱可鍛性の材料を押し広げることによって生じさせることができる。
【0048】
すべての例示的実施形態で、電源が、電気光源と接続されるか、または、接続可能であることが分かる。電気的スイッチおよび/または電気制御装置は、電気光源を有する電源を接続するのに役立つ。
【0049】
他の実施態様において、電源は、少なくとも一つのバッテリおよび/または蓄電池を含む。この実施態様は、すべての発明および適用可能な実施態様に利用することができる。
【0050】
さらに、本発明の目的は、請求項27の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0051】
照明装置を備えた本発明のヘルメットは、ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの電気光源と、ヘルメットシェルの外側に配置される蓄電池と結線される少なくとも一つの蓄電池および少なくとも一つの太陽光発電源を備えている。
【0052】
本発明のヘルメットの場合、蓄電池は、ヘルメットが照射されるときに太陽光発電源によって再充電される。これは、晴天時にヘルメットを使用する一般的な場合である。ヘルメットは、蓄電池を再充電するために、日当りがよい位置、例えば窓台上に設置することができる。低い視認条件の間にヘルメットを使用する場合、蓄電池は電気光源に給電する。ヘルメットの電源が再び再充電されるという点で、電気光源の操作上の即用性が増加する。これによって、ヘルメット装着者の安全性が増す。
【0053】
本発明のヘルメットは、他の複数の発明および可能な実施態様の特徴を好適に有することができる。
【0054】
さらに、本発明の目的は、請求項29の特徴を有するヘルメットによって解決される。
【0055】
本発明のヘルメットは、平行な換気孔を有するヘルメットシェル、および、当該ヘルメットシェルの換気孔とほぼ合致する他の換気孔を有する2つのベゼルを備えたヘルメットであって、当該各ベゼルは、当該換気孔に対して長手方向および対角方向にヘルメットシェル内で移動可能に案内されるガイドスロットを有し、2つのベゼルのガイドスロットは、換気孔に対向して傾斜させられるとともに、各ベゼルは他のガイドスロット(33)を有し、当該ガイドスロットは、換気孔に平行して伸び、かつ、全てのガイドスロットに係入するガイドピンは、ヘルメットシェルの他のガイドスロット内で移動可能であり、当該換気孔に平行して伸びている。
【0056】
本発明のヘルメットにおいて、ベゼルの他の通風孔が、ヘルメットシェルの通風孔に多少重なるよう、2つのベゼルは他のガイドスロットのガイドピンの変位によって置き換えられる。したがって、ヘルメットの通風孔の横断面は、通風孔を介して空気の量が調整可能である。低い外気温度の場合、通風孔は、完全に、または、ほぼ完全に閉じることができ、高い外気温度の場合、完全に、または、ほぼ完全に開くことができる。中温の場合、通風孔および他の通風孔は、ほぼ半分まで重ねることができる。その結果、ヘルメットは、それぞれの環境条件に対して調整を可能である。したがって、ヘルメットの装着は、通風孔の変更できない従来のヘルメットより快適である。その結果、ユーザはヘルメットを頻繁に使用し、ヘルメットは装着者の安全性を増大させる。
【0057】
本発明のヘルメットは、発明に基づく少なくとも一つの付加的な特徴および適用可能な実施態様の特徴を有する。
【0058】
本発明は、実施形態の添付の図面を使用し、更に詳細に後述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
以下の異なる実施形態の説明において、対応する部分は、同じ参照番号を付している。 語句「上部」、「底部」、「正面」および「後部」は「水平方向」および「垂直」は、水平方向の前方を見つめる起立姿勢の人が、装着した当該ヘルメットに適用される。
【0060】
図1の記載において、ヘルメット11は、ヘルメットシェル2を有する。額より上に配置されヘルメットシェル2の前端上に前灯3.1を備える照明装置3は、ヘルメットシェル2に挿入さている。
【0061】
さらに、照明装置3は後灯3.2備え、それは装着者の後頭部より上のヘルメットシェル2の裏に配置される。前灯3.1および後灯3.2の各々は、円筒状または先端を切った円錐状のハウジング4.1、4.2を有し、それは外側の正面に光源5.1、5.2を含む。ハウジング4.1、4.2は、ヘルメットシェル2に挿入され、光源5.1、5.2を有する外側の正面は、ヘルメットシェル2の外側と面一になるよう配置される。
【0062】
ハウジング4.1は、さらに光源5.2、電気制御装置および少なくともコイン電池またはバッテリの形の電源を含んでいる。
【0063】
前灯3.1および後灯3.2は、二心電気的接続線6によって相互接続される。
【0064】
ハウジング4.2は内側正面に鳩目を有し、それによって顎紐7が後方ループ7.1を通過させられる。
【0065】
顎紐7の前方ループ7.2は、ヘルメットシェル2の正面の頭蓋冠上に固定される。
【0066】
後方ループ7.1は、接続および分離可能な閉止素子8.1、8.2を有するファスナ8の底部にある。閉止素子8.1、8.2の各々は、電気接触子9.1、9.2を有し、それはファスナが連結されるとき、互いに接触する。電気接触子9.1、9.2は電線路10.1、10.2によって接続され、それは顎紐7の後方ループ7.1に組み込まれる。電線路10.1、10.2は、後灯3.2の電気制御装置と接続される。
【0067】
ファスナ8が閉じられ、接触子9.1、9.2が互いに接続した場合に限り、電気制御装置は、光源5.1、5.2のスイッチを入れることを可能にしている。光源5.1、5.2は、図示しない付加的な電気的スイッチによってオン/オフに切替えされる。この付加的なスイッチは、例えばディマスイッチまたは機械的スイッチである。しかしながら、ファスナが閉じたとき、照明装置が常にスイッチをオンにされることも一般的に可能である。
【0068】
したがって、ヘルメット1.1は、ヘルメットが装着されていない場合、不必要に照明のスイッチを入れることを回避する。
【0069】
図2のヘルメット1.2は、装着検出を目的とする点で異なる。装着検出のため、ヘルメット1.2は、光電感知器11を有し、それはハウジング4.1の内側正面上に光送信器11.1およびハウジング4.2の内側正面に受光器11.2を有し、その逆の配置も可能である。光送信器11.1は、後灯3.2の電気制御装置と接続された接続線6にも接続されている。受光器11.2は、電気制御装置にも接続される。
【0070】
光感知器11の光路12は、装着者の頭部14用のヘルメットシェル2の空間13まで伸びている。
【0071】
ヘルメット1.2が頭部14にある場合、光路12は遮断される。そのとき、電気制御装置は、ヘルメット1.2の装着状態を検出し、光源源5.1、5.2を作動させる。光路が遮断された場合、光源5.1、5.2のスイッチを常にオンにすることができる。しかしながら、電気光源5.1、5.2のスイッチを入れることは、例えばディマスイッチまたは機械的スイッチの付加的な作動に応じても可能である。この装着検出も、ヘルメット1.2が装着されていない場合にスイッチがオンにされるのを回避する。
【0072】
図3に記載のヘルメット1.3は、後灯3.2のハウジング4.2の内側正面に、装着者の後頭部14用の空間13に無負荷の状態で伸びる接触子が配備されている点で、ヘルメット1.1と異なる。接触子15は、空間13から間隔をおいた対向面側にピン16を有し、それは後部ハウジング4.2の電気的スイッチ17に向けて配置されている。
【0073】
ヘルメット1.3が頭部14にある場合、頭部14の接触子15は、ハウジング4.2に向けて近づくよう枢動し、ピン16がスイッチ17を作動させる。その結果、制御装置は、ヘルメット1.3が装着されたことを検出するスイッチ17によって電気的に接続され、光源5.1、5.2を作動させる。光源5.1、5.2は、すでに記載されている方法でスイッチを入れられる。
【0074】
図4に記載のヘルメット1.4は、後部ハウジング4.2の内側正面に熱線センサが配備されるという点で、ヘルメット1.1と異なる。熱センサ18は、電気制御装置に電気的に接続されている。
【0075】
ヘルメット1.4が頭部14にある場合、装着者の体温が熱センサ18に作用する。したがって、熱センサ18によって送信される信号は、特徴的なパターンで変化する。制御装置はこれを検出し、光源5.1、5.2を作動させる。その結果、光源5.1、5.2は、すでに記載されている方法でスイッチを入れられる。
【0076】
上記の実施形態において、個々または数個のLEDは、ハウジング4.1、4.2の外側正面の光源5.1、5.2として配置される。
【0077】
図5および6は、本発明の他のヘルメットの電気光源19を示し、それは光導体20およびLED21を含む。光導体20は、ほぼ半円横断面を有する。光導体20の平坦側に、複数本の並列溝22で形成されたストリップ状の構造が、その長手方向対して対角に配列されている。スリーブ23を有する光導体20の一端にLED21が、透過的な埋設によって圧入されている。LED21の2つの電気接触子24.1、24.2は、スリーブ23から突出している。LEDのねじ山のように突出しているベース25は、スリーブ23の正面に位置する。
【0078】
LED21から発される光は、光導体19の長手方向のスリーブ23の端部から向けられる。ストリップ状の構造22に衝突する光の部分は、斜材で反射して幅方向に広がり、光導体20の側から出力される。この光導体は、ストリップ状の構造22を有する側の反対側に位置する。その結果、LED21によって発される光の均一な照射は、光導体20の全長を通じて達成される。
【0079】
図7および8の記載において、数個の光源19は、ヘルメット1.5に配置される。光源19は、ヘルメットシェル2に各々組み込まれ、その光照射外側は、ヘルメットシェル2の外側と面一である。光源19は、頭蓋冠領域より上、こめかみ領域より上および後頭部上で斜め、同様に後頭部上で垂直に配置される。全光源19は、電気的接続ケーブル6を介して中央ハウジング4.3のコイン電池またはバッテリの形の電源に接続される。さらにまた、電気照明装置は、光源19オン/オフに切替えるための装置(図示しない)を含む。加えて、装着検出は、図1〜4の実施形態に基づいて存在させることができる。
【0080】
図9および10の記載において、ヘルメット1.6はモジュール26を有し、それはハウジング27を含み、2個の光導体19が大概平行に配置されている。光導体19は、対向する端部にLED21を有する。モジュール26は、ヘルメットシェル2内に単純に相対的に挿入またはそれぞれを嵌め込むことが可能であり、ハウジング27およびヘルメットシェル2は、適切な嵌め込み手段を備えることができる。さらにまた、モジュール26は、発光面の大部分を光導体19の発光面で構成されているので、略二次元の光照射となる。発光面は、光を拡散させるハウジング27のカバー28によって構成することができる(図11を参照)。
【0081】
図12および13は、一転鎖線で示されるヘルメット1.7上の換気装置29を示す。ヘルメット1.7は一群の平行な通風孔30を有し、それは、頂部側で正面から後部まで伸びている。細長い中間の通風孔30.1は、頭頂上に配置される。横方向の通風孔30.2および30.3は、中間の通風孔30.1の両側に配置される。上述した通風孔30.1から30.3までは、後頭部上でのヘルメット1.7の中央からおおよそ延びる。
【0082】
換気孔30.2、30.3の前に付加的な換気孔30.4、30.5が存在し、それはヘルメットシェルの正面の領域を通じてさらに伸びる。換気装置29は、付加的な換気孔31.1、31.2を有するベゼル29.1、29.2をそれぞれ備え、それらは前から後ろに伸びている。さらにまた、各ベゼル29.1、29.2は、ガイドスロット32.1、32.2を有し、それらは換気孔30.1から30.5まで、および、他の換気孔31.1から32.1に対角に傾けられている。正面において、ガイドスロット32.1、32.2は、ベゼル29.1、29.2の他のガイドスロット33.1、33.2によって各々接続されており、それらは、換気孔30.1から30.5まで、または、31.1から31.2までそれぞれ平行に伸びている。
【0083】
他のガイドスロット33.1、33.2に重なる他のガイドスロット34は、ヘルメットシェル2に存在する。
【0084】
ガイドピン35は、34と同様にガイドスロット32.1、32.2および他のガイドスロット33.1、33.2に挿入される。それは、ヘルメットシェル2の外側のボタン36に備えられている。
【0085】
さらに、ベゼル29.1、29.2は、他のガイドスロット33.1、33.2および34に対角方向のヘルメットシェル2へ導かれる。
【0086】
ベゼル29.1、29.2は、ヘルメットシェル2とヘルメットシェル2の内部ライニングの間に配置されるのが好ましく、それは孔30.1から30.5までに適合する孔を有する。
【0087】
ボタン36が図12の位置に配置されるとき、ガイドピン35は、付加的なガイドスロット33.1、33.2および36、並びに、ガイドスロット32.1、32.2のそれぞれの前端に配置される。その結果、ベゼル29.1、29.2は、最大限に引き離され、換気孔30.1から30.5までに重なる。ヘルメット1.7の内部空間の換気は、これによって抑制される。この位置は、冷たい空気が装着者の頭部に向かってはならない寒い冬の日に、特に意味をなす。
【0088】
図13の記載において、ガイドピン35が、他のガイドスロット33.1、33.2および34並びにガイドスロット32.1、32.2の後端に配置されるので、ボタン36は後方に押される。その結果、ベゼル29.1、29.2は一緒に押され、大概重なる。開口30.1から30.5までは、これによって分離される。それによって、他の換気口31.1、31.2は、換気口30.1に重なり、ベゼル29.1、29.2は、換気口30.2から30.5まで引き離される。換気口30.1から30.5までが最大に開かれる当該位置は、特に熱い夏日に有利である。
【0089】
ベゼル29.1、29.2は、換気口30.1から30.5までを介してヘルメットシェル2内への空気の流れを調整するために、図12および13に示される位置の間で、任意の中間位置に持ってくることができる。
【0090】
図14の記載において、ヘルメット1.8は、ヘルメットシェル2を有し、当該ヘルメットシェル2に小さいハウジング37は埋込まれ、ハウジング37にLED38の形で電気光源を含む。一端にLED38を割り当てられる複数個の柔軟な光導体39.1、39.2などのそれぞれは、ハウジング37に挿入される。光導体39.1、39.2などは、ヘルメットシェル2に埋込まれ、ヘルメットシェル2の光放出口40.1、40.2などを介してそれらの端部に達する。ヘルメットシェル2の外側で高くなった頭部状の広がり41.1、41.2などを有し、それは、図14に示されるよりかなり目立つ。光導体39.1、39.2などの場合、広がり41.1、41.2などは、加熱ツールの処理により熱鍛造可能なプラスチックで製造される。ヘルメットシェル2は外側に、例えば光放出口40.1から40.2などのかけてポリカーボネートまたはポリ塩化ビニルでできたコーティングを有することができる。
【0091】
光放出口40.1、40.2は、数個のグループで結合され、1つのグループは装着者14の額上方の前側に、他のグループは後頭部上のヘルメットシェル2の後側に、2つの他のグループはこめかみ上の両側に配置される。
【0092】
ハウジング37も、LED 38を制御するための電子ユニット41を含む。ハウジング37は、電源を含むこともできる。電源は、ヘルメットシェル2に面一に挿入され、ヘルメットシェル2の外側から、着脱可能になっている。電子ユニット41は、ケーブル42を介して他のLED38.1を介しても接続されており、それは光導体19と連結されており、ヘルメットシェル2の外側に配置される。ケーブル42およびLED 38.1は、ヘルメットシェル2に埋込まれる。さらに、LED 38.1および光導体19を有する一本以上のケーブル42は、可撓性を有する光導体39.1、39.2など、または、それに代わるものに存在させることもできる。
【0093】
LED38、38.1は、電気制御ユニット(図示せず)を介して電源(図示せず)に接続される。
【0094】
LED38がスイッチを入れられる場合、光導体39.1、39.2などは、異なる光放出口40.1、40.2などを介して外に向けて光を発する。高くなった頭部状の広がり41.1、41.2などのために、光導体39.1、39.2などは、1つの単一光源38から出力されるにも関わらず、光は大きい出口角で発されるので、容易に視認可能である。
【0095】
LED38.1は、光導体19を介して光りを放つ。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】照明装置を有するヘルメットおよび電気的接触による装着認識を示す縦断面図である。
【図2】照明装置を有するヘルメットおよび光電センサによる装着認識を示す縦断面図である。
【図3】照明装置を有するヘルメットおよび接触子による装着認識を示す縦断面図である。
【図4】照明装置を有するヘルメットおよび熱センサによる装着認識を示すの縦断面図である。
【図5】ヘルメットの光導体を有する光源および照明装置のLEDの上部側方からの部分的な斜視図である。
【図6】減少させられた同一光源の部分的な平面図である。
【図7】図5および6に記載の数個の光源を備えた照明装置を有するヘルメットの縦断面図である。
【図8】同じヘルメットの斜め後方側面からの斜視図である。
【図9】1つのモジュールにまとめられる平行配備した数個の光源を有する照明装置を備えたヘルメットの縦断面図である。
【図10】同じヘルメットの斜め後方側面からの斜視図である。
【図11】図9および10に記載のヘルメットのモジュールの正面図である。
【図12】閉位置にある調節可能な通風孔を有するヘルメットの換気装置の平面図である。
【図13】開位置にある同じ排気装置の平面図である。
【図14】数個の可撓性光導体を有する照明装置を備えたヘルメットの縦断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも1個の電気光源(5.1、5.2)を有する照明装置(3)と、
頭部上の前記ヘルメット(1)の装着を検出するセンサ(9.1、9.2;11;18)と、
前記電気光源(5.1、9.2;11;15;18)と前記センサ(9.1、9.2;11;15;18)を電気的に接続させる電気制御装置および電源を備えたヘルメットであって、
前記電気制御装置は、前記センサが頭部(5.1、5.2)上のヘルメット(1)の装着が検出されるとき、電気光源のスイッチを入れるか、または、電気光源のスイッチを入れるのを単に許可するよう構成されている。
【請求項2】
請求項1に記載のヘルメットにおいて、
前記センサは、ファスナ(8)の2つの結合可能な閉止素子(8.1、8.2)の中に電気接触子(9.1、9.2)を備え、
電線路(10.1、10.2)が、顎紐(7)に沿って伸びる電気接点と電気制御装置に接続されている。
【請求項3】
請求項1または2に記載のヘルメットにおいて、
前記センサは、光源(11.1)および受光器(11.2)を有する光電感知器(11)であり、当該光電感知器の光路(12)は、装着者の頭部(14)用のヘルメットシェル(2)の空間(13)へと伸びている。
【請求項4】
請求項1ないし3のヘルメットにおいて、
前記センサは、装着者の頭部(14)用のヘルメットシェル(2)の空間(13)に係入する接触子(15)を備える。
【請求項5】
請求項1ないし4に記載のヘルメットにおいて、
前記センサは、前記空間(13)内の頭部(14)によって発される熱放射を検出するように、ヘルメットシェル(2)の空間(13)に割り当てられる熱センサ(18)である。
【請求項6】
請求項1ないし5に記載のヘルメットにおいて、
前記光源(5.1、5.2)および/またはセンサ(9.1、9.2;11;15;18)および/または制御装置は、照明装置(3)の少なくとも一つのハウジング(4.1、4.2)内またはハウジング上に配置される。
【請求項7】
ヘルメットシェル(2)の外側に配置される少なくとも一つの電気光源(5.1、5.2)を有する照明装置(3)と、
前記ヘルメットシェル(2)の外側に配置される輝度センサと、
前記電気光源(5.1、5.2)、輝度センサおよび電源に電気的に接続される電気制御装置を備えたヘルメットであって、
前記電気制御装置は、輝度センサによって送信される信号の度合いに応じて電気光源を制御するように構成されている。
【請求項8】
請求項1ないし6の一つと請求項7に記載のヘルメット。
【請求項9】
請求項7または8に記載のヘルメットにおいて、
前記電気制御装置は、輝度センサによる信号出力が規定した期間に所定の閾値以下に弱まる場合、光源(5.1、5.2)のスイッチを入れ、および/または、輝度センサによる信号出力が他の規定した期間に他の閾値を超える場合、光源のスイッチを切るように構成されている。
【請求項10】
請求項9に記載のヘルメットにおいて、
前記規定した期間および/または他の規定した期間は、少なくとも5秒、多くても15秒である。
【請求項11】
少なくとも一つの電気光源(19)を有する照明装置を備えたヘルメットであって、
長手方向に対して斜めに伸びるストリップ状の構造(22)、および/または、下向光軸伝導材を有するヘルメットシェル(2)の外側に配置される光導体(20)と、
前記光導体(20)の少なくとも一つの端上のLED(21)と、
電源を備える。
【請求項12】
請求項1から10の一つと請求項11に記載のヘルメット。
【請求項13】
請求項11または12に記載のヘルメットにおいて、
前記ストリップ状の構造(22)は、光源(20)の内側および/または外側に配置される溝および/または突起である。
【請求項14】
請求項13に記載のヘルメットにおいて、
前記光導体(20)は、一端にスリーブ(23)を有し、そこにLED(21)が保持されている。
【請求項15】
請求項11ないし14の一つに記載のヘルメットにおいて、
1個の光導体(20)と1個のLED(21)をそれぞれに有する数個の電気光源(19)を備える。
【請求項16】
請求項15に記載のヘルメットにおいて、
平行に配置された前記光導体(20)を有する少なくとも2つの電気光源(19)を備える。
【請求項17】
請求項16に記載のヘルメットにおいて、
隣接する平行な光源(19)は、対向端部にLED(21)を有する。
【請求項18】
請求項16または17に記載のヘルメットにおいて、
平行な光源(19)は、コモンキャリア(27)に配置され、ヘルメットシェル(1.6)上の他のレシーバの外側に挿入される。
【請求項19】
請求項1ないし18の一つに記載のヘルメットにおいて、
少なくとも一つの電気光源(19)は、後頭部領域上におよび/または頭蓋冠の正面域上および/またはこめかみ上に配置される。
【請求項20】
少なくとも一つの電気光源を有する照明装置を備えたヘルメットであって、
数個の可撓性を有する光導体と、
少なくとの一つのLEDと、
電源を備え、
前記光導体は、少なくとも一つのLEDを一端上と、ヘルメットシェルの異なる光出口開口の他端に配置されている。
【請求項21】
請求項1ないし19の一つと請求項20に記載のヘルメット。
【請求項22】
請求項20または21に記載のヘルメットにおいて、
光導体は、ヘルメットシェルの内部でその両端の間に配置される。
【請求項23】
請求項20ないし22の一つに記載のヘルメットにおいて、
少なくとも一つのLEDは、ヘルメットシェルの内部に配置される。
【請求項24】
請求項20ないし23に記載のヘルメットにおいて、
前記光導体は、ヘルメットシェル上の光出口開口外側に幅広に配置される。
【請求項25】
請求項24に記載のヘルメットにおいて、
前記幅広の部分は、高くなった頭部状である。
【請求項26】
請求項1ないし25の一つに記載のヘルメットにおいて、
前記電源は、少なくとも一つのバッテリおよび/または蓄電池が具備されている。
【請求項27】
少なくとも一つの電気光源を有する照明装置(3)がヘルメットシェル(2)の外側に配置され、当該ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの蓄電池および少なくとも一つの太陽光発電源を備えたヘルメットであって、
前記太陽光発電源は、蓄電池と電気的に接続されている。
【請求項28】
請求項1ないし請求項26の一つと請求項27に記載のヘルメット。
【請求項29】
平行な換気孔(30)を有するヘルメットシェル(2)、および、当該ヘルメットシェルの換気孔(30)とほぼ合致する他の換気孔(31)を有する2つのベゼル(29)を備えたヘルメットであって、
当該各ベゼルは、当該換気孔(30)に対して長手方向および対角方向にヘルメットシェル(2)内で移動可能に案内されるガイドスロット(32)を有し、
2つのベゼル(29)のガイドスロット(32)は、換気孔(30)に対向して傾斜させられるとともに、各ベゼル(29)は他のガイドスロット(33)を有し、
当該ガイドスロット(33)は、換気孔(30)に平行して伸び、かつ、全てのガイドスロットに係入するガイドピン(35)は、ヘルメットシェル(2)の他のガイドスロット(34)内で移動可能であり、当該換気孔(30)に平行して伸びている。
【請求項30】
請求項1ないし28の一つと請求項29に記載のヘルメット。
【請求項1】
ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも1個の電気光源(5.1、5.2)を有する照明装置(3)と、
頭部上の前記ヘルメット(1)の装着を検出するセンサ(9.1、9.2;11;18)と、
前記電気光源(5.1、9.2;11;15;18)と前記センサ(9.1、9.2;11;15;18)を電気的に接続させる電気制御装置および電源を備えたヘルメットであって、
前記電気制御装置は、前記センサが頭部(5.1、5.2)上のヘルメット(1)の装着が検出されるとき、電気光源のスイッチを入れるか、または、電気光源のスイッチを入れるのを単に許可するよう構成されている。
【請求項2】
請求項1に記載のヘルメットにおいて、
前記センサは、ファスナ(8)の2つの結合可能な閉止素子(8.1、8.2)の中に電気接触子(9.1、9.2)を備え、
電線路(10.1、10.2)が、顎紐(7)に沿って伸びる電気接点と電気制御装置に接続されている。
【請求項3】
請求項1または2に記載のヘルメットにおいて、
前記センサは、光源(11.1)および受光器(11.2)を有する光電感知器(11)であり、当該光電感知器の光路(12)は、装着者の頭部(14)用のヘルメットシェル(2)の空間(13)へと伸びている。
【請求項4】
請求項1ないし3のヘルメットにおいて、
前記センサは、装着者の頭部(14)用のヘルメットシェル(2)の空間(13)に係入する接触子(15)を備える。
【請求項5】
請求項1ないし4に記載のヘルメットにおいて、
前記センサは、前記空間(13)内の頭部(14)によって発される熱放射を検出するように、ヘルメットシェル(2)の空間(13)に割り当てられる熱センサ(18)である。
【請求項6】
請求項1ないし5に記載のヘルメットにおいて、
前記光源(5.1、5.2)および/またはセンサ(9.1、9.2;11;15;18)および/または制御装置は、照明装置(3)の少なくとも一つのハウジング(4.1、4.2)内またはハウジング上に配置される。
【請求項7】
ヘルメットシェル(2)の外側に配置される少なくとも一つの電気光源(5.1、5.2)を有する照明装置(3)と、
前記ヘルメットシェル(2)の外側に配置される輝度センサと、
前記電気光源(5.1、5.2)、輝度センサおよび電源に電気的に接続される電気制御装置を備えたヘルメットであって、
前記電気制御装置は、輝度センサによって送信される信号の度合いに応じて電気光源を制御するように構成されている。
【請求項8】
請求項1ないし6の一つと請求項7に記載のヘルメット。
【請求項9】
請求項7または8に記載のヘルメットにおいて、
前記電気制御装置は、輝度センサによる信号出力が規定した期間に所定の閾値以下に弱まる場合、光源(5.1、5.2)のスイッチを入れ、および/または、輝度センサによる信号出力が他の規定した期間に他の閾値を超える場合、光源のスイッチを切るように構成されている。
【請求項10】
請求項9に記載のヘルメットにおいて、
前記規定した期間および/または他の規定した期間は、少なくとも5秒、多くても15秒である。
【請求項11】
少なくとも一つの電気光源(19)を有する照明装置を備えたヘルメットであって、
長手方向に対して斜めに伸びるストリップ状の構造(22)、および/または、下向光軸伝導材を有するヘルメットシェル(2)の外側に配置される光導体(20)と、
前記光導体(20)の少なくとも一つの端上のLED(21)と、
電源を備える。
【請求項12】
請求項1から10の一つと請求項11に記載のヘルメット。
【請求項13】
請求項11または12に記載のヘルメットにおいて、
前記ストリップ状の構造(22)は、光源(20)の内側および/または外側に配置される溝および/または突起である。
【請求項14】
請求項13に記載のヘルメットにおいて、
前記光導体(20)は、一端にスリーブ(23)を有し、そこにLED(21)が保持されている。
【請求項15】
請求項11ないし14の一つに記載のヘルメットにおいて、
1個の光導体(20)と1個のLED(21)をそれぞれに有する数個の電気光源(19)を備える。
【請求項16】
請求項15に記載のヘルメットにおいて、
平行に配置された前記光導体(20)を有する少なくとも2つの電気光源(19)を備える。
【請求項17】
請求項16に記載のヘルメットにおいて、
隣接する平行な光源(19)は、対向端部にLED(21)を有する。
【請求項18】
請求項16または17に記載のヘルメットにおいて、
平行な光源(19)は、コモンキャリア(27)に配置され、ヘルメットシェル(1.6)上の他のレシーバの外側に挿入される。
【請求項19】
請求項1ないし18の一つに記載のヘルメットにおいて、
少なくとも一つの電気光源(19)は、後頭部領域上におよび/または頭蓋冠の正面域上および/またはこめかみ上に配置される。
【請求項20】
少なくとも一つの電気光源を有する照明装置を備えたヘルメットであって、
数個の可撓性を有する光導体と、
少なくとの一つのLEDと、
電源を備え、
前記光導体は、少なくとも一つのLEDを一端上と、ヘルメットシェルの異なる光出口開口の他端に配置されている。
【請求項21】
請求項1ないし19の一つと請求項20に記載のヘルメット。
【請求項22】
請求項20または21に記載のヘルメットにおいて、
光導体は、ヘルメットシェルの内部でその両端の間に配置される。
【請求項23】
請求項20ないし22の一つに記載のヘルメットにおいて、
少なくとも一つのLEDは、ヘルメットシェルの内部に配置される。
【請求項24】
請求項20ないし23に記載のヘルメットにおいて、
前記光導体は、ヘルメットシェル上の光出口開口外側に幅広に配置される。
【請求項25】
請求項24に記載のヘルメットにおいて、
前記幅広の部分は、高くなった頭部状である。
【請求項26】
請求項1ないし25の一つに記載のヘルメットにおいて、
前記電源は、少なくとも一つのバッテリおよび/または蓄電池が具備されている。
【請求項27】
少なくとも一つの電気光源を有する照明装置(3)がヘルメットシェル(2)の外側に配置され、当該ヘルメットシェルの外側に配置される少なくとも一つの蓄電池および少なくとも一つの太陽光発電源を備えたヘルメットであって、
前記太陽光発電源は、蓄電池と電気的に接続されている。
【請求項28】
請求項1ないし請求項26の一つと請求項27に記載のヘルメット。
【請求項29】
平行な換気孔(30)を有するヘルメットシェル(2)、および、当該ヘルメットシェルの換気孔(30)とほぼ合致する他の換気孔(31)を有する2つのベゼル(29)を備えたヘルメットであって、
当該各ベゼルは、当該換気孔(30)に対して長手方向および対角方向にヘルメットシェル(2)内で移動可能に案内されるガイドスロット(32)を有し、
2つのベゼル(29)のガイドスロット(32)は、換気孔(30)に対向して傾斜させられるとともに、各ベゼル(29)は他のガイドスロット(33)を有し、
当該ガイドスロット(33)は、換気孔(30)に平行して伸び、かつ、全てのガイドスロットに係入するガイドピン(35)は、ヘルメットシェル(2)の他のガイドスロット(34)内で移動可能であり、当該換気孔(30)に平行して伸びている。
【請求項30】
請求項1ないし28の一つと請求項29に記載のヘルメット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図14−1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図14−1】
【公表番号】特表2012−516949(P2012−516949A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548616(P2011−548616)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000739
【国際公開番号】WO2010/089140
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511192300)テカズィア・アクチエンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000739
【国際公開番号】WO2010/089140
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511192300)テカズィア・アクチエンゲゼルシャフト (1)
【Fターム(参考)】
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