説明

ベッド

【課題】使用者が睡眠中に芳香作用,遠赤外線作用又はマイナスイオン作用を全身的に受けることができるベッドの提供。
【解決手段】木製ベッドは、ベッド枠10に支持された箱形寝床部20と、その内空間を小分け空間21a,21b,21cとして区画する仕切板21と、小分け空間21a,21b,21cを閉蓋する蓋板22a,22b,22cと、小分け空間21a,21b,21cを閉蓋する蓋板22a,22b,22cとを有する。小分け空間21a,21b,21cには桧チップ,トルマリン,木炭,植物のポプリ等の内容物(図示せず)が収納されている。蓋板22a,22b,22cには多数の通気孔Hが形成されている。箱形寝床部20の底板にも多数の通気孔hが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドに関し、特に、使用者が睡眠中に芳香作用,遠赤外線作用又はマイナスイオン作用を全身的に受けることができるベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、血行促進とマッサージ効果が得られる木製ベッドが特開2002―58567に開示されている。この木製ベッドは、複数の棒状部材を並べた寝床部を備えている。
【特許文献1】特開2002―58567
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この木製ベッドによれば、睡眠中の寝返りや身動きによる局部圧力で血行促進やマッサージ効果が得られるものの、逆に、寝心地の悪さが伴い、ベッドの本来機能である熟睡や快眠を損なう。
【0004】
この種のベッドは言わば健常者にとっての健康増進を図るための健康器具であり、虚弱体質や大病をなされた方々にはふさわしくない。健康弱者にとってのベッドは、病気等を克服する気持を抱かせるものがふさわしい。
【0005】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題は、使用者が睡眠中に芳香作用,遠赤外線作用又はマイナスイオン作用を全身的に受けることができるベッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係るベッドは、ベッド枠に支持された箱形寝床部を有し、当該箱形寝床部の内空間に木のチップ,鉱石,炭,植物のポプリ等の内容物を収納して成り、前記箱形寝床部の上板は多数の通気孔を備えて成ることを特徴とする。箱形寝床部の上板に横たわる使用者は、上板の多数の通気孔を介して木のチップや植物のポプリからの芳香に包まれるため、アロマテラピー作用を睡眠中全身に受けることができる。また、炭からの遠赤外線作用やトルマリン等の鉱石からのマイナスイオン作用を受けることができ、快眠を促すばかりか、健康弱者にとっては、睡眠中もその作用を受けていることが病気等を克服する気持を高める。
【0007】
箱形寝床部は勿論、ベッド枠も桧材等の木製とするのが良い。
【0008】
箱形寝床部はベッド枠に対して引き出し式に取り付けることができるが、ベッド枠に嵌め込み支持されており、上板は蓋板であることが望ましい。蓋板を取り外すことで、箱形寝床部内の内容物を交換できる。
【0009】
箱形寝床部の底板が多数の通気孔を備えて成る場合は、底板の真下に蒸気発生器を設置すると、蒸気が底板の通気孔を介して内容物を通り抜けて横たわる人の身体を保湿すると同時に、アロマテラピー効果をもたらす。また、横たわっている人の上にプラスチックカバーを覆うことにより、発汗効果を促すこともできる。
【0010】
箱形寝床部の内空間が1又は2以上の仕切板で区画された小分け空間を有する場合、箱形寝床部の補強効果と共に、異なる内容物を仕分けして収めることができ、上記各作用の組み合わせを発揮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例に係る木製ベッドを示す組立斜視図である。
【0012】
本例の木製ベッドは、桧材を用いたベッド枠10と、これに上から嵌め込んで支持される箱形寝床部20を有する。ベッド枠10は、4本の脚部11と、これらを連結する梁材12〜15と、ヘッドボード16と、箱形寝床部20を嵌め込み支持する段差を形成するための枠板17とから成る。
【0013】
箱形寝床部20は、内空間を3つの小分け空間21a,21b,21cとして区画する仕切板21を有し、その上板は小分け空間21a,21b,21cを閉蓋する蓋板22a,22b,22cとして分かれている。各小分け空間21a,21b,21cには蓋板22a,22b,22cの嵌め込み支持してフラット化を図るために段差を形成する内板Pが設けられている。の蓋板22a,22b,22cには多数の通気孔Hが形成されている。また、小分け空間21a,21b,21cの底板にも多数の通気孔hが形成されている。そして、小分け空間21a,21b,21cには、桧チップ,トルマリン,木炭,植物のポプリ等の内容物(図示せず)が収納されている。桧チップは桧材をサイコロ状に細断した後、桧オイルを含ませたものと使用できる。アロマテラピー効果を高めるためには植物のポプリに精油を含ませても良い。
【0014】
箱形寝床部20の蓋板22a,22b,22cに横たわる使用者は、多数の通気孔Hを介して桧チップや植物のポプリからの芳香に包まれるため、アロマテラピー作用ないし森林浴作用を睡眠中全身に受けることができる。また、木炭からの遠赤外線作用やトルマリンからのマイナスイオン作用を受けることができ、快眠を促すばかりか、健康弱者にとっては、睡眠中もその作用を受けていることが病気等を克服する気持を高める。
【0015】
箱形寝床部20は勿論、ベッド枠10も桧材等の木製とするのが良い。
【0016】
箱形寝床部20はベッド枠10に嵌め込み支持されており、上板が蓋板22a,22b,22cであることから、蓋板22a,22b,22cを取り外すことで、箱形寝床部20内の内容物を交換できる。
【0017】
また、箱形寝床部20の底板に多数の通気孔hが形成されているため、底板の真下に蒸気発生器を設置すると、蒸気が底板の通気孔hを介して内容物を通り抜けて横たわる人の身体を保湿すると同時に、アロマテラピー効果をもたらす。また、横たわっている人の上にプラスチックカバーを覆うことにより、発汗効果を促すこともできる。
【0018】
仕切板21は箱形寝床部20の補強部材となるが、小分け空間21a,21b,21cで分割されるため、異なる内容物を仕分けして収めることができ、上記各作用の組み合わせを発揮できる。
【0019】
なお、本例ではベッド枠10と箱形寝床部20とを桧材を用いた木製として構成してあるが、金属製でも構わない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施例に係る木製ベッドを示す組立斜視図である。
【符号の説明】
【0021】
10…ベッド枠
11…脚部
12〜15…梁板
16…ヘッドボード
17…枠板
20…箱形寝床部
21a,21b,21c…小分け空間
21…仕切板
22a,22b,22c…蓋板
H,h…通気孔
P…内板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド枠に支持された箱形寝床部を有し、当該箱形寝床部の内空間に木のチップ,鉱石,炭,植物のポプリ等の内容物を収納して成り、前記箱形寝床部の上板は多数の通気孔を備えて成ることを特徴とするベッド。
【請求項2】
請求項1において、前記箱形寝床部はベッド枠に嵌め込み支持されており、前記上板は蓋板であることを特徴とするベッド。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、前記箱形寝床部の底板は多数の通気孔を備えて成ることを特徴とするベッド。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、前記箱形寝床部の内空間は1又は2以上の仕切板で区画された小分け空間を有することを特徴とするベッド。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、前記ベッド枠及び前記箱形寝床部が木製であることを特徴とするベッド。

【図1】
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【公開番号】特開2006−340969(P2006−340969A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−170861(P2005−170861)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【出願人】(505153351)有限会社ニチボ (1)
【Fターム(参考)】