説明

ペットボトルを利用した自動車オモチャの工作セット

【課題】 使用済みのペットボトルを再利用して資源の有効活用を図ることが可能な自動車オモチャの工作セットを提供する。
【解決手段】 ペットボトルを適宜な形状にカットし且つそのカットした部材を接合することにより形成する自動車オモチャの車体における底部の前後2箇所に取付ける2本のシャフト2,6と、その1本のシャフト2に組み付けたフライホイール3付きの駆動装置5と、各シャフト2,6の両端にそれぞれ取付ける4つのタイヤ7,8,9,10と、上記のペットボトルから自動車オモチャの車体を形成する工程と、その車体に上記のシャフト、駆動装置およびタイヤを取付ける工程を記載した作り方説明書11とをセットで具えたことを特徴とする。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はペットボトルを利用した自動車オモチャの工作セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
資源の有効活用の観点から使用済みのペットボトルを再利用することが好ましい。しかしながら、使用済みのペットボトルの用途は限られているので、あまり再利用されていないのが現状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、使用済みのペットボトルを再利用して資源の有効活用を図ることが可能な自動車オモチャの工作セットを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案のペットボトルを利用した自動車オモチャの工作セットは、ペットボトルを適宜な形状にカットし且つそのカットした部材を接合することにより形成する自動車オモチャの車体における底部の前後2箇所に取付ける2本のシャフト2,6と、その1本のシャフト2に組み付けたフライホイール3付きの駆動装置5と、各シャフト2,6の両端にそれぞれ取付ける4つのタイヤ7,8,9,10と、上記のペットボトルから自動車オモチャの車体を形成する工程と、その車体に上記のシャフト、駆動装置およびタイヤを取付ける工程を記載した作り方説明書11とをセットで具えたことを特徴とする、という構成を採るものである。
【0005】
【実施例】
以下、図示した実施例について説明する。まず、図4に示した本考案工作セットの構成部品から説明する。すなわち、本考案の工作セットは、筐体1にシャフト2を貫通させて筐体1の内部にフライホイール3とシャフト2の回転をフライホイール3へ伝達する歯車機構4を収納してなる駆動装置5と、もう1本のシャフト6と、各シャフト2,6の両端にそれぞれ取り付ける4つのタイヤ7,8,9,10と、作り方説明書11とから構成されるものである。なお、ペットボトルはこの工作セットの購入者が各自で用意する。ペットボトルは計4個、すなわち、角形小ペットボトルを1個、丸形小ペットボトルを2個、及び角形大ペットボトルを1個使用する。なお、小ペットボトルとは200ミリリットル用で、大ペットボトルとは2リットル用のものをいう。また、この工作セットの購入者は、その他に、はさみ、カッター、キリ等の穴あけ用具、工作用の塗料、はけ、ビニールテープ、及び両面テープなども用意する。
【0006】
次に、自動車オモチャの製作工程を説明するが、この工程は上記の作り方説明書11に記載されている。まず、1本の丸形小ペットボトルの頭部を切断して車体ヘッド12を形成するとともに、もう1本の丸形小ペットボトルの頭部を切断して運転席カバー13を形成する。また、角形小ペットボトルから頭部を切り除いて車体本体14を形成する。さらに、角形大ペットボトルを切断して下部ウイング15と上部ウイング16を形成し、その下部ウイング15の上面部に両面テープ17で上部ウイング16を接合する。なお、運転席カバー13に接合用の爪片18を形成するとともに、車体本体14の上面部にはその爪片18を差し込み可能な切込み19を設ける。また、下部ウイング15の底面部に爪片20を形成するとともに、車体本体14の底面部における後端部にその爪片20を差し込み可能な切込み21を設ける。さらに、車体本体14の底面部における前端寄り箇所に底穴22を設ける。また、上記の角形大ペットボトルを切断して穴付きの取付板23を形成して、上記の駆動装置5における筐体1をその取付板23にビニールテープ24で固定する。
【0007】
そして、上記の車体ヘッド12を車体本体14の前端部にビニールテープ25で接合し、又、上記の取付板23に固定した駆動装置5を上記の車体本体14の底面部に設けた底穴22から車体本体1の内部へ入れて、その取付板23をビニールテープ26により車体本体14の底面部に固定する。それから、車体本体14の上面部に設けた上記の切込み19に上記の運転席カバー13の爪片18を差し込んで車体本体14に対し運転席カバー13を接合するとともに、上記の下部ウイング15の底面部に設けた爪片20を車体本体14の底面部に設けた上記の切込み21に差し込んで下部ウイング15を車体本体14に接合する。そして、駆動装置5のシャフト2の両端にそれぞれタイヤ7,8を取り付けるとともに、車体本体14の後端側面部に設けた小孔27と下部ウイング15の側面下端部に設けた小穴とにシャフト6を貫通させてそのシャフト6の両端にもそれぞれタイヤ9,10を取り付けることにより、図1乃至図3に示すようなペットボトルを利用した自動車オモチャが完成する。
【0008】
【考案の効果】
本考案の工作セットは上記のようにペットボトルを利用して簡単にオモチャの自動車を製作できるので、ペットボトルの再利用による資源の有効活用に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】完成した自動車オモチャの斜視図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図1のB−B線における断面図である。
【図4】工作セットの構成部品を示す平面図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 シャフト
3 フライホイール
4 歯車機構
5 駆動装置
6 シャフト
7 タイヤ
8 タイヤ
9 タイヤ
10 タイヤ
11 作り方説明書
12 車体ヘッド
13 運転席カバー
14 車体本体
15 下部ウイング
16 上部ウイング
17 両面テープ
18 爪片
19 切込み
20 爪片
21 切込み
22 底穴
23 取付板
24 ビニールテープ
25 ビニールテープ
26 ビニールテープ
27 小孔

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ペットボトルを適宜な形状にカットし且つそのカットした部材を接合することにより形成する自動車オモチャの車体における底部の前後2箇所に取付ける2本のシャフト2,6と、その1本のシャフト2に組み付けたフライホイール3付きの駆動装置5と、各シャフト2,6の両端にそれぞれ取付ける4つのタイヤ7,8,9,10と、上記のペットボトルから自動車オモチャの車体を形成する工程と、その車体に上記のシャフト、駆動装置およびタイヤを取付ける工程を記載した作り方説明書11とをセットで具えたことを特徴とするペットボトルを利用した自動車オモチャの工作セット。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【図4】
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【登録番号】実用新案登録第3068234号(U3068234)
【登録日】平成12年2月9日(2000.2.9)
【発行日】平成12年4月28日(2000.4.28)
【考案の名称】ペットボトルを利用した自動車オモチャの工作セット
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平11−7827
【出願日】平成11年10月15日(1999.10.15)
【出願人】(593157220)サンスター文具株式会社 (21)