ペットボトルコンベア
【課題】人や作業車等の通行や作業の障害となる度合が軽減される構成のペットボトルコンベアを提供する。
【解決手段】縦コンベア1と、この縦コンベア1の頂部から搬出されるペットボトルを搬送先に送る横コンベア2とを備える。縦コンベア本体6は、縦コンベア枠5内の上部、下部にそれぞれ配設され、一方を駆動側、他方を従動側としたスプロケット9,10と、上下のスプロケット9,10に掛け回されたスプロケットチェーン15と、このスプロケットチェーン15に配設され、上昇時に開口側が上向きとなるペットボトル搬送用の複数のバケット16とを有する。縦コンベア1の下部にてペットボトルが投入されたバケット16が縦コンベア枠5に沿って上昇し、縦コンベア枠5の頂部にてバケット16が反転することにより、16バケット内のペットボトルがバケットから横コンベア2上に落下する。
【解決手段】縦コンベア1と、この縦コンベア1の頂部から搬出されるペットボトルを搬送先に送る横コンベア2とを備える。縦コンベア本体6は、縦コンベア枠5内の上部、下部にそれぞれ配設され、一方を駆動側、他方を従動側としたスプロケット9,10と、上下のスプロケット9,10に掛け回されたスプロケットチェーン15と、このスプロケットチェーン15に配設され、上昇時に開口側が上向きとなるペットボトル搬送用の複数のバケット16とを有する。縦コンベア1の下部にてペットボトルが投入されたバケット16が縦コンベア枠5に沿って上昇し、縦コンベア枠5の頂部にてバケット16が反転することにより、16バケット内のペットボトルがバケットから横コンベア2上に落下する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばペットボトルの破砕機やその圧縮装置等にペットボトルを搬送するペットボトルコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
ペットボトルの破砕機やその圧縮装置等にペットボトルを搬送するペットボトルコンベアは、一般的にある高さからペットボトルを落とし込む必要がある。このため、ペットボトルを連続的に処理するためには、従来は例えば特許文献1に記載のように、傾斜コンベアや特殊なコンベアによって必要な高さまで持ち上げて搬送している。
【0003】
【特許文献1】特許第3705594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のように、従来のペットボトルコンベアには傾斜したコンベアを用いているので、必要な高さを確保するための相応の距離が必要である。そのため、コンベアの下を人やフォークリフト等の作業車が行き来するスペースが確保し難く、コンベアが人やフォークリフト等の作業車の通行の障害になるという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、人や作業車等の通行や作業の障害となる度合が軽減される構成のペットボトルコンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1のペットボトルコンベアは、ペットボトルを搬入するペットボトルコンベアにおいて、
縦コンベアと、この縦コンベアの頂部から搬出されるペットボトルを搬送先に送る横コンベアとを備え、
前記縦コンベアは、地盤に固定して立設された縦コンベア枠と、この縦コンベア枠内に収容された縦コンベア本体と、前記縦コンベア枠に取付けられたコンベア駆動モータとを有し、
前記縦コンベア本体は、前記縦コンベア枠内の上部、下部にそれぞれ配設され、一方を駆動側、他方を従動側としたスプロケットと、上下のスプロケットに掛け回されたスプロケットチェーンと、このスプロケットチェーンに配設され、上昇時に開口側が上向きとなるペットボトル搬送用の複数のバケットとを有し、
前記バケットは、縦コンベアの下部にてペットボトルが投入されたバケットが前記縦コンベア枠内にて上昇し、縦コンベア枠の頂部にて前記バケットが反転することにより、前記バケット内のペットボトルがバケットから前記横コンベア上に落下する構成を有し、
前記横コンベアの上に、前記縦コンベアから落下するペットボトルをガイドするシュートを設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2のペットボトルコンベアは、請求項1に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記バケットは、下降時に上面となる背面が、スプロケットチェーン取付け側から先端側にかけて下向きとなる傾斜面をなし、前記縦コンベア内の頂部において落下するペットボトルが1つ先の先行バケットの前記傾斜面に沿って前記横コンベア上に落下する構成を有することを特徴とする。
【0008】
請求項3のペットボトルコンベアは、請求項1に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の上部に駆動スプロケットを設け、
前記縦コンベア枠の外面でかつ前記駆動スプロケットの軸の下方に、前記駆動モータを搭載したモータフレームをボルト、ナットの締結、弛緩により上下位置調整可能に取付け、
前記駆動モータの出力軸と前記駆動スプロケットの軸の外端部とにそれぞれ駆動モータの動力伝達用のスプロケットを取付けると共に、これらの動力伝達用のスプロケット間にスプロケットチェーンを掛け回したことを特徴とする。
【0009】
請求項4のペットボトルコンベアは、請求項3に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の頂部に、前記駆動モータおよび前記モータフレームを巻上装置を介して支持するブラケットを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5のペットボトルコンベアは、請求項1から4までのいずれかに記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の下部に、上方から落下するバケットを受ける受けカバーを設け、
前記受けカバーは、バケット先端の移動軌跡に沿った形状を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、縦コンベアと横コンベアとによりペットボトルコンベアを構成したので、横コンベアの高さを作業車が通過可能な高さに確保することにより、横コンベアの下を通行したり作業を行なうことができ、また、縦コンベアは占有面積が狭いため、全体としてこのペットボトルコンベアは人や作業車の通行や作業の障害となる度合を大幅に低減することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、縦コンベアのバケットが頂部で反転することにより落下するペットボトルが、頂部にあるバケットの1つ先を先行して下降するバケットの背面の傾斜面に沿って横コンベアに落下するようにしたので、横コンベアへのガイド部材としての別部材を設けることなく、縦コンベアの頂部から落下するペットボトルを横コンベアへ円滑に移行させることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、駆動モータを搭載したモータフレームを、駆動スプロケットの下方にボルト、ナットの締結、弛緩により縦コンベア枠に上下位置調整可能に取付けたので、ボルトを緩めた状態で駆動モータやモータフレームの自重により動力伝達用のスプロケットチェーンを張り、その張った状態でボルトを締結し縦コンベア枠にモータフレームを固定することによって、動力伝達用のスプロケットチェーンの張り具合を容易に調整することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、駆動モータの上下位置調整を行なう際に、駆動モータをブラケットから巻上装置を介して支持し、巻上装置によって駆動モータの高さを支持させることにより、動力伝達用のスプロケットチェーンの交換や駆動モータの整備作業における作業性が向上する。
【0015】
請求項5の発明によれば、前記縦コンベア枠の下部に、上方から落下するバケットを受ける受けカバーを設けたので、縦コンベアを設置した床面から受けカバーに掃き込んだペットボトルがバケットにより効率良く掬われる。また、上部のバケットからペットボトルが落下した場合、この受けカバーでペットボトルを受けることにより、後続のバケットでこのペットボトルを掬い上げることができ、搬送効率があがる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1、図2はそれぞれ本発明のペットボトルコンベアの一実施の形態を示す正面図および平面図である。1はペットボトルを上方に搬送する縦コンベア、2はこの縦コンベア1の頂部から落下するペットボトルを搬送先に搬送する横コンベア、3はこの横コンベアにより搬送される搬送先である破砕機、4は横コンベア2により搬送されてきたペットボトルを破砕機3に搬入するシュートである。なお本発明のペットボトルコンベアは破砕機3の代わりにペットボトルの圧縮成型機等を搬送先とする場合もある。
【0017】
図3(A)はこの実施の形態の縦コンベア1の側面図、図3(B)はその正面図である。これらの図に示すように、縦コンベア1は縦コンベア枠5と、この縦コンベア枠5内に収容した縦コンベア本体6とを備える。縦コンベア枠5は水平断面形状が矩形をなすもので、四隅に配置される縦枠5aと、隣接する縦枠5a間に架設された横枠5bと、縦枠5aと横枠5bとで構成される4隅のコーナー部間を連結して補強するロッド5cと、この縦コンベア枠5の外面を覆う外装板5dとを備える。なおこの外装板5dは必ずしも必要ではない。この縦コンベア枠5は、地盤7に掘られた凹部8内に設置した基枠5e上に固定される。この縦コンベア枠5の前面の下部には外装板5dを欠除させたペットボトル投入口5fを設ける。
【0018】
縦コンベア本体6は、縦コンベア枠5の上部に設けたスプロケット取付け枠13に回転自在に取付けられた軸11に嵌着した2個の駆動スプロケット9と、縦コンベア枠5の下部に設けたスプロケット取付け枠14に回転自在に取付けられた軸12に嵌着した2個の従動スプロケット10とを備える。駆動スプロケット9と従動スプロケット10の上下に対応するものどうしにそれぞれスプロケットチェーン15を掛け回す。
【0019】
左右のスプロケットチェーン15,15に、搬送するペットボトルを入れるバケット16の左右を固定してバケット16を取付ける。図4はこのバケット16の側面断面図、図5はそのバケット枠16aの背面図、図6は図4のA矢視図である。図4〜図6に示すように、バケット16はバケット枠16aに網16bを張ったものであり、枠16aの背面部の左右にそれぞれ4個ずつの取付け孔16cを有する。
【0020】
図7(A)に示すように、一方スプロケットチェーン15のリンク15aに1つ置きにバケット取付け板15bを溶接する。各バケット取付け板15bには4個のバケット取付け孔15cを有する。図7(B)に示すように、バケット16は、その左右の取付け孔16cの位置を左右のスプロケットチェーン15の取付け板15bの取付け孔15cの位置に合わせ、ボルト17をこれらの取付け孔16c、15cに挿通し、ナット18に螺合して締結することにより、スプロケットチェーン15に取付けられる。この例では図3に示すように取付け板15bの3つ置きにバケット16を取付けた例を示す。
【0021】
図8に示すように、縦コンベア枠5の上部に取付けるスプロケット取付け枠13の左右に軸受19を設け、これらの軸受19,19に駆動スプロケット9の軸11を回転自在に支持する。21はこれらの駆動スプロケット9の駆動モータである。この駆動モータ21は、モータフレーム20に搭載される。このモータフレーム20は、縦コンベア枠5に当てて上下動可能に取付ける縦板部20aと、この縦板部20aと一体をなし、駆動モータ21を搭載する横板部20bと、横板部20b上に固定され、後述のスプロケット22,23およびスプロケットチェーン25を覆うカバー20cとを有する。駆動スプロケット9の軸11の外端部にスプロケット22を取付ける。23は駆動モータ21の出力軸24に取付けたスプロケットである。25はスプロケット22,23に掛け回したスプロケットチェーンである。モータフレーム20は、駆動モータ21の出力軸24に取付けられたスプロケット23が駆動スプロケット9の軸11の外端部に設けたスプロケット22の真下に位置するように下記の構造でモータフレーム20を縦コンベア枠5に取付ける。
【0022】
図9、図10に示すように、縦コンベア枠5の側面にモータフレーム20の取付け板26を溶接あるいはボルト付けにより固定して取付ける。この取付け板26にはモータフレーム20を上下位置調整可能に取付けるための縦長の長孔27を設ける。29はナット30を溶接した裏板である。モータフレーム20は、縦板部20aに設けたボルト挿通孔31と長孔27にボルト32を挿通し、ナット30に螺合することにより、縦コンベア枠5に対して取付けられる。そして、ボルト32とナット30の締結によりモータフレーム20が縦コンベア枠5に固定され、ボルト32とナット30とを弛緩することによりモータフレーム20が縦コンベア枠5に対して上下動可能となる。
【0023】
35は縦コンベア枠5の頂部に設けたブラケットであり、このブラケット35には図11に示すように駆動モータ21を昇降させる巻上装置36のフック等の接続具37を掛ける孔35aを有する。駆動モータ21はモータフレーム20を含めた重心位置の上部となる箇所に巻上装置36のフック等の接続具38を接続する吊輪39を固着する。
【0024】
図3において、40は縦コンベア枠5の下部における前記凹部8内に位置する箇所に設けた受けカバーである。この受けカバー40は、従動スプロケット10の軸12を中心とする弧状をなす半円形の弧状断面部40aとその両端の側板部40bとからなるもので、弧状断面部40aは、バケット16の先端の移動軌跡に沿った形状を有する。この受けカバー40は、投入口5fから投入されるペットボトルを受け、その内部に投入されたペットボトルが、軸12を中心に回動するスプロケットチェーン15に取付けられたバケット16により掬い上げるものである。また、この受けカバー40は、上昇中のバケット16からペットボトルが落下してもこれを受けて再度バケット16により掬い上げさせる役目を果たす。
【0025】
このコンベアによりペットボトルを破砕機3に搬入する場合は、駆動モータ21の作動により駆動スプロケット9を回転駆動してスプロケットチェーン15を回し、バケット16を上下動させる。ペットボトルは、縦コンベア枠5の下部の投入口5fから投入し、受けカバー40内に投入する。受けカバー40内に投入されたペットボトルはバケット16により掬われ、縦コンベア枠5の正面部において上昇するバケット16により持ち上げられ、頂部において反転し、図12に示すように、頂部のバケット16が反転することにより落下するペットボトル42は、1つ前を先行するバケット16の背面である傾斜面16dに沿って落下し、横コンベア2の上に位置するように縦コンベア5に設けたシュート43によりガイドされて横コンベア2上に落下する。横コンベア2上を搬送されるペットボトル42は、横コンベア2の端部からシュート4にガイドされて破砕機3に投入される。
【0026】
このように、本実施の形態のペットボトルコンベアは、縦コンベア1と横コンベア2とによりペットボトルコンベアを構成したので、横コンベア2の高さをその下を人や作業車が通過可能な高さに確保することにより、横コンベア2の下を通行したり作業を行なうことができ、また、縦コンベア1は占有面積が狭いため、全体としてこのペットボトルコンベアは人や作業車の通行や作業の障害となる度合を大幅に低減することができる。
【0027】
また、この実施の形態においては、縦コンベア1のバケット16が頂部で反転することにより落下するペットボトル42が、頂部にあるバケット16の1つ先を先行して下降するバケット16の背面である傾斜面16dに沿って横コンベア2に落下するようにしたので、横コンベア2へのガイド部材としての別部材を設けることなく、縦コンベア1の頂部から落下するペットボトル42を横コンベア2へ円滑に移行させることができる。また、シュート43は、先行するバケット16の背面より落下するペットボトル42が横コンベア2上に確実に落下するようにガイドする。
【0028】
また本実施の形態においては、駆動モータ21を搭載したモータフレーム20を、駆動スプロケット9の下方にボルト32、ナット30の締結、弛緩により縦コンベア枠5に上下位置調整可能に取付けたので、ボルト32を緩めた状態で駆動モータ21やモータフレーム20の自重により動力伝達用のスプロケットチェーン25を張り、その張った状態でボルトを締結し縦コンベア枠5にモータフレーム20を固定することによって、動力伝達用のスプロケットチェーン25の張り具合を容易に調整することができる。
【0029】
また本実施の形態においては、駆動モータ21の上下位置調整を行なう際、あるいは駆動モータ21の整備を行なう際、もしくはスプロケットチェーン25の張り替えを行なう際に、ブラケット35から巻上装置36を介して駆動モータ21を支持しておくことにより、スプロケットチェーン25の交換や駆動モータ21の整備作業における作業性が向上する。
【0030】
また本実施の形態においては、縦コンベア枠5の下部に受けカバー40を設けたので、縦コンベア1を設置した床面から受けカバー40に掃き込んだペットボトルがバケットにより効率良く掬われる。また、上部のバケット16からペットボトルが落下した場合、この受けカバー40でペットボトルを受けることができ、後続のバケット16でこのペットボトルを掬い上げることができるので、搬送効率があがる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明によるペットボトルコンベアの正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】(A)は本実施の形態の縦コンベアの側面図、(B)はその正面図である。
【図4】本実施の形態のバケットの側面断面図である。
【図5】本実施の形態のバケットの枠を示す背面図である。
【図6】図4のA矢視図である。
【図7】(A)は本実施の形態のスプロケットチェーンのバケット取付け部を示す正面図、(B)はそのバケットのスプロケットチェーンへの取付け構造を示す側面断面図である。
【図8】本実施の形態の駆動モータの取付け構造を示す部分断面正面図である。
【図9】図8の部分拡大図である。
【図10】本実施の形態の駆動モータ取付け板を示す側面図である。
【図11】本実施の形態において、駆動モータを巻上装置により支持している状態を示す正面図である。
【図12】本実施の形態において、縦コンベアの頂部で反転し落下するバケットの動きを説明する側面図である。
【符号の説明】
【0032】
1:縦コンベア、2:横コンベア、3:破砕機、4:シュート、5:縦コンベア枠、6:縦コンベア本体、7:地盤、8:凹部、9:駆動スプロケット、10:従動スプロケット、11,12:軸、13,14:スプロケット取付け枠、15:スプロケットチェーン、16:バケット、16d:傾斜面、17:ボルト、19:軸受、20:モータフレーム、21:駆動モータ、22,23:スプロケット、24:出力軸、25:スプロケットチェーン、26:取付け板、27:長孔、29:裏板、30:ナット、31:ボルト挿通孔、32:ボルト、35:ブラケット、36:巻上装置、37,38:接続具、39:吊輪、40:受けカバー、42:ペットボトル、43:シュート
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばペットボトルの破砕機やその圧縮装置等にペットボトルを搬送するペットボトルコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
ペットボトルの破砕機やその圧縮装置等にペットボトルを搬送するペットボトルコンベアは、一般的にある高さからペットボトルを落とし込む必要がある。このため、ペットボトルを連続的に処理するためには、従来は例えば特許文献1に記載のように、傾斜コンベアや特殊なコンベアによって必要な高さまで持ち上げて搬送している。
【0003】
【特許文献1】特許第3705594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のように、従来のペットボトルコンベアには傾斜したコンベアを用いているので、必要な高さを確保するための相応の距離が必要である。そのため、コンベアの下を人やフォークリフト等の作業車が行き来するスペースが確保し難く、コンベアが人やフォークリフト等の作業車の通行の障害になるという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、人や作業車等の通行や作業の障害となる度合が軽減される構成のペットボトルコンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1のペットボトルコンベアは、ペットボトルを搬入するペットボトルコンベアにおいて、
縦コンベアと、この縦コンベアの頂部から搬出されるペットボトルを搬送先に送る横コンベアとを備え、
前記縦コンベアは、地盤に固定して立設された縦コンベア枠と、この縦コンベア枠内に収容された縦コンベア本体と、前記縦コンベア枠に取付けられたコンベア駆動モータとを有し、
前記縦コンベア本体は、前記縦コンベア枠内の上部、下部にそれぞれ配設され、一方を駆動側、他方を従動側としたスプロケットと、上下のスプロケットに掛け回されたスプロケットチェーンと、このスプロケットチェーンに配設され、上昇時に開口側が上向きとなるペットボトル搬送用の複数のバケットとを有し、
前記バケットは、縦コンベアの下部にてペットボトルが投入されたバケットが前記縦コンベア枠内にて上昇し、縦コンベア枠の頂部にて前記バケットが反転することにより、前記バケット内のペットボトルがバケットから前記横コンベア上に落下する構成を有し、
前記横コンベアの上に、前記縦コンベアから落下するペットボトルをガイドするシュートを設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2のペットボトルコンベアは、請求項1に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記バケットは、下降時に上面となる背面が、スプロケットチェーン取付け側から先端側にかけて下向きとなる傾斜面をなし、前記縦コンベア内の頂部において落下するペットボトルが1つ先の先行バケットの前記傾斜面に沿って前記横コンベア上に落下する構成を有することを特徴とする。
【0008】
請求項3のペットボトルコンベアは、請求項1に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の上部に駆動スプロケットを設け、
前記縦コンベア枠の外面でかつ前記駆動スプロケットの軸の下方に、前記駆動モータを搭載したモータフレームをボルト、ナットの締結、弛緩により上下位置調整可能に取付け、
前記駆動モータの出力軸と前記駆動スプロケットの軸の外端部とにそれぞれ駆動モータの動力伝達用のスプロケットを取付けると共に、これらの動力伝達用のスプロケット間にスプロケットチェーンを掛け回したことを特徴とする。
【0009】
請求項4のペットボトルコンベアは、請求項3に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の頂部に、前記駆動モータおよび前記モータフレームを巻上装置を介して支持するブラケットを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5のペットボトルコンベアは、請求項1から4までのいずれかに記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の下部に、上方から落下するバケットを受ける受けカバーを設け、
前記受けカバーは、バケット先端の移動軌跡に沿った形状を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、縦コンベアと横コンベアとによりペットボトルコンベアを構成したので、横コンベアの高さを作業車が通過可能な高さに確保することにより、横コンベアの下を通行したり作業を行なうことができ、また、縦コンベアは占有面積が狭いため、全体としてこのペットボトルコンベアは人や作業車の通行や作業の障害となる度合を大幅に低減することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、縦コンベアのバケットが頂部で反転することにより落下するペットボトルが、頂部にあるバケットの1つ先を先行して下降するバケットの背面の傾斜面に沿って横コンベアに落下するようにしたので、横コンベアへのガイド部材としての別部材を設けることなく、縦コンベアの頂部から落下するペットボトルを横コンベアへ円滑に移行させることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、駆動モータを搭載したモータフレームを、駆動スプロケットの下方にボルト、ナットの締結、弛緩により縦コンベア枠に上下位置調整可能に取付けたので、ボルトを緩めた状態で駆動モータやモータフレームの自重により動力伝達用のスプロケットチェーンを張り、その張った状態でボルトを締結し縦コンベア枠にモータフレームを固定することによって、動力伝達用のスプロケットチェーンの張り具合を容易に調整することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、駆動モータの上下位置調整を行なう際に、駆動モータをブラケットから巻上装置を介して支持し、巻上装置によって駆動モータの高さを支持させることにより、動力伝達用のスプロケットチェーンの交換や駆動モータの整備作業における作業性が向上する。
【0015】
請求項5の発明によれば、前記縦コンベア枠の下部に、上方から落下するバケットを受ける受けカバーを設けたので、縦コンベアを設置した床面から受けカバーに掃き込んだペットボトルがバケットにより効率良く掬われる。また、上部のバケットからペットボトルが落下した場合、この受けカバーでペットボトルを受けることにより、後続のバケットでこのペットボトルを掬い上げることができ、搬送効率があがる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1、図2はそれぞれ本発明のペットボトルコンベアの一実施の形態を示す正面図および平面図である。1はペットボトルを上方に搬送する縦コンベア、2はこの縦コンベア1の頂部から落下するペットボトルを搬送先に搬送する横コンベア、3はこの横コンベアにより搬送される搬送先である破砕機、4は横コンベア2により搬送されてきたペットボトルを破砕機3に搬入するシュートである。なお本発明のペットボトルコンベアは破砕機3の代わりにペットボトルの圧縮成型機等を搬送先とする場合もある。
【0017】
図3(A)はこの実施の形態の縦コンベア1の側面図、図3(B)はその正面図である。これらの図に示すように、縦コンベア1は縦コンベア枠5と、この縦コンベア枠5内に収容した縦コンベア本体6とを備える。縦コンベア枠5は水平断面形状が矩形をなすもので、四隅に配置される縦枠5aと、隣接する縦枠5a間に架設された横枠5bと、縦枠5aと横枠5bとで構成される4隅のコーナー部間を連結して補強するロッド5cと、この縦コンベア枠5の外面を覆う外装板5dとを備える。なおこの外装板5dは必ずしも必要ではない。この縦コンベア枠5は、地盤7に掘られた凹部8内に設置した基枠5e上に固定される。この縦コンベア枠5の前面の下部には外装板5dを欠除させたペットボトル投入口5fを設ける。
【0018】
縦コンベア本体6は、縦コンベア枠5の上部に設けたスプロケット取付け枠13に回転自在に取付けられた軸11に嵌着した2個の駆動スプロケット9と、縦コンベア枠5の下部に設けたスプロケット取付け枠14に回転自在に取付けられた軸12に嵌着した2個の従動スプロケット10とを備える。駆動スプロケット9と従動スプロケット10の上下に対応するものどうしにそれぞれスプロケットチェーン15を掛け回す。
【0019】
左右のスプロケットチェーン15,15に、搬送するペットボトルを入れるバケット16の左右を固定してバケット16を取付ける。図4はこのバケット16の側面断面図、図5はそのバケット枠16aの背面図、図6は図4のA矢視図である。図4〜図6に示すように、バケット16はバケット枠16aに網16bを張ったものであり、枠16aの背面部の左右にそれぞれ4個ずつの取付け孔16cを有する。
【0020】
図7(A)に示すように、一方スプロケットチェーン15のリンク15aに1つ置きにバケット取付け板15bを溶接する。各バケット取付け板15bには4個のバケット取付け孔15cを有する。図7(B)に示すように、バケット16は、その左右の取付け孔16cの位置を左右のスプロケットチェーン15の取付け板15bの取付け孔15cの位置に合わせ、ボルト17をこれらの取付け孔16c、15cに挿通し、ナット18に螺合して締結することにより、スプロケットチェーン15に取付けられる。この例では図3に示すように取付け板15bの3つ置きにバケット16を取付けた例を示す。
【0021】
図8に示すように、縦コンベア枠5の上部に取付けるスプロケット取付け枠13の左右に軸受19を設け、これらの軸受19,19に駆動スプロケット9の軸11を回転自在に支持する。21はこれらの駆動スプロケット9の駆動モータである。この駆動モータ21は、モータフレーム20に搭載される。このモータフレーム20は、縦コンベア枠5に当てて上下動可能に取付ける縦板部20aと、この縦板部20aと一体をなし、駆動モータ21を搭載する横板部20bと、横板部20b上に固定され、後述のスプロケット22,23およびスプロケットチェーン25を覆うカバー20cとを有する。駆動スプロケット9の軸11の外端部にスプロケット22を取付ける。23は駆動モータ21の出力軸24に取付けたスプロケットである。25はスプロケット22,23に掛け回したスプロケットチェーンである。モータフレーム20は、駆動モータ21の出力軸24に取付けられたスプロケット23が駆動スプロケット9の軸11の外端部に設けたスプロケット22の真下に位置するように下記の構造でモータフレーム20を縦コンベア枠5に取付ける。
【0022】
図9、図10に示すように、縦コンベア枠5の側面にモータフレーム20の取付け板26を溶接あるいはボルト付けにより固定して取付ける。この取付け板26にはモータフレーム20を上下位置調整可能に取付けるための縦長の長孔27を設ける。29はナット30を溶接した裏板である。モータフレーム20は、縦板部20aに設けたボルト挿通孔31と長孔27にボルト32を挿通し、ナット30に螺合することにより、縦コンベア枠5に対して取付けられる。そして、ボルト32とナット30の締結によりモータフレーム20が縦コンベア枠5に固定され、ボルト32とナット30とを弛緩することによりモータフレーム20が縦コンベア枠5に対して上下動可能となる。
【0023】
35は縦コンベア枠5の頂部に設けたブラケットであり、このブラケット35には図11に示すように駆動モータ21を昇降させる巻上装置36のフック等の接続具37を掛ける孔35aを有する。駆動モータ21はモータフレーム20を含めた重心位置の上部となる箇所に巻上装置36のフック等の接続具38を接続する吊輪39を固着する。
【0024】
図3において、40は縦コンベア枠5の下部における前記凹部8内に位置する箇所に設けた受けカバーである。この受けカバー40は、従動スプロケット10の軸12を中心とする弧状をなす半円形の弧状断面部40aとその両端の側板部40bとからなるもので、弧状断面部40aは、バケット16の先端の移動軌跡に沿った形状を有する。この受けカバー40は、投入口5fから投入されるペットボトルを受け、その内部に投入されたペットボトルが、軸12を中心に回動するスプロケットチェーン15に取付けられたバケット16により掬い上げるものである。また、この受けカバー40は、上昇中のバケット16からペットボトルが落下してもこれを受けて再度バケット16により掬い上げさせる役目を果たす。
【0025】
このコンベアによりペットボトルを破砕機3に搬入する場合は、駆動モータ21の作動により駆動スプロケット9を回転駆動してスプロケットチェーン15を回し、バケット16を上下動させる。ペットボトルは、縦コンベア枠5の下部の投入口5fから投入し、受けカバー40内に投入する。受けカバー40内に投入されたペットボトルはバケット16により掬われ、縦コンベア枠5の正面部において上昇するバケット16により持ち上げられ、頂部において反転し、図12に示すように、頂部のバケット16が反転することにより落下するペットボトル42は、1つ前を先行するバケット16の背面である傾斜面16dに沿って落下し、横コンベア2の上に位置するように縦コンベア5に設けたシュート43によりガイドされて横コンベア2上に落下する。横コンベア2上を搬送されるペットボトル42は、横コンベア2の端部からシュート4にガイドされて破砕機3に投入される。
【0026】
このように、本実施の形態のペットボトルコンベアは、縦コンベア1と横コンベア2とによりペットボトルコンベアを構成したので、横コンベア2の高さをその下を人や作業車が通過可能な高さに確保することにより、横コンベア2の下を通行したり作業を行なうことができ、また、縦コンベア1は占有面積が狭いため、全体としてこのペットボトルコンベアは人や作業車の通行や作業の障害となる度合を大幅に低減することができる。
【0027】
また、この実施の形態においては、縦コンベア1のバケット16が頂部で反転することにより落下するペットボトル42が、頂部にあるバケット16の1つ先を先行して下降するバケット16の背面である傾斜面16dに沿って横コンベア2に落下するようにしたので、横コンベア2へのガイド部材としての別部材を設けることなく、縦コンベア1の頂部から落下するペットボトル42を横コンベア2へ円滑に移行させることができる。また、シュート43は、先行するバケット16の背面より落下するペットボトル42が横コンベア2上に確実に落下するようにガイドする。
【0028】
また本実施の形態においては、駆動モータ21を搭載したモータフレーム20を、駆動スプロケット9の下方にボルト32、ナット30の締結、弛緩により縦コンベア枠5に上下位置調整可能に取付けたので、ボルト32を緩めた状態で駆動モータ21やモータフレーム20の自重により動力伝達用のスプロケットチェーン25を張り、その張った状態でボルトを締結し縦コンベア枠5にモータフレーム20を固定することによって、動力伝達用のスプロケットチェーン25の張り具合を容易に調整することができる。
【0029】
また本実施の形態においては、駆動モータ21の上下位置調整を行なう際、あるいは駆動モータ21の整備を行なう際、もしくはスプロケットチェーン25の張り替えを行なう際に、ブラケット35から巻上装置36を介して駆動モータ21を支持しておくことにより、スプロケットチェーン25の交換や駆動モータ21の整備作業における作業性が向上する。
【0030】
また本実施の形態においては、縦コンベア枠5の下部に受けカバー40を設けたので、縦コンベア1を設置した床面から受けカバー40に掃き込んだペットボトルがバケットにより効率良く掬われる。また、上部のバケット16からペットボトルが落下した場合、この受けカバー40でペットボトルを受けることができ、後続のバケット16でこのペットボトルを掬い上げることができるので、搬送効率があがる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明によるペットボトルコンベアの正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】(A)は本実施の形態の縦コンベアの側面図、(B)はその正面図である。
【図4】本実施の形態のバケットの側面断面図である。
【図5】本実施の形態のバケットの枠を示す背面図である。
【図6】図4のA矢視図である。
【図7】(A)は本実施の形態のスプロケットチェーンのバケット取付け部を示す正面図、(B)はそのバケットのスプロケットチェーンへの取付け構造を示す側面断面図である。
【図8】本実施の形態の駆動モータの取付け構造を示す部分断面正面図である。
【図9】図8の部分拡大図である。
【図10】本実施の形態の駆動モータ取付け板を示す側面図である。
【図11】本実施の形態において、駆動モータを巻上装置により支持している状態を示す正面図である。
【図12】本実施の形態において、縦コンベアの頂部で反転し落下するバケットの動きを説明する側面図である。
【符号の説明】
【0032】
1:縦コンベア、2:横コンベア、3:破砕機、4:シュート、5:縦コンベア枠、6:縦コンベア本体、7:地盤、8:凹部、9:駆動スプロケット、10:従動スプロケット、11,12:軸、13,14:スプロケット取付け枠、15:スプロケットチェーン、16:バケット、16d:傾斜面、17:ボルト、19:軸受、20:モータフレーム、21:駆動モータ、22,23:スプロケット、24:出力軸、25:スプロケットチェーン、26:取付け板、27:長孔、29:裏板、30:ナット、31:ボルト挿通孔、32:ボルト、35:ブラケット、36:巻上装置、37,38:接続具、39:吊輪、40:受けカバー、42:ペットボトル、43:シュート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットボトルを搬送するペットボトルコンベアにおいて、
縦コンベアと、この縦コンベアの頂部から搬出されるペットボトルを搬送先に送る横コンベアとを備え、
前記縦コンベアは、地盤に固定して立設された縦コンベア枠と、この縦コンベア枠内に収容された縦コンベア本体と、前記縦コンベア枠に取付けられたコンベア駆動用の駆動モータとを有し、
前記縦コンベア本体は、前記縦コンベア枠内の上部、下部にそれぞれ配設され、一方を駆動側、他方を従動側としたスプロケットと、上下のスプロケットに掛け回されたスプロケットチェーンと、このスプロケットチェーンに等間隔に配設され、上昇時に開口側が上向きとなるペットボトル搬送用の複数のバケットとを有し、
前記バケットは、縦コンベアの下部にてペットボトルが投入されたバケットが前記縦コンベア枠内にて上昇し、縦コンベア枠の頂部にて前記バケットが反転することにより、前記バケット内のペットボトルがバケットから前記横コンベア上に落下する構成を有し、
前記横コンベアの上に、前記縦コンベアから落下するペットボトルをガイドするシュートを設けたことを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項2】
請求項1に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記バケットは、下降時に上面となる背面が、スプロケットチェーン取付け側から先端側にかけて下向きとなる傾斜面をなし、前記縦コンベア内の頂部において落下するペットボトルが1つ先の先行バケットの前記傾斜面に沿って前記横コンベア上に落下する構成を有することを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項3】
請求項1または2に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の上部に駆動スプロケットを設け、
前記縦コンベア枠の外面でかつ前記駆動スプロケットの軸の下方に、前記駆動モータを搭載したモータフレームをボルト、ナットの締結、弛緩により上下位置調整可能に取付け、
前記駆動モータの出力軸と前記駆動スプロケットの軸の外端部とにそれぞれ駆動モータの動力伝達用のスプロケットを取付けると共に、これらの動力伝達用のスプロケット間にスプロケットチェーンを掛け回したことを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項4】
請求項3に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の頂部に、前記駆動モータおよび前記モータフレームを巻上装置を介して支持するブラケットを設けたことを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれかに記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の下部に、上方から落下するバケットを受ける受けカバーを設け、
前記受けカバーは、バケット先端の移動軌跡に沿った形状を有することを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項1】
ペットボトルを搬送するペットボトルコンベアにおいて、
縦コンベアと、この縦コンベアの頂部から搬出されるペットボトルを搬送先に送る横コンベアとを備え、
前記縦コンベアは、地盤に固定して立設された縦コンベア枠と、この縦コンベア枠内に収容された縦コンベア本体と、前記縦コンベア枠に取付けられたコンベア駆動用の駆動モータとを有し、
前記縦コンベア本体は、前記縦コンベア枠内の上部、下部にそれぞれ配設され、一方を駆動側、他方を従動側としたスプロケットと、上下のスプロケットに掛け回されたスプロケットチェーンと、このスプロケットチェーンに等間隔に配設され、上昇時に開口側が上向きとなるペットボトル搬送用の複数のバケットとを有し、
前記バケットは、縦コンベアの下部にてペットボトルが投入されたバケットが前記縦コンベア枠内にて上昇し、縦コンベア枠の頂部にて前記バケットが反転することにより、前記バケット内のペットボトルがバケットから前記横コンベア上に落下する構成を有し、
前記横コンベアの上に、前記縦コンベアから落下するペットボトルをガイドするシュートを設けたことを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項2】
請求項1に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記バケットは、下降時に上面となる背面が、スプロケットチェーン取付け側から先端側にかけて下向きとなる傾斜面をなし、前記縦コンベア内の頂部において落下するペットボトルが1つ先の先行バケットの前記傾斜面に沿って前記横コンベア上に落下する構成を有することを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項3】
請求項1または2に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の上部に駆動スプロケットを設け、
前記縦コンベア枠の外面でかつ前記駆動スプロケットの軸の下方に、前記駆動モータを搭載したモータフレームをボルト、ナットの締結、弛緩により上下位置調整可能に取付け、
前記駆動モータの出力軸と前記駆動スプロケットの軸の外端部とにそれぞれ駆動モータの動力伝達用のスプロケットを取付けると共に、これらの動力伝達用のスプロケット間にスプロケットチェーンを掛け回したことを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項4】
請求項3に記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の頂部に、前記駆動モータおよび前記モータフレームを巻上装置を介して支持するブラケットを設けたことを特徴とするペットボトルコンベア。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれかに記載のペットボトルコンベアにおいて、
前記縦コンベア枠の下部に、上方から落下するバケットを受ける受けカバーを設け、
前記受けカバーは、バケット先端の移動軌跡に沿った形状を有することを特徴とするペットボトルコンベア。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−91138(P2009−91138A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−265923(P2007−265923)
【出願日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】
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