説明

ペットボトルハイブリッドモデルロケット

【課題】 ペットボトルハイブリッドモデルロケットを提供する。
【解決手段】 ペットボトルハイブリッドモデルロケットの主な構造は、圧力タンク、燃焼室、ロケットノズル、点火部からなる。圧力タンクに、飲料用ペットボトルを利用している。燃焼室には、燃料としてプラスチックが使われており、その燃焼によって、推進力を得るものである。したがって、燃料およびその点火には、火薬類は一切使用していない。加えて、飲料用ペットボトルを利用しているので、ロケットおよび燃焼室の改良も容易でかつ安価である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットボトルを利用したハイブリッドモデルロケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のペットボトルロケットは、ペットボトル中に高圧空気と水を挿入し、その推進力で飛翔する玩具である。また、火薬を用いた玩具モデルロケットも商品化されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ペットボトルロケットは、高圧空気と水を使うため、容易に再使用可能だが、火炎を噴出して飛しょうする実際のロケットからは程遠い玩具である。一方、玩具モデルロケットやロケット花火では、推進力を発生するエンジンに、火薬が使われている。したがって、その取り扱いには注意を要し、エンジンの分解、改良等には制限がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が対象としているペットボトルハイブリッドモデルロケットの主な構造は、圧力タンク、燃焼室、ロケットノズル、点火部からなる。圧力タンクには、飲料用ペットボトルを利用している。燃焼室には、燃料としてプラスチックが使われており、その燃焼によって、推進力を得るものである。したがって、燃料およびその点火には、火薬類は一切使用していないため、燃焼室の改良も容易でかつ安価である。
【発明の効果】
【0005】
以上、説明したように、本発明によれば、火薬を必要とせずに容易に安価に安全にハイブリッドロケットができるため、未経験者によるロケット教育体験教材としても利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図面を参照して、本発明を説明すると、図1は本発明の正面図である。図1のロケットは、ロケットノーズ1、飲料用ペットボトルを利用した圧力タンク2、推力を発生する燃焼室4、燃料を着火させる点火導線6、酸素供給パイプ7からなる。図1の燃焼室4の拡大図が図2である。燃焼室4の材質は、ポリエチレン等のプラスチックであり、ロケット燃料となる。図3は燃料およびロケットノズル5をはずした拡大図である。図2の燃焼室4の燃料の内面にはねじ切りがされており、燃料固定ねじ8で,ロケット本体へ取り付けできるとともに、燃料内面のねじ切りにより燃焼性の向上を図っている。図3より燃料固定ねじ8をはずした図が図4であり、図4の点火導線6および酸素供給パイプ7を取りだしたものが図5で、点火導線6の先にはコイル状の点火ワイヤー10が接続されており、ロケットの点火部となっている。なお、酸素供給パイプ7は、ポリエチレン等の可燃性の材質である。
【0007】
ロケット発射前には、酸素供給パイプ7から酸素が圧力タンク2に供給される。その後、点火導線6に電流を流すことにより、点火ワイヤー10を赤熱させる。その際、点火ワイヤー10に接する酸素供給パイプ7が融解し、酸素が噴出すると同時に、酸素供給パイプ7および燃料の内面が燃焼し、推力を発生する。その後、ロケットは火炎を噴出しながら打ち出される。燃料に、透明なプラスチックを使用すれば、迫力はさらに増す。ロケットの平均推力および総推力は、圧力タンクの容積、圧力、および燃料の形状等を変えることによって容易に調節できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の正面図
【図2】 本発明の燃焼部を示す拡大図
【図3】 図2の燃焼室より燃料とノズルをはずした拡大図
【図4】 図3より燃料固定ねじをはずした拡大図
【図5】 点火部の拡大図
【符号の説明】
【0009】
1 ロケットノーズ
2 圧力タンク
3 ペットボトルキャップ
4 燃焼室
5 ロケットノズル
6 点火導線
7 酸素供給パイプ
8 燃料固定ねじ
9 酸素ノズル
10 点火ワイヤー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットボトルを利用したペットボトルロケットにおいて、火薬類を全く使用せずに、プラスチックの燃焼によって推力を発生させる小型ロケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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