説明

ペンジメタンの水性流動性濃縮組成物

本発明は、流動性で、貯蔵安定度が改善され、しかも活性成分の放出の遅延を呈示しないペンジメタリンの水性濃縮組成物に関する。本発明は、i.マイクロカプセル封入ペンジメタリンの粒子a)、ii.非封入ペンジメタリンの粒子b)、ならびに、iii.少なくとも1種の界面活性物質を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動性で、かつ貯蔵安定度が改善されたペンジメタリンの水性濃縮組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
水不溶性の農薬は、懸濁液濃縮物に配合されることが多く、これは水性流動性物質とも呼ばれる。懸濁液濃縮物は、水性媒体に分散させた微粒子状の農薬を含む水性組成物である。このような濃縮物における農薬の濃度は、100 g/lより高く、ほとんどが200 g/l以上である。懸濁液濃縮物は、注ぎ込みまたは吸入排出が可能で、しかも適用に必要な所望の濃度まで水で容易に希釈することができるといった望ましい液体の特性を有する。エマルション濃縮物とは対照的に、懸濁液濃縮物には、水不混和性有機溶剤の使用を必要としないという別の利点もある。
【0003】
一般に懸濁液濃縮物に伴う問題は、沈殿およびケーキングによって、製剤の不安定性、加工の困難さおよび使用上の信頼性の欠如が生じることである。これらの問題は、低融点農薬、例えば、ペンジメタリン(N-(1-エチルプロピル)-2,6-ジニトロ-3,4-ジメチルアニリンの俗名)に顕著である。ペンジメタリンの製剤に伴う別の問題は、ペンジメタリンが熟成時に大きな結晶を形成し、そのために、ペンジメタリン粒子の沈殿が増加し、これにより加工の困難さおよび使用上の信頼性の欠如が生じることに起因するものである。これらの問題は、35℃以上の温度、特に40℃以上の温度でペンジメタリンの水性懸濁液濃縮物を貯蔵す場合に最も重大である。
【0004】
米国特許第4,874,425号は、安定剤としてリグニンスルホン酸ナトリウムまたはカルシウムを含むペンジメタリンの水性濃縮組成物を開示している。
【0005】
欧州特許第249,770号は、熱湯中に溶融ペンジメタリンを乳化させ、界面活性剤と消泡剤を添加することにより、粒度が約2〜10μmのペンダメタリン液滴を達成した後、高温のエマルションを攪拌しながら周囲温度まで冷却することにより調製した、ペンジメタリンの安定な懸濁液濃縮物を開示している。
【0006】
欧州特許出願第445,603号は、液体のポリオキシアルキレン−ポリオキシプロピレン−コポリマーを用いることにより、水不溶性農薬の水性懸濁液濃縮物を安定化することを教示している。
【0007】
欧州特許出願第823,993号は、pH感受性ポリマー材料によりマイクロカプセル封入したペンジメタリンを含む水性マイクロカプセル組成物を教示している。
【0008】
ペンジメタリンの懸濁液濃縮物は、周囲温度で安定しているが、高温、特に、懸濁液濃縮物が35℃を超える温度、最も顕著には40℃を超える温度で貯蔵される場合、その貯蔵安定性は劣ってくる。
【0009】
米国特許第5,705,174号および米国特許第5,910,314号から、ポリマー壁材料により封入したペンジメタリン粒子(マイクロカプセル封入したペンジメタリン)の水性濃縮組成物では、大きな結晶を形成する傾向が減少することがわかっている。これらの組成物は、貯蔵安定性が改善されている。しかし、残念ながら、ペンジメタリンのマイクロカプセル封入は、活性成分の放出を遅らせる傾向がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の目的は、高温での貯蔵安定性が改善され、かつ、活性成分の放出の遅延を呈示しないペンジメタリンの水性濃縮組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子および非封入ペンジメタリンの粒子の両方と、少なくとも1種の界面活性物質とを含むペンジメタリンの水性濃縮組成物により解決される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の組成物は、自由流動性組成物(free flowable composition)であり、マイクロカプセル封入(micriencapsulated)ペンジメタリン粒子と非封入(non-encapsulated)ペンジメタリン粒子の両方を水性懸濁媒体に微細に分散させる。これらの組成物は、35℃を超える温度、また45℃を超える温度でも数ヶ月にわたり安定している。さらに、これらの組成物は、活性成分放出の遅延を呈示しない。
【0013】
本発明の組成物は通常、200〜600 g/l、好ましくは300〜550 g/l、特に350〜450 g/lの合計濃度でペンジメタリンを含む。
【0014】
一般に本発明の組成物は、マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子と非封入ペンジメタリン粒子を1:9〜9:1、好ましくは1:5〜5:1、特に1:4〜4:1、特に1:3〜3:1、さらに好ましくは1:2〜2:1、最も好ましくは2:3〜3:2の重量比で含む。
【0015】
本発明によれば、組成物中のペンジメタリン粒子の1部は、マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子である。マイクロカプセル封入ペンジメタリンにおいて、ペンジメタリンは、薄い水不溶性ポリマー壁材料内に封入されている。好適な壁材料の例として、ポリアミド、ポリスルホンアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタンまたはポリ尿素が挙げられる。好ましい壁材料はポリウレタンであり、最も好ましいのはポリ尿素である。マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子におけるポリマー壁材料の量は、一般に、マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子の合計重量に基づき、0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは2〜8重量%である。
【0016】
本発明の組成物に有用なマイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子は、米国特許第5,705,174号および米国特許第5,910,314号から知られており、両者の全文を参照文献とする。また、当分野で周知の方法、例えば、米国特許第3,577,515号、米国特許第4,280,833号および米国特許第5,310,721号に開示されているような界面縮合により、マイクロカプセル封入ペンジメタリンの水性懸濁液を調製することもできる。
【0017】
本発明の好ましい実施形態では、ポリマー壁材料はポリ尿素である。一般に、ポリ尿素は、少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと、少なくとも2個の第1アミノ基を有するポリアミンとを反応させてポリ尿素シェル壁を形成することにより、形成される。使用に適したポリイソシアネートとして、ジ−およびトリイソシアネートが挙げられ、その際、イソシアネート基は脂肪族または脂環式部分(脂肪族イソシアネート)もしくは芳香族部分(芳香族イソシアネート)と結合する。好適な脂肪族ジイソシアネートの例として、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネートおよびヘキサメチレンジイソシアネートが挙げられる。好適な芳香族イソシアネートとしては、以下のものが挙げられる:トルエンジイソシアネート(TDI:2,4-および2,6-異性体の混合物)、ジフェニルメテン-4,4’-ジイソシアネート(MDI:DESMODUR(登録商標)VL、Bayer Corp.、ピッツバーグ)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(MONDUR(登録商標)MR、Bayer Corp.、ピッツバーグ)、PAPI(登録商標)およびPAPI(登録商標)135(Upjohn Co.)、2,4,4’-ジフェニルエーテルトリイソシアネート、3,3’-ジメチル-4,4’-ジフェニルジイソシアネート、3,3’-ジメトキシ-4,4’-ジフェニルジイソシアネート、1,5-ナフチレンジイソシアネートおよび4,4’,4’’-トリフェニルメタントリイソシアネート。上記以外の好適なジイソシアネートはイソホロンジイソシアネートである。
【0018】
また、ジイソシアネートと多価アルコール(例えば、エチレングリコール、グリセロールおよびトリメチロールプロパン)との付加物も好適であり、これは、多価アルコール1モル当たり複数モル(各アルコールのヒドロキシル基の数と一致する)のジイソシアネートを付加することにより得られる。このように、数分子のジイソシアネートがウレタン基を介して多価アルコールと連結することにより、高分子量のポリイソシアネートを形成する。特に好適な製剤である、DESMODUR(登録商標)L(Bayer Corp.、ピッツバーグ)は、3モルのトルエンジイソシアネートを1モルの2-エチルグリセロール(1,1-ビスメチロールプロパン)と反応させることにより調製することができる。また、ヘキサメチレンジイソシアネートまたはイソホロンジイソシアネートとエチレングリコールまたはグリセロールの付加により、別の好適な製剤が得られる。好ましいポリイソシアネートは、ジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネートおよびポリメチレンポリフェノールイソシアネートである。
【0019】
前述したジ−およびトリイソシアネートは、個別に、または2種以上のイソシアネートの混合物として使用することができる。
【0020】
本発明の範囲に含まれる好適なポリアミンは、一般に、分子中に2種以上のアミノ基を含む化合物を意味するが、その際、このアミノ基は脂肪族または芳香族部分と結合していてもよい。好適な脂肪族ポリアミンの例は、式:
H2N-(CH2)n-NH2
(式中、nは2〜6までの整数である)
のα,ω-ジアミンである。このようなジアミンの例として、エチレンジアミン、プロピレン-1,3-ジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミンが挙げられる。好ましいジアミンはヘキサメチレンジアミンである。
【0021】
別の好適な脂肪族ポリアミンは、式:
H2N-(CH2-CH2-NH)n-H
(式中、nは2〜6までの整数である)
のポリエチレンイミンである。このようなポリエチレンイミンの代表例として、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンおよびペンタエチレンヘキサミンがある。
【0022】
さらに別の好適な脂肪族ポリアミンは、式:
H2N-(CH2)3O-(CH2)4O-(CH2)3O-NH2
の4,9-ジオキサドデカン-1,12-ジアミンのようなジオキサアルカン-α,ω-ジアミンである。
【0023】
好適な芳香族ポリアミンの例として、1,3-フェニレンジアミン、2,4-および2,6-トルエンジアミン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、1,5-ジアミノナフタレン、1,3,5-トリアミノベンゼン、2,4,6-トリアミノトルエン、1,3,6-トリアミノナフタレン、2,4,4’-トリアミノジフェニルエーテル、3,4,5-トリアミノ-1,2,4-トリアゾールおよび1,4,5,8-テトラアミノアントラキノンが挙げられる。水に不溶性または難溶性のポリアミンをその塩酸塩の形態で用いてもよい。
【0024】
さらに好適なポリアミンは、アミノ基のほかにスルホまたはカルボキシル基を含むものである。このようなポリアミンの例として、1,4-フェニレンジアミノスルホン酸、4,4’-ジアミノジフェニル-2-スルホン酸、もしくはジアミノモノカルボン酸、例えば、アルニチリンおよびリシンが挙げられる。
【0025】
ポリアミン(例えば、前述したもの)は、個別に、または2種以上のポリアミンの混合物として使用することができる。
【0026】
各補足的壁形成(wall-forming)成分の相対量は、その当量に応じて変動する。一般に、ほぼ化学量論的量が好ましいが、過剰量の一成分、特に過剰量のポリイソシアネートを用いることもある。壁形成成分の合計量は、ポリマー壁形成材料の合計量にほぼ一致する。
【0027】
本発明の組成物は、少なくとも1種の界面活性物質を含む。界面活性物質は、農業用の懸濁液濃縮物や農薬の水性マイクロカプセル製剤に通常用いられている乳化剤、保護コロイド、湿潤剤および分散剤を含む。界面活性物質は、ノニオン、アニオンおよび/またはカチオン性のいずれでもよい。一般に、本発明の組成物は、少なくとも1種のアニオン界面活性剤であり、好ましくは少なくとも1種のノニオン界面活性剤と組み合わせる。本発明の組成物に用いることができる好適な界面活性剤は、例えば、以下に挙げる文献に開示されている:
“McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual”, MC Publishing Corp., Ridgewood, NJ, USA 1981;H. Stache, “Tensid-Tashenbuch”, 第2版、C. Hanser, Munich, Vienna, 1981;M. and J. Ach, “Encyclopedia of Surfactants, 第I-III巻、Chemical Publishing Co.(米国ニューヨーク州ニューヨーク)1980-1981。
【0028】
本発明の好ましい実施形態では、組成物は、少なくとも1種のオリゴマーまたはポリマー界面活性化合物Aを含み、この化合物Aは、複数のアニオン基、例えば、カルボン酸塩基、スルホン酸塩基、ホスホン酸塩基、硫酸塩基および/またはリン酸塩基を含む。これらオリゴマーまたはポリマー化合物中のアニオン基は部分的または完全に中和してもよい。好適なカウンターイオンは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムおよびアンモニウムである。オリゴマーおよびポリマー物質Aの例として、以下のものが挙げられる:エトキシル化リグノスルホン酸の塩、リグノスルホン酸の塩、酸化リグニンの塩、スチレン−無水マレイン酸コポリマーの塩、アクリル酸のホモ−、コ−およびターポリマーの塩、アリールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物およびアリールスルホン酸ホルムアルデヒド尿素縮合物(例えば、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、クレゾールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物など)の塩。好ましくは、本発明の組成物は、リグノスルホン酸塩、酸化アルカリリグニンおよびエトキシル化リグノスルホン酸塩から選択される少なくとも1種の界面活性物質Aを含む。好ましくは、本発明の組成物は、組成物中のペンジメタリンの合計量に基づき、1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%、特に4〜10重量%のポリマーまたはオリゴマー物質Aを含む。組成物中の界面活性物質Aの濃度は、5〜100 g/l、特に10〜80 g/l、最も好ましくは20〜50 g/lである。
【0029】
好ましくは、本発明の組成物は、式I:
R-(O-A)m-O-X
(式中、
Rは、8〜40個の炭素原子、好ましくは12〜30個の炭素原子と、任意に1個の酸素原子を有する炭化水素基であり;
Aは、互いに独立に、1,2-エチレン、1,2-プロピレンもしくは1,3-プロピレン、特に1,2-エチレンであり;
mは、3〜200、好ましくは5〜100、特に好ましくは5〜50であり;
Xは、SO3MまたはPO3M2であり、その際、MはH、アルカリ金属(例えば、KおよびA)、アルカリ土類金属(例えば、CaおよびMg)およびアンモニウムから選択され、好ましくは、Mはアルカリ金属、特にナトリウムである)
のアニオン界面活性化合物を含む。
【0030】
8〜40個の炭素原子を有する好適な炭化水素基の例として、8〜40個、好ましくは12〜30個の炭素原子を有するアルキル、フェニル(4〜20個の炭素原子を有する1または2個のアルキル基で置換してもよい)、もしくは、フェノキシ基で置換されたフェニルがあり、その際、フェニルおよび/またはフェノキシは、4〜20個の炭素原子を有するアルキル基、トリスチリルフェニル基などを含んでもよい。
【0031】
本発明の好ましい実施形態では、式I中の基Rはトリスチリルフェニル基である。
【0032】
本発明の好ましい実施形態では、組成物は、アニオン界面活性物質Aと、上に定義した式Iのアニオン界面活性化合物の両方を含む。
【0033】
界面活性化合物Iの量は、組成物中のペンジメタリンに基づき、1〜50重量%、特に5〜30重量%、最も好ましくは8〜20重量%である。好ましい組成物では、式Iの少なくとも1種のアニオン界面活性化合物の濃度は5〜200 g/l、特に25〜150 g/l、最も好ましくは40〜100 g/lである。
【0034】
本発明の組成物は、ノニオン界面活性化合物を含んでもよい。好ましいノニオン界面活性化合物は、式II:
R’-(O-B)n-OH
(式中、
R’は、8〜40個の炭素原子、好ましくは12〜30個の炭素原子と、任意に1個の酸素原子を有する炭化水素基であり;
Bは、1,2-エチレン、1,2-プロピレンもしくは1,3-プロピレン、さらに好ましくは1,2-エチレンであり;
nは、5〜200、好ましくは8〜100、特に好ましくは10〜50である)
の中性界面活性化合物である。
【0035】
好適な炭化水素基R’の例として、Rについて挙げた基がある。本発明の好ましい実施形態では、基R’は1個のC4-C18-アルキル基で置換したフェニル基である。
【0036】
中性界面活性化合物IIの量は、組成物中のペンジメタリンに基づき、1〜20重量%、特に2〜10重量%、最も好ましくは3〜8重量%である。界面活性化合物IIの濃度は5〜100 g/l、特に10〜50 g/l、最も好ましくは15〜40 g/lである。
【0037】
非封入ペンジメタリン以外に、本発明のマイクロカプセル封入ペンジメタリンおよび界面活性物質組成物は、マイクロカプセル封入ペンジメタリンの調製により得られる水溶性の無機塩を含んでもよい。このような無機塩として、以下のものが挙げられる:アルカリ金属塩、例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムなど;アルカリ土類金属、例えば、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硫酸マグネシウムなど、ならびにアンモニウム塩、例えば、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸一水素アンモニウム、リン酸二水素アンモニウムなど。好ましい塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムおよび硫酸マグネシウムであり、硫酸マグネシウムが特に好ましい。水溶性の無機塩の濃度は、10〜200 g/l、好ましくは20〜180 g/l、特に50〜150 g/lの範囲内で変動しうる。
【0038】
本発明の好ましい実施形態において、組成物は、
i.50〜500 g/l、好ましくは100〜300 g/l、特に150〜250 g/lのマイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子形態のペンジメタリンa)、
ii.50〜500 g/l、好ましくは100〜300 g/l、特に150〜250 g/lの非封入ペンジメタリン粒子b)、
iii.5〜100 g/l、好ましくは10〜80 g/l、特に20〜50 g/lの少なくとも1種の前記アニオンオリゴマーまたはポリマー界面活性物質A、
iv.5〜200 g/l、好ましくは25〜150 g/l、特に40〜100 g/lの前記式Iの少なくとも1種のアニオン界面活性化合物、
v.5〜100 g/l、好ましくは10〜50 g/l、特に15〜40 g/lの前記式IIの少なくとも1種のノニオン界面活性化合物、ならびに
vi.20〜200 g/l、好ましくは50〜150 g/lの少なくとも1種の水溶性無機塩を含み、その際、これら組成物中のペンジメタリンの合計量は、200〜600 g/l、最も好ましくは300〜500 g/lであるのが好ましい。
【0039】
本発明の組成物は、常用の補助剤、例えば、農薬の水性製剤で通常用いられる消泡剤、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、沈殿防止剤などを含んでもよい。
【0040】
好適な増粘剤としては、無機増粘剤、例えば、クレー、水和ケイ酸マグネシウム、ならびに、有機増粘剤、例えば、多糖ゴム(例:キサンタンゴム、グアルゴム、アラビアゴムおよびセルロース誘導体)が挙げられる。有機増粘剤は、0.5〜30 g/l、好ましくは1〜10 g/lの量を使用し、無機増粘剤は、0.5〜30 g/l、好ましくは1〜10 g/lの量を使用する。
【0041】
本発明の組成物の微生物による腐敗を防止するのに適した防腐剤として、ホルムアルデヒド、p-ヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル、安息香酸ナトリウム、2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール、o-フェニルフェノール、チアゾリノン、例えば、ベンジソチアゾリノン、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリノン、ペンタクロロフェノール、2,4-ジクロロベンジルアルコール、ならびにこれらの混合物が挙げられる。一般に、防腐剤の量は、0.1〜10 g/lである。
【0042】
好適な凍結防止剤としては、水と完全に混和性の有機溶剤、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、その他のグリコール、グリセリンもしくは尿素などが挙げられる。
【0043】
好適な消泡剤としては、ポリシロキサン、例えば、ポリジメチルシロキサンが挙げられる。消泡剤は通常、0.1〜5g/lの量を用いる。
【0044】
マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子と非封入ペンジメタリン粒子両方の粒度は、一般に40μm、好ましくは30μm以下である。マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子と非封入ペンジメタリン粒子の両方が0.5から20μmの範囲の粒度(粒径)を有するのが最も好ましい。ここで、粒度とは、ペンジメタリン粒子の90重量%を占める粒度を意味する。好ましくは、封入ペンジメタリン粒子と非封入ペンジメタリン粒子両方の重量平均粒度(粒径)は、1から20μm、特に1から10μmの範囲にある。ペンジメタリン粒子の平均粒度は、光散乱のような通常の方法により決定することができる。
【0045】
本発明の組成物は、マイクロカプセル封入ペンジメタリンの粒子を含む第1の流動性水性組成物と、ペンジメタリンの非封入粒子を含む第2の流動性水性組成物を混合することにより容易に得ることができる。本発明の組成物中の所望濃度のペンジメタリンを達成するために、前記第1および第2水性組成物中のペンジメタリン粒子の濃度は、200から600 g/l、特に300から500 g/lまで変動する。
【0046】
第1および第2組成物の混合は、水性懸濁液を混合する通常の手段により達成することができる(ここで、混合を実施する温度は重要でなく、一般に、0から60℃、特に10から50℃または20から35℃まで変動しうる)。
【0047】
マイクロカプセル封入ペンジメタリンの粒子を含む第1の流動性水性組成物と、ペンジメタリンの非封入粒子を含む第2の流動性水性組成物は両方とも通常、少なくとも1種の界面活性成分を含む。
【0048】
好ましい実施形態では、第1組成物は、前述した少なくとも1種の界面活性ポリマー化合物Aを含む。第1組成物中の界面活性化合物Aの量は、該組成物中のペンジメタリンの量に基づき、2〜40重量%、好ましくは5〜30重量%、特に10〜25重量%である。第1組成物はさらに、常用の補助剤、例えば、農薬の水性製剤に通常用いられる消泡剤、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、沈殿防腐剤などを含んでいてもよい。
【0049】
マイクロカプセル封入ペンジメタリンを含む好適な水性組成物は当分野で周知であり、特に米国特許第4,874,425号、米国特許第5,705,174号および米国特許第5,910,314号に記載されている。マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子の水性組成物は、米国特許第4,280,833号、米国特許第4,640,709号、米国特許第4,938,797号および米国特許第5,310,721号に開示されている方法によっても得ることができる。マイクロカプセル封入ペンジメタリンの水性組成物は、BASF Corporarion(米国ノースキャロライナ州)から市販されている。
【0050】
好ましい実施形態では、第2の組成物は、前記式Iの少なくとも1種の界面活性化合物を含む。第2組成物中の界面活性化合物Iの量は通常、該組成物中のペンジメタリンの量に基づき、1〜50重量%、好ましくは10〜45重量%、特に20〜40重量%である。第2組成物はまた、前記式IIの中性界面活性化合物も含むのが最も好ましい。第2組成物中の界面活性化合物IIの量は通常、第2組成物中のペンジメタリンの量に基づき、2〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、特に7〜20重量%である。第2組成物はさらに、常用の補助剤、例えば、農薬の水性製剤に通常用いられる消泡剤、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、沈殿防腐剤などを含んでいてもよい。
【0051】
非封入ペンジメタリン粒子を含む好適な懸濁液濃縮物は当分野で周知であり、例えば、欧州特許第249,770号、欧州特許出願第249,075号、欧州特許第404,201号、米国特許第4,874,425号および欧州特許出願第445,603号に記載されている。ペンジメタリンの懸濁液濃縮物は、BASF Corporarion(米国ノースキャロライナ州)からも市販されている。
【0052】
本発明の組成物は、望ましくない植物を抑制するのに有用である。特に、30℃を超える温度、とりわけ35℃以上、さらには45℃を超える温度でも、貯蔵安定性が優れているため、組成物を取り扱うのが容易である。本発明の組成物は、活性成分の放出が遅延することがないため、有利である。その結果、本発明の組成物は、従来のペンジメタリンの濃縮組成物と比較して取扱いが容易である。従って、本発明は、望ましくない植生を抑制する組成物の使用にも関する。
【0053】
本発明の組成物は、周知である所望の適用濃度まで水で容易に希釈することができる。こうして得られた希釈済組成物はすぐ使用することができるため、通常、適用形態またはタンクミックスと呼ばれる。本発明の組成物を水で希釈することにより得られるタンクミックスは、望ましくない植物の発生前(発生前)、発生の最中および/または発生後(発生後)に適用することができる。従って、本発明は望ましくない植生を抑制する方法であって、本発明の組成物を水で希釈することにより得られる水性タンクミックスを望ましくない植物の発生前、発生中および/または発生後に適用することを含む方法にも関する。
【0054】
本発明の濃縮組成物を希釈するのに用いられる水の量は、通常、濃縮組成物の量の10〜10,000倍である。
【0055】
タンクミックスは、作物植物の種子と一緒に適用することもできる。本発明の組成物の希釈された適用形態で前処理した作物植物の種子を使用することによる、本発明の組成物の適用も可能である。好ましくは、本発明の組成物を非処理植物の葉に適用する。特に、希釈した組成物は、できるだけ作物植物の葉にはスプレーせず、該組成物が、下方または露出した地面に生育している不要な(標的)植物の葉に到達するような方法で適用する。所望の抑制を達成するのに必要な適用率は、従来のペンジメタリン懸濁液濃縮物を用いる場合に必要な適用率と同様である。
【実施例】
【0056】
以下の実施例により本発明を説明する:
粒径20μm以下のマイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子形態のペンジメタリン約450 g/lを含む第1水性組成物(1)と、粒径20μm以下の非封入ペンジメタリン粒子約400 g/lを含む当量の市販の懸濁液濃縮物(2)とをブレンドする。
【0057】
マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子の組成物(1)は、以に挙げる成分を用いて、米国特許第5,705,174号の実施例1に開示された概略的方法により取得する:
450.0 g/lのペンジメタリン
77.6 g/lの酸化アルカリリグニンのナトリウム塩1)
6.0 g/lのナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒド濃縮物のナトリウム塩2)
212.0 g/lの硫酸マグネシウム七水和物
15.3 g/lの芳香族ジイソシアネート3)
9.0 g/lの1,6-ヘキサンジアミンの60%水溶液
および1.0 lの水の添加。こうして得られたマイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子の水性懸濁液をさらに防腐剤、消泡剤および増粘剤とブレンドする。
【0058】
1) Diwatex(登録商標)2000:Lignotech(米国ウイスコンシン州Rothschild,)製
2) Morwet D 425:Witco(米国コネティカット州グレニッチ)製
3) Mondur(登録商標)MRS:Bayer(米国ペンシルバニア州ピッツバーグ)により供給
ペンジメタリン(2)の懸濁液濃縮物は、以下に示す組成を有した:
400.0 g/lのペンジメタリン
125.0 g/lのエトキシル化リン酸ポリアリールフェノールのカリウム塩4)
50.0 g/lのノニルフェノールエトキシレート5)
ならびに合計濃度約21 g/lの常用補助剤(有機増粘剤、無機増粘剤、消泡剤および沈殿防止剤)と1.0 lの水の添加。
【0059】
4) Soprofor(登録商標)FLK:Rhodia(イタリア国ミラノ)
5) Arkopal(登録商標)N 080:Cariant(ドイツ国フランクフルト、A.M..)
貯蔵安定性:
貯蔵安定性を評価するために、本発明の組成物、ならびに懸濁液濃縮物およびマイクロカプセル封入ペンジメタリンの懸濁液を45℃で12週間、また、37℃で26週間貯蔵した。貯蔵安定性の評価は、製剤を水で希釈した後150μmおよび45μm篩に維持される材料の量の定量により実施した。初期値と、12週間および26週間後の値を表1に示す。さらに、ペンジメタリンの懸濁液濃縮物と本発明のブレンドを37℃で12週間および26週間それぞれ貯蔵した後、概説したように貯蔵安定性を評価した。値を表1に示す。
【表1】

【0060】
表1のデータからわかるように、本発明の組成物の貯蔵安定性は、従来のマイクロカプセル封入ペンジメタリンの貯蔵安定性と同等で、従来の懸濁液濃縮物の貯蔵安定性より優れている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
i.マイクロカプセル封入ペンジメタリンの粒子a)、
ii.非封入ペンジメタリンの粒子b)および
iii.少なくとも1種の界面活性物質
を含む、流動性の水性濃縮組成物。
【請求項2】
前記マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子と非封入ペンジメタリン粒子の重量比が1:9〜9:1である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記マイクロカプセル封入ペンジメタリンが、ポリ尿素及びポリウレタンから選択されるポリマー壁材料により封入される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子が、前記粒子中のペンジメタリンの量に基づき、0.5〜20重量%の量のポリマー壁材料により封入される、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
ペンジメタリンの濃度が200〜600 g/lである、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
複数のアニオン基を含むアニオンオリゴマーまたはポリマーである少なくとも1種の界面活性物質Aを含む、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
前記アニオンオリゴマーまたはポリマーが、酸化アルカリ−リグニン、リグノスルホン酸塩、リグニン硫酸塩、ならびに、アリールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物およびアリールスルホン酸ホルムアルデヒド尿素縮合物の塩から選択される、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
式I:
R-(O-A)m-O-X
(式中、
Rは、8〜40個の炭素原子と、任意に1個の酸素原子を有する炭化水素基であり;
Aは、1,2-エチレン、1,2-プロピレンもしくは1,3-プロピレンであり;
mは、3〜200であり;
Xは、SO3MまたはPO3M2であり、その際、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属およびアンモニウムから選択される)
の少なくとも1種のアニオン界面活性化合物を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
式II:
R’-(O-B)n-OH
(式中、
R’は、8〜40個の炭素原子と、任意に1個の酸素原子を有する炭化水素基であり;
Bは、1,2-エチレン、1,2-プロピレンもしくは1,3-プロピレンであり;
nは、5〜200である)
の少なくとも1種の中性界面活性化合物を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
界面活性物質の合計量が、組成物中のペンジメタリンに基づき、1〜50重量%である、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
10〜200 g/lの量の無機水溶性塩を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
i.50〜500g/lのマイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子形態のペンジメタリンa)、
ii.50〜500g/lの非封入ペンジメタリン粒子b)、
iii.5〜100g/lの請求項6に記載の少なくとも1種のアニオンオリゴマーまたはポリマー界面活性物質A、
iv.5〜200 g/lの請求項8に記載の式Iの少なくとも1種のアニオン界面活性化合物、
v.5〜100 g/lの請求項9に記載の式IIの少なくとも1種のノニオン界面活性化合物、ならびに
vi.20〜200g/lの少なくとも1種の水溶性無機塩
を含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
200〜600 g/lの濃度のマイクロカプセル封入ペンジメタリンの粒子を含む第1の自由流動性水性組成物と、200〜600 g/lの非封入ペンジメタリン粒子を含む第2の自由流動性水性組成物とを混合することを含む、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物を調製する方法。
【請求項14】
望ましくない植生を抑制するための、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物の使用。
【請求項15】
望ましくない植物の発生前、発生中および/または後に、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物を水で希釈することにより得られる水性タンクミックス(tank-mix)を適用することを含む、望ましくない植生の抑制方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
i.マイクロカプセル封入ペンジメタリンの粒子a)、
ii.非封入ペンジメタリンの粒子b)および
iii.少なくとも1種の界面活性物質
を含み、前記マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子と非封入ペンジメタリン粒子の重量比が1:9〜9:1である、流動性の水性濃縮組成物。
【請求項2】
前記マイクロカプセル封入ペンジメタリンが、ポリ尿素及びポリウレタンから選択されるポリマー壁材料により封入される、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記マイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子が、前記粒子中のペンジメタリンの量に基づき、0.5〜20重量%の量のポリマー壁材料により封入される、請求項1又は2記載の組成物。
【請求項4】
ペンジメタリンの濃度が200〜600 g/lである、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
複数のアニオン基を含むアニオンオリゴマーまたはポリマーである少なくとも1種の界面活性物質Aを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
前記アニオンオリゴマーまたはポリマーが、酸化アルカリ−リグニン、リグノスルホン酸塩、リグニン硫酸塩、ならびに、アリールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物およびアリールスルホン酸ホルムアルデヒド尿素縮合物の塩から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
式I:
R-(O-A)m-O-X
(式中、
Rは、8〜40個の炭素原子と、任意に1個の酸素原子を有する炭化水素基であり;
Aは、1,2-エチレン、1,2-プロピレンもしくは1,3-プロピレンであり;
mは、3〜200であり;
Xは、SO3MまたはPO3M2であり、その際、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属およびアンモニウムから選択される)
の少なくとも1種のアニオン界面活性化合物を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
式II:
R’-(O-B)n-OH
(式中、
R’は、8〜40個の炭素原子と、任意に1個の酸素原子を有する炭化水素基であり;
Bは、1,2-エチレン、1,2-プロピレンもしくは1,3-プロピレンであり;
nは、5〜200である)
の少なくとも1種の中性界面活性化合物を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
界面活性物質の合計量が、組成物中のペンジメタリンに基づき、1〜50重量%である、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
10〜200 g/lの量の無機水溶性塩を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
i.50〜500g/lのマイクロカプセル封入ペンジメタリン粒子形態のペンジメタリンa)、
ii.50〜500g/lの非封入ペンジメタリン粒子b)、
iii.5〜100g/lの請求項5に記載の少なくとも1種のアニオンオリゴマーまたはポリマー界面活性物質A、
iv.5〜200 g/lの請求項7に記載の式Iの少なくとも1種のアニオン界面活性化合物、
v.5〜100 g/lの請求項8に記載の式IIの少なくとも1種のノニオン界面活性化合物、ならびに
vi.20〜200g/lの少なくとも1種の水溶性無機塩
を含む、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
200〜600 g/lの濃度のマイクロカプセル封入ペンジメタリンの粒子を含む第1の自由流動性水性組成物と、200〜600 g/lの非封入ペンジメタリン粒子を含む第2の自由流動性水性組成物とを混合することを含む、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を調製する方法。
【請求項13】
望ましくない植生を抑制するための、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物の使用。
【請求項14】
望ましくない植物の発生前、発生中および/または後に、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を水で希釈することにより得られる水性タンクミックス(tank-mix)を適用することを含む、望ましくない植生の抑制方法。

【公表番号】特表2006−522770(P2006−522770A)
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505101(P2006−505101)
【出願日】平成16年4月13日(2004.4.13)
【国際出願番号】PCT/EP2004/003873
【国際公開番号】WO2004/089088
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(595123069)ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト (847)
【氏名又は名称原語表記】BASF Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】