説明

ページ要素付加装置及びページ要素付加方法

【課題】検索結果ページにおいて、クリックすることなく特定のWebページの更新部分を確認することができるページ要素付加装置及びページ要素付加方法を提案すること。
【解決手段】ページ要素付加装置1は、所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとをページ要素DB132に記憶させるページ要素抽出部141と、検索結果ページに含まれている特定のWebページに対応するページ要素をページ要素DB132から抽出して付加するページ要素付加部144と、検索結果ページのクリックログに基づいて、ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、ページ要素DB132に記憶されているページ要素が検索結果ページに付加されないようにするフィルタリング部146と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加するページ要素付加装置及びページ要素付加方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、検索システムは、検索キーワードを受け付けたことに応じて、検索キーワードに関連性が高いWebページから順に検索結果ページを表示しているものが多い。しかしながら、Webページが更新された順番に検索結果ページが表示されることが望まれる場合もある。そこで、特許文献1には、Webページごとにページの更新量を計算しておき、検索キーワードを受け付けたことに応じて、ページの更新量が多いWebページから順に検索結果ページを表示する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−264927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、頻繁に更新されるWebページには、例えば、宝くじの当選結果を表示するWebページのように、特定の一部のみが頻繁に更新されるWebページもある。このようなWebページを閲覧するユーザは、頻繁に更新される部分のみを確認することが多い。
【0005】
特許文献1で提案されている方法では、特定の一部のみが頻繁に更新されるWebページが検索結果ページにおいて上位に表示される可能性が高い。しかしながら、ユーザは、当該検索結果ページにおいて特定の一部のみが頻繁に更新されるWebページをクリックして当該Webページにアクセスし、特定の一部を確認する必要がある。このため、ユーザにとって、検索結果ページを介して特定の一部のみが頻繁に更新されるWebページを確認する作業が煩雑となっていた。
【0006】
本発明は、検索結果ページにおいて、クリックすることなく特定のWebページの更新部分を確認することができるページ要素付加装置及びページ要素付加方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加するページ要素付加装置であって、検索結果ページに表示させるWebページのページ要素と、当該ページ要素に対応するWebページのアドレスとを記憶するページ要素記憶手段と、所定のWebページにおける所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとを前記ページ要素記憶手段に記憶させる抽出手段と、検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに前記特定のWebページのアドレスが含まれている場合、当該特定のWebページに対応する前記ページ要素を、前記ページ要素記憶手段から抽出して当該検索結果ページに付加するページ要素付加手段と、検索結果ページのクリックログに基づいて、前記ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、前記ページ要素記憶手段に記憶されている前記ページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行うフィルタリング手段と、を備えるページ要素付加装置。
【0008】
(1)のページ要素付加装置は、抽出手段により、所定のWebページにおける所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとをページ要素記憶手段に記憶させる。また、(1)のページ要素付加装置は、ページ要素付加手段により、検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに特定のWebページのアドレスが含まれている場合、当該特定のWebページに対応する前記ページ要素を、ページ要素記憶手段から抽出して当該検索結果ページに付加する。また、(1)のページ要素付加装置は、フィルタリング手段により、検索結果ページのクリックログに基づいて、ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、ページ要素記憶手段に記憶されているページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行う。
【0009】
このように、(1)のページ要素付加装置は、検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加することができる。よって、当該検索結果ページの閲覧者は、検索結果ページにおいて、クリックすることなく特定のWebページの更新部分を確認することができる。
【0010】
また、(1)のページ要素付加装置は、ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、当該ページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行う。ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされた場合には、ユーザが検索結果ページに付加されているページ要素と異なる情報を確認している可能性が高い。このような状況において、(1)のページ要素付加装置は、当該ページ要素が検索結果ページに付加されないように制御して、ページ要素を提供しないようにすることができる。
【0011】
(2)前記抽出手段は、前記特定のWebページのページ要素を抽出した場合に、前記特定のWebページに対応するページ要素が既に前記ページ要素記憶手段に記憶されているとき、前記ページ要素記憶手段に記憶されている前記特定のWebページに対応するページ要素を抽出したページ要素に更新する、(1)に記載のページ要素付加装置。
【0012】
このようにすることで、(2)のページ要素付加装置は、ページ要素記憶手段に記憶されている特定のWebページに対応するページ要素を、最新の情報に保つことができる。
【0013】
(3)ページ要素付加装置が検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加するページ要素付加方法であって、前記ページ要素付加装置は、検索結果ページに表示させるWebページのページ要素と、当該ページ要素に対応するWebページのアドレスとを記憶するページ要素記憶手段を備え、前記ページ要素付加方法は、所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとを前記ページ要素記憶手段に記憶させる抽出ステップと、検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに前記特定のWebページのアドレスが含まれている場合、当該特定のWebページに対応する前記ページ要素を、前記ページ要素記憶手段から抽出して当該検索結果ページに付加するページ要素付加ステップと、検索結果ページのクリックログに基づいて、前記ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、前記ページ要素記憶手段に記憶されている前記ページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行うフィルタリングステップと、を含むページ要素付加方法。
【0014】
このような方法によれば、当該方法を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、検索結果ページにおいて、クリックすることなく特定のWebページの更新部分を確認することができるページ要素付加装置及びページ要素付加方法を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係るページ要素付加装置の機能概要を示す図である。
【図2】本実施形態に係るWebページDBを示す図である。
【図3】本実施形態に係るページ要素DBを示す図である。
【図4】本実施形態に係るインデックスDBを示す図である。
【図5】本実施形態に係る検索ログDBを示す図である。
【図6】本実施形態に係るクリックログDBを示す図である。
【図7】本実施形態に係るページ要素付加装置において、ページ要素を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係るページ要素付加装置において、検索結果ページにページ要素を付加する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係るページ要素付加装置において、ページ要素DBに記憶されているページ要素をフィルタリングする処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係る検索結果ページにページ要素が付加された例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0018】
[機能構成]
図1は、本実施形態に係るページ要素付加装置1の機能概要を示す図である。ページ要素付加装置1は、ユーザ端末2とLAN等から構成される通信ネットワーク(図示省略)を介して通信可能に接続されており、検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加することができるサーバである。
【0019】
本実施形態は、コンピュータ(ページ要素付加装置1)及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに当該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0020】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)の他、記憶部、通信装置、表示装置及び入力装置が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM:Random Access Memory、ROM:Read Only Memory等)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)及び光ディスク(CD:Compact Disk、DVD:Digital Versatile Disk等)ドライブが挙げられる。通信装置としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0021】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部により記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信回線を介して配布されることも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布されることも可能である。
【0022】
ページ要素付加装置1は、操作者から直接的な入力を受け付ける操作部11と、このページ要素付加装置1の機能に関する情報を表示する表示部12と、本発明の機能を実行するプログラム(図示省略)等を記憶する記憶部13と、ページ要素付加装置1に係る各機能を統括的に制御する制御部14と、を備える。
【0023】
操作部11は、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)により実装される。
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイにより実装される。
【0024】
記憶部13は、上述の各種プログラムの他に、WebページDB131と、ページ要素記憶手段としてのページ要素DB132と、インデックスDB133と、検索ログDB134と、クリックログDB135と、を備える。
【0025】
制御部14は、抽出手段としてのページ要素抽出部141と、検索要求受付部142と、検索結果ページ生成部143と、ページ要素付加手段としてのページ要素付加部144と、検索結果ページ送信部145と、フィルタリング手段としてのフィルタリング部146と、を備える。
【0026】
ページ要素抽出部141は、WebページDB131から、所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとをページ要素DB132に記憶させる。
【0027】
具体的には、ページ要素抽出部141は、WebページDB131を参照して、アドレス(URL:Uniform Resource Locator)が同一のWebページごとに、取得された時間で並び替えを行い、連続する2つのWebページを比較して、更新部分と、更新頻度とを特定する。続いて、ページ要素抽出部141は、特定した更新部分と更新頻度とに基づいて、特定の頻度以上で一部が更新されるWebページを、特定のWebページに決定する。続いて、ページ要素抽出部141は、特定のWebページについて、最新の更新部分を抽出し、当該更新部分のうち最上部のページ要素を抽出する。最上位のページ要素とは、更新部分において最初に記載されている情報である。
【0028】
続いて、ページ要素抽出部141は、抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとが、ページ要素DB132に既に記憶されているか否かを判定する。ページ要素抽出部141は、特定のWebページのアドレスとが、ページ要素DB132に既に記憶されている場合、ページ要素DB132に記憶されているページ要素を、抽出したページ要素に更新する。また、ページ要素抽出部141は、特定のWebページのアドレスとが、ページ要素DB132に既に記憶されていない場合、抽出したページ要素と、特定のWebページのアドレスとを、ページ要素DB132に記憶させる。
【0029】
図2は、本実施形態に係るWebページDB131を示す図である。WebページDB131は、クローラ等によって取得されたWebページのアドレスと、当該Webページの内容と、当該Webページが取得された時間とを関連付けて記憶する。また、WebページDB131には、1のアドレスに対応する複数のWebページが記憶されており、ページ要素抽出部141によって、更新部分の抽出が可能である。
【0030】
図3は、本実施形態に係るページ要素DB132を示す図である。ページ要素DB132は、検索結果ページに表示させるWebページのページ要素と、当該ページ要素に対応するWebページのアドレスと、ページ要素DB132に記憶された時刻としての登録時刻と、を関連付けて記憶する。
【0031】
検索要求受付部142は、ユーザ端末2から、検索クエリを受け付けることにより検索要求を受け付ける。
【0032】
検索結果ページ生成部143は、検索要求受付部142により検索要求を受け付けたことに応じて、インデックスDB133を参照して検索クエリに対応するWebページのアドレスを含む検索結果ページを生成する。ここで、検索結果ページ生成部143は、検索結果ページに含まれるWebページへのアドレスをリダイレクタのアドレスに置き換え、当該検索結果ページのクリックログを取得可能にする。なお、当該検索結果ページのクリックログは、クリックログDB135に記憶される。
【0033】
図4は、本実施形態に係るインデックスDB133を示す図である。インデックスDB133は、Webページのアドレス(URL)と、当該Webページのインデックスとしてのテキスト情報とを関連付けて記憶する。テキスト情報には、Webページに含まれる特徴語や、Webページを端的に表す単語等が含まれる。
【0034】
ページ要素付加部144は、検索結果ページ生成部143において検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに特定のWebページのアドレスが含まれている場合、当該特定のWebページに対応するページ要素を、ページ要素DB132から抽出して当該検索結果ページに付加する。
【0035】
具体的には、ページ要素付加部144は、検索結果ページ生成部143において検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに含まれているWebページのアドレスのうち、ページ要素DB132に記憶され、後述のフィルタリング部146によってフィルタリングされていないWebページのアドレスを特定する。続いて、ページ要素付加部144は、特定したWebページのアドレスに対応するページ要素を抽出し、検索結果ページに対して当該ページ要素を付加する。ページ要素を付加する場所は、例えば、Webページのアドレスの近傍、すなわち、特定したWebページアドレスと、他のWebページのアドレスとの間である。
【0036】
また、ページ要素付加部144は、検索結果ページに対してページ要素を付加した場合に、当該ページ要素のアドレスと、検索された時刻とを、検索ログDB134に記憶させる。
【0037】
図5は、本実施形態に係る検索ログDB134を示す図である。検索ログDB134は、検索結果ページにおいて検索結果ページに対して付加されたページ要素に対応するアドレス(URL)と、検索された時刻(検索時刻)とを関連付けて記憶する。
【0038】
検索結果ページ送信部145は、ページ要素付加部144によりページ要素が付加された検索結果ページを、検索要求を行ったユーザ端末2に送信する。
【0039】
フィルタリング部146は、検索ログDB134に記憶されている検索ログと、クリックログDB135に記憶されている検索結果ページのクリックログに基づいて、ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定された場合に、ページ要素DB132に記憶されているページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行う。
【0040】
具体的には、フィルタリング部146は、検索ログDB134に記憶されている特定のWebページのアドレスの数に基づいて、特定のWebページのアドレスに対応するページ要素が表示された回数を表示回数として集計する。また、フィルタリング部146は、クリックログDB135に記憶されている特定のWebページのアドレスの数に基づいて、特定のWebページのアドレスがクリックされた回数をクリック回数として集計する。
【0041】
続いて、フィルタリング部146は、表示回数に対するクリック回数の割合が所定の割合以上の場合に、ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定し、ページ要素DB132に記憶されているページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行う。
【0042】
ここで、フィルタリングの方法は、ページ要素DB132に対して、非表示フラグを設けておき、非表示フラグをオンにすることによって、ページ要素が検索結果ページに付加されないようにしてもよいし、ページ要素DB132からページ要素を削除するようにしてもよい。
【0043】
図6は、本実施形態に係るクリックログDB135を示す図である。クリックログDB135は、検索結果ページにおいてクリックされたアドレス(URL)と、クリックされた時刻(クリック時刻)とを関連付けて記憶する。
【0044】
[フローチャート]
続いて、ページ要素付加装置1における処理の流れについて説明する。
図7は、本実施形態に係るページ要素付加装置1において、ページ要素を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。
【0045】
ステップS1において、制御部14(ページ要素抽出部141)は、WebページDB131を参照して、アドレスが同一のWebページごとに、更新部分と、更新頻度とを特定する。
ステップS2において、制御部14(ページ要素抽出部141)は、特定した更新部分と更新頻度とに基づいて、特定の頻度以上で一部が更新されるWebページを、特定のWebページに決定する。
【0046】
ステップS3において、制御部14(ページ要素抽出部141)は、特定のWebページについて、最新の更新部分を抽出し、当該更新部分のうち最上部のページ要素を抽出する。
【0047】
ステップS4において、制御部14(ページ要素抽出部141)は、抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとが、ページ要素DB132に既に記憶されているか否かを判定する。制御部14(ページ要素抽出部141)は、この判定がYESの場合、ステップS5に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS6に処理を移す。
【0048】
ステップS5において、制御部14(ページ要素抽出部141)は、ページ要素DB132に記憶されているページ要素を、抽出したページ要素に更新する。この処理が終了すると、制御部14は、本フローチャートに係る処理を終了する。
ステップS6において、制御部14(ページ要素抽出部141)は、特定のWebページのアドレスとが、ページ要素DB132に既に記憶されていない場合、抽出したページ要素と、特定のWebページのアドレスとを、ページ要素DB132に記憶させる。
【0049】
図8は、本実施形態に係るページ要素付加装置1において、検索結果ページにページ要素を付加する処理の流れを示すフローチャートである。
【0050】
ステップS11において、制御部14(検索要求受付部142)は、ユーザ端末2から、検索クエリを受け付けることにより検索要求を受け付ける。
ステップS12において、制御部14(検索結果ページ生成部143)は、ステップS11において検索要求を受け付けたことに応じて、インデックスDB133を参照して検索クエリに対応するWebページのアドレスを含む検索結果ページを生成する。
【0051】
ステップS13において、制御部14(ページ要素付加部144)は、ステップS12において生成された検索結果ページに、ページ要素DB132に記憶され、フィルタリングされていない特定のWebページのアドレスが含まれているか否かを判定する。制御部14(ページ要素付加部144)は、この判定がYESの場合、ステップS14に処理を移し、この判定がNOの場合、ステップS16に処理を移す。
【0052】
ステップS14において、制御部14(ページ要素付加部144)は、検索結果ページに含まれている特定したWebページのアドレスに対応するページ要素をページ要素DB132から抽出し、検索結果ページに対して当該ページ要素を付加する。
【0053】
ステップS15において、制御部14(ページ要素付加部144)は、ステップS14において、検索結果ページに付加されたページ要素のアドレスと、検索された時刻とを検索ログDB134に記憶させる。
【0054】
ステップS16において、制御部14(検索結果ページ送信部145)は、ステップS14においてページ要素が付加された検索結果ページを、検索要求を行ったユーザ端末2に送信する。
【0055】
図9は、本実施形態に係るページ要素付加装置1において、ページ要素DB132に記憶されているページ要素をフィルタリングする処理の流れを示すフローチャートである。
【0056】
ステップS21において、制御部14(フィルタリング部146)は、検索ログDB134に記憶されている特定のWebページのアドレスの数に基づいて、特定のWebページのアドレスに対応するページ要素が表示された回数を表示回数として集計する。表示回数の特定は、ページ要素DB132に記憶されている特定のWebページのアドレスそれぞれについて行われる。
【0057】
ステップS22において、制御部14(フィルタリング部146)は、クリックログDB135に記憶されている特定のWebページのアドレスの数に基づいて、特定のWebページのアドレスがクリックされた回数をクリック回数として集計する。クリック回数の特定は、ページ要素DB132に記憶されている特定のWebページのアドレスそれぞれについて行われる。
【0058】
ステップS23において、制御部14(フィルタリング部146)は、ページ要素DB132に記憶されている特定のWebページそれぞれについて、表示回数に対するクリック回数の割合を算出し、所定の割合以上の特定のWebページを、所定の頻度以上でクリックされたWebページを特定する。
【0059】
ステップS24において、制御部14(フィルタリング部146)は、ステップS23において特定されたWebページについてフィルタリングを行う。
【0060】
[表示例]
図10は、本実施形態に係るページ要素が付加された検索結果ページの例を示す図である。図10に示される検索結果ページPは、検索クエリが「宝くじ 当選番号」で検索された場合に生成されたものである。ここでは、検索クエリ「宝くじ 当選番号」に対応する検索結果ページに含まれている特定のWebページのアドレス「www.***.com」が含まれており、さらに、当該アドレスに対応するページ要素が、ページ要素DB132に記憶されているものとする。この場合、ページ要素付加部144によって、検索結果ページに含まれている特定のWebページのアドレス「www.***.com」に対してページ要素が図10に示されるように付加される。図10では、ページ要素P1として、○○宝くじの2月第4週の当選番号が、検索結果ページPに付加されており、検索結果ページPによってページ要素を直接確認することができる。
【0061】
以上、本実施形態によれば、ページ要素付加装置1は、ページ要素抽出部141により、所定のWebページにおける所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとをページ要素DB132に記憶させる。ページ要素付加装置1は、ページ要素付加部144により、検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに特定のWebページのアドレスが含まれている場合、当該特定のWebページに対応するページ要素を、ページ要素DB132から抽出して当該検索結果ページに付加する。また、ページ要素付加装置1は、フィルタリング部146により、検索結果ページのクリックログに基づいて、ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、ページ要素DB132に記憶されているページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行う。
【0062】
このように、ページ要素付加装置1は、検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加することができる。よって、当該検索結果ページの閲覧者は、検索結果ページにおいて、クリックすることなく特定のWebページの更新部分を確認することができる。
【0063】
また、ページ要素付加装置1は、ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、当該ページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行う。ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされた場合には、ユーザが検索結果ページに付加されているページ要素と異なる情報を確認している可能性が高い。このような状況において、ページ要素付加装置1は、当該ページ要素が検索結果ページに付加されないように制御して、ページ要素を提供しないようにすることができる。
【0064】
また、ページ要素付加装置1は、ページ要素抽出部141により、特定のWebページのページ要素を抽出した場合に、特定のWebページに対応するページ要素が既に前記ページ要素DB132に記憶されているとき、ページ要素DB132に記憶されている特定のWebページに対応するページ要素を抽出したページ要素に更新する。
【0065】
このようにすることで、ページ要素付加装置1は、ページ要素DB132に記憶されている特定のWebページに対応するページ要素を、最新の情報に保つことができる。
【0066】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0067】
本実施形態では、ページ要素付加装置1というコンピュータを例にとって説明したが、本発明はコンピュータに限られるものではなく、コンピュータが各種機能を実行する方法、コンピュータに各種機能を実行させるためのプログラム、及びこのプログラムを記憶した記憶媒体にも適用可能である。
【符号の説明】
【0068】
1 ページ要素付加装置
11 操作部
12 表示部
13 記憶部
14 制御部
131 WebページDB
132 ページ要素DB
133 インデックスDB
134 検索ログDB
135 クリックログDB
141 ページ要素抽出部
142 検索要求受付部
143 検索結果ページ生成部
144 ページ要素付加部
145 検索結果ページ送信部
146 フィルタリング部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加するページ要素付加装置であって、
検索結果ページに表示させるWebページのページ要素と、当該ページ要素に対応するWebページのアドレスとを記憶するページ要素記憶手段と、
所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとを前記ページ要素記憶手段に記憶させる抽出手段と、
検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに前記特定のWebページのアドレスが含まれている場合、当該特定のWebページに対応する前記ページ要素を、前記ページ要素記憶手段から抽出して当該検索結果ページに付加するページ要素付加手段と、
検索結果ページのクリックログに基づいて、前記ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、前記ページ要素記憶手段に記憶されている前記ページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行うフィルタリング手段と、
を備えるページ要素付加装置。
【請求項2】
前記抽出手段は、前記特定のWebページのページ要素を抽出した場合に、前記特定のWebページに対応するページ要素が既に前記ページ要素記憶手段に記憶されているとき、前記ページ要素記憶手段に記憶されている前記特定のWebページに対応するページ要素を抽出したページ要素に更新する、
請求項1に記載のページ要素付加装置。
【請求項3】
ページ要素付加装置が検索結果ページに特定のWebページのページ要素を付加するページ要素付加方法であって、
前記ページ要素付加装置は、検索結果ページに表示させるWebページのページ要素と、当該ページ要素に対応するWebページのアドレスとを記憶するページ要素記憶手段を備え、
前記ページ要素付加方法は、
所定の頻度以上で一部が更新される特定のWebページの更新部分のうち最上部のページ要素を抽出し、当該抽出したページ要素と、当該特定のWebページのアドレスとを前記ページ要素記憶手段に記憶させる抽出ステップと、
検索要求を受け付けたことに応じて生成された検索結果ページに前記特定のWebページのアドレスが含まれている場合、当該特定のWebページに対応する前記ページ要素を、前記ページ要素記憶手段から抽出して当該検索結果ページに付加するページ要素付加ステップと、
検索結果ページのクリックログに基づいて、前記ページ要素を含む特定のWebページが所定の頻度以上でクリックされたと判定した場合に、前記ページ要素記憶手段に記憶されている前記ページ要素が検索結果ページに付加されないようにフィルタリングを行うフィルタリングステップと、
を含むページ要素付加方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate