ホイールと支承ハブ組立体との間の電気接続システム
本発明は、ホイール(2)とハブ支承ユニットを電気的に接続する装置(30)に関し、ホイールは、ハブ支承ユニットの外側フランジに取り付けられている。ハブ支承ユニットは、車両のサスペンションに取り付けられた外側非回転リング(18)と、心出しフランジ(6)、この心出しフランジ内に構成された前側開口キャビティ(7)及びこのキャビティ内に開口した軸方向キャビティ(4)を備えた内側リング(3)とを有する。接続装置は、内側リングに固定されていて、軸方向キャビティ及び前側キャビティ内を延びる第1の接続ケーブル(13,14)と、ホイール内に組み込まれた第2の接続ケーブル(337)と、上記心出しフランジと関連していて、第1のケーブルと第2のケーブルとの間で選択的に切り離すことができる電気接点を構成する接続要素とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイールと支承ハブ組立体との間の電気接続システムに関する。
【0002】
米国特許第4,837,553号明細書から、ホイールと支承ハブ組立体との間の電気接続システムが知られており、この電気接続システムは、電気信号を車両の車輪内部の圧力センサからこの車両に伝えるよう設計されており、この電気接続システムは、2つの電気路によって構成された電気回路を有し、これら電気路のうちの第1のものは、互いに電気的に接続されていて、とりわけ支承ハブ組立体の外側リング及び車両のサスペンションにより構成されたチェーン状の金属コンポーネントに沿ってセンサの一方の極から延び、第2の電気路は、センサの第2の極から車両のトランスミッションまで延びていて、支承ハブ組立体の内側リングに形成された軸方向穴を貫通している。
【0003】
第1の電気路は、車両内部に設けられていて、バッテリの正極に接続された警告灯を更に含み、第2の電気路は、センサの第2の極をアースに接続し、それにより電気回路を構成するために用いられている。
【0004】
上述の米国特許では、圧力センサは、ホイールの圧力の低下の結果として第1の極と第2の極が互いに電気的に繋がり、その結果、警告灯が作動される真の意味で受動型のセンサである。
【0005】
上述の電気接続システムは、1つには、構造の極めて著しい貧弱さ、1つには第1の電気路の構成に起因して或る幾つかの欠点がある。事実、この電気接続システムの構造的貧弱さにより、この電気接続システムは、最新世代の車両への設置が不適当になり、かかる最新世代の車両においては、使用中、システムは、かなり多量の情報をホイールに伝達しなければならず、しかも複雑精巧なセンサの使用を可能にしなければならない。さらに、電気回路の構成、特に第2の電気路の構成は、他のセンサの使用をできなくするだけでなく、動作のために電気を供給しなければならない能動型センサの使用を排除する。
【0006】
本発明の目的は、上述の欠点の無いホイールと支承ハブ組立体との間に設けられる電気接続システムを提供することにある。
本発明によれば、ホイールと支承ハブ組立体との間に形成される電気接続システムは、前記ホイールが、前記支承ハブ組立体の外側フランジに取り付けられ、前記支承ハブ組立体が、回転的に固定された外側リングと、心出しカラー、前記心出しカラー内に構成された前側開口キャビティ及び前記前側キャビティ内に開口した軸方向キャビティを備えた内側リングとを有し、前記電気接続システムは、前記内側リングに取り付けられていて、前記軸方向キャビティ及び前記キャビティ内を延びる第1の接続ケーブルと、前記ホイール内に組み込まれた第2の接続ケーブルと、前記心出しカラーと関連していて、前記第1のケーブルと第2のケーブルとの間で選択的に切り離すことができる電気接点を構成する接続手段とを有することを特徴とする。
【0007】
かかる接続システムにより、ホイール内に設けられたセンサに電気エネルギを供給してこれらセンサが働くことができるようになると共に多量の情報を車両に伝えることができる。
【0008】
本発明を添付の図面を参照して説明する。なお、添付の図面は、本発明の非限定的な例としての実施形態を示している。
図1は、本発明の電気接続システム20の主要要素を備えた支承ハブ組立体1とホイール2の概略断面図である。
支承ハブ組立体1は、軸線A回りに回転するよう設計された内側リング3と、ホイール2に取付け可能な固定フランジ5と、ホイール2の取付け中、ホイール2を心出しするよう設計された心出しカラー6とを有する。内側リング3は、内側軸方向キャビティ4を有する。このキャビティは、駆動アクスルの場合、車両のアクスルへのハブ支承組立体の取付け中、スタッドアクスル8を包囲するよう設計されている。心出しカラー6は、ホイール2に見た側部が組立体1の外部に向かって開口したキャビティ7を備えている。 図1に示すハブ支承組立体1の例示の実施形態では、内側リング3、固定フランジ5及び心出しカラー6は、単一の鋳造品として一体に作られている。
【0009】
本発明の第1の電気接続システム20は、心出しカラー6の半径方向内壁に軸方向に装着された第1の電気接続要素21と、U字形軸方向断面を有する第2の回転対称電気接続要素22とを有し、Uの2本のアームは、ホイール2の外面により定められた容積部の内部に留まった状態で、第1の電気接続要素21の半径方向内壁に軸方向に装着されると共に心出しカラー6を越えて軸方向に延びている。システム20は、第3の電気接続要素23を更に有している。
【0010】
図1は又、中央部分が第2の接続要素22の端部に載っているハブキャップ9並びにブレーキディスク19、軸受の固定外側リング18及びボール17を概略的に示している。 次に、図2及び図3を参照して第1の接続要素21の実施形態を説明する。この第1の接続要素21は本質的に、心出しカラーのキャビティ7内に軸方向に嵌まり込むことができるような寸法の本質的に回転対称の管状コンポーネント210である。要素21の軸方向長さは本質的に、心出しカラー6の軸方向長さに等しい。要素21は、2つの延長部213,214を更に有し、これらの延長部内には2本の導線13,14がそれぞれ設けられている。これら延長部は好ましくは、要素21を取り付けやすくすると共に2つの延長部が内側リング3の内側キャビティ4の半径方向内壁に形成された溝を通過しやすいように硬質プラスチックで作られている。この場合、端部215,216を車両に接触するよう設計されたハブ支承組立体の電気的伝達手段(図示せず)に電気的に接続するのがよい。2つの電気点状接続部又は接点211,212が、要素21の管状部分210の半径方向内壁に設けられている。これら接点は、軸方向にオフセットしており、当然のことながら、導線13,14に電気的に接続されている。要素21は本質的に、絶縁体218から成り、更に、円形補強材217を有する。この補強材は、硬質プラスチック又は金属材料で作られたものであるのがよい。
【0011】
図4は、システム20の第2の電気接続要素22の概略斜視図である。この要素は、管状部分226及び平らな底部225を有する軸方向断面がU字形の回転対称コンポーネントである。この要素は本質的に、その管状部分の半径方向外壁に設けられた環状導電路221,222,223の形態をした3つの電気接点を備えた絶縁材料から成る。要素22は、第1の接続要素21の内部に軸方向に嵌まるよう設計されている。導電路221,222は、嵌合した場合、要素21の接点211,212と接触するように軸方向に位置決めされている。要素22の接点の形状が円形であることにより、組立てのために正確なアジマス(方位)を取る必要がないという利点がある。このようにすると、組立てが楽である。当然のことながら、配置関係を逆にして円形接点を要素21に設けてもよいが、要素22が軸方向に長いと仮定すれば、この円形導電路を第2の要素22に設けることの方が容易である。接点222も又円形であり、接点222を越えて要素22の底部に近設して軸方向に設けられている。かくして、接点222は、2つの接点221,223相互間に軸方向に設けられ、この接点は好ましくは、要素21及びハブ支承組立体内への嵌め込み後、この接点222が要素21を越えて軸方向に延びるよう実質的に長い軸方向幅を有する。2つの接点221,223は、接点222に対して絶縁された導体224によって互いに接続されている。
【0012】
図5及び図6は、それぞれ、システム20の2つのコンポーネント21,22及び第3の要素23の斜視図及び断面図である。要素23は、要素21及び心出しカラー6の軸方向6の外部において要素22の外部と半径方向接触状態にある。突出部233により、要素23をホイール2のガジオンに取り付けることができ、このガジオンは通常、ホイールの盗難防止装置として役立つよう設けられる。
【0013】
要素23は、要素22の管状部分に接触するようその曲率に一致するよう形作られた壁234を備える平行六面体の形態をしている。要素23は、2つの点接触部又は点状接点231,232を有し、これら点状接点231,232は、要素22の円形接点222,223とそれぞれ接触するよう軸方向に互いにずれている。これら接点231,232は、導線235,236にそれぞれ電気的に接続されており、これら2本の導線は次に、ホイールの電気伝達装置の接続ケーブル232内に組み込まれている。
【0014】
システム20の3つの要素21,22,23は、アクスルへのハブ及び軸受の取付け又はアクスルへのホイールの取付けを全く改変せず又は邪魔しないという利点を有している。3つの要素は、補助手段を用いないで連続的に嵌められ、これら3つの要素は又、容易に分解できる。
【0015】
図7及び図8は、本発明のシステムの第2の実施形態30を示している。図7は、概略斜視図であり、図8は、断面図である。これら略図は、心出しカラー6のキャビティ7に嵌め込まれる要素31を示しており、この要素31の機能は、要素21の機能とほぼ同じである。
要素31は、2つの接点311,312がその軸方向外側部分に設けられた本質的に円筒形の形をしている点において独特である。したがって、設定の方向は、軸方向であり、半径方向ではない。この場合、接点は、円形導電路の形態をしているが、これらは、点接触部又は点状接点であってもよい。この場合、円板の形態をした要素32を設けるのがよく、これは、要素31の接点と反対側の円板の底部の内壁に設けられた2つの接点321,322を備えている。2つの要素の接点は、この場合、全て円形導電路の形態をしているが、これら要素のうち1つは、特定の方位付けを行なわないで2つの要素の組立て可能性に影響を及ぼさずに点接触部又は点状接点を有してもよい。2つの要素を互いに組み立てることにより、接点相互間の電気的導通又は連続性が保証される。この組立ては、スクリューボルト33によって行なわれる。導線335,336は、要素32の接点321,322をホイールの電気的伝達手段に接続されたケーブル337に接続している。他方の側において、導線13,14は、要素31の導電路311,312に接続されている。
図9及び図10は、それぞれ、本発明の第3の形式の電気接続システム40の断面図及び斜視図である。この第3の形式のシステムでは、例えばボンディングにより要素41が心出しカラー6の内壁に固定されており、ケーブル413が、内側リング3のキャビティ4に沿って形成された溝41に沿って延びている。要素41は、コネクタ、例えば雄型コネクタであり、これは、軸方向に差し向けられ、2つの接点411,412を有し、これら接点は、図10に見える。この場合、第2の接続要素は、コネクタ41の雌型部分であって、コネクタ41内に嵌まり込んでいる。この第2の要素の延長部としてケーブルが設けられ、このケーブルは、ホイールの電気的伝達手段への電気的接続部を形成している。
【0016】
図11に示す実施形態は、システム30,40と類似した接続システム50であるが、これらと異なる点を説明すると、接続システム50は、軸線Aと一線をなして配置された軸方向接続要素を有し、この軸方向接続要素は、キャビティ4の内部に延びる接続ケーブル51及び軸線Aに対して同軸状に配置され、ホイール2とケーブル51それ自体との間の電気的接続部を形成するようケーブル51に接続されたコネクタ52を有している。
図12で最もよく分かるように、ケーブル51は、データをホイール2からケーブル51に伝送する1本以上のワイヤ513及び電気をケーブル51からホイール2に供給する1本以上の導線514を有している。図示の例示の実施形態では、ケーブル51は、単一の導線513及び単一の導線514から成るが、ケーブル51は、これよりも多くの本数の導線513又は導線514を有してもよい。
【0017】
ホイール2の電気的伝達手段に接続された電気ケーブルとコネクタ52との容易な接続を可能にするため、コネクタ52は、軸線Aに対して所与の角度位置にはかかわりなく設けられ、このコネクタ52は、心出しカラー6とホイール2それ自体との電気的接続を保証するよう心出しカラー6とホイール2との間に介在して設けられた2つの機械的係止又はロック要素55を有している。
【0018】
このコネクタは、導電材料で作られた2つのリング56を更に有し、これらリングは、導線513,514に接続された状態で、心出しカラー6の内部に向かって半径方向に延びると共に係止要素55を構成している。2つのリング56は各々、ホイール2と一体のスタッド58上に形成されたそれぞれの電気路57と係合することができ、各リングを軸線Aに関して同軸の位置で心出しカラー6内に挿入することができる。
【0019】
最後に、システム50は、コネクタ52を外部から絶縁し、これを大気の影響から保護するためにキャビティ7の内部且つコネクタ52の内部に嵌め込まれた保持要素59を有している。
【0020】
図示していないが、上述の説明から容易に演繹できるシステム50の実施形態では、導線513,514も又、互いに同軸の導線であるのがよく、この場合、コネクタ52は、2本の導線513,514のうちの一方に接続された中央金属端子及びこの端子周りに設けられると共に2本の導線514,513のうちの他方に接続された金属クラウンを有する。
さらに、この場合、係止要素55は、この端子及びクラウン上に直接形成され、上述したのと同一の機能を有する。
【0021】
図13に示す実施形態は、システム30に類似したシステム60である。要素61は本質的に管状又は円筒形であり、心出しカラー6のキャビティ7に嵌まり込むよう設計されている。
要素61は又、心出しカラー6の軸方向深さよりも大きな軸方向深さを有している。この要素61は、その半径方向外面に、2つの円形導電路611,612を有している。これら2つの導電路は、互いに対して軸方向にオフセットしている。要素62は、円筒形であり、要素61の半径方向外壁と円板2の半径方向内壁との間に嵌まるよう設計されている。要素62は、組立て後に要素61の導電路611,612と対応して設けられる2つの円形導電路621,622を更に有している。
【0022】
導線613,614が、導電路611,612に接続され、これら導線は、上述のように軸方向キャビティ4を貫通して延びる。導線635,636は、要素62の接点621,622をホイールの電気的伝達手段に接続されたケーブル637に接続している。
この実施形態では、接点方向はこの場合も又、半径方向である。要素61,62のうちいずれか一方の接点はこの場合も又、接続品質に悪影響を及ぼさない点接触部又は点状接点であるのがよい。両方の要素の接点も又、点接触部又は点状接点であるが、この場合、これら接点は、良好な品質の電気的接点を保証するよう正確な相対的アジマスで配置されなければならない。
【0023】
接続システム60は、要素61を心出しカラー6のキャビティ7内にしっかりと固定するよう設計された軸方向係止コンポーネント63を更に有するのがよい。このコンポーネント63も又、要素62の位置を図13に示すように保証することができる。
【0024】
本発明を説明すると共に図示した実施形態に限定されるものではなく、これら実施形態は、ホイールと支承ハブ組立体との間の電気接続システムの例示として解されるべきであり、又、これら実施形態は、コンポーネントの形状及び配置並びにこれらの構成及び組立ての細部に関して更に改造可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1の電気接続システムの主要要素を備えたハブ支承組立体とホイール全体の概略断面図である。
【図2】第1の接続要素の斜視図である。
【図3】図2の第1の接続要素の断面図である。
【図4】第2の接続要素の斜視図である。
【図5】第3の接続要素と組み合わせられた第1の2つの要素の斜視図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】本発明の第2の電気接続システム概略斜視図である。
【図8】図7の接続システムの断面図である。
【図9】本発明の第3の接続システムの断面図である。
【図10】図9のシステムの部分斜視図である。
【図11】本発明の電気接続システムの第4の実施形態の概略斜視図である。
【図12】図11のシステムの特定の細部の第1の好ましい実施形態を分かりやすくするために部分的に断面で且つ部分的に切除して示す図である。
【図13】図8のシステムの第2の好ましい実施形態を分かりやすくするために部分的に断面で且つ部分的に切除して示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイールと支承ハブ組立体との間の電気接続システムに関する。
【0002】
米国特許第4,837,553号明細書から、ホイールと支承ハブ組立体との間の電気接続システムが知られており、この電気接続システムは、電気信号を車両の車輪内部の圧力センサからこの車両に伝えるよう設計されており、この電気接続システムは、2つの電気路によって構成された電気回路を有し、これら電気路のうちの第1のものは、互いに電気的に接続されていて、とりわけ支承ハブ組立体の外側リング及び車両のサスペンションにより構成されたチェーン状の金属コンポーネントに沿ってセンサの一方の極から延び、第2の電気路は、センサの第2の極から車両のトランスミッションまで延びていて、支承ハブ組立体の内側リングに形成された軸方向穴を貫通している。
【0003】
第1の電気路は、車両内部に設けられていて、バッテリの正極に接続された警告灯を更に含み、第2の電気路は、センサの第2の極をアースに接続し、それにより電気回路を構成するために用いられている。
【0004】
上述の米国特許では、圧力センサは、ホイールの圧力の低下の結果として第1の極と第2の極が互いに電気的に繋がり、その結果、警告灯が作動される真の意味で受動型のセンサである。
【0005】
上述の電気接続システムは、1つには、構造の極めて著しい貧弱さ、1つには第1の電気路の構成に起因して或る幾つかの欠点がある。事実、この電気接続システムの構造的貧弱さにより、この電気接続システムは、最新世代の車両への設置が不適当になり、かかる最新世代の車両においては、使用中、システムは、かなり多量の情報をホイールに伝達しなければならず、しかも複雑精巧なセンサの使用を可能にしなければならない。さらに、電気回路の構成、特に第2の電気路の構成は、他のセンサの使用をできなくするだけでなく、動作のために電気を供給しなければならない能動型センサの使用を排除する。
【0006】
本発明の目的は、上述の欠点の無いホイールと支承ハブ組立体との間に設けられる電気接続システムを提供することにある。
本発明によれば、ホイールと支承ハブ組立体との間に形成される電気接続システムは、前記ホイールが、前記支承ハブ組立体の外側フランジに取り付けられ、前記支承ハブ組立体が、回転的に固定された外側リングと、心出しカラー、前記心出しカラー内に構成された前側開口キャビティ及び前記前側キャビティ内に開口した軸方向キャビティを備えた内側リングとを有し、前記電気接続システムは、前記内側リングに取り付けられていて、前記軸方向キャビティ及び前記キャビティ内を延びる第1の接続ケーブルと、前記ホイール内に組み込まれた第2の接続ケーブルと、前記心出しカラーと関連していて、前記第1のケーブルと第2のケーブルとの間で選択的に切り離すことができる電気接点を構成する接続手段とを有することを特徴とする。
【0007】
かかる接続システムにより、ホイール内に設けられたセンサに電気エネルギを供給してこれらセンサが働くことができるようになると共に多量の情報を車両に伝えることができる。
【0008】
本発明を添付の図面を参照して説明する。なお、添付の図面は、本発明の非限定的な例としての実施形態を示している。
図1は、本発明の電気接続システム20の主要要素を備えた支承ハブ組立体1とホイール2の概略断面図である。
支承ハブ組立体1は、軸線A回りに回転するよう設計された内側リング3と、ホイール2に取付け可能な固定フランジ5と、ホイール2の取付け中、ホイール2を心出しするよう設計された心出しカラー6とを有する。内側リング3は、内側軸方向キャビティ4を有する。このキャビティは、駆動アクスルの場合、車両のアクスルへのハブ支承組立体の取付け中、スタッドアクスル8を包囲するよう設計されている。心出しカラー6は、ホイール2に見た側部が組立体1の外部に向かって開口したキャビティ7を備えている。 図1に示すハブ支承組立体1の例示の実施形態では、内側リング3、固定フランジ5及び心出しカラー6は、単一の鋳造品として一体に作られている。
【0009】
本発明の第1の電気接続システム20は、心出しカラー6の半径方向内壁に軸方向に装着された第1の電気接続要素21と、U字形軸方向断面を有する第2の回転対称電気接続要素22とを有し、Uの2本のアームは、ホイール2の外面により定められた容積部の内部に留まった状態で、第1の電気接続要素21の半径方向内壁に軸方向に装着されると共に心出しカラー6を越えて軸方向に延びている。システム20は、第3の電気接続要素23を更に有している。
【0010】
図1は又、中央部分が第2の接続要素22の端部に載っているハブキャップ9並びにブレーキディスク19、軸受の固定外側リング18及びボール17を概略的に示している。 次に、図2及び図3を参照して第1の接続要素21の実施形態を説明する。この第1の接続要素21は本質的に、心出しカラーのキャビティ7内に軸方向に嵌まり込むことができるような寸法の本質的に回転対称の管状コンポーネント210である。要素21の軸方向長さは本質的に、心出しカラー6の軸方向長さに等しい。要素21は、2つの延長部213,214を更に有し、これらの延長部内には2本の導線13,14がそれぞれ設けられている。これら延長部は好ましくは、要素21を取り付けやすくすると共に2つの延長部が内側リング3の内側キャビティ4の半径方向内壁に形成された溝を通過しやすいように硬質プラスチックで作られている。この場合、端部215,216を車両に接触するよう設計されたハブ支承組立体の電気的伝達手段(図示せず)に電気的に接続するのがよい。2つの電気点状接続部又は接点211,212が、要素21の管状部分210の半径方向内壁に設けられている。これら接点は、軸方向にオフセットしており、当然のことながら、導線13,14に電気的に接続されている。要素21は本質的に、絶縁体218から成り、更に、円形補強材217を有する。この補強材は、硬質プラスチック又は金属材料で作られたものであるのがよい。
【0011】
図4は、システム20の第2の電気接続要素22の概略斜視図である。この要素は、管状部分226及び平らな底部225を有する軸方向断面がU字形の回転対称コンポーネントである。この要素は本質的に、その管状部分の半径方向外壁に設けられた環状導電路221,222,223の形態をした3つの電気接点を備えた絶縁材料から成る。要素22は、第1の接続要素21の内部に軸方向に嵌まるよう設計されている。導電路221,222は、嵌合した場合、要素21の接点211,212と接触するように軸方向に位置決めされている。要素22の接点の形状が円形であることにより、組立てのために正確なアジマス(方位)を取る必要がないという利点がある。このようにすると、組立てが楽である。当然のことながら、配置関係を逆にして円形接点を要素21に設けてもよいが、要素22が軸方向に長いと仮定すれば、この円形導電路を第2の要素22に設けることの方が容易である。接点222も又円形であり、接点222を越えて要素22の底部に近設して軸方向に設けられている。かくして、接点222は、2つの接点221,223相互間に軸方向に設けられ、この接点は好ましくは、要素21及びハブ支承組立体内への嵌め込み後、この接点222が要素21を越えて軸方向に延びるよう実質的に長い軸方向幅を有する。2つの接点221,223は、接点222に対して絶縁された導体224によって互いに接続されている。
【0012】
図5及び図6は、それぞれ、システム20の2つのコンポーネント21,22及び第3の要素23の斜視図及び断面図である。要素23は、要素21及び心出しカラー6の軸方向6の外部において要素22の外部と半径方向接触状態にある。突出部233により、要素23をホイール2のガジオンに取り付けることができ、このガジオンは通常、ホイールの盗難防止装置として役立つよう設けられる。
【0013】
要素23は、要素22の管状部分に接触するようその曲率に一致するよう形作られた壁234を備える平行六面体の形態をしている。要素23は、2つの点接触部又は点状接点231,232を有し、これら点状接点231,232は、要素22の円形接点222,223とそれぞれ接触するよう軸方向に互いにずれている。これら接点231,232は、導線235,236にそれぞれ電気的に接続されており、これら2本の導線は次に、ホイールの電気伝達装置の接続ケーブル232内に組み込まれている。
【0014】
システム20の3つの要素21,22,23は、アクスルへのハブ及び軸受の取付け又はアクスルへのホイールの取付けを全く改変せず又は邪魔しないという利点を有している。3つの要素は、補助手段を用いないで連続的に嵌められ、これら3つの要素は又、容易に分解できる。
【0015】
図7及び図8は、本発明のシステムの第2の実施形態30を示している。図7は、概略斜視図であり、図8は、断面図である。これら略図は、心出しカラー6のキャビティ7に嵌め込まれる要素31を示しており、この要素31の機能は、要素21の機能とほぼ同じである。
要素31は、2つの接点311,312がその軸方向外側部分に設けられた本質的に円筒形の形をしている点において独特である。したがって、設定の方向は、軸方向であり、半径方向ではない。この場合、接点は、円形導電路の形態をしているが、これらは、点接触部又は点状接点であってもよい。この場合、円板の形態をした要素32を設けるのがよく、これは、要素31の接点と反対側の円板の底部の内壁に設けられた2つの接点321,322を備えている。2つの要素の接点は、この場合、全て円形導電路の形態をしているが、これら要素のうち1つは、特定の方位付けを行なわないで2つの要素の組立て可能性に影響を及ぼさずに点接触部又は点状接点を有してもよい。2つの要素を互いに組み立てることにより、接点相互間の電気的導通又は連続性が保証される。この組立ては、スクリューボルト33によって行なわれる。導線335,336は、要素32の接点321,322をホイールの電気的伝達手段に接続されたケーブル337に接続している。他方の側において、導線13,14は、要素31の導電路311,312に接続されている。
図9及び図10は、それぞれ、本発明の第3の形式の電気接続システム40の断面図及び斜視図である。この第3の形式のシステムでは、例えばボンディングにより要素41が心出しカラー6の内壁に固定されており、ケーブル413が、内側リング3のキャビティ4に沿って形成された溝41に沿って延びている。要素41は、コネクタ、例えば雄型コネクタであり、これは、軸方向に差し向けられ、2つの接点411,412を有し、これら接点は、図10に見える。この場合、第2の接続要素は、コネクタ41の雌型部分であって、コネクタ41内に嵌まり込んでいる。この第2の要素の延長部としてケーブルが設けられ、このケーブルは、ホイールの電気的伝達手段への電気的接続部を形成している。
【0016】
図11に示す実施形態は、システム30,40と類似した接続システム50であるが、これらと異なる点を説明すると、接続システム50は、軸線Aと一線をなして配置された軸方向接続要素を有し、この軸方向接続要素は、キャビティ4の内部に延びる接続ケーブル51及び軸線Aに対して同軸状に配置され、ホイール2とケーブル51それ自体との間の電気的接続部を形成するようケーブル51に接続されたコネクタ52を有している。
図12で最もよく分かるように、ケーブル51は、データをホイール2からケーブル51に伝送する1本以上のワイヤ513及び電気をケーブル51からホイール2に供給する1本以上の導線514を有している。図示の例示の実施形態では、ケーブル51は、単一の導線513及び単一の導線514から成るが、ケーブル51は、これよりも多くの本数の導線513又は導線514を有してもよい。
【0017】
ホイール2の電気的伝達手段に接続された電気ケーブルとコネクタ52との容易な接続を可能にするため、コネクタ52は、軸線Aに対して所与の角度位置にはかかわりなく設けられ、このコネクタ52は、心出しカラー6とホイール2それ自体との電気的接続を保証するよう心出しカラー6とホイール2との間に介在して設けられた2つの機械的係止又はロック要素55を有している。
【0018】
このコネクタは、導電材料で作られた2つのリング56を更に有し、これらリングは、導線513,514に接続された状態で、心出しカラー6の内部に向かって半径方向に延びると共に係止要素55を構成している。2つのリング56は各々、ホイール2と一体のスタッド58上に形成されたそれぞれの電気路57と係合することができ、各リングを軸線Aに関して同軸の位置で心出しカラー6内に挿入することができる。
【0019】
最後に、システム50は、コネクタ52を外部から絶縁し、これを大気の影響から保護するためにキャビティ7の内部且つコネクタ52の内部に嵌め込まれた保持要素59を有している。
【0020】
図示していないが、上述の説明から容易に演繹できるシステム50の実施形態では、導線513,514も又、互いに同軸の導線であるのがよく、この場合、コネクタ52は、2本の導線513,514のうちの一方に接続された中央金属端子及びこの端子周りに設けられると共に2本の導線514,513のうちの他方に接続された金属クラウンを有する。
さらに、この場合、係止要素55は、この端子及びクラウン上に直接形成され、上述したのと同一の機能を有する。
【0021】
図13に示す実施形態は、システム30に類似したシステム60である。要素61は本質的に管状又は円筒形であり、心出しカラー6のキャビティ7に嵌まり込むよう設計されている。
要素61は又、心出しカラー6の軸方向深さよりも大きな軸方向深さを有している。この要素61は、その半径方向外面に、2つの円形導電路611,612を有している。これら2つの導電路は、互いに対して軸方向にオフセットしている。要素62は、円筒形であり、要素61の半径方向外壁と円板2の半径方向内壁との間に嵌まるよう設計されている。要素62は、組立て後に要素61の導電路611,612と対応して設けられる2つの円形導電路621,622を更に有している。
【0022】
導線613,614が、導電路611,612に接続され、これら導線は、上述のように軸方向キャビティ4を貫通して延びる。導線635,636は、要素62の接点621,622をホイールの電気的伝達手段に接続されたケーブル637に接続している。
この実施形態では、接点方向はこの場合も又、半径方向である。要素61,62のうちいずれか一方の接点はこの場合も又、接続品質に悪影響を及ぼさない点接触部又は点状接点であるのがよい。両方の要素の接点も又、点接触部又は点状接点であるが、この場合、これら接点は、良好な品質の電気的接点を保証するよう正確な相対的アジマスで配置されなければならない。
【0023】
接続システム60は、要素61を心出しカラー6のキャビティ7内にしっかりと固定するよう設計された軸方向係止コンポーネント63を更に有するのがよい。このコンポーネント63も又、要素62の位置を図13に示すように保証することができる。
【0024】
本発明を説明すると共に図示した実施形態に限定されるものではなく、これら実施形態は、ホイールと支承ハブ組立体との間の電気接続システムの例示として解されるべきであり、又、これら実施形態は、コンポーネントの形状及び配置並びにこれらの構成及び組立ての細部に関して更に改造可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1の電気接続システムの主要要素を備えたハブ支承組立体とホイール全体の概略断面図である。
【図2】第1の接続要素の斜視図である。
【図3】図2の第1の接続要素の断面図である。
【図4】第2の接続要素の斜視図である。
【図5】第3の接続要素と組み合わせられた第1の2つの要素の斜視図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】本発明の第2の電気接続システム概略斜視図である。
【図8】図7の接続システムの断面図である。
【図9】本発明の第3の接続システムの断面図である。
【図10】図9のシステムの部分斜視図である。
【図11】本発明の電気接続システムの第4の実施形態の概略斜視図である。
【図12】図11のシステムの特定の細部の第1の好ましい実施形態を分かりやすくするために部分的に断面で且つ部分的に切除して示す図である。
【図13】図8のシステムの第2の好ましい実施形態を分かりやすくするために部分的に断面で且つ部分的に切除して示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイール(2)と支承ハブ組立体(1)を電気的に接続するシステム(20,30,40,50,60)であって、前記ホイール(2)が、前記支承ハブ組立体(1)の外側フランジ(5)に取り付けられ、前記支承ハブ組立体(1)が、回転的に固定された外側リング(18)と、心出しカラー(6)、前記心出しカラー(6)内に構成された前側開口キャビティ(7)及び前記前側キャビティ(7)内に開口した軸方向キャビティ(7)を備えた内側リング(3)とを有するシステムにおいて、前記接続システム(20,30,40,50,60)は、前記内側リング(3)に取り付けられていて、前記軸方向キャビティ(4)及び前記キャビティ(7)内を延びる第1の接続ケーブル(13,14,613,614)と、前記ホイール(2)内に組み込まれた第2の接続ケーブル(237,337,637)と、前記心出しカラー(6)と関連していて、前記第1のケーブル(13,14,613,614)と第2のケーブル(237,337,637)との間で選択的に切り離すことができる電気接点を構成する接続手段(21,22,23,31,41,52,61,62)とを有することを特徴とするシステム(20,30,40,50,60)。
【請求項2】
前記接続手段(21,22,31、41,52,61)は、少なくとも一部が前記心出しカラー(6)の前記キャビティ(7)内に固定されている請求項1記載のシステム(20,30,40,50,60)。
【請求項3】
前記接続手段(21,22,31,41,61,62)は、互いに嵌合可能な2つの要素(21,22,31,32,61,62)を有し、各前記要素は、前記第1のケーブル又は前記第2のケーブルのうちの一方に電気的に接続され、各前記要素は、互いに嵌合すると、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとの間に連続電気接続部が形成されるよう設計された1組の接点(211,212,221,222,223,311,312)を有する請求項1又は請求項2記載のシステム(20,30,40,50,60)。
【請求項4】
前記第1の要素(21,31,61)は、前記第1のケーブル(13,14)に電気的に接続されていて、前記心出しカラー(6)の前記キャビティ(7)内に軸方向に嵌まるよう設計された管状コンポーネントである請求項3記載のシステム(20,30,60)。
【請求項5】
前記要素(22,31,32,61,62)のうちの1つは、円形導電路の形態をした1組の接点(221,222,223,311,312,322)を有する請求項3又は請求項4記載のシステム(20,30,60)。
【請求項6】
円形導電路の形態をした1組の接点を備える前記要素は、第2の要素(22,32,62)である請求項5記載のシステム(20,30,60)。
【請求項7】
前記第1の組をなす接点及び前記第2の組をなす接点は、軸方向に差し向けられている、請求項3〜6の何れか1項記載のシステム(30)。
【請求項8】
前記第2の要素(32)は、前記第2のケーブルに電気的に接続された円板形状のコンポーネントであり、前記第2の要素へのその組み付けのための手段(33)を備えている請求項7記載のシステム(30)。
【請求項9】
前記第1の組をなす接点及び前記第2の組をなす接点は、半径方向に差し向けられている請求項3〜6の何れか1項記載のシステム(20,60)。
【請求項10】
前記第2の要素(22)は、前記第2のケーブルに電気的に接続されていて、前記第1のコンポーネント(21)の内部に半径方向に嵌まるよう設計された管状コンポーネントである請求項9記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の要素(22)は、U字形断面を有する回転対称コンポーネントである請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記接続手段は、前記第2の要素(22)と前記第2のケーブル(237)との間に位置していて、前記ホイールと一体化可能な第3の電気接続要素(23)を含み、前記第3の要素は、前記ホイールに着脱自在に取り付けられる請求項3〜11の何れか1項記載のシステム。
【請求項13】
前記第2の要素(62)は、前記第2のケーブルに電気的に接続されていて、前記第1の要素(61)の外部に半径方向に嵌まるよう設計された管状コンポーネントである請求項9記載のシステム(60)。
【請求項14】
前記接続手段は、軸方向接続要素(41,52)によって構成され、前記軸方向接続要素は、選択的に切り離し可能であり、前記支承ハブ組立体(1)に固定された第1の部分及び前記ホイール(2)に固定された第2の部分を有する請求項1〜3の何れか1項記載のシステム(40,50)。
【請求項15】
前記心出しカラー(6)の内壁に対応して配置され、前記内側リング(3)の前記キャビティ(4)に沿って延びるケーブル(413)を有する請求項14記載のシステム(40)。
【請求項16】
前記軸線(A)と一線をなして配置されていて、前記内側リング(3)の前記キャビティ(4)に沿って延びるケーブル(51)を有する請求項14記載のシステム(50)。
【請求項17】
前記接続ケーブルは、データ伝送のための少なくとも1本の導線(513,514)及び電気供給のための少なくとも1本の導線(514,513)を含む請求項16記載のシステム(50)。
【請求項18】
前記回転軸線(A)に対して角度をなして回転するよう取り付けられていて、前記心出しカラー(6)と前記ホイール(2)との間に介在して設けられた少なくとも1つの機械的係止要素(55)を有するコネクタ(52)を有する請求項17記載のシステム(50)。
【請求項19】
前記心出しカラー(6)と関連していて、前記コネクタ(52)の外部を絶縁し、該コネクタ(52)を大気の影響から保護する保持要素(59)を有する請求項16〜18の何れか1項記載のシステム。
【請求項1】
ホイール(2)と支承ハブ組立体(1)を電気的に接続するシステム(20,30,40,50,60)であって、前記ホイール(2)が、前記支承ハブ組立体(1)の外側フランジ(5)に取り付けられ、前記支承ハブ組立体(1)が、回転的に固定された外側リング(18)と、心出しカラー(6)、前記心出しカラー(6)内に構成された前側開口キャビティ(7)及び前記前側キャビティ(7)内に開口した軸方向キャビティ(7)を備えた内側リング(3)とを有するシステムにおいて、前記接続システム(20,30,40,50,60)は、前記内側リング(3)に取り付けられていて、前記軸方向キャビティ(4)及び前記キャビティ(7)内を延びる第1の接続ケーブル(13,14,613,614)と、前記ホイール(2)内に組み込まれた第2の接続ケーブル(237,337,637)と、前記心出しカラー(6)と関連していて、前記第1のケーブル(13,14,613,614)と第2のケーブル(237,337,637)との間で選択的に切り離すことができる電気接点を構成する接続手段(21,22,23,31,41,52,61,62)とを有することを特徴とするシステム(20,30,40,50,60)。
【請求項2】
前記接続手段(21,22,31、41,52,61)は、少なくとも一部が前記心出しカラー(6)の前記キャビティ(7)内に固定されている請求項1記載のシステム(20,30,40,50,60)。
【請求項3】
前記接続手段(21,22,31,41,61,62)は、互いに嵌合可能な2つの要素(21,22,31,32,61,62)を有し、各前記要素は、前記第1のケーブル又は前記第2のケーブルのうちの一方に電気的に接続され、各前記要素は、互いに嵌合すると、前記第1のケーブルと前記第2のケーブルとの間に連続電気接続部が形成されるよう設計された1組の接点(211,212,221,222,223,311,312)を有する請求項1又は請求項2記載のシステム(20,30,40,50,60)。
【請求項4】
前記第1の要素(21,31,61)は、前記第1のケーブル(13,14)に電気的に接続されていて、前記心出しカラー(6)の前記キャビティ(7)内に軸方向に嵌まるよう設計された管状コンポーネントである請求項3記載のシステム(20,30,60)。
【請求項5】
前記要素(22,31,32,61,62)のうちの1つは、円形導電路の形態をした1組の接点(221,222,223,311,312,322)を有する請求項3又は請求項4記載のシステム(20,30,60)。
【請求項6】
円形導電路の形態をした1組の接点を備える前記要素は、第2の要素(22,32,62)である請求項5記載のシステム(20,30,60)。
【請求項7】
前記第1の組をなす接点及び前記第2の組をなす接点は、軸方向に差し向けられている、請求項3〜6の何れか1項記載のシステム(30)。
【請求項8】
前記第2の要素(32)は、前記第2のケーブルに電気的に接続された円板形状のコンポーネントであり、前記第2の要素へのその組み付けのための手段(33)を備えている請求項7記載のシステム(30)。
【請求項9】
前記第1の組をなす接点及び前記第2の組をなす接点は、半径方向に差し向けられている請求項3〜6の何れか1項記載のシステム(20,60)。
【請求項10】
前記第2の要素(22)は、前記第2のケーブルに電気的に接続されていて、前記第1のコンポーネント(21)の内部に半径方向に嵌まるよう設計された管状コンポーネントである請求項9記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の要素(22)は、U字形断面を有する回転対称コンポーネントである請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記接続手段は、前記第2の要素(22)と前記第2のケーブル(237)との間に位置していて、前記ホイールと一体化可能な第3の電気接続要素(23)を含み、前記第3の要素は、前記ホイールに着脱自在に取り付けられる請求項3〜11の何れか1項記載のシステム。
【請求項13】
前記第2の要素(62)は、前記第2のケーブルに電気的に接続されていて、前記第1の要素(61)の外部に半径方向に嵌まるよう設計された管状コンポーネントである請求項9記載のシステム(60)。
【請求項14】
前記接続手段は、軸方向接続要素(41,52)によって構成され、前記軸方向接続要素は、選択的に切り離し可能であり、前記支承ハブ組立体(1)に固定された第1の部分及び前記ホイール(2)に固定された第2の部分を有する請求項1〜3の何れか1項記載のシステム(40,50)。
【請求項15】
前記心出しカラー(6)の内壁に対応して配置され、前記内側リング(3)の前記キャビティ(4)に沿って延びるケーブル(413)を有する請求項14記載のシステム(40)。
【請求項16】
前記軸線(A)と一線をなして配置されていて、前記内側リング(3)の前記キャビティ(4)に沿って延びるケーブル(51)を有する請求項14記載のシステム(50)。
【請求項17】
前記接続ケーブルは、データ伝送のための少なくとも1本の導線(513,514)及び電気供給のための少なくとも1本の導線(514,513)を含む請求項16記載のシステム(50)。
【請求項18】
前記回転軸線(A)に対して角度をなして回転するよう取り付けられていて、前記心出しカラー(6)と前記ホイール(2)との間に介在して設けられた少なくとも1つの機械的係止要素(55)を有するコネクタ(52)を有する請求項17記載のシステム(50)。
【請求項19】
前記心出しカラー(6)と関連していて、前記コネクタ(52)の外部を絶縁し、該コネクタ(52)を大気の影響から保護する保持要素(59)を有する請求項16〜18の何れか1項記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2008−532823(P2008−532823A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516033(P2006−516033)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006778
【国際公開番号】WO2004/113102
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(599093568)ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン (552)
【出願人】(599105403)ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム (228)
【出願人】(505473662)エスケイエフ インダストリー ソシエタ ペル アチオニ (1)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006778
【国際公開番号】WO2004/113102
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(599093568)ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン (552)
【出願人】(599105403)ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム (228)
【出願人】(505473662)エスケイエフ インダストリー ソシエタ ペル アチオニ (1)
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