説明

ホイールカバー

【課題】 スチールホイールを従来よりアルミホイールのように見せることが可能なホイールカバーを提供する。
【解決手段】 本発明のホイールカバー20では、スチールホイール10の各スポーク部13を覆う複数のカバー構成体21が、それらスポーク部13毎の別部品になっているので、従来のホイールカバーのような円盤構造から脱却し、意匠上の自由度が高くなると共に、外観上、ホイールカバー20をスチールホイール10に被せた感が抑えられる。これにより、従来より、ホイールカバー20とスチールホイール10とが外観上、一体的となり、スチールホイール10をアルミホイールのように見せることが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リムとハブ取付部との間に、複数のスポーク部を放射状に配置してなるスチールホイール用のホイールカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
図6に示したスチールホイール4は、リム2とハブ取付部1との間に、複数のスポーク部3を放射状に配置した構造になっている。図7には、このスチールホイール4に従来のホイールカバー5を装着した状態が示されている。このホイールカバー5は、円環部6の内側に星形ディスク部7を備えてなり、全体的には円盤構造になっている。そして、円環部6によりスチールホイール4のリム2の縁部が覆われ、星形ディスク部7によりハブ取付部1及び各スポーク部3が覆われる。これにより、スチールホイール4をアルミホイールのように見せていた(例えば、非特許文献1参照)。
【非特許文献1】「The 37th Tokyo Motor Show 2003」、トピー工業株式会社プレス事業部 及び トピー実業株式会社 発行 p.4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来のホイールカバー5は、円盤構造を前提にしているので、外観上、スチールホイール4にホイールカバー5を被せた感が残り、アルミホイールとは異なる趣になっていた。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、スチールホイールを従来よりアルミホイールのように見せることが可能なホイールカバーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るホイールカバー(20)は、リム(11)とハブ取付部(12)との間に、複数のスポーク部(13)を放射状に配置してなるスチールホイール(10)用のホイールカバー(20)であって、各スポーク部(13)を覆うように延びかつ各スポーク部(13)毎の別部品になった複数のカバー構成体(21)と、各カバー構成体(21)に形成され、各カバー構成体(21)をスチールホイール(10)に固定するためのカバー固定部(25,26A)とを備えたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のホイールカバー(20)において、前記カバー構成体(21)は、表面が加飾された樹脂成形品であるところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のホイールカバー(20)において、カバー構成体(21)は、スポーク部(13)側が開放した溝型構造であるところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のホイールカバー(20)において、スポーク部(13)を貫通した螺子(26E)に螺合する螺合部(26A)を、カバー固定部(26A)として備えたところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のホイールカバー(20)において、ハブ取付部(12)と、ハブボルト(31)用のナット(N)との間に挟持される共締壁(25)を、カバー固定部(25)として備えたところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、請求項5に記載のホイールカバー(20)において、カバー構成体(21)の端部には、ナット(N)の側方を覆うように湾曲したナット受容部(24)が備えられ、共締壁(25)はナット受容部(24)の奥側に配置されたところに特徴を有する。
【0011】
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のホイールカバー(20)において、ハブ取付部(12)の中心部に固定可能な中心キャップ(28,60)を備えたところに特徴を有する。
【0012】
請求項8の発明は、請求項7に記載のホイールカバー(20)において、中心キャップ(28,60)には、各カバー構成体(21)の端部を受容するように湾曲した複数の側面凹部(28A)が形成されたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0013】
[請求項1及び2の発明]
請求項1の構成によれば、スチールホイール(10)の各スポーク部(13)を覆う複数のカバー構成体(21)が、それらスポーク部(13)毎の別部品になっているので、従来のホイールカバー(5)のような円盤構造から脱却し、意匠上の自由度が高くなると共に、外観上、ホイールカバー(20)をスチールホイール(10)に被せた感が抑えられ、従来よりスチールホイール(10)をアルミホイールのように見せることが可能になる。
【0014】
また、カバー構成体(21)は複数の別部品になっているので、請求項2の構成のようにカバー構成体(21)が樹脂成形品である場合には、樹脂成形用金型において、各カバー構成体(21)を成形するための成形部の数及び配置を自由に決定することができる。これにより従来の円盤構造のホイールカバー用の樹脂成形金型に比べて、設計の自由度が高くなり、必要に応じて樹脂成形用金型を小型にしたり、金型制作費を抑えることができる。
【0015】
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、カバー構成体(21)は、スポーク部(13)側が開放した溝型構造であるので、カバー構成体(21)内にスポーク部(13)を収めることで、カバー構成体(21)自体をアルミホイールのスポーク部のように見せることができる。
【0016】
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、スポーク部(13)を貫通した螺子(26E)を、ホイールカバー(20)の螺合部(26A)に螺合することでホイールカバー(20)をスチールホイール(10)に固定することができる。
【0017】
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、ハブボルト(31)用のナット(N)とハブ取付部(12)との間に共締壁(25)を挟むことで、ホイールカバー(20)をスチールホイール(10)に固定することができる。
【0018】
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、ナット(N)の側方を覆うように湾曲したナット受容部(24)をカバー構成体(21)の端部に設けたことで、カバー構成体(21)の端部とハブ取付部(12)との境界が判別し難くなり、カバー構成体(21)とハブ取付部(12)とを一体的に見せることができる。また、共締壁(25)をナット受容部(24)の奥側に配置したことで、共締壁(25)が保護されかつ見え難くなる。
【0019】
[請求項7の発明]
請求項7の構成のように、ハブ取付部(12)の中心部に中心キャップ(28,60)を固定することで、スチールホイールを、より一層、アルミホイールのように見せることが可能になる。
【0020】
[請求項8の発明]
請求項8の構成のように、中心キャップ(28,60)に、各カバー構成体(21)の端部を受容するように湾曲した複数の側面凹部(28A)を形成したことで、審美性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1に示されたスチールホイール10は、リム11とハブ取付部12との間に例えば5つのスポーク部13を放射状に配置してなる。リム11は、図示しないタイヤを外側に嵌合可能な円筒状をなし、その軸方向の一端部には、図4に示すように、リム11を段付き状に拡径させたビードシート11Aが設けられ、さらにビードシート11Aの一端からフランジ部11Bが張り出している。
【0022】
ハブ取付部12は、中心に芯出し孔15を備えると共に、その芯出し孔15の周りに、例えば5つのハブボルト挿通孔16を均等配置して備えている。また、ハブ取付部12のうち各ハブボルト挿通孔16の開口縁は、ナットNが当接する側に向かって隆起している。
【0023】
図1に示すように、スポーク部13は、スチールホイール10の中心と各ハブボルト挿通孔16とを結ぶ延長線上に延びている。また、各スポーク部13は、スチールホイール10のうちハブ盤30(図4参照)が宛がわれる側(以下、これを「車軸方向の内側」という)が開放した溝形になっている。詳細には、図4に示すように、スポーク部13は、ハブ取付部12側の外縁部から車軸方向の外側(図4の右側)に張り出し、途中で湾曲してリム11側に向かい、リム11の本体とビードシート11Aとの境界部分に接続されている。また、図1に示すように、スポーク部13のうちリム11寄りの端部には、そのスポーク部13の幅方向の中心に、ホイールカバー20を取り付けるための螺子挿通孔13Aが貫通形成されている。
【0024】
ホイールカバー20は、図1に示すように、スポーク部13に対応した5つのカバー構成体21と、1つの中心キャップ28とからなる。中心キャップ28は、樹脂成形品であって、表面が例えばアルミ調に加飾されている。また、中心キャップ28は、ハブ取付部12側が開放した一端有底の容器構造をなし、中心キャップ28の周壁には、ハブボルト挿通孔16に対応して例えば5つの側面凹部28Aが形成されている。これら側面凹部28Aは、中心キャップ28の周壁を円弧状に窪ませてなり、これにより、中心キャップ28は、軸方向から見ると略星形状になっている(図3参照)。また、図4に示すように、中心キャップ28のうちハブ取付部12から離れた側の端部壁28Tは、丸みを帯びて膨出しており、その端部壁28Tの中心には、円板形のエンブレム29が固着されている。端部壁28Tの内面の中心からは、芯出し孔15に向けて支柱28Bが起立しており、その支柱28Bの軸芯部分は、螺子28Eをねじ込むことが可能な螺合部28Cになっている。
【0025】
さて、各カバー構成体21は、図1に示すように、全体として溝型構造をなした樹脂成形品であって、表面が例えばアルミ調に加飾されている。詳細には、カバー構成体21は、スポーク部13に沿って延びた帯状の主体壁22と、そのカバー構成体21の両側部からスポーク部13側に張り出した1対の側部壁23,23とを備えてなる。主体壁22は、リム11側に向かうに従って徐々に幅広になり、リム11側の端部は、リム11のフランジ部11Bに車軸方向で重ねられるようになっている。また、主体壁22は、ハブ取付部12側の端部寄り位置で湾曲し、一端面がハブ取付部12に突き合わされるようになっている。
【0026】
主体壁22のうちハブ取付部12側の端部には、本発明に係るナット受容部24が形成されている。ナット受容部24は、ハブ取付部12のハブボルト挿通孔16を取り囲むように湾曲すると共に、ハブ取付部12の中心部に向かって開放している。また、ナット受容部24における内面には、本発明に係る共締壁25が形成されている。共締壁25は、ナット受容部24のうちハブ取付部12の中心側を向いた開放口に対して奥側に配置され、ハブボルト挿通孔16の開口縁に敷設される扇形状になっている。
【0027】
図4に示すように、主体壁22のうちスポーク部13の螺子挿通孔13Aと対向した部分からは、スポーク部13に向けて支柱26が起立しており、その支柱26の軸芯部分は、螺子26Eをねじ込むことが可能な螺合部26Aになっている。
【0028】
図2に示すように、カバー構成体21の側部壁23は、リム11の本体とビードシート11Aとの間の段差面11Dに対向した部分が最も突出してその段差面11Dに突き合わされるようになっている。また、側部壁23のうちリム11側の端部には、リム11におけるビードシート11Aとフランジ部11Bとの間の湾曲角部に対応して湾曲した湾曲凹部23Wが備えられている。さらに、側部壁23は、ハブ取付部12に向かうに従って徐々に主体壁22からの突出量が小さくなっている。
【0029】
上記のように構成されたホイールカバー20は、以下のようにしてスチールホイール10に取り付けられる。スチールホイール10には、例えば、ホイールカバー20より先にタイヤ(図示せず)をリム11に嵌合装着しておく。この状態で中心キャップ28をスチールホイール10のハブ取付部12の外面に宛がって芯出し孔15を塞ぐと共に、ハブ取付部12のハブボルト挿通孔16が、中心キャップ28の側面凹部28A内に収まるように位置決めする。そして、図4に示すように、ハブ取付部12の内面に円板28Dを宛がい、その円板28Dの中心に貫通させた螺子28Eを、螺合部28Cにねじ込んで螺合させる。これにより、中心キャップ28がハブ取付部12に固定される。
【0030】
次に、各カバー構成体21をスチールホイール10に取り付けるには、カバー構成体21の両側部壁23,23の間にスポーク部13を収め、主体壁22の一端をリム11のフランジ部11Bに重ね、さらに、ナット受容部24をハブボルト挿通孔16の同心位置に配置する。すると、カバー構成体21に備えた支柱26の先端が、スポーク部13における螺子挿通孔13Aの開口縁に突き当てられた状態になる。この状態で、スポーク部13の内側から螺子挿通孔13A内に挿通した螺子26Eを、螺合部26Aにねじ込む。
【0031】
全てのカバー構成体21がスチールホイール10に螺子止めされたら、ホイールカバー20が固定されたスチールホイール10を車両(図示せず)に取り付ける。具体的には、車両に備えたハブ盤30(図4参照)にハブ取付部12の内面を宛がい、ハブ盤30から突出したハブボルト31をハブ取付部12における各ハブボルト挿通孔16に突入させる。そして、それらハブボルト31の先端にナットNを締め付けてスチールホイール10をハブ盤30に固定する。このとき、ナットNとハブ取付部12との間にカバー構成体21の共締壁25が挟持される。これにより、カバー構成体21がスチールホイール10に固定され、ホイールカバー20のスチールホイール10に対する取り付けが完了する。
【0032】
ホイールカバー20がスチールホイール10に取り付けられると、溝型構造のカバー構成体21内にスポーク部13が収まり、カバー構成体21自体をアルミホイールのスポーク部のように見せることができる。そして、スチールホイール10のうち露出したリム11に、ホイールカバー20のカバー構成体21が一体に連続した外観を奏する。また、スチールホイール10のハブ取付部12においては、ナットNの側方を覆う湾曲形状のナット受容部24をカバー構成体21の端部に設けたことで、カバー構成体21の端部とハブ取付部12との境界が判別し難くなり、カバー構成体21とハブ取付部12とを一体的に見せることができる。また、共締壁25をナット受容部24の奥側に配置したことで、共締壁25が保護されかつ見え難くなる。さらに、ハブ取付部12の中心部に固定可能な中心キャップ28を備え、中心キャップ28に形成された側面凹部28Aに、各カバー構成体21の端部を受容したことで、意匠上の審美性が向上する。
【0033】
このように本実施形態のホイールカバー20では、スチールホイール10の各スポーク部13を覆う複数のカバー構成体21が、それらスポーク部13毎の別部品になっているので、従来のホイールカバーのような円盤構造から脱却し、意匠上の自由度が高くなると共に、外観上、ホイールカバー20をスチールホイール10に被せた感が抑えられる。これにより、従来より、ホイールカバー20とスチールホイール10とが外観上、一体的となり、スチールホイール10をアルミホイールのように見せることが可能になる。また、ハブ取付部12の中心部に中心キャップ28を固定したことにより、スチールホイールを、より一層、アルミホイールのように見せることが可能になる。
【0034】
しかも、本実施形態のホイールカバー20によれば、スチールホイール10に取り付ける前の状態では、複数のカバー構成体21を重ねて一纏めにすることでコンパクトになる。その上、ホイールカバー20を成形するための樹脂成形用金型においては、カバー構成体21を成形するための成形部の数及び配置を自由に決定することができるので、従来の円盤構造のホイールカバー用の樹脂成形金型に比べて、設計の自由度が高くなり、必要に応じて樹脂成形用金型を小型にしたり、金型制作費を抑えることができる。
【0035】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、中心キャップ28を螺子28Eで固定していたが、図5に示すように、スチールホイール10における芯出し孔15の開口縁から中心キャップ60に向けて環状突壁62を突出させ、中心キャップ60の内面に備えた複数の可撓片61(図5には1つの可撓片61のみが示されている)を環状突壁62の外面に係止させることで、中心キャップ60をスチールホイール10に固定してもよい。
【0036】
(2)前記実施形態では、スチールホイール10のスポーク部13は5つであり、これに対応させてホイールカバー20は、カバー構成体21を5つ備えていたが、スチールホイール10のスポーク部13の数は5つ以外であってもよく、それらスポーク部13に応じた数のカバー構成体21を備えた構成にすればよい。この場合、スポーク部13の数が異なる複数種類のスチールホイール10に対して、共通のカバー構成体21を流用することで、コスト削減を図ることができる。
【0037】
(3)前記実施形態のホイールカバー20は、樹脂成形品であったが、板金を材料としたプレス加工品であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係るホイールカバーの分解斜視図
【図2】ホイールカバーをスチールホイールに取り付けた状態の斜視図
【図3】ホイールカバーをスチールホイールに取り付けた状態の正面図
【図4】図3におけるA−A切断面における断面図
【図5】中心キャップの取り付け構造の変形例を示した断面図
【図6】スチールホイールの斜視図
【図7】従来のホイールカバーをスチールホイールに取り付けた状態の斜視図
【符号の説明】
【0039】
10 スチールホイール
11 リム
12 ハブ取付部
13 スポーク部
13A 螺子挿通孔
15 芯出し孔
16 ハブボルト挿通孔
20 ホイールカバー
21 カバー構成体
22 主装飾壁
23 側部装飾壁
24 ナット包囲壁
25 共締壁
26A 螺合部
28,60 中心キャップ
28A 側面凹部
31 ハブボルト
N ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リム(11)とハブ取付部(12)との間に、複数のスポーク部(13)を放射状に配置してなるスチールホイール(10)用のホイールカバー(20)であって、
前記各スポーク部(13)を覆うように延びかつ前記各スポーク部(13)毎の別部品になった複数のカバー構成体(21)と、
前記各カバー構成体(21)に形成され、前記各カバー構成体(21)を前記スチールホイール(10)に固定するためのカバー固定部(25,26A)とを備えたことを特徴とするホイールカバー(20)。
【請求項2】
前記カバー構成体(21)は、表面が加飾された樹脂成形品であることを特徴とする請求項1に記載のホイールカバー(20)。
【請求項3】
前記カバー構成体(21)は、前記スポーク部(13)側が開放した溝型構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイールカバー(20)。
【請求項4】
前記スポーク部(13)を貫通した螺子(26E)に螺合する螺合部(26A)を、前記カバー固定部(26A)として備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のホイールカバー(20)。
【請求項5】
前記ハブ取付部(12)と、ハブボルト(31)用のナット(N)との間に挟持される共締壁(25)を、前記カバー固定部(25)として備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のホイールカバー(20)。
【請求項6】
前記カバー構成体(21)の端部には、前記ナット(N)の側方を覆うように湾曲したナット受容部(24)が備えられ、前記共締壁(25)は前記ナット受容部(24)の奥側に配置されたことを特徴とする請求項5に記載のホイールカバー(20)。
【請求項7】
前記ハブ取付部(12)の中心部に固定可能な中心キャップ(28,60)を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のホイールカバー(20)。
【請求項8】
前記中心キャップ(28,60)には、前記各カバー構成体(21)の端部を受容するように湾曲した複数の側面凹部(28A)が形成されたことを特徴とする請求項7に記載のホイールカバー(20)。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−116984(P2006−116984A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303711(P2004−303711)
【出願日】平成16年10月19日(2004.10.19)
【出願人】(000204033)太平洋工業株式会社 (143)
【出願人】(000110251)トピー工業株式会社 (255)