説明

ホットメルト接着剤のための昇温システムの使用法ならびに搬送および貯蔵システム

本発明は搬送コンテナ(1)内のホットメルト(4)の周囲の包装フィルム(5)の粘着性の固着状態を融解する熱プレート(7)の使用法と、搬送コンテナ内のホットメルトの周囲の包装フィルムの粘着性の固着状態を融解する昇温デバイスとに関し、このデバイスはハンドル(9)、搬送コンテナ(1)の断面と適合する断面を備えたプレート、およびそのための加熱デバイス(12.1,12.2,15,17)を有する。また本発明はホットメルトの搬送・貯蔵システムに関し、これはホットメルトのフィルムパック(5)と、フィルム(5)内に充填されたホットメルトを収容する搬送・貯蔵コンテナと、当該コンテナ内のホットメルトの周囲の包装フィルムの粘着性の固着状態を融解する昇温デバイスとを備え、当該デバイスは搬送・貯蔵コンテナの断面と適合する断面を備えたプレートと、プレート上の発熱手段(12.1,12.2,13,15,17)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昇温デバイスの使用法、搬送コンテナの中のホットメルト接着剤の周囲の包装用フィルムの固着状態を融解するための昇温デバイス、ならびにホットメルト接着剤のための搬送および貯蔵システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
よく知られているように、工業用熱融解物接着剤(当業者にはホットメルトとも呼ばれている)は、キャスク(樽状容器)またはHoobockとして知られているものの中に貯蔵されかつ搬送されるが、ホットメルト接着剤は、搬送コンテナに対して接着剤が直接接触することを避けるため、アルミニウム被覆PEバッグによって包囲されている。使用されるホットメルト接着剤は、例えば、反応性PURホットメルト、または反応性ポリオレフィンホットメルトである。ホットメルト接着剤などを使用するために、搬送コンテナは上部側が開放されており、かつバッグの上側は切断されている必要があり、これによって、ホットメルト接着剤を融解しかつ吸引抽出するためのデバイスが直接的に接着剤と接触可能となり、そして、予備加熱後に、接着剤は、搬送コンテナから吸引抽出可能となる。
【0003】
この処置における一つの問題は、フィルムが冷えたホットメルト接着剤にしっかりと固着されること、および、大きな困難を伴わなければ剥がすことができないことである。一般に、バッグが、上面に沿って平坦にならず、かつホットメルト接着剤が流れ込むしわを有するため、付加的に、これがより困難となり、結果的にフィルムを分離することをさらに難しくする。この場合、搬送コンテナの開放後に、ホットメルト接着剤からフィルムを分離するため、バッグの上側は熱風送風機を用いて加熱され、これによって、バッグの「カバー」は、その後、切り取りおよび取り外しが可能となることが普通である。この場合のさらなる問題は、熱風送風機が局所的に高熱を生じるにもかかわらず、上向きに露出されたバッグの表面全体にわたって一様な熱を発生できないことである。これは、そうした搬送コンテナが実際に自動機械での使用のために採用できるようになるまで、かなり複雑な処置を生じる。その上、局所に非常に高い温度が発生するため、時折、接着剤に対する熱的ダメージおよび接着剤の分解が引き起こされることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それゆえ、本発明の目的は、コンテナの開口領域においてフィルムを分離する上記処置を簡単化するデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、独立請求項に記載の特徴によって達成される。本発明の有利な展開は、従属請求項の対象事項である。
【0006】
本発明者は、熱プレートを用いて、搬送コンテナの開口領域においてフィルムを一様に分離することが、熱風送風機を使用するよりも実質的に簡単であり、一方で、そうしたプレート(これは、その断面に関して、搬送コンテナの断面と対応することが好ましい)の加熱装置が多様な方法で実現できることを見出した。
【0007】
この基本思想に基づいて、本発明者は、搬送コンテナの中のホットメルト接着剤(ホットメルト)の周囲の包装用フィルムの固着状態を融解するための熱プレートの使用法を提案した。この場合、好ましくは、搬送コンテナはキャスクであってもよく、一方で、プレートは、好ましくは円形断面を有しているべきである。このプレートは、例えば、プレートへ接続されている電気作用式抵抗線を介して機能されていてもよく、または、ガス作用式加熱デバイスを用いてプレートを加熱してもよい。
【0008】
但し、予熱プレートもまた使用可能である。例えば、予熱は、オーブンのタイプのものによって実施可能であり、もしくは、プレートが本質的に金属からなる場合、誘導電流を用いてプレートの中へ熱を伝達させてもよい。
【0009】
予熱プレートが使用される場合、プレートは、0.2kWから2.0kWの熱出力を有することが望ましい。この熱出力は、この場合、所望された領域において、それぞれ使用されるホットメルト接着剤を融解するための、その熱容量が十分であるように算出されるべきであるが、一方で、同時に、加熱プレートの処理温度は、使用されるバッグフィルムに対して、あるいは生じた接着剤に対してダメージが生じないように選択されなければならない。
【0010】
そのうえ、プレートには、上面側に遮断層が設けられてもよく、これによって、作業員によって使用されている間に、やけどをするおそれが低減され、そして、さらに有利なことに、プレートがその上端側に少なくとも一つのハンドルを有している場合、それによって、素手でさえも、やけどの危険性なしに、プレートを運搬することができる。
【0011】
上述した使用法に加え、本発明者はさらに、搬送コンテナの中のホットメルト接着剤の周囲の包装用フィルムの固着状態を融解するための昇温デバイスを提案し、この加熱デバイスは、少なくとも一つのハンドル、プレート、搬送コンテナの断面と適応するその断面、およびプレートのための加熱デバイスを有している。
【0012】
この加熱デバイスは、例えば、少なくとも一つの電気作用式抵抗線またはガスバーナーを有していてもよい。さらに、個々の場合に、加熱デバイスは、プレートに関するホットメルト接着剤に関する所望された融解温度に達するために、温度制御デバイスを備えていることが提案されている。反応性PURホットメルトが使用される場合、融解温度は、60°から120℃となり、好ましくは、80°から100℃のホットメルトの融解に関する温度範囲が提供される。反応性ポリオレフィンホットメルトの場合には、融解温度は100°から180℃まで達する。それゆえ、ポリオレフィンホットメルトの融解させるために、120°から160℃の温度範囲が好ましい
【0013】
本発明者は基本的に、昇温デバイスに関して、二つの異なる実施形態を提案する。一方では、プレートは、加熱デバイスに堅固に接続されている。例えば、上記抵抗線またはガスバーナーに対してではあるが、この場合において、いずれかに対応する送電線、またはガスライン、もしくはガス貯蔵コンテナが、処理のためにプレートに接続されている必要がある。他方では、特定のユニットとなるように、加熱デバイスとプレートとを互いに分離することが提案されており、これによって、フィルムキャップの融解のために、他の付属品を用いることなく、プレートを熱デバイスの中へ押し込み可能となり、プレートの所望された温度はそこで調整可能となり、かつ、プレートを搬送コンテナへ直接運び込むことが可能となる。ただし、この場合、フィルムに対するダメージを避けるため、プレートの選択された初期温度が非常に高くなる必要なく、ホットメルト接着剤を十分に融解させることができるように、そうしたプレートの熱容量が十分であることを確実なものとなるよう注意しなければならない。
【0014】
さらに、プレートが過度に高温に達した場合、ホットメルト接着剤は熱的ダメージを受け、かつ作業員に中毒の兆候をもたらすことがあるモノマーイソシアネートを放出するため、基本的に、プレートの温度が過度に高温に基本的に調節されないことが確実なものとなるよう注意しなければならない。これに関して、本発明に基づく昇温デバイスのさらに優れた利点を、これによって正確に認識すべきであり、なぜなら、従来の工業用熱風装置では、温度の制限は大きな困難を伴わずには実施できなかったが、例えば、本明細書で開示する昇温デバイスでは、温度制御デバイスの手動で選択できる温度と関係なく、温度の付加的最大限度を実現できるためである。したがって、そうした最大限度は、プレートとホットメルト接着剤とが接触するとき、イソシアネートの放出不可能であることを確実にする範囲内にあることが望ましい。
【0015】
さらに、本発明者は、ホットメルト接着剤のための搬送および貯蔵システムを提案しており、それは、ホットメルト接着剤のためのフィルム包装、フィルム包装に取り囲まれているホットメルト接着剤を収容するための搬送および貯蔵コンテナ、ならびに、搬送および貯蔵コンテナ内のホットメルト接着剤の周囲の包装用フィルムの固着状態を融解するための昇温デバイスからなり、この昇温デバイスは少なくとも、その断面が搬送および貯蔵コンテナの断面に適合しているプレートと、プレートに関して熱を発生させる手段とからなる。
【0016】
昇温デバイスは、例えば、搬送および貯蔵コンテナの加熱可能なカバーであってもよい。この場合の一つの変形例は、搬送および貯蔵コンテナのカバーの中に空隙を設けることであり、その中に、初期反応後には、熱を発生すると共にカバーを加熱する、少なくとも一つの化学物質が埋め込まれる。
【0017】
他の可能性は、搬送および貯蔵コンテナのカバーの中の空隙内に、互いに離間するように少なくとも二つの化学物質を埋め込むことであり、それらは互いに混合されたとき、熱を発生する化学反応を起こし、この結果、それ自身がカバーを加熱する。この設計の変形例を用いて、ガス接合部および電気接合部などの専用のインフラストラクチュアさえも用いることなく、カバー領域内のフィルムの適切な分離を実行することができる。
【0018】
とりわけ電気作用式昇温デバイスの場合、有利なことに、昇温デバイスの中に温度制御デバイスが存在するとき、それを用いて、所望の温度を実現できる。このタイプの温度制御デバイスは、昇温デバイスにおいて所望の温度が達成されるように供給エネルギーを制御し、これによって、ホットメルト接着剤は融解可能となるが、フィルムおよび接着剤のいずれも温度ダメージを受けない。
【0019】
ホットメルト接着剤が融解された後、フィルムは昇温デバイスが移動された後に切り開かれるか、もしくは、フィルムは昇温デバイスが移動される前に切り開かれる。これは、例えば、昇温デバイスと搬送コンテナの壁との間の間隙の中へ刃を差し込み、かつ、刃を昇温デバイスの外形に沿って導くことによって、なされてもよい。あるいは、昇温デバイスは、裏面に、特に昇温デバイスの周縁部の領域において、一つ以上の刃または切断エッジを有していてもよい。刃もしくは切断エッジがそれ自身に関して閉じている(通常は円を形成する)場合、開口部が、フィルムとなるように切断されるか、もしくは、打ち抜かれてもよい。一つのみの刃、または分離された刃が存在する場合、切断開封は、簡単な方法で、例えば、昇温デバイスの回転で実施できる。
【0020】
開口部がバッグに形成され、かつ切断要素が取り除かれた後、ホットメルト接着剤をバッグから搾り出し、かつ/または吸引抽出することが可能となる。これは通常、プレート、特にフォローアッププレート(follow-up plate)を用いてなされるが、それは搬送コンテナ内のホットメルト接着剤の上へ乗る。続いて、ホットメルト接着剤は、吸引抽出ラインを介して付与装置へ導かれる。
【0021】
本発明のある実施形態において、昇温デバイスは、それがフォローアッププレートとしても使用可能なように構成される。この場合、例えば中空針または管状接続部材であるホットメルト接着剤吐出手段は、加熱デバイスの中に組み込まれている。このタイプのホットメルト接着剤吐出手段によって、接着剤がコンテナから吐出させられる。さらに密封手段が、その場合、昇温デバイスの周縁部に設けられることが好ましい。
【0022】
以下、本発明について、本発明の理解に必要な特徴部のみを示した図と共に、好ましい実施形態を用いて、より詳細に説明する。同様の構成要素は、各図において同一の参照符号で示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、Hoobockとして知られている、外部壁2および上端部に配置されたカバー3を備えている公知の搬送および貯蔵コンテナ1を示しており、それは、上側領域において、ここでは波線によって示すように、フィルム5で囲まれたホットメルト4を収容しているが、通常しわを形成し、そして、それゆえに凝固したホットメルトからフィルムを分離することを非常に困難にする。
【0024】
例えば、図2に示した本発明によれば、昇温デバイス6の使用法が提案される。ここに示した実施形態において、昇温デバイス6は、遮熱層8によって上方への熱の伝わりを遮断された中実な金属プレート7からなる。プレート7に固定されているのは運搬グリップ9であり、それを用いることで、やけどのおそれを伴わずに、図2に示すようにホットメルトの上へプレートを配置できる。予熱プレート7の加熱能力のために、ホットメルト4は上側領域において融解し始め、これによって、フィルム5からなる「カバー」を続いて切断し、そして簡単な方法で取り除くことが可能となる。
【0025】
任意選択で、周縁領域に配置される付加的な刃10をプレート7の裏面にさらに固定してもよく、これによって、ホットメルトの融解と同時に、フィルムがこの領域内で取り除かれるが、これは、プレート7が刃と共に、ホットメルトの中へ進入し、そして結果的に(例えば円形状の)フィルムカバーを分離させるためである。この刃10が付加的にかえしを備えているか、もしくは、付加的なかえし11がプレートの裏面に取り付けられている場合、取り除かれたフィルムは、自動的に、プレートが上昇した後に、昇温ホットメルトから取り外される。
【0026】
図3は、中実なプレート7を有している本発明に基づく昇温デバイス6の変形例を示しており、このものにおいては、電気抵抗線13は機能を発揮し、かつそれを加熱できる。プレート7に固定されているのは運搬グリップ9であり、それを用いることで、やけどのおそれを伴わずに、図2に示すようにホットメルトの上へプレートを配置できる。プレート7の加熱によって、ホットメルト4は上側領域において融解し始め、これによって、フィルム5からなる「カバー」を続いて切断し、そして簡単な方法で取り除くことができる。
【0027】
ここで、さらに、周縁領域に配置される付加的な刃10が、プレート7の裏面に任意選択で固定されてもよく、これによって、ホットメルトの融解と同時に、フィルムがこの領域内で取り除かれ、これにおいて、プレート7は刃と共に、ホットメルトの中へ進入し、そして結果的にフィルムカバーを分離させる。付加的なかえし11が、同様に、プレート7の裏面に設けられてもよく、そして、かえしはフィルムが取り除かれた後に、温度が上昇したホットメルトから、これを取り外す。
【0028】
昇温デバイスの同様な変形例を図4に示すが、ここで、プレート7の上に取り付けられたガスノズル19によって、必要な熱が発生させられる。エネルギーの供給は、接続されたガスボトル20によって確実なものとすることができる。
【0029】
本発明に基づく昇温デバイスの他の変形例を、図5に示す。これには、カバー3を有している搬送および貯蔵コンテナが図示しており、このカバーの中に、最初は膜21によって互いに分離されている二つの化学物質12.1および12.2を含む空隙が、下側に配置されている。この膜21が破壊され、そして二つの化学物質が互いに接触するときに、発熱化学反応が起こり、それは、カバーまたはカバーの裏面を強く加熱し、その結果、ここでさらに、カバー3の開放後に、接触可能なフィルム5のその領域が強く加熱され、そして結果的に、ホットメルトの融解が行われることとなり、したがって、容易にバッグの上側領域を切断できるようになる。その上、ホットメルト4の加熱に関して、化学物質の発熱反応よって発生する熱をできるだけ確実に十分に利用するために、さらなる遮熱層8が化学物質の上に取り付けられてもよい。
【0030】
図6には、搬送および貯蔵コンテナの同様の変形例が示されている。ただし、ここではカバー3は、電気接合部14に接続されている、さらなる抵抗線13を備えている。電気接合部14に電流が供給されたとき、カバー3は自動的に発熱し、そして、この場合において、カバーに組み込まれた状態で温度制御装置を付加的に配置できる。例えば、これは、事前に設定される最大温度に達したとき、抵抗線に対して電気接合部を開放し、そして結果的に過熱を防止するバイメタルスイッチであってもよい。
【0031】
図7には変形例を示すが、このものでは、加熱デバイスが、ホットメルトを加熱するためにカバーの中に組み込まれたプレート7から離間して存在する。ここで、搬送コンテナのカバー3は、相対的に中実なプレートの形態で設計されており、その上へ、誘導デバイス15を配置できる。この誘導デバイスは、カバー3の中で埋め込み型電磁石16によって渦電流を発生し、この結果、カバー3の加熱が生じ、かつ、ホットメルト4の上側領域において、そこに配置されたフィルム5の融解が可能となる。
【0032】
さらに、図8は、適所に配置されたガスバーナー17を用いて加熱可能な、搬送および貯蔵コンテナ1のカバー3の変形例を示す。ガスバーナー17は、カバーの形状に対応し、かつ固定されたスペーサーとともに適所に設置されており、これによって、ノズル19がカバー3から最適な距離をおいて、それらの下に配置される。もちろん、ここでは図示していないが、このタイプのガスバーナーの中に自動着火デバイスを付加的に配置することも可能であり、これによって、第一に、バーナー17をカバーの上に配置可能となり、そしてガスがガスボトル20から供給された後に、ノズル19におけるガスの確かな着火が行われる。
【0033】
本発明に基づくデバイスを用いて上側フィルムを分離し、そしてホットメルトから取り外した後に、続いて吸引抽出デバイスを適所に配置でき、それを用いて、ホットメルトの過熱、吸引抽出および製造プロセスへの供給が可能となる。そうした状況を図9に示しており、それにはホットメルト4が配置されるハウジング2を備えたキャスクを図示している。フィルム5の上側部分はすでに取り除かれ、そして吸引抽出デバイス22が適所に配置されている。吸引抽出デバイス22は、金属性プレート7を加熱する抵抗線13を含んでいる。ホットメルトの上側領域はそれによって融解され、融解されたホットメルトは吸引ライン24に接続されている中空針23によって取り出される。漸進的な吸引抽出を用いて、ストックされたホットメルトが消費されるまで、吸収抽出デバイス22は、キャスク内で下方へ降下される(二つの矢印によって示す)。
【0034】
それゆえ本発明は、概して、搬送および貯蔵コンテナの上側領域におけるホットメルトの融解された固着部を、周囲のフィルムから、簡単に、かつ手早く分離させ、結果的に、さらなる処理のために、ホットメルトを手早くかつ簡単に供給することを可能にする。
【0035】
本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の上記特徴が、個々の事例で説明された組み合わせにおいてだけではなく、異なる組み合わせにおいて、あるいは単独でも使用可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】フィルム内に包装されたホットメルト接着剤が充填された公知の貯蔵コンテナを示す図である。
【図2】予熱可能な加熱プレートが上端部に配置された状態の、図1に基づくコンテナを示す図である。
【図3】電気作用式加熱プレートが上端部に配置された状態の、図1に基づくコンテナを示す図である。
【図4】ガス作用式加熱プレートが上端部に配置された状態の、図1に基づくコンテナを示す図である。
【図5】二つの発熱反応化学物質による、一体化された昇温デバイスを有するカバーを備えたコンテナを示す図である。
【図6】一体化された電気式昇温デバイスを有するカバーを備えたホットメルト接着剤のための搬送コンテナを示す図である。
【図7】適所に設置された中実な金属製カバーおよび誘導加熱デバイスを備えたコンテナを示す図である。
【図8】適所に設置されたガスバーナーを有する中実なカバーを備えたコンテナを示す図である。
【図9】吸引抽出デバイスを備えたコンテナを示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 搬送および貯蔵コンテナ
2 ハウジング
3 カバー
4 ホットメルト(熱融解接着剤)
5 フィルム
6 昇温デバイス
7 プレート
8 遮熱層
9 運搬グリップ
10 刃
11 かえし
12.1 第1の化学物質
12.2 第2の化学物質
13 抵抗線
14 電気接続部
15 誘導デバイス
16 磁石
17 ガスバーナー
18 スペーサー
19 ガスノズル
20 ガスボトル
21 膜
22 吸引抽出デバイス
23 中空針
24 吸引デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送コンテナ(1)内のホットメルト接着剤(4)の周囲の包装用フィルム(5)の固着状態を融解するための熱プレート(7)の使用法。
【請求項2】
前記搬送コンテナ(1)は、キャスクであることを特徴とする請求項1に記載の使用法。
【請求項3】
前記プレート(7)は、円形断面を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の使用法。
【請求項4】
前記プレート(7)は、電気作用式抵抗線(13)に接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の使用法。
【請求項5】
前記プレート(7)は、ガス作用式昇温デバイス(17)を具備してなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の使用法。
【請求項6】
前記プレート(7)は、予熱プレートであることを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれか一項に記載の使用法。
【請求項7】
前記プレート(7)は、0.2kWから2.0kWの熱出力を有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の使用法。
【請求項8】
前記プレート(7)は、その上端側に遮熱層(8)を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の使用法。
【請求項9】
前記プレート(7)は、その上端側に、少なくとも一つのハンドル(9)を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の使用法。
【請求項10】
搬送コンテナの中のホットメルト接着剤の周囲の包装用フィルム(5)の固着状態を融解するための昇温デバイスであって、
少なくとも一つのハンドル(9)と、
プレート(7)であって、その断面が、前記搬送コンテナ(1)の断面に適合させられた前記プレート(7)と、
前記プレート(7)のための加熱デバイス(12.1,12.2,15,17)と、
を具備してなることを特徴とする昇温デバイス。
【請求項11】
前記加熱デバイスは、少なくとも一つの電気作用式抵抗線(13)を有していることを特徴とする請求項10に記載の昇温デバイス。
【請求項12】
前記加熱デバイスは、少なくとも一つのガスバーナー(17,19)を有していることを特徴とする請求項10に記載の昇温デバイス。
【請求項13】
温度制御デバイスが設けられていることを特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれか一項に記載の昇温デバイス。
【請求項14】
前記加熱デバイスは、前記プレート(7)に堅固に接続されていることを特徴とする請求項10ないし請求項13のいずれか一項に記載の昇温デバイス。
【請求項15】
前記加熱デバイスおよび前記プレート(7)は、互いに分離可能であることを特徴とする請求項10ないし請求項13のいずれか一項に記載の昇温デバイス。
【請求項16】
前記昇温デバイスは、特に、中空針の形態、または管状接続部材の形態のホットメルト接着剤吐出手段を有していることを特徴とする請求項10ないし請求項15のいずれか一項に記載の昇温デバイス。
【請求項17】
前記昇温デバイスは、下面に一つ以上の刃を有していることを特徴とする請求項10ないし請求項16のいずれか一項に記載の昇温デバイス。
【請求項18】
ホットメルト接着剤のための搬送および貯蔵システムであって、
ホットメルト接着剤のためのフィルム包装(5)と、
前記フィルム包装(5)によって取り囲まれている前記ホットメルト接着剤(4)を収容するための搬送および貯蔵コンテナ(1)と、
前記搬送および貯蔵コンテナ(1)の中において前記ホットメルト接着剤(4)の周囲で前記包装用フィルム(5)の固着状態を融解するための昇温デバイスであって、
前記昇温デバイスは少なくとも
プレート(7)であって、その断面が前記搬送および貯蔵コンテナ(1)の断面と適合されている前記プレート(7)と、
前記プレートにおいて熱を発生させるための手段(12.1,12.2,13,15,17)からなる前記昇温デバイスと、からなる前記昇温デバイスと、
を具備してなることを特徴とする搬送および貯蔵システム。
【請求項19】
前記昇温デバイスは、前記搬送および貯蔵コンテナ(1)の昇温可能なカバー(3)であることを特徴とする請求項18に記載の搬送および貯蔵システム。
【請求項20】
前記搬送および貯蔵コンテナ(1)の前記昇温可能なカバー(3)の中には空隙が設けられており、その中に、初期反応後に、熱を発生し、かつ前記カバー3を加熱する少なくとも一つの化学物質(12.1,12.2)が埋め込まれていることを特徴とする請求項19に記載の搬送および貯蔵システム。
【請求項21】
前記搬送および貯蔵コンテナ(1)の前記昇温可能なカバー(3)の中には空隙が設けられており、その中に、共同で化学反応を起こし、熱を発生し、かつ前記カバー(3)を昇温する少なくとも二つの化学物質(12.1,12.2)が、互いに離間するように埋め込まれていることを特徴とする請求項19に記載の搬送および貯蔵システム。
【請求項22】
前記昇温デバイスは、請求項10ないし請求項17のいずれか一項に記載の特徴を有していることを特徴とする請求項18に記載の搬送および貯蔵システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−520654(P2009−520654A)
【公表日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−546481(P2008−546481)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【国際出願番号】PCT/EP2006/070156
【国際公開番号】WO2007/074141
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(504274505)シーカ・テクノロジー・アーゲー (227)
【Fターム(参考)】