説明

ホーム・オートメーション・ネットワークのための感知物品

家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと組み合わせて用いられる感知システムが提供され、このシステムは、センサを有する吸収性物品と共に用いられるようになっている送信器を含み、送信器は、センサと通信するように、且つホーム・オートメーション・ネットワークと直接通信するようになっている。また、生理学的事象センサを含む吸収性物品と、家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと、吸収性物品と関連づけることが可能な、生理学的事象センサ及びホーム・オートメーション・ネットワークと信号通信する送信器とを含む、生理学的事象通知システムも提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
おむつ、トレーニングパンツ、失禁用製品、女性用衛生製品、水着用下着などのような吸収性物品は、通常、液体透過性身体側ライナ、液体不透過性外側カバー、及び吸収性コアを含む。吸収性コアは、典型的には、着用者によって滲出された液体(例えば尿)を取り込み保持するために、外側カバーとライナとの間に位置する。
【0003】
多くの吸収性物品は、トイレ・トレーニング若しくは遺尿制御のようなトレーニング・プログラムの際に用いられるように、又は種々の医療的、身体的若しくは他の状態の指標を与えるようになっている。したがって、湿度又は濡れのインジケータを含む様々な種類のセンサ及びインジケータが、吸収性物品で用いるために提案されてきた。濡れインジケータは、例えば、放出後に濡れたおむつの状態に親又は付添人がすばやく気付くのを支援するように設計された警報装置を含むことができる。この装置は、可視信号又は可聴信号のいずれかを発生させる。
可視又は可聴信号は、必ずしも介護者に伝達するための適切な又は最良の手段であるとは限らない。本発明の幾つかの態様において、種々のセンサが吸収性物品に組み入れられ、それらのセンサは、検査結果、指標又は他のデータを、ホーム・オートメーション・ネットワークへの送信器を介してユーザ又は介護者に通信することができる。本発明のこれらの態様において、吸収性物品は使い捨てであってもよいが、送信器は典型的には使い捨てではない。したがって、送信器は、物品から取り外され、次の物品に再び取り付けられるように意図されている。
ホーム・オートメーションは成長している市場である。電子制御の主導的な製造業者は、多年にわたって遠隔制御照明スイッチのようなホーム・オートメーション構成品を生産してきた。従来、ホーム・オートメーション製品は、タイマ、照明製品、遠隔スイッチ、自動ペット給餌器、動作検知器、HVAC制御、及び同様の重大でない構成品を扱ってきた。これらの構成品の堅牢性及び信頼性を向上させる新技術が現れてきたので、今や、健康及び衛生のための用途を検討することが可能になった。
【0004】
家族の世話をするのは介護者にとって最も重要なことである。低コストに抑えることができるホーム・オートメーション・インフラストラクチャは、介護者がその責務を果たすのを支援するスマートな家のためのバックボーンを提供する。ホーム・オートメーション・インフラストラクチャは、介護者が最高のケアを提供することができることを確実にするための、大いに必要とされるソリューションもまた提供する。
感知物品のホームユーザの健康及び衛生は、既存のホーム・オートメーション技術を活用することによって改善することができる。吸収性物品並びにトレーニングパンツ及び成人ケア製品のようなその他の物品にセンサが組み入れられ始めているので、これらの物品をホーム・オートメーション・ネットワーク技術と統合して、介護者の経験を向上させることができる。有線、無線及びハイブリッドのホーム・ネットワーキング技術を通じた健康及び衛生製品の連続的監視を提供することによって、介護者の辛抱強い世話の負担を幾分でも軽減しながら、その責任が課せられた対象者に対して可能な限り最高のケアを与えていることを介護者に保証することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第10/277,170号
【特許文献2】米国特許第4,798,603号
【特許文献3】米国特許第5,176,672号
【特許文献4】米国特許第5,509,915号
【特許文献5】米国特許第5,993,433号
【特許文献6】米国特許第6,248,097号
【特許文献7】PCT特許出願国際公開第00/37009号
【特許文献8】米国特許第4,940,464号
【特許文献9】米国特許第5,766,389号
【特許文献10】米国特許第6,645,190号
【特許文献11】米国特許第4,704,116号
【特許文献12】米国特許第5,486,166号
【特許文献13】米国特許第5,490,846号
【特許文献14】米国特許第5,820,973号
【特許文献15】米国特許第6,417,455号
【特許文献16】米国特許第4,356,818
【特許文献17】米国特許第6,097,297号
【特許文献18】米国特許出願第11/414,032号
【特許文献19】米国特許出願第11/314,438号
【特許文献20】米国特許出願第11/303,283号
【特許文献21】米国特許出願第11/215,937号
【特許文献22】米国特許出願第09/299,399号
【特許文献23】米国特許出願第09/517,441号
【特許文献24】米国特許出願第09/517,481号
【特許文献25】米国特許出願第09/342,784号
【特許文献26】米国特許出願第09/342,289号
【特許文献27】米国特許第6,186,991号
【特許文献28】米国特許第5,468,236号
【特許文献29】米国特許出願第11/414,035号
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】www.insteon.org
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
介護者が、年代を超えて適用される、トイレ・トレーニング、遺尿制御、失禁監視、又は状態監視に対処するためにトレーニング、指標、及び/又は通知プログラムを受け持つならば、それらの介護者は、製品の便利さ、面白さ、及び楽しさを、したがってそうしたプログラムの有効性を高めるように特別に設計された製品をもっと利用できれば恩恵を受けるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ここで説明される本発明は、前述の課題を解決するものであり、指標を伝達することができる利便性を高めることにより、吸収性物品において用いられる濡れその他のセンサの利便性及び有効性の向上を提供する。一般に、本開示は、使いやすい送信器を用いて吸収性物品を感知することに向けられている。例えば、送信器は、感知する吸収性物品内に体液が存在することをユーザに示すように構成することができる。
【0009】
例えば、本発明の1つの態様において、本発明は、家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと組み合わせて用いられる感知システムを含み、このシステムは、センサを有する吸収性物品と共に用いられるようになっている送信器を含み、送信器は、センサと通信するように、且つホーム・オートメーション・ネットワークと直接通信するようになっている。
本発明の別の態様において、本発明は、家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと組み合わせて用いられる感知システムを含み、このシステムは、センサと送信器とを含む吸収性物品を含み、送信器は、センサと通信するように、且つホーム・オートメーション・ネットワークと直接通信するようになっている。
本発明の別の態様において、本発明は、生理学的事象センサを有する吸収性物品と、家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと、吸収性物品と関連づけることが可能な、生理学的事象センサ及びホーム・オートメーション・ネットワークと信号通信する送信器とを含む、生理学的事象通知システムを含む。
本発明の別の態様において、本発明は、介護者に恩恵を与える方法を含み、この方法は、生物学的センサと送信器とを含み、送信器が生物学的センサと通信するように、且つホーム・オートメーション・ネットワークと直接通信するようになっている吸収性物品を提供し、ホーム・オートメーション・ネットワークが送信器からの通信を受信したときにホーム・オートメーション・ネットワークに応答することに関する指示を介護者に与えるステップを含む。
本発明の別の態様においては、本発明は、ライナと、外側カバーと、ライナと外側カバーとの間に配置された吸収性構造体とを有すると共に、感知手段を含む吸収性物品と、感知手段及びホーム・オートメーション・ネットワークと通信することができる送信器とを含む、感知吸収性物品システムを含む。
【0010】
本発明の上記の並びに他の特徴及び態様と、それらを達成する手段は、以下の説明、特許請求の範囲及び付属の図面を参照することによってより明らかとなり、本発明自体がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の吸収性物品の斜視図である。
【図2】図1に示された吸収性物品の別の方向の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書及び図面における参照符号の繰り返し使用は、本発明の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。図面は、描写的なものであり、必ずしも一律の縮尺に従って描かれているわけではない。その特定の比率は拡大されていることがあり、一方、他の比率は最小化されていることがある。
【0013】
ここでの議論は本発明の例示的な態様の単なる説明であって、本発明のもっと広い態様を制限するように意図されるものではないことを、当業者であれば理解すべきである。
【0014】
本開示は、一般に、送信器に取り付けられ又は送信器を含むようになっている感知吸収性物品に向けられており、送信器は、身体状態及び/又は吸収性物品内の体液の存在、或いは製品又は着用者の状態の他の変化を通信するように構成することができる。吸収性物品は、例えば、おむつ、トレーニングパンツ、予め締結されるパンツ、水泳パンツ、失禁用製品、婦人衛生製品、医療用衣類、包帯、又はその他の適切な物品とすることができる。
【0015】
ここで説明される発明は、あらゆるタイプの感知物品と共に用いることができる。ここで非限定的な例として用いられる1つのタイプの感知物品において、濡れ感知物品は、体液のような導電性流体が一対の導電性リード線の間に存在するときに閉回路となる開回路を含むことができる。或いは、感知物品は、特定の物質又はpHのような状態を検出するためのセンサを含むことができる。一般に、センサを含む感知物品は使い捨てであり、これは、再使用のために洗濯され又はその他の方法で回復されるのではなく限られた使用の後で廃棄されるように設計されていることを意味する。感知物品の一部又は全体を再使用可能とすることができる。センサ自体は、使い捨て、再使用可能、又はその2つのある種の組み合わせとすることができる。
感知物品と関連付けられた送信器は、センサの検出を解釈し、ホーム・オートメーション・ネットワークと通信し、次に、ホーム・オートメーション・ネットワークは、そうした通信を、住宅の環境変数を変化させるための根拠、又は住宅の居住者若しくはホーム・オートメーション・ネットワークと何らかの形で関連付けられた他者に通知するための根拠として用いる。
【0016】
本発明の独自性は、健康及び衛生センサを住宅に統合するためにホーム・オートメーション技術を使用することにある。本発明は、ユーザが導入するのを望むだけ多くの家事適用範囲又は多くのノードを有する、比較的低コストに抑えることができるシステムを提供する。本システムは、遠隔センサのため、並びに乳児、小児、老人、及び監視を必要とするその他の障害者に対する介護者による監視のためのインフラストラクチャを提供する。
健康及び衛生製品を住宅に統合するのに用いることができる種々のホーム・オートメーション技術が存在する。X10、Insteon、ZigBee、Zwave、CE bus、構造化された住居用配線(structured home wiring)、及びEchelonは、消費者用健康及び衛生製品をその中に統合することができるシステムの例である。これらの技術を活用して、監視、記録、追跡、及び告知のための手頃な価格の住宅のメッシュ・ネットワーキングを提供することができる。
【0017】
ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、オートメーション技術を利用して、住宅又は他の住居の居住者の快適性及び安全性を制御する。ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、温度及び湿度制御を含むHVAC、照明、ドアと窓とシャッターの監視及び制御を含む物理的安全性、家庭用娯楽システムを含む音響、植物の水やり、ペットの給餌、家庭器具、インターホン、スプリンクラ、時間その他の因子に基づいて制御することができるその他の変数のような、住宅の環境変数を制御する。そうした制御の一部として、ホーム・オートメーション・システムは、時刻、温度、煙・火・水を含む災害の検出、居住者及び/又は侵入者の存在、家庭用品の在庫といった種々の状態を検出するように構成することができ、これらのいずれか又はすべてに応答するように構成することができる。
例えば、ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、住宅の居住者の進入を検出し、空調、照明及び音楽を点けること、住宅の居住圏における侵入者検出をオフにすること、及び食品庫の内容を調べて、欠けている品目を補充するために食料品買い物リストを生成することによって応答することができる。次にホーム・オートメーション・ネットワーク10は、特定の数の電話メッセージが受信されたこと、住宅及び屋外の現在気温、その他の関連情報を、インターホンその他のシステムを通じて通知することもできる。
【0018】
ほとんどのホーム・オートメーション・システムの重要な構成要素は、ヒューマン・インターフェースである。ホーム・オートメーション・システムは典型的には、種々の構成要素の状況、種々の住宅環境変数の状態、及び/又はホーム・オートメーション・ネットワーク10が監視し又は制御するその他の状態若しくは変数を住宅の居住者に示すことができる少なくとも1つのディスプレイを含む。ヒューマン・インターフェースは、火災報知器のような光及び/又は音インジケータを含むこともできる。さらに、ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、救急隊のような住宅外の他者と、又は住宅内外のコンピュータ若しくはコンピュータ・ネットワークと通信することができる。
ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れられる、Lindsay他により2002年10月21日に出願された、「Healthcare Networks With Biosensors」と題する、同時係属中の、同一出願人に譲渡された特許文献1に記載されているように、介護者又は他の適切な当事者に通知するためにインターネット又は他の遠隔装置と通信することもできる。
ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、住宅を建築している間に設置することもでき、又は既存の住宅に後付することもできる。既存の住宅に配線を這わせることの潜在的な難しさは、INSTEON、X10、UPB及びZ−Waveのような無線及び電力線プロトコルを用いて克服することができる。
【0019】
INSTEONオートメーション・システムは、改善された快適性、安全性、利便性及び価値のために、簡単に手頃な価格で確実に住宅にシステムを統合する、無線住宅制御ネットワーキング技術である(非特許文献1参照)。SmartLabs Technologyによって発明されたINSTEONオートメーション・システムは、ロバストな冗長性デュアル・メッシュ・ネットワークであり、ワイヤレスの無線周波数(RF)と住宅の既存の電気配線とを併用する。INSTEONオートメーション・システムは、他の単一帯域ネットワークよりも、住宅内で通常遭遇する種類の干渉及びノイズの影響を受けにくい。
INSTEONオートメーション・システムは、デジタル技術を活用して、真のピアツーピア・メッシュ・ネットワークを作り出す。すべてのINSTEONオートメーション・システム機器はピアであるため、それらはネットワークの監督を必要とせず、そのため複雑なネットワーク・コントローラ及び経路選択テーブルを必要としない。ピアツーピア・メッシュ・ネットワークの基礎の上に構築されて、INSTEONオートメーション・システムは、メッセージがエラーなく受信されることを保証するためにすべてのメッセージを確認し、壊れたメッセージを自動的に再送信する。すべてのINSTEONオートメーション・システム機器は双方向中継器として働くので、INSTEONオートメーション・システムは、システムが成長するにつれてより強力かつ信頼性の高いものとなる。
INSTEONオートメーション・システムは、先進的なデジタル信号処理を用いてメッセージを符号化して送信し、それにより、INSTEONオートメーション・システム機器間での制御データの迅速な伝送を可能にする。個々のINSTEONオートメーション・システム・メッセージはまた、上限14バイトまでの任意のユーザ・データを搬送することができるので、開発者から提供される無制限の住宅制御アプリケーションをサポートする。
【0020】
X10は、ホーム・オートメーションのために用いられる機器間の通信のための工業規格である。これは、信号送信及び制御のために主に電力線配線を使用し、信号は、デジタル情報を表す短い無線周波数バーストを伴う。電波に基づく伝送も定義されている。
X10は、家庭用機器及び家庭器具の遠隔制御を可能にするために、1975年にスコットランドのGlenrothesのPico Electronicsによって開発された。これは、最初の家庭用技術であり、いまだに最も広く利用可能である。
【0021】
X10機器間でデジタル・データを送信するために家庭用電気配線が用いられる。このデジタル・データは、120kHz搬送波へと符号化され、50又は60HzのAC交流波形が比較的静穏なゼロ交差の間にバーストとして伝送される。各々のゼロ交差において1ビットが伝送される。
デジタル・データは、コントローラから制御対象機器に送信されるアドレスとコマンドからなる。より新型のコントローラは、同じように新型の機器に問い合わせを行い、それらの状態を応答することができる。この状態は、「オフ」若しくは「オン」、又は現在の調光レベルのように単純なものであってもよく、或いはさらに温度又は他のセンサ読取値であってもよい。機器は、通常は、電灯、テレビ、又は他の家庭電化製品のプラグが差し込まれている壁にプラグが差し込まれるが、壁面スイッチ及び天井灯のための数種のビルトイン・コントローラもまた入手可能である。
信号を搬送する比較的高周波の搬送周波数は、電力変圧器を通過することができず、多相系の位相間を横切ることもできない。さらに、信号は、電圧波形のゼロ交差と一致するようにタイミング合わせされるため、三相電力系においては相間で結合されるように正確にタイミング合わせされることができない。分相系については、信号は受動コンデンサを用いて相間で受動的に結合することができるが、三相系、又はコンデンサが不十分な結合しか与えない場合には、能動X10中継器が用いられることがある。
【0022】
電力線又は無線通信のどちらが用いられる場合でも、X10制御プロトコルを用いて伝送されるパケットは、4ビットの「ハウス・コード」と、その後の1つ又はそれ以上の4ビットの「ユニット・コード」と、最後の4ビットの「コマンド」とで構成される。システムをセットアップするユーザの便宜のために、4ビットの「ハウス・コード」は、AからPまでのうちの1文字として名付けられ、一方、4ビットの「ユニット・コード」は、1から16までの数字として名付けられる。システムのインストール時に、制御対象機器の各々は256個の可能なアドレス(16個のハウス・コード*16個のユニット・コード)の1つに応答するように構成されるので、その機器を特定してアドレス指定されたコマンドにのみ反応することになる。
使用時に、プロトコルは、「ハウス・コードAを選択」、「ユニット3を選択」及び「オンにする」というメッセージを伝送することができ、アドレス「A3」に設定されたユニットはその機器をオンにすることになる。コマンドを与える前に幾つかのユニットをアドレス指定することができ、それにより、コマンドを幾つかのユニットに同時に影響を得ることが可能になる。例えば、「ハウス・コードAを選択」、「ユニット3を選択」、「ユニット5を選択」、「ユニット4を選択」、そして最後に「オンにする」。これは、ユニットA3、A4及びA5をすべてオンにさせることになる。
1軒の家のなかで1つより多くのハウス・コードを用いることを妨げるような制約は(ことによると隣家を考慮する場合を除き)ないことに注意されたい。「すべての照明をオンにする」コマンド及び「すべてのユニットをオフにする」コマンドは、単一のハウス・コードにのみ影響を及ぼすので、複数のハウス・コードを用いたインストールは、個別の区域に分けられた機器を効果的に持つことになる。
【0023】
電力線プロトコルの物理層の詳細。60HzのAC電力潮流においては、二進数字(ビット)1は、ゼロ交差点(0−oであるが、確実にはゼロ交差点の200ミリ秒以内)における120kHzの1ミリ秒のバーストと、その直後にパルスが存在しないことによって表される。そして、二進数字0は、ゼロ交差点における120kHz(パルス)の不在と、その直後のパルスの存在によって表される。すべてのメッセージは、擬似信号送信を減らすために2回送信される。再送信、ライン制御などをさせた後ではデータ転送率は約20ビット/秒であり、X10データ伝送を非常に低速なものとなるので、この技術は機器のオン・オフ又は他の非常に単純な操作に限られる。
予測可能な開始点を提供するために、伝送されるすべてのデータ・フレームは、常に、「パルス」、「パルス」、「パルス」、「パルスなし」(すなわち1110)という開始コードで始まる。開始コードの直後に、文字コード/ハウス・コード(A−P)が送信され、文字コードの後に機能コードが来る。機能コードは、ユニット番号コード(1−16)又は実際のコマンド・コードを指定することができ、2つのモード間の選択は、最後のビットによって決定され、0=ユニット番号であり、1=コマンドである。1つの開始コード、1つの文字コード、及び1つの機能コードがX10フレームとして知られており、有効なX10データ・パケットの最小構成要素を表す。
各々の信号もまた、受信側が電力線の「ノイズ」に対して信号を了解したことを確認するために2回送信される(冗長性、信頼性のために、及び線形中継器を受け入れるために)。
データが1つのアドレスから別のアドレスに、アドレスからコマンドに、又は1つのコマンドから別のコマンドに変化するときにはいつでも、データ・フレームは少なくとも6個の明確なゼロ交差(すなわち「000000」)によって分離されなければならない。6個の「ゼロ」の配列は、受信したデータ・パケットを復号するシフト・レジスタをリセットする。
【0024】
無線プロトコル。ワイヤレスのキーパッド、遠隔スイッチなどの動作を可能にするために、無線プロトコルも定義されている。米国では310MHzの周波数で、世界の他の地域では異なる周波数で動作することにより、無線機器は、通常のX10電力線制御パケットと非常に類似したデータ・パケットを送信する。次に、無線受信器が、これらの無線パケットを通常のX10電力線制御パケットに翻訳するブリッジを提供する。
【0025】
機器モジュール:制御されるべき負荷に応じて、異なるモジュールを用いなければならない。白熱電球負荷に対して、ランプ・モジュール又は壁面スイッチ・モジュールを用いることができる。これらのモジュールは、トライアック固体スイッチを用いて電力を切り替え、電球負荷を調光することも可能である。ランプ・モジュールは、作動の際に静かである。それらは一般に、およそ40ワットから500ワットまでの範囲の負荷を制御する定格とされる。
白熱電球以外の負荷(例えば、蛍光灯、高輝度放電ランプ、及び家電製品)に対しては、ランプ・モジュールにおけるロジックは適さず、代わりに家庭器具モジュールが用いられなければならない。これらのモジュールは、インパルス継電器を用いて電力を切り替える。米国においては、これらのモジュールは一般に、非常に小さい電流から15アンペアまでの範囲の負荷を制御する定格とされる。
多くの機器モジュールは、局所制御と呼ばれる機能を提供する。モジュールのスイッチがオフになっている場合、電灯又は家庭器具の電源スイッチをオンに操作すると、モジュールがオンになる。このようにして、X10コントローラの方へ歩いて行かなくても、電灯は点灯したままでいることができ、或いはコーヒーポットのスイッチがオンにされる。壁面スイッチ・モジュールは、この機能を提供しなくてもよい。
局所調光と呼ばれる機能を提供する壁面スイッチ・モジュールもある。普通は、壁面スイッチ・モジュールの局所押しボタンは、単にオン/オフ制御を提供するだけであり、制御対象電灯を局所的に調光する可能性をもたない。しかし、局所調光が提供されている場合には、押しボタンを押し続けることで、電灯をその輝度の範囲で循環させることになる。
より高級なモジュールは、プログラム可能なオン・レベル、カスタマイズ可能なフェード率、使用時にコマンドを送信する能力(双方向機器と呼ばれる)、及びシーン・サポートのといった、より先進的な機能を有する。
【0026】
本開示の感知物品内に収容される回路は、送信器に取り付けられるように構成される。送信器は、回路に電力を供給することができる一方で、ユーザに体液の存在を示すある種の可聴、可視及び/又は電磁気信号も含む。感知物品自体は使い捨てとすることができるが、送信器は、物品から物品へと再使用可能とすることができる。これに関して、本開示は、感知物品内の回路と送信器との間の容易な接続を可能にする、異なるタイプの取り付け機構に特に向けられている。
【0027】
前述のように、送信器と組み合わされた回路は、感知物品内に収容された体液の存在を示すように構成されることができる。個々の標的とされる体液は、感知物品の個々の種類及び所望の用途に応じて変更することができる。例えば、本発明の1つの態様においては、感知物品は、おむつ、トレーニングパンツなどを含み、送信器は、尿の存在を示すように構成される。或いは、送信器は、おむつかぶれの存在を示す代謝産物の存在を示すように構成されることができる。一方、成人用失禁用製品及び婦人用衛生製品については、送信器は、酵母、又は多糖類のような尿若しくは月経血中の特定の成分の存在を示すように構成されることができる。
【0028】
図1を参照すると、非限定的な例示の目的のために、感知物品20が図示されている。感知物品20の全体又は一部は、使い捨て又は再使用可能とすることができる。本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、おむつ、トレーニングパンツ、水着パンツ、婦人用衛生製品、失禁用製品、医療用衣類、外科用パッド及び包帯、他のパーソナルケア又はヘルスケア衣類などを含むがそれらに限定されない、パーソナルウェア用として意図される種々のその他の感知物品と共に用いるのに適していることが理解される。
【0029】
単に実例として、本発明の種々の態様の感知物品20のような感知物品を構成するための種々の材料及び方法は、1989年1月17日にMeyer他に対して発行された特許文献2、1993年1月5日にBruemmer他に対して発行された特許文献3、1996年4月23日にHanson他に対して発行された特許文献4、1999年11月30日にSt.Louis他に対して発行された特許文献5、及び2001年6月19日にBeitz他に対して発行された特許文献6、2000年6月29日に公開されたA.Fletcher他による特許文献7、1990年7月10日にVan Gompel他に対して発行された特許文献8、1998年6月16日にBrandon他に対して発行された特許文献9、及び2003年11月11日にOlson他に対して発行された特許文献10に開示されており、それらを、本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れる。
【0030】
感知物品20は、部分的に締結された状態で図1に代表的に示される。
感知物品20は、ここでは前方領域22及び後方領域24とも呼ばれる一対の縦方向端部領域と、ここでは股領域26とも呼ばれ、前方領域22と後方領域24との間に縦方向に延びてそれらを相互接続する中央領域とを定める。感知物品20はまた、使用時に着用者の方に向けて配置されるように適合された(例えば、物品20の他の構成材に対して位置決めされた)内面28と、内面とは反対側の外面30とを定める。前方領域22及び後方領域24は、着用時に着用者のウエスト又は胴の中間部から下部を全体的又は部分的に覆い又は取り囲む、感知物品20の部分である。股領域26は、一般に、着用時に着用者の脚の間に位置決めされ、着用者の胴の下側及び股部を覆う、感知物品20の部分である。感知物品20は、一対の横方向に対向する側縁部36と、それぞれ前方ウエスト縁部38及び後方ウエスト縁部39と称される一対の縦方向に対向するウエスト縁部とを有する。
【0031】
図示された感知物品20は、シャーシ32を含み、これは、本発明のこの態様においては、前方領域22、後方領域24及び股領域26を包含する。シャーシ32は、外側カバー40と、接着剤、超音波結合、熱結合又は他の従来技術によってそこに重ねられた状態で外側カバー40に接合することができる身体側ライナ42とを含む。ライナ42は一般に、感知物品の着用中に着用者の皮膚の方に向けて配置されるように適合される、すなわち物品20の他の構成材に対して位置決めされることができる。シャーシ32はさらに、着用者によって滲出される液状の身体滲出物を吸収するために外側カバー40と身体側ライナ42との間に配置された吸収構造体(図示せず)を含むことができ、そしてさらに、身体滲出物の横流れを防ぐために身体側ライナ42に取り付けられた一対の封じ込めフラップ46を含むことができる。封じ込めフラップ46の適切な構成及び配置は一般に当業者には周知であり、引用によりここに組み入れられる1987年11月3日にEnloeに対して発行された特許文献11に記載されている。
身体滲出物の封じ込め及び/又は吸収をさらに強化するために、感知物品20は、当業者には公知のように、脚部弾性部材(図示せず)を適切に含むこともできる。
【0032】
本発明の幾つかの態様においては、感知物品20はさらに、随意的に吸収性構造体44に隣接して配置され、吸収性構造体44又は身体側ライナ42のような物品20の種々の構成材に接着剤を用いるなどの当該技術分野で公知の方法によって取り付けることができるサージ管理層(図示せず)を含むことができる。サージ管理層は、物品の吸収性構造体の中に急速に取り込まれる可能性がある液体の押し寄せ(サージ)又は噴出を減速及び拡散させる一助となる。サージ管理層は、液体を吸収性構造体の貯蔵部又は保持部の中へと放出する前にすばやく受け入れ一時的に保持することができるのが望ましい。適切なサージ管理層の例は、特許文献12及び特許文献13に記載されている。他の適切なサージ管理材料は、特許文献14に記載されている。これらの特許の開示全体を本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れる。
【0033】
図1に示されるように、感知物品20はさらに、シャーシ32の後方領域に取り付けられた一対の対向する弾性側部パネル34を含む。特に図1に示されるように、側部パネル34は、着用者のウエスト及び/又は腰のまわりで伸縮して、この衣類を所定位置に固定することができる。弾性側部パネルは、一対の対向する縦方向縁部37に沿ってシャーシに取り付けられる。側部パネル34は、いずれかの適切な結合技術を用いてシャーシ32に取り付け又は結合することができる。例えば、側部パネル34は、接着剤、超音波結合、熱結合又はその他の従来技術によってシャーシに接合することができる。最終的に、側部パネル34は、シャーシのウエスト領域90に対して概ね位置合わせされる。
【0034】
本発明の代替的な態様において、弾性側部パネルはシャーシ32と一体に形成することもできる。例えば、側部パネル34は、身体側ライナ42の延長部、外側カバー40の延長部、又は身体側ライナ42及び外側カバー40の両方の延長部を構成することができる。
側部パネル34は、感知物品20の後方領域に接続され、ユーザの所定位置に物品を固定するときには物品の前方領域の上に延びる。しかしながら、もう1つの方法として、側部パネル34は、物品20の前方領域に接続され、物品が装着されるときに後方領域の上に延びることもできることを理解されたい。
【0035】
図1に部分的に示されるように締結された状態にある感知物品20では、弾性側部パネル34は、締結システム82によって結合されて、ウエスト開口部50と一対の脚部開口部52とを有する三次元の感知物品の構成を定めることができる。物品20のウエスト開口部50は、着用者のウエストを包囲するウエスト縁部38及び39によって定められる。
図面に示された本発明の態様においては、側部パネルは、締結システム82によって物品20の前部領域22に取り外し可能に取り付けることができる。しかしながら、本発明の他の態様においては、側部パネルは、両端でシャーシ32に恒久的に接合することができることを理解されたい。側部パネルは、例えば、トレーニングパンツ又は吸収性水着を形成する場合、互いに恒久的に結合されることができる。
締結システム82は、対応する第2の締結構成材と再締結可能に係合するようになった横方向に対向する第1の締結構成材を含むことができる。締結システム82は、接着性ファスナ、粘着性ファスナ、機械式ファスナなどのような、感知物品に適したいずれかの再締結可能なファスナを含むことができる。特定の態様において、締結構成材は、改善された性能のために機械式締結要素を含む。適切な機械式締結要素は、フック、ループ、バルブ、キノコ型、矢尻型、ボール・オン・ステム、雄雌嵌合構成材、バックル、スナップなどのような相互にかみ合う幾何学的形状の材料によって提供することができる。適切な締結システムは、2000年6月29日に公開され既に組み入れたA.Fletcher他による特許文献7及び2003年11月11日にOlson他に対して発行された、既に組み入れた特許文献10にも開示されている。
【0036】
弾性側部パネルを有するかもしれないことに加えて、感知物品20は、ウエスト開口部の周りに弾性を与えるための種々のウエスト弾性部材を含むことができる。例えば、図面に示されるように、感知物品20は、前方ウエスト弾性部材54及び/又は後方ウエスト弾性部材(図示せず)を含むことができる。
【0037】
本発明の1つの態様において、体液指示システムは、ここで説明される濡れ指示システムの形態をとる。これに関して、図1に示されるように、感知物品20は、第2導電性要素102から離間された第1導電性要素100を含む。本発明のこの態様において、導電性要素は、交差することなく感知物品の前方領域22から後方領域24に延びる。導電性要素100及び102は、例えばElectroscience Laboratories,Inc.製の112−S銀金属性導電性ペースト(インク)及び2002年7月9日にZein他に対して発行された特許文献15に記載された導電性フォイルを含む、導電性スレッド又は導電性フォイルのようないずれかの適切な導電性材料を含むことができる。第1導電性要素100は、例えば導電性流体が導電性要素間に位置したときに閉回路となることができる開回路を形成するために、第2導電性要素102とは交差しないものとすることができる。しかしながら、本発明の他の態様において、第1導電性要素100及び第2導電性要素102をシャーシ内のセンサに接続することができる。センサは、温度の変化を感知するのに用いることができ、又は代謝産物のような特定の物質の存在を感知するのに用いることができる。
【0038】
図1に示された本発明の態様において、導電性要素100、102は、感知物品20の全長にわたって延びている。しかしながら、本発明の他の態様において、導電性要素は、股領域26のみに延びることができ、又は体液が感知されることが意図される感知物品中のいずれかの特定の場所に延びることができることを理解されたい。本発明の別の態様において、導電性要素100、102は、1982年11月2日にMacias他に対して発行された特許文献16号及び2000年8月1日にFardに対して発行された特許文献17に記載されているように、導電性要素100、102に接続された送信器の範囲を増大させるためにアンテナとしても作用するように適合させることができる。
【0039】
導電性要素100、102は、導電性要素が感知物品20によって吸収された体液と接触するように配置される限り、いずれの適切な位置でシャーシ32に組み込まれてもよい。これに関して、導電性要素100、102は一般に外側カバー40の内側に位置する。実際に、本発明の1つの態様において、導電性要素100、102は、吸収性構造体に面する外側カバー40の内面に取り付け又は積層することができる。しかしながら、もう1つの方法として、導電性要素100、102は、吸収性構造体上に配置されてもよく、又はライナ42上に配置されてもよい。
導電性要素100、102は、直接的接触又は間接的接触のいずれかにより送信器に直接接続することができる。第1導電性要素100は、第1導電性パッド部材104に取り付けることができ、一方、第2導電性要素102は、第2導電性パッド部材106に取り付けることができる。パッド部材104、106は、導電性要素によって形成される開回路と消費者又は製造業者によってシャーシ上に設置されることが意図される送信器との間に信頼性の高い接続をもたらすために設けることができる。パッド部材104、106は、送信器と導電性リード線又は要素とを接続するための区域を形成することができる。
【0040】
導電性パッド部材104、106は、導電性要素100、102と比べて比較的大きい表面積を有することができる。例えば、導電性パッド部材104、106は、少なくとも0.5cm2、少なくとも1cm2、少なくとも2cm2、本発明の別の態様においては少なくとも3cm2の表面積を有することができる。例えば、本発明の別の態様において、各々のパッド部材の表面積は、約2cm2から約4cm2までとすることができる。
【0041】
感知物品20上の導電性パッド部材104、106の位置は、送信器を装着することが望まれる場所に応じて変化させることができる。例えば、図1においては、導電性パッド部材104、106は、物品のウエスト開口部に沿って前方領域22に配置される。図示されていない本発明の別の態様においては、導電性パッド部材104、106は、物品のウエスト開口部に沿って後方領域24に配置される。しかしながら、本発明の別の態様において、感知物品20は、導電性要素100、102の各々の両端部に配置された導電性パッド部材を含むことができることを認識されたい。本発明のさらに別の態様において、パッド部材は、物品の側部に沿って又は物品の股領域の方に近づけて配置することができることを理解されたい。
シャーシ32の複数の層内の導電性パッド部材104、106の位置もまた、送信器を接続することが望まれる場所、及び送信器との接続をもたらすのに用いられる取り付け機構の形式に応じて変えることができる。前述のように、パッド部材104、106は、導電性要素100、102に電気的に接続される。したがって、本発明の1つの態様において、パッド部材104、106は、外側カバー40の少なくとも1つの層の(身体側に向かって)下に配置される。パッド部材104、106を少なくとも1つの材料層の下に配置することにより、本発明の幾つかの態様において種々の利点を提供することができる。例えば、パッド部材104、106をシャーシ32内の少なくとも1つの材料層の下に配置することにより、パッド部材は、輸送及び貯蔵中に保護され、特にパッド部材が互いに隣接して配置される場合に使用中に短絡が形成されることから保護される。パッド部材を少なくとも1つの材料層の下に配置する別の利点は、感知物品20を高い機械速度で容易に製造できる能力である。
しかしながら、本発明の他の態様において、導電性パッド部材104、106は、シャーシ32の外面に配置されてもよいことを理解されたい。例えば、パッド部材104、106は、必要に応じて外面上に又は内面上に配置することができる。
【0042】
吸収性物品20の構造、特徴及び材料に関するさらなる詳細は、本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れられる、2006年4月27日にAllen他により出願された「An Array of Wetness Sensing Articles」と題する、同時係属中の、同一出願人に譲渡された特許文献18に見出すことができる。
【0043】
例示の目的で図1を参照すると、導電性パッド部材104、106に取り付けられた通信システム110(参照番号112及び114によって示される)が示されている。図示されているように、本発明のこの態様においては、通信システム110は一般に、送信器112と受信器モジュール114とを含む。送信器112は、対応する導電性要素に電気的に接続された一対の反対の端子を含む。感知物品20中に体液が存在する場合、導電性要素100、102によって形成された開回路が閉じられ、これが、通信システム110を起動させる。特に、本発明のこの態様においては、送信器112が受信器モジュール114に無線信号を送信し、次に受信器モジュール114がホーム・オートメーション・ネットワーク10に感知物品20内に体液が存在することを知らせる。本発明の他の種々の態様において、導電性を変化させることができるどのような化学反応又は物理反応もこの種類のシステムによって感知することができ、その例は、本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れられる、2005年12月21日にAles他によって出願された「Personal Care Products with Microchemical Sensors for Odor Detection」と題する、同時係属中の、同一出願人に譲渡された特許文献19に記載されるような、吸収性物品20の内部の電気化学的センサと関連付けられた導電性の変化を含む。本発明の他の態様において、送信器112は、吸収性物品20の一部として、埋め込まれるか、又はその他の方法で製造されることができる。
【0044】
送信器110は、回路が閉じられたことをユーザに知らせるために、可聴信号又は可視信号を発することもできる。可聴信号は、例えば、1つ又はそれ以上のビープ音のように簡単なものから、ことによると音楽的な旋律を発生させるものまでとすることができる。同様に、送信器110が可視信号を発する場合、可視信号は、1つの光、幾つかの光、又は対話式表示を含むことができる。
【0045】
本発明の種々の態様において、感知物品20は、本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れられる、同時係属中の、同一出願人に譲渡された、2005年12月15日にLong他により出願された「Garments With Easy−To−Use Signaling Device」と題する特許文献20、及び2005年8月31日にAles他によって出願された「Method of Detecting the Presence of an Insult in an Absorbent Article and Device for Detecting the Same」と題する特許文献21に開示されるような付加的な機能を含むことができる。例えば、感知物品は、退色するインク、発色するインク、濡れライナ、又は冷却構成材のような他の濡れ感知機能を含むこともできる。
【0046】
感知物品20は、前述の2006年4月27日にAllen他によって出願された「An Array of Wetness Sensing Articles」と題する、同時係属中の、同一出願人に譲渡された特許文献18に記載されているような濡れ感知システムの一部とすることができる。
【0047】
本発明の他の態様において、感知物品20は、導電性要素100、102をバイオセンサ150で置き換えること以外は前述したものと同様に構成することができる。
図2は、感知物品20におけるバイオセンサ150に関連した付加的な詳細を示す。バイオセンサ150は、感知物品20の着用者と相互作用して、送信器112に運ばれる分析物の測定値をもたらし、送信器は受信器モジュール114にバイオセンサ信号を送信する。次に、バイオセンサ信号は、前述のようにホーム・オートメーション・ネットワーク10によって用いられる。吸収性物品におけるバイオセンサの使用に関する付加的な詳細は、本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れられる、前述の「Healthcare Networks With Biosensors」と題するLindsay他による特許文献1に記載されている。
【0048】
ホーム・オートメーション・ネットワーク10と連結されたバイオセンサ150は、多くの目的のために用いることができ、この目的は、
・感染の発生又は回復期の患者の感染の状態の検出、
・妊娠中の胎児又は母親の健康の監視(妊娠管理)、子宮収縮、抗リン脂質抗体、胎児フィブロネクチン蛋白などを監視することによる未熟分娩のような事象の検出、生殖状態(例えば排卵の開始又は受胎能に関連する他の因子)の監視、
・他のホルモンの検出(例えば、成長因子、甲状腺、閉経期関連のホルモンなど)、
・月経の開始の検出、
・透析前、透析中又は透析後に測定された血液又は尿中の分析物、及び家で測定されるいずれかの体液中の分析物又は透析を受けていない患者についての分析物を含む、腎臓病関連の分析物の監視、
・血液又は他の体液中のD−ダイマーを含む、脳卒中関連の因子の検出、
・抗生物質のような医薬品の効果又は存在の監視、
・潜在的に心臓血管の問題のある患者及び/又は介護者に警告するための、心臓病関連の酵素又は他の因子の検出、
・尿中のI型コラーゲン架橋N−テロペプチドの検出によるリウマチ様関節炎の識別、
・新生児、糖尿病などのチアノーゼ又は循環器系障害の監視、
・必要時に睡眠を増強するための処置と組み合わされた、睡眠時無呼吸エピソードの発現の監視、
・身体によって身体の下の様々な点にかかる圧力を示すセンサとして働くことができる圧力検出フィルムの印刷された配列の使用を含む、床ずれ(褥瘡性潰瘍)及びその他の潰瘍又は創傷の防止又はケアのための、ベッドにおける体位及び患者の皮膚に対してかかる圧力の追跡、
・電子嗅覚技術又は他のセンサを用いた、体臭又は身体の近くの気相中の分析物の監視による健康の指標の追跡、
・医療過誤若しくは他の問題を検出する際の、又は被験者の健康状態に関してユーザによってなされた申立の検証(又は論駁)の際のツールとして役立つことができる、人員、投薬などの変更に起因する被験者の処置における突然の変化の識別のための記録としての、1つ又はそれ以上の分析物の記録保管された時刻歴の使用、
・家猫のような人間以外の哺乳類におけるタウリンのレベルの監視を含む、身体又は局所的領域中のタウリンのレベルの監視、
・尿路感染症の検査、
・酵母感染、細菌感染、又はpHの不均衡を含む他の形態の膣炎、
・UV露光検出、
・黄疸検出のためのビリルビン・レベルのような新生児の健康因子の監視、
を含む。
【0049】
バイオセンサ150は、リアルタイムの測定値、周期的間隔での測定値(例えば定時の(in time)スナップショット)、時間平均された結果などを提供することができる。バイオセンサ150は、身体上に又は身体に押し当てて装着することができる。例として、これは、ベッドパッド、おむつ、生理用ナプキン、化粧用ティッシュ、人工肛門バッグ、タンポン、使い捨て衣類、失禁用製品などのような吸収性及び/又は使い捨ての物品の内部又は上に配置することができる。これは、被験者の身体由来の健康指標に応答することが可能な、好ましくは小型化された、電極、光学機器又は他の器具とすることもできる。バイオセンサ150は、1つ又はそれ以上の分析物を直接検出することができる。誘電泳動、フリーフロー電気泳動、ATP生物発光、DEFT、インピーダンス、LAL、ELISAその他のイムノアッセイ法、pH測定、光回折ベースの技術、凝集技術、色素寒天、及びリアルタイム分析のための分子インプリンティングを含む、いずれかの適切なバイオセンサ技術を用いることができる。被験者の健康を評価するための検出された信号の分析は、固定パラメータ又は経時的に調節されるパラメータとの比較に基づくものとすることができる。
【0050】
バイオセンサ150からの信号に加えて、任意の数の付加的な信号(図示せず)を受信器モジュール114又は他のモジュールによって受信し、ホーム・オートメーション・ネットワーク10に送信することができる。そうした信号は、UWB信号、AM又はFM無線周波数信号、直接配線、インターネット、モデムなどのようないずれかの手段によって送信することができる。付加的な信号は、室温、光レベル、全地球測位システム(GPS)装置又は他の測位手段からの信号による被験者の位置、受けた投薬に関する情報、治療装置の動作状態、室内の他者の存在、個人がベッドに居るかどうか(例えばベッドに荷重センサを用いる)などのような因子の測定値を与える他のセンサの読取値を含むことができる。一実施形態において、被験者の近くの指定された物体又は人の存在を検出手段によって検出し、バイオセンサ信号と共に又はそれに追加して、受信器モジュール114に又は患者の健康状態を連続的に監視するための他のモジュール(図示せず)に送信することができる。
【0051】
ここで用いられる「分析物」という用語は、検出され、測定される、原子、イオン、分子、高分子、小器官、若しくは細胞、又は随意的にその混合物を意味する。「分析物」という用語はまた、この限りではないが、蛋白質、糖蛋白、抗体、抗原、ヘモグロビン、酵素、特定の酵素又は他の蛋白質と結合し又は反応する標的分子、金属塩、イオン(例えば水素イオン、ヒドロキシイオン、硫酸イオン、スルホン酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、又はナトリウム、カリウム、リチウム若しくはカルシウムイオンのような電解質)、脂肪酸、神経伝達物質、ホルモン、成長因子、サイトカイン、モノカイン、リンフォカイン、リポカイン、栄養分、糖、受容体、核酸、DNA若しくはRNAのフラグメント、及び薬剤、又はそれらの誘導体若しくは代謝産物といった分子を含む、媒体中の物質をも意味する。「分析物」という用語はまた、この限りではないが、細胞、血球、神経細胞、免疫細胞、及び胃腸細胞のような外胚葉、中胚葉、及び内胚葉由来の細胞、並びに真菌、ウイルス、細菌、及び原生動物のような微生物、又はそれらによって産生された特徴的な化合物を含む、高分子構造、小器官及び細胞のような構造化された要素を意味する。例えば、pH測定において、分析物は水素イオン及び/又はヒドロキシイオンであり得る。同じ分析物が、正常レベルよりも高いか又は低いかのいずれかによって潜在的な疾患状態を示す。
【0052】
ここで用いられる「媒体」及び「生物学的試料」とは、測定されるべき分析物を含有し得る、あらゆる材料のことをいう。媒体又は生物学的試料は、血液又はその成分(血漿、血清など)、月経血、粘液、汗、涙、尿、糞便、唾液、痰、精液、尿生殖分泌物、胃洗浄物、囲心腔液若しくは腹水又は心膜若しくは腹膜の洗浄物、咽頭スワブ、胸膜洗浄物、耳垢、毛髪、皮膚細胞、爪、粘膜、羊水、膣分泌物又は身体からのその他の分泌物、髄液、ヒトの息、体臭、膨満又は他の気体を含む気体試料、あらゆる生物学的組織若しくは物質、又はそれらのいずれかの抽出物又は懸濁物を含む、あらゆる身体流体とすることができる。
【0053】
ここで用いられる「バイオセンサ」とは、生物学的又は生理学的プロセスに関するデータを収集するあらゆるセンサのことをいう。バイオセンサは、プローブとの生化学的相互作用を物理信号に変換することによって、生物学的分子、生物学的構造体、微生物などのような分析物の存在又は濃度を測定する、生物学的材料を含むプローブのようなあらゆるプローブを含むことができる。より詳細には、この用語は、体液、水及び空気中の種々の物質の迅速な低レベル検出を可能にするための、生物学的材料(例えば酵素、受容体、抗体、全細胞、小器官)と超小型電子システムとのカップリングのことを意味し得る。
【0054】
ここで用いられる「バイオセンサ信号」とは、バイオセンサによって提供される定量的又は定性的な測定示度のことをいい、これは、下記のいずれかの形態をとることができるが、それらに限定されない。
・結果として出力装置上の表示又はコンピュータに送信されるデータをもたらす、デジタル信号又はアナログ信号のいずれかである電子データ(例えば、バイオセンサによって直接生じるか又はバイオセンサの示度に応答して他の機器によって間接的に生じる電流又は電圧)、
・色の変化、又は表示針の位置の変化、若しくは液晶パネル、LEDアレイ、「電子ペーパ」、或いは文字列又は静止画若しくは動画の可視コンピュータ表示のような装置上の他の定性的又は定量的情報の可視指標といった、視覚的キュー、
・ビープ音、合成音声、又は予め録音されたメッセージといった、音、
・バイオセンサによって誘起される温度変化、
・バイオセンサによって誘起される触覚、振動又は圧力信号、或いは、
・バイオセンサによってもたらされる測定値に関する情報を伝えるために信号を生成するその他のいずれかの適切な手段。
【0055】
おむつ又は生理用ナプキンのような吸収性物品にバイオセンサを組み入れる方法は、特許文献22、特許文献23、特許文献24、特許文献25、特許文献26、並びに特許文献27及び特許文献28に開示されたものを含む。これらのいずれも本発明と共に用いられるように適合させることができる。
【0056】
本発明の種々の例示的かつ非限定的な例をここで説明する。1つのソリューションは、濡れセンサと、パンツが濡れたことの通知を家の中のどこかにもたらすX10受信器への無線リンクとを組み入れたトレーニングパンツを含む。より洗練されたバージョンは、ホーム・オートメーション・メッシュ・ネットワークに一体化された部分としてパンツを含む。家全体を有効範囲とすれば、そうした状態監視は、位置監視に拡張することができる(すなわち子供が部屋に出入りすれば親に警報が発せられる)。別のソリューションは、遺尿状態の監視を含む。子供が遺尿用製品を濡らしたときに、ホーム・オートメーション・ネットワーク10に統合されたアラームを鳴らして介護者及び/又は子供に知らせることができる。次に、ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、子供が浴室へ行く際に子供のために自動的に通路を照明することによって応答する。さらに、活動及び/又は傾き加速度計が、子供が信号又は内的衝動に応答してベッドから立位に動いたときを監視することができ、次にホーム・オートメーション・ネットワーク10は、これに応答し及び/又はこれ若しくはその事象に向けられた子供の注意に基づく他の信号を非活性化することができる。
【0057】
別のソリューションは、乳児及び新生児のための姿勢監視を含む。眠っている間の乳児の姿勢を心配する親のために、小さいモニタが子供の姿勢をホーム・オートメーション・ネットワーク10に中継し、乳児が寝返りを打って望ましくない姿勢になったときに親に通知することができる。温度測定及び調節のためには、家の中の人の体に関連付けられた熱流センサが、彼らの相対的快適レベルを判定する一助となる。より多くの熱が必要とされると判定された場合には、ホーム・オートメーション・ネットワーク10が部屋及び/又は家の中のHVACを自動的に調節することができる。活動を監視するためには、加速度計を用いて、家の中の居住者の相対的活動度を判定することができる。特に、心拍及び呼吸モニタと組み合わせて用いられる場合には、活動モニタは、人が眠っているときに中継することができる。睡眠状態に入ると、ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、その領域の照明を落とし、熱を減少させ、ファンをオンにし、居住者によって意図されたように全ての電子機器を確実にオン又はオフにすることによって応答することができる。
【0058】
心身の快適状態(wellness)の監視のために、ここで説明されたような統合システムを用いて、心拍数、血圧のような生理学的パラメータ、及び体重のような計量値を記録保管することができる。対象がストーブ又はプールのような何か危険なものに近づいているかどうか、又は対象が付き添いなしに家を離れたかどうかを監視することによって、リスク及び位置監視を達成することができる。
【0059】
本発明の例示的使用において、介護者は、濡れ感知トレーニングパンツの形態の感知物品20を対象に着用させ、送信器112を取り付ける。対象が感知物品20に尿を放出したときに、尿は導電性要素100、102及び送信器112の回路を閉じ、その結果として送信器がホーム・オートメーション・ネットワーク10に電磁気的に又は物理的に結合された受信器モジュール114に信号を送信する。次に、ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、放出が起こったことを介護者に通知し、通知は可聴若しくは可視の指標により、又は介護者に送信される無線若しくは有線信号による。ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、家のインターホン・システムを用いて介護者に通知することもできる。ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、信号及び放出に対する最適な応答に関する指示を提供することもできる。ホーム・オートメーション・ネットワーク10は、例えば、対象にとって都合の良い浴室の照明をオンにすることもできる。
【0060】
さらに、感知物品20の使用は、本明細書と矛盾しない(すなわち抵触しない)範囲で引用によりここに組み入れられる、2006年4月27日にAles他によって出願された、同時係属中の、同一出願人に譲渡された「Wetness−Sensing Absorbent Articles」と題する特許文献29に記載されているように、感知物品20の可用性、認識、整合性、及び介護者の信頼性を高めることによって恩恵を受けることができる。
【実施例】
【0061】
トレーニングパンツが放出を受けた場合に120Vの電気コンセントに通電することになるプロトタイプ・システムを構築した。以下の構成要素を改造してこのプロトタイプを構築した。EagleEye MS14A屋内/屋外無線X10動作検知器、IBM Home Director遠隔モジュールHD501、及び導電性フォイルの2つのストリップを取り付けたHUGGIES PULL−UPトレーニングパンツ。動作検知器は、動作検出センサを取り外し、回路のその部分をドレーン・レジスタ及びトレーニングパンツのフォイル・ストリップで置換えることによって改造された。モジュールがオン又はオフのときの指標を与えるために、PDAを遠隔モジュールに繋いだ。モジュールがオンのときにPDAのチャージ・ライトが光ることになる。チャージLEDの発光及び消光は、遠隔モジュールの内部継電器が開放又は閉鎖されたときの遠隔モジュールからの鈍い音のするノイズと同期された。遠隔モジュールがオフにされ、動作によって影響されないことを確実にした後、少量のボトル入りの水(目分量で2オンス未満)を、トレーニングパンツ上の改造された動作検知器が取り付けられた導電性フォイル・ストリップの近傍に注いだ。モジュールは大きな鈍い音で応答し、PDAチャージ・ライトが光った。これらの指標は、トレーニングパンツへの放出が、X10装置によって、したがってホーム・オートメーション・ネットワークによって使用可能な信号に変換されたことを証明するものであった。
【0062】
本発明へのこれらの及び他の改変及び変更は、特許請求の範囲の請求項においてより詳細に記述された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者が実施することができる。さらに、本発明の種々の態様の態様同士は、全体的又は部分的に交換することができることを理解されたい。さらに、当業者であれば、上記の説明は単なる例であって、特許請求の範囲の記載をさらに超えて本発明を制限することを意図するものではないことを認識するであろう。
【符号の説明】
【0063】
10:ホーム・オートメーション・ネットワーク
20:感知物品
22:前方領域
24:後方領域
26:股領域
40:外側カバー
42:身体側ライナ
100,102:導電性要素
104,106:導電性パッド部材
110:通信システム
112:送信器
114:受信器モジュール
150:バイオセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと組み合わせて用いられる感知システムであって、
センサを有する吸収性物品と共に用いられるようになっている送信器を含み、前記送信器が、前記センサと通信するように、且つ前記ホーム・オートメーション・ネットワークと直接通信するようになっていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記環境変数が、温度、湿度、照明、ドアと窓とシャッターの監視及び制御を含む物理的安全性、家庭用娯楽システムを含む音響、家庭器具、及びインターホンのうちの1つであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記センサが生物学的センサを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記生物学的センサが、身体滲出物の存在、状態マーカ、疾患マーカ、及び吸収性物品の満量のうちの1つを感知することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記センサが位置センサを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記センサが活動センサを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記センサが濡れセンサを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記送信器が無線接続によって通信するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ホーム・オートメーション・ネットワークが介護者と通信するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記介護者が前記家に居住していることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記吸収性物品が、おむつ、パンツ、失禁用製品、及び婦人用物品の1つであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと組み合わせて用いられる感知システムであって、
センサと送信器とを含む吸収性物品を含み、前記送信器が、前記センサと通信するように、且つ前記ホーム・オートメーション・ネットワークと直接通信するようになっていることを特徴とする感知システム。
【請求項13】
前記センサが濡れセンサであることを特徴とする請求項12に記載の感知システム。
【請求項14】
生理学的事象通知システムであって、
生理学的事象センサを含む吸収性物品と、
家の中の環境変数を制御するホーム・オートメーション・ネットワークと、
前記吸収性物品と関連づけることが可能な、前記生理学的事象センサ及び前記ホーム・オートメーション・ネットワークと信号通信する送信器と、
を含むことを特徴とする生理学的事象通知システム。
【請求項15】
前記生理学的事象センサが濡れセンサであることを特徴とする請求項14に記載の生理学的事象通知システム。
【請求項16】
介護者に恩恵を与える方法であって、
生物学的センサと送信器とを含み、前記送信器が前記生物学的センサと通信するように、且つホーム・オートメーション・ネットワークと直接通信するようになっている吸収性物品を提供し、
前記ホーム・オートメーション・ネットワークが前記送信器からの通信を受信したときに該ホーム・オートメーション・ネットワークに応答することに関する指示を介護者に与えるステップ、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記ホーム・オートメーション・ネットワークが前記送信器からの通信に応答するようになっていることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ホーム・オートメーション・ネットワークが前記送信器からの通信に応答して前記介護者に指示を与えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
感知吸収性物品システムであって、
ライナと、外側カバーと、前記ライナと前記外側カバーとの間に配置された吸収性構造体とを有すると共に、感知手段を含む吸収性物品と、
前記感知手段及びホーム・オートメーション・ネットワークと通信することができる送信器と、
を含むことを特徴とする感知吸収性物品システム。
【請求項20】
前記感知手段が濡れセンサであることを特徴とする請求項19に記載の感知吸収性物品システム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−502249(P2010−502249A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−526209(P2009−526209)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際出願番号】PCT/IB2007/052792
【国際公開番号】WO2008/026092
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】