説明

ボール発射遊具

【課題】 本来ボールプールは、子供たちの遊び場として多く設置されているが、子供たちがボール投げをし、相手の子供に当った時、親が面白くなく、時にはケンカになることもあり、ボールプール内での遊具の開発が望まれていた。
そこで、ボール発射機とボール挿入孔を形成したカバーを設ける構造により、特にボールプールで使用した場合、ケンカすることなく、一度に複数の子供が同時に楽しく遊ぶことができるボール発射遊具を提供する。
【解決手段】 ボールを受ける受口と、送風機と、ボールを発射するダクトホースとからなるボール発射機と、該ボール発射機の周囲に、ボール挿入孔を形成したカバーを設けてなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に屋内遊園地内に設けられたボールプール(周囲をネットで覆い、内部に多くのボールを設け、子供たちが遊ぶ空間)に設けてなるボール発射遊具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、適当なものはないが、例えば、打撃用人形による打撃位置下方に配置されるボール吐出口にボール収容容器のボールを1つずつ供給するボール送給経路を配設し、このボール吐出口の下方に位置するエア噴出口を有しこのエア噴出口から噴出されるエアにより前記ボール吐出口に供給された前記ボールを上方に浮遊させるエア供給装置を配設したことを特徴とする打撃用ボール供給玩具がある。(特許文献1参照)
【特許文献1】 特開2001−62158号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来技術は、打撃用ボール供給玩具に係り、特に打撃用人形が容易に打つことができるよう適正にボールを供給するものである。
したがって、本発明の構造及び目的とする機能・効果が異なるものである。
【0004】
本発明は、上記のような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、本来ボールプールは、子供たちの遊び場として多く設置されているが、子供たちがボール投げをし、相手の子供に当った時、親が面白くなく、時にはケンカになることもあり、ボールプール内での遊具の開発が望まれていた。
そこで、本発明は、ボール発射機とボール挿入孔を形成したカバーを設ける構造により、特にボールプールで使用した場合、ケンカすることなく、一度に複数の子供が同時に楽しく遊ぶことができるボール発射遊具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そして、本発明は上記目的を達成するために、ボールを受ける受口と、送風機と、ボールを発射するダクトホースとからなるボール発射機と、該ボール発射機の周囲に、ボール挿入孔を形成したカバーを設けてなること。また、基台にボール発射機を設けると共に、該基台にカバーを着脱自在に設けてなること。さらに、カバーの上面を閉塞してなること。カバーの上面を開口してなること。さらにまた、ダクトホースを垂直に形成すると共に、受口より突出してなること。その上、挿入孔を2段以上設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
1)、ボール発射機と、ボール挿入孔を形成したカバーとの構成により、特にボールプール内で使用した時、子供たちがボールを挿入孔より入れることによりボールが垂直なダクトホースより上方へ押し上げられ、空中に浮遊ボールとして留まり、次のボールが発射され、そのボールが浮遊ボールに当り浮遊ボールは落下するが、次のボールが浮遊ボールとなる。
子供たちが、次々とボールを入れ楽しく遊ぶことができる。
2)、基台にカバーを着脱自在に設けることにより、色々なデザイン(例えば家、山、動物等)を必要に応じて変更でき、子供たちが飽きることなく遊ぶことができる。
3)、カバーの上面を閉塞することにより、落下するボールが上面を転がり落下する。これを子供たちがキャッチし、挿入孔より入れるという遊びを楽しむことができる。
4)、カバーの上面を開口することにより、落下したボールは自動的にダクトホースより再度発射され、挿入孔より多くのボールを入れなくても発射されるため、例えば色の異なるボールが、次々と発射されるのを見ているだけでも楽しく遊ぶことができる。
5)、挿入孔を2段(2列)以上設けることにより、背の高さに関係なく遊ぶことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
1は、ボール発射遊具である。
2は、ボールを受けるネットによる皿状の受口2aと、ボール回転BOX2bに取り付けた送風機2cと、受口2aより垂直に突出する該ボール回転BOX2bに連結したダクトホース2dとからなるボール発射機である。
3は、長方形状の基台で、上記ボール発射機2を載置してある。
4は、上部(上面を閉塞)をテーパー状に形成してなる家型のカバーで、側面全周に複数の四角形状の挿入孔4aを2段に形成してなるもので、空気膜体等で作られ、基台3に凹凸テープT等にて着脱自在に設けてある。
なお、上部にダクトホース2dを突出させるための孔4bを形成してなる。
【0008】
つぎに、上記ボール発射遊具1の使用例について述べる。
屋内遊園地内に設けられたボールプールBP内にボール発射遊具1を設置する。
この状態で、送風機2cを作動させる。
つぎに、子供K・K1がカバー4の挿入孔4aよりボールBを入れ、受口2aを通ってボール回転BOX2b内に入り、ダクトホース2dを通って先端より放出される。
この時、放出された浮遊ボールB1は空中に留まっているが、次のボールB2が放出されると浮遊ボールB1に当り、落下し、上部を通ってボールプールBP内に落下する。
これらの動作を行うことにより、ボールが放出、落下を繰り返し、子供K・K1が楽しく遊ぶことのできるものである。
なお、小さい子供Kは下段の挿入孔4aよりボールBを入れ、大きな子供K1は上段の挿入孔4aを使用するものとする。
【実施例2】
【0009】
他の実施例を説明する。
ボール発射遊具21は、前記と同様なボール発射機22及び基台23に、上面を開口したカバー24を着脱自在に設けてなるものである。
カバー24は筒状で、表面に絵を施してなるものである。
【0010】
上記ボール発射遊具21においては、浮遊ボールBaは順次カバー24内に落下するため、自動的に受口22aに落下するものである。
【0011】
なお、上記各実施例において、ボール発射機(ボール回転BOX)は、平成16年8月24日提出の本出願人の特許に書かれている(風を渦巻き状に回転させる)ものであるが、同様な機能(ボールを発射できる)を有するものであれば、他の形態のものでもよい。
また、基台及びカバーの形状(形態)・大きさ・材質等も限定するものではなく、必要に応じて決めればよい。
さらに、基台とカバーの固定方法も凹凸テープに限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】 本発明の第1実施例を示すボール発射遊具の一部縦断正面図。
【図2】 本発明の第1実施例を示すボール発射遊具の一部横断平面図。
【図3】 本発明の第1実施例を示すボール発射遊具の使用状態図。
【図4】 本発明の第2実施例を示すボール発射遊具の一部縦断正面図。
【符号の説明】
【0013】
1−−−ボール発射遊具
2−−−ボール発射機
3−−−基台
4−−−カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボールを受ける受口と、送風機と、ボールを発射するダクトホースとからなるボール発射機と、該ボール発射機の周囲に、ボール挿入孔を形成したカバーを設けてなることを特徴とするボール発射遊具。
【請求項2】
基台にボール発射機を設けると共に、該基台にカバーを着脱自在に設けてなることを特徴とする請求項1記載のボール発射遊具。
【請求項3】
カバーの上面を閉塞してなることを特徴とする請求項1又は2記載のボール発射遊具。
【請求項4】
カバーの上面を開口してなることを特徴とする請求項1又は2記載のボール発射遊具。
【請求項5】
ダクトホースを垂直に形成すると共に、受口より突出してなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のボール発射遊具。
【請求項6】
挿入孔を2段以上設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のボール発射遊具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−122631(P2006−122631A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−349127(P2004−349127)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【出願人】(599051890)株式会社風船工房匠 (13)
【出願人】(503394671)株式会社エム・ジー・アール (1)