説明

ポイント移行装置、ポイント移行プログラム、ポイント移行方法、及びポイント移行システム

【課題】 携帯端末の電子マネーのポイントを、Webサイトにアクセスすることなく、簡単に移行できるようにする。
【解決手段】 携帯端末11の第1の記憶領域16aに、移行設定情報を記憶し、リーダライタ21の記憶部24に、ポイント移行率を記憶させる。リーダライタ21を第1の電子マネー通信部22aに設定し、携帯端末11をリーダライタ21に近接させ、第1の記憶領域16aをアクセスし、移行設定情報を受信する。第1の電子マネーのポイントを減算すると共に、ポイント移行率に基づいて、移行すべき第1の電子マネーのポイントに相当する第2の電子マネーのポイントを算出する。第2の電子マネー通信部22bに切り替え、第2の記憶領域16bをアクセスし、算出されたポイントだけ第2のポイントに加算する。携帯端末11をリーダライタ21に近接させるだけで、ポイント移行が行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子マネーに対応して提供されるポイントを移行するためのポイント移行装置、ポイント移行プログラム、ポイント移行方法、及びポイント移行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子マネー機能を有するICチップを備えた携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末が普及している。このような携帯端末は非接触ICチップを搭載しており、インストールされた電子マネーのアプリケーションが動作してリーダライタと通信し、ICチップに記憶された電子マネーの残高に応じて、商品購入の決済を行うことができる。
【0003】
電子マネーのサービスでは、例えば特許文献1に示されるように、ポイントサービスが盛んに行われている。ポイントサービスでは、商品を購入する際に利用される電子マネーの利用金額と、予め定められたポイント獲得率とに応じてポイントが付与される。例えば、電子マネーを利用して1000円の商品を購入して決済した場合、10%のポイント獲得率であれば100ポイントが付与され、付与されたポイントは電子マネーと同様にICチップに記憶される。ユーザに獲得されてICチップに記憶されたポイントは、例えば、商品の購入時に利用金額の一部として利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−108900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、携帯端末に記憶されたこのような電子マネーやポイントは、高いセキュリティを維持するために専用のアプリケーションからのみアクセス可能となっている。一つの携帯端末で複数の電子マネーのアプリケーションを備える場合でも、それぞれの電子マネーは独立したアプリケーションとして独立して動作し、複数の電子マネーのアプリケーションを同時に立ち上げることはできない。このため、携帯端末内で、複数の電子マネーにまたがったポイントの移行を行うことはできない。
【0006】
そこで、会社間での提携が実現している場合などには、複数の電子マネーをまたいでポイントを移行できる場合がある。ユーザは、ポイントを交換可能な会社が提携して運営するポイント移行用のWebサイトにアクセスし、ポイント移行の要求を行う。この場合、異なる電子マネーを管理するサーバ同士でポイント移行の処理が完了すると、ポイント移行結果が携帯端末に送信され、ポイントの移行が携帯端末に反映される。このように、従来では、電子マネー機能を有する携帯端末の電子マネーのポイントを移行する場合には、ポイント移行を行うためのWebサイトにアクセスする必要がある。しかしながら、Webサイトにアクセスしてポイント移行をするのでは、ユーザは余計な操作を強いられ、利便性に欠ける。ここで、このようなポイントの移行は、携帯端末に記憶された電子マネーの独立性を保ってセキュリティを損ねることなく、かつユーザにとって簡単に行えるようにすることが望ましい。
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明は、ポイント移行を行うためのWebサイトにアクセスすることなく、簡単にポイント移行を行えるポイント移行装置、ポイント移行プログラム、ポイント移行方法、及び電子マネーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために、本発明に係るポイント移行装置は、第1の電子マネーの残高または当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高または当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と通信を行い、第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた第1のポイントの付与を行うポイント移行装置であって、第1の電子マネー制御部と通信を行って決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信する第1の電子マネー通信部と、第1の電子マネー通信部がポイント移行要求を受信すると、第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出する算出部と、第2の電子マネー制御部と通信を行い、算出部が算出した第2のポイントを第2の記憶領域に記憶させる第2の電子マネー通信部と、を備えることを特徴とする。
これにより、携帯端末で決済を行う際に、決済処理に次いでポイント移行を行うことができる。よって、ポイント移行のためのWebサイトへのアクセスは不要であり、且つ、大幅なシステム変更も不要であり、セキュリティの低下を招くことがない。
【0009】
また、本発明は、第1の電子マネーの利用額に応じた第1のポイントのポイント数を示す第1のポイント獲得率と、第2の電子マネーの利用額に応じた第2のポイントのポイント数を示す第2のポイント獲得率とに基づいて算出されたポイント移行率が記憶される記憶部をさらに備え、算出部は、記憶部に記憶されたポイント移行率に基づいて第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出することを特徴とする。
これにより、ポイント移行端末は、端末内でポイントの変換を行うことができる。
【0010】
また、本発明は、第1の電子マネー通信部が、第1の電子マネー制御部から送信されたポイント移行要求に応じて、第1の記憶領域に記憶された第1のポイントを読み出し、算出部は、第1の電子マネー通信部が第1の記憶領域から読み出した第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、算出部が、第1の電子マネー制御部から送信されたポイント移行要求に応じて、第1の電子マネーにより行われた決済の利用額に応じた第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、算出部が、第1の電子マネー制御部から送信されたポイント移行要求に応じて、第1の電子マネーにより行われた決済の利用額に応じた第1のポイントが付与された結果、第1の記憶領域に記憶された第1のポイントのポイント数が一定以上になったと判定すると、第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、算出部が、第1の電子マネー制御部から送信されたポイント移行要求を受信した月日と、予め定められた特定の月日とを比較し、ポイント移行要求を受信した月日と予め定められた特定の月日とが一致すると判定すると、第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、外部からポイントの交換の指示を取得した場合、第1の電子マネー通信部が、第1の電子マネー制御部と通信を行って、第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信し、算出部が、第1の電子マネー通信部が受信したポイント移行要求に基づいて、第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出し、第2の電子マネー通信部が、第2の電子マネー制御部と通信を行って、算出部が算出した第2のポイントを前記第2の記憶領域に記憶させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、第1の電子マネーの残高および当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高および当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と通信を行い、第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた第1のポイントの付与を行うポイント移行装置のコンピュータに、第1の電子マネー通信部が、第1の電子マネー制御部と通信を行って決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信するステップと、算出部が、第1の電子マネー通信部がポイント移行要求を受信すると、第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出するステップと、第2の電子マネー通信部が、第2の電子マネー制御部と通信を行い、算出部が算出した第2のポイントを第2の記憶領域に記憶させるステップと、を実行させるポイント移行プログラムである。
【0016】
また、本発明は、第1の電子マネーの残高および当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高および当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と通信を行い、第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた第1のポイントの付与を行うポイント移行装置のポイント移行方法であって、第1の電子マネー通信部が、第1の電子マネー制御部と通信を行って決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信するステップと、算出部が、第1の電子マネー通信部がポイント移行要求を受信すると、第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出するステップと、第2の電子マネー通信部が、第2の電子マネー制御部と通信を行い、算出部が算出した第2のポイントを第2の記憶領域に記憶させるステップと、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、第1の電子マネーの残高および当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高および当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と、当該携帯端末と通信を行い、第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた第1のポイントの付与を行うポイント移行装置とを備えたポイント移行システムであって、携帯端末の第1の電子マネー制御部は、第1の記憶領域に記憶され、ポイント移行要求を行うか否かを示す移行設定情報に基づいて、決済の際に、ポイント移行装置にポイント移行要求を送信し、ポイント移行装置は、第1の電子マネー制御部と通信を行って決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信する第1の電子マネー通信部と、第1の電子マネー通信部がポイント移行要求を受信すると、第1のポイントに対応する第2のポイントのポイント数を算出する算出部と、第2の電子マネー制御部と通信を行い、算出部が算出した第2のポイントを第2の記憶領域に記憶させる第2の電子マネー通信部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ポイント移行を行うためのWebサイトにアクセスすることなく、携帯端末をリーダライタに近接させるだけで、簡単にポイント移行を行える。また、大幅なシステム変更が不要であり、また、セキュリティの低下を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における第1の電子マネー使用時の動作説明に用いるブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における第2の電子マネー使用時の動作説明に用いるブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるポイント移行時の動作説明に用いるブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるポイント移行率の設定の説明に用いるシーケンス図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるポイント移行時の説明に用いるシーケンス図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるポイント移行設定画面の説明図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるポイント移行設定画面の説明図である。
【図9】本発明の一実施形態における第1のポイント移行方法の説明図である。
【図10】本発明の一実施形態における第2のポイント移行方法の説明図である。
【図11】本発明の一実施形態における第3のポイント移行方法の説明図である。
【図12】本発明の一実施形態における第4のポイント移行方法の説明図である。
【図13】本発明の一実施形態における第5のポイント移行方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態のシステム構成を示すものである。本実施形態における電子マネーシステムは、携帯端末11と、リーダライタ21と、決済センタに設置されたサーバ31と、第1の電子マネーの管理会社のサーバ41aと、第2の電子マネーの管理会社のサーバ41bとを備えている。
【0021】
図1において、携帯端末11は、非接触ICチップを搭載しており、電子マネー機能を有している。電子マネー機能は、非接触ICチップにアプリケーションがインストールされることにより実現される。この例では、携帯端末11には、第1の電子マネー制御アプリケーション(第1の電子マネー制御部)13aと、第2の電子マネー制御アプリケーション(第2の電子マネー制御部)13bとがインストールされている。これにより、携帯端末11では、第1の電子マネーと第2の電子マネーとが使用可能である。携帯端末11では、第1の電子マネーの情報と、第2の電子マネーの情報とを独立して記憶している。
【0022】
すなわち、携帯端末11には、第1の記憶領域16aと第2の記憶領域16bとが設けられる。第1の記憶領域16aには、第1の電子マネーの残高情報と、第1の電子マネーのポイント情報と、移行設定情報とが蓄積される。この移行設定情報は、第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーのポイントに移行させるか否かを示す情報である。例えば、移行設定情報は数値で表されており、「0」ならポイントを移行しないことを示し、「1」ならポイント移行を要求することを示す。この移行設定情報は、携帯端末11がユーザからの操作情報の入力を受付けることによって設定され、記憶される。第2の記憶領域16bには、第2の電子マネーの残高情報と、第2の電子マネーのポイント情報とが蓄積される。第1の記憶領域16aは、第1の電子マネー制御アプリケーション13aでのみ、アクセス可能である。第2の記憶領域16bは、第2の電子マネー制御アプリケーション13bでのみ、アクセス可能である。
【0023】
リーダライタ21は、携帯端末11のICチップと近接通信を行い、携帯端末11に記憶された電子マネーの残高やポイントのデータの読み出し/書き込みを行う。リーダライタ21は、例えば商品販売を行う店舗に置かれており、携帯端末11に記憶された電子マネーの残高やポイントを読み書きし、決済センタのサーバ31と通信することにより販売される商品の決済を行う。このリーダライタ21は、例えば、POS(Point Of Sales)レジスタを介して、決済センタのサーバ31に接続されている。
【0024】
リーダライタ21は、第1の電子マネーのデータの読み出し/書き込みを行うための第1の電子マネー通信部22aと、第2の電子マネーのデータの読み出し/書き込みを行うための第2の電子マネー通信部22bと、ポイント移行制御部26と、通信制御部23と、記憶部24と、算出部25とを備えている。電子マネー通信部22aは、第1の電子マネーを使用するときに、携帯端末11の第1の電子マネー制御アプリケーション13aと近接通信を行い、第1の記憶領域16aの第1の電子マネーの残高情報、第1の電子マネーのポイント情報、及び移行設定情報の読み出し/書き込みを行う。第2の電子マネー通信部22bは、第2の電子マネーを使用するときに、携帯端末11の第2の電子マネー制御アプリケーション13bと近接通信を行い、第2の電子マネーの記憶領域16bの第2の電子マネーの残高情報及び第2の電子マネーのポイント情報の読み出し/書き込みを行う。
【0025】
ポイント移行制御部26は、第1の電子マネーのポイントを第2の電子マネーのポイントに移行する際の制御を行っている。ポイント移行の処理については、後に説明する。通信制御部23は、ポイント移行制御部26からの制御指示に応じて、第1の電子マネー通信部22aと第2の電子マネー通信部22bとの動作の切り替えを行う。
記憶部24には、ポイント移行率が記憶されている。後に説明するように、このポイント移行率は、第1の電子マネーの利用額に応じた第1のポイントのポイント数を示す第1のポイント獲得率と、前記第2の電子マネーの利用額に応じた前記第2のポイントのポイント数を示すポイント獲得率とから、決済センタのサーバ31で計算され、リーダライタ21に配信される。
算出部25は、第1のポイントから第2のポイントにポイントを移行する際に、移行すべき第1のポイントに相当する第2のポイントを、記憶部24のポイント移行率に基づいて算出している。
【0026】
決済センタのサーバ31は、リーダライタ21で行われた決済に関する利用金額や決済が行われた日時などが含まれる決済情報を、第1及び第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41a及び41bに通知する。また、決済センタのサーバ31は、リーダライタ21の状態監視や設定情報の配信も行っている。
第1の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41aは、第1の電子マネーの残高や、第1の電子マネーのポイントなどを記憶し、管理している。第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41bは、第2の電子マネーの残高や、第2の電子マネーのポイントなどを記憶し、管理している。第1及び第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41a及び41bは、決済センタのサーバ31とネットワークを介して接続されている。
【0027】
図2は第1の電子マネーを使用する場合を示している。第1の電子マネーを使用する場合には、リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aを起動させる。リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aを起動させて、携帯端末11を近接させると、第1の電子マネー通信部22aからの搬送波により、携帯端末11の第1の電子マネー制御アプリケーション13aが起動され、リーダライタ21により、第1の記憶領域16aがアクセス可能となる。そして、リーダライタ21により、利用した金額に応じて、第1の電子マネーの残高情報及び第1の電子マネーのポイント情報が増減される。また、第1の電子マネーによる決済情報と、第1の電子マネーのポイント増減情報が決済センタのサーバ31に送られる。さらに、この第1の電子マネーの決済情報とポイント増減情報は、決済センタのサーバ31から、第1の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41aに送られる。
【0028】
図3は第2の電子マネーを使用する場合を示している。第2の電子マネーを使用する場合には、リーダライタ21の第2の電子マネー通信部22bを起動させる。リーダライタ21の第2の電子マネー通信部22bを起動させて、携帯端末11を近接させると、第2の電子マネー通信部22bからの搬送波により、携帯端末11の第2の電子マネー制御アプリケーション13bが起動され、リーダライタ21により、第2の電子マネーの記憶領域16bがアクセス可能となる。そして、リーダライタ21により、利用した金額に応じて、第2の電子マネーの残高情報及び第2の電子マネーのポイント情報が増減される。また、第2の電子マネーによる決済情報と、第2の電子マネーのポイント増減情報が決済センタのサーバ31に送られる。さらに、この第2の電子マネーの決済情報とポイント増減情報は、決済センタのサーバ31から、第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41bに送られる。
【0029】
図4は第1の電子マネーのポイントを第2の電子マネーのポイントに移行する場合を示している。本実施形態による電子マネーシステムでは、リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aを起動させて、携帯端末11をリーダライタ21に近接させるときに、移動設定情報に基づいて、第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーのポイントに移行できる。なお、このポイントの移行は、第1の電子マネーによる決済と同時に行うことができる。
【0030】
第1の記憶領域16aには、移行設定情報が記憶されている。ここでは、移行設定情報には、第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーのポイントに移行させるポイント移行要求を示す情報が含まれている。リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aを起動させて、携帯端末11をリーダライタ21に近接させると、第1の電子マネー制御アプリケーション13aは、移行設定情報を送信する。
【0031】
リーダライタ21のポイント移行制御部26は、移行設定情報を読み取ると、移行設定情報として、第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーのポイントに移行させることが設定されていることを検出する。リーダライタ21のポイント移行制御部26は、この移行設定情報に従って、ポイントの移行処理を行う。このとき、移行先のポイント数の計算には、記憶部24に記憶されているポイント移行率が用いられる。リーダライタ21のポイント移行制御部26は、第1の電子マネー通信部22aにより、第1の記憶領域16aから移行設定情報を受信すると、第1の記憶領域16aの第1の電子マネーのポイントを移行するポイントに応じて減算させる。
【0032】
ポイント移行制御部26は、算出部25に、記憶部24のポイント移行率に基づいて、移行する第1の電子マネーのポイントに相当する第2の電子マネーのポイントを算出させる。そして、ポイント移行制御部26は、通信制御部23により、第1の電子マネー通信部22aから第2の電子マネー通信部22bに切り替えさせ、第2の電子マネー通信部22bにより第2の記憶領域16bの第2のポイントを、算出されたポイントだけ加算することで、第1の電子マネーのポイントから第2の電子マネーのポイントへのポイント移行を行わせる。
【0033】
例えば、第1の電子マネーの500ポイントを、第2の電子マネーのポイントに変換するとする。このとき、記憶部24に記憶されているポイント移行率が1.5であったとする。この場合には、第2の電子マネーのポイント数は、(500×1.5=750)として計算できる。
【0034】
リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aは、移行する500ポイントを第1の電子マネーのポイント情報から減算し、第1の記憶領域16aの第1の電子マネーのポイント数を書き換えた後、第2の電子マネー通信部22bに切り替える。第2の電子マネー通信部22bが起動されると、リーダライタ21は、第2の記憶領域16bがアクセス可能となる。第2の記憶領域16bがアクセスできたら、先に計算した750ポイントを第2の電子マネーのポイントに加算する。これにより、第1の電子マネーのポイントを第2の電子マネーのポイントに交換できたことになる。
【0035】
ポイント移行により発生したポイントの増減情報は、リーダライタ21から決済センタのサーバ31に通知される。そして、第1の電子マネーのポイント増減情報が電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41aに送られ、第2の電子マネーのポイント増減情報が第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41bに送られる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態では、携帯端末11をリーダライタ21に近づけるだけで、第1の電子マネーのポイントを第2の電子マネーのポイントに移行させることができる。なお、ポイントの移行は、決済と同時に行うこともできるし、ポイントの交換だけを行うこともできる。例えば、決済を行わずにポイント交換だけを行う場合には、リーダライタ21に対して、リーダライタ21に接続された入力手段からポイント交換指示が入力され、リーダライタ21に携帯端末11が近接されると、リーダライタ21は携帯端末11から移行設定情報を読み出し、読み出した移行設計情報に基づいて第1の電子マネーのポイントを第2の電子マネーのポイントに移行するようにしても良い。この場合、リーダライタ21へのポイント交換指示の入力は、例えば、リーダライタ21にボタンを設け、ボタンが押下されることによりポイント交換指示が入力されて、リーダライタ21は決済を行わずにポイント交換だけを行うモードに切り替わるようにしても良い。あるいは、決済センタのサーバ31からポイント交換指示を受信するようにしても良いし、携帯端末11からポイント交換指示を受信するようにしても良い。また、クーポン券を提供するタイミングで、ポイント移行を行うようにしても良い。
【0037】
次に、リーダライタ21の記憶部24へのポイント移行率の設定について詳述する。このポイント移行率は、第1の電子マネーのポイント獲得率と、第2の電子マネーのポイント獲得率とから、決済センタのサーバ31で計算され、リーダライタ21に配信される。
【0038】
図5は、リーダライタ21の記憶部24にポイント移行率を設定する場合の処理を示すシーケンス図である。図5において、第1の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41aは、決済センタのサーバ31に、第1の電子マネーのポイント獲得率を通知する(ステップS1)。また、第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41bは、決済センタのサーバ31に、第2の電子マネーのポイント獲得率を通知する。決済管理センタのサーバ31は、この第1の電子マネーのポイント獲得率と、第2の電子マネーのポイント獲得率とから、以下のようにして、ポイント移行率を算出する(ステップS3)。
【0039】
例えば、第1の電子マネーのポイント獲得率をRaとする。この場合、Y円の支払いで獲得できる第1の電子マネーのポイント数Paは、
Pa=Y×Ra
となる。例えば、ポイント獲得率が「0.1」であれば、1000円の支払に対して獲得されるポイント数は100ポイントであり、金額に対して10%のポイントが獲得されることになる。
【0040】
また、第2の電子マネーのポイント獲得率をRbとする。この場合、Y円の支払いで獲得できる第2の電子マネーのポイント数Pbは、
Pb=Y×Rb
となる。
【0041】
したがって、第1の電子マネーのポイントを第2の電子マネーのポイントに移行するためのポイント移行率Trは、
Tr=Rb/Ra
として求められる。
【0042】
例えば、第1の電子マネーでは、100円に対して10ポイント獲得できるとすると、ポイント獲得率Raは(Ra=10/100)となる。第2の電子マネーでは、100円に対して15ポイント獲得できるとすると、ポイント獲得率Rbは(Rb=15/100)となる。したがって、ポイント移行率Trは、
Tr=Rb/Ra=1.5
となる。
【0043】
決済センタのサーバ31は、上述のようにしてポイント移行率を算出すると、このポイント移行率を、リーダライタ21に配信する(ステップS4)。これにより、リーダライタ21の記憶部24には、ポイント移行率が記憶される。
【0044】
次に、携帯端末11とリーダライタ21とを近接させて、ポイント移行を行うときの処理について、図6のシーケンス図を使って詳述する。
前述したように、ポイント移行を行うときには、リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aを起動させて、携帯端末11をリーダライタ21に近接させる。第1の電子マネー通信部22aが起動されたリーダライタ21に、携帯端末11が近接されると、携帯端末11の第1の電子マネー制御アプリケーション13aが起動される。この状態で、リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aは、携帯端末11の第1の電子マネー制御アプリケーション13aに、第1の電子マネーの残高情報と、第1の電子マネーのポイント情報と、移行設定情報を要求する(ステップS101)。
【0045】
携帯端末11の第1の電子マネー制御アプリケーション13aは、第1の電子マネーの残高情報と、第1の電子マネーのポイント情報と、移行設定情報の要求を受信すると、第1の記憶領域16aから、第1の電子マネーの残高情報と、第1の電子マネーのポイント情報と、移行設定情報を読み出し、リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aに応答する(ステップS102)。
【0046】
リーダライタ21は、購入金額に応じて電子マネーの決済を行うと共に、移行設定情報に応じて、ポイントの移行を行う。すなわち、受信した第1の電子マネー残高から、利用した金額を減算する。また、移行設定情報に応じて、第2の電子マネーに移行する分のポイントを減算する。そして、第1の電子マネーの決済結果と、第1の電子マネーでのポイントの増減結果を携帯端末11の第1の電子マネー制御アプリケーション13aに送り、第1の記憶領域16aに書き込む(ステップS103)。
携帯端末11は、第1の電子マネーの残高情報と、第1の電子マネーのポイント情報とを書き込むと、書き込み結果をリーダライタ21に応答する(ステップS104)。
【0047】
リーダライタ21は、携帯端末11からの応答を受信すると、第2の電子マネー通信部22bが実行されるように、設定を切り替える。そして、リーダライタ21の第2の電子マネー通信部22bは、携帯端末11の第2の電子マネー制御アプリケーション13bに、第2の電子マネーのポイント情報を要求する(ステップS105)。
【0048】
携帯端末11の第2の電子マネー制御アプリケーション13bは、この要求を受信すると、第2の電子マネーの記憶領域16bから、第2の電子マネーのポイント情報を読み出し、リーダライタ21の第2の電子マネー通信部22bに送信する(ステップS106)。
【0049】
リーダライタ21の第2の電子マネー通信部22bは、ポイント移行率により計算されたポイント数だけポイントの移行を行う。すなわち、移行すべき第1のポイント数に相当する第2のポイント数を計算し、計算したポイント数を第2のポイントに加算する。そして、ポイントの増減結果を携帯端末11の第2の電子マネー制御アプリケーション13bに送り、第2の記憶領域16bに書き込む(ステップS107)。
【0050】
携帯端末11の第2の電子マネー制御アプリケーション13bは、第2の電子マネーのポイント情報を書き込むと、書き込み結果をリーダライタ21に応答する(ステップS108)。
【0051】
リーダライタ21の第2の電子マネー通信部22bは、携帯端末11からの応答を受信すると、決済センタのサーバ31に、第1の電子マネーによる決済額と、第1及び第2の電子マネーのポイント増減額を送信する(ステップS109)。
【0052】
決済センタのサーバ31は、第1の電子マネーの決済額と、第1の電子マネーのポイントの増減額とを、第1の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41aに送信する(ステップS110)。また、決済センタのサーバ31は、第2の電子マネーのポイントの増額とを、第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41bに送信する(ステップS111)。これにより、第1の電子マネーのポイントが第2の電子マネーのポイントに変換されたことになる。
【0053】
なお、リーダライタ21に対して、リーダライタ21に接続された入力手段からポイント交換指示が入力され、決済を行わずにポイント交換だけを行う場合には、図6を使用して説明した上述の処理において、電子マネーに関する処理を除いた処理を行えばよい。
すなわち、ステップS101で、第1の電子マネー通信部22aが第1の電子マネー制御アプリケーション13aに、第1の電子マネーのポイント情報と移行設定情報を要求し、ステップS102で、第1の電子マネー制御アプリケーション13aが、第1の電子マネーのポイント情報と移行設定情報を応答し、ステップS103で、第1の電子マネー通信部22aが第1の電子マネー制御アプリケーション13aに、第1の電子マネーでのポイントの増減結果を送るようにする。そして、ステップS109で、電子マネー通信部22bが決済センタのサーバ31に、第1及び第2の電子マネーのポイント増減額を送信し、ステップS110で、決済センタのサーバ31が第1の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ41aに、第1の電子マネーのポイントの増減額を送信する。ステップS104〜ステップS108、ステップS111は、上述同様である。
【0054】
次に、携帯端末11へのポイント移行設定について説明する。前述したように、本発明の第1の実施形態では、携帯端末11の第1の記憶領域16aには、移行設定情報が記憶されている。この移行設定情報は、ユーザが携帯端末11を操作することで設定できる。
【0055】
図7は、ポイント移行設定を行うときの携帯端末11の操作画面を示すものである。図7に示すように、携帯端末11の表示部には、第1の電子マネーの残高51と、ポイント数52が表示される。また、表示部には、移行設定ボタン53が表示される。
ここで、移行設定ボタン53が押下されると、図8に示すような設定画面が表示される。この設定画面には、移行先の選択ボックス54と、移行方法の選択ボックス55a、55b、55cが表示される。移行先の選択ボックス54には、どの電子マネーのポイントに移行するかを示す選択情報が入力される。移行方法の選択ボックス55a、55b、55cには、移行方法の選択情報が入力される。移行方法としては、以下の第1〜第5の移行方法が選択できる。
【0056】
(1)第1の移行方法:既に貯まっている第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーへ移行して付与する。
(2)第2の移行方法:決済時に発生した第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーのポイントに移行して付与する。
(3)第3の移行方法:既に貯まっている第1の電子マネーのポイントと、決済時に発生した第1の電子マネーのポイントを、他の電子マネーのポイントに移行して付与する。
(4)第4の移行方法:第1の電子マネーのポイントがある一定量以上になったら、ある一定量を他の電子マネーのポイントに移行して付与する。
(5)第5の移行方法:特定の月、日になったら、既に貯まっている第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーへ移行して付与する。
【0057】
移行方法は、1つ以上選択でき、優先順位に従って、条件に合致した移行方法が選択できる。以上のようにして、移行先と、移行方法が設定されると、これに応じて、携帯端末11の第1の記憶領域16aに移行設定情報が記憶される。この場合、例えば、移行設定情報は、「0」であればポイント移行を要求しないことを示し、「1」であれば第1の移行方法によりポイント移行を要求することを示し、「2」であれば第2の移行方法によりポイント移行を要求することを示し、「3」であれば第3の移行方法によりポイント移行を要求することを示し、「4」であれば第4の移行方法によりポイント移行を要求することを示し、「5」であれば第5の移行方法によりポイント移行を要求することを示す。
【0058】
上述の第1〜第5の移行方法について、更に詳述する。
<(1)第1の移行方法:既に貯まっている第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーへ移行して付与する>
図9は、第1の移行方法の説明図である。図9(A)は、第1の移行方法でポイントを移行した場合の移行前の電子マネーの残高及びポイント数を示し、図9(B)は、移行後の電子マネーの残高及びポイント数を示している。
【0059】
図9(A)に示すように、移行前に、第1の電子マネーの残高が15000円あり、第1の電子マネーのポイントが500ポイントであったとする。また、第2の電子マネーの残高が15000円あり、第2の電子マネーのポイントが300ポイントであったとする。また、第1の電子マネーのポイントは、電子マネー10円に対して1ポイント獲得できるとする。また、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるとする。そして、いま、第1の電子マネーを3000円だけ使用したとする。
【0060】
図9(A)に示すように、第1の電子マネーの残高は、15000円であったが、3000円使用されたので、図9(B)に示すように、電子マネーの残高は、
15000−3000=12000円
となる。
【0061】
図9(A)に示すように、第1の電子マネーのポイント数としては、既に、500ポイントが貯まっている。第1の移行方法では、この既に貯まっている500ポイントを、第2のポイントに移行する。この場合、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるから、第1の電子マネーの500ポイントを第2の電子マネーのポイントに移行すると、
500×1.5=750ポイント
となる。
【0062】
第1の電子マネーのそれまでのポイント数は500ポイントであり、そのうち、500ポイントが第2の電子マネーに移行されるが、このとき、第1の電子マネーを3000円だけ使用しているので、第1の電子マネーのポイントとして、
3000×0.1=300ポイント
獲得する。よって、図9(B)に示すように、ポイント移行後の第1の電子マネーのポイント数は、300ポイントとなる。
【0063】
一方、図9(A)に示すように、第2の電子マネーのそれまでのポイント数は300ポイントである。これに、第1の電子マネーから交換したポイント数750ポイントが加算される。よって、図9(B)に示すように、ポイント移行後の第2の電子マネーのポイント数は、
300+750=1050ポイント
となる。
【0064】
<(2)第2の移行方法:決済時に発生した第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーのポイントに移行して付与する>
図10は、第2の移行方法の説明図である。図10(A)は、第2の移行方法でポイントを移行した場合の移行前の電子マネーの残高及びポイント数を示し、図10(B)は、移行後の電子マネーの残高及びポイント数を示している。
【0065】
図10(A)に示すように、移行前に、第1の電子マネーの残高が15000円あり、第1の電子マネーのポイントが500ポイントであったとする。また、第2の電子マネーの残高が15000円あり、第2の電子マネーのポイントが300ポイントであったとする。また、第1の電子マネーのポイントは、電子マネー10円に対して1ポイント獲得できるとする。また、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるとする。そして、いま、第1の電子マネーを3000円だけ使用したとする。
【0066】
図10(A)に示すように、第1の電子マネーの残高は、15000円であったが、3000円使用されたので、図10(B)に示すように、電子マネーの残高は、
15000−3000=12000円
となる。
【0067】
このとき、第1の電子マネーを3000円だけ使用しているので、第1の電子マネーのポイントとして、
3000×0.1=300ポイント
獲得する。第2の移行方法では、この獲得したポイントを、第2の電子マネーに移行して付与する。
【0068】
第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるから、第1の電子マネーで300ポイント獲得すると、第2の電子マネーのポイントでは、
300×1.5=450ポイント
獲得したことになる。図10(A)に示すように、第1の電子マネーのポイント数としては、既に、500ポイントが貯まっている。このポイント数は変更しない。よって、図10(B)に示すように、ポイント移行後も、第1の電子マネーのポイント数は500で変更はない。
【0069】
一方、第2の電子マネーのそれまでのポイント数は300ポイントであり、これに、獲得したポイント数450ポイントが加算される。よって、図10(B)に示すように、ポイント移行後の第2の電子マネーのポイント数は、
300+450=750ポイント
となる。
【0070】
<(3)第3の移行方法:既に貯まっている第1の電子マネーのポイントと、決済時に発生した第1の電子マネーのポイントを、他の電子マネーのポイントに移行して付与する>
図11は、第3の移行方法の説明図である。図11(A)は、第3の移行方法でポイントを移行した場合の移行前の電子マネーの残高及びポイント数を示し、図11(B)は、移行後の電子マネーの残高及びポイント数を示している。
【0071】
図11(A)に示すように、移行前に、第1の電子マネーの残高が15000円あり、第1の電子マネーのポイントが500ポイントであったとする。また、第2の電子マネーの残高が15000円あり、第2の電子マネーのポイントが300ポイントであったとする。また、第1の電子マネーのポイントは、電子マネー10円に対して1ポイント獲得できるとする。また、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるとする。そして、いま、第1の電子マネーを3000円だけ使用したとする。
【0072】
図11(A)に示すように、第1の電子マネーの残高は、15000円であったが、3000円使用されたので、図11(B)に示すように、電子マネーの残高は、
15000−3000=12000円
となる。
【0073】
図11(A)に示すように、第1の電子マネーのポイント数としては、既に、500ポイントが貯まっている。さらに、このとき、第1の電子マネーを3000円だけ使用しているので、第1の電子マネーのポイントとして、
3000×0.1=300ポイント
獲得する。よって、第1の電子マネーのポイント数は、
500+300=800ポイント
となる。第1の電子マネーのそれまでのポイント数と、獲得したポイント数は、全て、第2のポイントに移行されるので、図11(B)に示すように、ポイント移行後の第1の電子マネーのポイント数は、0ポイントとなる。
【0074】
第3の移行方法では、この800ポイントを、第2のポイントに移行する。この場合、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるから、第1の電子マネーの800ポイントを第2の電子マネーのポイントに移行すると、
800×1.5=1200ポイント
となる。第2の電子マネーのそれまでのポイント数は、300ポイントであり、これに、第1の電子マネーから移行した1200ポイントが加算される。よって、図11(B)に示すように、ポイント変換後の第2の電子マネーのポイント数は、
300+1200=1500ポイント
となる。
【0075】
<(4)第4の移行方法:第1の電子マネーのポイントがある一定量以上になったら、ある一定量を他の電子マネーのポイントに移行して付与する>
【0076】
図12は、第4の移行方法の説明図である。図12(A)は、第4の移行方法でポイントを移行した場合の移行前の電子マネーの残高及びポイント数を示し、図12(B)は、移行後の電子マネーの残高及びポイント数を示している。
【0077】
図12(A)に示すように、移行前に、第1の電子マネーの残高が15000円あり、第1の電子マネーのポイントが500ポイントであったとする。また、第2の電子マネーの残高が15000円あり、第2の電子マネーのポイントが300ポイントであったとする。また、第1の電子マネーのポイントは、電子マネー10円に対して1ポイント獲得できるとする。また、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるとする。そして、いま、第1の電子マネーを3000円だけ使用したとする。
【0078】
図12(A)に示すように、第1の電子マネーの残高は、15000円であったが、3000円使用されたので、図12(B)に示すように、電子マネーの残高は、
15000−3000=12000円
となる。
【0079】
第4の移行方法は、既に貯まっている第1の電子マネーのポイントが一定以上になった場合に、ある一定量のポイントを他の電子マネーのポイントに移行して付与するものである。ここでは、第1の電子マネーのポイント数が600ポイント以上に貯まったら、600ポイントを第2の電子マネーのポイントに移行して付与するものとする。
【0080】
図12(A)に示すように、第1の電子マネーのポイント数としては、既に、500ポイントが貯まっている。さらに、このとき、第1の電子マネーを3000円だけ使用しているので、第1の電子マネーのポイントとして、
3000×0.1=300ポイント
獲得する。よって、第1の電子マネーのポイント数は、
500+300=800ポイント
となる。これは、所定数600ポイント以上になるので、そのうちの600ポイントを第2のポイントに移行する。
【0081】
第1の電子マネーの800ポイントのうちの600ポイントを移行するので、図12(B)に示すように、移行後の第1の電子マネーのポイント数は、
800−600=200ポイント
となる。
【0082】
第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるから、第1の電子マネーの600ポイントを第2の電子マネーのポイントに移行すると、
600×1.5=900ポイント
となる。第2の電子マネーのそれまでのポイント数は、300ポイントであり、これに、第1の電子マネーから移行した900ポイントが加算されるので、図12(B)に示すように、第2の電子マネーのポイント数は、
300+900=1200ポイント
となる。
【0083】
<(5)第5の移行方法:特定の月、日になったら、既に貯まっている第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーへ移行して付与する>
【0084】
図13は、第5の移行方法の説明図である。図13(A)は、第5の移行方法でポイントを移行した場合の移行前の電子マネーの残高及びポイント数を示し、図13(B)は、移行後の電子マネーの残高及びポイント数を示している。
【0085】
図13(A)に示すように、移行前に、第1の電子マネーの残高が15000円あり、第1の電子マネーのポイントが500ポイントであったとする。また、第2の電子マネーの残高が15000円あり、第2の電子マネーのポイントが300ポイントであったとする。また、第1の電子マネーのポイントは、電子マネー10円に対して1ポイント獲得できるとする。また、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は1.5であるとする。そして、いま、第1の電子マネーを3000円だけ使用したとする。
【0086】
ここでは、ある特定の月、日(例えば誕生日)に、ボーナスとして、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率を3.0として、特定の月、日にポイント移行を行うものとする。
【0087】
図13(A)に示すように、第1の電子マネーのポイント数としては、既に、500ポイントが貯まっている。第5の移行方法では、この既に貯まっている500ポイントを、第2のポイントに移行する。この場合、第1の電子マネーから第2の電子マネーへのポイント移行率は3.0であるから、第1の電子マネーの500ポイントを第2の電子マネーのポイントに移行すると、
500×3.0=1500ポイント
となる。第1の電子マネーのそれまでのポイント数は500ポイントであり、そのうち、500ポイントが第2の電子マネーに移行されるが、このとき、第1の電子マネーを3000円だけ使用しているので、第1の電子マネーのポイントとして、
3000×0.1=300ポイント
獲得する。よって、図13(B)に示すように、第1の電子マネーのポイント数は、300ポイントとなる。
【0088】
第2の電子マネーのそれまでのポイント数は300ポイントであり、これに、第1の電子マネーから交換したポイント数1500ポイントが加算される。よって、図13(B)に示すように、第2の電子マネーのポイント数は、
300+1500=1800ポイント
となる。
【0089】
なお、上述の第1の移行方法と第5の移行方法とを組み合わせたり、第3の移行方法と第5の移行方法とを組み合わせたりすることも可能である。また、ポイント移行率で計算した結果、移行するポイントに端数が生じる場合には、端数が出ないようなポイントとなってから、移行を行うようにしても良い。
【0090】
以上説明したように、本発明の実施の形態では、予め携帯端末11でポイント移行の設定を行うことで、携帯端末11の第1の第1の記憶領域16aには、移行設定情報が記憶されている。また、リーダライタ21の記憶部24には、決済センタのサーバ31から配信されたポイント移行率が記憶されている。
【0091】
そして、商品購入時に、携帯端末11をリーダライタ21に近接させ、第1の電子マネー通信部22aにより、第1の記憶領域16aから移行設定情報を受信すると、第1の記憶領域16aの第1の電子マネーのポイントを移行すべきポイントに応じて減算すると共に、記憶部24のポイント移行率に基づいて、移行すべき第1の電子マネーのポイントに相当する第2の電子マネーのポイントを算出し、第1の電子マネー通信部22aから第2の電子マネー通信部22bに切り替え、第2の電子マネー通信部22bにより第2の記憶領域16bの第2のポイントを、算出されたポイントだけ加算することで、第1の電子マネーのポイントから第2の電子マネーのポイントへのポイント移行を行っている。
【0092】
これにより、携帯端末11をリーダライタ21に近接させるだけで、設定情報に従って、第1の電子マネーのポイントを他の電子マネーのポイントに移行させることができ、ポイント移行を行うWebサイトにアクセスすることなく、ポイント移行が簡単に行える。
【0093】
なお、リーダライタ21の第1の電子マネー通信部22aや、第2の電子マネー通信部22bは、アプリケーションにより実現できる。第1の電子マネー通信部22aや第2の電子マネー通信部22bをアプリケーションにより実現した場合には、通常の第1の電子マネー通信部22aのアプリケーションに、上述のようにしてポイント変換を行う機能を追加すれば良い。
【0094】
すなわち、第1の電子マネー通信部22aのアプリケーションに、第1の記憶領域16aから移行設定情報を受信すると、第1の記憶領域16aの第1の電子マネーのポイントを移行すべきポイントに応じて減算すると共に、記憶部24のポイント移行率に基づいて、移行すべき第1の電子マネーのポイントに相当する第2の電子マネーのポイントを算出し、第2の電子マネー通信部22bのアプリケーションをトリガーして、第2の電子マネー通信部22bにより第2の記憶領域16bの第2のポイントを、算出されたポイントだけ加算させる機能を追加すればよい。
【0095】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりポイント移行を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0096】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0097】
11 携帯端末
13a,13b 電子マネー制御アプリケーション
16a,16b 記憶領域
16b 記憶領域
21 リーダライタ
22a,22b 電子マネー通信部
23 通信制御部
24 記憶部
25 算出部
26 ポイント移行制御部
31 決済センタのサーバ
41a 第1の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ
41b 第2の電子マネー・ポイント管理会社のサーバ
53 移行設定ボタン
54 入力ボックス
54 選択ボックス
55a〜55c 選択ボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電子マネーの残高または当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高または当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と通信を行い、前記第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた前記第1のポイントの付与を行うポイント移行装置であって、
前記第1の電子マネー制御部と通信を行って前記決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信する第1の電子マネー通信部と、
前記第1の電子マネー通信部が前記ポイント移行要求を受信すると、前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出する算出部と、
前記第2の電子マネー制御部と通信を行い、前記算出部が算出した前記第2のポイントを前記第2の記憶領域に記憶させる第2の電子マネー通信部と、
を備えることを特徴とするポイント移行装置。
【請求項2】
前記第1の電子マネーの利用額に応じた前記第1のポイントのポイント数を示す第1のポイント獲得率と、前記第2の電子マネーの利用額に応じた前記第2のポイントのポイント数を示す第2のポイント獲得率とに基づいて算出されたポイント移行率が記憶される記憶部をさらに備え、
前記算出部は、前記記憶部に記憶された前記ポイント移行率に基づいて前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のポイント移行装置。
【請求項3】
前記第1の電子マネー通信部は、前記第1の電子マネー制御部から送信された前記ポイント移行要求に応じて、前記第1の記憶領域に記憶された前記第1のポイントを読み出し、
前記算出部は、前記第1の電子マネー通信部が前記第1の記憶領域から読み出した前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポイント移行装置。
【請求項4】
前記算出部は、前記第1の電子マネー制御部から送信された前記ポイント移行要求に応じて、前記第1の電子マネーにより行われた前記決済の利用額に応じた前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のポイント移行装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記第1の電子マネー制御部から送信された前記ポイント移行要求に応じて、前記第1の電子マネーにより行われた前記決済の利用額に応じた第1のポイントが付与された結果、前記第1の記憶領域に記憶された前記第1のポイントのポイント数が一定以上になったと判定すると、前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のポイント移行装置。
【請求項6】
前記算出部は、前記第1の電子マネー制御部から送信された前記ポイント移行要求を受信した月日と、予め定められた特定の月日とを比較し、前記ポイント移行要求を受信した月日と予め定められた特定の月日とが一致すると判定すると、前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のポイント移行装置。
【請求項7】
ポイントの交換指示を取得した場合、
前記第1の電子マネー通信部が、前記第1の電子マネー制御部と通信を行って、前記第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信し、
前記算出部が、前記第1の電子マネー通信部が受信した前記ポイント移行要求に基づいて、前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出し、
前記第2の電子マネー通信部が、前記第2の電子マネー制御部と通信を行って、前記算出部が算出した前記第2のポイントを前記第2の記憶領域に記憶させる
ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のポイント移行装置。
【請求項8】
第1の電子マネーの残高および当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高および当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と通信を行い、前記第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた前記第1のポイントの付与を行うポイント移行装置のコンピュータに、
第1の電子マネー通信部が、前記第1の電子マネー制御部と通信を行って前記決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信するステップと、
算出部が、前記第1の電子マネー通信部が前記ポイント移行要求を受信すると、前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出するステップと、
第2の電子マネー通信部が、前記第2の電子マネー制御部と通信を行い、前記算出部が算出した前記第2のポイントを前記第2の記憶領域に記憶させるステップと、
を実行させるポイント移行プログラム。
【請求項9】
第1の電子マネーの残高および当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高および当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と通信を行い、前記第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた前記第1のポイントの付与を行うポイント移行装置のポイント移行方法であって、
第1の電子マネー通信部が、前記第1の電子マネー制御部と通信を行って前記決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信するステップと、
算出部が、前記第1の電子マネー通信部が前記ポイント移行要求を受信すると、前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出するステップと、
第2の電子マネー通信部が、前記第2の電子マネー制御部と通信を行い、前記算出部が算出した前記第2のポイントを前記第2の記憶領域に記憶させるステップと、
を備えることを特徴とするポイント移行方法。
【請求項10】
第1の電子マネーの残高および当該第1の電子マネーの利用額に応じて付与される第1のポイントが記憶される第1の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第1の電子マネー制御部と、第2の電子マネーの残高および当該第2の電子マネーの利用額に応じて付与される第2のポイントが記憶される第2の記憶領域に記憶された情報の読み書きを行う第2の電子マネー制御部とを備える携帯端末と、当該携帯端末と通信を行い、前記第1の電子マネーによる利用額の決済および当該利用額に応じた前記第1のポイントの付与を行うポイント移行装置とを備えたポイント移行システムであって、
前記携帯端末の前記第1の電子マネー制御部は、
前記第1の記憶領域に記憶され、ポイント移行要求を行うか否かを示す移行設定情報に基づいて、前記決済の際に、前記ポイント移行装置にポイント移行要求を送信し、
前記ポイント移行装置は、
前記第1の電子マネー制御部と通信を行って前記決済を行う際、当該第1の電子マネー制御部からポイント移行要求を受信する第1の電子マネー通信部と、
前記第1の電子マネー通信部が前記ポイント移行要求を受信すると、前記第1のポイントに対応する前記第2のポイントのポイント数を算出する算出部と、
前記第2の電子マネー制御部と通信を行い、前記算出部が算出した前記第2のポイントを前記第2の記憶領域に記憶させる第2の電子マネー通信部と、
を備えることを特徴とするポイント移行システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−186405(P2010−186405A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31378(P2009−31378)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(304048735)エスアイアイ・データサービス株式会社 (126)
【Fターム(参考)】