ポイント管理サーバ及びポイント管理システム
【課題】ポイントの新たな使用方法を実現することができる技術を提供する。
【解決手段】換金ショップ30Dは、共通ポイントに基づく現金を支払う店舗であり、確認端末3が設置される。ポイント管理サーバにおいて、ポイント移行部11は、ユーザ25が加入するポイントカードA,Bの個別ポイントを、ユーザ端末5から受信したポイント移行情報に基づいて、共通ポイントに移行する。換金手続受付部12は、ユーザ25の共通ポイントの換金条件が指定された換金条件情報を受信した場合、現金の支払いを指示するとともに、換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、ユーザ端末5に送信する。支払許可部13は、共通ポイントに基づく現金の支払いの可否を確認する支払確認情報を確認端末3から受信した場合、換金条件情報と支払確認情報とに基づいて、現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【解決手段】換金ショップ30Dは、共通ポイントに基づく現金を支払う店舗であり、確認端末3が設置される。ポイント管理サーバにおいて、ポイント移行部11は、ユーザ25が加入するポイントカードA,Bの個別ポイントを、ユーザ端末5から受信したポイント移行情報に基づいて、共通ポイントに移行する。換金手続受付部12は、ユーザ25の共通ポイントの換金条件が指定された換金条件情報を受信した場合、現金の支払いを指示するとともに、換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、ユーザ端末5に送信する。支払許可部13は、共通ポイントに基づく現金の支払いの可否を確認する支払確認情報を確認端末3から受信した場合、換金条件情報と支払確認情報とに基づいて、現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイント管理サーバに関し、さらに詳しくは、複数のポイントサービスのポイントを他のポイントに移行させるポイント管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
小売業、サービス業などを中心に様々なポイントサービスが運営されている。店舗は、ポイントサービスに加入したユーザに対してポイントカードを発行する。ユーザが商品を購入したときや、サービスを受けたときにポイントカードを提示することにより、店舗は、代金に応じたポイントをユーザに付与する。ユーザは、新たな商品を購入するときなどに、付与されたポイントを代金の一部として使うことができる。
【0003】
ユーザは、ポイントカードを利用することで、経済的なメリットを受けることができる。小売業、サービス業を営む店舗は、ユーザに対してポイントカードを発行することにより、ユーザの来店頻度の増加や、売り上げの増加を期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−99966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポイントカードは、店舗を運営する企業ごとに発行されているため、ユーザは、複数のポイントカードを持ち歩かなければならない。また、ポイントは、ポイントカードごとにユーザに付与されるため、ユーザが、ポイントを利用できる機会が限定されるという問題がある。
【0006】
特許文献1には、複数のポイントサービスを共通のポイントとして利用することができるポイントバンクシステムが開示されている。特許文献1に係るポイントバンクシステムを利用することにより、ユーザは、付与されるポイントを効率よく貯めることができる。しかし、複数のポイントサービスを共通化しても、ポイントは、商品やサービスの値引きに用いられるため、商品等を購入しなければ、ユーザは、ポイントを使用することができない。このように、ポイントが共通化されているかに関係なく、ポイントの利用方法が限定されているという問題があった。
【0007】
本発明は、ポイントの新たな使用方法を実現することができるポイント管理サーバ及びポイント管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ポイント管理サーバであって、ユーザに対して発行される換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記換金条件情報の送信元に送信する換金手続受付部と、前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、を備える。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のポイント管理サーバにおいて、前記換金条件情報は、前記現金を支払う店舗を指定した店舗指定情報、を含み、前記支払許可部は、前記店舗指定情報と、前記支払確認情報に記録された店舗情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のポイント管理サーバにおいて、前記換金条件情報は、前記ユーザにより指定された認証情報、を含み、前記支払許可部は、前記指定された認証情報と、前記支払確認情報に記録された認証情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のポイント管理サーバにおいて、前記換金手続受付部は、前記換金条件情報に基づいて現金が支払われているか否かを示すフラグ情報を、前記換金条件情報に対応付けて前記記憶部に記憶し、前記支払許可部は、前記フラグ情報に基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のポイント管理サーバにおいて、さらに、前記ユーザが加入するポイントカードのポイントを、前記ユーザが操作するユーザ端末から送信されたポイント移行情報に基づいて、前記換金用ポイントに移行するポイント移行部、を備える。
【0013】
請求項6記載の発明は、ポイント管理システムであって、ユーザに対して発行される換金用ポイントを管理するポイント管理サーバと、前記ユーザが操作するユーザ端末と、店舗に設置され、前記換金用ポイントに応じた額の現金の支払いが可能か否かを前記ポイント管理サーバに確認する確認端末と、を備え、前記ポイント管理サーバは、前記換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を前記ユーザ端末から受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記ユーザ端末に送信する換金手続受付部と、前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を前記確認端末から受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、を備える。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項6に記載のポイント管理システムであって、前記換金手続受付部は、前記支払指示情報を記録した2次元コードを生成し、前記2次元コードを前記ユーザ端末に送信し、前記確認端末は、前記2次元コードを読み取って前記支払指示情報を再生し、再生した前記支払指示情報を用いて前記支払確認情報を生成する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の共通ポイント管理サーバを利用することにより、ユーザに付与されたポイントを現金化することができる。ポイントに応じた現金の支払が要求された場合、ポイント管理サーバは、現金の支払いを要求する支払確認情報と、ユーザが指定した換金条件を記録した換金条件情報とに基づいて、現金の支払いを許可するか否かを決定する。このため、ユーザが指定した換金条件を満たさない場合、現金の支払いが行われないため、ポイントに応じた現金が不正に支払われることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係る共通ポイントシステムの構成を示す図である。
【図2】ポイント付与処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図3】共通ポイント会員データベースを示す図である。
【図4】ポイント付与情報を示す図である。
【図5】ポイント管理データベースを示す図である。
【図6】ポイント移行処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】ポイント移行画面を示す図である。
【図8】換金手続処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図9】換金手続画面を示す図である。
【図10】換金履歴データベースを示す図である。
【図11】支払確認処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図12】ポイントに応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
{1.共通ポイントシステム100の構成}
図1は、本実施の形態に係る共通ポイントシステム100の構成を示す図である。共通ポイントシステム100は、発行者がそれぞれ異なるポイントカードA,Bのポイントと、ポイントカードA,Bとして利用可能な共通ポイントカードCのポイント(共通ポイント)とを管理するシステムである。
【0019】
ユーザ25に対してポイントカードA,Bが既に発行されている場合、ユーザ25は、共通ポイントカードCを、共通ポイントカードCの運営者に発行してもらうことができる。これにより、ユーザは、共通ポイントカードCを店舗に提示することにより、ポイントカードA,Bの各サービスを受けることが可能となる。ユーザ25は、ポイントカードA,Bを持ち歩かなくてもよいため、ユーザ25の利便性を向上させることができる。
【0020】
店舗20A,20Bは、それぞれ異なるポイントサービスを運営している。店舗20Aは、ユーザ25に対してポイントカードAを発行する。店舗20Bは、ユーザ25に対してポイントカードBを発行する。ユーザ25は、ポイントカードA,Bとして利用可能な共通ポイントカードCを所持している。ユーザ25は、店舗20A,20Bで商品を購入するときに共通ポイントカードCを提示することにより、ポイントカードA,Bのそれぞれのポイント(個別ポイント)を貯めることができる。
【0021】
共通ポイントカードCの特徴として、ユーザ25は、共通ポイントカードCのポイント(共通ポイント)を換金することができる。共通ポイントは、ユーザ25の個別ポイントを移行させることにより発生する。換金ショップ30Dは、ユーザ25に対して、共通ポイントを現金として支払う店舗である。
【0022】
図1に示すように、共通ポイントシステム100は、共通ポイント管理サーバ1と、ポイント付与端末2A,2Bと、確認端末3と、個別ポイント管理サーバ4A,4Bと、ユーザ端末5とを備える。
【0023】
共通ポイント管理サーバ1は、ユーザ25の共通ポイントと、ポイントカードA,Bの個別ポイントとを管理するサーバである。共通ポイント管理サーバ1は、個別ポイントの共通ポイントへの移行処理、共通ポイントの換金手続きに関する処理、及び換金ショップからの支払い要求の可否を判定する判定処理を実行する。
【0024】
ポイント付与端末2A,2Bは、ユーザに付与する個別ポイントを発行する端末である。ポイント付与端末2Aは、ポイントカードAを発行する店舗20Aに設置される。ポイント付与端末2Bは、ポイントカードBを発行する店舗20Bに設置される。確認端末3は、換金ショップ30Dに設置され、共通ポイントのポイント数に応じた現金の支払いが可能か否かを、共通ポイント管理サーバ1に確認する。
【0025】
個別ポイント管理サーバ4Aは、ポイントカードAの個別ポイントを管理するサーバである。個別ポイント管理サーバ4Bは、ポイントカードBの個別ポイントを管理するサーバである。個別ポイント管理サーバ4A,4Bは、共通ポイントカードCを所持するユーザ25に付与された個別ポイントを管理するだけでなく、共通ポイントカードCを所持しないユーザの個別ポイントを管理する。
【0026】
ユーザ端末5は、ユーザ25が所持するパーソナルコンピュータである。ユーザ25は、ユーザ端末5を操作して共通ポイント管理サーバ1へアクセスして、個別ポイントの共通ポイントへの移行や、共通ポイントの換金手続を行うことができる。ユーザ端末5として、ユーザ25が所持する携帯電話、あるいはスマートフォンを用いてもよい。
【0027】
{2.共通ポイント管理サーバ1の構成}
次に、共通ポイント管理サーバ1の構成を説明する。共通ポイント管理サーバ1は、ポイント移行部11と、換金手続受付部12と、支払許可部13と、データベース管理部14と、記憶部15とを備える。
【0028】
記憶部15は、共通ポイント及び個別ポイントの管理に必要な各種データベースを記憶する。具体的には、記憶部15は、共通ポイント会員データベース(DB)151と、ポイント管理DB152と、換金履歴DB153とを備える。共通ポイント会員DB151は、各ユーザの共通ポイントカードCのIDと、ポイントカードA,BのIDとを対応づけたデータベースである。ポイント管理DB152は、ユーザ25の共通ポイントと、個別ポイントとを管理するデータベースである。換金履歴DB153は、共通ポイントの換金に必要な各種情報を記録するデータベースである。
【0029】
ポイント移行部11は、ユーザ25が加入するポイントカードA,Bの個別ポイントを、ユーザ端末5からの指示に応じて共通ポイントに移行させる。ユーザ25は、店舗10A,20Bの店員に共通ポイントへの移行を依頼してもよい。この場合、ポイント移行部11は、ポイント付与端末2A,2Bからの指示に応じて共通ポイントに移行させる。
【0030】
換金手続受付部12は、ユーザ端末5により共通ポイントの換金条件が指定された場合、指定された換金条件に基づいて、現金の支払いを指示する支払指示情報を作成してユーザ端末5に送信する。
【0031】
支払許可部13は、確認端末3から現金の支払が可能か否かを確認する支払確認情報56(図11参照)を受信した場合、現金の支払いを許可するか否かを判定する。支払確認情報56の詳細は後述する。
【0032】
データベース管理部14は、記憶部15に格納された共通ポイント会員DB151、ポイント管理DB152、及び換金履歴DB153の更新などを行う。
【0033】
{3.共通ポイントシステム100の動作}
以下、共通ポイントシステム100の動作を、ポイント付与処理、ポイント移行処理、換金手続処理、支払確認処理の順に説明する。ポイント付与処理は、ユーザ25が買い物の際に共通ポイントカードCを利用することにより、ポイントカードA,Bに新たな個別ポイントを付与する処理である。ポイント移行処理は、ポイントカードA,Bの個別ポイントを共通ポイントに移行する処理である。換金手続処理は、ユーザ25が自身の共通ポイントを換金するときの換金条件を指定する処理である。支払確認処理は、ユーザ25が換金ショップDで現金の支払いを要求したときに行われる処理である。
【0034】
{3.1.ポイント付与処理}
図2は、ポイント付与処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。ユーザ25は、ポイントカードA,Bを既に所持しているとする。
【0035】
まず、ユーザ25に対してポイントカードCが新規に発行されることにより、ユーザ25に関する情報が、共通ポイント会員DB151に登録される(ステップS11)。具体的には、ユーザ25は、共通ポイントカードCの運営者に対して、共通ポイントカードCの発行を申し込む。ユーザは、氏名とともに、自身が所持するポイントカードA,BのIDを申込書に記入する。運営者は、申込書の記入事項に基づいて、ユーザ25に関する情報を共通ポイント会員DB151に登録する。これにより、ユーザ25は、ポイントカードA,Bの代わりに共通ポイントカードCを使用することが可能となる。
【0036】
図3は、共通ポイント会員DB151をテーブルの形式で示す図である。共通ポイント会員IDは、共通ポイントカードCの発行を受けた各ユーザの識別情報である。氏名には、申込書に記載されたユーザの氏名が登録される。個別会員IDには、共通ポイントカードCで利用可能なポイントサービスに対応するポイントカードのIDが登録される。たとえば、ユーザ25の個別会員IDとして、ポイントカードAのID「a1b2」と、ポイントカードBのID「gh89」が登録される。
【0037】
ユーザ25は、共通ポイントカードCを提示して、店舗20Aで商品を購入する。ポイント付与端末2Aは、ユーザ25が支払った商品の購入代金に応じて、ポイントカードAの個別ポイントをユーザ25に対して付与する(ステップS12)。ポイント付与端末2Aは、ポイント付与情報51を共通ポイント管理サーバ1へ送信する(ステップS13)。
【0038】
図4は、ポイント付与情報51を示す図である。図4に示すように、ポイント付与情報51には、共通ポイント会員IDとして、商品を購入したユーザ25に対応する「1234」が記録される。店舗情報は、個別ポイントを発行した店舗20Aを識別する情報である。詳細は後述するが、店舗情報に基づいて、ユーザ25に付与された個別ポイントが、どのポイントカードに対応するかを特定することができる。付与ポイントして、商品の購入代金に基づいて付与された「20pt」が記録される。ユーザ25が、商品購入の際にポイントカードAの個別ポイントを使用した場合、付与ポイントには、マイナスの値が記録される。
【0039】
再び、図2を参照する。データベース管理部14は、受信したポイント付与情報51に基づいて、ポイント管理DB152を更新する(ステップS14)。図5は、ポイント管理DB152をテーブルの形式で示す図である。図5に示すように、ポイント管理DB152には、共通ポイント会員IDと、氏名と、ポイント数とが記録される。ポイント数として、共通ポイントと、ポイントカードA,Bの個別ポイントとが記録される。
【0040】
共通ポイント管理サーバ1には、店舗20A,20Bの店舗情報が予め登録されている。このため、共通ポイント管理サーバ1は、ポイント付与情報51と、予め登録された店舗情報に基づいて、ポイント管理DB152に記録されているユーザ25のポイントカードAのポイント数(1900ポイント)に、20ポイントを加算する。
【0041】
共通ポイント管理サーバ1は、ポイントカードAの個別ポイントを管理する個別管理サーバ4Aに対して、ポイント更新情報52を送信する(ステップS15)。ポイント更新情報52は、ユーザ25のポイントカードAのID(図3参照)と、新たに付与したポイント数(図4参照)とを含む。ポイント更新情報52は、共通ポイント会員DB151と、ポイント付与情報51とに基づいて生成される。
【0042】
個別ポイント管理サーバ4Aは、受信したポイント更新情報52を用いて、個別ポイントDB40Aを更新する(ステップS16)。個別ポイントDB40Aは、ポイントカードAに加入している全会員の個別ポイントを管理するためのデータベースである。つまり、個別ポイントDB40Aは、共通ポイントカードCを所持するユーザ25だけでなく、共通ポイントカードCを所持しない他のユーザの個別ポイントを管理する。
【0043】
ユーザ25が、商品購入の際に、共通ポイントカードCではなく、ポイントカードAを提示することがある。この場合、図1に示すように、ポイント付与端末2Aは、ネットワーク6を介して、ユーザ25のポイントカードAのIDと、付与ポイントとを個別ポイント管理サーバ4Aに送信する。個別ポイント管理サーバ4Aは、受信した情報に基づいて個別ポイント管理DB40Aを更新した後に、ユーザ25に付与されたポイントカードAの個別ポイントが更新されたことを共通ポイント管理サーバ1に通知する。この結果、ポイント管理DB152が更新される。
【0044】
このように、共通ポイント管理サーバ1と、個別ポイント管理サーバ4A,4Bとは、ポイントカードA,Bの個別ポイントが更新されるたびに、ポイント管理DB153と個別ポイント管理DB40A,40Bの内容を同期させる。
【0045】
{3.2.ポイント移行処理}
ユーザ25は、ポイント管理DB152に記録されている個別ポイントを、共通ポイントに移行させることができる。図6は、ポイント移行処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。以下、図6を参照しながら、ポイント移行処理について詳しく説明する。
【0046】
ユーザ端末5は、ユーザ25の操作に応じて、ポイント移行画面の表示要求を、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS21)。ポイント移行部11は、ポイント移行画面の表示要求に基づいて、ポイント移行画面のデータをユーザ端末5に送信する(ステップS22)。ユーザ端末5は、受信したデータに基づいて、ポイント移行画面をモニタに表示する。
【0047】
図7は、ポイント移行画面31を示す図である。個別ポイント表示フレーム31Aには、ユーザ25に付与されているポイントカードA,Bの個別ポイントのポイント数が表示される。図7では、図5に示すポイント管理DB152に基づいてユーザ25のポイント数を表示している。ユーザ25は、ポイントカードAの個別ポイント(1900ポイント)のうち、共通ポイントに移行させるポイント(移行ポイント)のポイント数を、テキストボックス31Bに入力する。テキストボックス31Cには、ポイントカードBの個別ポイント(1200ポイント)のうち、移行ポイントのポイント数が入力される。
【0048】
換算結果表示フレーム31Dには、テキストボックス31B,31Cに入力された移行ポイントを、共通ポイントに換算した場合の換算結果が表示される。換算結果表示フレーム31Dの表示内容は、テキストボックス31B,31Cに移行ポイントが入力されるたびに更新される。
【0049】
換算結果表示フレーム31Dにおいて、テキストボックス31B,31Cに入力された移行ポイントの合計が表示される。移行レートは、移行ポイントの合計から、共通ポイントを算出する際の換算率である。移行レートとして、ポイントカードA,Bの個別ポイントに対して、一律に90%が適用されている。移行ポイントの合計(2500ポイント)に移行レート(90%)を乗ずることにより、移行レート適用後の移行ポイントが、新規共通ポイント(2250ポイント)として算出される。移行ポイントの合計値と新規共通ポイントとの差分ポイント(250ポイント)は、現金をユーザ25に支払う換金ショップ30Dに対して支払われる手数料などとして用いられる。
【0050】
移行レートとして、ポイントカードA,Bに共通の換算率(90%)を適用しなくてもよい。たとえば、ポイントカードA,Bの各個別ポイントの1ポイントあたりの貨幣価値を調整するために、移行レートを個別ポイントごとに設けてもよい。
【0051】
共通ポイント表示フレーム31Eは、ポイント移行に伴う共通ポイントの変化を表示する。共通ポイント残高は、今回のポイント移行を指示する時点でのユーザ25の共通ポイントの残高を示す。新規共通ポイントは、移行レート適用後の移行ポイント(換算結果表示フレーム31D)に相当する。合計共通ポイントは、共通ポイント残高と、新規共通ポイントとの合計値である。つまり、合計共通ポイントは、ポイント移行後に、ユーザ25が利用できる共通ポイントを示す。
【0052】
再び、図6を参照する。ユーザ25が移行確定ボタン31Fをクリックすることにより、ユーザ端末5は、ポイント移行情報53を、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS24)。ポイント移行情報53は、ユーザ25の共通ポイント会員IDと、ポイントカードA,Bのそれぞれの移行ポイントとを含む。
【0053】
ポイント移行部11は、受信したポイント移行情報53に基づいて、ポイント管理DB152を更新する(ステップS25)。ポイント移行部11は、換算レートを予め記憶している。このため、ポイント移行部11は、換算レート(90%)と、ポイントカードA,Bのそれぞれの移行ポイント(1500ポイント,1000ポイント)とから、新規共通ポイント(2250ポイント)を算出する。ポイントカードA,Bのそれぞれの移行ポイントと、新規共通ポイントとに基づいて、ポイント管理DB152が更新される。たとえば、共通ポイント及び個別ポイントが、図5に示すポイント数であった場合、ポイントカードA,Bの個別ポイントから1500,1000ポイントがそれぞれ減算される。共通ポイントには、2250ポイントが加算される。
【0054】
ポイント移行部11は、ポイント管理DB152の更新に伴って、ポイント更新情報52を個別ポイント管理サーバ4Aに送信する(ステップS26)。個別ポイント管理サーバ4Aは、受信したポイント更新情報52に基づいて、個別ポイント管理DB40Aを更新する(ステップS27)。図6に示していないが、ポイント更新情報52は、個別ポイント管理サーバ4Bにも送信される。
【0055】
ポイント移行部11は、ポイントカードA,Bの各個別ポイントを共通ポイントへ移行したことを示す移行履歴情報(図示省略)を作成し、記憶部15に保存する。移行履歴情報は、店舗20A,20Bと、共通ポイントカードCの運営者との間におけるポイントの決済に用いられる。
【0056】
{3.3.換金手続処理}
ユーザ25は、上述したように、自身に付与されている共通ポイントを換金することができる。共通ポイントを換金する場合、ユーザは換金条件を指定する必要がある。
【0057】
図8は、換金手続処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。図8に示すように、ユーザ端末5は、ユーザ25の操作に応じて、共通ポイントの換金手続きを行う換金手続画面の表示要求を、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS31)。表示要求には、発行申込時にユーザ25が指定した、指定した共通ポイントカードCのIDとパスワードとが含まれる。換金手続受付部12は、受信した表示要求に基づいて、換金手続画面のデータをユーザ端末5に送信する(ステップS32)。ユーザ端末5は、受信したデータに基づいて、換金手続画面をモニタに表示する。
【0058】
図9は、ユーザ端末5のモニタに表示される換金手続画面32を示す図である。ユーザ25は、共通ポイントの換金条件を換金手続画面32に入力する(ステップS33)。
【0059】
ユーザ25は、テキストボックス32Fに、自身の共通ポイント会員IDを入力する。換金ポイント指定フレーム32Aには、ポイント管理DB152に記録されたユーザ25の共通ポイントが、共通ポイントの残高として表示される。ユーザ25は、共通ポイントの残高の範囲内で、換金する共通ポイント(換金ポイント)をテキストボックス32Bに入力する。テキストボックス32Bに入力された換金ポイントに応じて、ユーザ25に支払われる金額と、換金後の共通ポイントの残高が、換金ポイント指定フレーム32Aに表示される。
【0060】
ユーザ25は、換金ポイントに基づいて支払われる現金を受け取る店舗を、プルダウンメニュー32C,32Dを用いて指定する。プルダウンメニュー32Cは、ユーザ25が現金の受け取りを希望する店舗が存在する地域のリストを表示する。プルダウンメニュー32Dは、プルダウンメニュー32Cで選択された地域内で、現金の支払いが可能な店舗のリストを表示する。ユーザは、プルダウンメニュー32Dのリストの中から、現金を受け取る店舗を指定する。ユーザ25は、換金ポイントに応じた現金を受け取る際に、本人確認に用いられるパスワードを、テキストボックス32Eに入力する。テキストボックス32Eに入力されるパスワードは、現金の支払の際の本人確認に用いられるワンタイムパスワードであり、ポイントカードCのパスワードとは異なる。
【0061】
ユーザ25が決定ボタン32Gをクリックすることにより、ユーザ端末5は、テキストボックス32B〜32Fに入力された情報を換金条件情報54として、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS34)。
【0062】
換金手続受付部12は、受信した換金条件情報54に基づいて、換金履歴DB153を更新する(ステップS35)。図10は、換金履歴DB153をテーブルの形式で示す図である。図10に示すように、換金履歴DB153には、整理番号、共通ポイント会員ID、換金ポイント、換金額、選択地域、選択店舗、パスワード、換金済みフラグ、及び換金時刻が記録される。
【0063】
整理番号は、受信した換金条件情報54に割り当てられる識別番号である。共通ポイント会員ID、換金ポイント、換金額、選択地域、選択店舗、及びパスワードは、換金条件情報54に基づいて記録される。換金済みフラグは、換金ポイントに基づく現金が支払済みであるか否かを示すフラグである。換金時刻は、換金ポイントに基づく現金が選択店舗で支払われた時刻を示す。換金履歴DB153の2行目に、ユーザ25が図9に示す換金手続画面32に入力した情報を示す。ユーザ25が換金手続きを行った時点では、換金ポイントに基づく現金の支払いは行われていない。このため、換金済みフラグ及び換金時刻は、この時点では空欄である。
【0064】
再び、図8を参照する。換金手続受付部12は、換金履歴DB153に登録した整理番号、換金額、及び共通ポイント会員IDを記録した支払指示情報55を生成する(ステップS36)。換金手続受付部12は、支払指示情報55を記録した2次元コードを生成する。2次元コードとして、QRコード(登録商標)などを用いることができる。生成された2次元コードは、共通ポイント管理サーバ1からユーザ端末5へ送信される(ステップS37)。
【0065】
{3.4.支払確認処理}
ユーザ25は、ユーザ端末5を操作して、2次元コードを印刷する。ユーザ25は、選択した店舗(換金ショップ30D)で、印刷した2次元コードを提示して、換金ポイントに応じた現金の支払いを要求する。ユーザ端末5が携帯電話などのモバイル機器である場合、ユーザ25は、ユーザ端末5のモニタに2次元コードを表示させて、換金ショップ30Dに提示する。
【0066】
換金ショップ30Dは、ユーザ25の要求に応じて、直ちに換金ポイントに応じた現金を支払うことはない。共通ポイント管理サーバ1が換金ポイントに応じた現金の支払いを許可した場合、換金ショップ30Dは、換金ポイントに応じた現金をユーザ25に支払う。
【0067】
図11は、支払確認処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。換金ショップ30Dに設置されている確認端末3は、2次元コードの読み取り機能を有する。確認端末3は、ユーザが提示した2次元コードを読み取り(ステップS41)、支払指示情報55を再生する。確認端末3は、再生した支払指示情報55に基づいて、換金ポイントに応じた現金の支払いを要求されていると判断して、パスワードの入力画面をモニタに表示する。
【0068】
ユーザ25は、換金手続画面32(図9参照)で指定したパスワードを、確認端末3に入力する(ステップS42)。確認端末3は、パスワードが入力された後に、支払確認情報56を共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS43)。支払確認情報56は、支払指示情報55の整理番号と、確認端末3に入力されたパスワードと、自装置に予め設定されている換金ショップ30Dの店舗情報とを含む。
【0069】
支払許可部13は、支払確認情報56と、換金履歴DB153とに基づいて、現金の支払いを許可するか否かを判定する(ステップS44)。支払許可部13は、判定結果を示す判定結果情報57を、確認端末3へ送信する(ステップS45)。
【0070】
図12は、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する処理(ステップS44)の流れを示すフローチャートである。支払許可部13は、支払確認情報56の整理番号に対応する換金条件情報54を、換金履歴DB153の中から特定する(ステップS442)。
【0071】
特定した換金条件情報54に対応する換金済みフラグが「換金済み」であれば(ステップS442でYes)、支払許可部13は、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可しない(ステップS443)。これにより、換金ポイントに応じた現金が、二重に支払われることを防止できる。
【0072】
特定した換金条件情報54に対応する換金済みフラグが空欄であれば(ステップS442でNo)、支払許可部13は、支払確認情報56の店舗情報と、特定した換金条件情報54で選択された店舗情報とが一致するか否かを確認する(ステップS444)。
【0073】
店舗情報が一致しない場合(ステップS444でNo)、支払許可部13は、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可しない(ステップ445)。つまり、支払許可部13は、ユーザ25が指定した店舗以外の店舗から、現金の支払いが要求されていると判断する。換金ショップ30Dが、換金ポイントに応じた現金をユーザ25に対して支払ったと偽ることにより、運営者から手数料及び換金ポイントに応じた現金を不正に請求することを防ぐことができる。
【0074】
一方、店舗情報が一致する場合(ステップS444でYes)、支払許可部13は、支払確認情報56のパスワードと、特定した換金条件情報54のパスワードとが一致するか否かを確認する(ステップS445)。パスワードが一致するのであれば(ステップS445でYes)、支払許可部13は、換金手続きをしたユーザ25が現金の支払いを要求していると判断して、現金の支払いを許可する(ステップS446)。パスワードが一致しないのであれば(ステップS445でYes)、支払許可部13は、換金手続きをしていない第三者が、不正に現金の支払いを要求していると判断して、現金の支払いを許可しない(ステップS443)。
【0075】
このように、支払許可部13は、換金済みフラグ、店舗情報、及びパスワードに基づいて、支払確認情報56に応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する。これにより、共通ポイントに基づく現金の支払いが不正に行われることを防ぐことが可能となる。
【0076】
確認端末3は、支払を許可する旨のメッセージが記録された判定結果情報57を受信した場合、現金の支払いが可能であることを示すメッセージをモニタに表示する。この場合、換金ショップ30Dの店員は、ユーザ25に対して現金を支払う。
【0077】
再び、図11を参照する。支払許可部13は、支払を許可するメッセージが記録された判定結果情報57を送信した場合(ステップS45)、換金ポイントに応じた現金の支払いが終了したと判断する。支払許可部13は、ユーザ25の共通ポイントから換金ポイントを減算することにより、ポイント管理DB152を更新する。また、換金履歴DB153において、ステップS442(図12参照)で特定した換金条件情報54に対応する支払済みフラグに、「換金済み」が記録される。これにより、支払確認処理が終了する。
【0078】
以上説明したように、共通ポイントシステム100は、ポイントカードA,Bの各個別ポイントを共通ポイントに移行させるとともに、共通ポイントを現金として支払うことができる。このように、共通ポイントシステム100は、ポイントを現金として支払うという新たなポイントの使用方法を提供することができる。
【0079】
共通ポイント管理サーバ1は、ユーザが指定した換金条件を記録した換金条件情報54と、確認端末3から送信された支払確認情報56とに基づいて、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する。これにより、換金ポイントに応じた現金の支払が不正に行われることを防止することができる。
【0080】
本実施の形態では、ポイントカードA,Bの個別ポイントを共通ポイントに移行し、共通ポイントを換金する例について説明した。しかし、ポイントカードAの個別ポイントを、共通ポイントに移行させることなく、換金できるようにしてもよい。たとえば、店舗20Aが、ポイントカードAの個別ポイントを直接換金する場合、上述した換金手続処理及び支払確認処理を利用することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 共通ポイント管理サーバ
2A,2B ポイント付与端末
3 ユーザ端末
4A,4B 個別ポイント管理サーバ
5 確認端末
11 ポイント移行部
12 換金手続部
13 支払判定部
15 記憶部
151 共通ポイント会員DB
152 ポイント管理DB
153 換金履歴DB
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイント管理サーバに関し、さらに詳しくは、複数のポイントサービスのポイントを他のポイントに移行させるポイント管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
小売業、サービス業などを中心に様々なポイントサービスが運営されている。店舗は、ポイントサービスに加入したユーザに対してポイントカードを発行する。ユーザが商品を購入したときや、サービスを受けたときにポイントカードを提示することにより、店舗は、代金に応じたポイントをユーザに付与する。ユーザは、新たな商品を購入するときなどに、付与されたポイントを代金の一部として使うことができる。
【0003】
ユーザは、ポイントカードを利用することで、経済的なメリットを受けることができる。小売業、サービス業を営む店舗は、ユーザに対してポイントカードを発行することにより、ユーザの来店頻度の増加や、売り上げの増加を期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−99966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポイントカードは、店舗を運営する企業ごとに発行されているため、ユーザは、複数のポイントカードを持ち歩かなければならない。また、ポイントは、ポイントカードごとにユーザに付与されるため、ユーザが、ポイントを利用できる機会が限定されるという問題がある。
【0006】
特許文献1には、複数のポイントサービスを共通のポイントとして利用することができるポイントバンクシステムが開示されている。特許文献1に係るポイントバンクシステムを利用することにより、ユーザは、付与されるポイントを効率よく貯めることができる。しかし、複数のポイントサービスを共通化しても、ポイントは、商品やサービスの値引きに用いられるため、商品等を購入しなければ、ユーザは、ポイントを使用することができない。このように、ポイントが共通化されているかに関係なく、ポイントの利用方法が限定されているという問題があった。
【0007】
本発明は、ポイントの新たな使用方法を実現することができるポイント管理サーバ及びポイント管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ポイント管理サーバであって、ユーザに対して発行される換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記換金条件情報の送信元に送信する換金手続受付部と、前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、を備える。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のポイント管理サーバにおいて、前記換金条件情報は、前記現金を支払う店舗を指定した店舗指定情報、を含み、前記支払許可部は、前記店舗指定情報と、前記支払確認情報に記録された店舗情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のポイント管理サーバにおいて、前記換金条件情報は、前記ユーザにより指定された認証情報、を含み、前記支払許可部は、前記指定された認証情報と、前記支払確認情報に記録された認証情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のポイント管理サーバにおいて、前記換金手続受付部は、前記換金条件情報に基づいて現金が支払われているか否かを示すフラグ情報を、前記換金条件情報に対応付けて前記記憶部に記憶し、前記支払許可部は、前記フラグ情報に基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のポイント管理サーバにおいて、さらに、前記ユーザが加入するポイントカードのポイントを、前記ユーザが操作するユーザ端末から送信されたポイント移行情報に基づいて、前記換金用ポイントに移行するポイント移行部、を備える。
【0013】
請求項6記載の発明は、ポイント管理システムであって、ユーザに対して発行される換金用ポイントを管理するポイント管理サーバと、前記ユーザが操作するユーザ端末と、店舗に設置され、前記換金用ポイントに応じた額の現金の支払いが可能か否かを前記ポイント管理サーバに確認する確認端末と、を備え、前記ポイント管理サーバは、前記換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を前記ユーザ端末から受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記ユーザ端末に送信する換金手続受付部と、前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を前記確認端末から受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、を備える。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項6に記載のポイント管理システムであって、前記換金手続受付部は、前記支払指示情報を記録した2次元コードを生成し、前記2次元コードを前記ユーザ端末に送信し、前記確認端末は、前記2次元コードを読み取って前記支払指示情報を再生し、再生した前記支払指示情報を用いて前記支払確認情報を生成する。
【発明の効果】
【0015】
本発明の共通ポイント管理サーバを利用することにより、ユーザに付与されたポイントを現金化することができる。ポイントに応じた現金の支払が要求された場合、ポイント管理サーバは、現金の支払いを要求する支払確認情報と、ユーザが指定した換金条件を記録した換金条件情報とに基づいて、現金の支払いを許可するか否かを決定する。このため、ユーザが指定した換金条件を満たさない場合、現金の支払いが行われないため、ポイントに応じた現金が不正に支払われることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係る共通ポイントシステムの構成を示す図である。
【図2】ポイント付与処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図3】共通ポイント会員データベースを示す図である。
【図4】ポイント付与情報を示す図である。
【図5】ポイント管理データベースを示す図である。
【図6】ポイント移行処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】ポイント移行画面を示す図である。
【図8】換金手続処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図9】換金手続画面を示す図である。
【図10】換金履歴データベースを示す図である。
【図11】支払確認処理における共通ポイントシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図12】ポイントに応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
{1.共通ポイントシステム100の構成}
図1は、本実施の形態に係る共通ポイントシステム100の構成を示す図である。共通ポイントシステム100は、発行者がそれぞれ異なるポイントカードA,Bのポイントと、ポイントカードA,Bとして利用可能な共通ポイントカードCのポイント(共通ポイント)とを管理するシステムである。
【0019】
ユーザ25に対してポイントカードA,Bが既に発行されている場合、ユーザ25は、共通ポイントカードCを、共通ポイントカードCの運営者に発行してもらうことができる。これにより、ユーザは、共通ポイントカードCを店舗に提示することにより、ポイントカードA,Bの各サービスを受けることが可能となる。ユーザ25は、ポイントカードA,Bを持ち歩かなくてもよいため、ユーザ25の利便性を向上させることができる。
【0020】
店舗20A,20Bは、それぞれ異なるポイントサービスを運営している。店舗20Aは、ユーザ25に対してポイントカードAを発行する。店舗20Bは、ユーザ25に対してポイントカードBを発行する。ユーザ25は、ポイントカードA,Bとして利用可能な共通ポイントカードCを所持している。ユーザ25は、店舗20A,20Bで商品を購入するときに共通ポイントカードCを提示することにより、ポイントカードA,Bのそれぞれのポイント(個別ポイント)を貯めることができる。
【0021】
共通ポイントカードCの特徴として、ユーザ25は、共通ポイントカードCのポイント(共通ポイント)を換金することができる。共通ポイントは、ユーザ25の個別ポイントを移行させることにより発生する。換金ショップ30Dは、ユーザ25に対して、共通ポイントを現金として支払う店舗である。
【0022】
図1に示すように、共通ポイントシステム100は、共通ポイント管理サーバ1と、ポイント付与端末2A,2Bと、確認端末3と、個別ポイント管理サーバ4A,4Bと、ユーザ端末5とを備える。
【0023】
共通ポイント管理サーバ1は、ユーザ25の共通ポイントと、ポイントカードA,Bの個別ポイントとを管理するサーバである。共通ポイント管理サーバ1は、個別ポイントの共通ポイントへの移行処理、共通ポイントの換金手続きに関する処理、及び換金ショップからの支払い要求の可否を判定する判定処理を実行する。
【0024】
ポイント付与端末2A,2Bは、ユーザに付与する個別ポイントを発行する端末である。ポイント付与端末2Aは、ポイントカードAを発行する店舗20Aに設置される。ポイント付与端末2Bは、ポイントカードBを発行する店舗20Bに設置される。確認端末3は、換金ショップ30Dに設置され、共通ポイントのポイント数に応じた現金の支払いが可能か否かを、共通ポイント管理サーバ1に確認する。
【0025】
個別ポイント管理サーバ4Aは、ポイントカードAの個別ポイントを管理するサーバである。個別ポイント管理サーバ4Bは、ポイントカードBの個別ポイントを管理するサーバである。個別ポイント管理サーバ4A,4Bは、共通ポイントカードCを所持するユーザ25に付与された個別ポイントを管理するだけでなく、共通ポイントカードCを所持しないユーザの個別ポイントを管理する。
【0026】
ユーザ端末5は、ユーザ25が所持するパーソナルコンピュータである。ユーザ25は、ユーザ端末5を操作して共通ポイント管理サーバ1へアクセスして、個別ポイントの共通ポイントへの移行や、共通ポイントの換金手続を行うことができる。ユーザ端末5として、ユーザ25が所持する携帯電話、あるいはスマートフォンを用いてもよい。
【0027】
{2.共通ポイント管理サーバ1の構成}
次に、共通ポイント管理サーバ1の構成を説明する。共通ポイント管理サーバ1は、ポイント移行部11と、換金手続受付部12と、支払許可部13と、データベース管理部14と、記憶部15とを備える。
【0028】
記憶部15は、共通ポイント及び個別ポイントの管理に必要な各種データベースを記憶する。具体的には、記憶部15は、共通ポイント会員データベース(DB)151と、ポイント管理DB152と、換金履歴DB153とを備える。共通ポイント会員DB151は、各ユーザの共通ポイントカードCのIDと、ポイントカードA,BのIDとを対応づけたデータベースである。ポイント管理DB152は、ユーザ25の共通ポイントと、個別ポイントとを管理するデータベースである。換金履歴DB153は、共通ポイントの換金に必要な各種情報を記録するデータベースである。
【0029】
ポイント移行部11は、ユーザ25が加入するポイントカードA,Bの個別ポイントを、ユーザ端末5からの指示に応じて共通ポイントに移行させる。ユーザ25は、店舗10A,20Bの店員に共通ポイントへの移行を依頼してもよい。この場合、ポイント移行部11は、ポイント付与端末2A,2Bからの指示に応じて共通ポイントに移行させる。
【0030】
換金手続受付部12は、ユーザ端末5により共通ポイントの換金条件が指定された場合、指定された換金条件に基づいて、現金の支払いを指示する支払指示情報を作成してユーザ端末5に送信する。
【0031】
支払許可部13は、確認端末3から現金の支払が可能か否かを確認する支払確認情報56(図11参照)を受信した場合、現金の支払いを許可するか否かを判定する。支払確認情報56の詳細は後述する。
【0032】
データベース管理部14は、記憶部15に格納された共通ポイント会員DB151、ポイント管理DB152、及び換金履歴DB153の更新などを行う。
【0033】
{3.共通ポイントシステム100の動作}
以下、共通ポイントシステム100の動作を、ポイント付与処理、ポイント移行処理、換金手続処理、支払確認処理の順に説明する。ポイント付与処理は、ユーザ25が買い物の際に共通ポイントカードCを利用することにより、ポイントカードA,Bに新たな個別ポイントを付与する処理である。ポイント移行処理は、ポイントカードA,Bの個別ポイントを共通ポイントに移行する処理である。換金手続処理は、ユーザ25が自身の共通ポイントを換金するときの換金条件を指定する処理である。支払確認処理は、ユーザ25が換金ショップDで現金の支払いを要求したときに行われる処理である。
【0034】
{3.1.ポイント付与処理}
図2は、ポイント付与処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。ユーザ25は、ポイントカードA,Bを既に所持しているとする。
【0035】
まず、ユーザ25に対してポイントカードCが新規に発行されることにより、ユーザ25に関する情報が、共通ポイント会員DB151に登録される(ステップS11)。具体的には、ユーザ25は、共通ポイントカードCの運営者に対して、共通ポイントカードCの発行を申し込む。ユーザは、氏名とともに、自身が所持するポイントカードA,BのIDを申込書に記入する。運営者は、申込書の記入事項に基づいて、ユーザ25に関する情報を共通ポイント会員DB151に登録する。これにより、ユーザ25は、ポイントカードA,Bの代わりに共通ポイントカードCを使用することが可能となる。
【0036】
図3は、共通ポイント会員DB151をテーブルの形式で示す図である。共通ポイント会員IDは、共通ポイントカードCの発行を受けた各ユーザの識別情報である。氏名には、申込書に記載されたユーザの氏名が登録される。個別会員IDには、共通ポイントカードCで利用可能なポイントサービスに対応するポイントカードのIDが登録される。たとえば、ユーザ25の個別会員IDとして、ポイントカードAのID「a1b2」と、ポイントカードBのID「gh89」が登録される。
【0037】
ユーザ25は、共通ポイントカードCを提示して、店舗20Aで商品を購入する。ポイント付与端末2Aは、ユーザ25が支払った商品の購入代金に応じて、ポイントカードAの個別ポイントをユーザ25に対して付与する(ステップS12)。ポイント付与端末2Aは、ポイント付与情報51を共通ポイント管理サーバ1へ送信する(ステップS13)。
【0038】
図4は、ポイント付与情報51を示す図である。図4に示すように、ポイント付与情報51には、共通ポイント会員IDとして、商品を購入したユーザ25に対応する「1234」が記録される。店舗情報は、個別ポイントを発行した店舗20Aを識別する情報である。詳細は後述するが、店舗情報に基づいて、ユーザ25に付与された個別ポイントが、どのポイントカードに対応するかを特定することができる。付与ポイントして、商品の購入代金に基づいて付与された「20pt」が記録される。ユーザ25が、商品購入の際にポイントカードAの個別ポイントを使用した場合、付与ポイントには、マイナスの値が記録される。
【0039】
再び、図2を参照する。データベース管理部14は、受信したポイント付与情報51に基づいて、ポイント管理DB152を更新する(ステップS14)。図5は、ポイント管理DB152をテーブルの形式で示す図である。図5に示すように、ポイント管理DB152には、共通ポイント会員IDと、氏名と、ポイント数とが記録される。ポイント数として、共通ポイントと、ポイントカードA,Bの個別ポイントとが記録される。
【0040】
共通ポイント管理サーバ1には、店舗20A,20Bの店舗情報が予め登録されている。このため、共通ポイント管理サーバ1は、ポイント付与情報51と、予め登録された店舗情報に基づいて、ポイント管理DB152に記録されているユーザ25のポイントカードAのポイント数(1900ポイント)に、20ポイントを加算する。
【0041】
共通ポイント管理サーバ1は、ポイントカードAの個別ポイントを管理する個別管理サーバ4Aに対して、ポイント更新情報52を送信する(ステップS15)。ポイント更新情報52は、ユーザ25のポイントカードAのID(図3参照)と、新たに付与したポイント数(図4参照)とを含む。ポイント更新情報52は、共通ポイント会員DB151と、ポイント付与情報51とに基づいて生成される。
【0042】
個別ポイント管理サーバ4Aは、受信したポイント更新情報52を用いて、個別ポイントDB40Aを更新する(ステップS16)。個別ポイントDB40Aは、ポイントカードAに加入している全会員の個別ポイントを管理するためのデータベースである。つまり、個別ポイントDB40Aは、共通ポイントカードCを所持するユーザ25だけでなく、共通ポイントカードCを所持しない他のユーザの個別ポイントを管理する。
【0043】
ユーザ25が、商品購入の際に、共通ポイントカードCではなく、ポイントカードAを提示することがある。この場合、図1に示すように、ポイント付与端末2Aは、ネットワーク6を介して、ユーザ25のポイントカードAのIDと、付与ポイントとを個別ポイント管理サーバ4Aに送信する。個別ポイント管理サーバ4Aは、受信した情報に基づいて個別ポイント管理DB40Aを更新した後に、ユーザ25に付与されたポイントカードAの個別ポイントが更新されたことを共通ポイント管理サーバ1に通知する。この結果、ポイント管理DB152が更新される。
【0044】
このように、共通ポイント管理サーバ1と、個別ポイント管理サーバ4A,4Bとは、ポイントカードA,Bの個別ポイントが更新されるたびに、ポイント管理DB153と個別ポイント管理DB40A,40Bの内容を同期させる。
【0045】
{3.2.ポイント移行処理}
ユーザ25は、ポイント管理DB152に記録されている個別ポイントを、共通ポイントに移行させることができる。図6は、ポイント移行処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。以下、図6を参照しながら、ポイント移行処理について詳しく説明する。
【0046】
ユーザ端末5は、ユーザ25の操作に応じて、ポイント移行画面の表示要求を、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS21)。ポイント移行部11は、ポイント移行画面の表示要求に基づいて、ポイント移行画面のデータをユーザ端末5に送信する(ステップS22)。ユーザ端末5は、受信したデータに基づいて、ポイント移行画面をモニタに表示する。
【0047】
図7は、ポイント移行画面31を示す図である。個別ポイント表示フレーム31Aには、ユーザ25に付与されているポイントカードA,Bの個別ポイントのポイント数が表示される。図7では、図5に示すポイント管理DB152に基づいてユーザ25のポイント数を表示している。ユーザ25は、ポイントカードAの個別ポイント(1900ポイント)のうち、共通ポイントに移行させるポイント(移行ポイント)のポイント数を、テキストボックス31Bに入力する。テキストボックス31Cには、ポイントカードBの個別ポイント(1200ポイント)のうち、移行ポイントのポイント数が入力される。
【0048】
換算結果表示フレーム31Dには、テキストボックス31B,31Cに入力された移行ポイントを、共通ポイントに換算した場合の換算結果が表示される。換算結果表示フレーム31Dの表示内容は、テキストボックス31B,31Cに移行ポイントが入力されるたびに更新される。
【0049】
換算結果表示フレーム31Dにおいて、テキストボックス31B,31Cに入力された移行ポイントの合計が表示される。移行レートは、移行ポイントの合計から、共通ポイントを算出する際の換算率である。移行レートとして、ポイントカードA,Bの個別ポイントに対して、一律に90%が適用されている。移行ポイントの合計(2500ポイント)に移行レート(90%)を乗ずることにより、移行レート適用後の移行ポイントが、新規共通ポイント(2250ポイント)として算出される。移行ポイントの合計値と新規共通ポイントとの差分ポイント(250ポイント)は、現金をユーザ25に支払う換金ショップ30Dに対して支払われる手数料などとして用いられる。
【0050】
移行レートとして、ポイントカードA,Bに共通の換算率(90%)を適用しなくてもよい。たとえば、ポイントカードA,Bの各個別ポイントの1ポイントあたりの貨幣価値を調整するために、移行レートを個別ポイントごとに設けてもよい。
【0051】
共通ポイント表示フレーム31Eは、ポイント移行に伴う共通ポイントの変化を表示する。共通ポイント残高は、今回のポイント移行を指示する時点でのユーザ25の共通ポイントの残高を示す。新規共通ポイントは、移行レート適用後の移行ポイント(換算結果表示フレーム31D)に相当する。合計共通ポイントは、共通ポイント残高と、新規共通ポイントとの合計値である。つまり、合計共通ポイントは、ポイント移行後に、ユーザ25が利用できる共通ポイントを示す。
【0052】
再び、図6を参照する。ユーザ25が移行確定ボタン31Fをクリックすることにより、ユーザ端末5は、ポイント移行情報53を、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS24)。ポイント移行情報53は、ユーザ25の共通ポイント会員IDと、ポイントカードA,Bのそれぞれの移行ポイントとを含む。
【0053】
ポイント移行部11は、受信したポイント移行情報53に基づいて、ポイント管理DB152を更新する(ステップS25)。ポイント移行部11は、換算レートを予め記憶している。このため、ポイント移行部11は、換算レート(90%)と、ポイントカードA,Bのそれぞれの移行ポイント(1500ポイント,1000ポイント)とから、新規共通ポイント(2250ポイント)を算出する。ポイントカードA,Bのそれぞれの移行ポイントと、新規共通ポイントとに基づいて、ポイント管理DB152が更新される。たとえば、共通ポイント及び個別ポイントが、図5に示すポイント数であった場合、ポイントカードA,Bの個別ポイントから1500,1000ポイントがそれぞれ減算される。共通ポイントには、2250ポイントが加算される。
【0054】
ポイント移行部11は、ポイント管理DB152の更新に伴って、ポイント更新情報52を個別ポイント管理サーバ4Aに送信する(ステップS26)。個別ポイント管理サーバ4Aは、受信したポイント更新情報52に基づいて、個別ポイント管理DB40Aを更新する(ステップS27)。図6に示していないが、ポイント更新情報52は、個別ポイント管理サーバ4Bにも送信される。
【0055】
ポイント移行部11は、ポイントカードA,Bの各個別ポイントを共通ポイントへ移行したことを示す移行履歴情報(図示省略)を作成し、記憶部15に保存する。移行履歴情報は、店舗20A,20Bと、共通ポイントカードCの運営者との間におけるポイントの決済に用いられる。
【0056】
{3.3.換金手続処理}
ユーザ25は、上述したように、自身に付与されている共通ポイントを換金することができる。共通ポイントを換金する場合、ユーザは換金条件を指定する必要がある。
【0057】
図8は、換金手続処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。図8に示すように、ユーザ端末5は、ユーザ25の操作に応じて、共通ポイントの換金手続きを行う換金手続画面の表示要求を、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS31)。表示要求には、発行申込時にユーザ25が指定した、指定した共通ポイントカードCのIDとパスワードとが含まれる。換金手続受付部12は、受信した表示要求に基づいて、換金手続画面のデータをユーザ端末5に送信する(ステップS32)。ユーザ端末5は、受信したデータに基づいて、換金手続画面をモニタに表示する。
【0058】
図9は、ユーザ端末5のモニタに表示される換金手続画面32を示す図である。ユーザ25は、共通ポイントの換金条件を換金手続画面32に入力する(ステップS33)。
【0059】
ユーザ25は、テキストボックス32Fに、自身の共通ポイント会員IDを入力する。換金ポイント指定フレーム32Aには、ポイント管理DB152に記録されたユーザ25の共通ポイントが、共通ポイントの残高として表示される。ユーザ25は、共通ポイントの残高の範囲内で、換金する共通ポイント(換金ポイント)をテキストボックス32Bに入力する。テキストボックス32Bに入力された換金ポイントに応じて、ユーザ25に支払われる金額と、換金後の共通ポイントの残高が、換金ポイント指定フレーム32Aに表示される。
【0060】
ユーザ25は、換金ポイントに基づいて支払われる現金を受け取る店舗を、プルダウンメニュー32C,32Dを用いて指定する。プルダウンメニュー32Cは、ユーザ25が現金の受け取りを希望する店舗が存在する地域のリストを表示する。プルダウンメニュー32Dは、プルダウンメニュー32Cで選択された地域内で、現金の支払いが可能な店舗のリストを表示する。ユーザは、プルダウンメニュー32Dのリストの中から、現金を受け取る店舗を指定する。ユーザ25は、換金ポイントに応じた現金を受け取る際に、本人確認に用いられるパスワードを、テキストボックス32Eに入力する。テキストボックス32Eに入力されるパスワードは、現金の支払の際の本人確認に用いられるワンタイムパスワードであり、ポイントカードCのパスワードとは異なる。
【0061】
ユーザ25が決定ボタン32Gをクリックすることにより、ユーザ端末5は、テキストボックス32B〜32Fに入力された情報を換金条件情報54として、共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS34)。
【0062】
換金手続受付部12は、受信した換金条件情報54に基づいて、換金履歴DB153を更新する(ステップS35)。図10は、換金履歴DB153をテーブルの形式で示す図である。図10に示すように、換金履歴DB153には、整理番号、共通ポイント会員ID、換金ポイント、換金額、選択地域、選択店舗、パスワード、換金済みフラグ、及び換金時刻が記録される。
【0063】
整理番号は、受信した換金条件情報54に割り当てられる識別番号である。共通ポイント会員ID、換金ポイント、換金額、選択地域、選択店舗、及びパスワードは、換金条件情報54に基づいて記録される。換金済みフラグは、換金ポイントに基づく現金が支払済みであるか否かを示すフラグである。換金時刻は、換金ポイントに基づく現金が選択店舗で支払われた時刻を示す。換金履歴DB153の2行目に、ユーザ25が図9に示す換金手続画面32に入力した情報を示す。ユーザ25が換金手続きを行った時点では、換金ポイントに基づく現金の支払いは行われていない。このため、換金済みフラグ及び換金時刻は、この時点では空欄である。
【0064】
再び、図8を参照する。換金手続受付部12は、換金履歴DB153に登録した整理番号、換金額、及び共通ポイント会員IDを記録した支払指示情報55を生成する(ステップS36)。換金手続受付部12は、支払指示情報55を記録した2次元コードを生成する。2次元コードとして、QRコード(登録商標)などを用いることができる。生成された2次元コードは、共通ポイント管理サーバ1からユーザ端末5へ送信される(ステップS37)。
【0065】
{3.4.支払確認処理}
ユーザ25は、ユーザ端末5を操作して、2次元コードを印刷する。ユーザ25は、選択した店舗(換金ショップ30D)で、印刷した2次元コードを提示して、換金ポイントに応じた現金の支払いを要求する。ユーザ端末5が携帯電話などのモバイル機器である場合、ユーザ25は、ユーザ端末5のモニタに2次元コードを表示させて、換金ショップ30Dに提示する。
【0066】
換金ショップ30Dは、ユーザ25の要求に応じて、直ちに換金ポイントに応じた現金を支払うことはない。共通ポイント管理サーバ1が換金ポイントに応じた現金の支払いを許可した場合、換金ショップ30Dは、換金ポイントに応じた現金をユーザ25に支払う。
【0067】
図11は、支払確認処理における共通ポイントシステム100の動作を示すシーケンス図である。換金ショップ30Dに設置されている確認端末3は、2次元コードの読み取り機能を有する。確認端末3は、ユーザが提示した2次元コードを読み取り(ステップS41)、支払指示情報55を再生する。確認端末3は、再生した支払指示情報55に基づいて、換金ポイントに応じた現金の支払いを要求されていると判断して、パスワードの入力画面をモニタに表示する。
【0068】
ユーザ25は、換金手続画面32(図9参照)で指定したパスワードを、確認端末3に入力する(ステップS42)。確認端末3は、パスワードが入力された後に、支払確認情報56を共通ポイント管理サーバ1に送信する(ステップS43)。支払確認情報56は、支払指示情報55の整理番号と、確認端末3に入力されたパスワードと、自装置に予め設定されている換金ショップ30Dの店舗情報とを含む。
【0069】
支払許可部13は、支払確認情報56と、換金履歴DB153とに基づいて、現金の支払いを許可するか否かを判定する(ステップS44)。支払許可部13は、判定結果を示す判定結果情報57を、確認端末3へ送信する(ステップS45)。
【0070】
図12は、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する処理(ステップS44)の流れを示すフローチャートである。支払許可部13は、支払確認情報56の整理番号に対応する換金条件情報54を、換金履歴DB153の中から特定する(ステップS442)。
【0071】
特定した換金条件情報54に対応する換金済みフラグが「換金済み」であれば(ステップS442でYes)、支払許可部13は、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可しない(ステップS443)。これにより、換金ポイントに応じた現金が、二重に支払われることを防止できる。
【0072】
特定した換金条件情報54に対応する換金済みフラグが空欄であれば(ステップS442でNo)、支払許可部13は、支払確認情報56の店舗情報と、特定した換金条件情報54で選択された店舗情報とが一致するか否かを確認する(ステップS444)。
【0073】
店舗情報が一致しない場合(ステップS444でNo)、支払許可部13は、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可しない(ステップ445)。つまり、支払許可部13は、ユーザ25が指定した店舗以外の店舗から、現金の支払いが要求されていると判断する。換金ショップ30Dが、換金ポイントに応じた現金をユーザ25に対して支払ったと偽ることにより、運営者から手数料及び換金ポイントに応じた現金を不正に請求することを防ぐことができる。
【0074】
一方、店舗情報が一致する場合(ステップS444でYes)、支払許可部13は、支払確認情報56のパスワードと、特定した換金条件情報54のパスワードとが一致するか否かを確認する(ステップS445)。パスワードが一致するのであれば(ステップS445でYes)、支払許可部13は、換金手続きをしたユーザ25が現金の支払いを要求していると判断して、現金の支払いを許可する(ステップS446)。パスワードが一致しないのであれば(ステップS445でYes)、支払許可部13は、換金手続きをしていない第三者が、不正に現金の支払いを要求していると判断して、現金の支払いを許可しない(ステップS443)。
【0075】
このように、支払許可部13は、換金済みフラグ、店舗情報、及びパスワードに基づいて、支払確認情報56に応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する。これにより、共通ポイントに基づく現金の支払いが不正に行われることを防ぐことが可能となる。
【0076】
確認端末3は、支払を許可する旨のメッセージが記録された判定結果情報57を受信した場合、現金の支払いが可能であることを示すメッセージをモニタに表示する。この場合、換金ショップ30Dの店員は、ユーザ25に対して現金を支払う。
【0077】
再び、図11を参照する。支払許可部13は、支払を許可するメッセージが記録された判定結果情報57を送信した場合(ステップS45)、換金ポイントに応じた現金の支払いが終了したと判断する。支払許可部13は、ユーザ25の共通ポイントから換金ポイントを減算することにより、ポイント管理DB152を更新する。また、換金履歴DB153において、ステップS442(図12参照)で特定した換金条件情報54に対応する支払済みフラグに、「換金済み」が記録される。これにより、支払確認処理が終了する。
【0078】
以上説明したように、共通ポイントシステム100は、ポイントカードA,Bの各個別ポイントを共通ポイントに移行させるとともに、共通ポイントを現金として支払うことができる。このように、共通ポイントシステム100は、ポイントを現金として支払うという新たなポイントの使用方法を提供することができる。
【0079】
共通ポイント管理サーバ1は、ユーザが指定した換金条件を記録した換金条件情報54と、確認端末3から送信された支払確認情報56とに基づいて、換金ポイントに応じた現金の支払いを許可するか否かを判定する。これにより、換金ポイントに応じた現金の支払が不正に行われることを防止することができる。
【0080】
本実施の形態では、ポイントカードA,Bの個別ポイントを共通ポイントに移行し、共通ポイントを換金する例について説明した。しかし、ポイントカードAの個別ポイントを、共通ポイントに移行させることなく、換金できるようにしてもよい。たとえば、店舗20Aが、ポイントカードAの個別ポイントを直接換金する場合、上述した換金手続処理及び支払確認処理を利用することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 共通ポイント管理サーバ
2A,2B ポイント付与端末
3 ユーザ端末
4A,4B 個別ポイント管理サーバ
5 確認端末
11 ポイント移行部
12 換金手続部
13 支払判定部
15 記憶部
151 共通ポイント会員DB
152 ポイント管理DB
153 換金履歴DB
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに対して発行される換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、
前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記換金条件情報の送信元に送信する換金手続受付部と、
前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、
を備えるポイント管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のポイント管理サーバにおいて、
前記換金条件情報は、
前記現金を支払う店舗を指定した店舗指定情報、
を含み、
前記支払許可部は、前記店舗指定情報と、前記支払確認情報に記録された店舗情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定するポイント管理サーバ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のポイント管理サーバにおいて、
前記換金条件情報は、
前記ユーザにより指定された認証情報、
を含み、
前記支払許可部は、前記指定された認証情報と、前記支払確認情報に記録された認証情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定するポイント管理サーバ。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のポイント管理サーバにおいて、
前記換金手続受付部は、前記換金条件情報に基づいて現金が支払われているか否かを示すフラグ情報を、前記換金条件情報に対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記支払許可部は、前記フラグ情報に基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定するポイント管理サーバ。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のポイント管理サーバにおいて、さらに、
前記ユーザが加入するポイントカードのポイントを、前記ユーザが操作するユーザ端末から送信されたポイント移行情報に基づいて、前記換金用ポイントに移行するポイント移行部、
を備えるポイント管理サーバ。
【請求項6】
ユーザに対して発行される換金用ポイントを管理するポイント管理サーバと、
前記ユーザが操作するユーザ端末と、
店舗に設置され、前記換金用ポイントに応じた額の現金の支払いが可能か否かを前記ポイント管理サーバに確認する確認端末と、
を備え、
前記ポイント管理サーバは、
前記換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を前記ユーザ端末から受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、
前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記ユーザ端末に送信する換金手続受付部と、
前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を前記確認端末から受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、
を備えるポイント管理システム。
【請求項7】
請求項6に記載のポイント管理システムであって、
前記換金手続受付部は、前記支払指示情報を記録した2次元コードを生成し、前記2次元コードを前記ユーザ端末に送信し、
前記確認端末は、前記2次元コードを読み取って前記支払指示情報を再生し、再生した前記支払指示情報を用いて前記支払確認情報を生成するポイント管理システム。
【請求項1】
ユーザに対して発行される換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、
前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記換金条件情報の送信元に送信する換金手続受付部と、
前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、
を備えるポイント管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のポイント管理サーバにおいて、
前記換金条件情報は、
前記現金を支払う店舗を指定した店舗指定情報、
を含み、
前記支払許可部は、前記店舗指定情報と、前記支払確認情報に記録された店舗情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定するポイント管理サーバ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のポイント管理サーバにおいて、
前記換金条件情報は、
前記ユーザにより指定された認証情報、
を含み、
前記支払許可部は、前記指定された認証情報と、前記支払確認情報に記録された認証情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定するポイント管理サーバ。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のポイント管理サーバにおいて、
前記換金手続受付部は、前記換金条件情報に基づいて現金が支払われているか否かを示すフラグ情報を、前記換金条件情報に対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記支払許可部は、前記フラグ情報に基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定するポイント管理サーバ。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のポイント管理サーバにおいて、さらに、
前記ユーザが加入するポイントカードのポイントを、前記ユーザが操作するユーザ端末から送信されたポイント移行情報に基づいて、前記換金用ポイントに移行するポイント移行部、
を備えるポイント管理サーバ。
【請求項6】
ユーザに対して発行される換金用ポイントを管理するポイント管理サーバと、
前記ユーザが操作するユーザ端末と、
店舗に設置され、前記換金用ポイントに応じた額の現金の支払いが可能か否かを前記ポイント管理サーバに確認する確認端末と、
を備え、
前記ポイント管理サーバは、
前記換金用ポイントの換金条件を指定した換金条件情報を前記ユーザ端末から受信した場合、前記換金条件情報を記憶する記憶部と、
前記換金用ポイントに応じた現金の支払いを指示し、かつ前記換金条件情報に対応付けられた支払指示情報を、前記ユーザ端末に送信する換金手続受付部と、
前記支払指示情報に基づく現金の支払いが可能か否かを確認する支払確認情報を前記確認端末から受信した場合、前記支払確認情報と、前記記憶部に記憶された前記換金条件情報とに基づいて、前記現金の支払いを許可するか否かを判定する支払許可部と、
を備えるポイント管理システム。
【請求項7】
請求項6に記載のポイント管理システムであって、
前記換金手続受付部は、前記支払指示情報を記録した2次元コードを生成し、前記2次元コードを前記ユーザ端末に送信し、
前記確認端末は、前記2次元コードを読み取って前記支払指示情報を再生し、再生した前記支払指示情報を用いて前記支払確認情報を生成するポイント管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−79173(P2012−79173A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−225072(P2010−225072)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【出願人】(505044417)株式会社ライフイノベーション (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【出願人】(505044417)株式会社ライフイノベーション (3)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]