ポイント管理システム及びポイント決済サーバ、ポイント決済方法
【課題】加盟店側における、共通ポイントサービスに要する導入コストを低減するポイント管理システムを提供する。
【解決手段】加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、加盟店クライアントサーバ、会員携帯端末、を経由して会員処理サーバからポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有する。
【解決手段】加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、加盟店クライアントサーバ、会員携帯端末、を経由して会員処理サーバからポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイントを利用するポイント会員に対して複数の加盟店間で相互利用が可能なポイントサービスを提供するための管理を行うポイント管理システムに関し、特に、ポイント管理システムにおけるポイント決済技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般消費者を顧客にもつ小売店やサービス業者などでは、集客や顧客の囲い込みを目的として、顧客に対してポイントを付与するポイントサービスを提供するケースが多くなっている。
【0003】
最近では、1つの店舗や企業体だけでしか利用できない閉鎖的なポイント付与サービスのみではなく、複数の店舗や企業の間で相互利用が出来るような共通ポイントサービスを提供するポイント管理システムが普及してきており、ポイントサービスを利用したビジネス市場は成熟しつつある。
【0004】
本発明に関連する公知技術文献としては、ポイントサービスを提供する会員企業間におけるポイントの決済処理を行うことを開示する文献(下記特許文献1参照)や、ポイントを付与した加盟店サーバからのポイント決済が正常に行われない場合も考慮して、複数の加盟店サーバで相互利用可能なポイントサービスを維持した状態で、ポイント決済が正常に行われない影響をできるだけ少なくする改良を特許文献1に適用した下記特許文献2が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−272526号公報
【特許文献2】特開2010−079644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
共通ポイントサービスを行う場合には、ポイントを取得または利用できる加盟店が多いほどポイントプログラムを利用する会員(消費者等)にとって好ましいため、共通会員ポイントサービスを主催する企業や団体等は、より多くの加盟店の獲得が営業の目的のひとつとなる。最近、地域活性化(地元商店街等の振興)などを目的として、中小の商店等を加盟店とする共通ポイントサービスの導入が検討されるケースも多くなってきている。
【0007】
ところで、上記先行技術文献に記載の技術では、加盟店がポイント決済システムを導入するために、各加盟店に専用装置やアプリケーションプログラム、データセンタ等中央のポイント決済サーバ(以下「本部サーバ」と称する。)との専用回線または仮想専用回線(VPN)などを導入する必要がある。さらに、既存のPOSシステムなどに改造を加える必要がある場合も多い。
【0008】
ところが、これらの導入にかかるコストに見合った効果が期待できないような中小の商店等の加盟店は、共通ポイントサービスを主催する企業や団体等の加盟店となりにくいという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、加盟店側における、共通ポイントサービスに要する導入コストを低減することを目的とする。さらに、本発明は、加盟店と本部サーバ間に専用回線を導入しない場合であっても加盟店と本部サーバ間の通信において会員の個人情報等が流れないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一観点によれば、加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムであって、前記ポイント決済サーバは、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント管理システムが提供される。
【0011】
本発明によれば、生成したQRコード等の第2の照合用情報を加盟店処理サーバを経由して加盟店クライアント端末に表示させ、それを会員携帯端末が読み取り、会員処理サーバを経由して再びポイント決済サーバへ戻ってきたランダムな文字列を仮登録したデータの内容と仮登録したデータとを照合して合致した場合のみ会員ポイントの決済を行う機能を持たせる。従って、ポイント決済サーバと加盟店クライアント端末との間では加盟店情報やポイント取引種別及び決済ポイント数等の、会員携帯端末情報を全く含まないデータのやり取りのみが行なわれ、会員携帯端末情報は会員携帯端末とポイント決済サーバとの間のみで交わされる仕組みを提供できる。
【0012】
これにより、加盟店側が、既存のPOSシステムなどに一切改造を加えることなく、また専用の装置、アプリケーションプログラム、専用回線などを導入することなく、ポイント決済を行なうことができ、加盟店と本部サーバ間に専用回線を導入せずセキュリティ上の信頼性が下がっても大丈夫なように加盟店と本部サーバ間の通信において会員の個人情報等が流れないようにすることとが両立できる。
【0013】
前記ポイント決済サーバは、さらに、前記照合用の識別子と、前記加盟店クライアント端末から受信した前記ポイント取引内容情報と、に基づいて作成されたポイント決済用データを、仮登録するポイント仮登録部を有し、前記ポイント決済部は、前記照合部における照合結果が一致した場合は、照合結果が一致した前記照合用の識別子をキーに前記ポイント仮登録部に登録された前記ポイント決済用データを検索し、検索された前記ポイント決済用データに、前記会員携帯端末において前記第2の照合用情報に付加された会員携帯端末IDを設定し、当該会員携帯端末IDに該当するポイント残高を更新することを特徴とする。前記第2の照合用情報は、会員携帯端末情報を含まない情報であることが好ましい。これにより、加盟店処理サーバと加盟店クライアント端末との間におけるデータの秘匿性を高めることができる。換言すれば、加盟店処理サーバと加盟店クライアント端末との間は、一般公衆網等を用いることができる。前記取引用データ生成部は、前記会員処理サーバへのURIを、前記照合用の識別子に付加して、前記第2の照合用情報を生成することが好ましい。これにより、あて先である会員決済サーバを、容易に特定することができる。前記ポイント決済部は、前記照合部における照合結果が一致した場合に、仮登録された前記ポイント決済用データの内容をもとに、決済済みポイント取引データを作成するとともに、前記仮登録された前記ポイント決済用データの「ステータス」を登録済に更新することが好ましい。
【0014】
また、前記加盟店クライアント端末は、前記第2の照合用情報を表示する表示部を有し、前記会員携帯端末は、前記表示部に表示された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部を有することが好ましい。また、前記取引用データ生成部は、前記第2の照合用情報をコード化して前記加盟店サーバに送ることが好ましい。また、前記会員携帯端末は、前記表示部に表示されたコード化された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部と、前記コード化された前記第2の照合用情報をデコードするコード認識部とを有するようにすると良い。
【0015】
また、本発明は、加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済サーバであって、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント決済サーバである。
【0016】
また、本発明は、加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済方法であって、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成ステップと、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合ステップと、前記照合ステップで、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済ステップと、を有することを特徴とするポイント決済方法である。
【0017】
本発明は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。
【発明の効果】
【0018】
本発明のポイント管理システムによれば、以下のような効果がある。
【0019】
加盟店側における、共通ポイントサービス導入に要するコストを低減することができる。さらに、加盟店クライアント端末と本部の加盟店処理サーバとの間に専用回線を導入しない場合であっても加盟店クライアント端末と加盟店処理サーバ間の通信においてポイント会員の個人情報等が流れないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態によるポイント管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示すポイント管理システムのハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態によるポイント管理システムにおける会員携帯端末情報(会員情報)のデータ構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態によるポイント管理システムにおける加盟店クライアント情報(加盟店情報)のデータ構成例を示す図である。
【図5】本実施の形態によるポイント管理システムにおける会員ポイント残高情報のデータ構成例を示す図である。
【図6A】本実施の形態によるポイント管理システムにおける決済に必要な第1の照合用情報のデータ構成例を示す図である。
【図6B】本実施の形態によるポイント管理システムにおける決済処理に用いられ、第1の照合用情報と照合される第2の照合用情報のデータ構成例を示す図である。
【図7】本実施の形態によるポイント管理システムにおけるポイント仮取引情報のデータ構成例を示す図である。
【図8】本実施の形態によるポイント管理システムにおける当日ポイント取引情報のデータ構成例を示す図である。
【図9】本実施の形態によるポイント管理システムにおけるポイント取引履歴情報のデータ構成例を示す図である。
【図10】本実施の形態によるポイント管理システムにおけるポイント決済の基本的な処理の流れを示すシーケンス図である。
【図11】本実施の形態によるポイント管理システムにおける加盟店クライアント端末に表示される画面表示例を示す図である。
【図12】本実施の形態によるポイント管理システムにおける会員携帯端末に表示される画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態によるポイント管理システムについて図面を参照しながら説明を行う。
【0022】
図1は、本実施の形態によるポイント管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態によるポイント管理システムは、共通会員ポイントサービスを主催する企業や団体等が管理するポイント管理装置Aと、共通会員ポイントサービスに加盟する加盟店がそれぞれ管理する加盟店クライアント端末1400と、共通会員ポイントサービスの提供を受ける会員が所持する会員携帯端末1500と、から構成される。
【0023】
ポイント管理装置Aは、ポイント決済処理を行なうポイント決済サーバ(1000)と、主に加盟店に関する必要情報を処理する加盟店処理サーバ(1100)と、主に会員に関する必要情報を処理する会員処理サーバ(1200)と、システムに必要なデータを格納したデータストレージ装置(1300)と、から構成される。
【0024】
ポイント管理装置Aにおいて、ポイント決済サーバ(1000)と加盟店処理サーバ(1100)、及び、ポイント決済サーバ(1000)と会員処理サーバ(1200)は、それぞれLAN(Local Area Network)などのネットワークで接続されている。また、ポイント決済サーバ(1000)、加盟店処理サーバ(1100)、会員処理サーバ(1200)は、データストレージ装置(1300)とそれぞれLANなどのネットワークで接続されている。
【0025】
加盟店クライアント端末(1400)と加盟店処理サーバ(1100)とは、一般回線(公衆網)であるインターネット回線等で接続されており、既存の設備を援用することができる。インターネット接続の通信においては、相互の通信は、HTTPS等の安全なプロトコルで行われるが、専用線やVPN等を用いた場合と比較してセキュリティは高くない。
【0026】
会員携帯端末(1500)と会員処理サーバ(1200)とは一般的なキャリアが提供する無線通信網およびキャリアが提供する専用線で接続されており、相互の通信の安全性は携帯電話のキャリアが確保している。
【0027】
本実施の形態によるポイント管理システムでは、加盟店クライアント端末(1400)と加盟店処理サーバ(1100)との間を、コストを考えてセキュリティ(特に情報の盗聴・漏洩などに対する)が比較的低いが安価な公衆回線で接続することができる(これに限定するものではない)。そのかわりに、加盟店クライアント端末(1400)と加盟店処理サーバ(1100)と間では、漏洩した際に甚大な被害が生じるプライバシーに関する会員情報(会員携帯端末情報)・会員を特定した取引情報等を漏らさないようにする。そのための構成については後述する。
【0028】
ポイント決済サーバ(1000)のアプリケーションプログラムにより提供される機能は、ポイント取引を開始する処理を行なう取引用データ生成部(1001)と、加盟店処理サーバ(1100)からのポイント取引要求に応じて、後述する照合用文字列(第1の照合用識別子)を発行し取引を仮登録するポイント仮登録部(1002)と、仮登録したデータの照合用文字列と会員携帯端末から送付されたデータの照合用文字列(第2の照合用識別子)を比較する会員・加盟店取引用データ照合部(1003)と、照合に成功した際にポイント取引の決済を行うことでポイント取引を確定させるポイント決済部(1004)と、から構成される。
【0029】
加盟店処理サーバ(1100)のアプリケーションプログラムは、加盟店用データ送受信部(1101)と、加盟店クライアント端末(1400)へ送り加盟店クライアント端末(1400)において表示させる画面用データを生成する画面表示情報生成部(1102)と、加盟店クライアント端末(1400)のログイン処理を行なう加盟店ログイン処理部(1103)と、から構成される。
【0030】
会員処理サーバ(1200)のアプリケーションプログラムは、会員携帯端末(1500)との間で通信を行なう会員用データ送受信部(1201)と、会員携帯端末(1500)へ送り会員携帯端末(1500)において表示させる画面用データを生成する会員端末画面表示情報生成部(1202)と、から構成される。
【0031】
データストレージ装置(1300)に格納されているデータは、会員携帯端末情報(1301)、会員ポイント残高(1302)、照合用データ(1303)、ポイント仮取引データ(1304)、当日ポイント取引データ(1305)、ポイント取引履歴データ(1306)、加盟店クライアント端末情報(1307)から構成される。尚、データストレージ装置(1300)は、ポイント管理装置A内のメモリ(HDDなど)に格納されていても良く、或いは、ネットワーク接続により接続されている外部サーバから取得できるようにしても良い。
【0032】
加盟店クライアント端末(1400)は、画面表示部(1402)と、データ送受信部(1401)と、から構成される。
【0033】
会員携帯端末(1500)は、会員が所持する携帯端末である。
【0034】
図2は、図1に示すポイント管理システムのハードウェア構成例を示す機能ブロックである。それぞれの装置間の接続は図1を参照して説明したとおりである。符号は、図1の符号に1000番を足した符号を用いている。
【0035】
ポイント決済サーバ(2000)は、演算を行なうCPU(中央演算装置:2001)と、RAMなどの主記憶装置(2002)と、HDDなどの補助記憶装置(2003)と、通信インタフェース(2005)を備え、補助記憶装置(2003)にアプリケーションプログラム(2004)が格納され、適宜、主記憶装置(2002)にロードされ、処理が実行される。アプリケーションプログラム(2004)の構成例としては、図1を参照して説明したとおりである。
【0036】
加盟店処理サーバ(2100)は、演算を行なうCPU(2101)と、主記憶装置(2102)と、補助記憶装置(2103)と、通信インタフェース(2105)と、を備え、補助記憶装置(2103)にアプリケーションプログラム(2104)が格納され、適宜、主記憶装置(2102)にアプリケーションプログラム(2104)がロードされ、CPU(2101)により処理が実行される。アプリケーションプログラム(2104)の構成例(機能)は、図1を参照して説明したとおりである。
【0037】
会員処理サーバ(2200)は、演算を行なうCPU(2201)と、主記憶装置(2202)と、補助記憶装置(2203)と、通信インタフェース(2205)と、を備え、補助記憶装置(2203)にアプリケーションプログラム(2204)が格納され、適宜、主記憶装置(2202)にアプリケーションプログラム(2204)がロードされ、CPU(2201)により処理が実行される。アプリケーションプログラム(2204)の構成例は、図1を参照して説明したとおりである。
【0038】
データストレージ装置(2300)は、図1で説明したデータを格納するためのデータベース群1301〜1307までと、通信インタフェース(2301)と、を備える。
【0039】
加盟店クライアント端末(2400)は、一般的な個人用PC(パーソナルコンピュータ)を用いることができ、演算を行なうCPU(2401)と、主記憶装置(2402)と、補助記憶装置(2403)と、液晶ディスプレイなどの画面表示装置(2404)と、通信インタフェース(2405)と、を備える。
【0040】
会員携帯端末(2500)は、通信部(2501)、表示部(2502)、QRコード等を読み取るのに十分な解像度(機能)を備えたカメラ(2503)、CPU(2505)と、QRコード認識部(2504)等、を備える。
【0041】
以下、ポイント管理システムで用いられるデータの構成例について説明する。
【0042】
図3は、ポイント管理システムの提供するポイントサービスを利用する会員の会員携帯端末情報(1301)のデータ構成例を示す図である。会員携帯端末情報には、携帯電話番号や会員名等の会員の個人情報が含まれている。会員携帯端末情報(1301)のデータは、会員の携帯端末を一意に識別する会員携帯端末ID(機番など:31)、会員名(32)、携帯電話番号(33)を有し、それ以外にも、例えば、会員の属性に関する情報(34)(氏名のフリガナ、郵便番号、住所、入会年月日など)を有していても良い。
【0043】
図4は、ポイント管理システムを利用したポイントプログラムに加盟している加盟店クライアント端末(1400)の加盟店クライアント端末情報を示すデータ構成例を示す図である。加盟店クライアント端末情報は、加盟店クライアント端末ID(41)、加盟店名(42)、加盟店クライアント端末(1400)へのログイン用パスワード(43)、を有する。さらに、詳細は図示していないが、加盟店の属性に関する情報(加盟店の郵便番号、住所、加盟年月日、代表者氏名、加盟店クライアント端末(1400)の管理者情報など)(44)を有していても良い。
【0044】
図5は、ポイント管理システムを利用する、会員携帯端末(1500)に付与されたポイント残高を格納した会員ポイント残高情報のデータ構成例を示す図である。会員ポイント残高情報のデータは、会員携帯端末ID(51)、ポイント残高(52)を有し、例えば、それ以外にも会員ポイントの残高に関する情報(例えば、ポイントの有効期限などに関する情報)(53)を有している。尚、加盟店クライアント端末ID(41)や会員携帯端末ID(51)は、実際には、加盟店ID、会員IDでも良いが、説明を簡単にするため、以降の説明では、端末毎にIDが付与されているものとして説明を行う。
【0045】
図6Aは、ポイント管理システムで利用する、第1の照合用データであって、照合用データのデータベース(1303)に格納する、決済に必要な第1の照合用情報のデータ構成例を示す図である。第1の照合用データは、ポイント決済サーバ(1000)の取引用データ生成部(1001)が、加盟店処理サーバ(1100)から取引内容(取引があった旨の通知を兼ねる)を加盟店クライアント端末(1400)から加盟店処理サーバ(1100)を介して受け取った際に生成する取引に対して一意に識別可能なデータである例えば照合用文字列(識別子61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、例えば第1の照合用データの作成が行われた日時を示す情報であるタイムスタンプ(63)と、照合用文字列による照合処理が済んでいるか否かを示す照合済みフラグ(64)と、後述する無効フラグ(65)と、から構成される。照合用文字列(識別子61)とは、一連のポイント取引開始時にポイント決済サーバ(1000)が発行する、システムで一意になるような例えば十分に大きな桁数の英数字文字列である。このうち、照合用文字列(識別子61)は必須の情報であり、その他の情報は、後述する照合時における照合の精度を向上させるためのデータである。
【0046】
図6Bは、図6Aに示す第1の照合用情報と照合される第2の照合用情報のデータ構成例を示す図である。図6Bに示すように、第2の照合用情報は、照合用文字列(識別子)(61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、タイムスタンプ(63)と、会員処理サーバ(1200)のURI(67)と、取引内容データ(68)と、を有している。照合用文字列(識別子)(61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、タイムスタンプ(63)と、は、第1の照合用情報から引き継いだ情報である。会員処理サーバ(1200)のURI(67)は、加盟店処理サーバ(1100)、加盟店クライアント端末(1400)、会員携帯端末(1500)を介して、会員処理サーバ(1200)に第2の照合用情報が移動する際に、最終的な移動先である会員処理サーバ(1200)のURIを保持することで、そのURIをあて先として、会員処理サーバ(1200)に第2の照合用情報を送るために設けられている。この場合にも、照合用文字列(61)とURI(67)が必須の情報となる。
【0047】
このように、第2の照合用情報は、例えば、後述するように、ポイント決済サーバ(1000)の取引用データ生成部(1001)において発行された照合用文字列(識別子)(61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、会員処理サーバ(1200)の接続用URI(67)と、引き継いだ取引内容(取引種別、ポイント数等の取引内容等(68)の情報に基づいて、QRコードなどにコード化される。コード化する理由は、情報を便利に取り扱うためであり、コード化は必須ではない。
【0048】
この第2の照合用情報に基づくQRコードは、ポイント決済サーバ(1000)から、加盟店処理サーバ(1100)を経由して加盟店クライアント端末(1400)にQRコードを表示させ、それを会員携帯端末(1500)により読み取り、会員処理サーバ(1200)を経由して再びポイント決済サーバ(1000)に戻る。このようにして、再び、ポイント決済サーバ(1000)に戻った、第2の照合用情報に含まれるランダムな文字列である照合用文字列(識別子)(61)等を、図6Aに示す第1の照合用情報に含まれる照合用文字列(識別子)(61)と照合する。この際、会員携帯端末IDが図6Bの第2の照合用情報に付加される。
【0049】
後述する図7に示すように、ポイント決済サーバ(1000)に登録しておいたポイント仮取引情報に含まれる照合用文字列(識別子)(61)データ等と照合し、両者が合致した場合のみ、ポイント決済サーバ(1000)は、仮取引を本取引とし、会員ポイントの決済を行う。これにより、不正なポイント決済を防止することができる。
【0050】
また、QRコードなどの第2の照合用情報には、加盟店情報やポイント取引種別及び決済ポイント数等の情報を含めても、図3に示す会員携帯端末情報などの個人情報を含めないようにすることで、ポイント決済処理において、加盟店処理サーバ(1100)と加盟店クライアント端末(1400)との間の、インターネットNTにおいて情報の漏洩が生じたとしても、会員携帯端末情報などを含めないため、個人情報が漏洩することがない。もちろん、会員携帯端末情報以外にも、漏洩させたくない情報は、QRコードに含めないようにすることができる。
【0051】
図7は、ポイント管理システムを利用し、加盟店クライアント端末1400から要求されたポイント取引を、ポイント仮取引データベース(1304)内のポイント仮登録部(1002)に一時的に記録しておくポイント仮取引データの一構成例を示す図である。
【0052】
図7に示すポイント仮取引データは、例えば、取引日付(71)、取引時刻(72)、加盟店クライアント端末ID(73)、会員携帯端末ID(74)、ポイント付与又はポイント還元のいずれであるかを示す取引種別(75)、付与又は還元されるポイント数(76)、図6A、図6Bにも示した照合用文字列(識別子)(77)、ステータス情報(78)から構成される。尚、取引種別(75)は、ポイントの操作(加盟店クライアント端末(1400)から会員にポイントが与えられる「付与」、会員携帯端末(1500)がポイントを利用する「還元」など)を示す情報であり、加盟店クライアント端末(1400)から得た情報である。ステータス情報(78)は、仮登録された当該データが、現在、どのような状態にあるのか(照合待ち状態、本登録済み状態など)を示す情報である。図7に示すポイント仮取引データは、図8に示す当日ポイント取引データを作成するために、図8のデータ構成とレイアウトを一致させることで図8のデータを生成しやすいようにすることも目的として持たせたデータであり、任意に設けられるデータである。
【0053】
図8は、ポイント管理システムを利用する、当日分(1日分など)の確定済み(決済済み)のポイント取引の情報を格納する当日(決済済み)ポイント取引データベース(1305)内に格納される当日ポイント取引データの一構成例を示す図である。図7に示すポイント仮取引情報に基づいて作成される(レイアウトを同じにしている)。
【0054】
当日ポイント取引データは、取引番号(81)と、取引日付(82)と、取引時刻(83)と、加盟店クライアント端末ID(84)と、会員携帯端末IDと、取引種別(86)と、ポイント数(87)と、から構成される。取引番号(81)は、システムで一意になるような十分大きな桁数の数字が、例えば取引の順番、決済の順番などに沿って付与される。
【0055】
図9は、ポイント管理システムを利用し、確定済みのポイント取引の一定期間の情報をポイント取引履歴データベース(1306)に格納される、ポイント取引履歴データの一構成例を示す図である。ポイント取引履歴データは、取引番号(91)と、取引日付(92)と、取引時刻(93)と、加盟店ID(94)と、会員ID(95)と、取引種別(96)と、ポイント数(97)と、から構成される。それぞれの項目は、上記図8の当日ポイント取引データの各項目と同じものである。図8の当日ポイント取引データが、日締め処理バッチなどにより、ポイント取引履歴データベース(1306)内に移動させるように構成される。取引日付などによりソート可能になっていても良い。
【0056】
図10は、ポイント管理システムにおける会員ポイント決済処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図11は、加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部(1402)に表示される画面の一例を示す図である。図12は会員携帯端末(1500)の画面表示部(2502)に表示される画面の一例を示す図である。
【0057】
図11(a)に示すように、加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部(1402)に表示されるログイン画面(g1100)は、加盟店IDの入力部(g1101)と、加盟店パスワードの入力部(g1102)と、画面に入力された情報を加盟店サーバに送信するログインボタン(g1103)から構成される。
【0058】
まず、クライアントが商品等を加盟店で購入することにより、ポイント決済取引が開始される場合に、加盟店の店員K等が、加盟店クライアント端末(1400)のログイン画面からログイン入力(s1011)を行なう。ログイン入力では、ログイン画面に加盟店ID、パスワードなどの情報が入力される。
【0059】
加盟店クライアント端末(1400)が、加盟店処理サーバ(1100)へ、ログイン要求(s1002)を送信すると、それを受信した加盟店処理サーバ(1100)の加盟店ログイン処理部(1103)は、ログイン処理(s1013)を行なう。ログイン処理(s1013)では、加盟店クライアント端末(1400)から送信された加盟店クライアント端末IDとパスワードとをキーに、加盟店クライアント端末情報(1307)の加盟店クライアント端末ID(41)およびログイン用パスワード(43)を検索し、該当レコードが存在した場合は、ログインが成功したものとし、該当レコードが存在しない場合は、ログインが失敗したものとする。なお、ログイン処理に関しては、ログインに失敗した場合は、エラーメッセージを加盟店クライアント端末(1400)に送信し、ログイン処理を終了する。
【0060】
ログインに成功した場合は、加盟店処理サーバ(1100)の画面表示情報生成部(1102)は取引入力画面を生成し、加盟店クライアント端末(1400)へ取引入力画面を送信する(s1014)。加盟店クライアント端末(1400)は取引入力画面を表示する。
【0061】
図11(b)に示すように、取引入力画面(g1110)は、加盟店クライアント端末IDおよび加盟店名の表示部(g1111)と、取引種別の入力部(g1112)と、ポイント数の入力部(g1113)と、画面に入力された情報を加盟店処理サーバ(1100)に送信する送信ボタン(g1114)から構成される。
【0062】
加盟店の店員Kにより、取引入力画面(g1110)に、ポイント付与、ポイント還元などの取引の内容が入力され、送信ボタンの押下がなされると、加盟店クライアント端末(1400)は、取引内容(加盟店クライアント端末ID、取引種別(ポイント付与、またはポイント還元)、ポイント数等)を加盟店処理サーバ(1100)へ送信する(s1016)。
【0063】
取引内容を受信した加盟店処理サーバ(1100)は、ポイント決済サーバ(1000)へ取引内容(加盟店クライアント端末ID、取引種別、ポイント数等)を引き継ぐ(s1017)。
【0064】
ポイント決済サーバ(1000)の取引用データ生成部(1001)では、取引毎に一意の照合用文字列(識別子)(61)を生成・発行し、会員処理サーバ(1200)の接続用URI(67)、照合用文字列(識別子)(61)および引き継いだ取引内容(加盟店クライアント端末ID(73)、取引種別(75)、ポイント数(76))などの情報からQRコード(図6B)を生成する(s1018)。
【0065】
次に、ポイント決済サーバ(1000)のポイント仮登録部(1002)では、照合用文字列(識別子)(61)や上記取引内容をもとに、ポイント仮取引データ(図7)のレコードを作成する(s1019)。取引内容は、(s1016、s1017)の処理により得られたものである。このとき、ポイント仮取引データのステータス(78)には「照合待ち」を設定する。会員携帯端末ID(74)の欄は仮登録(ステータス(78)が照合待ち)の、この時点では空白を設定する。
【0066】
引き続き、ポイント決裁サーバ(1000)のポイント仮登録部(1002)では、図6Aに示す照合用データレコードの作成を行なう(s1020)。照合用データレコードのタイムスタンプ(63)には、処理時刻のタイムスタンプを設定する。また、照合済みフラグは”0”(未照合)を設定し、無効フラグには”0”(有効)を設定する。
【0067】
ポイント決済サーバ(1000)は、QRコード(図6B)を加盟店処理サーバ(1100)へ引継ぎ(s1021)、加盟店処理サーバ(1100)の画面表示情報生成部(1102)は、取引画面を作成し加盟店クライアント端末(1400)へ送信する(s1022)。
【0068】
図11(c)に示す取引確認画面(g1120)は、加盟店クライアントIDおよび加盟店名の表示部(g1121)と、QRコードの表示部(g1122)と、メッセージ表示部(g1123)と、取引種別表示部(g1124)と、ポイント数表示部(g1125)と、取引を取り消し再び取引入力画面へ遷移するためのキャンセルボタン(g1126)と、から構成される。
【0069】
加盟店クライアント端末(1400)の画面に表示されたQRコードを会員携帯端末(1500)のカメラ(2503)が撮影すると、図12(a)の情報送信画面(g1200)が表示される。
【0070】
図12(a)の情報送信画面(g1200)は、会員携帯端末(1500)付属のカメラ(2503)でQRコードを読み取った後に表示される画面であり、メッセージ表示部(g1201)と、接続先情報のリンク部(g1202)と、から構成される。会員携帯端末(1500)は、図6Bに示される撮影された情報(接続先(会員処理サーバ(1200)のURI(67)、照合用文字列(識別子)(61)、取引種別、ポイント数等の取引情報(68))等に、例えば自身の会員携帯端末の電話番号等の会員携帯端末IDが付加され、このデータが会員処理サーバ(1200)のURI(67)に基づいて会員処理サーバ(1200)へ送信される。
【0071】
会員処理サーバ(1200)は、(s1023)で撮影されたQRコードに含まれる情報(図6B)等に会員携帯端末IDが付加されたデータをポイント決済サーバ(1000)へ引き継ぐ(s1026)。ポイント決済サーバ(1000)は、引き継いだデータと、(s1020)で作成した図6Aのレコード(照合用文字列(識別子)(61))とを、照合用文字列(識別子)をキーにして照合する(s1026)。照合処理(s1026)は、「照合用文字列(識別子)」(61)が一致するレコードについて、図6Aの照合用データの「加盟店クライアント端末ID」が、引き継いだ加盟店クライアント端末IDと一致し、かつ、照合用データの「照合済みフラグ」(65)が”0”(未照合)であり、かつ、照合用データの「タイムスタンプ」(63)と処理現在の日時とが、予め定めた一定の閾値以内である場合に、照合結果が一致すると判断する。この照合結果が一致と判定された場合は、図6Aのレコードに、照合用データレコードの作成時には空欄であった会員携帯端末IDを格納し、「照合済みフラグ」を”1”(照合済み)に更新する。尚、「タイムスタンプ」(63)の照合処理は任意であるが、照合処理において、照合用文字列(識別子)(61)以外に、タイムスタンプ(63)を用いることで、照合の精度を向上させることができる。
【0072】
照合結果が一致しない場合は、図6Aに示す該当レコードの「無効フラグ」(66)を”1”(データ無効)に更新し、取引がエラーになった旨のメッセージを、加盟店クライアント端末(1400)および会員携帯端末(1500)に送信し、処理を終了する。
【0073】
尚、不要なデータを削除する目的で、図6Aの照合用データから、定期的に「無効フラグ」が”1”(データ無効)のレコードを削除する処理を行っても良い。この場合、さらに照合用データのレコードを定期的にチェックし、「タイムスタンプ」と処理現在の日時との差が予め定めた一定の閾値を超える場合は、当該レコードの「無効フラグ」を”1”(データ無効)とする。
【0074】
図6Aと図6Bとの照合用文字列に基づく照合結果が一致した場合は、ポイント仮取引レコード作成処理(s1019)で作成し、図7で示される内容をもとに、ポイント決済データを作成し、ポイント決済を行なう(s1027)。ポイント決済処理(s1027)では、まず照合結果が一致した「照合用文字列(識別子)」をキーに図7に示すポイント仮取引のレコードを選択し、同レコードに「会員携帯端末ID(74)」を設定する。この会員携帯端末ID(74)は、図6Bに示すデータにより作成されたQRコードにこれを読みとった会員携帯端末の会員携帯端末IDが付加されてポイント決済サーバ(1000)に戻った際に、照合結果に基づいて照合結果が一致した図6Aに示す第1の照合用情報に含まれる照合用文字列と同じ照合用文字列をもつポイント仮取引データ(図7)の空欄に会員携帯端末ID(74)を挿入する。
【0075】
次に取引種別が「還元」の場合は、会員ポイント残高テーブルを参照し、当該会員の「ポイント残高」が、処理しようとしているポイント数以上であることのチェックを行なう。チェックの結果、当該会員の「ポイント残高」が処理しようとしているポイント数に満たない場合は、会員残高不足の旨のメッセージを、加盟店クライアント端末(1400)および会員携帯端末(1500)に送信し、処理を終了する。
【0076】
取引種別が「付与」であるか、「還元」の場合であって上記チェックの結果、会員ポイント残高不足でない場合には、会員ポイント残高の当該会員携帯端末(1500)に該当するレコードの「ポイント残高」を更新する。また、図7に示すポイント仮取引レコードの内容をもとに、図8に示す当日ポイント取引データを作成し、「当日ポイント取引」にレコードの追加を行う。図7のポイント仮取引の同レコードの「ステータス」を”本登録済”に更新する。
【0077】
ここまでの一連の処理が正常終了した場合、ポイント決済サーバ(1000)は、加盟店処理サーバ(1100)および会員処理サーバ(1200)へ、決済完了通知を送信する(s1028)、(s1030)。決済完了通知を受け取った加盟店処理サーバ(1200)は、完了画面を生成し、加盟店クライアント端末(1400)へ送信する(s1029)。また、決済完了通知を受け取った会員処理サーバ(1200)は、完了画面を生成し、会員携帯端末(1500)へ完了画面を送信する(s1031)。
【0078】
図11(d)に示す加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部に表示される完了画面(g1130)は、加盟店クライアント端末(1400)へポイント決済が正常終了した旨を伝える画面であり、加盟店クライアント端末のID(加盟店名などでも良い)表示部(g1131)と、メッセージ表示部(g1132)と、図8、図9の取引番号(81、91)を表示する取引番号表示部(g1133)と、取引種別(86,96)を表示する取引種別表示部(g1134)と、付与等されたポイント数を表示するポイント数表示部(g1135)と、再び取引入力画面へ遷移するための新規取引ボタン(g1136)と、から構成される。加盟店では、加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部に表示される完了画面により、ポイント決済処理が完了したことを報知することができる。
【0079】
また、図12(b)は、(s1031)で会員携帯端末(1500)の画面表示部(2502)に表示される画面の一例を示した図であり、完了画面の表示例を示す図である。図12(b)に示すように、完了画面には、会員携帯端末ID(会員番号でも良い)(g1211)と、取引を行った加盟店クライアント端末(1400)のID(取引店のIDでも良い)と、ポイント結果が正常終了したなどのメッセージ表示部(g1213)と、取引番号(81,91)(g1214)と、取引種別(86,96)(g1215)と、ポイント数(87、97)(g1216)と、から構成される。会員は、会員携帯端末(1500)の画面表示部に表示される完了画面により、ポイント決済処理が完了したこと、どの程度のポイントに関する決済が完了したかを確認することができる。この時点で、付与又は還元されたポイントと、それまでに保持しているポイントとに基づいて、現時点の保有ポイント数をいつでも知ることができる。また、次の取引時における、取引の成立(保有ポイント数が使用する還元ポイント数を上回ること等)を判定することができる。
【0080】
図8のデータに基づいて、図9のポイント取引履歴を作成することもできる。図8及び図9に示すデータは、それぞれ、図1・2の、当日ポイント取引DB(1305)、ポイント取引履歴DB(1306)に格納され、ポイント決済の証拠となるデータとして保存される。
【0081】
以上に説明したように、本実施の形態によるポイント管理システムでは、加盟店側における、共通ポイントサービスに要する導入コストを低減することができる。さらに、加盟店クライアント端末とポイント管理装置との間に専用回線等一般回線を用いた場合でも、加盟店と本部サーバ間の通信において会員の個人情報等が流れないようにすることができる。従って、セキュリティの低下を抑制することができる。
【0082】
尚、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0083】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、ポイント管理システムに利用可能である。
【符号の説明】
【0085】
A…ポイント管理装置、1000…ポイント決済サーバ、1001…取引用データ生成部、1002…ポイント仮登録部、1003…会員・加盟店取引用データ照合部、1004…ポイント決済部、1100…加盟店処理サーバ、1101…加盟店用データ送受信部、1102…画面表示情報生成部、1103…加盟店ログイン処理部、1200…会員サーバ、1201…会員用データ送受信部、1202…会員端末画面表示情報生成部、1300…データストレージ装置、1301…会員携帯端末情報、1302…会員ポイント残高情報、1303…照合用データ、1304…ポイント仮取引データ、1305…当日ポイント取引、1306…ポイント取引履歴、1307…加盟店クライアント端末情報、1400…加盟店クライアント端末、2401…CPU、2402…主記憶装置、2403…補助記憶装置、2404…画面表示装置、2405…通信インタフェース、1500…会員携帯端末、2501…通信部、2502…表示部、2503…カメラ、2504…コード認識部、2505…CPU。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイントを利用するポイント会員に対して複数の加盟店間で相互利用が可能なポイントサービスを提供するための管理を行うポイント管理システムに関し、特に、ポイント管理システムにおけるポイント決済技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般消費者を顧客にもつ小売店やサービス業者などでは、集客や顧客の囲い込みを目的として、顧客に対してポイントを付与するポイントサービスを提供するケースが多くなっている。
【0003】
最近では、1つの店舗や企業体だけでしか利用できない閉鎖的なポイント付与サービスのみではなく、複数の店舗や企業の間で相互利用が出来るような共通ポイントサービスを提供するポイント管理システムが普及してきており、ポイントサービスを利用したビジネス市場は成熟しつつある。
【0004】
本発明に関連する公知技術文献としては、ポイントサービスを提供する会員企業間におけるポイントの決済処理を行うことを開示する文献(下記特許文献1参照)や、ポイントを付与した加盟店サーバからのポイント決済が正常に行われない場合も考慮して、複数の加盟店サーバで相互利用可能なポイントサービスを維持した状態で、ポイント決済が正常に行われない影響をできるだけ少なくする改良を特許文献1に適用した下記特許文献2が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−272526号公報
【特許文献2】特開2010−079644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
共通ポイントサービスを行う場合には、ポイントを取得または利用できる加盟店が多いほどポイントプログラムを利用する会員(消費者等)にとって好ましいため、共通会員ポイントサービスを主催する企業や団体等は、より多くの加盟店の獲得が営業の目的のひとつとなる。最近、地域活性化(地元商店街等の振興)などを目的として、中小の商店等を加盟店とする共通ポイントサービスの導入が検討されるケースも多くなってきている。
【0007】
ところで、上記先行技術文献に記載の技術では、加盟店がポイント決済システムを導入するために、各加盟店に専用装置やアプリケーションプログラム、データセンタ等中央のポイント決済サーバ(以下「本部サーバ」と称する。)との専用回線または仮想専用回線(VPN)などを導入する必要がある。さらに、既存のPOSシステムなどに改造を加える必要がある場合も多い。
【0008】
ところが、これらの導入にかかるコストに見合った効果が期待できないような中小の商店等の加盟店は、共通ポイントサービスを主催する企業や団体等の加盟店となりにくいという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、加盟店側における、共通ポイントサービスに要する導入コストを低減することを目的とする。さらに、本発明は、加盟店と本部サーバ間に専用回線を導入しない場合であっても加盟店と本部サーバ間の通信において会員の個人情報等が流れないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一観点によれば、加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムであって、前記ポイント決済サーバは、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント管理システムが提供される。
【0011】
本発明によれば、生成したQRコード等の第2の照合用情報を加盟店処理サーバを経由して加盟店クライアント端末に表示させ、それを会員携帯端末が読み取り、会員処理サーバを経由して再びポイント決済サーバへ戻ってきたランダムな文字列を仮登録したデータの内容と仮登録したデータとを照合して合致した場合のみ会員ポイントの決済を行う機能を持たせる。従って、ポイント決済サーバと加盟店クライアント端末との間では加盟店情報やポイント取引種別及び決済ポイント数等の、会員携帯端末情報を全く含まないデータのやり取りのみが行なわれ、会員携帯端末情報は会員携帯端末とポイント決済サーバとの間のみで交わされる仕組みを提供できる。
【0012】
これにより、加盟店側が、既存のPOSシステムなどに一切改造を加えることなく、また専用の装置、アプリケーションプログラム、専用回線などを導入することなく、ポイント決済を行なうことができ、加盟店と本部サーバ間に専用回線を導入せずセキュリティ上の信頼性が下がっても大丈夫なように加盟店と本部サーバ間の通信において会員の個人情報等が流れないようにすることとが両立できる。
【0013】
前記ポイント決済サーバは、さらに、前記照合用の識別子と、前記加盟店クライアント端末から受信した前記ポイント取引内容情報と、に基づいて作成されたポイント決済用データを、仮登録するポイント仮登録部を有し、前記ポイント決済部は、前記照合部における照合結果が一致した場合は、照合結果が一致した前記照合用の識別子をキーに前記ポイント仮登録部に登録された前記ポイント決済用データを検索し、検索された前記ポイント決済用データに、前記会員携帯端末において前記第2の照合用情報に付加された会員携帯端末IDを設定し、当該会員携帯端末IDに該当するポイント残高を更新することを特徴とする。前記第2の照合用情報は、会員携帯端末情報を含まない情報であることが好ましい。これにより、加盟店処理サーバと加盟店クライアント端末との間におけるデータの秘匿性を高めることができる。換言すれば、加盟店処理サーバと加盟店クライアント端末との間は、一般公衆網等を用いることができる。前記取引用データ生成部は、前記会員処理サーバへのURIを、前記照合用の識別子に付加して、前記第2の照合用情報を生成することが好ましい。これにより、あて先である会員決済サーバを、容易に特定することができる。前記ポイント決済部は、前記照合部における照合結果が一致した場合に、仮登録された前記ポイント決済用データの内容をもとに、決済済みポイント取引データを作成するとともに、前記仮登録された前記ポイント決済用データの「ステータス」を登録済に更新することが好ましい。
【0014】
また、前記加盟店クライアント端末は、前記第2の照合用情報を表示する表示部を有し、前記会員携帯端末は、前記表示部に表示された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部を有することが好ましい。また、前記取引用データ生成部は、前記第2の照合用情報をコード化して前記加盟店サーバに送ることが好ましい。また、前記会員携帯端末は、前記表示部に表示されたコード化された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部と、前記コード化された前記第2の照合用情報をデコードするコード認識部とを有するようにすると良い。
【0015】
また、本発明は、加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済サーバであって、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント決済サーバである。
【0016】
また、本発明は、加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済方法であって、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成ステップと、前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合ステップと、前記照合ステップで、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済ステップと、を有することを特徴とするポイント決済方法である。
【0017】
本発明は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。
【発明の効果】
【0018】
本発明のポイント管理システムによれば、以下のような効果がある。
【0019】
加盟店側における、共通ポイントサービス導入に要するコストを低減することができる。さらに、加盟店クライアント端末と本部の加盟店処理サーバとの間に専用回線を導入しない場合であっても加盟店クライアント端末と加盟店処理サーバ間の通信においてポイント会員の個人情報等が流れないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態によるポイント管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示すポイント管理システムのハードウェア構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態によるポイント管理システムにおける会員携帯端末情報(会員情報)のデータ構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態によるポイント管理システムにおける加盟店クライアント情報(加盟店情報)のデータ構成例を示す図である。
【図5】本実施の形態によるポイント管理システムにおける会員ポイント残高情報のデータ構成例を示す図である。
【図6A】本実施の形態によるポイント管理システムにおける決済に必要な第1の照合用情報のデータ構成例を示す図である。
【図6B】本実施の形態によるポイント管理システムにおける決済処理に用いられ、第1の照合用情報と照合される第2の照合用情報のデータ構成例を示す図である。
【図7】本実施の形態によるポイント管理システムにおけるポイント仮取引情報のデータ構成例を示す図である。
【図8】本実施の形態によるポイント管理システムにおける当日ポイント取引情報のデータ構成例を示す図である。
【図9】本実施の形態によるポイント管理システムにおけるポイント取引履歴情報のデータ構成例を示す図である。
【図10】本実施の形態によるポイント管理システムにおけるポイント決済の基本的な処理の流れを示すシーケンス図である。
【図11】本実施の形態によるポイント管理システムにおける加盟店クライアント端末に表示される画面表示例を示す図である。
【図12】本実施の形態によるポイント管理システムにおける会員携帯端末に表示される画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態によるポイント管理システムについて図面を参照しながら説明を行う。
【0022】
図1は、本実施の形態によるポイント管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態によるポイント管理システムは、共通会員ポイントサービスを主催する企業や団体等が管理するポイント管理装置Aと、共通会員ポイントサービスに加盟する加盟店がそれぞれ管理する加盟店クライアント端末1400と、共通会員ポイントサービスの提供を受ける会員が所持する会員携帯端末1500と、から構成される。
【0023】
ポイント管理装置Aは、ポイント決済処理を行なうポイント決済サーバ(1000)と、主に加盟店に関する必要情報を処理する加盟店処理サーバ(1100)と、主に会員に関する必要情報を処理する会員処理サーバ(1200)と、システムに必要なデータを格納したデータストレージ装置(1300)と、から構成される。
【0024】
ポイント管理装置Aにおいて、ポイント決済サーバ(1000)と加盟店処理サーバ(1100)、及び、ポイント決済サーバ(1000)と会員処理サーバ(1200)は、それぞれLAN(Local Area Network)などのネットワークで接続されている。また、ポイント決済サーバ(1000)、加盟店処理サーバ(1100)、会員処理サーバ(1200)は、データストレージ装置(1300)とそれぞれLANなどのネットワークで接続されている。
【0025】
加盟店クライアント端末(1400)と加盟店処理サーバ(1100)とは、一般回線(公衆網)であるインターネット回線等で接続されており、既存の設備を援用することができる。インターネット接続の通信においては、相互の通信は、HTTPS等の安全なプロトコルで行われるが、専用線やVPN等を用いた場合と比較してセキュリティは高くない。
【0026】
会員携帯端末(1500)と会員処理サーバ(1200)とは一般的なキャリアが提供する無線通信網およびキャリアが提供する専用線で接続されており、相互の通信の安全性は携帯電話のキャリアが確保している。
【0027】
本実施の形態によるポイント管理システムでは、加盟店クライアント端末(1400)と加盟店処理サーバ(1100)との間を、コストを考えてセキュリティ(特に情報の盗聴・漏洩などに対する)が比較的低いが安価な公衆回線で接続することができる(これに限定するものではない)。そのかわりに、加盟店クライアント端末(1400)と加盟店処理サーバ(1100)と間では、漏洩した際に甚大な被害が生じるプライバシーに関する会員情報(会員携帯端末情報)・会員を特定した取引情報等を漏らさないようにする。そのための構成については後述する。
【0028】
ポイント決済サーバ(1000)のアプリケーションプログラムにより提供される機能は、ポイント取引を開始する処理を行なう取引用データ生成部(1001)と、加盟店処理サーバ(1100)からのポイント取引要求に応じて、後述する照合用文字列(第1の照合用識別子)を発行し取引を仮登録するポイント仮登録部(1002)と、仮登録したデータの照合用文字列と会員携帯端末から送付されたデータの照合用文字列(第2の照合用識別子)を比較する会員・加盟店取引用データ照合部(1003)と、照合に成功した際にポイント取引の決済を行うことでポイント取引を確定させるポイント決済部(1004)と、から構成される。
【0029】
加盟店処理サーバ(1100)のアプリケーションプログラムは、加盟店用データ送受信部(1101)と、加盟店クライアント端末(1400)へ送り加盟店クライアント端末(1400)において表示させる画面用データを生成する画面表示情報生成部(1102)と、加盟店クライアント端末(1400)のログイン処理を行なう加盟店ログイン処理部(1103)と、から構成される。
【0030】
会員処理サーバ(1200)のアプリケーションプログラムは、会員携帯端末(1500)との間で通信を行なう会員用データ送受信部(1201)と、会員携帯端末(1500)へ送り会員携帯端末(1500)において表示させる画面用データを生成する会員端末画面表示情報生成部(1202)と、から構成される。
【0031】
データストレージ装置(1300)に格納されているデータは、会員携帯端末情報(1301)、会員ポイント残高(1302)、照合用データ(1303)、ポイント仮取引データ(1304)、当日ポイント取引データ(1305)、ポイント取引履歴データ(1306)、加盟店クライアント端末情報(1307)から構成される。尚、データストレージ装置(1300)は、ポイント管理装置A内のメモリ(HDDなど)に格納されていても良く、或いは、ネットワーク接続により接続されている外部サーバから取得できるようにしても良い。
【0032】
加盟店クライアント端末(1400)は、画面表示部(1402)と、データ送受信部(1401)と、から構成される。
【0033】
会員携帯端末(1500)は、会員が所持する携帯端末である。
【0034】
図2は、図1に示すポイント管理システムのハードウェア構成例を示す機能ブロックである。それぞれの装置間の接続は図1を参照して説明したとおりである。符号は、図1の符号に1000番を足した符号を用いている。
【0035】
ポイント決済サーバ(2000)は、演算を行なうCPU(中央演算装置:2001)と、RAMなどの主記憶装置(2002)と、HDDなどの補助記憶装置(2003)と、通信インタフェース(2005)を備え、補助記憶装置(2003)にアプリケーションプログラム(2004)が格納され、適宜、主記憶装置(2002)にロードされ、処理が実行される。アプリケーションプログラム(2004)の構成例としては、図1を参照して説明したとおりである。
【0036】
加盟店処理サーバ(2100)は、演算を行なうCPU(2101)と、主記憶装置(2102)と、補助記憶装置(2103)と、通信インタフェース(2105)と、を備え、補助記憶装置(2103)にアプリケーションプログラム(2104)が格納され、適宜、主記憶装置(2102)にアプリケーションプログラム(2104)がロードされ、CPU(2101)により処理が実行される。アプリケーションプログラム(2104)の構成例(機能)は、図1を参照して説明したとおりである。
【0037】
会員処理サーバ(2200)は、演算を行なうCPU(2201)と、主記憶装置(2202)と、補助記憶装置(2203)と、通信インタフェース(2205)と、を備え、補助記憶装置(2203)にアプリケーションプログラム(2204)が格納され、適宜、主記憶装置(2202)にアプリケーションプログラム(2204)がロードされ、CPU(2201)により処理が実行される。アプリケーションプログラム(2204)の構成例は、図1を参照して説明したとおりである。
【0038】
データストレージ装置(2300)は、図1で説明したデータを格納するためのデータベース群1301〜1307までと、通信インタフェース(2301)と、を備える。
【0039】
加盟店クライアント端末(2400)は、一般的な個人用PC(パーソナルコンピュータ)を用いることができ、演算を行なうCPU(2401)と、主記憶装置(2402)と、補助記憶装置(2403)と、液晶ディスプレイなどの画面表示装置(2404)と、通信インタフェース(2405)と、を備える。
【0040】
会員携帯端末(2500)は、通信部(2501)、表示部(2502)、QRコード等を読み取るのに十分な解像度(機能)を備えたカメラ(2503)、CPU(2505)と、QRコード認識部(2504)等、を備える。
【0041】
以下、ポイント管理システムで用いられるデータの構成例について説明する。
【0042】
図3は、ポイント管理システムの提供するポイントサービスを利用する会員の会員携帯端末情報(1301)のデータ構成例を示す図である。会員携帯端末情報には、携帯電話番号や会員名等の会員の個人情報が含まれている。会員携帯端末情報(1301)のデータは、会員の携帯端末を一意に識別する会員携帯端末ID(機番など:31)、会員名(32)、携帯電話番号(33)を有し、それ以外にも、例えば、会員の属性に関する情報(34)(氏名のフリガナ、郵便番号、住所、入会年月日など)を有していても良い。
【0043】
図4は、ポイント管理システムを利用したポイントプログラムに加盟している加盟店クライアント端末(1400)の加盟店クライアント端末情報を示すデータ構成例を示す図である。加盟店クライアント端末情報は、加盟店クライアント端末ID(41)、加盟店名(42)、加盟店クライアント端末(1400)へのログイン用パスワード(43)、を有する。さらに、詳細は図示していないが、加盟店の属性に関する情報(加盟店の郵便番号、住所、加盟年月日、代表者氏名、加盟店クライアント端末(1400)の管理者情報など)(44)を有していても良い。
【0044】
図5は、ポイント管理システムを利用する、会員携帯端末(1500)に付与されたポイント残高を格納した会員ポイント残高情報のデータ構成例を示す図である。会員ポイント残高情報のデータは、会員携帯端末ID(51)、ポイント残高(52)を有し、例えば、それ以外にも会員ポイントの残高に関する情報(例えば、ポイントの有効期限などに関する情報)(53)を有している。尚、加盟店クライアント端末ID(41)や会員携帯端末ID(51)は、実際には、加盟店ID、会員IDでも良いが、説明を簡単にするため、以降の説明では、端末毎にIDが付与されているものとして説明を行う。
【0045】
図6Aは、ポイント管理システムで利用する、第1の照合用データであって、照合用データのデータベース(1303)に格納する、決済に必要な第1の照合用情報のデータ構成例を示す図である。第1の照合用データは、ポイント決済サーバ(1000)の取引用データ生成部(1001)が、加盟店処理サーバ(1100)から取引内容(取引があった旨の通知を兼ねる)を加盟店クライアント端末(1400)から加盟店処理サーバ(1100)を介して受け取った際に生成する取引に対して一意に識別可能なデータである例えば照合用文字列(識別子61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、例えば第1の照合用データの作成が行われた日時を示す情報であるタイムスタンプ(63)と、照合用文字列による照合処理が済んでいるか否かを示す照合済みフラグ(64)と、後述する無効フラグ(65)と、から構成される。照合用文字列(識別子61)とは、一連のポイント取引開始時にポイント決済サーバ(1000)が発行する、システムで一意になるような例えば十分に大きな桁数の英数字文字列である。このうち、照合用文字列(識別子61)は必須の情報であり、その他の情報は、後述する照合時における照合の精度を向上させるためのデータである。
【0046】
図6Bは、図6Aに示す第1の照合用情報と照合される第2の照合用情報のデータ構成例を示す図である。図6Bに示すように、第2の照合用情報は、照合用文字列(識別子)(61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、タイムスタンプ(63)と、会員処理サーバ(1200)のURI(67)と、取引内容データ(68)と、を有している。照合用文字列(識別子)(61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、タイムスタンプ(63)と、は、第1の照合用情報から引き継いだ情報である。会員処理サーバ(1200)のURI(67)は、加盟店処理サーバ(1100)、加盟店クライアント端末(1400)、会員携帯端末(1500)を介して、会員処理サーバ(1200)に第2の照合用情報が移動する際に、最終的な移動先である会員処理サーバ(1200)のURIを保持することで、そのURIをあて先として、会員処理サーバ(1200)に第2の照合用情報を送るために設けられている。この場合にも、照合用文字列(61)とURI(67)が必須の情報となる。
【0047】
このように、第2の照合用情報は、例えば、後述するように、ポイント決済サーバ(1000)の取引用データ生成部(1001)において発行された照合用文字列(識別子)(61)と、加盟店クライアント端末ID(62)と、会員処理サーバ(1200)の接続用URI(67)と、引き継いだ取引内容(取引種別、ポイント数等の取引内容等(68)の情報に基づいて、QRコードなどにコード化される。コード化する理由は、情報を便利に取り扱うためであり、コード化は必須ではない。
【0048】
この第2の照合用情報に基づくQRコードは、ポイント決済サーバ(1000)から、加盟店処理サーバ(1100)を経由して加盟店クライアント端末(1400)にQRコードを表示させ、それを会員携帯端末(1500)により読み取り、会員処理サーバ(1200)を経由して再びポイント決済サーバ(1000)に戻る。このようにして、再び、ポイント決済サーバ(1000)に戻った、第2の照合用情報に含まれるランダムな文字列である照合用文字列(識別子)(61)等を、図6Aに示す第1の照合用情報に含まれる照合用文字列(識別子)(61)と照合する。この際、会員携帯端末IDが図6Bの第2の照合用情報に付加される。
【0049】
後述する図7に示すように、ポイント決済サーバ(1000)に登録しておいたポイント仮取引情報に含まれる照合用文字列(識別子)(61)データ等と照合し、両者が合致した場合のみ、ポイント決済サーバ(1000)は、仮取引を本取引とし、会員ポイントの決済を行う。これにより、不正なポイント決済を防止することができる。
【0050】
また、QRコードなどの第2の照合用情報には、加盟店情報やポイント取引種別及び決済ポイント数等の情報を含めても、図3に示す会員携帯端末情報などの個人情報を含めないようにすることで、ポイント決済処理において、加盟店処理サーバ(1100)と加盟店クライアント端末(1400)との間の、インターネットNTにおいて情報の漏洩が生じたとしても、会員携帯端末情報などを含めないため、個人情報が漏洩することがない。もちろん、会員携帯端末情報以外にも、漏洩させたくない情報は、QRコードに含めないようにすることができる。
【0051】
図7は、ポイント管理システムを利用し、加盟店クライアント端末1400から要求されたポイント取引を、ポイント仮取引データベース(1304)内のポイント仮登録部(1002)に一時的に記録しておくポイント仮取引データの一構成例を示す図である。
【0052】
図7に示すポイント仮取引データは、例えば、取引日付(71)、取引時刻(72)、加盟店クライアント端末ID(73)、会員携帯端末ID(74)、ポイント付与又はポイント還元のいずれであるかを示す取引種別(75)、付与又は還元されるポイント数(76)、図6A、図6Bにも示した照合用文字列(識別子)(77)、ステータス情報(78)から構成される。尚、取引種別(75)は、ポイントの操作(加盟店クライアント端末(1400)から会員にポイントが与えられる「付与」、会員携帯端末(1500)がポイントを利用する「還元」など)を示す情報であり、加盟店クライアント端末(1400)から得た情報である。ステータス情報(78)は、仮登録された当該データが、現在、どのような状態にあるのか(照合待ち状態、本登録済み状態など)を示す情報である。図7に示すポイント仮取引データは、図8に示す当日ポイント取引データを作成するために、図8のデータ構成とレイアウトを一致させることで図8のデータを生成しやすいようにすることも目的として持たせたデータであり、任意に設けられるデータである。
【0053】
図8は、ポイント管理システムを利用する、当日分(1日分など)の確定済み(決済済み)のポイント取引の情報を格納する当日(決済済み)ポイント取引データベース(1305)内に格納される当日ポイント取引データの一構成例を示す図である。図7に示すポイント仮取引情報に基づいて作成される(レイアウトを同じにしている)。
【0054】
当日ポイント取引データは、取引番号(81)と、取引日付(82)と、取引時刻(83)と、加盟店クライアント端末ID(84)と、会員携帯端末IDと、取引種別(86)と、ポイント数(87)と、から構成される。取引番号(81)は、システムで一意になるような十分大きな桁数の数字が、例えば取引の順番、決済の順番などに沿って付与される。
【0055】
図9は、ポイント管理システムを利用し、確定済みのポイント取引の一定期間の情報をポイント取引履歴データベース(1306)に格納される、ポイント取引履歴データの一構成例を示す図である。ポイント取引履歴データは、取引番号(91)と、取引日付(92)と、取引時刻(93)と、加盟店ID(94)と、会員ID(95)と、取引種別(96)と、ポイント数(97)と、から構成される。それぞれの項目は、上記図8の当日ポイント取引データの各項目と同じものである。図8の当日ポイント取引データが、日締め処理バッチなどにより、ポイント取引履歴データベース(1306)内に移動させるように構成される。取引日付などによりソート可能になっていても良い。
【0056】
図10は、ポイント管理システムにおける会員ポイント決済処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図11は、加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部(1402)に表示される画面の一例を示す図である。図12は会員携帯端末(1500)の画面表示部(2502)に表示される画面の一例を示す図である。
【0057】
図11(a)に示すように、加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部(1402)に表示されるログイン画面(g1100)は、加盟店IDの入力部(g1101)と、加盟店パスワードの入力部(g1102)と、画面に入力された情報を加盟店サーバに送信するログインボタン(g1103)から構成される。
【0058】
まず、クライアントが商品等を加盟店で購入することにより、ポイント決済取引が開始される場合に、加盟店の店員K等が、加盟店クライアント端末(1400)のログイン画面からログイン入力(s1011)を行なう。ログイン入力では、ログイン画面に加盟店ID、パスワードなどの情報が入力される。
【0059】
加盟店クライアント端末(1400)が、加盟店処理サーバ(1100)へ、ログイン要求(s1002)を送信すると、それを受信した加盟店処理サーバ(1100)の加盟店ログイン処理部(1103)は、ログイン処理(s1013)を行なう。ログイン処理(s1013)では、加盟店クライアント端末(1400)から送信された加盟店クライアント端末IDとパスワードとをキーに、加盟店クライアント端末情報(1307)の加盟店クライアント端末ID(41)およびログイン用パスワード(43)を検索し、該当レコードが存在した場合は、ログインが成功したものとし、該当レコードが存在しない場合は、ログインが失敗したものとする。なお、ログイン処理に関しては、ログインに失敗した場合は、エラーメッセージを加盟店クライアント端末(1400)に送信し、ログイン処理を終了する。
【0060】
ログインに成功した場合は、加盟店処理サーバ(1100)の画面表示情報生成部(1102)は取引入力画面を生成し、加盟店クライアント端末(1400)へ取引入力画面を送信する(s1014)。加盟店クライアント端末(1400)は取引入力画面を表示する。
【0061】
図11(b)に示すように、取引入力画面(g1110)は、加盟店クライアント端末IDおよび加盟店名の表示部(g1111)と、取引種別の入力部(g1112)と、ポイント数の入力部(g1113)と、画面に入力された情報を加盟店処理サーバ(1100)に送信する送信ボタン(g1114)から構成される。
【0062】
加盟店の店員Kにより、取引入力画面(g1110)に、ポイント付与、ポイント還元などの取引の内容が入力され、送信ボタンの押下がなされると、加盟店クライアント端末(1400)は、取引内容(加盟店クライアント端末ID、取引種別(ポイント付与、またはポイント還元)、ポイント数等)を加盟店処理サーバ(1100)へ送信する(s1016)。
【0063】
取引内容を受信した加盟店処理サーバ(1100)は、ポイント決済サーバ(1000)へ取引内容(加盟店クライアント端末ID、取引種別、ポイント数等)を引き継ぐ(s1017)。
【0064】
ポイント決済サーバ(1000)の取引用データ生成部(1001)では、取引毎に一意の照合用文字列(識別子)(61)を生成・発行し、会員処理サーバ(1200)の接続用URI(67)、照合用文字列(識別子)(61)および引き継いだ取引内容(加盟店クライアント端末ID(73)、取引種別(75)、ポイント数(76))などの情報からQRコード(図6B)を生成する(s1018)。
【0065】
次に、ポイント決済サーバ(1000)のポイント仮登録部(1002)では、照合用文字列(識別子)(61)や上記取引内容をもとに、ポイント仮取引データ(図7)のレコードを作成する(s1019)。取引内容は、(s1016、s1017)の処理により得られたものである。このとき、ポイント仮取引データのステータス(78)には「照合待ち」を設定する。会員携帯端末ID(74)の欄は仮登録(ステータス(78)が照合待ち)の、この時点では空白を設定する。
【0066】
引き続き、ポイント決裁サーバ(1000)のポイント仮登録部(1002)では、図6Aに示す照合用データレコードの作成を行なう(s1020)。照合用データレコードのタイムスタンプ(63)には、処理時刻のタイムスタンプを設定する。また、照合済みフラグは”0”(未照合)を設定し、無効フラグには”0”(有効)を設定する。
【0067】
ポイント決済サーバ(1000)は、QRコード(図6B)を加盟店処理サーバ(1100)へ引継ぎ(s1021)、加盟店処理サーバ(1100)の画面表示情報生成部(1102)は、取引画面を作成し加盟店クライアント端末(1400)へ送信する(s1022)。
【0068】
図11(c)に示す取引確認画面(g1120)は、加盟店クライアントIDおよび加盟店名の表示部(g1121)と、QRコードの表示部(g1122)と、メッセージ表示部(g1123)と、取引種別表示部(g1124)と、ポイント数表示部(g1125)と、取引を取り消し再び取引入力画面へ遷移するためのキャンセルボタン(g1126)と、から構成される。
【0069】
加盟店クライアント端末(1400)の画面に表示されたQRコードを会員携帯端末(1500)のカメラ(2503)が撮影すると、図12(a)の情報送信画面(g1200)が表示される。
【0070】
図12(a)の情報送信画面(g1200)は、会員携帯端末(1500)付属のカメラ(2503)でQRコードを読み取った後に表示される画面であり、メッセージ表示部(g1201)と、接続先情報のリンク部(g1202)と、から構成される。会員携帯端末(1500)は、図6Bに示される撮影された情報(接続先(会員処理サーバ(1200)のURI(67)、照合用文字列(識別子)(61)、取引種別、ポイント数等の取引情報(68))等に、例えば自身の会員携帯端末の電話番号等の会員携帯端末IDが付加され、このデータが会員処理サーバ(1200)のURI(67)に基づいて会員処理サーバ(1200)へ送信される。
【0071】
会員処理サーバ(1200)は、(s1023)で撮影されたQRコードに含まれる情報(図6B)等に会員携帯端末IDが付加されたデータをポイント決済サーバ(1000)へ引き継ぐ(s1026)。ポイント決済サーバ(1000)は、引き継いだデータと、(s1020)で作成した図6Aのレコード(照合用文字列(識別子)(61))とを、照合用文字列(識別子)をキーにして照合する(s1026)。照合処理(s1026)は、「照合用文字列(識別子)」(61)が一致するレコードについて、図6Aの照合用データの「加盟店クライアント端末ID」が、引き継いだ加盟店クライアント端末IDと一致し、かつ、照合用データの「照合済みフラグ」(65)が”0”(未照合)であり、かつ、照合用データの「タイムスタンプ」(63)と処理現在の日時とが、予め定めた一定の閾値以内である場合に、照合結果が一致すると判断する。この照合結果が一致と判定された場合は、図6Aのレコードに、照合用データレコードの作成時には空欄であった会員携帯端末IDを格納し、「照合済みフラグ」を”1”(照合済み)に更新する。尚、「タイムスタンプ」(63)の照合処理は任意であるが、照合処理において、照合用文字列(識別子)(61)以外に、タイムスタンプ(63)を用いることで、照合の精度を向上させることができる。
【0072】
照合結果が一致しない場合は、図6Aに示す該当レコードの「無効フラグ」(66)を”1”(データ無効)に更新し、取引がエラーになった旨のメッセージを、加盟店クライアント端末(1400)および会員携帯端末(1500)に送信し、処理を終了する。
【0073】
尚、不要なデータを削除する目的で、図6Aの照合用データから、定期的に「無効フラグ」が”1”(データ無効)のレコードを削除する処理を行っても良い。この場合、さらに照合用データのレコードを定期的にチェックし、「タイムスタンプ」と処理現在の日時との差が予め定めた一定の閾値を超える場合は、当該レコードの「無効フラグ」を”1”(データ無効)とする。
【0074】
図6Aと図6Bとの照合用文字列に基づく照合結果が一致した場合は、ポイント仮取引レコード作成処理(s1019)で作成し、図7で示される内容をもとに、ポイント決済データを作成し、ポイント決済を行なう(s1027)。ポイント決済処理(s1027)では、まず照合結果が一致した「照合用文字列(識別子)」をキーに図7に示すポイント仮取引のレコードを選択し、同レコードに「会員携帯端末ID(74)」を設定する。この会員携帯端末ID(74)は、図6Bに示すデータにより作成されたQRコードにこれを読みとった会員携帯端末の会員携帯端末IDが付加されてポイント決済サーバ(1000)に戻った際に、照合結果に基づいて照合結果が一致した図6Aに示す第1の照合用情報に含まれる照合用文字列と同じ照合用文字列をもつポイント仮取引データ(図7)の空欄に会員携帯端末ID(74)を挿入する。
【0075】
次に取引種別が「還元」の場合は、会員ポイント残高テーブルを参照し、当該会員の「ポイント残高」が、処理しようとしているポイント数以上であることのチェックを行なう。チェックの結果、当該会員の「ポイント残高」が処理しようとしているポイント数に満たない場合は、会員残高不足の旨のメッセージを、加盟店クライアント端末(1400)および会員携帯端末(1500)に送信し、処理を終了する。
【0076】
取引種別が「付与」であるか、「還元」の場合であって上記チェックの結果、会員ポイント残高不足でない場合には、会員ポイント残高の当該会員携帯端末(1500)に該当するレコードの「ポイント残高」を更新する。また、図7に示すポイント仮取引レコードの内容をもとに、図8に示す当日ポイント取引データを作成し、「当日ポイント取引」にレコードの追加を行う。図7のポイント仮取引の同レコードの「ステータス」を”本登録済”に更新する。
【0077】
ここまでの一連の処理が正常終了した場合、ポイント決済サーバ(1000)は、加盟店処理サーバ(1100)および会員処理サーバ(1200)へ、決済完了通知を送信する(s1028)、(s1030)。決済完了通知を受け取った加盟店処理サーバ(1200)は、完了画面を生成し、加盟店クライアント端末(1400)へ送信する(s1029)。また、決済完了通知を受け取った会員処理サーバ(1200)は、完了画面を生成し、会員携帯端末(1500)へ完了画面を送信する(s1031)。
【0078】
図11(d)に示す加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部に表示される完了画面(g1130)は、加盟店クライアント端末(1400)へポイント決済が正常終了した旨を伝える画面であり、加盟店クライアント端末のID(加盟店名などでも良い)表示部(g1131)と、メッセージ表示部(g1132)と、図8、図9の取引番号(81、91)を表示する取引番号表示部(g1133)と、取引種別(86,96)を表示する取引種別表示部(g1134)と、付与等されたポイント数を表示するポイント数表示部(g1135)と、再び取引入力画面へ遷移するための新規取引ボタン(g1136)と、から構成される。加盟店では、加盟店クライアント端末(1400)の画面表示部に表示される完了画面により、ポイント決済処理が完了したことを報知することができる。
【0079】
また、図12(b)は、(s1031)で会員携帯端末(1500)の画面表示部(2502)に表示される画面の一例を示した図であり、完了画面の表示例を示す図である。図12(b)に示すように、完了画面には、会員携帯端末ID(会員番号でも良い)(g1211)と、取引を行った加盟店クライアント端末(1400)のID(取引店のIDでも良い)と、ポイント結果が正常終了したなどのメッセージ表示部(g1213)と、取引番号(81,91)(g1214)と、取引種別(86,96)(g1215)と、ポイント数(87、97)(g1216)と、から構成される。会員は、会員携帯端末(1500)の画面表示部に表示される完了画面により、ポイント決済処理が完了したこと、どの程度のポイントに関する決済が完了したかを確認することができる。この時点で、付与又は還元されたポイントと、それまでに保持しているポイントとに基づいて、現時点の保有ポイント数をいつでも知ることができる。また、次の取引時における、取引の成立(保有ポイント数が使用する還元ポイント数を上回ること等)を判定することができる。
【0080】
図8のデータに基づいて、図9のポイント取引履歴を作成することもできる。図8及び図9に示すデータは、それぞれ、図1・2の、当日ポイント取引DB(1305)、ポイント取引履歴DB(1306)に格納され、ポイント決済の証拠となるデータとして保存される。
【0081】
以上に説明したように、本実施の形態によるポイント管理システムでは、加盟店側における、共通ポイントサービスに要する導入コストを低減することができる。さらに、加盟店クライアント端末とポイント管理装置との間に専用回線等一般回線を用いた場合でも、加盟店と本部サーバ間の通信において会員の個人情報等が流れないようにすることができる。従って、セキュリティの低下を抑制することができる。
【0082】
尚、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0083】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、ポイント管理システムに利用可能である。
【符号の説明】
【0085】
A…ポイント管理装置、1000…ポイント決済サーバ、1001…取引用データ生成部、1002…ポイント仮登録部、1003…会員・加盟店取引用データ照合部、1004…ポイント決済部、1100…加盟店処理サーバ、1101…加盟店用データ送受信部、1102…画面表示情報生成部、1103…加盟店ログイン処理部、1200…会員サーバ、1201…会員用データ送受信部、1202…会員端末画面表示情報生成部、1300…データストレージ装置、1301…会員携帯端末情報、1302…会員ポイント残高情報、1303…照合用データ、1304…ポイント仮取引データ、1305…当日ポイント取引、1306…ポイント取引履歴、1307…加盟店クライアント端末情報、1400…加盟店クライアント端末、2401…CPU、2402…主記憶装置、2403…補助記憶装置、2404…画面表示装置、2405…通信インタフェース、1500…会員携帯端末、2501…通信部、2502…表示部、2503…カメラ、2504…コード認識部、2505…CPU。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムであって、
前記ポイント決済サーバは、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、
前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、
前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント管理システム。
【請求項2】
前記ポイント決済サーバは、
さらに、前記照合用の識別子と、前記加盟店クライアント端末から受信した前記ポイント取引内容情報と、に基づいて作成されたポイント決済用データを、仮登録するポイント仮登録部を有し、
前記ポイント決済部は、
前記照合部における照合結果が一致した場合は、照合結果が一致した前記照合用の識別子をキーに前記ポイント仮登録部に登録された前記ポイント決済用データを検索し、検索された前記ポイント決済用データに、前記会員携帯端末において前記第2の照合用情報に付加された会員携帯端末IDを設定し、当該会員携帯端末IDに該当するポイント残高を更新することを特徴とする請求項1に記載のポイント管理システム。
【請求項3】
前記第2の照合用情報は、会員携帯端末情報を含まない情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポイント管理システム。
【請求項4】
前記取引用データ生成部は、前記会員処理サーバへのURIを、前記照合用の識別子に付加して、前記第2の照合用情報を生成することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のポイント管理システム。
【請求項5】
前記ポイント決済部は、
前記照合部における照合結果が一致した場合に、仮登録された前記ポイント決済用データの内容をもとに、決済済みポイント取引データを作成するとともに、前記仮登録された前記ポイント決済用データの「ステータス」を登録済に更新することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のポイント管理装置。
【請求項6】
前記加盟店クライアント端末は、前記第2の照合用情報を表示する表示部を有し、
前記会員携帯端末は、前記表示部に表示された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のポイント管理システム。
【請求項7】
前記取引用データ生成部は、
前記第2の照合用情報をコード化して前記加盟店サーバに送ることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のポイント管理システム。
【請求項8】
前記会員携帯端末は、前記表示部に表示されたコード化された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部と、
前記コード化された前記第2の照合用情報をデコードするコード認識部とを有することを特徴とする請求項7に記載のポイント管理システム。
【請求項9】
加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済サーバであって、
前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、
前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、
前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント決済サーバ。
【請求項10】
加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済方法であって、
前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成ステップと、
前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合ステップと、
前記照合ステップで、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済ステップと、を有することを特徴とするポイント決済方法。
【請求項1】
加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムであって、
前記ポイント決済サーバは、前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、
前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、
前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント管理システム。
【請求項2】
前記ポイント決済サーバは、
さらに、前記照合用の識別子と、前記加盟店クライアント端末から受信した前記ポイント取引内容情報と、に基づいて作成されたポイント決済用データを、仮登録するポイント仮登録部を有し、
前記ポイント決済部は、
前記照合部における照合結果が一致した場合は、照合結果が一致した前記照合用の識別子をキーに前記ポイント仮登録部に登録された前記ポイント決済用データを検索し、検索された前記ポイント決済用データに、前記会員携帯端末において前記第2の照合用情報に付加された会員携帯端末IDを設定し、当該会員携帯端末IDに該当するポイント残高を更新することを特徴とする請求項1に記載のポイント管理システム。
【請求項3】
前記第2の照合用情報は、会員携帯端末情報を含まない情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポイント管理システム。
【請求項4】
前記取引用データ生成部は、前記会員処理サーバへのURIを、前記照合用の識別子に付加して、前記第2の照合用情報を生成することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のポイント管理システム。
【請求項5】
前記ポイント決済部は、
前記照合部における照合結果が一致した場合に、仮登録された前記ポイント決済用データの内容をもとに、決済済みポイント取引データを作成するとともに、前記仮登録された前記ポイント決済用データの「ステータス」を登録済に更新することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のポイント管理装置。
【請求項6】
前記加盟店クライアント端末は、前記第2の照合用情報を表示する表示部を有し、
前記会員携帯端末は、前記表示部に表示された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のポイント管理システム。
【請求項7】
前記取引用データ生成部は、
前記第2の照合用情報をコード化して前記加盟店サーバに送ることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のポイント管理システム。
【請求項8】
前記会員携帯端末は、前記表示部に表示されたコード化された前記第2の照合用情報を読み取る読みとり部と、
前記コード化された前記第2の照合用情報をデコードするコード認識部とを有することを特徴とする請求項7に記載のポイント管理システム。
【請求項9】
加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済サーバであって、
前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成部と、
前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合部と、
前記照合部で、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済部と、を有することを特徴とするポイント決済サーバ。
【請求項10】
加盟店クライアント端末と、前記加盟店クライアント端末とネットワーク接続された加盟店処理サーバと、会員携帯端末と、前記会員携帯端末とネットワーク接続されている会員処理サーバと、前記加盟店処理サーバおよび前記会員処理サーバとネットワーク接続されたポイント決済サーバと、前記加盟店処理サーバ、前記会員処理サーバおよび前記ポイント決済サーバとネットワーク接続され会員ポイント決済処理に必要なデータを格納したデータベース装置とから構成されるポイント管理システムにおけるポイント決済方法であって、
前記加盟店クライアント端末からポイント取引内容を受信すると、ポイント取引毎に照合用の識別子を発行し、前記照合用の識別子を含み、前記データベース装置に格納される第1の照合用情報と、前記照合用の識別子を含み、前記加盟店サーバに送信する第2の照合用情報とを作成する取引用データ生成ステップと、
前記第2の照合用情報であって、前記加盟店処理サーバ、前記加盟店クライアントサーバ、前記会員携帯端末、を経由して前記会員処理サーバから前記ポイント決済サーバに戻った前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子と、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子とを照合する照合ステップと、
前記照合ステップで、前記第1の照合用情報の前記照合用の識別子と前記第2の照合用情報の前記照合用の識別子とが一致した場合に、ポイントの決済を実行するポイント決済ステップと、を有することを特徴とするポイント決済方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−168611(P2012−168611A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27071(P2011−27071)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
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