説明

ポリウレタン発泡体の表面硬化および寸法安定性を改良するための添加剤

【課題】低下した密度で製造されたポリウレタン発泡体の物理的な性質および表面の低下を減じるかあるいは除くこと。
【解決手段】ポリウレタン発泡体製造用の組成物は散逸性第3級アミンのウレタン触媒とアミドアミンおよび/又はイミダゾリンである特性向上添加剤を1種以上含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタン製品およびその製造方法に関する。特に、本発明はポリウレタン発泡体の表面硬化および寸法安定性を改良するための添加剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリウレタン製品の製造業者は費用効率および部品設計の複雑化の高まる圧力に対応するために加工技術を常に改良することが必要である。費用効率はより低密度を有するポリウレタン発泡体の製造によって改善され得る。密度が低くなると、物理的性質、例えば引張、引裂、伸び、外観および寸法安定性が低下し、軽量部品が性能要求に合致する妨げとなる。それ故、物理的性質を犠牲にすることなく密度の減少を可能にし得る添加剤への要求が増大している。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
1つの形態において、本発明は、ポリウレタン発泡体の製造方法を提供する。
本方法は、ポリオール成分、有機イソシアネート、散逸性第3級アミンのウレタン触媒、および特定の添加剤組成物を混合することを含む。この形態において、本添加剤組成物は、式Aおよび/又は式Bの化合物の1種以上を含む。
式Aのアミドアミン:
【0004】
【化1】

式Bのイミダゾリン:
【0005】
【化2】

【0006】
(式中、
Rは水素、C1〜C35のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基であり、
は各々独立してRCO−アシル基、水素、C1〜C36のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール、アルキルアリール基、又は、式B中のn>1のときに、式
【0007】
【化3】

【0008】
の基であり、
mは2又は3で、そして
nは1〜10の整数である。)
【0009】
もう一つの形態において、本発明は、散逸性第3級アミンのウレタン触媒および上記の式(A)および/又は式(B)の少なくとも1種の添加剤を含む組成物を提供する。ポリオール成分が組成物中に含まれてよく、同様に組成物は任意的に1種以上の発泡剤、架橋剤、追加のウレタン触媒、および界面活性剤を含んでよい。
【0010】
さらに、もう一つの形態において、上記の発明の形態で用いる添加剤組成物は、C1−C36のカルボン酸とポリエチレンポリアミン又はポリプロピレンポリアミンとの反応生成物を含む。
【0011】
他の形態として、本発明は、ポリオール成分、有機イソシアネート、散逸性第3級アミンのウレタン触媒、および特性向上添加剤組成物の接触生成物を含むポリウレタン発泡体を製造するための組成物を提供する。さらなら形態において、本ポリウレタン発泡体組成物はフレキシブル微孔性弾性体を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の一つの形態は、ポリウレタン発泡体を製造するための特性向上添加剤組成物に関する。本添加剤組成物としては、式AおよびBとして以下に示される少なくとも1種の化合物が挙げられ、又は本組成物はC1〜C36のカルボン酸とポリエチレンポリアミン又はポリプロピレンポリアミンとの反応によって得ることができる。これらの特性向上添加剤を1種以上含むと、低密度で製造されたポリウレタン発泡体の物理的な特性劣化および表面劣化を減じるか又は除くのに役立つ。添加剤化合物は、ポリウレタン発泡体を製造するためにそれ以外は従来の条件下に、従来の散逸性第3級アミンの触媒組成物と併用して用いられ得る。発泡体は、規定される添加剤組成物の存在下に、少なくとも1種のポリイソシアネート化合物、少なくとも1種のポリオール化合物および少なくとも1種の散逸性第3級アミンのウレタン触媒組成物を混合することによって製造される。発泡剤は通常含まれるが、含まれなくてもよい。
【0013】
特性向上添加剤
本明細書では、“特性向上添加剤”という言葉は、以下の式(A)および/又は式(B)の化合物の1種又は混合物、あるいはC1〜C36のカルボン酸とポリエチレンポリアミン又はポリプロピレンポリアミンとの反応生成物を意味する。
【0014】
本発明においては、式A
【0015】
【化4】

【0016】
(式中、
Rは水素、C1〜C35のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基、好適にはC14〜C22の脂肪アルキル又はアルケニル基であり、
は各々独立してRCO−、水素原子、C1〜C36のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基、好適には水素又はC1−C4のアルキルであり、
mは2又は3で、そして
nは1〜10の整数である。)のアミドアミンが使用に好適である。
【0017】
特性向上アミドアミン化合物が以下の式A1
【0018】
【化5】

【0019】
(式中、
RはC6〜C17のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基、特にC6〜C17の脂肪アルキル又はアルケニル基であり、
は水素原子又はRCO−アシル基、特に水素原子で、
mは2又は3で、そして
nは1〜6、特に2〜5の整数である。)
を有することが好ましい。
【0020】
本発明において使用に好適なもう一つの特性向上化合物は、式B
【0021】
【化6】

【0022】
(式中、
Rは水素、C1〜C35のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基、特にC14〜C22の脂肪アルキル又はアルケニル基であり、
は独立にRCO−アシル基、水素、C1−C36のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基、特に水素、又はC1−C4のアルキル基、又はn>1のときには式
【0023】
【化7】

【0024】
であり、
mは2又は3で、そして
nは1〜6の整数である。)のイミダゾリンである。
【0025】
好適な特性向上化合物は以下の式B1
【0026】
【化8】

【0027】
(式中、
Rは水素又は、C6〜C17のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基、特にC16〜C17の脂肪アルキルおよびアルケニル基であり、
は水素、RCO−アシル基又は式
【0028】
【化9】

【0029】
のイミダゾール基であり、そして
nは1〜6、特に2〜5の整数で、n=1のときにRは水素である。)
のイミダゾリンである。
【0030】
特性向上添加剤は、80℃〜300℃、好適には100℃〜200℃の高温で、周知のように水を除去しながらカルボン酸RCOHとポリアミンH−[(CH−NHとを適したモル比で反応させることによって製造される。反応は、共沸で水を除去するために適した溶媒を用いて実施され得るが、一般的には必須ではない。アミドアミンおよびイミダゾリンの製造は特許文献および公開文献のいずれからも明らかなようにエポキシ硬化技術分野において周知である。カルボン酸:アミンの反応剤のモル比は、約2:1〜0.8:1、一般的には1.3:1〜1:1、そして好適には両反応剤の等モル量よりもわずかに大きい、例えば約1.05〜1.1:1の酸:ポリアミンの範囲である。同様に、米国特許第6258920号は適したアミドアミンの調製について教示している。
【0031】
カルボン酸の例としては、限定されないが、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、ヤシ油脂肪酸、リシノール酸、トールオイル脂肪酸、オレイン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、およびそれらの脂肪族又は芳香族置換誘導体、例えば9−フェニルステアリン酸および10−フェニルステアリン酸および関連の構造体が挙げられる。
【0032】
有利には、本発明においては脂肪酸が用いられそして、脂肪酸としては、0〜4単位の不飽和を含むC14〜C22のモノカルボン酸から主として成る酸が挙げられる。好適な脂肪酸は、タル油脂肪酸(TOFA)、大豆脂肪酸およびヤシ油脂肪酸である。
【0033】
本発明のもう一つの形態において、そして本発明のために、 “脂肪酸”は有利には“ダイマー酸”を含むことを意図されている。ダイマー酸は一般的にC18の脂肪酸の熱縮合によって製造される。それ故、ダイマー酸は、本発明で用いられる特性向上添加剤組成物を製造するためにポリエチレンポリアミン又はポリプロピレンポリアミンとの反応において脂肪族モノカルボン酸の一部又は全部と置き換えてよい。その際に、エポキシ硬化技術において周知であるように、ダイマー酸を使用するとポリアミドが得られる。
【0034】
同様に、特性向上添加剤を製造するためのモノカルボン酸として、芳香族モノカルボン酸、例えば安息香酸、サリチル酸およびナフトエ酸、好適には安息香酸が挙げられる。芳香族ジカルボン酸、例えばイソフタル酸およびテレフタル酸は少量のモノカルボン酸と混合され得る。芳香族カルボン酸はアルキルカルボン酸およびアルケニルカルボン酸と混合され得る。
【0035】
適したポリアミンの例としては、限定されないが、エチレンジアミン(EDA)、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、およびペンタエチレンヘキサミン(PEHA)、ヘキサエチレンヘプタミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ヘキサプロピレンヘプタミン等が挙げられる。DETA、TETAおよびTEPAが特に好ましい。
【0036】
特に断りのない限り、この明細書に記載されたアルキルおよびアルケニル基は、ある構造のすべての構造異性体、直鎖又は分岐を含めるように意図されていて、例えば、すべての光学異性体およびすべてのジアステレオマーはこの限定の範囲内に含められる。一例として、特に断りのない限り、プロピルという用語はn−プロピルおよびイソ−プロピルを含むように意図されており、一方ブチルという用語はn−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、sec−ブチルなどを含めるように意図されている。同様に、この明細書に記載された置換アルキル、アルケニル、アリール、およびアルキルアリール基はある構造の置換された誘導体を含めるように意図されている。例えば、アルキル、アルケニル、アリール、およびアルキルアリール基の置換基としては、限定されないが、ハロゲン化物、ヒドロキシル基、アミノ基、10個以下の炭素原子を有するアルコキシ、アルキルアミノ、又はジアルキルアミノ基、又はその組み合わせが挙げられる。
【0037】
モノカルボン酸に存在し得るアルキル基の制限されない具体例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、又はデシル等が挙げられる。本発明の範囲内のアルケニル基の具体例としては、限定されないが、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル等が挙げられる。アリールおよびアルキルアリール(アルキルアリールはアリール置換されたアルキル又はアリールアルキルと定義される)基としては、フェニル、アルキル置換フェニル、ナフチル、アルキル置換ナフチルなどが挙げられる。例えば、本発明に役立つアリールおよびアルキルアリール基の制限されない具体例としては、限定されないが、フェニル、トリル、ベンジル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、プロピル−2−フェニルエチル等が挙げられる。
【0038】
触媒
本発明の組成物における触媒は、散逸性第3級アミンのウレタン触媒および任意的な不安定ではない第3級アミンのウレタン触媒を含む。本明細書では、“散逸性第3級アミン” の触媒という用語は、低沸点(大気圧で約120℃未満)を有し且つイソシアネート反応性基を含まない第3級アミンを意味する。それ故、“散逸性でない第3級アミン”は、同様にイソシアネート反応性基、例えば第1級アミン、第2級アミン、ヒドロキシル基、アミド又は尿素、又は高沸点(一般的には120℃より高い)の第3級アミンを含む。
【0039】
ポリウレタン発泡体、特に靴底用の微孔性弾性体の製造に関する本発明の一つの形態において、特性向上添加剤と併用して当技術分野で周知の任意の不安定ゲル化触媒および/又は発泡触媒が用いられ得る。ゲル化触媒は0.7未満の初期選択性を有するウレタン技術分野で周知の任意の第3級アミンである。発泡触媒は0.7より大きい初期選択性を有するウレタン技術分野で周知の任意の第3級アミンである。触媒の選択性とは、発泡速度(尿素形成)のゲル化速度(ウレタン形成)に対する比として定義される[ジェイ.セルラー・プラスチックス(J.Cellular Plastics)、Vol.28、1992年、pp.360−398)]。
【0040】
特性向上添加剤と併用して用いられる触媒組成物は、揮発性であって且つイソシアネート反応性でない第3級アミンのウレタン触媒の1種以上を含む。適した揮発性ゲル化触媒としては、例えばトリエチレンジアミン(TEDA)、キヌクリジン、ペンタメチルジプロピレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、トリス(ジメチルアミノプロピル)アミン、置換イミダゾール、例えば1,2−ジメチルイミダゾールおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)が挙げられ得る。
【0041】
適した揮発性の発泡触媒として、限定されないが、ビス(ジメチルアミノエチル)エ−テル、ペンタメチルジエチレントリアミンおよび関連組成物(米国特許第5039713号、米国特許第5559161号)、高次メチル化ポリアミン、例えばパーメチル化トリエチレンテトラミン(米国特許第4143003号)、および分岐ポリアミン(米国特許第3836488号)が挙げられる。
【0042】
同様に、触媒組成物は、散逸性第3級アミンのウレタン触媒と併用して揮発性でなく且つイソシアネート反応性である散逸性でない第3級アミンのウレタン触媒を含み得る。そのような散逸性でない第3級アミンのウレタン触媒としてゲル化触媒および発泡触媒の両方が挙げられる。典型的な散逸性でないゲル化触媒として、N,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)N−イソプロパノール−アミン、N,N−ジメチルアミノエチル−N’−メチルエタノールアミン、N,N,N’−トリメチルアミノプロピルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジメチル−N’,N’−2−ヒドロキシ(プロピル)−1,3−プロピレンジアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、N,N,N”,N”−テトラメチルジプロピレントリアミン、N,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン、N−ジメチルアミノプロピル−N−メチルエタノールアミン、置換キヌクリジン(米国特許第5143944号および米国特許第5233039号)、置換ピロリジディン(米国特許第5512603号)、置換ピロリディン(ヨーロッパ特許第499873号)、(N,N−ジメチルアミノエトキシ)エタノール、メチルヒドロキシエチルピペラジン、ビス(N,N−ジメチル−3−アミノプロピル)アミン、第3級アミンの尿素化合物、例えばN,N−ジメチルアミノプロピル尿素およびN,N’−ビス(3−ジメチルアミノ−プロピル)尿素、ビス(ジメチルアミノ)−2−プロパノール、N−(3−アミノプロピル)イミダゾール、N−(2−ヒドロキシ−プロピル)−イミダゾール、およびN−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾールが挙げられる。
【0043】
散逸性でない発泡触媒の具体例として、限定されないが、2−[N−(ジメチルアミノエトキシエチル)−N−メチルアミノ]エタノールおよび関連構造体(米国特許第4338408号)、アルコキシル化ポリアミン(米国特許第5508314号)、イミダゾール−ホウ素組成物(米国特許第5539007号)、およびアミノプロピル−ビス(アミノエチル)エーテル組成物(米国特許第5874483号および米国特許第5824711号)、ジメチルアミノエトキシエタノール、N,N,N’ −トリメチル−N’−3−アミノプロピル−ビス(アミノエチル)エーテル、およびN,N,N’ −トリメチル−N’−アミノプロピル−ビス(アミノエチル)エーテルが挙げられる。
【0044】
三量化触媒が本発明との組合せで利用され、そして三量化触媒として当技術分野で周知のいくつかの任意の触媒が挙げられる。具体例として、例えば米国特許第4582861号に開示されているようなN−ヒドロキシアルキル第4級アンモニウムカルボニレート又はカルボキシレート塩が挙げられる。同様に、カルボン酸のアルカリ金属塩が有用であり、その具体例がアミン含有触媒の“ブロック化”(即ち、塩の形成)用のカルボン酸のアルカリ塩である。典型的なカルボン酸塩は2−エチルヘキサン酸カリウム塩である。
【0045】
ゲル化、発泡、および三量化の触媒の一部又は全部は、触媒がそれと塩を形成して触媒の働きの開始を遅らせるアミンを含有するならば、カルボン酸塩、フェノール、あるいは置換フェノールで“ブロック化”(即ち、塩の形成)され得る。
【0046】
同様に、触媒組成物としては、他の成分、例えば金属触媒、例えば望ましいポリウレタン発泡体がフレキシブルのスラブ材であるときは、ジブチル錫ジラウレートのような有機錫化合物が挙げられる。
【0047】
ポリイソシアネート
本発明の特性向上添加剤を用いて製造されるポリウレタンは、当技術分野で周知の任意の多種多様のポリイソシアネートを原料として生成され得る。適したポリイソシアネートの例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、フェニレンジイソシアネート(PDI)、トルエンジイソシアネート(TDI)、および4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)が挙げられる。特に、2,4−TDIおよび2,6−TDIの単独又は両方を一緒にした市販の混合物が適している。ジイソシアネートの他の適した混合物は、他の異性体および類似のポリイソシアネートに加えて約60%の4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを含み、市販の“粗MDI”として周知の、同様にPAPIとして周知のそれらである。1つの例は、ダウケミカル社からPAPIの名称で販売されていて、他の異性体および類似のポリイソシアネートに加えて約60%の4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを含んでいる。
【0048】
同様に、ポリエステルポリオールの1個以上のヒドロキシル基を置換カルバメート基化したポリイソシアネートとポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールの予備反応混合物を含むこれらのイソシアネート化合物の“プレポリマー”が適している。
【0049】
ポリオール
本発明の特性向上添加剤を用いて製造されるポリウレタンは、当技術分野で周知の任意の多種多様のポリオールを原料として生成され得る。本発明の触媒組成物によって触媒作用を及ぼされるポリウレタン配合物の製造用の適切なポリオールはポリアルキレンエーテルポリオールおよびポリエステルポリオールである。ポリアルキレンエーテルポリオールとしては、ポリ(アルキレンオキサイド)ポリマー、例えばジオールおよびトリオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタエルスリトール、グリセロール、ジグリセロール、トリメチロールプロパン、シクロヘキサンジオールおよび類似の低分子量ポリオールから得られる末端ヒドロキシル基を有するポリ(エチレンオキサイド)ポリマーおよびポリ(プロピレンオキサイド)ポリマーおよびコポリマーが挙げられる。有用なポリエステルポリオールとしては、ジカルボン酸と過剰のジオールとの反応、例えばアジピン酸とエチレングリコール、ジエチレングリコール又は1,4−ブタンジオールとの反応、又はラクトン、例えばカプロラクトンと過剰のジオール、例えばプロピレングリコールとの反応によって製造されるそれらが挙げられる。他のポリオールは当技術分野で周知であり、そして同様にそれらの使用は本発明により意図される。
【0050】
アミンポリエーテルポリオールは本発明に用いられ得る。これらは、アミン、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、又はトリエタノールアミンがエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドと反応されるときに生成され得る。
【0051】
本発明のもう一つの側面において、単一の高分子量のポリエーテルポリオール、又は高分子量のポリエーテルポリオールの混合物、例えば異種の多官能性材料および/又は異なる分子量又は異なる化学組成の材料の混合物が用いられ得る。
【0052】
さらに、本発明のもう一つの側面において、ジカルボン酸が過剰のジオールと反応されるときに製造されるそれらを含めてポリエステルポリオールが用いられ得る。制限されない具体例として、エチレングリコール又はブタンジオールと反応するアジピン酸又はフタル酸又はフタル酸無水物が挙げられる。本発明で役立つポリオールはラクトンと過剰のジオールとの、例えばカプロラクトンとプロピレンとの反応によって製造され得る。さらに1つの側面において、活性水素含有化合物、例えばポリエステルポリオールおよびポリエーテルポリオール、およびそれらの組合せが本発明に役立つ。
【0053】
上記の主成分のポリオールに加えて、又はその代わりに、一般に“コポリマーポリオール”と呼ばれる材料が本発明により用いるポリオール成分に含まれ得る。発泡体の変形に対する抵抗を増すため、例えば発泡体の耐荷重性特性を増大させるために、ポリウレタン発泡体にコポリマーポリオールが用いられ得る。ポリウレタン発泡体に対する耐荷重性の要求度によって、コポリマーポリオールは全ポリオール含有量の0〜約80重量%を含み得る。コポリマーポリオールの例として、制限されないが、グラフトポリオールおよびポリウレア変性ポリオールが挙げられ、両方とも当業界で周知であり市販されている。
【0054】
発泡剤
ポリウレタン発泡体の製造は、発泡剤の含有によって重合の間にポリウレタン基質に空隙を生成して補助され得る。当技術分野で周知の任意の発泡剤が用いられ得る。適した発泡剤としては、発熱の重合反応の間に蒸発される低沸点の化合物が挙げられる。そのような発泡剤は一般には不活性でそれゆえ重合反応の間に分解又は反応しない。不活性発泡剤の具体例として、限定されないが、二酸化炭素、クロロフルオロカーボン、水素化フルオロカーボン、水素化クロロフルオロカーボン、アセトン、および低沸点の炭化水素、例えばシクロペンタン、イソペンタン、n−ペンタン、およびそれらの混合物が挙げられる。他の適した発泡剤として、化合物、例えばイソシアネートと反応してガスを生成する水が挙げられる。
【0055】
他の任意の成分
他の種々の成分が本発明により発泡体を製造するために配合物に含有され得る。任意の成分の具体例として、限定されないが、気泡安定剤、例えばシリコーン、他の架橋剤、連鎖延長剤、顔料、充填剤、難燃剤、ウレタンゲル化補助触媒、ウレタン発泡補助触媒、有機金属触媒、例えばジブチル錫ジラウレート、遷移金属触媒、およびこれらの任意の組合せが挙げられる。本発明により使用する適切な連鎖延長剤としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、およびこれらの組合せが挙げられる。
【0056】
特性向上組成物は、従来のそして高弾性のスラブ材発泡体およびフレキシブル成形ポリウレタン発泡体と同様に微孔性弾性体の表面硬化と寸法安定性を改良し得る。本発明は、減少した密度で優れた特性を有する微孔性弾性体および他のフレキシブルポリウレタン発泡体を製造するために用いられ得る。
【0057】
特性向上添加剤の量は、ポリウレタン発泡体組成物中で一般的には重量ベース(pphp)でポリオール100重量部に対して約0.1〜5重量部であるべきである。より一般的には前記の量は、0.2〜3pphp、そして最も一般的には0.4〜2pphpである。
【0058】
以下の実施例および表において、ポリオール以外の成分の量は他に指示されない限り当該ポリオールのpphpである。本発明による特性向上添加剤を含む典型的なポリウレタンの一般的な配合物としては、例えば表1〜4に記載の配合物が挙げられる。
【0059】
【表1】

【0060】
【表2】

【0061】
【表3】

【0062】
【表4】

【0063】
発泡体の製造
発泡体は、本発明による特性向上添加剤の1種以上が加えられた典型的なポリウレタン配合物を用いて、当技術分野で周知の方法によって製造され得る。例えば、低減した密度で優れた物理的な特性を有するフレキシブル微孔性ポリウレタン弾性体(表6)は、典型的には以下の表5に表示される成分、表示された量で含む。表5に示される成分は以下に詳細に検討される。
【0064】
【表5】

【0065】
本発明によるポリウレタン配合物に用いられるポリイソシアネートの量は、制限されないが、しかし当技術分野に精通した者に周知の範囲内である。典型的な範囲は、表5に示されており、“NCOインデックス(Index)”(イソシアネートインデックス)を引用して表示されている。当技術分野で周知であるように、NCOインデックスは、イソシアネートの当量数を活性水素の全当量数で割って100を掛けた数として規定される。NCOインデックスは次の式によって示される。
NCOインデックス=[NCO/(OH+NH)]x100
【0066】
フレキシブル微孔性弾性体は、典型的には約1000〜3000の重量平均分子量(Mw)および約28〜35のヒドロキシル価(OH#)のポリエステルポリオールを用いて製造される。ポリエーテルポリオールがフレキシブル微孔性弾性体組成物に用いられる場合は、そのようなポリオールは2000〜6000のMwおよび28〜56のOH#を有してよい。
【0067】
本発明のいくつかの態様において、触媒および特性向上添加剤は、任意的に1種以上のポリオール、例えばポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリオールを含めてポリウレタンの形成に一般的に用いられる発泡剤および/又は他の添加剤の任意的な一種以上とともに、容器中に混合され得る。これらの他の任意的な成分の例は前に記載され、そしてそれらは本発明の基本的特性に影響を及ぼさない。そのような混合物は、再び当技術分野で周知の他の添加剤の任意的な存在下に、ポリウレタン発泡体を形成するために有機イソシアネートと混合され得る。
【0068】
フレキシブル微孔性弾性体の製造に加えて、本発明は、硬質発泡体のみならず一般的に自動車産業(例えば、インスツルメントパネルおよび内装品)で多くの用途に用いられるようなフレキシブル発泡体および半硬質発泡体を製造するためにも同様に用いられ得る。
【0069】
この明細書の上記説明および他の個所で特定の典型的な種類のポリウレタン発泡体が説明されているが、当然のことながら任意の種類のポリウレタン発泡体が本発明により製造され得る。
【実施例】
【0070】
以下の実施例において、特性向上添加剤組成物はミシガン州、グランドラピッドのエッジスウィーツ社(Edge Sweets Company,Inc.)によって製作された低圧せん断機を用いて、6000RPMのスクリュー速度で試験された。プレミックスおよびプレポリマーの温度は43℃に維持された。各々の誘導時間が“クリーム時間”、すなわち配合物の色の淡色化と容積の増加が発泡体形成の始まりを示す時間として記録された。30x15x1cmの寸法を持つ金型が55℃に加熱された。各々の型からの取出し時間が、部品を望ましい時間に取り出しそして180度曲げることによって決定された。亀裂が観測されないときに部品が最適な型からの取り出しに達したと見なされた。対照例部品の密度は研究の間中、1立方センチメートル当たり0.45g(g/cc)に維持された(表7を参照のこと)。ショアーA硬度がショアーA押込硬度計によって測定された。表面寸法安定性は目視検査によって測定された。表5の配合物がこの検討のために用いられた。表示したポリエステルポリオールは2官能価であった。
【0071】
下記は実施例で用いられた材料の用語集である。
【0072】
【表6】

【0073】
【表7】

【0074】
対照例1は、この配合物の典型的な0.45g/ccの密度で良好な表面寸法安定性を示し、一方、本発明によらない対応例1は部品が0.35g/ccの低密度で作成されたときに安定性の低下を示した。本発明による実施例2A〜2Cは、AA1の特性向上添加剤が存在するとき0.25g/ccまで低い密度で表面寸法安定性の向上を示した。
【0075】
対照例3は、対照例1と比べるとき高レベルのエチレングリコール(EG)を含有する組成物に対して0.45g/ccの密度で予期された良好な表面寸法安定性を示し、一方で本発明のものではない対応例3は、微孔性弾性発泡体が0.35g/ccの低密度で作製されたときに安定性の低下を示した。本発明による実施例4Aおよび4Bは、AA1の特性向上添加剤が存在するとき0.35g/ccの密度で表面寸法安定性の向上を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
散逸性第3級アミンのウレタン触媒と以下の式Aおよび/又は式Bの1種以上の化合物:
式Aのアミドアミン:
【化1】

式Bのイミダゾリン:
【化2】

(式中、
Rは水素、C1〜C35のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基であり、
は独立してRCO−アシル基、水素、C1〜C36のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基、又は式B中のn>1のときに、式の基:
【化3】

であり、
mは2又は3で、そして
nは1〜10の整数である。)を含む添加剤とから本質的になる組成物。
【請求項2】
アミドアミンおよび/又はイミダゾリンが、C1〜C36のカルボン酸とポリエチレンポリアミンあるいはポリプロピレンポリアミンとの反応生成物である請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
さらに、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールを含む請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
触媒が、不安定ゲル化触媒であるトリエチレンジアミン、キヌクリジン、ペンタメチルジプロピレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、トリス(ジメチルアミノプロピル)アミン、置換イミダゾール、例えば1,2−ジメチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)およびその混合物からなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
触媒が、不安定ゲル化触媒であるトリエチレンジアミン、キヌクリジン、ペンタメチルジプロピレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、トリス(ジメチルアミノプロピル)アミン、置換イミダゾール、例えば1,2−ジメチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)およびその混合物からなる群から選択される請求項2に記載の組成物。
【請求項6】
触媒が、不安定ゲル化触媒であるビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、ペンタメチルジエチレントリアミンおよび関連組成物、高次パーメチル化ポリアミン、例えばパーメチル化トリエチレンテトラミン、枝分かれポリアミンおよびその混合物からなる群から選択される請求項2に記載の組成物。
【請求項7】
RがC6−C17のアルキル又はアルケニル基である請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
カルボン酸が、ヤシ油脂肪酸、大豆脂肪酸、タル油脂肪酸又はダイマー酸を含む請求項3に記載の組成物。
【請求項9】
ポリアミンが、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、又はペンタエチレンヘキサミン(PEHA)である請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
添加剤が、タル油脂肪酸とテトラエチレンペンタミン(TEPA)との反応生成物を含む請求項3に記載の組成物。
【請求項11】
添加剤が、タル油脂肪酸とトリエチレンテトラミン(TETA)との反応生成物を含む請求項3に記載の組成物。
【請求項12】
1種以上の発泡剤を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
散逸性第3級アミンのウレタン触媒、1種以上のポリオールからなるポリオール、および以下の式A1および/又は式B1の1種以上の化合物:
式A1のアミドアミン:
【化4】

式B1のイミダゾリン:
【化5】

(式中、
RはC6−C17のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基であり、
は水素原子、RCO−アシル基又は下記式のイミダゾール基:
【化6】

であり、
mは2又は3で、そして
nは1〜6の整数で、n=1のときにRは水素である。)を含む組成物。
【請求項14】
散逸性第3級アミンのウレタン触媒が、トリエチレンジアミン、キヌクリジン、ペンタメチルジプロピレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、トリス(ジメチルアミノプロピル)アミン、置換イミダゾール、例えば1,2−ジメチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)およびその混合物の1種以上を含む請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
アミドアミンおよび/又はイミダゾリンが、C14〜C22のカルボン酸とポリエチレンポリアミン又はポリプロピレンポリアミンとの反応生成物である請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
カルボン酸が、大豆脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、タル油脂肪酸又はダイマー酸を含む請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
ポリアミンが、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、又はペンタエチレンヘキサミン(PEHA)である請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
添加剤が、タル油脂肪酸とテトラエチレンペンタミン(TEPA)との反応生成物を含む請求項13に記載の組成物。
【請求項19】
添加剤が、タル油脂肪酸とトリエチレンテトラミン(TETA)との反応生成物を含む請求項13に記載の組成物。
【請求項20】
さらに、1種以上の発泡剤を含む請求項13に記載の組成物。
【請求項21】
ポリオール成分、有機イソシアネート、散逸性第3級アミンのウレタン触媒および以下の式Aおよび/又は式Bの1種以上の化合物:
式Aのアミドアミン:
【化7】

式Bのイミダゾリン:
【化8】

(式中、
Rは水素、C1〜C35のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基であり、
は各々独立してRCO−アシル基、水素、C1〜C36のアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アリール、置換アリール又はアルキルアリール基であるか、又は式B中のn>1のときに、式の基:
【化9】

であり、
mは2又は3で、そして
nは1〜10の整数である。)
を含む添加剤を混合することを含むポリウレタン発泡体の製造方法。
【請求項22】
アミドアミンおよび/又はイミダゾリンが、C14〜C22のモノカルボン酸とポリエチレンポリアミン又はポリプロピレンポリアミンとの反応生成物である請求項21に記載の方法。
【請求項23】
カルボン酸が、大豆脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、タル油脂肪酸又はダイマー酸を含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ポリアミンが、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエチレンペンタミン(TEPA)、又はペンタエチレンヘキサミン(PEHA)である請求項22に記載の方法。
【請求項25】
散逸性第3級アミンのウレタン触媒およびC1〜C36のカルボン酸とポリエチレンポリアミン又はポリプリピレンポリアミンとの反応生成物を含む添加剤とから本質的になる組成物。
【請求項26】
さらに、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオールを含む請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
ポリオール成分、有機イソシアネート、散逸性第3級アミンのウレタン触媒およびC14−C22のカルボン酸とポリエチレンポリアミン又はポリプリピレンポリアミンとの反応生成物を含む特性向上添加剤を混合することを含むポリウレタン発泡体の製造方法。
【請求項28】
下記の成分:
成分 重量部(pphp)
ポリエーテルポリオール 100
連鎖延長剤 2−15
水 0−0.4
気泡安定剤 0−0.5
水又は有機発泡剤 0.1−2.5
有機金属触媒 0−0.3
第3級アミン触媒 0.1−0.8
特性向上添加剤 0.1−3
イソシアネートプレポリマー、 96−105インデックス、
遊離NCO% 17−22%NCO
を混合することを含む請求項27に記載のポリエーテルポリオールに基く微孔性弾性発泡体の製造方法。
【請求項29】
下記の成分:
成分 重量部(pphp)
ポリエステルポリオール 100
連鎖延長剤 4−15
水 0−1.5
気泡安定剤 0−1.5
第3級アミン触媒 0.1−0.8
特性向上添加剤 0.1−3
イソシアネートプレポリマー、 96−104インデックス、
遊離NCO% 16−23%NCO
を混合することを含む請求項27に記載のポリエステルポリオールに基く微孔性弾性発泡体の製造方法。

【公開番号】特開2008−274275(P2008−274275A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−113752(P2008−113752)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(591035368)エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッド (452)
【氏名又は名称原語表記】AIR PRODUCTS AND CHEMICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】7201 Hamilton Boulevard, Allentown, Pennsylvania 18195−1501, USA
【Fターム(参考)】