説明

ポンプ装置及びポンプ付容器

【課題】ガスバリア性を有する部材からポンプ装置を形成しなくても、ポンプ装置のガスバリア性を低コストで実現することができるポンプ装置、及び該ポンプ装置がガスバリア性を有する容器本体の口部に固定されてなるポンプ付容器を提供すること。
【解決手段】本発明のポンプ装置13は、ガスバリア性を有する容器本体11の口部11bに固定可能に構成されたポンプ装置であって、その計量室19に、容器本体11の内容物に対して不活性なガスが充填されているものである。本発明のポンプ付容器10は、ガスバリア性を有する容器本体11の口部11bに前記ポンプ装置13が固定されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスバリア性を有する容器本体の口部に固定可能に構成されたポンプ装置、及び該ポンプ装置が、ガスバリア性を有する容器本体の口部に固定されてなるポンプ付容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、酸素により劣化する内容物を収容する容器には、高い酸素バリア性が必要とされており、例えば、染毛剤を収容する容器の場合には、アルミチューブ容器が広く用いられている。
一方、容器の使い勝手を向上させるために、容器本体の口部にポンプ装置を固定したポンプ付容器も種々提案されている。例えば、特許文献1には、容器本体の口部に固定されたポンプ装置によって、容器本体に収容された内容物を吸引しつつ、ポンプ装置のノズル部から吐出させるポンプ付チューブ容器が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平8−11905号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなポンプ付チューブ容器に、酸化により劣化する内容物(例えば染毛剤)を収容する場合には、ポンプ装置を含む容器全体に酸素バリア性を付与する必要があるが、ポンプ装置は、一般的に、酸素バリア性に劣るポリオレフィン樹脂等から形成されるため、酸素バリア性を有する部材によってポンプ装置の一部を形成する等の工夫をする必要があり、高コストとなる虞(課題1)がある。
そのため、チューブ容器のみに酸素バリア性を付与し、このようなチューブ容器にポンプ装置を使用時に取り付けることも考えられるが、取り付けの手間が掛かり、また、チューブ容器とポンプ装置を別体とすることにより、使用前のチューブ容器を収容しておく箱などの入れ物が必要となったり、製品(ポンプ付容器)の大きさが全体として大きくなるという課題もある(課題2)。
前述した課題は、ポンプ装置に酸素バリア性以外のガスバリア性を付与する必要がある場合においても該当し、また、チューブ容器以外の容器においても該当し、更に、容器本体と分離可能に構成されたポンプ装置においても該当する。
【0005】
従って、本発明の目的は、ガスバリア性を有する部材からポンプ装置を形成しなくても、ポンプ装置のガスバリア性を低コストで実現することができるポンプ装置、及びポンプ付容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ガスバリア性を有する容器本体の口部に固定可能に構成されたポンプ装置であって、その計量室に、前記容器本体の内容物に対して化学的に不活性なガスが充填されているポンプ装置を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0007】
本発明は、ガスバリア性を有する容器本体の口部に前記ポンプ装置が固定されてなるポンプ付容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポンプ装置及びポンプ付容器によれば、ガスバリア性を有する部材からポンプ装置を形成しなくても、ポンプ装置及びポンプ付容器全体のガスバリア性を低コストで実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明のポンプ装置及びポンプ付容器について、その好ましい一実施形態である第1実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明のポンプ装置は、本発明のポンプ付容器の一部を構成しており、第1実施形態のポンプ付容器10を説明することで、併せて第1実施形態のポンプ装置13を説明する。
第1実施形態のポンプ付容器10は、図1及び図2に示すように、ガスバリア性を有する容器本体11の口部11bにポンプ装置13が固定されてなるポンプ付容器である。
ポンプ装置13は、計量室19を含むポンプ本体15、及びノズル部14を備えている。
【0010】
容器本体11は、可撓性を有するシート材料からなり、口部11bとは反対側の端部(「下端部」ともいう)11aが閉塞された筒状体である。
容器本体11には、酸化により劣化する内容物(図示せず)が収容されている。
そのような内容物としては、例えば、2剤式染毛剤の第1剤が挙げられ、本実施形態における容器本体11には2剤式染毛剤の第1剤が収容されている。容器本体11に収容されている内容物は、ポンプ装置13のポンプ作用によって吸引され、ノズル部14から吐出される。
【0011】
ポンプ本体15は、容器本体11の口部11bの内周面11cと密着する外周面部分16を有しており、該外周面部分16が前記内周面11cに密着されて容器本体11で覆われた状態で、口部11bに固定されるようになっている。
【0012】
容器本体11は、酸素により劣化する内容物を収容した場合に該内容物の劣化を防止するために、酸素バリア性を有するシート材料からなる。そのようなシート材料としては、例えばアルミラミネート樹脂が挙げられる。容器本体11は、例えば内径が10〜50mm程度、高さ(長さ)が70〜200mm程度の円筒状に形成される。
容器本体11の下端部11aは、例えば、次のように閉塞される。まず、口部11bにポンプ装置13を固定する。ポンプ付チューブ容器を形成する際における常法に従って、下端部11aから容器本体11に内容物を充填収容する。その後、下端部11aを平坦状に押し潰しつつ、公知のヒートシール手段を用いて、アルミラミネート樹脂シートにおける最内層のシーラント層同士をヒートシールする。なお図1は、前記下端部11aをヒートシールで閉塞する前の状態を示している。
【0013】
容器本体11の口部11bに固定されるポンプ装置13は、一般にポリオレフィン樹脂等の合成樹脂からなり、前述のように、ポンプ本体15及びノズル部14から構成される。ポンプ本体15は、その内部に、計量室19を含む公知のポンプ機構を備える。具体的には、円筒状のシリンダー20、シリンダー20の内面を密着摺動するピストン21、シリンダー20の下端部に設けられた吸入弁22、ピストン21の下端部に設けられた吐出弁23等を備える。
【0014】
ポンプ本体15は、円筒スリーブ形状の外周面部分16によってその外殻部が構成されている。外周面部分16は、容器本体11の内径と同じか、僅かに大きい外径を有しており、そのため、外周面部分16の外周面は、ポンプ本体15が容器本体11の口部11bに挿入装着された際に、口部11bの内周面11cと強固に密着する。
【0015】
ポンプ本体15の外周面部分16の外周面は、ヒートシール性を有するポリオレフィン樹脂等からなり、容器本体11の口部11bにポンプ本体15を装着した後に、公知のヒートシール手段を用いて容器本体11の外側からヒートシールを施すことにより、ポンプ本体15の外周面部分16の外周面と容器本体11の口部11bの内周面11cとを、気密な状態で強固に密着接合することが可能になる。
【0016】
ノズル部14は、ピストン21に連結されており、ポンプ本体15から上方に突出して設けられる。ポンプ装置13によれば、例えばノズル部14の押圧操作を繰り返すことにより、ピストン21をシリンダー20に対して密着摺動させ、そのポンプ作用によって、容器本体11から吸入弁22を介して内容物を計量室19に吸引することができる。そして、計量室19に吸引された内容物を、吐出弁23を介して、ノズル部14の先端のノズル開口14aから必要量吐出することができる。
【0017】
ポンプ装置13は、前述のように、ポリオレフィン樹脂等の合成樹脂からなるが、このような材料から形成されたポンプ装置13は、それ自体が酸素バリア性を有していない。而して、本実施形態のポンプ装置13においては、計量室19に、容器本体11の内容物に対して不活性なガスが充填されている。ここでいう「不活性」とは、内容物に対する相対的なものである。具体的には、本実施形態における染毛剤のような、酸素に対して劣化する内容物に対して不活性なガスとしては、例えば窒素ガス、ヘリウムガスが挙げられる。
【0018】
以上の構成を有する第1実施形態のポンプ付容器10によれば、以下の効果が奏される。
ポンプ装置13の計量室19に、容器本体11の内容物(染毛剤)に対して不活性なガスが充填されているため、ガスバリア性(酸素バリア性)を有する部材からポンプ装置13を形成しなくても、ポンプ装置13のガスバリア性を低コストで実現することができる。
【0019】
また、ポンプ付容器10全体の小型化を、ガスバリア性を維持しつつ容易に図ることができる。即ち、ポンプ本体15は、容器本体11の口部11bの内周面11cと密着する外周面部分16を有しており、この外周面部分16が容器本体11の口部11bの内周面11cに密着されて容器本体11で覆われた状態で、ポンプ装置13が容器本体11の口部11bに装着されるので、容器本体11の口部11bから突出する部分を実質的にポンプ装置13のノズル部14のみとすることができる。そのため、ポンプ付容器10全体の小型化を、ガスバリア性を維持しつつ容易に図ることができると共に、バランスの良いデザインを実現することが可能になる。
【0020】
次に、本発明のポンプ付容器の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。他の実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
【0021】
第2実施形態のポンプ付容器10は、ポンプ装置13の一部にガスバリア性を有する部材を用いることで、ポンプ装置13のガスバリア性を一層向上させたものである。
詳述すると、第2実施形態のポンプ付容器10においては、図3に示すように、バリア材17が、ポンプ装置13のポンプ本体15の上端面を覆って取り付けられている。バリア材17は、例えば、アルミラミネート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、エチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)等の酸素バリア性に優れた樹脂からなる。
【0022】
第2実施形態においては、バリア材17がポンプ本体15の上端面を覆って、つまり計量室19の内径断面部分と外壁部の上方を覆って取り付けられているため、ポンプ装置13のガスバリア性が一層向上している。
【0023】
第3実施形態のポンプ付容器10は、図4(a),(b)に示すように、ポンプ本体26の内部に設けられたポンプ機構を構成する吐出弁27が、その開閉が計量室19の内部の圧力変化を介することなく機械的に行われる機械的開閉弁となっている。すなわち、吐出弁27は、計量室19が加圧されても開かず、ノズル部14が押されたことで機械的に開く弁となっている。
詳述すると、第3実施形態のポンプ付容器10においては、ポンプ本体26のピストン28は、下端部に張出し底部29を有するピストン装着筒30と、シリンダー31の内周面に沿って密着摺接する張出し摺接部32a及びピストン装着筒30の外周面に沿って密着摺接する内周摺接部32bを有するハット形状の摺動筒32とからなる。
【0024】
ノズル部14の押圧前の状態では、スプリング部材33の付勢力によって、ピストン装着筒30の上部に一体連結された押圧内筒34の張出し係止フランジ34aが、ポンプ本体26の天面板35の下端係止部35aに当接係止している。この状態では、摺動筒32の張出し部分の下面から下方に突出する環状凸リブ36が、ピストン装着筒30の張出し底部29の上面周縁部分に設けた環状凹溝37に嵌め込まれるように密着して、これらの間を介した内容物の流通を遮断している(図4(a)参照)。
【0025】
スプリング部材33の付勢力に抗してノズル部14を押圧して、ノズル部14と共に押圧内筒34及びピストン装着筒30を押し下げると、まず、押圧内筒34の張出し係止フランジ34aは、ポンプ本体26の天面板35の下端係止部35aに当接している状態から、摺動筒32の張出し部分の上面に当接するまで下方に移動する(図4(b)参照)。これによってピストン装着筒30は、摺動筒32に対して相対的に下方に移動することになるので、摺動筒32の環状凸リブ36が、ピストン装着筒30の張出し底部29の環状凹溝37から外れてこれらの間に内容物を流通させることが可能な隙間が形成されることになる。上記のように、ノズル部14が押されたことで、ノズル部14と実質的に一体のピストン装着筒30が移動し、弁体(環状凸リブ36)と弁座(環状凹溝37)の間のシールが外れることで弁が開く構造となっている。
すなわち、スプリング部材33と、摺動筒32の環状凸リブ36と、ピストン装着筒30の張出し底部29の環状凹溝37とが、計量室19の内部の圧力変化を介することなく機械的に開閉する吐出弁27を構成することになる。
【0026】
そして、さらに押圧内筒34及びピストン装着筒30を押し下げれば、摺動筒32と共にピストン装着筒30の張出し底部29が下方に移動して、計量室19を加圧することになる(図4(b)参照)。これによって、計量室19の内部の内容物は、ピストン装着筒30の張出し底部29の外周面とシリンダー31の内周面との間の隙間、及び摺動筒32の環状凸リブ36とピストン装着筒30の張出し底部29の環状凹溝37との間の隙間を介して上方に押し出されることになる。押し出された内容物は、ピストン装着筒30に開口形成した吐出弁孔38を介してピストン装着筒30の中空内部に流入した後、ノズル部14を通過して、先端のノズル開口14aから吐出されることになる。
【0027】
また、ノズル部14の押圧を解除すれば、まず、ノズル部14と共にピストン装着筒30が摺動筒32に対して相対的に上方に移動するので、摺動筒32の環状凸リブ36が、ピストン装着筒30の張出し底部29の環状凹溝37に嵌め込まれるように密着して、吐出弁27を閉塞する。さらに、ピストン装着筒30及び摺動筒32が一体となって、押圧内筒34の張出し係止フランジ34aがポンプ本体26の天面板35の下端係止部35aに当接するまで上昇して、図4(a)に示すもとの状態に復帰する。これに伴って、計量室19の内部が負圧になるので、吸入弁22を開放しつつ容器本体11の内容物が計量室19の内部に流入する。
【0028】
そして、第3実施形態のポンプ付容器10によれば、吐出弁27が、計量室19の内部の圧力変化によることなく開閉する機械的開閉弁となっているので、ポンプ付容器10が製造されてから使用されるまでの間、例えば周囲の環境温度の変化によって、計量室19に充填された不活性なガスが膨張しても、膨張による計量室19の内部圧力の増加によって吐出弁27が開くおそれがない。したがって、ポンプ付容器10が製造されてから使用されるまでの間、計量室19の内部に封入された不活性なガスが漏洩するのを効果的に回避して、ポンプ装置13及びポンプ付容器10のガスバリア性をさらに向上させることが可能になる。
【0029】
本発明は、前述した実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、前記実施形態のポンプ装置13は、ガスバリア性を有する容器本体11の口部11bに固定されて、ポンプ付容器10を構成しているが、本発明のポンプ装置は、容器本体11の口部11bに着脱自在に構成されたポンプ装置(図示せず)でもよい。このような構成のポンプ装置によれば、内容物が収容された容器本体11に固定することで前記実施形態のポンプ付容器10と同様の機能を発揮することができる。
【0030】
前記実施形態においては、内容物が酸素により劣化する染毛剤であるために、容器本体11を、酸素バリア性を有する材料から形成し、ポンプ装置13の計量室19に染毛剤に対して不活性なガスを充填しているが、本発明においては、内容物に応じて、容器本体11を形成する材料及び計量室19に充填する不活性なガスを適宜変更することができる。例えば、二酸化炭素により劣化する水酸化ナトリウムなどを含む内容液を、容器本体11に収容する場合には、容器本体11を二酸化炭素バリア性を有する材料から形成し、計量室19に水酸化ナトリウムに対して不活性なガスを充填すればよい。
【0031】
容器本体11は、前記実施形態においては、可撓性を有するシート材料からなる筒状体(つまりチューブ)であるが、本発明においては、チューブ以外の構成、例えば、ボトル容器でもよい。
ポンプ本体15の外周面部分16と容器本体11の口部11bの内周面11cとを密着接合させる手段は、ヒートシールの他、ホットメルト系接着剤でもよい。
【0032】
また、図5に示すように、ポンプ本体15の外殻部の外側にスカート壁18を設け、ダブルウォール構造を形成し、該スカート壁18から外周面部分16を形成することができる。ダブルウォール構造を採用することにより、容器本体11とポンプ本体15とのヒートシール時にポンプ本体15に過剰な負荷が加わらないという利点がある。
【0033】
ポンプ装置13におけるポンプ本体15の外周面部分16(スカート壁18)と、容器本体11の口部11bの内周面11cとの間には、図6(a)に示すように、ポンプ本体15の外周面部分16及び上端部を被覆するフランジヒートシール24を施すことができ、また、図6(b)に示すように、ポンプ本体15の外周面部分16を被覆するフランジヒートシール25を施すこともできる。
【0034】
ポンプ装置13におけるポンプ本体15の外周面部分16(スカート壁18)と、容器本体11の口部11bの内周面11cとは、図7(a)に示すように、ネジ嵌合によって嵌着させて固定することができ、また、図7(b)に示すように、打ち込み嵌合によって嵌着させて固定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態のポンプ付容器を示す縦断面図である。
【図2】図2は、図1に示すポンプ付容器の部分拡大図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態のポンプ付容器を示す縦断面部分拡大図(図2対応図)である。
【図4】図4(a)は、本発明の第3実施形態のポンプ付容器を示す、吐出弁を閉塞した状態の縦断面部分拡大図(図2対応図)、図4(b)は、吐出弁を開放した状態の縦断面部分拡大図(図2対応図)である。
【図5】図5は、ポンプ装置と容器本体との固定形態の第1の変形例を示す縦断面部分拡大図(図2対応図)である。
【図6】図6(a)及び図6(b)は、それぞれ、ポンプ装置と容器本体との固定形態の第2及び第3の変形例を示す縦断面部分拡大図(図2対応図)である。
【図7】図7(a)及び図7(b)は、それぞれ、ポンプ装置と容器本体との固定形態の第4及び第5の変形例を示す縦断面部分拡大図(図2対応図)である。
【符号の説明】
【0036】
10 ポンプ付容器
11 容器本体
11a 下端部
11b 口部
11c 内周面
13 ポンプ装置
14 ノズル部
15 ポンプ本体
16 外周面部分
19 計量室
27 吐出弁(機械的開閉弁)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスバリア性を有する容器本体の口部に固定可能に構成されたポンプ装置であって、
その計量室に、前記容器本体の内容物に対して不活性なガスが充填されているポンプ装置。
【請求項2】
前記容器本体は、可撓性を有するシート材料からなり、前記口部とは反対側の端部が閉塞された筒状体であり、
前記計量室を含むポンプ本体、及びノズル部を備えている請求項1記載のポンプ装置。
【請求項3】
前記ポンプ本体は、前記容器本体の前記口部の内周面と密着する外周面部分を有しており、
前記外周面部分が前記内周面に密着されて前記容器本体で覆われた状態で、前記口部に固定されるようになっている請求項2に記載のポンプ装置。
【請求項4】
前記ポンプ本体の内部に設けられたポンプ機構の吐出弁は、計量室が加圧されても開かず、ノズルが押されたことで機械的に開く弁である請求項2又は3に記載のポンプ装置。
【請求項5】
前記内容物は酸素により劣化するものであり、前記容器本体の前記ガスバリア性は酸素バリア性である請求項1〜4の何れかに記載のポンプ装置。
【請求項6】
ガスバリア性を有する容器本体の口部に請求項1〜5の何れかに記載のポンプ装置が固定されてなるポンプ付容器。
【請求項7】
前記ポンプ装置は前記計量室を含むポンプ本体を備えており、前記ポンプ本体の外周面部分と、前記容器本体の前記口部の内周面とは、ヒートシール又はホットメルト系接着剤によって密着接合されている請求項6記載のポンプ付容器。
【請求項8】
前記ポンプ装置は前記計量室を含むポンプ本体を備えており、前記ポンプ本体の外周面部分と、前記容器本体の前記口部の内周面とは、ネジ嵌合又は打ち込み嵌合によって嵌着されている請求項6記載のポンプ付容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−143625(P2009−143625A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−58408(P2008−58408)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】