説明

ポーション・パッケージおよび半流動性製品

【課題】半流動性製品に適当なタイプのポーション・パッケージを提供する。
【解決手段】特にゼリー、ジェルまたはペースト等の半流動性製品のためのポーション・パッケージは、少なくともほぼ平らな上端(4)を持つ壁が全周に延びる底部(2)を含むタブ状容器(1)からなる。壁(3)は、高さの少なくとも一部分に渡って圧縮可能であり、底部(2)と共に、フォイルで閉じられる製品スペース(6)を区画形成する。少なくとも二つの反対側把握面を提供するために、上端(4)は、製品スペース(6)の両側に、少なくとも第一および第二の外向き側方拡張部(11、12)を含む。半流動性製品内には、所定の相互比率および所定の用量の、一つ以上の有効成分からなる混合物が、少なくとも実用的に形状を保持する本体(20)を形成するよう、ゼリー、ジェルまたはペーストへ、少なくとも実質的に均一に加工されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底部を持つタブ状容器からなる、特にゼリー、ジェルまたはペースト等の半流動性製品のためのポーション・パッケージに関する。このパッケージは、その底部から上端まで延びる壁が、その高さの少なくとも一部を覆うように圧縮でき、壁および底部が、上端まで延びる製品スペースを区画形成し、そして、製品スペースが、上端に付着するフォイルで閉じられる。本発明はまた、所定の相互比率で一つ以上の有効成分からなる半流動性製品に関する。
【背景技術】
【0002】
序文で説明したタイプのポーション・パッケージは、出願者の欧州特許出願EP0880455から既知である。そこに説明されているポーション・パッケージは、製品スペースを区画形成する直立壁を持つ、適当なプラスチックまたはアルミニウムのタブ状容器からなる。容器が全体として高さ方向に圧縮できるよう、壁に蛇腹構造が設けられている。直立壁の上端に形成された注ぎ口は、容器の上側の他の部分のように、製品スペースの周りの上端に付着されるアルミニウム箔で覆われる。パッケージから製品を解放するには、注ぎ口の位置でフォイルを引き剥がし、壁が圧縮しながら、注ぎ口を通して、一般に流動性コンテンツを注ぎ出す。
【0003】
既知のポーション・パッケージは、例えば、コーヒー・クリームやシロップ等の、比較的薄い流動性製品のケースにおける使い易さに関しては躍進であるが、比較的に狭い注ぎ口を持つこのパッケージは、パッケージから流出しようとしない、あるいは全く流出しない例えば、ジェル、ゼリーまたはペースト等の半流動性製品には実用的でないことが分かっている。しかしながら、製品の半流動状態または半流動性プロセシングには確固な利点があるため、半流動性製品に適応した構成のポーション・パッケージにはメリットがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、特に半流動性製品に適当な、とりわけ、序文に明記したタイプのポーション・パッケージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
意図した目的を達成するために、序文で示したタイプのポーション・パッケージは、少なくとも二つの反対側把握面を提供するために、上端が、製品スペースの両側で少なくとも第一および第二の外向き側方拡張部からなるという本発明による特徴を持つ。したがって、両側にユーザの指を受けるための把握面を持つ圧縮可能なタブ状容器を用いる。このため、ユーザは、親指で底部に圧力を加えることによって、製品スペースから比較的単純にコンテンツを勢いよく出すことができる。サポートに加えて、これら側方拡張部は、また、パッケージから衛生的に、そして接触なしで製品を解放できるよう、指のための十分なスペースを提供する。
【0006】
容器は、パッケージのコンテンツを、早い劣化または汚染から保護するために、異なる方式で本質的に閉じる、あるいは密閉することができる。しかしながら、容器は、製品スペースの周りの上端に付着するフォイルで閉じることが、とりわけ実用的である。そしてフォイルが、アルミニウム箔、またはオプションとして、金属化プラスチック箔からなることが、より実用的である。そのようなフォイル・シールは、ポーション・パッケージを製造して充填する工程への、継ぎ目のない完全な統合化が可能である。
【0007】
パッケージを単純に空にするために、上端は、製品スペースに対して相互に反対側に位置する把握面が設けられねばならないだけである。したがって、ポーション・パッケージの好適実施例は、側方拡張部が、上端の隣接部よりもさらに外方へ延びるという本発明による特徴を持つ。この場合、追加の材料は、主に、上端の側方拡張部に対して意図された第一および第二の把握面のみに用いられる。この材料は、それ以外には節約できる。これは、原材料コストを節約するだけでなく、より少ない必要スペースになるよう全体をコンパクトにもできる。そのもう一つの特定な実施例では、ポーション・パッケージは、拡張部が、上端から一体的に延びる局所的グリッピング・リップからなるという本発明による特徴を持つ。グリッピング・リップは、上端の完全に局所的な拡張部であるが、それにもかかわらず、ポーション・パッケージを実用的に扱うための十分な把握面を提供する。
【0008】
充填されたポーション・パッケージを比較的に単純に開くことができるように、本発明によるポーション・パッケージの特定な実施例は、フォイルが、上端の第一および第二の側方拡張部の少なくとも一つを、タブ状端部で覆って延び、そしてフォイルのタブ状端部が、その側方拡張部から自由であるという特徴を持つ。タブ状端部が拡張部から自由なので、すなわち、製品スペースの周りで、それに付着していないため、フォイルは、その部分で容易に把握してから、上端から引き離すことができる。
【0009】
本発明によるポーション・パッケージのもう一つの特定な実施例は、フォイルが、上端の第一および第二の側方拡張部の少なくとも一つを、タブ状端部で覆って延びて、それに付着し、そしてその側方拡張部内に、それの第一および第二の側面間で延びるブレーク・ゾーンが設けられるという特徴を持つ。この場合、フォイルは、容器の上端へ全面を覆って付着される。しかし、上端のその拡張部は、それの残りの部分から、曲げによって比較的簡単に破断可能なブレーク・ゾーンを含む。この残りの部分は、破断以降も、容器からの製品の取り出しに十分な把握面を提供する。また、その破断部分は、フォイルを剥ぎ取る際の持ち手を提供する。
【0010】
本発明によるポーション・パッケージの特定な実施例は、容器の壁が、高さの一部分に渡って蛇腹構造からなり、それの折り線が、上端に少なくとも実質的に平行に走るという特徴を持つが、容器の壁は柔軟であり、そのため圧縮が可能である。したがって、壁に蛇腹構造を設けることによって、たとえ壁の材料が本質的に比較的に固いものであっても、制御された圧縮性を実現できる。このことは、いくつかのケースにおいて十分な気密性や遮光性等の、他の必要条件をも満たさなければならない容器に適当な材料の選択の可能性を増す。この点において、本発明によるポーション・パッケージのもう一つの特定な実施例は、容器が、熱成形によって、特に真空を発生させることによって、適当なプラスチックから一体的に形成される、そして特に、プラスチックが、オプションとして、例えば、特にポリエチレンテレフタレート(PET)等の、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエステルのグループからの、一つ以上のプラスチックの多層フォイルからなるという特徴を持つ。
【0011】
本発明のもう一つの局面における目的は、流動性または半流動性製品が簡単に出てくるだけでなく、それ自体も型から簡単に外れるポーション・パッケージを提供することである。この目的のために、序文に明記したタイプのポーション・パッケージは、壁が、底部から上端への方向において、高さの少なくとも一部分に渡って広がっているという、本発明による特徴を持つ。壁の広がり、そしてそれによる製品スペースの広がりは、壁との相互付着を最小に制限してその中に収容された製品の、特に半流動性製品のケースでの簡単な取り出しを、そしてパッケージを形成した型からの、パッケージの問題のない解放を促進する。
【0012】
特定な実施例では、この場合のポーション・パッケージは、壁が、底部から上端への方向において、少なくとも高さの部分に渡って階段状に広がる、という本発明による特徴を持つ。そのような階段状の広がりは、型からのパッケージの、上述の解放を向上させるが、さらに、特に魅力的な外観を提供する。もう一つの特定な実施例では、この場合の本発明によるポーション・パッケージは、底部から上端への方向に実質的に延びる壁部分が、実質的に横方向へ定位された壁部分と交互に設けられるという特徴がある。
【0013】
本発明によるポーション・パックの、もう一つの特定な実施例によって、型からの解放をさらに向上させることができる。その実施例は、この目的のために、底部から上端への方向に実質的に延びる壁部分が、それらと鋭角を形成する壁部分と交互に設けられる、という特徴を持つ。
【0014】
本発明により、産業的な応用を可能にしながら使用の便利さを失うことなく、特に効率的で比較的に安価なやり方で、ポーション・パッケージ内に流動性、そしてとりわけ半流動性製品をパッケージすることが可能である。本発明は、また、そのようなポーション・パッケージ内に加工するのに特に適当な、序文に明記したタイプの半流動性製品に関する。本発明によれば、そのような食品は、有効成分が、所定の用量で、少なくとも実用的に形状を保持する本体を形成するよう、ゼリー、ジェルまたはペーストへ少なくとも実質的に均一に加工される、という特徴を持つ。
【0015】
形状を保持するゼリーへ有効成分を均一に加工することは、特に魅力的な製品形態を生じる。この場合の半流動性の形態は、その中の最適な湿気規制に加えて、有効成分の急速で均一な分布を確実にすることによって、効果を向上させる。この点に関して、本発明による半流動性製品の好適実施例は、ゼリー、ジェルまたはペーストが、オプションとして高温で水に溶ける、という特徴を持つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
好適実施例においては、本発明による半流動性製品は、本発明によるポーション・パッケージ内に詰められる。さて、複数の実施例と添付図面に基づいて、本発明をさらに説明する。
【0017】
これらの図は、全く概略的なもので、一定の比率で描かれたものではない。明瞭に示すために、とりわけ、いくつかの寸法は多少誇張されている。図における対応する部品には、同じ参照数字が付与されている。
【0018】
図1(A)から図1(C)は、本発明による、ゼラチン状の製品のためのポーション・パッケージの実施例を示す。パッケージは、適当な、オプションとして多層プラスチックのフォイルから、深絞りまたは真空成形によって、あるいは熱成形の他の形態によって一体的に形成されたタブ状容器1からなる。このケースでは、容器の基本的な材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)を使用するが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、そして他のポリエステル類も、材料として使用できる。
【0019】
容器1は、少なくともほぼ平らな上端4を持つ直立壁3が延びる底部2からなる。壁3には、図1(B)に示すように、折り線5が上端に平行に走る蛇腹構造が設けられている。これによって、後に容器のコンテンツを簡単に強制放出可能なよう、壁3は、制御された方式で高さ方向へ圧縮できる。底部2および壁3は、ゼラチン状製品で満たすことを意図した製品スペース6を区画形成する。この目的のために、製品スペース6は、上端4の内側全体が開いているが、フォイル7で覆われて密封される。フォイルは、製品スペース6の全周に亘り、上端4に付着される。この例では、フォイルに、金属化プラスチック箔を用いているが、この目的のためには、単一層の金属フォイルまたはプラスチック・フォイルも適当である。 図1(A)は、連続的に閉および開状態の容器を示す。また、図1(C)は、充填され閉じられた状態にある完成品を示す斜視図である。
【0020】
容器のコンテンツの、そこからの解放を可能にするために、必要に応じて、上端4は、製品スペース6の両側に外側へ向けて相互に正反対に配置された、第一の拡張部11および第二の拡張部12からなる。これらは、上端4から一体的に延びる部分であるため、追加の製造ステップを全く必要としない。原材料およびスペースを節約するために、拡張部は、上端4の隣接部13よりも外方へ延びるよう、局所的にのみ設けられている。したがって拡張部は、局所的なグリッピング・リップまたはフラップ11、12を形成する。これによって、パッケージを把握できる、コンテンツを取り除く際の把握面が提供される。 図2に、これを概略的に示す。
【0021】
フォイル7を除去したら、図2に示す方式でパッケージを保持し、親指で底部2に軽く圧力を加える。この例においては、本発明による半流動性製品が製品スペース内に位置する。このケースでは、半流動性製品は、形状を保持するゼリー内に、計量した分量のソース・パウダーを含む。この例では、所定の相互比率にある有効成分のソース混合物を使用している。この混合物は、熱湯に溶けたゼリー内で、パッケージから一体的に出てくるよう形状保持体20へ加工されている。図1(B)から分かるように、容器の壁3は、底部2から上端4へ向けて僅かに広がっており、これによって、パッケージからの製品の解放は容易である。
【0022】
ゼリーは、その後、熱湯のカップ30内で非常に急速に、そして均一に溶解するため、すぐに使用可能なおいしいソースになる。ソース等の食品に用いる代わりに、本発明による半流動性製品は、また、形状を保持するジェル、ゼリーまたはペースト体内に他のタイプの有効成分、例えば、医薬品、洗浄剤等を加工するのに適当である。本体20の凝集性構造により、パッケージ内に製品残留物が残ることは全くない、またはほとんどでない。このため、効率が高まる、また、比較的に強力な、あるいは有毒な製品の場合、環境への影響が少ない。
【0023】
フォイル7の除去を容易にするため、フォイルは、グリッピング・リップ11、12の上まで延び、全面を覆って付着されている。リップ11、12の少なくとも一つには、二つの側面15、16の間で全長に亘って延びるブレーク・ゾーン14が設けられている(図1(A)を参照)。ブレーク・ゾーンに沿って関連リップ11を曲げて破ることによって、フォイル7のタブ状端部17は、リップ11の破断個所に引かれるので、一緒に上端4から除去できる。オプションとして、タブ状端部17のような箇所までリップにのみ付着するフォイルを使用することができる。この場合、外端17自体は、自由であるため、フォイル全体を除去するための持ち手として機能する。
【0024】
図3から図5は、それぞれ、本発明によるポーション・パッケージの第二、第三および第四の実施例を、閉および開状態の上面図と斜視図で示している。これらの実施例は、容器の上端4の側方拡張部11、12の特定な形状以外、使用材料および構造が少なくとも同様であるという点で、概して図1(A)から図1(C)に示すものに相当する。しかし、これらはすべてのケースにおいて、局所的に形成されたリップまたはイヤーであり、第一の実施例の場合のように把握面を提供する。
【0025】
図6から図8は、それぞれ、本発明によるポーション・パッケージの第五、第六および第七の実施例を、閉および開状態の上面図と斜視図で示している。これらの実施例も、容器の上端4の側方拡張部11、12の特定な形状以外、使用材料および構造が少なくとも同様であるという点で、概して図1(A)から図1(C)に示すものに相当する。前述の実施例とは対照的に、これらの実施例における上端4の拡張部は、パッケージの上面がより均一になるよう、より明確に設けられている。
【0026】
図9(A)から図9(C)は、上述の実施例に適用可能な、多数の変形実施例を示している。これらの変形実施例では、底部2に対する壁3の高さh、長さl、深さd、そして解放角度αにおけるバリエーションに加えて、壁3の蛇腹構造が変えられる。この解放角度は、高さhの少なくとも一部分に渡って壁3が僅かに広がっている状態を表し、ポーション・パッケージ内に収容した製品の取り出しを容易にすることに加えて、パッケージの成形型からパッケージ自体を解放することを容易にする。
【0027】
図9(A)から図9(C)の実施例の場合のように連続的な拡がりを持つことに加えて、容器の壁は、また、その高さの少なくとも一部分に渡って階段的な方式で広がってもよい。これは、図10(A)から図10(C)に示す、圧縮可能なポーション・パッケージの実施例がそうである。これらの図は、すべてのケースにおいて正面および側面図でパッケージを示し、元の状態(上)と部分的に圧縮された状態(下)を表す。
【0028】
これらのケースでは、パッケージは、また、底部2を持つタブ状容器1からなり、底部から全周囲に亘って壁3が延び、少なくとも実用的に平らな上端4を持つ。壁3は、成形されているため、そこからの、パッケージ・コンテンツの取り出しを容易にするよう、制御された方式で圧縮できる。壁3によって包囲した製品スペース6は、アルミニウムの、またはオプションとして、金属化プラスチックのフォイル7によって閉じられ、この目的で、フォイル7は上端4に融着される。オプションとして、流動性コンテンツの注ぎ出しを制御するために、上端4に注ぎ口等を形成できる。その場合、注ぎ口は、フォイルによって同様に閉じられ、フォイル7が剥がされたときに現れる。
【0029】
これらの実施例では、壁3は、容器の底部2から上端4への方向へ解放角度αにおおよそ従って、階段的な方式で広がっている(図10(C)を参照)。この場合、壁は、実質的に壁方向へ延びる複数の壁部分31からなり、それらの壁部分は、少なくともほぼ横方向へ、および/または底部2に平行へ延びる(図10(A)を参照)、または角度βを持って形成された壁部分32と交互に配置される(図10(B)および図10(C)を参照)。特に後者のケースでは、図示のように、パッケージ全体としての優れた圧縮性に加えて、型からの非常に良好な解放が達成できる。
【0030】
少数の実施例のみを参照して本発明を説明したが、本発明がそれらに全く限定されないことは明らかである。換言すれば、本発明の範囲内で、ポーション・パッケージについて、そしてその中に有利にパッケージできる半流動性製品について、多くの他のバリエーションや実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明によるポーション・パッケージの第一の実施例を示す、(A)は上面図、(B)は側面図および(C)は斜視図である。
【図2】本発明による、使用中のポーション・パッケージおよび半流動性製品を示す。
【図3】本発明によるポーション・パッケージの第二の実施例を示す、連続的な上面図および斜視図である。
【図4】本発明によるポーション・パッケージの第三の実施例を示す、連続的な上面図および斜視図である。
【図5】本発明によるポーション・パッケージの第四の実施例を示す、連続的な上面図および斜視図である。
【図6】本発明によるポーション・パッケージの第五の実施例を示す、連続的な上面図および斜視図である。
【図7】本発明によるポーション・パッケージの第六の実施例を示す、連続的な上面図および斜視図である。
【図8】本発明によるポーション・パッケージの第七の実施例を示す、連続的な上面図および斜視図である。
【図9】(A)から(C)は、本発明によるポーション・パッケージの上記実施例の、多数の変形実施例を示す側面図である。
【図10】(A)から(C)は、本発明のもう一つの局面によるポーション・パッケージの、多数の変形実施例を連続的な状態で示す正面図および側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特にゼリー、ジェルまたはペースト等の半流動性製品のためのポーション・パッケージであって、底部を持ちそこから上端まで壁が延びるタブ状容器からなり、壁がその高さの少なくとも一部分に渡って圧縮でき、壁および底部が、上端まで延びる製品スペースを区画形成し、そして製品スペースが、上端に付着するフォイルで閉じられ、少なくとも二つの反対側把握面を提供するために、上端が、製品スペースの両側で少なくとも第一および第二の外向き側方拡張部からなることを特徴とする、ポーション・パッケージ。
【請求項2】
側方拡張部が、上端の隣接部よりもさらに外方へ延びることを特徴とする、請求項1に記載のポーション・パッケージ。
【請求項3】
拡張部が、上端から一体的に延びる局所的グリッピング・リップからなることを特徴とする、請求項2に記載のポーション・パッケージ。
【請求項4】
フォイルが、アルミニウム箔、またはオプションとして、金属化プラスチック箔からなることを特徴とする、前述の請求項の一つ以上に記載のポーション・パッケージ。
【請求項5】
フォイルが、上端の第一および第二の側方拡張部の少なくとも一つを、タブ状端部で覆って延び、フォイルのタブ状端部が、その側方拡張部から自由であることを特徴とする、請求項4に記載のポーション・パッケージ。
【請求項6】
フォイルが、上端の第一および第二の側方拡張部の少なくとも一つを、タブ状端部で覆って延びて、それに付着し、その側方拡張部内に、それの第一および第二の側面間で延びるブレーク・ゾーンが設けられていることを特徴とする、請求項4に記載のポーション・パッケージ。
【請求項7】
容器の壁が、高さの一部分に渡って蛇腹構造からなり、それの折り線が、上端に少なくとも実質的に平行に走ることを特徴とする、前述の請求項の一つ以上に記載のポーション・パッケージ。
【請求項8】
容器が、熱成形によって、特に真空を発生させることによって、適当なプラスチックから一体的に形成されることを特徴とする、前述の請求項の一つ以上に記載のポーション・パッケージ。
【請求項9】
プラスチックが、オプションとして、例えば、特にポリエチレンテレフタレート(PET)等の、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエステルのグループからの、一つ以上のプラスチックの多層フォイルからなることを特徴とする、請求項8に記載のポーション・パッケージ。
【請求項10】
底部から壁が全周で上端まで延びるタブ状容器からなるポーション・パッケージであって、壁がその高さの少なくとも一部分に渡って圧縮でき、そして壁が底部と共に製品スペースを包囲し、壁が、底部から上端への方向において、高さの少なくとも一部分に渡って広がっていることを特徴とする、ポーション・パッケージ。
【請求項11】
壁が、底部から上端への方向において、少なくとも高さの部分に渡って階段状に広がっていることを特徴とする、請求項10に記載のポーション・パッケージ。
【請求項12】
底部から上端への方向に実質的に延びる壁部分が、実質的に横方向へ定位された壁部分と交互に設けられていることを特徴とする、請求項11に記載のポーション・パッケージ。
【請求項13】
底部から上端への方向に実質的に延びる壁部分が、それらと鋭角を形成する壁部分と交互に設けられていることを特徴とする、請求項11に記載のポーション・パッケージ。
【請求項14】
所定の相互比率で一つ以上の有効成分からなる半流動性製品であって、有効成分が、所定の用量で、少なくとも実用的に形状を保持する本体を形成するよう、ゼリー、ジェルまたはペーストへ少なくとも実質的に均一に加工されることを特徴とする、半流動性製品。
【請求項15】
ゼリー、ジェルまたはペーストが、オプションとして高温で、水に溶けることを特徴とする、請求項14に記載の半流動性製品。
【請求項16】
本体が、請求項1から13の一つ以上に記載のポーション・パッケージ内に詰められることを特徴とする、請求項14または15の一つ以上に記載の半流動性製品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2009−529466(P2009−529466A)
【公表日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558219(P2008−558219)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【国際出願番号】PCT/NL2007/000064
【国際公開番号】WO2007/102730
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(508271311)イージーカップ インターナショナル リミテッド (3)
【Fターム(参考)】