説明

マスク化された画像を見ること

マスキング画像を構成する第二の画像(12)に組み入れられた第一の画像(11)の系列に含まれる目的画像を表示するために、表示装置は、キー(13)に応じて、実質的に第一の画像のみを表示し、第二の画像を隠すように配置される。表示装置は、第一の画像が表示される時にのみ照射されるLCD画面を設けられても良い。色符号化は、装置の安全性を更に高めるために使用されても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスク化された画像を見ることに関する。更に詳細に述べると、本発明は、安全上の理由のためにマスク化された画像を見るための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
視覚情報は、情報が非公認の人間によって得られることを回避するためにマスク化されうる。これは、特に、銀行残高、個人的なメッセージ(電子メール)、及び他の個人情報と同様に、情報が未公表又は部外秘である時、及び、情報がコンピュータ画面、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、携帯電話、又は類似の装置の画面上に表示される時に望まれうる。
【0003】
米国特許US5,614,920は、表示装置と視聴者との間に並べられた透明の画面に取り入れられる光の短いパルスから作られた、第二の特徴のない画像に表示画像を結合することによって、表示画像をマスク化する装置を開示する。マスキング光パルスの系列に適合するように調節された電子シャッターは、第一の画像が該電子シャッターを有する人間によってのみ見られることを可能にするために、マスキング画像を分離又は遮断する。単一の第一の画像のみが表示されるので、該シャッターと該第一の画像との間は同期しない。
【0004】
欧州特許出願EP1,229,422は、画像の系列を表示する装置を開示する。夫々の画像は、伝達されるべき画像を供給する実データ、又はマスキング画像を供給する“化けデータ”のどちらかを有する。
視聴装置は、マスキング画像が表示される時に遮られ、従って、視聴装置を使用する人間が実画像を見ることを可能にする。
【0005】
従来技術による両装置は、個々の視聴装置がマスキング画像を遮ることを必要とするという欠点を有し、実際の、又は目的の画像を直接的に見ることが不可能である。個々の視聴装置の使用は、面倒で、相対的に高価である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、従来技術のこれら、及び他の問題を解決すること、並びに、個々の視聴装置の使用を必要としない、マスク化された画像を表示するための装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は、マスキング画像を構成する第二の画像を組み入れられた第一の画像の系列に含まれる目的画像を表示し、キー系列に応じて実質的に該第一の画像のみを表示するように配置される表示装置を提供する。即ち、本発明の表示装置は、第二の画像が見えなくされる一方で、第一の画像のみを示し、従って、効果的にマスキング画像を取り除く。留意すべきは、全ての第二の画像が示されないことは絶対不可欠ではなく、実施例は、ほとんどの、しかし全てではない第二の画像が可視的にされない場合に考えられうることである。逆に、実施例は、ほとんど、しかし全てではない第一の画像が表示される場合に考えられうる。
【0008】
表示されるべき画像、即ち第一の画像の選択は、キーによって実行される。キーは、例えば“1”及び“0”の系列を有しても良い。夫々、“1”は表示されるべき画像(即ち第一の画像)に対応し、“0”は隠されるべき画像(即ち第二の画像)に対応する。
【0009】
一つの実施例において、表示装置は、実質的に第一の画像のみを表示する表示画面を有する。即ち、表示画面は、キーの制御下で、第一の画像のみを表示する。系列の第二の画像が該表示画面に供給される時、該表示画面は特徴がない(望ましくは、全体黒)。このような表示画面は、CRT(陰極線管)の画面のような、発光画面であっても良い。
【0010】
望ましい実施例において、表示装置は、非発光表示画像を照射する照射装置で補完された非発光表示画面を有し、該照射装置は、キーに応じて実質的に第一の画像のみを照射するように配置される。留意すべきは、US5,614,920と対比して、本発明の望ましい実施例は、実際の、あるいは目的の画像を表示し、マスキング画像を作らないように、光のパルスを利用する。更に、本発明のマスキング画像は、必ずしも特徴がないわけではなく、如何なる画像、例えば目的画像の反転であっても良く、このようにして、より一層のマスキング動作を提供する。更に、光のパルスは、画像と同期化される。
【0011】
更に留意すべきは、EP1,229,422と対比して、本発明は、最初に全ての画像を表示し、次にマスキング画像を透過するのではなく、選択的に実画像を表示する。言い換えると、本発明は、視聴装置ではなく、表示装置で表示されるべき画像を選択する。
【0012】
望ましくは、キーは、値の系列を有し、夫々の値は、第一の画像又は第二の画像に対応し、夫々の画像が表示されるべきか否かを示す。
【0013】
特に有利な実施例において、第一及び/又は第二の画像は、相補的な色を有する少なくとも二つの下位画像によって構成され、照射装置は、少なくとも二つの対応する色を作る能力を有し、キーは色指示を有する。この実施例において、安全性は、第二の画像が実質的に隠され、第一の画像が正しい色で照射される両場合に、目的である一つ又は複数の画像のみが正確に表示されうるように高められる。第一の画像を不正確な色で照射することは、通常、可視的でない特定の第一の画像をもたらす。望ましくは、三つの相補的な色、一般的には赤、緑及び青が使用される。
【0014】
更に本発明は、画像を安全に分配するシステムを提供する。該システムは、目的の画像を共に構成する第一の画像の系列を作り、第一の画像の該系列にマスキング画像を構成する第二の画像を組み入れ、該系列での第一及び/又は第二の画像の配置を示すキーを発生する系列生成手段、目的の画像を表示する表示装置、及び、該表示装置に該系列を送信する送信手段を有し、該表示装置は、キーに応じて実質的に第一の画像のみを表示するように配置される。
【0015】
更に、本発明は、マスキング画像を構成する第二の画像を組み入れられた第一の画像の系列に含まれる目的画像を表示する方法を提供する。該方法は、キーに応じて実質的に第一の画像のみを表示するステップを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、添付の図面で図解された模範的な実施例を参照して、更に説明される。
【0017】
図1中の限定されない例によって示されるに過ぎない表示装置1は、表示画面2及び照射ユニット3を有する。示される実施例において、表示画面2は、LCD(液晶表示)画面であり、照射ユニット3は、後ろから半透明の画面を照射するバックライトユニットである。表示画面2及び照射ユニット3は共に、視聴者9によって見られうる発光画像を作る。画像の系列Sは、図3を参照して以下で更に説明される。キーKは、図1で象徴的に表わされるように、表示装置1に供給される。図3を参照して以下で更に説明されるキーKは、離れたキーユニット(図示せず)で保存又は生成されるか、あるいは表示装置1内の照射ユニットで不変に保存されても良い。
【0018】
図2の実施例において、表示装置1はまた、表示画面2及び照射ユニット3を有する。この実施例において、照射ユニット3は、視聴者9によって見られうる発光画像を作るように、表示画面2の前面を照射するフロントライトユニットによって構成される。反射体4は、この実施例において、表示画面2の後ろに置かれても良い。
【0019】
どちらの実施例においても、表示装置1は、キーデータ及び画像データのようなデータを処理する処理装置及び関連するメモリ、並びに、スマートカード又は他の識別装置(トークン)と連動する任意のカード読み取り器を更に有する。これらの(任意の)構成要素は、例図の明瞭さのために、図1及び2で示されない。
【0020】
画像の系列は、図3で表わされる。系列Sは、第一の画像11及び第二の画像12から成る。第一の画像11は、目的画像とも呼ばれる表示されるべき実画像を構成する。第一の画像全てが、図3では同一であるが、実施例は、第一の画像全てが同一というわけではない場合、特に、異なる第一の画像11が目的画像の部分を有する場合に考えられうる。単一の第一の画像11は、全ての目的画像を有し、安全性は更に高められる。目的画像を導かないが、目的画像をマスク化する役割を果たす第二の画像12は、全て同一である。しかし、示される実施例では、第二の画像には二つの識別可能な形式が存在する。一つは、目的画像の反転画像であり、非公認の視聴者によって見られる時、実画像の視覚的印象を相殺する役割を果たし、一方で、もう一つは、マスキング画像である。
【0021】
本発明による対応するキー13も、図3で図式的に示される。模範的なキー13は、“1”及び“0”の列から成るように示される。“1”は夫々、第一の画像11に対応し、“0”は夫々、第二の画像12に対応する。即ち、“1”は夫々、対応する画像が表示されるべきであることを示し、一方で“0”は夫々、対応する画像が表示されないことを示す。従って、本発明によって、表示装置1は、第一の画像11のみを表示し、第二の画像12を表示しない。結果として、視聴者9は、シャッター装置又は他の補助的な装置を必要とせずに、目的画像を見ることが可能である。正確なキー13が存在しない表示装置はどれも、目的画像ではなく、マスキング画像を作る。
【0022】
本発明によって第一の画像を表示すること及び第二の画像を表示しないことは、多数の方法で達成されうる。第一の実施例において、表示画面2は、キーの制御下で、系列の第二の画像が表示されるべきであった夫々の時間に、空白画面を作るように配置される。この目的のために、適切な“空白”信号は、キーの中の“0”に応じて発生しうる。このようにして隠されうる表示画面は、照射ユニット3を設けられるか、あるいは設けられない。表示画面が、例えばCRT画面である時、発光画像は、照射ユニットを必要とせずに作られうる。照射ユニットが本実施例中にある場合、望ましくは、それは表示画面を断続的に照射する。
【0023】
第二の実施例において、表示画面2は、全ての(又はほとんどの)画像を、即ち第一及び第二の画像両方を表示する。しかし、照射ユニット3は、第一の画像のみが、キーに含まれる“1”に応じて照射されるように、配置される。照射のこの変更の結果として、第一の画像のみが可視的である。任意のキー検出器5も存在し、その機能は後で説明される。
【0024】
上述のように、キー13は、表示装置1で不変に保存されても良い。あるいは、キー13は、カード、例えば、携帯電話で使用されるSTM(加入者識別モジュール)カードのようなスマートカード(電子の支払い又は識別のためのカード)に保存されても良い。このようなカードは、スマートカード読み取り器、又は、表示装置の中に存在しうる類似のインターフェースユニットに挿入されても良い。カードに保存されているキー自体に代わって、キーが適切なアルゴリズムを用いて導き出されうる暗号シードを保存することが可能である。このようなアルゴリズムは、当業者によく知られる。
【0025】
あるいは、キーは、画像から導き出されても良い。この目的のために、キー検出器(図2中の5)は、検出信号Dを作るように設けられても良い。キー検出器5は、入射光に応じて電気信号を作る光センサである。幾つかの有利な実施例において、キー検出モードは、照射ユニット3が表示画面を断続的に照射する一方で、キー検出器5が表示画面2を通り抜けるか(図1)、あるいは表示画面2によって反射される(図2)場合に供給される。特別なキー画像(図示せず)は、暗号シードのような、望ましくはキーが導き出されうる情報を除くキー情報自体を有しても良い。この目的のために、補助的なキーは、表示装置に保存されても良い。補助的なキーは、第一の画像を識別するセッション・キーを導くために使用される。当業者は、例えばDES(データ暗号化規格)アルゴリズムを用いる方法のような様々な暗号方法が、キーを導き出すために使用されても良いことを理解する。
【0026】
画像の系列で(セッション)キーを同期化するために、様々なアプローチが可能である。画像の系列は、開始ボタンを押し、キーを開始する開始信号を発生した後にのみ表示されうる。あるいは、検出器(例えば、図2で示されるキー検出器5)は、系列の開始を検出しうる。望ましくは、様々な特別な目的の(第二の)画像が、この目的のために使用されても良い。例えば、検出器は、閾値レベルを超える光強度を検出する。これらの特別な目的の画像は、例えば完全に白でありうる。あるいは、又は更に、表示装置1の中に存在しうる表示ドライバが、同期画像を発生するために使用されても良い。留意すべきは、キーを同期化するこれらの方法は、上述の実施例に限定されず、従来の装置及びシステム、即ち、個々の“シャッター”を必要とする装置及びシステム、又はマスキング画像を透過する類似の装置でも利用可能であることである。
【0027】
本発明によってもたらされた安全性を更に高めるために、第一及び第二の画像の夫々は、異なる、望ましくは相補的な色の三つの下位画像を除く少なくとも二つによって構成されても良い。このような実施例では、照射ユニット3は、色情報をも有するキーに応じてそれらの色を作る能力を有する。色系列S及びその対応するキーKは、図4で図式的に表わされる。実際の第一及び第二の画像の代わりに、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色指示のみが、明瞭さのために示される。
【0028】
R(赤)、G(緑)及びB(青)の色が使用される時、三つが互いに独立な直交する系列、即ちRGB、GBR及びBRGが存在する。この実施例において、キーは、位置情報(第一及び第二の画像の夫々の位置)に加えて、あるいは代わって、色系列情報(第一及び第二の画像の系列を符号化する)を有する。図4の例において、画像は色系列RGBで符号化されると仮定する。従って、夫々の第一の画像11は、その特定の順序の中で下位画像R、G及びBを有する。色G又はBで下位画像R(赤)を照射することは、ほぼ黒色の画像を生じ、赤の下位画像は、赤い光で照射された時のみ可視であることが理解される。当然のことながら、同じことが他の色でも起こる。
【0029】
画像を色符号化する幾つかの可能性がある。一つの実施例において、全ての第一及び第二の画像は、同様の方法で、即ち本例でのRGBで符号化される。キーは、第一の画像のみに対する色系列RGB、及び他の系列(GBR又はBRG)のどちらか一つ、又は第二の画像に対する“0”(照射せず)を有し、これらの代わりとなるものの両方が、実質的に黒色画像を発生する。キーを持たない画像を見るための試みはどれも、RGBが使用される時に第一及び第二の画像の両方を作り、他の系列の一つが使用される時には実質的に画像を作らない。
【0030】
他の実施例では、全ての第一及び第二の画像は、望ましくは無作為に選ばれたRGB、GBR又はBRGのいずれかで符号化される。キーは、第一の画像に対応する色系列を有する一方で、他の系列の一つ、又は第二の画像に対する“0”を有する。この実施例は、非公認の視聴者が、第一の画像が符号化される色系列において予測不可能であるように、高められた安全性のレベルを提供する。
【0031】
上記では、単一の目的画像に焦点を合わせたが、本発明はそれに限定されず、動画を含むがこれに限定されない目的画像の連続又は系列に適用されることが理解される。更に、照射ユニットは、表示画面と同じ筺体の中に組み込まれるように示される。しかし、これは必須ではなく、実施例は、照射ユニットが、一般の画面上に表示された画像系列を復号するために、その使用者によって運ばれうる離れた装置である場合に考えられうる。更に、一つの第一の画像がどれも、対応する目的画像の全ての特徴を有する必要はない。その代わりに、単一の目的画像の特徴は、幾つかの第一の画像に渡って分配されても良い。
【0032】
本発明は、携帯電話、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、ラップトップ型及びデスクトップ型のコンピュータ、銀行の出納装置、及び、情報、特に部外秘の情報が表示されうる表示画面を設けられた他の装置において有利に使用されうる。
【0033】
図5の模範的なシステム20は、(目的)画像及び入力装置22からのマスキング画像を受信する系列生成ユニット21を有し、第一及び第二の画像の系列を作る。次に、この系列は、本発明の例においては携帯電話接続である通信リンク24を介して使用者の装置23に送信される。留意すべきは、本発明は、適切なキーを有する使用者のみが目的画像を見ることが可能であるように、系列が使用者の集団に送信されることを可能にすることである。使用者の装置23は、第一の画像のみを選択的に表示し、従って目的画像を再生する、本発明による表示装置1を有する。
【0034】
本発明は、マスキング画像を組み込まれた実画像によって構成された目的画像が、マスキング画像を隠す一方で、実画像を選択的に表示することによって見られうるという見識に基づく。本発明は、マスキング画像を隠すことが表示装置で実行される時、付加的な表示装置が必要とされないという更なる見識から恩恵を受ける。留意すべきは、本明細書中で使用されている如何なる用語も、本発明の適用範囲を限定するように解釈されるべきではない。特に、語“有する”は、具体的に明記されていない如何なる要素も許容しないことを意味するわけではない。単一の(回路)要素は、複数の(回路)要素又はそれらと等価なもので置き換えられても良い。請求項での如何なる参照数字も、それらの適用範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【0035】
本発明は、上述される実施例に限定されず、多数の変形及び付加が、添付の請求項で定められるように本発明の適用範囲から離れることなく成されることは、当業者によって理解される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による表示装置の第一の実施例を図式的に示す。
【図2】本発明による表示装置の第二の実施例を図式的に示す。
【図3】本発明の第一の実施例による第一及び第二の画像の系列、並びに対応するキーを図式的に示す。
【図4】本発明の第二の実施例による第一及び第二の画像の系列、並びに対応するキーを図式的に示す。
【図5】本発明による画像を送信するシステムを図式的に示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスキング画像を構成する第二の画像を組み入れられた第一の画像の系列に含まれる目的画像を表示し、キーに応じて実質的に該第一の画像のみを表示するように配置された表示装置。
【請求項2】
非発光表示画像を照射する照射装置で補完された非発光表示画面を更に有し、該照射装置は、該キーに応じて実質的に該第一の画像のみを照射するように配置されることを特徴とする、請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
該キーは、値の系列を有し、夫々の値は、該第一の画像又は該第二の画像に対応し、該夫々の画像が表示されるべきか否かを示すことを特徴とする、請求項1又は2記載の表示装置。
【請求項4】
該第一及び/又は第二の画像は、相補的な色を有する少なくとも二つの下位画像によって夫々構成され、前記照射装置は、少なくとも二つの対応する色を作る能力を有し、該キーは、色の指示を有することを特徴とする、請求項2又は3記載の表示装置。
【請求項5】
三つの下位画像は、夫々の第一及び/又は第二の画像に関連し、該三つの下位画像の夫々の色は、三つの直交する色系列の一つを形成することを特徴とする、請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記キーは、該表示装置と連動しうるスマートカードのような指示装置上で実行されることを特徴とする、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の表示装置。
【請求項7】
特に、請求項1乃至6のうちいずれか一項によって、マスキング画像を構成する第二の画像を組み入れられた第一の画像の系列に含まれる目的画像を表示し、光検出器は、該第一及び/又は第二の画像の検出された光強度に応じてキー同期化信号を作るように設けられることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちいずれか一項による表示装置を有し、望ましくは、携帯電話又は電子手帳である民生装置。
【請求項9】
目的画像を共に構成する第一の画像の系列を作り、第一の画像の該系列にマスキング画像を構成する第二の画像を組み入れ、該系列での該第一及び/又は第二の画像の位置を示すキーを発生する系列生成手段、該目的画像を表示する表示装置、及び、該表示装置に該系列を送信する送信手段を有し、該表示装置は、キーに応じて実質的に該第一の画像のみを表示するように配置されることを特徴とする、画像を安全に分配するシステム。
【請求項10】
マスキング画像を構成する第二の画像に組み入れられた第一の画像の系列に含まれる目的画像を表示し、キーに応じて実質的に該第一の画像のみを表示するステップを有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−523324(P2006−523324A)
【公表日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−506660(P2006−506660)
【出願日】平成16年3月1日(2004.3.1)
【国際出願番号】PCT/IB2004/050178
【国際公開番号】WO2004/081768
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】