説明

マッサージ機

【課題】より容易な構成にて多様なマッサージを行うことができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】マッサージ機構の施療子30は、支持軸32に支持された揉み玉33を軸方向Sの両側から挟み込むように可動押圧板34と固定押圧板35とが対向配置され、可動押圧板34の押圧動作にて揉み玉33を外側から圧縮させることで揉み玉33の外形形状(接触面積や硬さ等)が変更可能に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揉み玉を用いた施療動作を行うマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、施療子の揉み玉を使用者の身体に押し付けて施療動作を行うマッサージ機では、例えば特許文献1に記載されているように、マッサージを施す際に、施療子の揉み玉の外形形状を変形させ施療感(揉み味)を変化させることで、使用者の好みや体調等に応じた所望のマッサージを行うものがある。
【0003】
特許文献1のマッサージ機に備えられる施療子は、揉み玉の内部に各径方向の位置が可変となる調整ピンが設けられ、その調整ピンの一端を揉み玉の内周面に当接させて構成されている。そして、調整ピンを外周方向(径方向外側)に移動させることで揉み玉の外形形状を変形させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−70319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記の特許文献1のマッサージ機では、揉み玉の外形形状を変形させるために、調整ピンのような変形駆動手段を揉み玉の内部に設ける必要があり、複雑な構成となる虞がある。これにより、使用者に対して多様なマッサージを行うために、より容易な構成にて揉み玉を変形させる構成が望まれている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、より容易な構成にて多様なマッサージを行うことができるマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のマッサージ機は、施療子の揉み玉を使用者の身体に押し付けて施療動作を行うマッサージ機構を備えるとともに、前記揉み玉の外形形状を変形させて前記使用者に対する施療感の変更を行う変形駆動手段を備えたマッサージ機であって、前記揉み玉は、外側から力を付加することで外形形状が変形する部材を含み、前記変形駆動手段は、前記揉み玉に対して外側から能動的に力を付加して、前記揉み玉の外形形状を変形させるように構成されたことを特徴とする。
【0008】
また上記構成においては、前記変形駆動手段は、前記揉み玉を挟んで対向配置された押圧部を有し、少なくとも一方の前記押圧部の前記揉み玉への押圧に基づいて前記揉み玉の外形形状を変形させるように構成されることが好ましい。
【0009】
また上記構成においては、前記変形駆動手段は、前記揉み玉を挟んで対向配置された押圧部のうち一方のみが可動するように構成されることが好ましい。
また上記構成においては、前記変形駆動手段は、前記揉み玉を挟んで対向配置された押圧部の両方が前記揉み玉に向かって同様に可動するように構成されることが好ましい。
【0010】
また上記構成においては、前記施療子は、前記揉み玉を支持する支持部材を有し、前記変形駆動手段は、前記支持部材の軸方向及び軸直交方向の少なくとも一つの方向から前記揉み玉に対して力を付加するように構成されることが好ましい。
【0011】
また上記構成においては、前記揉み玉は、貫通孔を有する外層部材と、該外層部材の内側に配置される内層部材とを有し、前記内層部材よりも前記外層部材の硬度を高く構成され、前記変形駆動手段は、前記揉み玉の内層部材を変形させることで前記外層部材の貫通孔から前記内層部材を突出させ、前記揉み玉の外形形状を変形させるように構成されることが好ましい。
【0012】
また上記構成においては、前記マッサージ機構は、前記使用者が着座可能な椅子型マッサージ機の背もたれ部内に設けられるものであることが好ましい。
また上記構成においては、前記マッサージ機構の施療子の施療動作を制御する制御手段は、その施療動作と前記施療子の揉み玉の変形動作とを連動させるべく前記変形駆動手段の制御を行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、より容易な構成にて多様なマッサージを行うことができるマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)(b)は、本実施形態におけるマッサージ機の概略構成図である。
【図2】マッサージ機の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】(a)(b)は、押圧前後の施療子の断面図である。
【図4】別例における施療子の側面図である。
【図5】(a)(b)は、別例における押圧前後の施療子の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)(b)に示すように、本実施形態のマッサージ機10は、左右一対の支持脚部11にて支持された座部12の後端に背もたれ部13が幅方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられ、該座部12の前端にオットマン14が同方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられてなる。また座部12の幅方向の両側部分には、前後方向に延びる肘掛け部15が組み付けられている。
【0016】
座部12の下側には、背もたれ部13のリクライニング機構16が備えられており、該リクライニング機構16のモータ16aの駆動により背もたれ部13のリクライニングがなされるようになっている。また、オットマン14についても、座部12の下側に該オットマン14の上下動機構17が備えられており、該上下動機構17のモータ17aの駆動によりオットマン14の上下動されるようになっている。
【0017】
背もたれ部13の幅方向中央部には、上下方向に延び前方に開口されている空間が設けられ、その空間内には使用者の背中のマッサージを行うマッサージ機構21が組み付けられている。このマッサージ機構21は、上下方向に延びるガイドレール22に沿って、該機構21に組み付けられる図2参照の上下駆動部25(上下駆動モータ25a)により上下動される。また、このマッサージ機構21には、強弱(前後)駆動部26(強弱駆動モータ26a)及び幅駆動部27(幅駆動モータ27a)が備えられるとともに、各駆動部26、27の駆動によって一対の施療子30が動作する。
【0018】
強弱駆動部26は、使用者に対する施療子30の前後方向位置を調整することで、使用者の背中に施療子30を押し付ける力を調整する。また幅駆動部27は、一対の施療子30を背もたれ部13の幅方向に移動させる。図2に示すように、上下駆動部25、強弱(前後)駆動部26及び幅駆動部27は、それぞれ駆動源として駆動モータ25a〜27aを有し、各駆動モータ25a〜27aは制御部28にて駆動制御されるように構成されている。またマッサージ機10には、電源駆動されるエアポンプ29が設けられ、制御部28からの制御に基づいて空気の給排気を行うように構成されている。
【0019】
図3(a)(b)に示す施療子30は、図1に示すマッサージ機構21の本体部から前方に延出するアーム31と、アーム31の先端部分に固定された略円柱状の支持軸32とを有する。支持軸32は、アーム31の延出方向に対して直交方向(図3中の軸方向S)に延び、該支持軸32には、ローラ状の揉み玉33が回転可能かつ軸方向Sに移動可能に支持されている。揉み玉33は、軸方向Sと直交する方向から見た断面形状が略楕円形状をなし、その外側から力を付加することで外形形状が変形する弾性部材、例えばエラストマーから構成されている。揉み玉33の回転方向の外周面は、使用者の身体に押し付けて施療動作を行う施療面33aとなっており、マッサージ機構21の動作にて揉み玉33はその施療面33aを以て背中や肩を押圧するように構成されている。
【0020】
尚、揉み玉33を作製するのに用いるエラストマーや合成ゴム等のソリッド状(非発泡構造)の弾性部材は、硬度をJIS K6253に準拠した「ショアA硬度」で、「0〜20度」の範囲に設定されたものが好ましく、「10度以下」とすることがより好ましい。また、揉み玉33を発泡ゴム等の発泡構造を有する弾性部材を用いて作製してもよく、この場合、硬度をSRIS(日本ゴム協会標準規格) 0101に準拠した「アスカーC硬度」で「20度〜40度」の範囲に設定されたものが好ましく、「30度以下」とすることがより好ましい。
【0021】
揉み玉33の両側の支持軸32には、基端側(揉み玉33とアーム31との間)に可動押圧板34が配置され、先端側(揉み玉33の反アーム31側)に固定押圧板35が配置されている。可動押圧板34及び固定押圧板35はそれぞれ揉み玉33よりも小径で略円盤状をなし、可動押圧板34は軸方向Sに移動可能に支持軸32に対して支持され、固定押圧板35は支持軸32の先端部に固定されている。
【0022】
可動押圧板34と固定押圧板35とは、可動押圧板34の先端側の対向面34a及び固定押圧板35の基端側の対向面35aの両面が揉み玉33に当接するように配置されている。言い換えると、可動押圧板34と固定押圧板35とは、揉み玉33を支持軸32の両側から挟んで対向配置されている。
【0023】
可動押圧板34の基端部側の面34bには、可動押圧板34を固定押圧板35側に軸方向Sに押し出すためのエアバッグ36の一端が固定されている。そのエアバッグ36の他端は、アーム31の支持軸32が固定された面31aに固定されている。そして、エアバッグ36は、両端が各面34b,31aに固定された状態で軸方向Sに伸縮可能に構成されている。またエアバッグ36は、可動押圧板34を押し出す際のバランスをとるために、揉み玉33の軸方向Sから見た周方向において等間隔(90°間隔)に4つ設けられている(図3ではその内の2つのみ図示)。
【0024】
アーム31の面31aとは反対側の面31bにはコネクタ37が接続され、そのコネクタ37は、アーム31に形成された貫通孔31cを通じて反対側の面のエアバッグ36と内部通路が接続されている。コネクタ37には、エアバッグ36と前記エアポンプ29との空気の給排通路となるエアチューブ38がそれぞれ接続されている。このように構成された施療子30では、エアポンプ29からの空気がエアチューブ38とコネクタ37を経由してエアバッグ36内部に供給されることで、エアバッグ36は軸方向Sに膨張することとなる。そして、可動押圧板34は、膨張したエアバッグ36により軸方向Sに押し出されることで、揉み玉33を固定押圧板35に能動的に押圧して、その外形形状を変形させる構成となっている。
【0025】
上記のように構成された本実施形態のマッサージ機10では、マッサージ機構21の各駆動モータ25a〜27a(図2参照)の駆動が制御部28によって制御されることで、施療子30の各種の施療動作がなされて使用者の肩・背中・腰等の施療部位に、揉みや叩き等のマッサージが施される。また制御部28は、この施療動作に連動して、使用者が所望する施療感(揉み味)となるように、エアポンプ29を制御しエアバッグ36内に給排気する空気の量を変更させて揉み玉33の外形形状を調整する制御を合わせて行っている。
【0026】
以降、本実施形態の作用について説明する。
図3(a)は、エアバッグ36に空気を供給していない状態、即ち可動押圧板34から揉み玉33に押圧力が作用していない状態であり、押圧されていない揉み玉33の施療面33aは使用者の背中(身体)に接触する接触面積としては比較的広く、また柔らかい。これにより、この状態の揉み玉33を使用者の身体に押し付けることで、広い接触面積で柔らかい(ソフトな)施療感を付与することが可能となる。
【0027】
図3(b)は、エアバッグ36に空気を供給し可動押圧板34により揉み玉33を固定押圧板35側に押圧、即ち揉み玉33を両押圧板34,35にて軸方向Sに圧縮している状態であり、揉み玉33は各押圧板34,35に押し潰されるように変形する。これにより、揉み玉33の施療面33aは、支持軸32に対する径方向に突出した外形形状となり、その突出した端部部分T(図中の破線で囲んだ部分)が使用者の背中に押し付けられることとなる。また、揉み玉33を押圧し内部が圧縮されることで密度が増加し、端部部分Tの硬度は増大する。そのため、この状態の揉み玉33を使用者の身体に押し付けることで、狭い接触面積で硬い施療感を付与することが可能となる。このような揉み玉33の硬度の変化態様は、2段階、若しくは3段階以上の多段階としてもよい。
【0028】
尚、揉み玉33を作成する弾性部材として発泡ゴム等を用いれば、内部の密度を比較的大きく変化させることができ、端部部分Tの硬度の変化を押圧前後で大きく変化させることが可能となる。
【0029】
このように本実施形態のマッサージ機10では、制御部28によりエアポンプ29が駆動され各押圧板34,35によって揉み玉33を押圧する力が制御され、この押圧力に基づいて揉み玉33の外形形状が調整される。その結果、揉み玉33の施療面33aが使用者の身体に接触する接触面積を変化させることが可能となる。また揉み玉33を押圧することで内部の密度を増加させ施療面33aの硬度を調整することが可能となる。このため、弾性部材をローラ状に形成した揉み玉33に対して外側から力を付加する簡易な構成を用いて、揉み玉33の接触面積及び硬さ、即ち使用者に対する施療感を変化させ多様なマッサージを行うことが可能となる。また、揉み玉33は単一の部材から構成されおり、従来のように揉み玉の内部に調整ピンといった機構部品を用いる複雑な構造(構成)を採用した場合と比較して、容易な構成で施療感を変更できるようになっている。
【0030】
この実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)マッサージ機構21の施療子30には、弾性部材からなる揉み玉33が支持軸32に支持され、その揉み玉33を挟んで可動押圧板34と固定押圧板35とが配置されている。そして、エアバッグ36への空気の給排を供給することで可動押圧板34が軸方向Sにおいて進退動作し、揉み玉33は固定押圧板35との間で圧縮度合いが変化する。つまり、揉み玉33の外側から能動的に力を付加する容易な構成で、揉み玉33の外形形状を変形させ使用者の身体への接触面積や硬さ等を変化させることで、使用者に対して多様なマッサージを行うことができる。
【0031】
(2)施療子30の揉み玉33は、各押圧板34,35による軸方向Sの両側から挟み込んでその圧縮度合いを変化させることで外形形状を変形させている。これにより、揉み玉33の外形形状(接触面積や硬さ等)の変化を容易に行うことができる。また、揉み玉33を軸方向Sの両側から各押圧板34,35にて押圧することから、その押圧力を揉み玉33に効率的に付加することができる。
【0032】
(3)施療子30は、揉み玉33を挟んで対向配置された各押圧板34,35のうち可動押圧板34のみを可動させることで揉み玉33を押圧する構成となっている。これにより、簡易な構成で揉み玉33に対して力を付加することができる。
【0033】
(4)可動押圧板34の押圧動作には、エアバッグ36の膨収動作が用いられている。これにより、螺子機構や減速機構等を用いる構成よりも簡素に構成することが期待できる。また、本実施形態のマッサージ機10では言及していないが、座部12やオットマン14等にエアバッグが用いられるマッサージ機に適用した場合、そのエアバッグに空気を給排するエアポンプ等を共通とすることが可能で、このことでも構成の簡素化に寄与することができる。
【0034】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、各押圧板34,35は、揉み玉33に対して支持軸32の軸方向Sから押圧する構成としたが、例えば図4に示すように、支持軸32の軸直交方向から揉み玉33を押圧する構成としてもよい。図4に示す施療子40の可動押圧板41,42は、支持軸32に固定された揉み玉33に対して軸直交方向に対向配置されている。各可動押圧板41,42は、押圧板駆動軸43に螺合して駆動源45による回転動作に基づいて支持軸32の軸直交方向(図中の駆動方向)に可動する。因みに、押圧板支持軸44は、押圧板駆動軸43の回転に各可動押圧板41,42が連れ回りしないように各押圧板41,42を支持するためのものである。そして、制御部28による駆動源45の制御に基づいて押圧板駆動軸43が回転し各可動押圧板41,42の相互の近接動作により揉み玉33が圧縮されて外形形状が変化し、使用者に対する接触面積や硬さ等が変化するようになっている。因みに、この形態では、両押圧板41,42の同様な動作にて揉み玉33を圧縮させることから、この圧縮による揉み玉33の位置ずれを防止することが可能である。
【0035】
また、このように揉み玉33の両側から押圧する態様を上記実施形態に適用してもよい。
・上記実施形態において、揉み玉33を単一の弾性部材にて構成したが、例えば図5(a)に示すように、内層部材51aと、内層部材51aよりも高い硬度の部材で構成された外層部材51bとで構成された、異なる硬度の弾性部材から構成された二層構造としてもよい。この場合、外層部材51bに複数個の貫通孔52を形成し、揉み玉33を押圧しない図5(a)に示す状態のように内層部材51aを貫通孔52から突出させない態様での施療や、揉み玉33を押圧して図5(b)に示す状態のように外層部材51bの各貫通孔52から内層部材51aを突出させた施療を行うことで、より局所的な施療動作を行うことができるようになる。このようにして揉み味の変化を行うことも可能である。
【0036】
・上記実施形態において、使用者に対して揉み玉33を押し付ける力を検出する手段、例えば支持軸32内にロードセルを設け、その検出値に基づいて施療動作へのフィードバック制御を行う構成としてもよい。
【0037】
・上記実施形態において、施療子30の構成は一例であり、揉み玉33の形状や揉み玉33に力を加える各押圧板34,35の形状及びエアバッグ36の構造等を適宜変更してもよい。
【0038】
・上記実施形態では、施療子30を一対(2つ)設ける構成としたが、これに限らず1つや3つ以上設ける構成としてもよい。また、施療子30の揉み玉33の外形形状の変化を各施療子30毎に個別に行うようにしてもよい。
【0039】
・上記実施形態並びに上記構成では、座部12の後部に背もたれ部13を備えた構成のマッサージ機10に対して本発明を適用したが、使用者が寝た状態で使用可能なベッド(マット)タイプのマッサージ機やその他のマッサージ機に適用してもよい。また、使用者が把持するための把持部に施療子30が設けられた手持ちタイプのマッサージ機に対して本発明を適用してもよい。要は、使用者の身体を押圧する施療子30(揉み玉33)が設けられたマッサージ機であればよい。
【符号の説明】
【0040】
10…マッサージ機、13…背もたれ部、21…マッサージ機構、28…制御部(制御手段)、29…エアポンプ(変形駆動手段)、30,40…施療子、32…支持軸(支持部材)、33…揉み玉、34,41,42…可動押圧板(変形駆動手段、押圧部)、35…固定押圧板(変形駆動手段、押圧部)、36…エアバッグ(変形駆動手段)、43…押圧板駆動軸(変形駆動手段)、44…押圧板支持軸(変形駆動手段)、45…駆動源(変形駆動手段)、51a…内層部材外層、51b…外層部材、52…貫通孔、S…軸方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施療子の揉み玉を使用者の身体に押し付けて施療動作を行うマッサージ機構を備えるとともに、前記揉み玉の外形形状を変形させて前記使用者に対する施療感の変更を行う変形駆動手段を備えたマッサージ機であって、
前記揉み玉は、外側から力を付加することで外形形状が変形する部材を含み、
前記変形駆動手段は、前記揉み玉に対して外側から能動的に力を付加して、前記揉み玉の外形形状を変形させるように構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記変形駆動手段は、前記揉み玉を挟んで対向配置された押圧部を有し、少なくとも一方の前記押圧部の前記揉み玉への押圧に基づいて前記揉み玉の外形形状を変形させるように構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項2に記載のマッサージ機において、
前記変形駆動手段は、前記揉み玉を挟んで対向配置された押圧部のうち一方のみが可動するように構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
請求項2に記載のマッサージ機において、
前記変形駆動手段は、前記揉み玉を挟んで対向配置された押圧部の両方が前記揉み玉に向かって同様に可動するように構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記施療子は、前記揉み玉を支持する支持部材を有し、
前記変形駆動手段は、前記支持部材の軸方向及び軸直交方向の少なくとも一つの方向から前記揉み玉に対して力を付加するように構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記揉み玉は、貫通孔を有する外層部材と、該外層部材の内側に配置される内層部材とを有し、前記内層部材よりも前記外層部材の硬度を高く構成され、
前記変形駆動手段は、前記揉み玉の内層部材を変形させることで前記外層部材の貫通孔から前記内層部材を突出させ、前記揉み玉の外形形状を変形させるように構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記マッサージ機構は、前記使用者が着座可能な椅子型マッサージ機の背もたれ部内に設けられるものであることを特徴とするマッサージ機。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記マッサージ機構の施療子の施療動作を制御する制御手段は、その施療動作と前記施療子の揉み玉の変形動作とを連動させるべく前記変形駆動手段の制御を行うことを特徴とするマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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