説明

マッサージ装置

【課題】マッサージ装置において、ケーシングの使用角度を変更調節できる利点を活かしつつ、構造の簡潔化や小型化を促進させる。
【解決手段】本発明のマッサージ装置1は、底面部3Aと背面部3Bと正面部3Cとを備えたケーシング3を有し、ケーシング3の正面部3Cには使用者の下肢Lを差し入れ可能にする左右一対の開口部2が形成され、ケーシング3内に左右の開口部2に対応して下肢用マッサージ機構7が配備され、ケーシング3の底面部3Aの後端と背面部3Bの下端との交差によって形成されるコーナー部には、ケーシング3の底面部3Aと背面部3Bとに亘るように配備された突状の第1の支持脚4が備えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の下肢をマッサージする下肢用のマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下肢(主に、ふくはらぎや足等の膝より下)をマッサージする下肢用のマッサージ装置として、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1のマッサージ装置は、底面部とこの底面部の後端で起立して設けられた背面部と前記底面部の前端で起立して背面部の上端までを繋ぐように設けられた正面部とを備えたケーシングによって覆われている。このケーシングの正面部には、使用者の下肢を差し入れ可能にする左右一対の開口部が左右に並んで形成され、またケーシングの内部には、左右の開口部に対応した配置で下肢用マッサージ機構が配備されている。
【0003】
更に、ケーシングの左右両側面には、互いに一軸配置となる位置関係で回動支点が設けられ、これら左右の回動支点に回転自在に連結される状態で床置き用のスタンドが設けられている。そのため、このマッサージ装置は、スタンドによりケーシングが床上で少し浮き上がった状態に保持されるものとなり、前後方向の支持角度を変更したり、所望する角度で固定したりできるものであった。
【0004】
例えば、使用者が椅子に座った状態でこのマッサージ装置を使用する場合は、椅子の前方床面にマッサージ装置を設置し、椅子の前方へ向けて延ばした使用者の下肢に沿うように、マッサージ装置自体を後方に傾けた姿勢で角度設定する。また、使用者が床マット上に仰向けで寝た状態においてこのマッサージ装置を使用する場合は、マッサージ装置を略水平となるように倒して角度設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−68663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で開示されたような従来タイプの下肢用のマッサージ装置では、使用方法に合わせてケーシングの使用角度を変更することができるので非常に便利であった。しかし、この効果を得るためにスタンドが必要であり、構造の簡潔化や小型化が難しい、コスト高となるという難点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ケーシングの使用角度を変更調節できる利点を活かしつつ、構造の簡潔化や小型化を可能とする下肢用のマッサージ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明におけるマッサージ装置は、底面部とこの底面部の後端で起立して設けられた背面部と前記底面部の前端で起立して背面部の上端までを繋ぐように設けられた正面部とを備えたケーシングを有し、このケーシングの正面部には使用者の下肢を差し入れ可能にする左右一対の開口部が左右に並んで形成され、前記ケーシングの内部には左右の開口部に対応した配置で下肢用マッサージ機構が配備されているマッサージ装置において、前記ケーシングの底面部の後端と背面部の下端との交差によって形成されるコーナー部には、前記ケーシングの底面部と背面部とに亘るように配備された第1の支持脚が備えられていることを特徴とする。
【0008】
このように、ケーシングの底面部のコーナー部に第1の支持脚を具備させてあるので、この第1の支持脚を床面に当接させれば、この当接部分を支点としてケーシングを前後方向で角度変更させることが自在に行えるものとなる。従って、使用者が椅子に座ったとき等では、本発明に係るマッサージ装置(ケーシング)の立ち角度を使用者の下肢の角度に合わせるように、後方へ向けて斜めに傾けることが簡単に行えるものとなる。また、このときマッサージ装置を傾ける角度は、使用者の体型や椅子の座面高さ、使用者の希望など
に応じて自由に変更できるものである。
【0009】
なお、前記第1の支持脚は突状形状を有し、床面との接触部が弾性材により形成されたものとするのが好適である。
また、前記ケーシングの底面部には、第1の支持脚と同時に床面に当接する第2の支持脚が設けられ、前記ケーシングの背面部には、第1の支持脚と同時に床面に当接する第3の支持脚が設けられたものとするのが好適である。
【0010】
さらに、前記ケーシングの正面部には、前記下肢用マッサージ機構の動作に連動して発光する発光表示部が設けられたものとしてもよい。
このような発光表示部を設けることで、このマッサージ装置の動作状態を容易に把握することができるようになる。加えて、マッサージ装置の意匠的な効果を上げることが可能となる。
【0011】
前記発光表示部は、左右の開口部に挟まれた中央領域に設けられたものとするのが好適である。
前記下肢マッサージ部は、下肢を挟み込むように配備された左右一対のマッサージ部材と、少なくとも一方のマッサージ部材の基端側を貫通するように設けられた回転軸と、前記回転軸を回転駆動する駆動部と、前記回転軸の回転力をマッサージ部材相互間の近接離反駆動に変換して当該回転軸が貫通するマッサージ部材に付与する変換部と、を備えたものとするのがよい。
【0012】
前記下肢マッサージ部は、左右一対のマッサージ部材を相対的に近接離反させる幅調節機構を有したものとするのが好適である。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るマッサージ装置によれば、ケーシングの使用角度を変更調節できる利点を活かしつつ、構造の簡潔化や小型化を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るマッサージ装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るマッサージ装置を起立姿勢にさせた状態で示す右側面図である。
【図3】本発明に係るマッサージ装置を後方へ向けて斜め姿勢にさせた状態で示す右側面図である。
【図4】本発明に係るマッサージ装置を後方へ転倒させた状態で示す右側面図である。
【図5】本発明に係るマッサージ装置の底面図である(後方へ転倒させた状態を示す)。
【図6】(A)は発光表示部を示す正面図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図7】(A)は本発明に係るマッサージ装置の右側面図であり、(B)は(A)のA−A線矢視図(内部構造を示した正面図)である。
【図8】本発明に係るマッサージ装置の平面断面図(上部回転軸の軸心位置での断面)である。
【図9】本発明に係るマッサージ装置における幅調節機構の動作説明図であって、(A)は固定側マッサージ部材と可動側マッサージ部材とを離反させた状態であり、(B)は固定側マッサージ部材と可動側マッサージ部材とを近接させた状態である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1〜図9は、本発明に係るマッサージ装置1の実施形態を示している。
なお、以下の説明における前後方向、左右方向は、図1に矢符によって付記したものとする。また、図7(B)の上下方向を装置説明における上下方向と呼ぶ。
図1〜図5に示すように、このマッサージ装置1はプラスチック製のケーシング3によって覆われている。このケーシング3は、底面部3Aと、この底面部3Aの後端で起立して設けられた背面部3Bと、底面部3Aの前端で起立して背面部3Bの上端までを繋ぐよ
うに設けられた正面部3Cとを備えている。また、底面部3Aの左右両側部で起立して、背面部3B及び正面部3Cの左右両側縁部と連結するように設けられた左右の側面部3D,3Dを有している。
【0016】
ケーシング3の内部は、このような底面部3A、背面部3B、正面部3C、及び左右の側面部3D,3Dに取り囲まれていることによって空洞(収容スペース)となっており、この収容スペース内に揉み機構8(下肢用マッサージ機構)が設置されている。
ケーシング3の正面部3Cには、前方及び上方へ亘って連通した状態で開放するように形成された左右一対(2つ)の開口部2,2が、左右に並んで形成されている。また、これら左右の開口部2,2に挟まれた中央領域には、発光表示部70が設けられている。
【0017】
なお、本実施形態において、ケーシング3の正面部3Cは、底面部3Aの前端部で起立するように形成された前面領域3Cfと、背面部3Bの上端部で前方突出するように形成された上面領域3Coとを有している。これら前面領域3Cfの前端部と上面領域3Coの上端部とは滑らかな凸アール面で連結されるようになっている。
そして更に、ケーシング3の外面には、底面部3Aの後端と背面部3Bの下端との交差によって形成されるコーナー部に第1の支持脚4が設けられている。
【0018】
この第1の支持脚4は、ケーシング3の底面部3Aと背面部3Bとに延びるように且つ凸状に配備されている。すなわち、この第1の支持脚4は、底面部3Aで下方へ向けて突出する部分4Aと、背面部3Bで後方へ向けて突出する部分4Bと、これら両方の突出部分4A,4Bの間を繋ぐように突出する部分4Cとが、互いに連続して形成されたものとなっている。従って、図2〜図4に示すように、このケーシング3は、第1の支持脚4のうち、いずれかの突出部分4A,4B,4Cが必ず床面Fに当接する状態として、床置きされる。言い換えれば、この第1の支持脚4を床面Fに当接させた状態で、この当接部分を支点としてケーシング3を前後方向へ角度変更させることが自由に行えるものとなる。
【0019】
第1の支持脚4は、底面部3A側の突出部分4Aと背面部3B側の突出部分4Bとの間(中央の部分4C)を、曲率半径が略一定の凸アール面で形成されたものとしてある。しかし、この中央の部分4Cは、二面以上の交差面を繋いで形成した多角面(交差面間が略直角となる二面の場合を含む)とさせてもよい。
また、ケーシング3の底面部3Aには、第1の支持脚4から前方へ離れた位置に第2の支持脚5が設けられている。
【0020】
詳しくは、図2に示すように、第2の支持脚5は、ケーシング3の底面部3Aで下方へ向けて突出しており、第1の支持脚4(4A)と同時に床面Fに当接するようになっている。これら第1、第2の支持脚4,5が同時に床面Fに当接するとき、ケーシング3は、正面部3Cの前面領域3Cfが前方を向き、且つ上面領域3Coが上方を向くような姿勢に保持される。
【0021】
また、ケーシング3の背面部3Bには、第1の支持脚4から上方へ離れた位置に第3の支持脚6が設けられている。
詳しくは、図4に示すように、第3の支持脚6は、ケーシング3の背面部3Bで後方へ向けて突出しており、第1の支持脚4(4B)と同時に床面Fに当接するようになっている。これら第1、第3の支持脚4,6が同時に床面Fに当接するとき、ケーシング3は、正面部3Cの前面領域3Cfが上方を向き、且つ上面領域3Coが後方を向くような姿勢に保持される。
【0022】
なお、図5に示すように、これら第1〜第3の支持脚4,5,6は、それぞれ、左右方向に所定間隔をおいて対を成すように(2個ずつ)設けられている。
ケーシング3の外面に設けられた第1〜第3の支持脚4,5,6は、いずれも、底面部3Aや背面部3Bから外方に突出して形成されたものであって、ケーシング3と一体又は別体にて形成されている。また、これら第1〜第3の支持脚4,5,6において、突出形状の先端部分(床面Fに当接する接触部)は、吸振性や防音性等を有する弾性緩衝材18により形成されている。弾性緩衝材18としては、エラストマーやこれらと同等の特性を有する軟質樹脂材などを採用可能である。
【0023】
ところで、本実施形態の場合、正面部3Cに発光表示部70が設けられるものとなって
いる。この発光表示部70は、揉み機構8(下肢用マッサージ機構7,7)の動作に連動して発光するものとされている。
図6に示すように、本実施形態において発光表示部70は、縦方向に長い長方形の板状に形成されたベース透過材71と、このベース透過材71の正面側に張り合わされた表層透過材72と、この表層透過材72の下端部に設けられた発光源73とを有したものとしている。
【0024】
ベース透過材71及び表層透過材72は、いずれも、透明、半透明、又は着色透明のプラスチック(例えばアクリル材)により形成されている。
表層透過材72は、ベース透過材71の上下方向寸法と略同寸に形成されている。また表層透過材72は、その上部の肉厚が薄く、下方へゆくにしたがって肉厚が徐々に厚くなるように、その側断面が三角形状に形成されていると共に、正面部には縦長のレンズ部75が突出して形成されている。
【0025】
発光源73には、多色発光型のLEDを採用し、表層透過材72の下端部にこの発光源73を上向きに配置し、この発光源73から照射される光が表層透過材72の下端部(厚さ部分)から当該表層透過材72中へ入射されるようにしてある。前述した如く、表層透過材72の側断面が三角形状に形成されているが故に、下端部に配備された発光源73からの入射光は、表層透過材72内を乱反射しつつ上部まで確実に伝播し、表層透過材72全体、すなわちレンズ部75全体が均一に発光するようになる。
【0026】
表層透過材72に設けられたレンズ部75は、正面から見ると左右方向の幅が細く、且つ縦長の楕円形に形成されている。ケーシング3の正面部3Cには、このレンズ部75のみを嵌め込んで外方から見えるようにする楕円型の開口部が形成されており、図6(B)に示すように、ケーシング3の内側(正面部3Cの裏側)からこのレンズ部75が嵌め入れられるようになっている。
【0027】
なお、発光表示部70の形状(殊に、縦長の楕円形をしたレンズ部75)は、何ら限定されるものではなく、上下方向に細長い長方形としたり、上下方向に複数の点状発光部が並べられたものとしたりすることができる。
発光表示部70(発光源73)の発光は、マッサージ動作のモードに合わせて発光色を異ならせたり、点滅させるときのパターンに合わせて発光色を一定のリズム又はランダムに変化させたりしている。
【0028】
とはいえ、この発光表示部70(発光源73)の発光パターンも特に限定されるものではない。発光の途中で、例えば赤色から橙色、次に黄色などへと次第に変色するようにしてもよい。また、連続発光してもよく、点滅させてもよい。点滅させる場合、一定間隔の点滅であったり、マッサージ動作に合わせて点灯間隔を長くしたり短くしたり変調させたりするものであってもよい。更に、マッサージ装置1から音楽などを発生させつつ、この音楽に合わせたテンポ、リズムで点滅させるものとしてもよい。
【0029】
このような発光表示部70を設けることで、マッサージ装置1の動作状態を容易に把握することができるようになる。加えて、マッサージ装置1の意匠的な効果を上げることが可能となる。また、マッサージ装置1を見る者は発光表示部70に注目する(関心が集まる)ことになり、これを見る者を愉快にさせ、ひいてはマッサージ装置1に対する興味を抱かせる効果がある。
【0030】
次に、ケーシング3内に設けられた揉み機構8(下肢用マッサージ機構)の具体例について説明する。
揉み機構8としては、エアバックによる押圧機構やメカ式の押圧機構など様々なものが採用可能であるが、本実施形態の場合、以下の機構を採用している。
揉み機構8は、左右方向に所定間隔をおいて設けられた左右一対の下肢用マッサージ機構7,7を有している。これら左右の下肢用マッサージ機構7,7は、ケーシング3の正面部3Cに設けられた左右の開口部2,2に対してそれぞれ対応する配置とされている。すなわち、左右の開口部2,2に対し、使用者の左右の下肢L(足La及びふくらはぎLb)を差し込むと、左右の下肢Lが、丁度、左右の下肢用マッサージ機構7,7に差し入れられる状態となる。
【0031】
下肢用マッサージ機構7は、片方の下肢Lを挟み込むように互いに所定間隔をおいて配備された固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16とを有している。左右一対の下肢用マッサージ機構7,7において、固定側マッサージ部材15同士が左右方向の内側に配備されており、可動側マッサージ部材16同士が左右方向の外側に配備されている。そのため、下肢用マッサージ機構7に差し入れられた下肢Lは、固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16との間に挟み込まれるようになる。
【0032】
固定側マッサージ部材15は、下肢Lの足LaからふくらはぎLbに渡る領域を押圧可能な大きさで一体形成された板状のものとされている。すなわち、固定側マッサージ部材15を側面視すれば、ブーツ形(長靴形)となっている。
この固定側マッサージ部材15の下端位置では、回転軸9が串刺し状に貫通していて当該回転軸9の軸芯方向にスライド自在となっている。また、固定側マッサージ部材15の上部且つ後端位置では、他方の回転軸10が串刺し状に貫通していて当該回転軸10の軸芯方向にスライド自在となっている。固定側マッサージ部材15の中央部且つ後端位置では、後述する幅調節機構14の幅調整回転軸17が串刺し状に貫通している。この幅調整回転軸17は、下方側の回転軸9と、上方側の回転軸10との上下中間位置に対応する位置に設けられ、且つ上方側の回転軸10の真下位置となるように配置されている。
【0033】
すなわち、固定側マッサージ部材15は、これら回転軸9,10及び幅調整回転軸17の合計3本が左右方向に貫通していることで、ケーシング3内の下面から所定高さで浮き上がる状態に保持されている。
このような固定側マッサージ部材15に対し、可動側マッサージ部材16は、下肢Lのうち、足Laをマッサージする位置に配置された下部可動体16Aと、この下部可動体16Aの上方に配置されて下肢LのふくらはぎLbをマッサージする上部可動体16Bとを、互いに別体で有している。
【0034】
下部可動体16Aの前後方向略中央となる下端を、回転軸9が串刺し状に貫通している。また、上部可動体16Bの上下方向略中央となる後端を回転軸10が串刺し状に貫通している。
下部可動体16Aの下端側には、回転軸9の回転力を下部可動体16Aのマッサージ動作(うねり動作)に変換するための変換部12(下部変換部12)が設けられており、この下部変換部12に、軸心を左右方向へ向けた状態で回転軸9(下部回転軸9)が貫通するようになっている。
【0035】
一方、上部可動体16Bの後端側には、回転軸10の回転力を上部可動体16Bのマッサージ動作(うねり動作)に変換するための変換部13(上部変換部13)が設けられており、この上部変換部13に、軸心を左右方向へ向けた状態で回転軸10(上部回転軸10)が貫通するようになっている。
これら下部回転軸9及び上部回転軸10により、可動側マッサージ部材16の下部可動体16A及び上部可動体16Bは、いずれも、ケーシング3内の下面から所定高さで浮き上がる状態に保持されている。また、下部可動体16Aと上部可動体16Bとの上下間を、幅調整回転軸17が横切るように配置されており、この幅調整回転軸17は可動側マッサージ部材16を貫通しない構造となっている。
【0036】
次に、図7及び図8を基にして、揉み機構8を駆動する駆動部11について説明する。
駆動部11は、両軸タイプ(モータ本体の上下側へ駆動軸が突出するタイプ)の電動モータ20と、この電動モータ20の各駆動軸に割り当てて連結された2台の減速機21,22とを有している。
電動モータ20は、ケーシング3内の左右方向中央で、左右の下肢用マッサージ機構7,7間に挟まれる配置とされ、且つ両駆動軸を上下方向へ振り分けるようにして設けられている。言い換えるならば、左右の固定側マッサージ部材15,15に挟まれる位置に電動モータ20が配備される。電動モータ20は、上側の駆動軸が上方ほど後方となるように傾斜し、下側の駆動軸が下方ほど前方となるように傾斜して配設されている。
【0037】
図8に示すように、電動モータ20の上側の駆動軸の先端部には、歯車機構23を内蔵する減速機22が連結されており、電動モータ20による出力回転がこの歯車機構23に
よって減速されて、上部回転軸10に伝えられるようになっている。すなわち、この減速機22を左右方向に貫通した状態でその左右両側へ向けて上部回転軸10が突出し、回転可能に支持されている。
【0038】
上部回転軸10は、減速機22から左方へ突出すると、左の下肢用マッサージ機構7に対し、まず固定側マッサージ部材15を貫通し、次いで可動側マッサージ部材16(上部可動体16B)の上部変換部13を貫通し、最後に左方の軸端部がケーシング3の左端部に設けられた軸受部27により保持される。
同様に、上部回転軸10は、減速機22から右方へ突出すると、右の下肢用マッサージ機構7に対し、まず固定側マッサージ部材15を貫通し、次いで可動側マッサージ部材16(上部可動体16B)の上部変換部13を貫通し、最後に右方の軸端部がケーシング3の右端部に設けられた軸受部27により保持される。
【0039】
上部回転軸10が固定側マッサージ部材15を貫通する部分では、上部回転軸10は固定側マッサージ部材15に対して回転自在(摺動自在)に保持されている。また軸受部27にはベアリングなどの軸受具が取り付けられており、この軸受具により、上部回転軸10は円滑に回転自在とされている。従って、上部回転軸10は、駆動部11(減速機22)と軸受部27との間が両端支持状態とされ、この両端支持間が、更に固定側マッサージ部材15により保持された状態として、回転が保持される構造となっていると言える。
【0040】
一方、電動モータ20の下側の駆動軸の先端部には減速機21が連結されており、電動モータ20による出力回転が減速されて下部回転軸9に伝えられるようになっている。すなわち、この減速機21を左右方向に貫通した状態でその左右両側へ向けて下部回転軸9が突出し、回転可能に支持されている。
また、下部回転軸9は、減速機21から左方及び右方へ突出すると、固定側マッサージ部材15、次いで可動側マッサージ部材16(下部可動体16A)の下部変換部12を左右に貫通し、最後に左右方向の軸端部が、それぞれケーシング3内の左右両端部に設けられた軸受部26により保持されている。
【0041】
さらに、上部回転軸10には、固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16との間であって、且つ両部材15,16の後端側に、下肢LのふくらはぎLbを支える支持部材30が設けられている。この支持部材30は、固定側マッサージ部材15が位置調整において移動する範囲外であって当該移動する範囲に近接して配備されている。
この支持部材30は、左右両端部から中央部となるほど径大化されたドラム形に形成され、且つ、ドラム中心が上部回転軸10に対して偏心したものとされている。この支持部材30は上部回転軸10に対し一体に回転するように取り付けられている。
【0042】
従って、固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16との間に下肢Lを入れたとき、下肢LのふくらはぎLbを支持部材30へ当接させることができ、使用者は安楽な姿勢をとれることになる。その上、上部回転軸10を回転させたとき、支持部材30は上部回転軸10の軸心を中心とした偏心回転をするので、下肢LのふくらはぎLbには前方に向かって押圧するようなマッサージ作用が加わる。
【0043】
同じように、下部回転軸9には、固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16との間であって、且つ両部材15,16の基端側に、下肢Lの足Laを支える支持部材61が設けられている。
この支持部材61は、外周面における周方向及び軸方向の複数箇所で突出する突起を有したドラム形に形成されたものとされている。この支持部材61は下部回転軸9に対し一体に回転するように取り付けられている。
【0044】
従って、固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16との間に下肢Lを入れたとき、下肢Lの足Laを支持部材61上へ預け置くことができ、使用者は安楽な姿勢をとれることになる。その上、下部回転軸9を回転させたとき、支持部材61は下部回転軸9と一体に回転して、そのまわりで複数の突起が周方向移動をするので、下肢Lの足Laには上方に向かって指圧を加える(軽く叩く)ようなマッサージ作用が加わる。
【0045】
次に、回転軸9,10の回転力を可動体16A,16Bのマッサージ動作(うねり動作)に変換するための変換部(下部変換部12と上部変換部13)について説明する。
上部変換部13は、上部回転軸10の軸方向中途部(可動側マッサージ部材16の上部可動体16Bを貫通している部分)で、上部回転軸10と一体回転するように固定された回転ボス部35と、この回転ボス部35の外周部に対して相対回転自在に嵌り込むハウジング部36と、回転ボス部35の回転に連れられてハウジング部36が一緒に回転するのを阻止する規制部37とを有している。
【0046】
回転ボス部35には、当該回転ボス部35の端面に対し所定角度で傾いた軸孔38が貫通形成されている。軸孔38に上部回転軸10が貫通しており、この上部回転軸10と回転ボス部35とは一体回転可能となっている。回転ボス部35の周縁には、上部回転軸10に対して傾斜状の無端軌道(カム面)39が形成されている。この無端軌道39の軸芯は上部回転軸10の軸芯に対して傾斜している。
【0047】
この無端軌道39にベアリングが嵌め込まれ、このベアリングを介して、ハウジング部36が回転ボス部35と相対回転するようになっている。
左右の下肢用マッサージ機構7,7に設けられる可動側マッサージ部材16の上部可動体16Bの相互間において、それぞれの回転ボス部35は、軸孔38の傾斜方向が互いに逆向きとなるようにして上部回転軸10に固定されている。そのため、無端軌道39についても、それぞれの回転ボス部35間で互いに逆向きに傾斜する関係とされている。
【0048】
規制部37は、ハウジング部36からケーシング3内の後面へ向けて突出する係合突起42と、係合突起42を摺動自在とする左右方向を向いた摺動溝43とを有している。この摺動溝43は、ケーシング3に対し、係合突起42が左右移動する範囲を上下から挟んでガイドするように設けられた上下一対のリブによって形成するとよい。
すなわち、前後のリブ(摺動溝43内)に邪魔されて係合突起42が左右移動のみを許容されるようになることで、可動側マッサージ部材16は、上部回転軸10の回転に連れて一緒に回転することが阻止される。その結果、上部回転軸10と一体回転する回転ボス部35と、この回転ボス部35にベアリングを介して嵌り込むハウジング部36との間に空転が生じ、ハウジング部36には、上部回転軸10の周りで左右方向へ振れ回転するような動きが伝えられることになる。このような動きが、可動側マッサージ部材16の上部可動体16Bに左右方向の揺動を生じさせ、これが固定側マッサージ部材15との間で、下肢LのふくらはぎLbに対するマッサージ動作(可動側マッサージ部材16の近接離反動作)となる。
【0049】
一方、下部変換部12についても、下部回転軸9に対し、上部変換部13と略同じ機構を有したものとなっている。従って、この下部変換部12は、可動側マッサージ部材16の下部可動体16Aに左右方向の揺動を生じさせ、これが固定側マッサージ部材15との間で、下肢Lの足Laに対するマッサージ動作(可動側マッサージ部材16の近接離反動作)を生じさせるものである。なお、下部変換部12の構造は、上部変換部13と略同じため、ここでの詳説は省略する。
【0050】
次に、固定側マッサージ部材15を可動側マッサージ部材16に近接離反する方向で位置調整可能にする幅調節機構14について説明する。
図7(B)に示すように、幅調節機構14は、左右一対の下肢用マッサージ機構7,7において固定側マッサージ部材15同士を左右方向に貫通する1本の幅調整回転軸17を有している。
【0051】
この幅調整回転軸17は、左側の固定側マッサージ部材15よりも更に左側部分と、右側の固定側マッサージ部材15よりも更に右側部分、更には図9に示すように、左右の固定側マッサージ部材15,15の相互間であって、電動モータ20の後側(図9では電動モータ20を省略してある)となる合計3箇所で、回転保持ブラケット50,50,50を介して、ケーシング3内の後面に回転自在に保持されている。
【0052】
この幅調整回転軸17は、左側の固定側マッサージ部材15を貫通する部分と、右側の固定側マッサージ部材15を貫通する部分とに、それぞれ雄ねじ部55,55が形成されている。これに対して、左右の固定側マッサージ部材15において、幅調整回転軸17が貫通する部分には、それぞれ、幅調整回転軸17の雄ねじ部55,55と螺合可能な雌ねじ部を備える螺合部60が設けられている。
【0053】
左側の固定側マッサージ部材15の螺合部60と幅調整回転軸17の雄ねじ部55とによる螺合と、右側の固定側マッサージ部材15の螺合部60と幅調整回転軸17の雄ねじ部55とによる螺合とは、互いに逆螺子の関係に保持されている。なお、これらの螺合関係において、雄ねじ部55の外径やリード角は互いに同一とされている。
従って、幅調整回転軸17を正方向に回転させると、固定側マッサージ部材15,15はそれに対面する可動側マッサージ部材16,16へと近接し、両部材15,16間の間隔が狭くなる(図9(B))。逆に、幅調整回転軸17を逆方向に回転させると、固定側マッサージ部材15,15はそれに対面する可動側マッサージ部材16,16から離反し、両部材15,16間の間隔が広くなる(図9(A))。このような固定側マッサージ部材15の移動(移動量D)は、言うまでもなく、幅調整回転軸17の軸方向に沿ったものであり、また下部回転軸9及び上部回転軸10によってガイドされるものである。また、左右の固定側マッサージ部材15,15における移動量は同じ量(移動量D)となっている。
【0054】
この幅調節機構14の働きにより、下肢Lの太さ(ふくらはぎLbの太さや足Laの幅)が使用者ごとに異なっている場合でも、下肢を確実に挟み込むことができ、効果的なマッサージを施術することができるようになる。
なお、固定側マッサージ部材15の「固定」の意味は、下肢Lに対するマッサージ動作を行う際に、マッサージ部材が固定された状態であることを言うのであって、固定側マッサージ部材15が、幅調節機構14により幅方向に移動量Dで移動することまでを規制した「固定」の意味ではない。
【0055】
幅調整回転軸17は、ケーシング3の一側面の外側(図例では図7(B)の左側であって、使用者から見た右側)へ向けて延設されており、この延設端部には、図7(A)に示すように、ケーシング3の一側面を貫通する状態で設けられる操作ダイヤル51が一体回転可能に連結されている。従って、この操作ダイヤル51を回転操作することで、幅調整回転軸17を正方向及び逆方向に回転させることができる。この操作ダイヤル51には、ケーシング3の外側から見える端面に、幅調整回転軸17の回転方向を判りやすく示した矢表示52が設けられている。また、操作ダイヤル51には、幅調整回転軸17の軸心方向に沿って板状に突出する摘み片53が設けられており、操作時の滑止めや微調整回転が容易となっている。
【0056】
また、図7(B)の右側であって、使用者から見た左側となる方の固定側マッサージ部材15に対し、その上端部の外面(他方の固定側マッサージ部材15に対向する面)に、指標部材57が設けられている。
この指標部材57は、ケーシング3の上面へ向けて突出し、その後、水平状態で後方へ折曲した指針部58を有している。これに対し、ケーシング3の上面部には、図1に示すように、固定側マッサージ部材15を位置調節のために移動させるのに合わせて、指標部材57と共に指針部58が移動するのを、上方から視覚的に確認できるようにする確認窓59が形成されている。
【0057】
これらのことにより、指標部材57(指針部58)により、固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16との近接離反量を表示させることができる。なお、確認窓59の開口縁部に対し、指針部58の移動量を把握しやすくするための目盛表示や、色分け表示を設けておくのが好ましい。
次に、本発明に係るマッサージ装置1の使用態様を説明する。
【0058】
まず、使用者が椅子に座った状態で、椅子の前方の床面Fに本発明に係るマッサージ装置1を設置して、使用者の下肢Lをマッサージする場合を説明する。
この場合、使用者が小柄な体型であれば、マッサージ装置1は椅子の前部に近接させて設置することになる。また使用者が、膝を略直角に曲げて椅子に座っているときにも、やはりマッサージ装置1は椅子の前部に近接した配置とすることになる。
【0059】
そのためマッサージ装置1は、図2に示すように、第1の支持脚4において底面部3Aで突出する部分4Aと、第2の支持脚5とを同時に床面Fに当接させた起立姿勢とさせる。この起立姿勢においてケーシング3は、底面部3Aが下方(床面F)を向き、正面部3
Cの前面領域3Cfが前方を向き、且つ上面領域3Coが上方を向くようになっている。
この状態で使用者は、ケーシング3の左右の開口部2,2へ下肢Lをそれぞれ差し入れて、駆動部11の電動モータ20を駆動させる。これにより、左右の下肢用マッサージ機構7,7では可動側マッサージ部材16がうねり状の立体的な動きをするので、使用者の下肢Lは固定側マッサージ部材15と可動側マッサージ部材16との間で左右から押圧されたり押圧力が緩められたり(解放されたり)するようなマッサージを受ける。
【0060】
ところで、使用者の体型が大柄である場合や、使用者の好みにより、マッサージ装置1を椅子の前部から前方へ離して設置することがある。この場合、使用者は下肢Lを膝の前方斜め下方へ延ばすような姿勢となる。
そこで使用者は、図3に示すように、第1の支持脚4のみを床面Fに当接させた状態(即ち、第2の支持脚5も第3の支持脚6も床面Fとは当接しない状態)とすることによって、マッサージ装置1を後方へ向けて斜めに傾けさせるようにすればよい。このとき使用者は、第1の支持脚4の突出側面、即ち、床面Fに当接し得る全ての部分4A〜4Cを支点として、マッサージ装置1を種々の角度に傾けながら、所望する角度を自由に決めればよい。マッサージ装置1を傾けることのできる角度は、第2の支持脚5が床面Fに当接する角度位置と、第3の支持脚6が床面Fに当接する角度位置との間となる。
【0061】
次に、使用者が床マット上などで仰向けで寝た状態で、使用者の下肢Lに合わせて本発明に係るマッサージ装置1を設置して、使用者の下肢Lをマッサージする場合を説明する。
この場合、マッサージ装置1は、第1の支持脚4において背面部3Bで突出する部分4Bと、第3の支持脚6とを同時に床面Fに当接させた後方転倒姿勢(水平姿勢)とさせる。この後方転倒姿勢においてケーシング3は、底面部3Aが前方を向き、正面部3Cの前面領域3Cfが上方を向き、且つ上面領域3Coが後方を向くようになっている。
【0062】
この状態で使用者は、ケーシング3の左右の開口部2,2へ下肢Lをそれぞれ差し入れて、駆動部11の電動モータ20を駆動させ、左右の下肢用マッサージ機構7,7によるマッサージを受ける。
このように、使用者の使用姿勢や体型、好みなどに応じて、マッサージ装置1は起立状態、後方への斜め傾け状態、或いは後方への転倒状態(略水平な状態)に角度変更が自由に行えるものである。第1〜3の支持脚4,5,6はケーシング3に対して凸状に設けたものであることから、構造が簡潔であり、マッサージ装置1全体の構造の簡潔化や小型化を促進させることができる。
【0063】
一方で、マッサージ装置1の使用中は発光表示部70が発光による表示を行っているので、マッサージ装置1の動作状態を容易に把握することができるようになる。
ところで、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0064】
例えば、発光表示部70は、左右の開口部2,2に挟まれた中央領域とする以外にも、例えば、左右の開口部2,2の左右両外側としたり、上面領域3Coとしたりすることができる。これにより、発光表示部70は、使用者から確実に見えるような配置とすることもできる。
【符号の説明】
【0065】
1 マッサージ装置
2 開口部
3 ケーシング
3A 底面部
3B 背面部
3C 正面部
3Cf 前面領域
3Co 上面領域
3D,3D 側面部
4 第1の支持脚
4A,4B,4C 突出部分
5 第2の支持脚
6 第3の支持脚
7 マッサージ部
8 揉み機構
9 回転軸(下部回転軸)
10 回転軸(上部回転軸)
11 駆動部
12 変換部(下部変換部)
13 変換部(上部変換部)
14 幅調節機構
15 固定側マッサージ部材
16 可動側マッサージ部材
16A 下部可動体
16B 上部可動体
17 幅調整回転軸
18 弾性緩衝材
20 電動モータ
21 減速機
22 減速機
23 歯車機構
26 軸受部
27 軸受部
30 支持部材
35 回転ボス部
36 ハウジング部
36 部材
37 規制部
38 軸孔
39 無端軌道
42 係合突起
43 摺動溝
50 回転保持ブラケット
51 操作ダイヤル
52 矢表示
53 摘み片
55 雄ねじ部
57 指標部材
58 指針部
59 確認窓
60 螺合部
61 支持部材
70 発光表示部
71 ベース透過材
72 表層透過材
73 発光源
75 レンズ部
D 移動量
F 床面
L 下肢
La 足

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面部とこの底面部の後端で起立して設けられた背面部と前記底面部の前端で起立して背面部の上端までを繋ぐように設けられた正面部とを備えたケーシングを有し、このケーシングの正面部には使用者の下肢を差し入れ可能にする左右一対の開口部が左右に並んで形成され、前記ケーシングの内部には左右の開口部に対応した配置で下肢用マッサージ機構が配備されているマッサージ装置において、
前記ケーシングの底面部の後端と背面部の下端との交差によって形成されるコーナー部には、前記ケーシングの底面部と背面部とに亘るように配備された第1の支持脚が備えられていることを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記第1の支持脚は突状形状を有し、床面との接触部が弾性材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記ケーシングの底面部には、第1の支持脚と同時に床面に当接する第2の支持脚が設けられ、
前記ケーシングの背面部には、第1の支持脚と同時に床面に当接する第3の支持脚が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記ケーシングの正面部には、前記下肢用マッサージ機構の動作に連動して発光する発光表示部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記発光表示部は、左右の開口部に挟まれた中央領域に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記下肢マッサージ部は、下肢を挟み込むように配備された左右一対のマッサージ部材と、少なくとも一方のマッサージ部材の基端側を貫通するように設けられた回転軸と、前記回転軸を回転駆動する駆動部と、前記回転軸の回転力をマッサージ部材相互間の近接離反駆動に変換して当該回転軸が貫通するマッサージ部材に付与する変換部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記下肢マッサージ部は、左右一対のマッサージ部材を相対的に近接離反させる幅調節機構を有していることを特徴とする請求項6に記載のマッサージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−143390(P2012−143390A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4097(P2011−4097)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【出願人】(592009214)大東電機工業株式会社 (106)
【Fターム(参考)】