説明

マニュアル管理システム及びその方法並びにそのためのプログラムを記録した記録媒体

【課題】 顧客が製品のマニュアルを管理することを不要とする。
【解決手段】 マニュアル管理センター1は、顧客Ui にマニュアルを公開し、企業Si から顧客Ui に配信するよう指示された情報等を配信する。マニュアル管理センター1は、センターコンピュータC及び顧客データベース(以下、データベースをDBという)10、企業DB11、マニュアルDB12、配信情報DB13、製品情報DB14、掲示板DB15及び課金情報DB16を備える。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、電化製品やソフトウエア等の取扱説明書(マニュアルともいう)を管理するマニュアル管理システム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な製品が様々な製造会社から提供されている。製品を購入する顧客は、製品を購入する際に購入した製品のマニュアルも入手する。顧客はマニュアルに基づいて購入した製品の使用方法や故障時の対応等を知ることができる。これらマニュアルは、各製造会社及び各製品毎それぞれ別個に提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の電化された生活において顧客が購入する製品は多種・多数あるため、顧客が、製品を使用している間ずっと継続して各製造会社から各製品毎に別個に提供される全ての製品のマニュアルを管理することは困難であるという問題があった。例えば、製品に故障が生じたときにマニュアルを参照しようとしても、マニュアルを紛失しているため、顧客が故障に対応できないという問題が生じていた。
【0004】また、多種存在するマニュアルそれぞれを多部数印刷し、輸送するには、電化製品やソフトウェアの製造会社に多大なコストがかかるという問題もあった。また、さらに、マニュアルを作成し、印刷するまでに時間がかかるという問題もあった。
【0005】本発明は、上記問題を解決し、顧客の代りにマニュアルを管理し、顧客がマニュアルを必要とするときに、迅速にマニュアルにアクセスすることを可能とするマニュアル管理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明によれば、複数の企業が任意にマニュアル情報を登録するマニュアル登録手段と、登録されたマニュアル情報を管理するマニュアル管理手段と、このマニュアル管理手段が管理するマニュアル情報に対して顧客が任意にアクセスして閲覧する情報管理手段とを備える。
【0007】マニュアル管理手段は、複数の企業が任意にマニュアル情報を登録する。マニュアル管理手段は、登録されたマニュアル情報を管理する。情報管理手段は、管理するマニュアル情報に対して顧客が任意にアクセスして閲覧する。これにより、顧客は、マニュアル管理システムにアクセスするだけで必要なマニュアルを利用でき、自分が購入した製品のマニュアルを自分で管理する必要はなくなる。延いては、マニュアルを紛失したりする問題を解消することが可能となる。
【0008】また、マニュアル管理手段は、マニュアルを電子化して管理するため、企業はマニュアルの印刷にかかるコストを低減することが可能となる。さらに、ネットワークを介してマニュアルを提供することにより、企業にとってはマニュアルの輸送を不要とし、顧客にとってはどこからでもマニュアルを入手等することが可能となる。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明によれば、前記マニュアル管理手段が管理するマニュアル情報と前記顧客が必要とするマニュアル情報とを関連付けた情報を登録者情報として管理する登録者情報管理手段を更に備えているので、この情報を基に顧客が必要としているマニュアル情報を提供することができる。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明によれば、前記登録者情報管理手段は、顧客の要求に応じて登録者情報に基づく当該顧客のマニュアル情報の一覧表示情報を提供するので、顧客が必要としているマニュアル情報を一覧形式で提供できる。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明によれば、前記マニュアル管理手段で管理しているマニュアル情報に応じて前記複数の各企業に対する課金情報を管理する課金手段を備えているので、複数の企業のそれぞれについて課金情報を管理することができる。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明によれば、前記顧客にアンケートを実施し、その回答に対する特典を顧客別に管理するアンケート管理手段と、前記実施したアンケート結果情報を企業へ送信する手段とを備えているので、顧客に対するアンケートの回答を惹起でき、その結果、企業に有益な情報を提供できる。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明によれば、前記顧客が相互に情報交換する掲示板を備えているので、顧客はマニュアルのみならず、相互に製品に関する情報を交換蓄積できる。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明によれば、顧客が購入した製品の購入時期及びこの製品の付属機器情報を管理する製品情報管理手段と、前記製品の購入時期に基づいてこの製品の付属機器の保守に関する情報を前記顧客に配信する手段を備えているので、顧客は適切な時期に付属機器の保守に関する情報を得ることができる。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明によれば、前記製品情報管理手段は、前記顧客から付属機器の注文を受けることができるので、マニュアルの提供のみならず、顧客の要望に応じて直ちに注文の処理を実行できる。
【0016】また、本発明の範囲は、上述の装置が実現する処理の過程からなる方法をも含む。また、さらに、本発明の範囲は、上述の処理をコンピュータに実行させうるプログラムを記録する記録媒体をも含む。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わるマニュアル管理システム及びその方法について図を参照しながら説明する。
【0018】図1は、本実施形態に係わるマニュアル管理システムを適用したネットワーク構成を示す。マニュアル管理センター1は、顧客Ui (i=1、2・・・n)及び企業等のマニュアル提供者SiとネットワークNを介して接続されている。以下の説明において、マニュアル提供者Si を企業として説明するが、マニュアル提供者Si を企業に限定する趣旨ではなく、非営利団体等であっても本発明の対象となりうる。
【0019】顧客Ui は、ネットワークNを介してマニュアル管理センター1にアクセスすることにより、顧客Ui は必要とするマニュアルを検索又はダウンロードする。また、顧客Ui は、マニュアル管理センター1に製品、オプション製品間及び消耗品の購入を発注する。また、さらに、顧客Ui は、アンケート等の情報をマニュアル管理センター1とやり取りする。
【0020】企業Si は、マニュアル管理センター1にマニュアル、顧客Ui に配信することを希望する情報、及びアンケート等を提供する。マニュアル管理センター1は、顧客Ui にマニュアルを公開し、企業Si から顧客Ui に配信するよう指示された情報等を配信する。マニュアル管理センター1は、センターコンピュータC及び顧客データベース(以下、データベースをDBという)10、企業DB11、マニュアルDB12、配信情報DB13、製品情報DB14、掲示板DB15及び課金情報DB16を備える。
【0021】顧客DB10及び企業DB11は、マニュアル管理センター1に登録されている顧客Ui 及び企業Si に関する情報を格納する。マニュアルDB12は、企業Si から提供されたマニュアルを格納する。配信情報DB13は、企業Si から顧客Ui に配信することを依頼された情報、例えば、製品案内情報並びにアンケート及びアンケート回答を格納する。
【0022】消耗品受注・製品案内管理DB14は、各製品の消耗品、例えば製品がプリンタの場合はトナー等や、オプション製品についての情報及び、企業が推奨する消耗品の交換頻度並びに顧客Ui からの製品の発注に関する情報を格納する。
【0023】企業DB14は、マニュアル管理センター1に登録された企業Si に関する情報を格納する。掲示板DB15は、企業Si の指示に基づいて設けられた掲示板に書き込まれた情報を格納する。課金情報DB16は、マニュアル管理センター1の利用状況に応じて企業Si に請求すべき代金についての情報である課金情報を格納する。
【0024】図2は、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCの構成を示す。図2に示すように、センターコンピュータCは、CPU31、入力装置32、表示装置33、メモリ34、印刷装置35、伝送制御装置36、媒体駆動装置37及び外部記憶装置38を備えており、それらはバス39より互いに接続されている。
【0025】メモリ34は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、後述するフローチャートの処理を記述したソフトウェアプログラムおよび所定のデータを格納する。CPU31は、メモリ34を利用して上記ソフトウェアプログラムを実行することにより、上述のフローチャートの処理を提供する。また、各部を実現するためのソフトウェアプログラムは、それぞれ、メモリ34の特定のプログラムコードセグメントに格納される。
【0026】入力装置32は例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等であり、指示や情報の入力に用いられる。表示装置33は例えば、CRT(Cathod Ray Tube )やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、利用者への問合わせ、処理結果等の出力に用いられる。印刷装置35としてレーザープリンタ、熱転写プリンタ等が考えられる。
【0027】外部記憶装置38は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置等である。この外部記憶装置38に上述のソフトウェアプログラムとデータを保存しておき、必要に応じて、それらをメモリ34にロードして使用することもできる。
【0028】媒体駆動装置37は、可搬記録媒体40を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体40としては、メモリカード、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROS(Compact Disc Read Only Memory )、DVD、光ディスク、光磁気ディスクなど、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。この可搬記録媒体57に上述のソフトウェアプログラムとデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ34にロードして使用することもできる。
【0029】伝送制御装置36は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network )等の任意のネットワーク(回線)を介して外部の装置と通信し、通信に伴なうデータ変換を行う。また、必要に応じて、上述のソフトウェアプログラムとデータを外部の装置から受け取り、それらをメモリ34等にロードして使用することもできる。また、CPU31は、インターフェイス39を介して前述した各種DBからデータの読み出し及び書き込みを行う。
【0030】以下、各種DBのデータ構造について説明する。各種DBの形式を例えば、CSV形式としてもよい。図3は、顧客DB10のデータ構造の一例を示す。顧客DB10は、顧客個人情報DB20及び顧客購入製品DB21を備える。
【0031】顧客個人情報DB20は、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、顧客ID、パスワード、登録日、情報配信希望、現在のポイント、アンケートの各項目ら構成される。前記、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、パスワード、情報配信希望の各項目内のデータは、マニュアル管理センター1に登録した顧客Ui が入力する情報に基づく。又、企業Si が顧客Ui の個人情報を有する場合もある。例えば、顧客Ui が製品を購入した際に製造企業に送付する、いわゆる「お客様登録カード」に記載された情報がある場合が考えられる。この場合、は企業Si から入力される情報に基づいて作成されてもよい。顧客情報を入力した企業は、自社の企業コードを付すことにより、顧客の情報を追加することも可能である。顧客ID、は後述する顧客購入製品DB21から該当する顧客の購入製品に関する情報をサーチするためのキーとなる。現在のポイントの項目内容は、マニュアル管理センター1が管理する。ここで、ポイントは、顧客Ui がアンケートに回答した場合、マニュアル管理センター1を介して製品を購入した場合等に、顧客Uiに与えられる。顧客Ui は、ポイントをためることにより景品などを得ることができる、又はポイントを用いて製品を購入することができるようにしてもよい。これにより、製品を購入し、アンケートに回答する動機付けを顧客に与えることが可能となる。
【0032】顧客購入製品DB21は、顧客の購入履歴であり、各顧客の顧客ID、顧客Ui が製品を購入した購入日、品目、企業名及び製品の規格番号、マニュアル、消耗品、消耗品情報、オプション、オプション情報、ポイントの各項目より構成される。なお、マニュアル、消耗品、オプションの各項目には後述するマニュアルDB12、消耗品情報DB26、オプション情報DB27を参照するポインタが書き込まれる。
【0033】図4は企業DB11のデータ構造の一例を示す。図4に示すように、企業DB11は、企業番号、企業名、検索時に用いる企業コード、マニュアル管理センター1に企業Si を登録した登録日及び備考を格納する。企業DB11の企業番号、企業コード以外の情報は、企業が入力する情報に基づく。企業番号、企業コードは、企業Si がマニュアル管理センター1に登録した場合に、マニュアル管理センター1が付ける。
【0034】図5は、マニュアルDB12のデータ構造を示す。図5に示すように、マニュアルDB12は、マニュアル番号、マニュアルを登録した企業Si の企業コード、マニュアルが説明している製品の品目及び規格番号、マニュアルを特定するためのマニュアル名、マニュアルの内容が記述されたマニュアル情報、マニュアルが使用する言語、マニュアルが対象としている地域、マニュアルをマニュアル管理センター1に登録した年月日並びにマニュアルを作成した年月日を格納する。マニュアル番号以外の情報は、企業Si の入力に基づく。マニュアル番号は、企業Si がマニュアル管理センター1にマニュアルを登録した時に、マニュアル管理センター1が付ける。ここで、マニュアル情報はテキスト形式やPDF形式の文字・画像データでもよい。さらに、動画データや音声データでもよい。
【0035】図6は配信情報DB13のデータ構造の一例を示す。図6に示すように、配信情報DB13は、配信条件DB22、アンケートDB23及び回答情報DB24を備える。配信条件DB22は、配信情報に付される情報番号、情報配信を希望する企業の企業コード、配信情報の内容、配信日、情報を配信すべき顧客を抽出する抽出条件を格納する。
【0036】アンケートDB23は、各アンケートに付されるアンケート番号、アンケートを希望する企業の企業コード、アンケート名、回答情報DB24へのポインタ、回答の集計要否、集計が必要であるとされた場合の集計結果、アンケートを締め切って集計をすべき集計日及びアンケートに答えた顧客に与えるポイント値を格納する。
【0037】回答情報DB24は、各アンケート毎に設けられ、回答した顧客のID及び顧客からの回答内容を格納する。配信情報として、例えば、新製品の紹介等が考えられる。配信情報DB13の情報のうち、各情報の番号以外は企業Si の入力に基づく。各情報の番号はマニュアル管理センター1が付す。
【0038】図7は消耗品受注・製品情報DB14のデータ構造の一例を示す。消耗品受注・製品情報受注・製品情報DB14は、製品情報DB25、消耗品情報DB26及びオプション情報DB27を備える。図7に示すように、製品情報DB25は、企業コード、製品の品目、製品の規格番号、その製品を案内する案内情報のファイル名である案内情報名、消耗品がある製品について後述する消耗品情報DB26へのポインタ及びオプション製品がある製品について後述するオプション情報DB27へのポインタ、ポイントを用いて購入する際に必要なポイント値である購入ポイント及び現金等で購入する際に付与される割引ポイントを格納する。消耗品情報DB26は、消耗品のある製品毎に消耗品の品目、その消耗品の規格番号、その消耗品について案内する消耗品情報、企業が推奨する交換頻度並びに購入ポイント及び割引ポイントを格納する。オプション情報DB27は、オプション製品のある製品毎にオプション製品の品目、規格番号、そのオプション製品についてのオプション情報、購入ポイン及び割引ポイントを格納する。ポイント値は、顧客Ui がアンケートに回答したり、マニュアル管理センター1を介して製品を購入したりした場合に顧客Ui に付与される。
【0039】図8は、掲示板DB15のデータ構造の一例を示す。図8に示すように、掲示板DB15は、掲示板番号、掲示板を設けた企業Si の企業コード、掲示板名、掲示板をウェブ上に設置した年月日、及び掲示板の発言内容を格納する。掲示板番号は、マニュアル管理センター1が付す。それ以外の情報は、企業Si の入力に基づく。
【0040】図9は、課金情報DB16のデータ構造の一例を示す。図9に示すように、課金情報DB16は、集計課金情報DB28及び企業別課金情報DB29を備える。集計課金情報DB28は、各企業の課金情報を月毎に集計した結果を格納する。企業別課金情報DB29は、企業毎に個別の課金情報を格納する。図9において、企業別課金情報DB28は、例として集計課金情報DB27の企業Aについての個別の課金情報を格納する場合を示す。課金情報DB16の各情報は、企業Si がマニュアル管理センター1を利用した度合いに基づいて、作成される。
【0041】以下、図を用いて、マニュアル管理システムが行う処理について説明する。まず、企業Si がアクセスしてきた際の処理について図10を用いて説明する。図10は、企業Si がマニュアル管理センター1にアクセスした場合の処理を示すフローチャートである。なお、アクセスした企業Si は、すでにマニュアル管理センター1に登録済みであるとする。マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、アクセスしてきた企業に、企業ID及びパスワードを入力することを要求する(ステップS11)。センターコンピュータCは、企業Si が企業ID及びパスワードを入力するまで待つ(ステップS12)。企業ID及びパスワードを入力すると(ステップS12:Yes)、センターコンピュータCは、入力された企業ID及びパスワードを、企業DB11に格納されたID及びパスワードに基づいて企業Si を照会する(ステップS13)。センターコンピュータCはが照会に成功した場合(ステップS13:Yes)、照会した企業Si についての企業コードを企業DB11から取得する。センターコンピュータCは、企業Si に処理メニューから希望する処理を選択することを要求する(ステップS14)。
【0042】図11は、ステップS14で処理の選択を要求する際に企業Si の端末に表示される処理メニュー画面の一例を示す。図11において、画面には、処理メニューとして、「マニュアルDBへのアクセス」、「アンケート/情報配信」、「製品情報登録」、「コミュニティ」、「顧客登録管理」、「サポート」の各項目並びに「終了」ボタンが表示されている。
【0043】ステップS14において、「マニュアルDBへのアクセス」、「アンケート/情報配信」、「製品情報登録」、「コミュニティ」及び「顧客DBへのアクセス」のいずれかを企業Si が選択すると(ステップS15からS19:Yes)、それぞれ対応する処理(ステップS21からS25)を行い、さらに、企業Siに対する課金処理(ステップS26)を行った後、ステップS28へ進む。
【0044】ステップS14において、企業Si が「サポート」を選択すると、マニュアル管理センター1は、サポート情報を表示する(ステップS27)。企業Si が画面上の「終了」ボタンを押下すると(ステップS28:Yes)、マニュアル管理センター1と企業Si とのアクセスを切断し、処理は終了する。
【0045】図12は、図10のステップS14において、処理メニューから「マニュアルDBアクセス」を選択した場合の処理を示すフローチャートであり、図10のステップS21に相当する。
【0046】まず、処理メニューから「マニュアルDBアクセス」が選択されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、さらに「マニュアルDBアクセス」の処理メニューから処理を選択するように企業Si に要求する(ステップS30)。図13は、処理の選択を要求する際に企業Si の端末に表示される処理メニュー画面の一例で、「DB検索」、「DB登録」、「DB一覧」、「DB変更」及び「DB削除」の各項目が表示されている。以下、検索処理が選択された場合について説明する。
【0047】企業Si が各項目から「検索」の処理を選択すると(ステップS31−1)、センターコンピュータCは、検索項目を入力する画面を企業Si の端末に表示する(ステップS32−1)。
【0048】続いて、企業Si は、表示された画面で入力を行う(ステップS33−1)。入力の後、企業Si は入力結果を確認し、処理を実行するか否か判定する(ステップS34−1からS34−5)。各入力画面の下端には、図示省略するが、「検索」ボタンと「中止」ボタンが示されている。企業Si はいずれかのボタンを押下することにより、検索を実行又は中止する。
【0049】企業Si が「中止」ボタンを押下すると(ステップS34−1:No)、検索を中止してステップS30の処理メニュー選択画面に戻る(分岐B2)。企業Si が検索ボタンを押下すると(ステップS34−1:Yes)、入力された検索項目をマニュアル管理センター1に送信する(ステップS35−1)。センターコンピュータCは、受信した検索項目に基づいて、マニュアルDB12を参照し(ステップS36−1)、検索結果を企業Si の端末の画面に表示する(ステップS37−1)。図14は、検索結果画面の一例を示す。図14R>4において、2つのマニュアルが検索されている。また、図14の下端には「再検索」、「詳細表示」、「変更」及び「削除」ボタン並びに「終了」ボタンが表示されている。企業Si が「再検索」ボタンを押下した場合(ステップS38−1:1)ステップS32−1に戻り、「終了」ボタンを押下した場合(ステップS38−1:2)処理を終了する。ファイル名をクリックしてマニュアルを選択した後、「詳細表示」、「変更」及び「削除」ボタンを押下することにより(ステップS38−1:3)、それぞれ、選択されたマニュアルの詳細情報を表示したり、そのマニュアルを変更し削除する処理に移行したりする(ステップS39−1)。
【0050】次に登録処理が選択された場合について説明する。企業Si が各項目から「登録」の処理を選択すると(ステップS31−2)、センターコンピュータCは、登録項目入力画面を企業Si の端末に表示する(ステップS32−2)。図15は、登録項目入力画面の一例を示す。登録項目は、登録しようとしているマニュアルに関する情報であり、マニュアルを検索する際の検索キーとなる。
【0051】続いて、企業Si は、表示された画面で入力を行い(ステップS33−2)、入力の後、企業Si は入力結果を確認し、処理を実行するか否か判定する(ステップS34−2)。図15に示すように、入力画面の下端には、「登録確認」ボタンと「登録中止」ボタンが示されている。企業Si が「中止」ボタンを押下すると(ステップS34−2:No)、処理メニュー選択画面に戻る(分岐B2)。企業Si が「登録確認」ボタンを押下すると(ステップS34−2:No)、企業Si の端末に登録確認画面が表示される。この登録確認画面の図示は省略するが、登録確認画面の下端には、「登録」ボタンと「登録やり直し」ボタンが示されている。企業Si は、確認画面で登録項目を確認し、承認する場合、「登録」ボタンを押下する(ステップS35−2:Yes)。「登録やり直し」ボタンを押下すると、ステップS32−2に戻る。
【0052】企業Si が「登録」ボタンを押下すると、登録項目ととも登録すべきマニュアルをマニュアル管理センター1に送信する(ステップS36−2)。センターコンピュータCは、受信した登録項目及びマニュアルをマニュアルDB12に格納し、登録が終了した旨を企業Si に通知する(ステップS37−2)。企業Siは、さらに登録処理を終了するか否か判定し、さらに登録を行う場合(ステップS38−2:No)、ステップS32−2に戻り、そうでない場合(ステップS38−2:Yes)、処理を終了する。
【0053】次に一覧処理について説明する。一覧処理は検索処理とほぼ同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。企業Si が各項目から「一覧」の処理を選択すると(ステップS31−3)、センターコンピュータCは、優先順位項目入力画面を企業Si の端末に表示する(ステップS32−3)。続いて、企業Si は、表示された画面で入力を行う(ステップS33−3)。各項目は、マニュアルの一覧を作成する際のソート条件となる。
【0054】検索処理と同様に企業Si が入力、確認、ソート条件の送信を行うと、マニュアル管理センター1は、マニュアルDBの参照を行い(ステップS33−3からS36−3)、ソートされたマニュアル一覧を企業Si の端末に表示する(ステップS37−3)。この一覧表示画面の図示は省略するが、検索結果表示画面と同様に、各ファイル名をクリック等することにより、詳細な情報を表示したり、変更処理又は削除処理に移行したりすることができる。
【0055】変更処理(ステップS31−4からS38−4)及び削除処理(ステップS31−5からS38−5)は登録処理とほぼ同様であるため、説明を省略する。なお、変更処理又は削除処理の場合、先に検索又は一覧処理を行って、変更又は削除したいマニュアルを絞り込んでから変更処理又は削除処理を行うようにする。検索又は閲覧処理から移行することにより変更または削除処理を行った場合、変更又は削除処理の後、移行してきたもとの検索又は閲覧処理の入力画面に戻ることとしてもよい。
【0056】次に、図10のステップS14に示す処理メニューから「アンケート/情報配信」が選択された場合の処理について説明する。この処理は、図10のステップS22に相当する。
【0057】まず、処理メニューから「アンケート/情報配信」が選択されると、センターコンピュータCは、さらに「アンケート/情報配信」の処理メニューから処理を選択するように企業Si に要求する。図16は、処理の選択を要求する際に企業Si の端末に表示される処理メニュー画面の一例を示す。図16に示す例において、情報配信について「顧客抽出」及び「配信メール作成/メール配信」、アンケートについて「アンケート内容作成」、「案内ページ作成」、「回答閲覧・抽出」及び「回答分析」の各項目及び、「中止」ボタンが表示されている。
【0058】「顧客抽出」は、企業Si が入力した抽出条件に基づいて顧客DB10に格納された顧客を抽出する処理である。「顧客抽出」において、抽出の母集団をアクセスしている企業Si の顧客とする場合とマニュアル管理センター1に登録している個人(顧客)登録者全員とする場合とを選択することができる。
【0059】「配信メール作成/メール配信」は、企業Si が顧客Ui に配信すべきメールを作成し、作成されたメールを(抽出された)顧客に配信する処理である。「アンケート内容作成」及び「案内ページ作成」は、企業Si が、それぞれ顧客Ui に対するアンケート及び製品を案内する案内ページを作成し、作成されたアンケート及び案内ページをウェブ上で公開する処理である。
【0060】「回答閲覧・抽出」は、企業Si が、顧客Ui からのアンケートに対する回答を閲覧し、ある条件を満たす回答を抽出する処理である。「回答分析」は、アンケート依頼時に、企業Si からアンケート回答に対する分析要望があった場合個別に対応する。
【0061】以下、「配信メール作成/メール配信」処理が選択された場合の処理について、図17を用いて説明する。「配信メール作成/メール配信」処理が選択されると、センターコンピュータCは、情報を配信すべき顧客を抽出するための条件を入力することを企業Si に要求する(ステップS50)。この要求は、企業Si の端末に、条件を入力するための条件入力画面を表示することにより行うこととしてもよい(不図示)。
【0062】企業Si は、情報を配信すべき顧客を抽出するための条件を入力し(ステップS51)、入力後、マニュアル管理センター1に抽出条件を送信する(ステップS52)。マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、各種DBを参照することにより抽出条件を満たす顧客を抽出し(ステップS53)、抽出結果を企業Si の端末に表示する(不図示)。
【0063】例えば、顧客を抽出するための条件として「男性」が入力された場合、センターコンピュータCは、顧客個人情報DB20の「情報配信希望」項目がエントリされている顧客について、顧客個人情報DB20に格納された「性別」の項目を参照することにより、顧客を抽出する。また、例えば、顧客を抽出するための条件として「プリンタを購入」が入力された場合、同様にして顧客購入製品DB21に格納された「品目」の項目を参照することにより、顧客を抽出する。
【0064】また、例えば、顧客を抽出するための条件として「デジタルカメラを購入」及び「アンケート番号AN05において、6番目の質問に(A)と回答」が入力された場合、センターコンピュータCは、回答情報DB24の「顧客ID」及び「回答」並びに顧客購入製品DB21に格納された「品目」の項目を参照することにより、顧客を抽出する。このように、各種DBを参照して、情報を効果的に配信できると予想される顧客を抽出し、情報を配信する。
【0065】続いて、企業Si は、抽出結果を承認するか否か判定する(ステップS54)。抽出結果を承認しない場合(ステップS54:No)、企業Si は、顧客を抽出するための条件を変更する又はさらに条件を付するために、ステップS50に戻る。抽出結果を承認する場合(ステップS54:Yes)、企業Si は配信される情報である配信情報を入力する(ステップS55)。
【0066】配信情報の入力が終了すると、企業Si は必要に応じてプレビューを企業Siの端末に表示し、配信情報を確認する(ステップS56)。確認の結果、企業Si が配信情報を承認した場合(ステップS56:Yes)、テスト配信メールを配信する先のアドレス、例えば、企業Si のメールアドレスを入力する(ステップS57)。企業Si は配信情報及びテスト配信先をマニュアル管理センター1に送信する(ステップS58)。配信情報として、新製品やアンケート回答で指摘された点を改善するようなオプション製品を案内し推薦する案内情報等が考えられる。
【0067】企業Si が配信情報を承認しない場合(ステップS56:No)、ステップS55に戻り、企業Si はさらに配信情報の入力を行う。配信情報を受信したマニュアル管理センター1は、入力された配信情報のテスト配信を行う(ステップS59)。
【0068】企業Si は、テスト配信を受信すると、テスト配信が良好に行われた否か判定する(ステップS60)。テスト配信が良好に行われていると判定した場合(ステップS60:Yes)、企業Si は、本配信を行うべき日時を設定し(ステップS61)、マニュアル管理センター1に設定した日時を送信する(ステップS62)。テスト配信が良好に行われていないと企業Si が判定した場合(ステップS60:No)、ステップS55に戻る。
【0069】本配信を行うべき日時を受信すると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、配信情報を設定された日時に抽出された顧客に配信するための処理を行い(ステップS63)、配信処理の後、受信した情報を配信条件DB22に格納し、終了すると(ステップS64)、企業Si の端末に「アンケート/情報配信」の処理メニューから処理を選択する画面を表示し(ステップS64)、処理を終了する。
【0070】「アンケート/情報配信」の処理メニューにおいて、「配信メール作成/メール配信」処理が選択された場合について説明した。「顧客抽出」処理が選択された場合は、ステップS50からS54と同様の処理を行う。
【0071】次に、「アンケート内容作成」処理が選択された場合の処理について図18を用いて説明する。まず、企業Si は、作成するアンケートのアンケート名、マニュアル管理センター1によるアンケート回答の分析、アンケートの集計日及び回答した顧客に与えるポイント値を入力し、アンケートを作成する(ステップS70)。続いて、企業Si は作成したアンケートを確認し、承認する場合は入力画面上の「送信」ボタン(不図示)を押下する(ステップS71:Yes)。入力された情報はマニュアル管理センターに送信される(ステップS72)。情報を受信すると、企業Si が作成したアンケートを基にウェブ上で公開するアンケートページを作成し、企業Si の端末に作成したアンケートページを表示する(ステップS73)。企業Si は、表示されたアンケートページを承認するか否か判定する(ステップS74)。企業Si がアンケートページを承認する場合(ステップS74:Yes)、そのアンケートページをウェブ上で公開し、情報を送信してきた企業Si の企業コード(アクセス時に判明する)、アンケート、アンケート名、分析の要否、レコメンデーションの要否、集計日をアンケートDB23に格納し、アンケートを特定するアンケート番号を受信したアンケートに付し、アンケート番号を企業Si に通知する(ステップS75)。このアンケート番号は企業がアンケートの回答を閲覧等する場合に用いられる。企業Si がアンケートページを承認しない場合は(ステップS74:No)、ステップS70に戻る。
【0072】最後に企業Si の端末に「アンケート/情報配信」処理メニュー画面を表示して(ステップS76)、処理を終了する。続いて、アンケート集計日までの処理について図19を用いて説明する。まず、マニュアル管理センター1 のセンターコンピュータCは、現在が集計日であるか判定する(ステップS80)。集計日でなければ(ステップS80:No)、集計日に至るまでアンケート回答を回答情報DB24に格納する(ステップS81)。集計日になると(ステップS80:Yes)、アンケートページを削除し、代りにアンケートが終了した旨を知らせるページをウェブ上で公開する(不図示)。さらに、企業Si が集計を要求しているか否かを、アンケートDB23の集計要否の欄に格納された情報に基づいて判定する(ステップS82)。企業Si が集計を要求している場合(ステップS82:Yes)、アンケートを集計し(ステップS83)、集計結果及び回答をそれぞれアンケートDB23及び回答情報DB24の所定の欄に格納し、処理を終了する(ステップS84)。そうでない場合(ステップS82:No)、集計をしないで回答を回答情報DB24に格納し、処理を終了する。
【0073】ここで、集計等を要求した企業に対して、集計等が終了した旨を通知することとしてもよい(不図示)。「アンケート/情報配信」処理メニューにおいて、「回答閲覧・抽出」処理が選択された場合の処理について、図20を用いて説明する。「回答閲覧・抽出」処理を選択した場合、まず、企業Si は回答を閲覧等したいアンケートのアンケート番号を有するか否か判定する(ステップS90)。アンケート番号を有する場合(ステップS90:Yes)、企業Si はアンケート番号を入力し、マニュアル管理センター1に送信する(ステップS92)。アンケート番号が不明な場合(ステップS90:No)、企業Si は、依頼したアンケートのリストの出力をマニュアル管理センター1に要求する。センターコンピュータCは企業Si がログインする際に判明している企業コードを検索キーとしてアンケートDB23を参照することにより、企業Si の依頼アンケートのリストを作成し、企業Siの端末に表示する(ステップS91)。企業Si は、依頼アンケートリストに基づいてアンケート番号を入力し、マニュアル管理センター1に送信する(ステップS92)。
【0074】アンケート番号を受信したセンターコンピュータCは、アンケート番号を検索キーとして回答情報DB24を参照し、回答した顧客IDとともにアンケート回答を企業Si の端末に表示する(ステップS93)。全回答の中から一定の条件を満たす回答を処理したい場合(ステップS94:Yes)、企業Si は、抽出条件を入力し、マニュアル管理センター1に送信する(ステップS95)。センターコンピュータCは、回答情報DB24に格納された回答から、抽出条件を満たす回答を抽出し、企業Si の端末に表示する(ステップS96)。回答の抽出を行わない場合(ステップS94:No)、ステップS97に進む。
【0075】企業Si は、さらに回答の閲覧・抽出を行う否か判定し(ステップS97)、さらに処理を行う場合(ステップS97:No)、ステップS90に戻る。閲覧・抽出処理を終了する場合(ステップS97:Yes)、アンケート/情報配信画面を企業Si の端末に表示し(ステップS98)、処理を終える。
【0076】企業Si が、図10のステップS14の選択において、「製品情報登録」処理を選択した場合の処理について説明する。この処理は図10のステップS23に該当する。
【0077】企業Si が「製品情報登録」処理を選択すると、マニュアル管理センター1 は、企業Si の端末に、製品情報登録処理の処理メニュー画面を表示する。この画面の図示は省略するが、メニュー項目として「消耗品DB登録」、「製品情報DB登録」、「オプション製品DB登録」及び「案内情報DB登録」を有している。それぞれ、「消耗品DB登録」はある製品の消耗品を、「製品情報DB登録」はある製品自体を、「オプション製品DB登録」はある製品のオプション製品を、「案内情報DB登録」はある製品を案内する情報をDBに登録するメニューである。
【0078】ここで、製品の例として、掃除機などの家電製品、コンピュータ及びソフトウェアが考えられる。オプション製品の例として、掃除機のゴミパック、コンピュータ部品の各オペレーションシステムに対応したドライバー、及びソフトウェアのアップデート差分等が考えられる。
【0079】製品情報登録処理は、基本的にアンケート作成処理と同様であるため、詳しい説明は省略する。異なる点は、企業Si が入力し、マニュアル管理センター1に送信する情報と、製品情報登録の際にセンターコンピュータCが受信した情報を格納するDBである。以下、各処理について、企業Si が入力する情報と、格納されるDBを説明する。
【0080】「消耗品DB登録」を選択した場合、企業Si は、登録したい消耗品が用いられる製品の品目及び規格番号入力し、登録したい消耗品の品目、規格番号、消耗品を案内する案内情報、企業が推奨する交換頻度である推奨交換頻度を入力し、マニュアル管理センター1に送信する。センターコンピュータCは、受信した情報のうち、消耗品が用いられる製品についての情報及び消耗品情報DB26へのポインタを製品情報DB25に格納し、消耗品自体についての情報を消耗品情報DB26に格納する。
【0081】例えば、登録したい製品がプリンタのトナーである場合、企業Si は、消耗品が用いられる製品についての情報として、品目「プリンタ」、規格番号「PR001」を入力し、消耗品であるトナーについての情報として、品目「トナー」、規格番号「TN001」等を入力する。
【0082】「製品情報DB登録」を選択した場合、企業Si は、登録したい製品の品目、規格番号及び製品を案内する案内情報を入力し、マニュアル管理センター1に送信する。センターコンピュータCは、受信した情報を製品情報DB25に格納する。
【0083】オプション製品DB登録を選択した場合、企業Si は、登録したいオプション製品が用いられる製品の品目及び規格番号入力し、登録したいオプション製品の品目、規格番号及びオプション製品を案内する案内情報を入力し、マニュアル管理センター1に送信する。センターコンピュータCは、受信した情報のうち、オプション製品が用いられる製品についての情報及びオプション情報DB27へのポインタを製品情報DB25に格納し、オプション製品自体についての情報をオプション情報DB27に格納する。
【0084】「案内情報DB登録」は既にマニュアル管理センター1に登録されている製品についての案内情報を登録・変更等行う際の処理である。案内情報DB登録を選択した場合、企業Si は、案内情報を登録したい製品の規格番号及び登録等したい案内情報を入力し、マニュアル管理センター1に送信する。センターコンピュータCは、規格番号に該当する製品の案内情報を該当する各DB、25、26又は27に格納する。
【0085】企業Si が図10のステップS14において「コミュニティ」処理を選択した場合の処理について説明する。この処理は図10のステップS24に該当する。企業Si がコミュニティ処理を選択すると、企業Si の端末にコミュニティ処理メニューが表示される。コミュニティ処理メニューには、「掲示板登録」及び「掲示板閲覧」がある(不図示)。以下、企業Si が「掲示板登録」処理を選択した場合について図21を用いて説明する。企業Si が掲示板登録を選択した場合、企業Si に掲示板名及び掲示板開始日を入力し、掲示板タイプを選択する画面を表示する(ステップS100)。
【0086】企業Si はこれらの情報を入力し、マニュアル管理センター1に送信する(ステップS101)。センターコンピュータCは、受信した情報に基づいて掲示板を作成し、企業Si の端末に表示する(ステップS102)。さらに、企業Siの端末に掲示板の管理者用の管理画面を表示する。企業Si は、管理画面において掲示板の細かな設定を行ってもよい。企業Si は、管理画面を表示させるか表示させないか選択し、結果を入力する(ステップS103)。
【0087】企業Si は作成した画面に表示されている掲示板を見て、登録するか否か判定し(ステップS104)、登録する場合、画面上の「登録」ボタンを押下する(ステップS104:Yes)。企業Si が「登録」ボタンを押下すると、企業コード、掲示板名、掲示板開始日、掲示板タイプ等の掲示板の設定に関する情報がマニュアル管理センター1に送信される(ステップS105)。作成した掲示板を登録しない場合、ステップS100に戻る。マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、受信した情報を掲示板DB15に格納し、格納した後、掲示板登録が終了した旨とともに、登録した掲示板を特定する番号である掲示板番号をを企業Si に通知する(ステップS106)。その後、企業Si の端末にコミュニティ処理を選択する画面を表示し(ステップS107)、処理を終了する。掲示板登録後、掲示板開始日に掲示板をウェブ上に設置し、各発言を掲示板DBに格納するが、掲示板の管理、例えば不適切な発言の削除等は各企業Si に任せることとしてもよい。
【0088】企業Si が「掲示板閲覧」処理を選択した場合の処理は、上述のアンケート回答閲覧とほぼ同様であるため、説明を省略する。企業Si が「顧客DBアクセス」処理を選択した場合の処理について説明する。この処理は図10のステップS25に相当する。企業Si が顧客DBアクセスを選択した場合、企業Si の端末にアクセス処理のメニュー画面を表示する。このメニュー画面は図示を省略するが、メニューとして、「顧客DB変更・削除」、「顧客DB検索」及び「顧客DB一覧」を有している。
【0089】顧客DBアクセス処理はマニュアルアクセスとほぼ同様である。なお、本実施形態において、顧客Ui が自分で顧客登録をすることと仮定して説明するため、基本的に、企業Si に顧客DB10の変更・削除権はないこととしている。しかし、例えば、企業Si が顧客Ui から送付されるお客様登録カードに基づいて顧客登録を行う場合は、企業Si に顧客DB10の変更・削除権を有することとしてもよい。
【0090】企業Si が図10のステップS21からステップS25を行うと、これらのサービスを利用した分に応じて、マニュアル管理センター1は企業Si に課金を行う。以下、課金処理について図22を用いて説明する。この課金処理は図10のステップS26に相当する。まず、ステップS21からステップS25のそれぞれの処理に対応して以下に説明する課金計算を行う(ステップS110)。例えば、ステップS21の処理後は、マニュアルDBに保管されたマニュアルのデータ容量を検出する。例えば、データ容量100MBまでは毎月一定料金とし、それ以降10MB増える毎に課金する。また、企業Si 毎に顧客DB10に保管された顧客数を検出し、例えば、3000名まで一定料金、3000名以上10000名まで一定料金とする。また、ステップS22の処理の後で有れば、情報を配信された顧客数を求め、例えば、その企業の顧客のみに対する情報配信と、マニュアル管理センター1全体の顧客に対する情報配信と異なる金額を課金する。また、掲示板の場合は、掲示板DBに基づいて設置掲示板数を検出し、設置掲示板数に応じて課金する。例えば、1掲示板毎に一定料金とする。企業実施したアンケートの分析の有無等、分析内容に基づいた課金処理を行う。ここで、マニュアル管理センター1に登録していない企業のアンケート依頼を受けることもありうる。マニュアル管理センター1に登録していない企業がアンケートした場合、その都度、同様の処理を行い、アンケートの回数、集計の有無に応じて、企業に課金する。ステップS23の処理後であれば製品情報DB25等に登録されているドライバやソフトウェアのファイル数または登録されているファイルのデータ容量を検出し、ファイル数又はデータ容量に応じて課金処理を行う。
【0091】なお、マニュアル管理センター1は基本的に企業Si に課金し、顧客Ui には課金しないが、例えば、顧客Ui がソフトウェアをダウンロードした際に顧客に課金することとしてもよい。このようにして課金計算された情報は、ステップS110で企業別に課金情報DB16へ格納する。そして、ステップS112で、必要に応じて該当する企業に対して課金情報を送信する。なお、企業に対する課金情報の送信は、このステップS112で行うのみならず、課金情報の通知日などで定期的に行うものとする。
【0092】最後に、図10のステップS14において、企業Si が「サポート」を選択した場合に、企業Si の端末に表示される情報について説明する。企業向けのサポートにおいて、マニュアル管理センター1は、以下の情報及びサービスを提供する。
・顧客Ui の検索履歴等のアクセスログを蓄積することにより、顧客Ui がマニュアルを検索した履歴に基づいて、顧客Ui の関心が高い部分を企業Si に指摘する。
・顧客Ui の意見を集めた結果、マニュアルで分かりにくい情報を分析し、マニュアルのどこが分かりにくいのかを企業Si に指摘する。
・顧客からよくある質問について企業Si から報告を受け、これに基づいて、FAQ(Frequent Answers and Questions)DBを設ける。企業Si の顧客サポート部に顧客から問い合わせをする前に、顧客がFAQDBを利用することにより問題を解決することを可能とする。延いては企業Si の顧客サポート部の負担を低減することを可能とする。
・マニュアル管理センター1が企業Si 及び顧客Ui に提供しているサービス全般の説明及び料金体系・各種サービスについての問い合わせを受け付ける。
・顧客Ui のアクセスログを提供する。
【0093】図23は、個人顧客Ui がマニュアル管理センター1にアクセスした場合の処理を示すフローチャートである。まず、マニュアル管理センター1は、顧客Uiが使用しているブラウザの言語を判断することにより、顧客Ui が使用している言語を用いてナビゲーションを行う。個人顧客Ui がアクセスした際に、センターコンピュータCは、未登録者か既登録者か新規登録者のいずれであるか否か判定する(ステップS121)。この判定は、例えば、未登録者向け処理のボタン、既登録者又は新規登録者用のログインボタンを含む画面を顧客Ui の端末に表示し、いずれのボタンを顧客Ui が押下したか否かに基づく(不図示)。顧客Ui が未登録者向け処理のボタンを押下すると(ステップS121:1)、未登録者向け処理のメニュー画面をユーザ端末に表示する(ステップS122)。図24は未登録者向け処理メニュー画面の一例を示す。図24において、「製品情報」ボタン、「取扱説明」ボタン、「コミュニティ」ボタン、「登録」ボタン及び「終了」ボタンが表示されている。顧客Ui は希望する処理のボタンを指定し(ステップS123)、指定されたボタンに基づいてマニュアル管理センター1は、処理を行う。指定された処理を行った後、顧客Ui がさらに他の処理を行う場合はステップS122に戻り(ステップS124:No)、そうでない場合(ステップS124:Yes)、処理を終了する。処理ボタンを押下することによって行われる処理については後述する。
【0094】顧客Ui が既登録者又は新規登録者向けログインボタンを押下すると(不図示)、ログイン画面を顧客Ui の端末に表示する。図23は、ログイン画面の一例を示す。図24において、顧客ID及びパスワードを入力するための入力ボックス、「新規登録」ボタン及び「→」ボタンが表示されている。顧客Ui が既登録者の場合(ステップS121:2)、顧客Ui はID及びパスワードを各ボックスに入力し「→」ボタンを押下する(ステップS125)。顧客Ui が「→」ボタンを押下すると、顧客ID及びパスワードがマニュアル管理センター1に送信される。マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、入力された顧客ID及びパスワードを顧客個人情報DB20に格納された情報と突き合わせることにより顧客Ui を照会する(ステップS126)。照会が成功した場合(ステップS126:Yes)、ステップS132に進む。照会が失敗した場合(ステップS126:No)、ステップS125に戻る。
【0095】顧客Ui は、新規登録者である場合、図24R>4の「登録」ボタンを押下す。「登録」ボタンが押下された場合、顧客Ui が新規登録者であると判定し(ステップS121:3)、顧客Ui の端末に顧客登録するための顧客ID及びパスワード入力画面を表示する(ステップS127)。
【0096】顧客登録画面は、その図示を省略するが、顧客ID、パスワード入力ボックス及びパスワード確認入力ボックスが表示されている。顧客Ui が、取得を希望する顧客ID(ユーザID)及びパスワードをそれぞれのボックスに入力して「登録」ボタンを押すと、入力された顧客ID及びパスワードはマニュアル管理センター1に送信される。マニュアル管理センター1センターコンピュータCは、受信した顧客IDが他の顧客の顧客IDと重複しているか否か、顧客DB10を参照して判定し(ステップS128)、重複していないと判定する場合(ステップS128:Yes)、さらに顧客Ui の個人情報を登録するための個人情報登録画面を顧客Ui の端末に表示する(ステップS129)。センターコンピュータCが、受信した顧客IDが他の顧客のIDと重複していると判定する場合(ステップS128:No)、顧客Ui が希望しているIDは既に使われているため、他の顧客IDを用いるよう通知し、ステップS127に戻る。
【0097】図25は、個人情報登録画面の一例を示す。図25において、画面上に、氏名、性別、生年月日、住所電話番号、ファックス番号、メールアドレス及び情報配信の希望の有無を入力するための各ボックス並びに「決定」ボタンが表示されている。情報配信の希望の有無に基づいて、企業は製品案内等の情報配信を行う。顧客Ui が各ボックスに情報を入力して「決定」ボタンを押下すると、入力された情報がマニュアル管理センター1に送信される。センターコンピュータCは、顧客ID、パスワード及び個人情報を顧客DB10に格納する。さらに、顧客Ui が購入した製品を入力する購入製品入力画面(不図示)を顧客Ui の端末の画面に表示する。この画面において、顧客Ui は、製品の購入日、品目、企業名、規格番号を入力して決定ボタンを押下する(ステップS130)。「決定」ボタンが押下されると、情報がマニュアル管理センター1に送信され、受信した購入製品に関する情報を顧客製品購入DB21に格納して顧客Ui を登録し(ステップS129)、ステップS132に進む。
【0098】既登録者の場合及び新規登録者の登録を行った後、センターコンピュータCは、顧客DB10の情報を用いて各種DB12からDB14を参照し、各種情報を検索し、処理メニューの一覧である顧客製品購入表を顧客Ui の端末に表示する(ステップS132)。図2626は、顧客製品購入表の一例を示す。図26に示す顧客製品購入表において、現在アクセスしている顧客Ui が購入している製品毎に行が設けられ、各項目毎にボタンが表示されている。顧客Ui が顧客製品購入表に基づいてその処理ボタンを指定した場合はその指定情報に基づいて指定された処理を行う(ステップS133)。その後、指定された処理が顧客Ui に対するポイント付与の対象となっている場合、顧客Ui にポイントを付与するポイント処理を行う(ステップS134)。ここで、ポイントとは、マニュアル管理センター1に登録されている顧客Ui がマニュアル管理センター1を介して製品を購入したり、アンケートに回答したりすることに対して与える特典である。例えば、ポイント数に応じて景品を顧客Ui に与えたり、一定割合だけ製品の販売価格を値引いたり、或いはポイントを用いて製品を購入したりすることを可能とする。このポイント制度は、顧客Ui がマニュアル管理センター1を利用する動機付けとなりうる。
【0099】指定された処理のあと、さらに顧客Ui が他の処理を行う場合は(ステップS135:No)、ステップS132に戻り、そうでない場合は(ステップS135:Yes)、処理を終了する。
【0100】以下、図26に示す顧客製品購入表を作成・表示する手順について、図27を用いて説明をする。この処理は図23のステップS132に相当する。以下の処理により、各種DBに格納されている情報を各顧客Ui 向けに関連付けし、顧客Ui が各種情報へ迅速にアクセスすることを可能とする。
【0101】センターコンピュータCは、ログインした顧客IDを検索キーとして顧客購入製品DB21を参照することにより(ステップS140)、この顧客Ui が購入している全ての品目についての情報を抽出する。抽出した全てのデータについて、参照が終了したか判別し(ステップS141)、参照が未終了であれば、そのデータについてステップ142以下の処理を行う。ステップS142では、消耗品の項目内のポインタで示される消耗品情報DB26から交換時期を読み出す。次のステップS144では前記交換時期と顧客購入製品DB21内の消耗品情報の項目内に記憶されている消耗品購入時期とを比較する。消耗品購入時期が前記交換時期を超過していれば次のステップS146で、顧客製品購入表内の消耗品の交換を示すマークを点滅するための情報を設定する。また、この消耗品を既に受注済であるか判別し(ステップS147)、受注ボタンを受注済状態に表示する情報を設定する(ステップS148)。なお、この消耗品が受注済で有ればその情報が顧客購入製品DB21内の消耗品情報の項目内に記憶されているものとする。ステップS145で、消耗品購入時期が前記交換時期を超過していなければ、また、ステップS147で消耗品が受注済でなければステップS141に戻り次の品目を参照して処理を行う。全ての品目について参照が終了した場合は、図26に示すボタン、メニューなどを付加して顧客用に顧客製品購入表を生成する(ステップS149)。即ち、企業Si が掲示板を設置している場合、掲示板DB15より掲示板の格納位置を取得し、顧客製品購入表の「コミュニティ」の項目に「見る」ボタンを生成する。更に、顧客購入製品DB21のマニュアルの項目からマニュアルDB12を参照し、各購入製品のマニュアルの格納位置(ポインタ)を得て「取扱説明書」の項目に「ダウンロード」及び「検索」ボタンを生成する。さらに、各購入製品の消耗品及びオプション品の項目にポインタが格納されている場合、顧客製品購入表の消耗品及びオプション品の項目に「リスト」ボタンを生成する。さらに、製品情報DB25中の案内情報の項目を参照し、案内情報がある場合は案内情報の格納位置も取得して、顧客製品購入表の「製品情報」の項目にそれぞれ「検索」ボタン及び「御案内」ボタンを表示する。さらに、オプション製品DB27に案内情報が格納されている場合、「オプション品」の項目に「御案内」ボタンを生成する。
【0102】このようにして生成された顧客製品購入表を顧客の端末装置へ送信する(ステップS150)。なお、顧客購入製品DB21には顧客Ui が購入している全ての品目についての情報を記憶しているものとして説明したが、顧客Ui が実際に購入していない品目であっても顧客Ui が参照したいマニュアルの製品があればこれを登録するようにしても良い。この場合は、購入日や消耗品の購入に関するデータは空欄とし、前述した消耗品の交換時期の処理は行わない。
【0103】上記例では、顧客Ui が顧客製品購入表の表示を要求してきた場合に消耗品の交換時期を判別する処理を行う例で説明したが、例えば1日に1回等のように所定期間ごとに自動的に実行し、消耗品の交換時期がきている顧客Ui に対してメールなどでその旨を報知するように構成しても良い。また、この例では消耗品の例で説明したが、その他の交換部品、オプション部品を含んでもよく、これらを総称して付属機器と総称する。更に、消耗品の交換時期を知らせるだけでなく、修理、補修の時期を知らせてもよく、要は付属機器のメンテナンスに関する情報を配信するものである。また、顧客製品購入表は1頁で表示する例であるが、数ページに跨る表であってもよい。
【0104】以下、顧客製品購入表の各ボタンについて簡単に説明する。「取扱説明書」の項目には「ダウンロード」ボタンと「検索」ボタンが表示されている。「ダウンロード」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、指定された製品のマニュアルデータを顧客Ui の端末にダウンロードさせる。「検索」ボタンが押下されると指定された製品のマニュアルデータ内をキーワード検索する。
【0105】「消耗品」の項目には「リスト」ボタン及び「交換」ボタン又は「受注」ボタンが表示されている。「リスト」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、消耗品情報DB26に基づいて、指定された製品の消耗品リストを作成して顧客Ui の端末に表示する。「交換」ボタンは、消耗品の交換時期に点滅表示され、それ以外の時は「受注」ボタンが表示される。「交換」ボタン又は「受注」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、その消耗品を受注する。消耗品の受注処理については後述する。
【0106】「オプション品」の項目には、「リスト」ボタン及び「御案内」ボタンが表示されている。「リスト」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、オプション製品情報DB26に基づいて、指定された製品のオプション製品リストを作成して顧客Ui の端末に表示する。「御案内」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、案内情報を顧客Ui の端末に表示する。また、例えば、顧客購入製品DB21から顧客Ui の購入履歴を取得し、顧客Ui の購入予測を立てることにより、一層効果的に製品を案内することも可能である。
【0107】「製品情報」の項目には「検索」ボタンと「御案内」ボタンが表示されている。「検索」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、その製品の品目に基づいて、製品情報DB25を検索することにより、同じ品目の製品のリストを作成して表示する。顧客Ui はこのリストを用いることにより、類似製品を中心に顧客Ui が自由に製品情報を検索することを可能とする。「御案内」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、その製品の案内情報を顧客Ui の端末に表示する。
【0108】「コミュニティ」の項目には「見る」ボタンが表示されている。「見る」ボタンが押下されると、マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、その製品の企業Si の掲示板を顧客Ui の端末の画面に表示する。顧客Ui が掲示板で発言をする場合もこの「見る」ボタンを押下する。
【0109】図26において、顧客製品購入表の下に、「製品情報」ボタン、「取扱説明」ボタン、「コミュニティ」ボタン、「アンケート」ボタン、「登録」ボタン及び「終了」ボタンが表示されている。これらボタンは、未登録者の処理メニューと同じである。これらボタンを押下することにより以下の処理が行われる。
【0110】「製品情報」ボタンを押下すると、顧客Ui は全ての製品についての製品情報を検索することができる。「取扱説明」ボタンを押下すると、顧客Ui は、全ての製品についてのマニュアルを検索し、ダウンロードすることができる。「コミュニティ」ボタンを押下すると、顧客Ui は、全ての企業の掲示板を閲覧し、発言を登録することができる。「アンケート」ボタンを押下すると、顧客Ui は、各企業Si からのアンケートページに進む。
【0111】「登録」ボタンを押下すると、顧客Ui の新規登録、又は登録している顧客Ui の購入製品の変更・追加・削除、個人情報の変更・追加・削除を行うことができる。「終了」ボタンを押下すると、ログアウトする。
【0112】以下に、顧客Ui がマニュアルを検索した後に「登録」ボタンが押下されて、これを顧客購入製品DB21へ登録する場合の動作を図28に基づいて説明する。
【0113】ステップS151で顧客Ui が検索した品目、企業名、規格番号を取得し、ステップS152で、前記各情報及び顧客ID、購入日等を顧客購入製品DB21へ書込む。そして、次のステップS153で企業DB11より企業名に対応する企業コードを取得する。そして、ステップS154でマニュアルDB12を企業コート゛品目、規格番号を基にサーチし、そのポインタを取得して、これを顧客購入製品DB21のマニュアルの項目へ書込む。同様に、ステップS155では、製品DB25をサーチしてその消耗品リスト及びオプションリストを基に消耗品情報DB26、オプション情報DB27のポインタを取得し、顧客購入製品DB21の消耗品及びオプションの項目へ書込む。更に、ステップS156で消耗品情報DB26、オプション情報DB27の購入ポイント、割引ポイントを初期値として顧客購入製品DB21のポイントの項目へ設定する。
【0114】以下、処理ボタンに基づいて行われる処理及びポイント処理について、消耗品受注処理を例として図29を用いて詳しく説明する。処理ボタンに基づいて行われる処理は、図23のステップS133に相当する。ポイント処理は図23のステップS134に相当する。
【0115】まず、顧客Ui は、顧客製品購入表の「消耗品」の項目に表示されている「リスト」ボタンを押下する(ステップS160)。マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、「リスト」ボタンを押下された行に相当する製品についての消耗品情報DB26を参照することにより(ステップS161)、消耗品リストを作成し、顧客Ui の端末に表示する(ステップS162)。顧客Ui は表示された消耗品リストの中から購入したい消耗品を指定し(ステップS163)、決算方法を指定する(ステップS164)。
【0116】顧客Ui が購入を決定すると(ステップS165:Yes)、データをマニュアル管理センター1に送信する(ステップS166)。顧客Ui が購入を中止すると(ステップS165:No)、ステップS162に戻る。マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、顧客購入製品DB21に発注のあった消耗品についての各情報を登録する(ステップS167)。続いて、顧客Ui が指定した決算方法を判定する(ステップS168)。
【0117】顧客Ui が現金又はクレジット決算を指定した場合、消耗品情報DB26に格納された割引ポイント値と顧客個人情報DB20に登録されているポイント合計値を加算して新たなポイント合計値として、顧客個人情報DB20のポイント合計値を更新する(ステップS169)。
【0118】続いて、決算方法の指定とともに、発注を指示された消耗品について企業Siに発注し、発注処理後、発注処理が終了した旨を顧客Ui に通知する(ステップS170)。更に、発注結果に基づいて更新した顧客製品購入表を顧客Ui の端末に表示する(ステップS171)。例えば、消耗品の項目に表示されていた「交換」ボタンの点滅を解除し、代りに「受注」ボタンを表示する。
【0119】ステップS168の判定で、指定された決算方法がポイント決算であった場合(ステップS168:ポイント)、顧客DB10の顧客個人情報DB20のポイント合計値から消耗品情報DB26に格納された購入ポイントを減算し、減算結果を新たなポイント合計値として、顧客個人情報DB20に登録し(ステップS172)、ステップS170に進む。
【0120】なお、オプション製品等の他の製品も、消耗品と同様にしてマニュアル管理センター1を介して購入することができる。ポイント処理は、製品の購入以外に、アンケートに回答した場合にも行われる。アンケートに回答した場合のポイント処理は以下の通りである。マニュアル管理センター1のセンターコンピュータCは、顧客Ui がアンケートに回答する度、そのアンケートのアンケート番号及び回答した顧客Ui の顧客IDを出力する。そして、アンケート番号を検索キーとしてアンケートDB23を参照し、そのアンケートのポイント値を取得する。続いて、取得したポイント値を、顧客個人情報DB20に格納されたポイント合計値に加算して、ポイント合計値を更新する。
【0121】以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な変更が可能である。例えば、本実施形態と異なるように各機能及び各データベースをネットワークを介して配置しても、情報の伝達される経路が異なるのみで、各実施形態が実現する機能を実現することが可能である。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、顧客は、マニュアル管理システムにアクセスするだけでよく、顧客が参照したい製品のマニュアルを自分で管理する必要はなくなる。延いては、マニュアルを紛失したりする問題を解消することが可能となる。
【0123】さらに、本発明によれば、企業は、マニュアルを印刷し、輸送する必要がなくなるため、コスト低減を図ることが可能となる。さらに、本発明によれば、マニュアルと各種情報とを顧客毎に関連付けるため、顧客は迅速に必要なマニュアルにアクセスすることが可能となる。更に、顧客は、顧客が参照した製品に関連する品目の新製品の情報や、製品の付属機器に関する情報に迅速にアクセスすることが可能となる。
【0124】さらに、本発明によれば、顧客は、製品の付属機器、例えば消耗品等のメンテナンス時期を知り、事前に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わるマニュアル管理システムを適用したネットワークの構成図である。
【図2】センターコンピュータの構成図である。
【図3】顧客データベースのデータ構造の一例を示すである。
【図4】企業データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】マニュアルデータベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図6】配信情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図7】消耗品受注・製品情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図8】掲示板データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】課金情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【図10】企業がマニュアル管理センターにアクセスした場合の処理を示すフローチャートである。
【図11】処理メニュー画面の一例を示す図である。
【図12】マニュアルデータベースアクセス処理を示すフローチャートである。
【図13】マニュアルデータベースアクセスの処理メニュー画面の一例を示す図である。
【図14】検索結果画面の一例を示す図である。
【図15】登録項目入力画面の一例を示す図である。
【図16】アンケート/情報配信の処理メニュー画面の一例を示す図である。
【図17】「配信メール作成/メール配信」処理を示すフローチャートである。
【図18】「アンケート内容作成」処理を示すフローチャートである。
【図19】アンケート集計日までの処理を示すフローチャートである。
【図20】「回答閲覧・抽出」処理を示すフローチャートである。
【図21】「掲示板登録」処理を示すフローチャートである。
【図22】課金処理を示すフローチャートである。
【図23】顧客がマニュアル管理センターにアクセスした場合の処理を示すフローチャートである。
【図24】未登録者向け処理メニュー画面の一例を示す図である。
【図25】個人情報登録画面の一例を示す図である。
【図26】顧客製品購入表の一例を示す図である。
【図27】顧客製品購入表を生成する処理を示すフローチャートである。
【図28】顧客購入製品データベースへデータを設定する処理を示すフローチャートである。
【図29】消耗品受注処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マニュアル管理センター
10 顧客データベース
11 企業データベース
12 マニュアルデータベース
13 配信情報データベース
14 消耗品・製品情報データベース
15 掲示板データベース
16 課金情報データベース
20 顧客個人情報データベース
21 顧客購入製品データベース
22 配信条件データベース
23 アンケートデータベース
24 回答情報データベース
25 製品情報データベース
26 消耗品情報データベース
27 オプション情報データベース
28 集計課金情報データベース
29 企業別課金情報データベース
31 CPU
32 入力装置
33 表示装置
34 メモリ
35 印刷装置
36 伝送制御装置
37 媒体駆動装置
38 バス
39 外部記憶装置
40 記録媒体
C センターコンピュータ
i 企業
i 顧客

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の企業が任意にマニュアル情報を登録するマニュアル登録手段と、登録されたマニュアル情報を管理するマニュアル管理手段と、このマニュアル管理手段が管理するマニュアル情報に対して顧客が任意にアクセスして閲覧する情報管理手段と、を備えることを特徴とするマニュアル管理システム。
【請求項2】 前記マニュアル管理手段が管理するマニュアル情報と前記顧客が必要とするマニュアル情報とを関連付けた情報を登録者情報として管理する登録者情報管理手段を更に備えた請求項1記載のマニュアル管理システム。
【請求項3】 前記登録者情報管理手段は、顧客の要求に応じて登録者情報に基づく当該顧客のマニュアル情報の一覧表示情報を提供することを特徴とする請求項2に記載のマニュアル管理システム。
【請求項4】 前記マニュアル管理手段で管理しているマニュアル情報に応じて前記複数の各企業に対する課金情報を管理する課金手段を備えることを特徴とする請求項1記載のマニュアル管理システム。
【請求項5】 前記顧客にアンケートを実施し、その回答に対する特典を顧客別に管理するアンケート管理手段と、前記実施したアンケート結果情報を企業へ送信する手段とを備えてなる請求項1乃至4いずれか記載のマニュアル管理システム。
【請求項6】 前記顧客が相互に情報交換する掲示板を備えることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のマニュアル管理システム。
【請求項7】 顧客が購入した製品の購入時期及びこの製品の付属機器情報を管理する製品情報管理手段と、前記製品の購入時期に基づいてこの製品の付属機器のメンテナンスに関する情報を前記顧客に配信する手段を備えてなる請求項1記載のマニュアル管理システム。
【請求項8】 前記製品情報管理手段は、前記顧客から付属機器の注文を受けることを特徴とする請求項7に記載のマニュアル管理システム。
【請求項9】 複数の企業から取得したマニュアル情報を管理する過程と、顧客が前記マニュアルにアクセスすることを可能とする過程と、前記マニュアル情報に応じて前記複数の各企業に対する課金情報を管理する過程とを備えることを特徴とするマニュアル管理方法。
【請求項10】 前記登録者情報管理手段は、顧客の要求に応じて当該顧客のマニュアル情報の一覧表示情報を提供することを特徴とする請求項9に記載のマニュアル管理方法。
【請求項11】 複数の企業から取得したマニュアル情報を管理する過程と、顧客が前記マニュアルにアクセスすることを可能とする過程と、前記マニュアル情報に関連付けて製品の付属機器情報を管理すると共に、顧客が購入した付属機器の購入時期を管理する過程と、前記製品の購入時期に基づいてこの製品の付属機器のメンテナンスに関する情報を前記顧客に配信する過程とを備えてなるマニュアル管理方法。
【請求項12】 複数の企業から取得したマニュアル情報を管理する過程と、顧客が前記マニュアルにアクセスすることを可能とする過程と、前記マニュアル情報に応じて前記複数の各企業に対する課金情報を管理する過程とを含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【図14】
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【図3】
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【図8】
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【図13】
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【図15】
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【図16】
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【図21】
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【図22】
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【図9】
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【図24】
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【図25】
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【図10】
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【図11】
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【図18】
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【図19】
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【図12】
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【図17】
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【図20】
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【図23】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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