説明

マルチパート患者支持パネル用パネル区域、並びにこのようなパネル区域を備えた患者支持パネル及び手術台

【課題】マルチパート患者支持パネルにおいて、接続線が、X線像で厄介な陰影として見えないように改良する。
【解決手段】マルチパート患者支持パネル14用のパネル区域22であって、放射線透過性の支持パネルと、少なくとも前記支持パネルの部分領域を延伸する少なくとも1つの電気接続線とを備えたパネル区域に関する。接続線が、X線像で厄介な陰影として見えないように前記パネル区域22を展開するために、本発明によれば、少なくとも1つの接続線を、前記支持パネル内の凹部に配置された帯状導体41、42、43として構成することが提案される。このようなパネル区域22を備えた患者支持パネル14及び手術台も提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチパート患者支持パネル用パネル区域であって、放射線透過性の支持パネルと、少なくとも1つの電気接続線であって少なくとも前記支持パネルの部分領域を延伸するものとを含むパネル区域に関する。
【0002】
本発明は又、患者を支持するための患者支持パネルであって互いに対して調節可能な複数のパネル区域を備えたもの、並びに、支持コラムであってこのような患者支持パネルを支持するものを備えた手術台に関する。
【背景技術】
【0003】
患者支持パネルは、特に、治療中や検査中、例えばX線による患者の検査中に、患者を支持するのに役立つ。ここで、患者支持パネルはマルチパート形態であり、互いに対して電動式で調節可能な複数のパネル区域を含む。パネル区域は例えば、患者支持パネルの長手方向軸に対して直交するよう配された旋回軸の周りを旋回することができる。パネル区域を調節するために、電気接続線、つまり信号及び供給線に接続された電気モータが使用される。パネル区域は支持パネルを含み、この支持パネルはX線に透明であるよう形成される。少なくとも1つのパネル区域は更に少なくとも1つの電気接続線を有し、この電気接続線は少なくとも支持パネルの部分領域を延伸する。X線検査において、接続線はX線の経路の妨げとなる。これにより、X線像に厄介な陰影ができる。
【特許文献1】DE 601 13 409 T2(WO 01/089380)
【特許文献2】DE 41 38 319 A1(US 5,279,011)
【特許文献3】EP 0 677 283 A1
【特許文献4】WO 2004/098412 A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、冒頭で述べた類のパネル区域を、上記接続線がX線像で厄介な陰影として見えないよう改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、一般的な類のパネル区域において、本発明に従い、上記少なくとも1つの接続線を、上記支持パネルの凹部に配置された帯状導体として構成することにより達成される。
【0006】
本発明は次のような考えを含む。即ち、帯状に構成された前記少なくとも1つの導体により生じる前記X線の減衰が、いかなる場合にも、上記支持パネルにより起こされる前記減衰と僅かしか相違しないことにより、電気接続線により起こされるX線像での厄介な陰影を避けることができる、ということである。従って、前記導体は非常に薄いが同時に、比較的幅広の形態である。このため、前記導体の断面は少なくとも、そうでなければ必要となる、電気ケーブルの形態で構成された接続線のケーブル断面に対応している。構成が帯状であるために、前記導体により生じる前記X線像における陰影は、全く見えないか、少なくとも厄介な形態では見えないかのいずれかとなる。
【0007】
本発明によるパネル区域の特徴は、前記X線の減衰が、前記支持パネルの領域全体にわたり事実上そのまま残ることである。前記支持パネルの材料はふつうX線の減衰が比較的低い。前記X線が前記導体から受ける僅かに大きい減衰を補償するために、前記導体を前記支持パネル内の凹部に配置する。即ち、前記支持パネルは、前記導体のレベルでの材料厚が、前記導体が配置されていない領域での材料厚より薄い。その結果、前記導体の、前記X線の前記減衰への影響は、前記凹部の深さ、及び前記導体の厚さ、即ち前記材料厚を選択することにより補償することができる。
【0008】
前記導体の厚さ、即ち前記材料厚、及び前記凹部の深さは、前記パネル区域を前記導体のレベルで貫通するX線が、前記パネル区域を前記導体と横方向に並んだ領域で貫通するX線と同じ有効な減衰を受けるように選択すると有利である。このような構成の場合、前記導体の、前記X線の前記減衰への影響は完全に補償されるので、X線像で、前記導体により生じる陰影は見られない。
【0009】
前記少なくとも1つの導体は、金属、特にX線減衰係数の低い金属、例えばアルミニウム材料から製造されるのが好ましい。金属の特徴は、導電率が高いので電気モータに供給すべき電気信号及び電気エネルギーを前記導体にわたり有効に伝達できることである。X線減衰係数の低い金属を使用する場合、前記導体は比較的厚い構成とすることができ、これによってX線像に任意の重大な陰影が生じることはない。導体はアルミニウムであるのが特に有利であることがわかった。
【0010】
好適な実施形態の場合、前記少なくとも1つの導体の厚さは多くても0.5mmである。特に、前記少なくとも1つの導体の厚さを約0.1mmにするのを実現することができる。
【0011】
好適な実施形態の場合、前記少なくとも1つの導体の幅はその厚さの倍数であり、特に厚さの少なくとも10倍、例えば50〜100倍である。幅が大きいと前記導体の断面を大きくできるので、電気信号及び電気供給エネルギーを、非常に小さな損失のみで伝達できるという利点がある。
【0012】
前記支持パネルは、プラスチック材料、特に繊維強化プラスチック材料から製造するのが好ましい。例えば、支持パネルを、セルロース繊維によって強化されたプラスチック材料から製造するのを実現することができる。それ故に、例えば、前記セルロース繊維で一様に強化された熱硬化樹脂を基にしたプラスチック材料を使用することができる。
【0013】
前記パネル区域が、相互に並んで配置されて相互に重ならない複数の帯状導体を有すると有利である。前記導体を重ならないように配置することにより、前記パネル区域を通過するX線が減衰を受け、この減衰が極力そのまま残ることが、構造的に簡単なやり方で確保される。一方で、原則として、複数の導体を相互に重なるように配置することも可能である。その場合、前記導体の重なりの領域で前記X線が受ける大きくなった減衰が、前記重なりの領域の上及び/又は下にある前記支持パネルの前記領域での減衰が特に低いことによって補償されるように、導体の重なりの領域において前記支持パネルの材料厚が特に薄くなるように選択するのが有利である。
【0014】
本発明による前記パネル区域が特に好適な構成である場合、前記パネル区域を2つの導体間の領域で貫通するX線の減衰は、前記X線が前記パネル区域を導体のレベルで貫通するときにX線が受ける減衰とちょうど同じ大きさである。このことは、例えば、導電性の材料ではなく、2つの導体間の領域に配置された前記導体と同じ程度までX線を減衰する材料により達成することができる。別法として、前記支持パネルの厚さ(材料厚)を、2つの導体間の領域では前記導体の領域よりも厚くするのを実現することができる。
【0015】
有利な実施形態の場合、前記導体は相互に並んで配置され、縁部が相互に整列している。このことにより、前記導体間にはX線を前記導体と同じ程度まで減衰する材料なしで済ますことができる。むしろ、前記導体は全体として一定の厚さの表面積を成すので、前記X線は、前記導体の領域にわたり一定の減衰を受ける。
【0016】
前記導体は、異なる面に配置するのが好ましい。例えば、少なくとも1つの導体を第1面に配置し、少なくとも1つの第2導体を第2面に配置するのを実現することができる。隣接する導体は、その互いに向き合う相互に整列した縁部と整列しており、各々が前記支持パネル内の凹部に配置されている。
【0017】
前記支持パネルが多層パネルとして構成され、その各々のなかに、少なくとも2つの層が、導体の配置された凹部を有すると有利である。前記支持パネルは、例えば、上部支持パネル層と下部支持パネル層とを含むことができ、前記上部支持パネル層は下面に凹部を有し、前記下部支持パネル層は上側に凹部を有し、導体は前記凹部の各々のなかに配置されている。
【0018】
前記支持パネルの前記凹部は、U字形溝として形成するのが好ましい。
【0019】
前記導体は異なる幅を有することができる。それ故に例えば、電気信号が伝達される導体は、電気モータへ電気エネルギーが供給される導体よりも幅を狭くすることができる。
【0020】
前記導体をそれぞれ電気絶縁材料で封入すると特に有利である。例えば前記絶縁材料としてポリエステル材料を使用することができる。前記封入によって、互いに隣接する導体間の電気の短絡を構造的に簡単なやり方で回避することができる。
【0021】
好適な実施形態の場合、本発明による前記パネル区域は、少なくとも1つの電気モータと、前記電気モータに連結され、更なるパネル区域に接続されるようになっている調節可能な接合部とを有する。前記電気モータを活用して、接合部は例えば旋回することができ、前記少なくとも1つの帯状導体にわたりエネルギー及び信号を前記電気モータに供給することができる。
【0022】
前記パネル区域が2つの電気モータを有し、その各々は調節可能な接合部に連結され、前記少なくとも1つの帯状導体によって相互に接続されていると特に有利である。前記2つの電気モータの一方は、前記パネル区域の外側を走る電気ケーブルによって制御・エネルギー供給装置に接続することができ、前記他方の電気モータは、前記少なくとも1つの導体によって前記第1電気モータに接続することができる。
【0023】
既に説明したように、本発明は、前述の種類のパネル区域だけでなく、互いに対して調節可能な複数のパネル区域を備えた患者支持パネルであって、少なくとも1つのパネル区域が、上で説明したように形成されている患者支持パネルにも関する。
【0024】
本発明は、このような患者支持パネルを支持する支持コラムを備えた手術台にも関する。前記患者支持パネルを、前記支持パネルに取り外し可能に接続できると有利である。これにより、前記患者支持パネルを前記支持コラムから取り外し、これを例えば台車に置く可能性がもたらされる。
【0025】
本発明の2つの好適な実施形態の以下の記述は、図面と合わせてより詳細に説明するのに役立つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1及び図2では、高さ調節可能な支持コラム12を備えた手術台10を概略的に表しており、支持コラム上には患者支持パネル14が載置されている。患者支持パネル14は、互いに対して調節可能な複数のパネル区域を含み、基本区域16、上部背中区域18、頭部区域20、並びに骨盤区域22、左右の脚部区域24、25の形態をしている。上部背中区域18は、患者支持パネル14の長手方向で基本区域16の第1の側27に隣接しており、上部背中区域18には頭部区域20が隣接している。上部背中区域18から遠く離れた、基本区域16の第2の側28には骨盤区域22が隣接しており、この骨盤区域は、その基本区域16から遠く離れた側で2つの脚部区域24、25を支持している。脚部区域24、25は、患者支持パネル14の長手方向に関して垂直に整列した共通の旋回軸30の周りを旋回可能である。この目的で、骨盤区域22は、第1電気モータ31と第2電気モータ32とを有する。このことは、骨盤区域22の拡大平面図を示す図3から明白である。2つの電気モータ31、32の各々は、調節可能な接合部34、35に連結されている。接合部34、35は、電気モータ31、32により旋回軸30の周りを旋回することができ、それぞれ脚部区域24、25の接続部37、38を収容している。脚部区域24、25は、接合部34、35に従って、接続部37、38によって旋回することができる。
【0027】
2つの電気モータ31、32は、骨盤区域22の支持パネル40上に配置され、3つの導体41、42、43によって相互に電気的に接続されている。導体41、42、43は相互に平行に、相互から離間して配置されており、患者支持パネル14の長手方向に対して横に走っている。導体はそれぞれ、下面に配置されたU字形溝45、46、47の形態の、支持パネル40内の凹部に配置されている。第2電気モータ30には、患者支持パネル14の外側を走る多心電気ケーブル49も接続されており、この多心電気ケーブルは、支持コラム12に一体化された制御・エネルギー供給ユニットに接続することができる。この制御・エネルギー供給ユニットはそれ自体知られているので図面には表していない。電気ケーブル49にわたって、制御・エネルギー供給ユニットから第2電気モータ32まで制御信号及び電気エネルギーを伝達することができ、この信号及びエネルギーは、導体41、42、43にわたって第2電気モータから第1電気モータ31まで与えることができる。
【0028】
支持パネル40は、プラスチック材料、つまりセルロース繊維で一様に強化された熱硬化樹脂を基にした材料から製造される。導体41、42、43はアルミニウム材料から製造される。導体の厚さは約0.1mmであるのに対して、それらの幅はその厚さの倍数、例えば約5mmである。
【0029】
特に図4から明らかなように、支持パネルのなかに溝45、46、47が形成されているため、支持パネルの材料厚は、導体41、42、43のレベルでは、導体41、42、43と横方向に並んだ導体41、42、43間の領域でよりも薄い。導体と横方向に並んだ導体間の領域では、支持パネル40は厚さt1を有する。溝の深さはt2である。溝の深さt2及び全体的な厚さt1は、骨盤区域22を導体41、42、43のレベルで貫通するX線が、事実上、骨盤区域22を導体41、42、43と横方向に並んだ領域で貫通するX線と同じ減衰を受けるように選択される。これに対応するX線を、図4において概略的に矢印51、52で表す。
【0030】
患者支持パネル14上にいる患者が骨盤区域22の領域でX線診断検査を受ける場合、X線像は、導体41、42、又は43により生じるいかなる陰影も示さない。むしろ、厚さt1及び溝の深さt2、並びに導体41、42、43の厚さを選択しているため、一定の放射線減衰、即ちX線の減衰が、支持パネル40の領域全体にわたり確保される。
【0031】
図5では、全体的に参照符号60をつけた骨盤区域の代替の構成を表す。この構成は、図1、図2、図3、図4を参照して上述した骨盤区域22と主として全く同じやり方で形成される。骨盤区域22との違いとして、骨盤区域60は支持パネル62を有し、この支持パネルは、多層パネルとして構成された上部支持パネル層63及び下部支持パネル層64を含む。
【0032】
上部支持パネル層63は下面に2つの溝66、67を有し、溝はそれぞれU字形に形成されて、相互に平行に配置されている。溝66、67の各々には帯状導体68、69が配置されており、帯状導体の各々は電気絶縁材料、例えばポリエステル材料(図面には表していない)で封入されている。
【0033】
下部支持パネル層64は、上側に、即ち上部支持パネル層63寄りに、離間した2つのU字形溝71、72を有し、これらの溝にはそれぞれ導体73、74が配置されており、導体は電気絶縁材料、好ましくはポリエステル材料(図面には表していない)で封入されている。図5から明らかなように、導体68、69、73、74は相互に並んで配置されており、縁部が相互に整列している。即ち、導体73寄りの導体68の縁部76は導体73の縁部77と一直線であり、導体69寄りの導体73の縁部78は導体69の縁部79と一直線であり、導体74寄りの導体69の縁部80は導体74の縁部81と一直線である。2つの導体68、69は、ここでは第1面83内に配置されており、2つの導体73、74は、第1面83と平行に走る第2面84内に配置されている。
【0034】
導体68、73、69、74は、それらの縁部が相互に整列しているため、相互に重なることなくX線の放射方向に対して横に、相互に直に隣接している。このことは、導体68、73、69、74が、骨盤区域60を貫通するX線に関して一様な面を形成するという結論を有する。
【0035】
上部支持パネル層63の材料厚、及び溝66、67の溝の深さは、上で図1〜図4を参照して説明した支持パネル40の構成に対応するように形成される。従って、上部支持パネル層63の、導体68、69と横方向に並んだ材料厚は、貫通するX線が、単に上部支持パネル層63の材料を貫通するのか、それとも導体68又は69も貫通するのかにかかわりなく一定の減衰を受けるように選択される。下部支持パネル層64の材料厚及び溝の深さは、これに対応するやり方で選択される。これは、X線が導体に直面するかどうかにかかわりなく均一の減衰を受けることも、図5で表した実施形態に当てはまるという結論を有する。その結果、導体68、69、及び73、74により、X線像で厄介な陰影は生成されない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】マルチパート患者支持パネルを備えた手術台の略側面図。
【図2】図1による手術台の平面図。
【図3】図1による患者支持パネルの、本発明によるパネル区域の第1実施形態の拡大平面図。
【図4】図3によるパネル区域の、線4‐4に沿った断面図。
【図5】図4に相当する、本発明によるパネル区域の第2実施形態の断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチパート患者支持パネル用のパネル区域であって、
該パネル区域(22;60)が、放射線透過性の支持パネル(40;62)と、少なくとも1つの電気接続線であって少なくとも前記支持パネル(40;62)の部分領域を延伸するものとを含むパネル区域において、
前記少なくとも1つの接続線が、前記支持パネル(40;62)の凹部(45、46、47;66、67、71、72)に配置された帯状導体(41、42、43;68、69、73、74)として構成されること、
を特徴とするパネル区域。
【請求項2】
請求項1に記載のパネル区域であって、前記少なくとも1つの導体(41、42、43;68、69、73、74)の厚さ、及び前記凹部(45、46、47;66、67、71、72)の深さは、前記パネル区域(22;60)を前記導体(41、42、43;68、69、73、74)のレベルで貫通するX線が、前記少なくとも1つの導体(41、42、43;68、69、73、74)と横方向に並んだ前記パネル区域(22;60)を貫通するX線と同じ有効な減衰を受けるように選択されることを特徴とするパネル区域。
【請求項3】
先行する請求項のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記少なくとも1つの導体(41、42、43;68、69、73、74)が金属から製造されることを特徴とするパネル区域。
【請求項4】
先行する請求項のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記少なくとも1つの導体(41、42、43;68、69、73、74)がアルミニウム材料から製造されることを特徴とするパネル区域。
【請求項5】
先行する請求項のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記少なくとも1つの導体(41、42、43;68、69、73、74)の厚さが、多くても0.5mmであることを特徴とするパネル区域。
【請求項6】
請求項5に記載のパネル区域であって、前記少なくとも1つの導体(41、42、43;68、69、73、74)の厚さが約0.1mmであることを特徴とするパネル区域。
【請求項7】
先行する請求項のいずれか1項記載のパネル区域であって、前記少なくとも1つの導体(41、42、43;68、69、73、74)の幅が、その厚さの倍数であることを特徴とするパネル区域。
【請求項8】
先行する請求項のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記支持パネル(40;62)が、プラスチック材料、特に繊維強化プラスチック材料から製造されることを特徴とするパネル区域。
【請求項9】
先行する請求項のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記パネル区域(22;60)が複数の帯状導体(41、42、43;68、69、73、74)を有し、前記帯状導体が相互に並んで配置され、相互に重なっていないことを特徴とするパネル区域。
【請求項10】
請求項9記載のパネル区域であって、前記パネル区域(22;60)を2つの導体間の領域で貫通するX線の減衰が、前記X線が前記パネル区域(22;60)を導体(41、42、43;68、69、73、74)のレベルで貫通するときに受ける減衰とちょうど同じ大きさであることを特徴とするパネル区域。
【請求項11】
請求項9又は10記載のパネル区域であって、前記導体(68、73、69、74)は、縁部(76、77;78、79;80、81)が相互に整列して配置されていることを特徴とするパネル区域。
【請求項12】
請求項9、10、又は11記載のパネル区域であって、前記導体(68、73、69、74)が、複数の面(83、84)内に配置されていることを特徴とするパネル区域。
【請求項13】
請求項9〜12のいずれか1項記載のパネル区域であって、前記支持パネル(62)が多層パネルとして構成されており、少なくとも2つの支持パネル層(63、64)が凹部(66、67;71、72)を有し、前記凹部の各々のなかに導体(68、69;73、74)が配置されていることを特徴とするパネル区域。
【請求項14】
請求項9〜13のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記導体(68、69、73、74)が、異なる幅を有することを特徴とするパネル区域。
【請求項15】
請求項9〜14のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記導体(68、69、73、74)がそれぞれ、電気絶縁材料で封入されていることを特徴とするパネル区域。
【請求項16】
先行する請求項のいずれか1項に記載のパネル区域であって、前記パネル区域(22;60)が、少なくとも1つの電気モータ(31、32)と、前記電気モータ(31、32)に連結され、更なるパネル区域(24、25)に接続されるようになっている調節可能な接合部(34、35)とを有することを特徴とするパネル区域。
【請求項17】
請求項16に記載のパネル区域であって、前記パネル区域(22;60)が2つの電気モータ(31、32)を有し、前記電気モータの各々は調節可能な接合部(34、35)に連結され、前記少なくとも1つの帯状導体(41、42、43;68、69、73、74)によって相互に接続されていることを特徴とするパネル区域。
【請求項18】
患者を支持するための患者支持パネルであって、互いに対して調節可能な複数のパネル区域(16、18、20、22、24、25)を備え、少なくとも1つのパネル区域(22)が、先行する請求項のいずれか1項により構成されている患者支持パネル。
【請求項19】
請求項18に記載の患者支持パネル(14)を支持する支持コラム(12)を備えた手術台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−149115(P2008−149115A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−260737(P2007−260737)
【出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(506379932)トゥルンプフ メディツィン システーメ ゲーエムベーハー (4)
【氏名又は名称原語表記】TRUMPF Medizin Systeme GmbH
【住所又は居所原語表記】Carl−Zeiss−Strasse 5, 07318 Saalfeld, Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】