説明

マルチメディアサーバ

【課題】求めるマルチメディアファイルを容易に見つけることができ、ユーザにとって使い勝手の良いマルチメディアサーバを提供する。
【解決手段】マルチメディアサーバ11は、外部デバイスの接続を認識したとき、外部デバイス内の特定のディレクトリ構造を検出するディレクトリ構造検出手段41と、特定のディレクトリ構造が検出されたとき、当該ディレクトリ構造の所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を直接表示するファイル表示手段42と、ファイル表示手段42によるファイル一覧から選択されたマルチメディアファイルをインポートするファイルインポート手段43と、インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段44と、ストレージ手段44に蓄積されたマルチメディアファイルを再生するファイル再生手段45と、ストレージ手段44に蓄積されたファイルを管理するデータベース46を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアサーバに関し、特に、動画、静止画、並びに、音楽の再生及び管理に特化した小型で操作性の高いマルチメディアサーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルコンテンツの普及により、個人が大量のデジタルコンテンツを保有し管理する時代となっている。通常、これらのデジタルコンテンツの管理はパソコンで行われるが、パソコンは汎用性が極めて高い反面、デジタルコンテンツの管理を簡単に行うことはできない。
【0003】
パソコンを用いたデジタルコンテンツの管理に関しては、例えば特許文献1に記載のように、ストレージを共有することにより、同一コンテンツにアクセスが集中した場合でも最小限のコピーでサービス可能なストレージ共有型分散マルチメディアサーバシステムが提案されている。また、特許文献2には、複数のディスクドライブを備え、これら各ディスクドライブ(に装着されている記憶媒体)にデータを分散して格納することで、並列アクセスを可能としてアクセスの高速化を図ったマルチメディアサーバ用ディスクアレイ装置が開発されている。
【特許文献1】特開平10−134485号公報
【特許文献2】特開平10−133828号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の外部デバイスにおいては、動画、静止画等のマルチメディアが所定のフォルダ内に保存され、フォルダはディレクトリ階層化されている。このような外部デバイス内をパソコン上で取り扱う場合、フォルダはディレクトリ階層順に表示される。しかしながら、一般家庭で使われるマルチメディアサーバの場合、ディレクトリ階層を表示すると、取り扱いに混乱が生じ、見たいファイルにたどり着くまでに時間がかかるという問題がある。特に、パソコンの知識があまりない人にとっては、そのディレクトリ階層表示のどこのフォルダに見たいファイルがあるか判断することができず、著しく使用しにくいという問題がある。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、求めるマルチメディアファイルを容易に見つけることができ、ユーザにとって使い勝手の良いマルチメディアサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明によるマルチメディアサーバは、デジタルテレビに接続可能なマルチメディアサーバであって、外部デバイス内の特定のディレクトリ構造を検出するディレクトリ構造検出手段と、特定のディレクトリ構造が検出されたとき、当該ディレクトリ構造の所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を表示するファイル表示手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、マルチメディアファイルとは、動画ファイル、静止画ファイル、音楽ファイル又はこれらの複合ファイルであって、ファイルフォーマットは特に限定されないが、動画であればmpgファイル、aviファイル等を挙げることができ、静止画であればbmpファイル、jpgファイル、gifファイル等を挙げることができ、音楽ファイルであればwavファイル、mp3ファイル、aacファイル、oggファイル、midファイルを挙げることができる。
【0008】
本発明によれば、所定の規格に準拠したデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラが有する特有のディレクトリ構造を検出した場合に、当該ディレクトリ構造内のマルチメディアが保存されている所定のフォルダに直接アクセスし、マルチメディアファイルの一覧を表示することとしたので、ユーザはマルチメディアファイルの保存先フォルダを探す必要はない。従って、操作が簡単で利便性の高いマルチメディアサーバを提供することができる。
【0009】
本発明において、ディレクトリ構造検出手段は、外部デバイスの接続を認識したとき、前記特定のディレクトリ構造の検出を実行することが好ましい。これによれば、ユーザから特段の指示を与えなくても自動的にディレクトリ構造を認識し、当該フォルダ構造における所定のフォルダを開くことができる。
【0010】
本発明によるマルチメディアサーバは、ファイル表示手段上で選択された少なくとも一つのマルチメディアファイルをインポートするファイルインポート手段と、インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段と、ストレージ手段に蓄積されたマルチメディアファイルを再生するファイル再生手段とをさらに備えることが好ましい。これによれば、特定のディレクトリ構造の所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧から選ばれたいくつかのマルチメディアファイルをインポートし、蓄積し、再生することが可能なマルチメディアサーバを提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
このように、本発明によれば、特定の外部デバイスにおいてディレクトリ構造を順に表示せず、所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を直接表示するので、ユーザにとって使い勝手の良いマルチメディアサーバを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるマルチメディアサーバシステムの構成を示す略ブロック図である。
【0014】
図1に示すように、このマルチメディアサーバシステム10は、デジタルコンテンツの再生及び管理を行うマルチメディアサーバ11と、家庭内LAN13を介してマルチメディアサーバ11に接続されたタンクサーバ14とを備えている。マルチメディアサーバ11はデジタルハイビジョンテレビ12に接続できる機能を備えている。その機能は、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルを接続できる端子であってもよく、無線LANであってもよい。無線LANの場合、IEEE802.11a/b/g又はIEEE802.11nであってもよく、また非圧縮でデータを送ることができるWHDI(Wireless High-Definition Interface)であってもよい。家庭内LAN13はブロードバンドルータ15等のホームゲートウェイを介してインターネット16に接続されている。インターネット16上には、マルチメディアサーバ11内のファームウェアやアプリケーションプログラムを提供するサポートセンタ17、デジタルコンテンツ自身或いはデジタルコンテンツのタグ情報を提供するコンテンツプロバイダ18等が存在している。通常、家庭内LAN13にはパソコン19が接続されているが、このパソコン19からマルチメディアサーバ11やタンクサーバ14にアクセスすることも可能である。なお、この家庭内LANはケーブル接続でもよいが、IEEE802.11a/b/g、IEEE802.11n等の無線LANで構成することもできる。
【0015】
図2は、本発明の好ましい実施形態によるマルチメディアサーバ11の外観構造を示す図であって、(a)はフロントパネル側の斜視図、(b)はバックパネル側の斜視図である。
【0016】
図2(a)及び(b)に示すように、マルチメディアサーバ11は、横置きボックス型の小型でシンプルな構造となっている。したがって、大型なデジタルハイビジョンテレビ12の周囲の手狭なスペースにも設置が可能である。
【0017】
図2(a)に示すように、マルチメディアサーバ11の筐体のフロントパネルには電源スイッチボタン21、赤外線受光パネル23、メモリカードスロット24、USB(Universal Serial Bus)端子25aが設けられている。電源スイッチボタン21はLED表示部を構成しており、このLEDの点減状態によって電源の投入状態や動作状態の確認が可能である。マルチメディアサーバ11には赤外線リモコン26が付属しており、赤外線受光パネル23はリモコン26からのコマンド信号を受信することができる。メモリカードスロット24は、SDカード(登録商標)等の各種メモリカードのための専用スロットである。USB端子25aはUSBケーブルを介してデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等のUSBデバイス(外部デバイス)を接続可能である。
【0018】
図2(b)に示すように、マルチメディアサーバ11の筐体のバックパネルには主電源スイッチ22、LANポート27、HDMI端子28、コンポジットビデオ端子29a、ステレオオーディオ端子29b、S-Video端子29c、SPDIF端子29d、USB端子25b等の各種端子が設けられている。マルチメディアサーバ11はLANポート27を介してLAN13に接続可能である。また、マルチメディアサーバ11はHDMI端子28に接続されたHDMIケーブル28a(図1参照)を介してデジタルハイビジョンテレビ12に接続可能である。
【0019】
図3は、マルチメディアサーバ11の内部構成を示す略ブロック図である。
【0020】
図3に示すように、マルチメディアサーバ11は、CPU31、メモリ32、グラフィックプロセッサ33、オーディオプロセッサ34、ハードディスクドライブ35、ネットワークインターフェース36、無線ネットワークインターフェース37、USBインターフェース38、メモリカードスロット39を備えている。マルチメディアサーバ11では専用OSが使用されるのでCPU31の負荷が少なく、よってパソコンよりも低スペックのCPUを使用することができる。
【0021】
ハードディスクドライブ35にはマルチメディアファイルが格納されるほか、マルチメディアファイルを管理するためのデータベース46も記録されている。さらに、ハードディスクドライブ35にはマルチメディアサーバ11の動作に必要なOS等のファームウェアも記録されており、これらは電源投入時にロードされる。ハードディスクドライブ35はできるだけ大容量であることが好ましく、例えば300〜500GB程度の記録容量を有している。本実施形態のマルチメディアサーバ11は有線によるネットワークインターフェース36のみならず無線ネットワークインターフェース37を有しているため、有線LANを介したネットワーク接続の他、無線LAN接続も可能である。特に、デジタルカメラやデジタルビデオカメラが無線LANに対応している場合には、無線LAN経由でのデータの受け渡しも可能である。
【0022】
図4は、マルチメディアサーバ11の機能ブロック図である。
【0023】
図4に示すように、マルチメディアサーバ11は、図3に示したハードウェアとソフトウェアとの協働によって、外部デバイス内の特定のディレクトリ構造を検出するディレクトリ構造検出手段41と、特定のディレクトリ構造が検出されたとき、当該ディレクトリ構造の所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を直接表示するファイル表示手段42と、ファイル表示手段42によるマルチメディアファイルの一覧から選択されたマルチメディアファイルをインポートするファイルインポート手段43と、インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段44と、ストレージ手段44に蓄積されたマルチメディアファイルを再生するファイル再生手段45と、ストレージ手段44に蓄積されたファイルを管理するデータベース46を構成している。ディレクトリ構造検出手段41によるディレクトリ構造の検出は、外部デバイスの接続を認識したときに開始されるが、それ以外の場合に開始されてもかまわない。
【0024】
本実施形態のマルチメディアサーバシステム10が取り扱うマルチメディアファイルは主として動画、静止画(写真)、及び音楽の3種類である。これらのファイルサイズは通常でも非常に大きいが、高品質になるほどさらに大きくなるという性質を有している。マルチメディアサーバ11は、これらのマルチメディアファイルを管理するためのデータベース46を有している。データベースで管理されるマルチメディアファイルの情報は、コンテンツのインポート時に当該コンテンツから抽出されるか、或いはインターネット16上のコンテンツプロバイダ18にアクセスして取得されるか、或いは、ユーザの直接入力により取得されるものである。
【0025】
図5は、データベース46で管理されるマルチメディアファイルの情報を示す表である。
【0026】
図5に示すように、マルチメディアファイルの情報は、大きく4種類に大別することができる。「インポート情報」51、「コンテンツ情報」52、「再生情報」53、及び「付加情報」54である。このうち、「インポート情報」51は、マルチメディアファイルのインポート時に得られる情報であり、実際のファイル名を示す「ファイル名」51a、マルチメディアサーバ11内(或いはタンクサーバ14内)のマルチメディアファイルの格納位置を示す「格納場所」51b、実際のファイルサイズを示す「サイズ」51c、及びマルチメディアファイルをインポートした年月日及び時刻を示す「インポート日時」51dである。
【0027】
「コンテンツ情報」52としては、「コンテンツタイプ」52a、「プロファイル」52b、「解像度」52c、「長さ」52d、「ビットレート」52e、「タイトル名」52f、「アーティスト名」52g、「アルバム名」52h、「ジャンル」52i、「制作年月日」52jを挙げることができる。「コンテンツタイプ」52aは、動画、静止画、又は音楽のいずれかを示す情報であり、「プロファイル」52bはファイルのフォーマット情報(MP3、WMA、WMV等)を示す情報である。また、「解像度」42gは、動画、静止画における品質情報であり、「長さ」52cは、動画、音楽における時間情報であり、「ビットレート」52dは、動画、音楽における品質情報である。また、「タイトル名」52e、「アーティスト名」52f、「アルバム名」52g、「ジャンル」52h、「制作年度」52iは、いわゆるマルチメディアファイルのタグ情報である。
【0028】
「再生情報」53としては、「再生回数」53aと「再生開始位置」53bを挙げることができる。「再生回数」53aはユーザがコンテンツを再生した回数を示すものであり、「再生開始位置」53bは前回再生の途中で再生が中断された場合時間軸の再生位置情報である。つまり、レジューム機能で使用される再生再開時間位置情報であり、主として動画で使用されるものである。
【0029】
また、「付加情報」54としては、「お気に入りランキング」54aを挙げることができる。「お気に入りランキング」54aは、ユーザによるコンテンツの評価を例えば5段階で示したものであり、ユーザが任意に設定できる項目である。
【0030】
これらの情報はマルチメディアファイルごとに管理されるべき情報であり、データベース46に記録され、適時更新されるものである。
【0031】
図6(a)及び(b)は、外部デバイスのディレクトリ構造の一例を示す表である。
【0032】
図6(a)に示すように、ハンディーカム等のAVCHD規格に準拠する外部デバイスでは、ルートディレクトリに「PRIVATE」という名称のフォルダが設けられ、その下層に「AVCHD」フォルダが設けられ、さらにその下層に「AVCHDTN」フォルダ及び「BDMV」フォルダが設けられている。そして、動画ファイル(FILE1,2,・・・)は「BDMV」フォルダ内に保存されている。
【0033】
また図6(b)に示すように、JEIDAで標準化されたデジタルカメラ等の外部デバイスでは、ルートディレクトリに「DCIM」というフォルダが設けられ、「DCIM」フォルダの下層に例えば「100CDPFP」("CDPFP"の部分は外部デバイスごとに異なる)という名称のフォルダが設けられ、静止画ファイル(FILE1,2,・・・)はこの「100CDPFP」フォルダ内に保存されている。
【0034】
このように、外部デバイスのディレクトリ構造には一定のルールがあるが、そのルールは外部デバイスの種類によって異なる。そのため本実施形態においては、外部デバイスの特定のディレクトリ構造を検出し、特定のディレクトリ構造における所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を直接表示するようにしている。つまり、AVCHD規格に準拠する外部デバイスの場合には、「BDMV」フォルダ内の動画ファイルリストを表示し、JEIDA規格に準拠する外部デバイスの場合には、「100CDPFP」フォルダ内の静止画ファイルリストを表示するものである。
【0035】
次に、図7のフローチャートを参照しながら、マルチメディアサーバ11の動作について詳細に説明する。
【0036】
まず、ビデオカメラ等の外部デバイスがマルチメディアサーバ11接続されると(ステップS11Y)、マルチメディアサーバ11はアクティブになり、ディスプレイに「インポート方法選択画面」が表示される(ステップS12)。
【0037】
インポート方法選択画面では、「自動インポート」か「手動インポート」を選択することができる。「自動インポート」が選択された場合には(ステップS13Y)、外部デバイス内のファイルとマルチメディアサーバ11内に蓄積されているファイルとを比較し、未だインポートされていないマルチメディアファイルが自動的に選択される(ステップS14)。一方、「手動インポート」が選択された場合には(ステップS13N)、外部デバイス内のマルチメディアファイルの一覧が表示されるので(ステップS17〜S20)、ユーザは、インポートしたいファイルを自由に選択することができる。
【0038】
このとき、マルチメディアサーバ11は、外部デバイス内のディレクトリ構造を順に表示せず、所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を直接表示する。具体的には、AVCHD規格のディレクトリ構造かどうかを判断し(ステップS15)、これに該当する場合には「BDMV」フォルダ内の動画ファイルの一覧を直接表示する(ステップS15Y、S16)。次に、JEIDA規格に準拠する外部デバイスかどうかを判断し(ステップS15N、ステップS17)、該当する場合には「100CDPFP」フォルダ内の静止画ファイルの一覧を表示する(S17Y、S18)。さらに、いずれの規格にも該当しない場合には、ルートディレクトリ内のフォルダ及びファイルを表示する(ステップS17N、ステップS19)。
【0039】
図8は、ファイル一覧画面の一例を示す模式図である。
【0040】
図8に示すように、ファイル一覧画面80には、ファイルのアイコンイメージ81、ファイル名82、ファイルの作成年月日83等が表示される。ユーザがこの中から一又は複数のファイルを選択し、「インポート」ボタン84をクリックすると、インポートが開始される。「キャンセル」ボタン85がクリックされた場合には、インポートが中止される。ディレクトリ表示部86には現在開かれているフォルダ名が表示されており、この場合、「BDV」フォルダが開かれていることが分かる。
【0041】
このようにして表示されたファイル一覧画面80の中からインポート対象のファイルが選択されると(ステップS20、S21)、ファイルのインポートが実行され(ステップS22)、外部デバイス内のマルチメディアファイルはマルチメディアサーバ11内のストレージ手段44に蓄積される。なお、インポートの際は、コンテンツを再生しながらインポートしてもよく、コンテンツを再生せずインポートのみを行ってもよい。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、ディレクトリ構造を順に表示せず、所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を直接表示するので、ユーザはマルチメディアファイルがディレクトリ構造のどの階層にあるのかを意識する必要はなく、利便性の高いシステムを実現することができる。
【0043】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えても良いことは言うまでもない。
【0044】
例えば、上記実施形態においては、外部デバイス内の特定のディレクトリ構造の種類として、AVCHD規格とJEIDA規格の2つを挙げたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々のディレクトリ構造に対応することができ、それら全てのディレクトリ構造を検出することができる。
【0045】
また、上記実施形態においては、デジタルカメラ等の外部デバイスと接続するための外部インターフェースとしてUSBを例に挙げたが、本発明はUSBに限定されるものではなく、種々のインターフェースを利用することができる。
【0046】
また、上記実施形態においては、図3に示したように、ストレージ手段としてハードディスクドライブ35を挙げたが、フラッシュメモリ等の半導体メモリを使用してもよく、DVD、ブルーレイディスク等の光ディスク装置を使用してもよく、これらのストレージ手段を組み合わせて使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施形態によるマルチメディアサーバシステムの構成を示す略ブロック図である。
【図2】図2は、本発明の好ましい実施形態によるマルチメディアサーバ11の外観構造を示す図であって、(a)はフロントパネル側の斜視図、(b)はバックパネル側の斜視図である。
【図3】図3は、マルチメディアサーバ11の内部構成を示す略ブロック図である。
【図4】図4は、マルチメディアサーバ11の機能ブロック図である。
【図5】図5は、データベースで管理されるマルチメディアファイルの情報を示す表である。
【図6】図6(a)及び(b)は、マルチメディアファイルのディレクトリ構造の一例を示す表であって、(a)はAVCHD規格に準拠する外部デバイス、(b)JEIDA規格に準拠する外部デバイスについて示すものである。
【図7】図7は、マルチメディアサーバ11の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、ファイル一覧画面の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0048】
10 マルチメディアサーバシステム
11 マルチメディアサーバ
12 デジタルハイビジョンテレビ
13 LAN
14 タンクサーバ
15 ブロードバンドルータ
16 インターネット
17 サポートセンタ
18 コンテンツプロバイダ
19 パソコン
21 電源スイッチボタン
22 主電源スイッチ
23 赤外線受光パネル
24 メモリカードスロット
25a,25b USB端子
26 赤外線リモコン
27 LANポート
28 HDMI端子
28a HDMIケーブル
29a コンポジットビデオ端子
29b ステレオオーディオ端子
29c S-Video端子
29d SPDIF端子
32 メモリ
33 グラフィックプロセッサ
34 オーディオプロセッサ
35 ハードディスクドライブ
36 ネットワークインターフェース
37 無線ネットワークインターフェース
38 インターフェース
39 メモリカードスロット
41 ディレクトリ構造検出手段
42 ファイル表示手段
43 ファイルインポート手段
44 ストレージ手段
45 ファイル再生手段
46 データベース
51 インポート情報
52 コンテンツ情報
53 再生情報
54 付加情報
80 ファイル一覧画面
81 アイコンイメージ
82 ファイル名
83 作成年月日
84 インポートボタン
85 キャンセルボタン
86 ディレクトリ表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルテレビに接続可能なマルチメディアサーバであって、
外部デバイス内の特定のディレクトリ構造を検出するディレクトリ構造検出手段と、
前記特定のディレクトリ構造が検出されたとき、当該ディレクトリ構造の所定のフォルダ内にあるマルチメディアファイルの一覧を表示するファイル表示手段とを備えることを特徴とするマルチメディアサーバ。
【請求項2】
前記ディレクトリ構造検出手段は、前記外部デバイスの接続を認識したとき、前記特定のディレクトリ構造の検出を実行することを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアサーバ。
【請求項3】
前記ファイル表示手段上で選択された少なくとも一つのマルチメディアファイルをインポートするファイルインポート手段と、
前記インポートされたマルチメディアファイルを蓄積するストレージ手段と、
前記ストレージ手段に蓄積されたマルチメディアファイルを再生するファイル再生手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチメディアサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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