説明

マルチリンガル・テキスト・リソースのアクセスを制御するための方法および装置

【課題】
第1言語における第1ドキュメントと同じテキスト内容を有する、第2言語におけるドキュメントのセットのうちの少なくとも1つの第2ドキュメントを決定する方法を提供する。
【解決手段】
本発明の方法は、
第1ドキュメントのテキスト内容を表す第1ヒストグラムを生成するステップと、
ドキュメントのセットの各ドキュメントに対する第2ヒストグラムを生成するステップであって、第2ヒストグラムの各々はドキュメントのセットのうちの1つのドキュメントのテキスト内容を表す、ステップと、
第1ヒストグラムに適合する、第2ヒストグラムからの少なくとも1つのヒストグラムを決定するために第2ヒストグラムの各々を第1ヒストグラムと比較するステップと、
少なくとも1つの第2ドキュメントを、少なくとも1つのヒストグラムを有するドキュメントとして識別するステップと、
を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同じ情報内容を保持するマルチリンガル・テキスト・リソースを検出するための方法、コンピュータ・プログラム、およびデータ処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ニュース記事およびユーザ・マニュアルのようなテキスト・リソースは、多くの場合、いくつもの言語で入手可能である。インターネットの広範な且つ増大する使用は、そのようなテキスト・リソースの入手可能性を益々大きくした。そのようなリソースの或るものは、同じプロバイダによって相異なる言語で入手可能にされる。例えば、インターネット上で公開された日々のニュースのような別のリソースが相異なるプロバイダによって入手可能にされる。同じまたは同様のニュース・ストーリが相異なる言語で見られることも多い。そのような記事のテキストは相互に対応したものでないことがある。即ち、それらは或る言語から他の言語への的確な翻訳ではないことがある。
【0003】
相異なる言語におけるテキスト・リソースの入手可能性はユーザにとって非常に有益であることがある。例えば、第1言語におけるニュース記事に対応した第2言語におけるニュース記事をユーザが必要とする場合、第2言語におけるそのような記事の入手可能性は、第2言語への的確な翻訳をユーザに与えることがある。これは、機械翻訳ツールが満足し得る品質の翻訳を与えることができず、しかも満足し得る品質を与える人の翻訳が非常に高価であるので、非常に有益である。別の例として、或る装置のユーザは、それらの自国語ではない言語のものしかその装置に対するユーザ手引書または指示書を受け取ることができないことがある。そのような状況では、ユーザの自国語におけるユーザ手引書及び指示書の入手可能性は、ユーザにとって非常に有益であることがある。
【0004】
従って、マルチリンガル・テキスト・リソースの入手可能性は、ユーザにとって非常に有益なものとなり得る。しかし、相異なる言語における同じ内容を持ったテキスト・リソースを見つける場合には、問題がある。
【0005】
米国特許第6,993,471号は、ブラウザに組み込まれた機械翻訳ソフトウェアを使ってHTMLドキュメントを翻訳するシステムを提案している。これは、テキスト・リソースが書かれた言語以外の言語でユーザがテキスト・リソースをアクセスすることを可能にするが、その出力の品質は機械翻訳ソフトウェアの出力の品質によって限定される。
【0006】
もう1つの方法は、並列文を収集するように努めることである。例えば、米国特許出願2005/0228643は、文整合エンジンの出力から特徴のセットを抽出することを開示しており、その後、それらを使って並列文を検出するよう最大エントロピ選別器をトレーニングする。そのようなシステムは並列文を検出するようには働くが、同じテキスト内容を有するドキュメントを検出するには適さない。テキスト・リソースは、それらが同じ起点から生じた場合でも滅多に相互の的確な翻訳にはならない。長さ及び詳細レベルにおいてもかなりの相違が存在することがある。
【0007】
米国特許第6,604,101号は、ユーザにより起点言語で入力された照会を目標言語に翻訳し、その目標言語でウェブ・ドキュメントをサーチ及び検索するためのシステムを開示している。このような方法は、第1言語における照会に適合した第2言語におけるいくつものドキュメントが見つけられることを可能にする。しかし、それは、第1言語におけるドキュメントと同じテキスト内容を有する第2言語におけるドキュメントが見つけられることを可能にするものではない。
【特許文献1】米国特許第6,993,471号
【特許文献2】米国特許出願2005/0228643
【特許文献3】米国特許第6,604,101号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、同じ情報内容を保持するマルチリンガル・テキスト・リソースを検出するための方法、コンピュータ・プログラム、およびデータ処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例によれば、第1言語における第1ドキュメントと同じテキスト内容を有する、第2言語におけるドキュメントのセットのうちの少なくとも1つの第2ドキュメントを決定する方法が提供される。その方法は、第1ヒストグラムを生成するステップを含む。第1ヒストグラムは、第1ドキュメントのテキスト内容を表す。その方法は、更に、ドキュメントのセットの各ドキュメントに対する第2ヒストグラムを生成するステップを含む。第2ヒストグラムの各々は、そのドキュメントのセットのうちの1つのドキュメントのテキスト内容を表す。その方法は、更に、第1ヒストグラムに適合する、第2ヒストグラムからの少なくとも1つのヒストグラムを決定するために第2ヒストグラムの各々を第1ヒストグラムと比較するステップを含む。第1ドキュメントのテキスト内容に適合するテキスト内容を有する少なくとも1つの第2ドキュメントが、その少なくとも1つのヒストグラムを有するドキュメントとして識別される。
【0010】
本発明の諸実施例は、ドキュメントのテキスト内容がヒストグラムによって記述され、従って、ドキュメント全体の内容が他のドキュメントの内容全体と比較され得るので有利である。
【0011】
本発明の実施例によれば、第1ドキュメントおよび第2ドキュメントのテキスト内容を表すヒストグラムは、それぞれ、第1ドキュメントとドキュメントのセットの各ドキュメントとにおけるクロス・リンガル・ワード・クラスの頻度を決定することによって生成される。
【0012】
クロス・リンガル・ワード・クラスの使用は、同じ意味を持つ相異なるワードを含むドキュメントが適合するので有利である。
【0013】
本発明の一実施例によれば、クロス・リンガル・ワード・クラスが第1言語および第2言語に対するモノリンガル・コーパスから形成されることも可能である。
【0014】
本発明の一実施例によれば、その方法は、第1言語および第2言語に対するモノリンガル・ワード・クラスを形成するステップを更に含む。
【0015】
本発明の一実施例によれば、その方法は、機能ワードを除去し、残りの内容ワードをステミングするステップを更に含む。
【0016】
本発明の一実施例によれば、第2ヒストグラムを第1ヒストグラムと比較するステップは、第1ヒストグラムおよび第2ヒストグラムにおけるマルチリンガル・ワード・クラスの範囲がヒストグラムのセットを決定するために適合するかどうかを決定するステップ、およびそのヒストグラムのセットから少なくとも1つのヒストグラムを決定するステップを含む。
【0017】
本発明の一実施例によれば、少なくとも1つのヒストグラムを決定するステップは、第1ヒストグラムのフーリエ変換および第2ヒストグラムの各々のフーリエ変換を行うステップ、および第1ヒストグラムのフーリエ係数と第2ヒストグラムの各々のフーリエ係数との間のユークリッド距離を見積もるステップを含む。
【0018】
本発明の一実施例によれば、コンピュータ・プログラムが提供される。そのコンピュータ・プログラムは、本発明による方法をコンピュータに遂行させるためのコンピュータ可読プログラム手段を含む。
【0019】
本発明の実施例によれば、第1言語における第1ドキュメントと同じテキスト内容を有する、第2言語におけるドキュメントのセットのうちの少なくとも1つの第2ドキュメントを決定するためのデータ処理システムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、データ処理システム100のブロック図を示す。データ処理システム100は、マイクロプロセッサ102、記憶装置104、入出力装置106、およびネットワーク接続110を含む。マイクロプロセッサ102は、オペレーティング・システム110を実行する。オペレーティング・システム110は、コンピュータ・プログラム112を実行するために使用される。オペレーティング・システム110のコードおよびコンピュータ・プログラム112は記憶装置104に保存され、実行のためにマイクロプロセッサ102にロードされる。
【0021】
コンピュータ・プログラム112は、第1言語における第1ドキュメントと同じテキスト内容を有する、ドキュメントのセットのうちのドキュメントを決定するためのツールとみなすことができる。コンピュータ・プログラム112は、ウェブ・ブラウザに対するアド・オンとして実装されることが可能である。ウェブ・ブラウザは、ネットワーク接続108を介してインターネットをアクセスし得る。それとは別の方法として、コンピュータ・プログラム112は、テキスト・リソースをサーチするように作動し得るサーチ・エンジンとして実装されることも可能である。テキスト・リソースは、記憶装置104に保存されてもよく、或いは、それとは別に、リモート・サーバ上にまたはインターネット上に保存され、ネットワーク接続108を介してアクセスされることも可能である。
【0022】
入出力装置106は、キーボード、マウス、または他の入力装置を含んでもよい。入出力装置106は、更に、ディスプレイ、音声出力装置も含み得る。
【0023】
図2は、第1言語における第1ドキュメントのテキスト内容と同じであるテキスト内容を有する、第2言語におけるドキュメントのセットを決定することに関連した方法ステップを示すフローチャートである。テキスト・リソースおよびドキュメントという用語は、任意の独立したテキスト部分を参照するために互換的に使用される。ステップ202において、オリジナル・ドキュメントの言語が検出される。これは、任意の既知の言語検出アルゴリズムを使用して実行することも可能である。ステップ204において、目標言語における候補ドキュメントが見つけられる。これは、例えば、オリジナル・ドキュメントから用語を抽出すること、それらを目標言語に翻訳すること、およびそれらをサーチ・エンジンに入力することによって実行することも可能である。別の方法として、オリジナル言語におけるサーチ用語を使用して目標言語におけるドキュメントを戻すためにマルチリンガル・サーチ・エンジンを使用することも可能である。以下の説明では、第1言語という用語はオリジナル・ドキュメントの言語を指すために使用され、第2言語という用語は目標ドキュメントの言語を指すために使用される。ステップ206では、ステップ204において戻されたドキュメントのセットから、適合するドキュメントが決定される。
【0024】
図3は、適合するドキュメントの決定に関連した方法ステップを示すフローチャートである。図3に示された方法300は、図2に示されたステップ206を表す。ステップ302において、第1ドキュメントから第1ヒストグラムが生成される。第1ドキュメントから生成された第1ヒストグラムは、第1ドキュメント、即ち、オリジナル・ドキュメントのテキスト内容を示す。ステップ304において、第2ヒストグラムが生成される。第2ヒストグラムは、第2言語における第2ドキュメントの各々のテキスト内容、即ち、目標言語における潜在的に適合するドキュメントの各々のテキスト内容を示す。ステップ306において、第2ヒストグラムの各々が第1ヒストグラムと比較される。ステップ308において、第1言語における第1ドキュメントに適合するテキスト内容を有する第2言語におけるドキュメントが識別される。それらのドキュメントは、第1ヒストグラムに適合するヒストグラムを有するドキュメントとして識別される。
【0025】
図4は、ドキュメントに対するヒストグラムを生成するための方法400を示す。方法400は、各テキスト・リソースを概念的表示と置換することに関連する。この概念的表示は、同じ情報内容を保持したテキスト・リソースに適合させるために使用することが可能である。ステップ402において、すべての機能ワードがドキュメントから除去される。機能ワードは、ほとんど字句上の意味を持たないワード、または曖昧な意味を有するワードである。機能ワードではないワードは、内容ワードまたは字句ワードと呼ばれる。内容ワードは、名詞、動詞、形容詞、およびほとんどの副詞を含む。ステップ404において、残りの内容ワードが語幹形式に縮小される。語幹形式への縮小、即ち、ステミングは、屈折したまたは導出されたワードをそれらの語幹、ベース、または語根形式に縮小するプロセスである。ステップ404に続いて、ステミングされた内容ワードのリストが各ドキュメントに対して得られる。ステップ406において、各ワードが、クロス・リンガル・ワード・クラスのリポジトリにおいて探索され、対応するクラスIDによって置換される。クロス・リンガル・ワード・クラスは、同じセマンティック上の意味を保持した、異なる言語におけるワードのクラスである。各ワードがクロス・リンガル・ワード・クラス内に配された後、各クロス・リンガル・ワード・クラスの発生頻度がステップ408において決定される。ヒストグラムは、クロス・リンガル・ワード・クラスの表形式の頻度を表す図形的表示である。
【0026】
図5は、クロス・リンガル・ワード・クラスを形成するための方法500を示す。ステップ502において、モノリンガル・ワード・クラスが形成される。モノリンガル・ワード・クラスを形成するプロセスは、図6に関連して更に詳しく後述される。ステップ502において一旦モノリンガル・ワード・クラスが形成されてしまうと、ステップ504において、クロス・リンガル・ワード・クラスが翻訳マトリクスを使って生成される。
【0027】
図6は、モノリンガル・ワード・クラスを形成するための方法600を示す。ステップ602において、ローカル・グラフが、フォーカス・ワードおよび類似グラフを使ってそのフォーカス・ワードの周りにローカル・グラフを形成するために生成される。類似グラフは、大きなワード・コーパスを使って、および、意味的に同等のワードが同様のコンテキストにおいて同時発生したという観察結果に基づいて形成される。コンテキストは、nグラムすべてを大きいコーパスから抽出することによって識別され得る。nグラムの中間ワードはフォーカス・ワードとみなされ、それらのワードの残りはコンテキストとみなされ得る。
【0028】
5グラムが使用され、ワード・コンテキストは、幾つかのワードをそれらのセマンティックまたはセマンタティック・クラスと置換することによって緩和されることも可能である。名前付きエンティティを指すワードは、対応する名前付きエンティティ・カテゴリと置換されてもよい。内容ワードは必要に応じてそのまま残されてもよい。次に、大きなグラフが、ノードを表す各ワード語幹によって構成されてもよい。2つのワードが同じコンテキストを認めるとき、グラフにおけるそれらの語幹の間にエッジが追加されてもよい。エッジは、2つのワードが同じであることを示唆する多数のコンテキスト取決めに従って、重み付けされてもよい。
【0029】
ステップ604において、クラスタリング・アルゴリズムがローカル・グラフに適用される。これは、例えば、クラスタリング・アルゴリズムのマークであってもよい。ステップ606において、ワード・クラスが保存される。
【0030】
図7は、ヒストグラムを比較するための方法700を示す。ステップ702において、ワード・クラス範囲が重なるかどうかに関して決定が行われる。ワード・クラス範囲が重ならない場合、ステップ702では、ドキュメントがコンテキストに適合しないということも決定される。ステップ704において、ヒストグラムが適合するかどうかに関して更なる決定が行われる。
【0031】
図8は、ヒストグラムが適合するかどうかを決定するための方法800を示す。方法800は、図7におけるステップ704に相当する。ステップ802において、慎重なワード変換がヒストグラムに適用される。そこで、フーリエ展開係数ベクトルが抽出され得る。ステップ804において、フーリエ係数ベクトル間のユークリッド距離が見積もられる。この距離は、ヒストグラムが適合し得るか否かを決定するためのスコアとして使用される。フーリエ係数ベクトル間のユークリッド距離が所定の閾値よりも小さい場合、ヒストグラムによって表されたドキュメントのテキスト内容が適合するとみなされる。閾値との比較がステップ806において生じる。
【0032】
本発明は、全体的にハードウェアの実施例、全体的にソフトウェアの実施例、またはハードウェア要素およびソフトウェア要素の両方を含む実施例をとり得る。好適な実施例では、本発明は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含むがそれに限定されないソフトウェアにおいて実施される。
【0033】
更に、本発明は、コンピュータまたは任意の命令実行システムにより、またはそれに関連して使用するためのプログラム・コードを提供するコンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムの形体をとり得る。この説明のためには、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体が、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用するためのプログラムを含み、保存し、通信し、伝播し、または搬送し得る任意の装置であってもよい。
【0034】
その媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、または半導体システム(または装置、またはデバイス)、或いは伝播媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体の例は、半導体またはソリッド・ステート・メモリ、磁気テープ、取外し可能ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、固定磁気ディスク、および光ディスクを含む。光ディスクの現用の例は、コンパクト・ディスク読取専用メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク読取り/書込み(CD−R/W)、およびDVDを含む。
【0035】
コンピュータ・プログラム・コードを保存および/または実行するに適したデータ処理システムは、システム・バスを介してメモリ素子に直接的または間接的に接続された少なくとも1つのプロセッサを含むであろう。メモリ素子は、プログラムの実際の実行中に使用されるローカル・メモリ、大容量記憶装置、および、実行中に大容量記憶装置からコードが検索されなければならない回数を減らすために少なくとも幾つかのプログラム・コードの一時的記憶装置を提供するキャッシュ・メモリを含み得る。
【0036】
入出力(I/O)装置(キーボード、ディスプレイ、ポインティング装置等を含むがそれに限定されない)は、直接的に、または介在のI/Oコントローラを介してシステムに接続され得る。
【0037】
データ処理システムが、介在の専用または公衆ネットワークを介して他のデータ処理システム、リモート・プリンタ、または記憶装置に接続されることを可能にするために、ネットワーク・アダプタが接続されることも可能である。モデム、ケーブル・モデム、および Ethernet(登録商標)は、数少ない現在使用可能なネットワーク・アダプタである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】データ処理システムのブロックである。
【図2】オリジナル・ドキュメントと同じテキスト内容を有するテキスト・リソースを見つける方法において遂行されるステップを示すフローチャートである。
【図3】第1ドキュメントのテキスト内容に適合するテキスト内容を有するドキュメントをドキュメントのセットから決定する方法において遂行されるステップを示すフローチャートである。
【図4】テキスト・リソースに対するヒストグラムを生成する方法において遂行されるステップを示すフローチャートである。
【図5】クロス・リンガル・ワード・クラスを生成する方法において遂行されるステップを示すフローチャートである。
【図6】モノリンガル・ワード・クラスを生成する方法において遂行されるステップを示すフローチャートである。
【図7】ヒストグラムを比較する方法において遂行されるステップを示すフローチャートである。
【図8】ヒストグラムが適合するかどうかを決定する方法において遂行されるステップを示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1言語における第1ドキュメントと同じテキスト内容を有する、第2言語におけるドキュメントのセットのうちの少なくとも1つの第2ドキュメントを決定する方法であって、
前記第1ドキュメントのテキスト内容を表す第1ヒストグラムを生成するステップと、
前記ドキュメントのセットの各ドキュメントに対する第2ヒストグラムを生成するステップであって、前記第2ヒストグラムの各々は前記ドキュメントのセットのうちの1つのドキュメントのテキスト内容を表す、ステップと、
前記第1ヒストグラムに適合する、前記第2ヒストグラムからの少なくとも1つのヒストグラムを決定するために、前記第2ヒストグラムの各々を前記第1ヒストグラムと比較するステップと、
前記少なくとも1つの第2ドキュメントを、前記少なくとも1つのヒストグラムを有するドキュメントとして識別するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1ヒストグラムを生成する前記ステップは、前記第1ドキュメントにおけるクロス・リンガル・ワード・クラスの頻度を決定するステップを含み、
前記第2ヒストグラムを生成する前記ステップは、前記ドキュメントのセットの各ドキュメントにおけるクロス・リンガル・ワード・クラスの頻度を決定するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1言語および前記第2言語に対するモノリンガル・コーポラからクロス・リンガル・ワード・クラスを形成するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1言語および前記第2言語に対するモノリンガル・ワード・クラスを形成するステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ヒストグラムを生成する前記ステップは、機能ワードを除去し、残りの内容ワードをステミングするステップを更に含む、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第2ヒストグラムの各々を前記第1ヒストグラムと比較する前記ステップは、
前記第1ヒストグラムおよび前記第2ヒストグラムにおけるマルチリンガル・ワード・クラスの範囲が、ヒストグラムのセットを決定するために適合するかどうかを決定するステップと、
前記ヒストグラムのセットから前記少なくとも1つのヒストグラムを決定するステップと
を含む、請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのヒストグラムを決定する前記ステップは、
前記第1ヒストグラムのフーリエ変換および前記第2ヒストグラムの各々のフーリエ変換を行うステップと、
前記第1ヒストグラムのフーリエ係数と前記第2ヒストグラムの各々のフーリエ係数との間のユークリッド距離を見積もるステップと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
コンピュータ使用可能媒体に保存されたコンピュータ・プログラムであって、
前記プログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の方法を前記コンピュータに遂行させるためのコンピュータ可読プログラム手段を含む、コンピュータ・プログラム。
【請求項9】
第1言語における第1ドキュメントと同じテキスト内容を有する、第2言語におけるドキュメントのセットのうちの少なくとも1つの第2ドキュメントを決定するためのデータ処理システムであって、
前記第1ドキュメントのテキスト内容を表す第1ヒストグラムを生成するための手段と、
前記ドキュメントのセットの各ドキュメントに対する第2ヒストグラムを生成するための手段であって、前記第2ヒストグラムの各々は前記ドキュメントのセットのうちの1つのドキュメントのテキスト内容を表す、手段と、
前記第1ヒストグラムに適合する、複数の前記第2ヒストグラムからの少なくとも1つのヒストグラムを決定するために前記第2ヒストグラムの各々を前記第1ヒストグラムと比較するための手段と、
前記少なくとも1つの第2ドキュメントを、前記少なくとも1つのヒストグラムを有するドキュメントとして識別するための手段と、
を含む、データ処理システム。
【請求項10】
前記第1ヒストグラムを生成するための前記手段は、前記第1ドキュメントにおけるクロス・リンガル・ワード・クラスの頻度を決定するように作動可能であり、
前記第2ヒストグラムを生成するための前記手段は、前記ドキュメントのセットの各ドキュメントにおけるクロス・リンガル・ワード・クラスの頻度を決定するように作動可能である、
請求項9に記載のデータ処理システム。
【請求項11】
前記第1言語および前記第2言語に対するモノリンガル・コーポラからクロス・リンガル・ワード・クラスを形成するための手段を更に含む、請求項10に記載のデータ処理システム。
【請求項12】
前記第1言語および前記第2言語に対するモノリンガル・ワード・クラスを形成するための手段を更に含む、請求項11に記載のデータ処理システム。
【請求項13】
前記第1ヒストグラムを生成するための前記手段は、機能ワードを除去し、残りの内容ワードをステミングするように作動し得る、請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のデータ処理システム。
【請求項14】
前記第2ヒストグラムの各々を前記第1ヒストグラムと比較するための前記手段は、
前記第1ヒストグラムおよび前記第2ヒストグラムにおけるマルチリンガル・ワード・クラスの範囲が、ヒストグラムのセットを決定するために適合するかどうかを決定するための手段と、
前記ヒストグラムのセットから前記少なくとも1つのヒストグラムを決定するための手段と
を含む、請求項9乃至請求項13のいずれかに記載のデータ処理システム。
【請求項15】
前記少なくとも1つのヒストグラムを決定するための前記手段は、
前記第1ヒストグラムのフーリエ変換および前記第2ヒストグラムの各々のフーリエ変換を行うための手段と、
前記第1ヒストグラムのフーリエ係数と前記第2ヒストグラムの各々のフーリエ係数との間のユークリッド距離を見積もるための手段と
を含む、請求項14に記載のデータ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−116867(P2009−116867A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−268369(P2008−268369)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】