マーケティング装置及びマーケティングシステム
【課題】ユーザ毎に電子クーポンの利用状況を管理すると共に,企業とユーザとがより相互理解できる仕組みが設けられたマーケティング装置を提供する。
【解決手段】クーポン発行端末からクーポン送信要求を受信すると,クーポン送信要求に対応する電子クーポンをクーポン発行端末へ送信する共に,クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けてクーポン取得履歴を記憶し,クーポン処理端末から電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,ユーザ識別子に関連付けてクーポン処理履歴を記憶する電子クーポン管理手段と,クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子に関連付けられたメールアドレスに対し,電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,情報を含むアンケート送信履歴と,電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えている。
【解決手段】クーポン発行端末からクーポン送信要求を受信すると,クーポン送信要求に対応する電子クーポンをクーポン発行端末へ送信する共に,クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けてクーポン取得履歴を記憶し,クーポン処理端末から電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,ユーザ識別子に関連付けてクーポン処理履歴を記憶する電子クーポン管理手段と,クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子に関連付けられたメールアドレスに対し,電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,情報を含むアンケート送信履歴と,電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,電子クーポンを利用してマーケティングを行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル化社会の到来を受けて,紙媒体が利用されていた様々な媒体も電子化されるようになり,販促活動で利用される紙媒体のクーポン券も,紙媒体のクーポン券の内容を電子化した電子クーポンが利用されるようになった。
【0003】
一般的に,電子クーポンを利用するシステムでは,電子クーポンを書き込むことのできるトークン(例えば,ICカード)をユーザに所持させ,ユーザが電子クーポンを店舗で利用する際,店舗に設置された端末装置(例えば,POS)にて,このユーザが所持するトークンから電子クーポンを読み取り,読み取った電子クーポンに対応する特典(例えば,商品やサービスの割引)がこのユーザに供与される。
【0004】
電子クーポンを発行することで商品・サービスの販促活動が行えるようになるが,電子クーポンを利用してマーケティングを行いたいとき,電子クーポンを利用したユーザのユーザ属性を何らかの手法で取得することが必要になる。
【0005】
電子クーポンを利用したユーザのユーザ属性を取得する発明として,例えば,特許文献1において,ユーザの嗜好などのユーザの情報を自動収集して記憶しておき、このユーザの情報を付加した電子クーポンをユーザが所持するICカードに書き込むことで、この電子クーポンが利用された際に、電子クーポンを利用したユーザの情報を取得できるシステムが開示されている。
【0006】
また,特許文献2では,クーポン情報を出力する前に,ユーザの年齢、性別、住んでいる区域名や郵便番号、勤務先や学校の存在する区域名、特定の物やサービスに対する趣向を知るためのアンケート的な情報等のユーザの情報を受付け,このユーザの情報を付加してクーポン情報を出力するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−41932号公報
【特許文献2】特開2003−85431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら,上述した発明では,ユーザ属性を取得するために電子クーポンに付加しているが,電子クーポンを用いてマーケティングを行う際は,商品・サービスを提供する企業とユーザとの相互理解が必要になるため,ユーザ毎に電子クーポンの利用状況を管理すると共に,企業とユーザとがより相互理解できる仕組みが必要となる。
【0009】
そこで,本発明は,ユーザ毎に電子クーポンの利用状況を管理すると共に,企業とユーザとがより相互理解できる仕組みが設けられたマーケティング装置及びマーケティングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決する第1の発明は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するクーポン発行端末から,前記電子クーポンの発行を要求するユーザのユーザ識別子が含まれるクーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,電子クーポンを処理するクーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えていることを特徴とするマーケティング装置である。
【0011】
更に,第2の発明は,第1の発明において,ユーザに合わせた電子クーポンをユーザに渡せるようにするために,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段が,ユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記クーポン発行端末から受信すると,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする。
【0012】
更に,第3の発明は,第1の発明又は第2の発明のいずれか一つにおいて,電子クーポンの利用回数に応じて,ユーザに渡す電子クーポンの特典を変更するために,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段が,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0013】
更に,第4の発明は,第1の発明から第3の発明のいずれか一つにおいて,電子アンケートの回答率に応じて,ユーザに渡す電子クーポンの特典を変更するために,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段が,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0014】
更に,第5の発明は,第1の発明から第4の発明のいずれか一つにおいて,電子アンケートの回答内容に応じて,ユーザに渡す電子クーポンの特典を変更するために,前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0015】
更に,第6の発明は,ユーザが所持するトークンと,ユーザに係わる情報を一元管理するマーケティング装置と,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するためのクーポン発行端末と,電子クーポンを処理するクーポン処理端末とから少なくとも構成されるマーケティングシステムで,前記トークンは,ユーザを識別するユーザ識別子を記憶し,外部装置を通信する通信インターフェースと,前記電子クーポンを記憶するメモリを備え,前記クーポン発行端末は,装着された前記トークンから読み出したユーザ識別子を含み,表示している電子クーポンリストの中からユーザが選択した前記電子クーポンのクーポン送信要求を前記マーケティング装置へ行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンを前記トークンに書き込むクーポン発行手段を備え,前記クーポン処理端末は,装着された前記トークンから前記電子クーポンとユーザ識別子を読み出し,前記電子クーポンに含まれる前記特典情報で示される処理を実行した後,前記電子クーポンと該ユーザ識別子を前記マーケティング装置へ送信するクーポン処理手段を備え,前記マーケティング装置は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,前記クーポン発行端末から前記クーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,前記クーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
更に,第7の発明は,第6の発明において,前記クーポン発行端末の前記クーポン発行手段は,前記トークンが装着されると,前記トークンから読み出したユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記マーケティング装置に行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンリストを表示し,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする。
【0017】
更に,第8の発明は,第6の発明又は第7の発明のいずれか一つにおいて,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0018】
更に,第9の発明は,第6の発明から第8の発明のいずれか一つにおいて,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0019】
更に,第10の発明は,第6の発明から第9の発明のいずれか一つにおいて,前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0020】
更に,第11の発明は,第6の発明から第10の発明のいずれか一つにおいて,前記トークンをマルチアプリケーション型のICカードとすることを特徴とする。
【0021】
第6の発明から第10の発明は,第1の発明から第5の発明のマーケティング装置を利用したシステムに係わる発明で,前記トークンをマルチアプリケーション型のICカードとすると,既にユーザが所持しているマルチアプリケーション型のICカードを前記トークンとして利用できる。
【発明の効果】
【0022】
このように,本発明によれば,ユーザ毎に電子クーポンの利用状況を管理すると共に,企業とユーザとがより相互理解できる仕組みが設けられたマーケティング装置及びマーケティングシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】マーケティングシステムの構成を説明する図。
【図2】ユーザが所持するトークンを説明する図。
【図3】ユーザが利用するユーザ端末を説明する図。
【図4】ユーザ登録時におけるユーザ端末の動作を説明するフロー図。
【図5】アンケート回答時におけるユーザ端末の動作を説明するフロー図。
【図6】クーポン発行端末を説明する図。
【図7】電子クーポン発行手段の動作を説明するフロー図。
【図8】クーポン処理端末を説明する図。
【図9】電子クーポン処理手段の動作を説明するフロー図。
【図10】マーケティング装置を説明する図。
【図11】ユーザ登録手段の動作を説明するフロー図。
【図12】電子クーポン管理手段の動作を説明する第1のフロー図。
【図13】電子クーポン管理手段の動作を説明する第2のフロー図。
【図14】電子アンケート管理手段の動作を説明するフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここから,本願発明の実施形態について,本願発明の技術分野に係わる当業者が,本願発明の内容を理解し,本願発明を実施できる程度に説明する。
【0025】
図1は,本実施形態に係わるマーケティングシステム1の構成を説明する図である。図1で図示したマーケティングシステム1は,電子クーポンを利用したマーケティングを行うために開発されたシステムで,このマーケティングシステム1を利用するユーザ7は電子クーポンを記憶するトークン6を所持し,このマーケティングシステム1には,電子クーポンを発行するための装置であるクーポン発行端末4と,電子クーポンを処理するための装置であるクーポン処理端末5と,マーケティングシステム1にユーザ登録するときや,電子クーポンに係わる電子アンケートに回答するときにユーザ7が利用するユーザ端末3と,ユーザ7に係わる情報を一元管理するマーケティング装置2が含まれ,マーケティング装置2と各装置はインターネット8を介して接続されている。
【0026】
図1で図示したマーケティングシステム1において,ユーザ7に係わる情報,例えば,電子クーポンの利用状況等を一元管理するマーケティング装置2を設けるのは,電子クーポンを発行する企業とユーザ7とが相互理解できるように,電子クーポンを利用するユーザ7を主体として,ユーザ7に係わる情報や電子クーポンの利用状況等をユーザ7毎に管理するためである。
【0027】
更に,本実施形態では,電子クーポンを発行する企業とユーザ7とがより相互理解できるように,マーケティング装置2には,電子クーポンを利用したユーザ7に対して電子アンケートを送信する仕組みが設けられ,マーケティング装置2は,ユーザ7に係わる情報として,電子クーポンの利用状況に加え,電子アンケートの回答結果をユーザ7毎に一元管理し,電子アンケートの回答率が高いユーザ7や,有用な回答が得られたユーザ7に対して,通常よりも高い特典の電子クーポンを発行する。
【0028】
このように,図1で図示したマーケティングシステム1によれば,マーケティング装置2が,電子クーポンの利用状況に加え,電子アンケートの回答結果を一元管理することで,電子クーポンを利用したユーザ7の詳細な情報として,ユーザ属性に加えて電子アンケートの回答結果を,電子クーポンの提供する企業に対してフィードバックできるようになる。
【0029】
また,マーケティング装置2が,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答結果に応じて,ユーザ7に送信する電子クーポンの特典を変更すれば,電子クーポンの利用回数が多い,又は,電子アンケートの回答が多いユーザ7をターゲットとしたサンプリングができるようになる。
【0030】
更に,ユーザ7が所持するトークン6をマルチアプリケーション型のICカードとすれば,ユーザ7がマーケティングシステム1を利用するために新規のトークン6を配布しなくても済むようになる。
【0031】
ここから,図1で図示したマーケティングシステム1に含まれる各装置について説明する。図2は,ユーザ7が所持するトークン6を説明する図である。ユーザ7が所持するトークン6は,マーケティングシステム1を利用するユーザ7を識別し,更に,電子クーポンを格納するために利用されるデバイス又は装置で,図2に図示したように,トークン6は,外部装置と通信する通信インターフェース60と,様々な情報を記憶する電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリ62(例えば,EEPROM)と,メモリ62へのデータの読み書きを制御する制御回路61を備え,本実施形態においてこのメモリ62には,ユーザ7に固有のユーザ識別子が記憶され,更に,クーポン発行端末4から送信された電子クーポンが記憶される。なお,ユーザ7に固有のユーザ識別子は,トークン6毎に固有な情報を用いることもできる。
【0032】
図2で図示したトークン6の具体的な内容は,トークン6として利用するデバイス又は装置に依存する。図1では,トークン6の一例としてICカードを図示し,ICカードをトークン6とする場合,トークン6の通信インターフェース60はICカード用通信インターフェース(例えば,アンテナやRF回路)になり,トークン6の制御回路61は,ICカードに実装されるICチップのCPU,RAM,ROMなどになり,また,トークン6のメモリ62は,ICカードに実装されるICチップの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ(例えば,EEPOM)になる。
【0033】
なお,トークン6としてマルチアプリケーション型のICカードを用いれば,マルチアプリケーション型のICカードは,クレジットカードなどの金融機関カード,社員証,学生証などに広く利用されているため,ユーザ7が所持しているマルチアプリケーション型のICカードをトークン6として併用できる。
【0034】
当然のことながら,ICカード以外の装置もトークン6として利用でき,例えば,FeliCa(登録商標)に代表され,携帯電話に組み込まれる近接型の非接触ICチップや,USBメモリなどのデバイスもトークン6として利用できるし,電子クーポンのアプリケーションを実装した携帯電話・スマートフォンもトークン6として利用できる。
【0035】
図3は,ユーザ7が利用するユーザ端末3を説明する図である。ユーザ端末3は,マーケティングシステム1にユーザ登録するときや,電子クーポンに係わる電子アンケートに回答するときにユーザ7が利用する装置で,図3に図示したように,ユーザ端末3は,トークン6と通信するトークンインターフェース30と,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェース31と,ユーザ登録時にユーザ属性を入力するためのユーザ属性入力手段32と,マーケティング装置2から受信した電子アンケートに回答するための電子アンケート回答手段33を備えている。
【0036】
図3で図示したユーザ端末3の具体的な内容は,ユーザ端末3として利用する装置に依存する。図1では,図1ではユーザ端末3の一例として,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータを図示し,ユーザ端末3として,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータをユーザ端末3として利用する場合,ICカードリーダとICカードリーダのドライバソフトがトークンインターフェース30になり,パーソナルコンピュータにインストールされているブラウザがユーザ属性入力手段32及び電子アンケート回答手段33になる。
【0037】
当然のことながら,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータ以外の装置をユーザ端末3として利用でき,例えば,携帯電話に組み込まれる近接型の非接触ICチップをトークン6として用いる場合,近接型の非接触ICチップが組み込まれた携帯電話をユーザ端末3として利用できる。
【0038】
図4は,ユーザ登録時におけるユーザ端末3の動作を説明するフロー図で,図5は,電子アンケートの回答時におけるユーザ端末3の動作を説明するフロー図である。
【0039】
ユーザ登録をする際,ユーザ7はユーザ端末3を操作し,マーケティング装置2のユーザ登録用のアドレスへアクセスする(S1)。マーケティング装置2のユーザ登録用のアドレスへアクセスすると,ユーザ登録に必要なユーザ属性(例えば,氏名,性別,年齢,メールアドレス等)の入力に利用する情報(例えば,ウェブページ)をマーケティング装置2からユーザ端末3は受信する(S2)。
【0040】
ユーザ7は,トークン6をユーザ端末3に装着し,ユーザ端末3のユーザ属性入力手段32(例えば,ブラウザ)を操作してユーザ属性の入力し(S3),入力が完了すると,マーケティング装置2から送信されたプログラムによって,トークン6に記憶されたユーザ識別子を読み取り(S4),このユーザ識別子とユーザ属性がマーケティング装置2へ送信され(S5),この手順は終了する。
【0041】
ここから,図5について説明する。ユーザ7が電子クーポンを利用すると,マーケティング装置2はユーザ7のメールアドレスに対して,電子アンケートを実施するための情報が記載された電子メールを送信し,ユーザ端末3はこの電子メールを受信する(S10)。なお,電子メールに,電子アンケートそのものを記載してもよいが,ここでは,電子アンケートを実施するときにアクセスするマーケティング装置2のアドレスが電子メールに記載されているものとする。
【0042】
ユーザ7が,トークン6をユーザ端末3に装着し,ユーザ端末3の電子アンケート回答手段(例えば,ブラウザ)を操作して,電子メールに記載されたマーケティング装置2のアドレスにアクセスすると,マーケティング装置2からユーザ端末3に対して電子アンケートが送信され,ユーザ端末3に電子アンケートが表示される(S11)。
【0043】
ユーザ7がユーザ端末3の電子アンケート回答手段33(例えば,ブラウザ)を操作して電子アンケートの回答を入力し(S12),電子アンケートの回答を入力が完了すると,電子アンケート回答手段33は,トークン6に記憶されたユーザ識別子を読み取り(S13),このユーザ識別子及び電子アンケートの回答をマーケティング装置2へ送信し(S14),この手順は終了する。
【0044】
図6は,クーポン発行端末4を説明する図である。クーポン発行端末4は,電子クーポンを取得するためにユーザ7が利用する装置で,図6に図示したように,クーポン発行端末4は,トークン6と通信するためのトークンインターフェース40と,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェース41と,電子クーポンリストを表示するディスプレイ42と,ユーザ7が電子クーポンを選択するための操作手段43と,マーケティング装置2から受信した電子クーポンをトークン6に発行する電子クーポン発行手段44を備えている。
【0045】
図6で図示したクーポン発行端末4の具体的な内容は,クーポン発行端末4として利用する装置に依存する。図1では,図1ではクーポン発行端末4の一例として,ICカードリーダを備えたデジタルサイネージを図示し,クーポン発行端末4として,ICカードリーダを備えたデジタルサイネージを利用する場合,ICカードリーダとICカードリーダのドライバソフトがトークンインターフェース40になり,デジタルサイネージに備えられたタッチパネルがディスプレイ42と操作手段43になり,電子クーポン発行手段44は,デジタルサイネージに実装されたコンピュータプログラムによって実現される。
【0046】
当然のことながら,ICカードリーダが接続されたデジタルサイネージ以外の装置もクーポン発行端末4として利用でき,例えば,インターネット8上のウェブサイトから電子クーポンを取得する際は,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータをクーポン発行端末4として利用できる。
【0047】
図7は,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44の動作を説明するフロー図である。クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,マーケティング装置2から送信されるなどした広告情報をディスプレイ42に表示すると共に,トークンインターフェース40にトークン6の検知動作を常時行わせている(S20)。
【0048】
トークンインターフェース40にトークン6が装着され,トークンインターフェース40がトークン6を検知すると,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,トークンインターフェース40を用いてユーザ識別子をトークン6から読み出し(S21),トークン6から読み出したユーザ識別子を含む電子クーポンリストの送信要求をマーケティング装置2へ送信する(S22)。
【0049】
電子クーポンリストの送信要求をマーケティング装置2へ送信した後,マーケティング装置2から電子クーポンリストを受信すると,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,電子クーポンリストをディスプレイに表示させる(S23)。
【0050】
そして,ディスプレイに表示された電子クーポンリストの中から,操作手段43によって一つの電子クーポンが選択されると,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,トークン6から読み出したユーザ識別子を含み,ユーザ7が選択した電子クーポンのクーポン送信要求をマーケティング装置2へ行い(S24),マーケティング装置2から受信した電子クーポンをトークン6に書き込むことで(S25),トークン6に電子クーポンを発行してこの手順を終了する。
【0051】
なお,本実施形態において,トークン6に書き込まれる電子クーポンには,電子クーポンを識別するための識別子,電子クーポンの有効期限,電子クーポンの特典内容について示される特典情報が含まれ,電子クーポンをディスプレイに表示させたい場合は,電子クーポンの表示情報が含まれる。
【0052】
図8は,クーポン処理端末5を説明する図である。クーポン処理端末5は,電子クーポンを処理するための装置で,図8に図示したように,クーポン処理端末5は,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェース51と,トークン6と通信するトークンインターフェース50と,トークン6に記憶された電子クーポンを処理するための電子クーポン処理手段52を備えている。
【0053】
図8で図示したクーポン処理端末5の具体的な内容は,クーポン処理端末5として利用する装置に依存する。図1では,図1ではクーポン処理端末5の一例として,ICカードリーダを備えたPOS端末を図示し,クーポン処理端末5として,ICカードリーダを備えたPOS端末を利用する場合,ICカードリーダとICカードリーダのドライバソフトがトークンインターフェース50になり,電子クーポン処理手段52は,POS端末に実装されたコンピュータプログラムによって実現される。
【0054】
当然のことながら,ICカードリーダが接続されたPOS端末以外の装置もクーポン処理端末5として利用でき,例えば,インターネット8上のウェブサイト(例えば,仮想店舗)で電子クーポンを取得する際は,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータをクーポン処理端末5として利用できる。
【0055】
図9は,クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52の動作を説明するフロー図である。クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52は,ユーザ7が商品・サービスを購入するときに作動する手段で,クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52は,トークンインターフェース50にトークン6の検知を常時行わせている(S30)。
【0056】
クーポン処理端末5にトークン6が装着されて,トークンインターフェース50がトークン6を検知すると,クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52は,トークンインターフェース50を用いてユーザ識別子と電子クーポンをトークン6から読み出し(S31),トークン6から読み出した電子クーポンの中から,ユーザ7が購入する商品・サービスに対応する電子クーポンを検索する(S32)。
【0057】
トークン6から読み出した電子クーポンの中から,ユーザ7が購入する商品・サービスに対応する電子クーポンが検索できた場合,電子クーポン処理手段52は,この電子クーポンの特典情報で示される特典(例えば,商品・サービスの割引)をユーザ7に供与する処理を実行した後(S33),トークン6からこの電子クーポンを消去すると共に(S34),処理した電子クーポンとユーザ識別子をマーケティング装置2に送信して(S35),この手順を終了する。
【0058】
図10は,マーケティング装置2を説明する図である。マーケティング装置2は,ユーザ7に係わる情報を一元管理するために設置され,CPU,RAM,入力デバイス(例えば,キーボード),ポィンティングデバイス(例えば,マウス)及びデータ記憶装置(例えば,ハードディスク)を備えた汎用的なコンピュータで実現される装置で,コンピュータプログラムによって実現される機能として,ユーザ7を登録するために設けられるユーザ登録手段20と,電子クーポンを管理するために設けられる電子クーポン管理手段21と,電子アンケートを管理するために設けられる電子アンケート管理手段22を備え,これらの手段によって操作されるDB(DB: DataBase)として,ユーザ7に係わる情報をユーザ7毎に記憶するユーザDB23と,マーケティング装置2で取り扱う電子クーポンを記憶する電子クーポンDB24と,ユーザ7に送信する電子アンケートとを記憶する電子アンケートDB25を備えている。
【0059】
本実施形態において,マーケティング装置2のユーザ登録手段20はウェブアプリケーションで実現される手段で,図11は,マーケティング装置2のユーザ登録手段20の動作を説明するフロー図である。
【0060】
ユーザ端末3から,マーケティング装置2のユーザ登録用のアドレスにアクセスがあると,マーケティング装置2のユーザ登録手段20が作動し,マーケティング装置2のユーザ登録手段は,ユーザ属性として,ユーザ7の氏名,住所,性別,年齢及び嗜好のジャンル等のユーザ属性をユーザ7に入力させる情報(例えば,ウェブページ)と,ユーザ端末3に接続されたトークン6に記憶されたユーザ識別子を読み出すプログラムをユーザ端末3に送信し(S40),ユーザ端末3からユーザ識別子及びユーザ属性を受信すると,このユーザ識別子に対応したユーザファイルをユーザDB23に新規生成し(S41),このユーザ属性をユーザファイルに書き込む処理を行うことで,ユーザ登録要求したユーザ7を登録し(S42),この手順を終了する。
【0061】
本実施形態において,ユーザファイルはXML(eXtensible Markup Language)などのマークアップ言語で記述されるデータファイルで,ユーザファイルには,ユーザ登録時にユーザ7から得られたユーザ属性と,クーポン発行端末4を用いてユーザ7が電子クーポンを取得する毎に生成されるクーポン取得履歴と,クーポン処理端末5に用いてユーザ7が電子クーポンを利用する毎に生成されるクーポン処理履歴と,電子アンケートのアドレスをユーザ7のメールアドレスに送信する毎に生成されるアンケート送信履歴と,ユーザ端末3から電子アンケートの回答を受信する毎に生成されるアンケート回答履歴が含まれる。
【0062】
ユーザファイルに含まれるユーザ属性には,ユーザ7の氏名,性別,年齢,住所,メールアドレス,及び,ユーザ7の嗜好ジャンルなどが含まれる。また,クーポン取得履歴には,電子クーポンの取得日やクーポン発行端末4の識別子などが付与されて,ユーザ7が取得した電子クーポンが記述され,クーポン処理履歴には,電子クーポンの処理日やクーポン処理端末5の識別子などが付与されて,ユーザ7が利用した電子クーポンが記述される。
【0063】
更に,アンケート送信履歴には,電子アンケートのアドレスを送信した送信日などが付与されて,ユーザ7宛の電子メールに記述した電子アンケートのアドレスが記述され,アンケート回答履歴には,電子アンケートの回答の受信日などが付与されて,ユーザ7から送信された電子アンケートの回答が記述される。
【0064】
電子クーポンを管理する電子クーポン管理手段21は,マーケティング装置2を動作させるためのコンピュータプログラムで実現される手段で,ユーザ7が電子クーポンを取得したときや,ユーザ7が電子クーポンを利用ときにユーザDB23を更新する。
【0065】
図12は,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21の動作を説明する第1のフロー図である。マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21を作動させるアドレスに対して,クーポン発行端末4から電子クーポンリストの送信要求を受信すると(S50),マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が作動し,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,このユーザ識別子に対応するユーザファイルをユーザDB23から検索することで,ユーザ識別子に対応するユーザ7のユーザ属性を取得する(S51)。
【0066】
ユーザ識別子に対応するユーザ7のユーザ属性を取得すると,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,このユーザ属性に適合する電子クーポンを電子クーポンDB24から検索し(S52),検索結果を電子クーポンリストとしてクーポン発行端末4へ送信する(S53)。
【0067】
マーケティング装置2からクーポン発行端末4へ送信する電子クーポンリストは,固定の内容でもよいが,ユーザ属性に適合する電子クーポンのリストとすることで,クーポン発行端末4を操作するユーザ7に適合した電子クーポンをクーポン発行端末4に表示させることができるようになる。
【0068】
本実施形態において,電子クーポンDB24に記憶されている電子クーポンには,電子クーポン管理手段が,電子クーポンを検索するために利用する検索データ(例えば,電子クーポンの内容に係わるキーワード)が付与されている。
【0069】
ユーザ属性に適合する電子クーポンファイルを検索する際,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,ユーザ属性の内容と電子クーポンのキーワードとのマッチング度などが演算され,マッチング度の高い順に数個の電子クーポンを検索する。
【0070】
電子クーポンリストを送信した後に,クーポン発行端末4からクーポン送信要求を受信すると(S54),マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,クーポン送信要求に含まれる電子クーポンの識別子に対応する電子クーポンを電子クーポンDB24から検索する(S55)。
【0071】
電子クーポンを電子クーポンDB24から検索すると,電子クーポン管理手段21は,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答結果に応じて,電子クーポンの特典情報を変更し(S56),特典情報を変更した後の電子クーポンをクーポン発行端末4に対して送信すると共に(S57),クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子で特定されるユーザファイルに,この電子クーポンのクーポン取得履歴を追加することで,ユーザ識別子に関連付けてクーポン取得履歴を記憶し(S58),この手順を終了する。
【0072】
マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21には,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答内容に応じて,電子クーポンの特典を高めるアルゴリズムが実装されて,このアルゴリズムに従い,電子クーポンの特典情報が更新される。
【0073】
例えば,電子クーポンの検索データに複数の特典情報を含ませておき,電子クーポンの利用状況を利用回数や電子アンケートの回答回数として,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が,利用回数が多いほど特典の高い特典情報を選択するようにすることもできる。また,電子クーポンの提供元なる企業側で電子アンケートの回答に点数を付け,電子アンケートの受信履歴にこの点数を付与しておけば,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が,電子アンケートの回答に付与された点数に応じて特典情報を選択するようにすることもできる。
【0074】
図13は,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21の動作を説明する第2のフロー図である。ユーザ7が利用した電子クーポンとユーザ7のユーザ識別子が,マーケティング装置2に対してクーポン処理端末5から送信されると,電子クーポン管理手段21は,このユーザ識別子に対応するユーザファイルをユーザDBから検索し(S60),ユーザ7が利用した電子クーポンとこの時の日時を含むクーポン処理履歴を検索したユーザファイルに追加することで,ユーザ識別子に関連付けてクーポン処理履歴を記憶し(S61),この手順を終了する。
【0075】
マーケティング装置2の電子クーポン管理手段22が,電子クーポンの取得・利用状況をユーザ7毎に管理することで,電子クーポンの提供元となる企業に対して,電子クーポンの取得・利用状況をユーザ7毎にフィードバックすることができるようになる。
【0076】
また,本実施形態のように,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶しておけば,電子クーポンの提供元となる企業に対して,電子クーポンの取得・利用したユーザ7のユーザ属性をフィードバックすることができるようになる。
【0077】
更に,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答結果に応じて,ユーザ7に送信する電子クーポンの特典を変更すれば,電子クーポンの利用回数が多い,又は,電子アンケートの回答が多いユーザ7をターゲットとしたサンプリングができるようになる。
【0078】
次に,マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22について説明する。マーケティング装置2のアンケート管理手段22は,マーケティング装置2を動作させるためのコンピュータプログラムで実現され,ユーザ7に対して電子アンケートを送信したときや,ユーザ7から電子アンケートの回答を受信したときにユーザDB23を更新する。
【0079】
図14は,マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22の動作を説明するフロー図である。マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22は,定められた一定期間が経過すると,ユーザDBの内容を参照し,一定期間中にクーポン処理履歴が追加されたユーザファイルを検索することで,一定期間中にクーポン処理履歴が関連付けて記憶されたユーザ識別子を検索する(S70)。
【0080】
そして,検索したユーザファイル毎に,一定期間中に追加されたクーポン処理履歴に対応する電子アンケートを検索し,ユーザファイルに記載されたメールアドレスに対して,この電子アンケートを実行するための情報(ここでは,マーケティング装置2のアドレス)が記述された電子メールを送信する(S71)。
【0081】
本実施形態において,電子アンケートDB25に記憶されている電子アンケートには,ユーザ端末3に表示させる電子アンケートに加え,電子アンケートを実施するときのアドレス及び電子アンケートを検索するときに利用する検索データが付与されている。
【0082】
電子アンケートを検索に利用する検索データとして,電子アンケートに対応する電子クーポンのクーポン識別子を利用してもよいが,電子アンケートに係わるキーワードを検索データとしてもよい。
【0083】
電子アンケートを検索に利用する検索データとして,電子アンケートに対応する電子クーポンのクーポン識別子を含ませる場合,電子アンケート管理手段22は,電子クーポンの処理履歴に記述されている電子クーポンの識別子を検索データに含む電子アンケートを検索する。また,電子アンケートに係わるキーワードを検索データとする場合,クーポン処理履歴に記述されている電子クーポンの識別子で特定される電子クーポンのキーワードと電子アンケートのキーワードとのマッチング度などが演算され,マッチング度の最も高い電子アンケートが検索される。
【0084】
ユーザ7のメールアドレスに対してこの電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信した後,電子アンケートを実施するためのマーケティング装置2のアドレスにユーザ端末3がアクセスするなどして,ユーザ端末3からアンケートの回答とユーザ識別子を受信すると(S72),マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22は,ユーザ端末3から受信したユーザ識別子に対応するユーザファイルにこのアンケートの回答に対応するアンケート回答履歴を追加することで,ユーザ識別子に関連付けてアンケート回答履歴を記憶して(S73),この手順は終了する。
【0085】
マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22が,電子アンケートの送信・回答状況をユーザ7毎に管理することで,電子クーポンの提供元となる企業に対して,電子アンケートの回答をフィードバックすることができるようになる。
【符号の説明】
【0086】
1 マーケティングシステム
2 マーケティング装置
20 ユーザ登録手段
21 電子クーポン管理手段
22 電子アンケート管理手段
23 ユーザDB
24 電子クーポンDB
25 電子アンケートDB
3 ユーザ端末
30 トークンインターフェース
31 ネットワークインターフェース
32 ユーザ属性入力手段
33 アンケート回答手段
4 クーポン発行端末
40 トークンインターフェース
41 ネットワークインターフェース
42 ディスプレイ
43 操作手段
44 電子クーポン発行手段
5 クーポン処理端末
50 トークンインターフェース
51 ネットワークインターフェース
52 電子クーポン処理手段
6 トークン
60 通信インターフェース
61 制御回路
62 メモリ
7 ユーザ
【技術分野】
【0001】
本発明は,電子クーポンを利用してマーケティングを行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル化社会の到来を受けて,紙媒体が利用されていた様々な媒体も電子化されるようになり,販促活動で利用される紙媒体のクーポン券も,紙媒体のクーポン券の内容を電子化した電子クーポンが利用されるようになった。
【0003】
一般的に,電子クーポンを利用するシステムでは,電子クーポンを書き込むことのできるトークン(例えば,ICカード)をユーザに所持させ,ユーザが電子クーポンを店舗で利用する際,店舗に設置された端末装置(例えば,POS)にて,このユーザが所持するトークンから電子クーポンを読み取り,読み取った電子クーポンに対応する特典(例えば,商品やサービスの割引)がこのユーザに供与される。
【0004】
電子クーポンを発行することで商品・サービスの販促活動が行えるようになるが,電子クーポンを利用してマーケティングを行いたいとき,電子クーポンを利用したユーザのユーザ属性を何らかの手法で取得することが必要になる。
【0005】
電子クーポンを利用したユーザのユーザ属性を取得する発明として,例えば,特許文献1において,ユーザの嗜好などのユーザの情報を自動収集して記憶しておき、このユーザの情報を付加した電子クーポンをユーザが所持するICカードに書き込むことで、この電子クーポンが利用された際に、電子クーポンを利用したユーザの情報を取得できるシステムが開示されている。
【0006】
また,特許文献2では,クーポン情報を出力する前に,ユーザの年齢、性別、住んでいる区域名や郵便番号、勤務先や学校の存在する区域名、特定の物やサービスに対する趣向を知るためのアンケート的な情報等のユーザの情報を受付け,このユーザの情報を付加してクーポン情報を出力するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−41932号公報
【特許文献2】特開2003−85431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら,上述した発明では,ユーザ属性を取得するために電子クーポンに付加しているが,電子クーポンを用いてマーケティングを行う際は,商品・サービスを提供する企業とユーザとの相互理解が必要になるため,ユーザ毎に電子クーポンの利用状況を管理すると共に,企業とユーザとがより相互理解できる仕組みが必要となる。
【0009】
そこで,本発明は,ユーザ毎に電子クーポンの利用状況を管理すると共に,企業とユーザとがより相互理解できる仕組みが設けられたマーケティング装置及びマーケティングシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決する第1の発明は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するクーポン発行端末から,前記電子クーポンの発行を要求するユーザのユーザ識別子が含まれるクーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,電子クーポンを処理するクーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えていることを特徴とするマーケティング装置である。
【0011】
更に,第2の発明は,第1の発明において,ユーザに合わせた電子クーポンをユーザに渡せるようにするために,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段が,ユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記クーポン発行端末から受信すると,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする。
【0012】
更に,第3の発明は,第1の発明又は第2の発明のいずれか一つにおいて,電子クーポンの利用回数に応じて,ユーザに渡す電子クーポンの特典を変更するために,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段が,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0013】
更に,第4の発明は,第1の発明から第3の発明のいずれか一つにおいて,電子アンケートの回答率に応じて,ユーザに渡す電子クーポンの特典を変更するために,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段が,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0014】
更に,第5の発明は,第1の発明から第4の発明のいずれか一つにおいて,電子アンケートの回答内容に応じて,ユーザに渡す電子クーポンの特典を変更するために,前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0015】
更に,第6の発明は,ユーザが所持するトークンと,ユーザに係わる情報を一元管理するマーケティング装置と,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するためのクーポン発行端末と,電子クーポンを処理するクーポン処理端末とから少なくとも構成されるマーケティングシステムで,前記トークンは,ユーザを識別するユーザ識別子を記憶し,外部装置を通信する通信インターフェースと,前記電子クーポンを記憶するメモリを備え,前記クーポン発行端末は,装着された前記トークンから読み出したユーザ識別子を含み,表示している電子クーポンリストの中からユーザが選択した前記電子クーポンのクーポン送信要求を前記マーケティング装置へ行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンを前記トークンに書き込むクーポン発行手段を備え,前記クーポン処理端末は,装着された前記トークンから前記電子クーポンとユーザ識別子を読み出し,前記電子クーポンに含まれる前記特典情報で示される処理を実行した後,前記電子クーポンと該ユーザ識別子を前記マーケティング装置へ送信するクーポン処理手段を備え,前記マーケティング装置は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,前記クーポン発行端末から前記クーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,前記クーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
更に,第7の発明は,第6の発明において,前記クーポン発行端末の前記クーポン発行手段は,前記トークンが装着されると,前記トークンから読み出したユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記マーケティング装置に行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンリストを表示し,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする。
【0017】
更に,第8の発明は,第6の発明又は第7の発明のいずれか一つにおいて,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0018】
更に,第9の発明は,第6の発明から第8の発明のいずれか一つにおいて,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0019】
更に,第10の発明は,第6の発明から第9の発明のいずれか一つにおいて,前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする。
【0020】
更に,第11の発明は,第6の発明から第10の発明のいずれか一つにおいて,前記トークンをマルチアプリケーション型のICカードとすることを特徴とする。
【0021】
第6の発明から第10の発明は,第1の発明から第5の発明のマーケティング装置を利用したシステムに係わる発明で,前記トークンをマルチアプリケーション型のICカードとすると,既にユーザが所持しているマルチアプリケーション型のICカードを前記トークンとして利用できる。
【発明の効果】
【0022】
このように,本発明によれば,ユーザ毎に電子クーポンの利用状況を管理すると共に,企業とユーザとがより相互理解できる仕組みが設けられたマーケティング装置及びマーケティングシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】マーケティングシステムの構成を説明する図。
【図2】ユーザが所持するトークンを説明する図。
【図3】ユーザが利用するユーザ端末を説明する図。
【図4】ユーザ登録時におけるユーザ端末の動作を説明するフロー図。
【図5】アンケート回答時におけるユーザ端末の動作を説明するフロー図。
【図6】クーポン発行端末を説明する図。
【図7】電子クーポン発行手段の動作を説明するフロー図。
【図8】クーポン処理端末を説明する図。
【図9】電子クーポン処理手段の動作を説明するフロー図。
【図10】マーケティング装置を説明する図。
【図11】ユーザ登録手段の動作を説明するフロー図。
【図12】電子クーポン管理手段の動作を説明する第1のフロー図。
【図13】電子クーポン管理手段の動作を説明する第2のフロー図。
【図14】電子アンケート管理手段の動作を説明するフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここから,本願発明の実施形態について,本願発明の技術分野に係わる当業者が,本願発明の内容を理解し,本願発明を実施できる程度に説明する。
【0025】
図1は,本実施形態に係わるマーケティングシステム1の構成を説明する図である。図1で図示したマーケティングシステム1は,電子クーポンを利用したマーケティングを行うために開発されたシステムで,このマーケティングシステム1を利用するユーザ7は電子クーポンを記憶するトークン6を所持し,このマーケティングシステム1には,電子クーポンを発行するための装置であるクーポン発行端末4と,電子クーポンを処理するための装置であるクーポン処理端末5と,マーケティングシステム1にユーザ登録するときや,電子クーポンに係わる電子アンケートに回答するときにユーザ7が利用するユーザ端末3と,ユーザ7に係わる情報を一元管理するマーケティング装置2が含まれ,マーケティング装置2と各装置はインターネット8を介して接続されている。
【0026】
図1で図示したマーケティングシステム1において,ユーザ7に係わる情報,例えば,電子クーポンの利用状況等を一元管理するマーケティング装置2を設けるのは,電子クーポンを発行する企業とユーザ7とが相互理解できるように,電子クーポンを利用するユーザ7を主体として,ユーザ7に係わる情報や電子クーポンの利用状況等をユーザ7毎に管理するためである。
【0027】
更に,本実施形態では,電子クーポンを発行する企業とユーザ7とがより相互理解できるように,マーケティング装置2には,電子クーポンを利用したユーザ7に対して電子アンケートを送信する仕組みが設けられ,マーケティング装置2は,ユーザ7に係わる情報として,電子クーポンの利用状況に加え,電子アンケートの回答結果をユーザ7毎に一元管理し,電子アンケートの回答率が高いユーザ7や,有用な回答が得られたユーザ7に対して,通常よりも高い特典の電子クーポンを発行する。
【0028】
このように,図1で図示したマーケティングシステム1によれば,マーケティング装置2が,電子クーポンの利用状況に加え,電子アンケートの回答結果を一元管理することで,電子クーポンを利用したユーザ7の詳細な情報として,ユーザ属性に加えて電子アンケートの回答結果を,電子クーポンの提供する企業に対してフィードバックできるようになる。
【0029】
また,マーケティング装置2が,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答結果に応じて,ユーザ7に送信する電子クーポンの特典を変更すれば,電子クーポンの利用回数が多い,又は,電子アンケートの回答が多いユーザ7をターゲットとしたサンプリングができるようになる。
【0030】
更に,ユーザ7が所持するトークン6をマルチアプリケーション型のICカードとすれば,ユーザ7がマーケティングシステム1を利用するために新規のトークン6を配布しなくても済むようになる。
【0031】
ここから,図1で図示したマーケティングシステム1に含まれる各装置について説明する。図2は,ユーザ7が所持するトークン6を説明する図である。ユーザ7が所持するトークン6は,マーケティングシステム1を利用するユーザ7を識別し,更に,電子クーポンを格納するために利用されるデバイス又は装置で,図2に図示したように,トークン6は,外部装置と通信する通信インターフェース60と,様々な情報を記憶する電気的に書き換え可能な不揮発性のメモリ62(例えば,EEPROM)と,メモリ62へのデータの読み書きを制御する制御回路61を備え,本実施形態においてこのメモリ62には,ユーザ7に固有のユーザ識別子が記憶され,更に,クーポン発行端末4から送信された電子クーポンが記憶される。なお,ユーザ7に固有のユーザ識別子は,トークン6毎に固有な情報を用いることもできる。
【0032】
図2で図示したトークン6の具体的な内容は,トークン6として利用するデバイス又は装置に依存する。図1では,トークン6の一例としてICカードを図示し,ICカードをトークン6とする場合,トークン6の通信インターフェース60はICカード用通信インターフェース(例えば,アンテナやRF回路)になり,トークン6の制御回路61は,ICカードに実装されるICチップのCPU,RAM,ROMなどになり,また,トークン6のメモリ62は,ICカードに実装されるICチップの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ(例えば,EEPOM)になる。
【0033】
なお,トークン6としてマルチアプリケーション型のICカードを用いれば,マルチアプリケーション型のICカードは,クレジットカードなどの金融機関カード,社員証,学生証などに広く利用されているため,ユーザ7が所持しているマルチアプリケーション型のICカードをトークン6として併用できる。
【0034】
当然のことながら,ICカード以外の装置もトークン6として利用でき,例えば,FeliCa(登録商標)に代表され,携帯電話に組み込まれる近接型の非接触ICチップや,USBメモリなどのデバイスもトークン6として利用できるし,電子クーポンのアプリケーションを実装した携帯電話・スマートフォンもトークン6として利用できる。
【0035】
図3は,ユーザ7が利用するユーザ端末3を説明する図である。ユーザ端末3は,マーケティングシステム1にユーザ登録するときや,電子クーポンに係わる電子アンケートに回答するときにユーザ7が利用する装置で,図3に図示したように,ユーザ端末3は,トークン6と通信するトークンインターフェース30と,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェース31と,ユーザ登録時にユーザ属性を入力するためのユーザ属性入力手段32と,マーケティング装置2から受信した電子アンケートに回答するための電子アンケート回答手段33を備えている。
【0036】
図3で図示したユーザ端末3の具体的な内容は,ユーザ端末3として利用する装置に依存する。図1では,図1ではユーザ端末3の一例として,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータを図示し,ユーザ端末3として,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータをユーザ端末3として利用する場合,ICカードリーダとICカードリーダのドライバソフトがトークンインターフェース30になり,パーソナルコンピュータにインストールされているブラウザがユーザ属性入力手段32及び電子アンケート回答手段33になる。
【0037】
当然のことながら,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータ以外の装置をユーザ端末3として利用でき,例えば,携帯電話に組み込まれる近接型の非接触ICチップをトークン6として用いる場合,近接型の非接触ICチップが組み込まれた携帯電話をユーザ端末3として利用できる。
【0038】
図4は,ユーザ登録時におけるユーザ端末3の動作を説明するフロー図で,図5は,電子アンケートの回答時におけるユーザ端末3の動作を説明するフロー図である。
【0039】
ユーザ登録をする際,ユーザ7はユーザ端末3を操作し,マーケティング装置2のユーザ登録用のアドレスへアクセスする(S1)。マーケティング装置2のユーザ登録用のアドレスへアクセスすると,ユーザ登録に必要なユーザ属性(例えば,氏名,性別,年齢,メールアドレス等)の入力に利用する情報(例えば,ウェブページ)をマーケティング装置2からユーザ端末3は受信する(S2)。
【0040】
ユーザ7は,トークン6をユーザ端末3に装着し,ユーザ端末3のユーザ属性入力手段32(例えば,ブラウザ)を操作してユーザ属性の入力し(S3),入力が完了すると,マーケティング装置2から送信されたプログラムによって,トークン6に記憶されたユーザ識別子を読み取り(S4),このユーザ識別子とユーザ属性がマーケティング装置2へ送信され(S5),この手順は終了する。
【0041】
ここから,図5について説明する。ユーザ7が電子クーポンを利用すると,マーケティング装置2はユーザ7のメールアドレスに対して,電子アンケートを実施するための情報が記載された電子メールを送信し,ユーザ端末3はこの電子メールを受信する(S10)。なお,電子メールに,電子アンケートそのものを記載してもよいが,ここでは,電子アンケートを実施するときにアクセスするマーケティング装置2のアドレスが電子メールに記載されているものとする。
【0042】
ユーザ7が,トークン6をユーザ端末3に装着し,ユーザ端末3の電子アンケート回答手段(例えば,ブラウザ)を操作して,電子メールに記載されたマーケティング装置2のアドレスにアクセスすると,マーケティング装置2からユーザ端末3に対して電子アンケートが送信され,ユーザ端末3に電子アンケートが表示される(S11)。
【0043】
ユーザ7がユーザ端末3の電子アンケート回答手段33(例えば,ブラウザ)を操作して電子アンケートの回答を入力し(S12),電子アンケートの回答を入力が完了すると,電子アンケート回答手段33は,トークン6に記憶されたユーザ識別子を読み取り(S13),このユーザ識別子及び電子アンケートの回答をマーケティング装置2へ送信し(S14),この手順は終了する。
【0044】
図6は,クーポン発行端末4を説明する図である。クーポン発行端末4は,電子クーポンを取得するためにユーザ7が利用する装置で,図6に図示したように,クーポン発行端末4は,トークン6と通信するためのトークンインターフェース40と,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェース41と,電子クーポンリストを表示するディスプレイ42と,ユーザ7が電子クーポンを選択するための操作手段43と,マーケティング装置2から受信した電子クーポンをトークン6に発行する電子クーポン発行手段44を備えている。
【0045】
図6で図示したクーポン発行端末4の具体的な内容は,クーポン発行端末4として利用する装置に依存する。図1では,図1ではクーポン発行端末4の一例として,ICカードリーダを備えたデジタルサイネージを図示し,クーポン発行端末4として,ICカードリーダを備えたデジタルサイネージを利用する場合,ICカードリーダとICカードリーダのドライバソフトがトークンインターフェース40になり,デジタルサイネージに備えられたタッチパネルがディスプレイ42と操作手段43になり,電子クーポン発行手段44は,デジタルサイネージに実装されたコンピュータプログラムによって実現される。
【0046】
当然のことながら,ICカードリーダが接続されたデジタルサイネージ以外の装置もクーポン発行端末4として利用でき,例えば,インターネット8上のウェブサイトから電子クーポンを取得する際は,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータをクーポン発行端末4として利用できる。
【0047】
図7は,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44の動作を説明するフロー図である。クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,マーケティング装置2から送信されるなどした広告情報をディスプレイ42に表示すると共に,トークンインターフェース40にトークン6の検知動作を常時行わせている(S20)。
【0048】
トークンインターフェース40にトークン6が装着され,トークンインターフェース40がトークン6を検知すると,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,トークンインターフェース40を用いてユーザ識別子をトークン6から読み出し(S21),トークン6から読み出したユーザ識別子を含む電子クーポンリストの送信要求をマーケティング装置2へ送信する(S22)。
【0049】
電子クーポンリストの送信要求をマーケティング装置2へ送信した後,マーケティング装置2から電子クーポンリストを受信すると,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,電子クーポンリストをディスプレイに表示させる(S23)。
【0050】
そして,ディスプレイに表示された電子クーポンリストの中から,操作手段43によって一つの電子クーポンが選択されると,クーポン発行端末4の電子クーポン発行手段44は,トークン6から読み出したユーザ識別子を含み,ユーザ7が選択した電子クーポンのクーポン送信要求をマーケティング装置2へ行い(S24),マーケティング装置2から受信した電子クーポンをトークン6に書き込むことで(S25),トークン6に電子クーポンを発行してこの手順を終了する。
【0051】
なお,本実施形態において,トークン6に書き込まれる電子クーポンには,電子クーポンを識別するための識別子,電子クーポンの有効期限,電子クーポンの特典内容について示される特典情報が含まれ,電子クーポンをディスプレイに表示させたい場合は,電子クーポンの表示情報が含まれる。
【0052】
図8は,クーポン処理端末5を説明する図である。クーポン処理端末5は,電子クーポンを処理するための装置で,図8に図示したように,クーポン処理端末5は,ネットワーク通信するためのネットワークインターフェース51と,トークン6と通信するトークンインターフェース50と,トークン6に記憶された電子クーポンを処理するための電子クーポン処理手段52を備えている。
【0053】
図8で図示したクーポン処理端末5の具体的な内容は,クーポン処理端末5として利用する装置に依存する。図1では,図1ではクーポン処理端末5の一例として,ICカードリーダを備えたPOS端末を図示し,クーポン処理端末5として,ICカードリーダを備えたPOS端末を利用する場合,ICカードリーダとICカードリーダのドライバソフトがトークンインターフェース50になり,電子クーポン処理手段52は,POS端末に実装されたコンピュータプログラムによって実現される。
【0054】
当然のことながら,ICカードリーダが接続されたPOS端末以外の装置もクーポン処理端末5として利用でき,例えば,インターネット8上のウェブサイト(例えば,仮想店舗)で電子クーポンを取得する際は,ICカードリーダが接続されたパーソナルコンピュータをクーポン処理端末5として利用できる。
【0055】
図9は,クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52の動作を説明するフロー図である。クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52は,ユーザ7が商品・サービスを購入するときに作動する手段で,クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52は,トークンインターフェース50にトークン6の検知を常時行わせている(S30)。
【0056】
クーポン処理端末5にトークン6が装着されて,トークンインターフェース50がトークン6を検知すると,クーポン処理端末5の電子クーポン処理手段52は,トークンインターフェース50を用いてユーザ識別子と電子クーポンをトークン6から読み出し(S31),トークン6から読み出した電子クーポンの中から,ユーザ7が購入する商品・サービスに対応する電子クーポンを検索する(S32)。
【0057】
トークン6から読み出した電子クーポンの中から,ユーザ7が購入する商品・サービスに対応する電子クーポンが検索できた場合,電子クーポン処理手段52は,この電子クーポンの特典情報で示される特典(例えば,商品・サービスの割引)をユーザ7に供与する処理を実行した後(S33),トークン6からこの電子クーポンを消去すると共に(S34),処理した電子クーポンとユーザ識別子をマーケティング装置2に送信して(S35),この手順を終了する。
【0058】
図10は,マーケティング装置2を説明する図である。マーケティング装置2は,ユーザ7に係わる情報を一元管理するために設置され,CPU,RAM,入力デバイス(例えば,キーボード),ポィンティングデバイス(例えば,マウス)及びデータ記憶装置(例えば,ハードディスク)を備えた汎用的なコンピュータで実現される装置で,コンピュータプログラムによって実現される機能として,ユーザ7を登録するために設けられるユーザ登録手段20と,電子クーポンを管理するために設けられる電子クーポン管理手段21と,電子アンケートを管理するために設けられる電子アンケート管理手段22を備え,これらの手段によって操作されるDB(DB: DataBase)として,ユーザ7に係わる情報をユーザ7毎に記憶するユーザDB23と,マーケティング装置2で取り扱う電子クーポンを記憶する電子クーポンDB24と,ユーザ7に送信する電子アンケートとを記憶する電子アンケートDB25を備えている。
【0059】
本実施形態において,マーケティング装置2のユーザ登録手段20はウェブアプリケーションで実現される手段で,図11は,マーケティング装置2のユーザ登録手段20の動作を説明するフロー図である。
【0060】
ユーザ端末3から,マーケティング装置2のユーザ登録用のアドレスにアクセスがあると,マーケティング装置2のユーザ登録手段20が作動し,マーケティング装置2のユーザ登録手段は,ユーザ属性として,ユーザ7の氏名,住所,性別,年齢及び嗜好のジャンル等のユーザ属性をユーザ7に入力させる情報(例えば,ウェブページ)と,ユーザ端末3に接続されたトークン6に記憶されたユーザ識別子を読み出すプログラムをユーザ端末3に送信し(S40),ユーザ端末3からユーザ識別子及びユーザ属性を受信すると,このユーザ識別子に対応したユーザファイルをユーザDB23に新規生成し(S41),このユーザ属性をユーザファイルに書き込む処理を行うことで,ユーザ登録要求したユーザ7を登録し(S42),この手順を終了する。
【0061】
本実施形態において,ユーザファイルはXML(eXtensible Markup Language)などのマークアップ言語で記述されるデータファイルで,ユーザファイルには,ユーザ登録時にユーザ7から得られたユーザ属性と,クーポン発行端末4を用いてユーザ7が電子クーポンを取得する毎に生成されるクーポン取得履歴と,クーポン処理端末5に用いてユーザ7が電子クーポンを利用する毎に生成されるクーポン処理履歴と,電子アンケートのアドレスをユーザ7のメールアドレスに送信する毎に生成されるアンケート送信履歴と,ユーザ端末3から電子アンケートの回答を受信する毎に生成されるアンケート回答履歴が含まれる。
【0062】
ユーザファイルに含まれるユーザ属性には,ユーザ7の氏名,性別,年齢,住所,メールアドレス,及び,ユーザ7の嗜好ジャンルなどが含まれる。また,クーポン取得履歴には,電子クーポンの取得日やクーポン発行端末4の識別子などが付与されて,ユーザ7が取得した電子クーポンが記述され,クーポン処理履歴には,電子クーポンの処理日やクーポン処理端末5の識別子などが付与されて,ユーザ7が利用した電子クーポンが記述される。
【0063】
更に,アンケート送信履歴には,電子アンケートのアドレスを送信した送信日などが付与されて,ユーザ7宛の電子メールに記述した電子アンケートのアドレスが記述され,アンケート回答履歴には,電子アンケートの回答の受信日などが付与されて,ユーザ7から送信された電子アンケートの回答が記述される。
【0064】
電子クーポンを管理する電子クーポン管理手段21は,マーケティング装置2を動作させるためのコンピュータプログラムで実現される手段で,ユーザ7が電子クーポンを取得したときや,ユーザ7が電子クーポンを利用ときにユーザDB23を更新する。
【0065】
図12は,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21の動作を説明する第1のフロー図である。マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21を作動させるアドレスに対して,クーポン発行端末4から電子クーポンリストの送信要求を受信すると(S50),マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が作動し,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,このユーザ識別子に対応するユーザファイルをユーザDB23から検索することで,ユーザ識別子に対応するユーザ7のユーザ属性を取得する(S51)。
【0066】
ユーザ識別子に対応するユーザ7のユーザ属性を取得すると,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,このユーザ属性に適合する電子クーポンを電子クーポンDB24から検索し(S52),検索結果を電子クーポンリストとしてクーポン発行端末4へ送信する(S53)。
【0067】
マーケティング装置2からクーポン発行端末4へ送信する電子クーポンリストは,固定の内容でもよいが,ユーザ属性に適合する電子クーポンのリストとすることで,クーポン発行端末4を操作するユーザ7に適合した電子クーポンをクーポン発行端末4に表示させることができるようになる。
【0068】
本実施形態において,電子クーポンDB24に記憶されている電子クーポンには,電子クーポン管理手段が,電子クーポンを検索するために利用する検索データ(例えば,電子クーポンの内容に係わるキーワード)が付与されている。
【0069】
ユーザ属性に適合する電子クーポンファイルを検索する際,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,ユーザ属性の内容と電子クーポンのキーワードとのマッチング度などが演算され,マッチング度の高い順に数個の電子クーポンを検索する。
【0070】
電子クーポンリストを送信した後に,クーポン発行端末4からクーポン送信要求を受信すると(S54),マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21は,クーポン送信要求に含まれる電子クーポンの識別子に対応する電子クーポンを電子クーポンDB24から検索する(S55)。
【0071】
電子クーポンを電子クーポンDB24から検索すると,電子クーポン管理手段21は,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答結果に応じて,電子クーポンの特典情報を変更し(S56),特典情報を変更した後の電子クーポンをクーポン発行端末4に対して送信すると共に(S57),クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子で特定されるユーザファイルに,この電子クーポンのクーポン取得履歴を追加することで,ユーザ識別子に関連付けてクーポン取得履歴を記憶し(S58),この手順を終了する。
【0072】
マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21には,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答内容に応じて,電子クーポンの特典を高めるアルゴリズムが実装されて,このアルゴリズムに従い,電子クーポンの特典情報が更新される。
【0073】
例えば,電子クーポンの検索データに複数の特典情報を含ませておき,電子クーポンの利用状況を利用回数や電子アンケートの回答回数として,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が,利用回数が多いほど特典の高い特典情報を選択するようにすることもできる。また,電子クーポンの提供元なる企業側で電子アンケートの回答に点数を付け,電子アンケートの受信履歴にこの点数を付与しておけば,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が,電子アンケートの回答に付与された点数に応じて特典情報を選択するようにすることもできる。
【0074】
図13は,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21の動作を説明する第2のフロー図である。ユーザ7が利用した電子クーポンとユーザ7のユーザ識別子が,マーケティング装置2に対してクーポン処理端末5から送信されると,電子クーポン管理手段21は,このユーザ識別子に対応するユーザファイルをユーザDBから検索し(S60),ユーザ7が利用した電子クーポンとこの時の日時を含むクーポン処理履歴を検索したユーザファイルに追加することで,ユーザ識別子に関連付けてクーポン処理履歴を記憶し(S61),この手順を終了する。
【0075】
マーケティング装置2の電子クーポン管理手段22が,電子クーポンの取得・利用状況をユーザ7毎に管理することで,電子クーポンの提供元となる企業に対して,電子クーポンの取得・利用状況をユーザ7毎にフィードバックすることができるようになる。
【0076】
また,本実施形態のように,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶しておけば,電子クーポンの提供元となる企業に対して,電子クーポンの取得・利用したユーザ7のユーザ属性をフィードバックすることができるようになる。
【0077】
更に,マーケティング装置2の電子クーポン管理手段21が,電子クーポンの利用状況や電子アンケートの回答結果に応じて,ユーザ7に送信する電子クーポンの特典を変更すれば,電子クーポンの利用回数が多い,又は,電子アンケートの回答が多いユーザ7をターゲットとしたサンプリングができるようになる。
【0078】
次に,マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22について説明する。マーケティング装置2のアンケート管理手段22は,マーケティング装置2を動作させるためのコンピュータプログラムで実現され,ユーザ7に対して電子アンケートを送信したときや,ユーザ7から電子アンケートの回答を受信したときにユーザDB23を更新する。
【0079】
図14は,マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22の動作を説明するフロー図である。マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22は,定められた一定期間が経過すると,ユーザDBの内容を参照し,一定期間中にクーポン処理履歴が追加されたユーザファイルを検索することで,一定期間中にクーポン処理履歴が関連付けて記憶されたユーザ識別子を検索する(S70)。
【0080】
そして,検索したユーザファイル毎に,一定期間中に追加されたクーポン処理履歴に対応する電子アンケートを検索し,ユーザファイルに記載されたメールアドレスに対して,この電子アンケートを実行するための情報(ここでは,マーケティング装置2のアドレス)が記述された電子メールを送信する(S71)。
【0081】
本実施形態において,電子アンケートDB25に記憶されている電子アンケートには,ユーザ端末3に表示させる電子アンケートに加え,電子アンケートを実施するときのアドレス及び電子アンケートを検索するときに利用する検索データが付与されている。
【0082】
電子アンケートを検索に利用する検索データとして,電子アンケートに対応する電子クーポンのクーポン識別子を利用してもよいが,電子アンケートに係わるキーワードを検索データとしてもよい。
【0083】
電子アンケートを検索に利用する検索データとして,電子アンケートに対応する電子クーポンのクーポン識別子を含ませる場合,電子アンケート管理手段22は,電子クーポンの処理履歴に記述されている電子クーポンの識別子を検索データに含む電子アンケートを検索する。また,電子アンケートに係わるキーワードを検索データとする場合,クーポン処理履歴に記述されている電子クーポンの識別子で特定される電子クーポンのキーワードと電子アンケートのキーワードとのマッチング度などが演算され,マッチング度の最も高い電子アンケートが検索される。
【0084】
ユーザ7のメールアドレスに対してこの電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信した後,電子アンケートを実施するためのマーケティング装置2のアドレスにユーザ端末3がアクセスするなどして,ユーザ端末3からアンケートの回答とユーザ識別子を受信すると(S72),マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22は,ユーザ端末3から受信したユーザ識別子に対応するユーザファイルにこのアンケートの回答に対応するアンケート回答履歴を追加することで,ユーザ識別子に関連付けてアンケート回答履歴を記憶して(S73),この手順は終了する。
【0085】
マーケティング装置2の電子アンケート管理手段22が,電子アンケートの送信・回答状況をユーザ7毎に管理することで,電子クーポンの提供元となる企業に対して,電子アンケートの回答をフィードバックすることができるようになる。
【符号の説明】
【0086】
1 マーケティングシステム
2 マーケティング装置
20 ユーザ登録手段
21 電子クーポン管理手段
22 電子アンケート管理手段
23 ユーザDB
24 電子クーポンDB
25 電子アンケートDB
3 ユーザ端末
30 トークンインターフェース
31 ネットワークインターフェース
32 ユーザ属性入力手段
33 アンケート回答手段
4 クーポン発行端末
40 トークンインターフェース
41 ネットワークインターフェース
42 ディスプレイ
43 操作手段
44 電子クーポン発行手段
5 クーポン処理端末
50 トークンインターフェース
51 ネットワークインターフェース
52 電子クーポン処理手段
6 トークン
60 通信インターフェース
61 制御回路
62 メモリ
7 ユーザ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するクーポン発行端末から,前記電子クーポンの発行を要求するユーザのユーザ識別子が含まれるクーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,電子クーポンを処理するクーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えていることを特徴とするマーケティング装置。
【請求項2】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,ユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記クーポン発行端末から受信すると,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする,請求項1に記載のマーケティング装置。
【請求項3】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項1又は請求項2に記載のマーケティング装置。
【請求項4】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のマーケティング装置。
【請求項5】
前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項1から請求4のいずれか一つに記載のマーケティング装置。
【請求項6】
ユーザが所持するトークンと,ユーザに係わる情報を一元管理するマーケティング装置と,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するためのクーポン発行端末と,電子クーポンを処理するクーポン処理端末とから少なくとも構成されるマーケティングシステムであって,
前記トークンは,ユーザを識別するユーザ識別子を記憶し,外部装置を通信する通信インターフェースと,前記電子クーポンを記憶するメモリを備え,
前記クーポン発行端末は,装着された前記トークンから読み出したユーザ識別子を含み,表示している電子クーポンリストの中からユーザが選択した前記電子クーポンのクーポン送信要求を前記マーケティング装置へ行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンを前記トークンに書き込むクーポン発行手段を備え,
前記クーポン処理端末は,装着された前記トークンから前記電子クーポンとユーザ識別子を読み出し,前記電子クーポンに含まれる前記特典情報で示される処理を実行した後,前記電子クーポンと該ユーザ識別子を前記マーケティング装置へ送信するクーポン処理手段を備え,
前記マーケティング装置は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,前記クーポン発行端末から前記クーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,前記クーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えている,ことを特徴とするマーケティングシステム。
【請求項7】
前記クーポン発行端末の前記クーポン発行手段は,前記トークンが装着されると,前記トークンから読み出したユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記マーケティング装置に行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンリストを表示し,
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする,請求項6に記載のマーケティングシステム。
【請求項8】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項6又は請求項7に記載のマーケティングシステム。
【請求項9】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項6から請求項8のいずれか一つに記載のマーケティングシステム。
【請求項10】
前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項6から請求9のいずれか一つに記載のマーケティングシステム。
【請求項11】
前記トークンをマルチアプリケーション型のICカードとすることを特徴とする,請求項6から請求項10のいずれか一つに記載のマーケティングシステム。
【請求項1】
ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するクーポン発行端末から,前記電子クーポンの発行を要求するユーザのユーザ識別子が含まれるクーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,電子クーポンを処理するクーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えていることを特徴とするマーケティング装置。
【請求項2】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,ユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記クーポン発行端末から受信すると,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする,請求項1に記載のマーケティング装置。
【請求項3】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項1又は請求項2に記載のマーケティング装置。
【請求項4】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のマーケティング装置。
【請求項5】
前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項1から請求4のいずれか一つに記載のマーケティング装置。
【請求項6】
ユーザが所持するトークンと,ユーザに係わる情報を一元管理するマーケティング装置と,ユーザに供与する特典情報が含まれる電子クーポンを発行するためのクーポン発行端末と,電子クーポンを処理するクーポン処理端末とから少なくとも構成されるマーケティングシステムであって,
前記トークンは,ユーザを識別するユーザ識別子を記憶し,外部装置を通信する通信インターフェースと,前記電子クーポンを記憶するメモリを備え,
前記クーポン発行端末は,装着された前記トークンから読み出したユーザ識別子を含み,表示している電子クーポンリストの中からユーザが選択した前記電子クーポンのクーポン送信要求を前記マーケティング装置へ行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンを前記トークンに書き込むクーポン発行手段を備え,
前記クーポン処理端末は,装着された前記トークンから前記電子クーポンとユーザ識別子を読み出し,前記電子クーポンに含まれる前記特典情報で示される処理を実行した後,前記電子クーポンと該ユーザ識別子を前記マーケティング装置へ送信するクーポン処理手段を備え,
前記マーケティング装置は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,更に,前記クーポン発行端末から前記クーポン送信要求を受信すると,該クーポン送信要求に対応する前記電子クーポンを前記クーポン発行端末へ送信する共に,該クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン取得履歴を記憶し,前記クーポン処理端末から前記電子クーポンとユーザ識別子を受信すると,該ユーザ識別子に関連付けて該前記電子クーポンを含むクーポン処理履歴を記憶する前記電子クーポン管理手段と,一定期間が経過する毎に,一定期間内に前記クーポン処理履歴が記憶されたユーザ識別子を特定し,該ユーザ識別子に関連付けて記憶しているメールアドレスに対し,該クーポン処理履歴に対応する電子アンケートを実施するための情報が記述された電子メールを送信し,該情報を含むアンケート送信履歴と,前記電子アンケートの回答を受信したときは該電子アンケートの回答を含むアンケート回答履歴を,ユーザ識別子に関連付けて記憶する電子アンケート管理手段を備えている,ことを特徴とするマーケティングシステム。
【請求項7】
前記クーポン発行端末の前記クーポン発行手段は,前記トークンが装着されると,前記トークンから読み出したユーザ識別子を含む前記電子クーポンリストの送信要求を前記マーケティング装置に行い,前記マーケティング装置から受信した前記電子クーポンリストを表示し,
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,ユーザ識別子に関連付けてユーザ属性を記憶し,前記電子クーポンリストの送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられたユーザ属性に基づく検索結果を前記電子クーポンリストとして前記クーポン発行端末へ送信することを特徴とする,請求項6に記載のマーケティングシステム。
【請求項8】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けられた前記クーポン処理履歴の数に応じて,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項6又は請求項7に記載のマーケティングシステム。
【請求項9】
前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート送信履歴と前記アンケート回答履歴から算出される回答率に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項6から請求項8のいずれか一つに記載のマーケティングシステム。
【請求項10】
前記マーケティング装置が記憶している前記アンケート回答履歴には,前記電子アンケートの回答に対する点数が付与され,前記マーケティング装置の前記電子クーポン管理手段は,前記クーポン発行端末に前記電子クーポンを送信する前に,前記クーポン送信要求に含まれるユーザ識別子に関連付けて記憶している前記アンケート回答履歴に付与された点数に従い,前記クーポン発行端末に送信する前記電子クーポンの前記特典情報を変更することを特徴とする,請求項6から請求9のいずれか一つに記載のマーケティングシステム。
【請求項11】
前記トークンをマルチアプリケーション型のICカードとすることを特徴とする,請求項6から請求項10のいずれか一つに記載のマーケティングシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−242843(P2011−242843A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111945(P2010−111945)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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