説明

ミシンの補助収納箱

【課題】ミシン本体部に着脱可能であり、縫製中であっても付属品等の小物を出し入れすることができるミシンの補助収納箱を提供する。
【解決手段】上下2つの筐体を、互いに摺動することが可能に連結してある。上側の筐体11は、一方の端部においてミシン本体部と連結することが可能な連結部116を設けてあり、下側の筐体12は、上側の筐体11とミシン本体部とを連結した場合に、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能に上側の筐体11と連結してあり、一方の端部とは反対側に位置する下側の筐体12に付属品を収納する収納部122を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシン本体部に着脱可能であり、ミシンの付属品等(押え足等)の小物を収納することができるミシンの補助収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
小型ミシンでは、縫製時に布送りする加工布を広げるスペースが足りないことが多い。そこで、多くの場合、着脱可能な補助テーブル等を取り付けて、加工布を広げることが可能なスペースを確保することにより、安定して布送りすることができるよう工夫している。
【0003】
一方、補助テーブル等には、ミシンの付属品等の紛失を防止するために、付属品等の収納部を設けてあることが多い。例えば特許文献1では、ミシンベッド部に装着することが可能な補助カバーが開示されている。特許文献1に開示されている補助カバーの内部には、蓋部材で上方から開閉可能に覆われた収納部が形成され、蓋部材を上方へ取り外すことで収納部に収納した付属品等の小物を取り出すことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−271827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示してある補助カバーでは、ミシンベッド部に補助カバーを装着して縫製する場合に収納部の蓋部材が加工布の下に位置するので、縫製中には付属品等の小物を出し入れすることができないという問題点があった。例えば収納部に収納してある付属品が必要となった場合、縫製中の加工布を一度外してから付属品を取り出し、改めて加工布を補助カバー上に広げて縫製する等、作業が煩雑になる。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ミシン本体部に着脱可能であり、縫製中であっても付属品等の小物を出し入れすることができるミシンの補助収納箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために第1発明に係るミシンの補助収納箱は、上下2つの筐体を、互いに摺動することが可能に連結してあるミシンの補助収納箱であって、上側の筐体は、一方の端部においてミシン本体部と連結することが可能な連結部を設けてあり、下側の筐体は、前記上側の筐体と前記ミシン本体部とを連結した場合に、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能に前記上側の筐体と連結してあり、前記一方の端部とは反対側に位置する下側の筐体に付属品を収納する収納部を備えることを特徴とする。
【0008】
第1発明では、上下2つの筐体を、互いに摺動することが可能に連結してある。上側の筐体は、一方の端部においてミシン本体部と連結することが可能な連結部を設けてあり、下側の筐体は、上側の筐体とミシン本体部とを連結した場合に、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能に上側の筐体と連結してあり、一方の端部とは反対側に位置する下側の筐体に付属品を収納する収納部を備えている。これにより、ミシン本体部に連結して加工布を縫製している場合であっても、加工布の布送り方向に下側の筐体が摺動して収納部が引き出されることがないので、収納部の開閉が縫製中の加工布に邪魔されることがなく、収納部に収納している付属品等の小物を出し入れすることが可能となる。
【0009】
また、第2発明に係るミシンの補助収納箱は、第1発明において、前記上側の筐体は、平面視した場合に略コの字状となるよう切り込み部を設けてあり、該切り込み部に前記ミシン本体部が嵌入するように形成してあることを特徴とする。
【0010】
第2発明では、上側の筐体は、平面視した場合に略コの字状となるよう切り込み部を設けてあり、該切り込み部にミシン本体部が嵌入するように形成してあるので、下側の筐体を、加工布の布送り方向と交差する方向であって、ミシン本体部側から離れる方向へ摺動させることができる。したがって、ミシン本体部に連結して加工布を縫製している場合であっても、加工布の布送り方向に下側の筐体が摺動して収納部が引き出されることがないので、収納部の開閉が縫製中の加工布に邪魔されることがなく、収納部に収納している付属品等の小物を出し入れすることが可能となる。
【0011】
また、第3発明に係るミシンの補助収納箱は、第1又は第2発明において、前記上側の筐体又は前記下側の筐体のいずれかに、上下2つの筐体を互いに摺動させることが可能なガイドレールを備え、該ガイドレールを備えていない前記上側の筐体又は前記下側の筐体のいずれかに、前記ガイドレールに沿って移動することが可能な大きさの複数のローラを設けてあり、前記ガイドレールには、前記ローラが乗り越えることが可能な複数の突起部を所定の位置に配置してあることを特徴とする。
【0012】
第3発明では、上側の筐体又は下側の筐体のいずれかに、上下2つの筐体を互いに摺動させることが可能なガイドレールを備え、該ガイドレールを備えていない上側の筐体又は下側の筐体のいずれかに、ガイドレールに沿って移動することが可能な大きさの複数のローラを設けてある。ガイドレールには、ローラが乗り越えることが可能な複数の突起部を所定の位置に配置してあるので、ローラが突起部に引っ掛かることにより下側の筐体が一気に摺動することを防止することができ、収納部に収納してある付属品等の小物が飛び出したり、摺動の衝撃で破損したりすることを未然に回避することが可能となる。
【0013】
また、第4発明に係るミシンの補助収納箱は、第1乃至第3発明のいずれか1つにおいて、前記下側の筐体は、前記上側の筐体に収容された状態で、前記下側の筐体の摺動をロックするロック部材を備えることを特徴とする。
【0014】
第4発明では、下側の筐体が上側の筐体に収容された状態で、下側の筐体の摺動をロックするロック部材を備えるので、補助収納箱を取り付けたままミシンを移動させる場合等に下側の筐体が摺動して収納部が引き出されることがなく、収納部に収納してある付属品等の小物の飛び出しによる紛失、破損等を未然に回避することが可能となる。
【0015】
また、第5発明に係るミシンの補助収納箱は、第4発明において、前記下側の筐体を、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動させる付勢力を与える付勢部材を備え、前記ロック部材のロックが解除された場合、前記付勢部材の付勢力により前記下側の筐体を摺動させることを特徴とする。
【0016】
第5発明では、下側の筐体を、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動させる付勢力を与える付勢部材を備えており、ロック部材のロックが解除された場合、付勢部材の付勢力により下側の筐体を摺動させるので、ロック部材によるロックを解除した場合に手動で下側の筐体を摺動させる等の作業を行うことなく、容易に収納部を引き出すことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、下側の筐体は、上側の筐体とミシン本体部とを連結した場合に、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能に上側の筐体と連結してあり、一方の端部とは反対側に位置する下側の筐体に付属品を収納する収納部を備えている。これにより、ミシン本体部に連結して加工布を縫製している場合であっても、加工布の布送り方向に下側の筐体が摺動して収納部が引き出されることがないので、収納部の開閉が縫製中の加工布に邪魔されることがなく、収納部に収納している付属品等の小物を出し入れすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の部品構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の上側の筐体の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のボタン部の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の下側の筐体の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のガイドレールの構成を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のストッパの構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の開閉ボタンの構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の開閉機構の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の部品構成を示す斜視図である。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態に係るミシンの補助収納箱は、上側の筐体11と、下側の筐体12とで構成されている。上側の筐体11には、下側の筐体12を摺動させることが可能なガイドレール13が下側の筐体12側に備えてある。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の上側の筐体11の構成を示す斜視図である。図2に示すように、上側の筐体11には、平面視した場合に略コの字状となるように切り込み部111を設けてあり、切り込み部111に針板等を配置してあるミシンのミシン本体部(ミシンベッド部)が嵌入するように形成してある。上側の筐体11の上面には、ミシン本体部から延伸するように滑らかな傾斜が形成されており、縫製時に加工布を円滑に布送りできるようになっている。
【0022】
また、上側の筐体11には、ミシン本体部と連結・離脱する鉤部(連結部)116を有するボタン部113を挿入する孔部112を設けてある。ボタン部113は、支持部材114と圧縮バネ等の付勢部材115とを介して、付勢部材115を圧縮した状態で取り付けることにより上方へ付勢されている。付勢力に抗してボタン部113を押し下げることにより鉤部116がミシン本体部から離脱し、ミシン本体部と補助収納箱とを分離することができる。
【0023】
図3は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のボタン部113の構成を示す斜視図である。図3に示すように、ボタン部113は、ユーザが押し下げることが可能な円筒部117と、ミシン本体部と係合する鉤部116とで構成されている。付勢力に抗して円筒部117が押し下げられることにより鉤部116が下降し、ミシン本体部との係合が外れる。
【0024】
また、鉤部116は、先端から円筒部117側へ向かってテーパが設けてあるので、ミシン本体部と係合させる場合、補助収納箱をミシン本体部へ移動させるにつれ、鉤部116のテーパにミシン本体部が接触した時点で鉤部116が押し下げられ、ミシン本体部と鉤部116との係合部分に差し掛かった時点で付勢部材115(図1参照)の付勢力により鉤部116が上昇する。したがって、鉤部116とミシン本体部とが係合する。
【0025】
図1に戻って、下側の筐体12は、ミシン本体部を支持する支持部121と、付属品等の小物を収納する収納部122とを備えている。支持部121は、上側の筐体11の切り込み部111と、平面視した形状が同じとなるよう形成されている。
【0026】
また、下側の筐体12は、上側の筐体11とミシン本体部とを連結した場合に、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能に上側の筐体11と連結してある。図4は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の下側の筐体12の構成を示す斜視図である。図4に示すように、上側の筐体11とミシン本体部とを連結する側(上側の筐体11の一方の端部)とは反対側に位置する下側の筐体12に付属品を収納する収納部122を備えている。収納部122を上側の筐体11とミシン本体部とを連結する側とは反対側に位置する下側の筐体12に備えることにより、上側の筐体11とミシン本体部とを連結した状態で加工布を縫製している場合であっても、加工布の布送り方向に下側の筐体12が摺動して収納部122が引き出されることがないので、収納部122の開閉が縫製中の加工布に邪魔されることがなく、収納部122に収納している付属品等の小物を出し入れすることが可能となる。
【0027】
図1に戻って、本実施の形態では、上側の筐体11にガイドレール13を備えており、ガイドレール13を備えていない下側の筐体12には、ガイドレール13に沿って移動することが可能な複数のローラ14を設けてある。ローラ14は、ローラ支持台15に設けてあり、ローラ支持台15は、上側の筐体11のガイドレール13に沿って直線的に配置されている。
【0028】
ガイドレール13には、ローラ14が乗り越えることが可能な複数の突起部131が所定の位置に配置してある。図5は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のガイドレール13の構成を示す模式図である。図5(a)は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のガイドレール13の断面を模式的に示す部分拡大図であり、図5(b)は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のガイドレール13の部分正面図である。
【0029】
図5(a)に示すように、ガイドレール13に沿って移動する場合、ローラ14は突起部131に当接する。突起部131をローラ14が乗り越えることが可能な大きさにしておくことで、少し強い力を加えるだけで下側の筐体12を加工布の布送り方向と交差する方向に摺動させることができ、収納部122を引き出す又は押し込むことができる。
【0030】
このような突起部131を、図5(b)に示すように、ガイドレール13の所定の位置に点在させて配置しておくことにより、下側の筐体12が一気に摺動することを防止することができ、収納部122に収納してある付属品等の小物が飛び出したり、摺動の衝撃で破損したりすることを未然に回避することが可能となる。
【0031】
図1に戻って、下側の筐体12は、上側の筐体11に収容された状態で下側の筐体12の摺動をロックするロック部材16を設けてある。ロック部材16は、開閉ボタン161、ストッパ162、カバー163で構成されている。
【0032】
ストッパ162はカバー163の孔部を介して上方へ突出しており、圧縮バネ等の付勢部材を圧縮した状態で取り付けることによりカバー163の上方へ付勢されている。上方へ突出したストッパ162の先端は、上側の筐体11の裏側に設けてある突起部(図示せず)に係合することができる。
【0033】
図6は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱のストッパ162の構成を示す斜視図であり、図7は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の開閉ボタン161の構成を示す斜視図である。開閉ボタン161は、圧縮バネ等の付勢部材を圧縮した状態で下側の筐体12に取り付けることにより、下側の筐体12の外周側へ付勢されている。同様に、ストッパ162は、圧縮バネ等の付勢部材を圧縮した状態でカバー163に取り付けることにより、上方へ付勢されている。開閉ボタン161を付勢力に抗して下側の筐体12側へ押し込んだ場合、図7に示す開閉ボタン161の傾斜部165が、図6に示すストッパ162の傾斜部164と当接し、開閉ボタン161の傾斜部165がストッパ162の傾斜部164に沿って摺動することにより、ストッパ162は付勢力に抗して下降する。これにより、ストッパ162の先端が上側の筐体11の裏側に設けてある突起部(図示せず)から外れ、下側の筐体12のロックが解除され、付勢部材の付勢力により下側の筐体12が摺動して収納部122を引き出すことができるようになる。
【0034】
ロック部材16を備えることにより、下側の筐体12が上側の筐体11に収容された状態で、下側の筐体12の摺動をロックすることができ、補助収納箱を取り付けたままミシンを移動させる場合等に下側の筐体12が摺動して収納部122が引き出されることがなく、収納部122に収納してある付属品等の小物の飛び出しによる紛失、破損等を未然に回避することが可能となる。
【0035】
また、ロック部材16の開閉ボタン161によりロックを解除した場合に、付勢部材の付勢力により下側の筐体12を摺動させて、自動で収納部122を引き出すことができる開閉機構を備えることが好ましい。図8は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の開閉機構の構成を示す斜視図である。
【0036】
図8(a)は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の、上側の筐体11に収容された下側の筐体12の摺動をロックした状態を示す斜視図であり、図8(b)は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の、上側の筐体11に収容された下側の筐体12の摺動をロックした状態での開閉機構の構成を示す斜視図である。開閉機構81は、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能なピン82、ピン82を下側の筐体12の外周側(図8の左方向)へ付勢するバネ(付勢部材)83、バネ83と連動する固定部材85で構成されている。
【0037】
固定部材85は、上側の筐体11にネジ止めにより固定されている。下側の筐体12の摺動がロックされている状態、すなわち開閉ボタン161が下側の筐体12側へ押し込まれる前には、固定部材85がピン82の一端821を介して下側の筐体12の内壁に接触しているので、ピン82の中間ワッシャ822によりバネ83が圧縮されて、ピン82は下側の筐体12の外周側へ付勢されている。
【0038】
図8(c)は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の、下側の筐体12の摺動のロックを解除した状態を示す斜視図であり、図8(d)は、本発明の実施の形態に係るミシンの補助収納箱の、下側の筐体12の摺動のロックを解除した状態での開閉機構81の構成を示す斜視図である。開閉ボタン161が下側の筐体12側へ押し込まれることにより、下側の筐体12の摺動のロックが解除され、バネ83の付勢力によりピン82は下側の筐体12を外周側(図8の左方向)へ摺動させる。
【0039】
つまり、開閉ボタン161を下側の筐体12側へ押し込むだけで、ピン82は下側の筐体12の外周側へ摺動し、ピン82の摺動によって下側の筐体12を摺動させる。よって、手動で下側の筐体12を摺動する等の作業を行うことなく、自動で収納部122を引き出すことができる。
【0040】
以上のように、本実施の形態によれば、下側の筐体12は、上側の筐体11とミシン本体部とを連結した場合に、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能に上側の筐体11と連結してあり、上側の筐体11のミシン本体部と連結することが可能な連結部を設けてある端部(一方の端部)とは反対側に位置する下側の筐体12に付属品を収納する収納部122を備えている。これにより、ミシン本体部に連結して加工布を縫製している場合であっても、加工布の布送り方向に下側の筐体12が摺動して収納部122が引き出されることがないので、収納部122の開閉が縫製中の加工布に邪魔されることがなく、収納部122に収納している付属品等の小物を出し入れすることが可能となる。
【0041】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において上記実施の形態に種々の変更を付加した形態で実施することが可能である。例えば上述した実施の形態では、上側の筐体11に摺動することが可能なガイドレール13を、下側の筐体12にガイドレール13に沿って移動することが可能な複数のローラ14を設けてあるが、下側の筐体12に摺動することが可能なガイドレール13を、上側の筐体11にガイドレール13に沿って移動することが可能な複数のローラ14を設けても良いことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0042】
11 上側の筐体
12 下側の筐体
13 ガイドレール
14 ローラ
15 ローラ支持台
16 ロック部材
83 バネ(付勢部材)
122 収納部
111 切り込み部
116 鉤部(連結部)
131 突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下2つの筐体を、互いに摺動することが可能に連結してあるミシンの補助収納箱であって、
上側の筐体は、一方の端部においてミシン本体部と連結することが可能な連結部を設けてあり、
下側の筐体は、前記上側の筐体と前記ミシン本体部とを連結した場合に、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動することが可能に前記上側の筐体と連結してあり、前記一方の端部とは反対側に位置する下側の筐体に付属品を収納する収納部を備えることを特徴とするミシンの補助収納箱。
【請求項2】
前記上側の筐体は、平面視した場合に略コの字状となるよう切り込み部を設けてあり、該切り込み部に前記ミシン本体部が嵌入するように形成してあることを特徴とする請求項1に記載のミシンの補助収納箱。
【請求項3】
前記上側の筐体又は前記下側の筐体のいずれかに、上下2つの筐体を互いに摺動させることが可能なガイドレールを備え、該ガイドレールを備えていない前記上側の筐体又は前記下側の筐体のいずれかに、前記ガイドレールに沿って移動することが可能な大きさの複数のローラを設けてあり、
前記ガイドレールには、前記ローラが乗り越えることが可能な複数の突起部を所定の位置に配置してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの補助収納箱。
【請求項4】
前記下側の筐体は、前記上側の筐体に収容された状態で、前記下側の筐体の摺動をロックするロック部材を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のミシンの補助収納箱。
【請求項5】
前記下側の筐体を、加工布の布送り方向と交差する方向に摺動させる付勢力を与える付勢部材を備え、
前記ロック部材のロックが解除された場合、前記付勢部材の付勢力により前記下側の筐体を摺動させることを特徴とする請求項4に記載のミシンの補助収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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