説明

メカニカルシール予備部品在庫管理システム

【課題】予備部品のモジュール単位での互換性を考慮して、交換性に優れた予備部品を検索できるメカニカルシール予備部品在庫管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザー端末とネットワークを介して接続される供給元管理装置に、記憶手段に記憶された部品識別子を読み出して、ユーザー端末から入力された一つまたは二つ以上の部品識別子を含むメカニカルシール識別子を検索する複合部品互換性検索手段を備えて、複合部品を含むメカニカルシール識別子を検索する。また、複合部品互換性検索手段を、記憶手段に記憶されたモジュール識別子を読み出して、検索されたメカニカルシール識別子であってユーザー端末から入力された部品識別子のみから成るモジュール識別子に、ユーザー端末から入力された部品のみで構成されていることを示す記号を付与するようにして、モジュール単位で同一の予備部品を検索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、メカニカルシール予備部品の在庫管理システムに関し、特に予備部品のモジュール単位での互換性を考慮したメカニカルシール予備部品在庫管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
メカニカルシールはポンプや攪拌機などの回転機械の軸封装置であり、回転環と固定環とで構成されている。メカニカルシールは摺動部品やOリングなどの消耗部品を定期的に交換しなければならないために、メカニカルシールを使用するユーザーは消耗部品を在庫として保有している。
【0003】
また、メカニカルシールは石油精製プラントや化学プラントに設置される回転機械に使用される場合が多く、メカニカルシールを構成する部品の破損などによって回転機械が停止すると、プラント全体の運転が停止するおそれもある。そのために、メカニカルシールを使用するユーザーは、すぐに補修できるように交換部品を在庫として保有している。
【0004】
一般に、メカニカルシールの消耗部品や交換部品(以下、予備部品という)は、部品の組立てに専門的な技術を必要とすることから、回転環や固定環といった使用するアセンブリー単位で保有され、在庫の管理もアセンブリー単位で行われている。このアセンブリーは、複数の要素から組み合わされるために、ユーザーは多種類の回転環や固定環を在庫として保有している。具体的には、組合せの要素は、サイズ、基本構造、摺動材質、金属材質、パッキン材質の5つで、各要素が数種類から数十種類に区分されるために、想定される組合せは数万種類に達する。そして、各プラントで保有されている予備部品の種類は、実際に数百種類以上に達し、予備部品の管理が煩雑となっている。
【0005】
流体機械に含まれる部品の管理システムとしては、ユーザーで使用される流体機械と、この流体機械に含まれる部品に対して一意に定めた部品識別子とを関連づけた部品別互換性データベースと、部品別互換性データベースに対する検索条件を入力する入力手段と、入力手段により入力された検索条件に合致する流体機械の部品を部品別互換性データベースから検索する検索手段と、検索手段により検索された流体機械の情報を表示する表示手段とを備えることで、ユーザーが自己の流体機械に含まれる共用部品を即座に把握して、予備部品の在庫を必要最小限に削減するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−2915号公報(段落0024,0026、図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に係る部品管理システムでは、メカニカルシールのような複数の部品の組合せから成り、その組合せの類型が多数あるような部品を管理しようとしても、検索した部品と組み合わされて使用される、いわゆる組合せの相手先部品の在庫状況が把握できないために、結果として共用部品、特に複数の部品から成る共用部品を把握できない。
【0007】
また、前記特許文献1に係る部品管理システムでは、把握された共用部品が在庫として保有されているアセンブリー単位と一致しない場合には、アセンブリーを分解して共用部品を抜き出さなければならない。特に、把握された共用部品がモジュールを構成する一部品の場合には、モジュールを分解して共用部品を抜き出すには専門的な技術が必要であることから、ほかにモジュール単位で一致する予備部品がないか確認できる在庫管理システムが望まれている。
【0008】
さらに、近年では、メカニカルシールの部品は、摺動面の平面度を保持するために、摺動部品と保持用の金属部品を合成ゴム製Oリングを介して一体化させたモジュラー型が主流となっている。このモジュラー型では、ユーザーでも摺動部品や金属部品、Oリングなどをモジュール単位で組替えできるために、従来のアセンブリー単位に合わせてモジュール単位でも在庫を管理できる在庫管理システムが望まれている。
【0009】
さらにまた、各プラントでは万が一に備えて在庫を多めに保有してきたが、在庫を減らすことができる在庫管理システムが望まれている。
【0010】
また、予備部品の在庫がなくなった場合には、緊急の対応策として、メカニカルシールを構成するアセンブリーやモジュールを分解し、アセンブリーやモジュールに含まれる互換性のある部品を抜き出して必要な予備部品を確保できる在庫管理システムも望まれている。
【0011】
そこで、この発明では、前記した課題を解決し、予備部品のモジュール単位での互換性を考慮して、交換性に優れた予備部品を検索できるメカニカルシール予備部品在庫管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、メカニカルシールを供給する供給元管理装置とメカニカルシールを使用するユーザー端末とをネットワークを介して接続し、予備部品の在庫管理を行うメカニカルシール予備部品在庫管理システムの供給元管理装置を、メカニカルシールを構成する部品に対して一意に定めた部品識別子と、単一または複数部品から成るモジュールに対して一意に定めたモジュール識別子と、メカニカルシールに対して一意に定めたメカニカルシール識別子とを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された部品識別子を読み出して、ユーザー端末から入力された一つまたは二つ以上の部品識別子を含むメカニカルシール識別子を検索する複合部品互換性検索手段とを有して構成した。そして、複合部品互換性検索手段を、記憶手段に記憶されたモジュール識別子を読み出して、検索されたメカニカルシール識別子であってユーザー端末から入力された部品識別子のみから成るモジュール識別子に、ユーザー端末から入力された部品のみで構成されていることを示す記号を付与するようにした。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、ユーザー端末とネットワークを介して接続される供給元管理装置に、メカニカルシールを構成する部品に対して一意に定めた部品識別子と、単一または複数部品から成るモジュールに対して一意に定めたモジュール識別子と、メカニカルシールに対して一意に定めたメカニカルシール識別子とを記憶する記憶手段を備えるようにしたので、ユーザーに部品情報とモジュール情報とメカニカルシール情報を提供できるとともに、部品単位やモジュール単位でも在庫を管理することができる。ここで、メカニカルシールを供給するメーカーが、メカニカルシールの新設や仕様変更に応じて部品識別子などを修正するようにすると、ユーザーは最新データに基づいて在庫を管理することもできる。
【0014】
また、請求項1に係る発明によれば、ユーザー端末とネットワークを介して接続される供給元管理装置に、記憶手段に記憶された部品識別子を読み出して、ユーザー端末から入力された一つまたは二つ以上の部品識別子を含むメカニカルシール識別子を検索する複合部品互換性検索手段を備えるようにしたので、ユーザー端末から組み合わされて使用される複数の部品(以下、複合部品という)の部品識別子を入力すると、その複合部品を含むメカニカルシール識別子を検索することができる。これによって、所望の複合部品が使われているメカニカルシールを把握することができ、ひいては複合部品の互換性を把握することができる。そして、互換性のある複合部品を一つの複合部品としてまとめて在庫として管理すると、重複する予備部品の在庫数を減らすことができ、在庫数量の適正化を図ることができる。
【0015】
さらに、請求項1に係る発明によれば、複合部品互換性検索手段を、記憶手段に記憶されたモジュール識別子を読み出して、検索されたメカニカルシール識別子であってユーザー端末から入力された部品識別子のみから成るモジュール識別子に、ユーザー端末から入力された部品のみで構成されていることを示す記号を付与するようにしたので、交換の際にはその記号の付された予備部品を優先して使用するようにすると、モジュール単位で同一の予備部品、すなわち交換性に優れた予備部品を優先的に使用することができる。そのために、モジュールを分解して互換性のある部品を抜き出すといった交換性に劣る予備部品の使用を避けることができる。
【0016】
また、その記号が付された予備部品がない場合であっても、ユーザー端末から入力された部品識別子を含むメカニカルシール識別子を検索するようにしたので、交換性に優れた予備部品の在庫がなくなった場合には、緊急の対応策として、モジュールを分解し、そのモジュールに含まれる互換性のある部品を抜き出して必要な予備部品を確保することもできる。
【0017】
さらに、請求項1に係る発明を在庫の登録に利用すると、モジュール単位で複合部品の互換性が検索できるので、既登録モジュールと同じモジュールが別のモジュールとして登録されることを避けることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
まず、この発明の創作の基礎となる事項について簡単に説明する。発明者らは、メカニカルシール予備部品在庫管理システムに関して、組み合わされて使用される複数の部品である複合部品の互換性を検索できれば、互換性のある複合部品に関して重複して保有されている在庫数量を減らすことができ、ひいては在庫数量の適正化を図れることに着目し、複合部品の互換性を検索できる在庫管理システムを検討してきた。
【0019】
そして発明者らは、従来のメカニカルシール予備部品在庫管理システムのようなアセンブリー単位での在庫管理システムに、前記特許文献1に係る部品管理システムのような部品単位での在庫管理システムを適用しても、必ずしも交換に適した共用部品を把握することができないが、複合部品の互換性をモジュール単位で検索できれば、交換性に優れた予備部品を優先的に検索できることを見いだし、この発明を創作するに至ったものである。
【0020】
次に、この発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明に係るメカニカルシール予備部品在庫管理システムのイメージ図である。図1に示すように、この発明に係るメカニカルシール予備部品在庫管理システム1(以下、ザイコカッター(登録商標、商標権者は株式会社タンケンシールセーコウ)という)は、メカニカルシールを供給する供給元管理装置2とメカニカルシールを使用するユーザー端末3とがネットワーク、ここではインターネットNを介して接続されている。
【0021】
供給元管理装置2は、サーバーコンピューターなどの情報処理装置であり、メカニカルシールを供給する、例えばメカニカルシールの製造や修理を行う会社側に置かれている。
【0022】
ユーザー端末3は、パーソナルコンピューターなどの情報処理装置であり、メカニカルシールを使用するユーザー側に置かれている。そして、ユーザー端末3は、インターネットNを介して供給元管理装置2の開設しているホームページへアクセスできるように構成されている。なお、ユーザー端末3は、図面上ではA社、B社、C社と3台ほど示されているが、ユーザー端末3の台数はこれに限定されるものではない。
【0023】
ネットワークは、ここではインターネットNであり、通信途上における第三者の不正なアクセスに備え、情報の暗号化またはこれに準ずるセキュリティー技術が施され、安全性が確保されている。また、第三者の不正なアクセスによる情報の漏えいや流用、改ざんなどを防止するため、ファイアウォール設置やコンピューターウィルス対策、その他合理的なセキュリティー対策が講じられている。
【0024】
図2は、この発明に係る供給元管理装置2のイメージ図である。図2に示すように、この発明に係る供給元管理装置2は、入力装置Aと、記憶装置Bと、検索装置Cと、出力装置Dとによって構成されている。
【0025】
入力装置Aは、メカニカルシールを構成する部品情報などのメカニカルシールに関する情報と、複合部品の互換性を検索する一つまたは二つ以上の部品に関する情報を入力する装置である。より詳細には、入力装置Aは、少なくとも、部品の製図番号と材質に対して一意に定めた材質識別子(以下、材質コードという)によって一意に定められる部品識別子(以下、部品番号ともいう)と、モジュールを構成する部品識別子と必要な部品数(以下、構成部品基数という)によって一意に定められるモジュール識別子(以下、資材コードともいう)と、メカニカルシールを構成する資材コードによって一意に定められるメカニカルシール識別子(以下、機器番号ともいう)と、複合部品の互換性を検索する一つまたは二つ以上の部品識別子を入力する装置である。そして、入力装置Aは、インターネットNを介してユーザー端末3から入力された一つまたは二つ以上の部品識別子が入力されるように構成されている。
【0026】
記憶装置Bは、入力装置Aから入力された部品識別子と、モジュール識別子と、メカニカルシール識別子とを記憶する装置である。
【0027】
検索装置Cは、記憶装置Bに記憶された部品識別子を読み出して、入力装置Aから入力された一つまたは二つ以上の部品識別子を含むメカニカルシール識別子を検索し、さらに、記憶装置Bに記憶されたモジュール識別子を読み出して、検索されたメカニカルシール識別子であって入力装置Aから入力された部品識別子のみから成るモジュール識別子に、入力装置Aから入力された部品のみで構成されていることを示す記号を付与する装置である。
【0028】
出力装置Dは、検索装置Cで検索されたメカニカルシール識別子を、入力装置Aから入力された部品のみで構成されていることを示す記号が付されたモジュール識別子とともに出力する装置である。
【0029】
以上のように構成された供給元管理装置2において、検索装置Cでは図3に示す工程によって複合部品の互換性が検索される。図3は、この発明に係る検索装置Cで行われる工程を示したフローチャート図である。図3に示すように、検索装置Cでは、複合部品互換性検索工程S1と同一モジュール記号付与工程S2が行われる。
【0030】
複合部品互換性検索工程S1は、記憶装置B(図2参照)に記憶された部品識別子を読み出して、ユーザー端末3(図1参照)から入力された一つまたは二つ以上の部品識別子を含むメカニカルシール識別子を検索する工程である。
【0031】
複合部品互換性検索工程S1では、記憶装置Bに記憶された部品識別子を読み出す工程(S1a)に引き続き、ユーザー端末3から入力された一つまたは二つ以上の部品識別子である、複合部品互換性検索を行う選択部品識別子を取得する工程(S1b)が行われ、選択部品識別子をすべて含むメカニカルシール識別子を検索する工程(S1c)に進む。
【0032】
選択部品識別子をすべて含むメカニカルシール識別子を検索する工程(S1c)においては、選択部品識別子をすべて含むメカニカルシールがある場合(Yes)には、そのメカニカルシール識別子を検索して、同一モジュール記号付与工程S2に進む。一方、選択部品識別子をすべて含むメカニカルシールがない場合(No)には、検索装置Cで行う工程を終了する。
【0033】
同一モジュール記号付与工程S2は、記憶装置Bに記憶されたモジュール識別子を読み出して、複合部品互換性検索工程S1によって検索されたメカニカルシール識別子であってユーザー端末3から入力された部品識別子のみから成るモジュール識別子に、ユーザー端末3から入力された部品のみで構成されていることを示す記号を付与する工程である。
【0034】
同一モジュール記号付与工程S2では、記憶装置Bに記憶されたモジュール識別子を読み出す工程(S2a)に引き続き、複合部品互換性検索工程S1によって検索されたメカニカルシール識別子の中から、選択部品識別子のみから成るモジュールを有するメカニカルシール識別子を検索する工程(S2b)に進む。
【0035】
選択部品識別子のみから成るモジュールを有するメカニカルシール識別子を検索する工程(S2b)においては、複合部品互換性検索工程S1によって検索されたメカニカルシール識別子の中に、ユーザー端末3から入力された部品識別子のみから成るモジュールがある場合(Yes)には、そのモジュール識別子を検索するとともに、そのモジュール識別子にユーザー端末3から入力された部品のみで構成されていることを示す記号、ここではアスタリスク(以下、*と示す)を付与し(S2c)、検索装置Cで行う工程を終了する。
【0036】
一方、複合部品互換性検索工程S1によって検索されたメカニカルシール識別子の中に、ユーザー端末3から入力された部品識別子のみから成るモジュールがない場合(No)、すなわちユーザー端末3から入力された部品識別子以外の部品識別子を含むモジュールである場合には、そのモジュール識別子を検索し(S2d)、検索装置Cで行う工程を終了する。
【0037】
続いて、この発明に係るユーザー端末3(図1参照)に表示される画面、より正確には表示される画面に操作方法を記入した取扱説明用画面を参照しながら、この発明の実施形態について詳細に説明する。図4は、メカニカルシール使用部品一覧からの複合部品互換性検索画面である。この画面では、使用部品一覧から複合部品検索する対象部品にチェックを入れ、複合部品互換性検索のボタンをクリックするように構成されている。ここでは、部品番号3、6R、6C、6Fといった4つの部品の互換性を検索している。
【0038】
図5は、複合部品互換性検索結果画面である。この画面には、複合部品互換性検索の結果として、選択された部品を使用している機器番号一覧が表示される。ここで、機器番号とは、メカニカルシールのアッセンブリー品に対して一意に定めた識別子であり、選択された部品を使用している機器が、ALK−219ABのほかに、7機器ほどあることを示している。
【0039】
資材コードとは、モジュールを構成する部品番号と構成部品基数によって一意に定められるモジュール識別子である。そして、選択された部品を使用している機器番号一覧には、選択された部品で構成されている資材コードと、その資材コードが選択された部品だけで構成されていることを示す*が表示される。ここでは、DEMO−SRA−0001とDEMO−SRA−0013に*が付されており、これらの資材コードに対応するモジュール品が、選択された複合部品だけで構成されていることを示している。一方、DEMO−MSA−0001には*が付されておらず、DEMO−MSA−0001が選択された複合部品とほかの部品から成ることを示している。
【0040】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は実施形態には限定されない。例えば、実施形態では、ユーザー端末3から入力された部品のみで構成されていることを示す記号として*を付与するとしているが、ユーザー端末3から入力された部品のみで構成されていることを示すことができればどのような記号でもよく、資材コードを赤色などの目立つような色に代えるようにしてもよい。また、記号を付与とは、複合部品互換性検索結果画面で目視できるような記号を付与する場合のみならず、コンピューターによってユーザー端末3から入力された部品のみで構成されているか否かを識別できるような記号を付与する場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明に係るメカニカルシール予備部品在庫管理システム(ザイコカッター)のイメージ図である。
【図2】この発明に係る供給元管理装置のイメージ図である。
【図3】この発明に係る検索装置Cで行われる工程を示したフローチャート図である。
【図4】メカニカルシール使用部品一覧からの複合部品互換性検索画面である。
【図5】複合部品互換性検索結果画面である。
【符号の説明】
【0042】
1 メカニカルシール予備部品在庫管理システム(ザイコカッター)
2 供給元管理装置
3 ユーザー端末
S1 複合部品互換性検索工程
S2 同一モジュール記号付与工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メカニカルシールを供給する供給元管理装置とメカニカルシールを使用するユーザー端末とをネットワークを介して接続し、予備部品の在庫管理を行うメカニカルシール予備部品在庫管理システムであって、
前記供給元管理装置は、メカニカルシールを構成する部品に対して一意に定めた部品識別子と、前記単一または複数部品から成るモジュールに対して一意に定めたモジュール識別子と、メカニカルシールに対して一意に定めたメカニカルシール識別子とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された部品識別子を読み出して、前記ユーザー端末から入力された一つまたは二つ以上の部品識別子を含むメカニカルシール識別子を検索する複合部品互換性検索手段とを有し、
前記複合部品互換性検索手段が、前記記憶手段に記憶されたモジュール識別子を読み出して、検索されたメカニカルシール識別子であって前記ユーザー端末から入力された部品識別子のみから成るモジュール識別子に、前記ユーザー端末から入力された部品のみで構成されていることを示す記号を付与することを特徴とするメカニカルシール予備部品在庫管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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