説明

メッセージ表示システム

【課題】大型ビジョンの娯楽性を高めると共に、大型ビジョンの認視度を向上させる。
【解決手段】端末装置100では、メッセージ入力部110で入力したメッセージを送信し、待機状態表示部105より待機状態を示す画面を表示する。メッセージ表示装置220では、受信したメッセージを、表示禁止用語205に基づいて自動排除部204で排除し、手動排除部206で更に排除し、表示可能なメッセージを選別する。メッセージが排除されると、端末装置100で排除報告表示部107より排除された旨の画面の表示を行う。メッセージが選別されると、端末装置100で待機状態表示部105より表示部101で表示する旨の画面表示が行い、メッセージ表示部210において表示可能なメッセージを大型ビジョン300の表示位置指示部207で指示された表示位置に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大型ビジョンへメッセージを表示させるメッセージ表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、屋外にいる一般大衆に対する広告主の各種商品やサービスの販売促進を目的として、街頭に設置された大型ビジョンに広告映像を表示して情報伝達することが行われたり、屋外にいる一般大衆に対する娯楽を目的として、街頭に設置された大型ビジョンに屋外にいる一般大衆を撮影したビデオカメラ映像を表示することが行われたりしている。また、野球場やサッカー場等のスポーツ施設、競馬場等の公営球技施設では、施設内にいる一般大衆に対して競技内容を表示する大型ビジョンにおいて、施設内にいる一般大衆に対する広告主の各種商品やサービスの販売促進を目的として、競技時間の途中のハーフタイム等に広告映像を表示して情報伝達したり、施設内にいる一般大衆に対する娯楽を目的として、施設内にいる一般大衆を撮影した大型ビジョンにビデオカメラ映像を表示することが行われたりしている。
【0003】
しかしながら、このような大型ビジョンでは、一方的かつ画一的に映像(ここで、映像とは、広告映像やビデオカメラ映像等の大型ビジョンに表示される映像全般を意味する。)を表示するにすぎず、街頭では歩行中である一般大衆やスポーツ施設等では飲食等の休憩中である一般大衆が、街頭ビジョンに表示される映像を認視することが難しく、一般大衆の関心を映像に集めることが困難であるという問題がある。また、大型ビジョンが一般大衆に対して一方的且つ画一的に映像を流しているにため、一般大衆が大型ビジョンに対して娯楽性を感じることが少ないという問題がある。そこで、大型ビジョンに一般大衆の関心を集める技術として、特許文献1に示すような手段がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−22346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示す技術では、広告映像を質問により選択させているため、選択されなかった広告主の広告映像が表示されず、広告主の販売促進という利益にそぐわないという問題がある。また、一般大衆であるユーザが入力したメッセージと広告映像とが別々に表示されているため、メッセージを確認するだけにとどまり、広告映像を注視しないという問題がある。更に、広告映像の選択からメッセージの表示までの一連の作業に時間がかかる上、必ず広告映像を選択して表示されなければならないため、屋外で歩行中のユーザの行動を妨げたり、施設内で限られた時間内において休憩を行っているユーザの行動を妨げたりして、ユーザの娯楽性が損なわれる問題がある。
【0006】
従って、大型ビジョンに対して直接ユーザがメッセージを書き込むことができれば、メッセージを書き込んだユーザが大型ビジョンに表示されるメッセージを確認しようとするため、大型ビジョンの視認度を向上させることができると共に、メッセージが表示される大型ビジョン周辺にいる人々の間にコミュニケーションが生まれ、大型ビジョンの娯楽性が高まり、更には、大型ビジョンに映像が表示されている場合には、大型ビジョンに表示されている映像の認視度を向上させることができる。
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、大型ビジョンの娯楽性を高めると共に、大型ビジョンの認視度を向上させることができるメッセージ表示システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るメッセージ表示システムは、入力手段を介してメッセージを入力するメッセージ入力手段と、入力された前記メッセージを表示する表示手段と、入力された前記メッセージをメッセージ表示装置に送信するメッセージ送信手段とを備え、通信ネットワークに接続された1つまたは複数の端末装置と、前記端末装置から送信された前記メッセージを受信するメッセージ受信手段と、予め登録された表示禁止用語と一致する前記メッセージを排除して表示可能なメッセージを選別する自動排除手段と、前記表示可能なメッセージを大型ビジョンに表示するメッセージ表示手段とを備え、通信ネットワークに接続された1つまたは複数のコンピュータ上に実装されているメッセージ表示装置と、から構成されることを特徴とする。
【0009】
これによると、ユーザが端末装置から通信ネットワークを介して大型ビジョンにメッセージを書き込むことができるため、メッセージを書き込んだユーザが大型ビジョンに表示されるメッセージを確認しようとするため、大型ビジョンの視認度を向上させることができると共に、メッセージが表示される大型ビジョン周辺にいる人々の間にコミュニケーションが生まれ、端末装置を持つユーザに対する大型ビジョンの娯楽性を高めることができる。また、公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージを表示禁止用語として予め登録しておくことにより、かかる表示禁止用語に一致するメッセージを排除して、大型ビジョンに表示されるメッセージの健全性を確保することができる。更に、メッセージ表示装置が、通信ネットワークに接続された1つまたは複数のコンピュータ上に実装されていることから、メッセージ表示装置を構成する手段の一部を大型ビジョン接続端末(コンピュータ)上と大型ビジョンから遠隔地のコンピュータ上にそれぞれ実装して、遠隔地のコンピュータの管理を委託したり、メッセージ表示装置を構成する手段の全部を大型ビジョン接続端末(コンピュータ)上に実装して、1つのコンピュータに管理を集中させたりして、運用労力を分配することができる。
【0010】
ここで、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記メッセージ表示装置は、更に、前記表示可能なメッセージを表示する表示手段と、入力手段を介して前記表示手段に出力された前記表示可能なメッセージを排除して表示可能なメッセージを更に選別する手動排除手段と、を備えて良い。
【0011】
これによると、予め登録された表示禁止用語に一致しないが、公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージを、更に、手動により確認して排除することにより、大型ビジョンに表示されるメッセージの健全性をより一層確保することができる。
【0012】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記メッセージ表示装置は、更に、前記表示可能なメッセージを大型ビジョンに表示する表示位置を指示する表示位置指示手段を備え、前記メッセージ表示手段は、前記表示可能なメッセージを前記大型ビジョンの前記表示位置に表示して良い。
【0013】
これによると、複数のメッセージが重ならないように表示位置を指示することにより、メッセージを送信したユーザの利益が確保することができる。更に、表示位置とは、固定した表示位置に限らず、時間の経過とともに移動する表示位置も含むものであり、時間の経過とともに移動する表示位置を指示することにより、メッセージの移動に伴い、大型ビジョンの視認度を向上させることができる。
【0014】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記メッセージ表示手段は、前記大型ビジョンに表示されている映像に重ね合わせて前記表示可能なメッセージを大型ビジョンに表示されてよい。
【0015】
これによると、大型ビジョンに表示されるメッセージの確認と同時に大型ビジョンに表示されている映像を必然的に見ることになるため、大型ビジョンに表示されている映像の認視度を向上させることができる。特に、大型ビジョンに表示されている映像が広告映像である場合は、広告宣伝効果を高めることができる。ここで、映像とは、広告映像やビデオカメラ映像等の大型ビジョンに表示される映像全般を含むものである。
【0016】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、事前に設定された表示禁止領域以外の領域に表示位置を指示して良い。
【0017】
これによると、例えば、メッセージを映像と重ね合わせる表示する場合に、映像として表示しておくべき領域を表示禁止領域として予め設定しておくことにより、映像の視認度が阻害することを防ぎ、大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等に不利益が生じることを防止することができる。
【0018】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記メッセージ表示手段は、前記表示可能なメッセージを、所定の時刻に、前記大型ビジョンに表示して良い。
【0019】
これによると、大型ビジョンでメッセージが表示される所定の時刻を予め決めておいて(例えば、事前に端末装置にメッセージが表示される所定の時刻を表示させる)、所定の時刻にメッセージを大型ビジョンに表示することにより、メッセージを送信するユーザが端末装置で事前にメッセージを送信してから、大型ビジョンの場に行って見る事が可能となり、大型ビジョン前で端末装置をあわててメッセージを送信することを防止することができ、大型ビジョンの娯楽性をより一層高めることができる。また、予め大型ビジョンが利用できる時間が決まっているようなスポーツ施設等でのイベントに利用することが可能となり、メッセージを送信するユーザが利用しやすくなり、大型ビジョンの娯楽性をより一層高めることができる。
【0020】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記メッセージ表示手段は、前記表示可能なメッセージを、一定時間経過するまで、前記大型ビジョンに表示して良い。
【0021】
これによると、一定時間経過するまでメッセージを見ることにより、大型ビジョンをより長く見ることになり、大型ビジョンの視認度を向上させることができる。ここで、一定時間経過した際にメッセージを即時に消去してもよいし、一定時間経過するまでの間にメッセージを次第に消去したりしてもよい。
【0022】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記メッセージ表示装置は、更に、前記メッセージ表示手段で、前記表示可能なメッセージを前記大型ビジョンに表示する前に、前記表示可能なメッセージを表示する旨の表示報告を前記端末装置に送信する表示報告送信手段を備え、前記端末装置は、更に、前記メッセージ表示装置からの前記表示報告を受信する表示報告受信手段と、前記メッセージ送信手段で前記メッセージ表示装置に前記メッセージを送信してから、前記表示報告受信手段で前記表示報告を受信するまでの間、待機状態を示す画面を前記表示手段に表示し、前記表示報告受信手段で前記表示報告を受信した際に、前記メッセージが前記大型ビジョンに表示される旨の画面を前記表示手段に表示する待機状態表示手段と、を備えて良い。
【0023】
これによると、端末装置からメッセージを送信してから、大型ビジョンにメッセージが表示されるまでのタイムラグの間、端末装置において待機状態を示す画面を表示することにより、端末装置からメッセージを送信したユーザの期待感を高めることにより、娯楽性をより一層増すことができると共に、大型ビジョンの視認度をより向上させることができる。
【0024】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記メッセージ表示装置は、更に、前記メッセージが排除された際に排除報告を前記端末装置に送信する排除報告送信手段を備え、前記端末装置は、更に、前記メッセージ表示装置からの前記排除報告を受信する排除報告受信手段と、前記排除報告受信手段で前記排除報告を受信した際に、前記メッセージを大型ビジョンに表示することができない旨を示す画面を前記表示手段に表示する排除報告表示手段と、を備えて良い。
【0025】
これによると、端末装置においてメッセージを大型ビジョンに表示することができない旨を示す画面を表示することにより、端末装置からメッセージを送信したユーザが、メッセージが表示されないことを知ることができ、ユーザの不利益を防止することができる。尚、排除報告を受信した端末装置において、再度、メッセー入力部によりメッセージを入力できるように構成してもよい。
【0026】
また、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記端末装置は、更に、前記入力手段を介して複数の前記大型ビジョンからメッセージを表示する大型ビジョンを選択させる大型ビジョン選択手段と、前記選択された大型ビジョンに対応する識別子をメッセージ表示装置に送信する識別子送信手段を備え、前記メッセージ表示装置は、更に、前記端末装置から送信された前記識別子を受信する識別子受信手段を備え、前記メッセージ表示手段が、前記識別子に対応する大型ビジョンに対して、前記表示可能なメッセージを表示して良い。
【0027】
これによると、メッセージを表示する大型ビジョンを複数から選択することができ、複数の場所に設置されている大型ビジョンに対応することができる。
【0028】
本発明に係るメッセージ表示システムは、前記表示禁止用語が、前記複数の前記大型ビジョン毎に予め登録され、前記自動排除手段が、前記識別子に対応する前記大型ビジョンの前記表示禁止用語と一致する前記メッセージを排除して表示可能なメッセージを選別して良い。
【0029】
これによると、複数の大型ビジョン毎に所有者や広告映像の広告主等が異なるため、複数の大型ビジョン毎に公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージである表示禁止用語が異なり、複数の大型ビジョン毎に異なる表示禁止用語に対応することができる。
【0030】
更に、本発明に係るメッセージ表示システムは、前記端末装置は、通信ネットワークに接続された携帯電話、携帯情報端末、或いは、パーソナルコンピュータであって良い。
【0031】
これによると、携帯電話や携帯情報端末のアプリケーションやブラウザ等を用いることにより、メッセージ表示装置との間で通信ネットワークを介して通信を行うことができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明のメッセージ表示システムは、大型ビジョンの娯楽性を高めると共に、大型ビジョンの認視度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第一の実施形態に係るメッセージ表示システムのブロック図である。
【図2】第一の実施形態に係るメッセージ表示システムの端末装置の処理の手順について説明したフローチャートである。
【図3】第一の実施形態に係るメッセージ表示システムのメッセージ表示装置の処理の手順について説明したフローチャートである。
【図4】第一の実施形態に係るメッセージ表示システムのデータの送受信の概要を示す図である。
【図5】第一の実施形態に係る端末装置の表示部を示すイメージ図である。
【図6】第一の実施形態に係る大型ビジョンを示すイメージ図である。
【図7】第二の実施形態に係るメッセージ表示システムのブロック図である。
【図8】第二の実施形態に係るメッセージ表示システムの端末装置の処理の手順について説明したフローチャートである。
【図9】第二の実施形態に係るメッセージ表示システムのメッセージ表示装置の処理の手順について説明したフローチャートである。
【図10】第二の実施形態に係るメッセージ表示システムのデータの送受信の概要を示す図である。
【図11】第二の実施形態に係る端末装置の表示部を示すイメージ図である。
【図12】第一の実施形態に係るメッセージ表示システムの変形例を示すブロック図である。
【図13】第一の実施形態に係るメッセージ表示システムの変形例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るメッセージ表示システムを実施するための形態について、具体的な一例に即して説明する。
【0035】
尚、以下に説明するものは、例示したものにすぎず、本発明に係るメッセージ表示システムの適用限界を示すものではない。すなわち、本発明に係るメッセージ表示システムは、下記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
【0036】
[第一の実施形態]
まず、第一の実施形態に係るメッセージ表示システムについて、図1に基づいて説明する。図1は、第一の実施形態に係るメッセージ表示システムのブロック図である。図1に示すように、メッセージ表示システム1は、複数の端末装置100と、データセンター220と大型ビジョン接続端末221とから構成されるメッセージ表示装置200と、大型ビジョン300とから構成されている。また、端末装置100とデータセンター220と大型ビジョン接続端末221とは、それぞれ通信ネットワーク2に接続されている。
【0037】
端末装置100は、表示部101と、入力部102と、メッセージ送信部103と、表示報告受信部104と、待機状態表示部105と、排除報告受信部106と、排除報告表示部107と、メッセージ入力部110と、を有して、通信ネットワーク2に接続された携帯電話100や携帯情報端末100やパーソナルコンピュータ100上に実装される。かかる携帯電話100や携帯情報端末100やパーソナルコンピュータ100には、様々なハードウェアが収納されており、ハードウェアに含まれる記憶媒体にはプログラムやアプリケーション(このプログラムやアプリケーションは、リムーバブルな記憶媒体に記録したり、通信ネットワークを介して配信したりすることが可能である。)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部101〜107が構築されている。また、端末装置100では、端末装置100上に構築されているアプリケーションやブラウザを介して、通信ネットワーク2に接続されたメッセージ表示装置200との通信を行う。
【0038】
表示部101は、端末装置100の表示装置(例えば、携帯電話や携帯情報端末の液晶画面や有機EL、パーソナルコンピュータのディスプレイ)であり、後述する入力部102から入力されたメッセージを表示したり、後述する待機状態表示部105に基づいて待機状態を示す画面を表示したり、後述する排除報告表示部107に基づいてメッセージを大型ビジョンに表示することができない旨を示す画面を表示したりするためのものである。
【0039】
メッセージ入力部110は、入力部102を介してメッセージを入力するためのものである。ここで、入力部102では、表示部101で表示される入力内容をみながら、メッセージを入力するように構成される。また、入力部102は、端末装置100の入力装置(例えば、携帯電話や携帯情報端末の操作ボタンやキーボード、パーソナルコンピュータのキーボードやマウス)である。
【0040】
メッセージ送信部103は、入力部102で入力されたメッセージを、通信ネットワーク2を介して、後述するメッセージ表示装置200に送信するためのものである。
【0041】
表示報告受信部104は、後述するメッセージ表示装置200を構成する表示報告送信部208から送信された表示報告を受信するためのものである。
【0042】
待機状態表示部105は、メッセージ送信部103でメッセージ表示装置200にメッセージを送信してから、表示報告受信部104で表示報告を受信するまでの間、待機状態を示す画面を表示部101に表示するためのものである。
【0043】
排除報告受信部106は、後述するメッセージ表示装置200を構成する排除報告送信部208から送信された排除報告を受信するためのものである。
【0044】
排除報告表示部107は、排除報告受信部106で排除報告を受信した際に、メッセージを大型ビジョン300に表示することができない旨を示す画面を前記表示部101に表示するためのものである。尚、排除報告表示部107において排除報告を受信した場合、メッセージを大型ビジョン300に表示することができない旨と同時に表示された再入力するかどうかの旨が表示された表示部101の画面を表示部101で表示して、入力部102を介してメッセージの再入力を行うか判断させるようしても良い。そして、入力部102を介してメッセージの再入力を行うと判断されると、再度、メッセー入力部110によりメッセージを入力できるように構成してもよい。このように構成することにより、端末装置100からメッセージを送信したユーザに再度メッセージ入力の機会が与えられ、娯楽性をより高めることができる。
【0045】
メッセージ表示装置200を構成するデータセンター220は、表示部201と、入力部202と、メッセージ受信部203と、自動排除部204と、表示禁止用語205と、手動排除部206と、表示位置指示部207と、表示報告送信部208と、排除報告送信部209と、を有して、通信ネットワーク2に接続されたコンピュータ上に実装される。かかるコンピュータには、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録したり、通信ネットワークを介して配信したりすることが可能である。)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部201〜209が構築されている。
【0046】
表示部201は、データセンター220の表示装置(例えば、コンピュータのディスプレイ)であり、後述する自動排除部204で選別された表示可能なメッセージを出力して表示するためのものである。
【0047】
入力部202は、データセンター220の入力装置(例えば、コンピュータのキーボードやマウス)であり、後述する手動排除部206において、表示部201に出力された表示可能なメッセージを確認して、排除すべき表示可能なメッセージを更に選別する指示を行うためのものである。ここで、排除すべき表示可能なメッセージとは、予め登録された表示禁止用語205に一致しないが、公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージを意味する。
【0048】
メッセージ受信部203は、端末装置100から送信されたメッセージを受信するためのものである。
【0049】
自動排除部204は、後述する表示禁止用語205に予め登録されたメッセージと一致するメッセージを排除して表示可能なメッセージを選別するためのものである。自動排除部204では、メッセージが自動排除部204で表示可能なメッセージとして選別された場合は、表示可能なメッセージが後述する手動排除部206において表示部201に出力される。一方、自動排除部204では、メッセージが自動排除部204で表示禁止用語205に予め登録されたメッセージと一致するとして排除された場合は、後述する排除報告送信部209で排除報告が端末装置200に送信される。尚、一致するとは、全部一致の他、一部一致を含むものである。
【0050】
表示禁止用語205は、予め登録された公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージであって、予め入力部202から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶装置や補助記憶装置等に記憶されるものである。
【0051】
手動排除部206は、入力部202を介して表示部201に出力された表示可能なメッセージを排除して表示可能なメッセージを更に選別するためのものである。即ち、手動排除部206は、表示部201に出力された表示可能なメッセージを確認して、表示禁止用語205に予め登録されたメッセージに一致しないが、公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージを、入力部202を介して、更に排除する。手動排除部206では、メッセージが手動排除部206で表示可能なメッセージとして選別された場合は、後述する表示報告送信部208で表示報告が端末装置100に送信されると共に、メッセージを表示可能なメッセージとして後述するメッセージ表示部210に出力する。一方、手動排除部206では、メッセージが手動排除部206で排除された場合は、後述する排除報告送信部209で排除報告が端末装置200に送信される。
【0052】
表示位置指示部207は、表示可能なメッセージを大型ビジョン300に表示する表示位置を指示するためのものである。ここで、表示位置とは、表示可能なメッセージが複数ある場合は、重なり合わない位置であることが好ましい。また、映像と重ね合わせて表示可能なメッセージを表示する場合は、表示位置は、重ね合わせる映像に対応して事前に設定された表示禁止領域(メッセージを重ね合わせる映像として表示しておくべき領域。即ち、メッセージを重ね合わせるべきでない映像の領域。)以外の領域内の位置が好ましい。表示禁止領域は、予め入力部202から入力されたり、リムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、記憶装置や補助記憶装置等に記憶されるものである。また、表示位置とは、固定した表示位置に限らず、時間の経過とともに移動する表示位置も含むものである。
【0053】
表示報告送信部208は、メッセージが手動排除部206で表示可能なメッセージとして選別された場合に、表示報告を端末装置100に送信するためのものである。
【0054】
排除報告送信部209は、メッセージが自動排除部204で予め登録された表示禁止用語205と一致するメッセージとして排除された場合、及び、メッセージが手動排除部206で排除された場合に、排除報告を端末装置200に送信するためのものである。
【0055】
メッセージ表示装置200を構成する大型ビジョン接続端末221は、メッセージ表示部210を有して、通信ネットワーク2及び大型ビジョン300に接続されたコンピュータ上に実装される。かかるコンピュータには、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録したり、通信ネットワークを介して配信したりすることが可能である。)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部210が構築されている。また、大型ビジョン接続端末221には、接続される大型ビジョン300に表示するための映像を格納及び送信すると共に、大型ビジョン300を操作するためのプログラムが格納されている(図示せず)。
【0056】
メッセージ表示部210は、手動排除部206で選別された表示可能なメッセージを、大型ビジョン300の表示位置指示部207で指示された表示位置に表示するためのものである。また、大型ビジョン300で映像が表示されている場合は、手動排除部206で選別された表示可能なメッセージを、映像に重ね合わせて大型ビジョン300の表示位置指示部207で指示された表示位置に表示する。ここで、メッセージ表示部210は、大型ビジョン300にメッセージを表示する時刻(時間帯でもよい)が決まっている場合に所定の時刻にメッセージを表示するようにしても良いし、ユーザがメッセージを表示したい時刻が決まっている場合等、入力部102を介して端末装置100から送信されたユーザの指定時刻にメッセージを表示するようにしても良い(かかる場合には、端末装置100に、入力部102を介してメッセージを表示する時刻を指定する表示時刻指定部を構成する)。このような場合は、事前に端末装置100の表示部101にメッセージが表示される所定の時刻を表示させることが好ましい。また、メッセージ表示部210は、一定の時間が経過すると、大型ビジョン300に表示したメッセージを消去する。ここで、大型ビジョン300に表示したメッセージの消去の仕方として、一定時間経過した際にメッセージを即時に消去してもよいし、一定時間経過するまでの間にメッセージを次第に消去したりしてもよい。
【0057】
次に、第一の実施形態に係るメッセージ表示システムの処理の手順について、図2〜図6に基づいて説明する。図2は、第一の実施形態に係るメッセージ表示システムの端末装置の処理の手順について説明したフローチャートである。図3は、第一の実施形態に係るメッセージ表示システムのメッセージ表示装置の処理の手順について説明したフローチャートである。図4は、第一の実施形態に係るメッセージ表示システムのデータの送受信の概要を示す図である。図5は、第一の実施形態に係る端末装置の表示部を示すイメージ図である。図6は、第一の実施形態に係る大型ビジョンを示すイメージ図である。
【0058】
まず、端末装置100の処理の手順について、説明する。
図2及び図4に示すように、表示部101で表示される入力内容をみながら、メッセージ入力部110において入力部102を介してメッセージが入力され(S101)、メッセージ送信部103によりメッセージがメッセージ表示装置200に送信される(S102)。ここで、メッセージ入力部110において入力部102を介してメッセージが入力される際の表示部101で表示される画面は、例えば、図5に示すような画面になる。メッセージ送信部103によりメッセージが送信されると、待機状態表示部105により表示部101に待機状態を示す画面が表示される(S103)。
【0059】
次に、排除報告受信部106において排除報告を受信したかどうかを確認する(S104)。図4に示すように、排除報告受信部106により排除報告を受信した場合は(S104:YES)、待機状態を示す画面に代えて、排除報告表示部107によりメッセージを大型ビジョン300に表示することができない旨を示す画面が表示部101に表示され(S105)、メッセージを大型ビジョン300に表示することができない旨と同時に表示された再入力するかどうかの旨が表示された表示部101の画面に基づいて入力部102を介して再入力するかどうかが判断される(S110)。再入力する場合は(S110:YES)、S101に戻り、再度、メッセー入力部110によりメッセージを入力することができるようになる。一方、再入力しない場合は(S110:NO)、処理が終了する。尚、S110の処理は必ずしも必要ではなく、排除報告を受信した場合(S104:YES)、処理を終了するように構成してもよい。
【0060】
一方、排除報告受信部106において排除報告を受信しない場合は(S104:NO)、表示報告受信部104において表示報告を受信したかどうか確認する(S106)。図4に示すように、表示報告受信部104において表示報告を受信した場合は(S106:YES)、待機状態を示す画面に代えて、待機状態表示部105によりメッセージが大型ビジョン300に表示される旨を示す画面が表示部101に表示され(S107)、処理が終了する。
【0061】
次に、メッセージ表示装置200の処理の手順について説明する。
図3及び図4に示すように、メッセージ受信部203が、端末装置100から送信されたメッセージを受信する(S201)。
【0062】
そして、自動排除部204において、メッセージが表示禁止用語205に一致して排除するかどうかを判断する(S202)。自動排除部204において、メッセージが表示禁止用語205に一致して排除すると判断された場合は(S202:YES)、図4に示すように、排除報告送信部209により、排除報告を端末装置100に送信して、処理を終了する。一方、自動排除部204において、メッセージが表示禁止用語205に一致せず排除しないと判断された場合は(S202:NO)、表示可能なメッセージとして選別されて、表示可能なメッセージが表示部201に表示される(S204)。
【0063】
次に、手動排除部206において、表示部201に表示された表示可能なメッセージを確認して、入力部202により排除するかどうかを判断する(S205)。手動排除部206において、表示部201に表示された表示可能なメッセージを確認して、入力部202により排除すると判断された場合は(S205:YES)、図4に示すように、排除報告送信部209により、排除報告を端末装置100に送信して、処理を終了する。一方、手動排除部206において、表示部201に表示された表示可能なメッセージを確認して、入力部202により排除しないと判断された場合は(S205:YES)、表示可能なメッセージとして更に選別されて、図4に示すように、表示報告送信部208により、表示報告が送信される(S207)。
【0064】
次に、図4に示すように、表示位置指示部207により、表示可能なメッセージを大型ビジョン300に表示する表示位置が指示され(S208)、メッセージ表示部210により、表示可能なメッセージを大型ビジョン300の表示位置指示部207により指示された表示位置に表示する(S209)。ここで、大型ビジョン300に表示されている映像がある場合は、メッセージ表示部210により、表示されている映像に重ね合わせて表示可能なメッセージを表示する(S209)。尚、表示可能なメッセージを映像に重ね合わせて表示する場合には、大型ビジョン300は、例えば、図6に示すような画面表示になる。
【0065】
このように、第一の実施形態のメッセージ表示システム1によれば、ユーザが端末装置100から通信ネットワーク2を介して大型ビジョン300にメッセージを書き込むことができるため、メッセージを書き込んだユーザが大型ビジョン300に表示されるメッセージを確認しようとするため、大型ビジョン300の視認度を向上させることができると共に、メッセージが表示される大型ビジョン300周辺にいる人々の間にコミュニケーションが生まれ、端末装置100を持つユーザの娯楽性を高めることができる。また、自動排除部204により、公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージを表示禁止用語として予め登録しておくことにより、かかる表示禁止用語に一致するメッセージを排除して、大型ビジョン300に表示されるメッセージの健全性を確保することができる。更に、メッセージ表示装置200が、通信ネットワークに接続された複数のコンピュータ(データセンター220及び大型ビジョン接続端末221)上に実装されていることから、メッセージ表示装置200を構成する手段の一部を大型ビジョン接続端末(コンピュータ)221上と大型ビジョン300から遠隔地のデータセンター220上にそれぞれ実装して、遠隔地のデータセンター220の管理を委託して、運用労力を分配することができる。
【0066】
また、大型ビジョン300に表示されている映像がある場合に、メッセージ表示部210により、表示されている映像に重ね合わせて表示可能なメッセージを表示することにより、大型ビジョン300に表示されるメッセージの確認と同時に大型ビジョン300に表示されている映像を必然的に見ることになるため、大型ビジョン300に表示されている映像の認視度を向上させることができる。特に、大型ビジョン300に表示されている映像が広告映像である場合は、広告宣伝効果を高めることができる。
【0067】
また、手動排除部206により、予め登録された表示禁止用語に一致しないが、公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージを、更に、手動により確認して排除することにより、大型ビジョンに表示されるメッセージの健全性をより一層確保することができる。
【0068】
また、表示位置指示部207により、メッセージを重ね合わせる広告映像の視認度を阻害しないような表示位置を指示することにより、大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等に不利益が生じることを防止することができる。また、表示位置指示部207により、複数のメッセージが重ならないように表示位置を指示することにより、メッセージを送信したユーザの利益が確保することができる。更に、表示位置とは、固定した表示位置に限らず、時間の経過とともに移動する表示位置も含むものであり、時間の経過とともに移動する表示位置を指示することにより、メッセージの移動に伴い、大型ビジョンの視認度を向上させることができる。更に、表示位置指示部207において、例えば、メッセージを映像と重ね合わせる表示する場合に、映像として表示しておくべき領域を表示禁止領域として予め設定しておくことにより、映像の視認度が阻害することを防ぎ、大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等に不利益が生じることを防止することができる。
【0069】
また、大型ビジョン300でメッセージが表示される所定の時刻を予め決めておいて(例えば、事前に端末装置100にメッセージが表示される所定の時刻を表示させる)、メッセージ表示部210において、所定の時刻にメッセージを大型ビジョン300に表示することにより、メッセージを送信するユーザが事前に端末装置100からメッセージを送信してから、大型ビジョン300の場に行って見る事が可能となり、大型ビジョン300前で端末装置をあわててメッセージを送信することを防止することができ、大型ビジョン300の娯楽性をより一層高めることができる。また、予め大型ビジョン300が利用できる時間が決まっているようなスポーツ施設等でのイベントに利用することが可能となり、メッセージを送信するユーザが利用しやすくなり、大型ビジョン300の娯楽性をより一層高めることができる。更に、メッセージ表示部210において、一定時間経過するまでメッセージを表示させることにより、一定時間経過するまでメッセージを見ることになり、大型ビジョンをより長く見るため、大型ビジョンの視認度を向上させることができる。
【0070】
また、待機状態表示部105において、端末装置100からメッセージを送信してから、大型ビジョン300にメッセージが表示されるまでのタイムラグの間、端末装置100において待機状態を示す画面を表示することにより、端末装置100からメッセージを送信したユーザの期待感を高めることにより、娯楽性をより一層増すことができると共に、大型ビジョン300の視認度をより向上させることができる。
【0071】
また、排除報告表示部107において、端末装置100の表示部101にメッセージを大型ビジョンに表示することができない旨を示す画面を表示することにより、端末装置100からメッセージを送信したユーザが、メッセージが表示されないことを知ることができ、ユーザの不利益を防止することができる。
【0072】
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態に係るメッセージ表示システムについて、図7に基づいて説明する。図7は、第二の実施形態に係るメッセージ表示システムのブロック図である。図7に示すように、メッセージ表示システム1は、複数の端末装置100と、データセンター220と、複数の大型ビジョン300毎に設置されている大型ビジョン接続端末221とから構成されるメッセージ表示装置200と、複数の大型ビジョン300とから構成されている。また、端末装置100とデータセンター220と大型ビジョン接続端末221とは、それぞれ通信ネットワーク2に接続されている。
【0073】
端末装置100は、表示部101と、入力部102と、メッセージ送信部103と、表示報告受信部104と、待機状態表示部105と、排除報告受信部106と、排除報告表示部107と、大型ビジョン選択部108と、識別子送信部109と、を有して、通信ネットワーク2に接続された携帯電話100や携帯情報端末100やパーソナルコンピュータ100上に実装される。かかる携帯電話100や携帯情報端末100やパーソナルコンピュータ100には、様々なハードウェアが収納されており、ハードウェアに含まれる記憶媒体にはプログラムやアプリケーション(このプログラムやアプリケーションは、リムーバブルな記憶媒体に記録したり、通信ネットワークを介して配信したりすることが可能である。)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部101〜107が構築されている。また、端末装置100では、端末装置100上に構築されているアプリケーションやブラウザを介して、通信ネットワーク2に接続されたメッセージ表示装置200との通信を行う。尚、以下の説明において、第一の実施形態と同じ部位については、第一の実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
大型ビジョン選択部108は、入力部102を介して複数の大型ビジョン300からメッセージを表示する大型ビジョンを選択させるためのものである。ここで、複数の大型ビジョン300は、入力部102から直接入力して選択させるようにしても良いし、表示部101に表示されているものから入力部102を介して選択させるようにしても良い。
【0075】
識別子送信部109は、大型ビジョン選択部108で選択された大型ビジョン300に対応する識別子をメッセージ表示装置200に送信するためのものである。
【0076】
メッセージ表示装置200を構成するデータセンター220は、表示部201と、入力部202と、メッセージ受信部203と、自動排除部204と、表示禁止用語205と、手動排除部206と、表示位置指示部207と、表示報告送信部208と、排除報告送信部209と、識別子受信部211と、を有して、通信ネットワーク2に接続されたコンピュータ上に実装される。かかるコンピュータには、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録したり、通信ネットワークを介して配信したりすることが可能である。)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部201〜209が構築されている。尚、以下の説明において、第一の実施形態と同じ部位については、第一の実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0077】
識別子受信部213は、端末装置100から送信された識別子を受信するためのものである。
【0078】
ここで、自動排除部204及び表示禁止用語212は、第一の実施形態と同じように構成して、選択された大型ビジョン300に関わらず表示禁止用語205に予め登録されたメッセージと一致するメッセージを排除して表示可能なメッセージを選別しても良いし、複数の大型ビジョンに対応する識別子毎に表示禁止用語205を登録し、自動排除部204が、送信された識別子に対応して登録された表示禁止用語205に基づいてメッセージを排除して表示可能なメッセージを選別しても良い。
【0079】
メッセージ表示装置200を構成する複数の大型ビジョン接続端末221は、それぞれ、メッセージ表示部210を有して、通信ネットワーク2及び大型ビジョン300に接続されたコンピュータ上に実装される。かかるコンピュータには、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、リムーバブルな記憶媒体に記録したり、通信ネットワークを介して配信したりすることが可能である。)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部210が構築されている。また、複数の大型ビジョン接続端末221には、それぞれに接続される大型ビジョン300に表示するための映像を格納及び送信すると共に、大型ビジョン300を操作するためのプログラムが格納されている(図示せず)。
【0080】
識別子受信部211で受信した識別子に対応する大型ビジョン300に接続される大型ビジョン接続端末221において、メッセージ表示部210は、手動排除部206で選別された表示可能なメッセージを、大型ビジョン300の表示位置指示部207で指示された表示位置に表示するためのものである。尚、メッセージ表示部210の詳細な内容については、第一の実施形態と同じであり、説明を省略する。
【0081】
次に、第二の実施形態に係るメッセージ表示システムの処理の手順について、図8〜図11に基づいて説明する。図8は、第二の実施形態に係るメッセージ表示システムの端末装置の処理の手順について説明したフローチャートである。図9は、第二の実施形態に係るメッセージ表示システムのメッセージ表示装置の処理の手順について説明したフローチャートである。図10は、第二の実施形態に係るメッセージ表示システムのデータの送受信の概要を示す図である。図11は、第二の実施形態に係る端末装置の表示部を示すイメージ図である。
【0082】
まず、端末装置100の処理の手順について説明する。
図8及び図10に示すように、表示部101で表示される入力内容をみながら、メッセージ入力部110により入力部102を介してメッセージが入力されると共に(S101)、大型ビジョン選択部108により入力部102を介して表示する大型ビジョンが選択されて(S108)、メッセージ送信部103によりメッセージがメッセージ表示装置200に送信されると共に(S102)、識別子送信部109により選択された大型ビジョンに対応する識別子がメッセージ表示装置200に送信される(S109)。ここで、メッセージ入力部110により入力部102を介してメッセージが入力されると共に、大型ビジョン選択部108により入力部102を介して大型ビジョンが選択される際の表示部101で表示される画面は、例えば、図11に示すような画面になる。メッセージ送信部103によりメッセージが送信されると、待機状態表示部105により表示部101に待機状態を示す画面が表示される(S103)。
【0083】
次に、排除報告受信部106において排除報告を受信したかどうかを確認する(S104)。図4に示すように、排除報告受信部106により排除報告を受信した場合は(S104:YES)、待機状態を示す画面に代えて、排除報告表示部107によりメッセージを大型ビジョン300に表示することができない旨を示す画面が表示部101に表示され(S105)、メッセージを大型ビジョン300に表示することができない旨と同時に表示された再入力するかどうかの旨が表示された表示部101の画面に基づいて入力部102を介して再入力するかどうかが判断される(S110)。再入力する場合は(S110:YES)、S101に戻り、再度、メッセー入力部110によりメッセージを入力することができるようになる。一方、再入力しない場合は(S110:NO)、処理が終了する。尚、S110の処理は必ずしも必要ではなく、排除報告を受信した場合(S104:YES)、処理を終了するように構成してもよい。尚、排除報告を受信した場合(S104:YES)、S105の処理の後にS101に戻り、再度、メッセー入力部によりメッセージを入力できるように構成してもよい。
【0084】
一方、排除報告受信部106において排除報告を受信しない場合は(S104:NO)、表示報告受信部104において表示報告を受信したかどうか確認する(S106)。図4に示すように、表示報告受信部104において表示報告を受信した場合は(S106:YES)、待機状態を示す画面に代えて、待機状態表示部105によりメッセージが大型ビジョン300に表示される旨を示す画面が表示部101に表示され(S107)、処理が終了する。
【0085】
次に、メッセージ表示装置200の処理の手順について説明する。
図9及び図10に示すように、メッセージ受信部203が、端末装置100から送信されたメッセージを受信すると共に(S201)、識別子受信部211が、選択された大型ビジョンに対応する識別子を受信する(S209)。
【0086】
そして、自動排除部204において、メッセージが識別子に対応する表示禁止用語205に一致して排除するかどうかを判断する(S210)。自動排除部204において、メッセージが識別子に対応する表示禁止用語205に一致して排除すると判断された場合は(S210:YES)、図4に示すように、排除報告送信部209により、排除報告を端末装置100に送信して、処理を終了する。一方、自動排除部204において、メッセージが識別子に対応する表示禁止用語205に一致せず排除しないと判断された場合は(S210:NO)、表示可能なメッセージとして選別されて、表示可能なメッセージが表示部201に表示される(S204)。
【0087】
次に、手動排除部206において、表示部201に表示された表示可能なメッセージを確認して、入力部202により排除するかどうかを判断する(S205)。手動排除部206において、表示部201に表示された表示可能なメッセージを確認して、入力部202により排除すると判断された場合は(S205:YES)、図4に示すように、排除報告送信部209により、排除報告を端末装置100に送信して、処理を終了する。一方、手動排除部206において、表示部201に表示された表示可能なメッセージを確認して、入力部202により排除しないと判断された場合は(S205:YES)、表示可能なメッセージとして更に選別されて、図4に示すように、表示報告送信部208により、表示報告が送信される(S207)。
【0088】
次に、図4に示すように、表示位置指示部207により、表示可能なメッセージを大型ビジョン300に表示する表示位置が指示され(S208)、メッセージ表示部210により、表示可能なメッセージを識別子に対応する大型ビジョン300の表示位置指示部207により指示された表示位置に表示する(S209)。ここで、識別子に対応する大型ビジョン300に表示されている映像がある場合は、メッセージ表示部210により、表示されている映像に重ね合わせて表示可能なメッセージを表示する(S209)。
【0089】
このように、第二の実施形態のメッセージ表示システムによれば、大型ビジョン選択部108により、メッセージを表示する大型ビジョン300を複数から選択することができ、複数の場所に設置されている大型ビジョン300に対応することができる。
【0090】
また、自動排除部204によって、大型ビジョン毎に予め登録された表示禁止用語205に基づいてメッセージを排除しているため、複数の大型ビジョン毎に所有者や広告映像の広告主等が異なり、複数の大型ビジョン毎に公序良俗違反になるメッセージ(卑猥な言葉や放送禁止用語)や大型ビジョンの所有者や広告映像の広告主等にとって不利益となるようなメッセージである表示禁止用語が異なる様な場合に対応することができる。
【0091】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
【0092】
例えば、第一の実施形態に係るメッセージ表示システム1において、メッセージ表示装置200が、データセンター220と大型ビジョン接続端末221とから構成されているが、それに限らず、図12に示すように、メッセージ表示装置200の各部201〜210を全て含んで大型ビジョン接続端末221のみで構成されても良い。この場合は、一括管理を行うことができる。また、図13に示すように、メッセージ表示装置200が、データセンター220と大型ビジョン接続端末221とから構成され、データセンター220が、表示部201、入力部202、メッセージ受信部203、自動排除部204、表示禁止用語205、表示報告送信部208、排除報告送信部209を有し、大型ビジョン接続端末220が、手動排除部206、表示位置指示部207、表示報告送信部208、排除報告送信部209を有しても良い。この場合は、大型ビジョン300で表示される広告映像の内容を事前に知らないでデータセンター220で自動排除を行い、大型ビジョン300で表示される広告映像の内容を良く知る大型ビジョン接続端末221側で手動排除を行うことにより、管理体制の分担を効率よく行うことができる。
【0093】
また、メッセージ表示装置200において、自動排除部204あるいは手動排除部206でメッセージが排除された端末装置100を記録し、同じ端末装置100から自動排除部204あるいは手動排除部206で何度も(例えば、3回)排除されるメッセージが送信される場合に、当該端末装置100のメッセージ入力部100においてメッセージの入力ができないように指示するように構成しても良い。いたずらでメッセージが送信されることを防止するためである。
【0094】
また、第一の実施形態に係るメッセージ表示システム1及び第二の実施形態に係るメッセージ表示システム1において、手動排除部206は必ずしも必要なく、自動排除部204のみが構成されていてもよい。このように構成することにより、メッセージ表示システム1が簡素化されて、管理負担が軽減される。
【符号の説明】
【0095】
1 メッセージ表示システム
2 通信ネットワーク
100 端末装置
101 表示部
102 入力部
103 メッセージ送信部
104 表示報告受信部
105 待機状態表示部
106 排除報告受信部
107 排除報告表示部
108 大型ビジョン選択部
109 識別子送信部
110 メッセージ入力部
200 メッセージ表示装置
201 表示部
202 入力部
203 メッセージ受信部
204 自動排除部
205 表示禁止用語
206 手動排除部
207 表示位置指示部
208 表示報告送信部
209 排除報告送信部
210 メッセージ表示部
211 識別子受信部
220 データセンター(コンピュータ)
221 大型ビジョン接続端末(コンピュータ)
300 大型ビジョン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段を介してメッセージを入力するメッセージ入力手段と、入力された前記メッセージを表示する表示手段と、入力された前記メッセージをメッセージ表示装置に送信するメッセージ送信手段とを備え、通信ネットワークに接続された1つまたは複数の端末装置と、
前記端末装置から送信された前記メッセージを受信するメッセージ受信手段と、予め登録された表示禁止用語と一致する前記メッセージを排除して表示可能なメッセージを選別する自動排除手段と、前記表示可能なメッセージを大型ビジョンに表示するメッセージ表示手段とを備え、通信ネットワークに接続された1つまたは複数のコンピュータ上に実装されているメッセージ表示装置と、
から構成されることを特徴とするメッセージ表示システム。
【請求項2】
前記メッセージ表示装置は、更に、
前記表示可能なメッセージを表示する表示手段と、
入力手段を介して前記表示手段に出力された前記表示可能なメッセージを排除して表示可能なメッセージを更に選別する手動排除手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のメッセージ表示システム。
【請求項3】
前記メッセージ表示装置は、更に、
前記表示可能なメッセージを大型ビジョンに表示する表示位置を指示する表示位置指示手段を備え、
前記メッセージ表示手段は、前記表示可能なメッセージを前記大型ビジョンの前記表示位置に表示することを特徴とする請求項1または2に記載のメッセージ表示システム。
【請求項4】
前記メッセージ表示手段は、前記大型ビジョンに表示されている映像に重ね合わせて前記表示可能なメッセージを大型ビジョンに表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項5】
前記表示位置指示手段は、事前に設定された表示禁止領域以外の領域に表示位置を指示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項6】
前記メッセージ表示手段は、前記表示可能なメッセージを、所定の時刻に、前記大型ビジョンに表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項7】
前記メッセージ表示手段は、前記表示可能なメッセージを、一定時間経過するまで、前記大型ビジョンに表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項8】
前記メッセージ表示装置は、更に、
前記メッセージ表示手段で、前記表示可能なメッセージを前記大型ビジョンに表示する前に、前記表示可能なメッセージを表示する旨の表示報告を前記端末装置に送信する表示報告送信手段を備え、
前記端末装置は、更に、
前記メッセージ表示装置からの前記表示報告を受信する表示報告受信手段と、
前記メッセージ送信手段で前記メッセージ表示装置に前記メッセージを送信してから、前記表示報告受信手段で前記表示報告を受信するまでの間、待機状態を示す画面を前記表示手段に表示し、前記表示報告受信手段で前記表示報告を受信した際に、前記メッセージが前記大型ビジョンに表示される旨の画面を前記表示手段に表示する待機状態表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項9】
前記メッセージ表示装置は、更に、
前記メッセージが排除された際に排除報告を前記端末装置に送信する排除報告送信手段を備え、
前記端末装置は、更に、
前記メッセージ表示装置からの前記排除報告を受信する排除報告受信手段と、
前記排除報告受信手段で前記排除報告を受信した際に、前記メッセージを大型ビジョンに表示することができない旨を示す画面を前記表示手段に表示する排除報告表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項10】
前記端末装置は、更に、
前記入力手段を介して複数の前記大型ビジョンからメッセージを表示する大型ビジョンを選択させる大型ビジョン選択手段と、
前記選択された大型ビジョンに対応する識別子をメッセージ表示装置に送信する識別子送信手段を備え、
前記メッセージ表示装置は、更に、
前記端末装置から送信された前記識別子を受信する識別子受信手段を備え、
前記メッセージ表示手段が、前記識別子に対応する大型ビジョンに対して、前記表示可能なメッセージを表示することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のメッセージ表示システム。
【請求項11】
前記表示禁止用語が、前記複数の前記大型ビジョン毎に予め登録され、
前記自動排除手段が、前記識別子に対応する前記大型ビジョンの前記表示禁止用語と一致する前記メッセージを排除して表示可能なメッセージを選別することを特徴とする請求項10に記載のメッセージ表示システム。
【請求項12】
前記端末装置は、通信ネットワークに接続された携帯電話、携帯情報端末、或いは、パーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項1〜11に記載のメッセージ表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−208847(P2012−208847A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75367(P2011−75367)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(511043688)有限会社ブリジット (1)
【Fターム(参考)】