説明

メディアコンテンツの共有経験

ユーザのグループの施設(100、200、250)の端末は、グループのメンバにより選択されたメディアコンテンツについてグループが一緒に経験して討論することを可能にする。端末(110)はネットワーク(インターネット300)を介して相互接続されている。端末(110)は、端末(110)にローカルのメディア提示装置(例えばテレビ受信機150)による提示のため、テレビチャンネルのようなメディアコンテンツの第1のユーザの選択を受信する。端末(100)は、ネットワーク(300)で施設(200、250)の他の端末に選択されたメディアコンテンツの識別子を転送する。他の端末は、ネットワーク(300)を介して第1のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信し、同じメディアコンテンツを提示するように、それにローカルのメディア提示装置に指示する。端末がそのローカルのメディア提示装置の1つを使用して選択されたコンテンツにアクセスすることができない場合、ネットワーク(300)のオンラインソースのような代替ソースを探してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、討論グループに関し、討論グループのユーザが他のユーザとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末に関する。
【背景技術】
【0002】
多数のインターネットウェブホスティングサービスにより提供される普及している機能は、チャットルームであり、コミュニティ又はフォーラムとしても知られている。チャットルームは、多人数が同じテキストベースの会話にリアルタイムで参加することができる共有空間である。一般的に、ユーザは、パーソナルコンピュータ(PC)又は他のインターネット接続端末で小さいウィンドウにテキストメッセージを作り、インターネット接続を介してチャットルームのホストにそれを提出する。チャットセッションに提出された全メッセージは、チャットセッションの全ての参加者により受信及び視聴されるスクロールウィンドウの下部に直ちに追加される。
【0003】
チャットルームの主題が選択され得る様々な方法が存在する。Internet Relay Chat(http://www.irc.org)での1988年から始まる元のチャットシステムでは、討論の現在のトピックは如何なる参加者によっても設定可能であり、はっきりと表示されている。いくつかのチャットルームのホストは、特定の時間の間に討論の主題を選択する。討論のトピックの一例は、人気のあるテレビ番組である。しばしば、テレビ番組の後の広告特性の放送は、番組の最近のエピソードについて討論するチャットルームの利用性を広告することがあり、チャットルーム討論の参加者は、複数のキャスト又は番組の製作チームを有することがある。その最も簡単な形式では、ユーザは放送番組を視聴し、PCに別々にログオンしてチャットルームにアクセスする。WO01/50753に示すようなこの発展では、テレビセットトップボックスは、チャットルームホストとの接続を備えており、ユーザが現在視聴されている番組に関するチャットセッションに参加することが可能になる。実際に、チャットルームのテキストは、チャットが関係する番組と同じテレビスクリーンに表示され得る。チャットルーム及び他のウェブコンテンツは、ウェブアドレスのストリームをユーザのPCに直接送信することにより、又は放送AV信号にアドレスを埋め込むことにより、特定のテレビ番組により密接にリンク付けされ得る。
【0004】
これらの構成のそれぞれにおいて、討論グループは通常では事前に選択されている何らかのトピックに限定される。
【0005】
‘コブラウジング(co-browsing)’と呼ばれるチャットルームの更なる発展では、オンラインユーザは、そのチャットをインターネットブラウジングと協働することができる。コブラウジングのグループの参加者は、相互にユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を送信又は‘プッシュ’することができる。各参加者のPC上のブラウザソフトウェアは、グループの他の参加者から受信したURLにあるページを自動的にロードする。このことにより、参加者のグループは、インターネットの関心のあるウェブページのガイド付きツアーを一緒に経験することが可能になる。通常では、そのツアーは、指定のツアー先導者の指示を受ける。
【0006】
US2002/0184634は、人又は人のグループが、ホストシステム又は視聴者の1人により生成されたTV番組の自動シーケンスを有する‘TVライド’を経験し得るシステムについて記載している。自動シーケンスは視聴の前に選択される。ホストがTVライドの配信を他人と調整することで、TVライドについて討論するために討論グループが形成され得る。これもまた、事前に選択されている何らかのトピックに討論を制限する。
【0007】
最後に、日本の公開公報JP2001-184292は、複数のクライアントコンピュータがネットワークを通じて共有サーバと共通チャットルームとに接続されているシステムについて記載している。クライアントの1つが特定の音楽を要求すると、全てのクライアントは、共有サーバから選択された音楽データを受信する。これは、全てのクライアントに音楽データを配信する負荷をサーバに与えるという欠点を有し、サーバにより保持されている音楽コンテンツに討論を制限する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、チャットルーム又は討論グループのユーザに対してより大きい自由度を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の第1の態様は、第1のユーザが、ネットワークを介して第1のユーザと相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末を提供し、
端末にローカルのメディア提示装置により、提示用のメディアコンテンツの第1のユーザの選択を実質的にリアルタイムで受信し、メディア提示装置はネットワークに独立した配信機構を使用する入力と、
選択されたメディアコンテンツに対応する識別子を決定する手段と、
ネットワークでグループ内の他のユーザの端末に識別子を送信する手段と、
第1のユーザがグループ内の他のユーザとメディアコンテンツについて討論することを可能にする手段とを有する。
【0010】
これにより、相互接続するネットワークで利用可能なメディアコンテンツに限定されることなく、第1のユーザがテレビ又はラジオ番組のような個々の選択のメディアコンテンツの間でグループの討論をリアルタイムに進めることが可能になる。このように、人のグループは、一連の異なるメディアコンテンツについて討論しながら、1つのチャットルームに一緒に残ることができる。ユーザのグループの各端末は、どのメディアをグループが経験しているかをグループの各ユーザが選択する機会を有するように、この機能を有することが好ましい。
【0011】
‘配信機構’という用語は、メディアコンテンツがメディア提示装置に配信される手段を意味することを目的とする。メディア提示装置がテレビ又はラジオ受信機である場合、配信機構は放送チャンネルである。メディア提示装置が第1のユーザにローカルのメディアジュークボックスである場合、配信機構は、単にジュークボックス内の記憶装置のソースからのストリーミング動作である。配信機構は端末を相互接続するネットワークに独立であるため、討論に利用可能なメディアの種類が大きくなり、ネットワークはグループの各ユーザにメディアコンテンツを配信する負荷を負わない。その代わりに、グループは、その施設への既存の広帯域の配信チャンネルを介して配信される高位品質のコンテンツを一緒に楽しむことができる。
【0012】
端末は、
ネットワークを介してグループの他のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信する手段と、
受信した識別子に対応するメディアコンテンツのソースを決定する手段と
受信機にローカルのメディア提示装置で決定されたソースを選択する手段と
を更に有することが好ましい。
【0013】
ユーザのグループの各端末がこの機能を有することが好ましい。使用中に、グループのメンバのそれぞれのメディア提示装置(テレビ又はラジオ放送受信機等)は、討論用の共有コンテキストを提供するように、グループの1人のメンバにより行われた選択に応じて同時に切り替える。
【0014】
ユーザがメディアコンテンツについて討論することを可能にする手段は、外部ホストと通信するインターネットチャットアプリケーションであることが好ましい。メディアコンテンツの識別子は、チャットアプリケーションのメッセージと共に、外部ホストに送信され、又は外部ホストから受信され得る。
【0015】
メディアコンテンツは、端末にローカルの放送受信機により受信される放送テレビ若しくはラジオ番組、又はグループのユーザのそれぞれの端末にローカルに格納されるコンテンツの形式になってもよい。ユーザが放送チャンネルを視聴することを選択する場合、選択されたチャンネルで現在放送中の番組に対応する識別子を決定することが好ましい。これは、グループのメンバがメディア提示装置を設定した方法に差が存在する場合でも、グループのメンバが配信機構に対して異なるアクセスを有する場合でも(例えば衛星チャンネルへのアクセスがない)、又は番組に地域(又は国)での変化が存在する場合でも、他人にメディアコンテンツを正確に特定することに役立つ。番組の識別子は、番組情報のソースにアクセスし、選択された放送チャンネルでどの番組が放送されているかを決定することにより、決定され得る。オンラインソースはオンラインでもよく、電子番組ガイド(EPG)のような番組情報の放送源でもよい。
【0016】
端末がコンテンツを運ぶ放送チャンネルを見つけることができない場合又はアクセスすることができない場合に、端末は特定されたメディアコンテンツの代替ソースを見つけるように構成されることが好ましい。代替ソースは、オンラインソースでもよい。
【0017】
端末は、グループのユーザを相互接続するネットワークへのアクセスを有するメディア提示装置、セットトップボックス又はPC用のリモコンの形式になってもよい。
【0018】
本発明の他の態様は、このように端末を動作する方法を提供する。
【0019】
前述の機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせで実装され得る。従って、本発明の他の態様は、端末用の制御装置と、端末の動作を制御するソフトウェアとを提供する。ソフトウェアは、製造時に端末にインストールされてもよく、アップグレードとして既存の端末に後日インストールされてもよい。ソフトウェアは、電子メモリ装置、ハードディスク、光ディスク又は他の機械読取可能記憶媒体に格納されてもよい。ソフトウェアは、機械読取可能担体で配信されてもよく、ネットワークを介してダウンロードされてもよい。
【0020】
ケーブルテレビ(CATV)配信システムのユーザのような何らかのユーザは、インターネットアクセスに使用されるものと同じ物理ケーブルで放送チャンネルを受信する点に留意すべきである。これらの2つの種類の信号は、短距離で共通のケーブルを共有してもよいが、放送チャンネルは、この用途の目的でユーザを相互接続するネットワークからの独立の配信機構であると解釈される。このように、これらのシステムは本発明の範囲内にあることを意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の実施例について、添付図面を参照して、一例のみとして説明する。
【0022】
図1は、本発明を具現したシステムの第1例を示している。明瞭にするため、3つのみのユーザ施設100、200、250が図示されているが、施設100に類似した装置をそれぞれ有する多数のユーザ施設が同じように相互接続され得ることがわかる。各ユーザ施設100、200、250に、リモコンユニット110と複数のホームメディア提示装置150、160、170とが存在する。リモコンユニット110は、例えばRoyal Philips Electronicsにより製造されている‘iProntoTM’無線リモコンでもよい。従来のリモコンユニットと同様に、リモコンユニット110により、ユーザが様々な消費者ホームエンターテイメント製品(テレビ受信機150、ラジオ受信機160、メディアジュークボックス170等)の動作を制御することが可能になる。リモコンユニット110は、マイクロプロセッサ120と、メモリ122と、ユーザが選択を行うことを可能にするユーザ入力装置135と、現在の動作状態及び選択をユーザに表示するディスプレイ130と、赤外線制御信号をメディア提示装置150、160、170に送信する赤外線送信機140とを有する。更に、リモコンユニット110はまた、リモコンユニット110の無線LAN送信機/受信機112と、施設100のインターネット・ゲートウェイ105の対応する無線LAN送信機/受信機とを介して、インターネットへのアクセスを有する。無線LANは、IEEE802.11b(WiFi)又は他の適切な形式に従って動作し得る。ユーザ入力装置135は、簡単なキーパッドでもよく、マイクロプロセッサ120の制御でディスプレイ130に表示されるコンテキストセンシティブのラベル及び‘ソフト・ボタン’を備え、ディスプレイ130と結合したタッチセンシティブ・スクリーンを備えたタブレットのような複雑な装置でもよい。ディスプレイ130は、液晶(LCD)パネルであることが好ましい。
【0023】
3つの異なる種類のホームメディア提示装置150、160、170が図示されている。ユーザの施設は、これらの装置のうち1つのみを有してもよく、ここに図示されているものより多くの種類を有してもよい。メディア提示装置自体は既知であるため、簡単にのみ説明する。テレビ受信機150は、1つ以上のソースから放送ビデオ信号を受信して表示することができる。これらのソースは、アンテナ151及び受信機152を介して受信する地上波放送を含み得る。直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を使用した放送のように、デジタル地上波伝送の場合には、セットトップボックス(図示せず)が必要になることがある。放送信号はまた、衛星又はケーブル配信機構を介して受信されてもよく、その場合、テレビ150は既知の方法で受信信号を復調及びデコードするために、適切なアンテナ153とセットトップボックス(STB)154、157とを有する。テレビ受信機は、送信機140から制御信号を受信するリモコン受信機155を有する。図示しないが、セットトップボックス154、157はまた、同じように制御信号を受信するリモコン受信機を有してもよい。
【0024】
ラジオ受信機160は、放送ラジオ信号を受信する適切なアンテナ161及び受信機162と、送信機140から制御信号を受信するリモコン受信機165とを有する。ラジオ信号は、アナログ形式(VHF帯の周波数変調(FM)信号等)で放送されてもよく、デジタル形式(Digital Audio Broadcasting(DAB)等)で放送されてもよい。
【0025】
メディアジュークボックス170は、オーディオ及び/又はビデオ形式でのメディアコンテンツの記憶装置を有する。記憶装置は、光ディスク、ハードドライブ、メモリチップ又はその他の形式の記憶装置の集合の形式になってもよい。
【0026】
施設100、200、250はインターネット300を介して相互接続されている。施設のリモコンユニット110によりそれぞれアクセス可能な2つのホスト310、320も、インターネットに接続されている。ホスト310は、メディアコンテンツの電子番組ガイド(EPG)を格納するサーバを有する。電子番組ガイドの一例は、AnanovaTMにより提供されており、http://www.ananova.com/tv/で入手可能なものである。電子番組ガイドは、一連の人気のテレビチャンネルについて全てのテレビ番組のリストを有する。オンライン電子番組ガイドに類似したものが、ラジオチャンネルについて利用可能である。
【0027】
インターネットチャットサービス320のホストもインターネット300に接続されている。チャットサービスを提供している会社の例は、Microsoft NetworkTM(MSN)、America On-LineTM(AOL)及びYahooTMである。
【0028】
次に図2を参照すると、マイクロプロセッサ120で動作するソフトウェアにより実施される機能ユニットを示している。3つの主なユニット(インターネットチャットアプリケーション410、電子番組ガイド(EPG)記憶装置420及びチャンネル選択ユニット430)が存在する。
【0029】
インターネットチャットアプリケーション410は、キーパッド135からユーザ入力を受信し、それらをディスプレイ130に表示する。それはまた、インターネット300でチャットホスト320に何らかのユーザ入力を送信し、他のユーザのメッセージを含む更新ページを定期的に受信する役目をするブロックを有する。チャットメッセージは、‘表示チャット’機能414によりディスプレイ用にフォーマットされる。
【0030】
EPG記憶装置420は、時間枠(一般的に数日先)での電子番組ガイド情報を格納するが、本発明に重要なものは当面の情報のみである。一般的に、ガイドの各エントリーは、番組の識別表示(名前及び/又はコード)と、現れるチャンネルの識別表示と、表示される時間とを有する。ガイドの更なるエントリーは、EPGホスト310により提供されるEPGの番組のエントリーのURLのような番組の識別子(ID)である。
【0031】
チャンネル選択ユニット430は、チャンネル選択オプションの格納装置を有する。これは、可能なリモコン入力(例えば、‘テレビ’、‘ラジオ’、‘ジュークボックス’、‘チャンネル・プリセット#1’、‘チャンネル・プリセット#37’)と、それぞれ可能な入力に対応するリモコンコードとのテーブルである。チャンネル選択オプションの格納装置はまた、各チャンネル・プリセット番号に関係する放送チャンネルの識別子を有する。例えば、ユーザ入力の‘テレビ’及び‘プリセット#1’の組み合わせは、テレビ受信機150で放送チャンネル‘BBC1’を選択することに対応してもよい。リモコンコードは、周知の方法で所要の消費者メディア装置(例えばテレビ150)に送信するために、赤外線送信機140に送信される。EPG記憶装置420は、一連のチャンネルでどの番組が現在表示されているかをユーザが見ることができるように、ディスプレイ130への表示用にEPG情報をチャンネル選択ユニット430に送信するように構成され得る。
【0032】
前述のように、ユーザは、ユーザのグループが同じ番組を同時に視聴(又は受信)してそれについて討論するサービスに参加してもよい。共通に視聴されている番組が選択され得る複数の方法が存在する。1つの方法は、チャンネル選択を行う役目をするグループリーダを指名することが挙げられる。グループリーダとして動作する役目は、メンバ間で行き来してもよい。‘フォロワー(follower)’と呼ばれるグループの他の参加者は、グループリーダにより行われた選択に応じて、テレビ又は他のホームメディア提示装置がチャンネル間で切り替えられることを許可する。
【0033】
このサービスを実施するために、チャットアプリケーション410は、チャンネル選択ユニット430及び電子番組ガイド420とのインタフェースになる。施設100のユーザがグループリーダとして動作するときに、ユーザがそのキーパッド130で新しいチャンネル選択を行う毎に、チャットアプリケーション410は通知を受信するように構成される。新しいチャンネルのユーザ選択を受信すると、チャンネル選択ユニット430は、選択されたチャンネルで現在放送されている番組の識別子について、EPG記憶装置420に要求を送信する。チャンネル選択ユニット430は、チャンネル名又は番号(例えば‘BBC1’)をEPG記憶装置420に送信する。EPG記憶装置420は、チャンネル選択ユニット430によりそれに渡されたチャンネルで現在放送されている番組を検索する。番組の識別子はチャットアプリケーション410に転送される。識別子は、電子番組ガイドのエントリーへのユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)でもよく、番組を一意に特定する如何なるコードでもよい。
【0034】
新しく選択された番組の識別子は、チャットアプリケーション410からインターネット接続300を介してチャットサービス320のホストに送信される。新しいチャットメッセージと共に、全ての新しい識別子がグループの全ての他の参加者に送信される。従来のコブラウジングソフトウェアがこれを実現するために使用され得る。ローカルで選択されるメディアを表すことを示す特別な方法で、又はこのように動作するアクティブなグループの一部になる全ての参加者から容易に明らかになることを示す特別な方法で、各識別子は各端末及び/又はホスト320でチャットアプリケーション410によりフラグ付けされてもよい。
【0035】
最も簡単な形式では、本発明は、グループリーダのリモコンがチャンネルで表示されている番組を特定せずに、視聴されているテレビチャンネル(例えば‘BBC1’)の識別子のみを送信するように動作し得る。ほとんどの場合、これは十分に動作する。しかし、番組の地域での変化のため(すなわち、国の一地域のチャンネルは国の他の地域の対応するチャンネルと異なる番組を送信している)、このことは常に信頼性があるとは限らず、そのため、選択されたチャンネルで現在表示されている番組の識別子を送信することが好ましい。
【0036】
チャットアプリケーション410は、ユーザ選択のチャンネルで現在表示されている番組の一般に認識可能な識別子を受信することが好ましい。すなわち、チャットアプリケーションはグループの全ての他の参加者に送信されて認識され得る識別子を受信するべきである。
【0037】
フォロアー(グループリーダにより行われた選択に従う参加者)のそれぞれの端末も同じように動作する。これは図2及び3を参照して説明する。
【0038】
新しい選択がリーダにより行われると、チャットホスト320は‘フォロワー’のユーザ装置のそれぞれに目的のメディア(番組)の識別子を送信する。ステップ610において、ユーザ施設のそれぞれのリモコンユニット110は目的のメディアの識別子を受信し、これがチャットアプリケーション410に渡される。ステップ612において、チャットアプリケーション410は、ローカル電子番組ガイド420に目的のメディアの識別子を送信し、どのチャンネルが識別子に対応する番組を現在表示しているかを決定する。これは、グループリーダが番組を視聴していたものと同じチャンネルでもよく、異なるチャンネルでもよい。
【0039】
ステップ614において、チャットアプリケーションは、適切なチャンネル(目的のチャンネルという)が端末のメディア提示装置により受信可能か否かを決定する。可能である場合には、ステップ616において、チャンネル選択ユニット430は、赤外線送信機に適切なコードを送信し、そのチャンネルを選択するようにローカルテレビ受信機に指示する。しかし、グループリーダにより選択されたメディア(番組)がユーザに利用可能な放送チャンネルを介して受信可能でない状況が生じることがある。一例として、グループリーダは衛星チャンネルで放送されている番組を選択することがあり、フォロワーは地上波放送チャンネルへのアクセスしか有さないことがある。この場合、チャットアプリケーションは、同じコンテンツが他のソースから利用可能であるか否かを決定するように進む。EPGは、所要のコンテンツの代替ソースを供給してもよく、端末はグループリーダから受信した情報に基づいて検索を開始してもよい。ステップ617において、チャットアプリケーションはオンラインソースから目的のメディア(番組)を検索する。多数のラジオ局はインターネットを介してストリーム形式でそのサービスを放送しているため、番組がラジオ番組である場合には、このことが成功する可能性が高い。ステップ618において、チャットアプリケーションがオンラインソースを見つけることができた場合、ユーザへの提示用にそれがステップ620で選択される。オンラインソースが見つからなかった場合、ステップ622において、チャットアプリケーションは、グループリーダにより選択されたメディアが利用可能でないというメッセージを表示するようにブラウザに指示して、ステップ624で終了してもよい。
【0040】
ステップ612及び614を再び参照すると、EPGは、同じ目的のメディアを現在放送している複数のチャンネルを特定してもよい。この場合には、チャンネルのうちいずれか1つが選択され得る。
【0041】
新しいチャンネルの選択と並行して、グループリーダ及びフォロワーは、それぞれのチャットアプリケーション410を介してチャットメッセージを送受信し、グループリーダが選択した番組について討論することができる。リーダが異なるチャンネルを選択したときに、グループのメンバは同じままで、討論が続く。当然のことながら、既知の討論グループと同じように、個々のメンバは希望によってグループを離れることができ、新しいメンバがグループに参加してもよい。
【0042】
Microsoft Network(MSN)やAmerica On-Line(AOL)やYahooのような何らかのホストは、複数のユーザ間の協働のために更に進んだ機能を提供してもよい。例えば、各チャットルームは現在の参加者のリストを表示し、新しい参加者の出現を示す。ユーザはまた、現在のチャットルームに友人(通常は‘仲間(buddy)として知られる’)を参加するように選択するオプション、ユーザを特定のチャットルームに招くオプション、又は異なるチャットルームの人にメッセージを送信するオプションを有する。通常は、このようなサービスは、ユーザについての様々な情報(年齢、好き嫌い等)を有するメンバディレクトリを有する。ユーザは自分と似たプロフィールを有する他のユーザを見つけるために、メンバディレクトリを見ることができる。また、地理上又は年齢による“仲間”を考慮したチャットルームが一般的に提供される。
【0043】
完全にするために、図4は例示的なシナリオを示している。ステップ450において、リーダは衛星セットトップボックスでチャンネル・プリセット#12を選択し、ステップ456において、番組の選択について視聴を招くチャットメッセージをタイプする。ステップ452において、チャンネル選択ユニット430は、チャンネル・プリセット#12を選択するために、セットトップボックス154にコマンドを送信する。ステップ453において、チャンネル選択ユニット430は、実際のチャンネル‘Sky One’に対応するチャンネル・プリセット#12を特定するためにその参照テーブルを使用し、この情報と共にEPG420にクエリを送信する。ステップ454において、EPG420は、何の番組がチャンネル‘Sky One’で現在表示されているかを検索し、‘The Simpsons’のEpisode 105であることを見つける。それはまた、番組ガイドのエントリーに対応するURLを見つけ、このURLを識別子(ID)としてチャットアプリケーション410に送信する。ステップ458において、チャットアプリケーション410はIDとチャットメッセージとをチャットホスト320に送信する。ステップ460において、チャットホスト320は、チャットメッセージとIDとをグループの全メンバに配信する。受信端末のチャットアプリケーションは、ユーザへの提示用の462メッセージと、ステップ464でEPGに送信されるIDとを抽出する。EPGは、URLから受信する番組を特定し、その番組を現在表示しているチャンネルを検索する。EPGは、チャンネル‘BBC2’が同じ番組を表示していることを決定し、この情報をチャンネル選択ユニットに送信する。チャンネル選択ユニットは、このチャンネルがテレビ受信機のプリセット#2に等しいことを見つけ、そのチャンネルに切り替えるようにテレビ受信機に指示する命令466を送信する。
【0044】
前述の実施例では、便宜的に、ウェブ可能リモコンユニット110は、オンラインチャットアプリケーションと、ホームメディア提示装置への制御信号の送信と、インターネットの接続とをサポートするために必要な全てのタスクを実行する。ユーザの施設の装置の他の構成もまたそのサービスをサポートすることができ、そのいくつかについて図5を参照して説明する。
【0045】
図5の左側に、施設101が図示されている。ここでは、Digital Video Broadcasting Multimedia Home Platform(DVB-MHP)をサポートするセットトップボックスのようなセットトップボックス(STB)800がそのシステムの中心にある。STB800は、電子番組ガイドとチャットアプリケーションとをサポートするメインプロセッサ820及びメモリ822を有する。STB800は、前述のように、インターネット・ゲートウェイ105への有線又は無線接続を介してインターネット300に接続する。外部キーボード835がユーザ入力用にセットトップボックスに接続されている。前述のように、電子番組ガイド情報は、オンラインソースから得られてもよく、又は放送源から得られてもよい。チャットアプリケーションのテキストを表示するウィンドウは、テレビ105のテレビ番組自体と同時に表示されてもよく、又は重ねられてもよい。前述のように、ユーザがグループリーダである場合、チャンネル選択はチャットアプリケーションにより認識され、選択された番組を特定するコードはオンライン又は放送EPG情報から得られる。ユーザがフォロワーである場合、チャットアプリケーションはグループリーダにより選択された番組を特定するコードを受信し、コードに対応するチャンネルを調べ、セットトップボックスのチューナ840に新しいチャンネルを選択する適切な制御信号を発出する。
【0046】
施設102及び103は、PC850を使用する装置の2つの変形を示している。施設102は、PC、携帯情報端末(PDA)又は同様の装置を使用するシステムを示している。PCは、ユーザエントリー用のキーボード855と、チャットを表示するモニタ856とを有する。PCのプロセッサ853は、チャットアプリケーション410と電子番組ガイド420とをサポートする。PCは、テレビ受信機のような外部装置とインタフェースするインタフェース852を有する。ユーザがリモコン・ハンドセット854で選択を行う場合、インタフェース852はリモコン・ハンドセット854から赤外線信号を受信可能であるべきであり、テレビ又は他のホームメディア提示装置にリモコン信号を送信可能であるべきである。リモコンの実施例と同様に、チャットアプリケーションは、電子番組ガイドを使用して現在視聴されている番組を表すコードを決定する。PCはまた、適切な赤外線信号をインタフェースに発出させることにより、テレビのチャンネルを選択することができる。ユーザがPC自体を使用してチャンネルの選択を行う場合、インタフェース852は制御信号を外部装置に送信することができさえすればよい。
【0047】
施設103に示す変形では、外部テレビ受信機150は存在しない。その代わりに、PCのPeripheral Component Interconnect(PCI)バスに接続されるカードのようなテレビカード860が、テレビセット150の受信機内に通常存在する回路の機能を実行する。テレビカード860は、PCのプロセッサ853で動作するソフトウェアを有し、ユーザがPCのキーボード855又はマウスを使用して放送チャンネルを選択することができるグラフィカルインタフェースを表示する。PCで動作するチャットアプリケーションは、TVカードとインタフェースし、いつ新しいチャンネルがユーザにより選択されたかを決定し、そのチャンネルで現在表示されている番組のコードを得る。この実施例では、PCのモニタ856は、チャットアプリケーションのウィンドウと受信放送チャンネルのビデオとの双方を表示する可能性がある。
【0048】
施設100、200、250(図1)の端末装置は必ずしも同じ形式である必要はないことが明らかである。従って、施設100のリモコンベースの装置は、施設200のPCベースの装置及び施設250のセットトップボックスベースの装置と相互作用することができる。
【0049】
前述の実施例では、リモコンユニット110又は同等のユニットは、電子番組ガイド(EPG)情報の記憶装置を有する。この情報を端末に格納することは、本発明には必須ではない。その代わりに、EPG情報が必要になる毎に、EPG情報のオンライン又は放送源が調べられてもよい。しかし、端末にEPG情報のウィンドウを格納することは、ユーザのチャンネル選択を受信することと、そのチャンネルの番組の識別子をチャットアプリケーションに提供することとの間の時間を低減するという利点を有する。
【0050】
前述の実施例は、グループとして共有され得るメディアコンテンツの例として放送チャンネルを使用した。同様に、音楽やオーディオ/ビデオクリップや各ユーザにローカルに格納されている事前に記録された放送のように、格納されたコンテンツのコレクションを楽しむことも可能である。再び図1を参照すると、メディア提示装置の1つはメディアジュークボックス170である。ユーザは、放送チャンネルの1つとして、同じようにジュークボックス170のオーディオ又はビデオトラックを選択することができる。EPG記憶装置420を参照する必要はない。その代わりに、選択されたメディアの識別子がチャットアプリケーション及び他のユーザに送信され得る。選択されたメディアコンテンツを特定する一般に認められている方法が使用可能である。このような仕組み(例えばメタデータ)は当該技術分野において既知であり、さらに説明する必要はない。メディアジュークボックス170は、メディアコンテンツの新しいアイテムが選択されると常に、選択されたメディアコンテンツについての情報をチャットアプリケーションに直接転送するように構成され得る。前述のように、‘フォロワー’の端末が端末にローカルのソースからの識別子に合致するアイテムを見つけることができない場合、オンラインソースからアイテムを見つけようとすることができる。
【0051】
前述のシステムは、メディア提示装置と端末110との間に如何なる形式の帰路チャンネルもなしに動作可能である。リモコン110はコントローラの何のプリセット番号がテレビ及びラジオの何のチャンネルに関係しているかを事前に認識しているため、これらのメディア提示装置から更なる情報を必要としない。しかし、これは帰路チャンネルの提供を除外するものではない。メディア提示装置がホームネットワークの一部を形成する場合、リモコン110と装置との間に帰路チャンネルが既に存在してもよい。一例として、メディアジュークボックス170は、リモコン110と通信する無線LAN送信/受信ユニット173を有する。このチャンネルは、コンテンツリスト情報及び制御動作のフィードバックをリモコンに提供するために使用され得る。
【0052】
本発明は、前述の実施例に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく変更又は変形されてもよい。
【0053】
前述では、図1を参照して、グループがグループのメンバにより選択されたメディアコンテンツを一緒に経験し、それについて討論することを可能にするユーザのグループの施設100、200、250の端末110について説明した。端末110はネットワーク(インターネット300)を介して相互接続される。端末110は、端末110にローカルのメディア提示装置(例えばテレビ受信機150)による提示のため、テレビチャンネルのようなメディアコンテンツの第1のユーザの選択を受信する。端末110は、選択されたメディアコンテンツの識別子をネットワーク300で施設200、250の他の端末に転送する。他の端末は、ネットワーク300を介して、第1のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信し、それにローカルのメディア提示装置に同じメディアコンテンツを提示するように指示する。端末がそのローカルメディア提示装置の1つを使用して選択されたコンテンツにアクセスすることができない場合、ネットワーク300のオンラインソースのような代替ソースを探してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明を具現した第1のシステム
【図2】図1に示すリモコンユニット内の機能ユニット
【図3】受信端末により実行されるステップのフローチャート
【図4】例示的なシナリオの間のメッセージフロー
【図5】本発明の代替実施例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザが、ネットワークを介して前記第1のユーザと相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末であって、
前記端末にローカルのメディア提示装置により、提示用のメディアコンテンツの前記第1のユーザの選択を実質的にリアルタイムで受信し、前記メディア提示装置は前記ネットワークに独立した配信機構を使用する入力と、
前記選択されたメディアコンテンツに対応する識別子を決定する手段と、
前記ネットワークで前記グループ内の他のユーザの端末に前記識別子を送信する手段と、
前記第1のユーザが前記グループ内の他のユーザと前記メディアコンテンツについて討論することを可能にする手段と
を有する端末。
【請求項2】
請求項1に記載の端末であって、
前記ネットワークを介して前記グループの他のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信する手段と、
前記受信した識別子に対応するメディアコンテンツのソースを決定する手段と
前記端末にローカルのメディア提示装置で前記決定されたソースを選択する手段と
を更に有する端末。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の端末であって、
前記ユーザが前記メディアコンテンツについて討論することを可能にする手段は、外部ホストと通信するインターネットチャットアプリケーションである端末。
【請求項4】
請求項3に記載の端末であって、
前記メディアコンテンツの識別子は、前記外部ホストに送信又は前記外部ホストから受信される端末。
【請求項5】
請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の端末であって、
前記識別子は、前記メディアコンテンツに固有の識別子である端末。
【請求項6】
請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の端末であって、
前記選択されたメディアコンテンツは、前記端末にローカルの放送受信機で受信する放送チャンネルである端末。
【請求項7】
請求項6に記載の端末であって、
前記識別子を決定する手段は、前記選択されたチャンネルで現在放送されている番組に対応する識別子を決定するように構成される端末。
【請求項8】
請求項7に記載の端末であって、
前記識別子を決定する手段は、何の番組が前記選択された放送チャンネルで放送されているかを決定するために、番組情報のソースにアクセスするように構成される端末。
【請求項9】
請求項8に記載の端末であって、
前記番組情報のソースは、前記ネットワークの番組情報のソースである端末。
【請求項10】
請求項9に記載の端末であって、
前記識別子は、番組情報のオンラインソースのエントリーのユニフォーム・リソース・ロケータである端末。
【請求項11】
請求項8に記載の端末であって、
前記番組情報のソースは、番組情報の放送源である端末。
【請求項12】
請求項8ないし11のうちいずれか1項に記載の端末であって、
前記番組情報のソースは、電子番組ガイドである端末。
【請求項13】
請求項7ないし12のうちいずれか1項に記載の端末であって、
前記放送受信機は、テレビ受信機又はラジオ受信機である端末。
【請求項14】
請求項2に記載の端末であって、
前記選択されたメディアコンテンツは、放送チャンネルであり、
前記ソースを決定する手段は、前記端末にローカルの放送受信機で、対応するチャンネル又はコンテンツに対応するチャンネル放送を見つけるように構成される端末。
【請求項15】
請求項2に記載の端末であって、
前記ソースを決定する手段が前記端末にローカルのメディア提示装置により提示され得るソースを見つけることができない場合に、前記端末は同じコンテンツを有する代替ソースを見つけるように構成される端末。
【請求項16】
請求項15に記載の端末であって、
前記端末は、同じコンテンツを有する前記ネットワークのソースを見つけるように構成される端末。
【請求項17】
前記メディア提示装置を動作するリモコンの形式の請求項1ないし16のうちいずれか1項に記載の端末。
【請求項18】
セットトップボックスの形式の請求項1ないし16のうちいずれか1項に記載の端末。
【請求項19】
PCの形式の請求項1ないし16のうちいずれか1項に記載の端末。
【請求項20】
請求項19に記載の端末であって、
前記メディア提示装置は、前記PC内に収容されている放送受信機である端末。
【請求項21】
ユーザが、ネットワークを介して前記第1のユーザと相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末であって、
前記グループの他のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信する手段と、
前記受信した識別子に対応するメディアコンテンツのソースを決定する手段と、
前記ネットワークに独立した配信機構を使用する前記受信機にローカルのメディア提示装置で前記決定されたソースを選択する手段と
を有する端末。
【請求項22】
第1のユーザが、ネットワークを介して前記第1のユーザと相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする方法であって、
前記端末にローカルのメディア提示装置により、提示用のメディアコンテンツの前記第1のユーザの選択を実質的にリアルタイムで受信し、前記メディア提示装置は前記ネットワークに独立した配信機構を使用し、
前記選択されたメディアコンテンツに対応する識別子を決定し、
前記ネットワークで前記グループ内の他のユーザの端末に前記識別子を送信し、
前記第1のユーザが前記グループ内の他のユーザと前記メディアコンテンツについて討論することを可能にすることを有する方法。
【請求項23】
ユーザが、ネットワークを介して前記第1のユーザと相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にするように端末を動作する方法であって、
前記グループの他のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信し、
前記受信した識別子に対応するメディアコンテンツのソースを決定し、
前記ネットワークに独立した配信機構を使用する前記受信機にローカルのメディア提示装置で前記決定されたソースを選択することを有する方法。
【請求項24】
第1のユーザが、ネットワークを介して前記第1のユーザと相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末用の制御装置であって、
前記端末にローカルのメディア提示装置により、提示用のメディアコンテンツの前記第1のユーザの選択を実質的にリアルタイムで受信し、前記メディア提示装置は前記ネットワークに独立した配信機構を使用する手段と、
前記選択されたメディアコンテンツに対応する識別子を決定する手段と、
前記ネットワークで前記グループ内の他のユーザの端末に前記識別子を送信する手段と、
前記第1のユーザが前記グループ内の他のユーザと前記メディアコンテンツについて討論することを可能にする手段と
を有する制御装置。
【請求項25】
ユーザが、ネットワークを介して前記第1のユーザと相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末用の制御装置であって、
前記グループの他のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信する手段と、
前記受信した識別子に対応するメディアコンテンツのソースを決定する手段と、
前記ネットワークに独立した配信機構を使用する前記受信機にローカルのメディア提示装置で前記決定されたソースを選択する手段と
を有する制御装置。
【請求項26】
第1のユーザが、他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末の制御装置に、
前記端末にローカルのメディア提示装置により、提示用のメディアコンテンツの前記第1のユーザの選択を実質的にリアルタイムで受信し、前記メディア提示装置は前記ネットワークに独立した配信機構を使用するステップと、
前記選択されたメディアコンテンツに対応する識別子を決定するステップと、
前記ネットワークで前記グループ内の他のユーザの端末に前記識別子を送信するステップと、
前記第1のユーザが前記グループ内の他のユーザと前記メディアコンテンツについて討論することを可能にするステップと
を実行させるソフトウェア。
【請求項27】
ユーザが、ネットワークを介して相互接続されている他のユーザのグループとメディアコンテンツの共有経験を有することを可能にする端末の制御装置に、
前記グループの他のユーザにより選択されたメディアコンテンツの識別子を受信するステップと、
前記受信した識別子に対応するメディアコンテンツのソースを決定するステップと、
前記ネットワークに独立した配信機構を使用する前記受信機にローカルのメディア提示装置で前記決定されたソースを選択するステップと
を実行させるソフトウェア。
【請求項28】
ネットワークを介して相互接続されているユーザのグループにサービスを提供する方法であって、
前記グループにより視聴されるメディアコンテンツの第1のユーザの選択の識別子を受信し、前記識別子は、前記ネットワークに独立した配信機構を有する前記第1のユーザにローカルのメディア提示装置によりリアルタイムに提示されるメディアコンテンツの前記第1のユーザの選択を表すステップと、
前記ネットワークで前記グループの他のユーザの端末に前記識別子を送信し、それにより、前記他のユーザの端末が前記他のユーザにローカルのメディア提示装置で同じメディアコンテンツを選択することを可能にするステップと、
前記グループが前記選択されたメディアコンテンツについて討論することを可能にする討論グループをサポートするステップと
を有する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−501557(P2007−501557A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522439(P2006−522439)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【国際出願番号】PCT/IB2004/002575
【国際公開番号】WO2005/013617
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【Fターム(参考)】