説明

メディア起動型ソフトウェアプログラム、ソフトウェアプログラムの起動制御システム、及び、ソフトウェアプログラムの起動制御方法

【課題】リムーバブルメディア上で起動し、かつ、不正に複製されることないソフトウェアプログラムを提供する。
【解決手段】 インストール用コンピュータ1は、光ディスク2に記録されたインストーラ22を起動する。インストーラ22は、半導体メモリ3のメディアID31を読み出し、メディアID31をアプリケーションソフト22に組み込む。そして、インストーラ22は、メディアID31が組み込まれたアプリケーションソフト32を半導体メモリ3にインストールする。アプリケーションソフト32は、アプリケーションソフト32に組み込まれたメディアID33と、半導体メモリ3のメディアID31とを比較し、この2つが異なるときには、アプリケーションソフト32が無断複製されたものとして、起動を強制終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リムーバブルメディア上で起動するソフトウェアプログラム、ソフトウェアプログラムの起動制御システム、ソフトウェアプログラムの起動制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多くのアプリケーションソフトはオペレーティングシステム(以下、OSと記す)上で動作している。OSには、アプリケーションの設定情報を記録するレジストリと呼ばれるデータベースが存在する。アプリケーションソフトの設定情報は、アプリケーションソフトのインストール時にレジストリに登録される。そして、アプリケーションソフトを起動する際には、レジストリに登録された設定情報が必要となる(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−250740号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レジストリに依存したアプリケーションソフトは、インストールが実行されたパーソナルコンピュータ上でのみ作動する。そのため、従来は、図8に示すように、アプリケーションソフト52a,52bを各パーソナルコンピュータ5A,5Bにインストールし、ユーザは、アプリケーションデータ53のみを携帯している。この場合、アプリケーションソフトがインストールされていないパーソナルコンピュータでは、アプリケーションデータ53を展開できないという問題が発生する。
【0005】
そこで、図9に示すように、アプリケーションソフト62を携帯する方法も考えられる。この場合、リムーバブルメディア64のアプリケーションソフト63とパーソナルコンピュータ6a,6bのレジストリ61a,61bの不整合が発生し作動しないという問題が発生する。
【0006】
また、図10に示すように、レジストリを使用しないアプリケーションソフト71をリムーバブルメディア73にインストールして携帯する方法も考えられる。この場合、アプリケーションの無断複製が可能となる。
【0007】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、リムーバブルメディア上で起動し、かつ、不正に複製されることないソフトウェアプログラム、リムーバブルメディア上でのソフトウェアプログラムの起動制御方法、及び、ソフトウェアプログラムの起動制御システムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明を適用したメディア起動型ソフトウェアプログラムは、着脱可能な記録媒体に固有に割り当てられた識別情報を取得する識別情報取得工程と、識別情報をソフトウェアプログラムに組み込む識別情報組込工程と、ソフトウェアプログラムを上記記録媒体にインストールするインストール工程と、録媒体にインストールされたソフトウェアプログラムを起動する際、ソフトウェアプログラムに組み込まれた記録媒体の識別情報と記録媒体に割り当てられた識別情報とを比較し、識別情報が一致したときにはソフトウェアプログラムの起動を継続し、識別情報が異なるときには上記ソフトウェアプログラムの起動を中断する起動制御工程とを有する。
【0009】
本発明を適用したソフトウェアプログラムの起動制御システムは、固有な識別情報が割り当てられた着脱可能な記録媒体と、ソフトウェアプログラム本体とソフトウェアプログラム本体を着脱可能な記録媒体にインストールさせるインストーラとからなるメディア記録型ソフトウェアプログラムを取得する取得手段と、メディア起動型ソフトウェアプログラムに含まれるインストーラを起動し、インストーラに従い、着脱可能な記録媒体から識別情報を取得し、識別情報をソフトウェアプログラムに組み込み、識別情報な記録媒体が組み込まれたソフトウェアプログラムを上記記録媒体にインストールするインストール手段とを備えたインストール用コンピュータと、記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出す読出手段と、ソフトウェアプログラムを起動し、ソフトウェアプログラムに従い、ソフトウェアプログラムに組み込まれた記録媒体の識別情報と記録媒体に割り当てられた識別情報とを比較し、識別情報が一致したときにはソフトウェアプログラムの起動を継続し、識別情報が異なるときにはソフトウェアプログラムの起動を中断する起動制御手段とを備えたソフトウェア起動用コンピュータとを備える。
【0010】
本発明を適用したソフトウェアプログラムの起動制御方法は、固有な識別情報が割り当てられた着脱可能な記録媒体から識別情報を取得する識別情報読出工程と、記識別情報をソフトウェアプログラムに組み込む識別情報組込工程と、ソフトウェアプログラムを上記記録媒体にインストールするインストール工程と、記録媒体にインストールされたソフトウェアプログラムを起動する際、ソフトウェアプログラムに組み込まれた記録媒体に割り当てられた識別情報とを比較し、識別情報が一致したときには、ソフトウェアプログラムの起動を継続し、識別情報が異なるときにはソフトウェアプログラムの起動を中断する起動制御工程とを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ソフトウェアプログラムのインストール先となる記録媒体の識別情報をソフトウェアプログラムに組み込むことにより、ソフトウェアプログラムを起動する際、自身に組み込まれた識別情報と、自身が記録されている記録媒体の識別情報が一致するか否かで、アプリケーションソフトが不正にコピーされたか否かを判別することができる。そして、不正にコピーされたアプリケーションソフトの起動を制限することにより、不正コピーを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の一実施形態におけるインストール用コンピュータ1の外観を示している。このパーソナルコンピュータ1は、光ディスク2に記録されたデータを読み出す光ディスクドライブ11と、半導体メモリ3へのデータの記録及び再生を行う半導体メモリドライブ12とを有する。光ディスク2には、アプリケーションソフトと、インストーラとが記録されている。インストール用コンピュータ1は、インストーラを起動し光ディスク2に記録されたアプリケーションソフトを半導体メモリ3にインストールする。
【0013】
なお、ここで、アプリケーションソフトは、レジストリを使用しないことを特徴とする。レジストリとは、アプリケーションソフトの設定データを格納するための領域である。例えば、メールのクライアントアプリケーションのレジストリには、メールのアカウント情報や共用フォント情報、画面デザイン等が保存されている。また、アプリケーションソフト23だけでなく、OS(Operating System)関係の設定もレジストリに保存されている。例えば、ウィンドウのデザイン情報、アプリケーションソフトの関連情報、実行可能ファイルの位置情報などがレジストリに保存されている。
【0014】
一般的に、レジストリを使用しないアプリケーションソフトは、不特定のパーソナルコンピュータ上で起動することができるため、無断複製が容易でといわれているが、本実施の形態におけるメディア起動型アプリケーションソフトは、半導体メモリ3のメディアIDをアプリケーションソフトに組み込むことで、アプリケーションソフトの無断複製を防止している。
【0015】
図2はインストール用コンピュータ1の内部構造を示している。インストール用コンピュータ1は、光ディスク2に記録されたデータを読み込む光ディスクドライブ11と、半導体メモリ3へのデータの記録及び再生を行う半導体メモリドライブ12と、画像を表示する表示部13と、キーボードやマウスなどの入力部14と、各種データやプログラムを記録するHDD(Hard Disk Drive)15と、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)16と、CPU16の作業領域としてのメモリ17と、グラフィックカード18と、入出力インターフェース19とを備える。
【0016】
図3に示すように、図1に示す光ディスク2には、メディア起動型アプリケーションソフト21が記録されている。メディア起動型アプリケーションソフト21は、アプリケーションソフト本体23と、アプリケーションソフト23を半導体メモリ3にインストールさせるインストーラ22とから構成される。
【0017】
インストール用コンピュータ1は、光ディスク2に記録されたインストーラ22を起動する。インストーラ22は、半導体メモリ3にコマンドを送信し、半導体メモリ3のメディアID31を読み出す。インストーラ22は、取得したメディアID31をアプリケーションソフト23に組み込む。このとき、メディアID31をDES(Data Encryption Standard)などの暗号化アルゴリズムで暗号化してもよい。アプリケーションの一部をメディアID31で暗号化してもよい。
【0018】
なお、メディアID31は、半導体メモリ3に固有に割り当てられた識別情報である。メディアID31は、半導体メモリ3の非ユーザ領域に記録されており、ユーザが書き換えることはできない。
【0019】
図4にアプリケーションソフト23のインストール手順を説明する。ステップS1において、インストール用コンピュータ1は、光ディスク2に記録されたインストーラ22を起動する。ステップS2において、インストーラ22は、半導体メモリ3にメディアID31を問い合わせる。ステップS3において、半導体メモリ3は、インストール用コンピュータ1にメディアID31を応答する。ステップS4において、インストーラ22は、光ディスク2に記録されたアプリケーションソフト23を読出し、アプリケーションソフト23にメディアID31を組み込む。このとき、メディアID31をDES(Data Encryption Standard)などの暗号化アルゴリズムで暗号化して組み込んでもよい。ステップS5において、インストーラ22は、メディアID31が組み込まれたアプリケーションソフト32を半導体メモリ3にインストールする。
【0020】
一度、半導体メモリ3にインストールされたアプリケーションソフト32を他の記録媒体にコピーすると、アプリケーションソフト32に組み込まれたメディアID31も他の記録媒体にコピーされる。
【0021】
半導体メモリ3にインストールされたアプリケーションソフト32を不正にコピーしても、初めにインストールした半導体メモリ3のメディアID31がアプリケーションソフト32に組み込まれているので、メディアIDが適合するか否かにより不正コピーが判別できる。
【0022】
次いで、アプリケーションソフト32の起動制限について説明する。半導体メモリ3をパーソナルコンピュータに装着し、アプリケーションソフト32の起動を指示すると、アプリケーションソフト32の起動に先だって、起動制限プログラムが実行される。
【0023】
なお、ここで、アプリケーションソフト32を起動するパーソナルコンピュータをアプリケーション起動用コンピュータ4と記す。これは、上述したインストール用コンピュータ1と説明上区別するためである。実際には、アプリケーション起動用コンピュータ4は、半導体メモリドライブを備えた一般的なパーソナルコンピュータである。アプリケーションソフト32はレジストリを使用しないため、いかなるパーソナルコンピュータでも起動できる。
【0024】
アプリケーション起動用コンピュータ4の内部構成を図5に示す。アプリケーション起動用コンピュータ4は、半導体メモリ3へのデータ記録及び再生を行う半導体メモリドライブ41と、画像を表示する表示部42と、キーボードやマウスなどの入力部43と、各種データやプログラムを記録するHDD44と、プログラムを実行するCPU45と、CPU45の作業領域としてのメモリ46と、表示部42を駆動させるグラフィックカード47と、入出力インターフェース48とを備える。
【0025】
アプリケーション起動用コンピュータ4は、メディアIDが組み込まれたアプリケーションソフト32を起動させる。このアプリケーションソフト32には、無断複製を防止するための起動制限機能が付加されている。図6を用いてアプリケーションソフト32の起動制限を説明する。ユーザがアプリケーション起動用コンピュータ4に半導体メモリ3を装着し、入力部43を操作してアプリケーション32を指定すると、ステップS11において、アプリケーション起動用コンピュータ4は、指定されたアプリケーションソフト32の指定情報を半導体メモリ3に送信する。半導体メモリ3は、ステップS12において、指定されたアプリケーションソフト32をアプリケーション起動用コンピュータ4に送信する。アプリケーション起動用コンピュータ4は、ステップS13において、受信したアプリケーションソフト32を起動する。なお、このとき、アプリケーションソフト32は、どこに保存してある状態でも起動することができる。
【0026】
そして、アプリケーションソフト32は、ステップS14において、半導体メモリ3にコマンドを送信し、メディアIDを問い合わせる。半導体メモリ3は、ステップS15において、メディアIDをアプリケーション起動用コンピュータ4に応答する。アプリケーションソフト32は、ステップS16において、ソフトウェアに組み込まれたメディアID31と半導体メモリ3のメディアIDを比較し、2つのメディアIDが一致した場合(ステップS16;YES)、ステップS17において、アプリケーションソフト32の起動を継続する。一方、2つのメディアIDが異なる場合(ステップS16;NO)、ステップS18において、アプリケーションソフト32の起動を強制終了する。なお、アプリケーションソフト32に組み込まれたメディアID31が暗号化されている場合には、ステップS16において、アプリケーションソフト32に組み込まれたメディアID31を復号化した後、半導体メモリ3のメディアIDと比較する。
【0027】
以上説明したように、本発明に係るメディア起動型アプリケーションソフト21は、半導体メモリ3へインストールされるアプリケーションソフト22の本体に半導体メモリ3のメディアID31を登録する。そして、半導体メモリ3にインストールされたアプリケーションソフト32を使用する際、半導体メモリ3のメディアIDと、アプリケーションソフト32に登録されたメディアID31とを比較する。この結果、2つのメディアIDが異なる場合、アプリケーションソフト32の起動を強制終了する。
【0028】
具体的に、図7に、ある半導体メモリ3Aにインストールしたアプリケーションソフト32を他の半導体メモリ3Bに不正コピーした様子を示す。図7に示すように、半導体メモリ3Aには、アプリケーションソフト32がインストールされており、メディアID31が登録されている。この状態で、アプリケーション32を半導体メモリ3Bにコピーすると、半導体メモリ3BのメディアID100とアプリケーションソフト32に組み込まれたメディアID31とが異なり、アプリケーションソフト32の起動が制限される。
【0029】
本発明に係るメディア起動型アプリケーションソフト21は、アプリケーションソフト32とアプリケーションデータとを半導体メモリ3のようなリムーバブルメディアに入れて持ち運ぶことにより移動先のパーソナルコンピュータにユーザの使いたいアプリケーションソフト32がインストールされていなくとも、リムーバブルメディア内に入っているアプリケーションソフト32を起動することができる。
【0030】
アプリケーションソフト32を持ち運ぶことで、ユーザは、自分の使い慣れた、メール環境、WEBブラウジング環境、プレゼンテーション環境、LAN(Local Area Network)アクセス環境、スケジュール管理ソフト、さらには、オペレーティングシステムを、移動先のパーソナルコンピュータで実行させることができる。
【0031】
また、本発明に係るメディア起動型アプリケーションソフト21は、暗号化によりアプリケーションソフト32を保護した場合と異なり、アプリケーションソフト32を復号化するソフトウェアを別途持つ必要がない。
【0032】
さらに、メディアIDをアプリケーションに組み込む方式は、ソフトウェアベンダーが独自に選ぶことができるため、ハッキング強度は、ソフトウェアベンダーの独自の判断で決めることができる。また、あるアプリケーションソフト32のメディアID31がハッキングされたとしても、これが別のアプリケーションソフトに波及しない利点がある。
【0033】
また、本発明に係るメディア起動型アプリケーションソフト21では、光ディスク2にのみインストーラ22が記録されているため、光ディスク2を所持したユーザ以外はインストールが不可能である。さらに、インストーラ22に、コピーの回数を制限するためのプログラムを追加してもよい。
【0034】
なお、上述した実施の形態では、メディア起動型アプリケーションソフト21を光ディスク2に記録したが、実際には、光ディスク2以外の記録媒体、若しくは、通信手段を用いて、メディア起動型アプリケーションをインストール用コンピュータ1に伝達してもよい。
【0035】
また、上述した実施の形態では、半導体メモリ3にアプリケーションソフト32をインストールしたが、半導体メモリ3以外のリムーバブルメディア、例えば、ハードディスク、光ディスク2などでもよい。
【0036】
また、上述した実施の形態では、半導体メモリ3のメディアID31を不正コピーの防止に用いたが、メディア固有のIDは、次の2つの条件を満たしているものならば何でも良い。(条件1)ユーザによって書き換えられることがない。(条件2)メディア固有の値。この条件を満たすものとしては、メディアの非ユーザ領域に書いてあるメディアID31のほかに、メディアのもつグローバルIP(Internet Protocol)アドレスがある。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態におけるインストール用コンピュータの外観を示す模式図である。
【図2】インストール用コンピュータの内部構造を示すブロック図である。
【図3】アプリケーションソフトをインストールする手順を説明する模式図である。
【図4】アプリケーションソフトをインストールする手順を説明するフローチャートである。
【図5】アプリケーション起動用コンピュータ4の内部構成を示すブロック図である。
【図6】起動制限機能の手順を説明するフローチャートである。
【図7】起動制限の仕組みを説明する概念図である。
【図8】従来のアプリケーションソフトのインストール状態を説明する概念図である。
【図9】アプリケーションソフトを携帯した状態を説明する概念図である。
【図10】レジストリを使用しないアプリケーションソフトを携帯した状態を説明する概念図である。
【符号の説明】
【0038】
1 インストール用コンピュータ、2 光ディスク、3 半導体メモリ、11 光ディスクドライブ、12 半導体メモリドライブ、16 CPU、メモリ 17、21 メディア起動型アプリケーションソフト、22 インストーラ、23 アプリケーションソフト、31 メディアID、32 アプリケーションソフト(メディアID付き)、33 メディアID(アプリケーションソフト内)、4 アプリケーション起動用コンピュータ、41 半導体メモリドライブ、45 CPU、46 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な記録媒体に固有に割り当てられた識別情報を取得する識別情報取得工程と、
上記識別情報をソフトウェアプログラムに組み込む識別情報組込工程と、
上記ソフトウェアプログラムを上記記録媒体にインストールするインストール工程と、
上記記録媒体にインストールされたソフトウェアプログラムを起動する際、上記ソフトウェアプログラムに組み込まれた記録媒体の識別情報と上記記録媒体に割り当てられた識別情報とを比較し、上記識別情報が一致したときには上記ソフトウェアプログラムの起動を継続し、上記識別情報が異なるときには上記ソフトウェアプログラムの起動を中断する起動制御工程と
をコンピュータに実行させるメディア起動型ソフトウェアプログラム。
【請求項2】
上記ソフトウェアプログラムは、アプリケーションプログラムであることを特徴とする請求項1記載のメディア起動型ソフトウェアプログラム。
【請求項3】
上記識別情報組込工程では、上記識別情報取得工程にて取得した識別情報を暗号化することを特徴とする請求項1記載のメディア起動型ソフトウェアプログラム。
【請求項4】
当該メディア起動型ソフトウェアプログラムは、ソフトウェアプログラム本体と上記ソフトウェアプログラムを起動媒体にインストールするインストーラとから構成され、上記インストール工程では、上記ソフトウェアプログラム本体のみを上記記録媒体にインストールすることを特徴とする請求項1記載のメディア起動型ソフトウェアプログラム。
【請求項5】
固有な識別情報が割り当てられた着脱可能な記録媒体と、
ソフトウェアプログラム本体と上記ソフトウェアプログラム本体を上記着脱可能な記録媒体にインストールさせるインストーラとからなるメディア記録型ソフトウェアプログラムを取得する取得手段と、上記メディア起動型ソフトウェアプログラムに含まれるインストーラを起動し、上記インストーラに従い、上記着脱可能な記録媒体から識別情報を取得し、上記識別情報をソフトウェアプログラムに組み込み、上記識別情報な記録媒体が組み込まれたソフトウェアプログラムを上記記録媒体にインストールするインストール手段とを備えたインストール用コンピュータと、
上記記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出す読出手段と、上記ソフトウェアプログラムを起動し、上記ソフトウェアプログラムに従い、上記ソフトウェアプログラムに組み込まれた記録媒体の識別情報と記録媒体に割り当てられた識別情報とを比較し、上記識別情報が一致したときには上記ソフトウェアプログラムの起動を継続し、上記識別情報が異なるときには上記ソフトウェアプログラムの起動を中断する起動制御手段とを備えたソフトウェア起動用コンピュータと
を備えるソフトウェアプログラムの起動制御システム。
【請求項6】
固有な識別情報が割り当てられた着脱可能な記録媒体から上記識別情報を取得する識別情報読出工程と、
上記識別情報をソフトウェアプログラムに組み込む識別情報組込工程と、
上記ソフトウェアプログラムを上記記録媒体にインストールするインストール工程と、
上記記録媒体にインストールされたソフトウェアプログラムを起動する際、上記ソフトウェアプログラムに組み込まれた上記記録媒体に割り当てられた識別情報とを比較し、上記識別情報が一致したときには、上記ソフトウェアプログラムの起動を継続し、上記識別情報が異なるときには上記ソフトウェアプログラムの起動を中断する起動制御工程と
を有することを特徴とするソフトウェアプログラムの起動制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−94739(P2007−94739A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282997(P2005−282997)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】