説明

メータ検査器固定治具

【課題】従来よりも容易かつ確実に水道メータに固定することができると共に、汎用性を向上させることが可能なメータ検査器固定治具の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のメータ検査器固定治具50によれば、従来のメータ検査器固定治具に比較して水道メータ10への固定作業が容易となり、また、固定作業において工具も必要としない。しかも、載置アダプタ51と水道メータ10の鋳物上ケース15とが外嵌リング60と係止板77との間で上下方向で挟持されるから、メータ検査器固定治具50に上向きの力が働いても水道メータ10から脱落することが防がれる。また、メータ検査器固定治具を金属製としてその重量によって、上向きの力に対する脱落を防止したものに比較して、メータ検査器固定治具50を軽量化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メータ検査器を水道メータに外付けした状態に保持し、水道メータに備えたメータ可動部の回転数を、メータ検査器にて光学的に読み取り可能とするメータ検査器固定治具に関する。
【背景技術】
【0002】
図10に示した従来のメータ検査器固定治具1は、水道メータ8の上面に載置される2つの載置ブロック2A,2Bと、それら2つの載置ブロック2A,2Bの上面に跨って固定される連結ブロック3とから構成されている。
【0003】
このメータ検査器固定治具1を、水道メータ8に固定する場合には、まず、2つの載置ブロック2A,2Bを、互いに離した状態で水道メータ8の上面に載置し、これら載置ブロック2A,2Bの間に形成された隙間4を塞ぐように連結ブロック3を載置する。次に、連結ブロック3を貫通した連結ボルト5A,5Bをそれぞれ載置ブロック2A,2Bに螺合して、載置ブロック2A,2B及び連結ブロック3を仮固定する。この状態で、メータ検査器固定治具1に図示しない目視確認治具を装着し、目視確認治具によってメータ検査器固定治具1の位置合わせを行う。メータ検査器固定治具1が位置合わせされたら、連結ブロック3を貫通した複数の固定ボルト7,7(図10には1つの固定ボルト7のみが示されている)を締め付けて、2つの載置ブロック2A,2Bの間の隙間4に突入させる。すると、2つの載置ブロック2A,2Bに対して互いに離れる方向の力がかかり、載置ブロック2A,2Bの下面から突出した段付き突部T,Tの円弧面が円形凹所9の内周面9Aに押し付けられてメータ検査器固定治具1が水道メータ8に対して回転不能となる。最後に、連結ボルト5A,5Bを締め付けて、載置ブロック2A,2B及び連結ブロック3を完全に固定する。以上の手順により、メータ検査器固定治具1は水道メータ8に固定され、目視確認治具に代えてメータ検査器6をメータ検査器固定治具1に装着することで、水道メータ8に備えたパイロット8Aの回転数が光学的に読み取り可能となっていた。なお、本発明に関する先行技術文献は見つけることができなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上述した従来のメータ検査器固定治具1は、水道メータ8に取り付ける際に、連結ボルト5A,5Bや固定ボルト7,7など複数のボルトを工具を用いて締め付ける必要があり、水道メータ8への固定作業に手間がかかるという問題があった。また、水道メータ8に対する固定は、2つの載置ブロック2A,2Bの下面に形成された段付き突部T,Tの円弧面を円形凹所9の内周面に押し付けるだけで行われているため、メータ検査器固定治具1に上向きの力が働くと、比較的容易に水道メータ8から脱落してしまうといった問題があった。これに対し、メータ検査器固定治具1を構成する各ブロック2A,2B,3を全て金属製(例えば、真鍮製)にして、上向きの力が働いたときには、その重量によって水道メータ8から脱落し難くしたものがあるが、このような構成では、重量を重くした分、持ち運びが不便となる虞があった。
【0005】
また一般に、水道メータ8に形成された円形凹所9の内径は、水道メータの種類(例えば、口径)によって異なっているため、水道メータ8の種類に応じて、その円形凹所9の内径寸法に適合する複数種類のメータ検査器固定治具1を準備しておく必要があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、従来よりも容易かつ確実に水道メータに固定することができると共に、汎用性を向上させることが可能なメータ検査器固定治具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るメータ検査器固定治具は、メータ検査器を水道メータに外付けした状態に保持し、水道メータの上部表示窓越しに視認可能なメータ可動部の回転数を、メータ検査器にて光学的に読み取り可能とするメータ検査器固定治具において、上部表示窓に備えた透光板上に載置され、メータ検査器を透光板から浮かせた状態に保持する載置アダプタと、載置アダプタの側部に設けられて、透光板を固定した水道メータのメータ上部リングより側方に張り出した側方張出壁と、側方張出壁に貫通形成された複数の揺動許容孔と、各揺動許容孔に上下動可能かつ揺動可能に挿通された複数の保持シャフトと、各保持シャフトの下端部から水道メータ側に突出した下端係止部と、保持シャフトと側方張出壁との間に設けられて、保持シャフトを上方に付勢することで下端係止部をメータ上部リングの下面に係止させるシャフト付勢スプリングとを備えたところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のメータ検査器固定治具において、保持シャフトのうち側方張出壁より上方に突出した部分に直動可能に挿通されると共に保持シャフトと一体に揺動し、側方張出壁に当接することで保持シャフトの揺動姿勢を規制する直動カラーと、保持シャフトの上端部に設けられ、直動カラーとの間でシャフト付勢スプリングを弾性変形させるスプリング係止部とを備えたところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載のメータ検査器固定治具において、直動カラーの下端部から側方に張り出したカラー下端フランジと、側方張出壁に形成されてカラー下端フランジが面当接するフランジ当接面とを備えたところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3に記載のメータ検査器固定治具において、フランジ当接面を、側方張出壁の側方先端に向かうに従って下るように傾斜させたことで、保持シャフトの下端部が水道メータ側に迫り出すように傾斜させたところに特徴を有する。
【0011】
請求項5の発明は、請求項2乃至4の何れかに記載のメータ検査器固定治具において、保持シャフトの長手方向の中間部から側方に張り出し、側方張出壁の下面に当接して保持シャフトの上方への移動を規制すると共にシャフト付勢スプリングを常に弾性変形した状態に保持する中間ストッパを備えたところに特徴を有する。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のメータ検査器固定治具において、保持シャフトの下端部が貫通した状態で保持シャフトに保持され、保持シャフトの側方に張り出した係止板によって下端係止部を構成し、その係止板の外縁部には、大きさが異なる複数種類の水道メータに対応して曲率が異なるところに特徴を有する。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のメータ検査器固定治具において、載置アダプタは外径が円形をなすと共に、載置アダプタの外周面からストッパ壁を張り出し、側方張出壁は、載置アダプタの外側に上方から嵌合されてストッパ壁に当接すると共に、載置アダプタに対して相対回転可能な外嵌リングで構成されたところに特徴を有する。
【0014】
請求項8の発明は、請求項7に記載のメータ検査器固定治具において、載置アダプタには、外周面の円形の中心と異なる位置を中心にした円形をなして載置アダプタを上下方向に貫通し、メータ検査器を上方から嵌合可能なアダプタ貫通孔が備えられたところに特徴を有する。
【0015】
請求項9の発明は、請求項8に記載のメータ検査器固定治具において、載置アダプタとメータ検査器との間で上下方向で凹凸係合し、アダプタ貫通孔内におけるメータ検査器の回動を規制する凹凸係止部とを備えたところに特徴を有する。
【0016】
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載のメータ検査器固定治具において、メータ検査器の代わりに載置アダプタに着脱可能に装着され、メータ検査器に備えた受光素子の光軸に沿った目視孔を貫通形成して有し、その目視孔を通してメータ可動部を目視確認するための目視確認治具を備えたところに特徴を有する。
【0017】
請求項11の発明は、請求項10に記載のメータ検査器固定治具において、目視孔に先端部が装着されたファイバースコープを備えたところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0018】
[請求項1の発明]
メータ検査器固定治具を水道メータに固定する場合には、載置アダプタを水道メータの上部表示窓に備えた透光板上に載置する。このとき、側方張出壁の揺動許容孔に挿通された複数の保持シャフトを、その下端部が水道メータから離れるように外側に揺動させると共に、保持シャフトの下端部に備えた下端係止部が、メータ上部リングの下面より下方になるように、保持シャフトをシャフト付勢スプリングの付勢力に抗して下方に押しこむ。次いで、保持シャフトをその下端部が水道メータに接近するように内側に揺動させて、保持シャフトに対する下向きの押し付け力を解除すると、シャフト付勢スプリングの付勢力により、保持シャフトが上方へ移動し、下端係止部がメータ上部リングの下面に係止する。これにより、載置アダプタと水道メータのメータ上部リングとが上下方向で互いに押し付けあって、メータ検査器固定治具が水道メータに固定される。
【0019】
このように本発明によれば、従来のメータ検査器固定治具に比較して、水道メータへの固定作業が容易となり、工具も必要としない。しかも、載置アダプタと水道メータのメータ上部リングとがシャフト付勢スプリングの付勢力により上下方向で押し付け合うからメータ検査器固定治具に上向きの力が働いても水道メータから脱落することを防止できる。また、メータ検査器固定治具を金属製としてその重量によって、上向きの力に対する脱落を防止したものに比較して、メータ検査器固定治具を軽量化することも可能である。さらに、メータ検査器固定治具は、水道メータに形成された円形凹所の内径に関係なく複数種類の水道メータに固定することができ、従来のものに比べて汎用性を向上させることができる。
【0020】
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、保持シャフトが揺動すると、直動カラーが側方張出壁に当接して、保持シャフトの揺動姿勢が規制される。また、保持シャフトが下方に押し込まれると、保持シャフトの上端部に設けられたスプリング係止部と直動カラーとの間でシャフト付勢スプリングが押し縮められて弾性変形する。
【0021】
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、常には、カラー下端フランジがシャフト付勢スプリングから下向きの力を受けてフランジ当接面に面当接しており、保持シャフトが揺動すると、カラー下端フランジの一部がフランジ当接面から浮き上がる。
【0022】
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、フランジ当接面が側方張出壁の側方先端に向かうに従って下るように傾斜したので、カラー下端フランジがフランジ当接面に面当接した状態では、直動カラーに挿通された保持シャフトの下端部が、フランジ当接面に直交するように傾く。つまり、保持シャフトは、その下端部が水道メータ側に迫り出す(水道メータに接近する)ように傾斜する。また、保持シャフトの下端部を水道メータから離すように揺動させると、カラー下端フランジの下面がフランジ当接面から離れて浮き上がる。
【0023】
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、常には、保持シャフトに備えられた中間ストッパが側方張出壁の下面に当接し、直動カラーが側方張出壁の上面に当接するから、保持シャフトのがたつきを防止できる。また、保持シャフトのうち中間ストッパよりも下側部分を、常時、側方張出壁の下方に突出させておくことができる。
【0024】
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、係止板の外縁部に形成された円弧部を水道メータ側に向けてメータ上部リングに係止させれば、その円弧部を水道メータの外周面に面当接或いは線当接させることができる。これにより、載置アダプタを水道メータの上面中央に位置決めすることができる。しかも、係止板には、複数種類の水道メータに対応して曲率の異なる複数種類の円弧部が備えられたので、それら複数種類の水道メータに対しても、対応する円弧部を水道メータの外周面に面当接或いは線当接させることができ、載置アダプタを水道メータの上面中央に位置決めすることができる。
【0025】
[請求項7の発明]
メータ検査器固定治具を取り付ける場合には、まず、載置アダプタを水道メータの上部表示窓に備えた透光板上に載置し、次に、外嵌リングを載置アダプタの上方から挿入して外側に嵌合させる。ここで、載置アダプタを水道メータ上で回転させた場合に、外嵌リングは一体回転しない。
【0026】
[請求項8の発明]
メータ検査器固定治具にメータ検査器を取り付ける場合には、載置アダプタに形成されたアダプタ貫通孔の上方からメータ検査器を嵌合させる。アダプタ貫通孔は、載置アダプタの外周面の円形の中心と異なる位置を中心にしているから、載置アダプタをメータ上部リング上で回転させると、その回転に伴って、水道メータのメータ可動部とメータ検査器との相対位置が変化する。そして、載置アダプタを回転させることで、メータ検査器の位置を、メータ可動部の回転数を光学的に読み取り可能な位置に位置合わせすることができる。
【0027】
[請求項9の発明]
請求項9の発明によれば、メータ検査器がアダプタ貫通孔内で回動して、メータ可動部の回転数を光学的に読み取り可能な位置からずれることを防止できる。
【0028】
[請求項10及び11の発明]
請求項10の発明によれば、メータ検査器の代わりに目視確認治具を載置アダプタに装着し、目視確認治具と共に載置アダプタをメータ上部リング上で回転させて、目視確認治具に形成された目視孔を通してメータ可動部が目視確認できる位置に合わせる。メータ可動部が目視できたら、目視確認治具を取り外し、代わりにメータ検査器を取り付ける。これにより、メータ検査器に備えた受光素子の光軸上にメータ可動部が配置され、メータ可動部の回転数を光学的に読み取ることが可能となる。ここで、目視孔を直接覗くことでメータ可動部を目視確認してもよいし、請求項11の発明のように、目視孔にファイバースコープの先端部を装着して、ファイバースコープの映像によりメータ可動部を目視確認してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。本実施形態の水道メータ10は、図1に示すように、鋳物下ケース11の上端面に、鋳物上ケース15を組み付けてなる。
【0030】
鋳物下ケース11は、上端開放の円柱体13の外周面から相反する方向に一対の管路14,14を延設した構造をなす。そして、これら管路14,14が、図示しない水道管に連結されることで、水道管に流れる水が、水道メータ10内を通過して、その積算量が計量される。
【0031】
鋳物上ケース15は、鋳物下ケース11のうち円柱体13の上端に螺合されており、その鋳物上ケース15の上端寄り位置に硝子板16A(本発明の「透光板」に相当する)が嵌め込まれて、円柱体13の上面開放口が閉塞された上部表示窓16が構成されている。そして、上部表示窓16を通して、鋳物下ケース11の上端部に配置された表示部12の表示を見ることができる。ここで、上部表示窓16に備えた硝子板16Aは、鋳物上ケース15の上端面よりも段付き状に低い位置に嵌め込まれており、これにより、鋳物上ケース15の上面の中央部分には、段付き状に陥没した円形凹所17が形成されている(図1を参照)。
【0032】
なお、本実施形態の鋳物下ケース11の外面には、水道メータ10に流れる水の方向を示した矢印19と、水道メータ10が取り付けられる水道管の口径を表示した口径表示部20とが付けられている。
【0033】
鋳物上ケース15の外縁部には、ヒンジ突部25が設けられ、このヒンジ突部25に、例えば合成樹脂製の蓋体21が回動可能に連結されている。さらに、鋳物上ケース15の上端面の外周縁には、段付き状に陥没した段付部15Aが設けられ、ここに、蓋体21に設けた周壁23が嵌合する。なお、蓋体21は、図1に示すように、円板22の周縁に周壁23を備えた薄皿構造をなしており、この周壁23が前記鋳物上ケース15の段付部15Aに嵌合して、円板22が上部表示窓16を覆うように構成されている。
【0034】
図2の(A)に示すように表示部12は、円形の表示領域を備え、表示部12のほぼ中央部に、積算表示部30が設けられる一方、表示部12の円弧に沿って、複数(例えば、3つ)の回転指針31が備えられている。また、回転指針31と反対側には、本発明の「メータ可動部」としてのパイロット(回転指標)32が備えられている。パイロット32は、図2の(B)に示すように上面に例えば8つの反射面32Aを備え、同図(C)に示すように、水道メータ10を通過する水道水の流量に応じて回転する回転軸33の上端部に、ボス部32Bを嵌合固着してなる。そしてこのパイロット32の回転数が、公知なパイロット回転検査器40(例えば、特許第3053442号公報に記載のもの)によって読み取り可能となっている。なお、パイロット回転検査器40は、本発明に係る「メータ検査器」に相当する。
【0035】
具体的には、パイロット回転検査器40は、図6に示すように、上部表示窓16に備えた硝子板16Aから浮かせた状態で配置され、その下端面に発光素子41と受光素子42とを備える。発光素子41から出射された光は、硝子板16Aを通ってパイロット32の反射面32Aで反射される。この反射光は硝子板16Aを通って受光素子42で受光される。受光素子42が反射光を受光すると、パイロット回転検査器40に備えた図示しない信号処理部が1つの電気パルス信号を出力する。そして、この電気パルス信号を図示しないカウンタで計数することでパイロット32の回転数が計測される。本実施形態では、パイロット40が1回転すると、受光素子42は8つの反射面32Aから順番に反射光を受光することになり、8つの電気パルス信号が出力されることになる。換言すれば、8つの電気パルス信号が出力されると、パイロット32が1回転したことになる。
【0036】
さて、上記したパイロット回転検査器40は、図6に示すようにメータ検査器固定治具50を介して水道メータ10に外付け固定される。以下、メータ検査器固定治具50を図3〜図6に基づいて詳説する。
【0037】
メータ検査器固定治具50は、水道メータ10の鋳物上ケース15の上面に載置される載置アダプタ51を主要部として備える。載置アダプタ51は、全体として扁平な円筒構造をなし、例えば合成樹脂で形成されている。載置アダプタ51の外周円の中心から偏心した位置には、両端開放のアダプタ貫通孔52が貫通形成されている。アダプタ貫通孔52は円筒内面を有し、ここに、図6に示すようにパイロット回転検査器40の下面から突出した円柱状の嵌合突部43が凹凸嵌合するようになっている。また、アダプタ貫通孔52の側方には、位置決め用孔53が貫通形成されており、ここに、図6に示すようにパイロット回転検査器40の下面から突出した位置決めピン44が凹凸嵌合する。これにより、パイロット回転検査器40が載置アダプタ51に対して相対回転不能となりかつ位置決めされる。ここで、位置決め用孔53と位置決めピン44は、本発明の「凹凸係止部」に相当する。なお、位置決めピン44は、パイロット回転検査器40の下面に形成されたピン孔45に圧入嵌合されている。
【0038】
載置アダプタ51の下端部の外周面には、段付き状に側方に張り出したストッパ壁54が全周に亘って形成されている。また、載置アダプタ51の下面中央部分からは、下方に向かって突出した段付き突部55が形成されている。この段付き突部55は、例えば扁平な円柱状をなしている。なお、段付き突部55の外径は、円形凹所17の内径よりも小さくなっている。そして、載置アダプタ51の外側には、例えば、合成樹脂製の外嵌リング60が嵌め込まれている。
【0039】
外嵌リング60は、載置アダプタ51の外周面に摺接可能に嵌合しており、前記ストッパ壁54の上面に係合している。外嵌リング60は図4に示すように円環状をなしかつ、図3に示すように薄板構造をなしている。また、外嵌リング60の上面60Aは、径方向の外側に向かうに従って下るように傾斜している。図4に示すように、外嵌リング60の周方向で互いに180度離れた(径方向に並んだ)2カ所には、外嵌リング60の外縁部から径方向の外側に向かって突片61が延設されて幅広となっており、この幅広部分にそれぞれシャフト挿通孔62(本発明の「揺動許容孔」に相当する)が貫通形成されている(図3を参照)。
【0040】
シャフト挿通孔62には、保持シャフト71が遊嵌状態で挿通されており、シャフト挿通孔62に対して上下動可能でかつ揺動可能となっている。保持シャフト71の上端部には側方に向かって張り出した円板状のヘッド部72(本発明の「スプリング係止部」に相当する)が備えられている。また、保持シャフト71の中間部分で、外嵌リング60より上側に突出した部分には、直動カラー73と圧縮コイルバネ74(本発明の「シャフト付勢スプリング」に相当する)とが挿通されている。直動カラー73は、外嵌リング60の上面60Aのうち、シャフト挿通孔62の開口縁にあてがわれるカラー下端フランジ73Aから筒体73Bが起立した構造になっており、この筒体73Bに保持シャフト71が摺接可能に挿通されている。また、圧縮コイルバネ74は、保持シャフト71のヘッド部72とカラー下端フランジ73Aとの間で、常に圧縮状態となっている。そして、圧縮コイルバネ74の弾発力により、保持シャフト71が、常に上方に付勢されている。また、カラー下端フランジ73Aは、図3に示すように、圧縮コイルバネ74によって下方に押し付けられて常には、外嵌リング60の上面60Aに面当接している。従って、直動カラー73に挿通された保持シャフト71は、外嵌リング60の傾斜した上面60Aに直交するようにシャフト挿通孔62を貫通しており、下端部に向かうに従って外嵌リング60の中心に近づくような傾斜姿勢となっている。なお、外嵌リング60の上面60Aは、本発明の「フランジ当接面」に相当する。
【0041】
保持シャフト71の中間部分で、外嵌リング60より下側部分には、全周に亘って環状溝75が形成されており、ここにEリング76(本発明の「中間ストッパ」に相当する)が嵌合装着されている。Eリング76は、保持シャフト71の周面から側方に張り出しており、常には外嵌リング60の下面に当接している。これにより、圧縮コイルバネ74の弾発力による保持シャフト71の上方への移動が規制されると共に、圧縮コイルバネ74がヘッド部72とカラー下端フランジ73Aとの間で常に圧縮状態に保持されている。また、図3に示すように、常には、直動カラー73とEリング76とで外嵌リング60を板厚方向で挟んでいるから、保持シャフト71のがたつきも防止できる。
【0042】
保持シャフト71の下端部には係止板77が取り付けられている。詳細には、保持シャフト71の下端部には段付き状に縮径した雄螺旋部71Aが形成され、係止板77の中央部には、その雄螺旋部71Aが貫通する貫通孔77Dが形成されている。そして、貫通孔77Dに雄螺旋部71Aを貫通させた状態で係止板77の下面にバネ座金78をあてがい、さらにその下方からナット79を締め付けることで、係止板77が保持シャフト71の下端部に回転不能に固定されている。
【0043】
係止板77は、例えば、合成樹脂製の異形板状をなし、その外縁部には、図5に示すように、互いに異なる曲率を有して凹状に湾曲した3つの円弧部77A,77B,77Cが形成されている。これら円弧部77A,77B,77Cの曲率は、大きさの異なる複数種類の水道メータ10にそれぞれ対応している。具体的には、各円弧部77A,77B,77Cの曲率は、水道メータ10のうち、円柱体13の上端13Aにおける外周面の曲率とほぼ同じとなっている。なお、係止板77のうち各円弧部77A,77B,77Cの近傍部分には、その円弧部が対応する水道メータ10の型式記号を付しておくとよい。また、円柱体13の上端13Aの曲率は、水道メータ10が取り付けられる水道管の口径によって異なっているから、型式記号の代わりに水道管の口径を付しておいてもよい。上記したように水道管の口径は、水道メータ10の側面に表示されているので、口径を付しておくと円弧部を選択する際には便利である。
【0044】
本発明のメータ検査器固定治具50の構造に関する説明は以上であり、以下作用・効果を説明する。例えば、漏水検査や、水道メータ10の精度検査(器差測定)のために、パイロット回転検査器40を水道メータ10に取り付ける場合には、水道メータ10の蓋体21を開いて、そこにメータ検査器固定治具50を取り付ける。具体的には、図7に示すように、載置アダプタ51を水道メータ10の上部表示窓16に備えた硝子板16A上に載置する。このとき、載置アダプタ51の下面から突出した段付き突部55を鋳物上ケース15の上面に形成された円形凹所17内に受容させておく。なお、段付き突部55は円形凹所17に対して遊嵌しており、硝子板16Aから上方に僅かに浮いている。
【0045】
次に、水道メータ10の外面に付された口径表示部20の表示又は型式記号に基づいて、水道メータ10の円柱体13の上端13Aにおける外周面の曲率を判別し、その曲率に適合する円弧部(例えば、円弧部77C)が、外嵌リング60の内側を向くように係止板77,77の位置を調節する。具体的には、保持シャフト71の上端部を摘んで保持シャフト71をシャフト挿通孔62内で回転させる。
【0046】
次に、保持シャフト71,71の上端部を外嵌リング60の中心側に押し倒して、保持シャフト71,71の下端部同士の間隔が、鋳物上ケース15の直径より大きくなるように保持シャフト71,71を傾動させ、この状態で保持シャフト71,71を下方へ押し込む。このとき、直動カラー73のカラー下端フランジ73Aが、外嵌リング60の上面60Aから浮き上がると共に、圧縮コイルバネ74が押し縮められ、Eリング76が外嵌リング60の下面から離間する。
【0047】
そして、保持シャフト71,71を傾動させかつ下方に押し込んだ状態で、外嵌リング60を載置アダプタ51の上側から嵌め込み、ストッパ壁54に当接するまで押し込む。すると、保持シャフト71,71の下端部に取り付けられた係止板77,77が、鋳物上ケース15の下面よりも下方で、鋳物下ケース11の側方に配置される。
【0048】
載置アダプタ51に外嵌リング60を嵌合したら、保持シャフト71,71から手を離して保持シャフト71,71の上端部に対する内向き及び下向きの押圧力を解除する。すると、圧縮コイルバネ74の弾発力により、保持シャフト71が元の傾斜姿勢(図3を参照)に向かって揺動すると共に上方へ移動する。
【0049】
詳細には、図8に示すように、カラー下端フランジ73Aのうち外嵌リング60から浮き上がった部分が、圧縮コイルバネ74に押されて外嵌リング60の上面60A側に傾動し、これに伴い、保持シャフト71の下端部が外嵌リング60の中心に向かって揺動して、水道メータ10側に迫り出す。そして、係止板77,77のうち、外嵌リング60の内側を向いた円弧部77C,77Cが、水道メータ10の外周面(詳細には、円柱体13の上端13A外周面)に面当接或いは線当接する。これにより、載置アダプタ51が鋳物上ケース15の中央部に位置合わせされる。
【0050】
また、図8に示すように、保持シャフト71が上方へ移動することで、係止板77が鋳物上ケース15の下面に係止され、鋳物上ケース15と載置アダプタ51とが係止板77,77と外嵌リング60とで上下から挟まれて固定される。これにより、載置アダプタ51の水道メータ10からの脱落が防止される。
【0051】
メータ検査器固定治具50が固定されたら、そのメータ検査器固定治具50にパイロット回転検査器40を取り付けるが、その前に、パイロット回転検査器40を取り付けたときに、受光素子42の光軸上に水道メータ10のパイロット32が配置されるように、予め、メータ検査器固定治具50を位置合わせしておく。
【0052】
具体的には、載置アダプタ51に、パイロット回転検査器40と同じ外形構造を有する目視確認治具80を取り付ける。即ち、目視確認治具80の下面から突出した嵌合突部83をアダプタ貫通孔52に嵌合しかつ目視確認治具80の下面に圧入嵌合された位置決めピン84を位置決め用孔53に凹凸嵌合して、目視確認治具80を載置アダプタ51に対して相対回転不能に取り付ける。次に、目視確認治具80の側面から下面に向かって斜めに貫通した目視孔81に図示しないファイバースコープを挿入するか或いは、目視孔81を直接覗きつつ、目視確認治具80を載置アダプタ51と共に水道メータ10上で回転操作する。このとき、載置アダプタ51は水道メータ10(鋳物上ケース15)の上面及び外嵌リング60の内周面に摺接して、外嵌リング60は載置アダプタ51と共に回転しないから、保持シャフト71,71が水道メータ10の外側を移動することはない。
【0053】
そして、目視孔81を通してパイロット32が視認できたら回転操作を止め、目視確認治具80に換えてパイロット回転検査器40を載置アダプタ51に取り付ける。すると、図6に示すように、パイロット回転検査器40が水道メータ10の上部表示窓16(硝子板16A)から上方に浮いた状態で保持されると共に、受光素子42の光軸上にパイロット32が配置されて、パイロット32からの反射光を受光素子42で受光可能となりパイロット32の回転数が計測可能となる。
【0054】
このように、本実施形態によれば、従来のメータ検査器固定治具に比較して水道メータ10への固定作業が容易であり、また、工具も必要としない。しかも、載置アダプタ51と水道メータ10の鋳物上ケース15とが外嵌リング60と係止板77との間で上下方向で挟持されるから、メータ検査器固定治具50に上向きの力が働いても水道メータ10から脱落することが防がれる。また、メータ検査器固定治具を金属製としてその重量によって、上向きの力に対する脱落を防止したものに比較して、メータ検査器固定治具50を軽量化することができる。さらに、水道メータ10に形成された円形凹所17の内径に関係なく複数種類の水道メータ10に固定することができ、従来のものに比べて汎用性が高い。
【0055】
しかも、水道メータ10の種類に応じて係止板77の3つの円弧部77A,77B,77Cの中から適合する1つを選択して、その円弧部を水道メータ10の外周面に面当接或いは線当接させることができるので、水道メータ10の種類が異なっても、載置アダプタ51を常に水道メータ10(鋳物上ケース15)の上面中央に配置することができる。
【0056】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0057】
(1)上記実施形態では、アダプタ貫通孔52を円筒内面としたが、多角形内面としてもよい。
【0058】
(2)上記実施形態では、本発明に係る「側方張出壁」を、載置アダプタ51の外側に嵌合した外嵌リング60としたが、例えば、図9に示すように、載置アダプタ51の外周面から径方向外側に突出した複数の突出壁63を「側方張出壁」としてもよい。
【0059】
(3)上記実施形態では、保持シャフト71に本発明の「中間ストッパ」としてEリング76を嵌合装着していたが、保持シャフト71の周面を側方に膨出させてその膨出部分を「中間ストッパ」としてもよい。
【0060】
(4)上記実施形態では、保持シャフト71を2つ備えていたが、3つ以上であってもよい。これら複数の保持シャフト71は、外嵌リング60の周方向で等間隔に設けておくことが好ましい。
【0061】
(5)上記実施形態では、本発明の「メータ可動部」としてパイロット32を例示したが、例えば回転指針31の回転数を読み取るようにしてもよい。
【0062】
(6)上記実施形態では、係止板77が保持シャフト71の下端部に回転不能に固定されていたが、保持シャフト71に対して回転可能に取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施形態に係る水道メータの斜視図
【図2】(A)水道メータの平面図、(B)パイロットの平面図、(C)パイロットの側断面図
【図3】メータ検査器固定治具の部分側断面図
【図4】メータ検査器固定治具の平面図
【図5】メータ検査器固定治具の底面図
【図6】水道メータに固定されかつメータ検査器が装着されたメータ検査器固定治具の部分断面図
【図7】取り付け過程におけるメータ検査器固定治具の部分断面図
【図8】目視確認治具が装着されたメータ検査器固定治具の部分断面図
【図9】他の実施形態(2)に係るメータ検査器固定治具の平面図
【図10】従来のメータ検査器固定治具の断面図
【符号の説明】
【0064】
10 水道メータ
15 鋳物上ケース(メータ上部リング)
16 上部表示窓
16A 硝子板(透光板)
32 パイロット(メータ可動部)
40 パイロット回転検査器(メータ検査器)
42 受光素子
44 位置決めピン(凹凸係止部)
50 メータ検査器固定治具
51 載置アダプタ
52 アダプタ貫通孔
53 位置決め用孔(凹凸係止部)
54 ストッパ壁
60 外嵌リング(側方張出壁)
60A 上面(フランジ当接面)
62 シャフト挿通孔(揺動許容孔)
63 突出壁(側方張出壁)
71 保持シャフト
72 ヘッド部(スプリング係止部)
73 直動カラー
73A カラー下端フランジ
74 圧縮コイルバネ(シャフト付勢スプリング)
76 Eリング(中間ストッパ)
77 係止板
77A,77B,77C 円弧部
80 目視確認治具
81 目視孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メータ検査器を水道メータに外付けした状態に保持し、前記水道メータの上部表示窓越しに視認可能なメータ可動部の回転数を、前記メータ検査器にて光学的に読み取り可能とするメータ検査器固定治具において、
前記上部表示窓に備えた透光板上に載置され、前記メータ検査器を前記透光板から浮かせた状態に保持する載置アダプタと、
前記載置アダプタの側部に設けられて、前記透光板を固定した前記水道メータのメータ上部リングより側方に張り出した側方張出壁と、
前記側方張出壁に貫通形成された複数の揺動許容孔と、
前記各揺動許容孔に上下動可能かつ揺動可能に挿通された複数の保持シャフトと、
前記各保持シャフトの下端部から前記水道メータ側に突出した下端係止部と、
前記保持シャフトと前記側方張出壁との間に設けられて、前記保持シャフトを上方に付勢することで前記下端係止部を前記メータ上部リングの下面に係止させるシャフト付勢スプリングとを備えたことを特徴とするメータ検査器固定治具。
【請求項2】
前記保持シャフトのうち前記側方張出壁より上方に突出した部分に直動可能に挿通されると共に前記保持シャフトと一体に揺動し、前記側方張出壁に当接することで前記保持シャフトの揺動姿勢を規制する直動カラーと、
前記保持シャフトの上端部に設けられ、前記直動カラーとの間で前記シャフト付勢スプリングを弾性変形させるスプリング係止部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のメータ検査器固定治具。
【請求項3】
前記直動カラーの下端部から側方に張り出したカラー下端フランジと、
前記側方張出壁に形成されて前記カラー下端フランジが面当接するフランジ当接面とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のメータ検査器固定治具。
【請求項4】
前記フランジ当接面を、前記側方張出壁の側方先端に向かうに従って下るように傾斜させたことで、前記保持シャフトの下端部が前記水道メータ側に迫り出すように傾斜させたことを特徴とする請求項3に記載のメータ検査器固定治具。
【請求項5】
前記保持シャフトの長手方向の中間部から側方に張り出し、前記側方張出壁の下面に当接して前記保持シャフトの上方への移動を規制すると共に前記シャフト付勢スプリングを常に弾性変形した状態に保持する中間ストッパを備えたことを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のメータ検査器固定治具。
【請求項6】
前記保持シャフトの下端部が貫通した状態で前記保持シャフトに保持され、前記保持シャフトの側方に張り出した係止板によって前記下端係止部を構成し、その係止板の外縁部には、大きさが異なる複数種類の前記水道メータに対応して曲率が異なる複数種類の円弧部が形成されことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のメータ検査器固定治具。
【請求項7】
前記載置アダプタは外径が円形をなすと共に、前記載置アダプタの外周面からストッパ壁を張り出し、
前記側方張出壁は、前記載置アダプタの外側に上方から嵌合されて前記ストッパ壁に当接すると共に、前記載置アダプタに対して相対回転可能な外嵌リングで構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のメータ検査器固定治具。
【請求項8】
前記載置アダプタには、外周面の円形の中心と異なる位置を中心にした円形をなして前記載置アダプタを上下方向に貫通し、前記メータ検査器を上方から嵌合可能なアダプタ貫通孔が備えられたことを特徴とする請求項7に記載のメータ検査器固定治具。
【請求項9】
前記載置アダプタと前記メータ検査器との間で上下方向で凹凸係合し、前記アダプタ貫通孔内における前記メータ検査器の回動を規制する凹凸係止部とを備えたことを特徴とする請求項8に記載のメータ検査器固定治具。
【請求項10】
前記メータ検査器の代わりに前記載置アダプタに着脱可能に装着され、前記メータ検査器に備えた受光素子の光軸に沿った目視孔を貫通形成して有し、その目視孔を通して前記メータ可動部を目視確認するための目視確認治具を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のメータ検査器固定治具。
【請求項11】
前記目視孔に先端部が装着されたファイバースコープを備えたことを特徴とする請求項10に記載のメータ検査器固定治具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2007−147511(P2007−147511A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−344313(P2005−344313)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(000116633)愛知時計電機株式会社 (126)
【出願人】(591043581)東京都 (107)
【Fターム(参考)】