説明

メール配信システム

【課題】受信側のメール受信状況を把握して、確実なメールの配信を実現するメール配信システムを提供する。
【解決手段】ユーザのメール受信環境と同じ環境を用意するためにテスト用ユーザメールボックス60やテスト用ユーザコンピュータ80を設置してテスト用メールを送信し、テスト用ユーザコンピュータ80のメール受信状況を受信チェック装置90が判定状況情報としてメール配信装置10に送信することにより、メールの受信状況をメールの送信側で把握することかできる。メール配信装置10は判定状況情報に基づいてメールの送信設定等の変更を行うことによって、正規のメールをユーザコンピュータ70に送信した場合に、正規のメールが誤って迷惑メールと判断されてしまうことなく確実にユーザコンピュータ70のメールソフト72に送信することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールを相手先に確実に到達させるメール配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パソコン間等で送受信が行われる電子メール(以下、単にメールと呼ぶ)の発達に伴い、メールを受信するユーザにとって不要な迷惑メールも多く配信されている。
迷惑メールの対策として、プロバイダ、学校、事業所のメールサーバ、またはメールを受信するユーザのパーソナルコンピュータにセキュリティソフトなどが導入され、迷惑メールの受信制限やフィルタリングが行われている。
これらによって、受信者が正規のメールのみを受け取れるようにし、受信者自身が迷惑メールと正規のメールとを振り分ける煩わしさを解消することが行われている。
【特許文献1】特開2006−31807号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、迷惑メール対策として用いられている受信制限には、メールの受信を制限した場合であっても、メールの送信元に対して送信エラーメッセージを送る等の措置を行わないものもあり、この場合には送信側にはメールが届いていない状況を知ることができない。
また迷惑メール対策としてのフィルタリング機能により、迷惑メールとして判定された場合、通常のメールから隔離したり、削除対象とするものも普及してきている。この場合には、送信側には、どのような判定が行われたか不明であり、受信者から正規の受信許可を取っているメールが迷惑メールであると誤判定されたとしても、送信側には相手先メールサーバに正常にメールが送信された旨の記録しか残らない。
【0004】
このような従来の方法では、送信側に受信側の状況を知る手段が無く、受信者が確実にメールを受信できる状況であるかどうかの把握や、メールが誤判定されて迷惑メールとされていた場合の回避措置を行うことができなかった。
そこで本発明はこのような問題点に鑑み、受信側のメール受信状況を把握して、確実なメールの配信を実現するメール配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため本発明は、メール配信装置からインターネットを介してテスト用メールをメール受信装置に向けて配信し、さらにメール受信装置に配信されたテスト用メールをテスト用ユーザコンピュータに受信させ、受信チェック装置が、テスト用ユーザコンピュータによって受信されたテスト用メールの受信状態をチェックして、該チェック結果を受信状況情報としてメール配信装置に送信し、メール配信装置が、受信した受信状況情報に基づいてユーザにメールが配信されるようにメールの配信設定を行い、ユーザに対してメールの配信を行うものとした。
またメール受信装置に、受信したメールが迷惑メールであるかどうかを判断するフィルタリング機能部と、該フィルタリング機能による判断結果に対応したメールフォルダを有するテスト用ユーザメールボックスとを備え、フィルタリング機能部が、判断結果に基づいてテスト用ユーザメールボックス内の対応するメールフォルダ内にテスト用メールを振り分け、受信チェック装置は、テスト用メールが、前記テスト用ユーザメールボックス内のどのメールフォルダに振り分けられたかをチェックするものとした。
このテスト用ユーザメールボックスは、ユーザの利用シェアに基づいて抽出された所定のメール受信装置内に備えるものとした。
【0006】
テスト用ユーザコンピュータは、受信したテスト用メールが迷惑メールであるかどうかを判断するテスト用セキュリティ機能部と、該テスト用セキュリティ機能部による判断結果に対応したメールフォルダを有するメール機能部とを備え、テスト用セキュリティ機能部が、判断結果に基づいてメール機能部内の対応するメールフォルダ内にテスト用メールを振り分け、受信チェック装置は、テスト用メールが、メール機能部内のどのメールフォルダに振り分けられたかをチェックするものとした。
あるいは、テスト用ユーザコンピュータは、受信したテスト用メールが迷惑メールであるかどうかを判断するセキュリティ機能を有するメール機能部を備え、該メール機能部は、セキュリティ機能による判断結果に対応したメールフォルダを有し、セキュリティ機能の判断結果に基づいて対応するメールフォルダ内にテスト用メールを振り分け、受信チェック装置は、テスト用メールが、メール機能部内のどのメールフォルダに振り分けられたかをチェックするものとした。
このテスト用ユーザコンピュータは、ユーザの利用シェアに基づいて抽出されたテスト用セキュリティ機能部、またはセキュリティ機能を有するメール機能部の数だけ設けるものとした。
【0007】
メール配信装置は、テスト用メールの配信経路、または内容の変更を行い、変更前後において受信チェック装置から受信した受信状況情報の比較を行い、メールの配信設定を行うものとした。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、受信チェック装置が受信状況情報をメール配信装置に送信し、メール配信装置が受信状況情報に基づいてメールの配信設定を行うことにより、メールの送信側がメールの受信状況を確認することができ、ユーザにメールを確実に配信することが可能となる。
また、フィルタリング機能部によってテスト用ユーザメールボックス内のどのメールフォルダにテスト用メールが振り分けられたかを、受信チェック装置がメール配信装置に送信することにより、メールの配信側がメールの受信状況を確認することができ、メールの配信設定を変更することによって、フィルタリング機能部によってメールの配信が阻害されることなく、ユーザにメールを確実に配信することが可能となる。
【0009】
テスト用ユーザコンピュータに備えられたテスト用セキュリティ機能部によってメール機能部内のどのメールフォルダにテスト用メールが振り分けられたかを、受信チェック装置がメール配信装置に送信することにより、メールの配信側がメールの受信状況を確認することができ、メールの配信設定を変更することによって、セキュリティ機能部によってメールの配信が阻害されることなく、ユーザにメールを確実に配信することが可能となる。
あるいは、セキュリティ機能を備えたメール機能部が、テスト用メールをどのメールフォルダに振り分けたかを、受信チェック装置がメール配信装置に送信することにより、メールの配信側がメールの受信状況を確認することができ、メールの配信設定を変更することによって、メール機能部によってメールの配信が阻害されることなく、ユーザにメールを確実に配信することが可能となる。
【0010】
また、テスト用ユーザメールボックスを、ユーザの利用シェアに基づいて抽出された所定のメール受信装置内に備えたり、テスト用ユーザコンピュータを、ユーザの利用シェアに基づいて抽出されたテスト用セキュリティ機能部、またはセキュリティ機能を有するメール機能部の数だけ設けることにより、ユーザ全体のうちの大勢のメール受信状況を把握することができ、正規のメールをより多くのユーザに確実に配信することが可能となる。
メール配信装置が、テスト用メールの配信経路、または内容の変更を可能としたことにより、変更状況に応じたメールの受信状況をメール配信装置が確認することができ、確認結果に応じてメールの配信設定を行うことにより、正規のメールをより多くのユーザに確実に配信することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は、メール配信システムの全体構成を示す図である。
インターネット30を介してメールを配信するメール配信装置10と、メール配信装置10から配信されたメールを受け取り、テスト用ユーザコンピュータ80に配信するメール受信装置40と、テスト用ユーザコンピュータ80におけるメールの受信状態をチェックする受信チェック装置90とよりメール配信システム1が構成される。
メール受信装置40は、プロバイダや事業者によって設置された受信設備であり、一般のユーザが使用するユーザコンピュータ70からの要求に応じて、受信したメールをユーザコンピュータ70に配信する。
【0012】
メール配信装置10は、配信アプリケーション11とSMTPサーバ12とを備える。
メール配信装置10は詳しくは後述するが、フィルタリング機能部やセキュリティソフトによってメールが迷惑メールと判断されるかどうかを確認するためのテスト用メールを送信するものである。
配信アプリケーション11はテスト用メールを作成するものであり、SMTPサーバ12はテスト用メールをインターネット30を通じてメール受信装置40へ送信するものである。
【0013】
次に、メール受信装置40の詳細について説明する。
メール受信装置40は、インターネット30を通じて一般の利用者が使用するユーザコンピュータ70に向けて配信されたメールを受信するSMTPサーバ41と、SMTPサーバ41によって受信されたメールを、送信元のSMTPサーバの特徴や送信元の配信アプリが作成するメールの内容の特徴などからメールが迷惑メールであるかどうかを判断するフィルタリング機能部42と、各ユーザに割り当てられたユーザメールボックス50とを備える。
【0014】
ユーザメールボックス50には、受信メールフォルダ51と迷惑メールフォルダ52とが設けられている。
フィルタリング機能部42は、迷惑メールと判断したメールを迷惑メールフォルダ52に振り分け、その他のメールを受信メールフォルダ51に振り分けたり、迷惑メールと判断したメールのタイトルに迷惑メールの目印をつけて受信メールフォルダ51に振り分けたりする。
【0015】
ユーザコンピュータ70は、メールソフト72を用いてメール受信装置40のユーザメールボックス50内に格納されたメールを受信する。
またユーザコンピュータ70にはセキュリティソフト71がインストールされており、ユーザメールボックス50から受信したメールは、さらにセキュリティソフト71によって迷惑メールとそうでないものとに振り分けられる。セキュリティソフト71は、迷惑メールをメールソフト72内の迷惑メールフォルダ74に、そうでないメールを受信メールフォルダ73に振り分ける。
なお、メールソフト72に迷惑メールの判別を行う機能を備えていてもよい。
【0016】
ここで、インターネット30を通じてユーザコンピュータ70にメールが配信されまでの一般的な流れについて説明する。
図示しない送信者から送信されたメールは、インターネット30を経由してメール受信装置40内のSMTPサーバ41に配信される。
SMTPサーバ41によって受信されたメールはフィルタリング機能部42によって迷惑メールであるかどうかが判断され、判断結果に応じてユーザメールボックス50内の受信メールフォルダ51または迷惑メールフォルダ52に格納される。
【0017】
ユーザは、ユーザコンピュータ70内のメールソフト72を使い、メール受信装置40のユーザメールボックス50内に格納されたメールを受信する。
ユーザコンピュータ70はメールの受信の際に、セキュリティソフト71によって迷惑メールであるかどうかの判断がさらに行われて、受信メールフォルダ73または迷惑メールフォルダ74にメールが振り分けられる。
ユーザは、受信メールフォルダ73や迷惑メールフォルダ74に格納されたメールを閲覧したりする。
またユーザは、設定等によって迷惑メールフォルダ52に格納されたメールの受信を拒否したりすることができる。
【0018】
次に、ユーザにメールが配信されたかどうかをチェックするための構成について説明する。
上記のように、メールの送信者からは一般的に、メールがメール受信装置40内の受信メールフォルダ51または迷惑メールフォルダ52のどちらに振り分けられたかや、ユーザコンピュータ70内の受信メールフォルダ73または迷惑メールフォルダ74のどちらに振り分けられたかを知ることができない。
そこで、ユーザのメール受信環境と同様の環境をテスト用として用意する。
具体的には、メール受信装置40内にユーザメールボックス50と同様の構成を有するテスト用ユーザメールボックス60と、ユーザコンピュータ70と同様の構成を有するテスト用ユーザコンピュータ80とを用意する。
【0019】
テスト用ユーザメールボックス60内には、ユーザメールボックス50と同様にフィルタリング機能部42によって振り分けられたメールを格納するテスト用受信メールフォルダ61とテスト用迷惑メールフォルダ62とが備えられている。
テスト用ユーザコンピュータ80内には、ユーザコンピュータ70と同様に、テスト用セキュリティソフト81とテスト用メールソフト82、およびテスト用メールソフト82内にはテスト用セキュリティソフト81によって振り分けられたメールを格納するテスト用受信メールフォルダ83およびテスト用迷惑メールフォルダ84が備えられている。
なお、テスト用セキュリティソフト81は、ユーザコンピュータ70内のセキュリティソフト71と同じものを用意する。
【0020】
受信チェック装置90内には、受信チェックソフト91と集約ソフト92とが備えられている。
受信チェックソフト91は、メール受信装置40に用意されたテスト用ユーザメールボックス60内のテスト用受信メールフォルダ61、テスト用迷惑メールフォルダ62、およびテスト用ユーザコンピュータ80に設けられたテスト用受信メールフォルダ83、テスト用迷惑メールフォルダ84のどのフォルダにメールが配信されたかをチェックする。
チェック結果は、集約ソフト92によって、メール受信装置40のフィルタリング機能部42や、テスト用セキュリティソフト81すなわちセキュリティソフト71による迷惑メールの判定状況を示す判定状況情報として集約され、メール配信装置10に送信される。
【0021】
次に、ユーザにメールが配信されたかどうかをチェックするための処理の流れについて説明する。
メール配信装置10は、配信アプリケーション11を用いてテスト用メールを作成し、作成したテスト用メールをSMTPサーバ12を用いてテスト用ユーザコンピュータ80を送信先として送信する。
メール配信装置10から送信されたテスト用メールは、インターネット30を介してメール受信装置40のSMTPサーバ41によって受信される。
【0022】
SMTPサーバ41によって受信されたメールは、フィルタリング機能部42によって迷惑メールであるかどうかの判断が行われ、テスト用ユーザメールボックス60内のテスト用受信メールフォルダ61またはテスト用迷惑メールフォルダ62に振り分けたり、迷惑メールの目印がつけられたりする。
テスト用ユーザコンピュータ80は、テスト用メールソフト82を用いてテスト用ユーザメールボックス60内に格納されたメールの受信を行う。
テスト用ユーザコンピュータ80はメールの受信の際に、テスト用セキュリティソフト81によって迷惑メールであるかどうかの判断が行われて、テスト用受信メールフォルダ83またはテスト用迷惑メールフォルダ84にメールが振り分けられる。
【0023】
テスト用ユーザコンピュータ80によってメールの受信が行われると、受信チェック装置90の受信チェックソフト91は、メール配信装置10から送信されたテスト用メールが、メール受信装置40内のテスト用受信メールフォルダ61またはテスト用迷惑メールフォルダ62のどちらに振り分けられたかや、テスト用ユーザコンピュータ80内のテスト用受信メールフォルダ83またはテスト用迷惑メールフォルダ84のどちらに振り分けられたかをチェックする。
集約ソフト92は、受信チェックソフト91によるチェック結果を判定状況情報として集約し、メール配信装置10に送信する。
これにより、メールを送信したメール配信装置10側は、判定状況情報を確認することによってユーザの受信状況を知ることができる。
【0024】
またメール配信システム1は、テスト用メールをSMTPサーバ21を備えるテスト用メール配信装置20を介してテスト用ユーザコンピュータ80に向けて送信してもよい。
この場合において、メール受信装置40にとってメール配信装置10のSMTPサーバ12と、テスト用メール配信装置20のSMTPサーバ21とは異なるサーバであり、メール受信装置40のフィルタリング機能部42や、テスト用ユーザコンピュータ80のテスト用セキュリティソフト81の判断状況は、SMTPサーバ21を介さない場合と比較して異なるものとなる。
したがって、メール配信装置10からテスト用ユーザコンピュータ80にテスト用メールを送信した場合と、テスト用メール配信装置20を介してテスト用メールを送信した場合とで、受信チェック装置90によってメール配信装置10に送信された判定状況情報を比較することにより、配信用SMTPサーバの設定など、いずれの配信設定が迷惑メールの誤判定を生み出すかを検証することが可能となる。
【0025】
また、メール配信装置10の配信アプリケーション11が生成するテスト用メールの内容を改変したテスト用メールを配信し、受信チェック装置90からメール配信装置10に送信された判定状況情報を得ることもできる。
この場合にも上記と同様に、メールの改変前と改変後との判定状況情報を比較することで、メール受信装置40のフィルタリング機能部42や、テスト用ユーザコンピュータ80のテスト用セキュリティソフト81がメールのどのような点を迷惑メールの判断基準とし、迷惑メールの誤判定を生み出すかを検証することが可能となる。
これによりメール配信装置10は、受信チェック装置90から受信した様々な判定状況情報に基づいて、フィルタリング機能部42や、テスト用セキュリティソフト81と同じ構成であるセキュリティソフト71によって迷惑メールであると誤判定されないための配信設定を行うことが可能となり、メールを確実にユーザコンピュータ70の受信メールフォルダ73に配信することが可能となる。
【0026】
本実施例は以上のように構成され、ユーザのメール受信環境と同じ環境を用意するためにテスト用ユーザメールボックス60やテスト用ユーザコンピュータ80を設置してテスト用メールを送信し、テスト用ユーザコンピュータ80のメール受信状況を受信チェック装置90が判定状況情報としてメール配信装置10に送信することにより、メールの受信状況をメールの送信側で把握することができる。
メール配信装置10は判定状況情報に基づいてメールの送信設定等の変更を行うことによって、フィルタリング機能部42やテスト用セキュリティソフト81によって迷惑メールであると判定されないようなメールの配信設定を行うことができる。すなわち、正規のメールをユーザコンピュータ70に送信した場合に、正規のメールが誤って迷惑メールと判断されてしまうことなく確実にユーザコンピュータ70のメールソフト72に送信することが可能となる。
【0027】
なおメール受信装置は、プロバイダや事業者によってそれそれ設置されるため無数に存在する。
そこで、たとえば実際の利用シェアに応じた主要10社程度のプロバイダや事業者ごとにテスト用ユーザメールボックスを用意して、テスト用メールを送信することにより、大勢のメール受信状況を把握することができる。
同様にユーザコンピュータ側に備えられるセキュリティソフトやメールソフトも無数に存在するため、主要なものを用意することにより、大勢のメール受信状況を把握することができ、正規のメールをより多くのユーザに確実に配信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】 第1の実施例における発進装置を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1 メール配信システム
10 メール配信装置
11 配信アプリケーション
12、21、41、 SMTPサーバ
20 テスト用メール配信装置
30 インターネット
40 メール受信装置
42 フィルタリング機能部
50 ユーザメールボックス
51 受信メールフォルダ
52 迷惑メールフォルダ
60 テスト用ユーザメールボックス
61 テスト用受信メールフォルダ
62 テスト用迷惑メールフォルダ
70 ユーザコンピュータ
71 セキュリティソフト(セキュリティ機能部)
72 メールソフト(メール機能部)
73 受信メールフォルダ
74 迷惑メールフォルダ
80 テスト用ユーザコンピュータ
81 テスト用セキュリティソフト(セキュリティ機能部)
82 テスト用メールソフト(メール機能部)
83 テスト用受信メールフォルダ
84 テスト用迷惑メールフォルダ
90 受信チェック装置
91 受信チェックソフト
92 集約ソフト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介してテスト用メールを配信するメール配信装置と、
前記テスト用メールを受信するメール受信装置と、
前記メール受信装置に配信されたテスト用メールを受信するテスト用ユーザコンピュータと、
前記テスト用ユーザコンピュータによって受信されたテスト用メールの受信状態をチェックし、該チェック結果を受信状況情報として前記メール配信装置に送信する受信チェック装置とを有し、
前記メール配信装置は、受信した受信状況情報に基づいてユーザにメールが配信されるようにメールの配信設定を行い、ユーザに対してメールの配信を行うことを特徴とするメール配信システム。
【請求項2】
前記メール受信装置は、
受信したメールが迷惑メールであるかどうかを判断するフィルタリング機能部と、
該フィルタリング機能による判断結果に対応したメールフォルダを有するテスト用ユーザメールボックスとを備え、
前記フィルタリング機能部は、判断結果に基づいて前記テスト用ユーザメールボックス内の対応するメールフォルダ内に前記テスト用メールを振り分け、
前記受信チェック装置は、前記テスト用メールが、前記テスト用ユーザメールボックス内のどのメールフォルダに振り分けられたかをチェックすることを特徴とする請求項1に記載のメール配信システム。
【請求項3】
前記テスト用ユーザメールボックスは、ユーザの利用シェアに基づいて抽出された所定のメール受信装置内に備えられていることを特徴とする請求項2に記載のメール配信システム。
【請求項4】
前記テスト用ユーザコンピュータは、
受信したテスト用メールが迷惑メールであるかどうかを判断するテスト用セキュリティ機能部と、
該テスト用セキュリティ機能部による判断結果に対応したメールフォルダを有するメール機能部とを備え、
前記テスト用セキュリティ機能部は、判断結果に基づいて前記メール機能部内の対応するメールフォルダ内に前記テスト用メールを振り分け、
前記受信チェック装置は、前記テスト用メールが、前記メール機能部内のどのメールフォルダに振り分けられたかをチェックすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載のメール配信システム。
【請求項5】
前記テスト用ユーザコンピュータは、
受信したテスト用メールが迷惑メールであるかどうかを判断するセキュリティ機能を有するメール機能部を備え、
該メール機能部は、前記セキュリティ機能による判断結果に対応したメールフォルダを有し、前記セキュリティ機能の判断結果に基づいて対応するメールフォルダ内にテスト用メールを振り分け、
前記受信チェック装置は、前記テスト用メールが、前記メール機能部内のどのメールフォルダに振り分けられたかをチェックすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載のメール配信システム。
【請求項6】
前記テスト用ユーザコンピュータは、ユーザの利用シェアに基づいて抽出されたテスト用セキュリティ機能部、またはセキュリティ機能を有するメール機能部の数だけ設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のメール配信システム。
【請求項7】
前記メール配信装置は、前記テスト用メールの配信経路、または内容の変更を行い、変更前後において前記受信チェック装置から受信した受信状況情報の比較を行い、メールの配信設定を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1に記載のメール配信システム。

【図1】
image rotate