説明

モジュラーコンピュータシステムにおいてシステム構成を使用するためのシステムおよび方法

【課題】 本発明は、モジュラーコンピュータシステム内のモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを、モジュラーコンポーネントをインストール、置換または除去する前に決定できるシステムおよび方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 コンピュータシステムは,モジュラーコンポーネント(処理コンポーネント18、I/Oコンポーネント20a,b 、電源コンポーネント22a,b )と、モジュラーコンポーネントが互いに相互作用する方法を決定するように動作可能な1以上のシステム構成と、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるか否かを決定し、そのモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるか否かの指示を与えるように動作可能な、システム構成に関連した管理モジュール34とを備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にコンピュータシステム構成の分野に関し、とくに、モジュラーコンピュータシステムにおいてシステム構成を使用するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ処理の需要は増加し、さらに多くのタスクに拡大し続けているので、ユーザは、さらに高い機能を提供し、カストマスイズを行うことのできるパワフルなコンピュータシステムを探し求めている。ユーザが彼等のコンピュータシステムの機能を増加する1つの方法は、機能を増加させるか、あるいは付加することのできるコンポーネントを追加することである。標準的なモノリシックコンピュータシステムでは、ユーザはモノリシックシステムの正確なコンテンツを知っており、典型的にコンポーネントはモノリシックコンピュータシステム内では1方向に相互作用するので、ユーザがコンピュータシステムシャシーまたは格納装置中にコンポーネントをインストールしたとき、ユーザにはそのコンポーネントがどのようにそのコンピュータシステム中の別のコンポーネントと相互作用するかが分かっている。したがって、コンポーネントをモノリシックコンピュータシステムに追加し、すでに存在する別のコンポーネントと相互作用するようにコンポーネントを構成することは一般に困難な仕事ではない。
【0003】
ユーザおよび企業がコンピュータシステムの占有スペースを少くすると同時にその計算パワーおよびカストマイズ度を増加させるよう努力するようになるにしたがって、ユーザはモノリシックシステムを離れて、モジュラーコンピュータシステムに移行するようになってきている。モジュラーコンピュータシステムにより、ユーザは各ユーザの非常に特有の要求を満足させる特注のコンピュータシステムを生成することが可能となる。モジュラーコンピュータシステムは、どのような組合せおよび個数でもシャシー内において一緒に接続されることのできる処理コンポーネント、入出力コンポーネント、電源コンポーネントおよびデータコンポーネントのような1以上のモジュラーコンポーネントから形成されている。各モジュラーコンポーネントは特定の機能を行うので、ユーザはモジュラーコンポーネントを組合せて、ユーザのニーズに最も合ったモジュラーコンピュータシステムを生成することができる。モジュラーコンポーネントは1つまたは多くのシステムを形成するように構成されることができるため、モジュラーコンポーネントの相互作用は、どれがそのモジュラーコンポーネントを扱うかがシャシーに通知されるまで分からない。コンピュータシステムは、ユーザがモジュラーコンポーネント構成を変更した後でそのモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するのかを識別するようにユーザを促す。したがって、そのユーザは、モジュラーコンポーネントを追加、除去または置換したときにモジュラーコンポーネントが互いにどのように相互作用することになっているのかを知っていなければならない。
【0004】
モジュラーコンポーネントをモジュラーコンピュータシステム内にインストールまたは除去することに関連する困難な問題は、ユーザがモジュラーコンポーネントをインストールし、置換し、あるいは除去した後でそのモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するのかをそのユーザが識別しなければならないことである。ユーザはモジュラーコンポーネント構成を変更する作業を、そのモジュラーコンピュータシステムが新しいモジュラーコンポーネント構成をサポートするかどうか、あるいは新しい構成がユーザの期待どおりに機能するかどうかを知らずに行う。たとえば、ユーザは、そのモジュラーコンピュータシステムが現在サポートを行わないように、またサポートするように修正されることができないようにモジュラーコンポーネントを構成する可能性がある。したがって、ユーザは、コンピュータシステムによりサポートされることのできない構成を生成して時間を浪費し、結果的にコンピュータシステムはユーザのニーズを十分に満たさないものになる。
【0005】
ユーザがモジュラーコンポーネント構成を変更し、モジュラーコンピュータシステムの電源を入れようとし、そのモジュラーコンポーネントが互いにどのように相互作用するかを識別した後で、問題が発生する可能性がある。ユーザが追加のモジュラーコンポーネントを誤ってインストールまたは除去した場合、あるいはモジュラーコンポーネントが互いにどのように相互作用するかを正しく識別しなかった場合、コンピュータシステムは正しくパワーアップしないか、あるいはユーザが期待するようには機能しない可能性がある。コンピュータシステムが正しくパワーアップしないか、あるいは機能しない場合、エラーを生じさせる故障したモジュラーコンポーネントが存在しているのかどうか、あるいはそのエラーが構成問題のせいで生じたのかどうかがユーザに全く分からないことが多い。これは、そのモジュラーコンポーネントが互いにどのように相互作用するかをそのユーザが正しく識別していなかったためである。この知識の欠如はまた、サイトでのおよび遠隔的なサービス提供を共に困難にする。それは、サービス技術者が問題を診断してソリューションを提供することが可能になる前に、モジュラーコンポーネントおよびシステムの両者の中の可能性のあるエラー原因を調査しなければならないためである。
【発明の概要】
【0006】
したがって、モジュラーコンピュータシステム内のモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを、モジュラーコンポーネントをインストール、置換または除去する前に決定することを可能にするシステムおよび方法が必要となってきた。
【0007】
さらに、モジュラーコンピュータシステム中でエラーが生じたのは故障したモジュラーコンポーネントによるものか、あるいはそのシステムの正しくない構成によるものかを決定することを可能にするシステムおよび方法が必要になってきている。
【0008】
この発明の教示によると、従来のモジュラーコンピュータシステムに関連した欠点および問題を実質的に除去するか、あるいは減少させるための、モジュラーコンピュータシステム中においてシステム構成を使用するシステムおよび方法が開示されている。そのシステムおよび方法により、モジュラーコンポーネント構成が変更される前に1以上のモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを示すようにシステム構成がモジュラーコンピュータシステム中に設定されることが可能になる。
【0009】
本発明の1つの特徴によると、システムおよび方法は、1以上のモジュラーコンポーネントを有するモジュラーコンピュータシステムに対して1以上のシステム構成を提供する。コンピュータシステムはまた、モジュラーコンポーネントを受けるように動作することのできる中間平面を含んでいてもよい。システム構成は、モジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを決定する。管理モジュールはシステム構成と関連しており、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定し、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを示す。
【0010】
1実施形態において、モジュラーコンピュータシステムのユーザは所望のモジュラーコンポーネント構成に対応したシステム構成を選択する。所望のモジュラーコンポーネント構成に対応したシステム構成が存在しない場合、ユーザには、そのユーザの所望するモジュラーコンポーネント構成に対応する新しいシステム構成を生成する選択の自由がある。ユーザは1以上のモジュラーコンポーネントをインストールするか、置換するか、または除去することによって、あるいは現在インストールされているモジュラーコンポーネントを変更することによってモジュラーコンポーネント構成を生成する。モジュラーコンポーネント構成が完了すると、管理モジュールは、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させるかどうかを決定し、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかに関する指示を表示する。モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させる場合、モジュラーコンピュータシステムはパワーアップし、ユーザにより使用される準備が整う。モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない場合、管理モジュールは、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させないことを表す構成警告を出力する。
【0011】
本発明は、多くの重要な技術的利点を提供する。1つの重要な技術的利点は、モジュラーコンポーネントの任意のものがインストール、置換、または除去される前にモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを決定することができる能力である。モジュラーコンポーネント構成が変更される前にモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを決定することが可能であることによって、ユーザがモジュラーコンピュータシステムによりサポートされない、あるいはサポートされることのできない構成を生成して時間を浪費しないようにすることができる。ユーザは、モジュラーコンポーネントが別のモジュラーコンポーネントとどのように相互作用するかを決定するために、そのモジュラーコンポーネントがインストールされる後まで待たなくてもよい。それはユーザが特定のシステム構成を選択したときに、そのユーザが、モジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを決定するためである。
【0012】
本発明の開示の別の重要な技術的利点は、モジュラーコンピュータシステム中にエラーが発生したのは故障したモジュラーコンポーネントによるものなのか、あるいは正しくないモジュラーコンポーネント構成によるものであるかを決定する能力である。典型的に、ユーザが新しいモジュラーコンポーネントをインストールし、コンピュータシステムが正しく機能しなかった場合、そのモジュラーコンポーネントが故障しているのかどうか、あるいはそのモジュラーコンポーネントのインストールまたは構成が間違っているのかどうかは、ユーザには分からない。管理モジュールにより与えられる構成警告は、追加のモジュラーコンポーネントに関してハードウェア問題ではなく構成問題であることをユーザに知らせる。ユーザは構成警告をサイト上または遠隔サービス技術者に与えて、そのサービス技術者が診断して問題を解決するのを助けることができる。さらに、ユーザはモジュラーコンポーネント構成を生成する前にシステム構成を選択することにより、やはりユーザがサービス技術者に中継してモジュラーコンピュータシステムのサービスをさらに補助することのできる1以上のモジュラーコンポーネントの性質および動作を規定する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】モジュラーコンピュータシステムの概略図。
【図2】モジュラーコンポーネント用の典型的なシャシーの概略斜視図。
【図3】種々のモジュラーコンポーネント構成のブロック図。
【図4】種々のモジュラーコンポーネント構成のブロック図。
【図5】システム構成を選択し、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定する方法のフロー図。
【詳細な説明】
【0014】
本発明の実施形態およびその利点は、以下の説明および添付図面を参照とすることによりさらに完全に理解されるであろう。なお、図面において同じ参照符号が類似の特徴を示している。
図1乃至5を参照とすることにより、好ましい実施形態およびそれらの利点が最もよく理解される。おな、図面においては同じ対応した部品を示すために同じ参照符号が使用されている。
【0015】
モノリシックコンピュータシステムでは、ユーザは一般に、コンピュータシステム内に新しいコンポーネントをインストールしたときに、その新しいコンポーネントがどのように別のコンポーネントと相互作用するかを認識する。しかし、モジュラーコンピュータシステムでは、モジュラーコンポーネントがモジュラーコンピュータシステム内においてどのように相互作用するかは、ユーザがモジュラーコンポーネント構成を生成し、そのモジュラーコンピュータシステムがそのモジュラーコンポーネントを識別して、モジュラーコンポーネントが互いにどのように相互作用するかを識別するようにユーザを促すまでわからないことが多い。ここに開示されているシステム構成によって、ユーザは、彼が現在のモジュラーコンポーネント構成を変更する前に、モジュラーコンポーネントが互いにどのように相互作用するかを判断して決定することが可能になる。
【0016】
図1は、キャビネット11内に収納されたモジュラーコンピュータシステム10の概略図である。キャビネット11は1以上のシャシー12を受入れ、各シャシー12は1以上のモジュラーコンポーネントを受ける。キャビネット11は、典型的なUサイズのサーバラックキャビネットであってよい(Uはコンピュータ格納装置およびラックキャビネットの高さを指定する尺度の標準単位であり、1Uは1.75インチに等しい)。図1に示されている実施形態において、キャビネット11は、それが42個の通常の1Uモノリシックコンピュータシステム、または42Uに等しい通常の1U、2U、4U、および7Uモノリシックコンピュータシステムの任意の組合せを収容することができることを意味する42Uのサーバラックキャビネットであってよい。
【0017】
キャビネット11は、モノリシックコンピュータシステムの代わりにモジュラーコンポーネントを受入れる。したがって、キャビネット11は1以上のシャシー12を受けて、シャシー12はモジュラーコンポーネントを収容する。図1に示されている実施形態では、それぞれ高さが3Uの14個のシャシー12a 乃至12n が使用されている。別の実施形態においては、15個以上または13個以下のシャシーがキャビネット11において使用されてよく、またシャシー12の高さは3Uより大きくてもよいし、あるいは小さくてもよい。
【0018】
図2には、キャビネット11から取出されたシャシー12の一例が示されている。このシャシー12は1以上のコードラント(quadrant)14を含んでおり、このコードラント14はサーバブリックおよびサーバブレードのようなモジュラーコンポーネントを受入れるために使用可能であり、このようなモジュラーコンポーネントには、処理コンポーネント、入出力(“I/O”)コンポーネント、データコンポーネント、電源コンポーネント、または任意の他の適切なタイプのモジュラーコンピュータコンポーネントが含まれる。図2には6個のコードラント14a 乃至14f を有するシャシー12が示されており、これらのコードラントは、シャシー12が6個までのモジュラーコンポーネントを受入れることを可能にする。シャシー12は多種多様なタイプおよび数のモジュラーコンポーネントを受入れるようにマルチ構成可能であるため、別の実施形態においては、シャシー12は7以上または5以下のコードラント14を含んでいてもよく、シャシー12内におけるコードラント14の配置は異なっていてもよい。シャシー12はハードウェアコネクタ(示されていない)を備えた中間平面16を含んでいてもよく、このハードウェアコネクタは、関連したモジュラーコンポーネントが中間平面16に接続し、シャシー12内で互にインターフェースすることを可能にする。
【0019】
図3のaは、中間平面16と、特定のモジュラーコンポーネント構成に構成されたモジュラーコンポーネント:処理コンポーネント18、2個の入出力(“I/O”)コンポーネント20a および20b 、ならびに2個の電源コンポーネント22a および22b を含むシャシー12a のブロック図を示している。モジュラーコンポーネント構成とは、モジュラーコンポーネントがシャシー12内にどのように配置されているかを表すものである。シャシー12a に対するモジュラーコンポーネント構成は、コードラント14b 内の処理コンポーネント18、コードラント14f 内のI/Oコンポーネント20a 、コードラント14c 内のI/Oコンポーネント20b 、コードラント14e 内の電源コンポーネント22a 、およびコードラント14d 内の電源コンポーネント22b であり、コードラント14a は空のままである。処理コンポーネント18は、4個のプロセッサ24a 乃至24d (Intel and Advanced Micro Devices社から入手可能なプロセッサのような)と、ローカルメモリ26と、メモリ制御装置28と、および処理コンポーネント18と中間平面16と他のモジュラーコンポーネントとの間における通信を可能にする種々のコネクタとを含んでいる。別の実施形態においては、処理コンポーネント18は3以下または5以上のプロセッサ24を含んでいてもよい。I/Oコンポーネント20a および20b は5個のホットプラグ接続可能なPCIバススロット、ファイバチャンネルシステムディスク32、およびイーサネット(登録商標)ポート、IEEE−1394ポートまたはUSBポートのような任意の他の適切な入出力ポートを含んでいる。別の実施形態においては、I/Oコンポーネント20a および20b はPCIスロットまたは任意の他の適切な入出力接続だけを含んでいてもよい。電源コンポーネント22a および22b は、モジュラーコンポーネントおよび冗長機能に電力を供給する1以上の電源を含んでいてもよい。
【0020】
中間平面16は、管理モジュール34および記憶媒体36を含んでいることが好ましい。記憶媒体36はEEPROMまたはSEPROMのような不揮発性メモリであってもよく、そこに管理モジュール34がシャシー12a に対するシステム構成を記憶しアクセスを行う。システム構成は、処理コンポーネント18、I/Oコンポーネント20a および20b 、ならびに電源コンポーネント22a および22b がシャシー12a 内において互いにどのように相互作用するかを識別し、決定し、制御する。管理モジュール34は異なったタイプのモジュラーコンポーネントを認識し、どのモジュラーコンポーネントがシャシー12a およびシステム構成によってサポートされているのかについての知識を有する。各モジュラーコンポーネントはそのモジュラーコンポーネントのタイプの記述を含み、管理モジュール34がこの記述を読取って、そのモジュラーコンポーネントを認識し、モジュラーコンポーネントがシャシー12a 内のどこに位置されるのかを知る。各モジュラーコンポーネント内の記述はまた、管理モジュール34がそのシステム構成をモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかに関連付けることを可能にする。
【0021】
シャシー12a の製造業者は、シャシー12a を設計し、形成するときに1以上のシステム構成を生成して、それらを記憶媒体36中に記憶してもよい。システム構成は、製造業者がユーザにシャシー12a を出荷する前に生成され、記憶媒体36中に記憶される。ユーザは管理モジュール34にアクセスし、これを使用してユーザのニーズにとくに合った追加のシステム構成を生成することにより追加のシステム構成を生成し、記憶媒体36中に記憶することができる。
【0022】
システム構成には、種々の異なったモジュラーコンポーネント構成が含まれていてもよい。たとえば、1つのシステム構成はシャシー12a 内に2つの独立した2個の4ウェイシステムに対応したものであってもよい。2つの独立した4ウェイシステム構成は、シャシー12a 内に2つの独立した異なるコンピュータシステムを可能にする。2つの独立した4ウェイシステム構成には、独立的に動作している2個の処理コンポーネント18が必要であり、各処理コンポーネント18は適切に機能するために4個のプロセッサ24、2個のI/Oコンポーネント20および2個の電源コンポーネント22を有している。別のシステム構成は1つのシャシー12a 内に1つの単一の8ウェイシステムであってもよい。1つの単一の8ウェイシステム構成はシャシー12a 内に1つの単一システムを可能にし、適切に機能するために4個のプロセッサ24、1個のI/Oコンポーネント20および2個の電源コンポーネント22をそれぞれ有する2個の処理コンポーネント18を必要とし、2つの処理コンポーネント18の8個のプロセッサ24が単一のコンピュータシステムとして一緒に動作する。
【0023】
ユーザは、記憶媒体36中に記憶されている予め存在するシステム構成を修正するか、あるいは完全に新しいシステム構成を生成することにより彼等自身のシステム構成を生成したいと希望してもよい。たとえば、8ウェイシステム構成において、ユーザは適切な機能のために2つのI/Oコンポーネントを必要とし、したがって適切な機能のための2個のI/Oコンポーネント20を要求することによって8ウェイシステム構成を修正することにより新しいシステム構成を生成することができる。
【0024】
空のコードラント14a を有する図3のa中の構成を参照とすると、シャシー12a はユーザの選択するシステム構成に応じて、パワーアップして正しく機能する可能性もあるし、そうでない可能性もある。たとえば、ユーザが管理モジュール34にアクセスして2つの独立した4ウェイシステム構成を選択し、シャシー12a が2つの別々のシステムとして動作することを可能にした場合、ユーザがこのシャシー12a をパワーアップしたとき、処理コンポーネント18、I/Oコンポーネント20a および電源コンポーネント22a は単一の4ウェイコンピュータシステムとして正しく機能するであろう。コードラント14a 内には処理コンポーネント18が存在しないので、4ウェイシステム構成に対する要求は満足されておらず、I/Oコンポーネント20b および電源コンポーネント22b はパワーアップしない。2つの独立した4ウェイシステム構成の要求は完全には満たされていないので、管理モジュール34は、選択された2つの独立した4ウェイシステム構成の要求が満足されていないという指示を示す。このように指示は、現在のモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を完全には満足させていないことをユーザまたはシステム管理人に知らせる構成警告であってもよい。構成警告により、ユーザまたはシステム管理人は、I/Oコンポーネント20b および電源コンポーネント22b の機能しない理由がI/Oコンポーネント20b または電源コンポーネント22b のエラーまたは誤動作のためではなく、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成に一致していないためであることを理解することが可能になる。
【0025】
管理モジュール34は、LEDを点灯させることにより構成警告を行うこともでき、あるいはシャシー12a またはキャビネット11がLCDモニタに接続されている場合には、LCDモニタが構成警告を表示し、構成問題に関する詳細を示してもよい。さらに管理モジュール34は、管理コンソールに戻るネットワークまたはイーサネット接続を有することもできるので、構成警告が自動的にシステム管理人に出され、無効のモジュラーコンポーネント構成が試みられたことをこのシステム管理人に知らせることができる。システム管理人はその後ユーザに連絡し、その正しくないモジュラーコンポーネント構成の詳細を知らせてもよい。
【0026】
図3のaの構成において、ユーザが単一の8ウェイシステム構成を選択した場合、ユーザがシャシー12a をパワーアップしようと試みたとき、処理コンポーネント18ならびにI/O20a および20b はパワーアップしない。それは、単一の8ウェイシステム構成の要求が満足されていないためである。上述したように、単一の8ウェイシステム構成では、2個の処理コンポーネント18がコードラント14a および14b において単一の8ウェイコンピュータシステムとして動作する必要がある。コードラント14a は空であり、処理コンポーネント18を含んでいないので、シャシー12a は単一の8ウェイシステム構成として機能することができない。管理モジュール34は、シャシー12a における現在のモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満たさないことを認識し、そのモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させないことを表す構成警告を示す。
【0027】
図3のbは、ユーザが処理コンポーネント38をコードラント14a 内にインストールしたシャシー12b を示している。ユーザは、処理コンポーネント38をコードラント14a 中にインストールする前に、コードラント14a 中に処理コンポーネント38をインストールするそのユーザの理由に最もよく適合するシステム構成を選択する必要がある。シャシー12b が2つの独立した4ウェイシステムとして動作することがユーザにより所望された場合、ユーザはコードラント14a 中に処理コンポーネント38をインストールする前に4ウェイシステム構成を選択する必要がある。シャシー12b が単一の8ウェイシステムとして動作することがユーザにより所望された場合、ユーザは処理コンポーネント38をインストールする前に8ウェイシステム構成を選択する必要がある。ユーザはまた4ウェイまたは8ウェイシステム構成以外の別の異なったモジュラーコンポーネント構成を所望してもよく、したがってそのシステム構成を、記憶媒体36中に記憶されているシステム構成から選択するか、あるいは管理モジュール34を使用してユーザの要求にしたがった新しいシステム構成を生成する必要がある。
【0028】
ユーザは、シャシー12b 内における2つの独立した4ウェイシステムを所望した場合、4ウェイシステム構成を選択し、処理コンポーネント38をインストールして、シャシー12b の電源をオンにする。シャシー12b の電源がオンになると、管理モジュール34は、4ウェイシステム構成がその選択されたシステム構成であると決定し、選択された4ウェイシステム構成に対して要求されるものは何かを調べるために記憶媒体36をチェックする。管理モジュール34が選択されたシステム構成に対して要求されるものを決定すると、管理モジュール34はチェックを行って、シャシー12b のモジュラーコンポーネント構成が選択された4ウェイシステム構成の要求を満足させるかどうかを調べる。管理モジュール34はモジュラーコンポーネント構成をチェックして、処理コンポーネント18および38がコードラント14a および14b 内にインストールされ、I/Oコンポーネント20がコードラント14c および14f 内にインストールされ、電源コンポーネント22がコードラント14d および14e 内にインストールされているかどうかを調べる。管理モジュール34は、図3のbのシャシー12b のモジュラーコンポーネント構成が選択された4ウェイシステム構成の要求を満足させると判断して決定し、したがってシャシー12のパワーアップを続行する。
【0029】
シャシー12b 内におけるモジュラーコンポーネント構成に対する適用の他に、システム構成はまた個々のモジュラーコンポーネント内の構成または特徴に適用することができる。たとえば図3のbのモジュラーコンポーネント構成に関して、ユーザは、処理コンポーネント18、I/Oコンポーネント20a および電源コンポーネント22a が1つのシステムとして動作し、処理コンポーネント38、I/Oコンポーネント20b および電源コンポーネント22b が1つのシステムとして動作する2つの独立したシステムとしてシャシー12b 中で動作するシステム構成を選択する。しかし、ユーザがシャシー12b 上で動作するアプリケーションの1つには、5個のプロセッサと3GBのメモリが必要である。ユーザは、5個のプロセッサおよび3GBの要求を認識し、それ故2つのシステムの少なくとも1つが5個のプロセッサおよび3GBのメモリを含んでいなければならない2つの独立したシステムをシャシー12b 内に生成する新しいシステム構成を生成する。ユーザは新しいシステム構成を選択し、ユーザがシャシー12のパワーアップを開始したときに、管理モジュール34は、新しいシステム構成が選択されたシステム構成であると決定する。管理モジュール34は選択されたシステム構成に対する要求を決定し、シャシー12b のモジュラーコンポーネント構成だけでなく、処理コンポーネント18および38の構成または特徴もまたチェックして、処理コンポーネント18または38が5個のプロセッサおよび3GBのメモリを含んでいるかどうかを調べる。処理コンポーネント18および38はそれぞれ4個のプロセッサしか含んでいないので、処理コンポーネント18および38の構成または特徴は選択されたシステム構成を満足させず、シャシー12b はパワーアップを続行しない。管理モジュール34は、上述したように構成警告を提供してモジュラーコンポーネント構成ならびに処理コンポーネント18および38の構成または特徴が選択されたシステム構成を満足させないことをユーザに知らせる。
【0030】
図4のaは、データコンポーネント40がコードラント14a 内にインストールされているシャシー12c に対する別の構成のブロック図を示す。図4のaにおけるデータコンポーネント40は5個のハードディスクドライブ(HDD)42を含んでいるが、別の実施形態においては、データコンポーネント40は6個以上または4個以下のハードディスクドライブ42を有していてもよい。ハードディスクドライブ42はデータを記憶し、それはSCSI、EIDEまたは任意の他の適切なタイプのハードディスクドライブであってよい。ハードディスクドライブ42に加えて、データコンポーネント40はまたファイバチャンネルをサポートすると共に1以上のディスク束だけ(JBOD)の格納装置と通信するだけではなく、RAID制御装置44を含むことができる。
【0031】
データコンポーネント40をシャシー12c に追加するとき、ユーザは、データコンポーネント40の存在を考慮してシステム構成を選択する必要がある。たとえば、データコンポーネント40を付加する前に、ユーザは、シャシー12c が2つの別々のシステムとして、すなわち処理コンピュータシステムおよびデータ計算システムとして動作するシステム構成を選択することができる。したがって、処理コンポーネント18、I/Oコンポーネント20a および電源コンポーネント22a は処理計算システムとして一緒に機能し、データコンポーネント40、I/Oコンポーネント20b および電源22b はデータ計算システムとして一緒に機能する。ユーザがシステム構成の選択を行ってシャシー12c の電源をオンにすると、管理モジュール34は、選択されたシステム構成が何であるかを決定し、シャシー12c のモジュラーコンポーネント構成をチェックして、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させるかどうかを調べる。
【0032】
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない場合に構成警告を与える管理モジュール34は、サービスするモジュラーコンピュータシステムをユーザおよびサービス技術者の両者にとって容易なものにする。たとえば、図4のbの構成において、ユーザはコードラント14b 中の処理コンポーネント18と、コードラント14f 中のI/Oコンポーネント20a と、ならびにコードラント14d および14e 中の電源コンポーネント22a および22b とをシャシー12d 内にすでにインストールしている。ユーザは、コードラント14b 、14f および14e が1つの独立したシステムとして機能し、また、コードラント14a 、14c および14d が別々の独立したシステムとして動作するシステム構成を選択する。それ故ユーザは処理コンポーネント18、I/Oコンポーネント20a および電源コンポーネント22a を分離した異なったシステムとして動作させることができる。
【0033】
その後、ユーザはコードラント14a 内にインストールすべき新しい処理コンポーネント46を獲得し、その処理コンポーネント46をコードラント14a 内にインストールするが、しかしそのシステム構成を2つの独立したシステムから単一のシステムに変更しない。管理モジュール34はコードラント14a 、14c および14d が独立したシステムとして機能して選択されたシステム構成の要求を満足させ、2つの独立した異なったシステムをシャシー12d 内に生成することを必要とする。しかし、コードラント14a 、14c および14d が独立したシステムとして機能するために、シャシー12d 内に存在しないI/Oコンポーネント20がコードラント14c 内にインストールされなければならない。それ故、ユーザがシャシー12d の電源をオンにしたとき、処理コンポーネント18、I/Oコンポーネント20a および電源コンポーネント22a の電源はオンになるが、処理コンポーネント46の電源はオンにならない。管理モジュール34は、現在のモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満たさないという構成警告を与える。この構成警告によってユーザは、処理コンポーネント46の電源がオンにならないのはモジュラーコンポーネント構成に関する問題によるものであって、処理コンポーネント46に関するハードウェア問題によるものではないことを知る。システム構成を選択し、変更する方法ならびに構成警告が1つも存在しなければ、ユーザは、処理コンポーネント46の電源がオンにならなかったのは処理コンポーネント46に欠陥があったからなのかどうか、あるいは処理コンポーネント46の電源がオンにならなかったのはモジュラーコンポーネント構成問題のためなのかどうかに関する表示を示されないであろう。また、処理コンポーネント46の電源がオンにならなかったとき、ユーザがサービス技術者と連絡を取った場合には、そのサービス技術者は、ユーザに構成警告を受取ったかどうかを尋ねることにより、それがモジュラーコンポーネント構成であるか、あるいはハードウェア問題であるかを容易に知らせることができる。
【0034】
シャシー12は、種々のシステム構成を満足させるように種々の方法で構成されることができ、図3のaおよびbならびに図4のaおよびbに示されているモジュラーコンポーネント構成に制限されない。ユーザは同じモジュラーコンポーネントを有するキャビネット11により異なったシャシー12を構成するように決定することができ、大きいブロックの処理コンポーネント、I/Oコンポーネント、データコンポーネントまたは電源コンポーネントを可能にする。たとえば、ユーザはシャシー12a 、12b 、12c および12d 内に処理コンポーネント18だけをインストールし、シャシー12e 、12f 、12g および12h 内にデータコンポーネント40だけをインストールし、シャシー12i 、12j 、12k および12l 内にI/Oコンポーネント20だけをインストールし、シャシー12m および12n 内に電源コンポーネント22だけをインストールすることができる。ユーザがこのようにしてキャビネットを構成した場合、ユーザはシャシー中心の代わりにラック中心のシステム構成を選択し、あるいは生成する必要がある。ラック中心のシステム構成により、各シャシー12に対する管理モジュール34は一緒に動作し、キャビネット11内のシャシー12のモジュラーコンポーネント構成が選択されたラック中心のシステム構成を満足させるかどうかを決定することが可能になる。
【0035】
図5は、モジュラーコンピュータシステムのモジュラーコンポーネント構成に対するシステム構成を選択し、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定する方法のフロー図を示している。このプロセスはステップ70から始まり、このステップ70において、ユーザはモジュラーコンポーネント構成を変更するか、あるいはシャシー12内に新しいモジュラーコンポーネント構成を生成するかを決定する。ユーザは新しいモジュラーコンポーネントをインストールし、モジュラーコンポーネントを除去し、あるいは現在インストールされているモジュラーコンポーネントの配置を変更することによってモジュラーコンポーネント構成を変更し、あるいは新しいモジュラーコンポーネント構成を生成する。ステップ72において、ユーザは記憶媒体36中に記憶されたシステム構成を使用するか、あるいは新しいシステム構成を生成するかを決定しなければならない。ユーザは、ステップ70でユーザが決定したシャシー12のモジュラーコンポーネント構成にこのようなシステム構成が対応した場合に、記憶媒体36中にすでに記憶されているシステム構成を選択する。記憶媒体36中にすでに記憶されているシステム構成がステップ70においてユーザにより決定されたモジュラーコンポーネント構成と対応しないとき、ユーザは新しいシステム構成を生成する。ユーザが新しいシステム構成を生成する必要がある場合、ステップ74においてユーザは管理モジュール34にアクセスし、ユーザがシャシー12内に生成することを所望するモジュラーコンポーネント構成の要求にしたがって新しいシステム構成を生成する。その後、ステップ76において管理モジュール34は新しく生成されたシステム構成を記憶媒体36中に記憶し、ステップ78においてユーザは新しく生成されたシステム構成を選択し、このプロセスはステップ82に続く。
【0036】
ステップ72において、ユーザが記憶媒体36中にすでに記憶されているシステム構成の使用を決定した場合、ステップ80においてユーザは、そのユーザがステップ70で所望したモジュラーコンポーネント構成に最も良く対応したシステム構成を選択する。ステップ82において、ユーザは追加のモジュラーコンポーネントをインストールし、存在しているモジュラーコンポーネントを除去し、あるいはモジュラーコンポーネントをシャシー12内に再配置または置換することによって所望するモジュラーコンポーネント構成をシャシー12内に生成する。ユーザが所望のモジュラーコンポーネント構成をシャシー12内に生成すると、ステップ84においてユーザはシャシー12の電源をオンにする。
【0037】
シャシー12の給電が始まると、ステップ86において、管理モジュール34は、シャシー12のモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させるかどうかを決定する。管理モジュール34は記憶媒体36にアクセスして、どのシステム構成がユーザによって選択されたのかを決定し、その要求は選択されたシステム構成に対してどのようなものなのかを調べる。管理モジュール34は、シャシー12のモジュラーコンポーネント構成に対して選択されたシステム構成の要求をチェックする。モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させた場合、ステップ88においてシャシー12は給電を続行し、シャシー12が機能することを可能にする。
【0038】
ステップ86においてモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させない場合、ステップ90において管理モジュール34はユーザまたはシステム管理人に構成警告を提供して、シャシー12の現在のモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させないことを示す。構成警告により、ユーザは、モジュラーコンポーネントの1つに関するハードウェアの問題ではなく、モジュラーコンポーネント構成に関する問題が生じていることを知ることが可能となる。モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させないという警報を管理モジュール34がユーザに出した場合には、ステップ92においてユーザは、シャシー12のモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させるようにするのに必要な変更を行う必要がある。モジュラーコンポーネント構成および選択されたシステム構成を一致させるために、ユーザは、構成が選択されたシステム構成の要求を満足させるようにシャシー12の構成を変更するか、あるいはシステム構成の第1の選択が実際にユーザの所望したものでなかった場合は、異なったシステム構成を選択する必要がある。ユーザがモジュラーコンポーネント構成を変更するか、あるいは異なったシステム構成を選択してしまうと、プロセスはステップ86に戻り、このステップにおいて管理モジュール34は、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させるかどうかを決定し、このプロセスは、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるか否かに応じて反復する。
【0039】
図5におけるプロセスは、各シャシー12内のモジュラーコンポーネント構成が考慮(respect)された選択されたシステム構成にしたがうようにキャビネット11内の全てのシャシー12に適用されてもよい。さらに、図5のプロセスはまたキャビネット11のモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成の要求を満足させるように、ラック中心のシステム構成およびキャビネット11のラック中心のモジュラーコンポーネント構成の選択および使用に適応されてもよい。
【0040】
開示された実施形態を詳細に記載してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく実施形態に対して種々の変更および置換が行われることが可能であることを理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のモジュラーコンポーネントと、
モジュラーコンポーネントが互いに相互作用する方法を決定するように動作可能な1以上のシステム構成と、
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定し、そのモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかの指示を与えるように動作可能な、システム構成に関連した管理モジュールとを備えているコンピュータシステム。
【請求項2】
管理モジュールはさらに、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない場合に構成警告を表示として発生するように動作可能である請求項1記載のシステム。
【請求項3】
モジュラーコンポーネントに関連した1以上のマルチ構成可能なシャシーをさらに含んでおり、このマルチ構成可能なシャシーはモジュラーコンポーネントを収容するように動作可能であり、1以上のコードラントを含んでいる請求項1記載のシステム。
【請求項4】
システム構成はさらに、マルチ構成可能なシャシーがどのように互いに相互作用するかを決定するように動作可能である請求項3記載のシステム。
【請求項5】
管理モジュールに関連した記憶媒体をさらに含んでおり、この記憶媒体はシステム構成を記憶するように動作可能である請求項1記載のシステム。
【請求項6】
管理モジュールは記憶媒体中の選択されたシステム構成にアクセスして、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定する請求項5記載のシステム。
【請求項7】
システム構成には、ユーザの1以上の要求に基づいてコンピュータシステムのユーザによって生成されたシステム構成が含まれている請求項1記載のシステム。
【請求項8】
モジュラーコンポーネントに関連した中間平面をさらに含んでおり、この中間平面はモジュラーコンポーネントを受けるために使用できる請求項1記載のシステム。
【請求項9】
モジュラーコンポーネント構成に対応したシステム構成を選択し、
モジュラーコンポーネント構成を生成し、
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定し、
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを示すステップを含んでいる多数のモジュラーコンポーネントを含むコンピュータシステムにおいてシステム構成を使用する方法。
【請求項10】
コンピュータシステムのユーザに対する1以上の要求に基づいて1以上の付加的なシステム構成を生成するステップをさらに含んでいる請求項9記載の方法。
【請求項11】
1以上のシステム構成を記憶媒体中に記憶するステップをさらに含んでいる請求項9記載の方法。
【請求項12】
システム構成を選択するステップは、そのシステム構成を求めて記憶媒体にアクセスするステップを含んでいる請求項11記載の方法。
【請求項13】
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを示すステップは、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない場合に構成警告を出力するステップを含んでいる請求項9記載の方法。
【請求項14】
構成警告を出力するステップは、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない1以上の理由を伝達するステップを含んでいる請求項13記載の方法。
【請求項15】
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定するステップは、モジュラーコンポーネント構成の変更後に選択されたシステム構成にしたがってモジュラーコンポーネントが動作するかどうかを決定するステップを含んでいる請求項9記載の方法。
【請求項16】
特定のモジュラーコンポーネントの1以上の特徴に対応したシステム構成を生成するステップをさらに含んでいる請求項9記載の方法。
【請求項17】
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定するステップは、選択されたシステム構成によって要求されたモジュラーコンポーネントがマルチ構成可能なシャシー内に設置されるかどうかを決定するステップを含んでいる請求項9記載の方法。
【請求項18】
1以上のマルチ構成可能なシャシー内のモジュラーコンポーネント構成に電力を供給し、
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定し、
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを示すステップを含んでいるコンピュータシステム内の多数のモジュラーコンポーネントがどのように相互作用するかを決定する方法。
【請求項19】
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを示すステップは、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない場合にモジュラーコンポーネントをパワーアップするステップを含んでいる請求項18記載の方法。
【請求項20】
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを示すステップは、モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない場合に、そのモジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させない1以上の理由を示す構成警告を出力するステップを含んでいる請求項18記載の方法。
【請求項21】
モジュラーコンポーネント構成が選択されたシステム構成を満足させるかどうかを決定するステップは、モジュラーコンポーネント構成を選択されたシステム構成の1以上の要求と比較するステップを含んでいる請求項18記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−102724(P2010−102724A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−281770(P2009−281770)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【分割の表示】特願2002−322710(P2002−322710)の分割
【原出願日】平成14年11月6日(2002.11.6)
【出願人】(500391866)デル・プロダクツ・エル・ピー (46)
【氏名又は名称原語表記】Dell Products, L.P.
【Fターム(参考)】