モジュール式ストレージシステム
【課題】従来のモジュール型ストレージシステムに比べてより剛性の高いモジュール型ストレージシステムを提供する。
【解決手段】
箱体と/又はフレーム部材とからなるモジュールストレージシステムであって、各フレーム部材は長手方向に延びるトラックと溝部を有し、これらをはめ込むことにより丈夫な二次元のフレームを形成し、フレーム内側に引き出しを挿入可能とする。
【解決手段】
箱体と/又はフレーム部材とからなるモジュールストレージシステムであって、各フレーム部材は長手方向に延びるトラックと溝部を有し、これらをはめ込むことにより丈夫な二次元のフレームを形成し、フレーム内側に引き出しを挿入可能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、モジュール型エレメントで構成されたストレージシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
モジュール式に組み立て可能なストレージシステム、特に、引き出しを用いるストレージシステムの必要性が知られている。このようなストレージシステムの一つの用途としては、金属ハードウェアの小さな商品の小売りの際に用いるという用途が挙げられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来のモジュール型ストレージシステムは、強度及び／又は剛性に限界がある場合がある。本発明は、従来のモジュール型ストレージシステムに比べてより剛性の高いモジュール型ストレージシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明の一態様は、複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラックと第２トラックとを備え、該第１トラックは第１表面から外側に突出し、前記第２トラックは第２表面から外側に突出している。また、前記フレーム部材は、さらにフレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部と第２溝部とを備え、該第１溝部は前記第２表面の内側に凹み、また前記第２溝部は第１側面の内側に凹んでおり、前記第１溝部は、前記第１トラックと相補的な形状となって、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるようになっておいる。また、前記第２溝部は、第２トラックと相補的な形状となり、第１フレーム部材の第２トラックが第３のフレーム部材の第２溝部内に位置できるようになっていることを特徴とするモジュール型ストレージシステムである。
【０００５】
上記ストレージシステムにおいて、好ましくは、第１トラックと第２トラックの少なくとも一方が、第３溝部内にビードを挿入することによって形成される。
【発明の効果】
【０００６】
こうすることにより、ストレージシステムを二次元のモジュール手法により構築可能にするという点で有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
以下、添付した図面を参照して、本発明を例示的に説明する。
【０００８】
図面を参照すると、図１には、本願モジュール型ストレージシステムで用いる第１の箱形押し出し品１０の形態におけるフレーム部材を示す。第１の箱形押し出し品１０は、頂面１２、底面１４、第１側面１６および第２側面１８を有している。これらの４つの面は、断面が略矩形となるように実質的に同じ長さとされている。
【０００９】
頂面１２は、外側に面する第１表面２０を有する。底面１４は、外側に面する第２表面２２を有する。第１表面２０は、第２表面２２に対向している。
【００１０】
頂面１２は、長手方向に延びる２本の第１トラック２４を有する。各第１トラック２４は、頂面１２の側面に近接しかつ平行となるように配されている。第１トラック２４は、第１表面２０から外側に突出し、頂面１２を断面形状において外見上変形して形成される。
【００１１】
底面１４は、長手方向に延びる２本の第１溝部２６を有する。各第１溝部２６は、底面１４の側面に近接しかつ平行となるように配されている。第１溝部２６は、第１トラック２４の真下にある。第１溝部２６は、第２表面２２から内側に凹み、底面１４を断面形状において外見上変形して形成される。
【００１２】
第１トラック２４は第１溝部２６に対して相補的な形状となっており、第１のフレーム部材における一対の第１トラック２４が、第２のフレーム部材の一対の第１溝部２６内に位置し、また長手方向にスライド移動することが可能である。こうして第１のフレーム部材及び第２のフレーム部材が垂直方向に整列して係合する。
【００１３】
第１溝部２６は、底面１４の内側で延びる対応するトラックを有する。使用に際しては、引き出し（図示せず）を、内側に延びるトラックに関連付けてトラックに沿ってスライドするように配置することもできる。好ましくは、引き出しは、内側で延びるトラック上に位置する溝部を有し、トラック上に位置した時は、引き出しの基部が、底面１４から僅かに上方に上げられる。
【００１４】
第１側面１６は外側に面する第１側面３０を有する。また第２側面１８は、外側に面する第２側面３２を有する。第１側面３０は、第２側面３２に対向している。
【００１５】
第１側面１６は長手方向に延びる第２溝部３４を有している。該第２溝部３４は、第１側面１６の下方端に隣接しかつ平行となるよう配される。また第２溝部３４は、第１表面３０から内側に凹み、第１側面１６を断面形状において外見上変形することにより形成される。
【００１６】
第２側面１８は長手方向に延びる第３溝部３６を有する。該第３溝部３６は、第２側面１８の下方端に隣接しかつ平行となるよう配され、第２側面３２から内側に凹み、第２側面１８を断面形状において外見上変形することにより形成される。
【００１７】
図６に示すように、前記第３溝部３６は、ビード３８を受容するように配置される。ビード３８は長手方向に伸びており、実質的にその断面が８の字形状とされている。ビードは、８の字形状の一方が第３溝部３６内に挿入されてその内部をスライド可能なサイズとされている。この位置において、８の字形状の他方は、第２側面３２から突出する第２のトラックを形成する。
【００１８】
第２トラックは、第２溝部３４に対して相補的な形状となっており、第１のフレーム部材の一対の第２トラックが、第２のフレーム部材の一対の第２溝部３４内に配して、長手方向にスライド移動することが可能であり、これにより、第１のフレーム部材及び第２のフレーム部材が第１の水平方向に整列された方向で連結する。
【００１９】
本発明のモジュール型ストレージシステムは、もっぱらここに上述されたような第１の箱形押し出し品１０から構成されていてもよく、一方、他のタイプのフレーム部材を使用してもよい。そのようなフレーム部材の一つとして、図２に示されるような第２の箱形押し出し品４０が挙げられる。
【００２０】
第２の箱形押し出し品４０は、矩形状であり、高さは第１の箱形押し出し品１０の高さと等しく、かつ、その幅は、第１の箱形押し出し品１０の２倍となっている。
第２の箱形押し出し品４０は、第１の箱形押し出し品１０と同様に、第１及び第２側面１６、１８を有する。第２の箱形押し出し品４０は、第１の箱形押し出し品１０の２つの頂面１２の形状と同一形状で、横に連結された頂面４２、及び第１の箱形押し出し品１０の２つの底面１４の形状と同一形状で、並んで連結された底面４４を有する。
【００２１】
第２の箱形押し出し品４０は、頂面４２上に４本の第１トラック２４を有し、そのうち２本のトラックは隣接する端部に配され、又他の２本はほぼ中央に配置されている。同様に、第２の箱形押し出し品４０は、その形状及び位置が４本の第１トラック２４に対して相補的である４本の第１溝部２６を有している。
【００２２】
使用の際、２個のほぼ正方形の引き出しを第２の箱形押し出し品４０内に配置し、スライド移動可能としてもよい。あるいは、１つの矩形の引き出しを使用してもよい。
【００２３】
第２の箱形押し出し品４０は、第１の箱形押し出し品１０に関して記述されたと同じメカニズムによって、第１の箱形押し出し品１０、あるいは別の第２の箱形押し出し品４０に水平に連結することができる。
【００２４】
第２の箱形押し出し品４０は、水平方向に連結された2個の第１の箱形押し出し品１０と、一方の第１トラックを他方の第１の溝部内に配置することで、垂直に連結することもできる。他の形態として、第２の箱形押し出し品４０は、同様の方法で、別の第２の箱形押し出し品４０に垂直に連結することもできる。
【００２５】
他の可能なフレーム部材としては、図３に示す第１のブリッジ押し出し品５０がある。第１のブリッジ押し出し品５０は、第１の箱形押し出し品１０と幅が同じであり、長手方向に伸びるほぼ水平な部材で構成される。第１のブリッジ押し出し品５０は、第１の上面５２および第２の下面５４を有する。長手方向に延びる一対の第１トラック２４は、第１のブリッジ押し出し品５０の側面に近接しかつ平行となるように配されている。第１トラック２４は、第１表面５２から外側に突出するように、第１のブリッジ押し出し品５０を断面形状において外見上変形することにより形成される。対応する第１溝部２６は、第２表面５４の内側に凹んでいる。
【００２６】
第１のブリッジ押し出し品５０は、それぞれの側面にリップ部５６を有する。リップ部は、外側に伸びる第２トラック５８及び第３トラック５９を有している。
【００２７】
使用時において、２つの箱型押し出し品１０又は４０の間に第１のブリッジ押し出し品５０を水平に連結する。このブリッジ押し出し品５０が箱形押し出し品１０、４０のアレイ内にある場合、その上に引き出しを配置する位置が得られ、かつ隣接する箱形押し出し品１０、４０によって側壁が得られる。
【００２８】
図４に示す第２のブリッジ押し出し品６０も、同様に用いることができる。
第２のブリッジ押し出し品６０は第２の箱形押し出し品４０と幅が同じで、その形状は、第２の箱形押し出し品４０の頂面４２と同様であり、リップ部５６は、第１ブリッジのリップ部と同様である。
【００２９】
図５は、フレーム部材がＴ型押し出し品７０である形態を示す。Ｔ型押し出し品７０は、箱形押し出し品１０、４０の側面１６、１８よりその高さがわずかに低い中央壁７２を有し、また、中央壁７０に垂直なトップフランジ７４を有している。トップフランジ７４は、前記側壁に隣接する２本の第１トラック２４を有する。トップフランジ７４は、2本の第1トラックが、第２の箱形押し出し品４０の中心部に配置された２本の第１トラック２４同士の距離と同じ間隔で互いに離間されるサイズとされている。
【００３０】
Ｔ型押し出し品７０は、中央壁７２の基部に沿って伸びる伸張された下部リップ７６を有する。
【実施例１】
【００３１】
本発明の第２の態様は、複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面、さらにフレーム部材の長手方向に沿って延び、第１表面から外側に突出する第１トラックを備える。前期フレーム部材は、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部を更に有し、第１溝部は第２表面の内側に凹んでいる。該第１溝部は、前記第２表面の反対側に対応するトラックを備え、第１溝部は、第１トラックと相補的な形状となっており、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるようになっている。使用時には、引き出しが、第１溝部に対応するトラックに関連しかつこのトラックに沿ってスライドするように配置されることを特徴とするモジュール型ストレージシステムである。
【００３２】
使用時においては、所望の側面が得られるように、Ｔ型押し出し品７０は、フレーム部材のアレイ内で用いられ、隣接するブリッジ押し出し品５０、６０が、その上に引き出しを配置するトラックを備える。Ｔ型押し出し品７０の伸張された下部リップ７６は、ブリッジ押し出し品５０，６０のリップ部５６に設けられた凹部７８の形状と相補的な形状とすることができる。
【００３３】
当業者には明らかであろう修正及び変形は、本発明の範疇に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第１の箱形押し出し品の斜視図である。
【図２】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第２の箱形押し出し品の斜視図である。
【図３】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第１のブリッジ押し出し品の斜視図である。
【図４】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第２のブリッジ押し出し品の斜視図である。
【図５】本発明のモジュール型ストレージシステムにおいて用いるＴ型押し出し品の斜視図である。
【図６】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いるビードの斜視図である。
【符号の説明】
【００３５】
１０・・箱型押し出し品、２４・・第1トラック、２６・・第１溝部、３４・・第２溝部、３６・・第３溝部、３８・・ビード、４０・・第２の箱形押し出し品、５０・・第１のブリッジ押し出し品、５８・・第２トラック、５９・・第３トラック、６０・・第２のブリッジ押し出し品、７０・・Ｔ型押し出し品、７６・・下部リップ。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、モジュール型エレメントで構成されたストレージシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
モジュール式に組み立て可能なストレージシステム、特に、引き出しを用いるストレージシステムの必要性が知られている。このようなストレージシステムの一つの用途としては、金属ハードウェアの小さな商品の小売りの際に用いるという用途が挙げられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
従来のモジュール型ストレージシステムは、強度及び／又は剛性に限界がある場合がある。本発明は、従来のモジュール型ストレージシステムに比べてより剛性の高いモジュール型ストレージシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明の一態様は、複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラックと第２トラックとを備え、該第１トラックは第１表面から外側に突出し、前記第２トラックは第２表面から外側に突出している。また、前記フレーム部材は、さらにフレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部と第２溝部とを備え、該第１溝部は前記第２表面の内側に凹み、また前記第２溝部は第１側面の内側に凹んでおり、前記第１溝部は、前記第１トラックと相補的な形状となって、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるようになっておいる。また、前記第２溝部は、第２トラックと相補的な形状となり、第１フレーム部材の第２トラックが第３のフレーム部材の第２溝部内に位置できるようになっていることを特徴とするモジュール型ストレージシステムである。
【０００５】
上記ストレージシステムにおいて、好ましくは、第１トラックと第２トラックの少なくとも一方が、第３溝部内にビードを挿入することによって形成される。
【発明の効果】
【０００６】
こうすることにより、ストレージシステムを二次元のモジュール手法により構築可能にするという点で有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
以下、添付した図面を参照して、本発明を例示的に説明する。
【０００８】
図面を参照すると、図１には、本願モジュール型ストレージシステムで用いる第１の箱形押し出し品１０の形態におけるフレーム部材を示す。第１の箱形押し出し品１０は、頂面１２、底面１４、第１側面１６および第２側面１８を有している。これらの４つの面は、断面が略矩形となるように実質的に同じ長さとされている。
【０００９】
頂面１２は、外側に面する第１表面２０を有する。底面１４は、外側に面する第２表面２２を有する。第１表面２０は、第２表面２２に対向している。
【００１０】
頂面１２は、長手方向に延びる２本の第１トラック２４を有する。各第１トラック２４は、頂面１２の側面に近接しかつ平行となるように配されている。第１トラック２４は、第１表面２０から外側に突出し、頂面１２を断面形状において外見上変形して形成される。
【００１１】
底面１４は、長手方向に延びる２本の第１溝部２６を有する。各第１溝部２６は、底面１４の側面に近接しかつ平行となるように配されている。第１溝部２６は、第１トラック２４の真下にある。第１溝部２６は、第２表面２２から内側に凹み、底面１４を断面形状において外見上変形して形成される。
【００１２】
第１トラック２４は第１溝部２６に対して相補的な形状となっており、第１のフレーム部材における一対の第１トラック２４が、第２のフレーム部材の一対の第１溝部２６内に位置し、また長手方向にスライド移動することが可能である。こうして第１のフレーム部材及び第２のフレーム部材が垂直方向に整列して係合する。
【００１３】
第１溝部２６は、底面１４の内側で延びる対応するトラックを有する。使用に際しては、引き出し（図示せず）を、内側に延びるトラックに関連付けてトラックに沿ってスライドするように配置することもできる。好ましくは、引き出しは、内側で延びるトラック上に位置する溝部を有し、トラック上に位置した時は、引き出しの基部が、底面１４から僅かに上方に上げられる。
【００１４】
第１側面１６は外側に面する第１側面３０を有する。また第２側面１８は、外側に面する第２側面３２を有する。第１側面３０は、第２側面３２に対向している。
【００１５】
第１側面１６は長手方向に延びる第２溝部３４を有している。該第２溝部３４は、第１側面１６の下方端に隣接しかつ平行となるよう配される。また第２溝部３４は、第１表面３０から内側に凹み、第１側面１６を断面形状において外見上変形することにより形成される。
【００１６】
第２側面１８は長手方向に延びる第３溝部３６を有する。該第３溝部３６は、第２側面１８の下方端に隣接しかつ平行となるよう配され、第２側面３２から内側に凹み、第２側面１８を断面形状において外見上変形することにより形成される。
【００１７】
図６に示すように、前記第３溝部３６は、ビード３８を受容するように配置される。ビード３８は長手方向に伸びており、実質的にその断面が８の字形状とされている。ビードは、８の字形状の一方が第３溝部３６内に挿入されてその内部をスライド可能なサイズとされている。この位置において、８の字形状の他方は、第２側面３２から突出する第２のトラックを形成する。
【００１８】
第２トラックは、第２溝部３４に対して相補的な形状となっており、第１のフレーム部材の一対の第２トラックが、第２のフレーム部材の一対の第２溝部３４内に配して、長手方向にスライド移動することが可能であり、これにより、第１のフレーム部材及び第２のフレーム部材が第１の水平方向に整列された方向で連結する。
【００１９】
本発明のモジュール型ストレージシステムは、もっぱらここに上述されたような第１の箱形押し出し品１０から構成されていてもよく、一方、他のタイプのフレーム部材を使用してもよい。そのようなフレーム部材の一つとして、図２に示されるような第２の箱形押し出し品４０が挙げられる。
【００２０】
第２の箱形押し出し品４０は、矩形状であり、高さは第１の箱形押し出し品１０の高さと等しく、かつ、その幅は、第１の箱形押し出し品１０の２倍となっている。
第２の箱形押し出し品４０は、第１の箱形押し出し品１０と同様に、第１及び第２側面１６、１８を有する。第２の箱形押し出し品４０は、第１の箱形押し出し品１０の２つの頂面１２の形状と同一形状で、横に連結された頂面４２、及び第１の箱形押し出し品１０の２つの底面１４の形状と同一形状で、並んで連結された底面４４を有する。
【００２１】
第２の箱形押し出し品４０は、頂面４２上に４本の第１トラック２４を有し、そのうち２本のトラックは隣接する端部に配され、又他の２本はほぼ中央に配置されている。同様に、第２の箱形押し出し品４０は、その形状及び位置が４本の第１トラック２４に対して相補的である４本の第１溝部２６を有している。
【００２２】
使用の際、２個のほぼ正方形の引き出しを第２の箱形押し出し品４０内に配置し、スライド移動可能としてもよい。あるいは、１つの矩形の引き出しを使用してもよい。
【００２３】
第２の箱形押し出し品４０は、第１の箱形押し出し品１０に関して記述されたと同じメカニズムによって、第１の箱形押し出し品１０、あるいは別の第２の箱形押し出し品４０に水平に連結することができる。
【００２４】
第２の箱形押し出し品４０は、水平方向に連結された2個の第１の箱形押し出し品１０と、一方の第１トラックを他方の第１の溝部内に配置することで、垂直に連結することもできる。他の形態として、第２の箱形押し出し品４０は、同様の方法で、別の第２の箱形押し出し品４０に垂直に連結することもできる。
【００２５】
他の可能なフレーム部材としては、図３に示す第１のブリッジ押し出し品５０がある。第１のブリッジ押し出し品５０は、第１の箱形押し出し品１０と幅が同じであり、長手方向に伸びるほぼ水平な部材で構成される。第１のブリッジ押し出し品５０は、第１の上面５２および第２の下面５４を有する。長手方向に延びる一対の第１トラック２４は、第１のブリッジ押し出し品５０の側面に近接しかつ平行となるように配されている。第１トラック２４は、第１表面５２から外側に突出するように、第１のブリッジ押し出し品５０を断面形状において外見上変形することにより形成される。対応する第１溝部２６は、第２表面５４の内側に凹んでいる。
【００２６】
第１のブリッジ押し出し品５０は、それぞれの側面にリップ部５６を有する。リップ部は、外側に伸びる第２トラック５８及び第３トラック５９を有している。
【００２７】
使用時において、２つの箱型押し出し品１０又は４０の間に第１のブリッジ押し出し品５０を水平に連結する。このブリッジ押し出し品５０が箱形押し出し品１０、４０のアレイ内にある場合、その上に引き出しを配置する位置が得られ、かつ隣接する箱形押し出し品１０、４０によって側壁が得られる。
【００２８】
図４に示す第２のブリッジ押し出し品６０も、同様に用いることができる。
第２のブリッジ押し出し品６０は第２の箱形押し出し品４０と幅が同じで、その形状は、第２の箱形押し出し品４０の頂面４２と同様であり、リップ部５６は、第１ブリッジのリップ部と同様である。
【００２９】
図５は、フレーム部材がＴ型押し出し品７０である形態を示す。Ｔ型押し出し品７０は、箱形押し出し品１０、４０の側面１６、１８よりその高さがわずかに低い中央壁７２を有し、また、中央壁７０に垂直なトップフランジ７４を有している。トップフランジ７４は、前記側壁に隣接する２本の第１トラック２４を有する。トップフランジ７４は、2本の第1トラックが、第２の箱形押し出し品４０の中心部に配置された２本の第１トラック２４同士の距離と同じ間隔で互いに離間されるサイズとされている。
【００３０】
Ｔ型押し出し品７０は、中央壁７２の基部に沿って伸びる伸張された下部リップ７６を有する。
【実施例１】
【００３１】
本発明の第２の態様は、複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面、さらにフレーム部材の長手方向に沿って延び、第１表面から外側に突出する第１トラックを備える。前期フレーム部材は、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部を更に有し、第１溝部は第２表面の内側に凹んでいる。該第１溝部は、前記第２表面の反対側に対応するトラックを備え、第１溝部は、第１トラックと相補的な形状となっており、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるようになっている。使用時には、引き出しが、第１溝部に対応するトラックに関連しかつこのトラックに沿ってスライドするように配置されることを特徴とするモジュール型ストレージシステムである。
【００３２】
使用時においては、所望の側面が得られるように、Ｔ型押し出し品７０は、フレーム部材のアレイ内で用いられ、隣接するブリッジ押し出し品５０、６０が、その上に引き出しを配置するトラックを備える。Ｔ型押し出し品７０の伸張された下部リップ７６は、ブリッジ押し出し品５０，６０のリップ部５６に設けられた凹部７８の形状と相補的な形状とすることができる。
【００３３】
当業者には明らかであろう修正及び変形は、本発明の範疇に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第１の箱形押し出し品の斜視図である。
【図２】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第２の箱形押し出し品の斜視図である。
【図３】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第１のブリッジ押し出し品の斜視図である。
【図４】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いる第２のブリッジ押し出し品の斜視図である。
【図５】本発明のモジュール型ストレージシステムにおいて用いるＴ型押し出し品の斜視図である。
【図６】本発明に係るモジュール型ストレージシステムにおいて用いるビードの斜視図である。
【符号の説明】
【００３５】
１０・・箱型押し出し品、２４・・第1トラック、２６・・第１溝部、３４・・第２溝部、３６・・第３溝部、３８・・ビード、４０・・第２の箱形押し出し品、５０・・第１のブリッジ押し出し品、５８・・第２トラック、５９・・第３トラック、６０・・第２のブリッジ押し出し品、７０・・Ｔ型押し出し品、７６・・下部リップ。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数のフレーム部材を有するモジュール型ストレージシステムであって、
各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面と、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラック及び第２トラックとを備え、前記第１トラックは第１表面から外側に突出し、前記第２トラックは第２側面から外側に突出し、フレーム部材は、さらにフレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部と第２溝部とを備え、該第１溝部は前記第２表面の内側に凹んでおり、前記第２溝部は第１側面の内側に凹んでおり、さらに前記第１溝部は、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるように、第１トラックと相補的な形状であると共に、前記第２溝部は、第１フレーム部材の第２トラックが第３のフレーム部材の第２溝部内に位置できるように、第２トラックと相補的な形状となっていることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項２】
請求項１記載のモジュール型ストレージシステムであって、第１トラックと第２トラックとの少なくとも一方は、第３溝部内にビードを挿入することにより形成されることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項３】
複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、
各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラックを備え、該第１トラックは前記第１表面から外側に突出し、さらにフレーム部材はフレーム部材の長手方向に延び第２表面の内側に凹み、第２表面の反対側に対応するトラックを備える第１溝部を有し、前記第１溝部は、第１のフレーム部材における第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるように、第１トラックと相補的な形状となっており、使用時には、第１溝部に対応するトラックに関連しかつこのトラックに沿ってスライドするように引き出しが配されることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項４】
複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、
各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面と、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラックを備え、該第１トラックは第１表面から外側に突出し、さらにフレーム部材は、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部、第２溝部及び第３溝部を更に有し、該第１溝部は第２表面の内側に凹んでおり、第２溝部は第１側面の内側に凹んでおり、第３溝部は第２側面の内側に凹んでおり、また前記第１溝部は、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるように、第１トラックと相補的な形状となっており、第２溝部及び第３溝部は、第１フレーム部材の第２溝部が第３のフレーム部材の第２溝部に隣接して位置できるように、ビードと相補的な形状となっており、かつ、第１のフレーム部材および第３のフレーム部材はビードにより連結可能であることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれかに記載されたモジュール型ストレージシステムのフレーム部材が、箱形押し出し品の形態であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項６】
請求項５に記載のフレーム部材であって、前記箱が頂面と該頂面の外側に面する側面と、底面とを有し、前記第２表面は底面の外側に面する側を含むことを特徴とするフレーム部材。
【請求項７】
請求項６記載のフレーム部材であって、第１トラック及び第２トラックは、頂面及び底面の断面形状が外見上変形して形成されることを特徴とするフレーム部材。
【請求項８】
請求項５〜７のいずれかに記載のフレーム部材であって、箱形押し出し品は断面が略正方形であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項９】
請求項８記載のフレーム部材であって、第１表面が２本の第１トラックを有し、第２表面が２本の第１溝部を有することを特徴とするフレーム部材。
【請求項１０】
請求項５〜７のいずれかに記載のフレーム部材であって、箱形押し出し品は断面が略矩形であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項１１】
請求項８記載のフレーム部材であって、第１表面が４本の第１トラックを有し、第２表面が４本の第１溝部を有することを特徴とするフレーム部材。
【請求項１２】
請求項１〜４のいずれかに記載されたモジュール型ストレージシステム用のフレーム部材であって、ブリッジ押し出し品の形態となっており、長手方向に延びる略平坦な部材であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項１３】
請求項１２記載のフレーム部材であって、第１トラック及び第１溝部は、ブリッジ押し出し品の断面形状が外見上変形して形成されることを特徴とするフレーム部材。
【請求項１】
複数のフレーム部材を有するモジュール型ストレージシステムであって、
各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面と、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラック及び第２トラックとを備え、前記第１トラックは第１表面から外側に突出し、前記第２トラックは第２側面から外側に突出し、フレーム部材は、さらにフレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部と第２溝部とを備え、該第１溝部は前記第２表面の内側に凹んでおり、前記第２溝部は第１側面の内側に凹んでおり、さらに前記第１溝部は、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるように、第１トラックと相補的な形状であると共に、前記第２溝部は、第１フレーム部材の第２トラックが第３のフレーム部材の第２溝部内に位置できるように、第２トラックと相補的な形状となっていることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項２】
請求項１記載のモジュール型ストレージシステムであって、第１トラックと第２トラックとの少なくとも一方は、第３溝部内にビードを挿入することにより形成されることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項３】
複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、
各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラックを備え、該第１トラックは前記第１表面から外側に突出し、さらにフレーム部材はフレーム部材の長手方向に延び第２表面の内側に凹み、第２表面の反対側に対応するトラックを備える第１溝部を有し、前記第１溝部は、第１のフレーム部材における第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるように、第１トラックと相補的な形状となっており、使用時には、第１溝部に対応するトラックに関連しかつこのトラックに沿ってスライドするように引き出しが配されることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項４】
複数のフレーム部材を含むモジュール型ストレージシステムであって、
各フレーム部材は、第２表面に対向する第１表面と、第２側面に対向する第１側面と、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１トラックを備え、該第１トラックは第１表面から外側に突出し、さらにフレーム部材は、フレーム部材の長手方向に沿って延びる第１溝部、第２溝部及び第３溝部を更に有し、該第１溝部は第２表面の内側に凹んでおり、第２溝部は第１側面の内側に凹んでおり、第３溝部は第２側面の内側に凹んでおり、また前記第１溝部は、第１のフレーム部材の第１トラックが第２のフレーム部材の第１溝部内に位置できるように、第１トラックと相補的な形状となっており、第２溝部及び第３溝部は、第１フレーム部材の第２溝部が第３のフレーム部材の第２溝部に隣接して位置できるように、ビードと相補的な形状となっており、かつ、第１のフレーム部材および第３のフレーム部材はビードにより連結可能であることを特徴とするモジュール型ストレージシステム。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれかに記載されたモジュール型ストレージシステムのフレーム部材が、箱形押し出し品の形態であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項６】
請求項５に記載のフレーム部材であって、前記箱が頂面と該頂面の外側に面する側面と、底面とを有し、前記第２表面は底面の外側に面する側を含むことを特徴とするフレーム部材。
【請求項７】
請求項６記載のフレーム部材であって、第１トラック及び第２トラックは、頂面及び底面の断面形状が外見上変形して形成されることを特徴とするフレーム部材。
【請求項８】
請求項５〜７のいずれかに記載のフレーム部材であって、箱形押し出し品は断面が略正方形であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項９】
請求項８記載のフレーム部材であって、第１表面が２本の第１トラックを有し、第２表面が２本の第１溝部を有することを特徴とするフレーム部材。
【請求項１０】
請求項５〜７のいずれかに記載のフレーム部材であって、箱形押し出し品は断面が略矩形であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項１１】
請求項８記載のフレーム部材であって、第１表面が４本の第１トラックを有し、第２表面が４本の第１溝部を有することを特徴とするフレーム部材。
【請求項１２】
請求項１〜４のいずれかに記載されたモジュール型ストレージシステム用のフレーム部材であって、ブリッジ押し出し品の形態となっており、長手方向に延びる略平坦な部材であることを特徴とするフレーム部材。
【請求項１３】
請求項１２記載のフレーム部材であって、第１トラック及び第１溝部は、ブリッジ押し出し品の断面形状が外見上変形して形成されることを特徴とするフレーム部材。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公表番号】特表２００９−５０７７３４（Ｐ２００９−５０７７３４Ａ）
【公表日】平成２１年２月２６日（２００９．２．２６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−５２９４２４（Ｐ２００８−５２９４２４）
【出願日】平成１８年９月１２日（２００６．９．１２）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＡＵ２００６／００１３３４
【国際公開番号】ＷＯ２００７／０３０８７１
【国際公開日】平成１９年３月２２日（２００７．３．２２）
【出願人】（５０８０７３８６３）
【出願人】（５０８０７３８７４）
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２１年２月２６日（２００９．２．２６）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年９月１２日（２００６．９．１２）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＡＵ２００６／００１３３４
【国際公開番号】ＷＯ２００７／０３０８７１
【国際公開日】平成１９年３月２２日（２００７．３．２２）
【出願人】（５０８０７３８６３）
【出願人】（５０８０７３８７４）
【Ｆターム（参考）】
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