説明

モジュール式セグメント化髄内システム、装置、および関連方法

埋め込みまたは取出しのための比較的屈曲性がある曲げられた構成(307)と骨治療のための比較的硬直した真っ直ぐに圧縮された構成(306)との間で構成可能な、骨の髄内管内に受取られるようになっているモジュール式埋め込み可能セグメント化髄内構造(300)。セグメント化髄内構造(300)は、セグメントの第1のインタフェース(310)が、隣接セグメントの第2のインタフェース(320)に協働して係合するように、第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有する複数の相互接続されたセグメントを備える。セグメントは、張力印加する細長い部材(350)が、圧縮構成で構造をロックするためのチャネル(340)を画定する。セグメント化髄内構造を製造し、組立て、かつ/または、セグメント化髄内構造で患者を治療する方法は、セグメント化髄内構造のリアルタイムカスタマイズ可能構成用のオプションを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2008年5月23日に出願された米国仮出願第61/055,747号および米国出願第12/345,451号、第12/345,225号、および第12/345,340号(全て、2008年12月29日に出願された)に対して優先権の利益を主張する。これら文献は全て、同文献全体を、参照により本明細書中に組み込む。
【背景技術】
【0002】
本発明の実施形態は、整形外科人工装具に関し、より詳細には、長骨骨折の治療のために髄内管内に受容されるように適合された、髄内釘またはIM釘と一般に呼ばれる埋め込み可能構造に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国仮出願第61/055,747号
【特許文献2】米国出願第12/345,451号
【特許文献3】米国出願第12/345,225号
【特許文献4】米国出願第12/345,340号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の髄内構造は、一実施形態では、経皮的アクセス穴またはアクセス部位のアクセスポートを通して髄内管内に先に導入されたガイド部材上をたどって髄内管内に好ましくは導入される複数のセグメントを利用する。各セグメントは、好ましくは、セグメントに隣接するセグメントに相互接続するように構成される。一実施形態では、細長い張力印加用部材は、全てのセグメントを構造内に共に留めるために、セグメントの内部に受容され、端部セグメントに留められる。一実施形態では、ガイド部材は、同様に張力印加部材として役立ち得るワイヤまたはケーブルである。一実施形態では、各セグメントは、ガイドまたは張力印加部材上をたどってセグメントがねじ込まれ得るように、開口内部の形態のアパーチャを有してもよい。セグメントはまた、第1のセグメントの第1のインタフェースが、第1のセグメントに隣接する第2のセグメントの第2のインタフェースに協働して係合するようになるように好ましくは相補的に形作られる対向端を有する。一実施形態では、各セグメントは、雄端部および相補的に形作られた雌端部を有する。
【0005】
一実施形態では、埋め込み可能髄内固定構造は、近位端、遠位端、および長骨の髄内管内に受容されるように適合された細長い本体を有する。埋め込み可能髄内固定構造は、複数のセグメント、細長い要素、およびロック部を含む。各セグメントは、セグメントの第1のインタフェースが、隣接セグメントの第2のインタフェースに協働して係合するような第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有する。各セグメントはチャネルを含む。細長い要素は、構造の長手方向軸に沿って圧縮力を印加するために、チャネルを通って延在する。ロック部は、近位端および遠位端の少なくとも一方の内にある。ロック部は、張力部材を留めるためのものである。張力印加部材の起動は、固定構造を、実質的に屈曲性がある状態から実質的に硬直した状態に変換させる。一実施形態では、ロック部はコレットを備える。一実施形態では、硬直した状態は非直線状である。一実施形態では、硬直した状態は、髄内管に適合する。一実施形態では、セグメントの相補的に形作られた端部は、実質的に単一平面内で隣接セグメント間の相対移動を可能にする。一実施形態では、隣接セグメントは互いに留められる。一実施形態では、髄内構造はまた、各セグメントを髄内管内に配置するガイドを含む。
【0006】
一実施形態では、埋め込み可能髄内固定デバイスは、長骨の髄内管内に受容されるように適合される。埋め込み可能髄内固定デバイスは、細長い本体および本体を画定する複数のセグメントを含む。細長い本体は、骨内への埋め込みのための屈曲性がある状態と骨内の骨折を固定するための硬直した状態との間で変換可能である。各セグメントは、セグメントの第1のインタフェースが、隣接セグメントの第2のインタフェースに協働して係合するような第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有する。セグメントは、髄内管内に配置するガイド上をたどって受容され得るためにチャネルを含む。本体は、屈曲性がある状態で単一平面内で曲げられる。一実施形態では、髄内デバイスはまた、デバイスの長手方向軸に沿って圧縮力を印加するために、デバイスの長さに延在する張力印加部材を含む。一実施形態では、本体の軸方向長さは、本体が、屈曲性がある状態から硬直した状態に変換されるにつれて減少する。一実施形態では、本体の軸方向長さは、約5mmまで(up to)減少する。一実施形態では、セグメントの相補的に形作られたインタフェースは、摩擦増大表面構造を備える。一実施形態では、隣接セグメントは互いに留められる。一実施形態では、髄内デバイスはまた、長骨内の所定場所にデバイスを留めるための、セグメントの少なくとも1つのセグメント内で受容される少なくとも1つの締結具を含む。
【0007】
一実施形態では、埋め込み可能髄内固定構造は、近位端、遠位端、および長骨の髄内管内に受容されるように適合された細長い本体を含む。埋め込み可能髄内固定構造は、複数のセグメント、張力印加部材、およびロック部を含む。各セグメントは、セグメントの第1のインタフェースが、隣接セグメントの第2のインタフェースに協働して係合するような第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを含む。セグメントは、髄内管内に配置するガイド上をたどって受容され得るためにガイドルーメンを含む。張力部材は、構造の長手方向軸に沿って圧縮力を印加するために、固定構造を通って延在する。近位端および遠位端の少なくとも一方の内のロック部は、張力部材を留める。張力部材の起動は、固定構造を、実質的に屈曲性がある状態から実質的に硬直した状態に変換させる。一実施形態では、髄内構造はまた、セグメント内に半径方向に拡張可能な部材を含み、セグメントに留められた張力印加部材を含み、張力印加部材は、髄内構造の長さに沿って延在するチャネル内に存在する。一実施形態では、拡張可能部材は、複数の垂下脚を有するエキスパンダおよびウェッジを含み、張力印加部材は、張力印加部材が張力印加されると、ウェッジが、エキスパンダの脚を半径方向に外側に広げるように、ウェッジに留められる。
【0008】
一実施形態では、細長い部材に張力印加する組立て体は、細長い部材とロッキングフィーチャとテンショナとロッキングメカニズムアクチュエータとを含む。一実施形態では、細長い部材は外科用の細長い部材である。細長い部材は、インプラントに接続可能な第1の位置を有する。ロッキングフィーチャは、細長い部材上の第2の位置でロックするように、細長い部材の周縁に係合するように構成される。テンショナは、ロッキングフィーチャに係合するように構成され、テンショナは、第1の位置がインプラントに接続され、第2の位置がロッキングフィーチャ内でロックされると、第1の位置と第2の位置との間で細長い部材にかかる張力を調節するために、第1の位置に対してロッキングフィーチャを移動させるように作動可能である。ロッキングメカニズムアクチュエータは、細長い部材上の第3の位置でロックするように、ロッキングメカニズムを作動させるように構成される。一実施形態では、インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである。一実施形態では、第3の位置は、第1の位置と第2の位置との間にある。
【0009】
一実施形態では、細長い部材に張力印加する組立て体は、インプラントに接続可能な第1の位置を有する細長い部材と、細長い部材上の第2の位置でロックするように、細長い部材に係合するように構成されたロッキングフィーチャと、ロッキングフィーチャに係合するように構成されたテンショナと、ロッキングメカニズムアクチュエータとを含む。一実施形態では、細長い部材は外科用の細長い部材である。テンショナは、第1の位置がインプラントに接続され、第2の位置がロッキングフィーチャ内でロックされると、第1の位置と第2の位置との間で細長い部材にかかる張力を調節するために、第1の位置に対してロッキングフィーチャを移動させるように作動可能である。ロッキングメカニズムアクチュエータは、細長い部材上の第3の位置でロックし、ロック解除するように、ロッキングメカニズムを可逆的に作動させるように構成される。一実施形態では、インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである。一実施形態では、第3の位置は、第1の位置と第2の位置との間にある。一実施形態では、ロッキングフィーチャは、細長い部材の周縁に係合するように構成される。
【0010】
一実施形態では、細長い部材に張力印加する方法は、インプラントを設けること、テンショナを作動させること、および選択された張力を維持するために、細長い部材上でロッキングメカニズムをロックすることを含む。一実施形態では、細長い部材は、外科用の細長い部材である。インプラントは、インプラントに接続された細長い部材およびインプラント上のロッキングフィーチャを有する。ロッキングフィーチャは、細長い部材上でロックするように、細長い部材の周縁に係合する。テンショナを作動させるステップは、細長い部材にかかる張力を調節する。一実施形態では、インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである。一実施形態では、ロッキングメカニズムはコレットを備える。一実施形態では、方法はまた、細長い部材にかかる張力を調節した後に、細長い部材上でロッキングメカニズムをロックするためにロッキングメカニズムアクチュエータを作動させるステップを含む。
【0011】
一実施形態では、細長い部材に張力印加する方法は、細長い部材上の第1の位置をインプラントに接続すること、ロッキングフィーチャを細長い部材上の第2の位置でロックすること、第1の位置と第2の位置との間で細長い部材にかかる張力を調節するテンショナを作動させること、および、ロッキングメカニズムを細長い部材上の第3の位置でロックすることを含む。一実施形態では、細長い部材は、外科用の細長い部材である。ロッキングフィーチャは、細長い部材上でロックするように、細長い部材の周縁に係合する。一実施形態では、インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである。一実施形態では、第3の位置は、第1の位置と第2の位置との間にある。一実施形態では、ロッキングメカニズムアクチュエータは、細長い部材にかかる張力を調節した後に、細長い部材上の第3の位置でロッキングメカニズムをロックする。
【0012】
一実施形態では、硬直した構成でインプラントをロックする方法は、インプラントの2つ以上のセグメントを通って配設される細長い部材に張力印加すること、細長い部材をロック部でロックすること、および、細長い部材を、ロック部の近位で切断することを含む。
【0013】
一実施形態では、カスタマイズ式インプラントを製造する方法は、骨の髄内管のパラメータを評価すること、ガイドに沿って移動するように構成されたチャネルを備える複数のセグメントを設けること、骨の髄内管のパラメータを評価することに基づいて第1のセグメントを選択し、第1のセグメントをガイドに沿って遠位に進めることによってカスタマイズ式構造を組立てること、および、骨の髄内管のパラメータを評価することに基づいて第2のセグメントを選択し、第2のセグメントをガイドに沿って遠位に進めることを含む。
【0014】
一実施形態では、患者についてカスタマイズされたインプラントを構築する方法は、セグメントのアレイから選択すること、細長い要素に沿う2つ以上のセグメントを1つの構造になるように組立てること、および、実質的に硬直した構成で構造を保持するように構造をロックすることを含む。各セグメントは、細長い要素に沿って移動可能であるように構成されたチャネルを含む。一実施形態では、2つ以上のセグメントを1つの構造になるように組立てることはまた、各セグメントを細長い要素上をたどって進めること、および、隣接セグメントを対応するインタフェースにインタフェースすることを含む。一実施形態では、構造をロックすることは、細長い要素に張力印加することを含む。
【0015】
一実施形態では、骨の骨折を治療する方法は、細長い固定デバイスを設けること、固定デバイスが骨内の骨折にまたがるまで、固定デバイスが屈曲性がある状態にある間に、非直線状経路に沿って固定デバイスを進めること、骨を固定デバイスの遠位端に係合させること、固定デバイスを屈曲性がある状態から実質的に硬直した状態に変換すること、骨折の前後に圧縮を印加するために、固定デバイスを軸方向に短縮させること、および、実質的に硬直した状態に固定デバイスをロックすることを含む。細長い固定デバイスは、近位端および遠位端を有する。一実施形態では、軸方向に短縮させるステップおよびロックするステップは、同時に達成される。一実施形態では、軸方向に短縮させるステップは、係合させるステップに続いて達成される。一実施形態では、変換するステップは、近位端に関して張力印加要素を近位に引込めることを含む。一実施形態では、ロックするステップは、圧縮ロック状態で張力要素をロックすることを含む。一実施形態では、固定デバイスを軸方向に短縮させることは、約5mmまで固定デバイス長を減少させる。
【0016】
他の特徴および態様は、添付図面および説明を参照すると明らかになるであろう。
【0017】
本発明のこれらのまた他の特徴、実施形態、および利点は、ここで、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態に関連して述べられるであろう。しかし、示す実施形態は、例に過ぎず、本発明を制限することを意図されない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本開示の第1の実施形態による釘などの組立てられたセグメント化髄内構造の斜視図である。
【図2】図1の髄内釘の単一セグメントの斜視図である。
【図3】図2のセグメントの縦断面図である。
【図4】個々の釘セグメントの第2の実施形態を利用した髄内釘の斜視図である。
【図5】ガイド部材上をたどって受容された複数の個々のセグメントの第3の実施形態の斜視図である。
【図6】髄内構造で使用するための個々のセグメントの第3の実施形態の斜視図である。
【図7】ガイド部材上をたどって受容された複数の個々のセグメントの第4の実施形態の斜視図である。
【図8】個々のセグメントの第4の実施形態の斜視図である。
【図9】個々のセグメントの第5の実施形態の斜視図である。
【図10】一緒に搭載された複数の個々のセグメントの第5の実施形態の斜視図である。
【図11】組立てられた釘内に複数の周縁ロッドが使用される髄内釘で使用するためのセグメントの第6の実施形態の斜視図である。
【図12】組立てられた釘内に複数の周縁ロッドが使用される髄内釘で使用するためのセグメントの第6の実施形態の斜視図である。
【図13】髄内管の軸に斜めであるアクセス穴を通して、釘が髄内管内に挿入され得るように、ヒンジ部材によってセグメントが互いに接続されるIM釘の第7の実施形態の斜視図である。
【図14】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図15】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図16】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図17】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図18】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図19】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図20】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図21】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図22】本発明の一実施形態によるセグメント化髄内釘を、長骨の髄内管内に設置する手技を概略的に示す図である。
【図23】本発明の一実施形態による、埋め込み可能骨折固定デバイス、ねじガイド、およびケーブルテンショナを備える髄内骨折固定デバイス埋め込み用のシステムの斜視図である。
【図24】図23に示す埋め込み可能髄内骨折固定デバイスの正面図である。
【図25】図24に示す埋め込み可能骨折固定デバイスの最も近位のセグメントの正面図である。
【図26】図24に示す埋め込み可能骨折固定デバイスの典型的な中間セグメントの正面図である。
【図27】図24に示す埋め込み可能骨折固定デバイスの最も遠位のセグメントの正面図である。
【図28】図26に示す中間セグメントの斜視図である。
【図29】図26に示す中間セグメントの斜視図である。
【図30】図25に示す最も近位のセグメントの斜視図である。
【図31】図25に示す最も近位のセグメントの斜視図である。
【図32】最も遠位のセグメントについて詳細を示す、図23の埋め込み可能骨折固定デバイスの遠位部の断面図である。
【図33】図32の最も遠位のセグメントの一部分を形成するエキスパンダの斜視図である。
【図34】図23に示す埋め込み可能骨折固定デバイスの近位端上に着座するようになっているねじガイドインタフェースの斜視図である。
【図35】ねじガイドインタフェースおよび図24に示す骨折固定構造の近位端の断面図である。
【図36】本発明の一実施形態によるケーブルテンショナの拡大斜視図である。
【図37】図36に示すケーブルテンショナの断面図である。
【図38】本発明の一実施形態による、ケーブルテンショナおよび骨折固定デバイスの近位端セグメントの協働構造の拡大断面図である。
【図39A】セグメント化髄内構造のある実施形態を使用した、長骨内の2次的圧縮の略図である。
【図39B】セグメント化髄内構造のある実施形態を使用した、長骨内の2次的圧縮の略図である。
【図40A】セグメント化髄内構造のある実施形態を使用した、上腕骨(humerus)内の2次的圧縮の略図である。
【図40B】セグメント化髄内構造のある実施形態を使用した、上腕骨(humerus)内の2次的圧縮の略図である。
【図41A】セグメント化髄内構造の階段状セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図41B】図41Aの階段状セグメントの略側断面図である。
【図41C】図41Aの階段状セグメントの略斜視図である。
【図42A】曲げられた構成の、図41Aの一対の隣接する階段状セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図42B】曲げられた構成の、図41Aの一対の隣接する階段状セグメントの略側断面図である。
【図42C】曲げられた構成の、図41Aの一対の隣接する階段状セグメントの略斜視図である。
【図43A】真っ直ぐにされたまたは圧縮された構成の、図41Aの一対の隣接する階段状セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図43B】真っ直ぐにされた構成の、図41Aの一対の隣接する階段状セグメントの略側断面図である。
【図43C】真っ直ぐにされた構成の、図41Aの一対の隣接する階段状セグメントの略斜視図である。
【図44A】セグメント化髄内構造のスナップセグメントのある実施形態の略正面図である。
【図44B】図44Aのスナップセグメントの略正面断面図である。
【図44C】図44Aのスナップセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図44D】図44Aのスナップセグメントの略側断面図である。
【図44E】図44Aのスナップセグメントの略斜視図である。
【図45A】曲げられた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図45B】曲げられた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略側断面図である。
【図45C】曲げられた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略正面図である。
【図45D】曲げられた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略正面断面図である。
【図45E】曲げられた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略斜視図である。
【図46A】真っ直ぐにされた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図46B】真っ直ぐにされた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略断面図である。
【図46C】真っ直ぐにされた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略正面図である。
【図46D】真っ直ぐにされた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略正面断面図である。
【図46E】真っ直ぐにされた構成の、図44Aの一対の隣接するスナップセグメントの略斜視図である。
【図47A】セグメント化髄内構造の一方向セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図47B】図47Aの一方向セグメントの略側断面図である。
【図47C】図47Aの一方向セグメントの略斜視図である。
【図48A】セグメント化髄内構造の一方向セグメントの別の実施形態の略側面図である。
【図48B】図48Aの一方向セグメントの略側断面図である。
【図48C】図48Aの一方向セグメントの略斜視図である。
【図49A】曲げられた構成の、図48Aの一対の隣接する一方向セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図49B】曲げられた構成の、図48Aの一対の隣接する一方向セグメントの透明略側断面図である。
【図49C】曲げられた構成の、図48Aの一対の隣接する一方向セグメントの略部分側断面図である。
【図50A】真っ直ぐにされた構成の、図48Aの一対の隣接する一方向セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図50B】真っ直ぐにされた構成の、図48Aの一対の隣接する一方向セグメントの透明略側断面図である。
【図50C】真っ直ぐにされた構成の、図48Aの一対の隣接する一方向セグメントの略部分斜視側面図である。
【図51A】セグメント化髄内構造のねじ込み式セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図51B】図51Aのねじ込み式セグメントの略側断面図である。
【図51C】図51Aのねじ込み式セグメントの略斜視図である。
【図52A】セグメント化髄内構造のねじ込み式セグメントの別の実施形態の略側面図である。
【図52B】図52Aのねじ込み式セグメントの略側断面図である。
【図52C】図52Aのねじ込み式セグメントの略斜視図である。
【図53A】曲げられた構成の、図52Aの一対の隣接するねじ込み式セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図53B】曲げられた構成の、図52Aの一対の隣接するねじ込み式セグメントの透明略側断面図である。
【図53C】曲げられた構成の、図52Aの一対の隣接するねじ込み式セグメントの略部分側断面図である。
【図54A】真っ直ぐにされた構成の、図52Aの一対の隣接するねじ込み式セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図54B】真っ直ぐにされた構成の、図52Aの一対の隣接するねじ込み式セグメントの透明略側断面図である。
【図54C】真っ直ぐにされた構成の、図52Aの一対の隣接するねじ込み式セグメントの略部分斜視側面図である。
【図55A】セグメント化髄内構造のスナップリングセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図55B】図55Aのスナップリングセグメントの略側面図である。
【図55C】図55Aのスナップリングセグメントの略正面図である。
【図55D】図55Aのスナップリングセグメントの略正面断面図である。
【図55E】図55Aのスナップリングセグメントの略斜視図である。
【図56A】曲げられた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図56B】曲げられた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略側断面図である。
【図56C】曲げられた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略正面図である。
【図56D】曲げられた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略正面断面図である。
【図56E】曲げられた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略斜視図である。
【図57A】真っ直ぐにされ、圧縮された構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図57B】真っ直ぐにされた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略断面図である。
【図57C】真っ直ぐにされた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略正面図である。
【図57D】真っ直ぐにされた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略正面断面図である。
【図57E】真っ直ぐにされた構成の、図55Aの一対の隣接するスナップリングセグメントの略斜視図である。
【図58A】セグメント化髄内構造の一実施形態における、取外された構成の、一対の隣接セグメントのある実施形態の略側面図である。
【図58B】隣接セグメント間に軸方向変位長を有する、伸延された(distracted)構成の、図58Aの一対の隣接セグメントの略側面図である。
【図58C】隣接セグメント間に回転変位角を有する、曲げられた構成の、図58Aの一対の隣接セグメントの略側面図である。
【図58D】圧縮された構成の、図58Aの一対の隣接するセグメントの略側面図である。
【図59A】圧縮された構成の、セグメント化髄内構造のある実施形態の略斜視図である。
【図59B】図59Aのセグメント化髄内構造の略側面図である。
【図59C】図59Aのセグメント化髄内構造の略正面図である。
【図59D】図59Aのセグメント化髄内構造の略平面図である。
【図59E】図59Aのセグメント化髄内構造の略背面図である。
【図59F】図59Aのセグメント化髄内構造の略底面図である。
【図59G】図59Aのセグメント化髄内構造の略斜視部分分解図である。
【図59H】図59Aのセグメント化髄内構造の略側断面図である。
【図60】曲げられた構成の、セグメント化髄内構造の種々の実施形態の略側面図である。
【図61】髄内構造のクロスねじ遠位固定構造セグメントのある実施形態の略斜視図である。
【図62】髄内構造のポリマー遠位固定セグメントのある実施形態の略斜視図である。
【図63】髄内構造の半径方向拡張可能遠位固定セグメントのある実施形態の略斜視図である。
【図64】図61の髄内構造のクロスねじ遠位固定構造セグメントの略側断面図である。
【図65】本発明の一実施形態によるケーブルおよびケーブルチューブの略側面図である。
【図65A】図65によるケーブルおよびケーブルチューブの略断面図である。
【図66】近位端セグメントのある実施形態の略斜視図である。
【図67】図66の近位端セグメントの略平面図である。
【図68】図66の近位端セグメントの略側断面図である。
【図69】本発明の一実施形態によるケーブルコレットアンカーの略斜視図である。
【図70】本発明のある実施形態による骨内の外科手技の略側面図である。
【図71】本発明のある実施形態によるブローチを用いた骨内の外科手技の略側面図である。
【図72】本発明のある実施形態によるガイドワイヤを用いた骨内の外科手技の略側面図である。
【図73】本発明のある実施形態によるインプラント長の測定を用いた骨内の外科手技の略側面図である。
【図74】本発明のある実施形態による骨リーマを用いた骨内の外科手技の略側面図である。
【図75】本発明のある実施形態による交換チューブを用いた骨内の外科手技の略側面図である。
【図76】本発明のある実施形態による、セグメント化髄内構造が骨の断面内に曲げられた構成で挿入されている略側面図である。
【図77】本発明のある実施形態による、近位ドリルガイドを用いてセグメント化髄内構造が骨の断面内に曲げられた構成で挿入されている骨内の外科手技の略側面図である。
【図78】本発明のある実施形態による、テンショナおよびセグメント化髄内構造を用いた骨内の外科手技の略側面図である。
【図79】本発明のある実施形態による、モジュール式でカスタマイズ可能なセグメント化髄内構造の略側面図である。
【図80A】セグメント化髄内構造のスナップセグメントの別の実施形態の略正面図である。
【図80B】図80Aのスナップセグメントの略正面断面図である。
【図80C】図80Aのスナップセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図80D】図80Aのスナップセグメントの略側断面図である。
【図80E】図80Aのスナップセグメントの略斜視図である。
【図81A】セグメント化髄内構造のスナップセグメントの別の実施形態の略正面図である。
【図81B】図81Aのスナップセグメントの略正面断面図である。
【図81C】図81Aのスナップセグメントのある実施形態の略側面図である。
【図81D】図81Aのスナップセグメントの略側断面図である。
【図81E】図81Aのスナップセグメントの略斜視図である。
【図81F】図81Aのスナップセグメントの略底面図である。
【図81G】図81Aのスナップセグメントの略平面図である。
【図82】図81Dのスナップセグメントの略斜視断面図である。
【図83】図81Bのスナップセグメントの略斜視断面図である。
【図84A】分解された構成の、図81Aの一対の隣接スナップセグメントの一実施形態の略正面断面図である。
【図84B】図84Aのスナップセグメントの略斜視図である。
【図85A】伸延された構成の、図81Aの一対の隣接スナップセグメントの一実施形態の略正面断面図である。
【図85B】図85Aのスナップセグメントの略斜視図である。
【図86A】曲げられた構成の、図81Aの一対の隣接スナップセグメントの一実施形態の略正面断面図である。
【図86B】図86Aのスナップセグメントの略斜視図である。
【図87A】圧縮された構成の、図81Aの一対の隣接スナップセグメントの一実施形態の略正面断面図である。
【図87B】図87Aの一対の隣接スナップセグメントの略側断面図である。
【図87C】図87Aのスナップセグメントの略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図全体を通して、別途述べない限り、同じ参照数字および文字は、示す実施形態の同じ特徴、要素、コンポーネント、または部分を示すために使用される。いくつかの事例では、同様の名前は、いくつかの共通のまたは同様の特徴を有する異なる参照数字を有する同様のコンポーネントを述べるために使用されてもよい。種々の実施形態では、複数の同じ実施形態または指定された参照数字の異なる実施形態は、参照数字にプライム(’)シンボルを有した状態で使用されてもよい。たとえば、参照数字000を有する第1の部品が指定される場合、その参照数字の複数の同じ実施形態または異なる実施形態は、第2の000’、第3の000’’などを含んでもよい。さらに、本発明の実施形態が、ここで図を参照して詳細に述べられることになるが、それは、例証的な実施形態に関連して行われる。添付特許請求の範囲によって規定される本発明の真の範囲および趣旨から逸脱することなく、述べる実施形態に対して変更および修正が行われ得ることが意図される。
【0020】
本開示によれば、上腕骨、頸骨、大腿骨、橈骨、尺骨、指骨、中足骨、中手骨、鎖骨、または他の長骨を含むが、それに限定されない長骨などの骨の髄内管に受容されるように適合された髄内構造の種々の実施形態が提供される。種々の実施形態では、構造は、セグメント間に相補的インタフェースを有する複数のセグメントを備える。種々の実施形態では、相補的インタフェースは、各セグメントの近位、内側、中間、中央、または遠位の部分、エリア、または端部にインタフェースし得る相補的表面、相補的に形作られたフィーチャ、嵌合する雄部および雌部、入れ子フィーチャ、対をなす幾何形状などを備え得る。一実施形態では、セグメントは、セグメントの第1のインタフェースが、隣接セグメントの第2のインタフェースに協働して係合するような第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有する。
【0021】
種々の実施形態では、セグメントは、髄内管内にセグメントを導入する細長い部材上をたどって受容され得るためにチャネル、アパーチャ、または内腔を画定し得る。種々の実施形態では、細長い部材は、ワイヤ、ガイドワイヤ、プルワイヤ、プッシュワイヤ、ケーブル、ロッド、ねじ山付きロッド、または他の同様な構造であり得る。細長い部材の実施形態に関連する用語の使用は、交換可能に使用されてもよく、また、使用される細長い部材の種々のタイプの実施形態を指すと理解されるべきである。たとえば、ケーブルは、任意の数のタイプの細長い部材を記述するために使用されてもよいが、必ずしも、ケーブルに関する使用だけに限定されるべきでない。たとえば、ケーブルテンショナツールは、細長い部材のテンショナツールの考えられる他の実施形態を指すと理解され得る。一実施形態では、細長い部材は、セグメント化髄内構造の長さに沿って延在する張力印加部材であり、構造の2つ以上のセグメント(一実施形態では、最も端のセグメントなど)と協働して、構造の長手方向軸に沿って圧縮力を印加し、したがって、増大した硬直性が構造に提供される。一実施形態では、硬直性を高める圧縮力はまた、骨セグメントを密着してまとめることによって、周囲の骨セグメントに2次的な圧縮を提供する。
【0022】
種々の実施形態では、セグメントの異なる組合せは、骨および構造の用途に基づいて特注品の構造を組立てるために使用され得る、または、モジュール方式で組合され得る。一部の実施形態では、髄内構造は、身体から抜去可能である。種々の実施形態では、髄内構造の全体の構成または形状は、任意の1つのセグメントまたはセグメントの任意の組に沿って、真っ直ぐか、実質的に真っ直ぐか、または湾曲してもよい。各セグメントは、実質的に真っ直ぐになるかまたは湾曲することができ、真っ直ぐのセグメントの任意の組は、隣接セグメント間に角度を提供するインタフェースを有し得る。一実施形態では、髄内構造は、第1の構成および第2の構成を有する。一実施形態では、第1の構成は、実質的に、組立てられ髄内管内に送出されるときの髄内構造の構成である。一実施形態では、第2の構成は、ロックされるときの髄内構造の構成である。一実施形態では、髄内構造の構成は直線である。一実施形態では、髄内構造の構成は実質的に直線である。一実施形態では、髄内構造の構成は湾曲する。一実施形態では、髄内構造の構成は予め決まっている。一実施形態では、予め決められた構成は、髄内管の輪郭を模倣する。一実施形態では、髄内構造の構成は、構造が挿入される髄内管の生来の構造によって支配される。一実施形態では、髄内構造の構成は、周囲組織の構造に適合する。一実施形態では、髄内構造の構成は屈曲性がある。一実施形態では、髄内構造の構成は実質的に硬直している。一実施形態では、髄内構造の構成は硬直している。一実施形態では、髄内構造は、比較的長い構成から比較的短い構成へ変化し得る。一実施形態では、髄内構造の構成は、一平面内で移動可能である。一実施形態では、髄内構造の構成は、2つの平面内で移動可能である。一実施形態では、髄内構造の構成は、3つ以上の平面内で移動可能である。一実施形態では、髄内構造の構成は、軸方向に圧縮可能である。一実施形態では、髄内構造の構成は、長手方向軸を中心に回転可能である。一実施形態では、髄内構造の構成は、軸方向軸に回転可能である。一実施形態では、髄内構造の構成はロックされる。
【0023】
図1を参照すると、セグメント化髄内構造10の第1の実施形態が示される。セグメント化髄内構造10の示す実施形態は、約175mmの全長を有する髄内構造10を提供するために、オプションの張力ロッド14上をたどって受容される8つのセグメント12を備える。もちろん、セグメント12の数、ならびに、セグメント化髄内構造10の径、曲率、固定構造、および他のフィーチャを含むが、それに限定されない全長および他の幾何学的測定値は、骨のサイズおよびタイプに応じて変わることがあり、また、構造10が挿入される髄内管の長さ、ならびに特定の使用について好ましいものとして医師が選択する任意のフィーチャに依存し得る。
【0024】
図示するように、一実施形態では、張力ロッド14の端部16は、ねじ山が切られ、セグメント12は、張力ロッド14のねじ山付き端部16上で受容される、相補的にねじ山が切られた部材(ナット18およびワッシャ20が示される)によって端部16上に維持される。しかし、張力ロッド上で受容され、端部セグメントの開口内部に着座するスウェッジフィッティングまたは端部セグメントに係合して張力ロッドで受容されるプレスナットなどの、セグメント12を張力ロッド14に留める代替の方法が使用されてもよい。
【0025】
図2および3は、図1に示す髄内構造の単一セグメント12の一実施形態を示す。図2および3に示す個々のセグメント12の特定の構成は、例に過ぎない。一実施形態では、セグメント12は、円錐台外部形状を有する雄端部22、ならびに、円柱外部形状および雄端部22の外部形状と相補的な円錐台内部形状を有する雌端部24を備える。
【0026】
一実施形態では、セグメント12の全長は、好ましくは、わずか約32mmであり、骨の軸に関して約30°で配向する10mmの経皮的アクセス穴を通してセグメント12が髄内管に比較的容易に導入されることを可能にする。セグメント12の最大外径は、髄内管の内径によって左右される。一実施形態では、セグメント12の最大外径は約9mmである。一実施形態では、セグメントの雄端部22の内径は、約3.6mmであり、3mmガイドワイヤまたはケーブルが雄端部22を通って容易に通過することを可能にする。
【0027】
一実施形態では、インプラントのコンポーネントは、チタンなどの、十分な硬直性と強度の生体適合材料でできている。一実施形態では、インプラントは、チタン合金でできた材料を含む。一実施形態では、インプラントは、Ti−6Al−4V合金でできた材料を含む。一実施形態では、セグメント12は、チタンまたはその合金などの、十分な硬直性と強度の生体適合材料でできている。一実施形態では、雌端部24の内側表面および雄端部22の外側表面は、ネスティングを容易にするために平滑であって(「鏡面研磨されて(mirror polished)」)もよい。一実施形態では、雌端部24の外側表面は、外側表面での組織成長を促進するために粗化されてもよく、または、テクスチャ化され(「ナール付けされ(knurled)」)てもよい。種々の実施形態では、種々の皮膜が、セグメントの外部表面および/または内部表面の一部または全てに塗布されてもよい。一実施形態では、セグメントは陽極酸化されてもよい。一実施形態では、陽極酸化されたセグメント表面は、圧縮下で部品を共に結合することによる常温融合の可能性を低減し得る。
【0028】
示す実施形態では、隣接セグメント12は、雌端部の内側表面と雄端部の外側表面との間の摩擦ばめによって互いに留められる。しかし、所望である場合、より積極的な連動が、スロットおよびピン、プロング、タブ、ねじ山などのような機械式連動構造をセグメントに設けることによって得られ得る。セグメントはまた、組立てられたときに、セグメント間の回転移動を防止するように構成されてもよい。これは、たとえば、角が削り落とされた正方形などの非円形断面を雄端部の外側表面および雌端部の内側表面に設けることによって達成されてもよい。別法としてまたは付加的に、髄内管の所定場所に配置されると、骨セメントまたは他の硬化性外科用流体が、セグメントの内部に導入されて、組立てのためのさらなる構造の完全性を与え、組立てられた構造を所定場所に留めるのに役立ってもよい。
【0029】
図4は、個々のセグメント12Aの第2の実施形態を利用する、本開示による髄内構造のある実施形態を示す。セグメント12Aの雄端部22Aは、外部にねじが切られたスタンドオフを備え、外部にねじが切られたスタンドオフは、隣接セグメント12Aの内部にねじが切られた相補的雌端部24A内に受容される。
【0030】
図5および6は、本開示による髄内構造用のセグメント12Bの第3の実施形態を開示する。セグメントの雄端部22Bは、隣接セグメント12Bの相補的に形作られた端部24Bとのスナップフィットを提供する肩部またはデテント28をその遠位端に有するプロング26を備える。雄端部と雌端部の両方の周縁上の一連の相互嵌合離間タブ30は、セグメントのアライメントを提供し、互いに対するセグメント12Bの回転を防止するのに役立つ。髄内管に導入されると、セグメントは、好ましくは、その嵌合い係合を容易にするためにロッドまたはガイドワイヤ32上をたどって受容される。
【0031】
図7および8は、図4および5の実施形態と同様の髄内構造で使用するためのセグメント12Cの第4の実施形態を開示する。しかし、セグメント12Cは、タブ、プロング、およびデテントのより精巧な連動構成を有する。
【0032】
図9および10は、本開示による髄内構造用のセグメント12Dの第5の実施形態を示す。セグメントの雄端部22Dは、外観的にギアと同様な断面を提供する複数の長手方向スプラインを呈する。雌端部24Dは、相補的なギア形状を有し、雄端部22Dの内径との緊密な嵌合を提供する同心リング34を含む。理解されるように、この構成はまた、互いに対して回転可能でない相互嵌合セグメントを提供する。
【0033】
図11および12は、本開示による髄内構造で使用するためのセグメント12Eの第6の実施形態を示す。一実施形態では、セグメント12Eは、構成が全体的に円柱であり、相補的な相互嵌合タブ30Eがその雄端部および雌端部22E、24E上にある。セグメント12Eはまた、セグメントの壁内にいくつかの離間した長手方向のスルーボアを含む(4つのこうしたスルーボア36が図11および12に示される)。一実施形態では、スルーボア36は、組立てられた髄内構造に、さらなる硬直性と強度を提供する細長い周縁ロッド38を受容する。一実施形態では、スルーボア36は、挿入中に髄内構造の遠位端を誘導するのに役立つガイドワイヤまたはガイドメカニズム(mechanism)を受容する。
【0034】
図13を参照して、セグメント化髄内構造10のさらなる実施形態が示される。一実施形態では、セグメント化髄内構造10は、ヒンジ付き構造62である。ヒンジ付き構造62は、ヒンジ部材66によって互いに接合される複数のセグメント64を備える。ヒンジ部材66は、角度が付いたアクセス穴を通して髄内釘内への構造の導入を容易にするために、セグメント64が互いに対して旋回することを可能にする。
【0035】
種々の実施形態では、長骨の端部でまたは端部の近くで、関節接合面、関節、または他の組織を損傷することを回避するために、セグメント化髄内構造10は、アクセス穴へ挿入するための曲率になるように曲げられる。硬直した釘を導入する代わりに、セグメント化髄内構造の実施形態は、侵襲性が低いアクセス地点で挿入することができ、髄内構造の挿入または抜去について、より少ない組織損傷およびより容易な外科的プロセスをもたらし得る。考えられる種々の曲率は、修復される骨のタイプに応じて変わり得るが、骨のサイズ、アクセス部位の周りの組織の解剖学的構造、逆行性アクセス、順行性アクセス、および考えられる他の考慮事項に応じて変わり得る。1つの非制限的な実施例の場合、上腕骨のために構成された髄内構造のアクセス曲率は、ほぼ80mm、一般に60〜100mmの範囲、かつ/または、一般に20〜200mmの範囲であり得る。他の骨の場合、曲率は、やはり骨のサイズなどの因子に応じてより大きいかまたはより小さくなり得る。図13に示すように、髄内構造10の一実施形態は、V形状ノッチが構造62の長さに沿って一定間隔で切取られた単一円柱部材で作られ、円柱部材がそこから作られる材料は、各ノッチの頂点において隣接セグメント間に「リビングヒンジ(living hinge)」を提供する。一実施形態では、髄内構造10が髄内管に挿入されると、髄内構造を真っ直ぐに維持し、さらなる構造的完全性を提供するために、骨セメントが導入される。
【0036】
図14〜22は、長骨42の髄内管40へのセグメント化髄内構造10の実施形態の挿入を概略的に示す。1つの非制限的な実施形態では、長骨42は上腕骨である。別の非制限的な実施形態では、長骨は頸骨である。他の実施形態では、長骨42は、限定はしないが、橈骨、尺骨、大腿骨、腓骨、指骨、または他の骨などの任意の長骨であり得る。
【0037】
図14を参照して、その近位および遠位の端部および領域の中間に骨折44を有する長骨42が示される。一実施形態では、長骨の軸または中心線に斜めの角度で、好ましくは、長骨の軸に関して約30°の角度で、髄内管40の近位端で髄内管40に入るアクセス穴46が経皮的に作られる。他の実施形態では、角度は、長骨の長手方向軸に関して10〜90°の範囲にあり得る。種々の実施形態では、アクセス穴46は、髄内管40の近位端、近位領域、中間領域、遠位領域、または遠位端に作られ得る。一実施形態では、アクセス穴46は、骨内へのセグメント化髄内構造10の逆行性挿入のために作られ得る。アクセス穴46は、髄内構造を構成する個々のセグメント12の導入に対処する径である。一実施形態では、アクセス穴46は、径が約10mmであるが、使用される髄内構造の実施形態のサイズに応じて、他の径が考えられる。一実施形態では、アクセス穴46が作られた後、ガイドワイヤまたはケーブル32が、アクセス穴46を通して挿入され、髄内管40内に、そして、骨折部位44を横切って髄内管40の遠位端まで進められる。
【0038】
図15を参照すると、一実施形態の第2のステップが示され、第1のまたは最も遠位のセグメント12が、ガイドワイヤ上をたどってねじ込まれ、経皮的アクセス穴46を通って髄内管40内に進められる。図16に示す一実施形態では、セグメント12は、アクセス穴46を通って押し込まれ、同様にガイドワイヤ32上に嵌合するインサータ48によってガイドワイヤ32に沿って進められる。インサータ48は、セグメント12が髄内管40内に進められるにつれて、セグメント12にさらなる力を与えるために、インサータ48に連結したスロット付きハンマ50を有する。
【0039】
図17を参照して反映される一実施形態では、セグメント12は、髄内管40内に配置されると、屈曲性があるプッシュロッド52を使用してIM管40の遠位端までガイドワイヤ32に沿って進められる。図15〜17に示す、ガイドワイヤ上をたどってセグメント12を挿入するステップ、および、ガイドワイヤに沿って遠位にセグメント12を進めるステップは、所望の長さの髄内構造が生成されるまで、繰返され得る。図18に示す実施形態を参照して、セグメント化髄内構造10は、13のセグメントを有する。したがって、図15〜17のステップは、12回繰返される。他の数のセグメントが使用され得る。一実施形態では、医師(doctor)は、挿入プロセス中に、1つまたは複数のセグメントを付加し得る、または、減らし得る。セグメント構造全体に対する修正は、デバイス埋め込みの中にまたはデバイス埋め込みの最中に行われ、変更され得る。
【0040】
図19を参照して、一実施形態では、セグメント化髄内構造10は、IM管の遠位端に留められる。一実施形態では、最も遠位のセグメントおよび最も近位のセグメントは、骨ねじまたはロッキングボルト54を受容する1つまたは複数のスルーボアを含む。一実施形態では、ロッキングボルト54は、経皮的に導入され、誘導用のx線透視を使用して、最も遠位のセグメントおよび最も近位のセグメントのボアを通して進められる。示す方法では、ガイドワイヤ32は所定場所に残される。しかし、IM釘を構成するセグメントが積極的に連動する場合、ガイドワイヤ32は、IM釘を構成する全てのセグメントが相互接続された後に抜去されてもよい。図20を参照して、ロッキングナット56が、ガイドワイヤ32上をたどって、かつ、最も近位のセグメント内に挿入され、屈曲性があるドライバ58が、規定されたトルクまでナット56を締付けるために使用される。一実施形態では、ガイドワイヤ32の露出部分は、その後、切断され(図21を参照)、一実施形態では、経皮的ロッキングボルト60が、最も近位のセグメントを所定場所に留めるために使用される(図22を参照)。髄内管内の所定場所に髄内構造を留めるために、ロッキングボルト、固定ねじ、または他の締結具以外の手段が使用されてもよく、手段は、骨セメントまたは他の硬化性外科用流体あるいは半径方向に拡張可能な要素を含むが、それに限定されない。
【0041】
図23〜38を参照して、全体が100で示されるセグメント化髄内システムのさらなる実施形態が開示される。システム100は、3つの基本コンポーネント、すなわち、埋め込み可能セグメント化髄内骨折固定デバイス構造102(セグメント化髄内構造10の任意の実施形態と同じかまたは同様であり得る)、近位固定ねじガイドインタフェース104、およびケーブルテンショナ組立て体200を備える。
【0042】
図24〜26を参照して、埋め込み可能固定構造102は、複数の実質的に同一の相互嵌合中間セグメント108(9個が示される)、固定ねじを受容するように適合された複数の穴またはスルーボア112を有する近位端セグメント110、および半径方向に拡張可能な遠位端セグメント114を備える。ケーブル116は、近位端セグメント110を超えて埋め込み可能構造を通って延在する遠位端セグメントに留められ、硬直したインプラントをもたらすためにセグメントに圧縮力を印加するケーブルテンショナ200を通して留められる。遠位端に対して近位のセグメント108、110はそれぞれ、開口内部を有し、開口内部は、張力印加ケーブル116が開口内部を通過することを可能にし、髄内管への挿入中に、ケーブル116に沿ってセグメントが摺動することを可能にするためのものである。
【0043】
一実施形態では、近位端セグメント110および中間セグメント108は、種々のセグメントが互いにヒンジ式に留められた状態で事前に組立てられる。一実施形態では、インプラント用の入口点が長骨の軸からずれている長骨の骨頭内への固定構造102の挿入を容易にするために、埋め込み可能構造の種々のセグメント108、110は、単一平面内で軸方向と横方向にだけ相対移動可能であるように構成される。そのために、また、図26、28、および29を参照して、中間セグメント108は、相互嵌合雄および雌部分118および120をそれぞれ有し、雄および雌部分118および120は、3つの実質的に平坦な面(雄部分の場合、118a、118b、および118c、また、雌部分の場合、120a、120b、および120c)を備える。面118a、120aは、全体が面118c、120cにそれぞれ平行であり、一方、面118bおよび120bは、全体が面118a、118cおよび120a、120cにそれぞれ垂直である。第4の面118d、120dは、セグメントの長手方向軸に対して斜めに配向する。隣接表面は、弓状表面によって接合される。3つの平坦表面は、組立てられた構造が、実質的にセグメントの雄および雌部分の平行面に実質的に平行な平面内でだけ屈曲性があることを保証する。
【0044】
平滑なまたは一定のテーパ付き表面あるいは円錐表面を有する部材が入れ子になると、テーパ付き表面が共にロックする傾向が存在し得ることを経験が示した。このことは、もちろん、髄内管内に挿入され、髄内管から抜去するために必要とされる埋め込み可能構造の屈曲性の減少をもたらすことになるため、構造をその非硬直状態で挿入するかまたは抜去しようと試みるときに、本構造において不利になることになる。したがって、一実施形態では、セグメント108の雄および雌部分118、120の斜めに配向した表面118d、120dは、セグメントの軸に実質的に平行な表面を有する一連の階段122によって形成される。これは、張力がケーブル116に印加されず、固定構造102が圧縮下にない場合に、セグメントの嵌合部分が自由に摺動して分離することを保証する。
【0045】
一実施形態では、構造の種々のセグメント108、110は、隣接セグメントに対する制限された軸方向移動を可能にし、かつ、隣接セグメントの雌部分に関するセグメントの雄部分の面の適切な配向を保証する方法で互いに留められる。一実施形態では、制限された軸方向移動は、1mm〜5mmの範囲にあり得る。一実施形態の構造では、これは、組立てられたインプラントがその中で屈曲する平面に垂直な平面内に存在するピン124(図28で最もよく見える)をセグメントの雌部分120に提供することによって達成される。ピン124は、その関連するセグメントの雌部分120の開口内部を通って延在し、近位に隣接するセグメントの雄部分118内の軸方向に配向した細長いスロット126内に捕捉される。図面を見てわかるように、スロット126は、近位端に比べて遠位端で広く、拡張した埋め込み可能構造のより大きな屈曲性を提供する。もちろん、ピンは、同じかまたは同様な結果を達成するために、セグメントの雄部分118によって保持され、雌部分120内のスロット内に載り得る。
【0046】
一実施形態では、近位端セグメント110は、張力印加ケーブルの通過用の開口内部を有し、2つのセクション、すなわち、弓状セクション128および嵌合セクション130を備え、嵌合セクション130は、直ぐ遠位にある中間セグメントの雌部分120内に着座するための、上述した雄部分118を有する。一実施形態では、埋め込み可能構造の近位端の固定を可能にするために、骨ねじ(図示せず)の受容のための、埋め込み可能固定構造102の軸に全体が垂直に配向する1つまたは複数のスルーボア112(3個が示される)を含む。スルーボア112は、弓状セクションの開口内部を横切らないように位置し、したがって、張力印加ケーブル116が固定ねじによって接触されないことを保証する。一実施形態では、スルーボア112は、左側の骨、右側の骨、または両側の骨に挿入するために構成され得る。たとえば、スルーボア112は、右上腕骨、左上腕骨、または両方の上腕骨に挿入するために構成することができ、スルーボア112は、解剖学的構造またはアクセスを考慮して配向される。
【0047】
一実施形態では、弓状セクション128の近位端は、張力印加ケーブル116をロックし(以下でより詳細に述べられる)、ねじガイドインタフェース104を所定の配向で同様に着座させるための2部分の遠位コレット組立て体132(図35および38)を受容するように構成される。
【0048】
先の実施形態に関連して述べたように、埋め込み可能構造の遠位部分は、骨ねじ、骨セメント、または他の固定手段によって骨に固定されるように構成され得る。一実施形態では、長骨の遠位部分に対する埋め込み可能構造の固定は、髄内管の表面に係合するために最も遠位のセグメント140を半径方向に拡張させることによって達成される。このために、また、図27、32、および33を参照して、一部の実施形態では、遠位セグメント140は、その内部にウェッジ部材144を受容する拡張部材142を備える。ウェッジ部材144は、ケーブル116に張力がかかるにつれて、ウェッジ部材144が、拡張部材142に入るように近位に移動し、それにより、拡張部材142が、髄内管の表面に係合するように半径方向に拡張するように、張力ケーブルの遠位端に留められる。
【0049】
図27、32、および33のエキスパンダ142の示す実施形態は、複数の脚部148が片持ち方式でそこから延在する上側カラー部分146を備え得る。一実施形態では、複数の脚部148は、均等に半径方向に離間した脚部148(4個が示される)である。一実施形態では、その非変形状態では、エキスパンダ142は、髄内管への挿入を容易にするために、埋め込み可能固定構造102の他のセグメント108、110の半径方向寸法以下の半径方向寸法を有する。ウェッジ部材144は、全体的に形状が円錐であり、エキスパンダ142の脚部148を着座させるためにその表面上に細長い溝150を有する。好ましくは、溝150は、脚部148の内部表面に相補的な断面形状を有する。
【0050】
髄内管におけるエキスパンダの固定を強化するために、脚部の外部表面は、髄内管の骨表面により容易に貫入するように設計された構造を持って形成されてもよい。こうした構造は、点か、狭いエッジか、またはブレードに似た構造の形態をとってもよい。示す実施形態では、各脚部の外部表面は、連続した隆起スパイン152を備える。一実施形態では、スパイン152は、波状またはジグザグ構成を有し、埋め込み式エキスパンダ142の軸方向と回転方向の両方の移動に対する耐性を提供する。
【0051】
先に述べたように、一実施形態では、近位端セグメント110は、インプラント102の近位端を所定位置に留める骨ねじを受容するために、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ以上のスルーボア112を含む。一実施形態では、複数のオプションのスルーボア112は、特定の配向または解剖学的構造についての骨ねじのオプションの使用のために構成され得る。ねじの留置を容易にするために、一実施形態では、近位端セグメント110は、ねじガイドインタフェース104を搭載するようになっている。種々の実施形態では、ねじガイドインタフェース104は、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ以上のねじを適切な配向で誘導するように構成され得る。示す実施形態では、3つのねじが、例証のために使用されている。一実施形態では、コレットは、ねじガイドインタフェース104を搭載するようになっている。図34および35の実施形態を見てわかるように、ねじガイドインタフェース104は、一対の垂下腕154、156を備え、第1の腕154は一対のガイドチューブ158、160を搭載し、第2の腕156は単一ガイドチューブ162を搭載する。ねじガイドインタフェース104が、インプラント102の近位端セグメント110に留められると、ガイドチューブ158、160、162は、スルーボア122と整列する。腕154、156の上端は、共に接合され、管形状セグメント164が、腕154、156の接合部から下方に垂下する。管状セグメント164の下端および近位端セグメント110の上端は、ねじガイドチューブ156、160、162がその意図されるスルーボア112と整列した状態で、ねじガイドインタフェース104が適切な配向で近位端セグメント110上に着座するように構成される。適切に着座すると、ねじガイドインタフェース104は、挿入ガイド166によってインプラントに留められる。挿入ガイド166は、細長い把持表面168および垂下管状セクション170を有する。挿入ガイド166の把持表面168は、ねじガイドインタフェース104の窪んだ部分内に着座し、挿入ガイド166の管状セクション170は、インプラント102の近位端セグメント110の近位端に受容されるように、ねじガイドインタフェース104の管状セグメント164を通して延在する。挿入ガイド166の管状セクション170の遠位端は、外部にねじ山が切られ、一方、近位端セグメント110の近位端の内部表面は、内部にねじ山が切られる。そのため、挿入ガイド166は、ねじガイドインタフェース104を、埋め込み可能固定デバイス102上の所定位置に留めるために、近位端セグメント110内にねじ込まれ得る。
【0052】
テンショナツール組立て体は、固定デバイス内のケーブルにかかる張力を調節する、かつ/または、ロックするために利用されてもよい。一実施形態では、テンショナツール組立て体200は、ケーブル、ロッキングフィーチャ、テンショナ、およびロッキングメカニズムアクチュエータを備えてもよい。図36を参照して、テンショナツール組立て体200の一実施形態の斜視図が示される。テンショナツール組立て体200は、先に述べたように、セグメント化髄内骨折固定デバイスに接続されたケーブル、コード、テザー、または他の屈曲性がある部材に対する張力を提供し調節するために使用されてもよく、または、他のインプラント、デバイス、またはシステム用の張力を提供し調節するために使用されてもよいことが理解される。セグメント化髄内構造10または固定デバイス102などのセグメント化髄内骨折固定デバイスと共に使用されると、テンショナツール組立て体200は、ケーブル116(固定デバイスに接続され、かつ、固定デバイスから延在する、図示せず)上をたどって誘導され、デバイスの近位端に着脱可能に取り付けられてもよい。一実施形態では、近位コレットねじ、テンショナ、およびケーブルコレットねじを備える遠位コレット組立て体は、固定デバイス内のケーブルにかかる張力を好ましいレベルで獲得しロックするために、順に作動されてもよい。テンショナツール組立て体200は、その後、抜去されてもよく、固定デバイス200の外側に延在するケーブルは、固定デバイスの内部のケーブルが好ましい張力のままである間に、切断されてもよい。
【0053】
一実施形態では、テンショナツール組立て体200は、ねじ山付き軸220内に係合する近位コレット210を備える。近位コレットの遠位には、ハウジング230内に部分的に延在するねじ山付きノブ240がある。ハウジング230は、固定デバイスの近位端に接続され得る挿入ガイド166内にドッキング可能であるように形作られる。コレットドライバ250は、ハウジング230内に捕捉され、ハウジング230内で回転可能であるように構成される。挿入ガイド166と固定デバイスとの間の接続部内には、遠位コレット組立て体132がある。ケーブルボア202は、組立て体200の全長にわたって真っ直ぐな経路に沿って長手方向に延在する。
【0054】
一実施形態では、テンショナツール組立て体200を固定デバイス102に接続すると、最初に、挿入ガイド166が、ケーブル116上をたどって誘導され、固定デバイス102に取り付けられ、その後、テンショナツール組立て体200の残りが、ケーブル116上をたどって誘導され、ハウジング230を介して挿入ガイド166内でドッキングされてもよい。あるいは、テンショナツール組立て体200は、最初に、挿入ガイド166にドッキングされ、組立て体全体が、その後、ケーブル116上をたどって誘導され、固定デバイス102に取り付けられてもよい。ねじ山または他の結合フィーチャは、ハウジング230を挿入ガイド166にドッキングするインタフェースを提供してもよい。
【0055】
図37を参照して、テンショナツール組立て体200の長手方向部分断面図が示される。説明を明確にするために、テンショナツール組立て体の部品を識別するときにケーブルは示されない。真っ直ぐな経路に沿って組立て体200の長さに延在するケーブルボア202が見られる。ねじ山付きノブ240は、ねじ山付き軸220がそこを通って延在する内部ねじ山付き内腔242を有する。ねじ山付き軸220は、内腔242を通って、ねじ山付きノブ240の近位端からハウジング230内に延在する。軸220がそこを通過するクロスバー232は、軸の回転を防止する回転防止フィーチャを提供してもよい。保持フィーチャ221は、ハウジング230内でねじ山付き軸の遠位端を保持し、内腔242からのねじ山付き軸220の偶発的な引抜きを防止する。ねじ山付き軸220は、その外側に沿ってある距離にわたって延在する外部ねじ山222を有する。ねじ山付き軸220の近位端には、内部ねじ山224の短いセクションがあり、内部ねじ山224の遠位には、テーパ付き壁228を有するチャンバ226がある。
【0056】
近位コレット210は、ねじ山付き軸220の近位端に嵌合する。外部ねじ山212は、コレット210を保持するために、ねじ山付き軸上の内部ねじ山224に係合する。複数の屈曲性があるフィンガー214は、コレット210から遠位に延在し、チャンバ226内に入る。先に述べたように、テンショナツール組立て体200は、ケーブル116(図示せず)上をたどって誘導され、ケーブルは、ケーブルボア202を通り、近位コレット210の近位端から出るように延在する。近位コレット210は、近位コレット210をねじ山付き軸220内にねじ込むことによって、ケーブル上のある場所上にロックされてもよいロッキングフィーチャである。コレット210がねじ込まれるにつれて、フィンガー214は、遠位に進み、チャンバ226に入る。フィンガー214は、テーパ付き壁228に当たって偏移するため、共に付勢され、ケーブルに係合し締付け、ついには、ケーブルがしっかり把持される。フィンガー214は、ケーブルに係合するため、実質的に円周方向にケーブルを囲む可能性がある。この位置では、ケーブルは、ロックされ、いずれの方向へも引張られることを防止される。しかし、フィンガー214が、自由に、外側に屈曲しケーブルから離脱できるように、ねじ山付き軸220内からコレット210を単に回して緩めることによって、ケーブルは、再び、自由に移動し得る。一実施形態では、ロッキングプロセスにおいて、ケーブル116は、組立て体200内で実質的に真っ直ぐな経路に沿って配向したままであり、曲がらず、湾曲せず、クリンプせず、または切断されないことが留意される。
【0057】
ケーブルがロックされると、テンショナは、ケーブルに対する張力を調節するために作動されてもよい。一実施形態では、テンショナは、ハウジング230、ねじ山付きノブ240、ねじ山付き軸220、クロスバー232、および保持フィーチャ221を備えてもよい。ねじ山付きノブ240は、ねじ山付きノブ240を回転させることによって作動されて、ケーブルに張力が提供されてもよい。ノブ240が回転するにつれて、内部ねじ山244は、ねじ山付き軸220上の外部ねじ222に係合し、ノブ240は、遠位に移動し、一方、回転移動が直線移動に変換されるため、ねじ山付き軸220は近位に移動する。ケーブルが、固定デバイスの遠位端セグメントの第1の位置で固定デバイスに接続され、第2の位置で軸220内のコレット210内にロックされるため、軸220を移動させることは、固定デバイスに対してコレット210を近位に移動させ、固定デバイスの第1の位置とコレットの第2の位置との間でケーブルに張力がかかる。
【0058】
一実施形態では、ノブ240が遠位に移動するにつれて、ノブ240の遠位面246が、ハウジング230内でねじ山付き軸220を囲むばね248を押す。ノブ240がさらに回転すると、ばね248は、ノブ遠位面246とハウジング230の壁に形成されたリップ234との間で圧縮される。この圧縮は、ノブに印加される力の量の尺度を提供してもよい。インジケータマーキング247(図36に示す)は、測定値を示すために、ねじ山付きノブ240の遠位壁249の外側に存在してもよい。一実施形態では、インジケータマーキング247は、ノブが回転するときの力の量を示す。一実施形態では、インジケータマーキング247は、ノブ246が回転するときの長さによって、固定デバイスの遠位端に対する、ケーブルによる軸方向移動量を示す。ノブ246は、いずれかの方向に回転させることによって作動され、好ましいレベルの張力に達するまで、張力が増減される。
【0059】
図38を参照して、挿入ガイド166の部分と固定デバイス102の近位端セグメント110との間の接続部によって囲まれる、遠位コレット組立て体132を通過するケーブル116の部分断面図が示される。説明を明確にするために、断面が示されないが、ケーブル116の様式化された外側表面が示される。挿入ガイド166を固定デバイス102に対して固定位置に保持するために、挿入ガイド166上の外部接続ねじ山262は、固定デバイス102上の内部接続ねじ山264に係合する。ケーブルコレットアンカー272は、固定デバイス102の近位端110内に嵌合し、挿入ガイド166内に短い距離だけ延在する。ケーブルコレットアンカー272は、固定デバイス102内に一体に形成されるか、固定デバイス102に溶接されるか、接合されるか、圧入されるか、または、その他の方法で固定デバイス102に接続されてもよい。テーパ付き壁276を有するチャンバ274は、ケーブルコレットアンカー272の遠位端にあり、ケーブルコレットアンカーの近位端は内部コレットねじ山278を有する。
【0060】
ケーブルコレットねじ280は、ケーブルコレットアンカー272内に嵌合し、内部コレットねじ山278に係合する外部コレットねじ山282によって所定場所に保持される。ケーブルコレットねじ280の近位端において、形作られた内壁286がケーブルボア202を囲む。複数の屈曲性があるフィンガー284が、遠位に延在し、チャンバ274内に入る。一実施形態では、ケーブルコレットねじ280およびケーブルコレットアンカー272は共に、ロッキングメカニズムを形成する。
【0061】
挿入ガイド166を通して、コレットドライバ250のドライバ軸252が遠位に延在する。図38を見てわかるように、コレットドライバ250は、テンショナ内に捕捉されるが、テンショナと独立に動作する。ドライバ軸252の作動端254は、ケーブルコレットねじ280の形作られた内壁286に嵌合するように形作られる。種々の実施形態では、作動端254は、ケーブルコレットねじに嵌合するように構成された6角形または任意の他の形状として形作られてもよい。種々の実施形態では、ドライバ軸252の作動端254は、ケーブルコレットねじ280上の任意の形作られたインタフェースと共に動作するように構成され得る。
【0062】
一実施形態では、ケーブル116が、上述したように張力印加された後、コレットドライバ250が作動されて、ケーブルコレットねじ280およびアンカー272を含むロッキングメカニズムを作動させる。固定デバイス102に対する第3の位置に、張力印加されたケーブル116の位置をロックするために、ケーブルコレットねじ280が締付けられる。ケーブルコレットねじ280を締付けるために、コレットドライバ250が回転され、コレットドライバ軸252を回転させる。作動端254は、ケーブルコレットねじの形作られた内壁286に嵌合し、その結果、ケーブルコレットねじ280が回転する。コレットねじ280が回転し、アンカー272内に進むにつれて、フィンガー284がチャンバ274内に進む。コレットフィンガー284は、テーパ付き壁276に当たって偏移するため、共に付勢され、ケーブル116を把持し、固定デバイス102に対してその位置をロックする。この位置では、ケーブル116は、いずれの方向へも引張られることを防止される。しかし、フィンガー284が、自由に外側に屈曲できるように、アンカー272内からコレットねじ280を単に回して緩めることによって、ケーブル116は、再び、自由に移動し得る。
【0063】
一実施形態では、ケーブル116がケーブルコレットねじ280内でロックされると、固定デバイス102に対してケーブルにかかる張力が固定される。近位コレット210は、回して緩められてもよく、ケーブル116にかかるその把持力が解除される。ハウジング230は、挿入ガイド166からドッキング解除されてもよく、挿入ガイド166からのテンショナツール200の抜去が可能になる。挿入ガイドは、その後、固定デバイス102から回して緩められ、抜去されてもよく、ケーブル116がケーブルコレットねじ280内でロックされたままになる。あるいは一実施形態では、ハウジング230を挿入ガイド166内でドッキングされたままにすることができ、そして挿入ガイド166を固定デバイス102から外して、ドッキングされたテンショナツール200を固定デバイス102と一緒にすることができる。挿入ガイドおよびテンショナツールが共に抜去された後、遠位のコレットねじ280から近位に延在するケーブル116は、ケーブルコレットねじ280の近位で好ましい長さに切断されてもよい。
【0064】
本明細書で開示される髄内構造の種々の実施形態は、デバイスの実施形態がそこに埋め込まれるように構成されてもよい骨および構造の種々のパラメータに適合し得る、サイズ、長さ、径、幅、曲率、および幾何学的構造などの種々のパラメータの一覧表を作成してもよく、または、骨および構造の種々のパラメータに基づいて埋め込まれてもよい。一覧表は、一部の例を提供するが、本開示をこうした特定の寸法または特性に限定するように読まれるべきではない。たとえば、デバイスにおいて使用されるセグメントの数ならびにデバイスの種々のサイズおよび形状およびフィーチャの特性は、骨および/または患者のパラメータ、骨折のタイプ、および他の因子に応じて変わり得る。髄内構造の実施形態はスケーラブルである。たとえば、ある実施形態のいくつかの非制限的な径(または幅)は、約5mm(小児の骨または成人鎖骨、橈骨としての使用の場合)〜約18mm(成人大腿骨としての使用の場合)の範囲にあり得る。長さの実施形態は、膝融合釘において数インチから800mmまで(足首から臀部まで)変わり得る。種々の実施形態は、大腿骨、頸骨、腓骨、上腕骨、尺骨、橈骨、鎖骨、中足骨、中手骨などを含むが、それに限定されない任意の長骨の解剖学的構造内に埋め込むように構成されてもよい。
【0065】
一実施形態では、セグメント310を備えるセグメント化髄内構造300は、セグメント12を有する髄内構造10および/またはセグメント110、108、および114を有する埋め込み可能セグメント化髄内骨折固定デバイス構造102あるいは本明細書に述べるセグメントを有する任意の他のインプラントと同様であるか、あるいは、それらのフィーチャと同じかまたは同様のフィーチャを有する。一実施形態では、セグメント化髄内構造300は、いくつかの主要なコンポーネント、すなわち、セグメント構築物、編んだケーブル、ケーブル用の補剛チューブ、コレット、端部キャップ、および骨ねじを備える。一実施形態では、セグメント構築物は、セグメント310間の相補的なインタフェースを有する一連のセグメント310を含む。種々の実施形態では、相補的インタフェースは、各セグメントの近位、内側、中間、中央、または遠位の部分、エリア、または端部にインタフェースし得る相補的表面、相補的に形作られたフィーチャ、嵌合する雄部および雌部、入れ子フィーチャ、対をなす幾何形状などを備え得る。一実施形態では、セグメント310は、セグメント310の第1のインタフェースが、隣接セグメント310の第2のインタフェースに協働して係合するような第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有する。一実施形態では、セグメント310は、一端に雄部幾何形状、対向端に雌部幾何形状、および、直線軸に沿って実質的に延在する穴またはチャネルを有する。種々の実施形態では、セグメント構築物は、真っ直ぐなセグメントおよび/または遷移セグメントを含み得る。一実施形態では、個々のセグメントは硬直している。1つのオプションの実施形態では、個々のセグメントは屈曲性がある。一実施形態では、遷移セグメントは、遷移セグメントの長さに沿って幅または径が増減する。1つまたは複数の遷移セグメントは、近位、中間、および/または遠位の端部または領域間でセグメント構築物の幅、サイズ、径、または厚さを遷移させるために使用され得る。一実施形態では、リンクの雄部幾何形状は、隣接リンクの雌部幾何形状上の同様の楕円テーパに嵌合する楕円形状円錐またはテーパを備える。一実施形態では、個々のリンクは、雄部幾何形状が、雌部幾何形状内に存在するように、スナップリングに共に接続される。
【0066】
種々の実施形態では、個々のリンクまたはセグメント310の相補的インタフェースは、2つ、3つ、または4つ以上の構成間で互いに対してセグメント310の移動を可能にするように構成され得る。一実施形態では、セグメント310は、2つ以上のセグメント310が少なくとも軸方向に互いから離れて移動する伸延された構成308で互いから伸延され得る。図58Bを参照されたい。一実施形態では、伸延されたセグメント310は、依然として互いに取り付けられ得るが、より離れている。一実施形態では、セグメント310は、伸延されたときに、セグメント310が互いから完全に分離することを防止するために、着脱可能に互いに取付け可能である。一実施形態では、セグメント310は、伸延されたときに、セグメント310が互いから完全に分離することを防止するために、互いにロックされる。一実施形態では、セグメント310は、伸延されたときに、セグメント310が互いから完全に分離することを防止するために、互いに永久的に取り付けられる。一実施形態では、セグメント310は、軸方向変位長304を有することができ、軸方向変位長304は、隣接セグメント310が、依然として互いに接続されながら、互いに対して移動し得る、一方または両方の隣接セグメント310の長手方向軸に沿う軸方向距離を示す。種々の非制限的な実施形態では、隣接セグメント間の軸方向変位長304は、ほぼ2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、および10mmを含むがそれに限定されない2〜10mmの範囲のいずれかであり得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造300の全長は、セグメント310がそれぞれの伸延された構成308にある状態で、セグメントが互いに対して伸延されるにつれて増加する。一実施形態では、セグメント化髄内構造300は、伸延されたまま、真っ直ぐな構成などの全体構成を維持し得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造300は、伸延された構成308で互いに対して回転して移動するセグメント310を曲げるか、屈曲させるか、または有するように構成され得る。
【0067】
一実施形態では、2つ以上のセグメント310が互いに対して少なくとも半径方向に回転する曲げられた構成307で、セグメント310は、互いに対して屈曲するか、回転するか、または曲げられ得る。図58Cを参照されたい。一実施形態では、セグメント310は、回転変位角305を有することができ、回転変位角305は、隣接セグメント310が、依然として互いに接続されながら、互いに対して移動し得る、隣接セグメント310の各長手方向軸間の角度を示す。種々の非制限的な実施形態では、回転変位角は、4°、5°、10°、15°、20°、30°、45°、または90°までであり得る。一実施形態では、セグメント310は、互いに対して曲げるために伸延される。一実施形態では、セグメント310を共に押付けることまたはセグメント310を圧縮することは、セグメント310を互いの方に移動させ、圧縮構成にさせる。一実施形態では、セグメント310が互いに対して特定の角度を超えている間に、セグメント310を共に押付けることまたはセグメント310を圧縮することは、セグメント310を曲げられた構成307に一時的にロックし、その曲げられた構成307から外れて圧壊することなく、セグメント310が、押付けられるか、または、軸方向荷重を伝達することを可能にする。一実施形態では、セグメント310は、隣接セグメント310が少なくとも第1の回転変位角305aにある間に、第1の曲げられた構成307aのままであるように構成される。一実施形態では、セグメント310は、隣接セグメント310が第1の回転変位角305a未満である間に、第1の曲げられた構成307aから抜け出るように構成される。たとえば、一実施形態では、セグメント化髄内構造300の全体形状は、そのセグメント310のうちの2つ以上が少なくとも第1の回転変位角305aの角度で互いに対して回転した状態で、曲げられるか、屈曲させられるか、または湾曲させられ得る。セグメント310が少なくとも第1の回転変位角305aの角度にあるとき、湾曲したセグメント化髄内構造300は、依然として湾曲している間に、皮膚または骨などの組織内の穴を通して押すかまたは引張られ得る。セグメント310間の角度が、第1の回転変位角305aより小さい角度まで減少すると、セグメント310は、第1の曲げられた構成307aから抜け出得る。種々の実施形態では、複数の回転変位角305が、複数の曲げられた構成307を決定し得る。
【0068】
種々の実施形態では、圧縮された構成は、湾曲したまたは真っ直ぐな構成で隣接セグメントについて全体形状を有してもよい。一実施形態では、互いに対して軸方向変位が減少しかつ回転変位が減少した状態で、2つ以上のセグメント310が互いに対して整列するように構成される圧縮された構成306で、2つ以上のセグメント310が、互いに圧縮され得る。図58Dを参照されたい。一実施形態では、圧縮されると、セグメント310は真っ直ぐな構成になる。一実施形態では、セグメント310間の軸方向変位長は、圧縮された構成306にあるときには実質的にゼロである。一実施形態では、セグメント310間の回転変位角305は、圧縮された構成306にあるときには実質的にゼロである。種々の長さおよび角度の測定は、用途、セグメントのサイズ、セグメントの数、埋め込み用の骨のサイズ、手法(逆行性など)、または他の因子に依存する可能性がある。種々の実施形態では、隣接セグメント310の内部表面および/または外部表面上でのフィーチャ間の相互作用は、互いに対するセグメント310の軸方向伸延移動範囲および/または回転方向曲げ移動範囲を調整するかまたは決定するように構成され得る。
【0069】
一実施形態では、個々のリンクは、屈曲性を提供するために部分的に分離され得るが、個々のリンクが共に圧縮されると、実質的に硬直することになる。一実施形態では、第1のレベルの屈曲性を提供するために部分的に分離され得るが、個々のリンクが共に圧縮されると、異なる第2のレベルの屈曲性を持つことになる。一実施形態では、第2のレベルの屈曲性は、第1のレベルの屈曲性より小さい。一実施形態では、取付け構造は、セグメントが永久的に分離することを防止し、したがって、必要である場合、デバイスの抜去または取出しを補助する。種々の非制限的な実施形態では、取付け構造は、ピン、スロット、スナップフィット、ねじ山、またはスナップリングを含み得る。一実施形態では、外科手技中に、セグメント構築物は、ケーブルおよびケーブル補剛チューブ上をたどって骨導管内に挿入されることになる。硬直した釘を形成するように、テーパ付き雄部幾何形状とテーパ付き雌部幾何形状を共に圧縮するために張力がケーブルに印加される。ケーブル張力は、セグメント構築物の近位端内にねじ込まれるコレットによって維持されることになる。一実施形態では、デバイスは、外科手技中に屈曲性がある髄内釘として機能するように意図されるが、ケーブルが張力印加され、セグメント構築物が圧縮されると、硬直することになる。一実施形態では、硬直したデバイスは、近位および遠位セグメントを通して挿入される骨ねじによって骨に留められる。一実施形態では、2つの骨ねじが近位端セグメントで使用され、2つの骨ねじが遠位セグメントで使用される。一実施形態では、端部キャップは、ケーブルコレットの周りでの骨の内部成長を防止するために、デバイスが留められた後に近位端セグメント内にねじ込まれる。端部キャップが所定場所に置かれると、ケーブルは、端部キャップと同一平面で切断されることになる。
【0070】
一実施形態では、セグメント化髄内構造は、上腕骨内への挿入用に構成される。一実施形態では、骨ねじは径が4.0mmである。上腕骨セグメント化髄内構造の一実施形態では、穴またはチャネルは径が2.25mmである。種々の実施形態では、上腕骨セグメント化髄内構造は、(限定はしないが)8mm、9mm、または10mmなどの種々の径で設けられ得る。種々の実施形態では、上腕骨セグメント化髄内構造は、(限定はしないが)170mm、187mm、205mm、222mm、240mm、257mm、275mm、または292mmなどの種々の長さで設けられ得る。種々の実施形態では、上腕骨補剛チューブは、セグメント化髄内構造の増加する長さに相当し得る種々の長さで設けられ得る。種々の実施形態では、上腕骨端部キャップは、(限定はしないが)12.7mm、17.7mm、または22.7mmなどの種々の長さで設けられ得る。種々の実施形態では、上腕骨の骨ねじは、4.0mm径および長さの以下の非制限的な例、すなわち、16mm、18mm、20mm、22mm、24mm、26mm、28mm、30mm、32mm、34mm、36mm、38mm、40mm、42mm、または46mmのうちの任意の径を有し得る。種々の実施形態では、ケーブル長は、デバイス長に応じて、任意のデバイスと共に働くように構成され得る。一実施形態では、ケーブルは、914mmのプレカット長を有する。
【0071】
種々の実施形態では、セグメント化髄内構造は、いろいろな形状および/またはサイズの骨内への挿入用に構成される。種々の実施形態では、セグメント化髄内構造の公称径は、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、または他の寸法であり得る。種々の実施形態では、セグメント化髄内構造の近位端セグメントの径は、11mm、14mm、16mm、または他の寸法であり得る。種々の実施形態では、遷移セグメントは、幅または径が、8〜9mm、9〜10mm、10〜11mm、11〜12mm、12〜13mm、13〜14mm、14〜15mm、15〜16mm、または他の遷移サイズの範囲にあり得る。種々の実施形態では、真っ直ぐなセグメントは、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、または他のサイズの幅または径を有し得る。一実施形態では、遠位セグメントはテーパ付きであり得る。種々の実施形態では、遠位セグメントは、1mm、0.5mm、または他の値で遠位にテーパ付きであり得る。種々の実施形態では、セグメント化髄内構造は、いろいろな長さになるよう構築することができ、必要に応じて、いろいろな数の(遷移、真っ直ぐな、またはその他の)セグメントを備える。種々の実施形態では、長さは、約170mmから約500mmであり得る。
【0072】
2次的圧縮
本明細書で述べるセグメント化髄内構造の種々の実施形態は、セグメント化髄内構造を骨内に留置し、近位および遠位セグメントを固定した後、外科医が骨折を圧縮することを可能にする。骨42内での2次圧縮の前後におけるセグメント化髄内構造300の実施形態を示す図39A〜39Bおよび図40A〜40Bを参照されたい。セグメント化髄内構造300は、セグメント化髄内構造10および埋め込み可能セグメント化髄内骨折固定デバイス構造102と同じかまたは同様の態様を有し得る。骨42は、限定はしないが長骨などの任意のタイプの骨であり得る。図39Aおよび40Aは、骨折部位の上と下でセグメント化髄内構造300に取り付けられる骨折した長骨42を有するセグメント化髄内構造300の一実施形態を示す。この上および下の固定または近位部位と遠位部位における取付け後に、セグメント化髄内構造300の実施形態は、図39Bおよび40Bに示すように、内部ケーブルまたは張力印加メカニズムに、セグメント化髄内構造300のセグメントどうしを共にロックさせるかまたは強固に接続させて、骨折44を治癒するのを補助するために、骨折部位44の前後に圧縮荷重を与えることができる。この圧縮フィーチャは、骨折部位における1mmギャップでさえもが治癒を妨げ得る腕などの荷重を支えない骨42で特に有用である。一実施形態では、このタイプの圧縮は、「2次的圧縮(Secondary Compression)」と呼ばれ得る。
【0073】
一部の実施形態では、2次的圧縮は、デバイスに関して骨セグメントをまとめるために印加される圧縮力によって表されてもよい。一部の実施形態では、2次的圧縮は、デバイスに関して骨セグメントをまとめるために張力印加メカニズムに印加される引張力によって表されてもよい。一部の実施形態では、2次的圧縮は、2次的圧縮で骨セグメントがまとめられる距離などの距離によって記述され得る。一実施形態では、2次的圧縮は、2次的圧縮の方向に沿うデバイスの軸方向長さの減少によって表される。一実施形態では、2次的圧縮に関連する距離は、デバイスに印加される圧縮力または引張力の量に比例する。一実施形態では、セグメント化髄内構造は、2次的圧縮時に、実質的に1つのレベルまたは1つの距離を提供するように構成され得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造は、いろいろなレベルまたは範囲の2次的圧縮を提供するように構成され得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造は、2次的圧縮のレベル間の平滑で連続した遷移を提供し得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造は、2次的圧縮のレベル間の離散的遷移を提供し得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造は、ラチェット作用によって、2次的圧縮のレベル間の離散的遷移を提供し得る。
【0074】
一実施形態では、セグメント化髄内構造は、2次的圧縮を提供できない。種々の実施形態では、セグメント化髄内構造は、約1mm〜5mmの範囲の値を有する単一の2次的圧縮距離を提供するように構成され得る。種々の実施形態では、セグメント化髄内構造は、2次的圧縮の1mm、2mm、3mm、4mm、または5mmを提供するように構成され得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造は、2次的圧縮の約1mm〜5mmの範囲のいずれかを提供するように構成され得る。
【0075】
骨折が整復され、近位および遠位固定が所定場所で施された後の骨折部位の2次的圧縮は、外科医が骨折部位の完全な整復に到達できることを保証するのに役立つことを確認する調査が、セグメント化髄内構造の種々の実施形態に関して実施された。一実施形態では、2次的圧縮のさらなる利益は、2次的圧縮が、インプラントから一部の荷重を取去り、それが、インプラントの寿命を助けることになることである。
【0076】
セグメント
図41A〜78を参照して、全体が310で示されるセグメントを有するセグメント化髄内構造300のさらなる実施形態が開示される。一実施形態では、セグメント310は、セグメント12、108などのような本明細書で述べる種々の他のセグメントの種々の実施形態と同様のフィーチャを有し得る。種々の項目または部品は、本明細書で述べる他の実施形態と同じかまたは同様であり得るフィーチャを有する可能性がある。種々の実施形態では、セグメント310は、雄部嵌合セクション320および雌部嵌合セクション330を有する。種々の実施形態では、セグメント310は、セグメント310の長手方向軸を通って延在するチャネル340を有する。
【0077】
種々の実施形態では、セグメント310は、細長い部材350によって2次的圧縮を受け得る。種々の実施形態では、細長い部材350は、ワイヤ、ガイドワイヤ、プルワイヤ、プッシュワイヤ、ケーブル、ロッド、ねじ山付きロッド、または他の同様な構造であり得る。一実施形態では、細長い部材は、セグメント化髄内構造の長さに沿って延在する張力印加部材である。一実施形態では、細長い部材350は、セグメント310を通って延在する張力印加ロッド14である。一実施形態では、細長い部材350はケーブル116である。一実施形態では、細長い部材350は、全体が軸方向の、真っ直ぐな、真っ直ぐにされた、または湾曲した構成で、セグメント310を共に保持する手段を提供する。用語「真っ直ぐな(straight)」または「真っ直ぐにされた(straightened)」は、セグメントに関して使用されてもよいが、セグメントは、真っ直ぐな線に組立て体を整列させるように構成されてもよいが、同様にある実施形態では、全体構造に対して曲率または曲げを有する硬直した構成で「ロックする(lock)」ように構成されてもよいことが考えられる。セグメント310は、1つまたは複数の平面内であるいは1つまたは複数の軸の回りに曲がることを可能にするために、互いに対して伸延され得る。
【0078】
図41A〜41Cを参照して、一実施形態では、階段状セグメント310aは、2つ以上の階段状セグメント310aが一平面内で曲がることを可能にするために、軸方向に伸延されるかまたは離して引張られ得る。一実施形態では、階段状セグメント310aは、2つ以上の階段状セグメント310aが1つの軸の回りに曲がることを可能にするために、軸方向に伸延されるかまたは離して引張られ得る。図42A〜42Cを参照して、一実施形態では、一対の階段状セグメント310aは、互いに対して曲がる。図43A〜43Cを参照して、一実施形態では、一対の階段状セグメント310aは、真っ直ぐにされた構成で互いに対して軸方向に整列した状態にある。
【0079】
図44A〜44Eを参照して、一実施形態では、スナップセグメント310bは、少なくとも部分的に伸延されると、一平面内での曲げを可能にするように構成されている、平坦フィーチャ321bおよびテーパフィーチャ322bを有する雄部嵌合セクション320bならびに平坦フィーチャ331bおよびテーパフィーチャ332bを有する雌部嵌合セクション330bを有する。一実施形態では、テーパフィーチャ322bおよび332bは、隣接セグメント310bが共に圧縮されるときに、隣接セグメント310bの容易な係合を可能にする。スナップフィーチャ323bは、隣接スナップセグメント310bの組立ての容易さを提供する。スナップフィーチャ323bはまた、隣接スナップセグメント310bを共に保持するようにロックし得るため、組立て体が、伸延される、移動させられる、または引張力を受けるときに隣接スナップセグメント310bは離れない。一実施形態では、スナップセグメント310bは、2つ以上のスナップセグメント310bが一平面内で曲がることを可能にするために軸方向に伸延されるかまたは離して引張られ得る。一実施形態では、スナップセグメント310bは、2つ以上のスナップセグメント310bが1つの軸の回りに曲がることを可能にするために、軸方向に伸延されるかまたは離して引張られ得る。図45A〜45Eを参照して、一実施形態では、一対のスナップセグメント310bは、図45A〜45Bの側面図において互いに対して曲がるが、図45C〜45Dの正面図において真っ直ぐでかつ伸延されたままである。一実施形態では、セグメントは、1つの視点で伸延され、一方、別の視点で曲がっていてもよい。セグメントは互いに対して曲がるが、回転変位は、実質的に1つだけの平面内で起こってもよい。図46A〜46Eを参照して、一実施形態では、一対のスナップセグメント310bは、真っ直ぐにされた構成で互いに対して軸方向に整列した状態にある。一実施形態では、隣接スナップセグメント310bは、共に圧縮されると、スナップセグメント310bのより容易な係合を可能にする対応するテーパフィーチャ322bおよび332bを有する。スナップフィーチャ323bは、セグメント310bがより容易に組立てられることを可能にし、スナップセグメント310bを共に保持するため、スナップセグメント310bは、組立て体が伸延されるときに離れない。
【0080】
図47A〜47Cを参照して、一実施形態では、単方向セグメント310cは、雄部嵌合セクション320cと雌部嵌合セクション330cとチャネル340cとを有する。隣接単方向セグメント310cは、共に嵌合することができ、ピン361(ここでは示さず)が、単方向セグメント310cを共に保持するためにピン穴337内に留置される。一実施形態では、階段表面324cは、ピン361に対して摺動式にかつ/または回転式に移動可能であり、真っ直ぐにされた構成と曲げられた構成との間でシステムを作動させる動きを可能にしながら、ピン361が、セグメント310cを離さないようにすることを可能にする。種々の実施形態では、ピン361と階段表面324cとの間の相互作用は、互いに対するセグメントの軸方向の、曲げの、および/または回転の移動範囲を調整するかまたは決定するように構成され得る。
【0081】
図48A〜48Cを参照して、一実施形態では、単方向セグメント310dは、雄部嵌合セクション320dと雌部嵌合セクション330dとチャネル340dとを有する。一実施形態では、単方向セグメント310dは、単方向セグメント310cと同様であるが、より長い。一実施形態では、それぞれ、雄部と雌部の両方の嵌合セクション320dおよび330d上のわずかなテーパは、単方向セグメント310dが張力印加式の細長い部材350によって組立てられると、部品を共にしっかりロックした状態に維持し、単方向セグメント310d間の遊び(play)を大幅に低減する。隣接単方向セグメント310dは、共に嵌合することができ、単方向セグメント310dを共に保持するピン361(ここでは示さず)が、ピン穴337内に留置される。一実施形態では、階段表面324dは、ピンに対して摺動式にかつ/または回転式に移動可能であり、真っ直ぐにされた構成と曲げられた構成との間でシステムを作動させる動きを可能にしながら、ピンが、単方向セグメント310dを離さないようにさせることが可能になる。一実施形態では、階段表面324dは、曲げの平面に垂直な平面内に位置し、曲げるときに、組立てられた髄内構造を補強し、同様に、組立てられた髄内構造が曲げられるときの停止部として役立つ。これは、曲げられた髄内構造が、単方向セグメント310dが着座することなく、髄内管内に押し込まれることを可能にする。組立てられた髄内構造300dは、単方向セグメント310dを長手方向に離して引張り、次に、単方向セグメント310dを互いに対して曲げるかまたは回転させることによって曲げられる。一実施形態では、単方向セグメント310dは、主に一方向に曲げが起こるように設計される。図49A〜49Cを参照して、一実施形態では、一対の単方向セグメント310dが互いに対して曲げられる。図50A〜50Cを参照して、一実施形態では、一対の単方向セグメント310dは、真っ直ぐにされた構成で互いに対して軸方向に整列した状態にある。
【0082】
図51A〜51Cを参照して、一実施形態では、ねじ山付きセグメント310eは、雄部嵌合セクション320e、雄部ねじ山付きセクション325e、雌部嵌合セクション330e、雌部ねじ山付きセクション335e、関節チャンバ333e、およびチャネル340eを有する。隣接ねじ山付きセグメント310eは、第1のねじ山付きセグメント310eの雄部ねじ山付きセクション325eを第2のねじ山付きセグメント310eの雌部ねじ山付きセクション335e内にねじ込むことによって組立てられ得る。一実施形態では、第1のねじ山付きセグメント310eの雄部ねじ山付きセクション325eを第2のねじ山付きセグメント310eの雌部ねじ山付きセクション335eを通してねじ込んだ後、雄部ねじ山付きセクション325eおよび雄部嵌合セクション320eの一部分は、関節チャンバ333e内で移動し得る。種々の実施形態では、関節チャンバ333eは、1つ、2つ、3つ、または4つ以上の平面内での移動を可能にするサイズに作られ構成される。一実施形態では、関節チャンバ333eは、隣接する第1のセグメント310eと第2のセグメント310eとの間の回転を可能にするサイズに作られ構成される。一実施形態では、雄部ねじ山付きセクション325eおよび雌部ねじ山付きセクション335eは、最後の半分(1/2)から4分の1(1/4)回転に達すると、ねじ山付きセグメント310eを共に留めるのに役立つ少量の干渉部が雄部と雌部との間に存在するように設計される。隣接ねじ山付きセグメント310eは、この干渉部を無理やり通過させられると、雄部ねじ山付きセクション325eが、関節チャンバ333e内に落ちる。一実施形態では、関節チャンバ333eは、嵌合部分の雌部嵌合セクション330e内のアンダーカットエリアである。隣接ねじ山付きセグメント310eは、その後、軸方向に引張ることによって取外され得るのではなく、ねじって外し、再び干渉点を無理やり通過させられなければならない。このフィーチャは、隣接ねじ山付きセグメント310eが慎重に取外されない限り、隣接ねじ山付きセグメント310eを共に維持する。一実施形態では、雄部嵌合セクション320eと雌部嵌合セクション330eの両方にわずかなテーパが存在し、そのテーパは、隣接ねじ山付きセグメント310eが張力印加式の細長い部材350によって組立てられると、隣接ねじ山付きセグメント310eを共にしっかりロックした状態に維持し、隣接ねじ山付きセグメント310e間の遊びを減少させる、またはなくす。
【0083】
図52A〜52Cを参照して、一実施形態では、ねじ山付きセグメント310fは、雄部嵌合セクション320f、雄部ねじ山付きセクション325f、雌部嵌合セクション330f、雌部ねじ山付きセクション335f、関節チャンバ333f、およびチャネル340fを有し、ねじ山付きセグメント310eと同様であるが、隣接ねじ山付きセグメント310fが別の隣接ねじ山付きセグメント310fより一方向により大きく曲がることを可能にし、髄内構造300fのねじ山付きセグメント310fが曲げられるときの停止部としても役立ち得る雄部嵌合セクション320f上の階段表面324fも備える。これは、曲げられた髄内構造が、ねじ山付きセグメント310fが着座することなく、髄内管内に押し込まれることを可能にする。組立てられた髄内構造300fは、ねじ山付きセグメント310fを長手方向に離して引張り、次に、ねじ山付きセグメント310fを互いに対して曲げるかまたは回転させることによって曲げられる。一実施形態では、ねじ山付きセグメント310fは、主に一方向に曲げが起こるように設計される。図53A〜53Cを参照して、一実施形態では、一対のねじ山付きセグメント310fが互いに対して曲げられる。図54A〜54Cを参照して、一実施形態では、一対のねじ山付きセグメント310fは、真っ直ぐにされた構成で互いに対して軸方向に整列した状態にある。
【0084】
一実施形態では、セグメント化髄内構造300のスナップリングセグメント310gは、スナップリング323gによって隣接スナップリングセグメント310gに接続するように構成され得る。種々の実施形態では、スナップリング323gは、2つの隣接スナップリングセグメント310gとは別個でかつ移動可能なコンポーネントであり、2つの隣接スナップリングセグメント310g間のある範囲の相対移動を可能にする。一実施形態では、スナップリング323gは、両方の隣接スナップリングセグメント310gに対して移動可能である。図55A〜55Eのスナップリングセグメント310gは、スナップリング323g無しで示される。スナップリング323gの実施形態のいくつかの例証については、図56B、56D、57D、および57Dを参照されたい。
【0085】
一実施形態では、スナップリングセグメント310gは、遠位端326、近位端336、雄部嵌合セクション320g、雌部嵌合セクション330g、および、スナップリングセグメント310gの長手方向軸を通って延在する中心内腔またはチャネル340gを含む。図55A〜55Eの示す実施形態では、雄部嵌合セクション320gは遠位端326にあり、雌部嵌合セクション330gは近位端336にある。別の実施形態では、雄部嵌合セクション320gは近位端336に存在することができ、雌部嵌合セクション330gは遠位端326にある。雄部嵌合セクション320gの外部表面は、チャネル340gに沿って雌部嵌合セクション330gの内部表面にインタフェースするように構成される。
【0086】
一実施形態では、スナップリングセグメント310gは、少なくとも部分的に伸延されると、一平面内での曲げを可能にするように構成されている、平坦フィーチャ321gおよびテーパフィーチャ322gを有する雄部嵌合セクション320gならびに平坦フィーチャ331gおよびテーパフィーチャ332gを有する雌部嵌合セクション330gを有する。一実施形態では、スナップリングセグメント310gは、隣接スナップリングセグメント310g間の相対的な横移動を、平坦フィーチャ321g、331gに実質的に平行な単一平面または軸内でのセグメント310g間の相対移動に限定させるかまたは実質的に制限させるために、1つまたは複数の表面に沿って1つまたは複数の平坦フィーチャ321g、331gを有し得る。種々の実施形態では、圧縮された構成306における平坦フィーチャ321gに沿う最大回転変位角305(図56Bを参照)は、わずか約0°、0.5°、1°、2°、3°、または5°以下である。種々の実施形態では、伸延された構成308または曲げられた構成307における平坦フィーチャ321gに沿う最大回転変位角305は、わずか約0.5°、1°、5°、15°、または20°以下であり得る。
【0087】
一実施形態では、スナップリングセグメント310gは、真っ直ぐにされた、硬直した、または、軸方向に圧縮された構成にあるときに、隣接スナップリングセグメント310gを互いに対して着座させるのに役立つために、1つまたは複数の表面に沿ってテーパフィーチャ322g、332gを有し得る。種々の実施形態では、圧縮された構成306におけるテーパフィーチャ322gに沿う最大回転変位角305は、わずか約0°、0.5°、1°、2°、3°、または5°以下であり得る。
【0088】
一実施形態では、スナップリングセグメント310gは、隣接セグメントが、互いに対して少なくとも部分的に伸延される、かつ/または、曲げられるときに、1つだけの平面内でセグメント化髄内構造300の隣接セグメント間の曲げを可能にするように構成されている、中心内腔またはチャネル340gを画定する表面に沿う1つまたは複数の平坦フィーチャ321gおよび1つまたは複数のテーパフィーチャ322gを有し得る。種々の実施形態では、曲げられた構成307におけるテーパフィーチャ322gに沿う最大回転変位角305は、1°、3°、5°、10°、20°、30°、45°、または60°以下であり得る。
【0089】
一実施形態では、対応するテーパフィーチャ322g、332gは、隣接スナップリングセグメント310gが共に圧縮されるときに、隣接スナップリングセグメント310gのより容易な係合を可能にする。一実施形態では、雄部嵌合セクション320gは、雌部嵌合セクション330g上の1つまたは複数のテーパフィーチャ332gにインタフェースするように構成された1つまたは複数のテーパフィーチャ322gを含む。
【0090】
種々の実施形態では、セグメント310は、チャンバ340および外側表面に沿って種々のフィーチャを有し得る。種々の実施形態では、表面は、面取りした面、半径、または他の遷移構造を有してもよい。図55Bに示す一実施形態で示すように、チャンバ340gの近位端336で始まって、スナップリングセグメント310gの雌部嵌合セクション330gは、近位チャンバエッジ360および近位チャンバ表面362を有する。一部の実施形態では、近位チャンバ表面362は、近位方向に内径が増加する円錐台チャンバを提供するために、実質的に直線状でかつ長手方向軸から傾斜し得る。
【0091】
一実施形態では、第1の関節チャンバ333gは、近位横停止部または表面364、第1の関節壁表面366、および遠位表面368を有する。オプションの第2の関節チャンバ334gは、近位停止部または表面372、第2の関節壁表面374、および遠位停止部または表面376を有する。関節チャンバ333gおよび334g上の停止部表面は、長手方向軸を横切る平面上に存在する環状棚または横表面の形態であってよい。
【0092】
チャンバ340g表面は、雌部嵌合セクション330gから、スナップリングセグメント310gの遠位端326に向かって延在する内腔表面378を有する雄部嵌合セクション320g内に延在し続ける。一実施形態では、雄部嵌合セクション320gの外部は、遠位端表面380、遠位リップ壁382、遠位スナップリング関節表面384、スナップリング関節壁表面386、近位スナップリング関節表面388、階段表面324g、近位階段表面エッジ392、遠位雄部外部表面390、および遠位雄部外部表面エッジ394を有する。種々の実施形態では、遠位雄部外部表面390は、長手方向軸に対して傾斜し、かつ、遠位方向に横寸法が減少する、長手方向軸またはテーパフィーチャ322gに平行な直線状または平坦フィーチャ321gであり得る。
【0093】
図56A〜56Eを参照して、一実施形態では、曲げられた構成307の一対のスナップリングセグメント310gは、図56A〜56Bの側面図では互いに対して回転するが、図56C〜56Dの正面図では実質的に軸方向に整列したままである。図57A〜57Eを参照して、一実施形態では、一対のスナップリングセグメント310gは、圧縮された構成306において互いに対して軸方向に整列した状態にある。一実施形態では、スナップリング323gは、スナップリングセグメント310gが容易に共に組立てられることを可能にし、スナップリングセグメント310gを共に保持するため、組立て体が伸延されたときにスナップリングセグメント310gは離れない。
【0094】
図58A〜58Dは、種々の構成のセグメント310の実施形態を示す。図58Aは、取外されている一対のセグメント310の実施形態を示す。図58Bは、組立てられているが伸延された構成308にある一対のセグメント310の実施形態を示す。図58Cは、曲げられた構成307にある一対のセグメント310の実施形態を示す。図58Bは、圧縮された構成306にある一対のセグメント310の実施形態を示す。一実施形態では、スナップリング323gは、第1のスナップリングセグメント310gの雄部嵌合セクション320gのスナップリング関節壁表面386上に配設される。第1のスナップリングセグメント310gは、第2のスナップリングセグメント310g内に押し込まれるかまたは進められることが可能であり、スナップリング323gを半径方向に短縮した構成に偏位させ、スナップリング323gは、パチンと跳ね返って、第1の関節チャンバ333gまたは第2の関節チャンバ334gの内部で半径方向に拡張した構成になる。一実施形態では、スナップリング323gは、隣接セグメント310gが互いから外れないように隣接セグメント310gを共に永久的に接続する。
【0095】
一実施形態では、スナップリング323g(図56A〜58Dを参照)は、隣接スナップリングセグメント310gの組立ての容易さを提供する。スナップリング323gはまた、隣接スナップリングセグメント310gを共に保持するようにロックし得るため、セグメント化髄内構造300が、伸延される、移動させられる、または引張力を受けるときに隣接スナップリングセグメント310gは離れない。一実施形態では、スナップリングセグメント310gは、2つ以上のスナップリングセグメント310gが一平面内で曲がることを可能にするために軸方向に伸延されるかまたは離して引張られ得る。一実施形態では、スナップリングセグメント310gは、2つ以上のスナップセグメント310gが1つの軸の回りに曲がることを可能にするために、軸方向に伸延されるかまたは離して引張られ得る。
【0096】
一実施形態では、スナップリング323gは、スナップリング323gをある場所(location)にパチンと嵌めるために、スナップリング323gのある範囲の曲げか、屈曲か、または一時的な変形を可能にするように構成された開口セクションを有する、ステンレス鋼、ニチノール、チタン、チタン合金、または他の材料などの、環状または弓状長さの弾性材料である。一実施形態では、スナップリング323gは、C形状リングであり、隣接スナップリングセグメント310gを共に永久的に接合するために、隣接スナップリングセグメント310g間に締りばめを生成するのに役立つ。種々の実施形態では、スナップリング323gは、接合されるスナップリングセグメント310gのサイズに応じて比例したサイズに作られる。一実施形態では、スナップリング323gは、その場所からのスナップリング323gの抜去を補助するフィーチャを有する。一実施形態では、スナップリング323gは、少なくとも遠位スナップリング関節表面384と近位スナップリング関節表面388との間でスナップリング関節壁表面386に沿って回転可能でかつ軸方向に摺動可能であるように配設される。一実施形態では、スナップリング323gは、1または複数の関節チャンバ333g、334g内の1または複数の表面に当たって移動を停止させるかまたは制限するように構成される。一実施形態では、スナップリング323gは、隣接スナップリングセグメント310g間の相対的移動を制限しながら、隣接スナップリングセグメント310gを接続するために、表面に当たって停止するように構成され得る。たとえば、種々の実施形態では、スナップリング323gは、図56B、56D、および58Bに示すように、隣接スナップリングセグメント323gが互いから外れることを防止するために、第1の関節チャンバ333gの近位表面364および遠位スナップリング表面384に当たって停止するように構成される。
【0097】
一実施形態では、スナップリング323gは、隣接スナップリングセグメント323gの圧縮を制限するために、第1の関節チャンバ333gの遠位表面368および近位スナップリング表面388に当たって停止するように構成される。一実施形態では、雄部嵌合セクション320gの遠位端表面380は、隣接スナップリングセグメント323gの圧縮を制限するために、第2の関節チャンバ334gの遠位表面376に接触する。
【0098】
一実施形態では、階段表面324gは、遠位チャンバ表面362および遠位チャンバエッジ360に対して摺動式にかつ/または回転式に移動可能である。たとえば、2つの隣接セグメント310を有する実施形態では、近位端セグメントおよび遠位セグメントが存在する。圧縮された構成の一実施形態では、近位端セグメントの遠位雄部外部表面エッジ394は、遠位セグメントの遠位チャンバエッジ360の近くにあるかまたは遠位チャンバエッジ360に相補的に接触している。圧縮された構成と曲げられた構成との間で近位端セグメントと遠位セグメントを関節接合させるとき(図57Bおよび56Bをそれぞれ参照)、近位端セグメントの雄部嵌合セクション320gの遠位リップ壁382は、遠位セグメントに対して、第2の関節チャンバ334gを通って近位方向に移動する。近位端セグメントの雄部嵌合セクション320gの遠位リップ壁382は、近位方向に第2の関節チャンバ334gを通って、第1の関節チャンバ333g内に移動し得る。近位端セグメントが遠位セグメントから離れるにつれて、雄部および雌部嵌合セクション320gおよび330g内の平坦フィーチャ321gに平行な平面内で近位端セグメントが実質的に回転するかまたは曲がることを可能にするために、テーパ付きフィーチャ322gは、開き幅広になる。曲げられた構成306の一実施形態では、近位端セグメントの近位階段表面エッジ392は、遠位セグメントの遠位チャンバエッジ360の近くにあるかまたは遠位チャンバエッジ360に接触している。
【0099】
種々の実施形態では、隣接セグメント310の内部表面および/または外部表面上のフィーチャ間の相互作用は、それぞれに対するセグメント310の軸方向伸延移動範囲および/または回転曲げ移動範囲を調整するかまたは決定するように構成され得る。たとえば、種々の非制限的な実施形態では、軸方向変位長304および/または回転変位角305は、スナップリング323gを変更すること、スナップリングセグメント310g上の近位階段表面エッジ392と遠位雄部外部表面エッジ394との間の距離を変更すること、スナップリングセグメント310g上の近位スナップリング表面388と遠位スナップリング表面384との間の距離を変更すること、または、第1の関節チャンバ333gの高さ(近位表面364から遠位表面368までの距離)を変更することなど、部品またはフィーチャのテーパ、半径、寸法を変更することによって変えられ得る。
【0100】
図58B〜58Dを参照して、セグメント化髄内構造300インプラントの動作が最もよく示される。図58Bでは、第1の近位端セグメント310gは、第2の遠位セグメント310gと連動し、軸方向牽引力下に置かれる。近位端セグメント310gの近位移動によって、表面384は、スナップリング323gを、第1の関節チャンバ333g内の近位移動限界まで進める。その地点で、2つのセグメントの相対的なさらなる軸方向伸延は、停止表面364によって制限される。この伸延された構成308では、2つのセグメント310は、互いに対して傾斜してもよく、以下で説明されるように、曲線の周りへの埋め込みおよび抜去を容易にするなどのために、組立てられたインプラントが湾曲した構成307に曲げられることを可能にする。
【0101】
一実施形態では、埋め込み中、インプラントは、曲線の周りに進められるため、軸方向圧縮下に置かれ得る必要がある。これは、図58Cで見てわかるように、インプラントの軸方向短縮無しで軸方向圧縮を可能にし、同時に、インプラントが曲線を保持することを可能にさせながら軸方向圧縮を可能にするために、遠位に向く近位階段表面エッジ392が近位に向く近位チャンバエッジ360に係合した様態で許容される。
【0102】
インプラントが髄内管のほぼ直線状構成に達すると、2つのセグメント310間の角度が減少するため、遠位に向く近位階段表面エッジ392は、近位に向く近位チャンバエッジ360から横に外れる。これは、図58Dに示すように、展開ツール上で遠位に押すことなどによって、近位端セグメント310gが、さらなる軸方向圧縮下で軸方向にさらに進み、遠位セグメント310gに入ることを可能にする。図58Dを見てわかるように、2つのセグメント310の相補的内部表面は、軸方向に圧縮された構築物を付勢して、直線状または実質的に直線状の所定の構成にする。
【0103】
こうして、インプラントは、図58Bに示すように、軸方向張力下にあるときに第1の長さを有する。インプラントは、図58Cに示すように非直線状構成にある間に、軸方向圧縮力を印加されると第2の長さに短縮され得る。インプラントは、図58Dに示すように、実質的に直線状構成にある間に軸方向圧縮力を印加することによって第3の長さにさらに軸方向に短縮され得る。好ましくは、その後、インプラントは、本明細書の他の所で説明されるように、締付け用の細長い部材350に軸方向張力を印加することなどによって図58Dの軸方向に圧縮されかつ直線状の構成にロックされる。
【0104】
抜去が所望されると、以下でさらに詳細に説明されるように、近位端セグメント310に対する近位牽引力が印加されてもよい。近位端セグメント310は、生じた可能性がある骨の内部成長を振り放すと、図58Bに示すように、近位移動限界まで近位に進むことになる。これは、近位端セグメント310に対するさらなる近位牽引力が、インプラント300の長さに沿って遠位方向に次のセグメント310に伝えられることを可能にする。こうして、中心内腔またはチャネル340を通して延在する張力印加用の細長い部材350に頼ることに加えて、または、その代わりに、近位の抜去力が、インプラント300の長さに沿ってセグメント310からセグメント310へ直接伝達され得る。
【0105】
一実施形態では、セグメント化髄内構造300は、セグメント構築物303を備える。セグメント構築物303は、遠位端セグメント400および近位端セグメント500を含む2つ以上のセグメント310を備える。種々の実施形態では、セグメント310はまた、1つまたは複数の遷移セグメント314および/または遠位端セグメント400と近位端セグメント500との間に配設された一様セグメント316を備え得る。
【0106】
一実施形態では、遷移セグメント314は、いろいろな外側の公称径または幅寸法を有し、異なる外側の公称径または幅寸法を有するセグメント310間の遷移を提供するように構成される。複数の遷移セグメント314は、増分遷移ステップで公称寸法にわたって遷移するために使用されてもよい。たとえば、図59A〜59Hの示す実施形態では、2つの遷移セグメント314が、近位端セグメント500から一様セグメント316まで、公称幅または径寸法から遷移するために使用される。種々の実施形態では、遷移セグメント314の異なる組合せが、複数の公称のセグメント310の寸法間で遷移するために使用され得る。一実施形態では、公称寸法の変化は、平滑テーパの場合のように徐々であり得る。一実施形態では、1つまたは複数の遷移セグメント314は、遠位にテーパが付き、セグメント構築物303の外径を徐々に減少させるのに役立つ。たとえば、一実施形態では、セグメント構築物303の本体を、近位端セグメント500の一実施形態の11mm径から、一様セグメント316の一実施形態の8.0mmの公称径まで下方に遷移させるために、3つの遷移セグメント314が使用され得る。遷移セグメント314は、11〜10mmの遷移セグメント314、10〜9mm、および9〜8mmの遷移セグメント314を含み得る。
【0107】
一実施形態では、一様セグメント316は、一様の外側の公称径または幅寸法を有する。一実施形態では、一様セグメント316は一定径を有する。一実施形態では、一様セグメント316は、真っ直ぐなセグメントである。一実施形態では、一様セグメント316は、湾曲したセグメントである。種々の実施形態では、遠位端セグメント400および近位端セグメント500は、隣接セグメント310の嵌合構造に相当する雄部嵌合セクション320または雌部嵌合セクション330を持って構成される。種々の実施形態では、近位端セグメント500および/または遠位端セグメント400は、外側の幅寸法または公称の径の遷移を有し得る。一実施形態では、遠位端セグメント400は、遠位にテーパが付く。
【0108】
セグメント構築物303は、骨の治療のために比較的安定したアンカーまたは固定フィーチャを提供するために、髄内管内の穴を通して挿入または取出すための比較的屈曲性があり曲げられた構成307と、比較的硬直した、すなわち、屈曲性がない圧縮された構成306との間で変更可能であるように構成される。図59A〜59Hは、圧縮された構成306のセグメント化髄内構造300の実施形態の種々の図を示す。図59Gは、セグメント310のチャネル340を通して髄内構造300の近位端301と遠位端302との間に延在する細長い部材350を有するセグメント化髄内構造300の略斜視部分分解図である。
【0109】
図60は、種々の長さ、径、材料を有する種々の曲げられた構成307のセグメント化髄内構造300および遠位固定構造の種々の実施形態を有する遠位端セグメント400の種々の実施形態を示す。近位端セグメント500および遠位端セグメント400内の近位および遠位固定構造のいくつかの実施形態が、1つの固定実施形態を示してもよいが、開示される固定構造の任意の固定構造は、セグメント化髄内構造300の任意の実施形態の近位、遠位、および/または中間部分上の他のタイプのまたは同じタイプの固定構造と混ぜ合わされ得る、または、それと組み合わせて使用され得る。図61〜63は、遠位固定構造の種々の実施形態を有するセグメント化髄内構造300の遠位端セグメント400の種々の実施形態を示す。
【0110】
図61は、髄内構造のクロスねじ遠位固定構造セグメント410の一実施形態を示し、クロスねじ遠位固定構造セグメント410は、インプラントの遠位端を骨内に固定し留めるために、骨を通りかつ種々の角度で1つまたは複数のクロス穴に入るように1つまたは複数の骨ねじ113を使用することによって遠位端を骨内に留めるときに、外科医が使用するための1つまたは複数のプリフォームされたまたは事前穿孔されたクロススルーボア112を有する。種々の実施形態では、骨ねじ113は、ロッキングボルト54および/またはロッキングボルト60と同じかまたは同様である。一実施形態では、骨ねじ113はロッキングねじである。一実施形態では、骨ねじ113はセルフタッピングねじである。一実施形態では、骨ねじ113は、ねじを駆動する内部六角形インタフェースを使用する。種々の実施形態では、骨ねじ113は、主要な径および長さならびに特定の用途のために構成されたねじ込みインタフェースを有し得る。種々の実施形態では、骨ねじ113は、4mm、5mm、6mm、または他の径の主要な径を有する。種々の実施形態では、骨ねじ113は、約16〜120mmの範囲の長さを有する。一実施形態では、少なくとも1つの骨ねじ113は、遠位端セグメント400の少なくとも1つのスルーボア112内で使用される。一実施形態では、少なくとも1つの骨ねじ113は、近位端セグメント500の少なくとも1つのスルーボア112内で使用される。種々の実施形態では、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ以上のスルーボア112が、任意のセグメント310内に設けられる。一実施形態では、スルーボア112は、セグメント310内のトンネルである。一実施形態では、スルーボア112は、マルチ導管経路を形成するために、別のスルーボア112と融合してもよい。異なるスルーボア112が、デバイスを骨内に固定するときに使用されてもよく、または任意選択として、オプションとして設けられてもよい。
【0111】
図62は、強固で中実のポリマー先端を含む、髄内構造300のポリマー遠位固定セグメント412の一実施形態を示す。一実施形態では、ポリマーは、埋め込み可能等級のポリエーテルエーテルケトン(PEEK)または他の同様な材料である。ポリマー遠位固定構造セグメント412の1つの利点は、骨とインプラントとの間のクロスねじ固定を提供するために、外科医が、ポリマー遠位固定セグメント412を任意の角度または方向で貫通し得ることである。一実施形態では、1つまたは複数の骨ねじ113は、皮質骨の一方の側からポリマー遠位固定セグメント412を通って皮質骨の他方の側に、構造を提供するために使用される。たとえば、図39Bおよび40Bを参照されたい。一実施形態では、ポリマー遠位固定セグメント412は、ピン413によって髄内構造300に固定される。一実施形態では、ポリマー遠位固定セグメント412は、固定プロセスのx線不透過性監視のためにポリマー遠位固定セグメント412内に留置された1つまたは複数のマーカを有する。一実施形態では、マーカ414は、ポリマー遠位固定セグメント412の遠位端の近くにある。一実施形態では、マーカは、x線透視などの監視デバイス下での可視化のためにリングまたは他の構造または形状であり得る。
【0112】
図63に関して、髄内構造の半径方向拡張可能遠位固定セグメント415の一実施形態は、「ヒンジ付きフィンガー(hinged finger)」と呼ばれ得る。一実施形態では、半径方向拡張可能遠位固定セグメント415は、上述した半径方向拡張可能遠位端セグメント114の実施形態と同じかまたは同様なフィーチャを有する。一実施形態では、半径方向拡張可能遠位固定セグメント415は、細長い部材350の端部のボール(またはアクチュエータ417)が髄内構造を通して近位に引張上げられると花のように開き得る2つ以上の硬直した部材416(ヒンジ付きフィンガーとも呼ばれる)を備える。一実施形態は、3つ以上の硬直性部材416を含む。一実施形態では、硬直性部材416は曲がらない。一実施形態は、金属硬直性部材416を有する。一実施形態は、1つまたは複数のヒンジ付きフィンガー部材416は、骨に対する固定を改善するように構成された表面テクスチャを有する。一実施形態は、表面テクスチャは溝である。一実施形態は、ボール417は、細長い部材350の遠位端に取り付けられる。細長い部材350が、セグメント化髄内構造300の近位端301の方に近位に引張られると、ヒンジ付きフィンガー416が、髄内管内または髄内管の周りで十分に安定した骨上に着座するまで、ボールが近位に移動する。一実施形態では、細長い部材350が、屈曲性があるため、ボール417は、髄内デバイスの中心長手方向軸からずれることが可能であり、髄内管内の不規則な骨幾何形状によらず、十分な数のヒンジ付きフィンガー416が適切に固定されるまで、ボール417が、種々のヒンジ付きフィンガー416を作動させる圧力を印加することが可能になる。ボール417および細長い部材350のこの自己センタリング態様は、本実施形態の別の利点である。
【0113】
一実施形態では、遠位端セグメント400は、近位端401および遠位端402を有する。一実施形態では、遠位端セグメント400は、隣接する近位端セグメント310に取り付けられるように構成された雄または雌端部分を有する。一実施形態では、遠位端セグメント400の近位端401は、セグメント310内の雌部嵌合セクション330の任意の実施形態と同様の雌部嵌合セクション430を有する。一実施形態では、遠位端セグメント400は、遠位端セグメント400を通って長手方向に延在するチャネル440を有する。一実施形態では、チャネル440は、セグメント310内のチャネル340と同様である。一実施形態では、チャネル440は、1つまたは複数のセグメント310内のチャネル340および細長い部材350に整列し、それと共に働くように構成される。一実施形態では、遠位端セグメント400は、張力印加ロッド14、ねじ山付きロッド、または細長い部材350などの細長いメカニズムを遠位に固定するように構成される。
【0114】
一実施形態では、細長い部材350は屈曲性がある。一実施形態では、細長い部材350は編んだケーブル352である。一実施形態では、細長い部材350は金属ケーブルである。一実施形態では、細長い部材350は編んだチタンケーブルである。一実施形態では、細長い部材350は、セグメント化髄内構造300を、骨42の髄内管内に留置するためのポストリーミングガイドとして役立つ。一実施形態では、細長い部材350は、皮質骨内の入口点を通って髄内管40内に挿入され、骨42内の骨折部位44を遠位に通過する。
【0115】
一実施形態では、細長い部材350は、細長い部材350の遠位端にフェルール356を備える。一実施形態では、フェルール356は、編んだケーブル352の遠位端に取り付けられる。一実施形態では、フェルール356は、編んだケーブル352の遠位端でクリンピングされる。一実施形態では、フェルール356は、編んだケーブル352の遠位端で溶接される。一実施形態では、フェルール356は、編んだケーブル352の遠位端でクリンピングされ溶接される。一実施形態では、フェルール356は、細長い部材350の端部で停止部として役立つ。一実施形態では、フェルール356はチタン合金である。
【0116】
一実施形態では、細長い部材350は、チューブ354の内腔内に少なくとも部分的に配設された編んだケーブル352を備える。図65および65Aを参照されたい。一実施形態では、チューブ354は屈曲性がある。一実施形態では、チューブ354はニチノールチューブである。一実施形態では、チューブ354は、0.085インチの外径、0.065インチの内径、および0.010インチの壁厚を有する。一実施形態では、チューブ354は、骨折部位44にわたって、細長い部材350上をたどってセグメント化髄内構造300を挿入することを容易にするために、細長い部材350を補剛する。一実施形態では、骨折部位44における細長い部材350の曲げが起こる場合、ニチノールの超弾性特性が、細長い部材350の永久的な変形を防止するかまたは最小にし得る。一実施形態では、セグメント化髄内構造300が完全に圧縮されると、チューブ354は、細長い部材350の遠位端から近位端セグメント500の直下まで延びる。
【0117】
一実施形態では、細長い部材350は、比較的硬直した構築物を形成するために、インプラントセグメント310を共に圧縮するために張力印加される。一実施形態では、セグメント化髄内構造300の適切な留置は、細長い部材350に張力印加する前に、x線透視によって確認され得る。一実施形態では、細長い部材350は、手動で張力印加される。一実施形態では、細長い部材350は、セグメント化髄内構造300に対して細長い部材350を近位に引張ることによって手動で張力印加される。一実施形態では、細長い部材350は、ケーブルテンショナ組立て体200によって張力印加されるか、または、さらに張力印加される。一実施形態では、完全に張力印加されると、細長い部材350は、近位端セグメント500内でコレットねじ280によって所定場所にロックされる。一実施形態では、端部キャップ290が留置され、その後、細長い部材350が、端部キャップ290の上部と同一平面で切断される。一実施形態では、細長い部材350が完全に張力印加され、セグメント化髄内構造300が硬直状態になると、チューブ354は、セグメント化髄内構造300によって閉囲され、もはや荷重がかからない。種々の実施形態では、遠位端セグメント400は、遠位端セグメントの実施形態のうちの任意の実施形態であり得る。図64に示す一実施形態では、遠位端セグメント400は、クロスねじ遠位固定セグメント410であり得る。
【0118】
一実施形態では、近位端セグメント500は、近位端501および遠位端502を有し、近位端501と遠位端502との間にチャネル540が延在する。図66〜68は、近位端セグメント500の一実施形態を示す。一実施形態では、近位端セグメント500は、近位端501の近くに近位セクション510を有する。一実施形態では、近位端セグメント500は、遠位端502の近くに遠位セクション520を有する。一実施形態では、近位端セグメント500は、近位端501と遠位端502との間にスルーボアセクション530を有する。一実施形態では、遠位セクション520は、隣接する遠位セグメント310に取り付けるように構成された雄または雌端部分を有する。一実施形態では、近位端セグメント500の遠位端502は、セグメント310内の雄部嵌合セクション320の任意の実施形態と同様の遠位セクション520を有する。種々の実施形態では、近位端セグメント500は、上述した近位端セグメント110と同様のフィーチャを有する。
【0119】
一実施形態では、近位端セグメント500は、その遠位端が髄内管40内にある間に、その近位端501が、骨折部位44に近位の皮質骨に達するように、わずかに湾曲する。一実施形態では、スルーボアセクション530は、1つ、2つ、3つ、または4つの骨ねじ113を、セグメント化髄内構造300の近位端301に留置することを可能にするために、4つのスルーホールまたはスルーボア112を有する。一実施形態では、スルーボア112のうちの2つは、右から留置される骨ねじ113用に配向し、スルーボア112のうちの2つは、左から留置される骨ねじ113用に配向される。
【0120】
一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、近位セクション510内に永久的に固定される。一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、挿入後、所定場所で溶接され得る、ピン穴511内のピン(図示せず)によって、近位セクション510内に永久的に固定される。一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、溶接によって、近位セクション510内に永久的に固定される。一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、2つのコンポーネント間の締りばめによって、近位セクション510内に永久的に固定される。一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、近位セクション510と一体であるか、または、単一である。
【0121】
一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、ケーブルテンショナ組立て体200にインタフェースするように構成される。一実施形態では、インタフェース512は、ケーブルコレットアンカー272とケーブルテンショナ組立て体200との間のインタフェーシングまたは接続を容易にするためにノッチまたは他のフィーチャを提供する。一実施形態では、ケーブルテンショナ組立て体200は、デバイス埋め込みなどの最中に、セグメント化髄内構造300に屈曲性を持たせないために、細長い部材350を締付けるかまたは細長い部材350の張力を増加させるために使用される。一実施形態では、ケーブルテンショナ組立て体200は、デバイス取出しなどの最中に、セグメント化髄内構造300により屈曲性を持たせるために、細長い部材350を緩めるかまたは細長い部材350の張力を減少させるために使用される。
【0122】
一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、コレクトねじ280に嵌合するためにねじ山を付けられ、チャネル281は、複数の屈曲性フィンガー284によって細長い部材350を把持するように構成される。一実施形態では、ケーブルコレットアンカー272は、遠位に回すことによってコレットねじ280が締付けられるにつれて、細長い部材350の周りに複数の屈曲性フィンガー284を近づくようにさせる1つまたは複数のテーパ付き壁276を有する。一実施形態では、屈曲性フィンガー284の外側表面は、遠位にテーパが付けられている。一実施形態では、屈曲性フィンガー284の外側表面は実質的に円柱である。種々の実施形態では、コレットねじ280は、3つ、4つ、5つ、または6つ以上の屈曲性フィンガー284を有し得る。図69において示すコレットねじ280は、3つの屈曲性フィンガー284を有する。一実施形態では、コレットドライバ250のドライバ軸252は、ケーブルコレットねじインタフェース283にインタフェースすることによって、ケーブルコレットねじ280を締付けるかまたは緩めるために使用され得る。一実施形態では、ケーブルコレットねじインタフェース283は、形作られた内壁286を有する。種々の実施形態では、形作られた内壁286は、六角形形状かまたは他の突起を持つ(keyed)タイプの形状である。一実施形態では、ケーブルコレットねじインタフェース283は、形作られた外壁を有する。一実施形態では、形作られた外壁は、ナットなどの六角形形状である。
【0123】
一実施形態では、端部キャップ290は、デバイス入口点にわたる骨形成を防止するのに役立つ。種々の実施形態では、端部キャップ290は、近位端セグメント500の遠位端501に取り付けるように構成され得る。種々の実施形態では、端部キャップ290は、外科医が、端部キャップ290の端を皮質周縁部の直下になるように配置することを可能にするために、種々の長さで提供され得る。種々の実施形態では、端部キャップ290は、+0mm、+5mm、+10mm、+15mm、または+20mmのさらなる長さを有し得る。一実施形態では、端部キャップ290は、近位端セグメント500上の内部ねじ山に嵌合する外部ねじ山を有する。一実施形態では、端部キャップ290は、近位端セグメント500上の外部ねじ山に嵌合する内部ねじ山を有する。一実施形態では、端部キャップ290は、近位端セグメント500との可逆的なスナップフィット接続を有する。一実施形態では、端部キャップ290が所定場所に置かれると、細長い部材350は、端部キャップ290の近位表面と同一平面で切断される。
【0124】
セグメント化髄内構造を製造する、組立てる、または設置する手技
種々の実施形態では、セグメント化髄内構造を設置するステップは、オプションのステップおよびシーケンスに取入れられるかまたは外され得るステップを含んでもよい。ステップの異なる組合せが、使用されるセグメント化髄内構造、患者の解剖学的構造、提供される治療、および/または医師の選好に応じて使用されてもよい。先に述べたように、図14〜22は、セグメント化髄内釘の実施形態を、長骨の髄内管内に設置する手技の種々の実施形態を概略的に示す。手技の以下の実施形態は、単独で、図14〜22に関して述べられ、本明細書の他の所で述べられる手技の実施形態と連携してまたは組み合わせて使用され得る。図70〜78は、セグメント化髄内釘の実施形態を、長骨の髄内管内に設置する手技の種々の実施形態を概略的に示す。
【0125】
一実施形態では、セグメント化髄内構造300を埋め込む技法は、以下の一般的なステップの任意のステップを含むことができ、一般的なステップとは、組織内の導管を、選択されたセグメント化髄内構造300の径より大きな径にリーミングするステップ、細長い部材350を調製された導管内に挿入するステップ、選択されたセグメント化髄内構造300を細長い部材350上に載せるステップ、セグメント310を共に圧縮するために、細長い部材350を引張るステップ、近位端および遠位端ロッキングねじ113を留置するステップ、ケーブルテンショナ組立て体200によって細長い部材350に張力印加するステップ、近位端セグメント500内でケーブルコレットねじ280を締付けることによって細長い部材350をロックするステップ、セグメント化髄内構造300の近位端上に端部キャップ290をねじ込むステップ、または、ケーブルカッター器具によって、端部キャップ290と同一平面で細長い部材350を切断するステップなどである。一実施形態では、セグメント化髄内構造を埋め込む技法は、組織内の導管を、選択されたセグメント化髄内構造300の径より少なくとも1.0mm大きな径にリーミングすることを含む。
【0126】
セグメント化髄内構造300を埋め込む技法の種々の実施形態では、種々の器具が使用され得る。使用され得るオプションの器具の一部の非制限的な例は、ガイドワイヤ、球状先端ガイドワイヤ、ケリークランプ、交換チューブ、ドリルビット、ケーブルテンショナ、リーマ、屈曲性リーマセット、組織プロテクタ、ガイドワイヤTハンドル、栓子、インプラント長ゲージ、近位ねじガイド、ドリルスリーブ、ブローチトライアル、湾曲ブローチトライアル、ねじ回し、カニューレ化されたねじ回し、スラップハンマ、バックスラッパ、およびケーブルカッターを含む。
【0127】
一実施形態では、術前計画は、骨42内の髄内管40の径および/または長さを測定することを含む。一実施形態では、x線撮影用導管ルーラが、骨42内の髄内管40の径および/または長さを測定するために使用され得る。
【0128】
図70は、セグメント化髄内構造300の埋め込みまたは抜去のための、アクセス部位に対する手法の一実施形態を示す。示す実施形態では、骨42は、上腕骨であるが、手法は、任意の長骨に関して用いることができ、骨42の遠位端および近位端で行われ得る。一実施形態では、患者は、仰臥位でかつ半横臥位置で(たとえば、従来の「ビーチチェア(beach chair)」位置で、または、30〜40°胸を「突き出した(bumped)」状態で傾いて)寝かされる。外科医は、腋窩神経を回避するように注意を払いながら、三角筋線維を長手方向に裂き(split)得る。一実施形態では、アクセス穴46は、アクセス部位に作られる。外科医は、大結節の下で、棘上筋の付着部の直ぐ遠位に入口穴またはアクセス穴46を作り得る。
【0129】
図71に示す一実施形態では、外科医は、回旋筋腱板付着部(rotator cuff insertion)の少なくとも1cm遠位に、骨表面に約45°の角度で骨42内にブローチ604の先端を挿入し得る。一実施形態では、ブローチ604の切断表面の幾何形状は、骨内の適切なサイズに作られた近位開口を保証するために、セグメント化髄内構造300の近位幾何形状に一致する。一実施形態では、11mm径のアクセス穴46が使用される。任意選択で、ガイドワイヤおよび/または円錐リーマが、ブローチ604の挿入前にアクセス穴46を開けるために使用され得る。外科医は、髄管40内にブローチ604を進める。
【0130】
図72に示す一実施形態では、外科医は、ガイドワイヤ606を髄内管40内に進め、骨折44を手動で整復し、その後、ガイドワイヤ先端を、骨折部位44を通過して進め得る。一実施形態では、ガイドワイヤ606は2mm外径を有する。一実施形態では、ガイドワイヤ606は、遠位端に球状先端を含む。一実施形態では、外科医は、必要に応じて、x線透視を使用してガイドワイヤ606の位置を確認し得る。一実施形態では、外科医は、ガイドワイヤ606の球状先端を髄内管40の遠位端にセンタリングする。
【0131】
図73に示す一実施形態では、外科医は、適切なインプラント長を測定し得る。適切な位置でのガイドワイヤ606の遠位ボール先端による骨折整復を維持しながら、外科医は、アクセス穴46の近くの皮質入口点にできる限り近い地点にケリークランプを留置し得る。外科医は、ガイドワイヤ606を骨42から約1cm近位に引抜き、デバイス長ゲージを使用して、露出したガイドワイヤ606(参照数字608の矢印で示す)を測定することによって、セグメント化髄内構造300長を推定し得る。外科医は、その長さを記録するかまたは適切なセグメント化髄内構造300を選択し、ガイドワイヤ606を髄内管40内に戻るように挿入し、ケリークランプを抜去する。
【0132】
図74に示す一実施形態では、外科医は、髄内管40をリーミングし得る。種々の実施形態では、1つまたは複数のリーマ608が使用され得る。一実施形態では、一例では6mmの屈曲性リーマ608などの径が小さな屈曲性リーマ608で始めて、外科医は、リーマ608をガイドワイヤ606上に載せ、骨折整復を維持しながら、リーマ608を導管内に進めることによって髄管をリーミングし得る。一実施形態では、ガイドワイヤ606は必要とされない。一実施形態では、外科医は、リーミング中の軟部組織損傷を防止するために、組織プロテクタを使用し得る。一実施形態では、外科医は、リーマ608について「チャター(chatter)」が聞かれる(適切なインプラント径を示す)まで、リーマ608径を徐々に増加させ得る(たとえば、リーマ608は、0.5mm増分ずつ径が増加し得る)。一実施形態では、この径は、x線写真またはx線撮影用導管ルーラを使用した術前推定値に相当するべきである。術前計画に基づいて、最終的なリーマ608径は、骨折部位伸延の可能性を最小にするために、選択されたセグメント化髄内構造300の公称径または中心径より少なくとも1.0mm大きくあるべきでる。一実施形態では、外科医は、栓子を所定位置で保持するために、ガイドワイヤ606の端部上に栓子を載せ得る。外科医は、最後のリーマ608をガイドワイヤ606に沿って摺動させることによって、最後のリーマ608を抜去し得る。リーマ608が骨42から出ると、外科医は、栓子とリーマ608を抜去し得る。
【0133】
図75に示す一実施形態では、外科医は、前に測定された導管長と組み合わせた最後のリーマ608径に基づいてセグメント化髄内構造300の径および長さを選択し得る。外科医は、ガイドワイヤ606上をたどって交換チューブ610を挿入し、ガイドワイヤ606を抜去し、細長い部材350を挿入し得る。外科医は、x線透視下で細長い部材350の位置を確認し得る。外科医は、細長い部材350の位置を維持するように注意しながら、交換チューブ610を抜去し得る。
【0134】
図76に示す一実施形態では、セグメント化髄内構造300の一実施形態は、本発明の実施形態に従って骨42の断面内に曲げられた構成で挿入される。図76は、インサータガイド612を用いて、曲げられた構成のセグメント化髄内構造300を長骨42の髄内管40内に挿入する方法のさらなるオプションのステップの一実施形態を示す。一実施形態では、インサータガイド612は、セグメント化髄内構造300の幅または径にほぼ等しい幅を有する屈曲性がある低摩擦ストリップである。インサータガイド612は、髄内管40につながる長骨42内のアクセス穴46内に挿入される。
【0135】
図77に示す一実施形態では、外科医は、セグメント化髄内構造300を骨42内に挿入し得る。一実施形態では、外科医は、近位固定ねじガイドインタフェース104または近位ドリルガイドを、セグメント化髄内構造300の近位端301上に取り付け得る。一実施形態では、外科医は、迅速接続メカニズムを有するロッキングボルトを使用し得る。外科医は、細長い部材350の近位端上をたどってセグメント化髄内構造300を進め得る。セグメント化髄内構造300が屈曲したまたは曲げられた構成にある状態で、外科医は、細長い部材350上をたどってセグメント化髄内構造300を髄管40内に進め得る。外科医は、細長い部材350上をたどってセグメント化髄内構造300を進めながら、細長い部材350の位置を、骨折44を横切って維持するように注意を払い得る。一実施形態では、外科医は、任意選択で、挿入を補助するために、セグメント化髄内構造300の近位端301をわずかに回転させ得る。外科医は、セグメント化髄内構造300の最も近位の部分を、骨皮質の少なくとも5mm下に埋め込み、x線透視によって位置を確認し得る。一実施形態では、外科医は、セグメント化髄内構造300のセグメント310を共に圧縮するために、露出した細長い部材350の近位端を手動で引張ることによって、細長い部材350に予備張力を印加し得る。外科医は、細長い部材350を曲げないように、または、セグメント化髄内構造300の近くでもつれさせないように注意を払い得る。
【0136】
図78に示す一実施形態では、外科医は、骨42に対してセグメント化髄内構造300を固定し得る。一実施形態では、外科医は、近位および遠位骨ねじ113によって骨42に対してセグメント化髄内構造300を固定し得る。他の実施形態では、他の固定技法が使用され得る。外科医は、IFSの近位部分が骨42の皮質と同一平面上にあるかまたは皮質よりわずかに下にあることを確認し得る。外科医は、最も近位のねじスルーボア112に一致して切開を作り得る。一実施形態では、2つの近位スルーボア112は、左側または右側アクセスのために構成され、約5mm長の単一切開を通して両方の骨ねじ113を挿入させるのに近接性の点で十分に近い。外科医は、腋窩神経およびその樹状分枝のすべてを回避するように注意を払いながら、皮質に対して鈍的に切開し(bluntly dissect the incision)得る。外科医は、組織を広げ、近位固定ねじガイドインタフェース104を、骨42に接触するまで挿入し得る。一実施形態では、セルフタッピング骨ねじ113は、骨42を通り、かつ、セグメント化髄内構造300のスルーボア112を通って、近位固定ねじガイドインタフェース104を用いて挿入され得る。一実施形態では、近位固定ねじガイドインタフェース104は、3.2mmの近位ドリルスリーブを含む。外科医は、骨42に対する近位固定ねじガイドインタフェース104の位置を維持し、骨42の近い皮質または遠い皮質を通して穿孔するためにドリルビットを使用し得る。一実施形態では、ドリルビットは、3.2mmの較正されたドリルビットである。外科医は、任意選択で、骨42の遠い皮質を貫入した直後に、穿孔を停止し得る。外科医は、ドリルビット、較正されたドリルビット、または較正された測定デバイスを使用して骨ねじ113について必要な長さを測定し得る。種々の実施形態では、骨ねじ113は、用途に適切な径および長さを含み得る。一部の実施形態では、骨ねじ113は、4.0mm、5.0mm、または6.0mmの径、および、約16mmから約120mmの範囲の長さを含み得る。外科医は、骨ねじ113を選択し、ねじドライバを用いてセグメント化髄内構造300の選択されたスルーボア112を通して骨ねじ113を挿入し得る。一実施形態では、ねじドライバは六角形ドライバである。外科医は、より遠位に配置された近位骨ねじ113について手技を繰返し得る。一実施形態では、より遠位に配置された近位骨ねじ113は、より近位に配置された近位骨ねじ113の前に挿入され得る。外科医は、x線透視などの可視化技法を用いて骨折44の整復を再確認し得る。外科医は、細長い部材350の近位端を引張ることによって、必要に応じて細長い部材350に手動で張力印加することによって、セグメント化髄内構造300のセグメント310がたいていは圧縮されることを保証し得る。一実施形態では、外科医は、骨折44において骨セグメント間の伸延がある状態で、セグメント化髄内構造300をロックすることを回避する。一実施形態では、外科医は、骨折44における骨セグメント間の伸延を低減するために、患者の肘を支持するメイヨスタンド上に患者の肘を載せ得る。外科医は、遠位上腕骨のAP像を利用し、セグメント化髄内構造300の遠位スルーボア112上に長軸切開を行い得る。外科医は、上腕二頭筋筋膜を識別し、筋膜を裂き、ドリルチップを骨42に送出し得る。外科医は、ドリルチップの偶発性の内方移動(medialization)を回避するためにドリルチップ留置を保証するよう注意を払い得る。一実施形態では、外科医は、遠位骨ねじ113用の穴を骨内に穿孔し得る。一実施形態では、外科医は、セルフタッピング遠位骨ねじ113を使用し得る。一実施形態では、外科医は、フリーハンド技法を使用して骨ねじ113を挿入し得る。
【0137】
図78に示す一実施形態では、外科医は、セグメント化髄内構造300内の細長い部材350に張力印加することができ、細長い部材350は、ケーブルテンショナ組立て体200によってセグメント310を圧縮する。一実施形態では、外科医は、張力印加用ねじ山付きノブ240を、停止するまで緩めることによって、ケーブルテンショナ組立て体200が細長い部材350をいつでも受容できることを保証し得る。一実施形態では、張力印加用ノブを緩めることは反時計方向である。別の実施形態では、張力印加用ノブを緩めることは時計方向である。外科医は、ケーブルコレットねじ280を、ケーブルテンショナ組立て体200の遠位端に挿入し、ケーブルテンショナ組立て体200上にしっかり着座させるために、ケーブルコレットねじ280を押し込み得る。外科医は、露出した細長い部材350上をたどってケーブルテンショナ組立て体200を摺動させ、ケーブルテンショナ組立て体200を近位固定ねじガイドインタフェース104に取り付ける。一実施形態では、近位固定ねじガイドインタフェース104は、既に所定場所にある。一実施形態では、近位固定ねじガイドインタフェース104およびケーブルテンショナ組立て体200は、迅速接続メカニズムを使用して取り付けられ得る。
【0138】
一実施形態では、セグメント化髄内構造300の細長い部材350の張力印加は、2つのステップ、すなわち、1)細長い部材350に張力印加するステップ、および、2)ケーブルコレットねじ280で細長い部材350をロックするステップで行われる。一実施形態では、ケーブルテンショナ組立て体200は、近位固定ねじガイドインタフェース104−セグメント化髄内構造300の構築物にしっかり接続される。外科医は、セグメント化髄内構造300の近位端301内にケーブルコレットねじ280のロッキング用コレットねじ山282を部分的に進めるために、コレットドライバ250ノブを1〜2回転時計方向に回転させることによってコレットドライバ250ノブを締付け得る。このステップは、セグメント化髄内構造300のケーブルコレットアンカー272内へのケーブルコレットねじ280の適切なねじ込みを保証する。ケーブルコレットねじ280は、まだ完全に締付けられるべきでない。外科医は、x線透視を使用して、セグメント化髄内構造300の位置および骨折44の整復を確認し得る。外科医は、張力インジケータマーキング247が100ポンドマークに達するまで、張力印加用ねじ山付きノブ240を時計方向に回転させることによって細長い部材350に張力印加し得る。一実施形態では、外科医は、125ポンドの張力を超えない。張力印加用の細長い部材350は、骨折44片間のギャップが減少するかまたはなくなるように、骨折部位44の前後に圧縮を印加すべきである。張力印加用の細長い部材350はまた、セグメント310間のギャップを減少させるかまたはなくすべきである。外科医は、Cアームまたは透視を使用して、セグメント化髄内構造300の位置を確認し、骨折44の整復を確認し得る。外科医は、ケーブルコレットねじ280を完全に「着座させる(seat)」ためコレットドライバ250(ドライバ軸252を回転させる)を時計方向に回転させることによってケーブルコレットねじ280を締付けることによって、セグメント化髄内構造300内に張力印加された細長い部材350をロックし得る。
【0139】
一実施形態では、ケーブルコレットねじ280が留められた後、外科医は、張力印加用ねじ山付きノブ240を停止するまで緩めることによってケーブルテンショナ組立て体200を解除し得る。これは、ケーブルテンショナ組立て体200を細長い部材350から解除することになる。外科医は、ケーブルテンショナ組立て体200および近位固定ねじガイドインタフェース104をセグメント化髄内構造300から抜去するために迅速接続外側リングを解除し得る。
【0140】
一実施形態では、外科医は、適切な端部キャップ290を選択し、露出した細長い部材350上をたどって遠位に摺動させ得る。外科医は、端部キャップドライバを使用して所定場所に端部キャップ290をねじ込み得る。外科医は、x線透視を使用して、セグメント化髄内構造300の位置を確認し得る。外科医は、セグメント化髄内構造300の近位端301のできる限り近くで細長い部材350を切断するためにケーブルカッターを使用し得る。一実施形態では、外科医は、端部キャップ290の近位端のできる限り近くで細長い部材350を切断し得る。外科医は、層内の創傷を閉鎖し得る。
【0141】
種々の実施形態では、セグメント310の異なる組合せが、セグメント化髄内構造300が埋め込まれることになる骨の特定のパラメータに基づいて、特注のセグメント化髄内構造300になるように組立てられるかまたは製造され得る。種々の実施形態では、セグメント310の異なる組合せが、骨および構造の用途に基づいて特注のセグメント化髄内構造300を組立てるためにモジュール方式で使用されるかまたは組合され得る。種々の実施形態では、セグメント化髄内構造300の全体構成または形状は、種々の形状、サイズ、およびフィーチャを有する部品のアレイからの部品の選択に応じて、任意の1つのセグメント310またはセグメント310の任意のセットに沿って真っ直ぐか、実質的に真っ直ぐか、または湾曲していてもよい。各セグメント310は、実質的に真っ直ぐになるかまたは湾曲することができ、セグメント310の任意のセットは、隣接セグメント310間に角度を提供するインタフェースを有し得る。種々の実施形態では、セグメント310はまた、遠位端セグメント400と近位端セグメント500との間に配設された1つまたは複数の遷移セグメント314および/または一様セグメント316を備え得る。セグメント310は、埋め込むための骨のパラメータの評価に基づいてセグメント310が使用するために有するフィーチャに基づいて選択され得る。本明細書で説明されるパラメータは、少数の例を挙げると、骨または髄内構造の径、長さ、幅、高さ、曲率(もしあれば)、直線からの偏移、骨折の幾何形状、骨の幾何形状、組織の幾何形状、異常または他のフィーチャなどの解剖学的フィーチャを含み得る。種々の実施形態では、遷移セグメント314および/または一様セグメント316の実施形態の異なる組合せは、遠位端セグメント400の異なる実施形態と近位端セグメント500の異なる実施形態との間に配設され得る。図79に示す一実施形態を参照して、種々の曲率(もしあれば)、長さ、配向、スルーボア112のフィーチャ、ロッキングメカニズムなど異なるフィーチャを有する、近位端セグメント500a、500b、および500cの異なる非制限的な実施形態は、骨のパラメータまたは構造が埋め込まれる患者に応じて選択され得る。同様に、遠位端セグメント400d、400e、400fの異なる非制限的な実施形態が選択され得る。同様に、一様セグメント316の任意の組合せは、異なるサイズが相補的インタフェースを持って配列された状態で使用され得る。1つのオプションの実施形態では、種々の一様なセグメント316は、相補的なインタフェースを持って使用されるが、径、テクスチャまたは他のアライメントまたは骨係合または骨内部成長強化構造などの異なる外側本体パラメータを有してもよい。同様に、遷移セグメント314の任意の組合せは、異なるサイズが相補的インタフェースを持って配列された状態で使用され得る。遷移セグメント314の種々の組合せは、いくつかの遷移セグメント314に沿う連続遷移のために使用されてもよく、または、セグメント310の組立て体のシーケンスに依存して所望に応じて径または幅の増加に伴ってテーパが変わり得る。
【0142】
セグメント化髄内構造300の組立て、製造、または構築の一方法では、外科医は、手術室内にいながら、モジュール式または特注のセグメント化髄内構造300を組立て得る。一実施形態では、任意の撮像または評価技法を使用した骨パラメータの評価を使用することができ、その後、一連のセグメント310が、骨評価に基づいて、選択されたまたは適した一連のまたはいくつかのセグメント310を使用して組立てられ得る。一実施形態では、セグメント310は、骨に対する外科手法について、最良適合の曲率、配向、および/またはスルーボア112に基づいて選択されてもよい。異なるセグメント310は、骨折、安定性の増加、ねじ留置、および骨に関するデバイスのフィーチャおよびパラメータに関連する他の態様に対処するために選択され得る。
【0143】
通常、少なくとも、近位端セグメント、遠位セグメント、および中間セグメントは、最終的な構築物を形成するために組立てられることになる。組立てられるインプラントの所望の長さに応じて、少なくとも2つか、3つか、5つか、または6つ以上の中間セグメントが使用されてもよい。中間セグメントはそれぞれ、近位に隣接するセグメントに係合する近位インタフェース、および、遠位に隣接するセグメントに係合する遠位インタフェースを備える。近位インタフェースおよび/または遠位インタフェースは、本明細書の他の所で述べられたスナップリングなどの保持ロックまたは他の相補的保持構造を備えてもよい。保持ロックは、医師が、インプラントを組立てている間に、2つの隣接セグメントを共に接続すること、および、同様に、以下に説明するインプラント抜去フィーチャを保存することを可能にする。
【0144】
モジュール式でカスタマイズ可能なデバイスでは、遠位端セグメントは、プルまたはプッシュ要素、回転可能シャフト、または完成したインプラントをその埋め込み式構成でロックする他の構造など、近位に延在する締付け要素を備えてもよい。中間セグメントはそれぞれ、内部を通って締付け要素を受容する、軸方向に延在する内腔を備える。組立て中に、医師は、所望の長さに達するまで、それぞれの連続する中間セグメントを通して最も遠位のセグメントから、軸方向に延在する締付け要素を送給する。近位端セグメントは、締付け要素をロックするロック部を備える。締付け要素は、組立てられるインプラントの長さを超える初期長さを備える。締付け要素の近位過剰部は、インプラントの長さに適合するために、切断されるか、またはその他の方法で外され廃棄され得る。あるいは、近位過剰部は、将来の修正手術用のインプラントに対するガイドとして取出され、使用され得るように皮下に残されてもよい。あるいは、締付け要素は、それぞれの連続するセグメントがインプラントに接続されるときに効果的に組立てられるように、締付け要素の一部分が各セグメントによって保持された状態で、モジュール式構成で設けられてもよい。
【0145】
セグメント化髄内構造を取出すまたは抜去する手技
一実施形態では、埋め込み式セグメント化髄内構造300は、患者から抜去され得る。一実施形態では、埋め込み式セグメント化髄内構造300は、埋め込みで使用されたステップの一部を逆にすることによって患者から抜去され得る。一実施形態では、外科医は、切開し組織をよけながら骨内のアクセス穴46にアクセスし得る。x線透視などの可視化技法または組織の手による触診は、骨ねじ113の取出し部位を位置特定するために使用され得る。最小侵襲的、経皮的、または開胸的外科技法は、アクセス部位にアクセスし、患者内の部位に穴を開けるために使用され得る。一実施形態では、端部キャップ290は抜去される。一実施形態では、骨ねじ113は抜去される。一実施形態では、ケーブルコレットねじ280は緩められる。一実施形態では、ケーブルコレットねじ280は、コレットねじ抜去ツールによって緩められる。一実施形態では、ケーブルコレットねじ280は、細長い部材350内の張力を減少させるように動作するケーブルテンショナ組立て体200によって緩められる。一実施形態では、細長い部材350の近位端は、細長い部材350を取出すツールによって把持される。一実施形態では、細長い部材350の取出しは、セグメント化髄内構造300の遠位端セグメント400を、アクセス穴46に向かって近位方向に引張る。一実施形態では、ケーブルコレットねじ280は、細長い部材350をより近位の場所で把持するために、緩められ、細長い部材350に沿って近位に移動させられ、細長い部材350上に再び締付けられる。一実施形態では、緩められた細長い部材350は、セグメント化髄内構造300内のセグメント310を、圧縮された構成から解放し、セグメント310が互いに対して伸延するまたは移動することを可能にする。一実施形態では、細長い部材350内の張力は、アクセス穴46を通した少なくとも1つのセグメント310の取出しに十分な曲げられた構成307に、セグメント化髄内構造300内の隣接セグメント310が移動することを可能にするのに十分に減少する。一実施形態では、セグメント310は、骨42から順次抜去される。一実施形態では、セグメント化髄内構造300が患者の組織または骨に取り付けられること、あるいは何らかの骨セメントまたは接着剤が埋め込み式デバイスの周りで使用されること、あるいは他のさらなる固定メカニズムが可能である。一実施形態では、セグメント化髄内構造300の近位端301は、セグメント化髄内構造300を骨42から抜去するのを補助するために、共振周波数などの周波数でセグメント化髄内構造300を震えさせるかまたは振動させるように構成されたハンマまたはデバイスによってタッピングされるかまたは振動させられてもよい。一実施形態では、セグメント化髄内構造300の取出しは、周囲の骨から離して1つのセグメント301をもぎ取るのに十分な力を一度に提供することを含む。たとえば、最も近位のセグメント310などの1つのセグメント内への骨の内部成長をせん断するのに必要とされる力は、セグメント化髄内構造300全体の長さにわたる骨の内部成長を1回でせん断するのに必要とされる力より小さい。たとえば、抜去に対する抵抗は、抜去されるインプラントの表面積に相関を持ってもよい。1つのセグメントが一度でもぎ取られ自由になる場合、抜去に打ち勝つ抵抗は、インプラント全体ではなく、その1つのセグメントの表面積に比例することになる。一実施形態では、1つのセグメント310を自由にするせん断力は、同時に複数のセグメント310に対するせん断力より小さい。一実施形態では、セグメント化髄内構造300の取出しは、抜去デバイスを最も近位のセグメント310に取り付けること、および、最も近位のセグメント310を近位に引張ることを含む。一実施形態では、抜去デバイスは、スラップハンマであり、スラップハンマは、最も近位のセグメント310に取り付けられ、最も近位のセグメント310を骨42から自由にするのに十分な力で作動される。種々の実施形態では、スナップリングまたは他のロッキング構造は、少なくとも約0.5mm、一般に少なくとも約1mmまたは2mmであるが、しばしばわずか約5mmまたは10mmの隣接セグメント間の伸延を可能にする。結果として、緩められたセグメント301は、その移動限界まで近位に引込められてもよい。セグメント301に印加されるさらなる近位の力は、周囲の骨42から離してもぎ取られるように、次の隣接遠位端セグメントにロッキング構造によって伝えられることになる。プロセスは、全てのセグメント310を骨42から抜去するために繰返され得る。
【0146】
スナップおよびツイスト組立て体セグメント
セグメント301のいくつかの実施形態は、セグメント310a〜310gなどの種々のセグメント310の実施形態に関して本明細書で述べたフィーチャの任意の実施形態を有し得る。第1のセグメント310、第2のセグメント310’、第3のセグメント310’’、第4のセグメント310’’’、第5のセグメント310’’’’、第6のセグメント310’’’’’、第7のセグメント310’’’’’’、などを含む任意の数のセグメントが、本明細書に述べる実施形態のうちの任意の実施形態からのフィーチャを持って、配列され得る、かつ/または、組立てられ得る。たとえば、種々の実施形態では、隣接スナップセグメント301hおよび310h’は、スナップセグメント301hおよびスナップセグメント310h’が、制限された範囲の距離にわたって長手方向軸に沿って互いに対して軸方向に摺動し、かつ、制限された範囲の角度内で互いに対して回転し得るように、共にパチンと嵌り、次に、回転可能に共にロックするよう組立てられ得る。さらなる実施形態では、隣接スナップセグメント301hおよび310h’は、第1の外された構成と、パチンと嵌められ第2の接続され伸延された構成308になる状態と、回転可能に作動され第3の接続され伸延された構成308’になる状態と、異なる配向で回転可能に作動され第4の接続され曲げられた構成307になる状態と、長手方向に圧縮され第5の接続され圧縮された構成306になる状態との間で可逆的に移動し得る。一実施形態では、スナップセグメント301hおよび310h’は、圧縮された構成306でロックされ得る。これらのステップはそれぞれ、考えられるセグメント310の抜去または隣接セグメント310、310’の分解について可逆的である。スナップセグメント301hの一実施形態は、以下で述べるスナップセグメント301hのフィーチャに加えて、スナップセグメント301bのフィーチャのうちの任意のフィーチャを有し得る。スナップセグメント301iの一実施形態は、以下で述べるスナップセグメント301iのフィーチャに加えて、スナップセグメント301bおよび/または310hのフィーチャのうちの任意のフィーチャを有し得る。
【0147】
一実施形態では、スナップセグメント310hは、遠位端326、近位端336、雄部嵌合セクション320h、雌部嵌合セクション330h、および、スナップセグメント301hの長手方向軸を通して延在する中心内腔またはチャネル340hを含む。図80A〜80Eを参照して、一実施形態では、スナップセグメント301hは、雄部嵌合セクション320hおよび雌部嵌合セクション330hを有し、雄部嵌合セクション320hおよび雌部嵌合セクション330hは、セグメントが少なくとも部分的に伸延されると、一平面内で互いに対してセグメントの曲げを可能にするように構成される。スナップフィーチャ323hは、隣接スナップセグメント301h、301h’の組立ての容易さを提供する。スナップフィーチャ323hはまた、隣接スナップセグメント301h、301h’を共に保持するようにロックし得るため、組立て体が、伸延される、移動させられる、または引張力を受けるときに、隣接スナップセグメント301h、301h’は離れない。一実施形態では、スナップセグメント301hは、2つ以上のスナップセグメント301h、301h’が一平面内で曲がることを可能にするために、軸方向に伸延され得る、または、離して引張られ得る。一実施形態では、スナップセグメント301hは、2つ以上のスナップセグメント301h、301h’が1つの軸の回りに曲がることを可能にするために、軸方向に伸延され得る、または、離して引張られ得る。
【0148】
図80A〜80Eの示す実施形態では、雄部嵌合セクション320hは遠位端326にあり、雌部嵌合セクション330hは近位端336にある。別の実施形態では、雄部嵌合セクション320hは近位端336に存在することができ、雌部嵌合セクション330hは遠位端326にある。雄部嵌合セクション320hの外部表面は、チャネル340hに沿って雌部嵌合セクション330hの内部表面にインタフェースするように構成される。一実施形態では、スナップセグメント301hは、セグメントの長手方向軸に沿って延在するセグメント長手方向軸700を有する。一実施形態では、スナップセグメント301hは、長手方向軸700に直角に延在する曲げ軸702を有する。
【0149】
一実施形態では、スナップセグメント301hは、第1の表面710、第2の表面712、第3の表面714、および第4の表面716を有する雄部嵌合セクション320hを有する。一実施形態では、第1の表面710および第2の表面712は、雄部嵌合セクション320hの対向する面上にある。一実施形態では、第3の表面714および第4の表面716は、雄部嵌合セクション320hの対向する面上にある。種々の実施形態では、第1の表面710および第2の表面712は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。種々の実施形態では、第3の表面714および第4の表面716は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。一実施形態では、第1の表面710および第2の表面712は、本明細書の他の実施形態で述べた平坦フィーチャ321hと同様のフィーチャを有する。一実施形態では、第3の表面714および第4の表面716は、本明細書の他の実施形態で述べたテーパフィーチャ322hと同様のフィーチャを有する。
【0150】
1つのオプションの実施形態では、雄部嵌合セクション320hは、第1の階段表面720、第2の階段表面722、第3の階段表面724、および第4の階段表面726を有する。一実施形態では、第1の階段表面720および第2の階段表面722は、雄部嵌合セクション320hの対向する面上にある。一実施形態では、第3の階段表面724および第4の階段表面726は、雄部嵌合セクション320hの対向する面上にある。種々の実施形態では、第1の階段表面720および第2の階段表面722は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。種々の実施形態では、第3の階段表面724および第4の階段表面726は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。一実施形態では、第1の階段表面720および第2の階段表面722は、本明細書の他の実施形態で述べた平坦フィーチャ321hと同様のフィーチャを有する。一実施形態では、第3の階段表面724および第4の階段表面726は、本明細書の他の実施形態で述べたテーパフィーチャ322hと同様のフィーチャを有する。種々の実施形態では、第1の階段表面720は、第1の表面710から分離する第1の表面710に一致する、平行である、かつ/または連続である。種々の実施形態では、第2の階段表面722は、第2の表面712から分離する第2の表面712に一致する、平行である、かつ/または連続である。種々の実施形態では、遠位階段表面728は、表面710、712、714、または716と不連続性をそれぞれ有する階段表面720、722、724、または726のうちの任意の階段表面の遠位端に対してある角度で配設され得る。
【0151】
一実施形態では、スナップセグメント310hは、スナップフィーチャ323hに、または、スナップフィーチャ323h間に位置するスナップスロット704を有する。一実施形態では、スナップスロット704は、第1の表面710と第2の表面712との間に延在する。一実施形態では、スナップスロット704は、チャネル340hを通って延在する。一実施形態では、スナップスロット704は、スナップフィーチャ323hが、セグメント310hの長手方向軸700に向かってまたは長手方向軸700から離れて偏位することを可能にするように構成される。一実施形態では、長手方向軸700に直角に測定された、スナップフィーチャ323hの外側部表面にわたる幅または長さは、第3の階段表面724と第4の階段表面726との間の幅または長さにほぼ同等である。
【0152】
一実施形態では、スナップセグメント310hは、外部表面750を有する雌部嵌合セクション330hを有する。一実施形態では、雌部嵌合セクション330hは、第1の表面730、第2の表面732、第3の表面734、および第4の表面736を含む1つまたは複数の内部表面を有する。一実施形態では、第1の表面730および第2の表面732は、雌部嵌合セクション330hの内部チャンバ340hの対向する面上にある。一実施形態では、第3の表面734および第4の表面736は、雌部嵌合セクション330hの内部チャンバ340hの対向する面上にある。種々の実施形態では、第1の表面730および第2の表面732は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。種々の実施形態では、第3の表面734および第4の表面736は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。一実施形態では、第1の表面730および第2の表面732は、本明細書の他の実施形態で述べた平坦フィーチャ331hと同様のフィーチャを有する。一実施形態では、第3の表面734および第4の表面736は、本明細書の他の実施形態で述べたテーパフィーチャ332hと同様のフィーチャを有する。それぞれの雄および雌の第1の表面710および730は、互いに面する、インタフェースする、または対応するように構成される。同様に、それぞれの雄および雌の第2の表面712および732、第3の表面714および734、ならびに第4の表面716および736は、互いに面する、インタフェースする、または対応するように構成される。
【0153】
1つのオプションの実施形態では、雌部嵌合セクション330hは、第1の階段表面740、第2の階段表面742、第3の階段表面744、および第4の階段表面746を含む1つまたは複数の内部表面を有する。一実施形態では、第1の階段表面740および第2の階段表面742は、雌部嵌合セクション330hの内部チャンバ340hの対向する面上にある。一実施形態では、第3の階段表面744および第4の階段表面746は、雌部嵌合セクション330hの内部チャンバ340hの対向する面上にある。種々の実施形態では、第1の階段表面740および第2の階段表面742は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。種々の実施形態では、第3の階段表面744および第4の階段表面746は、全体が互いに対して対称であり得る、または、異なる非対称フィーチャを有し得る。一実施形態では、第1の階段表面740および第2の階段表面742は、本明細書の他の実施形態で述べた平坦フィーチャ331hと同様のフィーチャを有する。一実施形態では、第3の階段表面744および第4の階段表面746は、本明細書の他の実施形態で述べたテーパフィーチャ332hと同様のフィーチャを有する。それぞれの雄および雌の第1の階段表面720および740は、互いに面する、インタフェースする、または対応するように構成される。同様に、それぞれの雄および雌の第2の階段表面722および742、第3の階段表面724および744、ならびに第4の階段表面726および746は、互いに面する、インタフェースする、または対応するように構成される。
【0154】
種々の実施形態では、雄部嵌合セクション320hのスナップフィーチャ323hは、隣接スナップセグメント310h’の雌部嵌合セクション330hに対して選択的に移動するように構成される。一実施形態では、スナップフィーチャ323hは、スナップフィーチャ323hが遠位にチャンバ340h内に挿入され得るように、約90°だけ近位スナップセグメント310hを回転させることによってチャンバ340hの近位端に挿入されるように構成される。スナップフィーチャ323hは、最終的に、雌部嵌合セクション330h内で底に達し、その地点で、雌部表面730、732、734、736および/または雌部階段表面740、742、744、746の一部または全てが、雄部表面710、712、714、716および/または雄部階段表面720、722、724、726の一部または全てと相互作用して、スナップフィーチャ323hをスナップスロット704において偏位させ、その結果、近位端セグメント310hが、チャンバ340hの近位部の内部で約90°回転させられるため、スナップフィーチャ323hは、雌部嵌合セクション330h内の所定場所にパチンと嵌り得る。
【0155】
一実施形態では、第1の関節チャンバ333hは、近位横断停止部または表面364、第1の関節壁表面366、および遠位表面368を有する。オプションの第2の関節チャンバ334hは、近位停止部または表面372、第2の関節壁表面374、および遠位停止部または表面376を有する。種々の実施形態では、関節チャンバ333hおよび334h上の停止部表面は、長手方向軸を横切る平面上に存在する環状棚または横断表面の形態であってよい。一実施形態では、スナップフィーチャ323hを通って延在する曲げ軸704を中心にスナップフィーチャ323hが回転するように、チャンバの表面は、スナップフィーチャ323hの外部表面に相当するように、ほぼ円柱である。一実施形態では、隣接スナップセグメント310hおよび310h’の回転は、骨内に挿入するためのセグメント化髄内構造300の総合曲げ角度をもたらす。一実施形態では、スナップフィーチャ323hは、遠位表面368によって第1の関節チャンバ333h内の所定場所に保持される。これは、隣接セグメント間のあるレベルの伸延を維持しながら、隣接スナップセグメント310h’に対してスナップフィーチャ323hおよびスナップセグメント310hの旋回または回転を可能にする。これは、圧縮され真っ直ぐにされた構成306に変更するためにセグメント310を互いに向かって圧壊させることなく、骨内に挿入するためのセグメント化髄内構造300の曲げられた構成307を維持するのに役立つ。十分な力がスナップフィーチャ323hに印加される場合、スナップフィーチャ323hおよび/または遠位表面368は、スナップフィーチャ323hが遠位に摺動して、第2の関節チャンバ334hに入ることを可能にするように偏位し得る。近位端セグメント310hが、第2の関節チャンバ334hを下方に遠位に移動するため、セグメント化髄内構造300が、曲げられた構成307から圧縮され真っ直ぐにされた構成306に変わるにつれて、隣接セグメント310hと310h’との間の角度が減少する。
【0156】
種々の実施形態では、雌部表面730、732、734、736または雌部階段表面740、742、744、746の任意の表面は、近位方向に内径が増加する円錐台チャンバを提供するために、実質的に直線でかつ長手方向軸から傾斜し得る。種々の実施形態では、雌部表面730、732、734、736または雌部階段表面740、742、744、746の任意の表面は、平坦フィーチャ331hまたはテーパフィーチャ332hを有し得る。いくつかの実施形態では、テーパフィーチャ332hは平坦であり得る、かつ/または、平坦フィーチャ331hはテーパ付きであり得ることに留意されたい。一実施形態では、雌部嵌合セクション330hは、平坦フィーチャ331hおよびテーパフィーチャ332hを有し、平坦フィーチャ331hおよびテーパフィーチャ332hは、少なくとも部分的に伸延されると、一平面内での曲げを可能にするように構成される。一実施形態では、スナップセグメント310hは、隣接スナップセグメント310h間の相対的な横移動を、平坦フィーチャ321h、331hに実質的に平行な単一平面内または軸内上での、セグメント310hと310h’との間の相対的移動に限定するかまたは実質的に制限するために、1つまたは複数の表面に沿う1つまたは複数の平坦フィーチャ321h、331hを有し得る。種々の実施形態では、圧縮された構成306における平坦フィーチャ321hに沿う最大回転変位角305は、わずか約0°、0.5°、1°、2°、3°、または5°以下である。種々の実施形態では、伸延された構成308または曲げられた構成307における平坦フィーチャ321hに沿う最大回転変位角305は、わずか約0.5°、1°、5°、15°、または20°以下であり得る。
【0157】
一実施形態では、スナップセグメント310hは、真っ直ぐにされ硬直したまたは軸方向に圧縮された構成にあるときに、隣接スナップセグメント310hを互いに対して着座させるのに役立つために、1つまたは複数の表面に沿うテーパフィーチャ322hを有し得る。種々の実施形態では、圧縮された構成306におけるテーパフィーチャ322hに沿う最大回転変位角305は、わずか約0.5°、1°、2°、3°、または5°以下であり得る。
【0158】
一実施形態では、スナップセグメント310hは、中心内腔またはチャネル340hを画定する表面に沿って1つまたは複数の平坦フィーチャ321hおよび1つまたは複数のテーパフィーチャ322hを有することができ、1つまたは複数の平坦フィーチャ321hおよび1つまたは複数のテーパフィーチャ322hは、隣接セグメントが、少なくとも部分的に互いに対して伸延される、かつ/または、曲げられると、単一平面だけ内でセグメント化髄内構造300の隣接セグメント間の曲げを可能にするように構成される。種々の実施形態では、曲げられた構成307におけるテーパフィーチャ322hに沿う最大回転変位角305は、1°、3°、5°、10°、20°、30°、45°、または60°以下であり得る。
【0159】
一実施形態では、スナップセグメント310hは、雌部嵌合セクション330hの外部表面750を通って延在する開口した第1の関節チャンバ333hおよび第2の関節チャンバ334hを有する。一実施形態では、開口した関節チャンバ333hおよび334hは、埋め込まれたデバイス内での組織または骨の内部成長を可能にする。別の実施形態では、関節チャンバは、雌部嵌合セクション330hの外部表面750に対して閉鎖することができ、それにより、埋め込まれたデバイス内への組織の内部成長の量を減少させる。一実施形態では、スナップセグメント310iは、雌部嵌合セクション330iの外部表面750に対して開口していない閉鎖した第1の関節チャンバ333iおよび第2の関節チャンバ334iを有することを除いて、スナップセグメント310hと同一である。種々の実施形態では、スナップセグメント310iは、310hのフィーチャまたは基準数のうちの任意のものを有し得る。一実施形態では、図81A〜81Eは、スナップセグメント310h用の図80A〜80Eに相当する方法でスナップセグメント310iを示す。図81Fおよび81Gは、スナップセグメント310iの平面図および底面図を含み、同様に、スナップセグメント310hの実施形態を示し得る。
【0160】
一実施形態では、スナップセグメント310iは、近位エッジ706を有するスナップフィーチャ323iを有する。一実施形態では、近位エッジ706は、図80Aに示すスナップフィーチャ323hと同様な半径を有する。一実施形態では、近位エッジ706は鋭利である。一実施形態では、鋭利な近位エッジ706は、圧縮された構成306および/または曲げられた構成307および/または伸延された構成308において隣接スナップセグメント間のより大きな表面積接触を提供するという利点を提供する。一実施形態では、鋭利な近位エッジ706は、セグメント化髄内構造300が引離し力によりよく抗するのに役立つ。一実施形態では、鋭利な近位エッジ706は、セグメント化髄内構造300が離れるのを防止するために引っかかることになる。
【0161】
図84A〜87Cを参照して、一実施形態では、一対の隣接スナップセグメント310iおよび310i’が、いくつかの構成で示される。スナップセグメントは、図58A〜58Dに示す実施形態と同様の方法で、種々の構成間で組立てられ、分解され、移動され得る。一実施形態では、一対の隣接スナップセグメント310iおよび310i’は、次の通りにさらに述べるように、可逆的に組立てられ得る。図84A〜87Cを参照して、一実施形態では、一対のスナップセグメント310iおよび310i’は、図84Aおよび84Bにて分解される。一実施形態では、スナップセグメント310iおよび310i’を接続するために、2つの隣接スナップセグメント310i、310i’の長手方向軸700、700’はそれぞれ、スナップセグメント310iの雄部嵌合セクション320iが、隣接または遠位スナップセグメント310i’の雌部嵌合セクション330i’に近接して設置され、長手方向軸700、700’に沿って整列するようにほぼ整列する。スナップセグメント310i、310i’の一方は、その長手方向軸700を中心に角度701だけ回転する。種々の実施形態では、角度701は、時計方向かまたは反時計方向であり得る。一実施形態では、角度701は、長手方向軸700または700’の周りに約90°である。他の実施形態では、角度は、セグメント間のインタフェースのそれぞれの構造の構成に応じて90°またはある他の一定角度である。一実施形態では、1つのスナップセグメント310iの曲げ軸702は、隣接スナップセグメント310i’の曲げ軸702’に対して長手方向軸700または700’の周りに、一実施形態では約90°(またはある他の一定角度)など、角度701だけ回転する。一実施形態では、雌部嵌合セクション310i’内のチャネル340iの近位端は、雄部嵌合セクション320iが、長手方向軸700’に沿って軸方向に距離704だけ移動して、雌部嵌合セクション310i’に入ることを可能にするように構成される。一実施形態では、雄部嵌合セクション320iが、長手方向軸700’に沿って軸方向に距離704だけ移動して、雌部嵌合セクション310i’に入ると、雄部嵌合セクション310i’は、図85Aおよび85Bに示すようにスナップセグメント310i、310i’が伸延された構成308で接続されるように、スナップフィーチャ323iをパチンと嵌めて係合状態にするために、時計方向および/または反時計方向に角度701だけ回転され得る。
【0162】
一実施形態では、隣接スナップセグメント310iおよび310i’の組立ておよび/または分解は、一方または両方のチャネル340i、340i’を通って延ばされた細長い部材350またはガイドワイヤ606によって起こり得る、または、実施され得る。一実施形態では、スナップセグメント310iおよび310i’が接続されると、細長い部材350は、チャネル340iを通して延ばされ得る。一実施形態では、1つまたは複数のスナップセグメント310i、310i’は、細長い部材350がチャネル340iを通して延びる間、十分に作動されないかまたは偏位されない。たとえば、この実施形態では、スナップセグメント310は、細長い部材350がロック部として働き、偏位を阻止するため、第1の関節チャンバ333i内のその位置からパチンと外れるのに十分にスナップスロット704の方に偏位できない。一実施形態では、細長い部材350は、セグメント化髄内構造300の偶発的な分解を防止するロック部として役立つ。一実施形態では、細長い部材350は、セグメント化髄内構造300の偶発的な分解を防止するロッキングピンとして役立つ。
【0163】
図85A、85B、86A、および86Bに示すように、スナップセグメント310iのスナップフィーチャ323iの一実施形態は、隣接スナップセグメント310i’の第1の関節チャンバ333i’内に位置する。上述したように、セグメント310iおよび301i’は、曲げられた構成になるように、回転変位角305を通して互いに対して回転し、曲がり、かつ/または旋回し得る。十分な力によって、スナップセグメント310iのスナップフィーチャ323iは、第1の関節チャンバ333i’の遠位表面368’上を遠位に、そして、ある距離の軸方向変位長304にわたって第2の関節チャンバ334i’内に移動し得る。初期の圧縮または組立ては、軸方向変位長304を減少させることができ、2次圧縮は、本明細書で述べたように、軸方向変位長304をさらに減少させ得る。一実施形態では、図87A〜87Cに示すように、隣接スナップセグメント310、310’は、圧縮された構成306に構成され得る。
【0164】
種々の実施形態では、隣接セグメント310、310’の内部表面および/または外部表面上のフィーチャ間の相互作用は、セグメント310の互いに対する軸方向伸延移動範囲および/または回転曲げ移動範囲を調整するかまたは決定するように構成され得る。たとえば、種々の非制限的な実施形態では、軸方向変位長304および/または回転変位角305は、部品またはフィーチャのテーパ、半径、寸法を変更することによって変えられ得る。
【0165】
こうして、改良された髄内構造が、上述したように提供された。構造が、ある特定の実施形態によって述べられたが、本発明をそれに限定する意図は存在しない。上記が、本発明の原理を示すに過ぎないこと、および、種々の修正、変更、および組合せが、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく当業者によって行われ得ることが理解されるであろう。したがって、本発明が、添付特許請求の範囲による以外は制限されるということは意図されない。
【符号の説明】
【0166】
300 セグメント化髄内構造
306 比較的硬直した真っ直ぐに圧縮された構成
307 比較的屈曲性がある曲げられた構成
310 第1のインタフェースを有するセグメント
320 第2のインタフェースを有するセグメント
340 チャネル
350 細長い部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端、遠位端、および長骨の髄内管内に受容されるように適合された細長い本体を有する埋め込み可能髄内固定構造であって、
複数のセグメントであって、各セグメントは、セグメントの第1のインタフェースが、隣接セグメントの第2のインタフェースに協働して係合するように、第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有し、各セグメントはチャネルを含む、複数のセグメントと、
前記埋め込み可能髄内固定構造の長手方向軸に沿って圧縮力を印加するために、前記チャネルを通じて延在する細長い要素と、
前記細長い要素を留めるための、前記近位端および前記遠位端の少なくとも一方の内のロック部と、
を備えており、
前記細長い要素の起動が、前記髄内固定構造を、実質的に屈曲性がある状態から実質的に硬直した状態に変換させる髄内固定構造。
【請求項2】
前記ロック部はコレットを備える請求項1に記載の髄内固定構造。
【請求項3】
前記硬直した状態は非直線状である請求項1または2に記載の髄内固定構造。
【請求項4】
前記硬直した状態は、前記髄内管に適合する請求項1から3のいずれか一項に記載の髄内固定構造。
【請求項5】
前記セグメントの相補的に形作られた端部は、実質的に単一平面内で隣接セグメント間の相対移動を可能にする請求項1から4のいずれか一項に記載の髄内固定構造。
【請求項6】
隣接セグメントは互いに留められる請求項1から5のいずれか一項に記載の髄内固定構造。
【請求項7】
各セグメントを前記髄内管内に配置させるガイドをさらに備える請求項1から6のいずれか一項に記載の髄内固定構造。
【請求項8】
長骨の髄内管内に受容されるように適合された埋め込み可能髄内固定デバイスであって、
骨内への埋め込みのための屈曲性がある状態と骨内の骨折を固定するための硬直した状態との間で変換可能な細長い本体と、
前記細長い本体を画定するための複数のセグメントであって、各セグメントは、セグメントの第1のインタフェースが隣接セグメントの第2のインタフェースに協働して係合するように、第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有し、セグメントは、前記髄内管内に配置するガイド上をたどって受容され得るようにチャネルを備える、複数のセグメントと、
を備えており、
前記細長い本体は、前記屈曲性がある状態で単一平面内で曲げられる髄内固定デバイス。
【請求項9】
前記髄内固定デバイスの長手方向軸に沿って圧縮力を印加するために、前記髄内固定デバイスの長さに沿って延在する張力印加部材をさらに備える請求項8に記載の髄内固定デバイス。
【請求項10】
前記細長い本体の軸方向長さは、前記細長い本体が前記屈曲性がある状態から前記硬直した状態に変換されるにつれて減少する請求項8または9に記載の髄内固定デバイス。
【請求項11】
前記細長い本体の軸方向長さは、約5mmまで減少する請求項8から10のいずれか一項に記載の髄内固定デバイス。
【請求項12】
前記セグメントの相補的に形作られたインタフェースは、摩擦増大表面構造を備える請求項8から11のいずれか一項に記載の髄内固定デバイス。
【請求項13】
隣接セグメントは互いに留められる請求項8から12のいずれか一項に記載の髄内固定デバイス。
【請求項14】
前記長骨内の所定場所に髄内固定デバイスを留めるための、前記セグメントの少なくとも1つのセグメント内で受容される少なくとも1つの締結具をさらに備える請求項8から13のいずれか一項に記載の髄内固定デバイス。
【請求項15】
近位端、遠位端、および長骨の髄内管内に受容されるように適合された細長い本体を有する埋め込み可能髄内固定構造であって、
複数のセグメントであって、各セグメントは、セグメントの第1のインタフェースが隣接セグメントの第2のインタフェースに協働して係合するように、第1のインタフェースおよび相補的に形作られた第2のインタフェースを有し、セグメントは、前記髄内管内に配置するガイド上をたどって受容され得るためにガイドルーメンを含む、複数のセグメントと、
前記埋め込み可能髄内固定構造の長手方向軸に沿って圧縮力を印加するために、固定構造を通って延在する張力部材と、
前記張力部材を留めるための、前記近位端および前記遠位端の少なくとも一方の内のロック部と、
を備えており、
前記張力部材の起動が、前記埋め込み可能髄内固定構造を、実質的に屈曲性がある状態から実質的に硬直した状態に変換させる髄内固定構造。
【請求項16】
さらに、セグメント内に半径方向に拡張可能な部材を備え、前記セグメントに留められた張力部材を有し、前記張力部材は、髄内固定構造の長さに沿って延在するチャネル内に存在する請求項15に記載の髄内固定構造。
【請求項17】
前記拡張可能部材は、複数の垂下脚を有するエキスパンダおよびウェッジを備え、前記張力部材は、前記張力部材が張力印加されると、前記ウェッジが、前記エキスパンダの脚を半径方向に外側に広げるように、前記ウェッジに留められる請求項15または16に記載の髄内固定構造。
【請求項18】
外科用の細長い部材に張力印加する組立て体であって、
インプラントに接続可能な第1の位置を有する細長い部材と、
前記細長い部材上の第2の位置でロックするように、前記細長い部材の周縁に係合するように構成されたロッキングフィーチャと、
前記ロッキングフィーチャに係合するように構成されたテンショナであって、前記第1の位置が前記インプラントに接続され、前記第2の位置が前記ロッキングフィーチャ内でロックされると、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記細長い部材にかかる張力を調節するために、前記第1の位置に対して前記ロッキングフィーチャを移動させるように作動可能である、テンショナと、
前記細長い部材上の第3の位置でロックするように、ロッキングメカニズムを作動させるように構成されたロッキングメカニズムアクチュエータと、
を備えている組立て体。
【請求項19】
前記第3の位置は、前記第1の位置と前記第2の位置との間にある請求項18に記載の組立て体。
【請求項20】
前記インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである請求項18または19に記載の組立て体。
【請求項21】
外科用の細長い部材に張力印加する組立て体であって、
インプラントに接続可能な第1の位置を有する細長い部材と、
前記細長い部材上の第2の位置でロックするように、前記細長い部材に係合するように構成されたロッキングフィーチャと、
前記ロッキングフィーチャに係合するように構成されたテンショナであって、前記第1の位置が前記インプラントに接続され、前記第2の位置が前記ロッキングフィーチャ内でロックされると、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記細長い部材にかかる張力を調節するために、前記第1の位置に対して前記ロッキングフィーチャを移動させるように作動可能である、テンショナと、
前記細長い部材上の第3の位置でロックし、ロック解除するように、ロッキングメカニズムを可逆的に作動させるように構成されたロッキングメカニズムアクチュエータと、
を備えている組立て体。
【請求項22】
前記第3の位置は、前記第1の位置と前記第2の位置との間にある請求項21に記載の組立て体。
【請求項23】
前記ロッキングフィーチャは、前記細長い部材の周縁に係合するように構成される請求項21または22に記載の組立て体。
【請求項24】
前記インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである請求項21から23のいずれか一項に記載の組立て体。
【請求項25】
細長い部材に張力印加する方法であって、
インプラントに接続された細長い部材および前記インプラント上のロッキングフィーチャを有する前記インプラントを設けるステップであって、前記ロッキングフィーチャは、前記細長い部材上でロックするように、前記細長い部材の周縁に係合する、設けるステップと、
前記細長い部材にかかる張力を調節するテンショナを作動させるステップと、
選択された張力を維持するために、前記細長い部材上で前記ロッキングメカニズムをロックするステップと、
を含む方法。
【請求項26】
前記ロッキングメカニズムはコレットを備える請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記細長い部材にかかる張力を調節した後に、前記細長い部材上で前記ロッキングメカニズムをロックするためにロッキングメカニズムアクチュエータを作動させるステップをさらに含む請求項25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
細長い部材に張力印加する方法であって、
細長い部材上の第1の位置をインプラントに接続するステップと、
前記細長い部材上でロックするように前記細長い部材の周縁に係合するロッキングフィーチャを、前記細長い部材上の第2の位置でロックするステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記細長い部材にかかる張力を調節するテンショナを作動させるステップと、
ロッキングメカニズムを前記細長い部材上の第3の位置でロックするステップと、
を含む方法。
【請求項30】
前記インプラントは、セグメント化髄内骨折固定デバイスである請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第3の位置は、前記第1の位置と前記第2の位置との間にある請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
前記細長い部材にかかる張力を調節した後に、前記細長い部材上の第3の位置で前記ロッキングメカニズムをロックするために前記ロッキングメカニズムアクチュエータを作動させるステップをさらに含む請求項29から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
硬直した構成でインプラントをロックする方法であって、
インプラントの2つ以上のセグメントを通じて配設される細長い部材に張力印加するステップと、
前記細長い部材をロック部でロックするステップと、
前記細長い部材を前記ロック部の近位で切断するステップと、
を含む方法。
【請求項34】
カスタマイズ式インプラントを製造する方法であって、
骨の髄内管のパラメータを評価するステップと、
ガイドに沿って移動するように構成されたチャネルを備える複数のセグメントを設けるステップと、
前記骨の前記髄内管のパラメータを評価することに基づいて第1のセグメントを選択し、前記第1のセグメントを前記ガイドに沿って遠位に進めることによってカスタマイズ式構造を組立てるステップと、
前記骨の前記髄内管のパラメータを評価することに基づいて第2のセグメントを選択し、前記第2のセグメントを前記ガイドに沿って遠位に進めるステップと、
を含む方法。
【請求項35】
患者についてカスタマイズされたインプラントを構築する方法であって、
各セグメントが細長い要素に沿って移動可能であるように構成されたチャネルを備えるセグメントのアレイから選択するステップと、
前記細長い要素に沿う2つ以上のセグメントを1つの構造になるように組立てるステップと、
実質的に硬直した構成で前記構造を保持するように前記構造をロックするステップと、を含む方法。
【請求項36】
2つ以上のセグメントを1つの構造になるように組立てるステップは、
各セグメントを前記細長い要素上をたどって進めるステップと、
隣接セグメントを、対応するインタフェースにインタフェースするステップと、
をさらに含む請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記構造をロックするステップは、細長い要素に張力印加することを含む請求項35または36に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39A】
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【図39B】
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【図40A】
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【図40B】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図42A】
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【図42B】
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【図42C】
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【図43A】
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【図43B】
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【図43C】
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【図44A】
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【図44B】
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【図44C】
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【図44D】
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【図44E】
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【図45A】
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【図45B】
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【図45C】
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【図45D】
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【図45E】
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【図46A】
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【図46B】
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【図46C】
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【図46D】
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【図46E】
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【図47A】
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【図47B】
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【図47C】
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【図48A】
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【図48B】
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【図48C】
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【図49A】
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【図49B】
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【図49C】
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【図50A】
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【図50B】
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【図50C】
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【図51A】
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【図51B】
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【図51C】
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【図52A】
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【図52B】
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【図52C】
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【図53A】
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【図53B】
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【図53C】
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【図54A】
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【図54B】
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【図54C】
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【図55A】
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【図55B】
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【図55C】
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【図55D】
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【図55E】
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【図56A】
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【図56B】
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【図56C】
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【図56D】
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【図56E】
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【図57A】
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【図57B】
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【図57C】
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【図57D】
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【図57E】
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【図58A】
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【図58B】
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【図58C】
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【図58D】
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【図59A】
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【図59B】
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【図59C】
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【図59D】
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【図59E】
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【図59F】
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【図59G】
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【図59H】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図65A】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80A】
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【図80B】
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【図80C】
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【図80D】
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【図80E】
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【図81A】
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【図81B】
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【図81C】
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【図81D】
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【図81E】
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【図81F】
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【図81G】
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【図82】
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【図83】
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【図84A】
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【図84B】
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【図85A】
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【図85B】
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【図86A】
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【図86B】
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【図87A】
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【図87B】
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【図87C】
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【公表番号】特表2011−521718(P2011−521718A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511731(P2011−511731)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際出願番号】PCT/US2009/044898
【国際公開番号】WO2009/143374
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(509261393)ノヴァリン・オルソペディクス・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】