説明

モジュール連接システム

【課題】本発明においては、基本モジュールが増設モジュールの数量及び種別の順序を判定できる、簡易な構成のモジュール連接システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本願発明のモジュール連接システムは、基本モジュールからP型又はN型の増設モジュールへ繰り返しパルス信号を送り、P型又はN型の増設モジュールに備えられた分周回路によって分周された繰り返しパルス信号を、分周情報として基本モジュールへ出力し、P型又はN型の増設モジュールの数量及び種別の順序の判定基準とする構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基本モジュールに2種類の増設モジュールを連接するモジュール連接システムに関する。
【背景技術】
【0002】
モジュール単位で外部記憶装置等の増設が可能なセンサー入出力装置等、各種のモジュール連接システムにおいては、各モジュールのバックボードに電源線、入出力信号線、データバス線等が設けられ、各モジュールのスロットに各種の回路、例えばセンサー入力機能を搭載したパッケージを実装し、バックボードの配線を介して全てのモジュール間で相互に連接することができる(例えば、特許文献1参照。)。このシステムの場合、図1に示すように、増設モジュールの数量及び種別の順序は、増設モジュールそれぞれに搭載されたマイコンとの通信によって確認する方法が考えられた。また、図2に示すような、増設モジュールそれぞれに接続する接点によって、増設モジュールの数量及び種別の順序を判断する方法も考えられた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−307426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、図1の方法では、全てのモジュールにマイコン及びレジスタを備えるため高価な構成となる。また、図2の方法では、増設モジュールの数量及び種別の順序に応じて接点、信号線をあらかじめ用意しておく必要があり、増設モジュールの数量及び種別の順序に柔軟に対応できない。
【0005】
そこで、本発明においては、基本モジュールが増設モジュールの数量及び種別の順序を判定できる、簡易な構成のモジュール連接システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願発明のモジュール連接システムは、基本モジュールからP型又はN型の増設モジュールへ繰り返しパルス信号を送り、P型又はN型の増設モジュールに備えられた分周回路によって分周された繰り返しパルス信号を、分周情報として基本モジュールへ出力し、P型又はN型の増設モジュールの数量及び種別の順序の判定基準とする構成とした。
【0007】
具体的には、本発明に係る基本モジュールは、連接されたs個(sは正整数)のP型又はN型の増設モジュールの先頭に接続される基本モジュールであって、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型増設モジュール、又は前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型増設モジュールに接続され、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、基本モジュールは、連接された複数の増設モジュールの数量及び種別の順序を、簡易な構成で判定することができる。
【0009】
また、本発明に係るP型又はN型の増設モジュールは、基本モジュールにs個(sは正整数)が連接されるP型又はN型の増設モジュールであって、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する基本モジュールに接続され、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型増設モジュール、又は前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型増設モジュールであることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、P型又はN型の増設モジュールは、P型増設モジュール及びN型増設モジュールを複数台組み合わせて基本モジュールに連接しても、簡易な構成でP型又はN型の増設モジュールの数量及び種別の順序を判定することができる。
【0011】
また、本発明に係るモジュール連接システムは、一の基本モジュールと前記基本モジュールにP型又はN型のs個(sは正整数)の増設モジュールとが連接されるモジュール連接システムであって、前記基本モジュールは、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定し、前記P型の増設モジュールは、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力し、前記N型の増設モジュールは、前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、モジュール連接システムは、P型増設モジュール及びN型増設モジュールを複数台組み合わせて基本モジュールに連接しても、簡易な構成で増設モジュールの数量及び種別の順序を判定することができる。
【0013】
また、本発明に係るモジュール判定方法は、基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型の増設モジュール、又は、前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型の増設モジュールがs個(sは正整数)連接された先頭に接続される基本モジュールの行うモジュール判定方法であって、前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力するパルス信号出力手順と、前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得る分周情報取得手順と、前記基本モジュールが、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定するモジュール判定手順とを順に有することを特徴とする。
【0014】
この方法によれば、基本モジュールは、連接された複数の増設モジュールの数量及び種別の順序を、簡易な構成で判定することができる。
【0015】
また、本発明に係るモジュール判定方法は、連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する基本モジュールの行うモジュール判定方法であって、前記増設モジュールが、P型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記増設モジュールが、N型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力するパルス信号分周手順と、前記P型又はN型の増設モジュールが、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するパルス信号論理演算手順と、を順に有することを特徴とする。
【0016】
この方法によれば、P型又はN型の増設モジュールは、P型増設モジュール及びN型増設モジュールを複数台組み合わせて基本モジュールに連接しても、簡易な構成でP型又はN型の増設モジュールの数量及び種別の順序を判定することができる。
【0017】
また、本発明に係るモジュール判定方法は、一の基本モジュールと前記基本モジュールにP型又はN型のs個(sは正整数)の増設モジュールとが連接されるモジュール連接システムの行うモジュール判定方法であって、前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力するパルス信号出力手順と、前記増設モジュールが、P型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記増設モジュールがN型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力するパルス信号分周手順と、前記P型又はN型の増設モジュールが、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するパルス信号論理演算手順と、前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得る分周情報取得手順と、前記基本モジュールが、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定するモジュール判定手順と、を順に有することを特徴とする。
【0018】
この方法によれば、モジュール連接システムは、P型増設モジュール及びN型増設モジュールを複数台組み合わせて基本モジュールに連接しても、簡易な構成で増設モジュールの数量及び種別の順序を判定することができる。
【0019】
また、本発明に係るモジュール判定プログラムは、基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型の増設モジュール、又は、前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型の増設モジュールがs個(sは正整数)連接された先頭に接続される基本モジュールの行うモジュール判定プログラムであって、前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力するパルス信号出力ステップと、前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得る分周情報取得ステップと、前記基本モジュールが、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定するモジュール判定ステップと、を順に有することを特徴とする。
【0020】
このプログラムによれば、基本モジュールは、連接された複数の増設モジュールの数量及び種別の順序を、簡易な構成で判定することができる。
【0021】
また、本発明に係るモジュール判定プログラムは、連接されたs個(sは正整数)のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する基本モジュールの行うモジュール判定プログラムであって、前記増設モジュールが、P型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記増設モジュールがN型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力するパルス信号分周ステップと、前記増設モジュールが、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するパルス信号論理演算ステップと、を順に有することを特徴とする。
【0022】
このプログラムによれば、P型又はN型の増設モジュールは、P型増設モジュール及びN型増設モジュールを複数台組み合わせて基本モジュールに連接しても、簡易な構成でP型又はN型の増設モジュールの数量及び種別の順序を判定することができる。
【0023】
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、基本モジュールが増設モジュールの数量及び種別の順序を判定できる、簡易な構成のモジュール連接システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】全てのモジュールにマイコンを備えた従来技術を示す図である。
【図2】接点検知方式を用いた従来技術を示す図である。
【図3】本発明に係るモジュール連接システムの構造を示す図である。
【図4】本発明に係るモジュール連接システムの回路構成を示す図である。
【図5】本発明に係るモジュール連接システムの動作説明を示す図である。
【図6】本発明に係るモジュール連接システムの第一の実施例を示す図である。
【図7】本発明に係るモジュール連接システムの第二の実施例を示す図である。
【図8】本発明に係るモジュール連接システムについてのモジュール判定方法のフローチャートを示す図である。
【図9】本発明に係るモジュール連接システムについてのモジュール判定プログラムのフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であって、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0027】
図3に、本発明に係るモジュール連接システムの構造を示す。10−1は基本モジュール、11−1はP型増設モジュール、14−1はN型増設モジュールである。基本モジュール10−1は、入出力端子及びデータバス端子を配置したコネクタ13を介して連接されたs個のP型増設モジュール11−1又はN型増設モジュール14−1の先頭に接続される。基本モジュール10−1は、接続されたP型増設モジュール11−1又はN型増設モジュール14−1の数量とその種別の順序の判定を行うモジュールであり、P型増設モジュール11−1又はN型増設モジュール14−1のスロット12に必要に応じて追加されたセンサー入力又は出力等の機能を備えたパッケージを制御する。例として、図3では、基本モジュール10−1に2台のP型増設モジュール11−1及び1台のN型増設モジュール14−1をN型、P型、P型の順に接続している。
【0028】
P型増設モジュール11−1又はN型増設モジュール14−1は、必要に応じてセンサー入力又は出力等の機能を追加できるスロット12を増設するために入出力端子及びデータバス端子を配置したコネクタ13を介して連接される。接続の順序は問わない。また、接続可能台数に制限はない。
【0029】
以下、本発明に係るモジュール連接システムの動作を説明する。図4は、本発明に係るモジュール連接システムの回路構成である。例として、図4では、基本モジュール10−2に、N型増設モジュール14−2、P型増設モジュール11−2、P型増設モジュール11−2の順に接続している。なお、図4において、スロット12に関する回路の記載は省略する。基本モジュール10−2は、まず、連接されたs個(sは正整数)のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力する。次に、N型増設モジュール14−2は、基本モジュール10−2の方向からの繰り返しパルス信号を入力され、繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して基本モジュール10−2と反対方向に出力する。また、基本モジュール10−2と反対方向から分周情報を入力され、分周情報と2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として基本モジュール10−2の方向へ出力する。P型増設モジュール11−2は、基本モジュール10−2の方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して基本モジュール10−2と反対方向に出力する。また、基本モジュール10−2と反対方向から分周情報を入力され、分周情報と2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として基本モジュール10−2の方向へ出力する。
【0030】
基本モジュール10−2は、連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得て、分周情報に含まれるパルス信号の周期と、基本モジュール10−2からP型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定する。併せて、分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、基本モジュール10−2からP型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する。
【0031】
20は連接された増設モジュールの数量を判定し、連接された増設モジュールの種別の順序を判定する判定回路、21は繰り返しパルス信号を出力する繰り返しパルス信号発信回路、22はD型フリップフロップ回路によって構成された分周回路、23は分周回路22を初期状態に戻すためのリセット端子、24は論理積算を行う論理積算回路、25はノイズ防止のためのローパスフィルタ、27は論理否定演算を行う論理否定回路である。以下、図3と同一の要素については説明を省略する。
【0032】
図5は繰り返しパルス信号の分周の状態と分周情報としてのパルス信号を示している。図5において、それぞれ(a)は、図4に示すA点、(b)は、図4に示すB点、(c)は、図4に示すC点、(d)は、図4に示すD点、(e)は、図4に示すE点、(f)は、図4に示すF点、(g)は、図4に示すG点、(h)は、図4に示すH点でのパルス信号を示す。なお、図5は正論理で記述している。
【0033】
次に、図4、図5及び図8を参照して本発明に係るモジュール連接システムの動作説明を行う。まず、パルス信号出力手順S10において、基本モジュール10−2に備えられた繰り返しパルス信号発信回路21から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))は、図4に示すA点を通過して基本モジュール10−2に接続されたN型増設モジュール14−2に入力され、パルス信号分周手順S11において、入力された繰り返しパルス信号(図5(a))は、論理否定回路27を通して論理否定演算され、N型増設モジュール14−2の分周回路22によって2分周される。2分周された繰り返しパルス信号(図5(b))は、同様に、パルス信号出力手順S10において、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の方向へ出力される。図4に示すB点を通過して、P型増設モジュール11−2に入力された繰り返しパルス信号は、パルス信号分周手順S11において、P型増設モジュール11−2の分周回路22によって、さらに2分周され(図5(c))、図4に示すC点を通過して、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の方向へ出力される。
【0034】
この結果、C点での繰り返しパルス信号は、A点での繰り返しパルス信号に対して4分周されていることになる(図5(c))。さらに、4分周された繰り返しパルス信号は、図4に示すC点を通過して、パルス信号出力手順S10において、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の方向へ出力される。パルス信号分周手順S11において、4分周された繰り返しパルス信号は、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の分周回路22によってさらに2分周される。この結果、A点での繰り返しパルス信号に対して8分周されていることになる(図5(d))。
【0035】
そして、図4に示すD点では、パルス信号論理積算手順S12において、8分周された繰り返しパルス信号は、D点から論理積算回路24及びローパスフィルタ25を通過してE点、すなわち基本モジュール10−2の方向へ折り返される。同様に、E点における分周情報としてのパルス信号(図5(e))は、パルス信号論理積算手順S12において、分周回路22からの繰り返しパルス信号(図5(c))と論理積算され(図5(f))、図4に示すF点を通過して基本モジュール10−2の方向へ出力される。さらに、F点における分周情報としてのパルス信号(図5(f))は、パルス信号論理積算手順S12において、分周回路22からの繰り返しパルス信号(図5(b))と論理積算され(図5(g))、図4に示すG点を通過して基本モジュール10−2の方向へ出力される。そして、G点における分周情報としてのパルス信号(図5(g))は、パルス信号論理積算手順S12において、繰り返しパルス信号発信回路21からの繰り返しパルス信号(図5(a))と論理積算され(図5(h))、図4に示すH点を通過して判定回路20へ出力される。
【0036】
判定回路20は、分周情報取得手順S13において、分周情報として入力されたパルス信号(図5(h))を取得し、モジュール判定手順S14において、入力されたパルス信号(図5(h))の周期と、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の周期との比較を行う。判定回路20に入力されたパルス信号(図5(h))の周期は、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の周期と比較して8倍である。分周回路22は2分周するため、すなわち8=2であり、増設モジュールは3台連接されていることが判定できる。
【0037】
また、同時に、判定回路20は、モジュール判定手順S14において、入力されたパルス信号(図5(h))の先頭の出現時期と、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の基準位置との比較を行う。基準位置とは、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の開始位置、又は連続する繰り返しパルス信号(図5(a))の中から定めた基準となる信号の位置である。本実施形態の例では、図5において、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の基準位置は破線で示され、判定回路20に入力されたパルス信号(図5(h))の先頭の出現時期は一点鎖線で示されている。判定回路20に入力されたパルス信号(図5(h))の先頭の出現時期は、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の基準位置から1周期遅れである。ここで、1周期遅れの“1”は、増設モジュールの台数が3台の場合において、二進法では“001”と示される。この“001”を左端を最下位ビットとすると、“100”となり、増設モジュールが“1”“0”“0”の順で連接されていることを示している。この結果から、P型増設モジュール11−2を“0”、N型増設モジュール14−2を“1”とすると、増設モジュールの種別の順序は基本モジュール10−2に隣接する順にN型、P型、P型の順序で連接されることが判定できる。本実施形態の例では、3台の増設モジュールを連接しているが、P型又はN型増設モジュールの台数については、s台(sは正整数)であっても同様である。
【0038】
次に、図4、図5及び図9を参照して本発明に係るモジュール連接システムのプログラムの動作説明を行う。まず、パルス信号出力ステップS20おいて、基本モジュール10−2に備えられた繰り返しパルス信号発信回路21から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))は、図4に示すA点を通過して基本モジュール10−2に接続されたN型増設モジュール14−2に入力され、パルス信号分周ステップS21において、入力された繰り返しパルス信号(図5(a))は、論理否定回路27を通して論理否定演算され、N型増設モジュール14−2の分周回路22によって2分周される。2分周された繰り返しパルス信号(図5(b))は、同様に、パルス信号出力ステップS20において、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の方向へ出力される。図4に示すB点を通過して、P型増設モジュール11−2に入力された繰り返しパルス信号は、パルス信号分周ステップS21において、P型増設モジュール11−2の分周回路22によって、さらに2分周され(図5(c))、図4に示すC点を通過して、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の方向へ出力される。
【0039】
この結果、C点での繰り返しパルス信号は、A点での繰り返しパルス信号に対して4分周されていることになる(図5(c))。同様に、4分周された繰り返しパルス信号は、図4に示すC点を通過して、パルス信号出力ステップS20において、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の方向へ出力される。4分周された繰り返しパルス信号は、パルス信号分周ステップS21において、基本モジュール10−2と反対方向に連接されたP型増設モジュール11−2の分周回路22によってさらに2分周される。この結果、A点での繰り返しパルス信号に対して8分周されていることになる(図5(d))。
【0040】
そして、図4に示すD点では、パルス信号論理積算ステップS22において、8分周された繰り返しパルス信号は、D点から論理積算回路24及びローパスフィルタ25を通過してE点、すなわち基本モジュール10−2の方向へ折り返される。また、E点における分周情報としてのパルス信号(図5(e))は、パルス信号論理積算ステップS22において、分周回路22からの繰り返しパルス信号(図5(c))と論理積算され(図5(f))、図4に示すF点を通過して基本モジュール10−2の方向へ出力される。さらに、F点における分周情報としてのパルス信号(図5(f))は、パルス信号論理積算ステップS22において、分周回路22からの繰り返しパルス信号(図5(b))と論理積算され(図5(g))、図4に示すG点を通過して基本モジュール10−2の方向へ出力される。そして、G点における分周情報としてのパルス信号(図5(g))は、パルス信号論理積算ステップS22において、繰り返しパルス信号発信回路21からの繰り返しパルス信号(図5(a))と論理積算され(図5(h))、図4に示すH点を通過して判定回路20へ出力される。
【0041】
判定回路20は、分周情報取得ステップS23において、分周情報として入力されたパルス信号(図5(h))を取得し、モジュール判定ステップS24において、入力されたパルス信号(図5(h))の周期と、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の周期との比較を行う。判定回路20に入力されたパルス信号(図5(h))の周期は、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の周期と比較して8倍である。分周回路22は2分周するため、すなわち8=2であり、増設モジュールは3台連接されていることが判定できる。
【0042】
また、同時に、判定回路20は、モジュール判定ステップS24において、入力されたパルス信号(図5(h))の先頭の出現時期と、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の基準位置との比較を行う。基準位置とは、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の開始位置、又は連続する繰り返しパルス信号(図5(a))の中から定めた基準となる信号の位置である。本実施形態の例では、図5において、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の基準位置は破線で示され、判定回路20に入力されたパルス信号(図5(h))の先頭の出現時期は一点鎖線で示されている。判定回路20に入力されたパルス信号(図5(h))の先頭の出現時期は、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号(図5(a))の基準位置から1周期遅れである。ここで、1周期遅れの“1”は、増設モジュールの台数が3台の場合において、二進法では“001”と示される。この“001”を左端を最下位ビットとすると、“100”となり、増設モジュールが“1”“0”“0”の順で連接されていることを示している。この結果から、P型増設モジュール11−2を“0”、N型増設モジュール14−2を“1”とすると、増設モジュールの種別の順序は基本モジュール10−2に隣接する順にN型、P型、P型の順序で連接されることが判定できる。本実施形態の例では、3台の増設モジュールを連接しているが、P型又はN型増設モジュールの台数については、s台であっても同様である。
【0043】
ここで、図6及び図7において、P型又はN型の増設モジュールを4台まで接続した場合の図5(d)に相当する繰り返しパルス信号を示す。図中、ハッチングで示した箇所は、基本モジュール10−2に備えられた判定回路20に分周情報として入力されるパルス信号である。また、図中“B”は基本モジュール10−2、“P”はP型増設モジュール11−2、“N”はN型増設モジュール14−2を示している。図6(a)は、基本モジュール10−2からP型又はN型の増設モジュールへ入力される繰り返しパルス信号、図6(b)及び図6(b)は、基本モジュール10−2に1台の増設モジュールを接続した場合の順序の例である。また、図6(c)から図6(c)までは、基本モジュール10−2に2台の増設モジュールを接続した場合の順序の例である。そして、図6(d)から図6(d)までは、基本モジュール10−2に3台の増設モジュールを接続した場合の順序の例である。さらに、図7(e)から図7(e16)までは、基本モジュール10−2に4台の増設モジュールを接続した場合の順序の例である。なお、増設モジュールを4台以上接続した場合であっても、同様のパターンが類推できる。
【0044】
さらに、P型増設モジュール11−2に搭載された分周回路22と、N型増設モジュール14−2に搭載された分周回路22及び論理否定回路27とを一組として、組み合わせパターンで増設モジュールの数量及び種別の順序を判定してもよい。例えば、P型増設モジュール11−2に搭載された分周回路22を“0”、N型増設モジュール14−2に搭載された分周回路22及び論理否定回路27を“1”として、P型増設モジュール11−2に搭載された分周回路22を2台組み合わせたパターンを“00”パターン、P型増設モジュール11−2に搭載された分周回路22とN型増設モジュール14−2に搭載された分周回路22及び論理否定回路27との順に組み合わせたパターンを“01”パターン、N型増設モジュール14−2に搭載された分周回路22及び論理否定回路27とP型増設モジュール11−2に搭載された分周回路22との順に組み合わせたパターンを“10”パターン、N型増設モジュール14−2に搭載された分周回路22及び論理否定回路27を2台組み合わせたパターンを“11”パターンとする。
【0045】
判定回路20に入力される繰り返しパルス信号は256=2周期であり、組み合わせパターン1組に分周回路22は2つ備えられるため、8÷2=4となり、組み合わせパターンの数は4パターンと判定できる。また、判定回路20に入力されるパルス信号と、基本モジュール10−2から出力された繰り返しパルス信号との比較において、判定回路20に入力されたパルス信号の先頭の出現時期は、基本モジュール10−2から出力される繰り返しパルス信号から141周期遅れる。この“141”は、二進法では“10001101”と示される。ここで、“10001101”を左端を最下位ビットとして読むと“10110001”となる。つまり、“10”パターン、“11”パターン、“00”パターン、“01”パターンの順で増設モジュールが連接されていることを示しており、各パターンを異なる種類の増設モジュールに割り当てておけば、4種類の異なる増設モジュールの種別の順序が判定できることになる。
【0046】
本実施形態では、P型増設モジュールに搭載された分周回路22と、N型増設モジュールに搭載された分周回路22及び論理否定回路27とを、2種類一組としてパターンを想定したが、3種類以上の型を一組としたパターンであっても数量及び同様の考え方によって、種別の順序を判定できる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のモジュール連接システムは、例えば、外部記憶装置、センサー入出力装置などに適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
10−1、10−2:基本モジュール
11−1、11−2:P型増設モジュール
12:スロット
13:コネクタ
14−1、14−2:N型増設モジュール
20:判定回路
21:繰り返しパルス信号発信回路
22:分周回路
23:リセット端子
24:論理積算回路
25:ローパスフィルタ
27:論理否定回路
30:増設モジュール連接検出用マイコン
31:データバス信号線
32:増設モジュール検出用接点
S10:パルス信号出力手順
S11:パルス信号分周手順
S12:パルス信号論理積算手順
S13:分周情報取得手順
S14:モジュール判定手順
S20:パルス信号出力ステップ
S21:パルス信号分周ステップ
S22:パルス信号論理積算ステップ
S23:分周情報取得ステップ
S24:モジュール判定ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連接されたs個(sは正整数)のP型又はN型の増設モジュールの先頭に接続される基本モジュールであって、
前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型増設モジュール、又は
前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型増設モジュールに接続され、
前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、
前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する基本モジュール。
【請求項2】
基本モジュールにs個(sは正整数)が連接されるP型又はN型の増設モジュールであって、
前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、
前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する基本モジュールに接続され、
前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型増設モジュール、又は、
前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型増設モジュール。
【請求項3】
一の基本モジュールと前記基本モジュールにP型又はN型のs個(sは正整数)の増設モジュールとが連接されるモジュール連接システムであって、
前記基本モジュールは、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、
前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定し、
前記P型の増設モジュールは、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力し、
前記N型の増設モジュールは、前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するモジュール連接システム。
【請求項4】
基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型の増設モジュール、又は、
前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型の増設モジュール、
がs個(sは正整数)連接された先頭に接続される基本モジュールの行うモジュール判定方法であって、
前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力するパルス信号出力手順と、
前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得る分周情報取得手順と、
前記基本モジュールが、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定するモジュール判定手順と、を順に有するモジュール判定方法。
【請求項5】
連接されたs個(sは正整数)のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する基本モジュールの行うモジュール判定方法であって、
前記増設モジュールが、P型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記増設モジュールが、N型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力するパルス信号分周手順と、
前記P型又はN型の増設モジュールが、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するパルス信号論理演算手順と、を順に有するモジュール判定方法。
【請求項6】
一の基本モジュールと前記基本モジュールにP型又はN型のs個(sは正整数)の増設モジュールとが連接されるモジュール連接システムの行うモジュール判定方法であって、
前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力するパルス信号出力手順と、
前記増設モジュールが、P型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記増設モジュールがN型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力するパルス信号分周手順と、
前記P型又はN型の増設モジュールが、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するパルス信号論理演算手順と、
前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得る分周情報取得手順と、
前記基本モジュールが、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定するモジュール判定手順と、を順に有するモジュール判定方法。
【請求項7】
基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するP型の増設モジュール、又は、
前記基本モジュールの方向からの繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するN型の増設モジュール、
がs個(sは正整数)連接された先頭に接続される基本モジュールの行うモジュール判定プログラムであって、
前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力するパルス信号出力ステップと、
前記基本モジュールが、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続された増設モジュールから入力された分周情報を得る分周情報取得ステップと、
前記基本モジュールが、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記基本モジュールから前記増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定するモジュール判定ステップと、を順に有するモジュール判定プログラム。
【請求項8】
連接されたs個(sは正整数)のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールに繰り返しパルス信号を出力し、前記連接されたs個のP型又はN型の増設モジュールのうちの隣接して接続されたP型又はN型の増設モジュールから入力された分周情報を得て、前記分周情報に含まれるパルス信号の周期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の周期との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の数量を判定し、前記分周情報に含まれるパルス信号の先頭の出現時期と、前記P型又はN型の増設モジュールに出力された繰り返しパルス信号の基準位置との比較から、前記連接された増設モジュールのP型又はN型の種別の順序を判定する基本モジュールの行うモジュール判定プログラムであって、
前記増設モジュールが、P型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力し、前記増設モジュールがN型の場合は、前記基本モジュールの方向から繰り返しパルス信号を入力され、前記繰り返しパルス信号を論理否定演算した後に、2分周して前記基本モジュールと反対方向に出力するパルス信号分周ステップと、
前記増設モジュールが、前記基本モジュールと反対方向から分周情報を入力され、前記分周情報と前記2分周された繰り返しパルス信号とを論理積演算した結果を、新たな分周情報として前記基本モジュールの方向へ出力するパルス信号論理演算ステップと、を順に有するモジュール判定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−114706(P2011−114706A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−270610(P2009−270610)
【出願日】平成21年11月27日(2009.11.27)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)