説明

モータ駆動装置

【課題】写真処理を中断する時間を短縮して作業効率の低下を大幅に抑制することが可能なモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、ステッピングモータの駆動を制御するドライバIC50と、ステッピングモータに過電流が流れ込むことを防止する保護回路42と、を備えている。ドライバIC50によってステッピングモータ19bへの電力供給を遮断する所定の動作を検出して保護回路42をリセットする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真処理装置に搭載されたモータを駆動するモータ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、写真処理装置では、感光材料を搬送するステッピングモータ等のモータを駆動するモータ駆動装置、例えば、ドライバIC(Integrated Circuit)が搭載されている。
このようなモータ駆動装置の中には、駆動するステッピングモータにおいて、例えば、各コイルの電気的特性によって発生する回転速度のムラを抑制するものがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、ステッピングモータの回転速度のムラを低減するモータ駆動装置が開示されている。
また、このようなモータ駆動装置には、ステッピングモータに対して過電流が流れることを防止する保護回路が設けられているものがある。こうした保護回路は、過電流が発生すると、これを検知してステッピングモータ等に過電流が流れることを防止する。なお、こうした過電流は、例えば、写真処理装置の引き出しユニットに設けられた出力ラインのコネクタ部分の接触不良や紙詰まり等の種々の要因によって発生する。
【特許文献1】特開2004−48879号公報(平成16年2月12日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のモータ駆動装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、作動した保護回路は、リセットされるまでモータへの電力供給を遮断するので写真処理作業が中断される。そして、作動した保護回路をリセットするためには、写真処理装置の主電源を入れ直す、すなわち写真処理装置の備える制御系と駆動系とへの電力供給を一旦遮断する必要があった。
【0005】
しかし、このような写真処理装置において、保護回路をリセットするために写真処理装置の主電源を入れ直す場合には、主電源を切ってから写真処理装置を再び稼動可能な状態に復帰させるまでに長い時間を必要としていた。そのため、写真処理作業を中断する時間が長くなり、作業効率を悪化させるという問題があった。
本発明の課題は、写真処理を中断する時間を短縮して作業効率の低下を大幅に抑制することが可能なモータ駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係るモータ駆動装置は、写真処理装置に搭載されたモータを駆動するモータ駆動装置であって、モータの駆動を制御する制御部と、モータに過電流が流れることを防止する保護回路と、を備えている。制御部は、駆動系への電力供給のみを遮断する所定の動作を検知して保護回路をリセットする。
ここでは、制御部は、駆動系への電力供給のみを遮断する所定の動作により保護回路をリセットする。
【0007】
通常、写真処理装置において、例えば、ステッピングモータ等を駆動するドライバICが搭載されている。このようなドライバICの中には、モータの出力ラインの接触不良等によって発生する過電流によって、ステッピングモータが破損することを防止する保護回路が組み込まれたものがある。こうした保護回路は、例えば、過電流を検知するとモータに流れる電流を遮断する。そして、一度作動した保護回路は、写真処理装置の主電源を一旦入れ直さなければリセットすることができなかった。
【0008】
しかし、写真処理装置の主電源を入れ直す場合には、主電源を切ってから写真処理装置を写真処理可能な状態に復帰させるまでに長時間を要するため、写真処理を中断する時間が長くなり作業効率の低下を招いていた。
そこで、本発明に係る写真処理装置に搭載されたモータ駆動装置では、駆動系への電力供給のみを遮断する所定の動作を検知して保護回路をリセットする。
【0009】
これにより、例えば、写真処理装置において、扉が開かれた際に発信されるインターロック信号を検知した場合において、制御系と駆動系への電力供給のうち、制御系への電力供給を維持したまま、駆動系への電力供給のみを遮断してドライバICのリセット(電源OFF)を行なう。このようにして、ドライバICに内蔵されている保護回路のリセットを行なうことができる。また、例えば、駆動系への電力供給を遮断する、いわゆる省エネボタンを押下することによっても保護回路のリセットを行なうことができる。
【0010】
このため、写真処理装置の制御系への電力供給を遮断することなく保護回路をリセットすることができるので、主電源を入れ直す場合よりも写真処理装置を復帰させるために必要な時間を大幅に短縮することができる。
この結果、写真処理装置の主電源を入れ直す場合と比較して、写真処理を中断する時間を短縮して作業効率の低下を大幅に抑制することができる。
【0011】
第2の発明に係るモータ駆動装置は、第1の発明に係るモータ駆動装置であって、制御部は、所定の動作によって発生するインターロック信号を検知して保護回路をリセットする。
ここでは、保護回路は、インターロック信号によってリセットされる。
これにより、例えば、制御部は、写真処理装置の扉が開いた際に発信される駆動系への電力供給のみを遮断するインターロック信号を検知して保護回路をリセットすることができる。
このため、従来のインターロック信号を利用して、保護回路のリセットを行なうことができる。
【0012】
第3の発明に係るモータ駆動装置は、第2の発明に係るモータ駆動装置であって、制御部に対してインターロック信号を送信するON/OFF回路をさらに備えている。制御部は、ON/OFF回路から送信されたインターロック信号を検知して保護回路をリセットする。
【0013】
ここでは、ON/OFF回路から送信されたインターロック信号を制御部が検知して保護回路をリセットする。
これにより、例えば、写真処理装置において、ON/OFF回路はドアの開閉動作が行なわれた際に発生する駆動系への電力供給のみを遮断するインターロック信号をドライバICに送信して、写真処理装置の駆動系への電力供給のみを遮断する。
この結果、写真処理装置の駆動系への電力供給のみを遮断して保護回路のリセットを行なうことができる。
【0014】
第4の発明に係るモータ駆動装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係るモータ駆動装置であって、所定の動作は、ドアの開閉動作である。
一般に、写真処理装置では、感光材料を搬送しながら現像処理等の各処理を行なう。こうした感光材料の搬送時において、感光材料が種々の原因によって上手く搬送されず紙詰まりを起こしてしまう場合がある。通常、このような場合には、例えば、オペレータが写真処理装置のドアを開けて内部に格納されている引き出しユニットを引き出して詰まった感光材料を取り除き、再び引き出しユニットを所定の位置に戻して写真処理装置のドアを閉める。さらに、紙詰まりが発生した際に保護回路が作動することがあり、このような場合には、保護回路をリセットするために写真処理装置の主電源を入れ直す必要があった。
【0015】
しかし、このような写真処理装置において、紙詰まりを起こすたびに主電源を入れ直して保護回路をリセットすると、写真処理を中断する時間が長くなり写真処理の効率が低下するため問題であった。
そこで、本発明に係る写真処理装置に搭載されたモータ駆動装置では、ドアの開閉動作によって発生する、例えば、インターロック信号を検知して、保護回路をリセットする。
【0016】
これにより、従来の紙詰まりの際に行なうドアの開閉動作によって保護回路のリセットも併せて行なうことができる。
このため、写真処理装置の主電源を入れ直す場合と比較して、写真処理を中断する時間を短縮することができる。そのため、写真処理の効率の低下を大幅に抑制することができる。
【0017】
第5の発明に係るモータ駆動装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係るモータ駆動装置であって、所定の動作は、引き出しユニットの出し入れ動作である。
通常、このような写真処理装置において、各装置を容易に交換するために引き出しユニットが搭載されている。また、こうした引き出しユニットでは、例えば、ステッピングモータへ駆動電力を供給する出力ラインが配置されている。そして、このような出力ラインでは、引き出しユニットを引き出した際に、写真処理装置の本体側と引き出しユニット側とにおける出力ラインを容易に切り離せるように嵌合部を有するコネクタが設けられている。
【0018】
また、このようなコネクタでは、例えば、引き出しユニットが所定の位置に正確にセットされていない場合には、接触不良が発生して保護回路が作動する場合があった。しかし、保護回路が作動した場合において、保護回路をリセットするために写真処理装置の主電源を逐一入れ直すことは写真処理の効率の低下を招き問題であった。
そこで、本発明に係る写真処理装置に搭載されたモータ駆動装置では、引き出しユニットの出し入れ動作によって発生する、例えば、インターロック信号を検知して、保護回路をリセットする。
【0019】
これにより、例えば、オペレータが、引き出しユニットを正確な位置に入れ直すことで保護回路をリセットすることができる。
このため、写真処理装置の主電源を入れ直す場合と比較して、写真処理を中断する時間を短縮することができる。そのため、写真処理の効率の低下を大幅に抑制することができる。
【0020】
第6の発明に係るモータ駆動装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係るモータ駆動装置であって、制御部は、保護回路の動作状況を表示装置に表示させる。
これにより、保護回路が作動した場合において、保護回路が作動したことをモニタ等に表示してオペレータに報知することができる。
このため、例えば、保護回路が作動した際にオペレータに対して引き出しユニットを所定の位置に入れ直すように指示することができる。
【発明の効果】
【0021】
第1の発明に係るモータ駆動装置によれば、写真処理装置の主電源を入れ直す場合と比較して、写真処理を中断する時間を短縮して作業効率の低下を大幅に抑制することができる。
第2の発明に係るモータ駆動装置によれば、従来のインターロック信号を利用して、保護回路のリセットを行なうことができる。
【0022】
第3の発明に係るモータ駆動装置によれば、写真処理装置の駆動系への電力供給のみを遮断して保護回路のリセットを行なうことができる。
第4の発明に係るモータ駆動装置によれば、写真処理装置の主電源を入れ直す場合と比較して、写真処理を中断する時間を短縮することができる。そのため、写真処理の効率の低下を大幅に抑制することができる。
【0023】
第5の発明に係るモータ駆動装置によれば、写真処理装置の主電源を入れ直す場合と比較して、写真処理を中断する時間を短縮することができる。そのため、写真処理の効率の低下を大幅に抑制することができる。
第6の発明に係るモータ駆動装置によれば、例えば、保護回路が作動した際にオペレータに対して引き出しユニットを所定の位置に入れ直すように指示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム(写真処理装置)1について、図1〜図7を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1全体の構成]
本発明の一実施形態に係る写真処理装置は、図1に示すように、いわゆるデジタルミニラボと呼ばれる写真プリントシステム1である。
【0025】
写真プリントシステム1は、操作ステーション2と、プリントステーション3とを備えている。
操作ステーション2は、現像された写真フィルム2aやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード2b等のメディアから画像データを取り込んでプリントデータを作成し、ケーブル4を介して接続されたプリントステーション3に対して送信する。
【0026】
プリントステーション3は、操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリントを行う。
[操作ステーション2の構成]
操作ステーション2は、図1に示すように、デスク上に配置された、メディアリーダ20と、フィルムスキャナ21と、モニタ(表示装置)22と、キーボード23aと、マウス23bと、パソコン23とを有している。
【0027】
フィルムスキャナ21は、写真フィルム2aに現像された撮影コマに対応する画像(以下、撮影コマ画像と示す)をデジタル画像データとして取り込む。
メディアリーダ20は、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するパソコン23に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された撮影コマ画像のデジタルデータをメモリカード2bや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
【0028】
パソコン23は、モニタ22、キーボード23a、マウス23bと接続されている。ユーザは、モニタ22に表示される各操作入力画面において撮影コマ画像を見ながら、キーボード23a、マウス23b等のポインティングデバイスを用いてプリントサイズ、画像処理等の各種設定を行う。
また、パソコン23は、ROM、RAM、HDD等の記憶デバイス(図示せず)を有している。ここで、キーボード23aやマウス23bを介してユーザによって入力された指示に従って、記憶デバイスに記憶された各種制御プログラムがCPUによって読み込まれる。これにより、フィルムスキャナ21やメディアリーダ20等から取り込まれた画像データに対してプリント処理を行なうために必要な機能が機能ブロックとして形成される。
【0029】
パソコン23は、上記機能ブロックとして、図4に示すように、記憶部24と、GUI部25と、制御信号生成部26と、通信部27とを機能ブロックとして有している。
記憶部24は、入力された画像データや画像データに対してプリント処理を行なう為に必要な種々のプリント制御プログラムが記憶されている。
GUI部(Graphical User Interface)25は、モニタ22に表示される各種ウインドウや各種操作ボタンなどを含むグラフィック操作画面を作成したり、このグラフィック操作画面を通じてキーボード23bやマウス23c等を用いたオペレータの操作入力に基づいて制御コマンドを生成したりするためのグラフィックユーザインターフェースを構築する。なお、GUI部25は、後段にて詳述する保護回路42が作動した場合やインターロック信号を受信した場合には、上記グラフィック操作画面上に警告画面(図示せず)を表示させる。
【0030】
制御信号生成部26は、制御コマンドに基づいて写真プリントシステム1に搭載された各装置を制御するために必要な制御信号を生成する。
通信部27は、制御信号生成部26によって生成された制御信号を各装置に送信するとともに、各装置から発信される種々の信号を受信して必要な処理を行なう。例えば、通信部27は、後段にて詳述するドア10や引き出しユニット11が適切な位置にセットされていない場合に発信されるインターロック信号を受信すると、GUI部25に対して上記警告画面を表示させるとともに、写真プリントシステム1の駆動系を停止させる停止信号を各装置に送信する。また、例えば、保護回路42が作動した際に発信される保護回路動作検出信号を受信した場合にも、GUI部25に対して上記警告画面を表示させる。
【0031】
[プリントステーション3の構成]
プリントステーション3は、図2および図3に示すように、内部に、2つの引き出しユニット11と、シートカッター12と、バックプリント部13と、プリント露光部14と、処理槽ユニット15と、コンベア16と、ソータ17(図1参照)と、印画紙搬送機構18と、モータ駆動装置30と、を有している。
【0032】
2つの引き出しユニット11は、後段にて詳述するプリント露光部14の下方に配置されており、それぞれ印画紙マガジン11aを内部に格納している。
通常、オペレータは、印画紙マガジン11aの交換作業を行なう際には、引き出しユニット11を、図3に示すように、ドア10を開いてプリントステーション3本体の長手方向と直交する方向へ引き出して交換する。
【0033】
ここで、ドア10の開閉動作や、引き出しユニット11の出し入れ動作によって、後段にて詳述するインターロック信号が発信される。
2つの印画紙マガジン11aは、プリントステーション3の内部においてロール状の印画紙Pを1つずつ収納しており、印画紙搬送機構18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
【0034】
シートカッター12は、印画紙搬送機構18の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン11aから引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
バックプリント部13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送機構18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報をプリント処理する。
【0035】
プリント露光部14は、バックプリント部13の下流側における印画紙搬送機構18に隣接するように配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。また、プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して主走査方向に沿ってRGBの3色のレーザ光線を照射する図示しないライン露光ヘッドを有している。
【0036】
処理槽ユニット15は、プリント露光部14の下流側に配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15b、安定処理液を貯留する安定処理槽15cを有している。そして、露光後の印画紙Pがこれらの各処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送機構18によって搬送されることで、所望の写真プリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
【0037】
コンベア16は、プリントステーション3の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ17(図1参照)の方向へ搬送する。
ソータ17は、プリントステーション3の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア16によって搬送されるプリント済の印画紙Pを、オーダ単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
【0038】
印画紙搬送機構18は、図2に示すように、印画紙マガジン11aに収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。そして、印画紙搬送機構18は、印画紙Pの搬送方向におけるプリント露光部14の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット18aと、搬送ローラ対18b・19aと、搬送ローラ18cと、を有している。
【0039】
搬送ローラ対18bと搬送ローラ18cとは、駆動モータ(図示せず)によってそれぞれ駆動されており、印画紙Pを所定の搬送速度で搬送する。
搬送ローラ対19aは、2つの引き出しユニット11において、印画紙マガジン11aの近傍にそれぞれ配置されており、ステッピングモータ19b(図5参照)をそれぞれ内蔵している。そして、ステッピングモータ19bは、搬送ローラ対19aを駆動して印画紙マガジン11aから印画紙Pをそれぞれ所定の速度で下流側へ送り出す。
【0040】
モータ駆動装置30は、引き出しユニット11の近傍に配置されており、ステッピングモータ19bを駆動する電力を供給して、その駆動を制御する。なお、モータ駆動装置30の構成については後段にて詳述する。
また、図5に示すように、搬送ローラ対19aに対してモータ駆動装置30から電力を供給する出力ラインbには、ドロアコネクタ19cが設けられている。また、ドロアコネクタ19cには、図3に示すように、引き出しユニット11を写真プリントシステム1から引き出す際に、プリントステーション3本体側と引き出しユニット11側との出力ラインbを切り離す嵌合部が設けられている。
【0041】
[モータ駆動装置30の構成]
モータ駆動装置30は、図5および図6に示すように、ドライバIC50を有しており、ステッピングモータ19bを所定の速度で駆動する。
ドライバIC50は、後段にて詳述するON/OFF回路41の下流側に配置されており、保護回路42を有している。そして、ドライバIC50は、入力ラインaに沿ってパソコン23において機能ブロックとして構成される通信部27から送信される、例えば、ステッピングモータ19bの回転速度を所定の速度に維持する制御信号を基にして、出力ラインbを介してステッピングモータ19bに対して2.0Aの駆動電流をそれぞれ供給する。
【0042】
保護回路42は、ドライバIC50に内蔵されており、ステッピングモータ19bに出力ラインaを介して過電流が流入することを防止するための回路である。そして、保護回路42は、過電流を検出すると作動してステッピングモータ19bへの電力供給を遮断する。そして、保護回路42は、後段にて詳述するインターロック信号によってリセット(電源OFF)されるまでステッピングモータ19bへの電力供給を遮断する。
【0043】
通常、このような写真プリントシステムでは、印画紙が紙詰まりを起こした場合やコネクタ等において接触不良が発生した場合には、例えば、配線が短絡(ショート)して過電流がモータに流れることがある。そして、こうした過電流がモータに流れるとモータが損傷するおそれがある。
このため、上記のように写真プリントシステム1では、保護回路42によって過電流を遮断する。
【0044】
ここで、ドライバIC50は、保護回路42が作動すると出力ラインcを介して保護回路動作検出信号を送信する。そして、保護回路動作検出信号は、下流側のスイッチング部43を介してパソコン23に機能ブロックとして構成されている通信部27へ送信される。通信部27は、保護回路動作検出信号を受信するとGUI部25に対して操作入力画面上に警告画面を表示させる。これにより、保護回路が作動したことをオペレータに報知することができる。
【0045】
ここで、過電流を検出して作動した保護回路42をインターロック信号によってリセットする方法について説明すると以下の通りである。
モータ駆動装置30は、図5および図6に示すように、インターロック信号検出部40と、ON/OFF回路41と、をさらに有している。
インターロック信号検出部40は、ON/OFF回路41の上流側であってON/OFF回路41に対して直列な位置に配置されており、ダイオード等のインターロック信号を検出する信号検出器である。そして、インターロック信号検出部40は、ダイオードに電流が流れるか否かによってインターロック信号が発信されているか否かを検出する。そして、インターロック信号検出部40はインターロック信号を検出して下流側のON/OFF回路41へ送信する。
【0046】
ここで、インターロック信号は、ドア10が開かれている状態、例えば、ドア10が完全に閉まらずに開いている場合や、引き出しユニット11が写真プリントシステム1の所定の位置に適切にセットされていない場合や引き出されている場合に発信される。そして、インターロック信号は、インターロック信号検出部40に送信されるとともに、パソコン23に機能ブロックとして構成されている通信部27にも送信される。そして、通信部27は、インターロック信号を受信している間、制御系と駆動系とのうち、駆動系への電力供給を遮断して印画紙搬送機構18等の駆動系を停止状態にするとともに、GUI部25に対して操作入力画面上に警告画面を表示させる。
【0047】
これにより、オペレータに対してインターロック信号が発信されていることを報知して、ドア10や引き出しユニット11等の所定箇所の点検を行なうように促すことができる。
ON/OFF回路41は、インターロック信号検出部40とドライバIC50との間に配置されており、スイッチング部41aとスイッチング部41bとを有している。そして、ON/OFF回路41は、上流側のインターロック信号検出部40からインターロック信号を受信すると、インターロック信号の電圧がドライバIC50の検出可能な所定の電圧となるようにインターロック信号の電流を増幅して下流側のドライバIC50へ送信する。
【0048】
ON/OFF回路41において、スイッチング部41aは上流側に配置されており、抵抗内蔵トランジスタ等によって構成されている。一方、スイッチング部41bは、スイッチング部41aの下流側に配置されており、PNP形トランジスタ等によって構成されている。そして、スイッチング部41aは、上流側のインターロック信号検出部40からインターロック信号を受信するとベースとエミッタとの間に電流が流れてON状態、すなわち作動状態となり、これに連動して下流側のスイッチング部41bもベースとコレクタとの間に電流が流れてON状態となる。このように、スイッチング部41a・41bは、インターロック信号を受信すると、下流側に配置されたドライバIC50に対してインターロック信号の電流を増幅して送信する。
【0049】
ドライバIC50は、上記インターロック信号をON/OFF回路41から受信すると、内蔵している保護回路42をリセットしてステッピングモータ19bへの電力供給の遮断を解除させる。
これにより、写真プリントシステム1において、駆動系と制御系とへの電力供給のうち、駆動系への電力供給のみを遮断させる所定の動作、例えば、ドア10の開閉動作や引き出しユニット11の出し入れ動作によって発信されるインターロック信号によって保護回路42のリセットを行なうことができる。
【0050】
<保護回路42作動時におけるモニタ22の表示制御>
ここで、本実施形態の写真プリントシステム1において、保護回路42が作動した場合におけるドライバIC50によるモニタ22の表示制御について、図7に示すフローチャートを用いて説明すれば以下の通りである。
ステップS1では、ドライバIC50は、保護回路42が作動すると保護回路動作検出信号をパソコン23へ送信する。そして、パソコン23は、保護回路動作検出信号を受信して保護回路42の作動を検出すると、モニタ22に警告画面を表示してオペレータに対して保護回路の作動を知らせる。さらに、警告画面には、オペレータに対して、写真プリントシステム1の所定箇所の確認、すなわち所定箇所が所定の位置に適切にセットされているか否かを確認するように促すメッセージが表示される。ここで、所定箇所には、例えば、ドア10や引き出しユニット11が含まれる。
【0051】
ステップS2では、オペレータは、上記所定箇所が所定の位置に適切にセットされているか否かを確認するために、上記所定箇所の再セットをそれぞれ行なう。例えば、図3に示すように、ドア10を開いて引き出しユニット11を一旦所定の方向に引き出してから入れ直して所定の位置に再セットしてドア10を閉じるといった作業を行なう。
これにより、例えば、図5に示す引き出しユニット11とプリントステーション3本体との間の出力ラインbに設けられている図5に示すドロアコネクタ19cの接触不良が過電流の原因である場合には、引き出しユニット11を上記のように再セットすることで接触不良を解消することができる。
【0052】
ステップS3では、オペレータは、モニタ22において表示されている画面を確認して警告画面が表示されていなければ、通常の写真処理作業を再開する。
一方、オペレータは、モニタ22に警告画面がまだ表示されている場合には、ステップS4に進む。
ステップS4では、配線が断線している可能性が高いため、オペレータは、写真プリントシステム1の主電源を切って写真プリントシステム1を電源OFF状態にする。そして、断線箇所を特定するために所定の作業手順に沿って、例えば、配線の導通確認を所定のテスタを用いて行なって断線箇所を特定する。
【0053】
[写真プリントシステム1の特徴]
(1)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、図5に示すように、ステッピングモータの駆動を制御するドライバIC50と、ステッピングモータに過電流が流れ込むことを防止する保護回路42と、を備えている。
【0054】
通常、写真プリントシステムでは、ステッピングモータを駆動するドライバIC50が搭載されている。このようなドライバIC50の中には過電流からステッピングモータを守る保護回路を備えたものがある。このような保護回路は、過電流を検知して作動するとステッピングモータへの電力供給を写真プリントシステムの主電源を入れ直すまで遮断する。
【0055】
しかし、写真プリントシステムの主電源を保護回路が作動する度に入れ直すと、写真プリントシステムを再稼動させるために時間がかかり、写真処理作業を中断する時間が長くなるという問題があった。
そこで、本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、ドライバIC50によってステッピングモータ19bへの電力供給を遮断する所定の動作を検出して保護回路42をリセットする。
【0056】
これにより、写真プリントシステム1において、駆動系と制御系とへの電力供給のうち、駆動系への電力供給のみを遮断させる所定の動作、例えば、ドア10の開閉動作や引き出しユニット11の出し入れ動作によって保護回路42のリセットを行なうことができる。
このため、写真プリントシステム1の制御系への電力供給を遮断することなく保護回路42をリセットすることができるので、主電源を入れ直す場合よりも写真処理装置を再稼動させるために必要な時間を大幅に短縮することができる。
【0057】
この結果、写真プリントシステム1の主電源を入れ直す場合よりも、処理作業を中断する時間を短縮して作業効率の低下を抑制することができる。
(2)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、ドライバIC50は、所定の動作によって発生するインターロック信号を検出して保護回路42をリセットする。
【0058】
これにより、ドア10が開いている場合や引き出しユニット11が引き出されている場合において発信されるインターロック信号を検出して保護回路42をリセットすることができる。
このため、従来のインターロック信号を利用して、保護回路のリセットを行なうことができる。
【0059】
(3)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、図5に示すように、ドライバIC50に対してインターロック信号を送信するON/OFF回路41を備えている。
これにより、ドア10が開いている場合や引き出しユニット11が引き出されている場合において発信されるインターロック信号を検出してドライバIC50が検出可能な電圧となるように、インターロック信号を増幅して下流側のドライバIC50へ送信することができる。
【0060】
この結果、写真プリントシステム1のステッピングモータ19bへの駆動電力の供給のみを遮断して保護回路42のリセットを行なうことができる。
(4)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、所定の動作は、図3に示すドア10の開閉動作である。
【0061】
通常、このような写真プリントシステムでは、感光材料を搬送しながら種々のプリント処理を行なう。この際、感光材料が紙詰まりを起こす場合があり、こうした場合には、オペレータが写真プリントシステムのドアを開けて所定の作業を行なって感光材料を取り除く。また、紙詰まりが発生した際に保護回路が作動する場合もあり、保護回路をリセットするために写真プリントシステムの主電源を入れ直す必要が生じる場合もあった。
【0062】
そこで、本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、ドア10が開いている場合に発信されるインターロック信号を検出して保護回路42のリセットを行なう。
これにより、従来の紙詰まりの際に行なうドア10の開閉によって発信されるインターロック信号によって保護回路42のリセットを行なう。
【0063】
この結果、写真プリントシステム1の主電源を入れ直す場合よりも、写真処理作業が中断される時間を短縮して、写真処理の効率の低下を大幅に抑制することができる。
(5)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、所定の動作は、図3に示す引き出しユニット11の出し入れ動作である。
【0064】
通常、このような写真プリントシステムでは、引き出しユニットが搭載されている。こうした引き出しユニットでは、写真プリントシステムと引き出しユニットとの間の配線部分において、配線を容易に切り離すために、嵌合部を有するコネクタが備えられている。
こうしたコネクタ部分では、引き出しユニットが所定の位置に正確にセットされていないと接触不良が起こり易く、過電流が発生して保護回路が作動する場合があった。このような場合に、毎回写真プリントシステムの主電源を入れ直すことは、写真処理作業の効率の面から問題であった。
【0065】
そこで、本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、ドア10が開いている場合に発信されるインターロック信号を検出して保護回路42のリセットを行なう。
これにより、オペレータが引き出しユニット11を所定の位置に適切に入れ直すことで、保護回路42のリセットを行なうことができる。
【0066】
このため、写真プリントシステム1の主電源を入れ直す場合と比較して、写真処理作業を中断する時間を短縮することができる。そのため、写真処理の効率の低下を大幅に抑制することができる。
(6)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載されたモータ駆動装置30では、ドライバIC50は、保護回路42の作動を検出して警告画面をモニタ22に表示させる。
【0067】
これにより、保護回路42が作動した際に、保護回路が作動したことを表示させて、オペレータに報知することができる。
このため、保護回路42が作動した場合に、オペレータに対して所定箇所の再セットを行なうように指示することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0068】
(A)
上記実施形態では、ドライバIC50が保護回路42を内蔵している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ドライバIC50と保護回路42とを別々に設けてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかるモータ駆動装置30と同様の効果を得ることができる。
【0069】
(B)
上記実施形態では、ドライバIC50は、ステッピングモータ19bへの電力供給のみを遮断する所定の動作として、ドア10の開閉動作や引き出しユニット11の出し入れ動作を検知して保護回路42をリセットする例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0070】
例えば、ステッピングモータ19bへの電力供給のみを遮断する休止ボタンを写真プリントシステム1に設けてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかるモータ駆動装置30と同様の効果を得ることができる。
(C)
上記実施形態では、モータ駆動装置30は、ドライバIC50に対してインターロック信号を送信するON/OFF回路41を備えている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0071】
例えば、ドライバIC50において、ON/OFF回路41の等価回路を内蔵させてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかるモータ駆動装置30と同様の効果を得ることができる。
(D)
上記実施形態では、ドライバIC50は、ステッピングモータ19bへの電力供給のみを遮断する所定の動作として、ドア10の開閉動作や引き出しユニット11の出し入れ動作を検知して保護回路42をリセットする例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0072】
例えば、上記所定の動作として、写真プリントシステム1における他の箇所のドアの開閉動作や引き出しユニットの出し入れ動作を加えてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかるモータ駆動装置30と同様の効果を得ることができる。
(E)
上記実施形態では、ドライバIC50は、保護回路42の作動を検出して警告画面をモニタ22に表示させる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0073】
例えば、引き出しユニット11やドア10のうちいずれの箇所が原因となって、保護回路42が作動したのかを判定する判定部をさらに設けてもよい。
この場合には、オペレータは、保護回路が作動した箇所をいち早く点検することができるので、より迅速な対応が可能となる。
(F)
上記実施形態では、警告画面を操作ステーション2に搭載されたモニタ22に表示させる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0074】
例えば、プリントステーション3に表示画面を設けて警告画面を表示するようにしてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかるモータ駆動装置30と同様の効果を得ることができる。
(G)
上記実施形態では、図6に示すように、ON/OFF回路41において、スイッチング部41aとスイッチング部41bとを設けて上流側からインターロック信号を受信して、ドライバIC50が検出可能な所定の電圧となるようにインターロック信号の電流を増幅して下流側のドライバIC50へ送信する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0075】
例えば、ドライバIC50へ入力する際に、ドライバIC50が検出可能な電圧にインターロック信号を増幅することができる場合には、スイッチング部41aとスイッチング部41bとの代わりに1つのスイッチング部を用いてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかるモータ駆動装置30と同様の効果を得ることができる。
【0076】
(H)
上記実施形態では、モータ駆動装置30が写真プリントシステム1に搭載されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、写真プリントシステム1の代わりに、フィルムプロセッサや、現像処理装置において、モータ駆動装置30を備えてもよい。
【0077】
この場合にも、上記実施形態にかかるモータ駆動装置30と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明のモータ駆動装置は、従来よりも写真処理を中断する時間を短縮して保護回路のリセットを行なうことができるという効果を奏することから、過電流を検知するとモータへの電力供給を遮断する保護回路を備えたモータ駆動装置に対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の一実施形態に係るモータ駆動装置を備えた写真プリントシステムを示す外観図。
【図2】図1の写真プリントシステムのプリントステーションの構成を示す概略図。
【図3】図1に含まれるプリントステーションのドアを開いた状態を示す外観図。
【図4】図1に含まれるパソコンにおいて形成される機能ブロックを示す図。
【図5】図1の写真プリントシステムにおける各信号の流れを模式的に示す図。
【図6】図2に含まれるモータ駆動装置の構成を示す回路図。
【図7】本発明の一実施形態に係るモータ駆動装置の備える保護回路が作動した場合におけるドライバICによるモニタの表示制御の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0080】
1 写真プリントシステム(写真処理装置)
2 操作ステーション
2a 写真フィルム
2b メモリカード
3 プリントステーション
4 ケーブル
10 ドア
11 引き出しユニット
11a 印画紙マガジン
12 シートカッター
13 バックプリント部
14 プリント露光部
15 処理槽ユニット
15a 発色現像槽
15b 漂白定着槽
15c 安定処理槽
16 コンベア
17 ソータ
18 印画搬送機構
18a チャッカー式搬送ユニット
18b 搬送ローラ対
18c 搬送ローラ
19a 搬送ローラ対
19b ステッピングモータ
19c ドロアコネクタ
20 メディアリーダ
21 フィルムスキャナ
22 モニタ(表示装置)
23 パソコン
23a キーボード
23b マウス
24 記憶部
25 GUI部
26 制御信号生成部
27 通信部
30 モータ駆動装置
40 インターロック信号検出部
41 ON/OFF回路
41a スイッチング部
41b スイッチング部
42 保護回路
43 スイッチング部
50 ドライバIC(制御部)
S ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真処理装置に搭載されたモータを駆動するモータ駆動装置であって、
前記モータの駆動を制御する制御部と、
前記モータに過電流が流れることを防止する保護回路と、
を備えており、
前記制御部は、駆動系への電力供給のみを遮断する所定の動作を検知して前記保護回路をリセットする、
モータ駆動装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記所定の動作によって発生するインターロック信号を検知して前記保護回路をリセットする、
請求項1に記載のモータ駆動装置。
【請求項3】
前記制御部に対して前記インターロック信号を送信するON/OFF回路をさらに備えており、
前記制御部は、前記ON/OFF回路から送信された前記インターロック信号を検知して前記保護回路をリセットする、
請求項2に記載のモータ駆動装置。
【請求項4】
前記所定の動作は、ドアの開閉動作である、
請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
【請求項5】
前記所定の動作は、引き出しユニットの出し入れ動作である、
請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記保護回路の動作状況を表示装置に表示させる、
請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−312528(P2007−312528A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−139845(P2006−139845)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】