説明

モード切替可能航法無線機に用いる方法および装置

モード切替可能航法無線機等に用いる方法および装置が提供される。これらの方法および装置は、モード切替が可能にされうるかどうかを決定するための1つまたは複数の非タイミング型条件を考慮に入れたモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、特定の動作モード間で選択的に切替を行うように実装することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本特許出願は、2008年6月27日に出願された「Methods And Apparatuses For Use With Mode-Switchable Navigation Radio」という名称の米国仮特許出願第61/076,512号の利益および優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
1.技術分野
本明細書に開示される主題は、電子デバイスに関し、より詳細には、モード切替可能航法無線機を有するデバイスで用いる方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
2.情報
無線通信システムは、デジタル情報領域において最も行き渡った技術の1つに急速になりつつある。衛星およびセルラ電話サービスおよび他の同様の無線通信ネットワークは、既に地球全体に及びうるものである。更に、様々なタイプおよびサイズの新たな無線システム(例えば、ネットワーク)が、固定と携帯の両方のおびただしい数のデバイス間の接続性を実現するために日ごとに追加されている。これらの無線システムの多くは、更なる通信および情報の共用を促進するために、他の通信システムおよび通信リソースを介して互いに結合される。実際、ある種のデバイスが複数の無線通信システムと通信することが作用的に可能にされていることは珍しくなく、こうした傾向は増しつつあるように見える。
【0004】
他の一般的かつ重要性が増している無線技術として、航法システム、特に、衛星測位システム(SPS)があり、例えば、全地球測位システム(GPS)や他の同様の全地球的航法衛星システム(GNSS)等がある。SPS無線機は、例えば、GNSSの複数の周回軌道衛星によって送信された無線SPS信号を受信することができる。SPS信号は、例えば、SPS無線機を有するデバイスに関連した世界時間、近似的もしくは正確な地理的位置、高度、および/または速度を決定するために処理されることが可能である。
【0005】
いくつかの実装形態では、SPS無線機のような航法無線機は、例えば節電のために、その回路の少なくとも一部分について定期的にスイッチのオン/オフをするように実装することができる。例を挙げると、ある種の航法無線機は、SPS信号を取得および/または追跡可能な受信モードと、無線回路の少なくとも一部分をオフにすることができ(例えば、ある種のやり方で電源を切られ、それによりSPS信号が受信できないスリープモードとの間で、切り替わることが作用的に可能にされうる。例えば、受信(例えば、オン)モードとスリープ(例えば、オフ)モードの間の切替は、デューティサイクルに従って発生することができる。
【発明の概要】
【0006】
モード切替可能航法無線機等に用いる方法および装置が提供される。これらの方法および装置は、モード切替が可能にされうるかどうかを決定するための1つまたは複数の非タイミング型(non-timed)テスト条件を考慮に入れたモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、特定の動作モード間で選択的に切替を行うように実装することができる。
【0007】
以下の図面を参照して、非限定的かつ非網羅的な態様を説明する。特に指定がない限り、図面において同様の参照番号は、種々の図面を通して同様の部分を示している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】航法無線機に関連付けられた位置決め回路を有するデバイスを含む例示的環境を示すブロック図。
【図2】例えば図1のようなデバイス内の位置決め回路が動作することが作用的に可能にされうる種々のモードの例を示す例示的状態図。
【図3】例えば図1の環境で実装できる例示的デバイスのいくつかの特徴を示すブロック図。
【図4】例えば図1の環境において実装される例示的デバイスに例えば実装できる方法を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
モード切替可能航法無線機等に用いる方法および装置が提供される。これらの方法および装置は、モード切替が可能にされうるかどうかを決定するための1つまたは複数の非タイミング型条件を考慮に入れたモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、特定の動作モード間で選択的に切替を行うように実装することができる。
【0010】
特定の例示的実装形態では、このようなモード切替テストが、航法無線機内の位置決め回路の少なくとも一部分を、そのモードで動作するならば航法無線機が消費する電力を少なくできる第2のモードへ第1のモードから切り替えるための動的最適化を、サポートすることができる。このようなモード切替テストは、例えば、所望のレベルの位置定位サービス/精度を維持するか他のやり方でサポートするため、かつ/または他の所望の性能指標を満たすよう試みるための航法無線機の能力を示しうる、いくつかの特定の非タイミング型テスト条件を考慮することができる。
【0011】
限定ではなく例として、かかる第1のモードは、デューティサイクルが基本的に100%(例えば、実質的に常にオン)の受信モードに関連付けることができ、第2のモードは、デューティサイクルが100%より低い(例えば、オンとオフの間で切り替えることがある)受信モードに関連付けることができる。
【0012】
他の実装例では、第1のモードがオン動作に関連付けられ、第2のモードがオフ動作に関連付けられることができるように、こうした第1および第2のモードを共に1つの所定のデューティサイクルに関連付けることができる。
【0013】
このようなモード切替が可能にされた場合、それにより、例えばタイミング指定された(timed)条件(タイマ、デューティサイクルなど)のようなモード切替イベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、第2のモードから第1のモードに戻るよう選択的に切り替えることができる。モード切替イベントの発生は、予め定められているか、あるいは、非タイミング型テスト条件のうちの1つもしくは複数および/または他の作用的もしくは性能ベースの因子に基づいて、変えられるかつ/または他のやり方で動的に設定されるようにすることができる。
【0014】
一態様によれば、位置決め回路およびコントローラを備える装置を提供することができる。位置決め回路は、第1のモードで動作する場合に、衛星測位システム(SPS)に関連付けられた無線信号を取得することが作用的に可能にされうる。位置決め回路は、第2のモードで動作する場合に、ローカルクロック情報を少なくとも維持し、無線信号を全く取得しないかまたは特定の時間には取得しないことが作用的に可能にされうる。いくつかの実装形態では、ローカルクロック情報は、(例えば、無線機内の位相ロックループ(PLL)回路または同様のものからの)SPSクロック信号に関連付けられたクロックにより実質的に校正されるかまたは予め実質的に校正されているようにできる。
【0015】
コントローラは、例えば、少なくとも1つの満たされているモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、位置決め回路を第1のモードから第2のモードに選択的に切り替えることを作用的に可能にされうる。このモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0016】
限定ではなく例として、かかる非タイミング型テスト条件は、少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が第1の組の宇宙機(space vehicle)(SV)から取得されているという第1のテスト条件、少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているという第2のテスト条件、少なくとも第2の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第2の閾値数のSVから取得されているという第3のテスト条件、SV位置情報が少なくとも第1の組のSVについてアクセス可能であるという第4のテスト条件、第1の組のSVのいずれについても追加的SV位置情報が現在受信されていないという第5のテスト条件、どのSVも捕捉されていないという第6のテスト条件、SPSに関連付けられた無線信号の少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて決定される現在位置の定位に関連した誤差が、位置定位誤差閾値を超えないという第7のテスト条件、位置決め回路は第1のモードで現在動作しているという第8のテスト条件、および/または、衛星ヘルス情報(Satellite Health information)は、SVのいずれについても現在受信されていないという第9のテスト条件のうちの1つまたは複数を含むことができる。限定ではなく例として、このような非タイミング型テスト条件は、更にかつ/または代替として、様々な態様で組み合わせることができる。
【0017】
特定の実装形態では、かかる非タイミング型テスト条件は、モード切替テストを形成するために組み合わせることができる。例えば、第1のテスト条件と、第7のテスト条件と第8のテスト条件と、第4のテスト条件および/または第5のテスト条件のうちの少なくとも1つ以上とが、コントローラによって真であると決定された場合、モード切替テストの少なくとも第1の部分を満たすことができる。例えば、そのようなモード切替テストの第1の部分が満たされた場合であって、第2のテスト条件と第6のテスト条件の両方のうち少なくとも一方がコントローラによって真であると決定され、かつ/または第3のテスト条件がコントローラによって真であると決定された場合は、別のモード切替テストを満たすことができる。
【0018】
第2のモードは、例えば、無線信号を取得することが作用的に可能にされた位置決め回路の少なくとも一部分が、常にまたは特定の時間にオフにされるかつ/または他の何らかのやり方で非アクティブにされうる、低電力モードを含むことができる。したがって、第2のモードは、0%(例えば、オンに全くならない)または100%未満(例えば、常にではないが時としてオン)でありうるデューティサイクルを有することができる。
【0019】
また、装置は、第1のモードから第2のモードへの切替を阻止しうる他のモードおよび/または修正された第1のモードにおいて動作することが可能にされてもよい。限定ではなく例として、修正された第1のモードは、緊急サービスモード、支援サービスモード(assisted service mode)、拡張受信機オンモード(extended receiver ON mode)、初期化モード、デバイス電力充電モード、デバイス通信モード(device communicating mode)、および/または検出デバイス移動モード(detected device movement mode)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0020】
また、コントローラは、モード切替イベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、位置決め回路を第2のモードから第1のモードに戻るよう選択的に切り替えることが作用的に可能にされてもよい。例えば、モード切替イベントは、タイミング指定された期間に関連付け、かつ/または、もはや満たされていないモード切替テストに関連付けることができる。
【0021】
別の態様によれば、例示的方法は、第1のモードで動作している位置決め回路により、衛星測位システム(SPS)に関連付けられた無線信号を取得することを含むことができる。この方法はまた、満たされている少なくとも1つのモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、位置決め回路を第1のモードから第2のモードに選択的に切り替えることを含むことができ、そのモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づくことができる。この方法は更に、第2のモードで動作している前記位置決め回路により、SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正されるローカルクロック情報を維持すること、および、無線信号を取得しないかまたは無線信号を第1のモードにおけるよりも低い頻度で取得することを含むことができる。いくつかの実装形態では、この方法はまた、モード切替イベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、位置決め回路を第2のモードから第1のモードに選択的に切り替えることを含むことができる。
【0022】
更に他の態様によれば、装置が第1のモードで動作している場合に、SPSに関連付けられた無線信号を取得するための無線機と、装置が第2のモードで動作中でありうる場合に、無線信号を取得しない一方で、SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正されたローカルクロック情報を維持するための回路と、少なくとも1つの満たされているモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、装置の動作を第1のモードから第2のモードに選択的に切り替えるためのコントローラであって、そのモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づくことができるコントローラとを備えることができる装置が実装されうる。
【0023】
更に他の態様によれば、コンピュータ実行可能命令を格納されたコンピュータ可読媒体を含む物品を提供することができる。これらの命令は、1つまたは複数の処理装置によって実行される場合、その1つまたは複数の処理装置が、少なくとも1つのモード切替テストが満たされうるかどうかを決定するようにでき、この少なくとも1つのモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づいている。モード切替テストが満たされていると決定されたことに応答して、その1つまたは複数の処理装置は、衛星測位システム(SPS)に関連付けられた無線信号が取得されうる第1のモードで動作している位置決め回路を、SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正されるローカルクロック情報が維持されるが無線信号が取得されないかまたは無線信号を第1のモードにおけるよりも低い頻度で取得される第2のモードに、選択的に切り替えることができる。
【0024】
図1は、本明細書のいくつかの例示的実装形態による、航法サービスおよび場合によっては他の通信サービスを提供することが作用的に可能にされた種々のコンピューティングおよび通信リソースを含むことができる無線環境100を示すブロック図である。
【0025】
無線環境100は、少なくとも1つの航法システム106(例えば、衛星測位システム(SPS、および/または同様のもの)に関連付けられた無線信号を少なくとも受信することが作用的に可能にされた少なくとも1つのデバイス102を含むことができる、任意の(1つまたは複数の)システムまたはその一部分を表すことができる。この例に示すように、デバイス102はまた、少なくとも1つの無線システム104と信号を送受信することが作用的に可能にされうる。
【0026】
デバイス102は、例えば、モバイルデバイス、または、移動可能であるが主に固定されたままであることが意図されるデバイスとすることができる。すなわち、本明細書で使用されるとき、「デバイス」および「モバイルデバイス」という用語は交換可能に使用されることがあり、それぞれの用語は、無線信号を送信および/または受信できる任意の単一のデバイスあるいは任意の組み合わせ可能なデバイスのグループを指すものとする。「受信」および「取得」という用語は、本明細書では交換可能に使用され、いずれも無線信号の受信を表すものであり、したがって、無線信号を介して搬送される情報は、受信するデバイスによって作用的に取得されうる。
【0027】
このことを考慮に入れ、限定ではなく例として、図1でアイコンを使用して示すように、デバイス102は、モバイルデバイス、例えば、セルラ電話、スマートフォン、携帯情報端末、携帯用コンピューティングデバイス、および/または同様のもの、あるいはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の例示的実装形態では、デバイス102は、可動または固定のマシンのかたちをとることができる。更に他の例示的実装形態では、デバイス102は、別のデバイスでの使用が作用的に可能にされうる1つまたは複数の集積回路、回路基板、および/または同様のものといったかたちをとることができる。
【0028】
デバイス102の形態を問わず、デバイス102は、少なくともその一部分が2つ以上の動作のモードに従って動作することを可能にされうる少なくとも1つの航法無線機112を、含むことができる。本明細書で使用される「無線機」という用語は、無線信号を少なくとも受信することが作用的に可能にされうる任意の回路および/または同様のものを指す。いくつかの実装形態では、無線機はまた、無線信号を送信することも作用的に可能にされうる。いくつかの実装形態では、デバイス102は、2つ以上の無線機を含むことができる。そうした無線機は、例えば、回路の一部分および/または同様のもの(例えば、処理装置、メモリ、アンテナ、電源機構等)を共用することが作用的に可能にされてもよい。
【0029】
限定ではなく例として、本明細書に提示する例のいくつかでは、デバイス102は、少なくとも1つの航法システム106に関連付けられた無線信号を受信することが作用的に可能にされた第1の無線機と、少なくとも1つの無線システム104に関連付けられた無線信号を受信および送信することが作用的に可能にされた第2の無線機とを含むことができる。無線システム104には、例えば、無線電話システム、無線ローカルエリアネットワーク、および/または同様のもの等の無線通信システムが含まれる。無線システム104には、例えば、テレビ放送システム、ラジオ放送システム、および/または同様のもの等の無線放送システムが含まれる。いくつかの実装形態では、デバイス102は、無線システム104から無線信号を受信することだけが作用的に可能にされることがあるが、他の実装形態では、移動局102が、無線システムに無線信号を送信することだけを作用的に可能にされることがある。
【0030】
図1に示すように、無線システム104は、雲110で簡単に表現した他のデバイスおよび/またはリソースと通信することおよび/または他のやり方で作用的にアクセスすることが作用的に可能にされうる。例えば、雲110には、1つまたは複数の通信デバイス、システム、ネットワーク、またはサービス、ならびに/あるいは、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、システム、ネットワーク、インターネット、種々のコンピューティングおよび/または通信サービス、ならびに/あるいは同様のもの、あるいはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0031】
無線システム104は、例えば、無線信号の受信および/または送信を作用的に可能にされうる任意の無線通信システムまたはネットワークを表すことができる。限定ではなく例として、無線システム104には、WWAN(無線広域ネットワーク)、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)、WPAN(無線パーソナルエリアネットワーク)、WMAN(無線メトロポリタンエリアネットワーク)、ブルートゥース通信方式、Wi−Fi通信方式、GSM(登録商標)(汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications))システム、EVDO(エボリューションデータ専用/エボリューションデータ最適化(Evolution Data Only/Evolution Data Optimized))通信方式、UMB(ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband))通信方式、LTE(ロングタームエボリューション(Long Term Evolution))通信方式、MSS−ATC(モバイル衛星サービス−補助地上コンポーネント(Mobile Satellite Service-Ancillary Terrestrial Component))通信方式、および/または類似のものを含むことができる。
【0032】
「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では交換可能に使用されうる。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク等とすることができる。CDMAネットワークは、1つまたは複数の無線接続技術(RAT)を実装することができ、ほんの数例の無線技術を挙げれば、CDMA2000、広帯域CDMA(W−CDMA)等がある。ここで、CDMA2000は、IS−95、IS−2000、およびIS−856規格に従って実装される技術を含むことができる。TDMAネットワークは、GSM(登録商標)(汎欧州デジタル移動電話方式)、D−AMPS(デジタル高度移動電話方式(Digital Advanced Mobile Phone System))、または他の何らかのRATを実装することができる。GSM(登録商標)およびW−CDMAについては、「第3世代パートナーシップ・プロジェクト」(3GPP)と名付けられたコンソーシアムによる文書に記載されている。CDMA2000については、「第3世代パートナーシップ・プロジェクト2」(3GPP2)と名付けられたコンソーシアムによる文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公開されている。例えば、WLANとしては、IEEE802.11xネットワークがあり、WPANとしては、ブルートゥースネットワーク、IEEE802.15xがある。本明細書に記載のかかる位置決定技術は、WWAN、WLAN、WPAN、WMAN、および/または同様のものの任意の組み合わせに使用することもできる。
【0033】
無線システム104は、例えば、少なくとも無線信号を受信することが作用的に可能にされうる任意の無線放送システムを表すことができる。限定ではなく例として、無線放送システムには、MediaFLO方式、デジタルテレビ(Digital TV)方式、デジタルラジオ(Digital Radio)方式、DVB−H(デジタルビデオブロードキャスティング−ハンドヘルド(Digital Video Broadcasting-Handheld))方式、DMB(デジタルマルチメディア放送)方式、ISDB−T(統合サービスデジタル放送−地上波(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial))方式、および/または他の同様の方式、および/または関連した放送技術が含まれる。
【0034】
デバイス102は、複数のSPS信号送信衛星106−1、106−2、106−3、...、106−xを有する衛星測位システム(SPS)として図1に示される少なくとも1つの航法システム106から、無線信号を少なくとも受信することが作用的に可能にされうる。実際、いくつかの例示的実装形態では、デバイス102は、SPS信号のような無線信号を受信するようにのみ構成されることがある。ここでは、デバイス102には、例えば、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、パーソナルナビゲーションアシスタント(PNA)、および/または同様のものが含まれる。他の実装形態では、デバイス102は、有線および/または無線で送信された信号によって他のデバイスと通信することもできる。ここでは、例えば、図1に示すように、デバイス102は、無線システム104に信号を送信することができる。航法システム106には、図示の衛星に加えてまたはその代わりに、更なる送信および/または他のサポートを行うリソースが含まれてもよいことは、当業者には認識されよう。
【0035】
いくつかの実装形態では、航法システム106は、ナビゲーションに関連しない他のサービス(例えば、通信サービス等)を提供することが作用的に可能にされることがある。したがって、いくつかの実装形態では、デバイス102が、無線信号を航法システム106に送信することが作用的に可能にされうる。
【0036】
航法システム106の宇宙機(SV)は、固有の無線信号(SPS信号)を送信することが作用的に可能にされ、その無線信号の少なくとも一部分は、デバイス102によって受信されて、ナビゲーションのために何らかの方法で、例えば、時間、範囲、場所、位置等を決定するために使用されることが可能である。具体的なナビゲーション信号方式および位置決定の技術は、使用される(1つまたは複数の)航法システムによって異なる可能性がある。そうしたSVは、同じまたは異なる搬送周波数で1つまたは複数の信号を送信することが作用的に可能にされうる。例えば、GPS衛星は、同じ帯域におけるL1 C/AおよびL1C信号、ならびに異なる搬送周波数でのL2CおよびL5信号等を送信することが作用的に可能にされうる。更に、このようなSPS信号は、暗号化信号とすることもできる。
【0037】
SPSは、一般的には、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいてエンティティが地上または上空におけるその位置を決定することを可能にするように配置された送信機からなるシステムを含む。こうした送信機は、一般的には、設定数のチップの繰返し疑似ランダムノイズ(PN)符号でマーク付けされた信号を送信するものであり、地上制御局、ユーザ装置、および/または宇宙機に設置することが可能である。具体例として、こうした送信機を地球周回軌道SVに設置することができる。例えば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GLONASS、またはCompassのような全地球的航法衛星システム(GNSS)のコンステレーションにおけるSVは、このコンステレーションにおける他のSVによって送信されたPN符号から区別可能なPN符号によりマーク付けされた信号を送信することができる。いくつかの態様によれば、本明細書に提示される技術は、SPSのための全地球的システム(例えば、GNSS)に限られない。例として、様々な地域システム、例えば、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、インドのインド地域航法衛星システム(Indian Regional Navigational Satellite System)(IRNSS)、中国の北斗等、ならびに/あるいは、1つまたは複数の全地球的および/または地域的航法衛星システムに関連付けられるかまたは他のやり方で共に使用されることが作用的に可能にされうる種々の補強システム(例えば、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS))において、本明細書に示す技術は適用されるかまたは他のやり方で使用されることが作用的に可能にされうる。限定ではなく例として、SBASには、完全性情報、差分補正等を提供する(1つまたは複数の)補強システム、例えば、WAAS(広域補強システム)、EGNOS(ヨーロッパ静止ナビゲーションオーバレイサービス(European Geostationary Navigation Overlay Service))、MSAS(多機能衛星補強システム(Multi-functional Satellite Augmentation System))、GAGAN(GPS支援静止補強ナビゲーションまたはGPSおよび静止補強ナビゲーションシステム(GPS Aided Geo Augmented Navigation or GPS and Geo Augmented Navigation System))、および/または同様のものが含まれる。このようなSBASは、例えば、特定の無線通信信号等によって干渉されることもありうるSPSおよび/またはSPS類似の信号を送信することができる。したがって、本明細書では、SPSは、1つまたは複数の全地球的および/または地域的航法衛星システムおよび/または補強システムの任意の組み合わせを含むことができ、SPS信号は、SPS信号、SPS類似信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連付けられた他の信号を含むことができる。
【0038】
その場所を推定するために、デバイス102は、SVから受信した信号内のPN符号の検出に少なくとも部分的に基づいて、周知の技術を用いて、その受信無線機の「視界」におけるSVに対する疑似距離の測定値を決定することができる。このようなSVまでの疑似距離は、受信無線機で受信信号を取得するプロセス中に、SVに関連付けられたPN符号でマーク付けされた受信信号において検出された符号位相に、少なくとも部分的に基づいて決定できる。受信信号を取得するために、デバイス102は、例えば、受信信号を、SVに関連付けられたローカルで生成されたPN符号と相互に関連付けることが作用的に可能にされうる。例えば、デバイス102は、こうした受信信号と、そのようなローカルに生成されたPN符号の複数の符号偏移および/または時間偏移バージョンとを互いに関連付けることができる。最も高い信号電力を有する相関結果が得られる特定の時間偏移および/または符号偏移バージョンの検出により、上述のように疑似距離を測定するのに使用するための取得信号に関連付けられた符号位相を示すことができる。
【0039】
このように、いくつかの実装形態では、デバイス102は、他のデバイスからの追加的な支援なしに、上記または他の同様の様式でその場所を決定することが作用的に可能なようにされうる。しかし他の実装形態においては、デバイス102は、その場所を決定しかつ/または他のナビゲーション関連動作をサポートするために、ある種の様式で1つまたは複数の他のデバイスと動作することが作用的に可能なようにされうる。このようなナビゲーション技術は、よく知られている。
【0040】
いくつかの実装形態では、デバイス102は、1つまたは複数のGNSSからSPS信号を受信することが作用的に可能にされうる。この1つまたは複数のGNSSは、例えば、GPS、Galileo、GLONASS、Compass、またはこれらのシステムの組み合わせを使用する他の同様のシステム、あるいは将来開発される任意のSPSであり、本明細書ではそれぞれが総称的にSPSと呼ばれる。本明細書ではまた、SPSは、疑似衛星システムも含むように解される。
【0041】
疑似衛星は、GPS時間と同期化されうる、L帯域(または他の周波数)のキャリア信号で変調されるPN符号または(GPSもしくはCDMAセルラ信号に類似する)他の測距符号をブロードキャストする地上の送信機である。そのような各送信機には、遠隔の受信機による識別が可能なように、一意のPN符号を割り当てることができる。疑似衛星は、トンネル、鉱山、建物、ビルの谷間、または他の閉じられた区域内のように周回軌道SVからの信号が利用できないおそれがある場所において役立つことがある。疑似衛星の他の実装形態として、ラジオビーコンが知られている。本明細書で使用される「衛星」および「SV」という用語は、交換可能であり、疑似衛星、疑似衛星の均等物、および場合によってはその他を含むことが意図される。本明細書で使用される「SPS信号」という用語は、疑似衛星または疑似衛星の均等物からのSPS類似の信号を含むことが意図される。
【0042】
次に参照する図2は、デバイス102が、無線機112の少なくとも一部分について実装することを選択的に作用的に可能にされうる、特定の例示的動作モード環境200を示す状態図である。ここでは、例えば、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分が少なくとも第1のモード202または第2のモード204で選択的に動作することを可能にするように、動作モード環境200を実装することができる。
【0043】
いくつかの例示的実装形態では、第1のモード202は、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分を、様々な探索動作、検証動作、トラッキング動作、および/または同様のものをサポートしてSPS信号を受信および取得するように、作用的に適合させることができる。このような第1のモード202は、例えば、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分がオンにされることおよびある種の様式で動作していることを必要とすることがある。例えば、RFフロントエンド回路および/または信号プロセッサ回路が、1つまたは複数のSPS信号を受信および取得するように機能している場合がある。第1のモード202は、例えば、100%とされうる(例えば、実質的に常にオン)デューティサイクルに関連付けることができる。
【0044】
デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分は、例えば、第1のモード202から第2のモード204へ遷移動作210ごとに遷移することが作用的に可能にされうる。種々の技術を後続の節で提示し、遷移動作210を開始するためにロジック等を制御することにより考慮されうるいくつかの例示的テストおよび/または条件を説明する。
【0045】
いくつかの例示的実装形態では、第2のモード204は、SPS信号の受信、取得、および/または他の処理に関連付けられた回路の全部または一部の動作をオフにするかまたは他のやり方で影響を及ぼすことにより電力消費を低減するように、無線機112の少なくとも一部分を適合させることができる。例えば、デバイス102がSPS信号をもはや受信および/または取得しないように、RFフロントエンド回路の一部もしくは全部、および/または信号プロセッサ回路の一部もしくは全部を、オフにする(例えば、電源を切る、無効にする、または他のやり方で変更する)ことができる。したがって、第2のモード204は、例えば、0%(例えば、オンに全くならない)または100%未満(例えば、常にはオンではない)でありうるデューティサイクルに関連付けることができる。限定ではなく例として、第2のモード204を、ある期間(例えば1秒)に対して20パーセントのデューティサイクルに関連付けることにより、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分が、一定の時間の80%(例えば、800ミリ秒)についてはオフであり、一定の時間の20%(例えば、200ミリ秒)についてはオンであるようにできる。
【0046】
いくつかの例示的実装形態では、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分は、SPSに関連したSPSクロック情報/信号により校正されうるまたはこのSPSクロック情報/信号に他のある種の様式で関連付けられうる、ローカルクロック情報/信号または他の同様のタイミング情報/信号を、維持するかまたは他のやり方で設定することができる。このような技術およびローカルクロック回路は既知である。
【0047】
デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分は、例えば、第2のモード204から第1のモード202へ遷移動作212ごとに遷移することが作用的に可能にされうる。種々の技術を後続の節で提示し、遷移動作212を開始するためにロジック等を制御することにより考慮されうるいくつかの例示的テストおよび/または条件を説明する。
【0048】
いくつかの例示的実装形態では、遷移動作212は、タイミング指定された条件380(図3参照、例えば、タイマ、デューティサイクル等)および/または他の同様のモード切替イベントに少なくとも部分的に基づいて、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分を第2のモードから第1のモードに戻るよう選択的に切り替えることができる。いくつかの例示的実装形態では、タイミング指定された条件380を、モード切替テスト320、および/またはもう1つの非タイミング型テスト条件322、および/またはそれに関連付けられた情報に少なくとも部分的に基づいて、動的に設定するかつ/または他のやり方で調整することができる。ここでは、例えば、処理装置304が、タイミング指定された条件380を設定することを作用的に可能にされうる。
【0049】
逆に、タイミング指定された条件に基づいて自動的に第1のモード202から第2のモード204へ遷移するのではなく、コントローラ302は、本明細書における技術により、遷移210の開始に先立ってモード切替テスト320が満たされているかを決定/確認することが作用的に可能にされうる。
【0050】
図2には、いくつかの追加(任意選択の)モードが示されており、それらのモードは、第1のモード202内に機能的に実装される(例えば、ある種の様式で第1のモード202を修正する)、かつ/または機能的に別個のモードとして実装されることが可能である。例えば、この図では、第3のモード206と第4のモード208は、動作の別個のモードとして示されている。クレームされた主題がこれらの例により限定されるものでないことは明らかである。
【0051】
図示のように、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分は、例えば、第1のモード201から第3モード206または第4のモード208のいずれかへ遷移することが作用的に可能にされうる。また、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分は、例えば、第3のモード206と第4のモード208の間を遷移することが作用的に可能にされうる。以下で更に詳細に述べるように、いくつかの例示的実装形態では、デバイス102および/または無線機112の少なくとも一部分は、第3もしくは第4のモードおよび/または類似の修正された第1のモードで動作している場合、第1のモード202から第2のモード204への遷移(切替)を阻止することが作用的に可能にされる場合がある。
【0052】
言い換えれば、遷移210および/または遷移動作212のうちの1つまたは複数が発生するのを阻止するように作用する第3および/または第4のモードが実装されうる。例えば、SVからヘルス情報を受信するために、遷移210および/または遷移動作212のうちの1つまたは複数が発生するのを阻止するように、第3および/または第4のモードを実装することができる。例えば、GPS/GNSSヘルス情報は、750秒間ごとに約12秒間送信される場合がある。したがって、デバイス102は、SPS時間を監視し、そのようなヘルス情報が間もなく受信しうる場合に、第3または第4のモードに切り替わることが可能にされうる。
【0053】
他の例では、データの有効期限が切れる前かつ/または他の必要に応じて、軌道データ(軌道暦(Ephemeris))の受信および/または復号を可能にするために、遷移210および/または遷移動作212のうちの1つまたは複数が発生するのを阻止するように、第3および/または第4のモードを実装することができる。ここでは、例えば、そのような受信および/または復号は、(例えば、SV軌道パラメータ、データ精度、データ寿命等に応じて、)およそ2、4、または6時間ごとに発生しうるものであり、データを復号するために失効時の30分前にランダムタイムスロットを選択することができる。このようにして、デバイス102は、軌道データの変更を通して、動作を継続し定期的な位置決定を生成することが可能にされうる。
【0054】
限定ではなく例として、第3および/または第4のモードは、モード/動作が中断されると不利な影響を受けることがある特定のナビゲーション関連動作をサポートすることが作用的に可能にされることがある。例えば、第3のモード206は、緊急サービスモード動作、支援サービスモード動作、拡張受信機オンモード動作、初期化モード動作、および/または同様のもののうち少なくとも1つを含むことができる。
【0055】
限定ではなく例として、第3および/または第4のモードは、モード/動作が中断されると不利な影響を受けることがあるいくつかのデバイス関連動作をサポートすることが作用的に可能にされることがある。例えば、第4のモード208は、デバイス電力充電モード動作、デバイス通信モード動作、検出デバイス移動モード動作、および/または同様のもののうち少なくとも1つを含むことができる。
【0056】
次に参照する図3は、環境100で使用されることが作用的に可能されうる例示的システム300を示すブロック図である。
【0057】
図示のように、デバイス102は、位置決め回路308に結合されうるコントローラ302を備えることができる。コントローラ302またはその部分は、無線機112の一部とすることができる。コントローラ302は、例えば、1つまたは複数の処理装置304を含むことができる。コントローラ302は、メモリ306を備え、かつ/または他のやり方でメモリ306に作用的にアクセスすることができる。コントローラ302は、例えば、コンピュータ実行可能命令362および/または他の同様の情報/データが格納されたコンピュータ可読媒体360を備え、かつ/または他のやり方でこのコンピュータ可読媒体360に作用的にアクセスすることができる。いくつかの実装形態では、コントローラ302は、ローカルクロック回路332の全部または一部を備えることができる。
【0058】
位置決め回路308またはその部分は、無線機112の一部とすることができる。位置決め回路は、例えば、SPS106により送信されたSPS信号310を取得することが作用的に可能にされうる。位置決め回路は、例えば、モード切替部分312を含むことができる。モード切替部分312の全部または一部は、例えば、遷移動作210および/または遷移動作212に少なくとも部分的に基づいて、それぞれ、その機能をオフ/オンにするまたは他のやり方で変更することが作用的に可能にされうる。モード切替部分312は、例えば、RFフロントエンド回路314、信号プロセッサ回路316等を有する少なくとも1つの受信機を含むことができる。位置決め回路308は、例えば、SPSクロック334により校正されるまたは他のやり方でSPSクロック334に関連付けられることが可能なローカルクロック回路332の全部または一部を含むことができる。SPSクロック334は、例えば、SPS信号310から受け取るかつ/または取り出すことができる。
【0059】
この例に示すように、メモリ306は、第1のモード202、第2のモード204、(任意選択の)第3のモード206、および/または(任意選択の)第4のモード208のうち少なくとも1つを関係付ける命令および/または情報を、含むことができるかまたは他のやり方で格納し提供することを作用的に可能にされうる。
【0060】
メモリ306は、特定の遷移動作210/212が位置決め回路308に提供されるもしくは他のやり方で適用されるかどうかを決定するために処理装置304によって実施されうる、少なくとも1つのモード切替テスト320に関係する命令および/または情報を、含むことができるかまたは他のやり方で格納し提供することを作用的に可能にされうる。
【0061】
モード切替テスト320は、例えば、1つまたは複数のテスト条件322を考慮に入れることが作用的に可能にされうる。ある種の例では、すなわち、遷移動作210を開始するいくつかの実装形態(例えば、第1のモード202から第2のモード204への切替)では、1つまたは複数の非タイミング型テスト条件を、モード切替テスト320の一部として考慮に入れるかつ/または組み合わせることができる。 限定ではなく例として、このような非タイミング型テスト条件322は、少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が第1の組の宇宙機(SV)から取得されているという第1のテスト条件322−1、少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているという第2のテスト条件322−2、少なくとも第2の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第2の閾値数のSVから取得されているという第3のテスト条件322−3、SV位置情報が少なくとも第1の組のSVについてアクセス可能であるという第4のテスト条件322−4、第1の組のSVのいずれについても追加的SV位置情報が現在受信されていないという第5のテスト条件322−5、どのSVも捕捉されていないという第6のテスト条件322−6、SPSに関連付けられた無線信号の少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて決定される現在位置の定位に関連した誤差が、位置定位誤差閾値を超えないという第7のテスト条件322−7、位置決め回路は第1のモードで現在動作しているという第8のテスト条件322−8、および/または、衛星ヘルス情報が、SVのいずれについても現在受信されていないという第9のテスト条件322−9を含むことができる。
【0062】
例えば、第1のテスト条件322−1と、第7のテスト条件322−7と第8のテスト条件322−8と、第4のテスト条件322−4および/または第5のテスト条件322−5のうちの少なくとも1つ以上とが、コントローラ302によって真であると決定された場合、モード切替テスト320の少なくとも第1の部分を満たすことができる。例えば、そのようなモード切替テストの第1の部分が満たされた場合であって、第2のテスト条件322−2と第6のテスト条件322−6の両方のうち少なくとも1つがコントローラによって真であると決定された場合、かつ/または第3のテスト条件322−3がコントローラ302によって真であると決定された場合は、別のモード切替テストを満たすことができる。このようなテスト、テスト条件、および/または組み合わせの決定方法のいくつかの追加的例については、後続の節で提示する。
【0063】
図3の例示的実装形態に示すように、モード切替テスト320および/またはいくつかのテスト条件322をサポートするために、メモリ306は、将来のSV位置情報324、位置定位情報326、位置定位誤差情報328、および/または1つまたは複数の閾値330を含むこともできる。
【0064】
デバイス102は、デバイス102をネットワーク104および/または他の同様のリソースに接続することが作用的に可能にされうる通信インターフェース350を備えることができる。この例に示すように、通信インターフェース350は、有線および/または無線通信をサポートするためにトランシーバ352および/または同様のものを含むことができる。ここでは、いくつかの実装形態において、1つまたは複数のテスト条件322を通信インターフェース350の状態に関連付けることができる。例えば、通信インターフェースは、遷移動作210の開始を禁止しかつ/または遷移動作212の開始をもたらしうる、モード切替テストの失敗につながることがある第3のモード206および/または第4のモード208に関連付けられた動作をサポートするように実装されることができる。
【0065】
デバイス102は、ユーザ入力を少なくとも受信することが作用的に可能にされうるユーザインターフェース338を備えることができる。ユーザ入力は、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、ボタン、マイク、カメラ等を介して受信することができる。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のテスト条件322をユーザ入力に関連付けることができる。例えば、ユーザ入力は、遷移動作210の開始を禁止しかつ/または遷移動作212の開始をもたらしうる、モード切替テストの失敗につながることがある第3のモード206および/または第4のモード208に関連付けられた動作を開始することができる。
【0066】
デバイス102は、デバイス102が移動および/または静止しているかどうかを決定することが作用的に可能にされうる動き検出器344を備えることができる。例えば、動き検出器344は、加速度計、ジャイロスコープ等を含むことができる。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のテスト条件322をそのような動き検出に関連付けることができる。例えば、検出された移動および/または静止状態が、遷移動作210の開始を禁止しかつ/または遷移動作212の開始をもたらしうる、モード切替テストの失敗につながることがある第3のモード206および/または第4のモード208に関連付けられた動作を開始することができる。
【0067】
デバイス102は、外部電源342に接続することを作用的に可能にされうる電源機構340を備えることができる。例えば、電源機構340は、1つまたは複数の再充電可能バッテリ等を含むことができ、電源342は、対応する充電器/アダプタを含むことができる。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のテスト条件322をそのような接続/充電/電源状態に関連付けることができる。例えば、デバイス102が電源342に接続された場合、遷移動作210の開始を禁止するかつ/または遷移動作212の開始をもたらしうる、モード切替テストの失敗につながることがある第3のモード206および/または第4のモード208に関連付けられた動作。
【0068】
次に参照する図4は、例えば、デバイス102および/または同様のものに実装されうる、例示的方法400を示す流れ図である。
【0069】
ブロック402において、デバイス102および/またはその一部分は、無線SPS信号を取得するために第1のモードで動作することが作用的に可能にされうる。
【0070】
ブロック404では、デバイス102および/またはその一部分は、少なくとも1つの満たされているモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、第1のモードから第2のモードに切り替わることを作用的に可能にされうる。そのようなモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づくことができる。
【0071】
ブロック406では、デバイス102および/またはその一部分は、SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正されうるローカルクロック情報を維持しまた無線信号を取得しないか第1のモードにおけるよりも低い頻度で取得する第2のモードで、動作することを作用的に可能にされうる。
【0072】
ブロック408において、デバイス102および/またはその一部分は、モード切替イベント(例えば、遷移動作212)の発生に少なくとも部分的に基づいて、第2のモードから第1のモードに切り替わることが作用的に可能にされうる。
【0073】
GPSを含むSPS106に使用されるデバイス102に実装できるいくつかの例示的モード切替テストおよびテスト条件を、ここで提示する。これらは、少数の例にすぎず、したがって、クレームされた主題を限定するものではない。
【0074】
デバイス102のいくつかの実装形態では、電力消費が、重要な性能の考慮事項である。本明細書に示される技術は、特定のデバイスが精度および/または応答時間の点で性能を大きく落とさずに少ないバッテリ消費量で動作することをできるようにすることを、作用的に可能にされうる。
【0075】
本明細書で説明されているように、特定のモード自体、および/または選択的に特定のモード間で切り替えることにより、RF関連回路および/または他の関連ハードウェアの選択部分をオンおよびオフにすることによって、電力消費を減らすことができる。つまり、例えば、1つまたは複数のモードが、ナビゲーションを復号することまたは復号しないことを必要に応じて選択的に可能にされうる。
【0076】
以下に述べるように、本明細書における技術は、無線SPS信号310が指定期間内に観測されるのに充分な強度であるとき、特にうまく機能する。前述のように、このようなモード切替技術の潜在的利益の1つは、位置定位の決定時間および/または精度に大きな影響を与えることのない電力消費の低減でありうる。しかし、ある種の状況では、SV信号が頻繁には取得されない(例えば、第2のモード204の一部としてデバイス102がオフにされている場合に取得されない)ため、性能が若干低下することがある。いくつかの実装形態では、符号位相測定値が、(例えば、第1のモード202、第3のモード206、および/または場合によっては第4のモード208に留まる)拡張された取得動作から得ることができる測定値よりも、ノイズが大きくなることがある。更に、データ復号が連続的でないことがあるため、キャリア位相測定値が得られないことがある。
【0077】
このようなモード切替技術の別の潜在的影響は、RFのオンの期間が限定された期間であることにより、SV信号を取得できない場合があることであろう。例えば、探索動作がRFのオン期間と同時に起きる場合、SV信号を取得できないことがある。したがって、そうした影響により、かかるモード切替に追加的テスト条件を課すことができる。例えば、不明のSVがない場合および/または探索戦略が初期のSV探索に関与していない場合にモード遷移210が発生できるように、テスト条件を設定することができる。
【0078】
いくつかの例示的実装形態では、探索空間が探索容量を上回る可能性がありうる。しかし、例外が発生してもよく、例えば、強力であることが分かっているSVからの充分な信号がある場合、充分に正確な位置決定を行うことが可能ならばモード切替を進めることができる。例えば、いくつかの実装形態では、少なくとも6つのGPSのSVが充分に強力な信号(例えば、少なくとも35dB−Hz)を有する場合にモード遷移210が発生できるように、条件テストを設定することができる。ここで、信号は、可能ならば不良測定値を隔離するためにいくらかのマージンを付与するために使用してもよい。したがって、例えば、いくつかの実装形態では、モード遷移210は、すべての適用可能なGPSのSVが専用トラックにある場合、および/または、専用トラックにある少なくとも6つのGPSのSVが少なくとも35dB−Hzの信号を有する場合に発生することができる。
【0079】
上記および以下の例は、モード遷移210が発生しうる場合にモード切替テストの一部として決定の際に考慮に入れることができる非タイミング型テスト条件を与えうるものである。
【0080】
例えば、少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が第1の組のSVから取得されているという第1のテスト条件322−1は、例示的なGPSの実装形態において、CN0>24dB−Hzであるすべての適用可能なSVが、GPS時間セット(GPS Time set)を有する(例えば、CodePhase、BitPhase、およびInteger Millisecondが各SVに知られている)というかたちで作用的に可能にされうる。
【0081】
例えば、少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているという第2のテスト条件322−2は、例示的なGPSの実装形態において、少なくとも4つの充分に強力な(例えば、CN0>24dB−Hzの)SVがあるというかたちで作用的に可能にされうる。したがって、限定ではなく例として、SVの第1の閾値数は4とすることができ、第1の閾値信号強度は少なくとも24dB−Hzとすることができる。他の実装形態では、SVの第1の閾値数は4未満もしくは4より大きくすることができ、かつ/または、第1の閾値信号強度は24dB−Hz未満もしくは24dB−Hzより大きくすることができる。例えば、いくつかの実装形態では、第1の閾値信号強度は24dB−Hzと30dB−Hzの間にすることができ、かつ/または、SVの第1の閾値数は3と5の間にすることができる。
【0082】
例えば、少なくとも第2の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第2の閾値数のSVから取得されているという第3のテスト条件322−3は、例示的なGPSの実装形態において、専用トラッキング(dedicated tracking)における少なくとも6つのSVが充分に強力(例えば、CN0>35dB−Hz)であるというかたちで作用的に可能にされうる。したがって、限定ではなく例として、SVの第2の閾値数は6とすることができ、第2の閾値信号強度は少なくとも35dB−Hzとすることができる。他の実装形態では、SVの第2の閾値数は6未満もしくは6より大きくすることができ、かつ/または、第2の閾値信号強度は35dB−Hz未満もしくは35dB−Hzより大きくすることができる。例えば、いくつかの実装形態では、SVの第2の閾値数は5と8の間にすることができ、かつ/または、第2の閾値信号強度は35dB−Hzと40dB−Hzの間にすることができる。
【0083】
例えば、SV位置情報が少なくとも第1の組のSVについてアクセス可能であるという第4のテスト条件322−4は、例示的なGPSの実装形態において、CN0>24dB−Hzであるすべての適用可能なSVについて軌道暦および/または予測軌道モデル情報(例えば、XTRA暦補正等)が知られているというかたちで作用的に可能にされうる。例えば、限定ではなく例として、第1の組のSVは、特定の強度の信号強度を有するものとして識別されうる。他の実装形態では、第1の組のSVは、他の態様で、例えば、組番号、使用可能性、適用可能性、範囲、方向、角度等で識別されうる。
【0084】
本明細書では、「SV位置情報」という用語は、視野にあるはずの少なくとも1つの衛星に関連付けられた補正情報を含むことができる。限定ではなく例として、このような補正情報は、軌道暦および/またはSVから送信されるある種の類似のデータから導かれる軌道情報、ならびに/あるいは予測方法から導かれる軌道情報を含むことができる。いくつかの実装形態では、補正情報は、例えば、TOE(軌道暦時間(time of ephemeris))から+または−2時間の有効周期で送信されうる軌道暦情報を含むことができる。
【0085】
例えば、第1の組のSVのいずれについても追加的SV位置情報が現在受信されていないという第5のテスト条件322−5は、例示的なGPSの実装形態において、サブフレーム4および5が送信されている場合、そのような軌道暦(EPH)情報は最初の3つのサブフレームにおいて送信できるので、そうしたサブフレームは受信および復号する必要がないというかたちで作用的に可能にされうる。
【0086】
例えば、どのSVも捕捉されていないという第6のテスト条件322−6は、例示的なGPSの実装形態において、(1つまたは複数の)探索リスト内に適用可能なSVがない可能性がある、例えば、すべての適用可能なSVが1つまたは複数の専用トラッキング動作および/または同様のものを受けている可能性があるというかたちで作用的に可能にされうる。
【0087】
例えば、SPSに関連付けられた無線信号の少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて決定される現在位置の定位に関連した誤差が、位置定位誤差閾値を超えないという第7のテスト条件322−7は、例示的なGPSの実装形態において、直近の計算された位置決定の水平推定位置誤差(HEPE)または同様のものが、50メートル未満であることができるというかたちで作用的に可能にされうる。したがって、限定ではなく例として、位置定位誤差閾値を50メートルとすることができる。他の実装形態では、位置定位誤差閾値は、50メートル未満または50メートルより大きくすることができる。例えば、位置定位誤差閾値は、30メートルと100メートルの間の閾値HEPEを含むことができる。
【0088】
例えば、位置決め回路は第1のモードで現在動作しているという第8のテスト条件322−8は、例示的なGPSの実装形態において、航法無線が拡張受信機オンモードではない(例えば、EPHを復号しようとしていない)と決定できるというかたちで作用的に可能にされうる。 例えば、位置決め回路は第1のモードで現在動作しているという第8のテスト条件322−8は、例示的なGPSの実装形態において、E911シナリオ(例えば、制御プレーン(CP)UEアシステッド(control plane (CP) UE assisted)、CP UEベース(CP UE based)、およびCP MSアシステッド(CP MS-assisted)のE911)、ならびに/あるいは、MSアシステッド/UEアシステッドのシナリオ(例えば、E911の場合、または、精度、タイミング、および呼出しが省電よりも重要でありうる同様の場合)を、デバイスがサポートしていないというかたちで作用的に可能にされうる。更に、第8のテスト条件322−8は、他の任意のモードおよび/または動作、例えば、第3のモード206および/または第4のモード208に関して本明細書で提示されたものを考慮に入れることができる。
【0089】
例えば、衛星ヘルス情報がSVのいずれについても現在受信されていないという第9のテスト条件322−9。
【0090】
いくつかの実装形態では、上記の例示的テスト条件322のうち2つ以上を組み合わせることができる。例えば、第1のテスト条件322−1と第2のテスト条件322−2を組み合わせて、例えば、少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているという第1のテスト条件322−1´(図示せず)を作成することができる。他の実装形態では、SV信号強度は充分であるが、適用可能な軌道暦情報が使用不可でありかつ/または新しい軌道暦情報が送信中でありうることを示すために、第1のテスト条件322−1を第4のテスト条件322−4および/または第5のテスト条件322−5と組み合わせることができる。
【0091】
本明細書に記載の方法は、その適用に応じて様々な手段によって実施することができる。例えば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにおいて実施することができる。ハードウェアの実装形態では、デバイス102の全部または一部は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に記載の機能を実行するように設計された他の電子ユニット、あるいは以上の組み合わせにおいて実装されることが可能である。
【0092】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実装形態では、それらの方法は、例えば、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手続き、機能等)により実装することができる。命令を有形に具体化する任意のマシンまたはコンピュータ可読媒体が、本明細書に記載の方法を実施する際に使用されることができる。例えば、ソフトウェアコードまたは命令および他のデータは、メモリ、例えばメモリ306に格納され、処理装置304、またはデバイス102内の他の同様の回路によって実行されることが可能である。
【0093】
本明細書で使用されるメモリという用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリを指し、特定のタイプまたは個数のメモリ、あるいは情報が格納されうる媒体のタイプに限定されない。
【0094】
いくつかの例示的実装形態では、本明細書に記載の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせにおいて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上(例えば、360)の1つまたは複数の命令またはコードとして格納されまたは送信されることができる。コンピュータ可読媒体には、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムのある場所から別の場所への移動を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方が含まれる。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そうしたコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または格納するために使用可能でコンピュータによってアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。また、任意の接続が、適宜にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波等の無線技術を使用して送信された場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波等の無線技術が、その媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(Disk)およびディスク(disc)には、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピディスク、およびブルーレイディスクを含み、通常、ディスク(Disk)は磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)はレーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0095】
本明細書では様々な方法およびシステムを使用して特定の例示的技術を説明し示したが、クレームされた主題から逸脱することなく、他の様々な変形を行うことができ、また均等物で置き換えることができることは、当業者には理解されよう。更に、本明細書で説明された中心的概念から逸脱することなく、ある特定の状況をクレームされた主題の教示に適合させるために、多くの変形が行われることも可能である。したがって、クレームされた主題は、開示された特定の例に限定されず、そのようなクレームされた主題は、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲に含まれるすべての実装形態を含むこともできることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモードで動作する場合に、衛星測位システム(SPS)に関連付けられた無線信号を取得すること、および、第2のモードで動作する場合に、ローカルクロック情報を維持するとともに、前記無線信号を取得しないかまたは前記無線信号を前記第1のモードにおけるよりも低い頻度で取得することが作用的に可能にされた位置決め回路と、
前記位置決め回路に作用的に結合され、満たされている少なくとも1つのモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、前記位置決め回路を前記第1のモードから前記第2のモードに選択的に切り替えることを作用的に可能にされ、前記少なくとも1つのモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づくコントローラとを備える装置。
【請求項2】
前記維持するローカルクロック情報は、前記SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの非タイミング型テスト条件は、
少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が第1の組の宇宙機(SV)から取得されているという第1のテスト条件、
少なくとも前記第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているという第2のテスト条件、
少なくとも第2の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第2の閾値数のSVから取得されているという第3のテスト条件、
SV位置情報が少なくとも前記第1の組のSVについてアクセス可能であるという第4のテスト条件、
前記第1の組のSVのいずれについても追加的SV位置情報が現在受信されていないという第5のテスト条件、
どのSVも捕捉されていないという第6のテスト条件、
前記SPSに関連付けられた前記無線信号の少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて決定される現在位置の定位に関連した誤差が、位置定位誤差閾値を超えないという第7のテスト条件、
前記位置決め回路は前記第1のモードで現在動作しているという第8のテスト条件、および/または、
衛星ヘルス情報が、少なくとも前記第1の組のSVのいずれについても現在受信されていないという第9のテスト条件のうち少なくとも1つを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の閾値信号強度の少なくとも1つは、少なくとも24dB−Hzであり、かつ/または、前記第2の閾値信号強度は、少なくとも35dB−Hzである、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の閾値数のSVの少なくとも1つは、少なくとも3つのSVを備え、かつ/または、前記第2の閾値数のSVは、少なくとも5つのSVを備える、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記SV位置情報は、軌道暦情報および/または補正情報のうち少なくとも一方を備える、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記補正情報は、予測軌道モデル情報を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
どのSVも捕捉されていないことは、前記SVが1つまたは複数の専用トラッキング動作を受けていることを備える、前記第6のテスト条件を伴う請求項3に記載の装置。
【請求項9】
前記位置定位誤差は、水平推定位置誤差(HEPE)を備える、請求項3に記載の装置。
【請求項10】
前記位置定位誤差閾値は、30メートルと100メートルの間の閾値HEPEを備える、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1のモードは前記第2のモードと異なり、前記第2のモードは、前記無線信号を取得することを作用的に可能にされた前記位置決め回路の少なくとも一部分が、ある期間の少なくとも一部においてオフにされる低電力モードを備える、請求項3に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、緊急サービスモード、支援サービスモード、拡張受信機オンモード、および/または初期化モードのうち少なくとも1つを備える第3のモードとは各々異なる、請求項3に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、デバイス電力充電モード、デバイス通信モード、および/または検出デバイス移動モードのうち少なくとも1つを備える第4のモードとは各々異なる、請求項3に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のテスト条件と、前記第7のテスト条件および前記第8のテスト条件と、前記第4のテスト条件および/または前記第5のテスト条件のうちの少なくとも1つ以上とが、前記コントローラによって真であると決定された場合、前記モード切替テストの少なくとも第1の部分が満たされる、請求項3に記載の装置。
【請求項15】
前記モード切替テストの前記第1の部分が満たされた場合であって、前記第2のテスト条件と前記第6のテスト条件の両方のうち少なくとも一方が前記コントローラによって真であると決定され、かつ/または前記第3のテスト条件が前記コントローラによって真であると決定された場合は、前記モード切替テストが満たされる、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記コントローラは、モード切替イベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、前記位置決め回路を前記第2のモードから前記第1のモードに選択的に切り替えることが作用的に可能にされた、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記モード切替イベントは、設定されたタイミング指定された期間に関連付けられ、かつ/または、満たされていない前記モード切替テストに関連付けられた、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
第1のモードで動作している位置決め回路により、衛星測位システム(SPS)に関連付けられた無線信号を取得すること、
満たされている少なくとも1つのモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、前記位置決め回路を前記第1のモードから第2のモードに選択的に切り替え、前記少なくとも1つのモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づくこと、および
第2のモードで動作している前記位置決め回路により、ローカルクロック情報を維持すること、および、前記無線信号をもはや取得しないかまたは前記無線信号を前記第1のモードにおけるよりも低い頻度で取得することを備える方法。
【請求項19】
前記ローカルクロック情報は、前記SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記満たされている少なくとも1つのモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、前記位置決め回路を前記第1のモードから前記第2のモードに選択的に切り替えることは、前記少なくとも1つのテスト条件の論理状態を決定することを備え、前記少なくとも1つの非タイミング型テスト条件は、
少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が第1の組の宇宙機(SV)から取得されているかどうかが決定される第1のテスト条件、
少なくとも前記第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているかどうかが決定される第2のテスト条件、
少なくとも第2の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第2の閾値数のSVから取得されているかどうかが決定される第3のテスト条件、
SV位置情報が少なくとも前記第1の組のSVについてアクセス可能であるかどうかが決定される第4のテスト条件、
前記第1の組のSVのいずれについても追加的SV位置情報が現在受信されていないかどうかが決定される第5のテスト条件、
どのSVも取得されていないかどうかが決定される第6のテスト条件、
前記SPSに関連付けられた前記無線信号の少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて決定される現在位置の定位に関連した誤差が、位置定位誤差閾値を超えていないかどうかが決定される第7のテスト条件、
前記位置決め回路は前記第1のモードで現在動作しているかどうかが決定される第8のテスト条件、および/または、
衛星ヘルス情報が、少なくとも前記第1の組のSVのいずれについても現在受信されていないという第9のテスト条件のうちの少なくとも1つを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
記第1の閾値信号強度の少なくとも1つは、少なくとも24dB−Hzであり、かつ/または、前記第2の閾値信号強度は、少なくとも35dB−Hzである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の閾値数のSVの少なくとも1つは、少なくとも3つのSVを備え、かつ/または、前記第2の閾値数のSVは、少なくとも5つのSVを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記SV位置情報は、軌道暦情報および/または補正情報のうち少なくとも一方を備える、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記補正情報は、予測軌道モデル情報を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記SVが1つまたは複数の専用トラッキング動作を受けているかどうかが決定される、前記第6のテスト条件を伴う、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記位置定位誤差は、水平推定位置誤差(HEPE)を備える、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記位置定位誤差閾値は、30メートルと100メートルの間の閾値HEPEを備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のモードは前記第2のモードと異なり、前記第2のモードは、前記無線信号を取得することを作用的に可能にされた前記位置決め回路の少なくとも一部分が、ある期間の少なくとも一部においてオフにされる低電力モードを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、緊急サービスモード、支援サービスモード、拡張受信機オンモード、および/または初期化モードのうち少なくとも1つを備える第3のモードとは各々異なる、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、デバイス電力充電モード、デバイス通信モード、および/または検出デバイス移動モードのうち少なくとも1つを備える第4のモードとは各々異なる、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のテスト条件と、前記第7のテスト条件および前記第8のテスト条件と、前記第4のテスト条件および/または前記第5のテスト条件のうちの少なくとも1つ以上とが真であると決定された場合、前記モード切替テストの少なくとも第1の部分が満たされる、請求項20に記載の方法。
【請求項32】
前記モード切替テストの前記第1の部分が満たされた場合であって、前記第2のテスト条件と前記第6のテスト条件の両方のうち少なくとも一方が前記コントローラによって真であると決定され、かつ/または前記第3のテスト条件が真であると決定された場合は、前記モード切替テストが満たされる、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
モード切替イベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、前記位置決め回路を前記第2のモードから前記第1のモードに選択的に切り替えることを更に備える、請求項18に記載の方法。
【請求項34】
前記モード切替イベントは、設定されたタイミング指定された期間に関連付けられ、かつ/または、満たされていない前記モード切替テストに関連付けられた、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
装置であって、
前記装置が第1のモードで動作している場合、衛星測位システム(SPS)に関連付けられた無線信号を取得するための手段と、
前記装置が第2のモードで動作している場合、前記無線信号を取得しないかまたは前記無線信号を前記第1のモードにおけるよりも低い頻度で取得するとともに、ローカルクロック情報を維持するための手段と、
満たされている少なくとも1つのモード切替テストに少なくとも部分的に基づいて、前記装置の動作を前記第1のモードから前記第2のモードに選択的に切り替えるための手段とを備え、前記少なくとも1つのモード切替テストは、少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づく装置。
【請求項36】
前記ローカルクロック情報は、前記SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正される、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が第1の組の宇宙機(SV)から取得されているという第1のテスト条件を設定するための手段、
少なくとも前記第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているという第2のテスト条件を設定するための手段、
少なくとも第2の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第2の閾値数のSVから取得されているという第3のテスト条件を設定するための手段、
SV位置情報が少なくとも前記第1の組のSVについてアクセス可能であるという第4のテスト条件を設定するための手段、
前記第1の組のSVのいずれについても追加的SV位置情報が現在受信されていないという第5のテスト条件を設定するための手段、
どのSVも捕捉されていないという第6のテスト条件を設定するための手段、
前記SPSに関連付けられた前記無線信号の少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて決定される現在位置の定位に関連した誤差が、位置定位誤差閾値を超えないという第7のテスト条件を設定するための手段、
前記位置決め回路は前記第1のモードで現在動作しているという第8のテスト条件を設定するための手段、および/または、
衛星ヘルス情報が、少なくとも前記第1の組のSVのいずれについても現在受信されていないという第9のテスト条件を設定するための手段のうちの少なくとも1つを更に備える、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記第1の閾値信号強度の少なくとも1つは、少なくとも24dB−Hzであり、かつ/または、前記第2の閾値信号強度は、少なくとも35dB−Hzである、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記第1の閾値数のSVの少なくとも1つは、少なくとも3つのSVを備え、かつ/または、前記第2の閾値数のSVは、少なくとも5つのSVを備える、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記SV位置情報は、軌道暦情報および/または補正情報のうち少なくとも一方を備える、請求項37に記載の装置。
【請求項41】
前記補正情報は、予測軌道モデル情報を備える、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記第6のテスト条件を設定するための前記手段は、1つまたは複数の専用トラッキング動作を受けている前記SVを設定するための手段を備える、請求項37に記載の装置。
【請求項43】
前記位置定位誤差は、水平推定位置誤差(HEPE)を備える、請求項37に記載の装置。
【請求項44】
前記位置定位誤差閾値は、30メートルと100メートルの間の閾値HEPEを備える、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記第1のモードは前記第2のモードと異なり、前記第2のモードは、前記無線信号を取得するための前記手段の少なくとも一部分が、ある期間の少なくとも一部においてオフにされる低電力モードを備える、請求項37に記載の装置。
【請求項46】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、緊急サービスモード、支援サービスモード、拡張受信機オンモード、および/または初期化モードのうち少なくとも1つを備える第3のモードとは各々異なる、請求項37に記載の装置。
【請求項47】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、デバイス電力充電モード、デバイス通信モード、および/または検出デバイス移動モードのうち少なくとも1つを備える第4のモードとは各々異なる、請求項37に記載の装置。
【請求項48】
前記第1のテスト条件を設定するための前記手段と、前記第7のテスト条件を設定するための前記手段および前記第8のテスト条件を設定するための前記手段と、前記第4のテスト条件を設定するための前記手段および/または前記第5のテスト条件を設定するための前記手段のうちの少なくとも1つ以上とが、真であるとして満たされた場合、前記モード切替テストの少なくとも第1の部分が満たされる、請求項37に記載の装置。
【請求項49】
前記モード切替テストの前記第1の部分が満たされた場合であって、前記第2のテスト条件を設定するための前記手段と前記第6のテスト条件を設定するための前記手段の両方のうち少なくとも一方が真であるとして満たされ、かつ/または前記第3のテスト条件を設定するための手段が真であるとして満たされた場合は、前記モード切替テストが満たされる、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
モード切替イベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、前記装置の前記動作を前記第2のモードから前記第1のモードに選択的に切り替えるための手段を更に備える、請求項35に記載の装置。
【請求項51】
前記モード切替イベントは、設定されたタイミング指定された期間に関連付けられ、かつ/または、満たされていない前記モード切替テストに関連付けられた、請求項50に記載の装置。
【請求項52】
1つまたは複数の処理装置によって実行された場合に、前記1つまたは複数の処理装置が、
少なくとも1つの非タイミング型テスト条件に少なくとも部分的に基づく少なくとも1つのモード切替テストが、満足されているかどうかを決定し、
前記少なくとも1つのモード切替テストが満たされていると決定されたことに応答して、衛星測位システム(SPS)に関連付けられた無線信号が取得される第1のモードで動作している位置決め回路を、ローカルクロック情報が維持されるが前記無線信号が取得されないかまたは前記第1のモードにおけるよりも低い頻度で取得される第2のモードに、選択的に切り替えるようにする、コンピュータ実行可能命令が格納されたコンピュータ可読媒体を備える物品。
【請求項53】
前記ローカルクロック情報は、前記SPSに関連付けられたクロックにより実質的に校正される、請求項52に記載の物品。
【請求項54】
前記少なくとも1つの非タイミング型テスト条件は、
少なくとも第1の閾値信号強度の無線信号が第1の組の宇宙機(SV)から取得されているかどうかが決定される第1のテスト条件、
少なくとも前記第1の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第1の閾値数のSVから取得されているかどうかが決定される第2のテスト条件、
少なくとも第2の閾値信号強度の無線信号が少なくとも第2の閾値数のSVから取得されているかどうかが決定される第3のテスト条件、
SV位置情報が少なくとも前記第1の組のSVについてアクセス可能であるかどうかが決定される第4のテスト条件、
前記第1の組のSVのいずれについても追加的SV位置情報が現在受信されていないかどうかが決定される第5のテスト条件、
どのSVも捕捉されていないかどうかが決定される第6のテスト条件、
前記SPSに関連付けられた前記無線信号の少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づいて決定される現在位置の定位に関連した誤差が、位置定位誤差閾値を超えていないかどうかが決定される第7のテスト条件、
前記位置決め回路は前記第1のモードで現在動作しているかどうかが決定される第8のテスト条件、および/または、
衛星ヘルス情報が、前記第1の組のSVのいずれについても現在受信されていないという第9のテスト条件のうちの少なくとも1つを備える、請求項52に記載の物品。
【請求項55】
前記第1の閾値信号強度の少なくとも1つは、少なくとも24dB−Hzであり、かつ/または、前記第2の閾値信号強度は、少なくとも35dB−Hzである、請求項54に記載の物品。
【請求項56】
前記第1の閾値数のSVの少なくとも1つは、少なくとも3つのSVを備え、かつ/または、前記第2の閾値数のSVは、少なくとも5つのSVを備える、請求項54に記載の物品。
【請求項57】
前記SV位置情報は、軌道暦情報および/または補正情報のうち少なくとも一方を備える、請求項54に記載の物品。
【請求項58】
前記補正情報は、予測軌道モデル情報を備える、請求項54に記載の物品。
【請求項59】
前記SVが1つまたは複数の専用トラッキング動作を受けているかどうかが決定される、前記第6のテスト条件を伴う、請求項54に記載の物品。
【請求項60】
前記位置定位誤差は、水平推定位置誤差(HEPE)を備える、請求項54に記載の物品。
【請求項61】
前記位置定位誤差閾値は、30メートルと100メートルの間の閾値HEPEを備える、請求項60に記載の物品。
【請求項62】
前記第1のモードは前記第2のモードと異なり、前記第2のモードは、前記無線信号を取得することを作用的に可能にされた前記位置決め回路の少なくとも一部分が、ある期間の少なくとも一部においてオフにされる低電力モードを備える、請求項54に記載の物品。
【請求項63】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、緊急サービスモード、支援サービスモード、拡張受信機オンモード、および/または初期化モードのうち少なくとも1つを備える第3のモードとは各々異なる、請求項54に記載の物品。
【請求項64】
前記第1のモードおよび前記第2のモードは、デバイス電力充電モード、デバイス通信モード、および/または検出デバイス移動モードのうち少なくとも1つを備える第4のモードとは各々異なる、請求項54に記載の物品。
【請求項65】
前記第1のテスト条件と、前記第7のテスト条件および前記第8のテスト条件と、前記第4のテスト条件および/または前記第5のテスト条件のうちの少なくとも1つ以上とが、真であると決定された場合、前記モード切替テストの少なくとも第1の部分が満たされる、請求項54に記載の物品。
【請求項66】
前記モード切替テストの前記第1の部分が満たされた場合であって、前記第2のテスト条件と前記第6のテスト条件の両方のうち少なくとも一方が前記コントローラによって真であると決定され、かつ/または前記第3のテスト条件が真であると決定された場合は、前記モード切替テストが満たされる、請求項65に記載の物品。
【請求項67】
前記1つまたは複数の処理装置によって実行された場合に、前記1つまたは複数の処理装置が、
モード切替イベントの発生に少なくとも部分的に基づいて、前記位置決め回路を前記第2のモードから前記第1のモードに選択的に切り替えるようにする、コンピュータ実行可能命令を更に備える、請求項52に記載の物品。
【請求項68】
前記モード切替イベントは、設定されたタイミング指定された期間に関連付けられ、かつ/または、満たされていない前記モード切替テストに関連付けられた、請求項67に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−526365(P2011−526365A)
【公表日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516706(P2011−516706)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/048818
【国際公開番号】WO2009/158594
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】